JP2021118208A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 支持体の外周面にカーボン層を形成せずに、支持体を再利用可能な半導体装置の製造方法を提案する。【解決手段】 半導体装置の製造方法であって、支持体の外周面が露出するように前記支持体の上面にカーボン層を形成する工程と、前記カーボン層の上面と前記外周面を覆う金属層を形成する工程と、前記外周面を覆う前記金属層が露出するように前記カーボン層を覆う前記金属層を接着剤によって半導体ウエハの下面に貼り付ける工程と、前記半導体ウエハの上面と前記外周面を覆う前記金属層の表面に電極層を形成する工程と、前記カーボン層に光を照射することによって前記カーボン層を劣化させる工程と、前記カーボン層を覆う前記金属層を前記半導体ウエハと共に前記支持体から剥離する工程と、前記外周面を覆う前記金属層をエッチングすることによって前記金属層と前記電極層を前記外周面から除去する工程を有する。【選択図】図1
Description
本明細書に開示の技術は、半導体装置の製造方法に関する。
特許文献1に、光透過性の支持体を光熱変換層と接合層を介して半導体ウエハに貼り付けた状態で、半導体ウエハを加工する技術が開示されている。この技術によれば、薄い半導体ウエハを支持体で支持しながら加工することができる。この技術では、半導体ウエハの加工後に、支持体側から光熱変換層に光を照射し、光熱変換層を劣化させる。そして、劣化した光熱変換層を界面として支持体から半導体ウエハを剥離する。
特許文献1の技術では、光熱変換層としてカーボン層が用いられる。支持体の外周面にカーボン層が形成されると、支持体をハンドリングするときに、支持体の外周面(すなわち、カーボン層)が機器と接触してカーボン層からパーティクルが発生する。他方、支持体の外周面にカーボン層を形成しないと、支持体の再利用が困難となる。すなわち、半導体ウエハに電極層を形成するときに、支持体の外周面にも電極層が形成される。支持体の外周面にカーボン層を形成しないと、電極層が支持体の外周面に直接接触する。半導体ウエハの電極層には金(Au)やチタン等の除去が困難な金属が使用される。したがって、支持体の外周面に電極層が直接接触すると、支持体の外周面から電極層を除去することが困難となり、支持体の再利用が困難となる。本明細書では、支持体の外周面にカーボン層を形成せずに、支持体を再利用可能な半導体装置の製造方法を提案する。
半導体装置の製造方法であって、光透過性を有する支持体の外周面が露出するように前記支持体の上面にカーボン層を形成する工程と、前記カーボン層の上面と前記外周面を覆う金属層を形成する工程と、前記外周面を覆う前記金属層が露出するように前記カーボン層を覆う前記金属層を接着剤によって半導体ウエハの下面に貼り付ける工程と、前記半導体ウエハの上面と前記外周面を覆う前記金属層の表面に電極層を形成する工程と、前記支持体の下面側から前記カーボン層に光を照射することによって前記カーボン層を劣化させる工程と、前記カーボン層を覆う前記金属層を前記半導体ウエハと共に前記支持体から剥離する工程と、前記外周面を覆う前記金属層をエッチングすることによって、前記金属層と前記電極層を前記外周面から除去する工程、を有する。
この製造方法では、支持体の外周面にカーボン層を形成しない。このため、支持体をハンドリングするときに外周面が機器と接触しても、外周面からパーティクルが発生することを防止できる。また、この製造方法では、支持体を半導体ウエハに貼り付ける前に、カーボン層の上面と支持体の外周面を覆うように金属層を形成する。このため、支持体に半導体ウエハを貼り付け、半導体ウエハの上面に電極層を形成するときに、支持体の外周面上では金属層の表面に電極層が形成される。すなわち、電極層が支持体に直接接触しない。その後、支持体から半導体ウエハを剥離すると、支持体の外周面に金属層と電極層が残存する。その後、金属層をエッチングすると、金属層上の電極層が支持体の外周面から除去される。このように、この製造方法によれば、支持体から電極層を容易に除去できる。したがって、支持体を再利用することができる。
図1は、実施形態の半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。実施形態の製造方法では、図2に示す支持基板12を用いて半導体装置を製造する。支持基板12は、透過性を有する材料(例えば、ガラス、石英、窒化ガリウム、炭化ケイ素等)によって構成されている。支持基板12は、上面12a、下面12b、外周面12cを有している。上面12a及び下面12bは平坦である。外周面12cは、上面12aと下面12bを接続する曲面である。なお、外周面12cが、上面12a及び下面12bに対して傾斜する複数の平面によって構成されていてもよい。
ステップS2では、図3に示すように、支持基板12の上面12aにカーボンブラック層14(以下、CB層14という)を形成する。CB層14は、カーボンブラック(カーボンの粒子)を堆積させた層である。ここでは、マスク等を用いて外周面12cにCB層14が堆積することを防止する。したがって、上面12aにCB層14が形成される一方で、外周面12cは露出した状態に維持される。
ステップS4では、図4に示すように、支持基板12上に金属層16を形成する。金属層16は、例えば、ニッケルやアルミニウム等のようなエッチングにより容易に除去可能な金属により構成されている。ここでは、CB層14の上面と支持基板12の外周面12cを覆うように金属層16が形成される。金属層16は、スパッタリング、蒸着、メッキ等、均一な厚さで成膜可能な技術によって形成される。なお、金属層16の厚みは、後でエッチングにより容易に除去可能な厚み(例えば、50nm程度)であることが好ましい。
ステップS6では、図5に示すように、支持基板12を半導体ウエハ20に貼り付ける。すなわち、まず、支持基板12を覆う金属層16の上面に、接着剤18を塗布する。ここでは、CB層14を覆う部分の金属層16の上面に接着剤18を塗布し、外周面12cを覆う部分の金属層16の表面には接着剤18を塗布しない。次に、半導体ウエハ20の下面を接着剤18に接触させる。なお、半導体ウエハ20の直径は、支持基板12の直径よりも小さい。したがって、支持基板12の外周面12cの上部には、半導体ウエハ20は配置されない。すなわち、半導体ウエハ20は、支持基板12の上面12aの上部に配置され、外周面12cの上部には配置されない。このため、外周面12cでは外周面12cを覆う金属層16が露出した状態に維持される。支持基板12を半導体ウエハ20に貼り付けたら、UV照射等によって接着剤18を硬化させる。なお、半導体ウエハ20は、炭化シリコン、シリコン、窒化ガリウム等の半導体材料によって構成されている。また、図示していないが、半導体ウエハ20の下面には、電極パターンが形成されている。また、半導体ウエハ20の下面近傍の半導体領域には、n型やp型の半導体領域が形成されている。
ステップS8では、図6に示すように、研磨機80(砥石)によって半導体ウエハ20の上面を研磨することによって、半導体ウエハ20を薄板化する。
ステップS10では、図7に示すように、半導体ウエハ20の上面(研磨された面)に希フッ酸81を塗布することで、半導体ウエハ20の上面を洗浄する。このとき、金属層16によって希フッ酸81が支持基板12の外周面12cに付着することが防止される。このため、外周面12cが希フッ酸81によるダメージから保護される。
ステップS12では、図8に示すように、半導体ウエハ20の上面に電極層22を形成する。電極層22には、金(Au)層とチタン層の少なくとも一方が含まれる。電極層22は、金(Au)またはチタンの単体の層であってもよいし、金(Au)、チタン、ニッケル、アルミニウム等の複数の層を積層した多層構造を有していてもよい。電極層22は、スパッタリング、蒸着、メッキ等、均一な厚さで成膜可能な技術によって形成される。また、電極層22は、支持基板12の外周面12cを覆う金属層16の表面にも形成される。
ステップS14では、図9に示すように、電極層22の上面にダイシングテープ82を貼り付ける。なお、ダイシングテープ82は、ダイシングリング84によって支持されている。
ステップS16では、図10に示すように、支持基板12の下面12bに向かってレーザ光86(例えば、赤外線等)を照射する。支持基板12が光透過性を有するので、レーザ光86は支持基板12を透過してCB層14に照射される。ここでは、レーザ光86の照射範囲を移動させることで、CB層14全体にレーザ光86を照射する。CB層14にレーザ光86が照射されると、レーザ光86によって供給される熱エネルギーによってCB層14が劣化する。すなわち、CB層14の強度が低下する。また、レーザ光86が半導体ウエハ20まで到達すると、半導体ウエハ20の下面に形成された電極パターン(図示省略)が劣化したり、半導体ウエハ20の内部のn型またはp型の半導体層の分布が変化して、半導体ウエハ(より詳細には、半導体ウエハに設けられた半導体素子)の特性が変化する。しかしながら、本実施形態では、CB層14と半導体ウエハ20の間に金属層16が設けられており、金属層16によってレーザ光86遮断される。このため、半導体ウエハ20がレーザ光86に暴露されることが防止される。これによって、半導体ウエハ20の特性の変化が防止される。
ステップS18では、図11に示すように、支持基板12を半導体ウエハ20から剥離する。ステップS16においてCB層14が劣化しているので、CB層14を界面として支持基板12を半導体ウエハ20から容易に剥離することができる。剥離後の半導体ウエハ20の下面には、金属層16と接着剤18が残存する。また、剥離後の支持基板12の外周面12cには、金属層16と電極層22が残存する。剥離後の支持基板12の上面12aには、CB層14の残渣が残存する場合があるが、その場合、上面12aを拭き取ることでCB層14の残渣を容易に除去することができる。
ステップS20では、図12に示すように、半導体ウエハ20から金属層16と接着剤18を剥離する。すなわち、まず、金属層16の下面全体に、剥離テープ90を貼り付ける。次に、剥離テープ90の端部を引っ張る。すると、剥離テープ90と共に金属層16と接着剤18が半導体ウエハ20の下面から剥離する。金属層16と接着剤18の全体を剥離した後に、半導体ウエハ20をダイシングにより複数のチップに分割することで、薄型の半導体装置が完成する。
ステップS22では、図13に示すように、半導体ウエハ20から分離された支持基板12を薬液92(希硝酸等)に浸すことで、外周面12cを覆う金属層16をウェットエッチングする。これによって、金属層16を外周面12cから除去する。金属層16が除去されると、金属層16の表面を覆っていた電極層22が外周面12cから分離されて除去される。すなわち、電極層22がリフトオフされる。リフトオフによれば、エッチング耐性が高い電極層22を容易に除去することができる。このように金属層16と電極層22が除去されると、支持基板12の表面全体が露出し、支持基板12の再利用が可能となる。すなわち、ステップS22の処理を実施した後の支持基板12を、再度ステップS2で使用することができる。
なお、電極層22(例えば、金(Au)、チタン等)自体をウェットエッチングすることも可能であるが、その場合には、支持基板12を複数の強力な薬液に浸す必要があり、支持基板12にダメージが生じる。これに対し、上述したステップS22によれば、支持基板12にほとんどダメージを与えることなく、支持基板12から電極層22を除去することができる。したがって、支持基板12を再利用することができる。
また、上述した実施形態の製造方法では、支持基板12の外周面12cにCB層14が形成されない。このため、支持基板12をハンドリングしているときに外周面12cが機器等に接触しても、外周面12cからパーティクルが発生し難い。すなわち、CB層14がパーティクルの発生源となり難い。このため、パーティクルの付着による半導体装置の不良の発生を抑制することができる。
以上、実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの1つの目的を達成すること自体で技術有用性を持つものである。
12 :支持基板
12a :上面
12b :下面
12c :外周面
14 :CB層
16 :金属層
18 :接着剤
20 :半導体ウエハ
22 :電極層
12a :上面
12b :下面
12c :外周面
14 :CB層
16 :金属層
18 :接着剤
20 :半導体ウエハ
22 :電極層
Claims (1)
- 半導体装置の製造方法であって、
光透過性を有する支持体の外周面が露出するように前記支持体の上面にカーボン層を形成する工程と、
前記カーボン層の上面と前記外周面を覆う金属層を形成する工程と、
前記外周面を覆う前記金属層が露出するように前記カーボン層を覆う前記金属層を接着剤によって半導体ウエハの下面に貼り付ける工程と、
前記半導体ウエハの上面と前記外周面を覆う前記金属層の表面に電極層を形成する工程と、
前記支持体の下面側から前記カーボン層に光を照射することによって前記カーボン層を劣化させる工程と、
前記カーボン層を覆う前記金属層を前記半導体ウエハと共に前記支持体から剥離する工程と、
前記外周面を覆う前記金属層をエッチングすることによって、前記金属層と前記電極層を前記外周面から除去する工程、
を有する製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2020008669A JP2021118208A (ja) | 2020-01-22 | 2020-01-22 | 半導体装置の製造方法 |
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