JP2021117553A - 運動評価システム及びサーバシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】運動支援機器を使用しての運動を日々続けることに対して使用者の意欲を高めることのできる運動評価システム及びサーバシステムを提供する。【解決手段】サーバシステムにおいて、サーバ用制御部は、身体状態の改善を目的とした歩行運動を支援するための歩行支援機器を使用しての歩行運動の結果得られる情報を収集する情報収集ステップ(ステップS41)と、情報収集ステップ(ステップS41)で収集された各種情報に基づいて、歩行運動を通じて変化が見られた身体状態に対する使用者への報酬を決定するために用いられる評価情報を生成する情報生成ステップ(ステップS45〜S47)と、情報生成ステップ(ステップS45〜S47)で生成された評価情報に基づいて使用者に報酬を与えるべく機能する事業者端末に対して評価情報を提供する情報提供ステップ(ステップS48)とを含む処理を実行する。【選択図】図6

Description

本発明は、運動評価システム及びサーバシステムに関する。
身体状態の改善を目的とした運動を支援するための運動支援機器として、使用者の歩行のトレーニングを支援する歩行支援機器が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の歩行支援機器は、使用者が機器に設けられた持ち手を前後に交互スライドさせながら前進するように動作することによって使用者の歩行のトレーニングを支援するようにしている。
特開2019−146755号公報
運動支援機器を使用しての運動では、こうした運動を日々続けることで身体状態の改善が見込まれるところ、運動を日々続けることに対して使用者の意欲を高めることのできる仕組みの構築が望まれている。
本発明の目的は、運動支援機器を使用しての運動を日々続けることに対して使用者の意欲を高めることのできる運動評価システム及びサーバシステムを提供することにある。
上記目的を達成しうる運動評価システムは、身体状態の改善を目的とした運動を支援するための運動支援機器を使用しての運動の結果得られる情報を収集する情報収集ステップと、前記情報収集ステップで収集された前記情報に基づいて、前記運動を通じて変化が見られた身体状態に対する使用者への報酬を決定するために用いられる評価情報を生成する情報生成ステップと、前記情報生成ステップで生成された前記評価情報に基づいて使用者に前記報酬を与えるべく機能する報酬付与機能部に対して前記評価情報を提供する情報提供ステップと、を含むようにしている。
上記構成によれば、例えば、運動支援機器を使用しての運動を通じて身体状態の改善が見られた場合には、その旨を示す評価情報が報酬付与機能部に対して提供される。この評価情報の提供を通じて報酬付与機能部によって使用者に報酬が与えられる場合、運動をしたことと、報酬を得られたこととが関連付けられている仕組みを構築することができるようになる。つまり、このような仕組みのもとで使用者は、身体状態の改善が見られるように運動を日々続ければ、改善された身体状態を得ることができるだけでなく、合わせて報酬を得ることができるようになる。これにより、使用者には、運動支援機器を使用しての運動を日々続けることの動機として、身体状態を改善することに対する動機に加えて、報酬を得ることに対する動機を抱かせることができる。したがって、運動支援機器を使用しての運動を日々続けることに対して使用者の意欲を高めることができる。
上記運動評価システムにおいて、前記報酬付与機能部によって使用者に与えられる前記報酬は、使用者の経済面に影響を与える経済的要素を有する経済的報酬であることが好ましい。
上記構成によれば、運動支援機器を使用しての運動を日々続けることが使用者の経済面への影響に繋がるため、運動支援機器を使用しての運動を日々続けることに対して使用者の意欲の向上のために報酬を与えることを好適に繋げることができる。
また、上記運動評価システムにおいて、前記報酬付与機能部によって使用者に与えられる前記報酬は、使用者の心理に刺激を与える娯楽的要素を有する娯楽的報酬であることが好ましい。
上記構成によれば、運動支援機器を使用しての運動を日々続けることが使用者の心理への刺激に繋がるため、運動支援機器を使用しての運動を日々続けることに対して使用者の意欲の向上のために報酬を与えることを好適に繋げることができる。
上記運動評価システムにおいて、前記情報生成ステップで生成される前記評価情報は、前記運動を通じて変化が見られた身体状態として、当該身体状態の改善が見られたことを判断できる改善評価情報と、身体状態の改善が見られないことを判断できる未改善評価情報とを有することが好ましい。
上記構成によれば、報酬の与え方について、身体状態の改善の度合いに応じて様々な工夫を施すことができるようになり、異なる様々な観点から使用者の意欲を向上させることができ使用者を飽きさせない仕組みの構築に寄与することができる。
また、上記未改善評価情報としては、前記運動を通じて変化が見られた身体状態として、当該身体状態が維持されたことを判断できる維持評価情報と、前記運動を通じて変化が見られた身体状態として、当該身体状態が悪化されたことを判断できる悪化評価情報とを有することが好ましい。
上記構成によれば、例えば、運動支援機器を使用しての運動を日々続けなかったことで、身体状態が悪化してしまった使用者に対してはペナルティを課す等、報酬の与え方について工夫を施すことができるようになり、使用者を飽きさせない仕組みの構築に寄与することができる。
ところで、運動支援機器を使用して運動をしていないにもかかわらず、あたかも運動をしたかの如く情報が情報収集ステップにて収集されるようにしたりすることで、不正に報酬を得ようとする使用者が存在する場合も想定される。この場合、仕組みとしては、正当に報酬を得ようとする使用者との間で、平等性を欠いたものとなってしまう。
これに対して、上記運動評価システムにおいて、前記情報収集ステップは、前記運動支援機器を使用者が実際に使用したことを示す個別情報を合わせて収集し、前記情報収集ステップで収集された各種情報を用いて、前記情報収集ステップで収集された前記情報の正当性を判断する判断ステップをさらに有することが好ましい。
上記構成によれば、判断ステップにて情報収集ステップで収集された情報の正当性の判断を通じて、不正に報酬を得ようとする使用者に対しては報酬を与えないようにする等、対策を施すことができるようになり、平等性を確保した仕組みの構築に寄与することができる。
また、上記個別情報としては、前記運動支援機器を使用する際に求められる使用者毎に割り振られている登録情報であることが好ましい。
上記構成によれば、運動支援機器を使用する際には登録情報を求める構成を採用するのみで、平等性を確保した仕組みの構築を容易に実現することができる。
上記運動評価システムにおいて、前記運動支援機器は、使用者の歩行運動を支援する歩行車を含む歩行支援機器であり、前記情報生成ステップは、使用者の心拍数に基づき歩行時の負荷を指数で示す生理的コスト指数を用いて前記評価情報を生成することが好ましい。
上記構成によれば、歩行運動を通じて身体状態の改善を望む使用者には、歩行支援機器、すなわち歩行車を使用しての歩行運動を日々続けることの動機として、身体状態を改善することに対する動機に加えて、報酬を得ることに対する動機を抱かせることができる。したがって、使用者の意欲を高めることができる歩行運動を歩行支援機器を通じて提供することができる。
また、上記運動評価システムにおいて、前記運動支援機器は、使用者の歩行運動を支援する歩行車を含む歩行支援機器であり、前記情報収集ステップは、前記歩行支援機器を使用しての歩行運動の結果得られる情報を、ネットワークを介した通信により当該歩行支援機器を通じて収集するように構成されていることが好ましい。
上記構成によれば、ネットワークを介した通信を利用したシステムに歩行支援機器を組み込むことができ、上述の運動評価システムを、単体の歩行支援機器のみを対象として適用するのではなく、複数の歩行支援機器を対象として適用することができ、事業規模の拡大が容易である。したがって、歩行支援機器を用いた新たなビジネスモデルの仕組みの構築に寄与することができる。
また、上記運動評価システムにおいて、前記報酬付与機能部は、介護保険のサービスを提供する地方自治体、又は医療保険のサービスを提供する保険事業者が所有する端末の少なくともいずれかを含み、前記報酬付与機能部は、前記報酬として、前記情報提供ステップを通じて提供される前記評価情報に基づいて使用者の経済面に影響を与える経済的要素を有する前記サービスの提供料金を更新するための額を算出するものであることが好ましい。
上記構成によれば、運動支援機器を使用しての使用者の運動を評価するシステムに地方自治体や保険事業者を関わらせるようにすることができ、上述の運動評価システムを、種々の事業を関連付ける橋渡しに利用することができる。したがって、運動支援機器を用いた新たなビジネスモデルの仕組みの構築に寄与することができる。
また、上記運動評価システムは、前記情報収集ステップと、前記情報生成ステップと、前記情報提供ステップとを含む各種処理を実行する制御部と、前記情報収集ステップで収集した情報を記憶するための記憶部と、ネットワークを介した通信により前記情報収集ステップで収集するための情報を受信するとともに、前記情報生成ステップで生成された前記評価情報を、前記情報提供ステップを通じてネットワークを介した通信により前記報酬付与機能部に対して送信するためのネットワーク通信部と、を備えるようにして具体化することができる。
上記目的を達成しうるサーバシステムは、各種処理を実行する制御部と、各種情報を記憶する記憶部と、各種情報をネットワークを介して通信により送受信するネットワーク通信部と、を備え、前記制御部は、身体状態の改善を目的とした運動を支援するための運動支援機器を使用しての運動の結果得られる情報を前記ネットワーク通信部の通信により収集し、当該収集した情報を前記記憶部に記憶する情報収集ステップと、前記情報収集ステップで収集された前記情報に基づいて、前記運動を通じて変化が見られた身体状態に対する使用者への報酬を決定するために用いられる評価情報を生成する情報生成ステップと、前記情報生成ステップで生成された前記評価情報に基づいて使用者に前記報酬を与えるべく機能する報酬付与機能部に対して前記評価情報を前記ネットワーク通信部の通信により提供する情報提供ステップと、を含む運動評価システムを構築するようにしている。
上記構成によれば、上述の如く、運動をしたことと、報酬を得られたこととが関連付けられており、運動支援機器を使用しての運動を日々続けることに対して使用者の意欲を高めることができる仕組みである運動評価システムを構築することができる。そして、運動評価システムをサーバシステムとして実現することで、運動支援機器を使用しての使用者の運動を評価する運動評価システムを提供する事業者と、運動支援機器を使用しての運動に対する報酬を使用者に与える報酬付与機能部として機能する事業者とが異なる事業者間であってもそれぞれの事業を関連付ける橋渡しをすることができる。また、運動評価システムをサーバシステムとして実現することで、このような運動評価システムを、単体の運動支援機器のみを対象として適用するのではなく、複数の運動支援機器を対象として適用することができ、事業規模の拡大が容易である。したがって、運動支援機器を用いた新たなビジネスモデルの仕組みの構築に寄与することができる。
本発明の運動評価システム及びサーバシステムによれば、運動支援機器を使用しての運動を日々続けることに対して使用者の意欲を高めることができる。
第1実施形態の歩行支援システムの概略構成を示す図。 歩行車の概略構成を示すブロック図。 第1実施形態の歩行支援機器の制御構成を示すブロック図。 第1実施形態のサーバシステムの概略構成を示すブロック図。 歩行車の使用者が歩行支援システムにログインするための処理の流れを示すシーケンスチャート。 サーバシステムが評価情報を生成するための処理の流れを示すフローチャート。 事業者が報酬情報を生成するための処理の流れを示すフローチャート。 (a)〜(d)は、タブレット端末の表示画面の表示内容を説明する模式図。 施設端末の表示画面の表示内容を説明する模式図。 (a)〜(c)は、歩行車の使用者の家族の端末の表示画面の表示内容を説明する模式図。 第2実施形態の歩行支援システムの概略構成を示す図。 第3実施形態の歩行支援システムの概略構成を示す図。
(第1実施形態)
以下、運動支援評価システムを歩行支援システムに適用した第1実施形態について説明する。
図1に示すように、歩行支援システム10は、インターネット等のネットワークを介して情報を送受信するように互いに接続された、歩行支援機器20と、サーバシステム(以下「サーバ」という)30と、施設端末40と、事業者端末50と、家族端末60とを備えている。歩行支援システム10は、例えば、歩行支援機器20を製造し、レンタル契約又はリース契約により有償で歩行支援機器20を貸し出し管理する管理会社や、当該管理会社から歩行支援機器20の貸し出し管理を業務委託された委託会社により管理運営される。歩行支援システム10は、例えば、高齢者や日本国の厚生労働省が定める要介護認定を受けた被介護者等の支援対象者(以下「使用者」という)が、身体状態の改善を目的とした運動として、歩行運動を行うために使用される。本実施形態において、身体状態の改善とは、生活習慣の改善や、身体的な機能回復訓練による身体能力の改善や、トレーニングによる身体能力の改善のことである。
具体的には、歩行支援機器20は、身体状態の改善を目的とした運動として、使用者の歩行運動を支援するためのものである。サーバ30は、歩行支援機器20を製造管理する管理会社が保有する、所謂、サーバコンピュータにより実現されるものであり、設置型サーバ又はネットワーク上に仮想的に構築されたクラウドサーバ等のことである。施設端末40は、使用者が身体状態の改善を目的として利用している支援施設が保有するコンピュータやタブレット端末等のことである。事業者端末50は、介護保険等のサービスを提供する市区町村の地方自治体や、医療保険等のサービスを提供する保険事業者が保有するコンピュータやタブレット端末等のことである。家族端末60は、使用者の家族が保有するコンピュータやタブレット端末等のことである。
次に、歩行支援機器20について詳しく説明する。
歩行支援機器20は、歩行車21と、ウエアラブル端末22と、タブレット端末23とを備えている。歩行支援機器20では、歩行車21、ウエアラブル端末22、及びタブレット端末23の1つずつが基本的に一組みとなるようにペアリングして一の歩行支援機器20を構築するように用いられる。
図2に示すように、歩行車21は、フレーム90と、一対の前輪91と、一対の後輪92と、一対の持ち手93と、操作パネル94と、歩行車用制御部95と、バッテリ96とを備えている。
具体的には、フレーム90は、本体部97と、X方向(以下「左右」という)一対の脚部98と、左右一対の腕部99とを有している。本体部97は、左右に延びる一対の長辺及びZ方向(以下「上下」という)に延びる一対の短辺を有する枠状をなしている。一対の脚部98は、本体部97の一対の短辺の下端からY方向(以下「前後」という)にそれぞれ延びる一対の脚部98と、同じく短辺の上端から前後方向にそれぞれ延びる一対の腕部99とを有している。一対の脚部98と、一対の腕部99とは、本体部97から同一方向にそれぞれ延びている。本実施形態において、歩行車21は、本体部97から一対の脚部98及び腕部99がそれぞれ延びる側が後方となり、本体部97が前方となるように使用される。
一対の脚部98において、前方のそれぞれの部位には左右一対となるように前輪91がそれぞれ設けられているとともに、後方のそれぞれの部位には左右一対となるように後輪92がそれぞれ設けられている。本実施形態において、一対の前輪91は自在キャスタ等の非駆動輪であるとともに、一対の後輪92はベルト駆動等の駆動輪である。
一対の脚部98において、一対の後輪92の周辺のそれぞれの部位には、脚部98の左右外側にそれぞれ突出した出力軸を有する電動モータ101がそれぞれ内蔵されている。各電動モータ101は、出力軸が無端状の駆動ベルト102を介して対応する後輪92が有するプーリ部とそれぞれ接続されている。各電動モータ101のモータトルクが駆動ベルト102を介して対応する後輪92にそれぞれ伝達されることにより、一対の後輪92がベルト駆動される。本実施形態では、一対の後輪92がベルト駆動されることに伴う歩行車21の前方への移動を通じて、使用者の歩行運動を支援、すなわち補助することができる。
一対の脚部98にそれぞれ設けられた各電動モータ101の出力軸には、例えばロータリエンコーダ等の回転センサ100がそれぞれ設けられている。各回転センサ100は、一対の後輪92の単位時間当たりの回転数及び回転速度等をそれぞれ検出する。
一対の腕部99には、左右一対となるように持ち手93がそれぞれ設けられている。一対の持ち手93は、使用者の左手及び右手で把持されるグリップである。一対の腕部99はそれぞれ中空の棒状をなしており、その上面には前後方向である長手方向に沿って連続的に延びるスリット103がそれぞれ設けられている。各スリット103には、当該スリット103内を移動可能なように一対の持ち手93の使用者に把持される側と反対側の一端がそれぞれ挿入されている。本実施形態において、一対の持ち手93は、これらを把持した状態での使用者の歩行運動に伴う前後方向の腕振り動作に合わせて、各スリット103に沿って前後方向にそれぞれ移動する。なお、使用者の腕振り動作を可能にする機構として、各スリット103を削除し、一対の持ち手93が一対の腕部99の中空の内側空間内を前後方向に摺動可能なようにそれぞれ挿入された構成であってもよい。
一対の持ち手93には、当該持ち手93に対して各スリット103に挿入された側から上方に向かうほど前方に離間するレバー状のブレーキレバー104がそれぞれ設けられている。各ブレーキレバー104は、対応する持ち手93に対して近接するように握り動作がなされると、図示しないブレーキワイヤを通じて対応する後輪92に制動力を発生させたり、対応する電動モータ101のモータトルクの出力を低下させたりする機能を有する。この場合、一対の後輪92の回転が停止や減速される。
操作パネル94は、本体部97の上側の長辺の右側の部位と、一対のうち右側の腕部99の前方の部位との間に跨るように設けられている。操作パネル94は、歩行車21の電源のオンオフ用のスイッチであったり、歩行車21の電源のオンオフ状態を表示したりする表示パネルであったりが設けられている。操作パネル94は、歩行車21を使用者が利用し易くするためのユーザインターフェースである。
歩行車用制御部95は、本体部97の下側の長辺の右側の部位に設けられている。なお、歩行車用制御部95は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)及びメモリをそれぞれ備えており、メモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することによって、歩行車21についての各種処理が実行される。歩行車用制御部95は、歩行車21についての各種処理として、歩行車21の電源のオンオフ状態を切り替え制御するための処理や、操作パネル94の表示内容を制御するための処理や、各電動モータ101の駆動を制御するための処理や、ウエアラブル端末22やタブレット端末23と通信するための処理を実行する。
バッテリ96は、本体部97の下側の長辺の左側の部位に設けられている。バッテリ96は、例えば、充電可能な二次電池であり、操作パネル94の歩行車21の電源をオンする操作を通じて、操作パネル94や、歩行車用制御部95や、各電動モータ101に電力を供給する。
なお、本体部97の上側の長辺の左側の部位には、タブレット端末23を保持するためのタブレットホルダHLが上方に延びるように設けられている。タブレットホルダHLは、歩行車21の前後方向に厚みを有する矩形板状をなしており、歩行車21の後方側に設けられた設置面HLaに対してタブレット端末23が設置されることで、当該タブレット端末23を移動中等、使用中の歩行車21から落下させたりしないように保持する。使用者は、歩行車21の使用中、タブレットホルダHLにタブレット端末23を設置することにより、タブレット端末23を手に持つ等しなくても当該タブレット端末23の操作や表示内容の確認をしたりすることができる。
次に、歩行車21の電気的構成について説明する。
図3に示すように、歩行車用制御部95には、操作パネル94と、一対の後輪92に対応して設けられた各回転センサ100(左),100(右)、及び各電動モータ101(左),101(右)と、各電動モータ101に対応して設けられた各ブレーキレバー104(左),104(右)と、BLE通信部105とが接続されている。BLE通信部105は、近距離での無線通信として、例えば、Bluetooth(登録商標)、特に、BLE(Bluetooth Low Energy)を通じて、ウエアラブル端末22や、タブレット端末23との間で各種情報を送受信する通信機能を実現する。
歩行車用制御部95は、操作パネル94の操作に基づいて、歩行車21の電源のオンオフ状態を切り替え制御したり、各ブレーキレバー104の操作に基づいて各電動モータ101の制御量である電流の供給を制御することによって各電動モータ101の駆動を制御したり、バッテリ96の残量に基づいて操作パネル94の表示内容を制御したりする。
また、歩行車用制御部95は、各回転センサ100の検出結果に基づいて、例えば、後述する歩行支援システム10へのログイン許可されてからログアウトするまでの1回のログイン状態の間を1トリップとして、1トリップ中に使用者が歩行車21を使用して歩行運動した際の歩行速度と、歩行距離とに関する歩行情報を算出する。なお、本実施形態において、歩行速度は、1トリップ中の最大の速度として得られる。また、歩行車用制御部95は、1日(24時間)等、予め定めた単位時間を1トリップとして、歩行速度を算出するようにしてもよいし、歩行速度として平均の歩行速度を算出するようにしてもよい。
そして、歩行車用制御部95は、上記歩行支援システム10からログアウトする際や、ログイン状態の間に、上記歩行支援システム10へのログイン許可された際に、算出した歩行情報をBLE通信部105を通じて、後述するペアリングを完了させたタブレット端末23に対して送信する。
次に、ウエアラブル端末22について説明する。
ウエアラブル端末22は、使用者が手首に装着するリストバンド型のものである。ウエアラブル端末22は、近距離での無線通信として、例えば、Bluetooth、特に、BLEを通じて、歩行車21や、タブレット端末23との間で各種情報を送受信する通信機能を有している。また、ウエアラブル端末22は、歩行支援システム10を利用するための機能の他、時計機能等の他の機能を有していてもよい。
具体的には、図3に示すように、ウエアラブル端末22は、心拍数センサ106を備えている。心拍数センサ106は、ウエアラブル端末22が装着された使用者の手首の血流を測定することにより、歩行車21を使用した際の使用者の心拍数を検出する。
心拍数センサ106には、上記BLEによる通信を可能にするBLE通信部107が接続されている。そして、心拍数センサ106により検出された心拍数は、上記歩行支援システム10にログイン状態の間、BLE通信部107を通じて、後述するペアリングを完了させたタブレット端末23に対して送信される。
次に、タブレット端末23について説明する。
タブレット端末23は、近距離での無線通信として、例えば、Bluetooth、特に、BLEを通じて、歩行車21や、ウエアラブル端末22との間で各種情報を送受信する通信機能や、上記ネットワークを通じて、サーバ30との間で各種情報を送受信する通信機能を有している。また、タブレット端末23は、歩行支援システム10を利用するための専用のアプリケーションがインストールされている他、ゲーム等の他のアプリケーションがインストールされていてもよく、汎用又は専用のタブレットである。
具体的には、図3に示すように、タブレット端末23は、当該タブレット端末23の表示画面である表示パネル108を備えている。表示パネル108は、歩行支援システム10を利用するためのアプリケーションの起動や、歩行支援システム10へのログイン、ログアウトするための各種メニュー画面を表示し、当該各種メニュー画面を使用者が指で直接触れることで操作することができる、例えば、静電式、感圧式、光学式で使用者の指が触れた位置を検出するタッチパネルである。また、表示パネル108は、歩行車21を使用して歩行運動した歩行時間や、歩行速度や、歩行距離や、歩行運動前、歩行運動後、及び歩行運動中の心拍数を表示したりする。
表示パネル108には、タブレット用制御部109が接続されている。タブレット用制御部109は、例えば、図示しない中央処理装置(CPU(Central Processing Unit))及びメモリをそれぞれ備えており、メモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することによって、タブレット端末23についての各種処理が実行される。タブレット用制御部109は、タブレット端末23についての各種処理として、表示パネル108で使用者が指で触れた位置を検出するための処理や、表示パネル108の表示内容を制御するための処理や、歩行車21やウエアラブル端末22と通信するための処理や、サーバ30と通信するための処理を実行する。
タブレット用制御部109には、上記BLEによる通信を可能にするBLE通信部110と、上記ネットワークによる通信を可能にするネットワーク通信部111が接続されている。タブレット用制御部109は、BLE通信部110を通じて、例えば、上記歩行支援システム10にログイン時やログイン状態の間に、後述するペアリングを完了させた歩行車21で算出されてBLE通信部105を通じて送信される歩行情報を取得し、当該歩行情報を収集する。また、タブレット用制御部109は、BLE通信部110を通じて、例えば、上記歩行支援システム10にログイン時やログイン状態の間に、後述するペアリングを完了させたウエアラブル端末22で検出されてBLE通信部107を通じて送信される心拍数を取得し、当該心拍数を収集する。また、タブレット用制御部109は、上記歩行支援機器20を構築するためのペアリングを要求するための情報であるペアリング要求をBLE通信部107を通じて歩行車21及びウエアラブル端末22に対して送信する。
そして、タブレット用制御部109は、歩行車21やウエアラブル端末22から収集した歩行情報や心拍数に基づいて、歩行車21を使用しての歩行運動の歩行時間や、歩行速度や、歩行距離や、歩行運動前、歩行運動後、及び歩行運動中の心拍数に関する情報である使用情報を算出する。本実施形態において、使用情報は、使用者について、歩行支援機器20、すなわち歩行車21を使用しての歩行運動の結果得られる情報である。
また、タブレット用制御部109は、例えば、上記歩行支援システム10にログイン時やログイン状態の間に、後述のログイン情報とともにネットワーク通信部111を通じて、歩行車21やウエアラブル端末22から収集した歩行情報や心拍数や、これらに基づき算出される使用情報をサーバ30に対して送信する。また、タブレット用制御部109は、ネットワーク通信部111を通じて、上記歩行支援システム10への後述のログイン許可を要求するための情報であるログイン情報をサーバ30に対して送信する。
サーバ30は、上記ネットワークを通じて、歩行支援機器20のタブレット端末23と、施設端末40と、事業者端末50と、家族端末60との間で各種情報を送受信する通信機能を有している。
具体的には、図4に示すように、サーバ30は、サーバ用制御部112を備えている。サーバ用制御部112は、例えば、図示しない中央処理装置(CPU(Central Processing Unit))及びメモリをそれぞれ備えており、メモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することによって、タブレット端末23についての各種処理が実行される。歩行支援システム10を管理運営するために実行するサーバ用制御部112の各種処理については後で詳しく説明する。
サーバ用制御部112には、記憶部113と、上記ネットワークによる通信を可能にするネットワーク通信部114が接続されている。サーバ用制御部112は、ネットワーク通信部114を通じて、例えば、上記タブレット端末23からのログイン要求に伴い、当該タブレット端末23のログイン情報を取得し、RAMやROM等が採用される記憶部113の所定の格納領域に記憶する。また、サーバ用制御部112は、ネットワーク通信部114を通じて、例えば、タブレット端末23の後述のログイン許可時やログイン状態の間に、当該ログイン許可したタブレット端末23のネットワーク通信部111を通じて収集された使用情報を記憶部113の所定の格納領域に記憶する。
そして、サーバ用制御部112は、例えば、1カ月に1回の所定のタイミングで、ネットワーク通信部114を通じて、使用情報に基づいて算出される、歩行運動を通じて変化が見られた身体状態に対する使用者への報酬を決定するために用いられる後述の評価情報を施設端末40や、事業者端末50に対して送信する。また、評価情報は、1日(24時間)や1週間等、所定期間毎に1回を所定のタイミングとするようにしてよい。
以下、サーバ用制御部112が歩行支援システム10を管理運営するために実行する各種処理について詳しく説明する。
まず、使用者が歩行支援システム10にログインする際に、歩行車21、ウエアラブル端末22、タブレット端末23、及びサーバ30が実行する処理について説明する。以下では、歩行車21、ウエアラブル端末22、タブレット端末23、及びサーバ30は、それぞれの制御周期毎に周期処理を実行することによって、歩行支援システム10へのログイン許可するための処理の流れを説明する。
本実施形態において、使用者又は使用者の関係者は、歩行支援システム10を利用するにあたり、当該歩行支援システム10への所定の登録行為を必要としている。なお、使用者の関係者は、使用者の親戚等を含む家族の他、利用している支援施設の職員等、使用者の登録行為を代理できる人を含む。
サーバ用制御部112に接続された記憶部113には、使用者の登録行為により使用者毎に専用の登録情報であるログイン情報とともに、専用の記憶領域(以下「個別領域」という)が割り振られるとともに、個別領域で登録行為の対象となる使用者に関する各種情報が記録され、管理される。所定の登録行為の際は、使用者の氏名及び住所やメールアドレス等の連絡先、使用者の介護認定の内容、使用者の関係者の氏名及び住所やメールアドレス等の連絡先、使用者が利用している支援施設の施設名称、使用者が加入している介護保険の内容及び提供団体、使用者が加入している健康保険の内容及び提供会社を含む個別情報の提供を必要とする。これら個別情報は、所定の登録行為の完了に伴い使用者毎にそれぞれ設定する登録名及びセキュリティ用のパスワードであるログイン情報とともに使用者の登録行為により確保された個別領域に対して記録され、管理される。
使用者は、所定の登録行為の完了後、歩行支援システム10、すなわち歩行支援機器20を利用している支援施設にて、当該支援施設のタブレット端末23の表示パネル108の操作を通じて、歩行支援システム10を利用するためのアプリケーションを起動させる。
この場合、図5に示すように、タブレット端末23において、タブレット用制御部109は、歩行支援システム10を利用するためのアプリケーションの起動に伴い、歩行支援システム10へのログインするためのメニュー画面であるログイン画面を表示させる(ステップS11)。続いて、タブレット用制御部109は、ログイン情報が入力されたか否かを判断し(ステップS12)、ログイン情報が入力されるまでの間(ステップS12:NO)、ステップS12の処理を繰り返し実行する。
タブレット用制御部109は、ログイン情報が入力されたことを判断する場合(ステップS12:YES)、ステップS12にて入力されたログイン情報をサーバ30に対して送信するとともに、歩行支援機器20を構築するべくペアリング要求を歩行車21及びウエアラブル端末22に対して送信する(ステップS13)。この場合、タブレット用制御部109は、タブレット端末23の個体を識別できる個体識別情報を合わせてサーバ30に対して送信する。タブレット端末23は、基本的に予め定められた歩行車21やウエアラブル端末22とペアリングされるため、上記個体識別情報によって歩行車21やウエアラブル端末22の個体をそれぞれサーバ30にて識別することができる。
歩行車21において、歩行車用制御部95は、タブレット端末23が送信したペアリング要求を受信すると、当該タブレット端末23を通信相手とし、他の近距離に存在するタブレット端末23を通信相手としないように互いを認証するペアリング処理を実行する(ステップS31)。ステップS31にて、ウエアラブル端末22は、歩行車用制御部95と同様、タブレット端末23が送信したペアリング要求を受信すると、当該タブレット端末23を通信相手とし、他の近距離に存在するタブレット端末23を通信相手としないように互いを認証するペアリング処理を実行する。歩行車用制御部95及びウエアラブル端末22は、ペアリング要求を送信したタブレット端末23との間で、互いを認証してペアリングを完了させると、その旨を示す情報としてペアリング完了を、ペアリング要求を送信したタブレット端末23に対して送信する。
一方、サーバ30において、サーバ用制御部112は、タブレット用制御部109が送信したログイン情報を受信すると、当該ログイン情報が登録されているログイン情報と一致するか否かを判断する(ステップS21)。サーバ用制御部112は、ステップS21で受信したログイン情報が登録されているログイン情報と一致する場合(ステップS21:YES)、歩行支援システム10へのログイン許可することを示すログイン許可情報を生成する(ステップS22)。この場合、サーバ用制御部112は、使用者に関する各種情報を記憶部113の個別領域に対して記録や更新できるように、使用者の歩行支援システム10へのログイン許可を完了させ、生成したログイン許可情報をタブレット端末23に対して送信する(ステップS24)。
一方、サーバ用制御部112は、ステップS21で受信したログイン情報が登録されているログイン情報と一致しない場合(ステップS21:NO)、歩行支援システム10へのログイン許可しないことを示すログイン不許可情報を生成する(ステップS23)。この場合、サーバ用制御部112は、使用者の歩行支援システム10へのログイン許可を完了させないで、生成したログイン不許可情報をタブレット端末23に対して送信する(ステップS24)。
タブレット端末23において、タブレット用制御部109は、ペアリング要求を送信した相手である歩行車21及びウエアラブル端末22が送信したペアリング完了を受信し、サーバ30が送信したログイン許可情報を受信すると、歩行支援システム10へのログイン許可を示すログイン後画面を表示パネル108に画像表示させる(ステップS14)。なお、タブレット用制御部109は、ペアリング要求を送信した相手である歩行車21及びウエアラブル端末22が送信したペアリング完了を受信しない、又はサーバ30が送信したログイン不許可情報を受信すると、ログイン許可されなかった旨を使用者に把握させることのできるエラー画面を表示パネル108に画像表示させる。
次に、使用者が歩行支援システム10にログイン後、歩行支援機器20を使用しての歩行運動の結果収集して得られる情報に対してサーバ30が実行する処理について説明する。以下では、サーバ30のサーバ用制御部112は、制御周期毎に周期処理を実行することによって、身体状態の改善を目的とした歩行運動の結果収集して得られる情報に対しての処理を実行する。
図6に示すように、サーバ用制御部112は、予め定めた制御周期毎に周期処理を実行することによって、歩行支援機器20にて収集された使用情報の各種情報をタブレット端末23を通じて取得する(ステップS41)。本実施形態において、サーバ用制御部112が実行するステップS41の処理は、情報収集ステップに相当する。
続いて、サーバ用制御部112は、上記各種情報とともに送信されたログイン情報に示される使用者が、ログイン許可時に判断した個別情報に示される使用者と一致するか否かを判断する(ステップS42)。ステップS42にて、サーバ用制御部112は、各種情報が正当にサーバ30にて収集されたか、歩行支援機器20を使用して歩行運動をしていないにもかかわらず、あたかも歩行運動をしたかの如く各種情報が不正にサーバ30にて収集されたか、すなわち各種情報の正当性の有無を判断している。本実施形態において、サーバ用制御部112が実行するステップS42の処理と、以下のステップS43,S44の処理とは、判断ステップに相当する。
サーバ用制御部112は、上記各種情報とともに送信されたログイン情報に示される使用者が、ログイン許可時に判断した個別情報に示される使用者と一致する(ステップS42:YES)、すなわち上記各種情報の正当性が確保される場合、その都度に記憶部113の対応する個別領域に上記各種情報を記憶する(ステップS43)。
一方、サーバ用制御部112は、上記各種情報とともに送信されたログイン情報に示される使用者が、ログイン許可時に判断した個別情報に示される使用者と一致しない(ステップS42:NO)、すなわち上記各種情報の正当性が確保できず不正の可能性がある場合、記憶部113に各種情報を記憶しないで上記各種情報を破棄する(ステップS44)。この場合、サーバ用制御部112は、上記各種情報を破棄するので、不正の可能性がある情報に対して後述の報酬が与えられることがなくなる。つまり、サーバ30に不正に情報が収集されるように画策する使用者に対しては、後述の報酬が与えられることがなくなる。
続いて、サーバ用制御部112は、ステップS41にて記憶部113に記憶した使用情報の各種情報を読み出して、当該各種情報に基づいて歩行運動時の負荷を指数で示す生理的コスト指数であるPCI(Physiological Cost Index)を演算して算出し(ステップS45)、記憶部113の対応する個別領域の内容を更新する(ステップS46)。PCIは、一般的に用いられる演算である、[歩行後心拍数(拍/分)−安静時心拍数(拍/分)]/歩行速度(m/分)を用いて[拍/m]の次元の値として算出される。本実施形態では、「歩行後心拍数」として使用情報のなかから歩行運動後心拍数を用いているとともに、「安静時心拍数」として使用情報のなかから歩行運動前心拍数を用いている。なお、記憶部113の個別領域には、PCIの履歴として算出した、例えば、使用者の登録行為がなされてからのPCIがそれぞれ記憶されている。
続いて、サーバ用制御部112は、例えば、1カ月に1回の所定のタイミングで、ステップS43にて更新したPCIに基づいて、歩行運動を通じて変化が見られた身体状態に対する使用者への報酬を決定するために用いられる評価情報を生成する(ステップS47)。本実施形態において、サーバ用制御部112が実行するステップS45〜S47の処理は、情報生成ステップに相当する。
ステップS47にて、サーバ用制御部112は、例えば、過去1カ月分のPCIに対して最新1カ月のPCIが平均的に低い値となり、所定期間単位の1カ月の間で運動の負担が少なくて済む効率のよい運動機能が高くなった場合に歩行運動を通じて身体状態の改善が見られたことを判断できる改善評価情報を評価情報として生成する。改善評価情報が評価情報として生成される場合は、身体状態の改善が見られるように使用者が運動を日々続けるように努力した結果を表す。
また、サーバ用制御部112は、過去1カ月分のPCIに対して最新1カ月分のPCIが平均的に変化なく維持され、所定期間単位の1カ月の間で運動の負担が少なくて済む効率のよい運動機能が変化なく維持された場合に歩行運動を通じて身体状態が維持されたことを判断できる未改善評価情報としての維持評価情報を評価情報として生成する。維持評価情報が評価情報として生成される場合には、少なくとも使用者が歩行運動を日々続けなかったわけではなく、身体状態の改善が見られるように使用者が歩行運動を日々続けるように努力したが、その結果が身体情報の改善に結びつかなかった結果を表すと解される。
また、サーバ用制御部112は、過去1カ月分のPCIに対して最新1カ月分のPCIが平均的に高い値なり、所定期間単位の1カ月の間で運動の負担が少なくて済む効率のよい運動機能が低くなっている場合に歩行運動を通じて身体状態が悪化されたことを判断できる悪化評価情報を評価情報として生成する。悪化評価情報が評価情報として生成される場合には、身体状態の改善が見られるように使用者が歩行運動を日々続けなかった結果を表すと解される。
サーバ用制御部112は、ステップS47にて評価情報を生成した場合、当該生成した評価情報を施設端末40や、事業者端末50に対して送信する(ステップS48)。この場合、サーバ用制御部112は、評価情報とともに、支援施設や地方自治体や保険事業者が使用者を特定するのに必要な個別情報を合わせて送信する。そして、サーバ用制御部112は、個別情報に含まれる支援施設の施設端末40や、個別情報に含まれる地方自治体や、保険事業者の事業者端末50を特定し、それぞれに対して予め登録されている電子メールのメールアドレス宛に評価情報を送信して提供する。なお、施設端末40や事業者端末50に対して送信される個別情報は、少なくとも使用者の氏名及び住所やメールアドレス等の連絡先を含んでいればよい。本実施形態において、サーバ用制御部112が実行するステップS48の処理は、情報提供ステップに相当する。つまり、本実施形態において、ステップS41〜S48の処理を通じて、情報収集ステップと、判断ステップと、情報生成ステップと、情報提供ステップとを実行するサーバ用制御部112は、「特許請求の範囲」における「制御部」に相当する。また、本実施形態において、サーバ用制御部112を備えたサーバ30は、運動評価システムに相当する。
そして、事業者端末50は、歩行支援システム10を利用する環境が整っている場合、当該歩行支援システム10への所定の登録行為が済んでいることになる。この場合、事業者端末50は、歩行支援システム10へログインすることで、提供する各種保険に加入している使用者の日々の歩行運動の状況として評価情報を把握することができるようになっている。つまり、事業者端末50は、歩行支援システム10へログインすることで、サーバ30が生成した評価情報を使用者の個別情報とともに取得し(ステップS51)、当該取得した評価情報に基づいて歩行運動を通じて身体状態の改善が見られたことに対する使用者への報酬を示す情報である報酬情報を生成する(ステップS52)。本実施形態において、事業者端末50によって使用者に与えられる報酬情報は、介護保険や医療保険のサービスの提供料金に関するものである。
ステップS52において、事業者端末50は、評価情報として改善評価情報を取得した場合、各種保険の提供料金を割引いて減額させる報酬を示す報酬情報を生成する。また、事業者端末50は、評価情報として維持評価情報を取得した場合、各種保険の提供料金の維持させる報酬を示す報酬情報を生成する。また、事業者端末50は、評価情報として悪化評価情報を取得した場合、各種保険の提供料金の増額させる報酬を示す報酬情報を生成する。本実施形態において、各種保険の提供料金を割引いて減額させることは、使用者の経済面への影響として、当該経済面を豊かにする経済的要素を有する経済的報酬である。一方、各種保険の提供料金の増額は、使用者の経済面への影響として、当該経済面を不利にする経済的要素を有する報酬、すなわちペナルティである。また、各種保険の提供料金の維持は、使用者の経済面への影響として、当該経済面を維持する経済的要素を有する報酬である。なお、使用者の経済面には、使用者の各種保険の提供料の支払いをしている使用者の親戚等を含む家族の経済面を含む。
なお、本実施形態において、各種保険の提供料金を割引く額は、各種保険の事業の収入と、各種保険の事業の支出とのバランスから設定されるものであり、地方自治体や保険事業者の収入が増えるように設定をすることもできれば、地方自治体や保険事業者と、使用者との間でそれぞれの費用負担のバランスを適正化するように設定をすることもできる。後者の場合には、地方自治体や保険事業者と、使用者との間で双方が得をする仕組みを構築することができる。なお、各種保険の事業の収入は、例えば、(「保険加入者の平均保険料」−「本実施形態による割引く額」)×「加入者数」により算出でき、各種保険の事業の支出は、例えば、「保険金の平均支払額」×(「支払状況の発生確率」−「本実施形態の効果による支払状況の低下確率」)×「加入者数」+運営経費により算出できる。
事業者端末50は、ステップS52にて報酬情報を生成した場合、当該生成した報酬情報を、サーバ30が使用者を特定するのに必要な個別情報とともにサーバ30に対して送信する(ステップS53)。この場合、サーバ30において、サーバ用制御部112は、個別情報に含まれる支援施設の施設端末40を特定し、当該施設端末40に対して予め登録されている電子メールのメールアドレス宛に報酬情報を送信する。また、ステップS53において、サーバ用制御部112は、個別情報から個別領域を特定し、当該個別情報に含まれる使用者に対して次回の歩行支援システム10へのログイン時に報酬情報の内容を把握させるべく報酬情報を個別領域に対して記憶する。なお、サーバ用制御部112は、使用者の歩行支援システム10へのログイン許可を完了させる際、対応する個別領域に報酬情報が記憶されている場合、当該報酬情報をログイン許可情報とともにタブレット端末23に対して送信する。本実施形態において、ステップS51〜S53の処理を実行する事業者端末50は、報酬付与機能部に相当する。
タブレット端末23において、タブレット用制御部109は、歩行支援システム10へのログイン状態において、ログイン許可情報とともに報酬情報を受信したか否かに応じて所定の表示内容となるように表示パネル108の表示内容を制御する。
具体的には、タブレット用制御部109は、ログイン許可情報とともに報酬情報を受信しない場合、通常の表示内容となるように表示パネル108の表示内容を制御する。
この場合、図8(a)に示すように、タブレット端末23の表示パネル108には、使用者(「Aさん」)、歩行車21の個体(「1号機」)を特定する画像とからなる通常の表示内容が画像表示される。また、タブレット端末23の表示パネル108には、日付(「2019/11/21(木)」)、時間(「15:00」)を特定する画像と、月々の歩行距離の目標(「0.9km」)を特定する画像とからなる通常の表示内容が画像表示される。なお、月々の累積距離の目標は、評価情報と連動してもしなくてもどちらでもよい。
また、図8(b)に示すように、タブレット端末23の表示パネル108には、通常の表示内容として、月々の累積距離の目標の達成度合いに応じて、例えば、「がんばって!」等の使用者を激励するための画像が画像表示される。
また、タブレット用制御部109は、ログイン許可情報とともに報酬情報を受信した場合、当該報酬情報の内容に応じて特別の表示内容となるように表示パネル108の表示内容を制御する。
この場合、図8(c)に示すように、報酬情報が各種保険の提供料金を割引いて減額させる報酬を示す場合、タブレット端末23の表示パネル108には、特別の表示内容として、報酬を得たこととその内容(「おめでとう保険料がダウンしました!」)を特定する画像と、その更なる特典として使用者の孫等の家族の顔画像とが画像表示される。本実施形態において、使用者の家族の顔画像は、使用者の心理に与える刺激として、当該使用者を楽しませる娯楽的要素を有する娯楽的報酬である。なお、タブレット端末23では、上記家族の顔画像に代えて、当該家族の音声で「がんばって!」が音声出力されるようにしてもよい。
また、図8(d)に示すように、報酬情報が各種保険の提供料金の維持を示す場合、タブレット端末23の表示パネル108には、特別の表示内容として、報酬及び更なる特典を得られない内容(「ざんねん保険料がダウンしませんでした」+「顔画像無」)を特定する画像が画像表示される。なお、同図に示すように、報酬情報が各種保険の提供料金の増額を示す場合、タブレット端末23の表示パネル108には、特別の表示内容として、報酬及び更なる特典を得られないことに加えてペナルティを課す内容(「ざんねん保険料がダウンしませんでした」+「保険料アップです」+「顔画像無」)を特定する画像が画像表示される。本実施形態において、使用者の家族の顔画像無は、使用者の心理に与える刺激として、当該使用者が純粋に楽しむことができない、例えば、落ち込んだりする娯楽的要素を有する娯楽的報酬である。
また、施設端末40は、歩行支援システム10を利用する環境が整っている場合、当該歩行支援システム10への所定の登録行為が済んでいることになる。この場合、施設端末40は、歩行支援システム10へログインすることで、その支援施設を利用している使用者の日々の歩行運動の状況を把握することができるようになっている。つまり、施設端末40は、歩行支援システム10へログインすることで、サーバ30の記憶部113に記憶されている支援施設を利用している使用者についての使用情報を読み出し、一覧として参照することができるようになっている。
この場合、図9に示すように、施設端末40の表示画面である表示パネル40aには、支援施設を利用している使用者(「使用者一覧」+「使用者個人」)を特定する画像と、使用者の歩行運動の状況(「年月」+「日及び曜日のマトリクス」+「各日の表示色」)を特定する画像とが画像表示される。また、表示パネル40aには、対象月の歩行距離の目標の達成度合い(「目標まで〇〇km」+「歩行時間:〇〇分」+「歩行距離:〇〇km」)を特定する画像が画像表示される。なお、「各日の表示色」は、それぞれがその日の歩行距離を示しており、ドットの密度が濃いほど歩行距離が長いことを示し、ドットがなければ歩行運動をしていないことを示す。
そして、施設端末40は、表示パネル40a内に画像表示させている「報告書作成」ボタンが操作されると、使用者の歩行運動の状況に基づいて所定のフォーマットで報告書を自動作成し、使用者の家族の連絡先に対して登録されている電子メールのメールアドレス宛に自動作成した報告書を送信する。本実施形態において、報告書は、例えば、1カ月間の所定期間単位で使用者の歩行運動の状況を報告する内容であり、前月の状況と比較するかたちで報告する内容である。なお、報告書は、例えば、1日間や1週間等の所定期間単位で使用者の歩行運動の状況を報告する内容であってもよい。
この場合、図10(a)に示すように、家族端末60の表示画面である表示パネル60aには、使用者と報告対象月(「2019年11月歩行結果」+「氏名:Aさん」)を特定する画像と、歩行運動の状況(「歩行距離と歩行速度」+「歩行速度(m/min)及び心拍数(bpm)」)を特定する画像とが画像表示される。
また、施設端末40は、報酬情報を受信した場合、当該報酬情報を個別情報に含まれる使用者の家族の連絡先を特定し、当該連絡先に対して登録されている家族端末60の電子メールのメールアドレス宛に報酬情報を送信する。
この場合、図10(b)に示すように、報酬情報が各種保険の提供料金を割引いて減額させる報酬を示す場合、家族端末60の表示パネル60aには、報酬を得たこととその内容(「AさんのPCIが改善しましたので保険料がダウンしました」)を特定する内容の電子メールが画像表示される。
また、図10(c)に示すように、報酬情報が各種保険の提供料金の維持を示す場合、家族端末60の表示パネル60aには、報酬を得られない内容(「AさんのPCIが改善されませんでしたので保険料がダウンしません」)を特定する内容の電子メールが画像表示される。なお、同図に示すように、報酬情報が各種保険の提供料金の増額を示す場合、家族端末60の表示パネル60aには、報酬を得られないことに加えてペナルティを課す内容(「AさんのPCIが改善されませんでしたので保険料がダウンしません」+「保険料がアップしました」)を特定する画像が画像表示される。
以下、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態によれば、例えば、歩行支援機器20を使用しての歩行運動を通じて身体状態の改善が見られた場合には、その旨を示す評価情報が事業者端末50に対して提供される。この評価情報の提供を通じて事業者端末50、すなわち地方自治体や保険事業者によって使用者に報酬が与えられる場合、歩行運動をしたことと、報酬を得られたこととが関連付けられている仕組みを構築することができるようになる。つまり、このような仕組みのもとで使用者は、身体状態の改善が見られるように歩行運動を日々続ければ、改善された身体状態を得ることができるだけでなく、合わせて報酬を得ることができるようになる。
以下、本実施形態の効果を説明する。
(1)本実施形態によれば、使用者には、歩行支援機器20を使用しての歩行運動を日々続けることの動機として、身体状態を改善することに対する動機に加えて、報酬を得ることに対する動機を抱かせることができる。したがって、歩行支援機器20を使用しての歩行運動を日々続けることに対して使用者の意欲を高めることができる。
(2)本実施形態では、歩行支援機器20を使用しての歩行運動を通じて身体状態の改善が見られた場合には、各種保険の提供料金を割引いて減額させることを報酬としている。これにより、歩行支援機器20を使用しての歩行運動を日々続けることが使用者の経済面を豊かにすることに繋がるため、歩行支援機器20を使用しての歩行運動を日々続けることに対して使用者の意欲の向上に対して使用者に報酬を与えることを好適に繋げることができる。
(3)本実施形態では、歩行支援機器20を使用しての歩行運動を通じて身体状態の改善が見られた場合には、使用者の孫等の家族の顔画像が画像表示されることを報酬の更なる特典としている。これにより、歩行支援機器20を使用しての歩行運動を日々続けることが娯楽に繋がるため、歩行支援機器20を使用しての歩行運動を日々続けることに対して使用者の意欲の向上に対して使用者に報酬を与えることを好適に繋げることができる。
(4)本実施形態では、改善評価情報の他、維持評価情報や悪化評価情報を評価情報に含むようにしている。これにより、歩行支援機器20を使用しての歩行運動を日々続けなかったことで、身体状態が悪化してしまった使用者に対してはペナルティを課すことができ、報酬の与え方について工夫を施すことができるようになり、使用者を飽きさせない仕組みの構築に寄与することができる。
(5)ところで、歩行支援機器20を使用して歩行運動をしていないにもかかわらず、あたかも歩行運動をしたかの如く情報がサーバ30にて収集されるようにしたりすることで、不正に報酬を得ようとする使用者が存在する場合も想定される。この場合、仕組みとしては、正当に報酬を得ようとする使用者との間で、平等性を欠いたものとなってしまう。
これに対して、本実施形態のサーバ30のサーバ用制御部112は、ステップS41で収集された各種情報の正当性を判断して処理するステップS42〜S44との処理を有している。
これにより、本実施形態において、サーバ30のサーバ用制御部112では、ステップS42〜S44の処理にてステップS41で収集された各種情報の正当性の判断を通じて、不正に報酬を得ようとする使用者に対しては報酬を与えないようにする等、対策を施すことができるようになり、平等性を確保した仕組みの構築に寄与することができる。
(6)本実施形態では、ステップS42の処理では、ログイン情報を用いてステップS41で収集された各種情報の正当性の有無を判断している。これにより、歩行支援機器20を使用する際にはログイン情報を求める構成を採用するのみで、平等性を確保した仕組みの構築を容易に実現することができる。
(7)本実施形態によれば、歩行運動を通じて身体状態の改善を望む使用者には、歩行支援機器20、すなわち歩行車21を使用しての歩行運動を日々続けることの動機として、身体状態を改善することに対する動機に加えて、報酬を得ることに対する動機を抱かせることができる。したがって、使用者の意欲を高めることができる歩行運動を歩行支援機器20を通じて提供することができる。
(8)本実施形態では、ネットワークを介した通信を利用した歩行支援システム10に歩行支援機器20を組み込むようにしている。これにより、本実施形態の運動評価システムを、単体の歩行支援機器20のみを対象として適用するのではなく、複数の歩行支援機器20を対象として適用することができ、事業規模の拡大が容易である。したがって、歩行支援機器20を用いた新たなビジネスモデルの仕組みの構築に寄与することができる。
(9)本実施形態では、歩行支援機器20を使用しての使用者の運動を評価する運動評価システムに地方自治体や保険事業者を関わらせるようにしている。これにより、本実施形態の運動評価システムを、種々の事業を関連付ける橋渡しに利用することができる。したがって、歩行支援機器20を用いた新たなビジネスモデルの仕組みの構築に寄与することができる。
(10)本実施形態によれば、上述の効果(1)の如く、歩行運動をしたことと、報酬を得られたこととが関連付けられており、歩行支援機器20を使用しての歩行運動を日々続けることに対して使用者の意欲を高めることができる仕組みである運動評価システムを構築することができる。そして、運動評価システムをサーバ30として実現することで、サーバ30を提供する事業者である管理会社と、地方自治体や保険事業者とが異なる事業者間であってもそれぞれの事業を関連付ける橋渡しをすることができる。また、運動評価システムをサーバ30として実現することで、このような運動評価システムを、単体の歩行支援機器20のみを対象として適用するのではなく、複数の歩行支援機器20を対象として適用することができ、事業規模の拡大が容易である。したがって、歩行支援機器20を用いた新たなビジネスモデルの仕組みの構築に寄与することができる。
(第2実施形態)
次に、運動評価システムの第2実施形態について説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成などは、同一の符号を付すなどして、その重複する説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態において、サーバ30において、サーバ用制御部112は、ステップS47にて評価情報を生成した場合、ステップS48にて生成した評価情報を施設端末40に対して送信するように構成されている。
そして、支援施設の職員等は、サーバ30が生成した評価情報を使用者の個別情報とともに電子メールで施設端末40を通じて取得し、当該取得した評価情報に基づいて歩行運動を通じて身体状態の改善が見られたことに対して使用者が報酬を得られるように、評価情報に基づいた申請を使用者に代行して地方自治体の事業者端末70に対して実施する。なお、事業者端末70に対する申請は、通常、電子メール等でデジタル的になされるところ、紙媒体等でアナログ的になされる場合であれ、地方自治体の職員等が申請された内容を事業者端末70に対して入力作業がなされる等して、事業者端末70への評価情報の提供がなされることになる。
また、施設端末40は、評価情報を受信した場合、当該評価情報を個別情報に含まれる使用者の家族の連絡先を特定し、当該連絡先に対して登録されている家族端末60の電子メールのメールアドレス宛に評価情報を送信する。そして、使用者の家族は、評価情報を電子メールで家族端末60を通じて取得し、当該取得した評価情報に基づいて歩行運動を通じて身体状態の改善が見られたことに対して使用者が報酬を得られるように、評価情報に基づいた申請を使用者に代行して保険事業者の事業者端末80に対して実施する。なお、事業者端末80に対する申請は、通常、電子メール等でデジタル的になされるところ、紙媒体等でアナログ的になされる場合であれ、保険事業者の職員等が申請された内容を事業者端末80に対して入力作業がなされる等して、事業者端末80への評価情報の提供がなされることになる。本実施形態において、評価情報に基づいた申請を使用者に代行して事業者端末70,80に対して実施する際に使用する施設端末40や家族端末60は情報提供ステップを含み、紙媒体等での申請の場合に事業者端末70,80は情報提供ステップを含む。
本実施形態によれば、上記第1実施形態の作用及び効果に対応する作用及び効果を奏する。
(第3実施形態)
次に、運動評価システムの第3実施形態について説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成などは、同一の符号を付すなどして、その重複する説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態において、歩行支援システム10は、歩行支援機器20により構成されている。歩行支援機器20を構成するタブレット端末23のタブレット用制御部115は、上記第1実施形態(図6参照)でサーバ30のサーバ用制御部112が実行する歩行支援システム10へのログインに相当する処理と、ステップS41〜S48に相当する処理とを実行するように構成されている。また、タブレット用制御部115は、上記第1実施形態(図7参照)で事業者端末50が実行するステップS51〜S53に相当する処理を実行するように構成されている。
つまり、本実施形態において、ステップS41〜S48に相当する処理を通じて、情報収集ステップと、情報生成ステップと、情報提供ステップとを実行するタブレット用制御部115を備えたタブレット端末23は、運動評価システムに相当する。また、本実施形態において、ステップS51〜S53に相当する処理を実行するタブレット用制御部115を備えたタブレット端末23は、報酬付与機能部に相当する。
具体的には、タブレット用制御部115に接続されたRAMやROM等が採用される記憶部116には、使用者の登録行為により使用者毎に専用の登録情報であるログイン情報とともに、個別領域が割り振られるとともに、個別領域で登録行為の対象となる使用者に関する各種情報が記録され、管理される。
歩行支援システム10へのログイン、すなわち判断ステップに相当する処理として、タブレット用制御部115は、入力されたログイン情報が登録されているログイン情報と一致する場合、使用者に関する各種情報を記憶部116の個別領域に対して記録や更新できるように、使用者の歩行支援システム10へのログイン許可を完了させる。一方、タブレット用制御部115は、入力されたログイン情報が登録されているログイン情報と一致しない場合、使用者の歩行支援システム10へのログイン許可を完了させない。
そして、タブレット端末23において、タブレット用制御部115は、ログイン許可の完了及びペアリング完了すると、歩行支援システム10へのログイン許可を示すログイン後画面を表示パネル108に画像表示させる。一方、タブレット端末23において、タブレット用制御部115は、ログイン許可を完了しない又はペアリング完了しないと、ログイン許可されなかった旨を使用者に把握させることのできるエラー画面を表示パネル108に画像表示させる。
図6中、ステップS41、すなわち情報収集ステップに相当する処理として、タブレット用制御部115は、歩行車21やウエアラブル端末22を通じて使用情報の各種情報を取得し、その都度にログイン許可時に判断したログイン情報に対応する記憶部113の個別領域に上記各種情報を記憶する。
続いて、図6中、ステップS45〜S47、すなわち情報生成ステップに相当する処理として、タブレット用制御部115は、記憶部116に記憶した使用情報の各種情報を読み出して、当該各種情報に基づいてPCIを演算し、記憶部116の対応する個別領域の内容を更新する。そして、図6中、ステップS48、すなわち情報提供ステップに相当する処理として、タブレット用制御部115は、上記更新したPCIに基づいて、評価情報を生成し、報酬情報を生成するための処理で用いることができるように記憶部116の対応する個別領域に記憶することで評価情報の提供を果たす。
続いて、図7中、ステップS51〜S53に相当する処理として、タブレット用制御部115は、生成した評価情報に基づいて報酬情報を生成する。タブレット用制御部115は、評価情報が改善評価情報の場合、使用者の孫等の家族の顔画像と、「がんばったね!」等の画像とを、タブレット端末23の表示パネル108に画像表示させるための情報を報酬情報として生成する。なお、タブレット端末23では、上記「がんばったね!」等のメッセージを家族の音声で音声出力されるようにしてもよい。
また、タブレット用制御部115は、評価情報が維持評価情報の場合、使用者の家族の顔画像を画像表示させないで、「あともう少し」等の画像を、タブレット端末23の表示パネル108に画像表示させるための情報を報酬情報として生成する。なお、タブレット用制御部115は、評価情報が悪化評価情報の場合、タブレット端末23の表示パネル108には、使用者の家族の泣き顔の顔画像や、「かなしいな」等の画像を、タブレット端末23の表示パネル108に画像表示させるための情報を報酬情報として生成する。
本実施形態において、使用者の家族の笑顔の顔画像や「がんばったね!」等の画像は使用者を楽しませる娯楽的要素を有する娯楽的報酬である一方、使用者の家族の泣き顔の顔画像や「かなしいな」等の画像は、使用者が純粋に楽しむことのできない、例えば、落ち込んだりするペナルティである。
本実施形態によれば、上記各実施形態の作用及び効果に対応する作用及び効果を奏する。
なお、上記各実施形態は次のように変更してもよい。また、以下の他の実施形態は、技術的に矛盾しない範囲において、互いに組み合わせることができる。
・上記第3実施形態では、歩行支援システム10に施設端末40を加えて構成してもよい。この場合、施設端末40は、上記第3実施形態でタブレット用制御部115が実行する歩行支援システム10へのログインに相当する処理と、ステップS41〜S48に相当する処理とを実行するように構成すればよい。一方、タブレット用制御部115は、上記第3実施形態同様、ステップS51〜S53に相当する処理を実行するように構成すればよい。つまり、本変形例において、歩行支援システム10へのログインに相当する処理と、ステップS41〜S48に相当する処理を通じて、情報収集ステップと、判断ステップと、情報生成ステップと、情報提供ステップとを有する施設端末40は、運動評価システムに相当する。また、本変形例において、ステップS51〜S53に相当する処理を実行するタブレット用制御部115を備えたタブレット端末23は、報酬付与機能部に相当する。
・上記第2実施形態において、事業者端末50は、施設端末40や家族端末60を通じて申請された内容に対して、サーバ30の記憶部113に記憶されている各種情報に基づいて、申請された内容の正当性の有無を判断する処理である判断ステップを実行するようにしてもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、歩行支援機器20を使用して歩行運動をした使用者や、当該使用者が利用する支援施設の職員等が、歩行車21や、ウエアラブル端末22や、タブレット端末23の情報に基づいて、サーバ30に送信されるように歩行状態や心拍数を手入力する仕組みとしてもよい。
・上記各実施形態では、維持評価情報であっても、数カ月の間は悪化評価情報が生成されなかったことを条件として報酬を付与するようにしたり、複数月に連続して改善評価情報が生成される場合に連続した月数が多いほど豪華な報酬を付与するようにしたり仕組みを変更してもよい。また、複数月に連続して悪化評価情報が生成される場合に連続した月数が多いほど大きいペナルティを課すように仕組みを変更してもよい。
・上記各実施形態において、タブレット端末23では、悪化評価情報に対してペナルティとなる画像を表示させる代わりに、使用者を励ますような画像やメッセージを画像表示させるようにしてもよい。これは、維持評価情報に対しても同様である。
・上記第2実施形態において、施設端末40は、家族端末60に評価情報を送信する際、当該評価情報に応じて、賛辞や、激励や、下支えするように使用者に対するフォローを送ることを、使用者の家族に対して要請する処理である要請ステップを実行するようにしてもよい。この場合、上記要請は、電子メール等の方法で家族端末60に対して実施すればよい。本変形例は、サーバ30が、評価情報を家族端末60に対して送信する仕組みであっても実現することができる。これは、上記第1実施形態であっても、家族端末60に報酬情報とともに、当該報酬情報に応じて、賛辞や、激励や、下支えするように使用者に対するフォローを送ることを、使用者の家族に対して要請する処理を施設端末40に組み込むことで実現することができる。また、上記第1実施形態であっても、報酬情報をサーバ30が家族端末60に対して送信する仕組みであっても実現することができる。
・上記第1実施形態では、報酬として、景品や商品と引き換えるために貯めることのできる特典ポイントを付与することとしてもよい。この場合、サーバ30の記憶部113は、使用者毎に個別領域にて特典ポイントの付与履歴に関する情報を記憶する履歴記憶部として機能する。また、記憶部113は、特典ポイントの数と、景品や商品とを対応付ける情報を記憶する対応情報記憶部として機能する。タブレット端末23は、歩行支援システム10にログインすることで、特典ポイントの貯まり具合を把握することができ、貯めた特典ポイントに応じた景品や商品を選択し、引き換えの希望を申請可能に構成される。そして、サーバ30のサーバ用制御部112は、タブレット端末23を通じてなされる使用者からの引き換えの希望の申請を受け付けるように処理する申請受付ステップを実行する。本変形例によれば、使用者には、特典ポイントを貯めるなかで、特典ポイントを獲得することに対する短期的な動機に加えて、特典ポイントを貯めることに対する中長期的な動機を抱かせることができる。これは、上記第2実施形態についても同様である。
・上記第1実施形態では、経済的報酬及び娯楽的報酬のうちどちらか一方が使用者に与えられるように構成されていればよい。
・上記第2実施形態では、評価情報に基づいた申請を使用者に代行して使用者の家族が地方自治体の事業者端末70に対して実施するようにしてもよい。
・上記各実施形態において、評価情報は、歩行距離や歩行速度を用いてこれらの数値が向上したか否かを単純に比較したり、例えば、5m等の所定の距離をどれだけ早く歩けるかの結果を用いたりして生成されるようにしてもよい。また、評価情報を生成する際には、歩行距離や歩行速度の他、歩幅の情報として足を前に出す動作の周期や歩幅の大きさ等の歩行の挙動であったり、腕振りの情報として前後の往復動作の周期や腕振りの大きさ等の腕振りの挙動であったり、連続歩行時間であったり歩行支援機器20から取得可能な情報を用いることができる。特に上記腕振りの挙動では、歩行能力との相関性が高いことが知られている腕振りの力強さを数値として検出することができる。つまり、上記腕振り情報を評価情報の生成に用いるようにすることで、歩行能力をより正確に評価することができる。
・上記各実施形態において、評価情報は、PCIが所定の基準値を上回るか否か、また上回らない場合には下回るか否かをそれぞれ判断し、当該判断に基づいて生成されるようにしてもよい。
・上記各実施形態では、評価情報として、維持評価情報及び悪化評価情報を含む未改善評価情報が生成されることなく改善評価情報のみが生成されるように構成してもよいし、改善評価情報及び維持評価情報のみが生成されるように構成してもよい。この場合、使用者には、報酬に対してペナルティを課すことのない仕組みを構築することができる。
・上記各実施形態では、評価情報として、改善評価情報及び維持評価情報が生成されることなく未改善評価情報のみが生成されるように構成してもよいし、未改善評価情報及び維持評価情報のみが生成されるように構成してもよい。この場合、使用者には、歩行支援機器20を使用しての歩行運動を日々続けることができなければペナルティを課すことになる仕組みを構築することができる。
・上記各実施形態において、歩行支援システム10へのログインの処理の際に用いる個別情報としては、タブレット端末23等の個体識別情報を用いるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、歩行支援システム10へのログイン時には、タブレット端末23へのログイン情報の入力に代えて、使用者の顔を認証してログイン情報とする顔認証システムや、使用者の指紋を認証してログイン情報とする指紋認証システムを採用してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、図7中、ステップS42〜S44の処理を削除し、基本的にステップS41で収集された情報が基本的にサーバ30にて記憶され、管理されるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、歩行支援機器20は、ウエアラブル端末22を構成から外し、心拍数センサ106を歩行車21が備えるようにしてもよい。また、歩行支援機器20は、タブレット端末23を構成から外し、当該タブレット端末23の機能を歩行車21が備えるようにしてもよい。この場合、歩行支援機器20は、ウエアラブル端末22を構成から外し、歩行車21のみを備えるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、歩行車21と、ウエアラブル端末22と、タブレット端末23とは、Wi−Fi(登録商標)、すなわちIEEE802.11aやIEEE802.11g等のいずれかの規格の無線LANを通じて各種情報を送受信してもよい。この場合、タブレット端末23は、支援施設に設けられた無線LANを経由して上記ネットワークに接続されたり、使用者が所有するスマートフォンに設けられた無線LANを経由して上記ネットワークに接続されたりする。
・上記各実施形態において、心拍数はウエアラブル端末22から一旦、歩行車21を経由してタブレット端末23に送信されたり、歩行情報は歩行車21から一旦、ウエアラブル端末22を経由してタブレット端末23に送信されたり、心拍数及び歩行情報は歩行車21及びウエアラブル端末22からサーバ30に送信されたりしてもよい。また、心拍数及び歩行情報は、タブレット端末23から施設端末40に送信されたり、歩行車21及びウエアラブル端末22から施設端末40に送信されたりしてもよい。
・上記各実施形態において、タブレット端末23や、施設端末40や、家族端末60で画像表示させる内容は、それぞれの内容が表そうとする意図を反映できる範囲で適宜変更してもよい。
・上記各実施形態において、サーバ30は、コンピュータプログラムを実行する1つ以上のプロセッサ、あるいは各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用ハードウェア回路、あるいは上記プロセッサ及び上記専用ハードウェア回路の組み合わせを含む回路として構成されているコンピュータである。上記コンピュータは、CPU及びメモリを含んでいる。メモリには、RAMやROM等が採用されている。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリ、言い換えるとコンピュータ可読媒体には、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体によって構成してもよい。上記コンピュータの構成は、歩行車21の歩行車用制御部95、ウエアラブル端末22、タブレット端末23の他、施設端末40、事業者端末50、家族端末60についても同様である。
・上記各実施形態は、使用者の歩行運動を支援する歩行支援機器20に限らず、例えば、使用者の屈伸運動を支援する等、使用者の各種運動を支援する運動支援機器を用いたシステムに適用することができる。
10…歩行支援システム
20…歩行支援機器
21…歩行車
22…ウエアラブル端末
23…タブレット端末
30…サーバシステム
40…施設端末
50…事業者端末
60…家族端末
95…歩行車用制御部
109…タブレット用制御部
112…サーバ用制御部
115…タブレット用制御部
113…記憶部
116…記憶部

Claims (12)

  1. 身体状態の改善を目的とした運動を支援するための運動支援機器を使用しての運動の結果得られる情報を収集する情報収集ステップと、
    前記情報収集ステップで収集された前記情報に基づいて、前記運動を通じて変化が見られた身体状態に対する使用者への報酬を決定するために用いられる評価情報を生成する情報生成ステップと、
    前記情報生成ステップで生成された前記評価情報に基づいて使用者に前記報酬を与えるべく機能する報酬付与機能部に対して前記評価情報を提供する情報提供ステップと、を含む、
    運動評価システム。
  2. 前記報酬付与機能部によって使用者に与えられる前記報酬は、使用者の経済面に影響を与える経済的要素を有する経済的報酬である請求項1に記載の運動評価システム。
  3. 前記報酬付与機能部によって使用者に与えられる前記報酬は、使用者の心理に刺激を与える娯楽的要素を有する娯楽的報酬である請求項1に記載の運動評価システム。
  4. 前記情報生成ステップで生成される前記評価情報は、前記運動を通じて変化が見られた身体状態として、当該身体状態の改善が見られたことを判断できる改善評価情報と、前記運動を通じて変化が見られた身体状態として、当該身体状態の改善が見られないことを判断できる未改善評価情報とを有する請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の運動評価システム。
  5. 前記未改善評価情報は、前記運動を通じて変化が見られた身体状態として、当該身体状態が維持されたことを判断できる維持評価情報と、前記運動を通じて変化が見られた身体状態として、当該身体状態が悪化されたことを判断できる悪化評価情報とを有する請求項4に記載の運動評価システム。
  6. 前記情報収集ステップは、前記運動支援機器を使用者が実際に使用したことを示す個別情報を合わせて収集し、
    前記情報収集ステップで収集された各種情報を用いて、前記情報収集ステップで収集された前記情報の正当性を判断する判断ステップをさらに有する請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の運動評価システム。
  7. 前記個別情報は、前記運動支援機器を使用する際に求められる使用者毎に割り振られている登録情報である請求項6に記載の運動評価システム。
  8. 前記運動支援機器は、使用者の歩行運動を支援する歩行車を含む歩行支援機器であり、
    前記情報生成ステップは、使用者の心拍数に基づき歩行時の負荷を指数で示す生理的コスト指数を用いて前記評価情報を生成する請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の運動評価システム。
  9. 前記運動支援機器は、使用者の歩行運動を支援する歩行車を含む歩行支援機器であり、
    前記情報収集ステップは、前記歩行支援機器を使用しての歩行運動の結果得られる情報を、ネットワークを介した通信により当該歩行支援機器を通じて収集するように構成されている請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の運動評価システム。
  10. 前記報酬付与機能部は、介護保険のサービスを提供する地方自治体、又は医療保険のサービスを提供する保険事業者が所有する端末の少なくともいずれかを含み、
    前記報酬付与機能部は、前記報酬として、前記情報提供ステップを通じて提供される前記評価情報に基づいて使用者の経済面に影響を与える経済的要素を有する前記サービスの提供料金を更新するための額を算出するものである請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の運動評価システム。
  11. 前記情報収集ステップと、前記情報生成ステップと、前記情報提供ステップとを含む各種処理を実行する制御部と、
    前記情報収集ステップで収集した情報を記憶するための記憶部と、
    ネットワークを介した通信により前記情報収集ステップで収集するための情報を受信するとともに、前記情報生成ステップで生成された前記評価情報を、前記情報提供ステップを通じてネットワークを介した通信により前記報酬付与機能部に対して送信するためのネットワーク通信部と、を備えている請求項1〜請求項10のうちいずれか一項に記載の運動評価システム。
  12. 各種処理を実行する制御部と、
    各種情報を記憶する記憶部と、
    各種情報をネットワークを介して通信により送受信するネットワーク通信部と、を備え、
    前記制御部は、
    身体状態の改善を目的とした運動を支援するための運動支援機器を使用しての運動の結果得られる情報を前記ネットワーク通信部の通信により収集し、当該収集した情報を前記記憶部に記憶する情報収集ステップと、
    前記情報収集ステップで収集された前記情報に基づいて、前記運動を通じて変化が見られた身体状態に対する使用者への報酬を決定するために用いられる評価情報を生成する情報生成ステップと、
    前記情報生成ステップで生成された前記評価情報に基づいて使用者に前記報酬を与えるべく機能する報酬付与機能部に対して前記評価情報を前記ネットワーク通信部の通信により提供する情報提供ステップと、を含む運動評価システムを構築する
    サーバシステム。
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