JP2021117433A - 光走査装置、表示システムおよび移動体 - Google Patents

光走査装置、表示システムおよび移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】広角な被走査面を形成する光走査装置、表示システムおよび移動体を提供する。【解決手段】表示装置100は、主走査方向に回転して入射光を反射するミラー130と、主走査方向において、単一のミラー130に対して、異なる角度でそれぞれ合波光L1、L2を入射する複数の光源モジュール110A、110Bと、ミラー130が主走査方向に回転することにより、それぞれミラー130で反射された合波光L1、L2が、主走査方向に走査されるスクリーン15と、を備え、スクリーン15は、合波光L1により走査される被走査面15Aと、主走査方向において被走査面15Aとずれて配置され、合波光L2により走査される被走査面15Bを含む。【選択図】図12

Description

本発明は、光走査装置、表示システムおよび移動体に関する。
特許文献1には、画像データに応じて変調する発光源と、支持基体に設けられた一対のトーションバーで支持され、トーションバーを回転軸として揺動可能としてなる可動ミラーと、トーションバーを挟む可動ミラーの両端部に設けられ、印加する駆動電圧を切り換えることで、支持基板と可動ミラーとの間に引力又は反発力を周期的に発生させて可動ミラーを揺動させる可動ミラー揺動手段とを有する単位モジュールを、主走査方向に複数配列し、発光源から射出された光ビームを揺動する可動ミラーによって主走査方向に走査させて各々の被走査域をつなぎ合わせて画像記録を行う光走査装置が記載されている。
特許文献2には、複数のスクリーンによって異なる距離に同時に複数の虚像を生成することを可能にする一方で、分割線の無いサイズの大きな虚像についても生成することを可能にしたヘッドアップディスプレイ装置が記載されている。
本発明は、広角な被走査面を形成する光走査装置、表示システムおよび移動体を提供することを目的とする。
本発明にかかる光偏向装置は、第1の方向に回転して入射光を反射する反射面と、第1の方向において、反射面に対して、異なる角度で第1の出射光および第2の出射光を入射する第1の出射部および第2の出射部と、反射面が第1の方向に回転することにより、第1の出射光および第2の出射光がそれぞれ反射面で反射された第1の反射光および第2の反射光が、第1の走査方向に走査される被走査面と、を備え、被走査面は、第1の反射光により走査される第1の走査領域と、第1の走査方向において第1の走査領域とずれて配置され、第2の反射光により走査される第2の走査領域を含むことを特徴とする。
本発明によれば、広角な被走査面を形成する光走査装置、表示システムおよび移動体を提供できる。
実施形態に係る表示システムのシステム構成の一例を示す図である。 実施形態に係る表示装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示す図である。 実施形態に係る光源部の具体的構成の一例を示す図である。 実施形態に係る光量調整装置を説明する図である。 実施形態に係る光源モジュールの分解斜視図である。 実施形態に係る光偏向部の具体的構成の一例を示す図である。 実施形態に係るスクリーンの具体的構成の一例を示す図である。 マイクロレンズアレイにおいて、入射光束径とレンズ径の大小関係の違いによる作用の違いについて説明するための図である。 光偏向部のミラーと走査範囲の対応関係について説明するための図である。 2次元走査時の走査線軌跡の一例を示す図である。 実施形態に係る光路の説明図である。 実施形態に係るミラーへの入射角の説明図である。 実施形態の制御装置の詳細な機能構成を示す図である。 実施形態の変形例を示す図である。 実施形態の第2の変形例に係る光路を示す図である。 実施形態の第2の変形例に係るミラーへの入射角の説明図である。 実施形態の第3の変形例に係る光路を示す図である。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
●システム構成
図1は、実施形態に係る表示システムのシステム構成の一例を示す図である。表示システム1は、光偏向装置の一例である表示装置100から投射される投射光PLを、透過反射部材に投射させることによって観察者3に表示画像を視認させる。表示画像は、観察者3の視界に虚像45として重畳して表示する画像である。表示システム1は、例えば、車両、航空機もしくは船舶等の移動体、または操縦シミュレーションシステムもしくはホームシアターシステム等の非移動体に備えられる。本実施形態は、表示システム1が、移動体の一例である自動車に備えられた場合について説明する。なお、表示システム1の使用形態は、これに限られるものではない。
表示システム1は、例えば、反射部材の一例としてのフロントガラス50を介して車両の操縦に必要なナビゲーション情報(例えば車両の速度、進路情報、目的地までの距離、現在地名称、車両前方における物体(対象物)の有無や位置、制限速度等の標識、渋滞情報等の情報等)を、観察者3(操縦者)に視認させる。この場合、フロントガラス50は、入射された光の一部を透過させ、残部の少なくとも一部を反射させる透過反射部材として機能する。観察者3の視点位置からフロントガラス50までの距離は、数十cm〜1m程度である。
表示システム1は、表示装置100およびフロントガラス50を備える。表示装置100は、例えば、移動体の一例である自動車に搭載されたヘッドアップディスプレイ装置(HUD装置)である。表示装置100は、自動車のインテリアデザインに準拠して任意の位置に配置される。表示装置100は、例えば、自動車のダッシュボード200の下方に配置されてもよく、ダッシュボード内に埋め込まれていてもよい。
表示装置100は、筐体90を備え、筐体90は、画像形成ユニット10、自由曲面ミラー30を収納する。画像形成ユニット10は、ユニット筐体12を備え、ユニット筐体12は、光源部11、光偏向部13、ミラー14およびスクリーン15を備える。
光源の一例としての光源部11は、光源から出射されたレーザ光を、装置外部へ照射するデバイスである。光源部11は、例えば、R、G、Bの3色のレーザ光を合成したレーザ光を照射してもよい。光源部11から出射されたレーザ光は、光偏向部13の反射面に導かれる。光源部11は、光源として、LD(Laser Diode)等の半導体発光素子を有する。なお、光源は、これに限られず、LED(light emitting diode)等の半導体発光素子を有してもよい。
光偏向部の一例としての光偏向部13は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等を利用してレーザ光の進行方向を変化させるデバイスである。光偏向部13は、例えば、直交する2軸に対して揺動もしくは回転する単一の微小なMEMSミラー、または1軸に対して揺動もしくは回転する2つのMEMSミラーからなるミラー系等の走査手段を利用して構成される。光偏向部13から出射したレーザ光は、ミラー14に対して走査される。なお、光偏向部13は、MEMSミラーに限られず、ポリゴンミラー等を用いて構成されてもよい。
ミラー14は、一例として凹面ミラーであり、光偏向部13から出射されてミラー14の反射面を走査されるレーザ光を、スクリーン15に向かって反射する。
スクリーン15は、被走査面の一例であり、ミラー14の反射面で反射されたレーザ光がスクリーン15上に走査されることによって、スクリーン15上に二次元画像(中間像)である画像光を形成する。そしてスクリーン15は、走査されたレーザ光を所定の発散角で発散させる機能を有する発散部材である。スクリーン15は、例えば、EPE(Exit Pupil Expander)の形態として、マイクロレンズアレイ(MLA)または拡散板等の光拡散効果を持つ透過型の光学素子によって構成される。なお、スクリーン15は、マイクロミラーアレイ等の光拡散効果を持つ反射型の光学素子によって構成されてもよい。
光源部11、光偏向部13、ミラー14およびスクリーン15はユニット筐体12に保持され、画像形成ユニット10の一部として機能する。なおスクリーン15は、スクリーン15によって発散された発散光を、画像形成ユニット10の外部に出射できるように、ユニット筐体12に全て覆われることなく、ユニット筐体12にその一部を保持されている。なおユニット筐体12は、一つの立体物であってもよいし、複数の部材を組み合わせた構造であってもよい。複数の部材を組み合わせた構造の一例として、光源部11、光偏向部13、ミラー14とその間の光路全体を覆う大きさの立体物と、スクリーン15を保持するホルダ等とを複数の部材として組み合わせて、ユニット筐体12とすることができる。
スクリーン15から出射された発散光であるレーザ光(光束)によって、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50に投射された虚像45は、スクリーン15上に形成された中間像から拡大されて表示される。自由曲面ミラー30は、スクリーン15から出射された画像光を反射する曲面形状の反射部の一例であり、フロントガラス50は、自由曲面ミラー30により反射された画像光を反射する第2の反射部の一例である。
自由曲面ミラー30は、フロントガラス50の湾曲形状による画像の傾き、歪、位置ずれ等を相殺するように設計および配置されている。自由曲面ミラー30は、回転軸301を中心として回転可能であり、これにより、自由曲面ミラー30の傾きが変化する。回転軸301は、一例として自由曲面ミラー30の重心を通り、図1紙面垂直方向に平行な直線を軸として回転させることで、図1紙面上下方向の虚像45の表示位置を変更できる。これにより、自由曲面ミラー30は、スクリーン15から出射したレーザ光(光束)の反射方向を調整し、観察者3の目の位置に合わせて虚像45の表示位置を変更させることができる。なお、回転軸301は、車両搭載性等を考慮した上で、自由曲面ミラー30の重心を通らない位置に配置されても良い。
結像光学系の一例としての自由曲面ミラー30は、スクリーン15から出射された発散光によって虚像を結像するために、発散光を反射して投射光PLを投射する。したがって自由曲面ミラー30は虚像45の結像位置が所望の位置になるように、また一定の集光パワーを有するように、一例として既存の光学設計シミュレーションソフトを用いて、設計されている。表示装置100は、虚像45が観察者3の視点位置から例えば1m以上かつ30m以下(好ましくは10m以下)の位置(観察者3から見て奥行位置)に表示されるように、自由曲面ミラー30の集光パワーが設定される。
なお、結像光学系は、集光機能を有する集光素子を一つ以上含む光学系であればよい。集光機能を有する集光素子としては自由曲面ミラー30のような自由曲面ミラーに限られず、凹面ミラー、曲面ミラー、フレネル反射素子等であってもよい。また、集光素子は、高反射率のアルミや銀などの金属薄膜を蒸着やスパッタリングなどで形成されている。これにより、集光素子に入射した光の投射光PLとしての利用効率を最大限に上げることができ、輝度の高い虚像が得られる。
筐体90の上部には、開口Hが形成された仕切り部材901が、一体的に設けられる。自由曲面ミラー30で反射された投射光PLは、開口Hから表示装置100の外部に投射され、フロントガラス50に入射される。
開口Hは、自由曲面ミラー30により反射された画像光を透過させる透過領域の一例である。仕切り部材901は、自由曲面ミラー30とフロントガラス50部の間に設けられ、自由曲面ミラー30側の空間とフロントガラス50側の空間を仕切っており、開口Hを除く部分は、筐体90の内部と外部の間で光を遮蔽する。仕切り部材901は、筐体90とは別体で、例えばダッシュボード200と一体的に設けられてもよい。
そして、開口Hを塞ぐように防塵窓40が設けられている。防塵窓40は、筐体90内に開口Hから外部の異物が進入することを防止するために設けられており、特に投射光PLを透過する材料で形成されることが好ましい。
反射部材の一例としてのフロントガラス50は、レーザ光(光束)の一部を透過させ、残部の少なくとも一部を反射させる機能(部分反射機能)を有する透過反射部材である。フロントガラス50は、観察者3に前方の景色および虚像45を視認させる半透過鏡として機能する。虚像45は、例えば、車両情報(速度、走行距離等)、ナビゲーション情報(経路案内、交通情報等)、警告情報(衝突警報等)等を観察者3に視認させるための画像情報である。なお、透過反射部材は、フロントガラス50とは別途設けられたフロントウインドシールド等であってもよい。
虚像45は、フロントガラス50の前方の景色と重畳するように表示されてもよい。また、フロントガラス50は、平面でなく、湾曲している。そのため、虚像45の結像位置は、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の曲面によって決定される。なお、フロントガラス50は、部分反射機能を有する個別の透過反射部材としての半透過鏡(コンバイナ)を利用してもよい。
開口Hは、少なくとも観察者3のアイリプス領域への虚像45の投影に必要な画角分を確保できる大きさを備える。アイリプスとは、JIS D 0021によって規定されており、観察者3の目の位置の分布を統計的に表したアイレンジを長円の範囲で示したものである。
そして自由曲面ミラー30は、フロントガラス50で発生する光学歪を低減するように面形状が設計されている。自由曲面ミラー30に入射した光線は、自由曲面ミラー30の面形状に従って自由曲面ミラー30によって反射される。反射された光束はその後、フロントガラス50に入射し、少なくともアイリプス中心(基準アイポイント)を含む少なくともアイリプス領域内の一点の視点に到達する。フロントガラス50に入射した光束は、フロントガラス50の面形状に応じて反射される。
このような構成により、スクリーン15から出射されたレーザ光(光束)は、自由曲面ミラー30に向けて投射される。自由曲面ミラー30によって集光された投射光は、筐体90の開口を通過してフロントガラス50に向けて投射され、フロントガラス50によって反射される。観察者3は、フロントガラス50で反射された光によって、スクリーン15に形成された中間像が拡大された虚像45を視認することができるようになる。
なお、表示装置100の投射方式は、液晶パネル、DMDパネル(デジタルミラーデバイスパネル)または蛍光表示管(VFD)等イメージングデバイスで中間像を形成する「パネル方式」と、光源部11から出射されたレーザ光を走査手段で走査して中間像を形成する「レーザ走査方式」がある。
実施形態に係る表示装置100は、後者の「レーザ走査方式」を採用する。「レーザ走査方式」は、各画素に対して発光または非発光を割り当てることができるため、一般に高コントラストの画像を形成することができる。なお、表示装置100は、投射方式として「パネル方式」を用いてもよく、いずれの方式であっても実像が形成される面であるスクリーンの一部及び全体が樹脂部材である場合に本発明は特に好適である。
●ハードウエア構成
図2は、実施形態に係る表示装置のハードウエア構成の一例を示す図である。なお、図2に示すハードウエア構成は、各実施形態において同様の構成を備えていてもよく、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。
表示装置100は、表示装置100の動作を制御するための制御装置17を有する。制御装置17は、表示装置100の内部に実装された基板またICチップ等のコントローラである。制御装置17は、FPGA(Field−Programmable Gate Array)1001、CPU(Central Processing Unit)1002、ROM(Read Only Memory)1003、RAM(Random Access Memory)1004、I/F(Interface)1005、バスライン1006、LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010およびモータドライバ1012を含む。
FPGA1001は、表示装置100の設計者による設定変更が可能な集積回路である。LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010、およびモータドライバ1012は、FPGA1001からの制御信号に応じて駆動信号を生成する。CPU1002は、表示装置100全体を制御するための処理を行う集積回路である。ROM1003は、CPU1002を制御するプログラムを記憶する記憶装置である。RAM1004は、CPU1002のワークエリアとして機能する記憶装置である。I/F1005は、外部装置と通信するためのインターフェースである。I/F1005は、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)等に接続される。
LD1007は、例えば、光源部11の一部を構成する半導体発光素子である。LDドライバ1008は、LD1007を駆動する駆動信号を生成する回路である。MEMS1009は、光偏向部13の一部を構成し、走査ミラーを変位させるデバイスである。MEMSコントローラ1010は、MEMS1009を駆動する駆動信号を生成する回路である。モータ1011は、自由曲面ミラー30の回転軸301を回転させる電動機である。モータドライバ1012は、モータ1011を駆動する駆動信号を生成する回路である。
●機能構成
図3は、実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示す図である。制御装置17により実現される機能は、車両情報受信部171、外部情報受信部172、画像生成部173および画像表示部174を含む。
車両情報受信部171は、CAN等から自動車の情報(速度、走行距離等の情報)を受信する機能である。車両情報受信部171は、図2に示したI/F1005およびCPU1002の処理、並びにROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
外部情報受信部172は、外部ネットワークから自動車外部の情報(GPSからの位置情報、ナビゲーションシステムからの経路情報または交通情報等)を受信する機能である。外部情報受信部172は、図2に示したI/F1005およびCPU1002の処理、並びにROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
画像生成部173は、車両情報受信部171および外部情報受信部172により入力された情報に基づいて、中間像および虚像45を表示させるための画像情報を生成する機能である。画像生成部173は、図2に示したCPU1002の処理、およびROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
画像表示部174は、画像生成部173により生成された表示情報に基づいて、スクリーン15に中間像を形成し、中間像を構成したレーザ光(光束)をフロントガラス50に向けて投射して虚像45を表示させる機能である。画像表示部174は、図2に示したCPU1002、FPGA1001、LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010およびモータドライバ1012の処理、並びにROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
画像表示部174は、制御部175、中間像形成部176および投影部177を含む。制御部175は、中間像を形成するために、光源部11および光偏向部13の動作を制御する制御信号を生成する。また、制御部175は、虚像45を所定の位置に表示させるために、自由曲面ミラー30の動作を制御する制御信号を生成する。
中間像形成部176は、制御部175によって生成された制御信号に基づいて、スクリーン15に中間像を形成する。投影部177は、観察者3に視認させる虚像45を形成するために、中間像を構成したレーザ光を、透過反射部材(フロントガラス50等)に投射させる。
●光源部
図4は、実施形態に係る光源部の具体的構成の一例を示す図である。光源部11は、光源素子111R,111G,111B(以下、区別する必要のないときは、光源素子111とする。)、カップリングレンズ(コリメートレンズ)112R,112G,112B、アパーチャ113R,113G,113B、合成素子114,115,116を含む。
3色(R,G,B)の光源素子111R,111G,111Bは、例えば、それぞれ単数または複数の発光点を有するLD(Laser Diode)である。光源素子111R,111G,111Bは、互いに異なる波長λR,λG,λB(例えばλR=640nm,λG=530nm,λB=445nm)のレーザ光(光束)を放射する。
放射された各レーザ光(光束)は、それぞれカップリングレンズ112R,112G,112Bによりカップリングされる。カップリングされた各レーザ(光束)は、それぞれアパーチャ113R,113G,113Bにより整形される。アパーチャ113R,113G,113Bは、各光源素子111の発散角のばらつきがあっても、射出径が一定となるように、レーザ光(光束)の発散角等の所定の条件に応じた形状(例えば円形、楕円形、長方形、正方形等)を有する。
アパーチャ113R,113G,113Bにより整形された各レーザ光(光束)は、3つの合成素子114,115,116により合成される。合成素子114,115,116は、プレート状またはプリズム状のダイクロイックミラーであり、波長に応じてレーザ光(光束)を反射または透過し、1つの光束に合成する。合成された光束は、光量調整装置117およびレンズ118を通り、光偏向部13に導かれる。
ここで、車載用のHUD装置では、投影画像の虚像を視認するために、昼間の明るい環境下では、数千〜数万cd/m2の輝度が必要とされ、逆に夜やトンネル内といった暗い環境下では、輝度を数cd/m2に抑える必要があり、光源部11から光偏向部13に至る光路上に、光量調整装置117が配置される。
図5は、光量調整装置117を説明する図である。光量調整装置117は、光源部11からの光束の透過光量を調整する減光フィルタにより構成される。光量調整装置117では、透過率が互いに異なる複数(例えば5つ)の光透過部117a〜117eが、主走査方向X軸方向に並んでおり、Y軸方向に駆動するアクチュエータにより切り換える構成となっている。FPGA1001に内蔵される輝度制御部が、照度センサからの明るさ情報に基づいて、アクチュエータを動作させる。
このような構成により、光源部11の出力変更と、光透過部117a〜117eにより段階的に透過率を切り換えることを併用することで、より滑らかに輝度が切り換わる。
図6は、実施形態に係る光源モジュールの分解斜視図である。
出射部の一例としての光源モジュール110は、図4で説明した光源部11を単位モジュールとして構成される。本実施形態では、後述するように、表示装置100が、このような光源モジュール110を複数備えており、各々を単位モジュールとして組み合わせる構成とし、光源部11の生産を効率化している。また、複数の光源部11を1つのケース内に収めて単位モジュールとしてもよい。
光源素子111R,111G,111BはCANパッケージ型を用いており、ステム基準面を揃えて一列に配置され、放熱性を考慮してアルミダイカスト製のケース1110の側壁面に保持される。各光源素子111の偏光方向は、図示するように同一方向に合わせている。
カップリングレンズ112R,112G,112Bは、各光源素子111に一対で配備され、光軸上に各光源素子111の発光点が揃うようにxz方向をアライメント調整されるとともに、集束位置(結像位置)が所定面に合うように焦点位置を発光点からシフトしてy方向をアライメント調整される。各カップリングレンズ112は、ケース1110の底面に形成した座面との間隙にエポキシ樹脂等を充填して固定する。
合成素子114,115,116は、プレート状のダイクロイックミラーであり、光源素子111Bからの光軸に光源素子111Gの光軸を揃えて合流し、さらに、光源素子111Rの光軸を揃えて合流することで、同一軸上に揃えられた合波光(出射光)Lがケース1110の射出口1111から射出するようにしている。
ケース1110は、散乱光が外部に漏れないように、カップリングレンズ112、合成素子114,115,116を収納する空間をカバー1116により封止している。
ケース1110は、外壁に形成されたフランジ部1112、1113、1114にて、放熱フィンが形成されたブラケット1115にネジ締結され、単一の光源モジュール110を構成する。
一般に、エポキシ樹脂は、耐熱性の高い熱硬化型接着剤が使われることが多く、数時間、炉に入れて固化させる必要があるため、光源部11を単位モジュールとしての光源モジュール110により構成することで、生産性を向上することができる。
なお実施例では、後述する集光レンズとの組み合わせで、スクリーン15の面に集束位置が合うように焦点位置を発光点からシフトし、集光光束を射出するよう調整する例を示すが、焦点位置が発光点に揃うように、つまり平行光束となるように後段の光学系を構成してもよい。
●光偏向部
図7は、実施形態に係る光偏向部の具体的構成の一例を示す図である。光偏向部13は、半導体プロセスにより製造されるMEMSミラーであり、反射面の一例であるミラー130、蛇行状梁部132、枠部材134、および圧電部材136を含む。光偏向部13は、走査部の一例である。
ミラー130は、光源部11から出射されたレーザ光をスクリーン15側に反射する反射面を有する。光偏向部13は、ミラー130を挟んで一対の蛇行状梁部132を形成する。蛇行状梁部132は、複数の折り返し部を有する。折り返し部は、交互に配置される第1の梁部132aと第2の梁部132bとから構成されている。蛇行状梁部132は、枠部材134に支持されている。圧電部材136は、隣接する第1の梁部132aと第2の梁部132bとを接続するように配置されている。圧電部材136は、第1の梁部132aと第2の梁部132bとに異なる電圧を印加し、梁部132a,132bのそれぞれに反りを発生させる。
これにより、隣接する梁部132a,132bは、異なる方向に撓む。ミラー130は、撓みが累積されることによって、左右方向の軸を中心として垂直方向に回転する。このような構成により、光偏向部13は、垂直方向への光走査が低電圧で可能となる。上下方向の軸を中心とした水平方向の光走査は、ミラー130に接続されたトーションバー等を利用した共振により行われる。
●スクリーン
図8は、実施形態に係るスクリーンの具体的構成の一例を示す図である。スクリーン15は、光源部11の一部を構成するLD1007から出射されたレーザ光を結像させる。また、スクリーン15は、所定の発散角で発散させる発散部材である。図8に示すスクリーン15は、六角形形状を有する複数のマイクロレンズ150が隙間なく配列されたマイクロレンズアレイ構造を有している。マイクロレンズ150の幅(対向する2辺間の距離)は、一例として50μm〜300μmの範囲で最適化され、本実施形態では200μm程度である。スクリーン15は、マイクロレンズ150の形状を六角形とすることにより、複数のマイクロレンズ150を高密度で配列することができる。
なお、マイクロレンズ150の形状は、六角形に限られるものではなく、例えば四角形、三角形等であってもよい。また、複数のマイクロレンズ150が規則正しく配列された構造を例示しているが、マイクロレンズ150の配列は、これに限られるものではなく、例えば、各マイクロレンズ150の中心を互いに偏心させ、不規則な配列としてもよい。このように偏心させた配列を採用する場合、各マイクロレンズ150は、互いに異なる形状となる。
また頂点の光軸方向の高さを変化させてもよい。配列方向の偏心や光軸方向のシフトをランダムに設定することで、隣接するマイクロレンズの境界を通過したレーザ光の干渉によって生じるスペックルや周期的な配列によるモアレなどを低減することができる。
スクリーン15に到達したレーザ光は、マイクロレンズ150の中を走査され、走査中にレーザ光がオンオフされることにより複数ドットが打たれ、例えばオンオフ光の組み合わせによって階調表示が可能である。あるいは、レーザ光の強度自体を変調させて階調表示をおこなってもよい。
図9は、マイクロレンズアレイにおいて、入射光束径とレンズ径の大小関係の違いによる作用の違いについて説明するための図である。図9(a)において、スクリーン15は、マイクロレンズ150が整列して配置された光学板151によって構成される。光学板151上に入射光152を走査される場合、入射光152は、マイクロレンズ150により発散され、発散光153となる。スクリーン15は、マイクロレンズ150の構造により、入射光152を所望の発散角154で発散させることができる。マイクロレンズ150の周期155は、入射光152の径156aよりも大きくなるように設計される。これにより、スクリーン15は、レンズ間での干渉が起こさずに、スペックル(スペックルノイズ)を生じさせない。
図9(b)は、入射光152の径156bが、マイクロレンズ150の周期155の2倍大きい場合の発散光の光路を示す。入射光152は、二つのマイクロレンズ150a、150bに入射し、それぞれ発散光157、158を生じさせる。このとき、領域159において、二つの発散光が存在するため、光の干渉を生じうる。この干渉光が観察者の目に入った場合、スペックルとして視認される。
以上を考慮して、スペックルを低減するため、マイクロレンズ150の周期155は、入射光の径156よりも大きく設計される。なお、図9は、凸面レンズの形態で説明したが、凹面レンズの形態においても同様の効果があるものとする。
以上図8、図9を用いて説明したように画像形成部の一例であるスクリーン15は、走査されたレーザ光を一定の角度で発散させる機能を有しており、この機能により観察者3がアイボックスの範囲で画像が認識できる、つまり観察者3が運転席に着座した状態である程度の目の位置が変わっても視認される範囲を持つことができる。
したがってマイクロレンズ150を搭載したスクリーン15はマイクロレンズ150の形状については、光を適切に発散させるための一定の精度が求められる。さらに量産性に富むものが好ましい。そのためスクリーン15は、一例として樹脂材料の成型加工により形成される。マイクロレンズ150に求められる光学的物性を満たす樹脂の具体例としては、メタアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン樹脂などが挙げられるがこれらに限られない。
図10は、光偏向部のミラーと走査範囲の対応関係について説明するための図である。光源部11の各光源素子は、FPGA1001によって発光強度や点灯タイミング、光波形が制御される。光源部11の各光源素子は、LDドライバ1008によって駆動され、レーザ光を出射する。各光源素子から出射され光路合成されたレーザ光は、図10に示すように、光偏向部13のミラー130によってα軸周り、β軸周りに二次元的に偏向され、ミラー130を介して走査光としてスクリーン15に照射される。すなわち、スクリーン15は、光偏向部13による主走査および副走査によって二次元走査される。
走査範囲は、光偏向部13によって走査しうる全範囲である。走査光は、スクリーン15の走査範囲を、2〜4万Hz程度の速い周波数で第1の方向の一例の主走査方向(X軸方向)に振動走査(往復走査)しつつ、数十Hz程度の遅い周波数で第2の方向の一例の副走査方向(Y軸方向)に片道走査する。すなわち、光偏向部13は、スクリーン15に対してラスタースキャンを行う。この場合、表示装置100は、走査位置(走査光の位置)に応じて各光源素子の発光制御を行うことで、画素ごとの描画または虚像の表示を行うことができる。
一画面を描画する時間、すなわち1フレーム分の走査時間(二次元走査の1周期)は、上記のように副走査周期が数十Hzであることから、数十msecとなる。例えば、主走査周期を20000Hz、副走査周期を50Hzとした場合、1フレーム分の走査時間は、20msecとなる。
図11は、二次元走査時の走査線軌跡の一例を示す図である。スクリーン15は、図11に示すように、中間像が描画される(画像データに応じて変調された光が照射される)画像領域15R1(有効走査領域)と、非画像領域15R2を含む。非画像領域15R2は、画像領域15R1を取り囲むフレーム状の領域である。画像領域15R1の中心がCと示されている。
走査範囲は、スクリーン15における画像領域15R1と非画像領域15R2の一部(画像領域15R1の外縁近傍の部分)を併せた範囲とする。図11において、走査範囲における走査線の軌跡は、ジグザグ線によって示される。図11において、走査線の本数は、説明の便宜上、実際よりも少ない本数を示している。
さらに、スクリーン15は、走査範囲における画像領域15R1の周辺領域(非画像領域15R2の一部)に、受光素子を含む同期検知領域15R3を含む。図11において、同期検知領域15R3は、画像領域15R1の−X側かつ+Y側の隅部に設定される。一例としてユニット筐体12の、同期検知領域15R3に入射する走査光を検知する位置に配置された光検出器121によって検知された信号がFPGA1001に出力される。FPGA1001は、信号を受信したタイミングによって光偏向部13の動作を検出し、その結果、走査開始タイミングや走査終了タイミングを決定できる。
スクリーン15は、上述のように、マイクロレンズアレイ等の光拡散効果を持つ透過型の光学素子で構成されているがこれに限られない。つまり装置レイアウトに応じて、例えば、マイクロミラーアレイ等の光拡散効果を持つ反射型の素子とすることもできる。また、スクリーン15は、光拡散効果を持たない平板または曲板であってもよい。
図11に示される例においては、スクリーン15の中心と、中間像が描画される(画像データに応じて変調された光が照射される)画像領域15R1(有効走査領域)の中心Cとが略一致する。この場合、画像領域15R1の中心Cはスクリーン15の中心とほぼ一致するということもできる。
スクリーン15、画像領域15R1の形状は図11に示されるものに限られない。例えば図11においてはスクリーン15と画像領域15R1とは略相似で、かつ互いの中心がほぼ一致しているがこれに限られず、略相似であっても互いの中心がずれて、つまり一致していなくてもよい。さらに、スクリーン15と画像領域15R1とは相似でなくてもよい。つまり例えばスクリーン15が平面の長方形であるときに、画像領域15R1は平面の長方形である必要はなく、曲面であったり、スクリーン15の長方形とは異なる矩形や多角形であったりしてもよい。
なお画像領域15R1の形状は、一例として図1で示したユニット筐体12のスクリーン15を保持する部分の形状で定めることが可能である。つまり、ユニット筐体12またはユニット筐体12の一部であるスクリーン15の保持部によって、非画像領域15R2を覆うようにスクリーン15が保持されれば、保持されている部分は光がユニット筐体12で遮られて自由曲面ミラー30に照射されないため、画像領域15R1の中間像の発散光のみ自由曲面ミラー30に照射される。このように画像領域15R1の形状を規定することにより、所望の形状の虚像45が形成される。
レーザ走査方式HUDにおいては、レーザ光を走査して画像を生成するため、広画角化するためには、MEMSミラーである光偏向部13のミラー130の振れ角を拡大する必要がある。
しかしながら、MEMSミラーはミラー130を軸支持する梁部132a,132bを捩じることで揺動させるため、振れ角を拡大するために梁部132a,132bを長くすると、必然的に共振周波数が低くなり、走査速度が遅くなる。そのため、画像を切換えるフレームレートが低くなり、ちらつきが発生して視認性の劣化を招く。しかも、梁部132a,132bの繰返し捩じりによって、耐久性が劣化するという問題がある。
また、発光源についても、被走査面の面積に相応して、必要な出力が増大するため、所望の輝度を得るためには、高出力のLD(半導体レーザ)を用いる必要がある。
ところが、LD(半導体レーザ)は、ディレーティングにより、低温時、高温時には常温に比べ出力が低下するため、車載環境で求められる−20℃〜80℃において、投影画像の虚像を視認可能な、数千〜数万cd/m2の輝度を確保する出力が得られない。
一方で、MEMSミラーの振れ角を拡大せずに、スクリーン15のサイズを大画面化するには、MEMSミラーからスクリーン15までの光路長を伸ばすしかなく、光偏向部13の大型化を招く。
本実施形態は、上記課題に鑑みてなされたものであり、AR表示に対応した広画角、大画面化を図る一方で、ダッシュボード200内に収納可能なケース容量を達成しうる表示装置100を提供することを目的とする。
図12は、実施形態に係る光路の説明図である。
画像形成ユニット10は、第1、第2の出射部の一例としての一対の光源モジュール110Aおよび110Bと、集光レンズ120(集光素子の一例)と、反射ミラー122と、光偏向部13と、プリント基板127と、シリンダミラー128と、スクリーン15と、を備える。
一対の光源モジュール110Aおよび110Bは、集光レンズ120の光軸に対して対称に配置される。各光源モジュール110Aおよび110Bから出射される第1、第2の出射光の一例としての合波光L1、L2は、集光レンズ120の光軸に対して、主走査方向xに偏心して入射される。集光レンズ120は球面レンズの上下をカットして光線透過部のみを残した形状としている。
集光レンズ120を透過した合波光L1、L2は、交差する方向に屈曲され、反射ミラー122により副走査方向yに折返されて、主走査方向xにおいて異なる角度でミラー130に入射される。ここで、集光レンズ120の光軸は、光偏向部13の主走査方向xの回転軸(揺動軸)125を含む面内に揃えている。
光源モジュール110Aおよび110Bは、合波光L1およびL2が、ミラー130の法線に対して主走査方向xに対称に入射されるように、配置される。また、光源モジュール110Aおよび110Bは、合波光L1、L2の交差位置が、Y軸方向におけるミラー130の近傍、かつXZ平面における光偏向部13の主走査方向xの回転軸125と副走査方向yの回転軸(揺動軸)126との交点の近傍となるように配置される。
合波光L1、L2がそれぞれミラー130により反射された合波光L1、L2(第1、第2の反射光の一例)は、主走査方向xに曲率を有するシリンダミラー128で反射され、スクリーン15の被走査面15Aおよび15Bに結像する。
シリンダミラー128は、スクリーン15を構成するマイクロレンズの透過光が所望の拡散度合いとなるように曲率が設定される。
スクリーン15は、合波光L1およびL2のスポット径が、被走査面内で均一となるように結像特性に合わせて主走査方向に湾曲した形状をなしている。
第1の走査領域の一例としての被走査面15Aには、光源モジュール110Aからの合波光L1によって画像が形成され、第1の走査領域の一例としての被走査面15Bには、光源モジュール110Bからの合波光L2によって画像が形成される。被走査面15Aおよび被走査面15Bは、それぞれ図10および図11に示した走査範囲に対応しており、主走査方向において互いにずれて配置される。また、被走査面15Aおよび被走査面15Bは、それぞれ図11に示した画像領域15R1を含んでおり、被走査面15Aの画像領域15R1と被走査面15Bの画像領域15R1は、主走査方向において互いにずれて配置される。
光源モジュール110Aおよび110Bを構成する各LDのリード端子は、駆動回路が形成されるプリント基板127のスルーホールに半田付けされ、接続配線される。
ミラー130は、各光源モジュール110Aおよび110Bからの合波光L1、L2の出射軸を含む面と平行となるよう配置され、基準面の一例としてのプリント基板127上に直接実装されている。
以上のように、表示装置100の画像形成ユニット10は、主走査方向に回転または揺動して入射光を反射するミラー130と、主走査方向において、単一のミラー130に対して、異なる角度で合波光L1、L2を入射する光源モジュール110Aおよび100Bと、ミラー130が主走査方向に回転することにより、それぞれミラー130で反射された合波光L1、L2が、主走査方向に走査されるスクリーン15と、を備え、スクリーン15は、合波光L1により走査される被走査面15Aと、主走査方向において被走査面15Aとずれて配置され、合波光L2により走査される被走査面15Bを含む。
これにより、表示装置100は、少なくとも主走査方向において、ミラー130の回転角度を大きくすることなく、複数の合波光L1、L2のそれぞれの偏向角度を合わせた偏向角度を大きくして、広角な被走査面を形成することができる。
画像形成ユニット10は、ミラー130により反射された合波光L1、L2(反射光)により、スクリーン15上に画像を形成し、スクリーン15は、合波光L1により走査される被走査面15Aの画像領域15R1(第1の画像領域の一例)と、主走査方向において被走査面15Aの画像領域15R1とずれて配置され、合波光L2により走査される被走査面15Bの画像領域15R1(第2の画像領域の一例)を含む。これにより、画像形成ユニット10は、少なくとも主走査方向において、被走査面15Aの画像領域15R1と被走査面15Bの画像領域15R1を繋ぎ合わせた大画面の画像をスクリーン15上に形成できるので、より広画角な画像を形成することができる。
スクリーン15は、図8で説明したように、ミラー130により反射された合波光L1、L2を発散して出射するものであり、表示装置100は、図1で説明したように、スクリーン15から出射される合波光L1、L2をフロントガラス50に向けて投射する自由曲面ミラー30をさらに備える。これにより、表示装置100は、フロントガラス50を介して、少なくとも主走査方向に、より広画角な虚像45が形成できるので、仮想的に重畳して表示できる背景の領域を広げることができる。例えば、5°×3°の光源モジュール110を組み合わせて、AR表示に必要な10°×3°の広画角、大画面化に対応した表示装置100を実現することができる。具体的には、交差点に進入する歩行者や自転車、隣接車線を走行する車等、水平方向に視野を広げた周辺状況に対応して警告やガイド情報をAR表示できる。
複数の光源モジュール110Aおよび100Bは、ミラー130が配置されるプリント基板127と、複数の光源モジュール110Aおよび100Bから出射される複数の合波光L1、L2を含む面が平行になるように配置される。これにより、共通のプリント基板127に実装することができるので、複数の光源モジュール110Aおよび100Bの各々の駆動制御回路を集約でき、コスト低減を図ることができる。
複数の光源モジュール110A、110Bがミラー130に対して入射する複数の合波光L1、L2は、Y軸方向において、ミラー130が主走査方向に回転する主走査方向の回転軸125近傍で交差する。これにより、表示装置100は、ミラー130の回転に伴って発生する奥行方向(光軸方向)の反射位置のずれを低減できるので、複数の合波光L1、L2による被走査面15Aと被走査面15Bの間の相対位置がミラー130の回転角により変化することを抑制でき、被走査面15Aと被走査面15Bの繋ぎ目が目立たない光走査が行える。
複数の光源モジュール110A、110Bとミラー130の間の光路中に、複数の光源モジュール110A、110Bが出射する複数の合波光L1、L2を集光する集光レンズ120を備え、主走査方向の回転軸125を含む面内に集光レンズ120の光軸を揃え、複数の合波光L1、L2は、それぞれ集光レンズ120の光軸に対して対称となるように偏心して入射する。これにより、温度変化等により集光レンズ120の熱膨張や姿勢変動により光学特性が変化しても、複数の合波光L1、L2により走査される被走査面15Aと被走査面15Bの間の相対位置のずれを低減でき、被走査面15Aと被走査面15Bの間の繋ぎ目が目立たない光走査が行える。
ミラー130は、副走査方向にも回転し、複数の光源モジュール110A、110Bがミラー130に対して入射する複数の合波光L1、L2は、XZ平面において、ミラー130が主走査方向に回転する主走査方向の回転軸125と、ミラー130が副走査方向に回転する副走査方向の回転軸126の交点の近傍で交差する。
これにより、表示装置100は、ミラー130の回転に伴って発生する主走査方向および副走査方向の反射位置のずれを低減できるので、、複数の合波光L1、L2による被走査面15Aと被走査面15Bの間の相対位置がミラー130の回転角により変化することを抑制でき、被走査面15Aと被走査面15Bの繋ぎ目が目立たない光走査が行える。
本実施形態では、被走査面15Aおよび15Bをつなぎ合わせてスクリーン15全面に表示画像を形成する例を示したが、走行車線外の情報、つまり隣接する車線や交差する道路の車両情報、歩道の歩行者や自転車等、表示領域が限定されるものであれば、被走査領域を全面とせずとも、必要な領域にのみ限定し、被走査面15Aおよび15Bを部分的に離散させて設けてもよい。
図13は、実施形態に係るミラーへの入射角の説明図である。
図中、ミラー130の法線とミラー130に入射する合波光L1とのなす主走査方向の角度をα1、副走査方向の角度をβ1とし、ミラー130によって走査された主走査方向の走査角を2θx1、振幅中心をc1、副走査方向の走査角を2θy1とする。
また、ミラー130の法線とミラー130に入射する合波光L2とのなす主走査方向の角度をα2、副走査方向の角度をβ2とし、ミラー130によって走査された主走査方向の走査角を2θx2、振幅中心をc2、副走査方向の走査角を2θy1とする。本実施形態では、β2=β1としている。
以上において、走査角θに対するミラー130の振れ角σは走査角θの1/2となる。ここで、α1≦θx1、α2≦θx2とすることで、被走査面15Aと被走査面15Bとをつなぎ合わせることができる。
図13では、合波光L1を振幅中心c2に揃えてミラー130に入射させ、合波光L2を振幅中心c2に揃えてミラー130に入射させ、α1=θx1、α2=θx2としており、スクリーン15の中心で振り分けるように被走査面15Aと被走査面15Bの端を合わせて、2θx1+2θx2の画角に対応した画像形成を行っている。
なおα1<θx1、α2<θx2として被走査面15Aと被走査面15Bを一部オーバーラップさせてもよい。
以上のように、ミラー130が主走査方向に回転する回転角度(振れ角σ)は、合波光L1、L2がミラー130に対して入射するときになす角度差(α1+α2)の2分の1以上である。これにより、表示装置100は、主走査方向において、複数の合波光L1、L2による偏向角度を重ね合わせて、被走査面15Aと被走査面15Bを重ね合わせることができる。よって、表示装置100は、主走査方向において、複数の合波光L1、L2による被走査面15A、15Bの書出し乃至は書き終りのタイミングを調整することで、各々の画像間の継ぎ目が目立たないように、相対位置を揃えることができる。
図14は、実施形態の制御装置の詳細な機能構成を示す図である。
制御装置17は、図2および図3に示したように、画像生成部173と、制御部175と、LDドライバ1008と、MEMSコントローラ1010を備え、LD1007およびMEMS1009を制御する。
LD1007は、図12に示した光源モジュール110Aおよび110Bを含む。LDドライバ1008は、光源モジュール110Aを制御するLDドライバR1008R1、LDドライバB1008B1、およびLDドライバG1008G1と、光源モジュール110Bを制御するLDドライバR1008R2、LDドライバB1008B2、およびLDドライバG1008G2を含む。
MEMSコントローラ1010は、MEMS1009の捩じり梁の歪検知により揺動方向が切り替わるタイミングを検出して、ミラー130の振れ角に合わせて画像書出しのタイミングをとるための同期信号を出力する。
制御部175は、図12に示した被走査面15Aに形成する1ライン分の画像データを画像生成部173から読み出すラインバッファ1 1751と、MEMSコントローラ1010から出力される同期信号(タイミング信号)に基づき、ラインバッファ1 1751が読みだした1ライン分の画像データをLDドライバR1008R1、LDドライバB1008B1、およびLDドライバG1008G1に送る書込制御部1 1761を備える。
また、制御部175は、図12に示した被走査面15Bに形成する1ライン分の画像データを画像生成部173から読み出すラインバッファ2 1752と、MEMSコントローラ1010から出力される同期信号(タイミング信号)に基づき、ラインバッファ2 1752が読みだした1ライン分の画像データをLDドライバR1008R2、LDドライバB1008B2、およびLDドライバG1008G2に送る書込制御部2 1762を備える。
制御装置17が、以上の動作をMEMS1009の走査ライン毎に繰返し行うことにより、被走査面15Aおよび被走査面15B上に2次元画像が形成される。
図15は、実施形態の変形例を示す図である。
画像形成ユニット10は、図12に示した実施形態とは異なり、反射ミラー122を備えておらず、集光レンズ120に代えて、合波光L1、L2が別々に入射される集光レンズ120Aおよび120Bを備える。
図16は、実施形態の第2の変形例に係る光路を示す図である。図17は、実施形態の第2の変形例に係る入射角の説明図である。
画像形成ユニット10は、図12に示した実施形態に加えて、第3の出射部の一例としての光源モジュール110Cと、反射ミラー123と、を備える。
スクリーン15は、被走査面15Aおよび被走査面15Bに加えて、光源モジュール110Cから出射される第3の出射光の一例としての合波光L3によって画像が形成される第3の走査領域の一例としての被走査面15Cを含む。被走査面15Cは、図10および図11に示した走査範囲に対応しており、主走査方向において被走査面15Aに対してずれて配置される。また、被走査面15Cは、図11に示した画像領域15R1を含んでおり、被走査面15Aの画像領域15R1と被走査面15Cの画像領域15R1は、主走査方向において互いにずれて配置される。
光源モジュール110Cは、射出軸がミラー130の主走査方向xの回転軸125を含む面内となるように配置される。
反射ミラー123は、反射ミラー122よりも反射角が浅くなるように配置されており、合波光L3はミラー130に対して、合波光L1、L2よりも鈍角に入射される。つまり主走査方向の入射角はα=0、副走査方向の入射角β3>β1,β2となる。
従って、合波光L3は、合波光L1、L2とは、ミラー130に入射する副走査方向の入射角βが異なるので、スクリーン15上では、Y軸方向にずれた位置に被走査面15Cが配置される。
このように、被走査面15Aを左側上方、被走査面15Bを右側上方、被走査面15Cを中央下方というふうに、表示コンテンツの設計に応じて、表示領域を部分的に設けて、必要な領域のみに画像形成することが可能となる。例えば、被走査面15Aおよび被走査面15Bは、AR領域に対応した表示領域として、被走査面15Cは、速度等の車両情報の表示領域とすることができる。
以上のように、ミラー130は、主走査方向に直交する副走査方向にも回転または揺動し、光源モジュール110Aまたは110B、と110Cは、副走査方向において、ミラー130に対して、合波光L1と異なる角度で合波光L3を入射する光源モジュール110Cを備え、スクリーン15は、ミラー130が副走査方向に回転することにより、ミラー130で反射された合波光L3(第3の反射光の一例)および合波光L1が、副走査方向(第2の走査方向の一例)に走査され、副走査方向において被走査面15Aとずれて配置され、合波光L3により走査される被走査面15Cを含む。これにより、副走査方向においても、ミラー130の回転角度を大きくすることなく、複数の合波光L1、L3のそれぞれの偏向角度を合わせた偏向角度を大きくして、被走査面を大きくすることができる。
図18は、実施形態の第3の変形例に係る光路を示す図である。
画像形成ユニット10は、図16に示した第2の変形例に加えて、光源モジュール110Dと、集光レンズ120Dと、を備える。
スクリーン15は、被走査面15A、被走査面15Bおよび被走査面15Cに加えて、光源モジュール110Dから出射される合波光L4によって画像が形成される被走査面15Dを含む。
合波光L4は、合波光L3と対向する側から反射ミラー124を介して、ミラー130の主走査方向xの回転軸125を含む面内において入射される。
従って、合波光L4は、合波光L3に対して、ミラー130に入射する副走査方向の入射角βの正負が反転するので、スクリーン15上では、被走査面15Cに対して上下方向にずれた位置に被走査面15Dが配置される。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る表示装置100(光走査装置の一例)は、主走査方向(第1の方向の一例)に回転または揺動して入射光を反射するミラー130(反射面の一例)と、主走査方向において、単一のミラー130に対して、異なる角度でそれぞれ合波光L1、L2(第1、第2の出射光の一例)を入射する光源モジュール110A、110B(第1、第2の出射部の一例)と、ミラー130が主走査方向に回転することにより、それぞれミラー130で反射された合波光L1、L2(第1、第2の反射光の一例)が、主走査方向(第1の走査方向の一例)に走査されるスクリーン15(被走査面の一例)と、を備え、スクリーン15は、合波光L1により走査される被走査面15A(第1の走査領域の一例)と、主走査方向において被走査面15Aとずれて配置され、合波光L2により走査される被走査面15B(第2の走査領域の一例)を含む。光源モジュール110A、110Bのそれぞれは、波長の異なる複数の光源素子111R,111G,111Bからそれぞれ出射される複数の出射光を合波して同一軸上に揃えて合波光L1、L2として出射する。
これにより、表示装置100は、少なくとも主走査方向において、ミラー130の回転角度を大きくすることなく、複数の合波光L1、L2のそれぞれの偏向角度を合わせた偏向角度を大きくして、広角な被走査面を形成することができる。
ミラー130は、主走査方向に直交する副走査方向(第2の方向の一例)にも回転または揺動し、副走査方向において、ミラー130に対して、合波光L1と異なる角度で合波光L3(第3の出射光の一例)を入射する光源モジュール110C(第3の出射部の一例)を備え、スクリーン15は、ミラー130が副走査方向に回転することにより、ミラー130で反射された合波光L3(第3の反射光の一例)および合波光L1が、副走査方向(第2の走査方向の一例)に走査されるとともに、副走査方向において被走査面15Aとずれて配置され、合波光L3により走査される被走査面15C(第3の走査領域の一例)を含む。これにより、副走査方向においても、ミラー130の回転角度を大きくすることなく、複数の合波光L1、L3のそれぞれの偏向角度を合わせた偏向角度を大きくして、被走査面を大きくすることができる。
ミラー130が主走査方向に回転する回転角度(振れ角σ)は、合波光L1、L2がミラー130に対して入射するときになす角度差(α1+α2)の2分の1以上である。これにより、表示装置100は、主走査方向において、複数の出射光による偏向角度を重ね合わせて、被走査面15Aと被走査面15Bを重ね合わせることができる。よって、表示装置100は、主走査方向において、複数の合波光L1、L2による被走査面15A、15Bの書出し乃至は書き終りのタイミングを調整することで、各々の画像間の継ぎ目が目立たないように、相対位置を揃えることができる。
複数の光源モジュール110A、110Bがミラー130に対して入射する複数の合波光L1、L2は、ミラー130が主走査方向に回転する主走査方向の回転軸125の近傍で交差する。これにより、表示装置100は、ミラー130の回転に伴って発生する奥行方向(光軸方向)の反射位置のずれを低減できるので、複数の合波光L1、L2による被走査面15Aと被走査面15Bの間の相対位置がミラー130の回転角により変化することを抑制でき、被走査面15Aと被走査面15Bの繋ぎ目が目立たない光走査が行える。
複数の光源モジュール110A、110Bとミラー130の間の光路中に、複数の光源モジュール110A、110Bが出射する複数の合波光L1、L2を集光する集光素子の一例としての集光レンズ120を備え、主走査方向の回転軸125を含む面内に集光レンズ120の光軸を揃え、複数の合波光L1、L2は、それぞれ集光レンズ120の光軸に対して対称となるように偏心して入射する。これにより、温度変化等により集光レンズ120の熱膨張や姿勢変動により光学特性が変化しても、複数の合波光L1、L2により走査される被走査面15Aと被走査面15Bの間の相対位置のずれを低減でき、被走査面15Aと被走査面15Bの間の繋ぎ目が目立たない光走査が行える。
ミラー130は、主走査方向に直交する副走査方向に回転し、複数の光源モジュール110A、110Bがミラー130に対して入射する複数の合波光L1、L2は、ミラー130が主走査方向に回転する主走査方向の回転軸125と、ミラー130が副走査方向に回転する副走査方向の回転軸126の交点の近傍で交差する。
これにより、表示装置100は、ミラー130の回転に伴って発生する主走査方向および副走査方向の反射位置のずれを低減できるので、、複数の合波光L1、L2による被走査面15Aと被走査面15Bの間の相対位置がミラー130の回転角により変化することを抑制でき、被走査面15Aと被走査面15Bの繋ぎ目が目立たない光走査が行える。
ミラー130が配置されるプリント基板127(基準面の一例)と、複数の光源モジュール110Aおよび100Bから出射される複数の合波光L1、L2を含む面が平行である。これにより、共通のプリント基板127に実装することができるので、複数の光源モジュール110Aおよび100Bの各々の駆動制御回路を集約でき、コスト低減を図ることができる。
複数の出射部のそれぞれは、波長の異なる複数の光源からそれぞれ出射される複数の出射光を合波して同一軸上に揃えて出射する。これにより、表示装置100は、主走査方向において、ミラー130の回転角度よりも、複数の合波光の偏向角度を大きくすることができる。
表示装置100は、ミラー130により反射された合波光L1、L2(反射光)により、スクリーン15上に画像を形成し、スクリーン15は、合波光L1により走査される被走査面15Aの画像領域15R1(第1の画像領域の一例)と、主走査方向において被走査面15Aの画像領域15R1とずれて配置され、合波光L2により走査される被走査面15Bの画像領域15R1(第2の画像領域の一例)を含む。これにより、表示装置100は、少なくとも主走査方向において、被走査面15Aの画像領域15R1と被走査面15Bの画像領域15R1を繋ぎ合わせた大画面の画像をスクリーン15上に形成できるので、より広画角な画像を形成することができる。
スクリーン15は、ミラー130により反射された合波光L1、L2を発散して出射するものであり、スクリーン15から出射される合波光L1、L2(出射光)をフロントガラス50(反射部材の一例)に向けて投射する自由曲面ミラー30(結像光学系の一例)をさらに備える。これにより、表示装置100は、フロントガラス50を介して、少なくとも主走査方向に、より広画角な虚像45が形成できるので、仮想的に重畳して表示できる背景の領域を広げることができる。例えば、交差点に進入する歩行者や自転車、隣接車線を走行する車等、水平方向に視野を広げた周辺状況に対応して警告やガイド情報をAR表示できる。
1 表示システム
100 表示装置(光走査装置の一例)
10 画像形成ユニット
11 光源部
12 ユニット筐体
13 光偏向部
14 ミラー
15 スクリーン(被走査面部の一例)
15R1 画像領域
30 自由曲面ミラー(結像光学系の一例)
301 回転軸
40 防塵窓
45 虚像
50 フロントガラス(反射部材の一例)
70 遮光板(遮光部の一例)
110 光源モジュール(出射部の一例)
120 集光レンズ(集光素子の一例)
125 主走査方向の回転軸(揺動軸)
126 副走査方向の回転軸(揺動軸)
130 ミラー(反射面の一例)
801 回転軸
特許第4349756号公報 特許第6027498号公報

Claims (12)

  1. 第1の方向に回転して入射光を反射する反射面と、
    前記第1の方向において、前記反射面に対して、それぞれ異なる角度で第1の出射光および第2の出射光を入射する第1の出射部および第2の出射部と、
    前記反射面が前記第1の方向に回転することにより、前記第1の出射光および前記第2の出射光がそれぞれ前記反射面で反射された第1の反射光および第2の反射光が、第1の走査方向に走査される被走査面と、を備え、
    前記被走査面は、
    前記第1の反射光により走査される第1の走査領域と、
    前記第1の走査方向において前記第1の走査領域とずれて配置され、前記第2の反射光により走査される第2の走査領域を含む光走査装置。
  2. 前記反射面は、前記第1の方向に直交する第2の方向にも回転し、
    前記第2の方向において、前記反射面に対して、前記第1の出射光と異なる角度で第3の出射光を入射する第3の出射部を備え、
    前記被走査面は、
    前記反射面が前記第2の方向に回転することにより、前記第3の出射光が前記反射面で反射された第3の反射光および前記第1の反射光が、第2の走査方向に走査されるとともに、
    前記第2の走査方向において前記第1の走査領域とずれて配置され、前記第3の反射光により走査される第3の走査領域を含む請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記反射面が前記第1の方向に回転する回転角度は、前記第1の出射光および前記第2の出射光が前記反射面に対して入射するときになす角度差の2分の1以上である請求項1または2記載の光走査装置。
  4. 前記複数の出射部が前記反射面に対して入射する前記複数の出射光は、前記反射面が前記第1の方向に回転する第1の回転軸の近傍で交差する請求項1〜3の何れか光走査装置。
  5. 前記複数の出射部と前記反射面の間の光路中に、前記複数の出射部が出射する前記複数の出射光を集光する集光素子を備え、前記第1の回転軸を含む面内に前記集光素子の光軸を揃え、
    前記複数の出射光は、それぞれ前記集光素子の光軸に対して対称となるように偏心して入射する請求項4記載の光走査装置。
  6. 前記反射面は、前記第1の方向に直交する第2の方向に回転し、
    前記複数の出射部が前記反射面に対して入射する前記複数の出射光は、前記第1の回転軸と、前記反射面が前記第2の方向に回転する第2の回転軸の交点の近傍で交差する請求項4または5記載の光走査装置。
  7. 前記反射面が配置される基準面と、前記複数の出射部から出射される前記複数の出射光を含む面が平行である請求項1〜6の何れか記載の光走査装置。
  8. 前記複数の出射部のそれぞれは、波長の異なる複数の光源から出射される複数の出射光を合波して同一軸上に揃えて出射する請求項1〜7の何れか記載の光走査装置。
  9. 前記被走査面は、前記反射面により反射された反射光により、画像が形成されるスクリーンであり、
    前記スクリーンは、
    前記第1の反射光により走査される第1の画像領域と、
    前記第1の走査方向において前記第1の画像領域とずれて配置され、前記第2の反射光により走査される第2の画像領域を含む請求項1〜8の何れか記載の光走査装置。
  10. 前記スクリーンは、前記反射面により反射された前記反射光を発散して出射するものであり、
    前記スクリーンから出射される出射光を反射部材に向けて投射する結像光学系をさらに備えることを特徴とする請求項9記載の光走査装置。
  11. 請求項10記載の光走査装置と、前記反射部材を備えた表示システム。
  12. 請求項11記載の表示システムを備え、前記反射部材はフロントガラスである移動体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006126393A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Seiko Epson Corp 光走査装置及び画像表示装置
JP2015148649A (ja) * 2014-02-04 2015-08-20 シチズンホールディングス株式会社 投影方法および投影装置
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