JP2021117114A - 撮像装置、検査装置および検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】多品種のワークを適切に照明しながら当該ワークを良好に撮像する。【解決手段】この発明は、ワークを保持するワーク保持部と、ワーク保持部に保持されたワークに対向するドーム状の内周面を有するカバー部材と、内周面に配置されて互いに異なる照射方向より照明光を照射する複数の発光素子を有し、ワーク保持部に保持されたワークを照明光で照明する照明部と、照明部により照明されるワークの被撮像領域を撮像する撮像部と、照明光を照射する発光素子を選択的に切り替えて被撮像領域の照明を制御する照明制御部と、を備えている。【選択図】図1
Description
この発明は、多品種のワークを撮像する撮像装置、当該撮像装置を用いてワークの画像を取得して検査する検査装置および検査方法に関するものである。
産業部品などのワークに傷などの欠陥が無いかどうかを検査する検査技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の装置は、光源からの出射光をドーム状反射体(本発明の「カバー部材」に相当)の内面で拡散反射させてワークに照射するとともに、ドーム状反射体の天井部に設けられた撮影用窓を介して撮像手段によりワークを撮像してワークの画像を取得する。そして、当該画像に基づいてワークの検査が実行される。また、ドーム照明によりワークを撮像する装置としては、例えば特許文献2に記載されたものがある。この装置では、ワークに対向するドーム状の内周面を有するドーム(本発明の「カバー部材」に相当)に対して複数の発光素子が分散して配設され、ワークを種々の方向から照明するとともに、ドームの天井部に設けられた観察窓を介して撮像手段がワークを撮像して画像を取得する。
特許文献1、2に記載の装置においてドーム照明によりワークを撮像しているが、ワークの種類によっては複数の発光素子のうちの一部、例えばワークの斜方からのみ照明しながら撮像するのが好適なことがある。また、異なる品種のワークを順次撮像するためには、ワーク毎に照明を適宜切り替えるのが望ましいが、従来のドーム照明ではこれに適切に対応することができなかった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、多品種のワークを適切に照明しながら当該ワークを良好に撮像することができる撮像装置、ならびに当該撮像装置により取得される画像に基づいてワークを高精度に検査することができる検査装置および検査方法を提供することを目的とする。
この発明の第1態様は、撮像装置であって、ワークを保持するワーク保持部と、ワーク保持部に保持されたワークに対向するドーム状の内周面を有するカバー部材と、内周面に配置されて互いに異なる照射方向より照明光を照射する複数の発光素子を有し、ワーク保持部に保持されたワークを照明光で照明する照明部と、照明部により照明されるワークの被撮像領域を撮像する撮像部と、照明光を照射する発光素子を選択的に切り替えて被撮像領域の照明を制御する照明制御部と、を備えることを特徴としている。
また、この発明の第2態様は、検査装置であって、上記撮像装置と、複数の発光素子が点灯された状態で撮像部が被撮像領域を撮像して得られるワーク判定用画像に基づいてワーク保持部に保持されたワークの種類を判定するワーク判定部と、ワーク判定部により判定されたワークの種類に応じて照明光を照射する発光素子を選択する選択部と、選択部により選択された発光素子のみが点灯された状態で撮像部が被撮像領域を撮像して得られるワーク検査用画像に基づいてワーク保持部に保持されたワークを検査するワーク検査部と、を備えることを特徴としている。
また、この発明の第3態様は、検査方法であって、上記撮像装置により撮像される画像に基づいてワーク保持部に保持されたワークを検査する検査方法であって、複数の発光素子をすべて点灯させた状態で撮像部により被撮像領域を撮像してワーク判定用画像を取得し、ワーク判定用画像に基づいてワーク保持部に保持されたワークの種類を判定する判定工程と、ワークの種類に応じて照明光を照射する発光素子を選択し、選択された発光素子のみを点灯させた状態で撮像部により被撮像領域を撮像してワーク検査用画像を取得し、ワーク検査用画像に基づいてワーク保持部に保持されたワークを検査する検査工程と、を備えることを特徴としている。
上記のように、本発明によれば、複数の発光素子がカバー部材の内周面に配置され、互いに異なる照射方向より照明光を照射可能となっている。そして、それら複数の発光素子のうち照明光を照射するものが選択的に切り替えられる。このため、ワーク保持部に保持されたワークの品種に応じてワークを適切に照明しながら良好に撮像することができる。
また、このようにワークの照明を適切に行いながら撮像装置により当該ワークの画像が取得されるため、当該画像に基づいてワークを高精度に検査することができる。
図1は本発明に係る撮像装置の第1実施形態を装備する検査装置の全体構成を示す図である。図2は撮像装置に設けられるカバー部材を上方から見た図である。図3および図4はカバー部材に対するカメラおよび発光素子の取付状態を模式的に示す図である。図5は発光素子の区分態様を模式的に示す図である。図6は記憶部に記憶される各種情報を模式的に示す図である。検査装置1は、回転対称軸(図3および図4中の符号AXw)まわりに回転対称な形状を有するワークWを撮像する撮像装置2と、撮像装置2の各部を制御するとともに撮像装置2により取得されたワークWの画像に基づきワークWを検査する制御装置3とを備えている。なお、装置各部の位置関係を明確にするために、図1ではXYZ直角座標軸が示されている。つまり、ワークWを水平方向に移動させるX方向と、当該X方向と直交する水平方向Yと、鉛直方向Zとが示されている。
撮像装置2は、XY手動ステージ21と、ステージ駆動機構22と、カバー部材23と、撮像部24と、照明部(図3、図4中の符号25)とを有している。XY手動ステージ21は上面21aにてワークWを保持可能に構成されている。また、XY手動ステージ21はオペレータの手動操作に応じてX方向及びY方向に移動可能となっている。このため、XY手動ステージ21をX方向およびY方向に移動させることで、ステージ駆動機構22によりXY手動ステージ21を回転させるときの回転軸AXr(図2)に対するワークWの相対位置を調整することができる。つまり、当該位置調整によって回転軸AXrと回転対称軸AXwとを一致させて偏心を抑制することが可能となっている。
ステージ駆動機構22は、下段から順に、XY手動ステージ21をZ方向に昇降させるZ軸駆動部221と、XY手動ステージ21をX方向およびY方向に移動させるXY軸駆動部222と、Z方向を向く回転軸AXrを中心にR方向に回転させるR軸駆動部223を有している。このため、制御装置3の駆動制御部34からの動作指令に応じてZ軸駆動部221が作動することでXY手動ステージ21に保持されたワークWはZ方向において位置決めされる。また、上記動作指令に応じてXY軸駆動部222が作動することで、図1に示すようにカバー部材23の下方でワーク撮像を行う位置(以下「撮像位置」という)とカバー部材23から離れたワーク受渡位置(図示省略)との間でXY手動ステージ21が移動される。さらに、上記動作指令に応じてR軸駆動部223が作動することで、偏心調整後のXY手動ステージ21およびワークWが一体的に回転軸AXrまわりに少なくとも1回転される。
カバー部材23は凹面状の内周面23aを有している。そして、カバー部材23の中心軸(図示省略)をR軸駆動部223の回転軸AXrとほぼ一致させるとともに内周面23aを下方に向けた状態でカバー部材23は撮像位置に位置決めされたXY手動ステージ21の鉛直上方に固定配置されている。つまり、カバー部材23の内周面23aは撮像位置に位置決めされたワークWに対向し、当該ワークWを上方から覆うドームとなっている。また、カバー部材23には、7つの貫通孔23U、23La、23Ca、23Ra、23Lb、23Cb、23Rbが内周面23aと外周面23bとを貫通して設けられている。これらのうち貫通孔23UはXY手動ステージ21の上方位置に設けられている。ただし、図2に示すように貫通孔23Uは回転軸AXrから(+X)方向に少しずれて配置されている。また、同図に示すように回転軸AXrを含むXZ平面(図3の紙面)上において、貫通孔23CaがXY手動ステージ21から見て斜め45゜の方向に設けられるとともに貫通孔23CbがXY手動ステージ21から見て横方向に設けられている。また、図2に示すように、XY手動ステージ21を中心として貫通孔23Ca、23Cbから時計方向に約75゜回転した位置に貫通孔23La、23Lbがそれぞれ設けられている。これらと同様に、貫通孔23Ca、23Cbから反時計方向に約75゜回転した位置に貫通孔23Ra、23Rbがそれぞれ設けられている。
撮像部24は7台のカメラCU、CLa、CCa、CRa、CLb、CCb、CRbで構成されている。これらのうちカメラCUは撮像位置に位置決めされたワークWの被撮像領域Waを上方より撮像可能に貫通孔23Uに配設されている。カメラCCaはX方向で且つXY平面に対して45゜の撮像方向(以下「中央斜め方向」という)より被撮像領域Waを撮像可能に貫通孔23Caに配設されている。カメラCLaはX方向より時計回りに75゜回転した方向で且つXY平面に対して45゜の撮像方向(以下「左斜め方向」という)より被撮像領域Waを撮像可能に貫通孔23Laに配設されている。カメラCRaはX方向より反時計回りに75゜回転した方向で且つXY平面に対して45゜の撮像方向(以下「右斜め方向」という)より被撮像領域Waを撮像可能に貫通孔23Raに配設されている。カメラCCbはX方向と平行な横方向(以下「中央横方向」という)より被撮像領域Waを撮像可能に貫通孔23Cbに配設されている。カメラCLbはX方向より時計回りに75゜回転した横方向(以下「左横方向」という)より被撮像領域Waを撮像可能に貫通孔23Lbに配設されている。カメラCRbはX方向より反時計回りに75゜回転した横方向(以下「右横方向」という)より被撮像領域Waを撮像可能に貫通孔23Rbに配設されている。このため、R軸駆動部223によりワークWが回転軸AXrまわりに1回転する間に、撮像部24によってワークWの被撮像領域Waは互いに異なる7つの撮像方向から撮像されてワーク1回転分の画像データが制御装置3の記憶部33に記憶される。こうしてカメラCU、CLa、CCa、CRa、CLb、CCb、CRbにより取得されるワーク1回転分の画像をそれぞれ「画像GU」、「画像GLa」、「画像GCa」、「画像GRa」、「画像GLb」、「画像GCb」、「画像GRb」と称する。
照明部25では、例えば三角形状や台形形状の複数のプリント基板(図示省略)がカバー部材23の内周面23aに敷き詰められている。本実施形態では、図5に示すように、内周面23aを6つの配置領域AC+、AC−、AL+、AL−、AR+、AR−に区画している。配置領域AC+では、1枚または複数枚のプリント基板が敷き詰められている。当該プリント基板では、貫通孔23U、23Ca、23Cbに対向して同一サイズの貫通孔(図示省略)が設けられている。また、これらの貫通孔を除き、当該プリント基板には、複数のスルーホールが設けられている。そして、各発光素子251は発光面を撮像位置に位置決めされたワークWに向けた状態で発光素子251のリードがスルーホールに挿入され、プリント基板のランドに実装されている。例えば図3に示すように、内周面23aの配置領域AC+において複数の発光素子251が分散して配置され、制御装置3の照明制御部35からの点灯指令に応じて各発光素子251が発光することで(+X)方向側からワークWに対して種々の照明方向より照明光が照射される。
また、同図に示すように、配置領域AC−においても、1枚または複数枚のプリント基板が敷き詰められている。内周面23aの配置領域AC−においても、複数の発光素子251が分散して配置されている。そして、制御装置3の照明制御部35からの点灯指令に応じて各発光素子251が発光することで(−X)方向側からワークWに対して種々の照明方向より照明光が照射される。
また、その他の配置領域AL+、AL−、AR+、AR−においても、上記配置領域AC+、AC−と同様に、制御装置3の照明制御部35からの点灯指令に応じて各発光素子251が発光することでワークWに対して種々の照明方向より照明光が照射される。したがって、全配置領域AC+、AC−、AL+、AL−、AR+、AR−に対して点灯指令を与えることでXY手動ステージ21に保持されたワークWを特許文献2に記載の発明と同様にドーム照明することができる。一方、一部の配置領域、例えば図3や図6中の「発光パターン」に示すように配置領域AC+、AC−の発光素子251に対してのみ点灯指令を与えることでワークWを(+X)方向および(−X)方向からのみ照明することができる。つまり、本実施形態では、発光させるパターンを選択することで種々の照明態様でワークWを選択的に撮像することができる。なお、発光素子251としては、LEDなどを用いることができる。
制御装置3は、図1に示すように、演算処理部31、画像処理部32、記憶部33、駆動制御部34および照明制御部35を有している。記憶部33はハードディスクドライブなどの記憶媒体で構成されており、上記したように検査対象となるワークWを撮像して取得された画像を一時的に記憶するのみならず、ワーク判定用基準画像を記憶している。ここで、ワーク判定用基準画像とは、全配置領域AC+、AC−、AL+、AL−、AR+、AR−の発光素子251を点灯させた、いわゆるドーム照明状態で各カメラCU、CLa、CCa、CRa、CLb、CCb、CRbにより良品のワークWを1回転分撮像することで取得された画像GU、GLa、GCa、GRa、GLb、GCb、GRbを意味している。本実施形態では、ワークWの種類(図6中のWK1など)ごとにワーク判定用基準画像を取得し、記憶部33に記憶している。したがって、ワーク判定用基準画像を参照することでワークWの種類を判定することが可能となっている。また、本実施形態では、図6に示すように、ワークWの種類毎に当該ワークWを検査するのに適した発光パターンおよびカメラパターンを対応付けて記憶部33などに記憶している。
画像処理部32は、ワークWを保持するXY手動ステージ21が回転軸まわりに少なくとも1回転される間に撮像部24により取得された画像データを記憶部33から読み出し、検査対象となっている被撮像領域Waの画像、つまりワーク検査用画像を作成する。
演算処理部31はCPU(= Central Processing Unit)やRAM(=Random Access Memory)等を有するコンピューターにより構成されている。演算処理部31は予め記憶部33に記憶されている検査プログラムを適宜読み出し、RAMに展開する。そして、演算処理部31は検査プログラムにしたがってワークWの種類を判定するワーク判定工程と、その判定結果に基づいて発光パターンおよびカメラパターンを選択する選択工程と、選択された条件でワーク検査を行うワーク検査工程とを実行する。このように、演算処理部31は本発明の「ワーク判定部」、「選択部」および「ワーク検査部」として機能する。
図7は図1に示す検査装置によるワークの検査動作を示すフローチャートである。この検査装置1では、予め複数種類のワークWについて、図6に示すようにワークWの種類ごとにワーク判定用基準画像、ワークWの検査に適した発光パターンおよびカメラパターンを関連付けた情報(以下「ワーク関連情報」という)を記憶部33に記憶している。なお、新たな種類のワークWを検査対象として追加する場合には、基準情報の入力処理を実行してもよい。すなわち、新たな種類の良品ワークをXY手動ステージ21にセットして全配置領域AC+、AC−、AL+、AL−、AR+、AR−の発光素子251を点灯させながら各カメラCU、CLa、CCa、CRa、CLb、CCb、CRbで1回転分の画像を取得し、ワーク判定用基準画像として記憶部33に記憶する。また、オペレータが図示省略の操作パネルなどを介して上記ワークWの検査に適した発光素子251の点灯パターンと、当該ワークWの検査に用いるべき検査用カメラの組み合わせ(カメラパターン)とをワークWの種類と関連付けて記憶部33に記憶する。なお、以下においては、検査対象となるワークWのワーク関連情報が既に記憶部33に記憶されているという前提で検査方法について説明する。
撮像位置(図1)からX方向に離れたワーク受渡位置に待機しているXY手動ステージ21の上面21aに対し、未検査のワークWが図示を省略する搬送ロボットやオペレータなどにより載置されて保持されると、制御装置3の駆動制御部34はステージ駆動機構22を駆動してワークWを撮像位置に位置決めする(ステップS1)。ここで、回転軸AXrに対するワークWの回転対称軸AXw(図3、図4)が偏心している場合、オペレータによる偏心調整が行われる。つまり、オペレータがXY手動ステージ21をX方向およびY方向に移動させて回転軸AXrと回転対称軸AXwとを一致させる。この偏心調整処理については、ワークWの撮像位置への位置決め途中でステージ移動を一時的に中断して行ってもよいし、位置決め完了後に行うようにしてもよい。
回転軸AXrと回転対称軸AXwとが一致した状態でワークWが撮像位置に位置決めされたことが確認されると、駆動制御部34がR軸駆動部223を制御して偏心調整後のXY手動ステージ21およびワークWを一体的に回転軸AXrまわりに回転させる(ステップS2)。こうしたワークWの回転開始後、ワーク判定工程(ステップS3)、選択工程(ステップS4)およびワーク検査工程(ステップS5)をこの順序で実行する。
ワーク判定工程では、照明制御部35は全発光素子251を点灯させてワークWを種々の照明方向から照明する(ステップS3−1:ドーム照明)。そして、ドーム照明されたワークWが全カメラCU、CLa、CCa、CRa、CLb、CCb、CRbにより撮像される(ステップS3−2)。これらの撮像は、ステップS3−3で「NO」と判定されている間、つまりワークWが少なくとも1回転するまで継続される。その間に各カメラCU、CLa、CCa、CRa、CLb、CCb、CRbによりワークWは互いに異なる7つの撮像方向から連続的あるいは断続的に撮像され、被撮像領域Waのワーク1回転分の画像GU、GLa、GCa、GRa、GLb、GCb、GRbがワーク判定用画像として記憶部33に記憶される。そして、ステップS3−3で「YES」と判定されると、演算処理部31は上記ワーク判定用画像とワーク判定用基準画像(図6)とを対比することでXY手動ステージ21上のワークWの種類を判定する(ステップS3−4)。
ワーク判定工程(ステップS3)での種類判定が完了すると、演算処理部31はステップS3−4で判定された種類に対応する発光パターンおよびカメラパターンをワーク関連情報(図6)から決定する(ステップS4)。例えば図6に示すようにワークWが「種類WK1」であると判定された場合、種類WK1に対応する発光パターン、つまり配置領域AC+、AC−に設けられた発光素子251のみを選択的に発光させるパターンが選択される。また、種類WK1に対応するカメラパターン、つまり撮像部24のうちカメラCU、CCa、CCbのみを検査用カメラとして選択するパターンが選択される。なお、選択内容を視覚化するために、同図の「発光パターン」の欄では配置領域AC+、AC−、AL+、AL−、AR+、AR−のうちドットを付した領域に配置された発光素子251を消灯させることを模式的に示し、ドットを付していない領域に配置された発光素子251を発光させることを明示している。また、同図の「カメラパターン」の欄ではハッチングが付されたカメラCLa、CLb、CRa、CRbが非検査用カメラであり、ハッチングが付されていないカメラCU、CCa、CCbが検査用カメラであることを明示している。
次のワーク検査工程では、演算処理部31はステップS4で決定された発光パターンに基づいて非選択の発光素子251(例えば種類WK1の場合、配置領域AL+、AL−、AR+、AR−に配置された発光素子251)を消灯させる(ステップS5−1)。これにより、ワークWの検査に適した発光素子251のみが選択的に点灯してXY手動ステージ21上のワークWを照明する。
このように検査に適した照明に調整された後で検査用カメラによりワークWが撮像される(ステップS5−2)。ここでも、検査用カメラによるワークWの撮像は、ステップS5−3で「NO」と判定されている間、つまりワークWが少なくとも1回転するまで継続される。例えば種類WK1の場合、カメラCU、CCa、CCbによりワークWは上方向、中央斜め方向および中央横方向から連続的あるいは断続的に撮像され、被撮像領域Waのワーク1回転分の画像GU、GCa、GCbが記憶部33に記憶される。ステップS5−3で「YES」と判定されると、画像処理部32は画像データを記憶部33から読み出してワーク検査用画像を作成する。また、演算処理部31はワーク検査用画像に基づいてワークWを検査する(ステップS5−4)。
上記ワークWの検査(ステップS5−4)と並行して照明制御部35はワーク検査工程中に点灯していた発光素子251を消灯してワーク照明を停止するとともに、駆動制御部34はR軸駆動部223によるワーク回転を停止する(ステップS6)。それに続いて、駆動制御部34はステージ駆動機構22を駆動してXY手動ステージ21を撮像位置からワーク受渡位置に移動させる(ステップS7)。こうしてワーク受渡位置に位置決めされたXY手動ステージ21から撮像済のワークWが搬送ロボットやオペレータなどにより検査装置1から搬出される。
以上のように、本実施形態では、カバー部材23の内周面23aに複数の発光素子251を配置し、互いに異なる照射方向より照明光をワークWに照射可能となっている。しかも、各発光素子251の点灯と消灯との切替が配置領域単位で実行可能となっている。そして、XY手動ステージ21に保持されたワークWの種類に応じて発光素子251の全部または一部が点灯する。このように、ワークWの種類に対応した照明態様でワークWを照明することが可能となっている。
また、本実施形態では、発光パターンのみならずカメラパターンについてもワークWの種類に応じて切替可能となっている。つまり、撮像部24は複数のカメラCU、CLa、CCa、CRa、CLb、CCb、CRbを含むものの、それらからワーク検査に適した検査用カメラを選択し、当該検査用カメラで撮像した画像のみをワーク検査用画像に供している。そのため、ワークを高精度に検査することができる。
さらに、予め全発光素子251を点灯させた状態で全カメラCU、CLa、CCa、CRa、CLb、CCb、CRbにより被撮像領域Waを撮像して取得したワーク判定用画像をワーク判定用基準画像(図6)と対比してワークWの種類を求めている。したがって、XY手動ステージ21に搬送されてくるワークWの種類が不明であったとしても、その種類を自動的に判定し、それに対応した検査条件(発光パターンおよびカメラパターン)でワークWを高精度で検査することができる。
上記した実施形態では、XY手動ステージ21が本発明の「ワーク保持部」の一例に相当している。また、7つの貫通孔23U、23La、23Ca、23Ra、23Lb、23Cb、23Rbのうちの1つが本発明の「第1貫通孔」に相当し、残りのうちの1つが本発明の「第2貫通孔」に相当している。また、7つのカメラCU、CLa、CCa、CRa、CLb、CCb、CRbのうち上記第1貫通孔に挿入されたカメラが本発明の「第1カメラ」の一例に相当し、上記第2貫通孔に挿入されたカメラが本発明の「第2カメラ」の一例に相当している。R軸駆動部223が本発明の「回転駆動部」の一例に相当している。図6に図示された発光パターンおよびカメラパターンがそれぞれ本発明の「発光選択情報」および「カメラ選択情報」の一例に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、各発光素子251からの照明光をそのままワークWに与えてワーク照明しているが、例えば図8に示すように発光素子251の発光面(図示省略)に対向して拡散部材252を配置してもよい(第2実施形態)。この第2実施形態によれば、拡散部材252は発光素子251とXY手動ステージ21に保持されたワークWとの間に配置されて発光素子251からの照明光を拡散させる。つまり、ワークWに対して拡散光が照明光として照射される。したがって、ワークWに照射される照明光の光強度を均一化することができ、検査精度を高めることができる。
また、上記実施形態では、内周面23aを6つ配置領域AC+、AC−、AL+、AL−、AR+、AR−に区画し、複数の発光素子251をそれらに振り分けて配置しているが、配置領域の数は2以上であればよく、配置領域の形状などについても任意である。また、各配置領域に配置される発光素子251の個数や配列なども任意である。
さらに、撮像部24を構成するカメラ台数も7台に限定されるものではない。2台以上のカメラを設け、互いに異なる方向よりワークWの被撮像領域Waを撮像するように構成した装置にも本発明を適用することができる。
この発明は、多品種のワークを撮像する撮像技術全般、当該撮像技術を用いてワークの画像を取得して検査する検査技術全般に適用することができる。
1…検査装置
2…撮像装置
3…制御装置
21…XY手動ステージ(ワーク保持部)
23…カバー部材
23U,23Ca,23Cb,23La,23Lb,23Ra,23Rb…貫通孔
23a…(カバー部材の)内周面
23b…(カバー部材の)外周面
24…撮像部
25…照明部
31…演算処理部
33…記憶部
35…照明制御部
223…R軸駆動部(回転駆動部)
251…発光素子
252…拡散部材
AC+、AC−、AL+、AL−、AR+、AR−…配置領域
AXr…回転軸
AXw…回転対称軸
CU,CCa,CCb,CLa,CLb,CRa,CRb…カメラ
GU、GLa、GCa、GRa、GLb、GCb、GRb…画像
W…ワーク
Wa…被撮像領域
2…撮像装置
3…制御装置
21…XY手動ステージ(ワーク保持部)
23…カバー部材
23U,23Ca,23Cb,23La,23Lb,23Ra,23Rb…貫通孔
23a…(カバー部材の)内周面
23b…(カバー部材の)外周面
24…撮像部
25…照明部
31…演算処理部
33…記憶部
35…照明制御部
223…R軸駆動部(回転駆動部)
251…発光素子
252…拡散部材
AC+、AC−、AL+、AL−、AR+、AR−…配置領域
AXr…回転軸
AXw…回転対称軸
CU,CCa,CCb,CLa,CLb,CRa,CRb…カメラ
GU、GLa、GCa、GRa、GLb、GCb、GRb…画像
W…ワーク
Wa…被撮像領域
Claims (11)
- ワークを保持するワーク保持部と、
前記ワーク保持部に保持された前記ワークに対向するドーム状の内周面を有するカバー部材と、
前記内周面に配置されて互いに異なる照射方向より照明光を照射する複数の発光素子を有し、前記ワーク保持部に保持された前記ワークを前記照明光で照明する照明部と、
前記照明部により照明される前記ワークの被撮像領域を撮像する撮像部と、
前記照明光を照射する前記発光素子を選択的に切り替えて前記被撮像領域の照明を制御する照明制御部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置であって、
前記カバー部材は前記内周面と外周面とを貫通する第1貫通孔および第2貫通孔を有し、
前記撮像部は、前記被撮像領域を前記第1貫通孔を介して撮像する第1カメラと、前記被撮像領域を前記第2貫通孔を介して撮像する第2カメラとを有する撮像装置。 - 請求項1または2に記載の撮像装置であって、
前記カバー部材の内周面は複数の配置領域に区画され、
前記照明制御部は、前記配置領域に配置される前記発光素子毎に点灯と消灯とを切り替えて前記被撮像領域に対する前記照明光の照射を変更する撮像装置。 - 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
前記照明部は、前記複数の発光素子と前記ワーク保持部に保持された前記ワークとの間に配置されて前記複数の発光素子からの前記照明光を拡散させる拡散部材を有する撮像装置。 - 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
前記ワーク保持部を回転軸まわりに回転させる回転駆動部を備える撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置と、
前記複数の発光素子が点灯された状態で前記撮像部が前記被撮像領域を撮像して得られるワーク判定用画像に基づいて前記ワーク保持部に保持された前記ワークの種類を判定するワーク判定部と、
前記ワーク判定部により判定された前記ワークの種類に応じて前記照明光を照射する前記発光素子を選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記発光素子のみが点灯された状態で前記撮像部が前記被撮像領域を撮像して得られるワーク検査用画像に基づいて前記ワーク保持部に保持された前記ワークを検査するワーク検査部と、
を備えることを特徴とする検査装置。 - 請求項6に記載の検査装置であって、
前記カバー部材は前記内周面と外周面とを貫通する第1貫通孔および第2貫通孔を有し、
前記撮像部は、前記被撮像領域を前記第1貫通孔を介して撮像する第1カメラと、前記被撮像領域を前記第2貫通孔を介して撮像する第2カメラとを有し、
前記選択部は、前記ワーク判定部により判定された前記ワークの種類に応じて前記第1カメラおよび前記第2カメラの少なくとも一方を検査用カメラとして選択し、
前記ワーク検査部は、前記検査用カメラが前記被撮像領域を撮像した画像を前記ワーク検査用画像とする検査装置。 - 請求項6または7に記載の検査装置であって、
前記ワークの種類と選択的に点灯される前記発光素子との関連を示す発光選択情報を記憶する記憶部を備え、
前記選択部は前記記憶部に記憶された前記発光選択情報を参照して選択的に点灯される前記発光素子を選択する検査装置。 - 請求項7に記載の検査装置であって、
前記ワークの種類と選択的に点灯される前記発光素子との関連を示す発光選択情報と、前記ワークの種類と前記検査用カメラとの関連を示すカメラ選択情報を記憶する記憶部を備え、
前記選択部は前記記憶部に記憶された前記発光選択情報を参照して選択的に点灯される前記発光素子を選択するとともに前記記憶部に記憶された前記カメラ選択情報を参照して前記検査用カメラを選択する検査装置。 - 請求項1に記載の撮像装置により撮像される画像に基づいて前記ワーク保持部に保持された前記ワークを検査する検査方法であって、
前記複数の発光素子をすべて点灯させた状態で前記撮像部により前記被撮像領域を撮像してワーク判定用画像を取得し、前記ワーク判定用画像に基づいて前記ワーク保持部に保持された前記ワークの種類を判定する判定工程と、
前記ワークの種類に応じて前記照明光を照射する前記発光素子を選択し、選択された前記発光素子のみを点灯させた状態で前記撮像部により前記被撮像領域を撮像してワーク検査用画像を取得し、前記ワーク検査用画像に基づいて前記ワーク保持部に保持された前記ワークを検査する検査工程と、
を備えることを特徴とする検査方法。 - 請求項10に記載の検査方法であって、
前記カバー部材は前記内周面と外周面とを貫通する第1貫通孔および第2貫通孔を有し、
前記撮像部は、前記被撮像領域を前記第1貫通孔を介して撮像する第1カメラと、前記被撮像領域を前記第2貫通孔を介して撮像する第2カメラとを有し、
前記検査工程は、前記ワークの種類に応じて前記第1カメラおよび前記第2カメラの少なくとも一方を検査用カメラとして選択し、前記検査用カメラにより前記被撮像領域を撮像してワーク検査用画像を取得する検査方法。
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