JP7213506B1 - 電池の電解液漏れ検出システム及び電池の電解液漏れ検出方法 - Google Patents

電池の電解液漏れ検出システム及び電池の電解液漏れ検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7213506B1
JP7213506B1 JP2021166954A JP2021166954A JP7213506B1 JP 7213506 B1 JP7213506 B1 JP 7213506B1 JP 2021166954 A JP2021166954 A JP 2021166954A JP 2021166954 A JP2021166954 A JP 2021166954A JP 7213506 B1 JP7213506 B1 JP 7213506B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
light
data
image data
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021166954A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023057426A (ja
Inventor
直樹 野呂
洋平 高良
郁 大橋
康明 大槻
秀行 時岡
元 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2021166954A priority Critical patent/JP7213506B1/ja
Priority to US17/961,776 priority patent/US20230112981A1/en
Priority to CN202211237660.2A priority patent/CN115962902A/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP7213506B1 publication Critical patent/JP7213506B1/ja
Publication of JP2023057426A publication Critical patent/JP2023057426A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M3/00Investigating fluid-tightness of structures
    • G01M3/02Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum
    • G01M3/04Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/4228Leak testing of cells or batteries
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M3/00Investigating fluid-tightness of structures
    • G01M3/38Investigating fluid-tightness of structures by using light
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/48Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

Figure 0007213506000001
【課題】複数種類の電池が混在する場合であっても、正確に電解液を効率よく検出できることが可能な電池の電解液漏れ検出システム及び電池の電解液漏れ検出方法を提供する。
【解決手段】電池の種類に関する電池データを判別するための第1光を前記電池の第1面に照射する第1照射手段と、第1光が照射された電池の第1面を撮像した画像データを取得する第1取得手段と、画像データに基づいて、前記電池データを判別する電池データ判別手段と、電池データに応じて、前記電池に付着した電解液を検出するための第2光を前記電池の第1面に照射する第2照射手段と、第2光が照射された電池の第1面を撮像したスペクトル画像データを取得する第2取得手段と、スペクトル画像データに基づいて、前記電解液を検出する検出手段とを備えることを特徴とする電池の電解液漏れ検出システム。
【選択図】図2

Description

本発明は、電池の電解液漏れ検出システム及び電池の電解液漏れ検出方法に関する。
リチウムイオン電池等の二次電池の製造工程において、電池は、電池ケース内に電解液を収容している。この電解液が電池ケースの外部に付着していると電池の腐食などが懸念されるため、電解液の付着を検出する外観検査が必要とされている。このため、例えば、特許文献1に開示されているようなリチウムイオン電池の外観を検査する外観検査方法が注目されている。
特許文献1では、検査対象のリチウムイオン電池である被検体に波長1381~1460nmの範囲内の近赤外線を含む光を照射し、被検体をカメラで撮影し、撮影された被検体の画像に基づいて、光強度が所定値以下である所定面積以上の領域が有る場合に、被検体に電解液が付着していると判定するリチウムイオン電池の外観を検査する外観検査方法が開示されている。これにより、特許文献1に開示されている外装検査方法は、リチウムイオン電池の外部に付着した電解液の有無を容易に判別できる。
特開2020-101392号公報
一方、電池の外観を検査する工程において、作業効率の観点から、電池の大きさ、及び電池ケースの材質が異なる複数種類の電池が混在する場合であっても、正確に電解液を効率よく検出できることが求められている。
しかしながら、特許文献1に開示されている外観検査方法では、一つの検出器を用いて複数種類の電池の電解液を検出することを想定していない。このため、電池の種類毎に適した電解液の検出ができないことが問題点となっている。
そこで本発明は、上述した問題点を解決するために導出されたものであり、その目的とするところは、複数種類の電池が混在する場合であっても、正確に電解液を効率よく検出できることが可能な電池の電解液漏れ検出システム及び電池の電解液漏れ検出方法を提供することにある。
第1発明に係る電池の電解液漏れ検出システムは、電池の種類に関する電池データを判別するための第1光を前記電池の第1面に照射する第1照射手段と、前記第1照射手段により第1光が照射された電池の第1面を撮像した画像データを取得する第1取得手段と、前記第1取得手段により取得した画像データに基づいて、前記電池データを判別する電池データ判別手段と、前記電池データ判別手段により判別した電池データに応じて、前記電池に付着した電解液を検出するための第2光を前記電池の第1面に照射する第2照射手段と、前記第2照射手段により前記第2光が照射された電池の第1面を撮像したスペクトル画像データを取得する第2取得手段と、前記第2取得手段により取得したスペクトル画像データに基づいて、前記電解液を検出する検出手段とを備えることを特徴とする。
第2発明に係る電池の電解液漏れ検出システムは、第1発明において、前記電池データ判別手段は、前記第1取得手段により取得した画像データから、前記第1光の強度が閾値以上となる面積を示す面積データを抽出し、前記面積データに基づいて、前記電池データを判別することを特徴とする。
第3発明に係る電池の電解液漏れ検出システムは、第1発明又は第2発明において、前記電池に付着した電解液を検出するための第2光を前記電池の第1面に照射する角度がそれぞれ異なる2以上の照明器具を有し、前記電池データ判別手段により判別した電池データに応じて、2以上の前記照明器具から前記第2光を照射する照明器具を選択し、当該照明器具を用いて前記第2光を前記電池の第1面に照射することを特徴とする。
第4発明に係る電池の電解液漏れ検出システムは、第1発明~第3発明のいずれかにおいて、前記第2照射手段は、前記電池データ判別手段により判別した電池データに応じて、前記第2光の波長を決定することを特徴とする。
第5発明に係る電池の電解液漏れ検出システムは、第1発明~第4発明のいずれかにおいて、前記第2取得手段は、前記電池データ判別手段により判別した電池データに応じて、前記電池の第1面により反射された前記第2光を含む前記スペクトル画像データと、前記電池の第1面により散乱した前記第2光を含む前記スペクトル画像データと、前記第2光により蛍光した前記電解液の光を含む前記スペクトル画像データとの中から何れかを取得することを特徴とする。
第6発明に係る電池の電解液漏れ検出システムは、第1発明~第5発明のいずれかにおいて、前記検出手段は、前記第2取得手段により取得されたスペクトル画像データに基づき、所定の波長範囲に含まれる特定波長を正規化波長とし、所定の波長範囲に含まれる特定波長を評価波長として選択し、前記正規化波長と前記評価波長との間において、前記正規化波長と前記評価波長との分光強度の差により反射率を算出し、算出した前記反射率に基づいて、前記電解液を検出することを特徴とする。
第7発明に係る電池の電解液漏れ検出方法は、電池の種類に関する電池データを判別するための第1光を前記電池の第1面に照射する第1照射ステップと、前記第1照射ステップにより第1光が照射された電池の第1面を撮像した画像データを取得する第1取得ステップと、前記第1取得ステップにより取得した画像データに基づいて、前記電池データを判別する電池データ判別ステップと、前記電池データ判別ステップにより判別した電池データに応じて、前記電池に付着した電解液を検出するための第2光を前記電池の第1面に照射する第2照射ステップと、前記第2照射ステップにより前記第2光が照射された電池の第1面を撮像したスペクトル画像データを取得する第2取得ステップと、前記第2取得ステップにより取得したスペクトル画像データに基づいて、前記電解液を検出する検出ステップとを有することを特徴とする。
第1発明~第6発明によれば、電池の電解液漏れ検出システムは、電池データに応じて、第2光を電池の第1面に照射する。これにより、電池の種類毎にそれぞれ適した照射方法を用いてスペクトル画像データを取得することが可能となる。これにより、複数種類の電池が混在する場合であっても、正確に電解液を効率よく検出できる。
特に、第2発明によれば、電池データ判別手段は、画像データから、面積データを抽出し、面積データに基づいて、電池データを判別する。これにより、画像データから電池の第1面の大きさを判別することが可能となる。これにより、複数種類の電池が混在する場合であっても、正確に電解液を効率よく検出できる。
特に、第3発明によれば、第2照射手段は、電池データに応じて、2以上の照明器具から第2光を照射する照明器具を選択し、当該照明器具を用いて第2光を電池の第1面に照射する。これにより、電池の種類毎にそれぞれ適した照明器具を用いて、第2光を照射することができる。これにより、複数種類の電池が混在する場合であっても、正確に電解液を効率よく検出できる。
特に、第4発明によれば、電池データに応じて、第2光の波長を決定する。これにより、電池の種類毎にそれぞれ適した波長の第2光を用いて、電解液を検出することができる。これにより、複数種類の電池が混在する場合であっても、より正確に電解液を効率よく検出できる。
特に、第5発明によれば、第2取得手段は、電池データに応じて、電池の第1面により反射された第2光を含むスペクトル画像データと、電池の第1面により散乱した第2光を含むスペクトル画像データと、第2光により蛍光した電解液の光を含むスペクトル画像データとの中から何れかを取得する。これにより、複数種類の電池が混在する場合であっても、より正確に電解液を効率よく検出できることが可能となる。このため、例えば電池データが、電池ケースが金属である電池を示す場合においても、電池の第1面において鏡面反射した第2光を含むスペクトル画像データを取得することができる。これにより、電池ケースが金属により構成される電池が混在する場合であっても、より正確に電解液を効率よく検出できることが可能となる。また、例えば電池データが、電池ケースがアルミニウムによりラミネートされている電池を示し、電池ケースの表面に凹凸がある場合においても、電池の第1面により散乱した第2光を含むスペクトル画像データ、又記第2光により蛍光した電解液の光を含むスペクトル画像データを取得することができる。これにより、電池ケースがアルミニウムによりラミネートされている電池が混在する場合であっても、より正確に電解液を効率よく検出できることが可能となる。
特に、第6発明によれば、検出手段は、正規化波長と評価波長との分光強度の差により反射率を算出し、算出した反射率に基づいて、電解液を検出する。これにより、撮像されたスペクトル画像データの特徴を分離することができる。このため、より正確に電解液を効率よく検出できることが可能となる。
第7発明によれば、電池の電解液漏れ検出方法は、電池データに応じて、第2光を電池の第1面に照射する。これにより、電池の種類毎にそれぞれ適した照射方法を用いてスペクトル画像データを取得することが可能となる。これにより、複数種類の電池が混在する場合であっても、正確に電解液を効率よく検出できる。
図1は、本実施形態における電解液漏れ検出システムの構成の一例を示す模式図である。 図2(a)は、本実施形態における電解液漏れ検出装置の構成の一例を示す模式図であり、図2(b)は、本実施形態における電解液漏れ検出装置の機能の一例を示す模式図である。 図3は、本実施形態における電池の一例を示す模式図である。 図4は、本実施形態における電解液漏れ検出システムの動作のフローチャートの一例を示す図である。 図5は、本実施形態におけるリング形状の白色LED照明器具の一例を示す模式図である。 図6(a)は、本実施形態における電池の第1面により反射された第2光を撮像したスペクトル画像データの一例を示す図である。図6(b)は、本実施形態における電池の第1面により散乱した第2光を撮像したスペクトル画像データの一例を示す図である。
以下、本発明を適用した実施形態における電池の電解液漏れ検出システム及び電池の電解液漏れ検出方法の一例について、図面を用いて説明する。
図1は、電解液漏れ検出システム100の構成の一例を示す模式図である。電解液漏れ検出システム100は、例えば図1に示すように、電解液漏れ検出装置1と、電解液漏れ検出装置1に接続される撮像装置2と第1照明部3と第2照明部4とを備える。電解液漏れ検出システム100は、電池5の第1面5aに付着した電解液を検出する。撮像装置2と第1照明部3と第2照明部4とは、例えば暗室内に設けられてもよい。
第1照明部3は、電池5の種類に関する電池データを判別するための第1光を電池5の第1面5aに照射する照明器具である。第1照明部3は、ハロゲンランプ、LED(Light Emitting Diode)、蛍光灯等の任意の光源を有する照明器具であってもよい。
第1照明部3は、例えば波長が580nmの第1光を照射してもよいが、この限りではなく、任意の波長の第1光を照射してもよい。
撮像装置2は、電池5を撮像して画像データ及びスペクトル画像データを生成する公知のカメラである。撮像装置2として、例えばRGBカメラ、マルチスペクトルカメラ、ターゲットスペクトルカメラ、ハイパースペクトルカメラ等が用いられてもよい。撮像装置2は、例えば動画を撮影するビデオカメラであってもよく、電解液漏れ検出装置1に内蔵されてもよい。撮像装置2がスペクトルビデオカメラの場合は、例えば撮像された動画の一部からスペクトル画像データが抽出されてもよい。
撮像装置2は、撮像した画像データ及びスペクトル画像データを電解液漏れ検出装置1に出力する。撮像装置2は、例えば第1光が照射された電池5の第1面5aを撮像した画像データを電解液漏れ検出装置1に出力する。撮像装置2は、例えば電解液を検出するための第2光が照射された電池5の第1面5aを撮像したスペクトル画像データを電解液漏れ検出装置1に出力する。
電解液漏れ検出装置1は、撮像装置2から出力された画像データ及びスペクトル画像データに基づいて、それぞれ処理を行う。電解液漏れ検出装置1は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等の電子機器が用いられるほか、例えばスマートフォン、タブレット型端末、ウェアラブル端末、IoT(Internet of Things)デバイス等の電子機器、Raspberry Pi(登録商標)等のシングルボードコンピュータが用いられてもよく、例えば撮像装置2が内蔵されてもよい。
電解液漏れ検出装置1は、例えば撮像装置2から出力された第1光が照射された電池5の第1面5aを撮像した画像データから、第1光の強度が閾値以上となる面積を示す面積データを抽出し、面積データに基づいて、電池データを判別する。電解液漏れ検出装置1は、判別した電池データに応じて、第2照明部4に第2光の照射の命令を出力する。また、電解液漏れ検出装置1は、例えば撮像装置2から出力された第2光が照射された電池5の第1面5aを撮像したスペクトル画像データに基づいて、電解液を検出する。
第2照明部4は、電解液漏れ検出装置1により出力された命令に応じて、電池5の第1面5aに、電解液を検出するための第2光を照射する。第2照明部4は、例えば電池5の第1面5aに、第2光を照射する角度θがそれぞれ異なる複数の照明器具4a~4dを備える。また、第2照明部4は、例えば照射する第2光の波長がそれぞれ異なる複数の照明器具4a~4dを備えてもよい。かかる場合、第2照明部4は、複数の照明器具4a~4dの中から電解液漏れ検出装置1から出力された命令に応じた照明器具4a~4dを用いて、第2光を電池5の第1面5aに照射してもよい。
第2照明部4は、例えば第1光を照射する第1照明部3の照明器具を用いて、第2光を照射してもよいが、この限りではなく、任意の波長の光を第2光として照射してもよい。第2照射部4は、例えば365nmの波長の光を第2光として照射してもよい。
第2照明部4は、例えば電解液漏れ検出装置1から出力された命令に応じて、電池5の第1面5aに、第2光を照射する角度θが操作されてもよい。また、第2照明部4は、例えば電解液漏れ検出装置1から出力された命令に応じて、照射する第2光の波長が操作されてもよい。
第2照明部4は、ハロゲンランプ、LED、蛍光灯等の任意の光源を複数有する。第2照明部4は、第1照明部3を内蔵してもよい。また、第2照明部4は、リング型の照明器具を用いてもよい。
次に図2を参照して、本実施形態における電解液漏れ検出装置1の一例を説明する。図2(a)は、本実施形態における電解液漏れ検出装置1の構成の一例を示す模式図であり、図2(b)は、本実施形態における電解液漏れ検出装置1の機能の一例を示す模式図である。
電解液漏れ検出装置1は、例えば図2(a)に示すように、筐体10と、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、保存部104と、I/F105~107とを備える。CPU101と、ROM102と、RAM103と、保存部104と、I/F105~107とは、内部バス110により接続される。
CPU101は、電解液漏れ検出装置1全体を制御する。ROM102は、CPU101の動作コードを格納する。RAM103は、CPU101の動作時に使用される作業領域である。保存部104は、電池データや画像データやスペクトル画像データ等の各種情報が保存される。保存部104は、例えばHDD(Hard Disk Drive)の他、SSD(Solid State Drive)やSDカード、miniSDカード等のデータ保存装置が用いられる。なお、例えば電解液漏れ検出装置1は、図示しないGPU(Graphics Processing Unit)を有してもよい。
I/F105は、撮像装置2と、第2照明部4との各種情報の送受信を行うためのインターフェースである。I/F106は、入力部108との情報の送受信を行うためのインターフェースである。入力部108として、例えばキーボードが用いられ、電解液漏れ検出装置1を利用する検出者等は、入力部108を介して、各種情報又は電解液漏れ検出装置1の制御コマンド等を入力する。I/F107は、表示部109との各種情報の送受信を行うためのインターフェースである。表示部109は、保存部104に保存された検出結果等の各種情報、または電解液漏れ検出装置1の処理状況等を出力する。表示部109として、ディスプレイが用いられ、例えばタッチパネル式でもよい。
保存部104は、例えば撮像装置2から取得した画像データ及びスペクトル画像データが記憶されるほか、スペクトル画像データ等に関連する情報、電解液の検出に用いられるアルゴリズム等が記憶される。
表示部109は、各種情報を表示する。表示部109は、例えば検出結果、電池データ等を表示する。
図2(b)は、電解液漏れ検出装置1の機能の一例を示す模式図である。電解液漏れ検出装置1は、取得部11と、選択部12と、検出部13と、記憶部14と、出力部15と、決定部16と、判別部17とを備える。なお、図2(b)に示した取得部11と、選択部12と、検出部13と、記憶部14と、出力部15と、決定部16と、判別部17とは、CPU101が、RAM103を作業領域として、保存部104等に保存されたプログラムを実行することにより実現され、例えば人工知能により制御されてもよい。
取得部11は、電池5を撮像した画像データ及びスペクトル画像データを取得する。取得部11は、撮像装置2等から画像データ及びスペクトル画像データを取得するほか、例えば電解液漏れ検出装置1に内蔵された撮像装置2から、画像データ及びスペクトル画像データを取得するようにしてもよい。なお、取得部11が各種情報を取得する頻度、及び周期は、任意である。
判別部17は、取得部11により取得された画像データに基づいて、電池データを判別する。判別部17は、例えば取得部11により取得された画像データから、第1光の強度が閾値以上となる面積を示す面積データを抽出し、当該面積データに基づいて、電池データを判別する。
決定部16は、判別部17により判別された電池データに応じて、第2照明部4に第2光を照射させる。決定部16は、判別部17により判別された電池データに応じて、第2照明部4が有する照明器具4a~4dの中から電池5の第1面5aに第2光を照射する照明器具4a~4dを決定する。また、決定部16は、第2光の波長を決定する。決定部16は、決定した照明器具4a~4dにより、決定した波長の第2光を照射させる命令を第2照明部4に出力する。
選択部12は、取得部11により取得されたスペクトル画像データに基づき、所定の波長範囲に含まれる特定波長を、例えば光のムラや影等、条件が異なっていた場合においても、それらの影響を軽減して、電解液を検出するために正規化される対象となる波長である正規化波長とし、所定の波長範囲に含まれる特定波長を、正規化波長を正規化するための評価用の波長である評価波長として選択する。また、選択部12は、例えば電池データに応じて、正規化波長と評価波長との波長範囲を選択してもよい。
検出部13は、選択部12により選択された正規化波長と評価波長との間において、正規化波長と評価波長の分光強度の差により反射率を算出し、算出した反射率に基づいて、電池5の電解液を検出する。
検出部13は、例えばスペクトル画像データの検出結果に基づいて、電池5の部位毎のピクセルの分布から電解液の付着量を示す付着レベルを付与する。
記憶部14は、保存部104に保存された各種情報を必要に応じて取り出す。記憶部14は、取得部11と、選択部12と、検出部13と、決定部16と、判別部17とにより取得又は出力された各種情報を、保存部104に保存する。
出力部15は、各種情報を出力する。出力部15は、I/F105を介して第2照明部4に命令を送信する。出力部15は、I/F107を介して表示部109に検出結果を送信する。
電池5は、例えばリチウムイオン二次電池であるが、この限りではなく、任意の電池であってよい。電池5は、図3に示すように、電池ケース56を有する。
電池ケース56は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等によって形成された金属製の容器である。また、電池ケース56は、例えばアルミニウムによりラミネートされてもよい。電池ケース56は、内部に電解液が封入されている。電池ケース56は、例えばエチレンカーボネート等を含む有機溶媒にヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF 6)等のリチウム塩を含有させた電解液が内部に封入されている。
電池ケース56は、第1面5aを有する。
第1面5aは、例えば正極端子51と、注液部52と、安全弁53と、サーミスタ接続部54と、負極端子55とを備える電池ケース56の1表面であってもよいが、この限りではなく、電池ケース56の任意の1表面であってもよい。
正極端子51は、正電極の端子である。正極端子51は、例えばアルミニウムによって形成される正電極の金属部位である。
負極端子55は、負電極の端子である。負極端子55は、例えば銅によって形成される負電極の金属部位である。
正極端子51及び負極端子55は、例えば、帯状のアルミニウム箔に正極活物質層を形成した正極板と帯状の銅箔に負極活物質層を形成した負極板とがセパレータを介して重ねられ扁平に捲回されたものである。正極端子51と負極端子55とはそれぞれ、電池ケース56の内部で負極板と正極板とに接続されている。
サーミスタ接続部54は、過充電による異常発熱等の温度の変化を検出するサーミスタを接続する部位である。サーミスタ接続部54は、例えばPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタに接続されてもよい。サーミスタ接続部54は、アルミニウム又はアルミニウム合金等により構成された金属部位であってもよい。
注液部52は、電解液を注入するための入り口である。
安全弁53は、電池ケース56内のガス等を排出するための弁である。
次に、本実施形態における電解液漏れ検出システム100の動作の一例について説明する。図4は、本実施形態における電解液漏れ検出システム100の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、第1照射ステップS110において、第1照明部3は、電池5の第1面5aに第1光を照射する。第1照明部3は、例えば580nmの波長の光を第1光として照射する。第1照射ステップS110において照射された第1光は、電池5の第1面5aにより反射される。
次に、第1取得ステップS120において、取得部11は、第1照明部3により第1光が照射された電池5の第1面5aを撮像した画像データを取得する。取得部11は、第1照射ステップS110において、照射された第1光を反射した電池5の第1面5aを含む画像データを取得する。取得部11は、撮像装置2により撮像された電池5の第1面5aを撮像した画像データを、I/F105を介して取得してもよい。取得部11は、例えば記憶部14を介して、画像データを保存部104に保存する。
次に、判別ステップS130において、判別部17は、取得部11が取得した画像データから電池データを判別する。
電池データは、電池5の種類に関するデータである。電池データは、例えば電池5の型番を示すデータである。電池データは、例えば電池5が、リチウムイオン電池であることを示すデータであってもよい。電池データは、例えば電池ケース56が、アルミニウムまたはアルミニウム合金等によって形成された金属製の容器である電池5を示すデータでもよい。電池データは、例えば電池ケース56がアルミニウムによりラミネートされている電池5を示すデータでもよい。電池データは、例えば電池5の電池ケース56の材質に関するデータを含む。
例えば判別部17は、第1取得ステップS120において、取得した画像データから、第1照射ステップS110において照射された第1光の強度が閾値以上となる面積を示す面積データを抽出し、当該面積データに基づいて電池データを判別してもよい。かかる場合、画像データは、電池5の第1面5aが反射した第1光の強度が反映された画像を示している。判別部17は、この画像から、第1光の強度が閾値以上の画素数に基づいて、面積を抽出し、この面積に基づいて面積データを生成する。これにより、画像データから電池5の大きさを判別することが可能となる。
次に判別部17は、例えば予め記憶部14により記憶された面積データと電池データとの対応テーブルを参照し、抽出した面積データに対応する電池データを取得してもよい。かかる場合、表1に示すように、画像データの全体の画素数に対する、第1光の強度が閾値以上となる画素数の割合を面積データとし、この面積データと電池データとが対応した対応テーブルを用いてもよい。これにより、電池5の大きさから電池データを判別することが可能となる。
Figure 0007213506000002
また、判別ステップS130において、判別部17は、例えば公知の画像認識を用いて、取得部11が取得した画像データから電池データを判別してもよい。かかる場合、判別部17は、予め記憶部14により記憶された電池データ毎に紐づく画像データと、取得部11が取得した画像データとの類似度を算出し、算出した類似度に応じて、電池データを判別してもよい。
次に、第2照射ステップS140において、第2照明部4は、判別ステップS130において判別した電池データに応じて、第2光を電池5の第1面5aに照射する。例えば決定部16は、第2照明部4が有している複数の照明器具4a~4dのうち、判別ステップS130において判別した電池データに応じて、第2光を照射する照明器具4a~4dを決定し、決定した照明器具4a~4dを用いて、第2照明部4に第2光を照射させてもよい。かかる場合、決定部16は、表2に示すように、予め記憶部14により記憶された電池データと第2光の照射方法との対応テーブルを参照し、判別した電池データに対応する照射方法を選択し、この照射方法に基づいて第2光を照射する照明器具4a~4dを決定してもよい。照射方法は、第2光を照射させる照明器具4a~4d、第2光を照射する角度、第2光の波長等の情報を含む。これにより、電池5の種類毎に適した照射角度を用いて、電解液を検出することができる。
Figure 0007213506000003
また、第2照射ステップS140において、決定部16は、判別ステップS130において判別した電池データに応じて、第2照明部4が第2光を電池5の第1面5aに照射する角度を決定し、決定した角度で第2光を照射するように第2照明部4を操作してもよい。
また、決定部16は、判別ステップS130において判別した電池データに応じて、第2光の波長を決定し、決定した波長の光を第2光として第2照明部4に照射させてもよい。決定部16は、第2照明部4に赤外光、又は紫外光を照射させてもよい。
次に、第2取得ステップS150において、撮像装置2は、第2光が照射された電池5の第1面5aを含むスペクトル画像データを撮像し、取得部11は、撮像装置2により撮像されたスペクトル画像データを取得する。第2照射ステップS140において、第2光を照射した第2照明部4の照明器具4a~4d毎に、撮像装置2により撮像されるスペクトル画像データの特徴は異なる。例えば撮像装置2は、判別ステップS130において判別した電池データが、電池ケース56が金属である電池5を示す場合、電池5の第1面5aにより反射された第2光を含むスペクトル画像データを取得してもよい。かかる場合、第2照射ステップS140において、決定部16は、第2照明部4により照射された第2光が、電池5の第1面5aより鏡面反射され、撮像装置2に鏡面反射された第2光が照射されるように設定された照明器具4a~4dを用いてもよい。また、決定部16は、第1照明部3に第2光を電池5の第1面5aに照射させてもよい。このため、例えば電池データが、電池ケース56が金属である電池5を示す場合においても、電池5の第1面5aにおいて鏡面反射した第2光を含むスペクトル画像データを取得することができる。
また、第2取得ステップS150において、撮像装置2は、例えば判別ステップS130において判別した電池データが、電池ケース56がアルミニウムによりラミネートされている電池5を示す場合、電池5の第1面5aにより散乱した第2光を含むスペクトル画像データを取得してもよい。かかる場合、第2照射ステップS140において、決定部16は、第2照明部4により照射された第2光が、電池5の第1面5aにより散乱し、撮像装置2に散乱した第2光が照射されるように、設定された照明器具4a~4dを用いてもよい。かかる場合、電池5の第1面5aにより散乱した第2光は、電池5の第1面5aにより拡散反射した第2光を含む。
また、かかる場合、決定部16は、図5に示すようなリング形状の白色LED照明器具41に第2光を照射させてもよい。このとき、リング形状の白色LED照明器具41の第2光を照射する角度θは、リング形状の白色LED照明器具41の内周の中心点Pを通るリング形状の白色LED照明器具41の垂線と第1面5aの交点Rと、リング形状の白色LED照明器具41の内周と外周との間の任意の中心点Qと、を通過する直線に対する第1面5aの角度である。これにより、例えば電池データが、電池ケース56がアルミニウムによりラミネートされている電池5を示す場合においても、電池5の第1面5aにより散乱した第2光を含むスペクトル画像データを取得することができる。また、リング形状の白色LED照明器具41のように第2光を偏斜照明が可能な照明器具を用いることで暗視野照明が可能となり、電池10のコントラストをより強調させることができる。これにより、電池5の表面に凹凸が存在する場合においても、高精度に電解液を検出することができる。
また、第2取得ステップS150において、撮像装置2は、例えば判別ステップS130において判別した電池データが、電池ケースがアルミニウムによりラミネートされている電池を示す場合、第2光により蛍光した電解液の光を含むスペクトル画像データを取得してもよい。かかる場合、第2照射ステップS140において、決定部16は、第2照明部4により照射された第2光により、電池5の第1面5aに付着した電解液を蛍光させ、撮像装置2に電解液が蛍光した光が照射されるように、設定された照明器具4a~4dを用いてもよい。かかる場合、決定部16は、例えば赤外域、又は紫外域の波長の光を第2光として第2照明部4に照射させてもよい。このため、例えば電池データが、電池ケースがアルミニウムによりラミネートされている電池5を示す場合においても、第2光により蛍光した電解液の光を含むスペクトル画像データを取得することができる。これにより、電池5の表面に凹凸が存在する場合においても、高精度に電解液を検出することができる。
次に、選択ステップS160において、選択部12は、取得したスペクトル画像データに基づき、スペクトルグラフの波長範囲に含まれる正規化波長と評価波長を選択する。
図6(a)及び図6(b)は、撮像装置2により撮像された複数箇所の電池5の第1面5aのスペクトル画像データが示す複数のスペクトルグラフである。図6(a)及び図6(b)は、縦軸を光の強度、横軸を波長[nm]とするグラフである。複数のスペクトルグラフの実線、破線の各々は、例えば撮像された複数箇所の電池5の第1面5aの第2光のスペクトルに対応する。
図6(a)は、第2照射ステップS140において、第2照明部4として、UV-LED照明を用いて、第2光を照射し、第2取得ステップS150において、電池5の第1面5aにより反射された第2光を撮像したスペクトルを示すグラフである。図6(b)は、第2照射ステップS140において、第2照明部4として、リング形状の白色LED照明器具41を用いて、第2光を照射し、第2取得ステップS150において、電池5の第1面5aにより散乱した第2光を撮像したスペクトルを示すグラフである。
選択部12は、このようなスペクトルグラフに含まれる波長を特定波長とし、正規化波長、及び評価波長として選択する。選択部12は、各スペクトルグラフ間のスペクトル強度の差分値が最も大きくなる波長を特定波長としてもよい。また、選択部12は、各スペクトルグラフ上で凸のピークが形成されている特異点を特定波長として特定するようにしてもよい。また、選択部12は、回帰分析、総当たり解析、機械学習等を用いた学習済みモデルを用いた解析により、特定波長を選択してもよい。
選択部12は、例えば図6(a)に示すスペクトルグラフの各波長の差異に基づいて、例えば正規化波長として差異が大きな520nmと、評価波長として差異が小さな710nmを選択する。また、選択部12は、図6(b)に示すスペクトルグラフの各波長の差異に基づいて、例えば正規化波長として差異が大きな450nmと、評価波長として差異が小さな785nmを選択する。
ここで、例えば正規化波長及び評価波長は、1点で特定してもよいし、複数を特定してもよい。また、これらの正規化波長及び評価波長を中心とした波長範囲を設定するようにしてもよい。波長範囲は、例えば正規化波長及び評価波長の差が±10nmとなる波長幅等のように、予め設定した所定の波長範囲で構成されてもよい。このため、仮に正規化波長が550nmであり、波長範囲が±10nmであれば、実際にスペクトルデータを検出する範囲は、540~560nmとなる。かかる場合、正規化波長及び評価波長の決め方としては、例えば各波長の範囲の中心の波長を特定波長としてもよい。
選択部12は、例えば予め正規化波長及び評価波長を電池データに紐づけて保存部104に保存されたデータベースを参照し、判別ステップS130において、判別された電池データに紐づく正規化波長及び評価波長を選択してもよい。
データベースには、電池データ毎に紐づいた正規化波長及び評価波長が記憶される。さらに、その他の特定波長と、特定波長の範囲、場合によっては演算方法やそれを規定する演算式そのものが、電池データ毎に各々に紐づけられて記憶されてもよい。
選択部12は、判別ステップS130において判別した電池データに応じて、このデータベースを参照し、所定の波長範囲に含まれる特定波長を正規化波長とし、所定の波長範囲に含まれる特定波長を評価波長として選択するようにしてもよい。
選択部12は、電池データが、電池ケース56が金属である電池5を示す場合、例えば620~780nmの波長範囲に含まれる特定波長を正規化波長とし、例えば450~550nmの波長範囲に含まれる特定波長を評価波長として選択するようにしてもよい。
選択部12は、電池データが、電池ケース56が金属である電池5を示す場合、例えば780~1000nmの波長範囲に含まれる特定波長を正規化波長とし、例えば450~550nmの波長範囲に含まれる特定波長を評価波長として選択するようにしてもよい。
選択部12は、電池データが、電池ケース56がアルミニウムによりラミネートされている電池5を示す場合、例えば400~500nmの波長範囲に含まれる特定波長を正規化波長とし、例えば500~600nmの波長範囲に含まれる特定波長を評価波長として選択するようにしてもよい。これにより、電池データに応じて、スペクトル画像データの特徴を分離することができる。
次に、検出ステップS170において、検出部13は、選択部12により選択された正規化波長と評価波長との間において、正規化波長と評価波長との分光強度の差により反射率を算出し、電池5の電解液を検出する。
検出部13は、例えば正規化波長と評価波長との分光強度の差によるスペクトル変化により電解液の付着量を示す付着レベルを算出する。かかる場合、正規化波長と評価波長との分光強度の和で正規化することにより、例えば光のムラや影等、条件が異なっていた場合においても、それらの影響を軽減して、付着レベルを比較可能にすることができる。これらの付着レベルの算出は、例えば公知のスペクトル計測手法、スペクトル解析技法(例えば「NDSI:normalized difference spectral index、正規化分光反射指数」)等により次式により求める。「Iλ」は、例えば「λnm」の反射率となり、正規化波長は「λ2」、評価波長は「λ1」として求められる。
Figure 0007213506000004
検出ステップS170において、検出部13は、例えばスペクトル画像データの検出結果に基づいて、電池5の正極端子51又は負極端子55等の部位ごとのピクセルの分布から電解液の付着量を示す付着レベルを付与する。また、付着レベルとして、例えば面積当たりの電解液の量に合わせ、レベル1~5等の具体的な付着の程度を示すようにしてもよい。
検出部13は、例えば保存部104に保存された出力用フォーマット等の形式データを用いて、検出結果を生成する。検出部13は、例えば記憶部14を介して、検出結果を保存部104に保存する。
次に、出力部15により検出結果が出力される。出力部15は、検出結果を表示部109等に出力する。
これにより、本実施形態における電解液漏れ検出装置1の動作が終了する。これにより、複数種類の電池が混在する場合であっても、正確に電解液を効率よく検出できることが可能となる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 :電解液漏れ検出装置
2 :撮像装置
3 :第1照明部
4 :第2照明部
5 :電池
10 :筐体
11 :取得部
12 :選択部
13 :検出部
14 :記憶部
15 :出力部
41 :リング形状の白色LED照明器具
51 :正極端子
52 :注液部
53 :安全弁
54 :サーミスタ接続部
55 :負極端子
56 :電池ケース
100 :電解液漏れ検出システム
101 :CPU
102 :ROM
103 :RAM
104 :保存部
105 :I/F
106 :I/F
107 :I/F
108 :入力部
109 :表示部
110 :内部バス
S110 :第1照射ステップ
S120 :第1取得ステップ
S130 :判別ステップ
S140 :第2照射ステップ
S150 :第2取得ステップ
S160 :選択ステップ
S170 :検出ステップ

Claims (7)

  1. 電池の種類に関する電池データを判別するための第1光を前記電池の第1面に照射する第1照射手段と、
    前記第1照射手段により第1光が照射された電池の第1面を撮像した画像データを取得する第1取得手段と、
    前記第1取得手段により取得した画像データに基づいて、前記電池データを判別する電池データ判別手段と、
    前記電池データ判別手段により判別した電池データに応じて、前記電池に付着した電解液を検出するための第2光を前記電池の第1面に照射する第2照射手段と、
    前記第2照射手段により前記第2光が照射された電池の第1面を撮像したスペクトル画像データを取得する第2取得手段と、
    前記第2取得手段により取得したスペクトル画像データに基づいて、前記電解液を検出する検出手段とを備えること
    を特徴とする電池の電解液漏れ検出システム。
  2. 前記電池データ判別手段は、前記第1取得手段により取得した画像データから、前記第1光の強度が閾値以上となる面積を示す面積データを抽出し、前記面積データに基づいて、前記電池データを判別すること
    を特徴とする請求項1に記載の電池の電解液漏れ検出システム。
  3. 前記第2照射手段は、前記電池に付着した電解液を検出するための第2光を前記電池の第1面に照射する角度がそれぞれ異なる2以上の照明器具を有し、前記電池データ判別手段により判別した電池データに応じて、2以上の前記照明器具から前記第2光を照射する照明器具を選択し、当該照明器具を用いて前記第2光を前記電池の第1面に照射すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の電池の電解液漏れ検出システム。
  4. 前記第2照射手段は、前記電池データ判別手段により判別した電池データに応じて、前記第2光の波長を決定すること
    を特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の電池の電解液漏れ検出システム。
  5. 前記第2取得手段は、前記電池データ判別手段により判別した電池データに応じて、前記電池の第1面により反射された前記第2光を含む前記スペクトル画像データと、前記電池の第1面により散乱した前記第2光を含む前記スペクトル画像データと、前記第2光により蛍光した前記電解液の光を含む前記スペクトル画像データとの中から何れかを取得すること
    を特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の電池の電解液漏れ検出システム。
  6. 前記検出手段は、前記第2取得手段により取得されたスペクトル画像データに基づき、所定の波長範囲に含まれる特定波長を正規化波長とし、所定の波長範囲に含まれる特定波長を評価波長として選択し、前記正規化波長と前記評価波長との間において、前記正規化波長と前記評価波長との分光強度の差により反射率を算出し、算出した前記反射率に基づいて、前記電解液を検出すること
    を特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の電池の電解液漏れ検出システム。
  7. 電池の種類に関する電池データを判別するための第1光を前記電池の第1面に照射する第1照射ステップと、
    前記第1照射ステップにより第1光が照射された電池の第1面を撮像した画像データを取得する第1取得ステップと、
    前記第1取得ステップにより取得した画像データに基づいて、前記電池データを判別する電池データ判別ステップと、
    前記電池データ判別ステップにより判別した電池データに応じて、前記電池に付着した電解液を検出するための第2光を前記電池の第1面に照射する第2照射ステップと、
    前記第2照射ステップにより前記第2光が照射された電池の第1面を撮像したスペクトル画像データを取得する第2取得ステップと、
    前記第2取得ステップにより取得したスペクトル画像データに基づいて、前記電解液を検出する検出ステップとを有すること
    を特徴とする電池の電解液漏れ検出方法。
JP2021166954A 2021-10-11 2021-10-11 電池の電解液漏れ検出システム及び電池の電解液漏れ検出方法 Active JP7213506B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021166954A JP7213506B1 (ja) 2021-10-11 2021-10-11 電池の電解液漏れ検出システム及び電池の電解液漏れ検出方法
US17/961,776 US20230112981A1 (en) 2021-10-11 2022-10-07 Electrolyte leakage detection system for battery and electrolyte leakage detection method for battery
CN202211237660.2A CN115962902A (zh) 2021-10-11 2022-10-10 电池的电解液泄漏检测系统和电池的电解液泄漏检测方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021166954A JP7213506B1 (ja) 2021-10-11 2021-10-11 電池の電解液漏れ検出システム及び電池の電解液漏れ検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7213506B1 true JP7213506B1 (ja) 2023-01-27
JP2023057426A JP2023057426A (ja) 2023-04-21

Family

ID=85036591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021166954A Active JP7213506B1 (ja) 2021-10-11 2021-10-11 電池の電解液漏れ検出システム及び電池の電解液漏れ検出方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20230112981A1 (ja)
JP (1) JP7213506B1 (ja)
CN (1) CN115962902A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116296141B (zh) * 2023-05-17 2023-08-15 湖南隆深氢能科技有限公司 一种应用于气密性检测设备的实时监测方法及其系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001135363A (ja) 1999-11-01 2001-05-18 Sanyo Electric Co Ltd 電池の電解液リーク検査装置および電池の電解液リーク検査方法
JP2004200012A (ja) 2002-12-19 2004-07-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電解液漏洩検査方法、検査装置、および電池
JP2006275793A (ja) 2005-03-29 2006-10-12 Toshiba Corp 漏洩検出装置
JP2020101392A (ja) 2018-12-20 2020-07-02 トヨタ自動車株式会社 リチウムイオン電池の外観検査方法及びリチウムイオン電池の外観検査装置
WO2021152963A1 (ja) 2020-01-27 2021-08-05 株式会社Screenホールディングス 撮像装置、検査装置および検査方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001135363A (ja) 1999-11-01 2001-05-18 Sanyo Electric Co Ltd 電池の電解液リーク検査装置および電池の電解液リーク検査方法
JP2004200012A (ja) 2002-12-19 2004-07-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電解液漏洩検査方法、検査装置、および電池
JP2006275793A (ja) 2005-03-29 2006-10-12 Toshiba Corp 漏洩検出装置
JP2020101392A (ja) 2018-12-20 2020-07-02 トヨタ自動車株式会社 リチウムイオン電池の外観検査方法及びリチウムイオン電池の外観検査装置
WO2021152963A1 (ja) 2020-01-27 2021-08-05 株式会社Screenホールディングス 撮像装置、検査装置および検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN115962902A (zh) 2023-04-14
JP2023057426A (ja) 2023-04-21
US20230112981A1 (en) 2023-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11709096B2 (en) Precision luxmeter methods for digital cameras to quantify colors in uncontrolled lighting environments
US11727560B2 (en) Wound imaging and analysis
CN103294994B (zh) 用于基于环境适应性识别面部的装置
Wu et al. Classification of solder joint using feature selection based on Bayes and support vector machine
JP5715249B2 (ja) 光分布を利用する粒子画像生成デバイスにおける測定精度を向上するためのシステム及び方法
JP7213506B1 (ja) 電池の電解液漏れ検出システム及び電池の電解液漏れ検出方法
JP2014525040A5 (ja)
KR101898947B1 (ko) 결함 검사 방법 및 결함 검사 시스템
JP5736453B2 (ja) 粒子撮像デバイスにおける測定精度を上げるための装置、システムおよび方法
CN107333070B (zh) 图像获取方法及诊断仪
CN110243805B (zh) 基于拉曼高光谱成像技术的鱼刺检测方法
TW202001229A (zh) 評估針對使用行動裝置之攝像機來偵測樣本中之分析物的照明條件之適合性的方法
KR20200007292A (ko) 배터리 외관 검사장치
JPWO2014192734A1 (ja) 膜厚測定方法、膜厚測定装置及び記録媒体
JP7125233B2 (ja) リチウムイオン電池の外観検査方法及びリチウムイオン電池の外観検査装置
JP7342616B2 (ja) 画像処理システム、設定方法およびプログラム
US20220307981A1 (en) Method and device for detecting a fluid by a computer vision application
CN1617685A (zh) 测量虹膜角膜角直径的装置及方法
JP2021148793A (ja) 体外診断システムにおける試料容器の特性を決定するための方法、分析デバイス、および体外診断システム
US20230228686A1 (en) Reagent strip counterfeit protection
US20230314330A1 (en) Chromatographic reader devices for biodetection
JP2005121368A (ja) 着色眼用レンズの存在等の検知方法
CN113281012A (zh) 一种人工光源的鉴别方法
US20230304977A1 (en) Chromatographic reader devices for biodetection
Wu et al. Research on detection of surface defects of lamps with multi-color light sources

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7213506

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150