JP2021116938A - 加熱調理器及び加熱調理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部装置との通信を安定させつつ、被加熱物の加熱不足を防止できる加熱調理器及び加熱調理方法を提供する。【解決手段】加熱調理器1は、マイクロ波供給部12と、撮像部13と、通信部16と、制御部10とを備える。マイクロ波供給部12は、被加熱物にマイクロ波を供給して、被加熱物を加熱する。撮像部13は、被加熱物を撮像する。通信部16は、撮像部13の撮像結果をサーバー2に送信する。制御部10は、通信部16がサーバー2に撮像結果を送信する間、通信部16が撮像結果を送信する前のマイクロ波の強度Fよりも、マイクロ波の強度Fを低下させるようにマイクロ波供給部12を制御する。制御部10は、通信部16が撮像結果を送信した後に、マイクロ波の強度とマイクロ波の供給時間との少なくとも一方を増加するように、マイクロ波供給部12を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、加熱調理器及び加熱調理方法に関する。
特許文献1に記載の高周波加熱調理システムは、電子レンジ(加熱調理器)と、リモートコントローラー(外部装置)とで構成される。電子レンジは、マグネトロンと、加熱制御部と、カメラ部と、画像信号送信部とで構成される。カメラ部は、ターンテーブル上の食品を撮像する。画像信号送信部は、カメラ部による撮像結果をリモートコントローラーに送信する。画像信号送信部がリモートコントローラーと通信する間、加熱制御部がマグネトロンの駆動を制御して、加熱をパワーセーブすることによって、画像信号送信部とリモートコントローラーとの間の無線通信の電波妨害を防止している。
特開平10−160166号公報
しかしながら、特許文献1に記載の高周波加熱調理システムでは、加熱をパワーセーブするため、食品(被加熱物)に加熱不足が生じる可能性があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、外部装置との通信を安定させつつ、被加熱物の加熱不足を防止できる加熱調理器及び加熱調理方法を提供することを目的とする。
本願の第1局面によれば、加熱調理器は、マイクロ波供給部と、撮像部と、通信部と、制御部とを備える。マイクロ波供給部は、被加熱物にマイクロ波を供給して、前記被加熱物を加熱する。撮像部は、前記被加熱物を撮像する。通信部は、前記撮像部の撮像結果を外部装置に送信する。制御部は、前記通信部が前記外部装置に前記撮像結果を送信する間、前記通信部が前記撮像結果を送信する前のマイクロ波の強度よりも、マイクロ波の強度を低下させるように前記マイクロ波供給部を制御する。前記制御部は、前記通信部が前記撮像結果を送信した後に、マイクロ波の強度とマイクロ波の供給時間との少なくとも一方を増加するように、前記マイクロ波供給部を制御する。
本願の第2局面によれば、加熱調理方法は、被加熱物にマイクロ波を供給するステップと、前記被加熱物を撮像するステップと、前記被加熱物の撮像結果を外部装置に送信するステップと、前記外部装置に前記撮像結果を送信する間、前記撮像結果を送信する前のマイクロ波の強度よりも、マイクロ波の強度を低下させるステップと、前記被加熱物の前記撮像結果を送信した後に、マイクロ波の強度とマイクロ波の供給時間との少なくとも一方を増加させるステップとを含む。
本発明によれば、外部装置との通信を安定させつつ、被加熱物の加熱不足を防止できる。
本発明の実施形態に係る加熱調理システムの構成を示す図である。 本実施形態に係るマイクロ波供給部が供給するマイクロ波の強度の変動の一例を示す図である。 本実施形態に係るマイクロ波供給部が供給するマイクロ波の強度の変動の他の一例を示す図である。 本実施形態に係るマイクロ波供給部が供給するマイクロ波の強度の変動の他の一例を示す図である。 本実施形態に係る加熱調理器が実行する加熱調理方法の前段を示すフローチャートである。 本実施形態に係る加熱調理器が実行する加熱調理方法の後段を示すフローチャートである。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図1を参照して、加熱調理システム100について説明する。図1は、加熱調理システム100の構成を示す図である。加熱調理システム100は、加熱調理器1と、サーバー2と、通信端末3とを備える。加熱調理器1と、サーバー2と、通信端末3とは、ネットワークNeを介して互いに通信可能に接続されている。ネットワークNeは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、及びWi−Fi(登録商標)である。ネットワークNeには、各種通信機器が接続されている。各種通信機器は、例えば、ルーター、ブリッジ、アクセスポイント、ハブ、及び、リピーターである。本実施形態において加熱調理器1と、サーバー2と、通信端末3との通信には、2.4GHzのISM(Industrial Scientific and Medical Band)帯域の電波が使用される場合がある。
加熱調理器1は、例えば、電子レンジである。加熱調理器1は、制御部10と、記憶部11と、マイクロ波供給部12と、撮像部13と、受付部14と、表示部15と、通信部16と、本体部(図示せず)と、加熱庫(図示せず)とを備える。
本体部は、筐体と、蓋とを含む。本体部は、内部に加熱庫を収容する。蓋は、本体部の一端に取り付けられる。蓋は、本体部に対して開閉自在に設けられる。加熱庫には、被加熱物が配置される。被加熱物は、例えば食材である。
マイクロ波供給部12は、加熱庫に収容された被加熱物にマイクロ波を供給して、被加熱物を加熱する。本実施形態において、マイクロ波供給部12は、例えば、マグネトロン121と、インバータ回路122とを含む。インバータ回路122は、交流電源電圧に接続しており、交流電源電圧を直流電源電圧に変換して、マグネトロン121を駆動する駆動電圧を生成する。マグネトロン121は、インバータ回路122から印加された駆動電圧に基づいて、マイクロ波を発生させる。従って、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fを調節できる。
撮像部13は、例えばカメラである。具体的には、撮像部13は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)デジタルテレビジョンカメラ等で構成されたカメラである。撮像部13は、例えば、加熱庫の外側であって、加熱庫を構成する壁面に形成された開口に対向するように設置される。撮像部13は、マイクロ波供給部12が被加熱物にマイクロ波を供給する間、被加熱物を撮像する。本実施形態において、撮像部13は、周期的に被加熱物を撮像する。すなわち、撮像部13は、一定時間Ptが経過する度に被加熱物を撮像する。例えば、一定の時間Ptは1秒である。
通信部16は、例えば、ネットワークNeを介してサーバー2と無線通信する。通信部16は、例えば、撮像部13による撮像結果を、サーバー2に送信する。具体的には、通信部16は、撮像部13による撮像結果を、無線通信を介して、サーバー2に送信する。本実施形態において、通信部16は、例えば、撮像部13が被加熱物を撮像する度に、撮像部13による撮像結果をサーバー2に送信する。より具体的には、通信部16は、近距離無線通信(例えばWi−Fi(登録商標))によって、インターネットに接続されたルーターなどの中継装置に、撮像結果を無線送信する。そして、中継装置からサーバー2に撮像結果が無線送信される。
記憶部11は、記憶装置を含み、ソフトウェアのようなコンピュータープログラム及び種々のデータを記憶する。具体的には、記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)のような主記憶装置(例えば、半導体メモリ)と、ソリッドステートドライブ、及び/又は、ハードディスクドライブのような補助記憶装置とを含む。記憶部11は、リムーバブルメディアを含んでいてもよい。記憶部11は、記憶媒体(例えば、非一時的コンピュータ読取可能記憶媒体)の一例である。
表示部15は、例えば、本体部が含む蓋に設置される。表示部15は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)である。表示部15は、種々の画像を表示する。具体的には、例えば、表示部15は、被加熱物の加熱状況を示す情報を表示する。被加熱物の加熱状況を示す情報は、例えば、被加熱物に供給されるマイクロ波の強度F(例えば、単位はワット:W)を示す情報と、被加熱物にマイクロ波が供給される供給時間Stを示す情報との少なくとも1つである。
受付部14は、例えば、加熱調理器1が備える操作キー、又は表示部15に設けられたタッチパネルを含む。なお、加熱調理器1は、タッチパネルを備えていなくてもよい。操作キーには、マウス、及び/又は、キーボードのような入力デバイスも含まれる。受付部14は、例えば、ユーザーに操作されて、被加熱物に供給するマイクロ波に関する指定情報を予め受け付ける。指定情報は、被加熱物にマイクロ波を供給する指定時間Atと、被加熱物に供給するマイクロ波の指定強度F1との少なくとも1つを示す。指定強度F1は、マイクロ波の強度Fを示す。制御部10は、指定情報に基づいて予測総エネルギー量を予測する。予測総エネルギー量は、指定時間Atにわたって指定強度F1でマイクロ波を被加熱物に供給するときのマイクロ波のエネルギー量に相当する。例えば、受付部14の受け付けた指定情報の指定時間Atが60秒であって、指定強度F1が800Wである場合、指定情報に基づいて予測されるマイクロ波の予測総エネルギー量は、4800J(ジュール)である。なお、マイクロ波供給部12が被加熱物にマイクロ波を供給する供給時間Stは、被加熱物を加熱する加熱時間に対応する。また、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fは、被加熱物に対する加熱強度に対応する。
受付部14は、メニュー情報を受け付けてもよい。メニュー情報は、被加熱物の調理手法を示し、被加熱物にマイクロ波を供給する供給時間Stを示す情報及びマイクロ波の強度Fを示す情報を含む。すなわち、受付部14が予めメニュー情報を受け付けることは、受付部14が被加熱物に供給するマイクロ波に関する指定情報を予め受け付けることに相当する。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御部10のプロセッサーは、記憶部11の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行して、記憶部11、マイクロ波供給部12、撮像部13、受付部14、表示部15、及び通信部16を制御する。なお、プロセッサーは、「コンピューター」の一例に相当する。
なお、記憶部11及び制御部10は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はFPGA(Field−Programmable Gate Array)のような集積回路で構成されてもよい。
制御部10は、マイクロ波供給部12を制御する。具体的には、制御部10は、受付部14が受け付けた指定情報に基づいて、マイクロ波供給部12を制御する。例えば、受付部14の受け付けた指定情報の指定時間Atが60秒であって、指定強度F1が800Wである場合、制御部10は、60秒にわたって800Wのマイクロ波を被加熱物に供給するように、マイクロ波供給部12を制御する。
なお、マイクロ波供給部12は、例えば、短時間(例えば0.2秒)であれば、受付部14が受付可能な指定強度F1の最大値よりも高い強度でマイクロ波を供給できる。例えば、受付部14が受付可能な指定強度F1の最大値が800Wである場合、制御部10は、短時間にわたって1000W程度の強度Fでマイクロ波を供給するようにマイクロ波供給部12を制御できる。すなわち、受付部14が受付可能な指定強度F1の最大値が800Wである場合、マイクロ波供給部12が短時間だけ供給可能なマイクロ波の強度Fの極大値は、例えば1000Wである。マイクロ波供給部12が短時間だけ供給可能なマイクロ波の強度Fの極大値は、マイクロ波供給部12の性能に応じた固定値である。
サーバー2は、制御部20、記憶部21及び通信部22を含む。なお、サーバー2は、「外部装置」の一例である。
制御部20は、CPUのようなプロセッサーを含む。制御部20のプロセッサーは、記憶部21の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行して、通信部22及び記憶部21を制御する。
通信部22のハードウェア構成は、加熱調理器1の通信部16のハードウェア構成と同様である。通信部22は、例えば、ネットワークNeを介して、加熱調理器1又は通信端末3と無線通信する。通信部22は、例えば、加熱調理器1の撮像部13の撮像結果を受信する。
記憶部21のハードウェア構成は、例えば、加熱調理器1の記憶部11のハードウェア構成と同様である。記憶部21は、例えば、コンピュータープログラム及び種々のデータを記憶する。記憶部21は、例えば、通信部22が加熱調理器1から受信した撮像結果を記憶する。本実施形態において、通信部22が加熱調理器1から撮像結果を受信する度に、記憶部21は、既に記憶している撮像結果を、通信部22が新たに受信した撮像結果と置き換えて記憶する。なお、記憶部21は、通信部22が受信した全ての撮像結果を記憶してもよい。
通信端末3は、例えば、スマートフォン、又はタブレット端末である。通信端末3は、制御部30、記憶部31、通信部32、及び表示部33を備える。
記憶部31のハードウェア構成は、例えば、加熱調理器1の記憶部11のハードウェア構成と同様である。記憶部31は、例えば、コンピュータープログラム及び種々のデータを記憶する。記憶部31は、例えば、通信部32がサーバー2から受信した撮像結果を記憶する。
制御部30は、CPUのようなプロセッサーを含む。制御部30のプロセッサーは、記憶部31の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行して、記憶部31、通信部32及び表示部33を制御する。
通信部32のハードウェア構成は、加熱調理器1の通信部16のハードウェア構成と同様である。通信部32は、例えば、ネットワークNeを介して、加熱調理器1又はサーバー2と無線通信する。通信部32は、サーバー2の記憶部21に記憶された加熱調理器1による被加熱物の撮像結果を取得する。本実施形態において、被加熱物の撮像結果が新たにサーバー2の記憶部21に記憶される限り、通信部32は、記憶部21に記憶された撮像結果を取得し続ける。
表示部33は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)である。表示部33は、例えば、通信部32がサーバー2から受信して記憶部31に記憶された撮像結果を表示する。具体的には、表示部33は、記憶部31が撮像結果を新たに記憶する度に、新たに記憶された撮像結果を表示する。ユーザーは、表示部33が随時更新して表示する撮像結果を確認することによって、加熱調理器1で加熱される被加熱物の状態を確認する。すなわち、ユーザーは、加熱調理器1で加熱される食品の調理状態をモニタできる。
次に、図2〜図4を参照して、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波について説明する。なお、図2〜図4は、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fの変動を概念的に示すものであり、実際の波形を示すものではない。図2〜図4において、縦軸はマイクロ波の強度Fを示し、横軸は時間を示す。
まず、図2を参照して、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fの変動の一例について説明する。図2は、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fの変動の一例を示す図である。マイクロ波供給部12が指定強度F1でマイクロ波の供給を開始してから一定時間Ptが経過すると、撮像部13が被加熱物を撮像する。撮像部13が被加熱物を撮像したことに応じて、通信部16は、撮像部13による撮像結果をサーバー2に送信する。図2に示す例では、通信部16は、時刻t1から時刻t2の間、撮像結果をサーバー2に送信している。
通信部16がサーバー2に撮像結果を送信する間、制御部10は、通信部16が撮像結果を送信する前のマイクロ波の強度Fよりも、マイクロ波の強度Fを低下させるようにマイクロ波供給部12を制御する。従って、通信部16とサーバー2との通信に、マイクロ波供給部12が発生させるマイクロ波が影響を及ぼすことを抑制できる。加熱調理器1とサーバー2との通信で使用される電波の周波数帯と、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の周波数帯との一部又は全部が重なっている場合があるため、マイクロ波供給部12が被加熱物に供給するマイクロ波の一部が、加熱調理器1とサーバー2との通信に影響を及ぼす可能性があるからである。図2に示す例では、一定時間Ptが経過した時刻t1において、制御部10は、マイクロ波の強度Fを指定強度F1から、低下強度F2に低下させるようにマイクロ波供給部12を制御する。さらに、制御部10は、時刻t1から時刻t2の間、指定強度F1よりも低い低下強度F2でマイクロ波を供給するようにマイクロ波供給部12を制御する。低下強度F2は、マイクロ波の強度Fを示す。
通信部16が撮像結果を送信した後、制御部10は、マイクロ波の強度Fとマイクロ波の供給時間Stとの少なくとも一方を増加するように、マイクロ波供給部12を制御する。従って、通信部16が撮像結果を送信した後のマイクロ波のエネルギー量が増加する。マイクロ波のエネルギー量が増加することは、被加熱物がより強く加熱されることに相当する。その結果、通信部16とサーバー2との通信に、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波が影響を及ぼすことを抑制しつつ、被加熱物の加熱不足を防止できる。具体的には、通信部16が撮像結果の送信を完了させた時刻t2において、マイクロ波の強度Fを低下強度F2から増加強度F3に増加させるように、マイクロ波供給部12を制御する。増加強度F3は、マイクロ波の強度Fを示し、指定強度F1よりも強い。
また、制御部10は、受付部14が受け付けた指定情報に基づく予測総エネルギー量に基づいて、通信部16が撮像結果を送信した後のマイクロ波の強度Fと、指定時間Atに対してマイクロ波を延長して供給する延長時間Etとの少なくとも一方を決定する。そして、制御部10が決定したマイクロ波の強度Fと、延長時間Etとの少なくとも一方に基づいて、制御部10は、マイクロ波供給部12を制御する。従って、予測総エネルギー量を基準として、通信部16が撮像結果を送信した後のマイクロ波供給部12を制御できる。その結果、被加熱物の加熱不足を正確に防止できる。
例えば、指定情報に基づく予測総エネルギー量が5000Jである場合、マイクロ波供給部12が供給時間Stにわたって供給するマイクロ波のエネルギー量を5000Jに近づけるように、制御部10は、通信部16が撮像結果を送信した後のマイクロ波の強度Fと、延長時間Etとの少なくとも一方を決定する。図2に示す例では、制御部10は、マイクロ波の供給時間Stを維持しつつ、通信部16が撮像結果を送信した後のマイクロ波の強度Fを指定強度F1よりも増加するように、マイクロ波供給部12を制御している。すなわち、図2に示す例では、制御部10は、通信部16が撮像結果を送信した後のマイクロ波の強度Fを決定している。
本実施形態において、制御部10は、タイマー機能を有する。例えば、制御部10は、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fを低下させる間の低下時間TRを計測する。具体的には、マイクロ波供給部12が低下強度F2でマイクロ波を供給する時刻t1から時刻t2までの低下時間TRを計測する。
制御部10は、低下時間TRを計測したことに応じて、低下時間TRと、低下時間TRのマイクロ波の強度Fとに基づいて、低下時間TRにおけるマイクロ波のエネルギー量Enrを算出する。例えば、制御部10は、低下時間TRに対して低下強度F2を掛けて、低下時間TRにおけるマイクロ波のエネルギー量Enrを算出する。そして、制御部10は、低下時間TRにおけるエネルギー量Enrに基づいて、通信部16が撮像結果を送信した後のマイクロ波のエネルギー量を増加させるように、マイクロ波供給部12を制御する。従って、被加熱物に供給されるマイクロ波のエネルギー量の不足を適切に補うことができる。その結果、被加熱物の加熱不足が適切に抑制される。
具体的には、制御部10は、低下時間TRにおけるマイクロ波のエネルギー量Enrに基づいて、通信部16が撮像結果を送信した後の増加強度F3でマイクロ波を供給する第1時間T1と、指定強度F1でマイクロ波を供給する第2時間T2と、延長時間Etとを算出する。このとき、制御部10は、マイクロ波供給部23が短時間だけ供給可能なマイクロ波の強度Fの極大値を、増加強度F3として決定する。より具体的には、制御部10は、例えば、低下時間TRと、第1時間T1と、第2時間T2との合計が一定時間Ptに略一致するように、低下時間TRにおけるマイクロ波のエネルギー量Enrに基づいて、第1時間T1と、第2時間T2と、延長時間Etとを算出する。そして、制御部10は、決定した増加強度F3と、算出した第1時間T1、第2時間T2、及び延長時間Etとに基づいて、マイクロ波供給部12を制御する。なお、延長時間Etは0(ゼロ)であってもよい。
なお、制御部10は、低下時間TRにおけるマイクロ波のエネルギー量Enrに基づいて、通信部16が撮像結果を送信した後の増加強度F3を算出してもよい。この場合、制御部10は、低下時間TRにおけるマイクロ波のエネルギー量Enrに基づいて、通信部16が撮像結果を送信した後の増加強度F3と、増加強度F3でマイクロ波を供給する第1時間T1と、指定強度F1でマイクロ波を供給する第2時間T2と、延長時間Etとを算出する。より具体的には、制御部10は、例えば、低下時間TRと、第1時間T1と、第2時間T2との合計が一定時間Ptに略一致するように、低下時間TRにおけるマイクロ波のエネルギー量Enrに基づいて、増加強度F3と、第1時間T1と、第2時間T2と、延長時間Etとを算出する。そして、制御部10は、算出した増加強度F3と、第1時間T1と、第2時間T2と、延長時間Etとに基づいて、マイクロ波供給部12を制御する。具体的には、例えば、マイクロ波供給部23が供給可能なマイクロ波の強度Fの極大値が1000Wであって、受付部14が受付可能な指定強度F1の最大値が800Wである場合に、制御部10は、増加強度F3を900Wと算出する場合がある。
図2に示す例では、低下時間TRにおけるマイクロ波のエネルギー量Enrに基づいて、制御部10は、指定時間Atを維持しつつ、通信部16が撮像結果を送信した後のマイクロ波の強度Fを増加させる。すなわち、図2に示す例では、延長時間Etは0(ゼロ)である。従って、指定時間Atを延長することなく、通信部16とサーバー2との通信を安定させながら、被加熱物に対するマイクロ波のエネルギー量の不足を抑制できる。その結果、指定時間Atが延長されることに起因したユーザーの不快感を防止しつつ、通信部16とサーバー2との通信を安定させながら、被加熱物の加熱不足を防止できる。
ここで、制御部10は、低下時間TRに被加熱物に供給されるマイクロ波の不足エネルギー量Endを算出し、算出した不足エネルギー量Endに応じて、補完エネルギー量Eniを算出してもよい。具体的には、制御部10は、低下時間TRに本来供給されるマイクロ波のエネルギー量からエネルギー量Enrを引いて、不足エネルギー量Endを算出する。補完エネルギー量Eniは、通信部16が撮像結果を送信した後の第1時間T1において指定強度F1でマイクロ波を供給した場合のエネルギー量に対して増加したエネルギー量を示す。そして、制御部10は、算出した不足エネルギー量Endに、補完エネルギー量Eniを一致させるように、増加強度F3と、第1時間T1と、第2時間T2とを算出してもよい。
例えば、図2に示す例において、指定強度F1が800Wであり、低下強度F2が400Wであり、増加強度F3が1000Wであり、低下時間TRが0.1秒であり、一定時間Ptが1秒であり、第1時間T1が0.2秒である場合、不足エネルギー量Endは40Jである。そして、補完エネルギー量Eniは、40Jである。従って、被加熱物の加熱不足を防止している。
次に、図3を参照して、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fの変動の他の一例について説明する。図3は、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fの変動の他の一例を示す図である。なお、図3に示す他の一例では、通信部16は、時刻t5から時刻t6の間、サーバー2に撮像結果を送信している。時刻t5から時刻t6までの時間は、図2の時刻t1から時刻t2までの時間よりも長い。すなわち、図2に示す例よりも図3に示す例の方が、通信部16がサーバー2に撮像結果を送信する時間が長い。
通信部16がサーバー2に撮像結果を送信する時間が長くなることに応じて、マイクロ波の強度Fを低下させる低下時間TRも長くなる。従って、低下時間TRと、第1時間T1と、第2時間T2との合計を一定時間Ptに略一致させる場合、低下時間TRが長くなることによって、第1時間T1と第2時間T2との少なくとも一方が短くなる。その結果、指定時間Atにわたって供給されるマイクロ波のエネルギー量が、総予測エネルギー量に対して不足する可能性がある。そこで、図3に示す例では、制御部10は、通信部16が撮像結果を送信した後に、マイクロ波の強度Fとマイクロ波の供給時間Stとの双方を増加するように、増加強度F3と、第1時間T1と、第2時間T2と、延長時間Etとを算出する。
制御部10は、一定時間Ptごとに算出された延長時間Etを合計する。制御部10は、合計した延長時間Etを記憶部11に記憶させる。そして、マイクロ波供給部12がマイクロ波の供給を開始してから指定時間Atが経過した後、制御部10は、合計した延長時間Etにわたってさらにマイクロ波を供給するようにマイクロ波供給部12を制御する。図3に示す例において、時刻tnから時刻tn+αまでの時間が合計された延長時間Etを示す。延長時間Etにおけるマイクロ波の追加エネルギー量Enaによって、被加熱物の加熱不足が防止されている。なお、図3に示す例において、延長時間Etにわたって供給されるマイクロ波の強度Fは、指定強度F1であった。ただし、延長時間Etにわたって供給されるマイクロ波の強度Fは、低下強度F2であってもよいし、増加強度F3であってもよい。ここで、マイクロ波供給部12によるマイクロ波の供給時間Stは、受付部14が受け付けた指定時間Atと延長時間Etとの合計である。
延長時間Etにおいて、表示部15は、例えば、被加熱物の加熱を延長していることを示すメッセージを表示する。従って、加熱調理器1のユーザーは、表示部15に表示されるメッセージを見て、加熱調理器1の状態を把握できる。
次に、図4を参照して、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fの変動の他の一例について説明する。図4は、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fの変動の他の一例を示す図である。なお、図4に示す他の一例では、通信部16は、サーバー2への撮像結果の送信を複数回にわたって実行している。具体的には、通信部16は、時刻t9から時刻t11までの低下時間TRの間、複数回にわたってサーバー2に撮像結果を送信している。時刻t9から時刻t10までの間の第1低下時間TR1において、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fは、低下強度F2であり、時刻t10から時刻t11までの間の第2低下時間TR2において、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fは、低下強度F2よりも低い第2低下強度F4である。つまり、図4で示す例において、低下時間TRは、第1低下時間TR1と第2低下時間TR2との合計である。
ここで、制御部10は、マイクロ波供給部23が供給可能なマイクロ波の強度Fの極小値を、第2低下強度F4として決定してもよい。マイクロ波供給部12が供給可能なマイクロ波の強度Fの極小値は、マイクロ波供給部12の性能に応じた固定値である。
通信部16によるサーバー2への撮像結果の送信結果に応じて、制御部10は、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fを低下させる。従って、サーバー2との通信に、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波が影響を及ぼすことを確実に抑制できる。
具体的には、図4に示すように、第1低下時間TR1にわたってサーバー2に撮像結果を送信した結果、通信部16がサーバー2に撮像結果を送信できなかった場合、制御部10は、通信部16がサーバー2に撮像結果を送信できなかったときのマイクロ波の強度Fよりもマイクロ波の強度Fを低下させるようにマイクロ波供給部12を制御する。すなわち、制御部10は、通信部16がサーバー2に撮像結果を送信できなかったことに応じて、マイクロ波の強度Fを低下させるようにマイクロ波供給部12を制御する。図4に示す例では、マイクロ波供給部12が低下強度F2でマイクロ波を供給する間、通信部16がサーバー2に撮像結果を送信できなかったため、マイクロ波の強度Fを低下強度F2から第2低下強度F4まで低下させるようにマイクロ波供給部12を制御する。マイクロ波供給部12が第2低下強度F4で第2低下時間TR2にわたってマイクロ波を供給する間に、通信部16は、サーバー2への撮像結果の送信を成功している。
第1低下時間TR1における不足エネルギー量End1と、第2低下時間TR2における不足エネルギー量End2とを補完するように、制御部10は、通信部16が撮像結果の送信を成功させた後の、増加強度F3と、第1時間T1と、第2時間T2と、延長時間Etとを算出する。そして、制御部10は、算出した増加強度F3と、第1時間T1と、第2時間T2と、延長時間Etとに基づいて、マイクロ波供給部12を制御する。図3を参照して説明したように、制御部10は、一定時間Ptごとに算出された延長時間Etを合計する。
制御部10は、合計した延長時間Etが所定時間Qt未満である場合、供給時間Stを維持するように、マイクロ波供給部12を制御する。すなわち、制御部10は、延長時間Etが所定時間Qt未満である場合、指定時間Atに対して、延長してマイクロ波を供給しないように、マイクロ波供給部12を制御する。従って、不要に被加熱物の加熱時間を延長することを防止できる。その結果、被加熱物の加熱時間を延長することに起因したユーザーの不快感を抑制できる。図4に示す例では、時刻tnから時刻tn+βまでの延長時間Etは、所定時間Qt未満である。従って、制御部10は、供給時間Stを維持するように、マイクロ波供給部12を制御する。なお、制御部10は、延長時間Etが所定時間Qt以上である場合、延長時間Etにわたって被加熱物にマイクロ波を供給するようにマイクロ波供給部12を制御する。
ここで、所定時間Qtは、例えば、指定時間Atに対して5%の時間である。例えば、指定時間Atが60秒である場合、所定時間Qtは3秒である。なお、所定時間Qtは、例えば、受付部14が受付可能な加熱時間の最小単位であってもよい。例えば、受付部14が受付可能な加熱時間の最小単位が5秒である場合、所定時間Qtも5秒である。従って、受付部14が受け付けしない程度の延長時間Etにおけるマイクロ波のエネルギー量の不足は、被加熱物の加熱における許容範囲の誤差とみなすことができる。その結果、被加熱物の加熱不足を防止しつつ、不要に被加熱物の加熱時間を延長することを防止できる。
なお、制御部10は、第1低下時間TR1におけるエネルギー量Enr1と第2低下時間TR2におけるエネルギー量Enr2とに基づいて、通信部16が撮像結果の送信を成功させた後の、増加強度F3と、第1時間T1と、第2時間T2と、延長時間Etとを算出してもよい。
記憶部11は、通信部16がサーバー2への撮像結果の送信を成功したときのマイクロ波の強度Fを記憶する。制御部10は、通信部16がサーバー2に撮像結果を送信する間、マイクロ波の強度Fを、記憶部11に記憶されたマイクロ波の強度Fまで低下させるように、マイクロ波供給部12を制御する。従って、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波が通信部16とサーバー2との通信に影響を及ぼすことを確実に防止できる。例えば、図4に示す例では、2回目の一定時間Ptが経過した時刻t13において、制御部10は、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fを、通信部16による通信が成功したときの第2低下強度F4まで低下するようにマイクロ波供給部12を制御している。
次に、図5及び図6を参照して、加熱調理器1が実行する加熱調理方法について説明する。図5及び図6は、加熱調理器1が実行する加熱調理方法を示すフローチャートである。加熱調理方法は、ステップS10〜ステップS80を含む。
図5に示すように、ステップS10において、制御部10は、受付部14が指定情報を受け付けたことを認識する。次に、ステップS15において、制御部10は、指定強度F1で被加熱物へのマイクロ波の供給を開始するようにマイクロ波供給部12を制御する。
ステップS20において、マイクロ波供給部12がマイクロ波の供給を開始してから一定時間Ptが経過したか否かを判定する。ステップS20において否定的判定(No)がされる場合、処理は再びステップS20に進む。一方、ステップS20において肯定的判定(Yes)がされる場合、処理はステップS25に進む。
ステップS25において、制御部10は、被加熱物を撮像するように撮像部13を制御する。その結果、撮像部13は、被加熱物を撮像する。
ステップS30において、制御部10は、マイクロ波の強度Fを低下させるようにマイクロ波供給部12を制御する。例えば、制御部10は、マイクロ波の強度Fを、指定強度F1から低下強度F2まで低下させるようにマイクロ波供給部12を制御する。
ステップS35において、制御部10は、撮像部13の撮像結果をサーバー2に送信させるように通信部16を制御する。その結果、通信部16は、サーバー2に撮像結果を送信する。
ステップS40において、制御部10は、通信部16による撮像結果の送信が成功したか否かを判定する。ステップS40において否定的判定(No)がされる場合、すなわち、通信部16による撮像結果の送信が失敗した場合、処理はステップS30に進み、制御部10は、マイクロ波の強度Fをさらに低下させるようにマイクロ波供給部12を制御する。すなわち、通信部16によるサーバー2への撮像結果の送信結果に応じて、制御部10は、マイクロ波供給部12が供給するマイクロ波の強度Fを低下させるようにマイクロ波供給部12を制御する。一方、ステップS40において肯定的判定(Yes)がされる場合、すなわち、通信部16による撮像結果の送信が成功した場合、処理はステップS45に進む。
ステップS45において、制御部10は、低下時間TRを取得する。低下時間TRは、指定強度F1よりも低い低下強度F2でマイクロ波を供給するようにマイクロ波供給部12が制御された時間である。図5において、低下時間TRは、例えば、ステップS30からステップS40までの時間である。
ステップS50において、制御部10は、低下時間TRにおけるマイクロ波のエネルギー量Enrを算出し、処理は図6のステップS53に進む。
図6に示すように、ステップS53において、図5のステップS50で算出したエネルギー量Enrに基づいて、制御部10は、増加強度F3と、第1時間T1と、第2時間T2と、延長時間Etとを算出する。なお、制御部10は、ステップS53の処理を実行する度に、算出された延長時間Etを、前回ステップS53の処理を実行して算出された延長時間Etに加えて、延長時間Etを更新する。すなわち、制御部10は、一定時間Ptごとに算出された延長時間Etの各々を合計する。制御部10は、合計した延長時間Etを記憶部11に記憶させる。
ステップS55において、制御部10は、第1時間T1にわたって増加強度F3でマイクロ波を供給するようにマイクロ波供給部12を制御する。その結果、マイクロ波供給部12は、第1時間T1にわたって増加強度F3でマイクロ波を供給する。
ステップS60において、制御部10は、第2時間T2にわたって指定強度F1でマイクロ波を供給するようにマイクロ波供給部12を制御する。その結果、マイクロ波供給部12は、第2時間T2にわたって指定強度F1でマイクロ波を供給する。
ステップS65において、制御部10は、指定時間Atが経過したか否かを判定する。ステップS65で否定的判定(No)がされる場合、すなわち、マイクロ波供給部12がマイクロ波の供給を開始してから指定時間Atが経過していない場合、処理は、図5のステップS20に進み、制御部10は、再び撮像部13に被加熱物を撮像させる。一方、ステップS65で肯定的判定(Yes)がされる場合、すなわち、マイクロ波供給部12がマイクロ波の供給を開始してから指定時間Atが経過した場合、処理は、ステップS70に進む。
ステップS70において、制御部10は、ステップS53で合計された延長時間Etが所定時間Qt未満であるか否かを判定する。具体的には、制御部10は、ステップS53で合計されて記憶部11に記憶された延長時間Etが所定時間Qt未満であるか否かを判定する。ステップS70で肯定的判定(Yes)がされる場合、すなわち、延長時間Etが所定時間Qt未満である場合、マイクロ波の供給時間Stを維持するようにマイクロ波供給部12を制御し、処理は終了する。一方、ステップS70で否定的判定(No)がされる場合、すなわち、延長時間Etが所定時間Qt以上である場合、処理はステップS75に進む。
ステップS75において、制御部10は、延長時間Etにわたってマイクロ波を供給するようにマイクロ波供給部12を制御する。その結果、マイクロ波供給部12は、延長時間Etにわたってマイクロ波を供給する。
ステップS80において、制御部10は、被加熱物の加熱時間を延長していることを示すメッセージを表示部40に表示させる。その結果、表示部40は、被加熱物の加熱時間を延長していることを示すメッセージを表示する。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図2〜4を参照して説明したように、制御部10は、通信部16がサーバー2に撮像結果を送信する間、低下強度F2でマイクロ波を供給するようにマイクロ波供給部12を制御した。ただし、通信部16がサーバー2に撮像結果を送信する間、通信部16が撮像結果を送信する前のマイクロ波の強度Fよりも、マイクロ波の強度Fを低下させる限り、制御部10は、通信部16がサーバー2に撮像結果を送信する間のマイクロ波の強度Fを0にしてもよい。この場合、通信部16がサーバー2に撮像結果を送信する間、マイクロ波供給部12は動作を停止している。なお、制御部10がマイクロ波の強度Fを0にする場合、マイクロ波供給部12は、マグネトロン121のヒータに関する特殊なシステムを有する。特殊なシステムは、例えば、マグネトロン121のヒータを常時加熱しておくシステムであり、ホットスタートと記載する場合がある。
(2)図5のステップS10〜図6のステップS80の順番は、適宜変更し得る。
(3)図2〜図4を参照して説明したように、通信部16が撮像結果を送信した後に、制御部10は、増加強度F3でマイクロ波を供給させてから指定強度F1でマイクロ波を供給するように、マイクロ波供給部12を制御した。ただし、通信部16が撮像結果を送信した後に、マイクロ波の強度Fとマイクロ波の供給時間Stとの少なくとも一方が増加する限り、制御部10は、通信部16が撮像結果を送信した後に、指定強度F1でマイクロ波を供給させてから増加強度F3でマイクロ波を供給するように、マイクロ波供給部12を制御してもよい。
(4)図5を参照して説明したように、撮像部13が被加熱物を撮像した後に、制御部10は、マイクロ波の強度Fを低下するようにマイクロ波供給部12を制御した。ただし、制御部10がマイクロ波の強度Fを低下するようにマイクロ波供給部12を制御した後に、撮像部13が被加熱物を撮像してもよい。
(5)図4を参照して説明したように、低下時間TRにおいて、制御部10は、低下強度F2と第2低下強度F4との2回にわたって、マイクロ波の強度Fを低下させるようにマイクロ波供給部12を制御した。ただし、通信部16によるサーバー2への撮像結果の送信が完了する限り、制御部10は、3回以上にわたって、マイクロ波の強度Fを低下させるようにマイクロ波供給部12を制御してもよい。
本発明は、加熱調理器及び加熱調理方法の分野に利用可能である。
1 加熱調理器
10 制御部
12 マイクロ波供給部
13 撮像部
14 受付部
16 通信部
2 サーバー(外部装置)
F 強度

Claims (8)

  1. 被加熱物にマイクロ波を供給して、前記被加熱物を加熱するマイクロ波供給部と、
    前記被加熱物を撮像する撮像部と、
    前記撮像部の撮像結果を外部装置に送信する通信部と、
    前記通信部が前記外部装置に前記撮像結果を送信する間、前記通信部が前記撮像結果を送信する前のマイクロ波の強度よりも、マイクロ波の強度を低下させるように前記マイクロ波供給部を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記通信部が前記撮像結果を送信した後に、マイクロ波の強度とマイクロ波の供給時間との少なくとも一方を増加するように、前記マイクロ波供給部を制御する、加熱調理器。
  2. 前記被加熱物に供給するマイクロ波に関する指定情報を予め受け付ける受付部をさらに備え、
    前記指定情報は、前記被加熱物にマイクロ波を供給する指定時間と、前記被加熱物に供給するマイクロ波の指定強度との少なくとも1つを示し、
    前記制御部は、前記指定情報に基づいて予測される予測総エネルギー量に基づいて、前記通信部が前記撮像結果を送信した後のマイクロ波の強度と、前記指定時間に対してマイクロ波を延長して供給する延長時間との少なくとも一方を決定する、請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記制御部は、
    前記マイクロ波供給部が供給するマイクロ波の強度を低下させる間の低下時間と、前記低下時間のマイクロ波の強度とに基づいて、前記低下時間におけるマイクロ波のエネルギー量を算出し、
    前記低下時間における前記エネルギー量に基づいて、前記通信部が前記撮像結果を送信した後のマイクロ波のエネルギー量を増加させるように、前記マイクロ波供給部を制御する、請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記被加熱物に供給するマイクロ波に関する指定情報を予め受け付ける受付部をさらに備え、
    前記指定情報は、前記被加熱物にマイクロ波を供給する指定強度を示し、
    前記マイクロ波供給部が供給するマイクロ波の強度を低下させる間の低下時間におけるマイクロ波のエネルギー量に基づいて、前記制御部は、前記供給時間を維持しつつ、前記通信部が前記撮像結果を送信した後のマイクロ波の強度を前記指定強度よりも増加するように、前記マイクロ波供給部を制御する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  5. 前記被加熱物に供給するマイクロ波に関する指定情報を予め受け付ける受付部をさらに備え、
    前記指定情報は、前記被加熱物にマイクロ波を供給する指定時間を示し、
    前記制御部は、
    前記マイクロ波供給部が供給するマイクロ波の強度を低下させる間の低下時間におけるマイクロ波のエネルギー量に基づいて、前記指定時間に対してマイクロ波を延長して供給する延長時間を算出し、
    前記延長時間が所定時間以上である場合、前記延長時間にわたって前記被加熱物にマイクロ波を供給するように、前記マイクロ波供給部を制御し、
    前記延長時間が前記所定時間未満である場合、前記供給時間を維持するように、前記マイクロ波供給部を制御する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 前記通信部による前記外部装置への前記撮像結果の送信結果に応じて、前記制御部は、前記マイクロ波供給部が供給するマイクロ波の強度を低下させる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 前記マイクロ波供給部は、マグネトロンと、前記マグネトロンを駆動するインバータ回路とを含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  8. 被加熱物にマイクロ波を供給するステップと、
    前記被加熱物を撮像するステップと、
    前記被加熱物の撮像結果を外部装置に送信するステップと、
    前記外部装置に前記撮像結果を送信する間、前記撮像結果を送信する前のマイクロ波の強度よりも、マイクロ波の強度を低下させるステップと、
    前記被加熱物の前記撮像結果を送信した後に、マイクロ波の強度とマイクロ波の供給時間との少なくとも一方を増加させるステップと
    を含む、加熱調理方法。
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