JP2021116738A - エンジンの気筒判定装置 - Google Patents

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【課題】カム角センサから得られる信号が異常な場合に、残りの正常な回転角センサ(クランク角センサ)から得られる信号を用いて、誤りなく気筒判定を行う。【解決手段】本発明の一態様は、吸気カム角センサと排気カム角センサの両方の信号が異常である場合には、前回のエンジン停止時の気筒判定結果が、エンジンの行程の順番を基に設定された表側又は裏側のいずれに該当するかを判定する表裏判定を行い、また、クランク角センサの第1の検知器によって連続する異なる不等間隔部を検出後の各等間隔部で得られる信号数に基づいて特定される気筒が、いずれの気筒グループに該当するかを判定する気筒グループ判定を行い、表裏判定の結果と気筒グループ判定の結果とに基づいて、気筒判定を行う。【選択図】図11

Description

本発明は、多気筒エンジンの気筒を判定するエンジンの気筒判定装置に関する。
エンジンは、その動作の1サイクルが、例えば2又は4の複数の行程で成り立っている。このため、2以上の気筒を備えた多気筒エンジンでは、点火時期や燃料噴射時期等の制御のために、いずれの気筒が特定の行程、例えば圧縮行程にあるかを識別する必要がある。特に気筒内に直接燃料を噴射するエンジン(以下「直噴式エンジン」と記す)は、ポート噴射式エンジンのように、複数の気筒において同時噴射及び同時点火することでエンジンを始動させることができないため、気筒の判定が必須である。
このような多気筒エンジンの気筒を判定する気筒判定装置は、通常、クランク角センサやカム角センサ等の回転角センサを備える。この回転角センサは、一般に、シグナルプレート(円形回転部材)と、この外周に近接配置される検知器とから構成される。例えば、クランク軸等の回転部に装着されるシグナルプレートの外周部に多数の突起等(被検知部)が所定の配列状態で設けられており、検知器は、被検知部を検知する度に信号としてのパルスを発生するように構成されている。
気筒判定装置は、この検知器から得られる信号に基づいて、所定気筒の所定のクランク角度位置を検出することにより気筒判定を行う。回転角センサを一つだけ用いて気筒判定を行う場合には、回転角センサから得られる信号が異常であると気筒判定不能となり、点火時期や燃料噴射時期等の制御が行えず、エンジンを始動できない。
かかる問題に対処すべく、例えば特許文献1に見られるように、カム角センサ故障時の気筒グループ判定、クランク角センサ故障時の気筒判定方法が提案されている。
特開2013−24062号公報
しかしながら、従来の気筒判定装置は、カム角センサ故障時に、気筒のグループ判定はできるが、どの気筒がどの行程にあるかを特定することができない。直噴式エンジンにおいて、気筒判定できない場合には、エンジンが始動不能に至る可能性がある。
本発明は、上述した問題を考慮してなされたものであり、本発明の目的は、カム角センサから得られる信号が異常な場合に、残りの正常な回転角センサから得られる信号を用いて、気筒判定を行うことができる気筒判定装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の一態様におけるエンジンの気筒判定装置は、複数の気筒で構成されるエンジンの回転部と一体的に回転するシグナルプレート及び当該シグナルプレートの外周に近接配置された検知器からなる、一つ又は複数の回転角センサを備えたエンジンの気筒判定装置である。
上記エンジンの気筒判定装置は、回転角センサから得られる信号に基づいて特定の工程に該当する気筒を判定する気筒判定を行う制御部と、前回のエンジン停止時の気筒判定結果を記憶する記憶部と、少なくとも回転角センサとして、クランク軸用のクランク角センサと、吸気カム軸用の吸気カム角センサと、排気カム軸用の排気カム角センサと、を備える。
上記クランク角センサにおける第1のシグナルプレートの外周部には、複数個の第1の被検知部が等角度間隔で所定角度範囲にわたって配列された等間隔部と、第1の被検知部が上記等間隔部よりも大きな角度間隔で配列された少なくとも2個の不等間隔部とが設けられ、隣り合う不等間隔部では角度間隔が異なる。クランク角センサの第1の検知器は、第1の被検知部を検出することで各気筒の所定行程における同一クランク角度位置を表す信号を出力する。
そして、上記制御部は、吸気カム角センサと排気カム角センサの両方の信号が異常である場合には、前回のエンジン停止時の気筒判定結果が、エンジンの行程の順番を基に設定された表側又は裏側のいずれに該当するかを判定する表裏判定を行う。また、上記制御部は、クランク角センサの第1の検知器によって連続する異なる不等間隔部を検出後の各等間隔部で得られる信号数に基づいて特定される気筒が、いずれの気筒グループに該当するかを判定する気筒グループ判定を行う。そして、上記制御部は、上記表裏判定の結果と上記気筒グループ判定の結果とに基づいて、気筒判定を行う。
本発明の少なくとも一態様によれば、カム角センサから得られる信号が異常な場合に、残りの正常な回転角センサ(クランク角センサ)から得られる信号を用いて、誤りなく気筒判定を行うことができる。したがって、気筒判定の結果を用いて、点火時期制御や燃料噴射時期等の制御を適切に行うことが可能である。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る気筒判定装置が適用される車載用直列4気筒直噴式エンジンの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るコントロールユニットの内部構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るコントロールユニットの機能構成の例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るクランク軸用のシグナルプレート、吸気カム軸用のシグナルプレート、及び排気カム軸用のシグナルプレートの構造の具体例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンが二回転したときのクランク角信号、吸気カム角信号、及び排気カム角信号と、エンジンの各行程との関係の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る気筒判定するためのクランク角信号、吸気カム角信号、及び排気カム角信号の位置関係の一例を示す図を示す。 本発明の一実施形態において吸気カム角信号及び排気カム角信号を用いた気筒判別規則の例を示す図である。 本発明の一実施形態において排気カム角センサ異常の場合に、吸気カム角信号を用いた気筒判別規則の例を示す図である。 本発明の一実施形態において吸気カム角センサ異常の場合に、排気カム角信号を用いた気筒判別規則の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、吸気カム角センサと排気カム角センサが同時に異常の場合において、クランク角信号と、エンジン行程と、気筒グループとの関係の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るエンジン始動時の気筒判定処理の手順例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る、吸気カム角センサと排気カム角センサが同時に異常の場合におけるエンジン気筒表裏判定処理の手順例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る、吸気カム角センサと排気カム角センサが同時に異常の場合における気筒判定を再開する再チャレンジ判定処理の手順例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る吸気カム角センサ及び排気カム角センサが同時に異常の場合におけるエンジン始動時の気筒判別規則の例を示す図である。 吸気カム角センサ及び排気カム角センサが同時に異常の場合に、再チャレンジ判定を行わない場合の気筒判定の例(具体例1)を示す図である。 吸気カム角センサ及び排気カム角センサが同時に異常の場合に、再チャレンジ判定を伴う気筒判定の例(具体例2)を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び添付図面において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<一実施形態>
まず、本発明の一実施形態に係る気筒判定装置が適用されるエンジンについて説明する。本実施形態では、気筒判定装置が判定の対象とするエンジンとして車載用直列4気筒直噴式エンジンを例に説明する。
[エンジン全体の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る気筒判定装置が適用される車載用直列4気筒直噴式エンジンの概略構成図である。図1に示すエンジン30は、動力を生み出す一連(1サイクル)の動作が4行程からなる4ストロークエンジンとして説明する。本実施形態では、4気筒のエンジンを例に説明するが、本発明は6気筒や8気筒などの複数の気筒を備えたエンジンに適用可能である。
図1において、エンジン30は、4つの気筒(#1〜#4)が設けられたシリンダ20と、各気筒に摺動自在に嵌挿されたピストン21とを備えた内燃機関である。シリンダ20とピストン21によりエンジン30内に燃焼室が形成される。また、エンジン30は、点火プラグ1(不図示のイグニッションコイルに接続)、吸気弁2、排気弁3、及びインジェクター6を備える。吸気弁2は吸気カム4により吸気管と燃焼室の間を開閉する。排気弁3は排気カム5により燃焼室と排気管の間を開閉する。
吸気系(吸気管を含む吸気通路)には、エアクリーナ8、吸気管圧力を計測するエアフローセンサ7、吸入空気量を調整するスロットル弁10を備えたスロットルボディ9、スロットル弁10の開度を検出するスロットルセンサ11等が適宜に配置されている。また、吸気系には、排気を利用して吸気を圧縮しエアクリーナ8へ供給するターボ過給機15、ターボ過給機15の上流と下流を結ぶエアバイパス弁16が設けられている。排気系(排気管を含む排気通路)には、排気内の酸素濃度を検出する空燃比センサ12、排気浄化用の触媒コンバータ13、酸素の有無を検出する酸素センサ14等が設けられている。
燃料供給経路では、燃料タンク17内の燃料が燃料ポンプ18により吸い出され、燃料配管を経てプレッシャーレギュレータで調圧されてシリンダ20に設置しているインジェクター6に導かれる。そして、インジェクター6からシリンダ20の気筒内に向けて燃料が噴射される。また、エンジン30には、後で詳述するように、気筒判定に使用されるクランク角センサ24、吸気カム角センサ25、排気カム角センサ26及びコントロールユニット100(図2参照)が備えられている。
コントロールユニット100には、エアフローセンサ7、スロットルセンサ11、空燃比センサ12、水温センサ23、クランク角センサ24、吸気カム角センサ25及び排気カム角センサ26等からの信号が入力される。コントロールユニット100は、それらの信号に基づいて、インジェクター6による燃料噴射制御、点火プラグ1の点火時期の制御等を行う。コントロールユニット100は、エンジン30の気筒判定装置の一例である。
クランク角センサ24は、コンロッドを介してピストン21の運動が伝達されるクランク軸22の回転角度を検出する。図4に示すように本実施形態では、クランク角センサ24は、クランク軸22と一体的に回転するクランク軸用のシグナルプレート24p(円形回転部材)、及びクランク軸用のシグナルプレート24pの外周に近接配置されたクランク軸用の検知器24dから構成されるホール式のセンサである。クランク角センサ24の構造と検出信号との関係については図4及び図5にて後述する。
吸気カム角センサ25は、吸気カム4に連結された吸気カム軸の回転角度を検出し、排気カム角センサ26は、排気カム5に連結された排気カム軸の回転角度を検出する。図4に示すように本実施形態では、吸気カム角センサ25及び排気カム角センサ26は、それぞれ吸気カム軸及び排気カム軸と一体的に回転するカム軸用のシグナルプレート(25p,26p)、及び当該シグナルプレート(25p,26p)の外周に近接配置されたカム軸用の検知器(25d,26d)から構成される磁気式のセンサである。吸気カム角センサ25及び排気カム角センサ26の構造と検出信号との関係については図4及び図5にて後述する。
[コントロールユニットの内部構成]
図2は、コントロールユニット100の内部構成例を示すブロック図である。
コントロールユニット100は、入力回路191、A/D変換部192、中央演算装置であるCPU(Central Processing Unit)193、ROM(Read Only Memory)194、RAM(Random Access Memory)195及び出力回路196を備えている。CPU193が、ROM194(記憶部の一例)に格納されたプログラムをRAM195に展開して実行することで後述する複数の機能を実現する。コントロールユニット100は、例えばマイクロコンピューターにより構成されたECU(Engine Control Unit)である。
入力回路191は、センサ類200(スロットルセンサ11、水温センサ23、クランク角センサ24、吸気カム角センサ25、排気カム角センサ26等)から出力された信号を入力信号190として取り込む。入力回路191は、入力信号190がアナログ信号(例えば、水温センサ23、スロットルセンサ11等からの信号)の場合に、入力信号190からノイズ成分の除去等を行い、ノイズ除去後の信号をA/D変換部192に出力する。
A/D変換部192は、アナログ信号をデジタル信号に変換し、CPU193に出力する。CPU193は、A/D変換部192から出力されたデジタル信号を取り込み、ROM194等の記憶媒体に記憶された制御ロジック(プログラム)を実行することによって、多種多様な演算、診断及び制御等を実行する。なお、CPU193の演算結果、及びA/D変換部192の変換結果は、RAM195に一時的に記憶される。また、本実施形態では、ROM194として、内容の書き換えが可能なEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の不揮発メモリを用いている。ROM194に、エンジン30が停止する前に最後に更新された気筒判定結果(前回エンジン停止位置305)、及び気筒判別規則306(図3参照)が記憶される。
CPU193の演算結果は、出力回路196から制御信号197として出力され、燃料噴射弁等に備えられたアクチュエータ類210、及び点火コイル等の制御に用いられる。
入力信号190がデジタル信号の場合は、入力信号190が入力回路191から信号線198を介して直接CPU193に送られ、CPU193が必要な演算、診断及び制御等を実行する。例えば、クランク角センサ24、吸気カム角センサ25及び排気カム角センサ26の信号は、入力回路191で信号の有無が識別され、High/Low信号として、信号線198により、CPU193へ送られる。CPU193では、信号線198の電圧レベルが、LowからHighに変化したとき、つまり、図5及び図6のクランク角信号、吸気カム角信号、及び排気カム角信号の立下りのタイミングで割り込み処理が行われる構成となっている。以下、吸気カム角信号と排気カム角信号を特に区別しない場合には、「カム角信号」と称する。
[コントロールユニットの機能]
図3は、コントロールユニット100の機能構成の例を示すブロック図である。
コントロールユニット100は、クランク角信号処理部301、吸気カム角信号処理部302、排気カム角信号処理部303、気筒判定部304、前回エンジン停止位置305、気筒判別規則306、及び制御信号生成部307の各ブロックを備える。なお、クランク角信号処理部301、吸気カム角信号処理部302、及び排気カム角信号処理部303は、気筒判定部304に含めてもよい。
クランク角信号処理部301は、クランク角センサ24から得られたクランク角信号を処理し、処理結果を気筒判定部304へ送る。例えば、クランク角信号処理部301は、所定期間のクランク角信号のパルス数を計測して計測値(信号数)を出力する。
吸気カム角信号処理部302は、吸気カム角センサ25から得られた吸気カム角信号を処理し、処理結果を気筒判定部304へ送る。例えば、吸気カム角信号処理部302は、所定期間の吸気カム角信号のパルス数を計測して計測値(信号数)を出力する。
排気カム角信号処理部303は、排気カム角センサ26から得られた排気カム角信号を処理し、処理結果を気筒判定部304へ送る。例えば、排気カム角信号処理部303は、所定期間の排気カム角信号のパルス数を計測して計測値(信号数)を出力する。
気筒判定部304は、エンジンスタータ信号を受信したことをトリガに、クランク角信号の処理結果、吸気カム角信号の処理結果、及び排気カム角信号の処理結果の中の一以上の組み合わせと、前回エンジン停止位置305と、気筒判別規則306とに基づいて、エンジン30の気筒判定を行う。
前回エンジン停止位置305は、前回エンジン30を停止した時に、どの気筒が特定の工程であったか(到来予定だったか)を示す情報であり、前回のエンジン停止時の気筒判定結果である。ここでは、特定の工程を「圧縮行程」とする。前回エンジン停止位置305は、ROM194に格納される。
また、本実施形態では、気筒判別規則306として、図7〜図9に示す気筒判別規則、及び図14に示す気筒判別規則1403が、予めROM194に記憶される。また、ROM194には、図14に示す判定テーブル1401,1402が記憶される。
制御信号生成部307は、気筒判定部304の気筒判定結果に基づいて、燃料噴射制御信号、点火指令信号等の制御信号を生成して出力する。これにより、コントロールユニット100が、インジェクター6の燃料噴射や点火プラグ1の点火時期等を制御する。
[クランク軸用のプレート、カム軸用のプレートの構造]
図4は、クランク軸22用のシグナルプレート24p、吸気カム軸用のシグナルプレート25p、及び吸気カム軸用のシグナルプレート26pの構造の具体例(直列4気筒の例)を示す図である。これらのシグナルプレートの外周部には、後述する図5に示すような信号(パルス)を発生させる多数の凸部からなる被検知部が配置されている。
(クランク角センサ)
クランク角センサ24のシグナルプレート24p(第1のシグナルプレート)の外周部には、歯、突起、凹部、凸部又は孔の少なくともいずれかからなる多数の被検知部240(第1の被検知部)が設けられている。これらの被検知部240において、複数個の被検知部240が等角度間隔(ここでは10°CA)で所定角度範囲にわたって配列された等間隔部と、被検知部240が等間隔部の角度間隔よりも大きな角度間隔(ここでは30°CAと40°CA)で配列された少なくとも2個の不等間隔部241,242(歯欠け部)とが、それぞれエンジン30の気筒数の1/2(4気筒の場合は2個)の数だけ交互に設けられている。隣り合う不等間隔部241,242では角度間隔が異なる。クランク角センサ24の検知器24d(第1の検知器)は、被検知部240を検出することで各気筒の所定行程における同一クランク角度位置を表す信号情報(10°CA間隔)を出力する。
それゆえ、クランク軸22が二回転する間に、クランク軸用の検知器24dの近傍(検知領域)を、不等間隔部(歯欠け部)が4回通過し、不等間隔部を表す信号が4回検出される。本明細書では、クランク軸22が回転することを「エンジン30が回転する」と記載することがある。
クランク軸用の検知器24dは、シグナルプレート24pの被検知部240がその真向かいを通過する毎に発生する磁界の変化をとらえ(被検知部240を検知)、内部処理回路で信号としてのパルスを生成し、これをコントロールユニット100に供給する。そのため、クランク角センサ24(検知器24d)からは、図5に示されるように、各気筒の所定行程における同一クランク角度位置を表す信号(10°CA毎の基準信号)が得られる。
(吸気カム角センサ、排気カム角センサ)
吸気カム角センサ25のシグナルプレート25p(第2のシグナルプレート)の外周部には、歯、突起、凹部、凸部又は孔の少なくともいずれかからなる複数個の被検知部250(第2の被検知部)が不等間隔で設けられている。同様に、排気カム角センサ26のシグナルプレート26p(第3のシグナルプレート)の外周部には、歯、突起、凹部、凸部又は孔の少なくともいずれかからなる複数個の被検知部260(第3の被検知部)が不等間隔で設けられている。
カム軸用の検知器25d,26d(第2の検知器、第3の検知器)は、シグナルプレート25p,26pの被検知部250,260がその真向かいを通過する毎に発生する磁界の変化をとらえ(被検知部250,260を検知)、内部処理回路で信号としてのパルスを生成し、これをコントロールユニット100に供給する。そのため、吸気カム角センサ25(検知器25d)及び排気カム角センサ26(検知器26d)からは、図5に示されるように、各気筒の所定行程における異なるクランク角度位置を表す信号が得られる。
吸気カム軸用のシグナルプレート25pの被検知部250は、シグナルプレート25pの外周部を気筒数と同数(本例では4)の領域に分割した各分割領域の所定の角度位置に配列されている。また、排気カム軸用のシグナルプレート26pの被検知部260は、シグナルプレート26pの外周部を気筒数と同数の領域に分割した各分割領域の所定の角度位置に配列されている。吸気カム角センサ25及び排気カム角センサ26では、シグナルプレート25pとシグナルプレート26pの各分割領域で、被検知部250と被検知部260とから得られる信号数の組み合わせが、気筒毎に全て異なるように設定されている。
[気筒判定の例]
以下、図5から図7を参照しながら、クランク角センサ24の信号、吸気カム角センサ25、及び排気カム角センサ26の信号が正常である場合の気筒判定について説明する。
図5は、エンジンが二回転したときのクランク角信号、吸気カム角信号、及び排気カム角信号と、クランク直列4気筒直噴式エンジンであるエンジン30の各行程との関係の一例を示す。図5は、コントロールユニット100により気筒判定を行う際の各部の動作状態、すなわち、1番気筒から4番気筒(#1cyl〜#4cyl)の行程、クランク角信号及びカム角信号の発生(到来)状態、並びにクランク角信号とカム角信号の発生(到来)位置関係からの気筒判定データのビットパターン生成状態の例を示している。
図6は、気筒判定するためのクランク角信号、吸気カム角信号、及び排気カム角信号の位置関係の一例(直列4気筒の例)を示す。
図7は、図6に示された関係により、吸気カム角信号及び排気カム角信号を用いた気筒判別規則の例(直列4気筒の例)を示す。
気筒判定は、クランク角センサ24の信号情報から基準クランク角度(発生信号S1,S2に相当)を検出し、発生信号S1,S2から所定クランク角度内に検出されたカム角信号の情報に基づき行う。
まず、基準クランク角度である発生信号S1,S2の判別について説明する。クランク角信号は、クランク角度10°毎の等間隔部と、信号間隔が30°又は40°の不等間隔部(歯欠け部、図4の不等間隔部241,242に相当)がある。この不等間隔部は、図5に示されているように、上死点前であるBTDC30°を起点として、クランク角信号のBTDC60°〜30°とBTDC70°〜30°の2通りがある。そして、このBTDC30°が基準クランク角度(発生信号S1,S2)に該当する。BTDCは「Before Top Dead Center」の略語である。
基準クランク角度であるBTDC30°を判定する、換言すると、不等間隔部を判定するために、クランク角信号を検出する毎に、クランク角センサ24の信号間隔の時間(時間間隔)を計測する。一回前のクランク角信号間の時間間隔CRT2と、今回のクランク角信号間の時間間隔CRT1とを比較する。そして、(CRT2×係数(例えば2))<CRT1が成立した場合に、不等間隔と判定し、それ以外の場合には等間隔と判定することにより、BTDC30°(発生信号S1,S2)を特定することができる。発生信号S1,S2は、不等間隔を検出したときのクランク角度、又は不等間隔の長さで判別可能である。
発生信号S1,S2を特定できたら、気筒判定タイミングを判定する。気筒判定タイミングは、図6に示したように、BTDC0°(TDC)となるタイミング、換言すると、発生信号S1,S2からクランク角信号を3回検出したタイミングである。
コントロールユニット100は、気筒判定タイミングを特定できたら、すぐに気筒判定を開始する。気筒判定は、図6と図7に示すように、BTDC0°に対し、吸気カム角信号及び排気カム角信号がそれぞれ何回入力したかのパターン識別により判定する。
図7では、吸気カム角信号検出回数、排気カム角信号検出回数、及びエンジン行程の関係が規定されている。吸気カム角信号検出回数が“1”、排気カム角信号検出回数が“2”のときは、1番気筒の圧縮行程が到来すると判別できる。同様に、吸気カム角信号検出回数が“2”、排気カム角信号検出回数が“2”のときは、3番気筒の圧縮行程、吸気カム角信号検出回数が“2”、排気カム角信号検出回数が“1”のときは、4番気筒の圧縮行程、吸気カム角信号検出回数が“1”、排気カム角信号検出回数が“1”のときは、2番気筒の圧縮行程である。上記以外は判定不可である。
図6を参照して説明すると、BTDC0°(気筒判定タイミング1)の時、吸気カム角信号を二回、排気カム角信号を一回検出したため、図7より4番気筒の圧縮行程が到来することが判定できる。また、コントロールユニット100は、この時検出した吸気カム角信号の検出回数、及び排気カム角信号の検出回数をコントロールユニット100のROM194に記憶する。
[排気カム角センサが異常の場合]
次に、図6及び図8を参照しながら、クランク角センサ24及び吸気カム角センサ25は正常だが、排気カム角センサ26が異常の場合における気筒判定について説明する。この場合、排気カム角信号が取得できないため、吸気カム角信号のみを利用し、気筒判定を行う。
図8は、排気カム角センサ26が異常の場合に、吸気カム角信号を用いた気筒判別規則の例(直列4気筒の例)を示す。
図8に示すように、BTDC0°に対し、コントロールユニット100のROM194に記憶した前回BTDC0°時の吸気カム角信号の検出回数、及び今回BTDC0°時の吸気カム角信号の検出回数のパターン識別により気筒判定を行う。
図6を参照して説明すると、BTDC0°(気筒判定タイミング2)の時、吸気カム角信号を一回検出し、前回BTDC0°(気筒判定タイミング1)時に吸気カム角信号を二回検出したため、図8より2番気筒の圧縮行程が到来することが判定できる。
図8では、吸気カム角信号検出回数(前回)、吸気カム角信号検出回数(今回)、及びエンジン行程の関係が規定されている。前回の吸気カム角信号検出回数が“1”、今回の吸気カム角信号検出回数が“1”のときは、1番気筒の圧縮行程が到来すると判別できる。同様に、前回の吸気カム角信号検出回数が“1”、今回の吸気カム角信号検出回数が“2”のときは、3番気筒の圧縮行程、前回の吸気カム角信号検出回数が“2”、今回の吸気カム角信号検出回数が“2”のときは、4番気筒の圧縮行程、前回の吸気カム角信号検出回数が“2”、今回の吸気カム角信号検出回数が“1”のときは、2番気筒の圧縮行程である。上記以外は判定不可である。
[吸気カム角センサが異常の場合]
次に、図6及び図9を参照しながら、クランク角センサ24及び排気カム角センサ26は正常だが、吸気カム角センサ25が異常の場合における気筒判定について説明する。この場合、吸気カム角信号が取得できないため、排気カム角信号のみを利用し、気筒判定を行う。
図9は、吸気カム角センサ25が異常の場合に、排気カム角信号を用いた気筒判別規則(直列4気筒の例)の例を示す。
図9に示すように、BTDC0°に対し、コントロールユニット100のROM194に記憶した前回BTDC0°時の排気カム角信号の検出回数、及び今回BTDC0°時の排気カム角信号の検出回数のパターン識別により気筒判定を行う。
図6を参照して説明すると、BTDC0°(気筒判定タイミング2)の時、排気カム角信号を一回検出し、前回BTDC0°(気筒判定タイミング1)時に吸気カム角信号を一回検出したため、図9より2番気筒の圧縮行程が到来することが判定できる。
図9では、排気カム角信号検出回数(前回)、排気カム角信号検出回数(今回)、及びエンジン行程の関係が規定されている。前回の排気カム角信号検出回数が“1”、今回の排気カム角信号検出回数が“2”のときは、1番気筒の圧縮行程が到来すると判別できる。同様に、前回の排気カム角信号検出回数が“2”、今回の排気カム角信号検出回数が“2”のときは、3番気筒の圧縮行程、前回の排気カム角信号検出回数が“2”、今回の排気カム角信号検出回数が“1”のときは、4番気筒の圧縮行程、前回の排気カム角信号検出回数が“1”、今回の排気カム角信号検出回数が“1”のときは、2番気筒の圧縮行程である。上記以外は判定不可である。
[吸気カム角センサと排気カム角センサの両方が異常の場合]
次に、図10を参照しながら、クランク角センサ24は正常だが、吸気カム角センサ25及び排気カム角センサ26が同時に異常の場合における気筒判定について説明する。この場合、クランク角信号の情報だけで気筒を特定することは不可能だが、気筒群やグループ判別を行うことが可能である。
図10は、吸気カム角センサ25と排気カム角センサ26が同時に異常の場合において、クランク角信号と、エンジン行程と、気筒グループとの関係の一例(直列4気筒の例)を示す。吸気カム角信号と排気カム角信号が記載されているが、実際には吸気カム角センサ25及び排気カム角センサ26から信号が出力されていないか、異常な信号が出力されている。
コントロールユニット100は、クランク角信号、吸気カム角信号及び排気カム角信号の異常を判定するセンサ異常判定部(図示略)を備える。センサ異常判定部が、吸気カム角信号及び排気カム角信号を検知できない、又は各信号が異常であると判定した場合には、コントロールユニット100は、クランク角信号のみを用いて気筒判定する。
既述の図4及び図5からわかるように、クランク軸22用のシグナルプレート24p(被検知部240)は、180°毎に異なる不等間隔部、すなわち、BTDC60°〜BTDC30°までの30°間隔と、BTDC70°〜BTDC30°までの40°間隔の2箇所の不等間隔部241,242を有する。ここでは、4ストロークエンジンの二回転の角度である720°を気筒数4で除した数である180°毎に不等間隔部241,242が設けられるのである。
本実施形態では、このように設けた不等間隔部241,242を識別することにより、気筒群やグループ判別を行う。クランク角信号を検出する度に、クランク角センサ24の信号間の時間(時間間隔)を計測し、一回前のクランク角信号間の時間間隔CRT2と今回のクランク角信号間の時間間隔CRT1とを比較する。そして、(CRT2×係数(例えば2))<CRT1が成立した場合に、不等間隔と判定し、それ以外の場合には等間隔と判定する。そして、基準クランク角度であるBTDC30°の信号(発生信号S1,S2)までの等間隔の信号数をカウントする。
なお、不等間隔は30°と40°の2種類であるので、それぞれの検出数の違いで2種類の不等間隔を判別できる。図10に示した各部の動作状態を示す例では、基準クランク角度(発生信号S1,S2)を検出時に、等間隔の信号数をリセットして、不等間隔を検出するまで順次カウントアップしている。そして、40°の不等間隔を検出するまで信号数を計測する場合、カウンタの値(CNTR)は“14”となる。
一方、30°の不等間隔を検出するまで信号数を計測する場合には、カウンタの値は“15”となる。カウンタが0にクリアした時点で、クリア直前のカウント数をROM194に記憶し、新しいCNTRとする。こうして、CNTRが“14”から“15”に変化した場合、1番気筒又は4番気筒の圧縮BTDC30°とわかり(気筒Gr−A)、CNTRは15から14に変化した場合、3番気筒又は2番気筒の圧縮BTDC30°とわかり(気筒Gr−B)、気筒のグループ判別ができる。
[エンジン始動時の気筒判定処理]
次に、図11から図14を参照しながら、クランク角センサ24は正常だが、吸気カム角センサ25及び排気カム角センサ26が同時に異常の場合におけるエンジン始動時の気筒判定について説明する。
図11は、コントロールユニット100によるエンジン始動時の気筒判定処理の手順例を示すフローチャートである。CPU193が、ROM194に格納されたプログラムをRAM195に展開して実行することで本フローチャートの処理が実行される。以下の説明では、図3のクランク角信号処理部301、吸気カム角信号処理部302、及び排気カム角信号処理部303の動作の記載を省略する。
コントロールユニット100のCPU193は、エンジンスタータ信号(イグニッションスイッチ信号)が入力されたことを検知すると、本フローチャートの処理を開始する。はじめに、コントロールユニット100の気筒判定部304は、ROM194から初期設定を読み込む(S111)。気筒判定部304は、初期設定として、図12に示す再チャレンジ判定のデフォルト値(不許可)、前回のエンジン停止時の気筒判定結果(どの気筒が圧縮行程だったか)を取得する。
次いで、気筒判定部304は、ステップS113〜S116からなる気筒判定処理を開始する(S112)。まず、気筒判定部304は、ROM194に記憶された前回の気筒判定結果(前回のエンジン停止位置情報)を基に、図12に示すエンジン気筒表裏判定処理を行う(S113)。図12では「シリンダ表裏判定処理」と記載している。このエンジン気筒表裏判定処理の詳細は後述する。
次いで、気筒判定部304は、図13に示す再チャレンジ判定処理を行う(S114)。
本ステップの再チャレンジ判定処理は、上記ステップS113のシリンダ表裏判定処理と並行して行われると言える。この再チャレンジ判定処理の詳細は後述する。
次いで、気筒判定部304は、図10を用いて説明した方法により気筒グループ判定を行う(S115)。
次いで、気筒判定部304は、シリンダ表裏判定の結果と気筒グループ判定の結果により、図14に示す気筒判別規則を参照して気筒判定を実施する(S116)。この気筒判定の詳細は後述する。
次いで、制御信号生成部307は、気筒判定結果に基づいて制御信号を生成し、各気筒に対してインジェクター6の燃料噴射時期及び点火プラグ1の点火時期等を制御する(S117)。気筒判定部304は、ステップS112の気筒判定処理を、気筒判定処理の終了条件が成立するまで繰り返す。気筒判定処理の終了条件は、例えばエンジン30の始動が成功した場合、再チャレンジの回数が所定回数を超えた場合などである。
次いで、気筒判定部304は、気筒判定処理の終了条件が成立すると気筒判定処理を終了し、ROM194の気筒番号を更新する(S118)。ステップS118の処理が終了後、本フローチャートの処理を終了する。
[エンジン気筒表裏判定処理]
図12は、本発明の一実施形態に係る、吸気カム角センサ25と排気カム角センサ26が同時に異常の場合におけるエンジン気筒表裏判定処理の手順例を示すフローチャート(直列4気筒の例)である。
気筒の表裏は、一例として各気筒についてエンジン30の行程の順番を基にして設定する。本実施形態では、ある時点においてクランク軸22の1回転目の工程を行う1番気筒と3番気筒を「表側」に設定し、同2回転目の工程を行う4番気筒と2番気筒を「裏側」と設定する。上述した気筒グループごとに、表側と裏側のそれぞれの気筒が含まれる。例えば図10の各気筒グループにおいて、気筒Gr−Aに表側の1番気筒と裏側の4番気筒、気筒Gr−Bに表側の3番気筒と裏側の2番気筒が含まれる。なお、表裏は相対的なものであるから、気筒番号と表裏の関係は入れ替わってもよい。
本システムにおいては、エンジン停止時の最終気筒判定結果をコントロールユニットのROM194に記憶する。エンジン始動時、コントロールユニットのROM194に記憶した前回エンジン停止時の最終気筒判定結果を用い、エンジン気筒の表裏判定を行う。本システムの点火順序は#1→#3→#4→#2の順番であるため、#1及び#3を表側と定義し、#2及び#4を裏側と定義する。図12に、エンジン気筒表裏判定のフローチャートを示す。
図12において、まず、気筒判定部304は、後述する図13に示す再チャレンジ判定を行い、再チャレンジ許可かどうかを判定する(S121)。再チャレンジ判定とは、気筒判定失敗によりエンジン30を起動できない場合に、後述する条件を満たすことで気筒判定を再開する処理である。初回の再チャレンジ判定では、気筒判定部304はROM194から、デフォルト値“不許可”を読み出す。
次いで、気筒判定部304は、再チャレンジ判定の結果が不許可の場合には(S121のNO)、気筒判定部304は、ROM194に記憶した前回エンジン停止位置305(気筒番号)が#1又は#3かどうかを判定する(S122)。
そして、気筒判定部304は、前回エンジン停止位置305の気筒番号が#1又は#3であると判定した場合には(S122のYES)、前回エンジン停止位置305の気筒番号は表側であると判定する(S123)。一方、気筒判定部304は、前回エンジン停止位置305の気筒番号が#1又は#3以外の場合には(S122のNO)、前回エンジン停止位置305の気筒番号は裏側であると判定する(S124)。
また、再チャレンジ判定の結果が許可の場合には(S121のYES)、気筒判定部304は、ROM194に記憶した前回エンジン停止位置305(気筒番号)が#1又は#3かどうかを判定する(S125)。
そして、気筒判定部304は、前回エンジン停止位置305の気筒番号が#1又は#3であると判定した場合には(S125のYES)、前回エンジン停止位置305の気筒番号は裏側であると判定する(S124)。一方、気筒判定部304は、前回エンジン停止位置305の気筒番号が#1又は#3以外の場合には(S125のNO)、前回エンジン停止位置305の気筒番号は表側であると判定する(S123)。
エンジン停止時のピストン21の揺り戻しなどにより、コントロールユニット100のROM194に記憶したエンジン停止時の各気筒のピストン21の最終位置が必ず正しいとは限らない。ステップS121の再チャレンジ判定ステップにより、ROM194に記憶したエンジン停止位置が誤っている状況に対して対応することができる。
[再チャレンジ判定処理]
図13は、吸気カム角センサ25と排気カム角センサ26が同時に異常の場合における気筒判定を再開する再チャレンジ判定処理(図12のS121)の手順例を示すフローチャート(直列4気筒の例)である。
図13に示すように、気筒判定部304は、まずエンジンスタータ信号(図3)によりエンジンスタータが通電状態(オン状態)になってから所定時間が経過したかを判定する(S131)。所定時間は、試験結果やシミュレーション結果などに基づいて設定される値である。
次いで、気筒判定部304は、エンジンスタータの通電状態が所定時間を経過した場合(S131のYES)、エンジン回転数が所定値以上になっているかを判定する(S132)。所定値は、試験結果やシミュレーション結果などに基づいて設定される値である。
次いで、気筒判定部304は、エンジン回転数が所定値以上にならなかった場合(S132のYES)、気筒判定の再チャレンジを許可する(S133)。
また、気筒判定部304は、ステップS131又はステップS132においてNO判定の場合、気筒判定の再チャレンジを禁止(不許可)とする(S134)。
再チャレンジの許可は、エンジンスタータを保護する観点から、定められた回数内で実施することが好適である。気筒判定部304は、この再チャレンジ判定処理を、気筒判定処理(図11)の終了条件が成立するまで繰り返す。
[気筒判別規則(判定テーブル)]
次に、図14を参照して気筒判別規則に基づく気筒判定について説明する。
図14は、吸気カム角センサ25及び排気カム角センサ26が同時に異常の場合におけるエンジン始動時の気筒判別規則の例(直列4気筒の例)を示す。前述したカウンタ値(CNTR)による気筒グループ判定結果、及びエンジン停止時最終気筒判定記憶値(前回エンジン停止位置)によるシリンダ表裏判定結果を利用することで、気筒判定することができる。
図14の上段は、再チャレンジ判定結果に基づくシリンダ表裏の判定テーブル1401の例を示し、図14の中段は、クランク角信号のカウンタ値に基づく気筒グループの判定テーブル1402の例を示し、図14の下段は、シリンダ表裏判定結果と気筒グループ判定結果に基づくエンジン行程の気筒判別規則1403の例を示す。
図14に示すように、気筒判定部304がエンジン停止位置は表側(#1,#3)と判定した場合には、CNTRの値が“14”から“15”に変化にしたとき(すなわち気筒Gr-A)、1番気筒の圧縮行程が到来することが判定できる。また、気筒判定部304がエンジン停止位置は表側と判定した場合には、CNTRの値が“15”から“14”に変化したとき(すなわち気筒Gr-B)、3番気筒の圧縮行程が到来することが判定できる。
一方、気筒判定部304がエンジン停止位置は裏側(#2,#4)と判定した場合には、CNTRの値が“14”から“15”に変化したとき(すなわち気筒Gr-A)、4番気筒の圧縮行程が到来することが判定できる。また、気筒判定部304がエンジン停止位置は裏側と判定した場合には、CNTRの値が“15”から“14”に変化したとき(すなわち気筒Gr-B)、2番気筒の圧縮行程が到来することが判定できる。
なお、気筒判定部304は、気筒判定タイミングで、CNTRの値として“14”及び“15”以外の値を計測した場合、気筒判定不可と判定する。この場合、エンジンスタータの通電状態になってから所定時間が経過するまで(図13のS131においてNO判定となるまで)、各気筒判定タイミングで気筒判定を繰り返す。
以上のとおり、本発明の一実施形態に係るエンジンの気筒判定装置(コントロールユニット100)は、複数の気筒(#1〜#4)で構成されるエンジン(エンジン30)の回転部と一体的に回転するシグナルプレート及び当該シグナルプレートの外周に近接配置された検知器からなる、一つ又は複数の回転角センサを備えたエンジンの気筒判定装置である。上記エンジンの気筒判定装置は、複数の気筒に対して気筒判定を行う制御部(クランク角信号処理部301、気筒判定部304)を備えるように構成される。
上記制御部は、吸気カム角センサ(吸気カム角センサ25)と排気カム角センサ(排気カム角センサ26)の両方の信号が異常である場合には、前回のエンジン停止時の気筒判定結果(前回エンジン停止位置305)が、エンジン(エンジン30)の行程の順番を基に設定された表側又は裏側のいずれに該当するかを判定する表裏判定(判定テーブル1401)を行う。
また、上記制御部は、クランク角センサ(クランク角センサ24)の第1の検知器(検知器24d)によって連続する異なる不等間隔部(不等間隔部241,242)を検出後の各等間隔部で得られる信号数に基づいて特定される気筒が、いずれの気筒グループ(Gr−A、Gr−B)に該当するかを判定する気筒グループ判定(判定テーブル1402)を行う。
そして、上記制御部は、上記表裏判定の結果と上記気筒グループ判定の結果とに基づいて、気筒判定を行う(気筒判別規則1403)。
上記構成の本実施形態によれば、前回エンジン停止時の気筒判定結果(表裏判定の結果)と、今回検出した気筒の状態(気筒グループ判定の結果)を組み合わせることで、どの気筒が特定の工程(例えば圧縮状態)にあるかを誤りなく判定できる。
すなわち、本実施形態は、カム角センサ(吸気カム角センサ25と排気カム角センサ26)から得られる信号が異常な場合に、残りの正常な回転角センサ(クランク角センサ24)から得られる信号を用いて、誤りなく気筒判定を行うことができる。したがって、本実施形態では、その気筒判定の結果を用いて、点火時期制御や燃料噴射時期等の制御を適切に行うことが可能である。
また、上述した一実施形態に係るエンジンの気筒判定装置(コントロールユニット100)では、上記制御部(クランク角信号処理部301、気筒判定部304)は、上記気筒グループ判定において、予め複数の気筒(#1〜#4)が複数の気筒グループ(Gr−A、Gr−B)に分類されており、一回前(気筒判定タイミング1)に不等間隔部(不等間隔部241)を検出した後の等間隔部で得られた信号数と、今回(気筒判定タイミング1)不等間隔部(不等間隔部242)を検出した後の等間隔部で得られた信号数とに基づいて、該当する気筒グループを判定(判定テーブル1402)するように構成されている。
また、上述した一実施形態に係るエンジンの気筒判定装置(コントロールユニット100)では、上記制御部(クランク角信号処理部301、気筒判定部304)は、表裏判定を再度実施(気筒判定再チャレンジ)する条件が成立したかどうかを判定し、表裏判定を再度実施する条件が成立している場合(再チャレンジ許可)には、前回のエンジン停止時の気筒判定結果(前回エンジン停止位置305)に対する表裏判定の結果を表裏逆転させる(S125,S123〜S124)ように構成されている。
上記構成の本実施形態によれば、前回エンジン停止時の気筒判定結果に誤りがある場合でも、表裏判定を再度実施して表裏判定の結果を反転させることで、気筒判定結果が誤っている状況に対して対応可能である。
また、上述した一実施形態に係るエンジンの気筒判定装置(コントロールユニット100)において、上記表裏判定を再度実施(気筒判定再チャレンジ)する条件は、エンジンスタータがオン状態になってから所定時間が経過したこと(S131のYES)、且つ、エンジン回転数が所定値を超えないこと(S132のYES)である。
上記構成の本実施形態によれば、エンジンスタータがオン状態になってから所定時間が経過した場合には、再チャレンジしないため、エンジンスタータに過度のストレスがかかる前に保護することができる。また、エンジン回転数を監視することで、エンジン始動開始と同時に気筒判定を中止することができる。
また、上述した一実施形態に係るエンジンの気筒判定装置(コントロールユニット100)では、上記制御部(クランク角信号処理部301、気筒判定部304)は、吸気カム角センサ25又は排気カム角センサ26の信号が異常である場合には、シグナルプレート25p又は26pの連続する分割領域(例えば4分割)で残りの正常なカム角センサ(クランク角センサ24)の検知器24dから得られる信号数に基づいて、気筒判定(図8又は図9の気筒判別規則)を行うように構成されている。
また、上述した一実施形態に係るエンジンの気筒判定装置(コントロールユニット100)では、クランク角センサ24の検知器24dによって不等間隔部241,242を連続して検出した場合に、残りの正常なカム角センサ25又は26の検知器25d又は26dから前回得られた信号数と、残りの正常なカム角センサ26又は25の検知器26d又は25dから今回得られた信号数との組み合わせが、気筒毎(#1〜#4)に全て異なるように設定されている。
上記構成の本実施形態によれば、クランク角センサ24の信号により気筒判定タイミングを検出し、1つのカム角センサの信号を用いて、気筒判定を行うことができる。
[気筒判定の具体例1]
次に、図15を参照して気筒判定の具体例1について説明する。
図15は、吸気カム角センサ及び排気カム角センサが同時に異常の場合に、再チャレンジ判定を行わない場合の気筒判定の例(直列4気筒の例)を示す。
図15において、気筒判定部304は、ROM194に記憶した前回エンジン停止時の気筒判定結果は3番気筒であるため、エンジン気筒は表側にあることが判定できる。この場合、CNTRが“14”から“15”に変化した時(気筒Gr−A)、気筒判定部304は、1番気筒の圧縮行程が到来すると判定し、燃料噴射処理及び点火タイミング処理を実施し、各気筒に対して順次燃料噴射及び点火を行う。
次の気筒判定タイミングでCNTRが“15”から“14”に変化した時(気筒Gr−B)、3番気筒の圧縮行程が到来すると判定し、燃料噴射処理及び点火タイミング処理を実施し、各気筒に対して順次燃料噴射及び点火を行う。
そして、エンジンスタータの通電状態が所定時間を経過するまでにエンジン回転数が設定値(上限値)を超えたため(T1501)、気筒判定部304は、エンジン始動成功と判定する。気筒判定部304は、エンジン始動成功と判定すると、再チャレンジ判定用のスタータ通電状態継続時間をクリア(0にリセット)する。エンジン30が始動したら気筒判定処理を終了し、ROM194に記憶する気筒番号を自動更新する。
[気筒判定の具体例2]
次に、図16を参照して気筒判定の具体例2について説明する。
図16は、吸気カム角センサ及び排気カム角センサが同時に異常の場合に、再チャレンジ判定を伴う気筒判定の例(直列4気筒の例)を示す。
図16において、気筒判定部304は、ROM194に記憶した前回エンジン停止時の気筒判定結果は4番気筒であり、エンジン気筒は裏側にあると判定した。気筒判定部304は、CNTRが“14”から“15”に変化した時(気筒Gr−A)、4番気筒の圧縮行程が到来すると判定し、燃料噴射処理及び点火タイミング処理を実施し、各気筒に対して順次燃料噴射及び点火を行う。また、次の気筒判定タイミングで、2番気筒の圧縮行程が到来すると判定し、各気筒へ順次燃料噴射及び点火を行う。
しかし、その後、エンジンスタータの通電状態が所定時間を経過してもエンジン回転数が設定値(上限値)を超えなかったため、気筒判定部304は、気筒判定の再チャレンジを行う(T1601)。気筒判定部304は、気筒判定の再チャレンジを許可すると判定すると、再チャレンジ判定用のスタータ通電状態継続時間をクリアする。このとき、気筒判定部304は、エンジン30の表裏を切り替え、表側と判定する。
この場合、気筒判定タイミングでCNTRが“14”(図示略)から“15”に変化した時(気筒Gr−A)、気筒判定部304は、1番気筒の圧縮行程が到来することが判定し、燃料噴射処理及び点火タイミング処理を実施し、各気筒へ順次燃料噴射及び点火を行う。また、次の気筒判定タイミングで、3番気筒の圧縮行程が到来すると判定し、各気筒に対して順次燃料噴射及び点火を行う。
そして、エンジンスタータの通電状態が所定時間を経過するまでにエンジン回転数が設定値(上限値)を超えたため(T1602)、気筒判定部304は、エンジン始動成功と判定する。気筒判定部304は、エンジン始動成功と判定すると、再チャレンジ判定用のスタータ通電状態継続時間をクリアする。エンジン30が始動したら気筒判定処理を終了し、ROM194に記憶する気筒番号を自動更新する。
以上により、吸気カム角センサ25及び排気カム角センサ26が同時に異常であっても、気筒グループ判定及びエンジン表裏判定により、エンジン30の気筒判定が可能となり、エンジン正常時と同等の始動制御を行うことが可能となる。
さらに、本発明は上述した一実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した一実施形態は本発明を分かりやすく説明するために気筒判定装置(コントロールユニット100)の構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されない。また、上述した一実施形態の構成の一部について、他の構成要素の追加又は置換、削除をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。ハードウェアとして、書き換え可能な論理回路であるFPGA(Field Programmable Gate Array)や特定用途向け集積回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)などを用いてもよい。
1…点火プラグ、 2…吸気弁、 3…排気弁、 4…吸気カム、 5…排気カム、 5p…排気カム軸用シグナルプレート、 6…インジェクター、 10…クランク角度、 20…シリンダ、 21…ピストン、 22…クランク軸、 24…クランク角センサ、 24d…検知器、 24p…シグナルプレート、 25…吸気カム角センサ、 25d…検知器、 26…排気カム角センサ、 26d…検知器、 30…エンジン、 100…コントロールユニット、 193…CPU、 194…ROM、 195…RAM、 200…センサ類、 210…アクチュエータ類、 240…被検知部、 250…被検知部、 301…クランク角信号処理部、 302…吸気カム角信号処理部、 303…排気カム角信号処理部、 304…気筒判定部、 305…前回エンジン停止位置、 306…気筒判別規則、 307…制御信号生成部、 1401,1402…判定テーブル、 1403…気筒判別規則

Claims (6)

  1. 複数の気筒で構成されるエンジンの回転部と一体的に回転するシグナルプレート及び前記シグナルプレートの外周に近接配置された検知器からなる、一つ又は複数の回転角センサを備えたエンジンの気筒判定装置であって、
    前記回転角センサから得られる信号に基づいて特定の工程に該当する気筒を判定する気筒判定を行う制御部と、
    前回のエンジン停止時の気筒判定結果を記憶する記憶部と、
    少なくとも前記回転角センサとして、クランク軸用のクランク角センサと、吸気カム軸用の吸気カム角センサと、排気カム軸用の排気カム角センサと、を備え、
    前記クランク角センサにおける第1のシグナルプレートの外周部には、複数個の第1の被検知部が等角度間隔で所定角度範囲にわたって配列された等間隔部と、少なくとも2個の前記第1の被検知部が前記等間隔部よりも大きな角度間隔で配列された不等間隔部とが設けられ、隣り合う前記不等間隔部では前記角度間隔が異なり、
    前記クランク角センサの第1の検知器は、前記第1の被検知部を検出することで各気筒の所定行程における同一クランク角度位置を表す信号を出力し、
    前記制御部は、前記吸気カム角センサと前記排気カム角センサの両方の信号が異常である場合には、前記前回のエンジン停止時の気筒判定結果が、前記エンジンの行程の順番を基に設定された表側又は裏側のいずれに該当するかを判定する表裏判定を行い、
    また、前記クランク角センサの前記第1の検知器によって連続する異なる前記不等間隔部を検出後の各等間隔部で得られる信号数に基づいて特定される気筒が、いずれの気筒グループに該当するかを判定する気筒グループ判定を行い、
    前記表裏判定の結果と前記気筒グループ判定の結果とに基づいて、前記気筒判定を行う
    エンジンの気筒判定装置。
  2. 前記制御部は、前記気筒グループ判定において、予め前記複数の気筒が複数の気筒グループに分類されており、一回前に前記不等間隔部を検出した後の前記等間隔部で得られた信号数と、今回前記不等間隔部を検出した後の前記等間隔部で得られた信号数とに基づいて、該当する前記気筒グループを判定する
    請求項1に記載のエンジンの気筒判定装置。
  3. 前記制御部は、前記表裏判定を再度実施する条件が成立したかどうかを判定し、前記表裏判定を再度実施する条件が成立している場合には、前記前回のエンジン停止時の気筒判定結果に対する前記表裏判定の結果を表裏逆転させる
    請求項2に記載のエンジンの気筒判定装置。
  4. 前記表裏判定を再度実施する条件は、エンジンスタータがオン状態になってから所定時間が経過したこと、且つ、エンジン回転数が所定値を超えないことである
    請求項3に記載のエンジンの気筒判定装置。
  5. 前記吸気カム角センサにおける第2のシグナルプレートの外周部には、複数個の第2の被検知部が不等間隔で配列されて、前記吸気カム角センサの第2の検知器は、前記第2の被検知部を検出することで各気筒の所定行程における異なるクランク角度位置を表す信号を出力し、
    前記排気カム角センサにおける第3のシグナルプレートの外周部には、複数個の第3の被検知部が不等間隔で配列されて、前記排気カム角センサの第3の検知器は、前記第3の被検知部を検出することで各気筒の所定行程における異なるクランク角度位置を表す信号を出力し、
    前記第2の被検知部及び前記第3の被検知部はそれぞれ、前記第2のシグナルプレート及び前記第3のシグナルプレートの各外周を気筒数と同数の領域に分割した各分割領域の所定の角度位置に配列されて、各分割領域で前記第2の被検知部と前記第3の被検知部とから得られる信号数の組み合わせが、気筒毎に全て異なるように設定され、
    前記制御部は、前記吸気カム角センサ又は前記排気カム角センサの信号が異常である場合には、前記シグナルプレートの連続する前記分割領域で残りの正常なカム角センサの前記検知器から得られる信号数に基づいて、前記気筒判定を行う
    請求項1に記載のエンジンの気筒判定装置。
  6. 前記クランク角センサの前記第1の検知器によって前記不等間隔部を連続して検出した場合に、残りの正常な前記カム角センサの前記検知器から前回得られた信号数と、残りの正常な前記カム角センサの前記検知器から今回得られた信号数との組み合わせが、気筒毎に全て異なるように設定されている
    請求項5に記載のエンジンの気筒判定装置。
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