JP2021116072A - 注出ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】軟包容器において出し過ぎや誤吐出を抑制しつつ定量注出が可能であり、さらには容器外観も内容物の使用による減容変化が抑制できる構造の容器用栓体を提供する。【解決手段】本発明における容器用栓体としての注出ユニットは、軟包容器の口部に装着されるとともに、注出筒、スライド円筒部を備えたキャップ体、上蓋および逆止弁を含み、上蓋の押し下げ突起で逆止弁を押し下げて計量空間とスライド円筒部の内部とを連通させ、逆止弁が押し下げされた状態で内容物がスライド円筒部の内部に吸い上げられ、注出時には逆止弁でスライド円筒部の上端開口が閉塞された状態で内容物が定量注出される。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば容器の口部と係合可能な注出具に関するものであり、より詳細には例えば軟包材からなる軟包容器に装着されて定量注出が可能な注出ユニットに関する。
例えば特許文献1や特許文献2に例示されるように、押圧操作などによって容器内に保存された液状の内容物を定量だけ注出又は吐出する(以下、定量注出と称する)ことが知られている。なお、かような容器に保存される液状の内容物としては、例えば洗濯洗剤や柔軟剤あるいはシャンプーやコンディショナーなど各種の洗剤などが広く知られている。
一方で上記した容器内における液状の内容物を消費した後は、一般的には詰め替え容器に収納された新たな内容物で再充填して再利用に供されることが行われる。かような詰め替え用容器としては、例えば特許文献3に例示されるパウチ容器(軟包容器の例)も知られている。
実開昭61−35155号公報 実開昭63−190065号公報 特開2016−003056号公報
予め定められた量を簡便に計量できる定量注出キャップは利便性に優れており、特許文献1や特許文献2に開示される容器を用いれば使用者は難なく定量注出することが可能となっている。他方、近年では容器の使用樹脂量を削減するために、従来の洗剤用のボトルを軟包材の容器(パウチ容器など)で置き換えることができる。
しかしながら単純にパウチ容器を定量注出の用途に供した場合、次に示されるごとき種々の課題が発生してしまう。すなわち、パウチ容器は可撓性に優れるため、例えば特許文献1のようにキャップ側の押圧板を押圧する場合には、老若男女問わず使用者が容器本体を支え続けることは難しい。
一方で、例えば容器本体側を押圧することでキャップ内に内容物を溜めて計量することも考えられる。しかしながら、このような場合にも、内容物を定量より出し過ぎてしまった場合には容器内に戻すことができず、計量後に内容物を注出する際に誤って容器を押圧してしまうと液状内容物が追加吐出されてしまい、さらには内容物が減ると容器が減容してしまうので保管時に姿勢を保持できなくなるなどの課題が生じてしまう。
このように従来のボトル構造を単純にパウチなど軟包容器に適用したのでは種々の課題が生じるが、上記した課題を解決可能な構造は未だ提案されていない。
従って、本発明の目的の1つは、軟包容器において出し過ぎや誤吐出を抑制しつつ定量注出が可能であり、さらには必要に応じて容器外形も内容物の使用による減容変化が抑制できる構造の注出具を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一形態における注出ユニットは、(1)軟包容器の口部に装着されるとともに、前記軟包容器の内容物を注出可能な流路が形成された主円筒部を備えた注出筒と、前記主円筒部の内側に挿入されるスライド円筒部と、前記スライド円筒部の上端に接続されて注出口が形成された天面板と、前記天面板の外縁から垂下するスカート壁と、を備えたキャップ体と、前記注出口を閉塞する閉塞栓を有して前記キャップ体に装着可能な上蓋と、前記スライド円筒部の上端部に配設されて当該スライド円筒部の上端開口を閉塞可能な逆止弁と、を含み、前記天面板、前記注出筒、前記スカート壁および前記スライド円筒部によって前記内容物を貯留可能な計量空間が形成され、前記上蓋には、前記キャップ体に装着されたとき前記逆止弁を押し下げて前記計量空間と前記スライド円筒部の内部とを連通させる押し下げ突起が形成され、前記押し下げ突起によって前記逆止弁が押し下げされた状態で前記主円筒部に対して前記スライド円筒部及び前記逆止弁が軸方向へ相対的に摺動することで、前記スライド円筒部の内部に生じた負圧で前記内容物が前記スライド円筒部の内部に吸い上げられる、ことを特徴とする。
なお上記(1)に記載の注出ユニットにおいては、(2)前記注出筒は、頂板と、前記頂板の周縁から垂下する周壁と、を含み、前記周壁の上部外縁には、前記軸方向において上方に向かうにつれて拡径されるとともに前記スカート壁の内面と密着可能なアウターリング部が形成され、前記主円筒部は、前記頂板から下方に向けて垂下するように配設されるとともに、上端部には前記スライド円筒部と密着可能なインナーリング部が上方に向かって延びるように形成され、前記アウターリング部と前記スカート壁の内面とが密着し、且つ前記インナーリング部と前記スライド円筒部の外面とが密着することで、前記計量空間の密封が維持されることが好ましい。
また、上記(1)又は(2)に記載の注出ユニットにおいては、(3)前記上蓋は、ヒンジ結合部を介して前記キャップ体とヒンジ結合され、前記ヒンジ結合部と前記注出口との間に前記スライド円筒部が配設されてなことが好ましい。
また、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の注出ユニットにおいては、(4)前記逆止弁は、前記キャップ体から前記上蓋が離脱されたときに前記スライド円筒部の上端開口を閉塞することが好ましい。
また、上記(4)のいずれかに記載の注出ユニットにおいては、(5)前記上蓋を前記キャップ体から外して前記上端開口が前記逆止弁で閉塞された状態で、前記キャップ体の注出口を介して前記計量空間に貯留された内容物が注出されることが好ましい。
また、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の注出ユニットにおいては、(6)前記上蓋を前記キャップ体に再装着した状態で前記キャップ体を前記注出筒に押し込むことで、前記計量空間に残存する空気が前記軟包容器の内部へ還流されることが好ましい。
また、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の注出ユニットにおいては、(7)前記主円筒部の底部には、前記内容物が通過可能な少なくとも1つの流通孔が形成されるとともに前記スライド円筒部の内壁に係合可能な係合凸部が配設されてなることが好ましい。
また、上記(1)〜(7)のいずれかに記載の注出ユニットにおいては、(8)前記注出筒は、前記軟包容器の口部に装着可能なスパウトであることが好ましい。
本発明によれば、出し過ぎや誤吐出を抑制しつつ軟包容器の定量注出が可能となり、さらには容器外観も内容物の使用による減容変化が抑制できる。
実施形態の注出ユニットの外観を示す斜視図である。 実施形態の注出ユニットの断面を示す断面図である。 実施形態の注出ユニットの分解された状態と組み立てられた状態とを対比した模式図である。 実施形態の注出ユニットのうち注出筒の構造を示す模式図である。 実施形態の注出ユニットのうちキャップ体と上蓋の構造を示す模式図である。 実施形態の注出ユニットのうち逆止弁の構造を示す模式図である。 実施形態における定量注出方法を示すフローチャートである。 定量注出方法における注出ユニットの状態遷移図(その1)を示す模式図である。 図8において内容物がスライド円筒部の内部に吸い上げられるメカニズムを説明する模式図である。 定量注出方法における注出ユニットの状態遷移図(その2)を示す模式図である。 定量注出前の計量空間に貯留された内容物の状態を示す模式図である。 定量注出方法における注出ユニットの状態遷移図(その3)を示す模式図である。
以下、本発明を好適に実施するための実施形態について説明する。
なお本実施形態においては、説明の便宜上、図を用いた説明においてX、Y及びZ方向を適宜設定したが、説明の便宜上であって本発明を何ら過度に限定するものではない。
[注出ユニット100]
図1〜図3などに示すとおり、本実施形態における注出ユニット100は、注出筒10、キャップ体20、上蓋30および逆止弁40を少なくとも含んで構成されている。なお、この注出ユニット100は、例えばポリプロピレンやポリエチレンなどの公知の合成樹脂で構成されていることが好ましい。また、後述するとおり、計量のための目盛りが設けられる場合には、注出筒10及びキャップ体20の少なくとも一方は透明であってもよい。
一例として、本実施形態の注出ユニット100は、上記した注出筒10と逆止弁40がポリプロピレン、キャップ体20と上蓋30がポリプロピレンで構成することができる。このように、本実施形態の注出ユニット100では、注出筒10とキャップ体20とが互いに異なる樹脂材料で形成されていてもよい。
<注出筒10>
次に図4もさらに参照しつつ、本実施形態の注出ユニット100を構成する注出筒10の構成について説明する。同図に示されるとおり、注出筒10は、パウチなどの公知の軟包容器(不図示)の口部に装着されるとともに、この軟包容器の内容物Cを注出可能な流路が形成された主円筒部16を備えて構成されている。
なお本実施形態に適用可能な内容物Cとしては、特に制限はなく、例えば上記した液体洗剤や柔軟剤あるいは調味料など定量注出に適した公知の各種の液体が例示できる。
より具体的に、本実施形態における注出筒10は、頂板11と、この頂板11の周縁から垂下する周壁12と、この周壁12に対して底部14を介して所定距離だけ離間して形成された外壁13と、この外壁13の外面で径方向外側に延出するフランジ部15と、を含んで構成されている。
なお、周壁12の上方(Z方向の上端側)は二重壁構造となっており、内側周壁12aとアウターリング部12bとに分離されている。このうち内側周壁12aの上端は上記した頂板11の周縁と接続されている。また、注出筒10の上部外縁には、軸方向(Z方向)において上方に向かうにつれて拡径されたアウターリング部12bが設けられており、このアウターリング部12bと後述するスカート壁23の内面とが密着することで計量空間CSの密封が維持されている。
外壁13に設けられたフランジ部15の設置高さ(底部14からの高さ)については、特に制限はなく、例えば後述する滑り止め加工13aの大きさなどによって適宜設定してもよい。本実施形態では、外壁13のうちフランジ部15よりも上方には滑り止め加工13aが施されることが好ましい。これにより使用者は、後述する定量注出の際に注出筒10とキャップ体20とを適切に離間させることができる。
なお、軟包容器の口部に対する注出ユニット100の接続手法については、例えばフランジ部15を介して軟包容器の口部と接続(溶着や接着剤を介した接着など)できる。このフランジ部15と軟包容器との接続方法に関しては、例えば特許文献3に例示されるように、フランジ部15の上面と軟包容器(パウチ)とが溶着される形態が適用できる。なお本実施形態ではフランジ部15の上面を溶着面に設定したが、かような形態に限られずフランジ部15の下面と軟包容器(パウチ)とが溶着される形態であってもよい。
また図4に示すように、周壁12のうち外壁13と対向する外面には第1係止突起19が形成されている。この第1係止突起19は、図2などに示されるように、キャップ体20のスカート壁23が挿入された際に当該スカート壁23の先端部を支持しガイドする機能と、後述するキャップ体20の第2係止突起25と係合する機能と、を有している。なお第1係止突起19は、周方向に所定の間隙を有して複数だけ配置されることが好ましい。
主円筒部16は、同図に示すように窪み部を有するよう頂板11の中央部から下方に向けて垂下するように配設されている。より具体的に、本実施形態の主円筒部16は、図4などに示すように、この主円筒部16の上端(頂板11側)で環状外壁16aとインナーリング部16bとに分離されている。
このうち環状外壁16aは、上記した窪み部を形成するように頂板11と接続されている。他方で主円筒部16の上端付近で分離したインナーリング部16bは、図2などに示すようにキャップ体20のスライド円筒部21の外面と密着する。このインナーリング部16bとスライド円筒部21との密着によって、内容物Cが意図せず漏出することが抑制されている。
また、内容物Cの流路が形成された主円筒部16の下端には、第1流通孔17と係合凸部18とが配設されている。より具体的には、主円筒部16の下端において流路の中央部に係合凸部18が配置されるとともに、この係合凸部18の周囲を囲むように1又は複数の第1流通孔17が形成されている。このように主円筒部16の底部には内容物Cが通過可能な少なくとも1つの第1流通孔17が形成されるとともにスライド円筒部21の内壁に係合可能な係合凸部18が配設されてなる。これにより、後述する内容物Cの定量注出時には、軟包容器内に保存された内容物Cがこの第1流通孔17を介して主円筒部16内の流路へ流入される。
本実施形態の係合凸部18は、上記したスライド円筒部21の内側面と嵌合可能に構成されている。これにより初期状態においてスライド円筒部21が主円筒部16の下端まで挿入された状態を維持することができ、例えば未使用時の商品搬送時などにおいて意図せず内容物Cが流路へ浸入してしまうことが抑制できる。
なお、上述したとおり、本実施形態の注出筒10は、軟包容器の口部に装着可能なスパウトであることが好ましい。しかしながら注出筒10は必ずしもスパウトである必要はなく、容器と一体成形されていてもよい。
<キャップ体20>
図5などに示すように、本実施形態のキャップ体20は、上記した主円筒部16の内側に挿入されるスライド円筒部21と、このスライド円筒部21の上端に接続されて注出口22aが形成された天面板22と、この天面板22の外縁から垂下するスカート壁23と、を含んで構成されている。軟包容器内に保存された内容物Cは、定量注出時には最終的に上記注出口22aから吐出される。なお図5に示すとおり、天面板22の外縁には、上蓋30の周状壁32の内側との係合を容易にするための係合フック部23bが1又は複数だけ形成されていてもよい。
また、本実施形態のキャップ体20においては、スライド円筒部21の上端(天面板22側)の中央部に、当該スライド円筒部21内の流路を通過した内容物Cが計量空間CS(後述)へ流入するための流入孔24が形成されている。また、上記したスライド円筒部21の上端の中央部は、上記した流入孔24が形成された底板を備えた凹部となるように、環状周壁22bが形成されている。
なお、この底板の周縁に位置する環状周壁22bと流入孔24の間には、上記流入孔24を通過した内容物Cが計量空間CSへと流通するための第2流通孔22cが形成されている。これにより、軟包容器内に保存された内容物Cは、定量注出時にスライド円筒部21内の流路を通過し、その後に流入孔24から第2流通孔22cを経過して計量空間CSへ到達することが可能となっている。
キャップ体20のスカート壁23は、上記天面板22の周縁から垂下して下端側が注出筒10の周壁12と外壁13との間に挿入可能に構成されている(図2など参照)。そして図2及び図5などからも明らかなとおり、本実施形態のスカート壁23の内面には、上記した注出筒10の第1係止突起19と係合可能なように第2係止突起25が形成されている。
また、スカート壁23の上部周縁には、キャップ体20を注出筒10から軸方向に沿って離間させる際に把持可能なフック部23aが形成されている。このフック部23aは、スカート壁23の上部周縁で径方向に延びるように1又は複数だけ形成されている。これにより、例えば内容物Cを利用する使用者は、指などをフック部23aに引っ掛けるなどして容易にキャップ体20を注出筒10から軸方向に沿って離間させることが可能となる。
本実施形態の第2係止突起25は、上記第1係止突起19に対応して、周方向に沿って所定の間隙を有して複数だけ形成されている。例えば未使用時や定量注出後などに、注出筒10とキャップ体20とを相対的に軸周りに回転させて第1係止突起19と第2係止突起25とを係合させることが可能となる。これにより、未使用時や初期状態などにおいて、キャップ体20を注出筒10にロックした状態とすることができ、意図せずこれらが離間してしまうことが抑制できる。
<上蓋30>
続いて図1〜3および5などを参照して、本実施形態の注出ユニット100のうち上蓋30について説明する。これらの図から明らかなとおり、本実施形態の上蓋30は、前記したキャップ体20の注出口22aを閉塞する閉塞栓33を有してキャップ体20の上部に装着可能なように構成されている。
より具体的に、上蓋30は、キャップ体20に装着された際に天面板22と対向する上板31と、この上板31の周縁から垂下する周状壁32と、上記した閉塞栓33と、キャップ体20に装着されたとき逆止弁40(後述)を押し下げて計量空間CSとスライド円筒部21の内部とを連通させる押し下げ突起34と、キャップ体20に対して上蓋30を開封する際などに用いられる引っ掛け部36と、周状壁32の内側に形成されてキャップ体20の天面板22外縁と係合する係合突部37と、を含んで構成されている。
また、図5などから理解されるとおり、この上蓋30は、ヒンジ結合部35を介してキャップ体20とヒンジ結合されていることが望ましい。これにより、キャップ体20の注出口22aを開口して内容物Cを定量注出する際にキャップ体20から上蓋30が離脱して紛失することなどが抑制できる。なお上記したヒンジ結合部35の形成位置については、上記機能を発揮できる限りにおいて特に制限はないが、例えばヒンジ結合部35と注出口22aとの間にスライド円筒部21や環状周壁22bが配設されてなることが好ましい(図2など参照)。換言すれば、ヒンジ結合部35と閉塞栓33との間に押し下げ突起34が位置付けられることが好ましい。
<逆止弁40>
次に図2及び図6などを参照しつつ、本実施形態の逆止弁40について説明する。
これらの図に示されるとおり、本実施形態の逆止弁40は、前記したスライド円筒部21の上端部に配設されて当該スライド円筒部21の上端開口(流入孔24)を閉塞可能なように構成されている。
より具体的には、図6に示すように、逆止弁40は、スライド円筒部21の上端開口(流入孔24)を閉塞可能な弁部41と、この弁部41の周囲を囲繞する周状基部42と、一端が弁部41に接続されるとともに他端が周状基部42の内周面と接続される弾性支持部43と、を含んで構成されている。
したがって、後述するとおり上蓋30の押し下げ突起34が弁部41を押し下げると、図6の下段側に示すように、弾性支持部43を介して弁部41が周状基部42を基準に下方へ押し下げられる。このように本実施形態の逆止弁40は、キャップ体20に上蓋30が装着されたときに、押し下げ突起34が弁部41を押し下げて、スライド円筒部21の上端開口(流入孔24)を連通する機能を有している。
一方で上蓋30の押し下げ突起34による上記押し下げ動作が解除されると、弾性支持部43の復元作用によって弁部41が周状基部42を基準に上方へ押し上げられて元の位置に戻される。このように本実施形態の逆止弁40は、キャップ体20から上蓋30が離脱されたときにスライド円筒部21の上端開口(流入孔24)を閉塞する機能を有している。
[注出ユニット100による定量注出方法]
続いて図7〜図12を参照しつつ、本実施形態における注出ユニット100を用いた定量注出方法について説明する。まず本実施形態では、例えば柔軟剤などの内容物Cが軟包容器(不図示)に保存され、注出ユニット100のフランジ部15における上面とこの軟包容器とが溶着されている場合を説明する。
内容物Cが保存された軟包容器の初期状態や使用を開始する前は、第1係止突起19と第2係止突起25とが係合している。したがって、まず使用者は、例えば注出筒10に対してキャップ体20を相対的に回転させて、キャップ体20と注出筒10との係合を解除する(ステップ1)。
次いで使用者は、図8及び9に示すように、例えばフック部23aを把持して、キャップ体20を注出筒10に対して引き上げて計量を開始する(ステップ2)。このとき、図9に示すように、天面板22、注出筒10の頂板11、スカート壁23およびスライド円筒部21によって、内容物Cを貯留可能な計量空間CSが形成されている。
また、図9に示すとおり、キャップ体20を注出筒10に対して引き上げるときは、上蓋30がキャップ体20に装着されており、上蓋30の押し下げ突起34が逆止弁40の弁部41を押し下げた状態となっている。したがって、同図からも明らかなとおり、押し下げ突起34によって逆止弁40の弁部41が押し下げされた状態で主円筒部16に対してスライド円筒部21及び逆止弁40が軸方向(Z方向)へ相対的に摺動することで、このスライド円筒部21の内部に生じた負圧で内容物Cがスライド円筒部21の内部に吸い上げられることになる。
このとき、キャップ体20の注出口22aは、上蓋30の閉塞栓33によって閉塞されている。したがって、内容物Cが計量空間CSへ流入している間において、上蓋30がキャップ体20に装着されていることで、注出口22aは閉塞栓33を介して密閉状態が維持されることになる。
また、このとき、キャップ体20のスカート壁23の内面は注出筒10のアウターリング部12bと密着しているとともに、スライド円筒部21の外面はインナーリング部16bと密着している。これにより、内容物Cが計量空間CSへ流入している間において、計量空間CSの下部における密閉状態が維持されることになる。
そして軟包容器内の内容物Cは、図9のα部拡大図に示すとおり、スライド円筒部21内を通って流入孔24まで到達し、さらにこの流入孔24から第2流通孔22cを通過して計量空間CSへと到達することが可能となっている。なお流入孔24や第2流通孔22cの個数や大きさは、上蓋30が装着されたキャップ体20を注出筒10に対して引き上げるために要する力と関連している。したがって、この引き上げるために要する力と引き上げる液体量とのバランスや内容物Cの種類などに応じて、上記個数や大きさは設定してもよい。
続くステップ3では、計量室(計量空間CS)に所定量だけ内容物Cが注入されたか否かが判定される。この注入量は、上記したキャップ体20の注出筒10に対する引き上げ量に比例するため、例えば周壁12やスカート壁23などに計量用の目盛りを設けておくことで、使用者が適正な計量を実行することができる。
ステップ3で計量室(計量空間CS)内に必要な分量だけ内容物Cが注入された後は、上蓋30を開いて注出口を開口する(ステップ4)。すなわち、図10に示すとおり、使用者は、引っ掛け部36を指で引っ掛けて、キャップ体20に対してヒンジ結合部35を介して上蓋30を開く。このようにキャップ体20から上蓋30が開くことで、キャップ体20の注出口22aが大気とつながって開口する。このとき、上蓋30の押し下げ突起34は弁部41の押し下げを解除することから、弁部41も弾性支持部43の作用によって元の位置へと引き戻される。
このとき、図11に示すように、上蓋30をキャップ体20から開く動作に応じて、キャップ体20の流入孔24は、逆止弁40の弁部41によって閉塞された状態となる。したがって、この後に注出ユニット100を傾斜させたとしても、上蓋30を開いている限り流入孔24から内容物Cが漏出することはない。
そして使用者は、図12に示すように、所定量の内容物Cが計量空間CSに貯留された状態の軟包容器を傾けることで、キャップ体20の注出口22aを介して所定量の内容物Cを定量注出する(ステップ5)。このとき流入孔24は閉塞されているため、計量空間CSから意図せず軟包容器内に液戻りが生じるなどの誤吐出や、軟包容器から誤って内容物Cが計量空間CSへ追加流入してしまうなどの出し過ぎが防止される。
このように本実施形態においては、上蓋30をキャップ体20から外して上端開口(流入孔24)が逆止弁40で閉塞された状態で、キャップ体20の注出口22aを介して計量空間CSに貯留された内容物Cが注出(定量だけ吐出)されることになる。
以上の動作を経ることで、所定量の内容物Cが定量注出されることで処理が終了する。
その後は、例えば軟包容器の復元を行うかによって次に示す態様を選択することができる。すなわち、軟包容器の外形を元に戻したい(容器の形状が収縮した状態から回復させたい)場合には、図10の矢印を逆行するように上蓋30をキャップ体20に装着し、その後に図8の矢印を逆行するようにキャップ体20を注出筒10に対して引き下げる動作を行う。
このように上蓋30をキャップ体20に再装着した状態でキャップ体20を注出筒10に押し込むことで、計量空間CSに残存する空気が軟包容器の内部へ還流されることになる。このとき、計量空間CSには内容物Cはなく空気が入っているので、この空気が流入孔24へと流入してスライド円筒部21内の流路を通過して軟包容器へと流れ込む(図9のα部拡大図に示す矢印を逆行する流れとなる)。
これにより定量注出後も軟包容器の外形を保つことが可能となり、元のままの外形で意図せず転倒してしまうことなど抑制でき、容器収容スペースを継続してそのまま利用することもできる。
一方で、軟包容器の外形を定量注出時の収縮した状態のままにしたい場合には、上蓋30をキャップ体20に装着せずに、図8の矢印を逆行するようにキャップ体20を注出筒10に対して引き下げる動作を行う。このように上蓋30をキャップ体20に再装着せずに上蓋30が開いたままキャップ体20を注出筒10に押し込むことで、計量空間CSに残存する空気が注出口22aから大気解放されることになる。
これにより定量注出後は徐々に軟包容器の外形が縮小することから、容器収容スペースを徐々に少なくすることができ、さらに廃棄時における容器の体積を大幅に縮小することも可能となる。
このように本実施形態の注出ユニット100およびこれを用いた定量注出方法によれば、内容物を定量より出し過ぎてしまった場合にも流入孔24を介して容器内へ戻すことができ、さらには計量後に内容物を注出する際に誤って軟包容器側を押圧しても内容物が追加吐出されない。これにより、内容物の出し過ぎや誤吐出を抑制しつつ軟包容器から定量注出が可能となり、さらには容器外形も必要に応じて減容変化を抑制できる。また、定量注出後の軟包容器の体積を意図的に縮小することもできるため、必要に応じて容器の収容スペースを徐々に減らすこともできる。
上記した各実施形態は本発明を実施するのに好適な一例であって、本願の趣旨を逸脱しない限りにおいて実施形態の各要素を適宜変形または組み合わせて新たな容器用栓体を構成してもよい。
本発明は、軟包容器において出し過ぎや誤吐出を抑制した定量注出が可能な注出ユニットを提供するのに適している。
10:注出筒
11:頂板
12:周壁
13:外壁
14:底部
15:フランジ部
16:主円筒部
17:流通孔
18:係合凸部
19:第1係止突起
20:キャップ体
21:スライド円筒部
22:天面板
23:スカート壁
24:流入孔
25:第2係止突起
30:上蓋
31:上板
32:周状壁
33:閉塞栓
34:押し下げ突起
35:ヒンジ結合部
36:引っ掛け部
40:逆止弁
100:注出ユニット

Claims (8)

  1. 軟包容器の口部に装着されるとともに、前記軟包容器の内容物を注出可能な流路が形成された主円筒部を備えた注出筒と、
    前記主円筒部の内側に挿入されるスライド円筒部と、前記スライド円筒部の上端に接続されて注出口が形成された天面板と、前記天面板の外縁から垂下するスカート壁と、を備えたキャップ体と、
    前記注出口を閉塞する閉塞栓を有して前記キャップ体に装着可能な上蓋と、
    前記スライド円筒部の上端部に配設されて当該スライド円筒部の上端開口を閉塞可能な逆止弁と、を含み、
    前記天面板、前記注出筒、前記スカート壁および前記スライド円筒部によって前記内容物を貯留可能な計量空間が形成され、
    前記上蓋には、前記キャップ体に装着されたとき前記逆止弁を押し下げて前記計量空間と前記スライド円筒部の内部とを連通させる押し下げ突起が形成され、
    前記押し下げ突起によって前記逆止弁が押し下げされた状態で前記主円筒部に対して前記スライド円筒部及び前記逆止弁が軸方向へ相対的に摺動することで、前記スライド円筒部の内部に生じた負圧で前記内容物が前記スライド円筒部の内部に吸い上げられる、注出ユニット。
  2. 前記注出筒は、頂板と、前記頂板の周縁から垂下する周壁と、を含み、
    前記周壁の上部外縁には、前記軸方向において上方に向かうにつれて拡径されるとともに前記スカート壁の内面と密着可能なアウターリング部が形成され、
    前記主円筒部は、前記頂板から下方に向けて垂下するように配設されるとともに、上端部には前記スライド円筒部と密着可能なインナーリング部が上方に向かって延びるように形成され、
    前記アウターリング部と前記スカート壁の内面とが密着し、且つ前記インナーリング部と前記スライド円筒部の外面とが密着することで、前記計量空間の密封が維持される、請求項1に記載の注出ユニット。
  3. 前記上蓋は、ヒンジ結合部を介して前記キャップ体とヒンジ結合され、
    前記ヒンジ結合部と前記注出口との間に前記スライド円筒部が配設されてなる、請求項1又は2に記載の注出ユニット。
  4. 前記逆止弁は、前記キャップ体から前記上蓋が離脱されたときに前記スライド円筒部の上端開口を閉塞する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の注出ユニット。
  5. 前記上蓋を前記キャップ体から外して前記上端開口が前記逆止弁で閉塞された状態で、前記キャップ体の注出口を介して前記計量空間に貯留された内容物が注出される、請求項4に記載の注出ユニット。
  6. 前記上蓋を前記キャップ体に再装着した状態で前記キャップ体を前記注出筒に押し込むことで、前記計量空間に残存する空気が前記軟包容器の内部へ還流される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の注出ユニット。
  7. 前記主円筒部の底部には、前記内容物が通過可能な少なくとも1つの流通孔が形成されるとともに前記スライド円筒部の内壁に係合可能な係合凸部が配設されてなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の注出ユニット。
  8. 前記注出筒は、前記軟包容器の口部に装着可能なスパウトである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の注出ユニット。
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