JP2021115783A - Idカード製造方法、idカード用枚葉シート、idカードセット、及びカード位置判別方法 - Google Patents

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【課題】枚葉シートから複数のIDカードを打ち抜いて製造すると共に、各IDカードについて枚葉シートにおける位置情報を判別できるようにする。【解決手段】IDカード製造方法は、表基材層と、前記表基材層の一方の面側に設けられた情報記録層と、前記表基材層の他方の面側に印刷された模様とを有し、前記模様が印刷された複数の模様印刷領域が行列状に配置された枚葉シートを準備する工程と、前記複数の模様印刷領域からそれぞれ1枚のIDカードを打ち抜く工程と、を備える。前記複数の模様印刷領域から打ち抜かれる前記IDカードは、模様の紋様印刷位置が互いに異なる。【選択図】図5

Description

本発明は、IDカード製造方法、IDカード用枚葉シート、IDカードセット、及びカード位置判別方法に関する。
身分証明書等のIDカードには、個別認識できるように、カード表面に人物の顔写真やその人物の住所や名前等の文字情報が記載される。また、カード内部に設けられた電子部品のメモリに個人情報が記録される場合もある。
このようなIDカードには、偽造・変造されたものであるか否かを容易に判別できるように、種々の対策が講じられている。例えば、カードの表面にホログラムや光学特性が変化するような特殊なインクで文字等を印刷したり、拡大鏡によってしか視認できないようなマイクロ文字を印刷したりすることが行われている。また、透かし印刷によってカード内部に紋様パターンを設けておき、所有者に紋様パターンが印刷されていることを認識させないようにすることも行われている。例えば、カード使用者が通常の使用時には透かし模様を認識せず、特定の場合、例えば、カードを太陽光や室内照明等に透かして見た場合にのみカード内部の模様を識別できるカードが提案されている(特許文献1、2参照)。
従来、紋様パターンが印刷されたカードは、生産性の観点から、大判の枚葉シートをカード単位に打ち抜いて製造されていた。透かし模様は枚葉シート全体に印刷され、枚葉シートから打ち抜かれた複数のカードには、それぞれ共通の(同一の)透かし模様が印刷されていた。
IDカードについて製造履歴を知りたい場合、枚葉シートのどの部分から打ち抜かれたかを示す位置情報が必要になるが、従来の方法で製造されたIDカードからは、打ち抜いた位置を特定することができなかった。
特開2003−85525号公報 特開2013−77210号公報
本発明は、枚葉シートから複数のIDカードを打ち抜いて製造すると共に、各IDカードについて枚葉シートにおける位置情報を判別できるようにするIDカード製造方法、この方法で製造されたIDカードセット、この方法で使用されるIDカード用枚葉シート、及び枚葉シートにおけるIDカードの位置情報を判別するカード位置判別方法を提供することを課題とする。
本発明のIDカード製造方法は、表基材層と、前記表基材層の一方の面側に設けられた情報記録層と、前記表基材層の他方の面側に印刷された模様とを有し、前記模様が印刷された複数の模様印刷領域が行列状に配置された枚葉シートを準備する工程と、前記複数の模様印刷領域からそれぞれ1枚のIDカードを打ち抜く工程と、を備え、前記複数の模様印刷領域から打ち抜かれる前記IDカードは、模様の紋様印刷位置が互いに異なるものである。
本発明の一態様では、前記複数の模様印刷領域はサイズが同一であり、同じ模様が不等間隔に配置されており、IDカードを打ち抜くカード打ち抜き領域は等間隔になっている。
本発明の一態様では、前記複数の模様印刷領域はサイズが同一であり、同じ模様が等間隔に配置されており、IDカードを打ち抜くカード打ち抜き領域は不等間隔になっている。
本発明の一態様では、前記IDカードの前記情報記録層に文字情報又は画像情報を印刷する工程をさらに備える。
本発明のIDカード用枚葉シートは、表基材層、前記表基材層の一方の面側に設けられ、文字情報又は画像情報が印刷可能な情報記録層、及び前記表基材層の他方の面側に印刷された模様を有し、前記模様が印刷された複数の模様印刷領域が行列状に配置されたIDカード用枚葉シートであって、前記複数の模様印刷領域はサイズが同一であり、同じ模様が印刷され、不等間隔に配置されているものである。
本発明のIDカードセットは、前記IDカード製造方法で製造された、模様の紋様位置が互いに異なる複数のIDカードからなるものである。
本発明のカード位置判別方法は、前記IDカード製造方法で製造されたIDカードの模様の紋様位置から、前記枚葉シートに行列状に配置された前記複数の模様印刷領域のうち、どの模様印刷領域から打ち抜かれたIDカードであるかを判別するものである。
本発明によれば、枚葉シートから複数のIDカードを打ち抜いて製造すると共に、製造された各IDカードについて枚葉シートにおける位置情報を判別できる。
本発明の実施形態によるIDカードの平面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 裏基材層側から光を照射して情報記録層側から見たIDカードの平面図である。 枚葉シートの平面図である。 枚葉シートの平面図である。 IDカードに印刷された模様を示す図である。 IDカードの打ち抜き例を示す図である。 枚葉シートの平面図である。 枚葉シートの平面図である。 枚葉シートの平面図である。 枚葉シートの平面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1は、本発明の実施形態によるIDカードを情報記録層側から見た正面概略図であり、図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。IDカード10は、電子部品7を収容したカードコア層1と、カードコア層1の一方の面に設けられた表基材層2と、その表基材層2の表面に設けられた情報記録層3を備えている。情報記録層3には、IDカードの製造時に予め形成されるフォーマット印刷の他、IDカードの発行時に記録される画像情報5aや文字情報5bが印刷されている。電子部品7は集積回路(IC)であり、IDカード10はICカードともいう。
表基材層2の一方の面には情報記録層3が設けられ、他方の面には模様4が印刷されている。模様4は、例えば、文字やマーク等の紋様(模様要素)が所定間隔で繰り返された紋様パターンである。また、この模様4は、IDカードの表面を通常の明るさで視認した場合には模様を認識することができず、IDカードを太陽光や室内照明等にかざして見た場合にその模様の形状を認識できる、いわゆる透かし模様としてもよい。透かし模様は、IDカードの中を透過する光量が、紋様のある部分と紋様のない部分とで異なることを利用して、IDカードの内部に印刷されている模様の形状を認識できるものである。したがって、IDカードの厚み方向の光の透過率が0%であってはならないが、ある程度の透過率を有していれば、透かし模様を認識することができる。
図3は、IDカードの裏基材層8(筆記層9)側から光を照射して、情報記録層3(保護層6)側から見た図である。IDカードを透かして見た場合、図3に示すように、情報記録層に印刷した文字情報や画像情報だけでなく、カード内部に収納されているICチップ7aやアンテナ7b、模様4を視認することができる。
まず、模様4について説明する。IDカードは、情報記録層3を設けた表基材層2と裏基材層8との間に、電子部品7を含むインレットを挟み込んで接着剤により互いを積層することにより製造されるが、模様4は、表基材層2と裏基材層8とを積層する前に、表基材層2の一方の面に所定の紋様パターンを印刷することにより形成される。生産性の観点から、大判の枚葉シートに模様を印刷しておき、枚葉シートから複数のIDカードをカード単位で打ち抜いて、複数のIDカードからなるIDカードセットが製造される。
IDカード打ち抜き後の枚葉シートの廃棄を考慮して、模様は枚葉シートの全面に印刷するのではなく、例えば、IDカードのサイズよりも僅かに大きいサイズ以下で行列状に印刷する。すなわち、枚葉シートには、IDカードサイズよりも僅かに大きいサイズ以下の模様印刷領域が行列状に配置される。1つの模様印刷領域から1枚のIDカードが打ち抜かれる。顔画像や住所等の個人情報が、IDカード単位に打ち抜いた後に情報記録層3に印刷されてもよい。また、各IDカードに共通する印刷柄が、枚葉シートの段階でフォーマット印刷されてもよい。
図4は、表基材層2の裏面に模様4を印刷した枚葉シート11を、表基材層2の裏面側(模様側)からの光照射によって、情報記録層3側からみたときの図である。図4では、理解を容易にするために、3列×3行の模様印刷領域12a〜12iが設けられているが、生産性等の観点からは、一枚の枚葉シートに50個程度の模様印刷領域が含まれていることが好ましい。
図4に示す例では、模様印刷領域12a〜12iは、IDカード10のサイズよりも僅かに大きい矩形(略矩形を含む)である。また、この例では、模様印刷領域12a〜12iはそれぞれ同一サイズであり、模様印刷領域間の間隔は一定である。すなわち、枚葉シート11において、模様印刷領域12a、12d、12gの縦方向の位置は同一である。同様に、枚葉シート11において、模様印刷領域12b、12e、12hの縦方向の位置は同一である。枚葉シート11において、模様印刷領域12c、12f、12iの縦方向の位置は同一である。また、枚葉シート11において、模様印刷領域12a、12b、12cの横方向の位置は同一である。同様に、枚葉シート11において、模様印刷領域12d、12e、12fの横方向の位置は同一である。枚葉シート11において、模様印刷領域12g、12h、12iの横方向の位置は同一である。
図4に示すように、9個の模様印刷領域12a〜12iには、同一の模様4が印刷されている。本実施形態では、図5に示すように、模様印刷領域12a〜12i毎に、IDカードの打ち抜き位置(図中実線の矩形)を変える。図5に示す例では、模様印刷領域12aの図中左上部分でIDカードが打ち抜かれる。模様印刷領域12cでは、図中左下部分でIDカードが打ち抜かれる。模様印刷領域12eでは、中央部分でIDカードが打ち抜かれる。模様印刷領域12iでは、図中右下部分でIDカードが打ち抜かれる。これにより、模様印刷領域12a〜12iから打ち抜かれた9枚のIDカード10の模様4は、同一の紋様パターンであるが、紋様位置(模様要素位置)が僅かに異なったものとなる。
図6に、模様印刷領域12a、12bから打ち抜かれたIDカード10の模様4の例を示す。例えば、模様印刷領域12aから打ち抜かれたIDカード10では、カード左上の角から紋様(模様要素)が始まっている。模様印刷領域12bから打ち抜かれたIDカード10では、カード上縁部で紋様が途切れている。模様印刷領域12a〜12iから打ち抜かれた各IDカード10の模様の情報を、模様印刷領域の位置と対応付けて記録しておく。例えば、模様の情報と模様印刷領域の位置とを対応付けたデータをコンピュータの記憶部(図示略)に記録しておく。
このような模様をIDカード内部に設けておくことで、模様の紋様位置(模様要素位置)から、IDカード10が枚葉シート11のどの模様印刷領域から打ち抜かれたものかを判別することができ、製造履歴を容易に確認できる。
模様印刷領域のサイズは、IDカード10のサイズと比較して、縦、横それぞれ100%以上111%以下程度となっている。これにより、カード打ち抜き位置をずらして、紋様位置が互いに異なると共に、カード全面(ほぼ全面)に模様が印刷された複数のIDカード10を製造しやすくなる。また、カード打ち抜き後の枚葉シート11における模様残存領域が小さくなり、使用済みの枚葉シート11の廃棄コストを削減できる。上記の模様印刷領域のサイズは、カード全面に模様を印刷する場合のサイズであり、模様をカードの全面でなく一部にのみ印刷する場合は、この限りではない。
使用済みの枚葉シート11における模様残存領域から模様の紋様(模様要素)が認識できないようにするために、模様残存領域の幅が、紋様サイズ(模様要素サイズ)の30%以下となるようにすることが好ましい。
上記実施形態では、図5に示すように、模様印刷領域12a〜12iでカード打ち抜き領域を縦横にずらす例について説明したが、図7に示すように、カード打ち抜き領域の回転角度(傾き)を変えて、模様がIDカード毎に変わるようにしてもよい。
図5に示す例では、横方向に並ぶ模様印刷領域におけるカード打ち抜き領域の縦方向位置を揃え、縦方向に並ぶ模様印刷領域におけるカード打ち抜き領域の横方向位置を揃えていた。例えば、模様印刷領域12a、12d、12gにおけるカード打ち抜き領域の縦方向の位置は同一である。また、模様印刷領域12a、12b、12cにおけるカード打ち抜き領域の横方向の位置は同一である。しかし、図8に示すように、隣り合う模様印刷領域において、カード打ち抜き領域の縦方向及び横方向の位置が一致していなくてもよい。すなわち、枚葉シート11において、カード打ち抜き領域が縦横に不等間隔であってもよい。
また、図9に示すように、枚葉シート11においてカード打ち抜き領域を一定間隔(等間隔)に配置し、模様印刷領域12a〜12iを不等間隔に配置して、IDカード毎に模様が変わるようにしてもよい。模様印刷領域12a〜12iを不等間隔に配置することで、隣り合う模様印刷領域の縦方向及び横方向の位置が不一致となる。枚葉シート11を等間隔で打ち抜けばよいため、製造が容易である。
図10に示すように、模様印刷領域12a〜12iの紋様パターンが互いに異なるようにしてもよい。この場合、枚葉シート11から打ち抜くIDカードの数と同数の種類の紋様パターンを準備しておく必要がある。
以下、図2を参照しながら、本発明の実施形態によるIDカードの各層の構成について説明する。表基材層2は、画像情報5a等が印刷される情報記録層を支持するともに、裏基材層8との間に設けられるカードコア層1を支持する層である。この表基材層2には、情報記録層3が設けられた面とは反対側の面に、模様4が印刷されている。
表基材層2および裏基材層8としては、各種のカード基材の材料として使用されているものを用いることができ、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート−イソフタレート共重合体等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレン、エチレン−4フッ化エチレン共重合体、等のポリフッ化エチレン樹脂、ナイロン6、ナイロン6.6等のポリアミド、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロン等のビニル重合体、生分解性脂肪族ポリエステル、生分解性ポリカーボネート、生分解性ポリ乳酸、生分解性ポリビニルアルコール、生分解性セルロースアセテート、生分解性ポリカプロラクトン等の生分解性樹脂、三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース樹脂、ポリメタアクリル酸メチル、ポリメタアクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミド等の合成樹脂シートが挙げられるが、これらのなかでもポリエチレンテレフタレートを好適に使用することができる。
表基材層2および裏基材層8の厚みは30μm以上300μm以下、好ましくは50μm以上200μm以下である。50μm以上とすることで、表基材層と裏基材層とを接着剤を介して互いに貼り合わせる際に加熱したときの熱収縮を効果的に抑制できる。なお、熱収縮率を低減させるシート部材のアニール処理を行ってもよい。
模様4は、上記した表基材層2の情報記録層3が設けられる面とは反対側の面に形成される。模様4を透かし模様とする場合は、光の透過率が低いインクで印刷されていればよく、通常使用される不透明なインクを用いて形成することができる。紋様(模様要素)が印刷されていない部分よりも、紋様(模様要素)のある部分の光の透過率が低くなることにより、IDカード10の裏基材層8(筆記層9)側から光を照射して表基材層3(保護層6)側から視認すると、又は表基材層側3(保護層6)から光を照射して裏基材層8(筆記層9)側から視認すると、「透かし模様」として認識することができる。
情報記録層3は、顔写真等の画像情報5aや、カードの種類、氏名、住所、生年月日、有効期限等の文字情報5bが記録される層である。また、情報記録層3には、上記した画像情報5aや文字情報5bの他、画像情報5aの枠や文字情報5b以外の固定文字等のフォーマット印刷(図示せず)がされていてもよい。また、IDカードは、上記した情報記録層3に記録された画像や文字の情報を保護するために、情報記録層3上には保護層5が設けられていてもよい。
画像情報5aや文字情報5bは、熱転写記録方式で昇華性染料もしくは熱溶融性インクを転写して、情報記録層3に印画される。したがって、情報記録層3は、昇華性染料または熱溶融性インク等の熱移行性の色材を転写し易い材料から形成されることが好ましい。このような材料としては従来公知の樹脂材料を使用することができ、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特に、塩化ビニル、アクリル−スチレンまたはポリエステルが好ましい。
フォーマット印刷は、通常使用されるBkインク等により情報記録層3に印刷すればよい。
情報記録層3は、上記した各成分を溶媒に分散あるいは溶解させた塗工液を調製し、後記する表基材層2の一方の面に塗布し、乾燥することよって形成することができる。情報記録層3の厚みは、一般的に1μm以上50μm以下、好ましくは2μm以上10μm以下程度である。
保護層6は情報記録層を保護してIDカードの耐久性を向上させる機能を有するものであり、上記した情報記録層3に画像情報5a等を印刷した後、保護層転写シートを用いて、情報記録層3上に保護層6を転写することにより形成される。保護層としては、情報記録層を保護するために、耐久性や透明性に優れた樹脂であれば、従来公知の何れの樹脂も使用でき、例えば、アクリル樹脂、セルロース、ポリビニルアセタール、ポリエステル、ポリアミド、エポキシ樹脂等が挙げられる。
カードコア層1は、電子部品7を収容するための層である。電子部品7はICチップ7aとコイル状のアンテナ7bとから構成されるが、上記した表基材層2および裏基材層8に接着剤を塗布し、表基材層の接着剤が塗布された面に電子部品7を配置して裏基材層8で挟み込むことにより、カードコア層1が形成される。IDカードの平滑性を保つため、表基材層および裏基材層の間に接着剤を介して電子部品7を直接挟み込むのではなく、インレット(図示せず)としたものを挟み込んでもよい。インレットは、基材上に塗布した接着剤に電子部品を封入するために、予め、電子部品を多孔質の樹脂フィルム、多孔質の発泡性樹脂フィルム、可撓性の樹脂シート、多孔性の樹脂シートまたは不織布シート状にしたものである。インレットを含む電子部品の全厚さは100μm以上600μm以下が好ましく、より好ましくは150μm以上500μm以下、特に好ましくは、150μm以上450μm以下である。
表基材層2と裏基材層8との間に、電子部品7を収納したカードコア層を設けた積層構造を形成する方式としては、熱貼合法、接着剤貼合法、接着剤塗布法及び射出成形法が挙げられるが、いずれの方法で各部材を貼り合わせてもよい。貼り合わせに接着剤を使用する場合、特に制限されることなく従来公知の接着剤を用いることができるが、本発明においては、ホットメルト接着剤等を好適に使用することができ、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系や、ポリエステル系、ポリアミド系、熱可塑性エラストマー系、ポリオレフィン系の接着剤を挙げることができる。これらのなかでも、湿気硬化型の接着剤が好ましい。なお、カードコア層の厚みは100μm以上600μm以下が好ましく、より好ましくは150μm以上500μm以下、特に好ましくは、150μm以上450μm以下である。
また、裏基材層8の表面には、筆記層9が設けられていてもよい。筆記層とは、IDカードの裏面に筆記をすることができるようにした層である。筆記層としては、例えば炭酸カルシウム、タルク、ケイソウ土、酸化チタン、硫酸バリウム等の無機微細粉末を含有させた熱可塑性樹脂(ポリエチレン等のポリオレフィン類や、各種共重合体等)フィルムを裏基材層の表面に設けることにより、形成することができる。
模様4は、表基材層2の他方の面側、例えば上記した裏基材層8のカードコア層1が設けられた面に形成されていてもよい。
1枚の枚葉シート11に、表基材層2の、情報記録層3が設けられた面とは反対側の面に模様4が形成された第1模様印刷領域と、裏基材層8の、カードコア層1が設けられた面に模様4が形成された第2模様印刷領域とが設けられていてもよい。例えば、奇数列は第1模様印刷領域とし、偶数列は第2模様印刷領域とする。
上記実施形態ではカード全面に模様を印刷する例について説明したが、カードの一部にのみ模様を印刷してもよい。例えば、図11に示すように、枚葉シート11に枠状の模様印刷領域12m〜12uを設けてもよい。模様印刷領域12m〜12uは、内枠がカードサイズより小さく、外枠がカードサイズよりも大きい。模様印刷領域12m〜12uから打ち抜かれたIDカードは、カード周縁部にのみ模様が印刷される。模様印刷領域12m〜12uを等間隔に配置してカード打ち抜き領域を不等間隔としてもよいし、模様印刷領域12m〜12uを不等間隔に配置してカード打ち抜き領域を等間隔としてもよい。
枚葉シート11に、IDカードよりサイズの小さい模様印刷領域を等間隔に配置し、この模様印刷領域が含まれるようにカード打ち抜き領域を不等間隔にしてもよい。あるいはまた、IDカードよりサイズの小さい模様印刷領域を不等間隔に配置し、この模様印刷領域が含まれるようにカード打ち抜き領域を等間隔にしてもよい。このような手法によれば、枚葉シート11から打ち抜かれた複数のIDカードは、互いに模様の印刷位置が異なったものとなる。また、使用済みの枚葉シート11に模様が残存しないため、廃棄が容易である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 カードコア層
2 表基材層
3 情報記録層
4 模様
5a 画像情報
5b 文字情報
5c フォーマット印刷
6 保護層
7 電子部品
7a ICチップ
7b アンテナ
8 裏基材層
9 筆記層
10 IDカード
11 枚葉シート
12a〜12i、12m〜12u 模様印刷領域

Claims (7)

  1. 表基材層と、前記表基材層の一方の面側に設けられた情報記録層と、前記表基材層の他方の面側に印刷された模様とを有し、前記模様が印刷された複数の模様印刷領域が行列状に配置された枚葉シートを準備する工程と、
    前記複数の模様印刷領域からそれぞれ1枚のIDカードを打ち抜く工程と、
    を備え、
    前記複数の模様印刷領域から打ち抜かれる前記IDカードは、模様の紋様印刷位置が互いに異なることを特徴とするIDカード製造方法。
  2. 前記複数の模様印刷領域はサイズが同一であり、同じ模様が不等間隔に配置されており、
    IDカードを打ち抜くカード打ち抜き領域は等間隔になっていることを特徴とする請求項1に記載のIDカード製造方法。
  3. 前記複数の模様印刷領域はサイズが同一であり、同じ模様が等間隔に配置されており、
    IDカードを打ち抜くカード打ち抜き領域は不等間隔になっていることを特徴とする請求項1に記載のIDカード製造方法。
  4. 前記IDカードの前記情報記録層に文字情報又は画像情報を印刷する工程をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のIDカード製造方法。
  5. 表基材層、前記表基材層の一方の面側に設けられ、文字情報又は画像情報が印刷可能な情報記録層、及び前記表基材層の他方の面側に印刷された模様を有し、前記模様が印刷された複数の模様印刷領域が行列状に配置されたIDカード用枚葉シートであって、
    前記複数の模様印刷領域はサイズが同一であり、同じ模様が印刷され、不等間隔に配置されていることを特徴とするIDカード用枚葉シート。
  6. 請求項1乃至4のいずれかの方法で製造された、模様の紋様位置が互いに異なる複数のIDカードからなるIDカードセット。
  7. 請求項1乃至4のいずれかの方法で製造されたIDカードの模様の紋様位置から、前記枚葉シートに行列状に配置された前記複数の模様印刷領域のうち、どの模様印刷領域から打ち抜かれたIDカードであるかを判別することを特徴とするカード位置判別方法。
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