JP2021115208A - クッション体 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の好みの変化や体重の増減や体形変化などの状況変化及び反発弾性などの特性の経年劣化等に対応して全体的及び部分的に硬度を簡単に調整可能なクッション体を提供する。【解決手段】クッション体は、上面に凸部111が形成された弾性を有する基部1と、基部1の凸部111に係合可能な貫通孔21を有する硬度調整材2とを備える。そして、基部1の所望部分に硬度調整材2を取付けることで当該所望部分の硬度を調整する。【選択図】図1

Description

本発明はクッション体に関し、より詳細には、マットレスや座布団などに好適に使用されるクッション体に関するものである。
マットレスや座布団などに求められる一般的機能としてクッション性、保温性、清潔性などがあるがこれらのクッション体に求められる機能は使用者の状況や好みによって様々である。例えば、クッション性などの使用者の好みは勿論のこと、体重の増減や体形変化などそのときどきでクッション体に求められる機能も変わってくる。
例えば特許文献1や特許文献2では、身体の部位に対応してマットレスを複数のゾーンに区分けし、各々のゾーンの硬さを変化させて使用者の身体各部の体圧を適切に分散させる技術が提案されている。
上記提案技術によればマットレスに要求される体圧分散性などの機能はある程度向上するものの、各使用者の異なる要求には十分には応えられていない。各使用者の要求に対応するためにはマットレスを個別に作製することが考えられるがマットレスの作製に費用と時間がかかり汎用性に欠ける。
そこで本出願人は、積層構造を有する複数個のブロック体を長手方向及び/又は短手方向に並べることによって形作られるマットレスを提案した(特許文献3)。ここで使用されるブロック体は直方体形状であって、上下方向に複数の層が積層され、前記複数の層の少なくとも1層は硬度の異なる別のものと交換可能で、前記層を交換することによって前記ブロック体の硬度が調整可能とした。
特開平8−252152号公報 特開2007−61295号公報 実用新案登録第3221097号
本発明の目的は、使用者の好みの変化や体重の増減や体形変化などの状況変化及びクッション体の反発弾性などの特性の経年劣化等に対応して全体的及び部分的にクッション体の硬度を容易に調整可能とすることにある。
前記目的を達成する本発明に係るクッション体は、上面及び下面の少なくとも一方に凹部及び凸部の少なくとも一方が形成された弾性を有する基部と、前記基部の凹部及び凸部の少なくとも一方に係合可能な硬度調整材とを備え、前記基部の所望部分に前記硬度調整材を取付けることで所望部分の硬度を調整可能であることを特徴とする。
前記構成のクッション体において、前記硬度調整材が弾性体である構成とするのが好ましい。
また前記構成のクッション体において、前記硬度調整材の上面及び下面の少なくとも一方側に補強シートを設けた構成としてもよい。このような補強シートとしては織布又は不織布から構成されるものが好ましい。
また前記構成のクッション体において、前記硬度調整材の下面側に粘着層が形成されている構成としてもよい。
また前記構成のクッション体において、前記硬度調整材に上下方向に貫通する通気孔が形成されている構成としてもよい。
また前記構成のクッション体において、前記硬度調整材が上下方向に積層可能である構成としてもよい。
また前記構成のクッション体において、前記基部が複数の凸部を有し、前記硬度調整材が平板状であって、前記凸部に対応する位置に前記凸部が挿通可能な複数の貫通孔を有し、前記硬度調整材の上下方向の厚みが前記凸部の高さよりも薄く、前記硬度調整材が前記基部に取付けられると、前記硬度調整材の上面から前記凸部の頂部が突出する構成としてもよい。
また前記構成のクッション体において、前記基部が複数の凹部を有し、前記硬度調整材が前記凹部に係入可能な形状を有し、前記硬度調整材の上下方向の厚みが前記凹部の深さよりも薄く、前記硬度調整材が前記基部に取付けられると、前記硬度調整材は前記凹部内に埋没する構成としてもよい。
なお、本明細書において「硬度」とは、JIS K 6400−2のD法によって求められる測定値を意味し単位は[N]である。また、「反発弾性率」とは、JIS K 6400−3によって求められる測定値を意味し単位は[%]である。
本発明に係るクッション体によれば、使用者の好みの変化や体重の増減や体形変化などの状況変化及びクッション体の反発弾性などの特性の経年劣化等に対応して全体的及び部分的に硬度を容易に調整することができる。
第1実施形態のクッション体を構成する基部の平面図及び側面図。 第1実施形態のクッション体を構成する硬度調整材の平面図。 図2のN−N線断面図。 上面及び下面に補強シートを設けた硬度調整材の部分垂直断面図。 硬度調整材の基部への取り付けを説明する部分斜視図。 硬度調整材を基部に取り付けたクッション体の部分垂直断面図。 2枚の硬度調整材を基部に積層したクッション体の部分垂直断面図。 上面に補強シートを設け、下面に粘着層を設けた硬度調整材の部分垂直断面図。 第2実施形態のクッション体を示す斜視図。 硬度調整材の基部への取り付けを説明する部分垂直断面図。 実施例におけるクッション体の構成を示す部分垂直断面図。
以下、本発明に係るクッション体について図に基づきさらに詳しく説明するが本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1に、本発明に係るクッション体の一つの形態例としてマットレスM1の平面図及び側面図を示す。図1のマットレスM1は、基部1と硬度調整材2とから構成される(図5を参照)。以下、マットレスM1を構成する基部1と硬度調整材2とについて順に説明する。
(基部)
図1に示す基部1は平面視において長手方向に長い長方形状を有し、足側から見た側面図に表れているように、平面視が同一の長方形状の3つの層が積層されてなる。上下方向上側から順に上層11、中間層13、下層12が積層されている。上層11、中間層13、下層12は所望の2層又は3層が接着剤や加熱など従来公知の方法で固着されていてもよいし、固着されておらず単に積層されているだけであってもよい。以下、上層11、中間層13、下層12について順に説明する。
(上層11)
上層11は平面視が長方形状でウレタンフォームから構成されている。ウレタンフォームは反発弾性率が低いため体圧分散性が高い。なお、上層11に通気性及び透水性の機能をも発揮させる観点からは、使用するウレタンフォームとしてセル膜を有しない三次元網目構造のものが推奨される。上層11の層厚に特に限定はないが、通常、30mm以上70mm以下の範囲が好ましい。
上層11の下面側は平面である一方、上層11の上面の全面には、プロファイル加工によって波形形状の凸部111が形成されている。上層11にこのような凸部111が形成されることによって上層11に所定の初期設定硬度すなわち初期クッション性が付与される。具体的には、凸部111の高さを高くするほど硬度は小さくなる、すなわちクッション性は大きくなる。
また同時に、この凸部111によって後述する硬度調整材2を上層11の上面に着脱可能に取り付けることが可能となる。この硬度調整材2の上層11への取付によって上層11、ひいてはマットレスM1の部分的な硬度の調整が可能となる。凸部111の最大高さ(凸部の底から凸部と頂点までの長さ)は上層11の厚みに対して25%以上85%以下の範囲が好ましい。
(下層12)
図1に示すように、下層12は平面視が上層11と同一の長方形状であり、上層11と同様に、ウレタンフォームから構成される。使用するウレタンフォームとしてセル膜を有しない三次元網目構造のものが推奨される。下層12の層厚に特に限定はないが、通常、30mm以上70mm以下の範囲が好ましい。
下層12の上面及び下面は平面である。なお、下層12のクッション性を調整するため、上層11と同様に、上面あるいは下面にプロファイル加工による凹凸形状を設けてもよい。あるいはまた、長手方向や左右方向に一方端から他方端にわたって直線状に連続する溝部(不図示)を複数本形成してもよい。溝部の形成間隔を短くすることによって下層12の硬度を低くすることができる。溝部の深さは、通常、下層12の厚みに対して25%以上80%以下の範囲が好ましい。
(中間層13)
中間層13は平面視が上層11及び下層12と同一の長方形状であり、上層11及び下層12と同様に、ウレタンフォームから構成される。中間層13の上面側及び下面側はどちらも平面である。中間層13の層厚に特に限定はないが、通常、5mmから30mmの範囲が好ましい。
中間層13は、その厚みや材質によって基部1の硬度を調整可能とする。また、下層12の下面に溝部が形成されている場合に、中間層13が下層12と固定されていると、基部1がロール状に丸められて基部1に曲げ応力が加わったときでも溝部の拡がりが抑制されて溝部の底部に亀裂が入ることが防止される。
なお、本実施形態では基部1は上層11,中間層13、下層12の3層積層構造としたが、本発明で使用可能な基部1は単層であってもよいし、2層あるいは4層以上の積層構造であっても勿論構わない。
(硬度調整材)
図2に硬度調整材2の平面図を示し、図3に図2のN−N線断面図を示す。これらの図に示す硬度調整材2は平面視が略長方形状で所定の厚みt(図3に図示)を有するウレタンフォームから構成される弾性体である。硬度調整材2には上下方向に貫通した四角形状の貫通孔21がX方向及びY方向に所定間隔で形成されている。具体的には貫通孔21は基部1の上層11に形成された凸部111の形成間隔に対応するように形成されている。なお、貫通孔21の平面形状は四角形状に限定されるものではなく、基部1の凸部111が挿入可能な形状であればよく、好ましくは基部1の凸部111の平断面外形と相似形である。また、貫通孔21の大きさは、凸部111が挿通可能で凸部111の先端が硬度調整材2の表面から上方に突出可能な大きさであるのが好ましい。
また硬度調整材2の貫通孔21と貫通孔21との間には平面形状が円形の上下方向に貫通した通気孔22が形成されている。通気孔22の平面形状は円形の外、上下方向に空気が流通可能である限りにおいて限定はない。このような通気孔22が硬度調整材2に形成されていることによって、硬度調整材2が基部1に取り付けられることによって硬度調整材2と凸部111間の谷部とで形成される略密閉された空間と外部との通気が可能となる。
硬度調整材2の上下方向の厚みt(図3に図示)は、上層11に形成されている凸部111の高さh(図6に図示)に対して20%以上50%以下の範囲が好ましい。硬度調整材2の厚みtがこの範囲であることによって、凸部111への着脱が容易となる。
硬度調整材2の硬度は材質や厚みtなどによって調整可能である。また、後述するように(図7に図示)、複数の硬度調整材2A,2Bを上下方向に積層することによっても調整可能である。硬度調整材2の材質はウレタンフォームなどの弾性体に限定されるものではなく、プラスチック板や木材板、金属板などの剛性を有するものであっても構わない。なお、硬度調整材2の硬度は基部1の硬度よりも高いことが望ましい。
硬度調整材2は従来公知の方法を用いて作製することができる。例えば平板状の原材を打ち抜き加工することによって硬度調整材2は容易に作製できる。
硬度調整材2がウレタンフォームなどの弾性体から構成されている場合、弾性体の厚みや貫通孔21の形状等にも起因するが、隣接する貫通孔21の角部間に亀裂が生じて硬度調整材2が断裂する懸念がある。そこで、このような懸念を払拭するために、硬度調整材2の上面及び下面の少なくとも一方側に硬度調整材2の引張強度を高める補強シートを設けるのが好ましい。図4に、上面及び下面に補強シート6a,6bを設けた硬度調整材2の部分垂直断面図を示す。図4の補強シート6a,6bには、貫通孔61及び通気孔62が上下方向から見て硬度調整材2の貫通孔21及び通気孔22と重なる位置に設けられている。硬度調整材2及び補強シート6a,6bの貫通孔21と貫通孔61及び通気孔22と通気孔62の形成位置を合わせるには、平板状の硬度調整材2の原材に補強シート6a,6bを取り付けた後、打ち抜き加工によって貫通孔21と貫通孔61及び通気孔22と通気孔62を同時に形成すればよい。補強シート6a,6bの硬度調整材2への取り付けは、例えば従来公知の接着剤等による接着により行うことができる。このような補強シート6a,6bを硬度調整材2に設けることによって硬度調整材2の亀裂や破断が効果的に抑制される。
本発明で使用できる補強シート6a,6bとしては、織布や不織布、樹脂製シート等が挙げられる。これらの中でも織布又は不織布が好適に使用される。織布としては、例えば繊維を平織りしたブロード生地が好適に使用される。
(硬度調整材の基部への取付け)
図5に示すように、硬度調整材2の基部1への取付けは、上面に凸部111が形成された基部1の上方に硬度調整材2を位置させる。具体的には、基部1の凸部111の上方に硬度調整材2の貫通孔21が位置するよう基部1上に硬度調整材2を対向配置する。そして、貫通孔21に凸部111が挿入するように硬度調整材2を基部1に取り付ける。
図6に、硬度調整材2を基部1に取り付けた状態の部分垂直断面図を示す。硬度調整材2の凸部111への取付け固定は、硬度調整材2の貫通孔21の内周壁が凸部111の外周と摺接することでなされる。したがって、凸部111における硬度調整材2の取付け高さ位置は、凸部111に対する硬度調整材2の貫通孔21の形状及び大きさによって調整可能である。つまり、凸部111に対する貫通孔21の平面形状が小さければ凸部111の上方位置で硬度調整材2は取付け固定され、凸部111に対する貫通孔21の平面形状が大きければ凸部111の下方位置で硬度調整材2は取付け固定される。なお、凸部111を含む上層11は弾性体で構成されているので硬度調整材2に力を加えて凸部111の下方に押し入れて高さ位置を調整することも可能である。
凸部111における硬度調整材2の取付け高さ位置は、凸部111の頂部が硬度調整材2の上面から突出する位置であるのが好ましい。凸部111の頂部が硬度調整材2の上面から突出していることによって硬度調整材2を取り付けた後のマットレスM1の体圧分散性が維持され易くなるからである。
マットレスM1の硬度は、硬度の高い硬度調整材2を取付ける程、そして上下方向に厚い硬度調整材2を取付ける程高くなる。したがって、硬度調整材2の取り付けの有無によって、また硬度の異なる硬度調整材2を取り付けることによってマットレスM1の硬度を部分的に調整することができる。あるいはまた図7に示すように、2枚の硬度調整材2A,2Bを上下方向に積層することによってマットレスM1の硬度を部分的に調整することができる。
硬度調整材2の基部1への取付け固定は、基部1の凸部111を硬度調整材2の貫通孔21に嵌め入れることによる摺擦によってある程度の強さで固定されるが、マットレスM1がロール状に丸められた際に硬度調整材2が基部1から外れるおそれがある。そこで、図8に示すように、硬度調整材2の下面に粘着層7を設けて、硬度調整材2を基部1に取り付けた際に、硬度調整材2の、基部1の凸部111間の谷部に対応する部分を下方に押し込んで硬度調整材2の粘着層7を基部1の谷部に接着固定させるようにしてもよい。なお、通常状態では粘着層7の下面は保護シール(不図示)で覆われていて、硬度調整材2が基部1に取り付けられる直前に粘着層7から保護シールが剥がされて粘着層7が露出するようにされる。
(マットレス)
以上説明した基部1と硬度調整材2とを用いてマットレスM1を作製する場合には、例えば使用者の身体各部の体圧が適切に分散されるように基部1の上面に1種類又は2種類以上の硬度調整材2を取り付ける。図1に示すマットレスM1では、硬度の異なる3種類の硬度調整材2a,2b,2cを用いてマットレスを作製している。図1に示すマットレスM1について以下説明する。なお、硬度調整材2a,2b,2c及び基部1の硬度は次のような関係にあるものとする。
硬度:硬度調整材2a>硬度調整材2b>硬度調整材2c>基部1
一般に、マットレスの硬度は頭部及び足部が位置する部分の硬度を低くし、臀部の位置する部分の硬度を高くする。また、医療用ベッドや介護用ベッドに敷設されるマットレスの場合には、ベッドの長手方向中央部の側縁に使用者が端座位となったときにその姿勢を維持しやすいように当該部分の硬度は高くするのが望ましい。そこでマットレスM1では、頭部及び肩部が位置する領域イ及び大腿部が位置する領域ニは基部1のまま、すなわち硬度調整材は取り付けず最も低い硬度とする。次に、胴部が位置する領域ロ及び下腿部が位置する領域ホには基部1よりも硬度の高い硬度調整材2cを取り付ける。そして、腰部及び臀部が位置する領域ハにはさらに硬度の高い硬度調整材2bを取り付ける。またマットレスM1の長手方向略中央部で左右方向両端部の領域「へ」には最も硬度の高い硬度調整材2aを取り付ける。
このように、硬度の異なる硬度調整材2を基部1の所定部分に各々取り付けることによって快適で利便性の高いマットレスとなる。なお、体型は人によって様々でありマットレスにかかる体圧も使用者によって異なるので、使用者の体型を計測すると共に標準的なマットレスを用いて使用者の体圧分散性を体圧分散測定装置を用いてまず測定し、その計測結果及び測定結果から、マットレスに係る体圧が分散するように硬度調整材2の種類及び配置を決定する。このとき使用者の硬さの好みなどをも考慮して使用する硬度調整材を選択決定する。また経年劣化等によってマットレスの硬度が低下した場合にも、所定硬度の硬度調整材2を基部1に取り付けることによって初期の硬度を得ることができるようになる。
(第2実施形態)
図9に、本発明に係るクッション体としてのマットレスM2の部分斜視図を示す。図9に示すマットレスM2は、第1実施形態のマットレスM1と同様に、基部3と硬度調整材4とを有する。なお、図9ではマットレスM2の一部分のみが示されている。
(基部)
基部3は、上下方向に所定の厚みを有し平面視において四角形状のウレタンフォームから構成され、上面に、X方向に所定間隔で平行に形成された複数本の直線状の溝(凹部)31と、Y方向に所定間隔で平行に形成された複数本の直線状の溝(凹部)32とを有する。
図10に示すように、基部3に形成された溝31及び溝32の垂直断面形状は、上面開口から下方に向かって開口幅Wiを所定距離維持した後、開口幅Wiの垂直二等分線を長軸方向とし短軸長さWが開口幅Wiよりも長い楕円形に連続した形状を有する。基部3にこのような溝31及び溝32が形成されていることによって基部3の初期の硬度すなわち初期のクッション性が調整可能となる。具体的には、溝31及び溝32の形成間隔を短くするほど、そして溝31及び溝32の深さを深くするほど硬度は小さく、すなわちクッション性は大きくなる。基部3における溝31,32の深さに特に限定はないが、通常、基部3の上下方向厚みに対して25%以上85%以下の範囲が好ましい。
(硬度調整材)
一方、硬度調整材4は、基部3の溝31及び溝32の形成間隔に対応する間隔で断面四角形の棒材部41が格子状に一体成形された形状を有する。図10に示すように、硬度調整材4を構成する棒状部41のX方向またはY方向の幅Lは、溝31,32の開口幅Wiよりも大きく、溝31,32の短軸長さWと同一または若干短く設定されている。また硬度調整材4の厚さtは溝31,32の深さdよりも薄く設定されている。これらにより、後述するように、基部3の溝31,32に硬度調整材4を係入した場合に硬度調整材4が溝31,32から外れにくくなる。
硬度調整材4の硬度は、材質や厚みなどによって調整可能である。また、複数の硬度調整材4を上下方向に積層することによっても調整可能である。硬度調整材4の材質はウレタンフォームなどの弾性体に限定されるものではなく、プラスチック板や木材板、金属板などの剛性を有するものであっても構わない。なお、硬度調整材4の硬度は基部3の硬度よりも高いことが望ましい。
硬度調整材4は従来公知の方法を用いて作製することができる。例えば平板状の原材を打ち抜き加工することによって格子状の硬度調整材4は容易に作製できる。
硬度調整材4がウレタンフォームなどの弾性体から構成されている場合、第1実施形態と同様に、硬度調整材4の上面及び下面の少なくとも一方側に硬度調整材4の引張強度を高める補強シート(不図示)を設けるのが好ましい。補強シートとしては、前記に例示したものがここでも好適に使用される。
(硬度調整材の基部への取付け)
図9及び図10に示すように、硬度調整材4の基部3への取付けは、基部3の溝31,32の上方に硬度調整材4の棒状部41が位置するよう硬度調整材4を対向配置する(図10において破線で図示)。そして、硬度調整材4の棒状部41を溝31,32に差し入れる。硬度調整材4の棒状部41の幅Lは溝31,32の開口幅Wiよりも長いが、基部3はウレタンフォームなどの弾性部材からなるので溝31,32の上面開口を拡げる方向に変形させることによって硬度調整材4の棒状部41を溝31,32に差し入ることができる。なお、硬度調整材4が差し込まれた後、変形して拡げられた溝31,32の上面開口は弾性によって元の状態に戻る。したがって、溝31,32内に差し込まれた硬度調整材4の棒状部材41は大きな外力が作用しない限り溝31,32から外れることはない。
このように、第1実施形態のマットレスM1と同様に、硬度の異なる硬度調整材4を基部3の所定部分に各々取り付けることによって、使用者の好みやその変化などに対応してマットレスM2の硬度を全体的又は部分的に調整することができる。また、マットレスM2の硬度が経年劣化によって低下した場合には、現状よりも硬い硬度調整材2を基部1に取り付けることによって初期の硬度を得ることができるようになる。
なお、第1実施形態と同様に、硬度調整材4を上下方向に複数枚積層することによってマットレスM2の硬度を調整することも可能である。
(実施例1)
第1実施形態で示した硬度調整材2で、硬度の異なる3種類を作製し、第1実施形態で示した基部1の凸部111に硬度調整材2の貫通孔21を差し入れてクッション体とし、その25%圧縮硬さ(N)及び40%圧縮硬さ(N)をJIS K 6400−2に準拠して測定した。測定結果を表1に示す。
Figure 2021115208
表1から明らかなように、硬度調整材2を取り付けていない基部1だけのクッション体に比べて硬度調整材2を基部1に取り付けたクッション体の方が25%圧縮硬さ及び40%圧縮硬さは大きくなり、また基部1に対して硬度の高い硬度調整材2を取り付けるほど25%圧縮硬さ及び40%圧縮硬さは大きくなった。
(実施例2)
硬度の異なる3種類の断面楕円で棒状の硬度調整材5を作製し、図11に示すように、第2実施形態で示した基部3の溝31の各々に硬度調整材5を差し入れてクッション体とし、その25%圧縮硬さ(N)及び40%圧縮硬さ(N)をJIS K 6400−2に準拠して測定した。測定結果を表2に示す。
Figure 2021115208
表2から明らかなように、実施例1と同様に実施例2でも、硬度調整材5を取り付けていない基部3だけのクッション体に比べて硬度調整材5を基部3に取り付けたクッション体の方が25%圧縮硬さ及び40%圧縮硬さは大きくなり、また基部3に対して硬度の高い硬度調整材5を取り付けるほど25%圧縮硬さ及び40%圧縮硬さは大きくなった。
以上の実施例から、所定硬度の硬度調整材を基部に取り付けることでクッション体の硬度を調整可能であることがわかった。
(その他)
以上説明した実施形態ではマットレスであったが、本発明に係るクッション体はこれに限定されるものではなく、座布団などとしても用いることができる。
また、前記実施形態では、基部の上面に凸部又は溝を設け、硬度調整材を基部の上面に取り付けていたが、基部の下面に凸部又は溝を設けて硬度調整材を下面に設けてもよく、あるいは基部の上下面に凸部又は溝を設けて硬度調整材を上下面に設けてもよい。
そしてまた、本発明に係るクッション体では、硬度調整材は基部の表面から外方に突出する形態であってもよいが、取り扱い性や収納性などの観点からは硬度調整材は基部の表面から外方に突出しない、すなわち基部内に位置する形態であるのが好ましい。
本発明に係るクッション体は、使用者の好みの変化や体重の増減や体形変化などの状況変化及びクッション体の反発弾性などの特性の経年劣化等にも対応して全体的及び部分的に硬度を調整することができ有用である。
1 基部
2 硬度調整材
3 基部
4 硬度調整材
5 硬度調整材
6a,6b 補強シート
7 粘着層
21 貫通孔
22 通気孔
31,32 溝(凹部)
41 棒状部
111 凸部
M1,M2 マットレス(クッション体)

Claims (9)

  1. 上面及び下面の少なくとも一方に凹部及び凸部の少なくとも一方が形成された弾性を有する基部と、
    前記基部の凹部及び凸部の少なくとも一方に係合可能な硬度調整材と、
    を備え、
    前記基部の所望部分に前記硬度調整材を取付けることで当該所望部分の硬度が調整可能であることを特徴とするクッション体。
  2. 前記硬度調整材が弾性体である請求項1記載のクッション体。
  3. 前記硬度調整材の上面及び下面の少なくとも一方側に補強シートが設けられている請求項2記載のクッション体。
  4. 前記補強シートが織布又は不織布から構成されている請求項3記載のクッション体。
  5. 前記硬度調整材の下面側に粘着層が形成されている請求項1〜4のいずれかに記載のクッション体。
  6. 前記硬度調整材に上下方向に貫通する通気孔が形成されている請求項1〜5のいずれかに記載のクッション体。
  7. 前記硬度調整材が上下方向に積層可能である請求項1〜6のいずれかに記載のクッション体。
  8. 前記基部が複数の凸部を有し、
    前記硬度調整材が平板状であって、前記凸部に対応する位置に前記凸部が挿通可能な複数の貫通孔を有し、
    前記硬度調整材の上下方向の厚みが前記凸部の高さよりも薄く、前記硬度調整材が前記基部に取付けられると、前記硬度調整材の上面から前記凸部の頂部が突出する請求項1〜7のいずれかに記載のクッション体。
  9. 前記基部が複数の凹部を有し、
    前記硬度調整材が前記凹部に係入可能な形状を有し、
    前記硬度調整材の上下方向の厚みが前記凹部の深さよりも薄く、前記硬度調整材が前記基部に取付けられると、前記硬度調整材は前記凹部内に埋没する請求項1〜7のいずれかに記載のクッション体。
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