JP2021114865A - スイッチング電源装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
この単相DAB型DC/DCコンバータは、直流の1次側電圧Vdc1及び1次側電流Idc1を平滑する1次側平滑コンデンサ1に対して並列に、1次側インバータ10が接続されている。1次側インバータ10は、平滑された1次側電圧Vdc1及び1次側電流Idc1をスイッチングして単相交流電圧及び単相交流電流に変換する回路であり、アームAの高レベル(以下「H」という。)側スイッチ11、アームAの低レベル(以下「L」という。)側スイッチ12、アームBのH側スイッチ13、及びアームBのL側スイッチ14のフルブリッジ回路により構成されている。スイッチ11,12間の接続点、及びスイッチ13,14間の接続点には、単相リアクトル17,18を介して、単相変圧器20の1次巻線が接続されている。
=Nps(V2dc1/ωL)dφ[φ−(φ2/π)] (1)
但し、L;リアクトル17〜19のインダクタンス
ω;周波数
Nps;変圧器20Aの1次巻線と2次巻線との巻線比(又は変圧比)
Vdc1;1次側電圧
Vdc2;2次側電圧
d=Vdc2/Vdc1
φ;1次側インバータ10Aの出力電圧vp(又は出力電流)と
2次側インバータ30Aの入力電圧vs(又は入力電流)と
の間の位相差
従来のDAB型DC/DCコンバータでは、入出力間の電流差又は電圧差が大きい場合、回路内に循環する電流が増大するため、主に導通損失が増大し、電力変換効率が低下し易いという課題がある。このような課題を解決するための技術として、特許文献2に記載された図2の単相DAB型DC/DCコンバータが知られている。図2の単相DAB型DC/DCコンバータでは、図4に示すように、例えば、1次側インバータ10のアームA側スイッチ11,12及びアームB側スイッチ13,14間の位相差β1を変えるための位相シフト制御を行うことにより、又は、図示しないが、2次側インバータ30のアームA側スイッチ31,32及びアームB側スイッチ33,34間の位相差β2を変えるための位相シフト制御を行うことにより、従来のDAB型DC/DCコンバータにおける前記の課題を解決している。ところが、従来の3相DAB型DC/DCコンバータでは、U,V,W相間で位相差βが物理的に120°に固定されて変更することができないので、図4のような位相差β1又はβ2を変えるための位相シフト制御を適用することができない。そのため、上述したような従来の3相DAB型DC/DCコンバータの課題を解決することができない。
(A) 運転制御時において、1次側インバータ及び2次側インバータのうちのいずれか一方又は両方のインバータの駆動パルスパターンにH側スイッチすべてを同時にオンするパルスパターン、又はL側スイッチすべてを同時にオンするパルスパターンを付加している。そのため、特に入出力間の電流差又は電圧差が大きい場合、同じ出力電力値でも回路内を循環し、出力電力に寄与しない電流値を大幅に低減することができるので、電力変換損失を低減することができる。これにより、上記の課題(a)を解決でき、各種の回路構成素子、放熱機器等の簡素化が可能となる。
図1−1は、本発明の実施例1における3相DAB型DC/DCコンバータの構成を示す回路図である。
本実施例1の3相DAB型DC/DCコンバータは、従来及び比較例と同様の電力変換部と、従来及び比較例とは異なる制御部40と、により構成されている。
制御部40は、複数の1次側駆動パルスS11〜S16を出力して1次側インバータ10Aにおける複数のH側スイッチ11,13,15及びL側スイッチ12,14,16をそれぞれオン/オフ動作させ、且つ、複数の2次側駆動パルスS31〜S36を出力して2次側インバータ30Aにおける複数のH側スイッチ31,33,35及びL側スイッチ32,34,36をそれぞれオン/オフ動作させ、1次側インバータ10Aの出力値(例えば、出力電流)と2次側インバータ30Aの入力値(例えば、入力電流)との間の位相差φを変えて2次側インバータ30Aの出力値を制御するものである。
デューティ比D1,D2を初期値(変圧器20Aに流れる変圧器電流Itが最小値(例えば、略0A)になる値2/3=0.66)に設定し、その後、デューティ比D1,D2を設定値(例えば、1.0)まで遷移させる。
2次側インバータ30Aの出力値(例えば、2次側電流Idc2)を一定値である目標値(例えば、20A)に維持するために、図示しない電流計で測定された1次側電流Idc1と2次側電流Idc2との電流比に基づき、第1、第2デューティ比D1,D2を設定し、それを1次側パルスパターン付加部46及び2次側パルスパターン付加部47へ与えるものである。第1デューティ比D1及び第2デューティ比D2は、0〜1の範囲の所望の値である。
このような図1−2の制御部40は、例えば、中央処理装置(以下「CPU」という。)や、半導体素子等の個別回路により構成されている。
図7は、図1−1及び図1−2の定常状態におけるデッドタイム無しの1次側駆動パルスS11〜S16のパターン図である。
比較例と同様に、駆動パルスS11〜S16のHによってスイッチ11〜16がオンし、駆動パルスS11〜S16のLによってスイッチ11〜16がオフする。駆動パルスS11〜S16の周波数ωは一定、各スイッチ11〜16のオン/オフのデューティ比は0.5である。1周期の回路モード(1)〜(6)に示すように、各U,V,W相は120°ずつの位相差βを持っている。各回路モード(1)〜(6)において、全L側スイッチ12,14,16がオンになるデューティ比D1のパルスパターンと、全H側スイッチ11,13,15がオンになるデューティ比D1のパルスパターンと、が付加されている。
なお、図7では、デューティ比D1のパルスパターンが、駆動パルスの半周期の中央に配置されているが、中央以外の箇所に配置しても良い。
(I) 1次側電流Idc1と2次側電流Idc2とが近い場合の通常動作
例えば、図1−1の3相DAB型DC/DCコンバータにおいて、直流1次側電流Idc1を入力し、2次側平滑コンデンサ37の出力側に接続された図示しない負荷へ、一定の直流2次側電流Idc2を供給する場合、1次側電流Idc1と2次側電流Idc2とが近い時の通常動作について説明する。この通常動作では、図7の回路モード(1)〜(6)中に第1、第2デューティ比D1,D2のパルスパターンが付加されていない。
Idc2=(式(1)の出力電力Po)/Vdc2
=Nps(Vdc1/ωL)φ[1−(φ/π)]
=Nps(Vdc1/ωL)[φ−(φ2/π)] (2)
そのため、1次側インバータ10Aの出力電流と2次側インバータ30Aの入力電流との間の位相差φにより、2次側電流指令値I2と一致するように、2次側電流Ic2が制御される。
例えば、負荷の変動によって2次側電流Idc2が最大値(短絡状態)になった場合の動作を説明する。この動作では、図7の回路モード(1)〜(6)中に、第1デューティ比D1のパルスパターンが付加される。
図8は、本実施例1の3相DAB型DC/DCコンバータにおける従来と異なる制御方法を示す動作波形(D1=0.66、D2=1.0)の図である。この図8では、図1−1の定常状態デッドタイム無しの駆動パルスS11〜S16,S31〜S36(D1=0.66、D2=1.0)のパターン及び回路各部の電流波形のシミュレーション結果が示されている。
シミュレーション条件は、1次側電圧Vdc1が有り、2次側電圧Vdc2が有り(1次側電圧Vdc1と同値)、及び、出力電力指令値である位相差φの範囲が−60°〜+60°である。図9では、破線曲線で示す第1デューティ比D1及び第2デューティ比D2が共に1.0の場合(従来)と、実線曲線で示す第1デューティ比D1及び第2デューティ比D2が共に0.9の場合(実施例1)と、の2次側電流Idc2の値の比較結果が示されている。
本実施例1の方が、従来に比べて、位相差φの変化に対して2次側電流Idc2の値の傾斜が緩やかになっている。
シミュレーション条件は、図9と同一である。図10では、破線曲線で示す第1デューティ比D1及び第2デューティ比D2が共に1.0の場合(従来)と、実線曲線で示す第1デューティ比D1及び第2デューティ比D2が共に0.9の場合(実施例1)と、の変圧器電流実効値Itransの比較結果が示されている。
位相差φ=0°を基準にして、本実施例1の方が、従来に比べて、位相差φの変化に対する変圧器電流実効値Itransの立ち上り傾斜が緩やかになっている。
シミュレーション条件は、1次側電圧Vdc1が有り、2次側電圧Vdc2が無し(0V)、第2デューティ比D2が1.0、及び、出力電力指令値である位相差φが0°(出力電力指令値0W)である。図11では、第1デューティ比D1を0〜1の範囲で変更した場合の本実施例1と従来の変圧器電流実効値Itransの差異が示されている。
従来は、第1デューティ比D1が常に1で動作しているので、変圧器電流実効値Itransが大きい。本実施例1では、第1デューティ比D1を0〜1の範囲で変化させるため、変圧器電流実効値Itransを減少させることが可能である。特に、第1デューティ比D1が0.66の時に、変圧器電流実効値Itransが最小電流値となる。
図12は、従来の図2の3相DAB型DC/DCコンバータにおける起動時の2次側電流Idc2(1次側電圧Vdc1=400V、2次側電圧Vdc2=200V、デッドタイムtd有り)のシミュレーション結果を示す波形図である。図12において、横軸は時間t(s)、縦軸は2次側電流Idc2(A)である。
図15のフローチャートでは、制御部40により、デューティ比遷移領域Adtの処理(ステップST1〜ST4)と、ソフトスタート領域Assの処理(ステップST5〜ST6)と、が行われる。
本実施例1の3相DAB型DC/DCコンバータ及びその制御方法によれば、以下の(A)、(B)のような効果がある。
(A) 通常の運転制御では、比較例と同様に、1次側インバータ10A及び2次側インバータ30Aのうちのいずれか一方又は両方のインバータの駆動パルスS11〜S16,S31〜S36に、H側スイッチすべてを同時にオンするデューティ比D1,D2のパルスパターン、又はL側スイッチすべてを同時にオンするデューティ比D1,D2のパルスパターンを付加している。そのため、特に入出力間の電流差が大きい場合、同じ出力電力値でも回路内を循環し、出力電力Poに寄与しない電流値を大幅に低減することができるので、電力変換損失を低減することができる。これにより、上記の課題(a)を解決でき、各種の回路構成素子、放熱機器等の簡素化が可能となる。
図16は、図1−1の3相DAB型DC/DCコンバータを制御するための本発明の実施例2の制御部40Aの構成を示す機能ブロック図である。図16の制御部40Aにおいて、実施例1を示す図1−2の制御部40中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
デューティ比D1,D2を初期値(変圧器20Aに流れる変圧器電流Itが最小値(例えば、略0A)になる値2/3=0.66)に設定し、その後、デューティ比D1,D2を設定値(例えば、1.0)まで遷移させる。
2次側インバータ30Aの出力値(例えば、2次側電圧Vdc2)を一定値である目標値(例えば、400V)に維持するために、図示しない電圧計で測定された1次側電圧Vdc1と2次側電圧Vdc2との電圧比に基づき、第1、第2デューティ比D1,D2を設定し、それを1次側パルスパターン付加部46及び2次側パルスパターン付加部47へ与えるものである。第1デューティ比D1及び第2デューティ比D2は、実施例1と同様に、0〜1の範囲の所望の値である。
1次側電圧Vdc1と2次側電圧Vdc2とが近い場合の通常動作(I)と、2次側短絡時の動作(II)と、を説明する。
(I) 1次側電圧Vdc1と2次側電圧Vdc2とが近い場合の通常動作
例えば、図1−1の3相DAB型DC/DCコンバータにおいて、直流1次側電圧Vdc1を入力し、2次側平滑コンデンサ37の出力側に接続された図示しない負荷へ、一定の直流2次側電圧Vdc2を供給する場合、1次側電圧Vdc1と2次側電圧Vdc2とが近い時の通常動作について説明する。この通常動作では、実施例1と同様に、図7の回路モード(1)〜(6)中に第1、第2デューティ比D1,D2のパルスパターンが付加されていない。
例えば、負荷の変動によって2次側電圧Vdc2が0V(短絡状態)になった場合の動作を説明する。この動作では、図7の回路モード(1)〜(6)中に、第1デューティ比D1のパルスパターンが付加される。
図16の制御部40Aにおいて、2次側電圧Vdc2が0Vになり、誤差部42Aから位相差算出部43へ出力される誤差eが最大になる。位相差算出部43では、誤差eを0にするような位相差φ=0°を算出する。この位相差φ=0°は、補正部44で補正されて、駆動パルス生成部45へ入力される。駆動パルス生成部45は、補正された位相差φ=0°の1次側駆動パルスS10及び2次側駆動パルスS30を生成し、その1次側駆動パルスS10を1次側パルスパターン付加部46に入力すると共に、その2次側駆動パルスS30を2次側パルスパターン付加部47に入力する。
そのため、付加されたパルスパターンの第1、第2デューティ比D1,D2が例えば0.66の場合、回路モード(1)〜(6)に、従来の制御方法のパルスパターンが全く発生しなくなり、回路内を循環する電流が理論上0Aとなる。従って、特に入出力間の電圧差が大きい場合に顕著となる回路内を循環する無効電流を抑制することができる。
図17は、従来の図2の3相DAB型DC/DCコンバータにおける起動時の2次側電圧Vdc2(1次側電圧Vdc1=400V、デッドタイムtd有り)のシミュレーション結果を示す波形図である。図17において、横軸は時間t(s)、縦軸は2次側電圧Vdc2(V)である。
図19のフローチャートでは、制御部40Aにより、デューティ比遷移領域Adtの処理(ステップST1A〜ST4)と、ソフトスタート領域Assの処理(ステップST5A〜ST6A)と、が行われる。
本実施例2の3相DAB型DC/DCコンバータ及びその制御方法によれば、以下の(A)、(B)のような効果がある。
(A) 実施例1と略同様に、通常の運転制御では、比較例と同様に、1次側インバータ10A及び2次側インバータ30Aのうちのいずれか一方又は両方のインバータの駆動パルスS11〜S16,S31〜S36に、H側スイッチすべてを同時にオンするデューティ比D1,D2のパルスパターン、又はL側スイッチすべてを同時にオンするデューティ比D1,D2のパルスパターンを付加している。そのため、特に入出力間の電圧差が大きい場合、同じ出力電力値でも回路内を循環し、出力電力Poに寄与しない電流値を大幅に低減することができるので、電力変換損失を低減することができる。これにより、上記の課題(a)を解決でき、各種の回路構成素子、放熱機器等の簡素化が可能となる。
本発明は、上記実施例1、2に限定されず、他の利用形態や変形が可能である。この変形例としては、例えば、次の(1)〜(4)のようなものがある。
(1) 図7及び図8では、1次側駆動パルスS11〜S16に、第1デューティ比D1のパルスパターンを付加した制御方法を説明したが、2次側駆動パルスS31〜S36にのみ、第2デューティ比D2のパルスパターンを付加する制御方法、或いは、第1デューティ比D1及び第2デューティ比D2のパルスパターンを共に付加する制御方法に変更しても良い。このような制御方法を採用しても、上記実施例1、2と略同様の作用効果を奏することができる。
10,10A 1次側インバータ
11〜16,31〜36 スイッチ
17〜19 リアクトル
20,20A 変圧器
30,30A 2次側インバータ
37 2次側平滑コンデンサ
40,40A 制御部
41 2次側電流指令値設定部
41A 2次側電圧指令値設定部
42,42A 誤差部
43 位相差算出部
44 補正部
45 駆動パルス生成部
46 1次側パルスパターン付加部
47 2次側パルスパターン付加部
48,48A デューティ比設定部
49 1次側パルス駆動部
50 2次側パルス駆動部
Claims (8)
- 複数の高レベル側及び低レベル側のスイッチがフルブリッジ接続され、直流の1次側電圧及び1次側電流をスイッチングして交流電圧及び交流電流に変換して出力する1次側インバータと、
1次巻線及び2次巻線を有し、前記1次側インバータの出力電圧及び出力電流を前記1次巻線に入力し、誘起された交流電圧及び交流電流を前記2次巻線から出力する変圧器と、
複数の高レベル側及び低レベル側のスイッチがフルブリッジ接続され、前記2次巻線の出力電圧及び出力電流を整流し、直流の2次側電圧及び2次側電流を出力する2次側インバータと、
複数の1次側駆動パルスを出力して前記1次側インバータにおける前記複数の高レベル側及び低レベル側のスイッチをそれぞれオン/オフ動作させ、且つ、複数の2次側駆動パルスを出力して前記2次側インバータにおける前記複数の高レベル側及び低レベル側のスイッチをそれぞれオン/オフ動作させ、前記1次側インバータの出力値と前記2次側インバータの入力値との間の位相差を変えて前記2次側インバータの出力値を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記複数の1次側駆動パルス中及び/又は前記複数の2次側駆動パルス中に付加する、前記高レベル側のスイッチのすべて及び/又は前記低レベル側のスイッチのすべてを同時にオンするパルスパターンのデューティ比を、遷移させ、前記2次側インバータの出力値を目標値に遷移させる起動制御を行う、
構成にしたことを特徴とするスイッチング電源装置。 - 前記起動制御では、
前記2次側インバータの出力値と、前記パルスパターンのデューティ比と、を初期値に設定し、
前記位相差を用いたフィードバック制御を開始し、
前記パルスパターンのデューティ比を設定値まで遷移させ、
前記2次側インバータの出力値を前記目標値まで遷移させる、
構成にしたことを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。 - 前記デューティ比の前記初期値は、
前記変圧器に流れる変圧器電流が最小値になる値であり、
前記2次側インバータの出力値における前記初期値は、
零である、
ことを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置。 - 前記起動制御を行った後、
前記デューティ比を有する前記パルスパターンを、前記複数の1次側駆動パルス中及び/又は前記複数の2次側駆動パルス中に付加して、前記2次側インバータの出力値を一定値に維持する運転制御を行う、
構成にしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。 - 前記デューティ比を有する前記パルスパターンは、
前記複数の1次側駆動パルス中に付加する第1デューティ比のパルスパターンと、
前記複数の2次側駆動パルス中に付加する第2デューティ比のパルスパターンと、
を有し、
前記第1デューティ比及び前記第2デューティ比は、
0〜1の範囲の値であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。 - 前記1次側インバータ、前記2次側インバータ、及び前記変圧器は、単相、3相又は4相以上の電力変換を行う構成になっている、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。 - 前記1次側インバータの出力側と前記1次巻線との間、及び/又は、前記2次巻線と前記2次側インバータの入力側との間には、
リアクトルが接続されている、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。 - 複数の高レベル側及び低レベル側のスイッチがフルブリッジ接続され、直流の1次側電圧及び1次側電流をスイッチングして交流電圧及び交流電流に変換して出力する1次側インバータと、
1次巻線及び2次巻線を有し、前記1次側インバータの出力電圧及び出力電流を前記1次巻線に入力し、誘起された交流電圧及び交流電流を前記2次巻線から出力する変圧器と、
複数の高レベル側及び低レベル側のスイッチがフルブリッジ接続され、前記2次巻線の出力電圧及び出力電流を整流し、直流の2次側電圧及び2次側電流を出力する2次側インバータと、
を備えるスイッチング電源装置に対して、
複数の1次側駆動パルスを出力して前記1次側インバータにおける前記複数の高レベル側及び低レベル側のスイッチをそれぞれオン/オフ動作させ、且つ、複数の2次側駆動パルスを出力して前記2次側インバータにおける前記複数の高レベル側及び低レベル側のスイッチをそれぞれオン/オフ動作させ、前記1次側インバータの出力値と前記2次側インバータの入力値との間の位相差を変えて前記2次側インバータの出力値を制御する、
スイッチング電源装置の制御方法であって、
前記複数の1次側駆動パルス中及び/又は前記複数の2次側駆動パルス中に付加する、前記高レベル側のスイッチのすべて及び/又は前記低レベル側のスイッチのすべてを同時にオンするパルスパターンのデューティ比を、遷移させ、前記2次側インバータの出力値を目標値に遷移させる起動制御を行う、
ことを特徴とするスイッチング電源装置の制御方法。
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-
2020
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Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5027264A (en) * | 1989-09-29 | 1991-06-25 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Power conversion apparatus for DC/DC conversion using dual active bridges |
JP2016012970A (ja) * | 2014-06-27 | 2016-01-21 | 新電元工業株式会社 | Dc/dcコンバータの制御装置及びその制御方法 |
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