JP2021113939A - 少制御部光偏向器 - Google Patents
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Abstract
Description
少制御部光偏向器によれば、光導波路の放射端の数を増加させて光偏向の性能を向上させながら、光導波路の放射端の数を増加させることによる光の位相制御の煩雑さや消費電力の増大を抑制することができる。
まず、少制御部光偏向器の構成について図1〜図5を参照して説明する。なお、各図面に示される部材のサイズや位置関係は、説明を明確にするため誇張していることがある。図1および図2に示す少制御部光偏向器1は、複数の放射光を合成した光ビームの方向を制御する光偏向器であって、例えば光スイッチや光フェーズドアレイに適用されるものである。ここでは、図1に示すように、少制御部光偏向器の光ビーム出射方向におけるデバイス中心軸をZ軸に一致させ、Z軸の正の方向を正面としており、複数の放射光を放射する複数の放射端がX軸上に並べられているものとして説明する。
位相制御部10は、入射側の光導波路を形成する複数本の入射側のコアPSn(n=1〜4)が第1ピッチで並設されたものである。以下では、PSn(n=1〜4)を、単にPSnと表記する。位相制御部10には、入射側のコアPSnが所定の第1ピッチで並設されている。例えばコアPS1とコアPS2とは、図3に示すように、光導波路の幅方向にピッチp1で並設されている。位相制御部10は、光の位相を制御可能なアレイ状の光導波路を有している。位相制御部10は、図示しない電極線を介して送られる電圧や電流などの外部信号によって光導波路を形成するコアの屈折率を変化させる。
光出射部30は、出射側の光導波路を形成する複数本の出射側のコアCn1,Cn2(n=1〜4)の放射端On1,On2(n=1〜4)が第2ピッチで並設されたものである。以下、Cn1,Cn2(n=1〜4)を単にCn1,Cn2と表記し、On1,On2(n=1〜4)を単にOn1,On2と表記する。光出射部30はアレイ状の光導波路を有している。図3に示すように、例えば放射端O11と放射端O21とは、光導波路の幅方向にピッチp2で並設されている。また、放射端O21と放射端O12とはピッチp2で並設されており、放射端O12と放射端O22とはピッチp2で並設されている。なお、ピッチp2は、前記した式(1)〜式(3)に記載されたピッチprのことである。
ピッチ変換部50は、第2ピッチ(ピッチp2)が第1ピッチ(ピッチp1)よりも小さくなるように出射側の光導波路が形成されたものである。ピッチ変換部50は、複数本の出射側のコアCn1,Cn2を有している。出射側のコアCn1,Cn2における放射端On1,On2のピッチp2は、入射側のコアPSnのピッチp1よりも小さく形成されている。
光結合部70は、入射側のコアPSnと出射側のコアCn1,Cn2との間で光モード結合できるように、全ての入射側のコアPSnのそれぞれの光出射側の一部分と全ての出射側のコアCn1,Cn2のそれぞれの光入射側の一部分とが配設されたものである。
また、光結合部70では、2本の出射側のコアCn1,Cn2の間に1本の入射側のコアPSnが配置されている。言い換えると、位相制御部10の入射側のコアPSnの両隣に、1本ずつ出射側のコアCn1,Cn2が並列している。例えば入射側のコアPS1の両隣に1本ずつ出射側のコアC11,C12が並列している。また、入射側のコアPS2の両隣に1本ずつ出射側のコアC21,C22が並列している。
また、出射側のコアC22において入射側のコアPS2と対向する側(図4Aにおいて上側)に配置された側面は、入射側のコアPS2の側面に平行に配置され、端部71の幅が最も小さい。そして、出射側のコアC22において、端部71から光出射側(図4Aにおいて右側)に向かってコア幅は徐々にリニアに大きくなっている。
少制御部光偏向器1における光ビーム成形について図1および図3を参照して説明する。導波路型光フェーズドアレイにおいて、光ビームを成形する条件の1つとして、最大出射角度方向に光ビームを出射する際には、光出射部30において隣接光導波路間の位相差をπとしなければならない。ところが、少制御部光偏向器1における光結合部70において、例えば入射側のコアPS1から出射側のコアC11,C12へ分岐したそれぞれの光は同位相であり、これら隣接しているコアC11,C12間には位相差を与えることができない。また、例えば入射側のコアPS2から出射側のコアC21,C22へ分岐したそれぞれの光は同位相であり、これら隣接しているコアC21,C22間には位相差を与えることができない。
また、コアPS1およびコアPS2の位置からZ軸に対称な位置では、光結合部70において隣り合うコアPS3とコアPS4との間に、コアC32とコアC41が配置されており、これらコアC32とコアC41は、ピッチ変換部50において交差している。
少制御部光偏向器1は、一般的な半導体装置製造プロセスにより製造することができる。例えば基板110上に下部クラッド91を製膜し、出射側のコアの材料を積層してエッチングすることで出射側のコアCn1,Cn2を形成する。そして、出射側のコアをマスクして入射側のコアの材料を積層してエッチングすることで入射側のコアPSnを形成する。そして、下部クラッド91および各コアの上から、上側クラッドを積層することで、少制御部光偏向器1を製造することができる。
本願発明者らは、以下のシミュレーションを行うことで、少制御部光偏向器1の効果を確認した。まず、図1〜図5を適宜参照してシミュレーションの条件について説明する。
<全体構成の条件>
少制御部光偏向器1では、入射側の光導波路の数n=4、出射側の光導波路の数=8、前記した式(3)におけるN(放射端の数)=8とした。位相制御部10は、4本の入射側のコアPSnからなる光導波路である。以下、シミュレーションにおいて入射側のコアを有機コアと呼ぶ。ピッチ変換部50は、8本の出射側のコアCn1,Cn2からなる光導波路とする。以下、シミュレーションにおいて出射側のコアを無機コアと呼ぶ。光出射部30は、8本の無機コアCn1,Cn2からなる光導波路の放射端On1,On2とする。光結合部70は、第n番目の1つの有機コアPSnに対して2つの無機コアCn1,Cn2に光を等分配する。
(位相制御部10の条件)
ピッチp1=10μm(図5Aを参照)
有機コアPSnの材料:EOポリマー(屈折率1.66)
有機コアPSnの断面形状:正方形(幅1.5μm、厚み1.5μm)
クラッド90の材料:SiO2(屈折率1.48)
下部クラッド91の厚み:3μm
クラッド90全体の厚み:7μm
無機コアCn1,Cn2の上に積層されたクラッドの厚み:3.5μm
下部クラッド91の上に積層されたクラッドの厚み:4μm
無機コアCn1,Cn2の材料:SiN(屈折率2.01)
無機コアCn1,Cn2の断面形状:長方形(幅1.0μm、厚み0.5μm)
有機コアPSnと無機コアCn1,Cn2で下部クラッド91を共通とした。ここで、各コアは、厚み3μmの下部クラッド上にあり、コアの周囲はSiO2で覆われている。また、無機コアは、有機コアと同じ下部クラッド上にある。有機コアPSnの両隣に無機コアCn1,Cn2を並列させた構造とした。
有機コアPSnと無機コアCn1,Cn2との間隔d:0.4μm(一定)
無機コアCn1,Cn2には、図4Aに示すテーパ構造を適用した(図5B、図5Cを参照)。
テーパ先端での幅:0.5μm(図5Bを参照)
テーパ終端での幅:1.0μm(図5Cを参照)
テーパの長さ:500μm
テーパの厚み:0.5μm(一定)
テーパ終端は、ピッチ変換部50の無機コアにそれぞれ接続されている。有機コアPSnは、テーパの終端地点で途切れており、その先へは延長しない構造とした。
無機コアCn1,Cn2については、位相制御部10と同じ材料・断面形状とした。
無機コアCn1,Cn2の材料:SiN(屈折率2.01)
無機コアCn1,Cn2の断面形状:長方形(幅1.0μm、厚み0.5μm)
交差光導波路は、面内で交差する構造である(図5D、図5Eを参照)。図5Dに示すように、無機コアC12と無機コアC21は、交差地点の手前で各導波路の側面部が接触して一体化しており同じ層内で合流している(図5Dを参照)。また、無機コアC12と無機コアC21は、同じ層内で合流した地点から先の放射端側では、X軸方向における配置が入れ替わっている(図5Eを参照)。
交差光導波路の交差角度θ:4°(図3を参照)
ピッチ変換部50では、無機コアCn1,Cn2のすべての光路長を均一にするように、曲げ光導波路等を適用し、長さを調節した。
(光出射部30の条件)
ピッチp2=2μm(図5Eを参照)
前記したシミュレーションの条件の下、少制御部光偏向器1の出力光ビームについて、ビーム伝播法(BPM:Beam Propagation Method)によるシミュレーションを行った結果について図6A、図6B、図7A、図7B、図8Aおよび図8Bを参照(適宜各図面参照)して説明する。
(光の方向についての概略)
少制御部光偏向器1は、光出射部30における導波路の位相の分布によって、光の方向を決めることが可能である。導波路間の位相をすべて同位相にすると、図6Aおよび図6Bに示すように、真ん中に鋭いビームを出すことができる。また、導波路間に位相差π(180°)を与えることで、図7Aおよび図7Bに示すように、最大方向にビームを出すことができる。これにより、少制御部光偏向器1は、光ビームを成形しつつ偏向面を大きくすることができることを確認できた。
なお、図6Bおよび図7Bに示すグラフの横軸は、光の出射方向の角度を示しており、縦軸は光強度を示している。ここで、光の出射方向の角度は、図1のX軸とZ軸の交点からX軸の正の方向に測ったプラスの角度と、X軸の負の方向に測ったマイナスの角度とを示している。また、光の各出射方向の角度における光強度については、図1のZ軸上の方向、すなわち少制御部光偏向器1の正面方向における値(最大値)を1、最小値を0に正規化して表わしている。
隣接光導波路間の位相差が0の場合の光ビーム遠視野像について図6Aを参照して説明する。図6Aに示す画像は、隣接光導波路間の位相差が0の場合に、光出射部30から得られた光ビームの遠視野像を示す。図6Aでは、光強度を濃淡で示し、濃い領域ほど光強度が高くなっている。これは、位相制御部10の有機コアPS1〜PS4に、同位相となるような光を伝搬させたときの結果である。すなわち、有機コアPS1,PS2といった隣接する光導波路間の位相差が0となっている。この場合、図6Aに示すように、中央にピークを有する光ビームが確認された。この光ビーム幅、すなわち光ビーム広がり角度は7.3°であった。ここで、光ビーム広がり角度の値(7.3°)は、図6Bに示す1次元プロファイルの半値幅から求められたものである。この光ビーム広がり角度の結果についての考察は後記する。
隣接光導波路間の位相差がπの場合の光ビーム遠視野像について図7Aを参照して説明する。図7Aに示す画像は、隣接光導波路間の位相差がπの場合に、光出射部30から得られた光ビームの遠視野像を示す。図7Aでは、光強度を濃淡で示し、濃い領域ほど光強度が高くなっている。
ここで、少制御部光偏向器1の光出射部30における導波路の放射端のピッチ(p2)と最大偏向角度との関係について図8Aを参照して説明する。図8Aに示すグラフの横軸は、放射端のピッチ[μm]であり、縦軸は、前記した式(4)の右辺の分子である最大偏向角度[°]であって、前記した式(2)で示される最大出射角度θmaxの2倍の値である。図8Aに示すグラフは、前記した式(2)および式(4)を用いて、入力光の波長λ=1550nmとする計算条件から計算した理論値を図示したものである。このグラフから、導波路の放射端のピッチが狭くなるほど、最大偏向角度が大きくなることが分かる。本シミュレーションでは、光出射部30の条件として、ピッチp2=2μmとしており、シミュレーション結果の最大偏向角度(42°)は、図8Aにおいてピッチが2μmの場合の最大偏向角度の理論値とよく一致するものとなった。
ここで、少制御部光偏向器1の光出射部30におけるチャネル数と光ビーム広がり角度との関係について図8Bを参照して説明する。光出射部30におけるチャネル数とは、光出射部30における導波路の放射端On1,On2の数Nのことである。図8Bに示すグラフの横軸は、光出射部におけるチャネル数、つまり光出射部30における導波路の放射端On1,On2の数Nである。また、縦軸は、前記した式(3)で示される光ビーム広がり角度Φ、つまりビームの細さである。図8Bに示すグラフは、前記した式(3)を用いて、入力光の波長λ=1550nm、および、ピッチpr=2μmとする各計算条件から計算した理論値を図示したものである。このグラフから、光の出てくるチャネル数、すなわち放射端の数Nが増加するほど、広がり角度を減らしてビームの収束性が良くなることが分かる。本シミュレーションでは、入射側の光導波路の数n=4、放射端の数N=8の条件としており、シミュレーション結果の光ビーム広がり角度の値(7.3°)は、図8Bにおいてチャネル数が8の場合の光ビーム広がり角度の理論値とよく一致するものとなった。
光フェーズドアレイについて図9を参照して説明する。図9は、図1の少制御部光偏向器を適用した光フェーズドアレイを模式的に示す構成図である。なお、光フェーズドアレイ100は、光導波路を形成するコアの周囲にクラッドを備えているが、図9では図示を省略している。また、図1の少制御部光偏向器1と同じ構成には同じ符号を付して説明を省略する。
基板110は、様々な材料を用いて形成することができる。例えば、基板110の材料としては、ソーダガラス、SiO2、石英、メチルアクリレート、シリコン、LiNbO3、LiTaO3、アルミナ、GaAlAs、InP等を用いることが可能である。基板110の一方の面には、光入射部120と、光スプリッタ130と、複数の電極線140と、少制御部光偏向器1と、が形成されている。
一方、光フェーズドアレイ100は、位相制御部10の光導波路の数nに対して光出射部30における光導波路の放射端の数を2nに増加させた構造を有している。
一方、光フェーズドアレイ100は、位相制御部10の光導波路の数をN/2本に低減しても、N本の放射端を備えた光フェーズドアレイと同じ光ビーム広がり角度Φを有するビーム光線が得られる性能を発揮すると共に消費電力を抑制することができる。
前記実施形態に係る少制御部光偏向器において、交差光導波路は平面交差することとして説明したが、一方の光導波路が他方の光導波路の上に乗り上げて立体交差することも可能である。ただし、交差光導波路は平面交差する方が、製造の容易性から好ましい。また、ピッチ変換部50で無機コアの長さを調節する代わりに、放射端の位置で光路長が等しくなるように、位相制御部10において、伝搬する光の位相を調節するようにしてもよい。また、光出射部30から出力する光ビームをZX水平面内から上方(Y軸方向)に出射するために、放射端に回折格子をさらに設けるようにしてもよい。また、少制御部光偏向器として、入射側の光導波路の本数nが4本である形態を説明したが、これに限らず、本数nは例えば8本や16本、あるいはそれ以上でも構わない。
10 位相制御部
30 光出射部
50 ピッチ変換部
70 光結合部
71 端部
90 クラッド
91 下部クラッド
92 中層クラッド
93 上部クラッド
100 光フェーズドアレイ
110 基板
120 光入射部
130 光スプリッタ
140 電極線
PS1,PS2,PS3,PS4 コア(入射側のコア)
C11,C12,C21,C22,C31,C32,C41,C42 コア(出射側のコア)
O11,O12,O21,O22,O31,O32,O41,O42 放射端
Claims (7)
- 入射側の光導波路を形成する複数本の入射側のコアが第1ピッチで並設された位相制御部と、
出射側の光導波路を形成する複数本の出射側のコアの放射端が第2ピッチで並設された光出射部と、
前記第2ピッチが前記第1ピッチよりも小さくなるように前記出射側の光導波路が形成されたピッチ変換部と、
前記入射側のコアと前記出射側のコアとの間で光モード結合できるように、全ての前記入射側のコアのそれぞれの光出射側の一部分と全ての前記出射側のコアのそれぞれの光入射側の一部分とが配設された光結合部と、を備え、
前記光結合部では、2本の前記出射側のコアの間に1本の前記入射側のコアが配置され、
前記光結合部において隣り合う2本の前記入射側のコアの間に配置された2本の前記出射側のコアによって、前記ピッチ変換部において交差する交差光導波路が形成されている、少制御部光偏向器。 - 前記出射側の光導波路は曲げ光導波路を含む、請求項1に記載の少制御部光偏向器。
- 前記ピッチ変換部において交差する2本の前記出射側のコアは、交差する箇所を含めて同じ厚みで形成されている、請求項1または請求項2に記載の少制御部光偏向器。
- 前記光結合部において、前記出射側のコアは、端部から幅が広がる勾配を有した形状である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の少制御部光偏向器。
- 前記光結合部において、前記入射側のコアを両側から挟むように配置された2本の前記出射側のコアは全体として前記端部が先細りの形状である、請求項4に記載の少制御部光偏向器。
- 前記入射側のコアは有機材料からなり、前記出射側のコアは無機材料からなる、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の少制御部光偏向器。
- 前記入射側のコアの下に設けられたクラッドと、前記出射側のコアの下に設けられたクラッドとは、同じ厚みで連続的に形成されている、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の少制御部光偏向器。
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