JP2021113782A - 電子時計および電子時計の制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、1つの時分モーターで連動して運針している時分針の針位置検出処理を開始すると、まず、時分モーターを1パルス駆動し、ローターの極性を合わせる。その後、時分針の針位置を検出する光センサーの作動と、時分モーターの駆動とを交互に実行して時分針の針位置検出処理を行っている。
以下、第1実施形態の電子時計1を図面に基づいて説明する。
図1は、電子時計1の概略正面図である。電子時計1は、ケース2と、ケース2内に配置された文字板3と、文字板3の平面中心位置に設けられた3本の指針軸にそれぞれ取り付けられた時針4、分針5、秒針6と、日車7と、りゅうず8と、Aボタン9Aと、Bボタン9Bとを備える。
このため、電子時計1は、図示は省略するが、前記電波を受信するアンテナおよび受信回路と、時針4、分針5、秒針6、日車7を駆動する駆動機構と、針位置検出機構と、前記駆動機構や針位置検出機構の駆動を制御する制御部60と、二次電池等の電源などを備えている。制御部60は、後述するように、駆動機構の駆動を制御する回転制御部61と、針位置検出機構の駆動を制御する検出制御部62とを備える。
針位置検出機構は、秒針6が基準位置である0秒位置にあることを検出する秒針位置検出機構と、時針4および分針5が基準位置である00時00分位置にあることを検出する時分針位置検出機構とを備える。日車7の位置検出機構は設けられていない。
針位置検出時の各モーター駆動パルスの周波数を20Hzとすると、秒針6を1周駆動させるための時間、つまり針位置を検出するまでの最長時間は、1/20×60=3秒である。同様に、時針4を1周、分針5を12周駆動させるための時間、つまり針位置を検出するまでの最長時間は、1/20×8640=432秒=7.2分である。
[時分針駆動機構]
時分針駆動機構10は、図2に示すように、駆動装置である時分モーター20と、時分モーター20からの駆動力を伝達する時分針用輪列30と、時分モーター20の駆動を制御する回転制御部61(図3参照)とを備えている。なお、図2は、時分針駆動機構10を電子時計1の裏面側から見た分解斜視図である。
時分針用輪列30は、時分モーター20のローター21に一体的に形成されたローターかな211に噛合する五番車31と、五番車31の図示略のかなに噛合する三番車32と、三番車32の図示略のかなに噛合する二番車33と、二番車33のかな331に噛合する日の裏車34と、日の裏車34のかな341に噛合する筒車35とを備える。
二番車33および筒車35は、秒針6が取り付けられる図示略の四番車と同軸上に配置されている。また、二番車33には分針5が取り付けられ、筒車35には時針4が取り付けられている。
ここで、本実施形態の前記時分針用輪列30の減速比は、時分モーター20に1パルス入力すると、前記分針5が1/12分だけ運針するように設定されている。このため、通常運針時には、12パルスで1分(60秒)運針されるので、回転制御部61は駆動パルスの周波数を1/5Hzに設定する。
一方、針位置検出時には、早送りが可能なように、回転制御部61は駆動パルスの周波数を20Hzに設定する。
次に、時針4および分針5の針位置検出機構について、図3も参照して説明する。
図3に示すように、本実施形態では、針位置検出機構として、時分針光センサー40と、検出制御部62とが設けられている。
時分針光センサー40は、発光素子41と、受光素子42とを備えており、前記検出制御部62で制御されている。
[時分針光センサー]
五番車31、三番車32、二番車33、筒車35には、図2、3に示すように、時分針光センサー40での検出に用いられる検出孔31A,32A,33A,35Aが形成されている。
そして、時針4および分針5が12時位置に配置された時に、前記検出孔31A,32A,33A,35Aが第二基準位置で互いに重なり合う位置となるように設定されている。この第二基準位置には、透過型の時分針光センサー40が設けられている。時分針光センサー40は、発光素子41と受光素子42とを備え、これらの発光素子41および受光素子42は、五番車31、三番車32、二番車33、日の裏車34、筒車35の厚み方向両側に設けられ、これらを挟んで互いに対向して配置されている。
なお、前記発光素子41および受光素子42間に地板や輪列受が配置されている場合には、これらの地板や輪列受にも、時分針光センサー40の透光を阻害しないように透光孔が設けられている。
秒駆動機構は、図3に示すように、秒モーター70と、秒モーター70の駆動力を伝達する秒針用輪列80と、秒モーター70の駆動を制御する回転制御部61とを備えている。秒モーター70は、時分モーター20と同様のステッピングモーターである。
秒針用輪列80は、複数の歯車を備え、少なくとも2つの歯車81、82には、秒針6が基準位置である0秒位置に移動した際に、歯車81、82の軸方向に互いに重なる検出孔81A、82Aがそれぞれ形成されている。
秒針光センサー50は、時分針光センサー40と同じく、発光素子51と、受光素子52とを備えており、前記検出制御部62で制御されている。
秒針光センサー50は、秒モーター70および秒針用輪列80で駆動される秒針6が基準位置、具体的には0秒位置に位置することを検出するものであり、時分針光センサー40と同様のものであるため、説明を省略する。
カレンダー駆動機構は、図示を省略するが、日モーターと、日モーターの駆動力を伝達する日車用輪列と、日モーターの駆動を制御する回転制御手段とを備えている。なお、電子時計1は、日車7の基準位置を検出する検出機構は設けられていない。
システムリセットは、操作者によるボタン9A、9Bやりゅうず8の操作や、裏蓋を開けることで露出するシステムリセット端子への入力や、電池投入等の所定の条件に該当した場合に実行される。
制御部60は、システムリセットが発生すると、時分モーター20、秒モーター70のローター21の極性と、回転制御部61から出力される駆動パルスの極性、つまりモーターコイルを流れる駆動電流の向きとを合わせるための正転運転を行う。なお、本実施形態において、電子時計1を正面から視認した場合に、各指針を時計回りに回転させる方向を正転方向、指針を反時計回りに回転させる方向を逆転方向という。
具体的には、制御部60は、まず、秒モーター70のローターの極性と、駆動パルスの極性を合わせるために、秒モーター70つまり秒針6を正転方向に運針する2発の駆動パルスを出力するステップS11を実行する。
極性が合っている状態で2発の駆動パルスを出力すると、秒針6は2ステップつまり2秒分運針される。一方、極性が合っていない状態で2発の駆動パルスを出力すると、1発目の駆動パルスでは秒モーター70は動かないため、秒針6は1ステップつまり1秒分運針される。
したがって、2発の駆動パルスを出力すると、秒針6は1ステップまたは2ステップ運針され、いずれの場合も、極性は一致した状態となる。
ここで、一定数の逆転のパルス数は、バックラッシュを詰めるために必要なパルス数によって異なる。一定数の逆転のパルス数は、バックラッシュを詰めるために必要なパルス数をN発とすると、極性合わせで正転運針した2発とN発との和である(N+2)発以上であればよい。このため、一定数の逆転のパルス数は、例えば、N=1の場合は3発でよく、N=2の場合は4発でよく、N=120の場合は122発でよい。
バックラッシュを詰めるためのパルス数は、輪列の構造などに応じて変わるが、例えば、分針5で10分程度であり、12発のパルス数で1分運針する場合は、120発のパルス数である。
次に、制御部60は、時針4および分針5を逆転で一定数運針するステップS14を実行する。
逆転のパルス数が3発の場合、ステップS13、S14を実行すると、各指針は、ステップS11を実行する前の初期位置に対し、1〜2ステップ逆転方向に運針した位置に移動する。すなわち、極性合わせの2発で、指針が2ステップ運針した場合は、3発の逆転パルスにより、初期位置に対して逆転方向に1ステップ運針した位置に指針は移動する。また、極性合わせの2発で、指針が1ステップ運針した場合は、3発の逆転パルスにより、初期位置に対して逆転方向に2ステップ運針した位置に指針は移動する。
このステップS13、S14の処理が第1制御処理である。このため、逆転方向は第1方向の一例であり、第1ステップ数は一定数の一例である。
制御部60は、ステップS15で秒針6が0秒位置に移動したことを検出すると、時針4および分針5の針位置を検出する時分針位置検出工程であるステップS16を実行する。時分針位置検出工程では、前述したように、回転制御部61で時針4および分針5を1ステップずつ駆動し、時針4および分針5が駆動されるごとに、時分針光センサー40を作動し、時針4および分針5が基準位置である0時0分位置であるか否かを検出する。
このステップS15、S16の処理が第2制御処理である。このため、正転方向は第2方向の一例である。
このように複数回のシステムリセットを行う場合、2回目以降のシステムリセット時には、各指針が基準位置に停止している状態で図4の処理が実行される場合がある。この場合、前述したように、ステップS13、S14の逆転で一定数運針した時点では、各指針は基準位置に対して、逆転方向にNステップあるいはN+1ステップ移動した位置にある。このため、ステップS15、S16の針位置検出工程では、各指針はバックラッシュを詰めるために必要なNステップあるいはN+1ステップ運針するだけで基準位置に移動し、針位置検出工程を終了でき、検出工程時間も短縮できる。
また、図4の第1制御処理および第2制御処理は、システムリセット時に実行され、通常運針時には実行されない。通常運針時に各制御処理を実行しないのは以下の理由である。すなわち、通常運針時、針位置は通常一致しており、針位置がずれる頻度は少ない。このため、通常運針時に、第1制御処理および第2制御処理を行う必要がなく、逆にこれらの制御処理を行うと、ユーザーにとって奇妙な運針に見えてしまうためである。
また、本実施形態は、位相が揃っている場合の針位置検出の時間短縮に有効であるため、通常運針時に仮に位相がずれていた場合、逆転運針は時間短縮に必ずしも最適ではないためである。
本実施形態によれば、指針である時針4、分針5、秒針6と、指針を駆動する駆動部である時分モーター20、秒モーター70と、指針が基準位置にあることを検出する針位置検出機構と、システムリセットが実行されると、駆動部に指針を逆転方向である第1方向に一定数運針させるステップS13、S14の第1制御処理を実行した後、正転方向である第2方向に指針を運針させながら、針位置検出機構による検出動作を実行するステップS15、S16の第2制御処理を実行する制御部60とを備える。
このため、各指針が基準位置にある状態で、システムリセットが行われた場合に、第1制御処理の一定数を、指針が基準位置に対して逆転方向に、かつ、バックラッシュを詰めるために必要なパルス数に基づいて設定することで、第2制御処理時には、最小限の運針で、バックラッシュを詰めた状態で、各指針を基準位置に移動することができる。このため、電子時計1の製造工程でシステムリセットを複数回実行した場合、少なくとも2回目以降のシステムリセット時、つまり各指針が基準位置に位置する状態でシステムリセットが行われた場合の針位置検出時間を短縮できる。
また、指針を取り付ける前に、システムリセット時の処理を実行すると、時分針用輪列30、秒針用輪列80のバックラッシュを同じ側つまり正転側に詰めることができる。この状態で指針を取り付ければ、指針の取付け精度を向上できる。さらに、指針が取り付けられた状態で、システムリセット時の処理を実行すると、針位置検出処理によって基準位置に移動した各指針の目盛の指示精度も向上できる。
そして、システムリセット時の処理は、指針を取り付けるための処理、つまり各輪列30、80を正転側にバックラッシュを詰めた状態で基準位置に移動できるので、針取付け用の専用モードを別途設ける必要が無く、システムリセット時の処理で兼用できる。
第2実施形態は、システムリセット時の制御部60による制御フローのみが第1実施形態と相違する。このため、図5の制御フローを参照して説明する。
第2実施形態は、逆転運針によって極性を合わせても支障がない機種の場合に、逆転方向である第1方向の運針で極性合わせを兼ねることで、正転方向への極性合わせ運針を省略したものである。
このため、制御部60は、第1実施形態のステップS11、S12の処理は省略し、システムリセット時に、まず、秒針6を逆転で一定数つまり第1ステップ数運針する第1制御処理であるステップS21を実行する。
次に、制御部60は、時針4および分針5を逆転で一定数つまり第1ステップ数運針する第1制御処理であるステップS22を実行する。
ここで、バックラッシュを詰めるために必要な正転方向のパルス数をN発とすると、ステップS21、S22における第1ステップ数である一定数は、逆転方向の1発目の極性が合っておらず運針しない場合の補償のための1発を加えた(N+1)発以上であればよい。したがって、N=1の場合、逆転方向に2発運針すればよく、N=2の場合は3発運針すればよい。
制御部60は、ステップS22で秒針6が0秒位置に移動したことを検出すると、時針4および分針5の針位置を検出する時分針位置検出工程であるステップS24を実行する。ステップS24は、第1実施形態のステップS15と同じ第2制御処理であるため、説明を省略する。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同じく、第1制御処理であるステップS21、S22と、第2制御処理であるステップS23、S24を実行しているので、電子時計1の製造工程でシステムリセットを複数回実行した場合、少なくとも2回目以降のシステムリセット時、つまり各指針が基準位置に位置する状態でシステムリセットが行われた場合の針位置検出時間を短縮できる。
また、指針を取り付ける前に、システムリセット時の処理を実行すると、時分針用輪列30、秒針用輪列80のバックラッシュを同じ側つまり正転側に詰めることができ、指針の取付け精度や指示精度も向上できる。
その上、逆転で一定数運針する際つまり第1方向に第1ステップ数運針する際に、極性合わせも行うことができるので、極性合わせ用の正転方向への運針を省略できる。このため、第1実施形態に比べて運針数を減少でき、針位置検出時間もより短縮できる。
第3実施形態は、システムリセット時の制御部60による制御フローのみが第1、2実施形態と相違する。このため、図6の制御フローを参照して説明する。
第3実施形態は、針位置検出処理に要する最大時間が閾値を超える指針に対しては、第1実施形態と同じ処理を行い、閾値以下の指針に対しては、第1制御処理を行わずに、第2制御処理つまり針位置検出処理を実行するものである。
閾値は、適宜設定できるが、例えば、3秒である。このため、第1実施形態で説明したように、針位置検出処理の最大時間が3秒である秒針6は、閾値以下の指針であり、約7分である時針4および分針5は、閾値を超える指針である。なお、第1制御処理を実行するか否かは、設計者が指針の駆動速度を決定した際に、閾値に基づいて予め指針ごとに設定しておくことができる。
次に、制御部60は、第1実施形態のステップS13の処理は行わず、第1実施形態のステップS14と同じ第1制御処理である時針4および分針5を逆転で一定数運針するステップS33を実行する。
第3実施形態によれば、時針4および分針5は、第1実施形態と同じく、第1制御処理であるステップS33と、第2制御処理であるステップS35を実行しているので、電子時計1の製造工程でシステムリセットを複数回実行した場合、少なくとも2回目以降のシステムリセット時、つまり時針4および分針5が基準位置に位置する状態でシステムリセットが行われた場合の針位置検出時間を短縮できる。なお、時針4および分針5に対して第1制御処理と第2制御処理とを実行するようにしたが、時針4または分針5の針位置検出処理に要する最大時間が閾値を超える場合、時針4または分針5のいずれかに対してのみ第1制御処理と第2制御処理とを実行するようにしてもよい。また、指針を取り付ける前に、システムリセット時の処理を実行すると、時分針用輪列30のバックラッシュを同じ側つまり正転側に詰めることができ、時針4および分針5の取付け精度や指示精度も向上できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、時針4および分針5と、秒針6とは、時分モーター20および秒モーター70で独立して運針できるため、時針4および分針5と、秒針6とを同時に運針して極性合わせを行ってもよい。同様に、時針4および分針5と、秒針6とを逆転方向に一定数運針する処理を同時に行ってもよいし、時針4および分針5と、秒針6との針位置検出処理を同時に行ってもよい。これらを同時に行えば、システムリセットから通常運針までの時間を短縮できる。
システムリセット時に針位置を検出する指針は、時針4、分針5、秒針6以外でもよい。例えば、電子時計1の動作モードを示す針や、曜日などを指示する針などでもよく、針位置検出の対象となる針であればよい。また、日車7の位置を検出する機構を設けた場合には、日車7もシステムリセット時に位置を検出する対象とすれば良い。
ここで、時針4や分針5は、秒針6に比べて、1周させるのに必要なステップ数が多いため、時針4や分針5を運針するモーターに対して第1制御処理を実行すれば、2回目以降のシステムリセット時の針位置検出時間を短縮できる効果がある。特に、1つのモーターで、時針4および分針5を連動して運針する場合に、針位置検出の時間短縮効果が高い。
本開示の電子時計は、指針と、前記指針を駆動する駆動部と、前記指針が基準位置にあることを検出する針位置検出機構と、システムリセットが実行されると、前記駆動部に前記指針を第1方向に第1ステップ数運針させる第1制御処理を実行した後、前記第1方向とは反対方向である第2方向に前記指針を運針させながら、前記針位置検出機構による検出動作を実行する第2制御処理を実行する制御部と、を備えることを特徴とする。
本開示の電子時計によれば、システムリセットを複数回実行した場合、少なくとも2回目以降のシステムリセット時、つまり各指針が基準位置に位置する状態でシステムリセットが行われた場合の針位置検出時間を短縮できる。また、各輪列のバックラッシュを正転側に詰めることができるため、指針の取付け精度を向上できる。
本開示の電子時計によれば、制御部は、システムリセット後、最初に極性合わせを行うために正転方向の運針を行っているので、正転運針によって極性合わせを行う必要がある機種においても、正しく極性合わせを行うことができる。
本開示の電子時計によれば、第1方向への一定数運針する際に、極性合わせも行うことができるので、極性合わせ用の運針を省略できて運針数を減少でき、針位置検出時間もより短縮できる。
針位置検出処理に要する最大時間が閾値を超える指針は、第1制御処理および第2制御処理を行うことで、少なくとも2回目以降のシステムリセット時の針位置検出時間を短縮できる。
本開示の電子時計によれば、時針や分針は、1周させるために必要なステップ数が多いため、第1制御処理および第2制御処理を行うことで、少なくとも2回目以降のシステムリセット時の針位置検出時間を短縮できる効果が高い。
本開示の電子時計によれば、時針および分針を一つのモーターで連動して運針する場合、時針を1周させるために必要なステップ数が多いため、第1制御処理および第2制御処理を行うことで、少なくとも2回目以降のシステムリセット時の針位置検出時間を短縮できる効果が高い。
本開示の電子時計の制御方法によれば、システムリセットを複数回実行した場合、少なくとも2回目以降のシステムリセット時、つまり各指針が基準位置に位置する状態でシステムリセットが行われた場合の針位置検出時間を短縮できる。また、各輪列のバックラッシュを正転側に詰めることができるため、指針の取付け精度を向上できる。
Claims (7)
- 指針と、
前記指針を駆動する駆動部と、
前記指針が基準位置にあることを検出する針位置検出機構と、
システムリセットが実行されると、前記駆動部に前記指針を第1方向に第1ステップ数運針させる第1制御処理を実行した後、前記第1方向とは反対方向である第2方向に前記指針を運針させながら、前記針位置検出機構による検出動作を実行する第2制御処理を実行する制御部と、
を備えることを特徴とする電子時計。 - 請求項1に記載の電子時計において、
前記制御部は、前記システムリセットが実行された後に、極性合わせの運針を行った後、前記第1制御処理および前記第2制御処理を順次実行する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1に記載の電子時計において、
前記第1方向への運針は、極性合わせの運針を兼ねる
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子時計において、
前記指針は、針位置検出処理に要する最大時間が閾値を超える指針である
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項4に記載の電子時計において、
時針および分針を備え、
前記指針は、前記時針および前記分針のうちの少なくともいずれか一方である
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項4に記載の電子時計において、
時針および分針を備え、
前記駆動部は、前記時針および前記分針を駆動する一つのモーターを備える
ことを特徴とする電子時計。 - 指針と、前記指針を駆動する駆動部と、前記指針が基準位置にあることを検出する針位置検出機構と、を備える電子時計の制御方法であって、
システムリセットが実行されると、前記駆動部に前記指針を第1方向に第1ステップ数運針させる第1制御処理を実行した後、前記第1方向とは反対方向である第2方向に前記指針を運針させながら、前記針位置検出機構による検出動作を実行する第2制御処理を実行する
ことを特徴とする電子時計の制御方法。
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