JP2021113019A - 車両用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】映像に含まれる機密情報、個人情報、または、映像のコンテンツなど、他人に知られたくない情報を保護することの可能な車両用表示装置を提供する。【解決手段】車両用表示装置は、車速情報取得部18、20、表示部3、投射機4および制御部10を備える。車速情報取得部18、20は、自車両の車速情報を取得する。表示部3は、車両Vのウィンドシールド2に設けられるディスプレイ用フィルム3aを含んで構成されている。投射機4は、表示部3に対し、任意の位置に任意の大きさの映像を投射することが可能である。制御部10は、車速情報取得部18、20により取得される車速情報に基づき、車速が遅いほど、投射機4から表示部3に投射される映像または映像に含まれる内容が車外から識別または判読されにくくなるように映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する。【選択図】図5
Description
本発明は、ウィンドシールドディスプレイ装置(以下、「WSD装置」という)を主体として構成される車両用表示装置に関するものである。
従来、車両に搭載されるWSD装置などの車両用表示装置が知られている。WSD装置は、車両のウィンドシールドに設けられる表示部に対してプロジェクタから映像を投射し、そのウィンドシールドに映像が浮かび上がるように表示する装置である。車両のドライバを含む乗員(以下、単に「乗員」という)は、ウィンドシールドに表示された映像と車外の光景とを同時に視認することが可能である。
特許文献1には、プロジェクタから投射される映像を表示するための表示部を形成する反射型の透明スクリーンが記載されている。この透明スクリーンは、プロジェクタ側から順に、透明基材と、映像表示用の反射膜と、光の透過率を調整可能な調光部材とが積層されたものである。この透明スクリーンは、プロジェクタから映像を投射する際、調光部材の光透過率を下げることで、プロジェクタ側とは反対側からの映像の視認が抑制される構成とされている。
ところで、WSD装置は、ウィンドシールドの表示部に投射される映像が、車外の人や他車両に乗っている人(以下、「車外の人等」という)からも視認されてしまうといった課題がある。そのため、その映像に機密情報または個人情報(以下、「機密情報等」という)が含まれる場合、その機密情報等が車外の人等に視認されると、情報漏洩が生じるおそれがある。特に、車両の低速走行時や停車時には、車外の人と自車両との相対速度が小さくなるので、映像の内容や映像に含まれる文字などが車外の人等から容易に識別または判読(以下、「識別等」という)されてしまう。例えば、WSD装置をテレビ電話の表示画面として使用した場合、通話相手の顔や電話番号などの個人情報が車外の人等に知られてしまう。また、WSD装置でプライベートなコンテンツを表示している場合、そのコンテンツが車外の人等に見られることが気になる場合もある。
そのような問題に対し、特許文献1に記載の透明スクリーンは、プロジェクタから映像を投射する際に調光部材の光透過率を下げる構成であるので、車両に搭載されるWSD装置の表示部として用いることが困難であり、上記の問題を解決するものではない。仮に、特許文献1に記載の透明スクリーンをWSD装置の表示部として用いた場合、調光部材の光透過率を下げることによりウィンドシールド全体が暗くなる。そのため、乗員は、ウィンドシールドに投射された映像と車外の光景とを同時に視認することが困難になる。したがって、ウィンドシールドに映像が浮かび上がるように表示するといったWSD装置特有の使い方ができなくなる。一方、車外の人等が車室内を見た場合も、ウィンドシールド全体が暗く見えることから、車室内の様子を窺い知ることができず、車外の人等に不安を与えてしまうおそれもある。
本発明は上記点に鑑みて、映像に含まれる機密情報、個人情報、または、映像のコンテンツなど、他人に知られたくない情報を保護することの可能な車両用表示装置を提供する目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る車両用表示装置は、車両(V)のウィンドシールド(2)に設けられた表示部(3)に映像を表示するウィンドシールドディスプレイ装置(1)を含んで構成され、投射機(4)、車速情報取得部(18、20)および制御部(10)を備える。投射機は、表示部に対し、任意の位置に任意の大きさの映像を投射することが可能である。車速情報取得部は、自車両の車速情報を取得する。制御部は、車速情報取得部により取得される車速情報に基づき、車速が遅いほど、投射機から表示部に投射される映像または映像に含まれる内容が車外から識別または判読されにくくなるように映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する。
以下の説明では、機密情報、個人情報、および映像のコンテンツなど、他人に知られたくない情報を「機密情報等」という。また、車外の人、および他車両に乗っている人を「車外の人等」という。また、識別および判読を「識別等」という。
一般に、車両のウィンドシールドに投射される映像に含まれる機密情報等は、車速が遅いほど、車外の人等から識別等されやすくなる。そのため、請求項1に係る発明では、制御部は、車速が遅いほど、映像に含まれる機密情報等が車外の人等から識別等されにくくなるように、映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する。例えば、車両が停車状態または低速走行状態にあるときは、映像のサイズや文字を小さく表示し、映像に含まれる機密情報等が車外の人等から識別等できないように表示する。その一方で、車両が高速走行状態にあるときには、車外の人等との相対速度が高まることから、映像に含まれる機密情報等を車外の人が識別等できない程度に映像のサイズや文字を大きく表示する。これにより、映像に含まれる機密情報等を、車外の人等に不必要に開示することなく、車内の乗員のみにその情報を提示することが可能となる。したがって、車両用表示装置は、ウィンドシールドに投射される映像に含まれる機密情報等が、車外の人等に識別等されることを防ぐことができる。
また、請求項18に係る車両用表示装置は、車両(V)のウィンドシールド(2)に設けられた表示部(3)に映像を表示するウィンドシールドディスプレイ装置(1)を含んで構成され、投射機(4)、周囲情報取得部(18、25、26)および制御部(10)を備える。投射機は、表示部に対し、任意の位置に任意の大きさの映像を投射することが可能である。周囲情報取得部は、車両の周囲情報を取得する。制御部は、周囲情報取得部により取得される周囲情報の中に人または他車両を検知したとき、投射機から表示部に投射される映像または映像に含まれる内容が車外から識別または判読されにくくなるように映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する。
これによれば、請求項18に係る車両用表示装置は、周囲情報を用いて、ウィンドシールドに投射される映像に含まれる機密情報等が、車外の人等に識別等されることを防ぐことができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る車両用表示装置について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る車両用表示装置は、車両Vに搭載される表示装置であり、WSD装置1を主体として構成されるものである。WSD装置1は、車両Vのウィンドシールド2に設けられる表示部3に対して投射機4から映像を投射し、ウィンドシールド2に映像が浮かび上がるように表示する装置である。WSD装置1が搭載された車両Vのドライバを含む乗員(以下、単に「乗員」という)は、ウィンドシールド2に表示された映像と車外の光景とを同時に視認することが可能である。そして、WSD装置1は、ナビゲーション、オーディオ、エアコン、映像、テレビ電話、ネット配信サービス、観光案内などの情報表示や、切替および選択操作などに用いることが可能である。
第1実施形態に係る車両用表示装置について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る車両用表示装置は、車両Vに搭載される表示装置であり、WSD装置1を主体として構成されるものである。WSD装置1は、車両Vのウィンドシールド2に設けられる表示部3に対して投射機4から映像を投射し、ウィンドシールド2に映像が浮かび上がるように表示する装置である。WSD装置1が搭載された車両Vのドライバを含む乗員(以下、単に「乗員」という)は、ウィンドシールド2に表示された映像と車外の光景とを同時に視認することが可能である。そして、WSD装置1は、ナビゲーション、オーディオ、エアコン、映像、テレビ電話、ネット配信サービス、観光案内などの情報表示や、切替および選択操作などに用いることが可能である。
表示部3は、例えばフロントウィンドシールド2を構成する2枚の積層ガラス2a、2bの間にディスプレイ用フィルム3aが挟み込まれた構成とされている。表示部3の範囲については任意であるが、好ましくはウィンドシールド2の全面とされると良い。このような表示部3が備えられたウィンドシールド2は、車外の光景を乗員が確認できるように外光を透過する透過性を有しつつ、投射機4から投射された映像を反射して乗員がその映像を視認できるようになっている。
投射機4は、例えば車両Vのインストルメントパネルの内側に収容されており、そこからウィンドシールド2の表示部3に対して映像を投射する。投射機4は、例えばプロジェクタ5、コンバージョンレンズモジュール(以下「CLM」という)6、および、そのCLM6などを駆動する図示しないアクチュエータなどを備えている。プロジェクタ5は、例えばDLP(登録商標)、液晶プロジェクタ、レーザスキャンモジュールなど、映像を投射可能な装置である。なお、プロジェクタ5が投射する映像については、後述する制御部10から伝送される映像データに基づいて決められる。CLM6に用いられる光学系として、例えば、トーリックレンズ、シリンドリカルレンズなどが挙げられる。投射機4は、CLM6およびアクチュエータの動作により、表示部3に表示する映像の位置および大きさを任意に切り替えることが可能である。
図2に示すように、WSD装置1は、上述した投射機4の他に、制御部10、記憶部11、通信部12、音声認識部13および音声合成部14などを備えている。
制御部10は、例えば、回路配線を備える不図示の基板上にCPU等が搭載されてなる電子制御ユニットであり、記憶部11に格納された各種プログラムを読み込んで実行する。記憶部11は、例えば、不図示のROM、RAMや不揮発性RAM等により構成される記憶媒体である。記憶部11には、例えば、表示部3に表示する映像データや、WSD装置1の動作制御を実行するための各種プログラムなどが格納されている。
制御部10は、例えば、回路配線を備える不図示の基板上にCPU等が搭載されてなる電子制御ユニットであり、記憶部11に格納された各種プログラムを読み込んで実行する。記憶部11は、例えば、不図示のROM、RAMや不揮発性RAM等により構成される記憶媒体である。記憶部11には、例えば、表示部3に表示する映像データや、WSD装置1の動作制御を実行するための各種プログラムなどが格納されている。
通信部12は、不図示のネットワーク配線等を介して、種々の車載機器と接続されている。制御部10は、その通信部12を介して、車両Vに搭載される種々の車載機器との通信を行うことが可能である。その車載機器として、例えば、ナビゲーション装置15、オーディオ装置16、エアコン17、車両ECU18(Electronic Control Unitの略)、および通信機器19などが挙げられる。そのうち、車両ECU18は、例えば、自車両の車速情報20など、車両状態に関する各種情報を取得することが可能である。なお、車両ECU18は、車速情報20の他にも、例えば、燃料残量、加減速度、ステアリング舵角、ヨー角速度、バッテリ電圧値、各種スイッチ状態に関する情報などを取得することが可能である。
また、通信機器19は、例えば車室内に持ち込まれる携帯電話やスマートフォンなどの持込み機器22や、インターネット21などの外部ネットワークと通信可能に構成されている。
このように、制御部10は、通信部12を介して、車両Vに搭載される種々の車載機器の情報、および、持込み機器22やインターネット21などの情報を取得することが可能である。そのため、WSD装置1は、投射機4からウィンドシールド2の表示部3に対し、例えば、ナビゲーション情報、オーディオ情報、エアコン情報、車両状態に関する各種情報、テレビ電話、インターネット配信サービス、観光案内、エンターテインメントなど、種々の映像を表示することが可能である。
なお、音声認識部13は、例えば、車室内の任意の位置に設けられるマイク23から入力される音声データに応じた信号を制御部10に出力する。その音声認識部13から制御部10に入力される信号は、制御部10の音声入力などに用いられる。
音声合成部14は、車室内の任意の位置に設けられるスピーカ24から音声メッセージを乗員に通知する際の音声を合成する。例えば、制御部10から音声メッセージに関するテキストデータが音声合成部14に伝送されると、音声合成部14は、そのテキストデータに応じた音声信号をスピーカ24に出力する。スピーカ24は、音声合成部14から出力された音声信号に基づき、音声を出力する。
ここで、図3および図4に示したように、WSD装置1は、ウィンドシールド2の表示部3に投射される映像が、車室内の乗員だけでなく、車外の人や他車両に乗っている人(以下、「車外の人等」という)からも視認されてしまうといった課題がある。そのため、表示部3に投射される映像に機密情報または個人情報(以下、「機密情報等」という)が含まれる場合、その機密情報等が車外の人等に視認されると、情報漏洩が生じるおそれがある。特に、低速走行時や停車時には自車両と車外の人等との相対速度が小さくなるので、映像の内容や映像に含まれる文字などが車外の人等から容易に識別または判読(以下、「識別等」という)されてしまう。例えば、図3に示したように、WSD装置1をテレビ電話の表示画面として使用した場合、通話相手の顔や電話番号などの個人情報が車外の人等に知られてしまう。また、WSD装置1でプライベートなコンテンツを表示している場合、そのコンテンツが車外の人等に見られることが気になる場合もある。
そこで、本実施形態のWSD装置1が備える制御部10は、車速情報取得部として機能する車両ECU18により取得された自車両の車速情報に基づき、投射機4から表示部3に投射される映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する。すなわち、制御部10は、自車両の車速が遅いほど、投射機4から表示部3に投射される映像または映像に含まれる内容が車外から識別等されにくくなるように、映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する。
具体的に、図5では、自車両の車速が比較的速いときにウィンドシールド2の表示部3に表示される映像の範囲を一点鎖線Aで例示し、自車両の車速が比較的遅いときに表示される映像の範囲を一点鎖線Bで例示している。
自車両の車速が速いときは、車外の人等と自車両との相対速度が大きくなり、車外の人から映像を見たときの識別能力が低下する。そのため、図5の一点鎖線Aに示すように、制御部10は、自車両の車速が速いときは、映像に含まれる機密情報等を車外の人が識別等できない程度に映像や文字を大きく表示する。これにより、乗員に対して見やすい映像を表示することができる。
それに対し、自車両の車速が遅いときは、車外の人等と自車両との相対速度が小さくなり、車外の人が映像を見たときの識別能力が高くなる。そのため、映像に含まれる機密情報等が車外の人等に識別等される可能性が高くなる。したがって、図5の一点鎖線Bに示すように、制御部10は、自車両の車速が遅いときは、映像に含まれる機密情報等が車外の人等に識別等されない程度に映像や文字を小さく表示する。これにより、映像に含まれる機密情報等を、車外の人等に不必要に開示することなく、車内の乗員のみにその情報を提示することが可能となる。
なお、ウィンドシールド2の表示部3に表示される映像の範囲は、図5の一点鎖線A、Bで例示したようなドライバの正面近傍に限らず、例えばウィンドシールド2の全領域であってもよく、ウィンドシールド2の中央部であってもよく、または、助手席側の領域であってもよい。
次に、第1実施形態のWSD装置1の制御部10が実行する表示制御処理の一例について、図6を参照して説明する。図6は、自車両の車速と、映像の表示方法との関係を示したものである。
図6の表において、車速が0〜第1速度閾値の場合について説明する。第1速度閾値は、例えば10Km/hとされる。その場合、車速が0〜第1速度閾値の範囲では、車両が停止または徐行の状態にある。その場合の映像の表示方法は、表示サイズが小(例えば7インチ)、文字は非表示とされる。
車速が第1速度閾値〜第2速度閾値の場合について説明する。第2速度閾値は、例えば60Km/hとされる。その場合の映像の表示方法は、表示サイズが中(例えば10インチ)、文字サイズも中(例えば20分)とされる。
車速が第2速度閾値より大きい場合について説明する。その場合の映像の表示方法は、表示サイズが大(例えば12インチ)、文字サイズも大(例えば24分)とされる。
続いて、第1実施形態のWSD装置1の制御部10が実行する表示制御処理の一例について、図7のフローチャートを参照して説明する。この表示制御処理は、WSD装置1の起動と共に開始される。
まず、ステップS101では、表示部3に投射される映像に機密情報等が含まれているか否かが判定される。なお、この判定は、記憶部11に記憶されている映像データに対して機密情報等であるか否かの情報を予め付加しておいてもよく、または、映像に機密情報等が含まれているか否かを乗員が任意に選択できるように構成されていてもよい。表示部3に投射される映像に機密情報等が含まれていれば、制御部10は処理をステップS102に進める。一方、表示部3に投射される映像に機密情報等が含まれていなければ、制御部10は処理をステップS106に進める。
ステップS102で制御部10は、自車両の車速が第1速度閾値(例えば10Km/h)以下か否かを判定する。車速が第1速度閾値以下の場合、制御部10は、処理をステップS103に進める。ステップS103において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示サイズを小(例えば7インチ)、文字を非表示とする。
一方、ステップS102で制御部10は、自車両の車速が第1速度閾値より大きいと判定した場合、処理をステップS104に進める。
ステップS104で制御部10は、自車両の車速が第2速度閾値(例えば60Km/h)以下か否かを判定する。車速が第2速度閾値以下の場合、制御部10は、処理をステップS105に進める。ステップS105において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示サイズを中(例えば10インチ)、文字サイズも中(例えば20分)とする。
ステップS104で制御部10は、自車両の車速が第2速度閾値(例えば60Km/h)以下か否かを判定する。車速が第2速度閾値以下の場合、制御部10は、処理をステップS105に進める。ステップS105において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示サイズを中(例えば10インチ)、文字サイズも中(例えば20分)とする。
一方、ステップS104で制御部10は、自車両の車速が第2速度閾値より大きいと判定した場合、処理をステップS106に進める。ステップS106において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示サイズを大(例えば12インチ)、文字サイズも大(例えば24分)とする。
なお、制御部10は、上述した表示制御処理を、所定の制御周期毎に繰り返し実行する。
なお、制御部10は、上述した表示制御処理を、所定の制御周期毎に繰り返し実行する。
以上説明した第1実施形態に係る車両用表示装置は、次の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態では、WSD装置1の制御部10は、車速が遅いほど、投射機4から表示部3に投射される映像または映像に含まれる内容が車外の人等から識別等されにくくなるように、映像の大きさ、または表示の有無を制御する。これにより、ウィンドシールド2に投射される映像に含まれる機密情報等が、車外の人等に識別等されることを防ぐことができる。
(1)第1実施形態では、WSD装置1の制御部10は、車速が遅いほど、投射機4から表示部3に投射される映像または映像に含まれる内容が車外の人等から識別等されにくくなるように、映像の大きさ、または表示の有無を制御する。これにより、ウィンドシールド2に投射される映像に含まれる機密情報等が、車外の人等に識別等されることを防ぐことができる。
(2)第1実施形態では、WSD装置1の制御部10は、車速が速いほど映像を大きく表示し、車速が遅いほど映像を小さく表示する。
これによれば、車速が遅く、映像に含まれる機密情報等が車外の人等に識別等されるおそれがあるときには、映像を小さく表示することで、映像に含まれる機密情報等が車外の人等に識別等されることを防ぐことができる。
一方、車速が速く、映像に含まれる機密情報等が車外の人等に識別等されるおそれが低いときには、映像を大きく表示することで、乗員に対して見やすい映像を表示することができる。
これによれば、車速が遅く、映像に含まれる機密情報等が車外の人等に識別等されるおそれがあるときには、映像を小さく表示することで、映像に含まれる機密情報等が車外の人等に識別等されることを防ぐことができる。
一方、車速が速く、映像に含まれる機密情報等が車外の人等に識別等されるおそれが低いときには、映像を大きく表示することで、乗員に対して見やすい映像を表示することができる。
(3)第1実施形態では、WSD装置1の制御部10は、車速が第1速度閾値より遅いとき、映像に含まれる文字を削除する。
一般に、文字は小さく表示しても瞬時に判読されることがある。そのため、車速が所定の速度閾値より遅いときには、文字を消すことで、車外の人等に文字が判読されることを防ぐことができる。
一般に、文字は小さく表示しても瞬時に判読されることがある。そのため、車速が所定の速度閾値より遅いときには、文字を消すことで、車外の人等に文字が判読されることを防ぐことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る車両用表示装置について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対してWSD装置1の構成および表示制御処理の一部を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第2実施形態に係る車両用表示装置について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対してWSD装置1の構成および表示制御処理の一部を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8に示すように、第2実施形態でも、WSD装置1の制御部10は、通信部12を介して、車両Vに搭載される種々の車載機器との通信を行うことが可能である。その車載機器のうち、車両ECU18は、自車両の車速情報20に加えて、車体に設置されたカメラ25やソナー26から車両Vの周囲情報を取得することが可能である。車両ECU18は、周囲情報取得部として機能し、カメラ25やソナー26から取得された車両Vの周囲情報に基づき、車両Vの所定距離内に存在する人または他車両を検知する。なお、他車両を検知するのは、他車両に人が乗っている可能性があるからである。
カメラ25は、車両Vの周辺画像を撮影し、その撮像データを車両ECU18に逐次出力する周辺監視カメラである。ソナー26は、車両周囲の所定範囲に探査波を送信し、その反射波を取得することで得られた物標との相対速度や相対距離および物標が存在する方位角などの検出結果を車両ECU18に逐次出力する探査波センサである。なお、探査波センサとして、ソナー26と共に、或いはその代わりに、車両周囲の所定範囲に探査波を送信するミリ波レーダ、LIDAR(Light Detection and Ranging)等を設置してもよい。
WSD装置1の制御部10は、周囲情報取得部および車速情報取得部として機能する車両ECU18により取得された自車両の周囲情報および車速情報に基づき、投射機4から表示部3に投射される映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する。すなわち、制御部10は、自車両の車速が遅く、且つ、周囲情報で人または他車両を検知したとき、投射機4から表示部3に投射される映像または映像に含まれる内容が車外の人等から識別等されにくくなるように、映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する。
具体的に、図9では、自車両の車速が比較的遅く、且つ、車両の周囲に車外の人が存在している状況を示している。そして、図9では、ウィンドシールド2の中央部に表示される映像を一点鎖線Cで例示し、ウィンドシールド2のうち車外の人とは反対側の領域に表示される映像を一点鎖線Dで例示している。一点鎖線Cで例示した映像に比べて、一点鎖線Dで例示した映像は小さいものとされている。
この場合、図9の一点鎖線Cで例示したようなウィンドシールド2の中央部に表示される映像に含まれる機密情報等は、車外の人から容易に識別等されるおそれがある。
この場合、図9の一点鎖線Cで例示したようなウィンドシールド2の中央部に表示される映像に含まれる機密情報等は、車外の人から容易に識別等されるおそれがある。
それに対し、図9の一点鎖線Dで例示したようなウィンドシールド2のうち車外の人とは反対側の領域に比較的小さく表示された映像に含まれる機密情報等は、車外の人から識別等されることが無い。これは、ウィンドシールド2は、一般に両サイド(即ち、Aピラー側)より中央部が前方に突出するように湾曲しているので、ウィンドシールド2のうち車外の人とは反対側の領域に比較的小さく表示された映像は車外の人から見て歪んだものとなり、車外の人が容易に視認できないからである。したがって、制御部10は、自車両の車速が遅く、且つ、周囲情報で人または他車両を検知したときに、ウィンドシールド2のうち車外の人とは反対側の領域に映像を移動し、且つ、映像を小さく表示する。これにより、映像に含まれる機密情報等が車外の人等に識別等されることを防ぐことができる。
次に、第2実施形態のWSD装置1の制御部10が実行する表示制御処理の一例について、図10を参照して説明する。図10は、自車両の車速および周囲検知と、映像の表示方法との関係を示したものである。
図10の表において、車速が0〜第1速度閾値であり、且つ、周囲検知で人または車を検知した場合について説明する。第1速度閾値は、例えば10Km/hとされる。その場合、車速が0〜第1速度閾値の範囲では、車両が停止から徐行の状態にある。なお、本実施形態において、周囲検知で人または車を検知するとは、周囲情報の中で自車両の所定距離内(例えば周囲5m以内)に人または他車両を検知することをいう。その場合の映像の表示方法は、表示サイズが小(例えば7インチ)、文字は非表示、表示位置はウィンドシールド2のうち車外の人等とは反対側の領域とされる。
車速が0〜第1速度閾値であり、且つ、周囲検知で人または車を未検知の場合について説明する。本実施形態において、周囲検知で人または車を未検知とは、周囲情報の中で自車両の所定距離内(例えば周囲5m以内)に人または他車両を検知しないことをいう。その場合の映像の表示方法は、表示サイズが小(例えば7インチ)、文字サイズは小(例えば12分)、表示位置はウィンドシールド2の通常位置(例えばドライバの正面近傍、または、ウィンドシールド2の中央部など)とされる。
車速が第1速度閾値〜第2速度閾値の場合について説明する。第2速度閾値は、例えば60Km/hとされる。その場合、周囲検知は不要とする。その場合の映像の表示方法は、表示サイズが中(例えば10インチ)、文字サイズも中(例えば20分)、表示位置はウィンドシールド2の通常位置とされる。
車速が第2速度閾値より大きい場合について説明する。その場合も周囲検知は不要とする。その場合の映像の表示方法は、表示サイズが大(例えば12インチ)、文字サイズも大(例えば24分)、表示位置はウィンドシールド2の通常位置とされる。
続いて、第2実施形態のWSD装置1の制御部10が実行する表示制御処理の一例について、図11のフローチャートを参照して説明する。この表示制御処理は、WSD装置1の起動と共に開始される。
まず、ステップS201では、表示部3に投射される映像に機密情報等が含まれているか否かが判定される。表示部3に投射される映像に機密情報等が含まれていれば、制御部10は処理をステップS202に進める。一方、表示部3に投射される映像に機密情報等が含まれていなければ、制御部10は処理をステップS210に進める。
ステップS202で制御部10は、自車両の車速が第1速度閾値(例えば10Km/h)以下か否かを判定する。制御部10は、車速が第1速度閾値以下の場合、処理をステップS203に進める。一方、制御部10は、車速が第1速度閾値より大きい場合、処理をステップS208に進める。
ステップS203で制御部10は、周囲情報の中で自車両の所定距離内に人または他車両を検知したか否かを判定する。制御部10は、人または他車両を検知した場合、処理をステップS204に進める。一方、制御部10は、人または他車両を検知しない場合、処理をステップS207に進める。
ステップS204で制御部10は、周囲情報の中で検知された人または他車両が、自車両に対して左右どちら側であるかを判定する。周囲情報の中で検知された人または他車両が自車両に対して左側である場合、制御部10は処理をステップS205に進める。
ステップS205において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の右側の領域、表示サイズを小(例えば7インチ)、文字を非表示とする。
ステップS205において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の右側の領域、表示サイズを小(例えば7インチ)、文字を非表示とする。
一方、上述したステップS204で制御部10は、周囲情報の中で検知された人または他車両が自車両に対して右側である場合、処理をステップS206に進める。
ステップS206において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の左側の領域、表示サイズを小、文字を非表示とする。
ステップS206において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の左側の領域、表示サイズを小、文字を非表示とする。
また、上述したステップS203で制御部10は、周囲情報の中で自車両の所定距離内に人または他車両を検知しない場合、処理をステップS207に進める。
ステップS207において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の中央、表示サイズを小、文字サイズを小(例えば12分)とする。
ステップS207において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の中央、表示サイズを小、文字サイズを小(例えば12分)とする。
また、上述したステップS202で制御部10は、自車両の車速が第1速度閾値より大きい場合、処理をステップS208に進める。
ステップS208で制御部10は、自車両の車速が第2速度閾値(例えば60Km/h)以下か否かを判定する。制御部10は、車速が第2速度閾値以下の場合、処理をステップS209に進める。一方、制御部10は、車速が第2速度閾値より大きい場合、処理をステップS210に進める。
ステップS208で制御部10は、自車両の車速が第2速度閾値(例えば60Km/h)以下か否かを判定する。制御部10は、車速が第2速度閾値以下の場合、処理をステップS209に進める。一方、制御部10は、車速が第2速度閾値より大きい場合、処理をステップS210に進める。
ステップS209において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の中央、表示サイズを中(例えば10インチ)、文字サイズを中(例えば20分)とする。
一方、ステップS210において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の中央、表示サイズを大(例えば12インチ)、文字サイズを大(例えば24分)とする。
なお、制御部10は、上述した表示制御処理を、所定の制御周期毎に繰り返し実行する。
一方、ステップS210において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の中央、表示サイズを大(例えば12インチ)、文字サイズを大(例えば24分)とする。
なお、制御部10は、上述した表示制御処理を、所定の制御周期毎に繰り返し実行する。
以上説明した第2実施形態に係る車両用表示装置は、次の作用効果を奏する。
(1)第2実施形態では、WSD装置1の制御部10は、車速が比較的遅く、且つ、周囲情報で人または他車両が検出されるとき、投射機4から表示部3に投射される映像が車外から識別または判読されにくくなるように映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する。これにより、WSD装置1は、車速情報と周囲情報の両方を使用して、映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御することで、より詳細な表示制御を行うことが可能である。したがって、ウィンドシールド2に投射される映像に含まれる機密情報等が、車外の人等に識別等されることをより確実に防ぐことができる。
(1)第2実施形態では、WSD装置1の制御部10は、車速が比較的遅く、且つ、周囲情報で人または他車両が検出されるとき、投射機4から表示部3に投射される映像が車外から識別または判読されにくくなるように映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する。これにより、WSD装置1は、車速情報と周囲情報の両方を使用して、映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御することで、より詳細な表示制御を行うことが可能である。したがって、ウィンドシールド2に投射される映像に含まれる機密情報等が、車外の人等に識別等されることをより確実に防ぐことができる。
(2)第2実施形態では、WSD装置1の制御部10は、車速が第1速度閾値より遅く、且つ、周囲情報で人または他車両が検出されるとき、ウィンドシールド2のうち人または他車両とは反対側の領域に映像を表示する。これによれば、一般にウィンドシールド2は両サイドより中央部が前方に突出するように湾曲した形状とされているので、映像に含まれる機密情報等が、車外の人等に識別等されることを防ぐことができる。
(3)第2実施形態では、WSD装置1の制御部10は、車速が第1速度閾値より遅く、且つ、周囲情報で人または他車両が検出されるとき、映像に含まれる文字を削除する。
一般に、文字は小さく表示しても瞬時に判読されることがある。そのため、車速が第1速度閾値より遅く、且つ、周囲情報で人または他車両を検知したときには、文字を消すことで、車外の人等に文字が判読されることを防ぐことができる。
一般に、文字は小さく表示しても瞬時に判読されることがある。そのため、車速が第1速度閾値より遅く、且つ、周囲情報で人または他車両を検知したときには、文字を消すことで、車外の人等に文字が判読されることを防ぐことができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る車両用表示装置について説明する。第3実施形態は、第1実施形態等に対してWSD装置1の表示制御処理の一部を変更したものであり、その他については第1実施形態等と同様であるため、第1実施形態等と異なる部分についてのみ説明する。
第3実施形態に係る車両用表示装置について説明する。第3実施形態は、第1実施形態等に対してWSD装置1の表示制御処理の一部を変更したものであり、その他については第1実施形態等と同様であるため、第1実施形態等と異なる部分についてのみ説明する。
第3実施形態では、WSD装置1の制御部10は、周囲情報取得部として機能する車両ECU18により取得された自車両の周囲情報に基づき、投射機4から表示部3に投射される映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する。すなわち、制御部10は、車速情報を用いることなく、周囲情報で人または他車両を検知したとき、投射機4から表示部3に投射される映像または映像に含まれる内容が車外の人等から識別等されにくくなるように、映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する。
第3実施形態のWSD装置1の制御部10が実行する表示制御処理の一例について、図12を参照して説明する。図12は、周囲検知と映像の表示方法との関を示したものである。
図12の表において、周囲検知で人または車を検知した場合について説明する。なお、本実施形態において、周囲検知で人または車を検知するとは、周囲情報の中で自車両の所定距離内(例えば周囲5m以内)に人または他車両を検知することをいう。その場合の映像の表示方法は、文字が非表示、映像の表示位置はウィンドシールド2のうち車外の人等とは反対側の領域とされる。
周囲検知で人または車を未検知の場合について説明する。本実施形態において、周囲検知で人または車を未検知とは、周囲情報の中で自車両の所定距離内(例えば周囲5m以内)に人または他車両を検知しないことをいう。その場合の映像の表示方法は、文字表示有り、映像の表示位置はウィンドシールド2の通常位置とされる。
続いて、第3実施形態のWSD装置1の制御部10が実行する表示制御処理の一例について、図13のフローチャートを参照して説明する。この表示制御処理は、WSD装置1の起動と共に開始される。
まず、ステップS301では、表示部3に投射される映像に機密情報等が含まれているか否かが判定される。表示部3に投射される映像に機密情報等が含まれていれば、制御部10は処理をステップS302に進める。一方、表示部3に投射される映像に機密情報等が含まれていなければ、制御部10は処理をステップS306に進める。
ステップS302で制御部10は、周囲情報の中で自車両の所定距離内に人または他車両を検知したか否かを判定する。制御部10は、人または他車両を検知した場合、処理をステップS303に進める。一方、制御部10は、人または他車両を検知しない場合、処理をステップS306に進める。
ステップS303で制御部10は、周囲情報の中で検知された人または他車両は、自車両に対して左右どちら側であるかを判定する。検知された人または他車両が自車両に対して左側である場合、制御部10は、処理をステップS304に進める。
ステップS304において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の右側の領域、文字を非表示とする。
ステップS304において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の右側の領域、文字を非表示とする。
一方、上述したステップS303で制御部10は、周囲情報の中で検知された人または他車両が自車両に対して右側である場合、処理をステップS305に進める。
ステップS305において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の左側の領域、文字を非表示とする。
ステップS305において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の左側の領域、文字を非表示とする。
また、上述したステップS303で制御部10は、周囲情報の中で自車両の所定距離内に人または他車両を検知しない場合、処理をステップS306に進める。
ステップS306において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の中央、文字を表示有りとする。
なお、制御部10は、上述した表示制御処理を、所定の制御周期毎に繰り返し実行する。
ステップS306において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の中央、文字を表示有りとする。
なお、制御部10は、上述した表示制御処理を、所定の制御周期毎に繰り返し実行する。
以上説明した第3実施形態に係る車両用表示装置は、次の作用効果を奏する。
(1)第3実施形態では、WSD装置1の制御部10は、周囲情報で人または他車両が検出されるとき、投射機4から表示部3に投射される映像が車外から識別または判読されにくくなるように映像の位置、または表示の有無を制御する。これにより、WSD装置1は、ウィンドシールド2に投射される映像に含まれる機密情報等が、車外の人等に識別等されることを防ぐことができる。
(1)第3実施形態では、WSD装置1の制御部10は、周囲情報で人または他車両が検出されるとき、投射機4から表示部3に投射される映像が車外から識別または判読されにくくなるように映像の位置、または表示の有無を制御する。これにより、WSD装置1は、ウィンドシールド2に投射される映像に含まれる機密情報等が、車外の人等に識別等されることを防ぐことができる。
(2)第3実施形態では、WSD装置1の制御部10は、周囲情報で人または他車両が検出されるとき、ウィンドシールド2のうち人または他車両とは反対側の領域に映像を表示する。これにより、映像に含まれる機密情報等が、車外の人等に識別等されることを防ぐことができる。
(3)第3実施形態では、WSD装置1の制御部10は、周囲情報で人または他車両が検出されるとき、映像に含まれる文字を削除する。
一般に、文字は小さく表示しても瞬時に判読されることがある。そのため、車速が第1速度閾値より遅く、且つ、周囲情報で人または他車両を検知したときには、文字を消すことで、車外の人等に文字が判読されることを防ぐことができる。
一般に、文字は小さく表示しても瞬時に判読されることがある。そのため、車速が第1速度閾値より遅く、且つ、周囲情報で人または他車両を検知したときには、文字を消すことで、車外の人等に文字が判読されることを防ぐことができる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る車両用表示装置について説明する。第4実施形態は、第2実施形態等に対してWSD装置1の表示制御処理の一部を変更したものであり、その他については第2実施形態等と同様であるため、第2実施形態等と異なる部分についてのみ説明する。
第4実施形態に係る車両用表示装置について説明する。第4実施形態は、第2実施形態等に対してWSD装置1の表示制御処理の一部を変更したものであり、その他については第2実施形態等と同様であるため、第2実施形態等と異なる部分についてのみ説明する。
第4実施形態では、WSD装置1の制御部10は、速度情報取得部および周囲情報取得部として機能する車両ECU18から取得した情報に基づき、自車両の所定距離内(例えば周囲5m以内)に存在する他車両と自車両との相対速度を検出する。そして制御部10は、その検出した相対速度および周囲検知情報に基づき、投射機4から表示部3に投射される映像または映像に含まれる内容が車外の人等から識別等されにくくなるように、映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する。
第4実施形態のWSD装置1の制御部10が実行する表示制御処理の一例について、図14を参照して説明する。図14は、相対速度および周囲検知情報と、映像の表示方法との関係を示したものである。
図14の表において、車速が0〜第1相対速度閾値であり、且つ、周囲検知で先行車を検出した場合と、先行車および後続車の両方を検出した場合について説明する。なお、本実施形態において、先行車とは、自車両の所定距離内(例えば周囲5m以内)で、自車両の前方を並走する他車両をいう。後続車とは、自車両の所定距離内(例えば周囲5m以内)で、自車両の後方を並走する他車両をいう。また、第1相対速度閾値は、例えば10Km/hとされる。その場合の映像の表示方法は、表示サイズが小(例えば7インチ)、文字は非表示、表示位置はウィンドシールド2の右側の領域とされる。
次に、車速が0〜第1相対速度閾値であり、且つ、周囲検知で後続車のみを検出し、先行車を検出しない場合について説明する。その場合の映像の表示方法は、表示サイズが小(例えば7インチ)、文字サイズは小(例えば12分)、表示位置はウィンドシールド2のドライバ側の領域とされる。なお、ドライバ側とは、例えば日本では右側である。なお、ウィンドシールド2のドライバ側の領域に映像を表示した場合、その映像は後続車からはドライバに隠れて見えないものとなる。
車速が0〜第1相対速度閾値であり、且つ、周囲検知で自車両の左側に対向車を検出した場合について説明する。その場合の映像の表示方法は、表示サイズが小(例えば7インチ)、文字サイズは小(例えば12分)、表示位置はウィンドシールド2の右側の領域とされる。
車速が0〜第1相対速度閾値であり、且つ、周囲検知で自車両の右側に対向車を検出した場合について説明する。その場合の映像の表示方法は、表示サイズが小(例えば7インチ)、文字サイズは小(例えば12分)、表示位置はウィンドシールド2の左側の領域とされる。
車速が第1相対速度閾値〜第2相対速度閾値の場合について説明する。第2相対速度閾値は、例えば60Km/hとされる。その場合、周囲検知は不要とする。その場合の映像の表示方法は、表示サイズが中(例えば10インチ)、文字サイズも中(例えば20分)、表示位置はウィンドシールド2の通常位置(例えば中央)とされる。
車速が第2相対速度閾値より大きい場合について説明する。その場合も周囲検知は不要とする。その場合の映像の表示方法は、表示サイズが大(例えば12インチ)、文字サイズも大(例えば24分)、表示位置はウィンドシールド2の通常位置(例えば中央)とされる。
続いて、第4実施形態のWSD装置1の制御部10が実行する表示制御処理の一例について、図15のフローチャートを参照して説明する。この表示制御処理は、WSD装置1の起動と共に開始される。
まず、ステップS401で制御部10は、自車両の所定距離内(例えば周囲5m以内)に他車両が検出されたか否かを判定する。制御部10は自車両の所定距離内に他車両を検出した場合、処理をステップS402に進める。一方、制御部10は自車両の所定距離内に他車両を検出しない場合、処理をステップS411に進める。
ステップS402で制御部10は、自車両と他車両との相対速度が第1相対速度閾値(例えば10Km/h)以下か否かを判定する。制御部10は、相対速度が第1相対速度閾値以下の場合、処理をステップS403に進める。一方、制御部10は、相対速度が第1相対速度閾値より大きい場合、処理をステップS409に進める。
ステップS403で制御部10は、上記ステップS401で検出された他車両が対向車であるか、先行車または後続車であるかを判定する。制御部10は、その他車両が先行車または後続車であると判定した場合、処理をステップS404に進める。一方、制御部10は、その他車両が対向車であると判定した場合、処理をステップS407に進める。
ステップS404で制御部10は、上記ステップS403で検出された他車両が、先行車であるか後続車であるかを判定する。その他車両が先行車のみの場合、または、先行車と後続車の両方である場合、制御部10は処理をステップS405に進める。
ステップS405において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の右側の領域、表示サイズを小(例えば7インチ)、文字を非表示とする。
ステップS405において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の右側の領域、表示サイズを小(例えば7インチ)、文字を非表示とする。
一方、ステップS404で制御部10は、上記ステップS403で検出された他車両が後続車のみと判定した場合、処理をステップS406に進める。
ステップS406において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2のドライバ側の領域、表示サイズを小(例えば7インチ)、文字サイズを小(例えば7インチ)とする。なお、ドライバ側とは、例えば日本では右側である。
ステップS406において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2のドライバ側の領域、表示サイズを小(例えば7インチ)、文字サイズを小(例えば7インチ)とする。なお、ドライバ側とは、例えば日本では右側である。
また、上述したステップS403で制御部10は、ステップS401で検出された他車両が対向車であると判定した場合、処理をステップS407に進める。
ステップS407において、制御部10は、上記ステップS403で検出された対向車が自車両に対して左右どちら側であるかを判定する。その対向車が自車両に対して左側である場合、制御部10は処理をステップS406に進める。
ステップS406において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の右側の領域、表示サイズを小、文字サイズを小とする。
ステップS407において、制御部10は、上記ステップS403で検出された対向車が自車両に対して左右どちら側であるかを判定する。その対向車が自車両に対して左側である場合、制御部10は処理をステップS406に進める。
ステップS406において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の右側の領域、表示サイズを小、文字サイズを小とする。
一方、上述したステップS407で制御部10は、上記ステップS403で検出された対向車が自車両に対して右側である場合、処理をステップS408に進める。
ステップS408において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の左側の領域、表示サイズを小、文字サイズを小とする。
ステップS408において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の左側の領域、表示サイズを小、文字サイズを小とする。
また、上述したステップS402で制御部10は、自車両と他車両との相対速度が第1相対速度閾値より大きい場合、処理をステップS409に進める。
ステップS409で制御部10は、相対速度が第2相対速度閾値(例えば60Km/h)以下か否かを判定する。制御部10は、相対速度が第2相対速度閾値以下の場合、処理をステップS410に進める。
ステップS410において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の中央、表示サイズを中(例えば10インチ)、文字サイズを中(例えば20分)とする。
ステップS409で制御部10は、相対速度が第2相対速度閾値(例えば60Km/h)以下か否かを判定する。制御部10は、相対速度が第2相対速度閾値以下の場合、処理をステップS410に進める。
ステップS410において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の中央、表示サイズを中(例えば10インチ)、文字サイズを中(例えば20分)とする。
一方、ステップS409で制御部10は、制御部10は、相対速度が第2相対速度閾値より大きい場合、処理をステップS411に進める。
ステップS411において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の中央、表示サイズを大(例えば12インチ)、文字サイズを大(例えば24分)とする。
なお、制御部10は、上述した表示制御処理を、所定の制御周期毎に繰り返し実行する。
ステップS411において、制御部10は、投射機4から表示部3に投射される映像の表示位置をウィンドシールド2の中央、表示サイズを大(例えば12インチ)、文字サイズを大(例えば24分)とする。
なお、制御部10は、上述した表示制御処理を、所定の制御周期毎に繰り返し実行する。
以上説明した第4実施形態に係る車両用表示装置は、次の作用効果を奏する。
(1)第4実施形態では、WSD装置1の制御部10は、他車両と自車両との相対速度が大きいほど映像を大きく表示し、相対速度が小さいほど映像を小さく表示する。
これによれば、他車両と自車両との相対速度が小さく、映像に含まれる機密情報等が他車両に乗っている人に識別等されるおそれがあるときには、映像を小さく表示することで、映像に含まれる機密情報等が他車両に乗っている人に識別等されることを防ぐことができる。
一方、他車両と自車両との相対速度が大きく、映像に含まれる機密情報等が他車両に乗っている人に識別等されるおそれが低いときには、映像を大きく表示することで、乗員に対して見やすい映像を表示することができる。
(1)第4実施形態では、WSD装置1の制御部10は、他車両と自車両との相対速度が大きいほど映像を大きく表示し、相対速度が小さいほど映像を小さく表示する。
これによれば、他車両と自車両との相対速度が小さく、映像に含まれる機密情報等が他車両に乗っている人に識別等されるおそれがあるときには、映像を小さく表示することで、映像に含まれる機密情報等が他車両に乗っている人に識別等されることを防ぐことができる。
一方、他車両と自車両との相対速度が大きく、映像に含まれる機密情報等が他車両に乗っている人に識別等されるおそれが低いときには、映像を大きく表示することで、乗員に対して見やすい映像を表示することができる。
(2)第4実施形態では、WSD装置1の制御部10は、対向車と自車両との相対速度が第1相対速度閾値より小さいとき、ウィンドシールド2のうち対向車とは反対側の領域に映像を表示する。これにより、映像に含まれる機密情報等が、対向車に乗っている人に識別等されることを防ぐことができる。
(3)第4実施形態では、WSD装置1の制御部10は、先行車と自車両との相対速度が第1相対速度閾値より小さいとき、映像に含まれる文字を削除する。
一般に、文字は小さく表示しても瞬時に判読されることがある。そのため、先行車と自車両との相対速度が第1相対速度閾値より小さいときには、文字を消すことで、先行車に乗っている人に文字が判読されることを防ぐことができる。
一般に、文字は小さく表示しても瞬時に判読されることがある。そのため、先行車と自車両との相対速度が第1相対速度閾値より小さいときには、文字を消すことで、先行車に乗っている人に文字が判読されることを防ぐことができる。
(4)第4実施形態では、WSD装置1の制御部10は、後続車と自車両との相対速度が第1相対速度閾値より小さく、且つ、先行車が検知されないとき、ウィンドシールド2のうちドライバ側の領域に映像を表示する。
これによれば、ウィンドシールド2のうちドライバ側の領域に映像を表示することで、その映像がドライバによって隠されるので、後続車に乗っている人に映像が識別等されることを防ぐことができる。
これによれば、ウィンドシールド2のうちドライバ側の領域に映像を表示することで、その映像がドライバによって隠されるので、後続車に乗っている人に映像が識別等されることを防ぐことができる。
(第5実施形態)
第5実施形態に係る車両用表示装置について説明する。第5実施形態は、第1実施形態等に対してWSD装置1の表示制御処理の一部を変更したものであり、その他については第1実施形態等と同様であるため、第1実施形態等と異なる部分についてのみ説明する。
第5実施形態に係る車両用表示装置について説明する。第5実施形態は、第1実施形態等に対してWSD装置1の表示制御処理の一部を変更したものであり、その他については第1実施形態等と同様であるため、第1実施形態等と異なる部分についてのみ説明する。
上述した第1〜第4実施形態では、車速情報(または相対速度情報)および周囲検知情報の少なくとも一方に基づいて、映像に含まれる機密情報等が車外の人等に識別等されないように、映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御した。それに対し、第5実施形態では、WSD装置1の制御部10は、車速情報(または相対速度情報)および周囲検知情報のうち少なくとも1つの条件に基づき、「車外から見られにくい領域」または「車外から見られにくい機器」に映像の一部または全部を表示するといった制御処理を行うものである。
例えば、図16に示すように、WSD装置1の制御部10は、「車外から見られにくい領域」の一例として、ウィンドシールド2の外縁の黒額縁部6に映像を表示する。なお、図16では、その黒額縁部6に断面ではないがハッチングを付している。また、黒額縁部6に表示される映像に符号Eを付している。そのウィンドシールド2の外縁の黒額縁部6に表示される映像は、車室内の乗員のみから見ることが可能であり、車外の人等から見ることは困難である。
また、WSD装置1の制御部10は、「車外から見られにくい機器」の一例として、車内に設置されるディスプレイ、または、ヘッドアップディスプレイに映像を表示する。それらの機器によって表示された映像も、車室内の乗員のみから見ることが可能であり、車外の人等から見ることは困難である。これにより、映像に含まれる機密情報等が、車外の人等に識別等されることを防ぐことができる。
(他の実施形態)
(1)上述した第1実施形態および第2実施形態では、2つの速度閾値により映像の表示方法を切り替える方法を例示したが、速度閾値は2つに限らず、1つ、または、3つ以上としてもよい。
また、第1実施形態および第2実施形態では、速度閾値を用いて映像の表示を段階的に切り替える方法を例示したが、車速に応じて映像の位置、大きさなどをリニアに変化させてもよい。
(1)上述した第1実施形態および第2実施形態では、2つの速度閾値により映像の表示方法を切り替える方法を例示したが、速度閾値は2つに限らず、1つ、または、3つ以上としてもよい。
また、第1実施形態および第2実施形態では、速度閾値を用いて映像の表示を段階的に切り替える方法を例示したが、車速に応じて映像の位置、大きさなどをリニアに変化させてもよい。
(2)上述した第4実施形態では、2つの相対速度閾値により映像の表示方法を切り替える方法を例示したが、相対速度閾値は2つに限らず、1つ、または、3つ以上としてもよい。
また、第4実施形態では、相対速度閾値を用いて映像の表示を段階的に切り替える方法を例示したが、自車両と他車両との相対速度に応じて映像の位置、大きさなどをリニアに変化させてもよい。
また、第4実施形態では、相対速度閾値を用いて映像の表示を段階的に切り替える方法を例示したが、自車両と他車両との相対速度に応じて映像の位置、大きさなどをリニアに変化させてもよい。
(3)第4実施形態では、他車両と自車両との相対速度および位置関係に応じて映像の表示を切り替えたが、他車両に代えて、車外の人と自車両との相対速度および位置関係に応じて映像の表示方法を切り替えてもよい。なお、車外の人には、例えば歩行者または自転車に乗っている人などが含まれる。
(4)上述した第1〜第4実施形態では、WSD装置1は、フロントウィンドシールド2に設けた表示部3に映像を投射する構成を例示したが、サイドウィンドシールドまたはリヤウィンドシールドに設けた表示部3に映像を投射する構成としてもよい。そのような構成は、自動運転車等で使用されることがある。
さらに、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
本発明に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本発明に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本発明に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
1 ウィンドシールドディスプレイ装置
2 ウィンドシールド
3 表示部
3a ディスプレイ用フィルム
4 投射機
10 制御部
18 車両ECU
2 ウィンドシールド
3 表示部
3a ディスプレイ用フィルム
4 投射機
10 制御部
18 車両ECU
Claims (19)
- 車両(V)のウィンドシールド(2)に設けられた表示部(3)に映像を表示するウィンドシールドディスプレイ装置(1)を含んで構成される車両用表示装置において、
前記表示部に対し、任意の位置に任意の大きさの映像を投射することの可能な投射機(4)と、
自車両の車速情報を取得する車速情報取得部(18、20)と、
前記車速情報取得部により取得される車速情報に基づき、車速が遅いほど、前記投射機から前記表示部に投射される映像または映像に含まれる内容が車外から識別または判読されにくくなるように映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する制御部(10)と、を備える車両用表示装置。 - 前記制御部は、車速が速いほど映像を大きく表示し、車速が遅いほど映像を小さく表示する請求項1に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、車速が所定の速度閾値より遅いとき、映像に含まれる文字を削除する請求項1または2に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、車速が所定の速度閾値より遅いとき、前記ウィンドシールドの外縁の黒額縁部(6)に映像を表示する請求項1または2に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、車速が所定の速度閾値より遅いとき、車内に設置されるディスプレイ、または、ヘッドアップディスプレイに映像を表示する請求項1または2に記載の車両用表示装置。
- 前記車両の周囲情報を取得する周囲情報取得部(18、25、26)をさらに備え、
前記制御部は、前記車速情報取得部により取得される車速情報、および、前記周囲情報取得部により取得される周囲情報に基づき、車速が遅く、且つ、周囲情報で人または他車両を検知したとき、前記投射機から前記表示部に投射される映像が車外から識別または判読されにくくなるように映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用表示装置。 - 前記制御部は、車速が所定の速度閾値より遅く、且つ、周囲情報で人または他車両を検知したとき、前記ウィンドシールドのうち周囲情報で検出された人または他車両とは反対側の領域に映像を表示する請求項6に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、車速が所定の速度閾値より遅く、且つ、周囲情報で人または他車両を検知したとき、映像に含まれる文字を削除する請求項6または7に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、車速が所定の速度閾値より遅く、且つ、周囲情報で人または他車両を検知したとき、前記ウィンドシールドの外縁の黒額縁部、または、車内に設置されるディスプレイ、または、ヘッドアップディスプレイに映像を表示する請求項6または7に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、前記車速情報取得部により取得される車速情報と、前記周囲情報取得部により取得される前記車両の周囲情報の中に検知した人または他車両と自車両との相対速度が大きいほど映像を大きく表示し、相対速度が小さいほど映像を小さく表示する請求項6に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、周囲情報の中で自車両の所定距離内に対向車が検知され、且つ、その対向車と自車両との相対速度が所定の相対速度閾値より小さいとき、前記ウィンドシールドのうち前記対向車とは左右反対側の領域に映像を表示する請求項6または10に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、周囲情報の中で自車両の所定距離内に自車両の前方を並走する先行車が検知され、且つ、前記先行車と自車両との相対速度が所定の相対速度閾値より小さいとき、映像に含まれる文字を削除する請求項6、10または11に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、周囲情報の中で自車両の所定距離内に自車両の後方を並走する後続車が検知され、且つ、自車両の前方を並走する先行車が検知されず、且つ、前記後続車と自車両との相対速度が所定の相対速度閾値より小さいとき、前記ウィンドシールドのうちドライバ側の領域に映像を表示する請求項6、10、11または12に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、周囲情報で検知した人と自車両との相対速度が所定の相対速度閾値より小さいとき、前記ウィンドシールドのうち周囲情報で検出した人とは左右反対側の領域に映像を表示する請求項6に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、周囲情報で検知した人と自車両との相対速度が所定の相対速度閾値より小さいとき、映像に含まれる文字を削除する請求項6または14に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、周囲情報で検知した他車両または人と自車両との相対速度が所定の相対速度閾値より小さいとき、前記ウィンドシールドの外縁の黒額縁部、または、車内に設置されるディスプレイ、または、ヘッドアップディスプレイに映像を表示するように構成されている請求項6または14に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、前記表示部に表示する映像に機密情報または個人情報が含まれるか否かを判定し、
映像に機密情報または個人情報が含まれない場合、前記ウィンドシールドの通常位置に映像を表示し、
映像に機密情報または個人情報が含まれる場合、上記請求項1ないし16のいずれか1つに記載の制御処理を行うように構成されている車両用表示装置。 - 車両(V)のウィンドシールド(2)に設けられた表示部(3)に映像を表示するウィンドシールドディスプレイ装置(1)を含んで構成される車両用表示装置において、
前記表示部に対し、任意の位置に任意の大きさの映像を投射することの可能な投射機(4)と、
前記車両の周囲情報を取得する周囲情報取得部(18、25、26)と、
前記周囲情報取得部により取得される周囲情報の中に人または他車両を検知したとき、前記投射機から前記表示部に投射される映像または映像に含まれる内容が車外から識別または判読されにくくなるように映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する制御部と、を備える車両用表示装置。 - 自車両の車速情報を取得する車速情報取得部(18、20)をさらに備え、
前記制御部は、前記車速情報取得部により取得される車速情報、および、前記周囲情報取得部により取得される周囲情報に基づき、車速が遅く、且つ、周囲情報で人または他車両を検知したとき、前記投射機から前記表示部に投射される映像が車外から識別または判読されにくくなるように映像の位置、大きさ、または表示の有無を制御する請求項18に記載の車両用表示装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020007567A JP2021113019A (ja) | 2020-01-21 | 2020-01-21 | 車両用表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020007567A JP2021113019A (ja) | 2020-01-21 | 2020-01-21 | 車両用表示装置 |
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JP2020007567A Pending JP2021113019A (ja) | 2020-01-21 | 2020-01-21 | 車両用表示装置 |
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JP (1) | JP2021113019A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024024537A1 (ja) * | 2022-07-29 | 2024-02-01 | ソニーグループ株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理システム |
-
2020
- 2020-01-21 JP JP2020007567A patent/JP2021113019A/ja active Pending
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