JP2021111965A - 撮像装置、制御装置、撮像システム - Google Patents

撮像装置、制御装置、撮像システム Download PDF

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泰弘 新宮
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Abstract

【課題】ユーザの意図を反映した目標位置に光学部材を駆動することが容易となる撮像装置、制御装置、撮像システムを提供すること。【解決手段】外部の制御装置と通信可能であり、光学部材を介して形成される被写体像を撮像する撮像装置は、通信部と、制御部と、を備え、制御部は、通信部が制御装置から受信した第1コマンドに基づいて、光学部材の駆動を開始し、光学部材の駆動制御が完了する前に、通信部が制御装置から第1コマンドとは別の第2コマンドを受信すると、第2コマンドに基づいて、光学部材の駆動の目標とする目標位置を更新する。【選択図】図11C

Description

本開示は、撮像装置、撮像装置と通信可能な制御装置、並びに、撮像装置および制御装置を備える撮像システムに関する。
撮像装置を、他の電子制御装置を用いてリモート操作する技術が知られている。例えば、特許文献1は、撮像装置とスマートフォンとを結合させて構成される撮像システムにおいて、撮像装置のフォーカスレンズの駆動量等の特定パラメータの設定を、タッチ操作によって迅速に行う技術を開示している。
特開2015−2471号公報
ところで、シネマ用のカメラで映画の特定シーンのカットを撮影する場合、所望のフォーカス状態又はズーム状態などに設定する必要が発生する。このとき、特許文献1では、タッチ操作によって撮像装置のフォーカスレンズの駆動量の設定を行っているため、所望のフォーカス状態を得るためのフォーカスレンズのターゲット位置に設定することが困難となる。
本開示は、ユーザの意図を反映した目標位置に光学部材を駆動することが容易となる撮像装置、制御装置、撮像システムを提供することを目的とする。
本開示にかかる撮像装置は、外部の制御装置と通信可能であり、光学部材を介して形成される被写体像を撮像する撮像装置であって、前記制御装置から前記光学部材の駆動に関するコマンドを受信する通信部と、前記コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記通信部が前記制御装置から受信した第1コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動を開始し、前記光学部材の駆動制御が完了する前に、前記通信部が前記制御装置から前記第1コマンドとは別の第2コマンドを受信すると、前記第2コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動の目標とする目標位置を更新する。
本開示にかかる制御装置は、光学部材を介して形成される被写体像を撮像する撮像装置と通信可能な制御装置であって、ユーザの操作に応じて移動可能な操作部材と、前記操作部材における移動操作に応じて、前記光学部材の駆動に関するコマンドを生成する制御部と、前記コマンドを前記撮像装置に送信する通信部と、を備え、前記制御部は、前記移動操作が開始されると、前記光学部材の駆動を開始するための第1コマンドを生成して、前記通信部を介して前記撮像装置に送信し、前記移動操作が継続している間、前記光学部材の駆動の目標とする目標位置を更新するための第2コマンドを生成して、前記通信部を介して前記撮像装置に送信する。
本開示にかかる撮像システムは、光学部材を介して形成される被写体像を撮像する撮像装置と、前記撮像装置と通信可能な制御装置とを備える、撮像システムであって、前記撮像装置は、前記制御装置から前記光学部材の駆動に関するコマンドを受信する第1通信部と、前記コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動を制御する第1制御部と、を備え、前記制御装置は、ユーザの操作に応じて移動可能な操作部材と、前記操作部材における移動操作に応じて、前記コマンドを生成する第2制御部と、前記コマンドを前記撮像装置に送信する第2通信部と、を備え、前記制御装置において前記第2制御部は、前記移動操作が開始されると、前記光学部材の駆動を開始するための第1コマンドを生成して、前記第2通信部を介して前記撮像装置に送信し、前記移動操作が継続している間、前記光学部材の駆動の目標とする目標位置を更新するための第2コマンドを生成して、前記第2通信部を介して前記撮像装置に送信し、前記撮像装置において前記第1制御部は、前記第1通信部が前記制御装置から受信した第1コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動を開始し、前記光学部材の駆動制御が完了する前に、前記第1通信部が、前記制御装置から前記第1コマンドとは別の第2コマンドを受信すると、前記第2コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動の目標とする目標位置を更新する。
本開示にかかる撮像装置、制御装置および撮像システムによれば、ユーザの意図を反映した目標位置に光学部材を駆動することが容易となる。
デジタルカメラ1と外部装置300の撮像システムの構成図 本開示の実施形態に係るデジタルカメラ1の構成を示すブロック図 本開示の実施形態に係る外部装置300の構成を示すブロック図 目標位置更新を実施しない場合の駆動指示コマンドの生成からレンズ駆動制御が完了するまでを示すシーケンス図 目標位置更新を実施する場合の駆動指示コマンドの生成からレンズ駆動制御が完了するまでを示すシーケンス図 カメラ本体100によるレンズデータの取得動作およびカメラ本体100と外部装置300の接続動作に関するシーケンス図 外部装置300からデジタルカメラ1に対するレンズデータの要求動作に関するシーケンス図 レンズデータとしてのフォーカステーブルデータの例を示す図 レンズデータとしてのフォーカス速度情報の例を示す図 回転操作部357の回転操作を説明するための図 フォーカス速度の指定がない場合のフォーカスレンズ230の駆動状態を経時的に示すグラフ 図5のグラフに図9Bのグラフを追加して示す図 特定シーンから別の特定シーンにフォーカス操作を行う場合を示す説明図 特定シーンから別の特定シーンにフォーカス操作を行う場合を示す説明図 回転操作部357の回転操作を説明するための図 フォーカス速度の指定がある場合のフォーカスレンズ230の駆動状態を経時的に示すグラフ 図5のグラフに図11Bのグラフを追加して示す図 回転操作部357の回転操作を説明するための図 フォーカス速度の指定がある場合のフォーカスレンズ230の駆動状態を経時的に示すグラフ 図5のグラフに図12Bのグラフを追加して示す図 第2の例となる外部装置によるデジタルカメラの遠隔フォーカス操作を実現するシーケンス図 レンズデータとしての絞りテーブルデータの例を示す図 レンズデータとしての絞り速度情報の例を示す図 レンズデータとしてのズームテーブルデータの例を示す図 レンズデータとしてのズーム速度情報の例を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
[実施形態]
[1 構成]
以下、図面を用いて本実施形態の遠隔撮像システムの構成を説明する。
〔1−1.遠隔撮像システムの構成〕
図1は、本実施形態の遠隔撮像システムの構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態の撮像システムAは、デジタルカメラ1と外部装置(外部通信装置、制御装置)300とを備える。
外部装置300は、デジタルカメラ1と通信可能な外部の制御装置であって、無線通信部310とダイヤル部320とを備える。無線通信部310は、液晶モニタ356、操作部359などを含む。
外部装置300は、デジタルカメラ1へ、自己の通信部を介して、デジタルカメラ1のフォーカス操作、ズーム操作、絞り操作、レリーズボタン押下などの指示(遠隔操作)を行うことができる。デジタルカメラ1は、外部装置300の指示を自己の通信部より受信し、その受信した指示に従った動作を行う。
すなわち、本開示は、外部装置300からの、デジタルカメラ1に対する遠隔操作(フォーカス操作、ズーム操作、レリーズ操作等)を可能とする撮像システムAを提供する。
〔1−2.カメラ本体の構成〕
図2は、実施形態に係るデジタルカメラ1の構成を示すブロック図である。本実施形態のデジタルカメラ1は、カメラ本体100と、カメラ本体100に着脱可能な交換レンズ200とを備える。
カメラ本体100(撮像装置の一例)は、画像センサ110と、液晶モニタ120と、操作部130と、カメラ制御部140と、ボディマウント150と、電源160と、カードスロット170とを備える。
カメラ制御部140は、操作部130からの指示に応じて、画像センサ110等の構成要素を制御することでデジタルカメラ1全体の動作を制御する。カメラ制御部140は、垂直同期信号をタイミング発生器112に送信する。これと並行して、カメラ制御部140は、露光同期信号を生成する。カメラ制御部140は、生成した露光同期信号を、ボディマウント150及びレンズマウント250を介して、レンズ制御部240に周期的に送信する。カメラ制御部140は、制御動作や画像処理動作の際に、DRAM141をワークメモリとして使用する。
画像センサ110は、交換レンズ200を介して入射される被写体像を撮像して画像データを生成する素子である。画像センサ110は、例えばCMOSイメージセンサである。生成された画像データは、ADコンバータ111でデジタル化される。デジタル化された画像データは、カメラ制御部140により所定の画像処理が施される。所定の画像処理とは、例えば、ガンマ補正処理、ホワイトバランス補正処理、キズ補正処理、YC変換処理、電子ズーム処理、JPEG圧縮処理である。画像センサ110は、CCDまたはNMOSイメージセンサ等であってもよい。
画像センサ110は、タイミング発生器112により制御されるタイミングで動作する。画像センサ110は、記録用の静止画像もしくは動画像またはスルー画像を生成する。スルー画像は、主に動画像であり、ユーザが静止画像の撮像のための構図を決めるために液晶モニタ120に表示される。
液晶モニタ120は、スルー画像等の画像およびメニュー画面等の種々の情報を表示する。液晶モニタに代えて、他の種類の表示デバイス、例えば、有機ELディスプレイデバイスを使用してもよい。
通信部142は、無線または有線の通信インターフェースである。本実施形態では、カメラ制御部140は、通信部142を介したUSB通信により外部装置300にPTP(Picture Transfer Protocol)を用いて、フォーカスレンズ230のレンズ情報(性能データ)、フォーカスレンズ駆動部233の駆動能力情報、及び外部機器との通信可能な通信周期に関する情報などを送信することができる。
操作部130は、撮影開始を指示するためのレリーズ釦、撮影モードを設定するためのモードダイアル、及び電源スイッチ等の種々の操作部材を含む。
フラッシュメモリ143は、画像データ等を記録するための内部メモリとして機能する。また、フラッシュメモリ143は、オートフォーカス制御(AF制御)や、通信制御に関するプログラムの他、デジタルカメラ1全体の動作を統括制御するためのプログラム及び外部機器との通信可能な通信周期に関する情報などを格納している。
カードスロット170は、メモリカード171を装着可能であり、カメラ制御部140からの制御に基づいてメモリカード171を制御する。デジタルカメラ1は、メモリカード171に対して画像データを格納したり、メモリカード171から画像データを読み出すことができる。
電源160は、デジタルカメラ1内の各要素に電力を供給する回路である。
ボディマウント150は、交換レンズ200のレンズマウント250と機械的及び電気的に接続可能である。ボディマウント150は、レンズマウント250を介して、交換レンズ200との間で、データを送受信可能である。ボディマウント150は、カメラ制御部140から受信した露光同期信号を、レンズマウント250を介してレンズ制御部240に送信する。また、ボディマウント150は、カメラ制御部140から受信したその他の制御信号を、レンズマウント250を介してレンズ制御部240に送信する。また、ボディマウント150は、レンズマウント250を介してレンズ制御部240から受信した信号をカメラ制御部140に送信する。また、ボディマウント150は、電源160からの電力を、レンズマウント250を介して交換レンズ200全体に供給する。
〔1−3.交換レンズの構成〕
交換レンズ200は、光学系Bと、レンズ制御部240と、レンズマウント250とを備える。光学系Bは、ズームレンズ210と、フォーカスレンズ230と、絞り260とを含む。ズームレンズ210、フォーカスレンズ230および絞り260はいずれも、デジタルカメラ1の画像センサ110により撮像する被写体像を形成するための光学部材である。
ズームレンズ210は、光学系Bで形成される被写体像の倍率を変化させるためのレンズである。ズームレンズ210は、1枚又は複数枚のレンズで構成される。ズームレンズ210は、ズームレンズ駆動部211により駆動される。ズームレンズ駆動部211は、使用者が操作可能なズームリングを含む。または、ズームレンズ駆動部211は、ズームレバーと、アクチュエータまたはモータとを含んでもよい。ズームレンズ駆動部211は、使用者による操作に応じてズームレンズ210を光学系Bの光軸方向に沿って移動させる。
フォーカスレンズ230は、光学系Bで画像センサ110上に形成される被写体像のフォーカス状態を変化させるためのレンズである。フォーカスレンズ230は、1枚又は複数枚のレンズで構成される。フォーカスレンズ230は、フォーカスレンズ駆動部233により駆動される。
フォーカスレンズ駆動部233はアクチュエータまたはモータを含み、レンズ制御部240の制御に基づいてフォーカスレンズ230を光学系Bの光軸に沿って移動させる。フォーカスレンズ駆動部233は、DCモータ、ステッピングモータ、サーボモータ、または超音波モータなどで実現できる。
絞り260は、画像センサ110に入射される光の量を調整する。絞り260は、絞り駆動部262により駆動され、絞り260の開口の大きさが制御される。絞り駆動部262はモータまたはアクチュエータを含む。
カメラ制御部140及びレンズ制御部240は、ハードワイヤードな電子回路で構成してもよいし、プログラムを用いたマイクロコンピュータなどで構成してもよい。例えば、カメラ制御部140及びレンズ制御部240は、CPU、MPU、GPU、DSP、FPGAまたはASIC等のプロセッサで実現できる。
〔1−4.外部装置の構成〕
図3は、外部装置300の構成を示すブロック図である。図3を用いて外部装置300の構成について説明する。
外部装置300は、無線通信部310と、ダイヤル部320とを備える。無線通信部310は、コントローラ351、DRAM(ワークメモリ)352、フラッシュメモリ353、通信部354、液晶モニタ356、操作部359、電源360を含む。ダイヤル部320は、回転操作部357、回転検出部358を含む操作部材である。
コントローラ351は、外部装置300内の処理を全体的に制御する処理部である。コントローラ351は、DRAM352、フラッシュメモリ353、通信部354、操作部359、液晶モニタ356、回転検出部358、及び操作部359に電気的に接続されている。コントローラ351は、操作部359を介したユーザの操作を示す操作情報を受け付ける。操作部359は、遠隔操作用のフォーカス操作、ズーム操作、絞り操作を選択するための各釦、撮影開始を指示するためのレリーズ釦及び電源スイッチ等の種々の操作部材を含む。コントローラ351は、フラッシュメモリ353に格納されているデータを読み出すことができる。また、コントローラ351は、外部装置300の各部に供給される電源360の電力に関する制御も行う。
DRAM352は、コントローラ351が各種処理動作を実行するために必要な情報を一時的に格納するメモリである。
フラッシュメモリ353は、各種データを格納する大容量の不揮発性メモリである。上述したように、フラッシュメモリ353に格納された各種データは、適宜、コントローラ351により読み出し可能である。
コントローラ351は、デジタルカメラ1のフラッシュメモリ242に格納されているレンズデータ(フォーカスレンズ230の情報及びフォーカスレンズ230を駆動させる駆動部233の駆動能力情報)を、通信部354を介して取得し、当該レンズデータをフラッシュメモリ353に格納する。
液晶モニタ356は、コントローラ351から指示された画面を表示する表示デバイスである。また、コントローラ351は、回転操作部357での回転操作における操作情報として回転操作量(位置情報、移動量)を液晶モニタ356に表示する。このことでユーザは回転操作の操作量を目視することができる。
通信部354は、無線または有線の通信インターフェースである。本実施形態では、コントローラ351は、通信部354を介してUSB通信によりカメラ本体100の通信部142にPTP(Picture Transfer Protocol)を用いて、デジタルカメラ1の制御のためのコマンド(指示信号)を送信することができる。
回転操作部357は、ユーザの回転操作を受け付ける入力デバイスである。回転操作部357は、受け付けたユーザの回転操作に応じた操作情報を回転検出部358に送信する。回転検出部358は、回転操作量に対応する出力電圧を求め、この出力信号をコントローラ351に送信する。
コントローラ351は、回転検出部358からの出力信号を一定周期(例えば、4msec)で取得することで、回転角度情報(回転角度θ[rad])と回転角速度情報(ω= θ/4 [rad/msec]) を演算する。コントローラ351は、回転操作部357の回転操作に応じて周期的(例えば、100msec毎)にフラッシュメモリ353に格納される回転角度情報/回転角速度情報を用いて、この演算結果を反映させたコマンド(駆動指示情報)を生成する。コントローラ351は、通信部354を経由して、当該コマンドをデジタルカメラ1の通信部142に送信することでデジタルカメラ1のカメラ制御部140と通信を行う。
〔2.動作〕
〔2−1.遠隔操作の概要〕
まず、遠隔操作の概要を説明する。
図4は、目標位置更新を実施しない場合の駆動指示コマンドの生成からレンズ駆動が完了するまでを示すシーケンス図である。ここで、目標位置更新を実施しない場合とは、回転操作部357の操作が完了するまで外部装置300のコントローラ351は駆動指示コマンドを発行しないことである。回転操作部357には、便宜上、デジタルカメラ1の所定のフォーカス距離(10m、5m、3m、2m、1.5m)にするための回転操作量を示している。フォーカス距離が10mであるとは、デジタルカメラ1から合焦される被写体までの距離が10mであることを意味する。例えばユーザは、デジタルカメラ1のフォーカス距離を10mにするために、10mを示す位置(フォーカス調整位置(1))まで回転操作部357を回転操作することで実現できる。図4では、回転操作部357の回転位置を(0)〜(4)で表しており、回転位置(1)〜(4)はフォーカス調整位置(1)〜(4)のそれぞれに対応している。以降の図でも同様とする。
図4の場合は、回転操作部357の操作が完了するフォーカス距離2mに対応する位置(フォーカス調整位置(4))まで達することで、コントローラ351は初めて無限端(Inf)からフォーカス距離2mになるようにフォーカスレンズ230を駆動させるための駆動指示コマンド1を発行する。カメラ側の制御部140は、駆動指示コマンド1を受け付けると、指示受信OKを返信し、レンズ制御部240に対して駆動指示コマンド2を出す。レンズ制御部240は駆動指示コマンド2を受け付けて、フォーカスレンズ230を無限端(Inf)からフォーカス距離2mになるように駆動を行う。駆動完了後にレンズ制御部240は駆動完了通知をカメラ制御部140に送信し、それを受けて、カメラ制御部140は駆動完了通知を外部装置のコントローラ351に送る。
このように、図4の目標位置更新を実施しない場合は、回転操作部357の操作が完了するまで外部装置300のコントローラ351はコマンドを発行していないために、その分のタイムラグが発生する。このタイムラグを解消するための目標位置更新を実施する場合の駆動方法を本実施の形態では用いている。
図5は、目標位置更新を実施する場合の駆動指示コマンドの生成からレンズ駆動が完了するまでを示すシーケンス図である。ここで、目標位置更新を実施する場合とは、回転操作部357の操作が完了前の所定周期で外部装置300のコントローラ351は駆動位置を更新するコマンドを発行することを意味する。説明のために、Inf(フォーカス調整位置(0))、フォーカス距離10m(フォーカス調整位置(1))、5m(フォーカス調整位置(2))、3m(フォーカス調整位置(3))、2m(フォーカス調整位置(4))、1.5m間の任意の隣接する回転操作部357の回転操作量はどれも同じとしている。
図5では、ユーザが回転操作部357を等速度で回転操作する場合であり、しかも回転操作部357の回転操作量がフォーカス調整位置(1)〜(4)に位置するごとに、コントローラ351はコマンド1〜4(駆動指示コマンド1および目標位置更新用コマンド2〜4)を発行する場合を示す。
回転操作部357の操作がフォーカス距離10mに対応する位置(フォーカス調整位置(1)、第1の位置)に達することで、コントローラ351は無限端(Inf)からフォーカス距離10mになるようにフォーカスレンズ230を駆動させるための駆動指示コマンド1を発行する。駆動指示コマンド1は、目標位置としてフォーカス調整位置(1)の情報を含む。デジタルカメラ1のカメラ制御部140は、駆動指示コマンド1を受け付けると、指示受信OKを返信し、レンズ制御部240に対して駆動指示コマンド5を出す。レンズ制御部240は駆動指示コマンド5を受け付けて、フォーカスレンズ230を無限端(Inf)から焦点距離10mになるように駆動を行う。次に回転操作部357の操作がフォーカス距離5mに対応する位置(フォーカス調整位置(2)、第2の位置)に達することで、コントローラ351はフォーカス距離5mになるようにフォーカスレンズ230を駆動させるための修正用のコマンドである目標位置更新用コマンド2を発行する。目標位置更新用コマンド2は、目標位置としてフォーカス調整位置(2)の情報を含む。デジタルカメラ1のカメラ制御部140は、目標位置更新用コマンド2を受け付けると、指示受信OKを返信し、レンズ制御部240に対して目標位置更新用コマンド6を出す。レンズ制御部240は目標位置更新用コマンド6を受け付けて、フォーカスレンズ230をフォーカス距離5mに駆動を行うように目標を更新する。この動作を以降続けて、フォーカスレンズ230がフォーカス距離2mになる位置(フォーカス調整位置(4))への駆動を完了した後に、レンズ制御部240は駆動完了通知をカメラ制御部140に送信する。駆動完了通知を受けて、カメラ制御部140は駆動完了通知を外部装置300のコントローラ351に送る。
このように、図5に示す駆動方法を用いると、図4に示す駆動方法に比べてタイムラグの解消に有効である。なお、図5に示す例では、コマンド1〜8のそれぞれは目標位置の情報を含むが、開始位置の情報を含まない。以降の例でも同様である。
〔2−2.カメラ本体によるレンズデータの取得およびデジタルカメラと外部装置の接続〕
図6は、カメラ本体100によるレンズデータ(レンズ情報、性能データ)の取得動作およびカメラ本体100と外部装置300の接続動作に関するシーケンス図である。本実施の形態では、カメラ本体100と外部装置300の接続動作をPTP(Picture Transfer Protocol)を用いたUSB通信によって実現する。
まず、カメラ本体100によるレンズデータの取得動作に関して図6を用いて説明する。
カメラ本体100のカメラ制御部140は、電源がONされると、カメラ本体100を構成する各部に電力を供給して、カメラ本体100を撮影および通信が可能な状態に制御する。その後、カメラ制御部140は、ボディマウント150及びレンズマウント250を介して、カメラ本体100から交換レンズ200に対して電源160からの電力供給を開始する(E600)。続いてカメラ制御部140は、レンズ制御部240との間でレンズ認証要求(E601)とレンズ認証応答(E602)及びレンズ初期化要求(E603)とレンズ初期化完了応答(E604)を経て、レンズデータ要求をレンズ制御部240に対して行う(E605)。カメラ制御部140は、レンズ制御部240から送られるレンズデータ応答を受け取り(E606)、交換レンズ200のフラッシュメモリ242に格納されているレンズデータを取得する。レンズ制御部240は、取得したレンズデータをカメラ本体100のフラッシュメモリ143に格納する。レンズデータは、フォーカスレンズ230の駆動に関する性能を示す性能データである。レンズデータの詳細に関しては後述する。
次に、カメラ本体100と外部装置300の接続動作(つまり初期通信)に関して図6を用いて説明する。まず、外部装置300に関する動作について説明する。外部装置300のコントローラ351は、電源がONされると、外部装置300を構成する各部に電源360の電力を供給し、外部装置300を通信が可能な状態に制御する。ユーザは、外部装置300の操作部359を操作することにより、通信開始指示を行なうためのメニューを選択する。ユーザにより、通信開始指示を行なうためのメニューが選択される(S600)と、カメラ本体100からの接続を待つ待機状態へ遷移する(S601)。
次に、デジタルカメラ1に関する動作について説明する。電源ON後にユーザは、カメラ本体100の操作部130を操作して、液晶モニタ120にメニュー画面を表示させる。そして、ユーザは、液晶モニタ120上のタッチパネルを操作することにより、通信開始指示を行なうためのメニューを選択する。ユーザにより、通信開始指示を行なうためのメニューが選択される(S602)と、外部装置300への接続を開始する状態へと遷移する(S603)。
そして、外部装置300のコントローラ351は、通信部354を介して、デジタルカメラ1のカメラ制御部140に接続要求を通知する(E600)。デジタルカメラ1のカメラ制御部140は、接続要求を受け付けると、通信部142を介して、外部装置300に接続許可を通知する(E601)。これにより、デジタルカメラ1と外部装置300との通信が確立される。
〔2−3.外部装置からのデータ要求通信〕
図7は、外部装置300からデジタルカメラ1に対するレンズデータの要求動作に関するシーケンス図である。
上記初期通信を経て、デジタルカメラ1と外部装置300との通信が確立された後、外部装置300からデジタルカメラ1に対するレンズデータ(又はカメラ情報)の要求動作に関して図7を用いて説明する。
外部装置300のコントローラ351は、デジタルカメラ1が保有するレンズデータを取得するための操作として操作部359の釦を押下することで、レンズデータ要求をカメラ本体100に対して行う(E700)。レンズデータ要求は、フォーカステーブルデータと、デジタルカメラ1(カメラ本体100)が外部機器と通信可能な通信周期に関する情報とを取得するための要求である。本実施形態では、デジタルカメラ1と外部装置300との通信が確立された後に使用者による操作部359の釦の押下に応じてレンズデータ要求をカメラ本体100に対して行ったが、このような場合に限らない。例えば、外部装置300のコントローラ351は、外部装置300とデジタルカメラ1との通信が確立された直後に、自動的にフォーカステーブルデータ及びカメラ本体100の通信周期に関する情報等を取得しても良い。カメラ制御部140はレンズデータ要求を受けると、外部装置300のコントローラ351は、カメラ制御部140から送られるレンズデータ応答を受け取り(E701)、カメラ本体100のフラッシュメモリ143に格納されるフォーカステーブルデータ及び通信周期に関する情報を取得する。本実施形態では、上記レンズデータ要求を行うことで外部装置300のコントローラ351は、フォーカステーブルデータ及びカメラ本体100の通信周期に関する情報等の取得を行ったが、フォーカステーブルデータの要求と、カメラ本体100の通信周期に関する情報の要求を分けて行ってもよい。
続いて外部装置300のコントローラ351は、フォーカスモータ駆動の最高速及び最低速に関する情報の取得のためのレンズデータ要求をカメラ本体100に対して行う(E702)。カメラ制御部140はレンズデータ要求を受けると、外部装置300のコントローラ351は、カメラ制御部140から送られるレンズデータ応答を受け取り(E703)、カメラ本体100のフラッシュメモリ143に格納されるフォーカスモータ(フォーカスレンズ駆動部233)の駆動の最高速及び最低速に関する情報を取得する。コントローラ351は、取得したこれらのフォーカステーブルデータ及びフォーカスモータ駆動の最高速度情報及び最低速度情報(フォーカスレンズ駆動部233の駆動能力情報;フォーカス速度情報)をフラッシュメモリ353に格納する。
このように外部装置300は、遠隔操作を実施する前にデジタルカメラ1の交換レンズ200のフラッシュメモリ242が保持するフォーカステーブルデータ及びフォーカス速度情報を取得することができる。ここで、レンズデータとしてのフォーカステーブルデータ及びフォーカス速度情報の例を図8A、図8Bにそれぞれ示す。
図8Aはフォーカステーブルデータを示す。図8Aでは、焦点距離14mm、25mm、50mmの何れかのフォーカスレンズ230に対する、合焦すべき被写体までのフォーカス距離(無限端(Inf)、10m、5m、3m、2m、・・・、0.9m)に至るまでのフォーカスモータstep数を示す。図8Bはフォーカス速度情報を示す。図8Bには、フォーカスモータ駆動の最高速度情報及び最低速度情報を示す。
〔2−4.外部装置によるデジタルカメラの遠隔フォーカス操作(フォカース速度の指定がない場合)〕
外部装置300によるデジタルカメラ1の遠隔フォーカス操作に関して図9A、図9B、図9Cを用いて説明する。
図9Aは、回転操作部357の回転操作を説明するための図、図9Bは、フォーカスレンズ230の駆動状態を経時的に示すグラフである。図9Cは、図5のグラフに図9Bのグラフを追加して示すグラフである。
本例では、外部装置300からの遠隔フォーカス操作用のコマンドにフォーカス速度の指定を含まない場合を示す。
図9Aの回転操作部357の表記は、図4及び図5と同じである。本例では、図5と同様にユーザが回転操作部357を等速度で回転操作を行う場合を示し、しかも回転操作部357の回転操作量がフォーカス距離10m(フォーカス調整位置(1))、5m(フォーカス調整位置(2))、3m(フォーカス調整位置(3))、2m(フォーカス調整位置(4))に位置するごとに、コマンド1〜4(駆動指示コマンド1および目標位置更新用コマンド2〜4)が発行される場合を示す。本例では、外部装置300からデジタルカメラ1への通信周期を100msecとし、外部装置300の回転操作部357を図9Aに示す速度で操作されたとする。つまり、この場合は、図9Bに示すように100msec毎にフォーカス距離が10m、5m、3m、2mの位置になるようにフォーカスレンズを駆動するためのコマンド1〜4が発行されることになる。このような外部装置300からデジタルカメラ1への通信周期を設定可能なのは、図3に示す外部装置300のフラッシュメモリ353に格納されるカメラ本体100の外部機器との通信可能な通信周期に関する情報を活用するためである。
上記の通り、カメラ本体100の通信周期である100msec毎に目標位置更新用コマンド2〜4を送信可能とすることで、回転操作部357が操作中、すなわちフォーカスレンズ230の駆動制御中の間でも、フォーカスレンズ230の目標位置を更新しながらフォーカスレンズ230を駆動することができる。
図9A〜図9Cに示す例では、外部装置300によるデジタルカメラ1の遠隔フォーカス操作を行う際、コマンド1〜4にフォーカスレンズ駆動用のフォーカス速度指定を含まず、デジタルカメラ1は最短時間で指定ポジションに到達するようにフォーカスレンズ230を駆動する。このため、図9B、図9Cに示すようにフォーカスレンズ230の停止区間が発生し、遠隔フォーカス動作は「駆動」と「停止」とを繰り返す間欠動作となる。
そこで、外部装置300から遠隔フォーカス操作を行う際にフォーカス速度の指定がある場合について以下で説明する。この方法によれば、より滑らかなフォーカス動作を実現することができ、例えば、ユーザが映画の特定シーンを撮影する場合、所望のフォーカス状態としたカット映像を撮影することができる。例えば、図10Aに示すシーン(背景の木91に焦点を合わせた状態)を撮影後、フォーカスレンズ230をフォーカス距離が短くなる方向にニアシフトさせた図10Bに示すシーン(手前の動物92に焦点を合わせた状態)を撮影するときに、途切れることなく滑らかに撮影することが可能となる。
外部装置300からの遠隔フォーカス操作においてフォーカス速度の指定がある場合を図11A〜図13を用いて説明する。
〔2−5.外部装置によるデジタルカメラの遠隔フォーカス操作(フォカース速度の指定がある場合)〕
図11Aは、回転操作部357の回転操作を説明するための図である。図11Bは、フォーカスレンズ230の駆動状態を経時的に示すグラフである。図11Cは、図5のグラフに図11Bのグラフを追加して示すグラフである。
図11A〜図11Cに示す第1の例では、外部装置300からデジタルカメラ1への通信周期を100msecとし、外部装置300の回転操作部357を図11Aに示す速度(フォーカス調整位置(0)〜(4)の各区間を100msecで操作)で操作されたとする。この場合、レンズ駆動の速度範囲は、最高速: 30step/msec、最低速: 3step/msecとする。
この例では、フォーカス速度の指定がある場合であるので、図11Bに示すように外部装置300のコントローラ351から100msec毎に、フォーカス速度を含むコマンド1〜4(駆動指示コマンド1および目標位置更新用コマンド2〜4)が発行される。初回のコマンド1はフォーカス距離が10mの位置になるように、位置指定(第1の位置):1000step、速度指定(第1の速度):10step/msecを含み、2回目のコマンド2は、フォーカス距離が5mの位置になるように、位置指定(第2の位置):2000step、速度指定(第2の速度):10step/msecを含み、3回目のコマンド3は、フォーカス距離が3mの位置になるように、位置指定(第3の位置):3000step、速度指定(第3の速度):10step/msecを含む。このような位置指定及び速度指定が可能なのは、図8に示す外部装置300のフラッシュメモリ353に格納されるレンズデータを活用するためである。
以上のように、外部装置300によるデジタルカメラ1の遠隔フォーカス操作を行う際、駆動指示用のコマンド1〜4にフォーカスレンズ駆動用の位置指定及び速度指定を含むため、フォーカスレンズ230が停止することなく連続駆動が可能となる。そのため、滑らかなフォーカス動作を実現できる。
次に図12A〜図12Cを用いて、フォーカス速度の指定がある場合の外部装置300によるデジタルカメラ1の遠隔フォーカス操作の第2の例を説明する。
図12Aは、回転操作部357の回転操作を説明するための図である。図12Bは、フォーカスレンズ230の駆動状態を経時的に示すグラフである。図12Cは、図5のグラフに図12Bのグラフを追加して示すグラフである。
第2の例では、外部装置300からデジタルカメラ1への通信周期を100msecとし、外部装置300の回転操作部357を図12Aに示す速度(フォーカス調整位置(0)〜(5)の各区間を100msec又は50msecで操作)で操作されたとする。またレンズ駆動の速度範囲は最高速: 30step/msec、最低速: 3step/msecとする。本例では、第1の例とは異なり、回転操作部357の操作が途中から早くなった場合の例を示す。
本例では、フォーカス速度の指定があるので、図12Bに示すように、外部装置300のコントローラ351から100msec毎に、フォーカス速度を含むコマンド1〜3を発行することができる。
では、本例について図12A〜図12Cを用いて外部装置300によるデジタルカメラ1の遠隔フォーカス操作を実現する動作を説明する。
まず、焦点距離14mmのフォーカスレンズ230を備えた交換レンズ200がカメラ本体100に装着されていたとする。図7に示す外部装置300とカメラ本体100との通信にて事前に、図8A、8Bに示すレンズデータが外部装置300のフラッシュメモリ353に格納されているとする。
外部装置300のコントローラ351は、回転検出部358からの出力信号を一定周期(例えば、4msec)で取得することで100msec毎の回転角度情報と回転角速度情報を演算する。コントローラ351はさらに、これらの演算結果及び図8A、8Bのレンズデータを用いて、フォーカスレンズ駆動部233の駆動数(step数)及び駆動速度(step/msec)を求める。
図12Aに示すユーザの回転操作部357の回転操作に応じて、コントローラ351は以下のようにフォーカスレンズ駆動部233の駆動数及び駆動速度を求める。つまり、
(1)初回の100msec後には、回転操作部357のフォーカス調整位置(0)からフォーカス調整位置(1)まで移動するので、図8Aを参照してフォーカス距離が10mの位置になるように、駆動数を位置指定として1000stepと設定し、駆動速度を速度指定として(1000-0)step/100msec=10step/msecと算出する。その後、コントローラ351は、フォーカス距離が10mの位置になるように位置指定:1000step、速度指定:10step/msecを含む初回のコマンド1を生成する。
(2)次の100msec後には、回転操作部357のフォーカス調整位置(3)まで移動するので、図8Aを参照してフォーカス距離が3mの位置になるように、駆動数を位置指定として3000stepと設定し、駆動速度を速度指定として(3000-1000)step/100msec=20step/msecと算出する。その後コントローラ351は、フォーカス距離が3mの位置になるように位置指定:3000step、速度指定:20step/msecを含む2回目のコマンド2を生成する。
(3)最後の100msec後には、回転操作部357のフォーカス調整位置(5)まで移動するので、図8Aを参照してフォーカス距離が1.5mの位置になるように、駆動数を位置指定として5000stepと設定し、駆動速度を速度指定として(5000-3000)step/100msec=20step/msecと算出する。その後コントローラ351は、フォーカス距離が1.5mの位置になるように位置指定:5000step、速度指定:20step/msecを含む3回目のコマンド3を生成する。
以上の例では、生成されたコマンド1〜3は、駆動速度が10step/msec、20step/msecであるので、図8Bに示すフォーカスモータ駆動の最高速度(30step/msec)と最低速度(3step/msec)の間に入るので、問題なくフォーカスレンズ230を駆動できる。
なお、コントローラ351がフォーカスモータ駆動の最高速度を超える駆動速度を算出した場合は、フォーカスモータ駆動の最高速度以下となるように決定する。同様に、コントローラ351がフォーカスモータ駆動の最低速度を下回る駆動速度を算出した場合は、フォーカスモータ駆動の最低速度以上となるように決定する。すなわち、コマンドに含める駆動速度を決定する際には、フォーカスレンズ駆動部233の最低速度から最高速度までの範囲に制限して駆動速度を決定する。このようにコントローラ351は、フォーカスレンズ駆動部233の駆動能力情報を反映させて決定された速度指定を含むコマンドを生成する。
図13は、第2の例となる外部装置300によるデジタルカメラ1の遠隔フォーカス操作を実現するシーケンス図である。
外部装置300のコントローラ351は、カメラ本体100と通信を行うに際し、所定のPTP プロトコル処理を行った(E100)後、上記生成されたコマンド1を、通信部354及びカメラ本体100の通信部142を介してカメラ制御部140に送信する(E101)。カメラ制御部140は、コマンド1を受け取り、その後のコマンド受け取り許可を示す情報(OK情報)を通信部142及び通信部354を介して外部装置300のコントローラ351に返す(E102)。このようにカメラ本体100のカメラ制御部140は、コマンド1に対するフォーカスレンズの駆動が完了するのを待たずに上記コマンド受け取り許可(OK情報)を返信している。
カメラ制御部140は、コマンド1に対応するコマンド4をレンズ部200のレンズ制御部240に送信する。その後は、レンズ制御部240は、コマンド4を受け取り、フォーカスレンズ駆動部233にコマンド4に対応する形で指示を出す。このことでフォーカスレンズ駆動部233は、フォーカスレンズ230を、10step/msecの速度でフォーカス距離が10mの位置になるように駆動する。以下同様に通信(E104)〜(E111)の動作が実施される。
以上のように、外部装置300によるデジタルカメラ1の遠隔フォーカス操作を行う際、駆動指示用のコマンド1〜3にフォーカスレンズ駆動用の位置指定及び速度指定を含むため、フォーカスレンズ230を停止することなく連続駆動が可能となる。そのため、外部装置300の回転操作部357の回転速度に応じて、フォーカスレンズ駆動を可変することができる。そのため、ユーザが本実施形態の遠隔フォーカス動作を用いれば、取りたいシーンのカットをユーザの意図のまま簡単に作成することができる。
[1−3.まとめ]
(撮像装置)
以上のように、本実施形態におけるデジタルカメラ1(撮像装置)は、外部装置300(外部の制御装置)と通信可能であり、フォーカスレンズ230(光学部材)を介して形成される被写体像を撮像する撮像装置である。デジタルカメラ1は、外部装置300からフォーカスレンズ230の駆動に関するコマンドを受信する通信部142と、当該コマンドに基づいて、フォーカスレンズ230の駆動を制御するカメラ制御部140(制御部)と、を備える。カメラ制御部140は、通信部142が外部装置300から受信した駆動指示コマンド1(第1コマンド)に基づいて、フォーカスレンズ230の駆動を開始する。カメラ制御部140はさらに、フォーカスレンズ230の駆動制御が完了する前に、通信部142が外部装置300から駆動指示コマンド1とは別の目標位置更新用コマンド2〜4(第2コマンド)を受信すると、目標位置更新用コマンド2〜4に基づいて、フォーカスレンズ230の駆動の目標とする目標位置を更新する。
以上のデジタルカメラ1によると、フォーカスレンズ230の駆動制御が完了する前に目標位置更新用コマンド2〜4に基づいて目標位置を更新することにより、目標位置を更新しながらフォーカスレンズ230の駆動制御を実行することができる。これにより、ユーザの意図を反映した目標位置にフォーカスレンズ230を駆動することが容易となる。
本実施形態のデジタルカメラ1では、カメラ制御部140は、フォーカスレンズ230の駆動制御が完了すると、通信部142を介して駆動完了の通知を外部装置300に送信する。カメラ制御部140はさらに、駆動完了の通知を送信する前に、通信部142が目標位置更新用コマンド2〜4を受信すると、目標位置更新用コマンド2〜4に基づいて目標位置を更新する。これにより、駆動完了通知を送信する前にフォーカスレンズ230の目標位置を更新することができる。
本実施形態のデジタルカメラ1では、駆動指示コマンド1は、目標位置として第1の位置を含み、目標位置更新用コマンド2は、第1の位置とは異なる第2の位置を目標位置として含む。カメラ制御部140は、駆動指示コマンド1に基づいて、第1の位置に向けてフォーカスレンズ230の駆動を開始する。カメラ制御部140はさらに、目標位置更新用コマンド2に基づいて、フォーカスレンズ230の駆動制御中に目標位置を第1の位置から第2の位置に更新する。これにより、駆動指示コマンド1と目標位置更新用コマンド2のそれぞれに基づいて、フォーカスレンズ230を異なる位置に向けて駆動することができる。
本実施形態のデジタルカメラ1では、カメラ制御部140は、駆動指示コマンド1に基づいて、フォーカスレンズ230が第1の位置に到るまでの駆動速度を第1の速度に制御する。カメラ制御部140はさらに、目標位置更新用コマンド2に基づいて、フォーカスレンズ230が第1の位置に到った後において第2の位置に到るまでの駆動速度を第2の速度に制御する。これにより、駆動指示コマンド1と目標位置更新用コマンド2のそれぞれに基づいて、フォーカスレンズ230の駆動速度を制御することができる。
本実施形態のデジタルカメラ1では、通信部142は、外部装置300から、駆動指示コマンド1の受信後において所定の通信周期毎に目標位置更新用コマンド2〜4を受信する。カメラ制御部140は、受信された目標位置更新用コマンド2〜4に基づいて、フォーカスレンズ230の駆動を順次、制御する。これにより、目標位置更新用コマンド2〜4を所望の周期で受信して、フォーカスレンズ230の駆動制御にその都度反映させることができる。
本実施形態のデジタルカメラ1は、フォーカスレンズ230の駆動に関する性能を示すレンズデータ(性能データ)を格納するフラッシュメモリ143(記憶部)をさらに備える。カメラ制御部140は、通信部142を介して外部装置300に、レンズデータを送信し、駆動指示コマンド1及び目標位置更新用コマンド2〜4は、レンズデータに応じて設定される。これにより、外部装置300がコマンドを設定する際にレンズデータを反映させることが可能となる。
本実施形態のデジタルカメラ1は、交換レンズ200を装着可能に構成され、フォーカスレンズ230は、交換レンズ200に設けられた光学部材である。これにより、交換レンズ200のフォーカスレンズ230に対して、目標位置更新用コマンド2〜4を利用した駆動制御を適用することができる。
(制御装置)
また、本実施形態における外部装置300(制御装置)は、フォーカスレンズ230(光学部材)を介して形成される被写体像を撮像するデジタルカメラ1(撮像装置)と通信可能な制御装置である。外部装置300は、ユーザの操作に応じて移動可能なダイヤル部320(操作部材)と、ダイヤル部320における移動操作に応じて、フォーカスレンズ230の駆動に関するコマンドを生成するコントローラ351と、当該コマンドをデジタルカメラ1に送信する通信部354と、を備える。コントローラ351は、ダイヤル部320の移動操作が開始されると、フォーカスレンズ230の駆動を開始するための駆動指示コマンド1を生成して、通信部354を介してデジタルカメラ1に送信する。コントローラ351はさらに、ダイヤル部320の移動操作が継続している間、フォーカスレンズ230の駆動の目標とする目標位置を更新するための目標位置更新用コマンド2〜4を生成して、通信部354を介してデジタルカメラ1に送信する。
以上の外部装置300によると、ダイヤル部320の移動操作が継続している間も、目標位置更新用コマンド2〜4をデジタルカメラ1に送信することで、目標位置を更新しながらフォーカスレンズ230の駆動制御を実行することができる。これにより、ユーザの意図を反映した目標位置にフォーカスレンズ230を駆動することが容易となる。
本実施形態の外部装置300では、通信部354は、駆動指示コマンド1を送信した後においてデジタルカメラ1から駆動完了の通知を受信する前に、目標位置更新用コマンド2〜4をデジタルカメラ1に送信する。これにより、駆動完了通知の受信を待たずにフォーカスレンズ230の目標位置を更新することができる。
本実施形態の外部装置300では、コントローラ351は、移動操作の開始時におけるダイヤル部320の操作量に基づいて、駆動指示コマンド1に目標位置として第1の位置を含める。コントローラ351はさらに、移動操作の継続時におけるダイヤル部320の操作量に基づいて、目標位置更新用コマンド2に、第1の位置とは異なる第2の位置を目標位置として含める。これにより、駆動指示コマンド1と目標位置更新用コマンド2のそれぞれに基づいて、フォーカスレンズ230を異なる位置に向けて駆動することが可能となる。
本実施形態の外部装置300では、フォーカスレンズ230の駆動に関する性能を示すレンズデータを格納するフラッシュメモリ353をさらに備える。コントローラ351は、移動操作の開始時におけるダイヤル部320の操作量、及びレンズデータに基づいて、フォーカスレンズ230を第1の位置まで駆動するための第1の速度を、駆動指示コマンド1に含める。コントローラ351はさらに、移動操作の継続時におけるダイヤル部320の操作量、及びレンズデータに基づいて、第2の位置まで駆動するための第2の速度を、目標位置更新用コマンド2に含める。これにより、駆動指示コマンド1と目標位置更新用コマンド2のそれぞれに基づいて、フォーカスレンズ230の駆動速度を制御することができる。
本実施形態の外部装置300では、コントローラ351は、通信部354を介して、デジタルカメラ1からレンズデータ(性能データ)を取得して、フラッシュメモリ353に記録する。これにより、コントローラ351がコマンド1〜4を設定する際にレンズデータを反映させることが可能となる。
本実施形態の外部装置300では、コントローラ351は、駆動指示コマンド1の生成後に継続する移動操作に基づいて、所定の通信周期毎に目標位置更新用コマンド2〜4を生成して、通信部354を介して順次、デジタルカメラ1に送信する。これにより、目標位置更新用コマンド2〜4を所定の通信周期でデジタルカメラ1に送信することで、フォーカスレンズ230の駆動制御にその都度反映させることができる。
本実施形態の外部装置300では、ダイヤル部320は、移動操作として回転移動が可能に構成される。これにより、ユーザが容易に操作することができる。
(撮像システム)
また、本実施形態における撮像システムAは、フォーカスレンズ230(光学部材)を介して形成される被写体像を撮像するデジタルカメラ1(撮像装置)と、デジタルカメラ1と通信可能な外部装置300(制御装置)とを備える撮像システムである。デジタルカメラ1は、外部装置300からフォーカスレンズ230の駆動に関するコマンドを受信する通信部142と、当該コマンドに基づいて、フォーカスレンズ230の駆動を制御するカメラ制御部140と、を備える。外部装置300は、ユーザの操作に応じて移動可能なダイヤル部320と、ダイヤル部320における移動操作に応じて、コマンドを生成するコントローラ351と、当該コマンドをデジタルカメラ1に送信する通信部354と、を備える。外部装置300においてコントローラ351は、ダイヤル部320の移動操作が開始されると、フォーカスレンズ230の駆動を開始するための駆動指示コマンド1を生成して、通信部354を介してデジタルカメラ1に送信する。コントローラ351はさらに、ダイヤル部320の移動操作が継続している間、フォーカスレンズ230の駆動の目標とする目標位置を更新するための目標位置更新用コマンド2〜4を生成して、通信部354を介してデジタルカメラ1に送信する。デジタルカメラ1においてカメラ制御部140は、通信部142が外部装置300から受信した駆動指示コマンド1に基づいて、フォーカスレンズ230の駆動を開始する。カメラ制御部140はさらに、フォーカスレンズ230の駆動制御が完了する前に、通信部142が、外部装置300から駆動指示コマンド1とは別の目標位置更新用コマンド2〜4を受信すると、目標位置更新用コマンド2〜4に基づいて、フォーカスレンズ230の駆動の目標とする目標位置を更新する。
以上の撮像システムAによると、フォーカスレンズ230の駆動制御が完了する前に目標位置更新用コマンド2〜4に基づいて目標位置を更新することにより、目標位置を更新しながらフォーカスレンズ230の駆動制御を実行することができる。これにより、ユーザの意図を反映した目標位置にフォーカスレンズ230を駆動することが容易となる。
本実施形態の撮像システムAでは、デジタルカメラ1においてカメラ制御部140は、フォーカスレンズ230の駆動制御が完了すると、通信部142を介して駆動完了の通知を外部装置300に送信し、
外部装置300において通信部354は、駆動指示コマンド1を送信した後においてデジタルカメラ1から駆動完了の通知を受信する前に、目標位置更新用コマンド2〜4をデジタルカメラ1に送信し、
デジタルカメラ1においてカメラ制御部140は、駆動完了の通知を送信する前に、通信部142が目標位置更新用コマンド2〜4を受信すると、目標位置更新用コマンド2〜4に基づいて目標位置を更新する。これにより、駆動完了通知を送信する前にフォーカスレンズ230の目標位置を更新することができる。
[他の実施の形態]
本開示は、上記実施の形態に限定されず、種々の実施形態が考えられる。
以下、本開示の他の実施形態についてまとめて記載する。
上記実施の形態では、遠隔操作としてフォーカス操作について説明した。しかし、遠隔操作はズーム操作、絞り操作を選択することで同様に行うことができる。すなわち、光学部材としてフォーカスレンズ230の駆動を制御する場合に限らず、ズームレンズ210あるいは絞り260の駆動を制御する場合にも適用できる。例えば、外部装置300の操作部359の専用釦を選択することでズーム操作又は絞り操作を選択し、選択された遠隔操作を実現することも可能である。
図14A、図14Bは、遠隔操作として絞り操作を選択した場合に用いるレンズデータである。図14Aは絞りテーブルデータを示し、焦点距離14mm、25mm、50mmの何れかの絞り260に対する、F値(F2.8、F3.0、F3.2、F3.5、F3.8、F4.0・・・F22)に至るまでの絞りモータStep数を示す。図14Bは絞り速度情報を示し、絞り駆動部262の最高速度情報及び最低速度情報を示す。
絞り260の駆動に関する駆動指示コマンドや目標位置更新用コマンドを作成する際は、図14Aに示す絞りテーブルデータを参照して位置指定を算出し、図14Bに示す絞り速度情報を参照して速度指定を算出すればよい。
図15A、図15Bは、遠隔操作としてズーム操作を選択した場合に用いるレンズデータである。図15Aはズームテーブルデータを示し、焦点距離(14mm、14.1mm、14.2mm、14.3mm、14.4mm、14.5mm・・・50mm)に至るまでのズームモータStep数を示す。図15Bはズーム速度情報を示し、ズームレンズ駆動部211の最高速度情報及び最低速度情報を示す。
ズームレンズ210の駆動に関する駆動指示コマンドや目標位置更新用コマンドを作成する際は、図15Aに示すズームテーブルデータを参照して位置指定を算出し、図15Bに示すズーム速度情報を参照して速度指定を算出すればよい。
また上記実施の形態では、デジタルカメラ1としては、レンズ交換式のカメラに限定されず、レンズ一体型のカメラに対しても適用可能である。
また上記実施の形態では、外部装置300の操作部材としてダイヤル部320を用いたが、回転可能な操作部材(ダイヤル部)に限定されず、スライド可能な直線型の操作部材に対しても適用可能である。
また上記実施の形態では、デジタルカメラ1と外部装置300との通信動作をUSB通信によって実現する場合を例示したが、カメラ制御部140は通信部142を介してBluetooth(登録商標)、無線LAN、有線LAN等により外部装置300にPTP(Picture Transfer Protocol)を用いて通信を行うことができる。
また上記実施の形態では、液晶モニタ356にコントローラ351からの指示内容を表示する場合を例示したが、コントローラ351からの指示内容に基づくデジタルカメラ1の駆動結果、すなわちデジタルカメラ1からの出力値に関する情報を表示するようにしてもよい。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は例えば、画像を撮像するデジタルカメラ1と、そのデジタルカメラ1と通信が可能で、そのデジタルカメラ1に対して遠隔操作を行うことができる外部の外部装置300(通信機器)と、デジタルカメラ1および外部装置300を備える撮像システムに適用可能である。具体的には、本開示は、デジタルカメラ1としては例えば、動画撮影が可能なシネマ用カメラ、デジタルカメラ及びムービーカメラに適用可能である。

Claims (16)

  1. 外部の制御装置と通信可能であり、光学部材を介して形成される被写体像を撮像する撮像装置であって、
    前記制御装置から前記光学部材の駆動に関するコマンドを受信する通信部と、
    前記コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記通信部が前記制御装置から受信した第1コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動を開始し、
    前記光学部材の駆動制御が完了する前に、前記通信部が前記制御装置から前記第1コマンドとは別の第2コマンドを受信すると、前記第2コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動の目標とする目標位置を更新する、撮像装置。
  2. 前記制御部は、
    前記光学部材の駆動制御が完了すると、前記通信部を介して駆動完了の通知を前記制御装置に送信し、
    前記駆動完了の通知を送信する前に、前記通信部が前記第2コマンドを受信すると、前記第2コマンドに基づいて前記目標位置を更新する、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1コマンドは、前記目標位置として第1の位置を含み、
    前記第2コマンドは、前記第1の位置とは異なる第2の位置を前記目標位置として含み、
    前記制御部は、
    前記第1コマンドに基づいて、前記第1の位置に向けて前記光学部材の駆動を開始し、
    前記第2コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動制御中に前記目標位置を前記第1の位置から前記第2の位置に更新する、請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第1コマンドに基づいて、前記光学部材が前記第1の位置に到るまでの駆動速度を第1の速度に制御し、
    前記第2コマンドに基づいて、前記光学部材が前記第1の位置に到った後において前記第2の位置に到るまでの駆動速度を第2の速度に制御する、請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記通信部は、前記制御装置から、前記第1コマンドの受信後において所定の通信周期毎に前記第2コマンドを受信し、
    前記制御部は、受信された各コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動を順次、制御する、請求項1から4のいずれか1つに記載の撮像装置。
  6. 前記光学部材の駆動に関する性能を示す性能データを格納する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記通信部を介して前記制御装置に、前記性能データを送信し、
    前記第1及び第2コマンドは、前記性能データに応じて設定される、請求項1から5のいずれか1つに記載の撮像装置。
  7. 前記撮像装置は、交換レンズを装着可能に構成され、
    前記光学部材は、前記交換レンズにおけるフォーカスレンズ、ズームレンズ、及び絞りのうちの少なくとも1つを含む、請求項1から6のいずれか1つに記載の撮像装置。
  8. 光学部材を介して形成される被写体像を撮像する撮像装置と通信可能な制御装置であって、
    ユーザの操作に応じて移動可能な操作部材と、
    前記操作部材における移動操作に応じて、前記光学部材の駆動に関するコマンドを生成する制御部と、
    前記コマンドを前記撮像装置に送信する通信部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記移動操作が開始されると、前記光学部材の駆動を開始するための第1コマンドを生成して、前記通信部を介して前記撮像装置に送信し、
    前記移動操作が継続している間、前記光学部材の駆動の目標とする目標位置を更新するための第2コマンドを生成して、前記通信部を介して前記撮像装置に送信する、制御装置。
  9. 前記通信部は、前記第1コマンドを送信した後において前記撮像装置から駆動完了の通知を受信する前に、前記第2コマンドを前記撮像装置に送信する、請求項8に記載の制御装置。
  10. 前記制御部は、
    前記移動操作の開始時における前記操作部材の操作量に基づいて、前記第1コマンドに前記目標位置として第1の位置を含め、
    前記移動操作の継続時における前記操作部材の操作量に基づいて、前記第2コマンドに、前記第1の位置とは異なる第2の位置を前記目標位置として含める、請求項9に記載の制御装置。
  11. 前記光学部材の駆動に関する性能を示す性能データを格納する第2記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記移動操作の開始時における前記操作部材の操作量、及び前記性能データに基づいて、前記光学部材を前記第1の位置まで駆動するための第1の速度を、前記第1コマンドに含め、
    前記移動操作の継続時における前記操作部材の操作量、及び前記性能データに基づいて、前記第2の位置まで駆動するための第2の速度を、前記第2コマンドに含める、請求項10に記載の制御装置。
  12. 前記制御部は、前記通信部を介して、前記撮像装置から前記性能データを取得して、前記第2記憶部に記録する、請求項11に記載の制御装置。
  13. 前記制御部は、前記第1コマンドの生成後に継続する前記移動操作に基づいて、所定の通信周期毎に前記第2コマンドを生成して、前記通信部を介して順次、前記撮像装置に送信する、請求項8から12のいずれか1つに記載の制御装置。
  14. 前記操作部材は、前記移動操作として回転移動が可能に構成される、請求項8から13のいずれか1つに記載の制御装置。
  15. 光学部材を介して形成される被写体像を撮像する撮像装置と、前記撮像装置と通信可能な制御装置とを備える、撮像システムであって、
    前記撮像装置は、
    前記制御装置から前記光学部材の駆動に関するコマンドを受信する第1通信部と、
    前記コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動を制御する第1制御部と、を備え、
    前記制御装置は、
    ユーザの操作に応じて移動可能な操作部材と、
    前記操作部材における移動操作に応じて、前記コマンドを生成する第2制御部と、
    前記コマンドを前記撮像装置に送信する第2通信部と、を備え、
    前記制御装置において前記第2制御部は、
    前記移動操作が開始されると、前記光学部材の駆動を開始するための第1コマンドを生成して、前記第2通信部を介して前記撮像装置に送信し、
    前記移動操作が継続している間、前記光学部材の駆動の目標とする目標位置を更新するための第2コマンドを生成して、前記第2通信部を介して前記撮像装置に送信し、
    前記撮像装置において前記第1制御部は、
    前記第1通信部が前記制御装置から受信した第1コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動を開始し、
    前記光学部材の駆動制御が完了する前に、前記第1通信部が、前記制御装置から前記第1コマンドとは別の第2コマンドを受信すると、前記第2コマンドに基づいて、前記光学部材の駆動の目標とする目標位置を更新する、撮像システム。
  16. 前記撮像装置において前記第1制御部は、前記光学部材の駆動制御が完了すると、前記第1通信部を介して駆動完了の通知を前記制御装置に送信し、
    前記制御装置において前記第2通信部は、前記第1コマンドを送信した後において前記撮像装置から駆動完了の通知を受信する前に、前記第2コマンドを前記撮像装置に送信し、
    前記撮像装置において前記第1制御部は、前記駆動完了の通知を送信する前に、前記第1通信部が前記第2コマンドを受信すると、前記第2コマンドに基づいて前記目標位置を更新する、請求項15に記載の撮像システム。
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