JP2021111815A - スピーカー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のスピーカー装置に用いられるグリルが有する種々の問題を解決すること。【解決手段】スピーカー装置は、グリル1を備える。グリル1は、略長方形状で長尺である、木製の第1グリル2と、第1グリル2の、長手方向の両端に設けられた、樹脂製の第2グリル3と、を有する。第2グリル3は、第1グリル2から延在する第1部5と、第1部5から折れ曲がった第2部6と、を有する。第1グリル2と、第2グリル3とは、ネジで連結される。【選択図】図1
Description
本発明は、グリルを備えるスピーカー装置に関する。
従来、スピーカーのネットに、樹脂製のグリル、木製のグリル等が使用されており、これらに布製、樹脂製、板金製等のネットが貼り付けられていた。しかしながら、この方法では、コストを上げることなく、長尺で奥行き方向のあるグリルを作成することはできない。ここで、木の場合、長尺で奥行きがあり、且つ、側面から、穴などを開ける構造が難しい。樹脂の場合、金型コストが膨大にかかる。金属の場合、樹脂又は木のフレームが必要であり、また、アンテナを設け、アンテナによる電波受信が必要であると、採用できない。なお、特許文献1の図4には、スピーカー本体(8)の前面に取り付けられるスピーカーグリル板(12)であって、合成樹脂製ネット(15)又は布等を合成樹脂、木、金属等からなる額縁状の枠体(13)に緊張固定して構成された、スピーカーグリル板(12)が開示されている。
上述したように、従来のスピーカー装置に用いられるグリルは、種々の問題があった。
本発明の目的は、従来のスピーカー装置に用いられるグリルが有する種々の問題を解決することである。
第1の発明のスピーカー装置は、グリルを備えるスピーカー装置であって、前記グリルは、略長方形状で長尺である、木製の第1グリルと、前記第1グリルの、長手方向の両端に設けられた、樹脂製の第2グリルと、を有することを特徴とする。
本発明では、グリルを構成する第2グリルは、樹脂製である。このため、木で表現しにくい奥行き方向の形状や構造を作ることができる。これにより、構造の自由度が向上する。横から穴を開けることも可能である。
また、長尺のグリルを全て樹脂で形成した場合、金型コストが膨大に必要となるが、グリルを構成する第1グリルは、木製であるため、コストダウンとなる。
また、本発明では、グリルを構成する第1グリルは、木製であり、グリルを構成する第2グリルは、樹脂製である。これにより、金属部品がないため、アンテナ受信の邪魔とならない。
このように、本発明によれば、従来のスピーカー装置に用いられるグリルが有する種々の問題を解決することができる。
第2の発明のスピーカー装置は、第1の発明のスピーカー装置において、前記第2グリルは、前記第1グリルから延在する第1部と、前記第1部から折れ曲がった第2部と、を有することを特徴とする。
第3の発明のスピーカー装置は、第2の発明のスピーカー装置において、前記第2部は、前記第1部に対して、略垂直であることを特徴とする。
第4の発明のスピーカー装置は、第1〜第3のいずれかの発明のスピーカー装置において、前記第1グリルは、前記第2グリルに、重ねて連結される第1連結部を有し、前記第2グリルは、前記第1グリルに、重ねて連結される第2連結部を有することを特徴とする。
第5の発明のスピーカー装置は、第4の発明のスピーカー装置において、前記第1連結部と前記第2連結部とを重ねた厚さは、前記第1グリル及び前記第2グリルの厚さと略同一であることを特徴とする。
第6の発明のスピーカー装置は、第1〜第5のいずれかの発明のスピーカー装置において、前記第1グリルと、前記第2グリルとは、ネジで連結されることを特徴とする。
第7の発明のスピーカー装置は、第1〜第6のいずれかの発明のスピーカー装置において、前記第1グリル、及び、前記第2グリルには、連結用のネジ孔が設けられていることを特徴とする。
第8の発明のスピーカー装置は、第7の発明のスピーカー装置において、前記ネジ孔は、前記第1グリルの長手方向に沿った長孔であることを特徴とする。
本発明では、ネジ孔は、第1グリルの長手方向に沿った長孔である。これにより、長手方向の組立公差、部品公差を吸収することができるため、長手方向の公差が緩和される。
第9の発明のスピーカー装置は、第1〜第8のいずれかの発明のスピーカー装置において、前記第1グリルには、スピーカーユニットからの音を放音するための開口が設けられていることを特徴とする。
第10の発明のスピーカー装置は、第9の発明のスピーカー装置において、前記開口は、前記スピーカーユニットに対向する位置に設けられていることを特徴とする。
第11の発明のスピーカー装置は、第1〜第10のいずれかの発明のスピーカー装置において、前記グリルにネットが貼られていることを特徴とする。
第12の発明のスピーカー装置は、第11の発明のスピーカー装置において、前記第1グリルの一方の面に、長手方向に沿った2つの溝が、長手方向と直交する方向に離間して設けられ、前記ネットは、前記2つの溝の一方から、前記第1グリルの他方の面を覆い、前記2つの溝の他方まで、貼られていることを特徴とする。
第13の発明のスピーカー装置は、第12の発明のスピーカー装置において、前記溝に、前記溝の形状に合ったバーが、接着剤で固定されることにより、前記ネットが前記グリルに貼り付けられることを特徴とする。
第14の発明のスピーカー装置は、第1〜第13のいずれかの発明のスピーカー装置において、前記グリルは、スピーカーユニットを収容する筐体に取り付けられることを特徴とする。
本発明によれば、従来のスピーカー装置に用いられるグリルが有する種々の問題を解決することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1、及び、図2は、本発明の実施形態に係るグリル1を示す図である。図3は、第1グリル2と第2グリル3との連結部分の拡大図である。グリル1は、スピーカーユニットを収容する筐体(不図示)に取り付けられる。筐体にグリル1が取り付けられることで、グリル1を備えるスピーカー装置が構成される。図示するように、グリル1は、第1グリル2と、第2グリル3と、を備える。
第1グリル2は、略長方形で、長尺な部材である。第1グリル2は、木製である。第1グリル2には、スピーカーユニットからの音を放音するための開口4が、複数設けられている。開口4は、グリル1が筐体に取り付けられた状態で、スピーカーユニットと対向する位置に設けられている。第1グリル2は、第2グリル3に、重ねて連結される第1連結部7を有する。
第2グリル3は、第1グリル2の、長手方向の両端に設けられている。第2グリル3は、樹脂製である。第2グリル3は、第1グリル2から延在する第1部5と、第1部5から折れ曲がった第2部6と、を有する。第2部6は、第1部5に対して、略垂直である。第2グリル3は、第1グリル2に、重ねて連結される第2連結部8を有する。第2連結部8は、第1部5に設けられている。第1グリル2の第1連結部7と、第2グリル3の第2連結部8と、を重ねた厚さは、第1グリル2、及び、第2グリル3の厚さと略同一である。
第1グリル2と、第2グリル3とは、第1連結部7と第2連結部8とがネジで連結されることにより、連結される。第1グリル2(第1連結部7)、及び、第2グリル3(第2連結部8)には、連結用のネジ孔9が、複数設けられている。ネジ孔9は、第1グリル2の長手方向に沿った長孔である。なお、第1グリル2(第1連結部7)に設けられたネジ孔は、図示されていない。
図4は、第1グリル2と第2グリル3との連結を説明するための図である。第1グリル2と第3グリル3との連結には、例えば、治具101が用いられる。治具101は、例えば、金属製である。第1グリル2と第2グリル3とは、治具101によって、位置決めされ、その状態で、ネジにより連結される。金属製の治具101は、温度による収縮がわずかであるため、長尺のグリル1であっても、誤差をカバーしやすい。
図5は、図2における破線部の拡大図である。図6は、グリル1へのネット51の貼り付けを説明するための図である。第1グリル2の裏面(一方の面)に、長手方向に沿った2つの溝10が、長手方向と直交する方向に離間して設けられている。具体的には、2つの溝10は、第1グリル2の裏面(一方の面)の長手方向と直交する方向の端部に、設けられている。溝10は、例えば、幅1.5mm、深さ3mmである。なお、グリル1において、グリル1が筐体に取り付けられた状態で、ユーザー(聴取者)から見える側を、表側、その反対側を、裏側とする。ネット51は、一方の溝10から、第1グリル2の表面(他方の面)を覆い、他方の溝10まで、貼られている。2つの溝10に、溝10の形状に合ったバー11が、接着剤で固定されることにより、ネット51がグリル1に貼り付けられる。バー11は、例えば、ABS等の樹脂製である。
木製(MDF)の第1グリル2に掘った溝10に、樹脂製のバー11を入れて接着固定することで、木製(MDF)であっても、両サイドの樹脂製の第2グリル3と同時に溶着することができる。ネット51が溶着された後は、図6における矢印の方向に引っ張られるが、3mmほど掘られた溝10に、バー11が入り込み、バー11の抜ける方向と垂直の方向となるため、バー11の抜け対策も可能である。先端にエッジの形状が必要な場合、樹脂の押し出しで形状付きのものを作成することも可能である(コストによる)。
ネットをグリルに溶着するメリットは、以下のとおりである。
(1)ネットの固定力強化(接着剤より強い)
(2)作業バラつきの縮小(接着固定は、溶着固定に比べ、作業バラつきが発生しやすい(貼りムラ、接着不良など))
(3)ネット貼り付けに対し、接着固定と溶着固定をわけずに、1回の作業で済む。
(1)ネットの固定力強化(接着剤より強い)
(2)作業バラつきの縮小(接着固定は、溶着固定に比べ、作業バラつきが発生しやすい(貼りムラ、接着不良など))
(3)ネット貼り付けに対し、接着固定と溶着固定をわけずに、1回の作業で済む。
以上説明したように、本実施形態では、グリル1を構成する第2グリル3は、樹脂製である。このため、木で表現しにくい奥行き方向の形状や構造を作ることができる。これにより、構造の自由度が向上する。横から穴を開けることも可能である。
また、長尺のグリルを全て樹脂で形成した場合、金型コストが膨大に必要となるが、グリル1を構成する第1グリル2は、木製であるため、コストダウンとなる。
また、本実施形態では、グリル1を構成する第1グリル2は、木製であり、グリル1を構成する第2グリル3は、樹脂製である。これにより、金属部品がないため、アンテナ受信の邪魔とならない。
このように、本発明によれば、従来のスピーカー装置に用いられるグリルが有する種々の問題を解決することができる。
また、本実施形態では、ネジ孔9は、第1グリル2の長手方向に沿った長孔である。これにより、長手方向の組立公差、部品公差を吸収することができるため、長手方向の公差が緩和される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
本発明は、グリルを備えるスピーカー装置に好適に採用され得る。
1 グリル
2 第1グリル
3 第2グリル
4 開口
5 第1部
6 第2部
7 第1連結部
8 第2連結部
9 長孔
10 溝
11 バー
51 ネット
101 治具
2 第1グリル
3 第2グリル
4 開口
5 第1部
6 第2部
7 第1連結部
8 第2連結部
9 長孔
10 溝
11 バー
51 ネット
101 治具
Claims (14)
- グリルを備えるスピーカー装置であって、
前記グリルは、
略長方形状で長尺である、木製の第1グリルと、
前記第1グリルの、長手方向の両端に設けられた、樹脂製の第2グリルと、
を有することを特徴とするスピーカー装置。 - 前記第2グリルは、
前記第1グリルから延在する第1部と、
前記第1部から折れ曲がった第2部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。 - 前記第2部は、前記第1部に対して、略垂直であることを特徴とする請求項2に記載のスピーカー装置。
- 前記第1グリルは、前記第2グリルに、重ねて連結される第1連結部を有し、
前記第2グリルは、前記第1グリルに、重ねて連結される第2連結部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスピーカー装置。 - 前記第1連結部と前記第2連結部とを重ねた厚さは、前記第1グリル及び前記第2グリルの厚さと略同一であることを特徴とする請求項4に記載のスピーカー装置。
- 前記第1グリルと、前記第2グリルとは、ネジで連結されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスピーカー装置。
- 前記第1グリル、及び、前記第2グリルには、連結用のネジ孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のスピーカー装置。
- 前記ネジ孔は、前記第1グリルの長手方向に沿った長孔であることを特徴とする請求項7に記載のスピーカー装置。
- 前記第1グリルには、スピーカーユニットからの音を放音するための開口が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のスピーカー装置。
- 前記開口は、前記スピーカーユニットに対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項9に記載のスピーカー装置。
- 前記グリルにネットが貼られていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のスピーカー装置。
- 前記第1グリルの一方の面に、長手方向に沿った2つの溝が、長手方向と直交する方向に離間して設けられ、
前記ネットは、前記2つの溝の一方から、前記第1グリルの他方の面を覆い、前記2つの溝の他方まで、貼られていることを特徴とする請求項11に記載のスピーカー装置。 - 前記溝に、前記溝の形状に合ったバーが、接着剤で固定されることにより、前記ネットが前記グリルに貼り付けられることを特徴とする請求項12に記載のスピーカー装置。
- 前記グリルは、スピーカーユニットを収容する筐体に取り付けられることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のスピーカー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020000589A JP2021111815A (ja) | 2020-01-07 | 2020-01-07 | スピーカー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020000589A JP2021111815A (ja) | 2020-01-07 | 2020-01-07 | スピーカー装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021111815A true JP2021111815A (ja) | 2021-08-02 |
Family
ID=77060264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020000589A Pending JP2021111815A (ja) | 2020-01-07 | 2020-01-07 | スピーカー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021111815A (ja) |
-
2020
- 2020-01-07 JP JP2020000589A patent/JP2021111815A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
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RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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