JP2021111730A - 電磁波選択材、自動車用レーダシステムおよびストレージシステム - Google Patents

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Atsushi Otake
敦 大嶽
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明博 難波
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Takuji Ando
拓司 安藤
宏 増田
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宏 増田
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Abstract

【課題】電磁ノイズに起因する急激な電界上昇に対して不要な電磁波を遮断しつつ、必要な通信は可能な電磁波選択材、自動車用レーダシステムおよびストレージシステムを提供する。【解決手段】本発明に係る電磁波選択材1は、電磁波により信号を伝達または計測を実施するシステムに用いられる電磁波選択材1であり、誘電体で形成された誘電体材2と、電界の上昇に対して抵抗値が非線形に低下して特性が誘電性から導電性に変わる非線形導電材3と、を有し、前記誘電体材2の上に前記非線形導電材3が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電磁波の選択的透過・反射を可能とする電磁波選択材およびこれを用いた自動車用レーダシステムならびにストレージシステムに関する。
近年、電磁波を選択的に透過・反射させるために、表面に周期的な導体パターンを貼り付けた誘電体材料が提供されている。この誘電体材料は、表面の導体パターンと共鳴する電磁波のみを透過または反射させる特性を持っている。多くの場合、前記で用いる導体には金属、特に電気伝導性の高い銅やアルミニウムが使われる。これらの電気伝導性の高い金属は、通常はオームの法則にほぼ従い、電圧−電流特性は線形となる。なお、これらの電気伝導性の高い金属は、極端に電流が多くなるとジュール熱による発熱のために抵抗が高くなり、ゆるやかな非線形導電性が現れるが、通常の使用範囲内ではそのようなことは起きない。また、電気伝導性の高い金属の抵抗が下がる理由もいわゆる非線形導電材とは異なる。
他方、特許文献1には、非線形電流電圧特性を有する組成物が記載されている。具体的に、この特許文献1には、ポリマー材料と、仮焼されたチタン酸カルシウム銅フィラー材料(CCT粒子)と、を含み、可逆的な非線形電流電圧特性を有する組成物が記載されている。特許文献1には、CCT粒子を含むことによって非線形電流電圧特性が与えられると記載されている。
特表2013−543253号公報
近年、自動車等の自動運転化技術が進展しつつあり、被害軽減ブレーキシステムや前車追従クルーズコントロールシステムなどが実現されている。これらのシステムではレーダ技術とカメラ技術を用いて、前車や障害物などを探知している。レーダ技術では電磁波を用いて探知効果を発揮しているが、自動車においてはインバータや電子制御ユニットなどから放射される電磁ノイズの強度が高まる傾向にあり、また車載電子機器から放射される電磁ノイズも多い。また、電磁波を使った通信が一般化するにつれて外界からの電磁波侵入も起こる。このようなノイズはレーダなどに対してノイズ源として働き、動作に支障をきたすことがある。また、さらに強い電磁ノイズを発生するものとして落雷、太陽フレア、高強度電磁波パルスなどがある。このような事態に対しても電磁波を用いた探知システムが正常に動作し、なおかつ内部の電子回路は保護される必要がある。また、このような事態になった場合であっても、機器間やネットを介して必要な通信が可能であることが望まれている。これらの電磁ノイズに対する諸問題は自動車に限らず、近年普及が進んでいるクラウド型サーバセンタや様々な情報インフラ拠点においても同様に存在する。
特許文献1には、電磁波を選択的に透過・反射させることやそのための構成について何ら開示されておらず、前記した電磁ノイズに対する諸問題を解決することはできなかった。
本発明は前記状況に鑑みてなされたものであり、電磁ノイズに起因する急激な電界上昇に対して不要な電磁波を遮断しつつ、必要な通信は可能な電磁波選択材、自動車用レーダシステムおよびストレージシステムを提供することを課題とする。
前記課題を解決した本発明に係る電磁波選択材は、電磁波により信号を伝達または計測を実施するシステムに用いられる電磁波選択材であり、誘電体で形成された誘電体材と、電界の上昇に対して抵抗値が非線形に低下して特性が誘電性から導電性に変わる非線形導電材と、を有し、前記誘電体材の上に前記非線形導電材が形成されている。
本発明によれば、電磁ノイズに起因する急激な電界上昇に対して不要な電磁波を遮断しつつ、必要な通信は可能な電磁波選択材、自動車用レーダシステムおよびストレージシステムを提供できる。
前述した以外の課題、構成および効果は以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第1実施形態に係る電磁波選択材の構成を示す斜視図である。 第1実施形態で用いることのできる非線形導電材の一例として酸化亜鉛を用いた場合の電界値と抵抗値との関係を示したグラフである。同図中、横軸が電界値であり、縦軸が抵抗値である。なお、同図においては、電界値および抵抗値を単位法で示している(単位はいずれも[p.u.])。 第1実施形態に係る多セルの電磁波選択材の一例を示す斜視図である。 第1実施形態に係る多セルの電磁波選択材に電磁波パルスを当てた場合の反射特性を示すグラフである。同図中、横軸は周波数[GHz]を示し、縦軸は反射量[dB]を示す。 第2実施形態に係る電磁波選択材に電磁波パルスを当てた場合の反射特性を示すグラフである。同図中、横軸は周波数[GHz]を示し、縦軸は反射量[dB]を示す。 第5実施形態に係る電磁波選択材の構成を示す平面図である。同図では、単一のセルの電磁波選択材を示している。 第5実施形態に係る多セルの電磁波選択材に電磁波パルスを当てた場合の反射特性を示すグラフである。同図中、横軸は周波数[GHz]を示し、縦軸は反射量[dB]を示す。 第6実施形態に係る自動車用レーダシステムを説明する説明図である。 第7実施形態に係るストレージシステムを説明する説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において参照する図面は、実施形態を概略的に示したものであるため、部材のスケールや間隔、位置関係などが誇張や変形、あるいは、部材の一部の図示が省略されている場合がある。なお、以下の説明は本発明の内容の具体例を示すものであり、本発明はこれらの説明に限定されるものではない。本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更および修正が可能である。また、本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
また、本明細書において、「上」、「下」などは構成要素間の相対的な位置を示すものであって、絶対的な位置を示すことを意図したものではない。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る電磁波選択材1の構成を示す斜視図である。図2は、第1実施形態で用いることのできる非線形導電材3の一例として酸化亜鉛を用いた場合の電界値と抵抗値との関係を示したグラフである。図3は、第1実施形態に係る多セル5の電磁波選択材1の一例を示す斜視図である。図4は、第1実施形態に係る多セル5の電磁波選択材1に電磁波パルスを当てた場合の反射特性を示すグラフである。
図1に示すように、本実施形態に係る電磁波選択材1は、誘電体材2の上に非線形導電材3を形成したものである。
この電磁波選択材1は、電磁波により信号を伝達または計測を実施するシステムに好適に用いることができる。このようなシステムとしては、例えば、電磁波により信号を伝達または計測を実施するレーダセンサを備えた自動車用レーダシステムや信号の送受信を電磁波によりまたは電磁波と有線とを併用して実施するストレージを備えたストレージシステムなどが挙げられるが、これらに限定されない。
誘電体材2は、非線形導電材3が形成されるベース材となるものである。誘電体材2は、誘電体で形成されている。すなわち、誘電体材2は、電界内におくと誘電分極が生じて両側の表面に正負の電荷が現れるが、直流電流をほとんど流さない性質を有する。誘電体材2は、このような性質を有する材料を用いて任意の形状に形成されたものを用いることができる。誘電体材2の形状は特に限定されるものではないが、矩形の平板とすることが挙げられる。
誘電体材2を形成する前記性質を有する材料としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂などの合成樹脂を用いることができるが、これに限定されず、紙、布、ガラス、陶磁器、雲母、石綿、エボナイト、ゴム、パラフィン、油、ワニスなどを用いることもできる。なお、合成樹脂は常温硬化型樹脂や熱可塑性樹脂などを用いることもできる。また、油、ワニスなどは、紙や布に含ませたり、合成樹脂で形成した容器内に収容したりするとよい。
誘電体材2をゴムや合成樹脂などで形成する場合、当該誘電体材2の組成中に無機フィラーを含有させてもよい。無機フィラーとしては、例えば、ガラス繊維、炭酸カルシウム、タルク、硫酸バリウム、マイカ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、カオリンクレーなどが挙げられるが、これらに限定されない。
なお、誘電体材2は、例えば、使用周波数が20GHzである場合の比誘電率が4.5程度であるものなどを用いることができる。
非線形導電材3は、図2に示すように、電界の上昇に対して(電気)抵抗値が非線形に低下して特性が誘電性から導電性に変わる導電材である。すなわち、非線形導電材3は、電界が低いと抵抗値が高く、誘電性(絶縁性)を有するが、電界が上昇すると抵抗値が非線形に低下し(つまり、導電率が非線形に向上し)、導電性を有するようになる。図2では、電界値が5[p.u.]以上になると抵抗値が10[p.u.]から急激に低下し、導電性を有するようになる様子が図示されている。ここで、電磁波は、電界と磁界の2成分からなる波であり、電場と磁場が互いに垂直にかつ交互に振動しながら空間を伝播していく。電磁波は、電場の変動が磁場を誘起し、磁場の変動が電場を誘起して互いに誘起し合いながら伝播していく。本実施形態に係る電磁波選択材1は、電界が上昇して非線形導電材3が導電性を有するようになると、電磁波の電界および磁界と、非線形導電材3中の電子の持つ電荷や磁気モーメントとを相互作用させることができるようになる。本実施形態に係る電磁波選択材1はこのようにして入射電磁波のエネルギーを反射もしくは吸収することにより所望の周波数帯の電磁波を減衰(反射・吸収)させ、また、そうでない周波数帯の電磁波を透過させることができる。
本実施形態では、非線形導電材3として、例えば、酸化亜鉛を用いたものを好適に挙げることができる。酸化亜鉛を用いた非線形導電材3は、電界が上昇して所定値以上となると抵抗値が大幅に低下する(つまり、導電率が大幅に向上する)。従って、当該非線形導電材3を用いた電磁波選択材1は、高強度電磁波パルスなどによる高強度の電磁波が発生する高電界状態になった場合は通信に必要な電磁波帯だけを透過させ、他の帯域の電磁波は反射または吸収することができる。なお、当該非線形導電材3を用いた電磁波選択材1は、電界が上昇していない通常時においては、電磁波の反射特性は高電界時より低いため、様々な周波数での通信または電磁波による探知が可能である。
酸化亜鉛を用いた非線形導電材3は、例えば、接着剤を使用して酸化亜鉛結晶の粉体を誘電体材2の表面に貼り付けることで成し得る。この場合、非線形導電材3の厚さは50μm程度あれば、所望の効果を得ることができる。酸化亜鉛結晶の粉体の大きさに限定はないが、平均粒子径が10μm以上50μm以下であることが好ましい。例えば、平均粒子径が20μmのグレードのものや30μmのグレードのものを好適に用いることができる。接着剤は任意のものを用いることができるが、誘電体材2をエポキシ樹脂などの合成樹脂を用いて形成する場合はそれと同種の樹脂を用いた接着剤(エポキシ樹脂の接着剤)を用いることが好ましい。このようにすると、誘電体材2と接着剤との接着性を良好なものとすることができるため、誘電体材2と非線形導電材3とをより強力に接着させることが可能となる。
そして、非線形導電材3は、例えば、図1に示すように、正方形の平板に形成された誘電体材2の少なくとも一方の面の上に、所定幅の長方形の形状で誘電体材2の上辺から下辺に亘るようにして形成することができる。なお、誘電体材2上に形成される非線形導電材3の形状は長方形に限定されない。非線形導電材3の形状は、例えば、円形や格子状などとすることができる。また、非線形導電材3の形成寸法も特定のものに限定されない。非線形導電材3の形状や形成寸法は、電界が上昇したときに反射・吸収させたい周波数帯、および透過させたい周波数帯に応じて任意に変更することができる。ただし、本実施形態においては、誘電体材2において非線形導電材3が形成される側の全面積S1と非線形導電材3の面積S2との関係が、S1>S2となっていることが好ましい。つまり、非線形導電材3が誘電体材2の表面全てを覆わないようにすることが好ましい。このようにすると、電磁波選択材1は、電磁ノイズに起因する急激な電界上昇に対して不要な電磁波を遮断しつつ、必要な通信をより確実に行うことができる。
また、本実施形態においては、図1に示す電磁波選択材1を単一のセル4とし、これを複数用いて図3に示すように隙間なく平面方向に繋げた多セル5からなる板材(集合体)などとすることができる。この多セル5からなる板材の電磁波選択材1は、非線形導電材3の形状パターンが誘電体材2上に周期的に配置されたものとなる。このようにすると、形状パターンが誘電体材2上に周期的に配置されているため、電磁波選択材1は、電磁波の選択性が非常に強く現れるようになり、高電界下にあるときのみ特定の電磁波のみを透過させることができるようになる。なお、図3では、一例として3行3列の多セル5からなる板材の電磁波選択材1を例示しているが、さらに多くのセルを用いてもよいし、少ないセルを用いてもよいし、多セル5からなる板材の形状をより複雑なものにしてもよい。電磁波選択材1は単一のセル4や多セル5で自在に構成することができるので、使用対象となるシステムの大きさ・形状に応じて形状を適宜変更することができる。
そして、本実施形態においては、誘電体材2上に形成される非線形導電材3の形状、大きさ、隣り合う非線形導電材3間の距離D(図3参照)などを変更することで、電界が上昇したときに反射・吸収させたい周波数帯、および透過させたい周波数帯の調整を行うことができる。なお、電界が上昇したときに反射・吸収させたい周波数帯、および透過させたい周波数帯は、非線形導電材3に用いる酸化亜鉛結晶の製造法や含有される不純物などでも変化する。
本実施形態の一実施例を説明する。本実施例では、エポキシ樹脂に無機フィラーを添加して形成した誘電体材2を使用した。この誘電体材2は、使用周波数が20GHzである場合の比誘電率が4.5程度である。そして、エポキシ樹脂を主剤とする接着剤を使用して酸化亜鉛結晶の粉体を誘電体材2の表面に貼り付けて非線形導電材3を作製した。そして、図3に示す3行3列の多セル5からなる板材の電磁波選択材1を作製した。なお、当該電磁波選択材1は、25GHzにおいて反射抑制効果が−25dB程度発生されるように非線形導電材3の形状および形成寸法を設計した。図4は、そのように設計した電磁波選択材1の非線形導電材3が形成されている面に向けて電磁波パルスを当てた場合の反射特性をグラフに示したものである。
図4に示すように、前記設計の電磁波選択材1は、電磁波パルスの電界が10kV/m以下の場合は曲線41の反射特性を示し、電磁波パルスの電界が12kV/m以上になると曲線42の反射特性を示した。つまり、前記設計の電磁波選択材1は、図4に示すように、電界が12kV/m以上になると目的とした周波数の電磁波における反射特性が低くなり、他の領域では反射特性が高くなることがわかった。電界がかかっていないときの特性は曲線41であるから、広い周波数帯の電磁波が容易に透過することができ、各種の通信が可能である。一方、高強度の電界がかかった場合には、電磁波選択材1は、必要最低限の周波数帯のみ透過させ、他は反射することで内部を電磁波パルスから守ることができる。このような反射特性は、誘電体材2や非線形導電材3、多セル5の構造を変えるなどすることで柔軟に変えることができる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態に係る多セル5の電磁波選択材1に電磁波パルスを当てた場合の反射特性を示すグラフである。
第2実施形態に係る電磁波選択材1は、非線形導電材3として、例えば、炭化ケイ素を用いたものである。炭化ケイ素は、前述と同様、粉体を使用することが好ましく、接着剤を用いて誘電体材2の表面に貼り付けるとよい。
炭化ケイ素は、電界に対する抵抗値の減少が酸化亜鉛よりゆるやかである。そのため、非線形導電材3として炭化ケイ素を用いた第2実施形態に係る電磁波選択材1は、前記と同様、3行3列の多セル5の構成とした場合、図5に示す反射特性を得ることができる。すなわち、前記構成の電磁波選択材1は、電界が10kV/m以下のときの反射特性はゆるやかな曲線52で現されるものとなる。前記構成の電磁波選択材1は、電界が15kV/mとなってもその反射特性に鋭い変化は見られず、曲線52とほぼ同じである。そして、前記構成の電磁波選択材1は、電界が20kV/m以上になると反射特性に鋭い変化が見られ、曲線53で現されるものとなる。つまり、前記構成の電磁波選択材1は、図5に示すように、電界が20kV/m以上になると目的とした周波数の電磁波における反射特性が低くなり、他の領域では反射特性が高くなることがわかった。電界がかかっていないときの特性は曲線51であるから、広い周波数帯の電磁波が容易に透過することができ、各種の通信が可能である。
非線形導電材3として炭化ケイ素を用いる電磁波選択材1は、電界強度に対する応答性が高すぎては困る場合に適している。例えば、徐々に通信・探知できる周波数強度を変えていき、一定以上の電界に到達したときに、目的の周波数だけを透過させたい、といった場合に好適に用いることができる。
また、本実施形態においては、酸化亜鉛と炭化ケイ素とを併用することもできる。本実施形態においては、これらの混合比率を適宜調節するなどして、所望の反射特性を有する電磁波選択材1を具現することもできる。例えば、酸化亜鉛と炭化ケイ素とを同量混合し、第1実施形態で示した反射特性と第2実施形態で示した反射特性との中間の反射特性を示す電磁波選択材1とすることもできる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る電磁波選択材1は、非線形導電材3にガリウムおよびインジウムをドーピングしたものである。非線形導電材3にこれらの元素をドーピングすると非線形導電材3の導電率が変化し、また、電界に対する抵抗減少をより低電界で発揮させることが可能となる。この態様の一例を表1に示す。表1は、非線形導電材3として酸化亜鉛を用いるとともに、インジウムおよびガリウムを添加した電磁波選択材1について、インジウムおよびガリウムの添加量と、電磁波選択材1の作動電界とをまとめた表である。なお、電磁波選択材1の構成は、これらの元素をドーピングした以外は第1実施形態において図3を使用して説明したものと同様である。
Figure 2021111730
インジウムおよびガリウムは、酸化亜鉛の電子構造を変える性質を持っており、いずれか一方でも微量添加することで電気抵抗に対する性質を変えることができる。表1に示す結果から、インジウムおよびガリウムは同程度の作動電界低下効果があることがわかった。また、これらの結果から、アルミニウムや希土類元素にも同様の効果があると考えられる。さらに、インジウムおよびガリウムによる作動電界低下効果は、非線形導電材3として炭化ケイ素を用いた電磁波選択材1に対しても同様に得られると考えられる。そして、これらのことから、本実施形態では、非線形導電材3にインジウムやガリウムなどの電気抵抗に対する性質を変える成分を添加することによって、電磁波の反射特性を目的に見合ったものに調整できると考えられる。
なお、本実施形態においては、希土類元素として、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウムを用いることができる。
[第4実施形態]
第4実施形態に係る電磁波選択材1は、非線形導電材3が、酸化亜鉛および炭化ケイ素のうちの少なくとも一種の粉体が樹脂塗膜中に分散している塗膜材として設けられている。電磁波選択材1は、このような態様としても第1実施形態で述べた態様と同様の効果を得ることができる。また、電磁波選択材1は、本実施形態に係る態様とすると、非線形導電材3と誘電体材2との接着性を向上させることができ、耐衝撃性、耐候性が向上する。樹脂塗膜を形成するための樹脂は、前述した合成樹脂を用いることができる。本実施形態の具体例として、酸化亜鉛結晶の粉体をアミン硬化型エポキシ樹脂塗料と混合させることが例示できる。酸化亜鉛結晶の粉体の平均粒子径は20μmのグレードのものを好適に用いることができる。
ここで、本実施形態の一実施例とその反射特性について説明する。
本実施例は、まず、50重量部のアミン硬化型エポキシの主剤に、20重量部の酸化亜鉛結晶の粉体(平均粒子径のグレード:20μm)を加え、ディスパー型攪拌機によって混合した。次いで、混合後に混合樹脂材中に塊粒などがないことを確認したのち、硬化剤を50重量部投入し、これらをよく混合させた。このようにして作製した酸化亜鉛混合樹脂材(非線形導電材3)のパターンを厚さ0.5mmのエポキシ系基板材(誘電体材2)の表面に形成し、図1に示したのと同様の電磁波選択材1を作製した。なお、樹脂の硬化は温度を50℃に保ち、12時間程度保持することで実施した。そして、作製した電磁波選択材1を隙間なく繋げて3行3列の多セル5からなる板材の電磁波選択材1を作製した。このようにして作製された電磁波選択材1は、非線形導電材3の形状パターンが誘電体材2上に周期的に配置されている。
次に、作製した多セル5からなる板材の電磁波選択材1に対して第1実施形態で述べたのと同様に電磁波パルスを与え、反射特性を測定した。その結果、15kV/m以上の電界になると目的とした周波数の電磁波における反射特性が低くなり、他の領域では反射特性が高くなっていること(電磁波選択効果が得られること)がわかった。
なお、酸化亜鉛結晶の粉体のエポキシ樹脂に対する濃度を検討したところ、当該濃度は10重量部以上50重量部以下が望ましいことがわかった。当該濃度がこの範囲にあれば、目的とする反射特性を得ることができるとともに、混合樹脂材の粘度が好適であり、取扱いが容易であった。
上記に述べたとおり、電磁波選択材1は、酸化亜鉛結晶の粉体を樹脂中に分散させ、それを誘電体材2の表面に塗布し、硬化して得られた塗膜材として形成された非線形導電材3であっても、第1実施形態で説明した電磁波選択材1と同様の効果を得ることができた。
[第5実施形態]
図6および図7を用いて第5実施形態に係る電磁波選択材1Aについて説明する。図6は、第5実施形態に係る電磁波選択材1の構成を示す平面図である。同図では、単一のセル4の電磁波選択材1Aを示している。図7は、第5実施形態に係る多セル5の電磁波選択材1Aに電磁波パルスを当てた場合の反射特性を示すグラフである。
図6に示すように、第5実施形態に係る電磁波選択材1Aは、線形導電材6が非線形導電材3に隣接して設けられている。具体的には、電磁波選択材1Aは、誘電体材2の一方の面の上に、所定幅の長方形の形状で誘電体材2の上辺から下辺に亘るようにして線形導電材6が設けられている。そして、この電磁波選択材1Aは、線形導電材6の両側に、線形導電材6と隣接して、所定幅の長方形の形状で誘電体材2の上辺から下辺に亘るように非線形導電材3、3が設けられている。なお、線形導電材6は、電圧−電流特性が線形であり、かつ電界が上昇していない通常時の導電性が非線形導電材3よりも高いものである。このようにすると、低電界では線形導電材6の導電性により所定の周波数帯の電磁波を透過させることができ、高電界になった場合に線形導電材6に加えて非線形導電材3も導電性を持つようになる。つまり、電磁波選択材1Aは、高電界になると、線形導電材6に加えて、導電性を持つようになった非線形導電材3、3の合計した幅に相当する波長の電磁波を透過させることができるようになる。従って、電磁波選択材1Aは、高電界にさらされた場合に透過させる周波数帯が変わり、高電界下という条件で良好に通信・探知ができる周波数帯を優先して利用することが可能となる。なお、前記した線形導電材6としては、例えば、銅箔やアルミニウム箔などが挙げられるが、これらに限定されない。線形導電材6は、任意の接着剤などを用いて誘電体材2上に貼り付けるとよい。なお、電磁波選択材1Aにおいては、誘電体材2上に形成された線形導電材6と非線形導電材3との高さ寸法は異なっていてもよい。
また、本実施形態においては、誘電体材2において非線形導電材3が形成される側の全面積S1と、非線形導電材3の面積S2と、線形導電材6の面積S3との関係が、S1>S2+S3となっていることが好ましい。この関係において、非線形導電材3が図6に示すように誘電体材2上に複数に分割されて形成されている場合、面積S2は非線形導電材3の合計面積である。また、図示はしないが、線形導電材6が誘電体材2上に複数に分割されて形成されている場合、面積S3は線形導電材6の合計面積である。つまり、非線形導電材3および線形導電材6が誘電体材2の表面全てを覆わないようにすることが好ましい。このようにすることで、電磁波選択材1Aは、電磁ノイズに起因する急激な電界上昇に対して不要な電磁波を遮断しつつ、必要な通信をより確実に行うことができる。
本実施形態の一実施例とその反射特性について説明する。
本実施例では、誘電体材2としてエポキシ樹脂製の厚さ1mmの板材を用いた。そして、この誘電体材2の上に、線形導電材6である銅箔を設け、この銅箔の両側に、銅箔と隣接して非線形導電材3である酸化亜鉛塗布膜を設けた。このような2種の導電材を設けた単一のセル4を隙間なく繋げて3行3列の多セル5からなる板材の電磁波選択材1Aを作製した。なお、このようにして作製された電磁波選択材1Aは、線形導電材6および非線形導電材3、3の形状パターンが誘電体材2上に周期的に配置されている。
そして、作製した多セル5からなる板材の電磁波選択材1Aに対して第1実施形態で述べたのと同様に電磁波パルスを与え、反射特性を測定した。その結果、本実施例では、銅箔が低電界でも導電性を持つために、低電界では図7の曲線71に示すような26GHz付近に反射特性が低くなる電磁波選択材1Aとして動作した。そして、電界が10kV/mを超えると、銅箔に隣接して設けた酸化亜鉛塗布膜も導電材として機能し始めるため、周期的に並べた多セル5の板材上では導電材間の距離D(図3参照)が狭くなる。導電材間の距離Dが狭くなった結果、通過できる電磁波はこの誘電体材2の幅に相当する波長に相当するものとなり、通過できる電磁波の周波数帯は曲線72に示すように高周波側に移った(通過できる電磁波の周波数帯が29GHz付近に移った)。
本実施形態(本実施例)によれば、以上のように高電界が発生した場合に通信周波数帯を切り替えて非常用の通信が可能となる。また、本実施形態(本実施例)によれば、低電界および高電界のいずれの場合も、それぞれ所定の周波数帯以外の周波数の通信を遮断できる効果が得られる。なお、電磁波選択材1Aにおいては、線形導電材6が非線形導電材3に積層して設けられていてもよい。この態様であっても、前記した効果を同様に得ることができる。
[第6実施形態]
図8は、第6実施形態に係る自動車用レーダシステム81を説明する説明図である。
本実施形態に係る自動車用レーダシステム81は、これまでに述べた電磁波選択材1(1A)で被覆されたレーダセンサ82を備えたものである。このレーダセンサ82は、図8に示すように、自動車83に取り付けて使用される。
レーダセンサ82は、例えば、自動車83の前後のバンパー裏側84、サイドスカート85、ガラス面内部86または外部、グリル87、通信アンテナ88の周囲などに設けることができる。このようにすると、自動車用レーダシステム81は、レーダセンサ82によって前方車両探索や周辺障害物探知に用いることができ、また、各機器間の通信機能を発揮することができる。そして、レーダセンサ82を備える自動車用レーダシステム81は、例えば、高電界下にさらされた場合においてもレーダに使用される帯域の電磁波のみを透過させ、障害物への衝突を回避したり、前車に追従したりすることができる。
なお、反射または吸収したい電磁波の強度にもよるが、誘電体材2と非線形導電材3とを樹脂で形成し、厚さを薄くしたフィルム型の電磁波選択材1であれば、レーダセンサのみならず自動車が備える様々な機器に使いやすく、電磁波選択性を付与することができる。このようにして施工される電磁波選択材1は、強電界のもとでのみ作動するため、普段は様々に必要な周波数帯の電磁波通信・探査が可能であるが、ひとたび強電界の下にさらされると、レーダなど、障害物検知に必須な周波数帯のみを透過させ、残りの周波数帯を反射する。これにより、フィルム型の電磁波選択材1を使用した機器は、内部の電子回路の破壊が抑制されるとともに必要な通信が可能であるので、車両動作の安全性をより向上させることが可能となる。
本実施形態によれば、自動車用レーダシステム81に対応した電磁波選択材1を用いることで、落雷・太陽フレアまたはその他の高強度電磁波パルスに対して内部回路を保護しつつ、車両安全装置を動作させることが可能となる。
[第7実施形態]
図9は、第7実施形態に係るストレージシステム91を説明する説明図である。
本実施形態に係るストレージシステム91は、これまでに述べた電磁波選択材1(1A)で被覆されたストレージ92を備えたものである。
ストレージシステム91は、容量の確保の他、データの多重化保存のため、複数のストレージ92からなるストレージアレイ93で構成されている。そして、ストレージアレイ93は電磁波選択材1を用いた筐体94によって周囲が保護されている。なお、ストレージアレイ93も用途や重要性などにより、複数に分割されていてもよい。複数のストレージアレイ93を有する場合、各ストレージアレイ93は筐体94によって周囲を保護する。複数のストレージアレイ93を有する場合、ストレージアレイ93同士は連結され、通信システム95によって外部と接続されている。なお、通信システム95も筐体94によって周囲を保護することが好ましい。そして、この場合、複数のストレージアレイ93と通信システム95とは、電磁波選択材1を用いた外周壁96によって保護されていることがさらに好ましい。
このような構成のストレージシステム91は、通常、通信の安定性のため有線通信装置を使用するとともに、通信確保の多重化の面から無線通信も使用する。そして、ストレージシステム91は、高電界パルスがかかった場合であっても、各ストレージアレイ93間では所定の周波数帯の電磁波を使用して必要な通信を確保することができるとともに、各ストレージアレイ93を高電界から保護することができる。電磁波選択材1を用いた外周壁96および筐体94は、高電界が解除されれば広い帯域での電磁波を通すため、高速な通信を回復することが可能である。
本実施形態によれば、落雷・太陽フレア・高強度電磁波パルスなどの高電界下にさらされた場合でも電磁波選択材1で囲まれた内部ではストレージ92を保護することができ、なおかつ外部との無線通信も可能なストレージシステム91およびストレージ拠点を具現できる。
以上、本発明に係る電磁波選択材、自動車用レーダシステムおよびストレージシステムについて実施形態および実施例により詳細に説明したが、本発明の主旨はこれに限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
本実施形態の一変形例を幾つか説明する。例えば、第1実施形態では、多セル5からなる板材の電磁波選択材1によって非線形導電材3の形状パターンが誘電体材2上に周期的に配置される旨説明したが、これに限定されない。これに対する変形例として、例えば、1つの誘電体材2の表面に周期的に配置される所定の形状パターンが形成された非線形導電材3とすることができる。また、第1実施形態等では、誘電体材2の形状が平板である場合について説明したが、これに限定されない。ここで説明した前記一変形例を適用すれば、立方体状、直方体状、球体状などの立体的な形状を有する誘電体材2に非線形導電材3を形成することが可能である。これらによっても、誘電体材2と非線形導電材3とを用いているので、電磁ノイズに起因する急激な電界上昇に対して不要な電磁波を遮断しつつ、必要な通信は可能である。
また、本発明に係る電磁波選択材1は、ストレージシステム91と同様の構成とすることで、銀行基幹システムや防衛関係設備に適用することができる。
1、1A 電磁波選択材
2 誘電体材
3 非線形導電材
6 線形導電材
81 自動車用レーダシステム
82 レーダセンサ
91 ストレージシステム
92 ストレージ

Claims (10)

  1. 電磁波により信号を伝達または計測を実施するシステムに用いられる電磁波選択材であり、
    誘電体で形成された誘電体材と、
    電界の上昇に対して抵抗値が非線形に低下して特性が誘電性から導電性に変わる非線形導電材と、を有し、
    前記誘電体材の上に前記非線形導電材が形成されている
    ことを特徴とする電磁波選択材。
  2. 請求項1に記載の電磁波選択材において、
    前記非線形導電材が酸化亜鉛および炭化ケイ素のうちの少なくとも一種を含むことを特徴とする電磁波選択材。
  3. 請求項1に記載の電磁波選択材において、
    前記非線形導電材が、ガリウム、インジウム、アルミニウムおよび希土類元素のうちの少なくとも一種をドーピング材として用いていることを特徴とする電磁波選択材。
  4. 請求項1に記載の電磁波選択材において、
    前記非線形導電材と前記誘電体材とが接しており、前記非線形導電材の形状パターンが前記誘電体材上に周期的に配置されていることを特徴とする電磁波選択材。
  5. 請求項2に記載の電磁波選択材において、
    前記非線形導電材は、前記酸化亜鉛および前記炭化ケイ素のうちの少なくとも一種の粉体が樹脂塗膜中に分散している塗膜材として設けられていることを特徴とする電磁波選択材。
  6. 請求項1に記載の電磁波選択材において、
    電圧−電流特性が線形であり、かつ電界が上昇していない通常時の導電性が前記非線形導電材よりも高い線形導電材が、前記非線形導電材に隣接して、または積層して設けられていることを特徴とする電磁波選択材。
  7. 請求項1に記載の電磁波選択材において、
    前記誘電体材の面積S1と前記非線形導電材の面積S2との関係が、S1>S2となっていることを特徴とする電磁波選択材。
  8. 請求項6に記載の電磁波選択材において、
    前記誘電体材の面積S1と前記非線形導電材の面積S2と前記線形導電材の面積S3との関係が、S1>S2+S3となっていることを特徴とする電磁波選択材。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の電磁波選択材と、
    前記電磁波選択材で被覆されたレーダセンサと、
    を備えていることを特徴とする自動車用レーダシステム。
  10. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の電磁波選択材と、
    前記電磁波選択材で被覆されたストレージと、
    を備えていることを特徴とするストレージシステム。
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