JP2021111528A - 電極板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】固練りの際に活物質粒子が割れるのを防止しつつ、導電粒子を適切に分散させることができ、活物質粒子の割れが防止され、導電粒子が適切に分散された未乾燥活物質層及び活物質層を形成できる電極板の製造方法を提供すること。【解決手段】電極板1の製造方法は、活物質粒子11、導電粒子12、結着剤13及び分散媒14を高固形分率で混錬する固練り工程S1と、粒子集合体32を形成する集合体形成工程S2と、未乾燥活物質層5xを形成する未乾燥層形成工程S3と、活物質層5を形成する乾燥工程S4とを備える。導電粒子12は、活物質粒子11同士の間に介在して、混錬の際に活物質粒子11が割れるのを防止すると共に、活物質粒子11同士の間の導通を図る導電材として機能するAB粒子である。【選択図】図2
Description
本発明は、活物質粒子、導電粒子及び結着剤を含む活物質層が集電箔上に形成された電極板の製造方法に関する。
電池やキャパシタに用いられる電極板として、活物質粒子、導電粒子及び結着剤を含む活物質層が、集電箔上に形成された電極板が知られている。このような電極板は、例えば以下の手法により製造する。即ち、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を、例えば固形分率NVを50wt%程度として混合して、ペースト状の活物質ペーストを作製する。そして、この活物質ペーストを集電箔上に塗布して、集電箔上に未乾燥活物質層を形成し、更にこの未乾燥活物質層を加熱乾燥させて、活物質層を形成する。この手法に関連する従来技術として、例えば特許文献1が挙げられる。
また、電極板を製造する別の手法として、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を、固形分率NVを70.0wt%以上として混合し、造粒して、湿潤粒子からなる粒子集合体を得る。そして、この粒子集合体を圧延して集電箔上に配置し、集電箔上に未乾燥活物質層を形成する。その後、この未乾燥活物質層を加熱乾燥させて、活物質層を形成する。この手法では、前述の活物質ペーストを用いる手法に比べて、使用する分散媒の量を少なくでき、未乾燥活物質層内に含まれる分散媒の量を少なくできる。このため、未乾燥活物質層の乾燥時間を大幅に短縮できる利点がある。
しかし、後者の手法では、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を混合し造粒して得た湿潤粒子において、導電粒子同士が凝集しており、導電粒子が適切に分散していない。このため、未乾燥活物質層及びこれを乾燥させた活物質層においても、導電粒子が適切に分散していない。その結果、電極板の活物質層が高抵抗となり、この電極板を用いた作製した電池において、電池のIV抵抗が大きくなることが判ってきた。
そこで、本発明者は、この問題を解決するべく、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒からなり、固形分率を70.0wt%以上とした高固形分率の混合物を混錬(固練り)することによって、凝集している導電粒子を解砕し、導電粒子を適切に分散させることを検討した。
そこで、本発明者は、この問題を解決するべく、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒からなり、固形分率を70.0wt%以上とした高固形分率の混合物を混錬(固練り)することによって、凝集している導電粒子を解砕し、導電粒子を適切に分散させることを検討した。
しかしながら、凝集している導電粒子を解砕して均一に分散させるべく、高いせん断応力を掛けて上記の高固形分率の混合物を固練りすると、活物質粒子が割れてしまう。一方、活物質粒子が割れないように、せん断応力を小さくして固練りすると、導電粒子を適切に分散できないことが判ってきた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を固練りする際に、活物質粒子が割れるのを防止しつつ、導電粒子を適切に分散させることができ、活物質粒子の割れが防止され、導電粒子が適切に分散された未乾燥活物質層及び活物質層を形成できる電極板の製造方法を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、集電箔と、この集電箔上に形成され、活物質粒子、導電粒子及び結着剤を含む活物質層と、を備える電極板の製造方法であって、上記活物質粒子、上記導電粒子、上記結着剤及び分散媒を、固形分率NVが70.0wt%以上の高固形分率の状態で混錬して、粘土状混合物を形成する固練り工程と、上記粘土状混合物を造粒して、湿潤粒子からなる粒子集合体を形成する集合体形成工程と、上記粒子集合体を圧延した未乾燥活物質層を、上記集電箔上に形成する未乾燥層形成工程と、上記集電箔上の上記未乾燥活物質層を乾燥させて、上記活物質層を形成する乾燥工程と、を備え、上記導電粒子は、上記固練り工程において、隣り合う上記活物質粒子同士の間に介在して、混錬の際に上記活物質粒子が割れるのを防止すると共に、隣り合う上記活物質粒子同士の間の導通を図る導電材として機能するアセチレンブラック粒子である電極板の製造方法である。
上述の電極板の製造方法では、上述のように、導電粒子として、隣り合う活物質粒子同士の間に介在して、混錬の際に活物質粒子が割れるのを防止すると共に、隣り合う活物質粒子同士の間の導通を図る導電材として機能するアセチレンブラック(AB)粒子を用いる。これにより、固練り工程において、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を固練りする際に、活物質粒子の割れを防止しつつ、導電粒子を適切に分散させることができる。このため、その後の集合体形成工程において、活物質粒子の割れが防止され、導電粒子が適切に分散された湿潤粒子からなる粒子集合体を得ることができる。更に、未乾燥層形成工程及び乾燥工程において、活物質粒子の割れが防止され、導電粒子が適切に分散された未乾燥活物質層及び活物質層を形成できる。
なお、「固練り工程」における混錬(固練り)は、例えば、ロールミル、遊星回転ミキサ、単軸混練機、二軸混練機、3軸以上の多軸混練機等の固練り装置を用いて行うことができる。
また、「固練り工程」は、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を固練り装置に同時に投入し、或いは投入順番を決めて投入して、固練りすることにより行うことができる。また、固練り装置で固練りするのに先立ち、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を予め混合しておき、或いは更に造粒しておき、この混合物や造粒物(湿潤粒子が集まった粒子集合体)を固練り装置に投入して混錬してもよい。
「集合体形成工程」において、粘土状混合物から、湿潤粒子からなる粒子集合体を形成する手法としては、例えば、粘土状混合物を押し出し機の押し出し孔から押し出しつつ切断して、湿潤粒子からなる粒子集合体を得る手法や、粘土状混合物を、回転する切断刃を有するミキサを用いて切断して、湿潤粒子からなる粒子集合体を得る手法などが挙げられる。
また、「固練り工程」は、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を固練り装置に同時に投入し、或いは投入順番を決めて投入して、固練りすることにより行うことができる。また、固練り装置で固練りするのに先立ち、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を予め混合しておき、或いは更に造粒しておき、この混合物や造粒物(湿潤粒子が集まった粒子集合体)を固練り装置に投入して混錬してもよい。
「集合体形成工程」において、粘土状混合物から、湿潤粒子からなる粒子集合体を形成する手法としては、例えば、粘土状混合物を押し出し機の押し出し孔から押し出しつつ切断して、湿潤粒子からなる粒子集合体を得る手法や、粘土状混合物を、回転する切断刃を有するミキサを用いて切断して、湿潤粒子からなる粒子集合体を得る手法などが挙げられる。
更に、上記の電極板の製造方法であって、前記固練り工程は、前記活物質粒子、前記導電粒子、前記結着剤及び前記分散媒を、固形分率NVが70.0wt%以上で混合し造粒して、湿潤粒子からなる粒子集合体を形成する工程と、上記粒子集合体を混錬して、前記粘土状混合物を形成する工程と、を有する電極板の製造方法とするのが好ましい。
固練り工程において、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を固練り装置に同時に或いは投入順番を決めて投入して固練りを行うと、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を適切に分散させるのに多くの時間を要する。
これに対し、上述の電極板の製造方法では、固練りに先立ち、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を予め混合し造粒しているため、固練りの開始時には、既に活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒がある程度分散されている。このため、固練り時間を短くでき、固練り工程全体の時間も短くできる。また、固練りに先立ち造粒しているため、固練りの際の扱いが容易である。
これに対し、上述の電極板の製造方法では、固練りに先立ち、活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒を予め混合し造粒しているため、固練りの開始時には、既に活物質粒子、導電粒子、結着剤及び分散媒がある程度分散されている。このため、固練り時間を短くでき、固練り工程全体の時間も短くできる。また、固練りに先立ち造粒しているため、固練りの際の扱いが容易である。
更に、上記のいずれかに記載の電極板の製造方法であって、前記導電粒子は、吸油量が160ml/100g以上である電極板の製造方法とするのが好ましい。
上述の電極板の製造方法では、導電粒子として、吸油量が160ml/100g以上の導電粒子を用いるため、後述するように、電極板の活物質層を低抵抗にすることができる。なお、吸油量が200ml/100g以上の導電粒子を用いるのが特に好ましい。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に本実施形態に係る電極板1の斜視図を示す。なお、以下では、電極板1の長手方向EH、幅方向FH及び厚み方向GHを、図1に示す方向と定めて説明する。この電極板1は、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、電気自動車等の車両などに搭載される角型で密閉型のリチウムイオン二次電池を製造するのに、具体的には、扁平状捲回型の電極体を製造するのに用いられる帯状の正極板である。
電極板1は、長手方向EHに延びる帯状のアルミニウム箔からなる集電箔3を有する。この集電箔3の第1主面3aのうち、幅方向FHの中央でかつ長手方向EHに延びる領域上には、第1活物質層5が帯状に形成されている。また、集電箔3の反対側の第2主面3bのうち、幅方向FHの中央でかつ長手方向EHに延びる領域上にも、第2活物質層6が帯状に形成されている。電極板1のうち幅方向FHの両端部は、それぞれ、厚み方向GHに第1活物質層5及び第2活物質層6が存在せず、集電箔3が厚み方向GHに露出した露出部1mとなっている。
第1活物質層5及び第2活物質層6は、活物質粒子11、導電粒子12及び結着剤13から構成されている。
活物質粒子11は、リチウムイオンを挿入離脱可能な正極活物質粒子、具体的には、リチウム遷移金属複合酸化物粒子の1つであるリチウムニッケルコバルトマンガン酸化物粒子である。本実施形態では、LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2粒子を用いている。この活物質粒子11の平均粒径D50は、3.0〜20.0μmであるのが好ましく、本実施形態では、7.7μmである。また、活物質粒子11のヤング率Eは、150〜250GPaであるのが好ましく、本実施形態では、190GPaである。
活物質粒子11は、リチウムイオンを挿入離脱可能な正極活物質粒子、具体的には、リチウム遷移金属複合酸化物粒子の1つであるリチウムニッケルコバルトマンガン酸化物粒子である。本実施形態では、LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2粒子を用いている。この活物質粒子11の平均粒径D50は、3.0〜20.0μmであるのが好ましく、本実施形態では、7.7μmである。また、活物質粒子11のヤング率Eは、150〜250GPaであるのが好ましく、本実施形態では、190GPaである。
導電粒子12は、吸油量Cが233ml/100gであるアセチレンブラック(AB)粒子である。この導電粒子12の平均粒径D50は、2〜3μmであるのが好ましく、本実施形態では、2.8μmである。この導電粒子12は、後述するように、固練り工程S1において、隣り合う活物質粒子11同士の間に介在して、混錬の際に活物質粒子11が割れるのを防止すると共に、隣り合う活物質粒子11同士の間の導通を図る導電材として機能する。
結着剤13は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)である。
なお、第1活物質層5及び第2活物質層6における活物質粒子11、導電粒子12及び結着剤13の重量割合は、活物質粒子:導電粒子:結着剤=90.5:8.0:1.5である(導電粒子12の配合割合D=8.0wt%)。
なお、第1活物質層5及び第2活物質層6における活物質粒子11、導電粒子12及び結着剤13の重量割合は、活物質粒子:導電粒子:結着剤=90.5:8.0:1.5である(導電粒子12の配合割合D=8.0wt%)。
次いで、上記電極板1の製造方法について説明する(図2〜図4参照)。まず「固練り工程S1」において、活物質粒子11、導電粒子12、結着剤13及び分散媒14を、固形分率NVが70.0wt%以上の高固形分率の状態で混錬して、粘土状混合物25を形成する。
具体的には、「固練り工程S1」のうち「第1集合体形成工程S11」(図2参照)において、まず、活物質粒子11、導電粒子12、結着剤13及び分散媒14を、固形分率NVが70.0wt%以上(本実施形態では75.0wt%)で混合し造粒して、第1湿潤粒子21が集合した第1粒子集合体22を形成する。本実施形態では、材料の混合及び造粒を行うことが可能な攪拌式混合造粒装置(不図示)を用いて、活物質粒子11、導電粒子12、結着剤13及び分散媒14を混合し、造粒することにより、平均粒径D50 が2.0mmの第1湿潤粒子21からなる第1粒子集合体22を得る。
具体的には、「固練り工程S1」のうち「第1集合体形成工程S11」(図2参照)において、まず、活物質粒子11、導電粒子12、結着剤13及び分散媒14を、固形分率NVが70.0wt%以上(本実施形態では75.0wt%)で混合し造粒して、第1湿潤粒子21が集合した第1粒子集合体22を形成する。本実施形態では、材料の混合及び造粒を行うことが可能な攪拌式混合造粒装置(不図示)を用いて、活物質粒子11、導電粒子12、結着剤13及び分散媒14を混合し、造粒することにより、平均粒径D50 が2.0mmの第1湿潤粒子21からなる第1粒子集合体22を得る。
前述のように、活物質粒子11としてリチウムニッケルコバルトマンガン酸化物粒子を用いる。また、導電粒子12として、吸油量C=233ml/100gのAB粒子を用いる。また、結着剤13としてPVDFを、分散媒14としてN−メチルピロリドン(NMP)を用いる。また、活物質粒子11、導電粒子12及び結着剤13の重量割合は、活物質粒子:導電粒子:結着剤=90.5:8.0:1.5とする(固形分における導電粒子12の配合割合D=8.0wt%)。また、第1湿潤粒子21(第1粒子集合体22)の固形分率NVが75.0wt%(分散媒14が25.0wt%)となるように、分散媒14の量を調整する。
なお、この第1集合体形成工程S11で形成された第1湿潤粒子21においては、導電粒子12同士が凝集している。このため、次の集合体固練り工程S12を行って、凝集している導電粒子12を解砕し、導電粒子12を均一に分散させる。
なお、この第1集合体形成工程S11で形成された第1湿潤粒子21においては、導電粒子12同士が凝集している。このため、次の集合体固練り工程S12を行って、凝集している導電粒子12を解砕し、導電粒子12を均一に分散させる。
次に、「固練り工程S1」のうち「集合体固練り工程S12」(図2参照)において、上述の第1湿潤粒子21からなる第1粒子集合体22を混錬(固練り)して、固形分率NVが70.0wt%以上(本実施形態では75.0wt%)の粘土状混合物25を形成する。この固練りを行う固練り装置として、本実施形態では、ロールミル100を用いる(図3参照)。このロールミル100は、3本のロール、具体的には、仕込ロール110と、この仕込ロール110に第1ロール間隙Gaを介して平行に配置された中間ロール120と、この中間ロール120に第2ロール間隙Gbを介して平行に配置された仕上ロール130とを有する。
これら仕込ロール110、中間ロール120及び仕上ロール130には、これらのロールを図3中に矢印で示す回転方向にそれぞれ回転させるモータ(不図示)が連結されている。また、ロールミル100は、第1ロール間隙Gaの上方に、第1湿潤粒子21からなる第1粒子集合体22をこの第1ロール間隙Gaに向けて供給する集合体供給部140を有する。また、ロールミル100は、仕上ロール130の近傍に、仕上ロール130上に転写された膜状の粘土状混合物25を掻き取って回収するドクターブレード150を有する。
第1湿潤粒子21の第1粒子集合体22を集合体供給部140に投入すると、第1粒子集合体22をなす各々の第1湿潤粒子21は、仕込ロール110及び中間ロール120で圧延され、膜状の粘土状混合物25となって中間ロール120上に造膜される。続いて、この膜状の粘土状混合物25は、中間ロール120及び仕上ロール130で更に圧延されて、仕上ロール130上に転写される。その後、この粘土状混合物25は、ドクターブレード150により掻き取られて回収される。なお、本実施形態では、中間ロール120及び仕上ロール130の間で粘土状混合物25に掛かるせん断応力τを、150N/m2とした。
このように大きなせん断応力τで第1粒子集合体22(粘土状混合物25)を固練りすることにより、第1湿潤粒子21において凝集していた導電粒子12を解砕して、導電粒子12を粘土状混合物25内に均一に分散させることができる。本実施形態では、導電粒子12として、隣り合う活物質粒子11同士の間に介在して、混錬の際に活物質粒子11が割れるのを防止すると共に、隣り合う活物質粒子11同士の間の導通を図る導電材として機能するAB粒子、具体的には、吸油量C=233ml/100gのAB粒子を用いている。このため、固練りの際に、活物質粒子11が割れるのを防止しつつ、導電粒子12を適切に分散させることができる。
ここで、導電粒子12について、その吸油量C(ml/100g)とヤング率E(GPa)との関係を調査した試験結果について説明する(図5参照)。導電粒子12として、5種類の導電粒子を用意し、それぞれ吸油量C(ml/100g)を測定した。具体的には、吸油量測定装置(株式会社あさひ総研社製S−500)を用い、試薬液体としてジブチルフタレート(DBP)を用いて、JIS K6217−4(2008)に記載の測定方法に準拠して、導電粒子12の吸油量C(ml/100g)を測定した。
また、これら5種類の導電粒子12について、それぞれヤング率E(GPa)を測定した。具体的には、導電粒子12を円筒状容器に充填し、充填された導電粒子12に対して円筒状容器の軸線方向から圧縮応力σを掛けて、この圧縮応力σと歪εの関係を得る。そして、横軸を歪ε、縦軸を圧縮応力σとしてグラフを作成し、このグラフの傾きからヤング率E(=σ/ε)を求めた。
その結果を図5に示す。図5のグラフから明らかなように、導電粒子12は、吸油量C(ml/100g)が多いほど、ヤング率E(GPa)が大きくなることが判る。
その結果を図5に示す。図5のグラフから明らかなように、導電粒子12は、吸油量C(ml/100g)が多いほど、ヤング率E(GPa)が大きくなることが判る。
次に、導電粒子12の吸油量C(ml/100g)と、粘土状混合物25の固形分における導電粒子12の配合割合D(wt%)との関係について説明する(図6参照)。導電粒子12として、吸油量Cが異なる3種類の導電粒子、具体的には、吸油量Cが140、175または233(ml/100g)の導電粒子(AB粒子)を用意した。
図6に示すように、実施例1では、導電粒子12として、吸油量C=175ml/100gのAB粒子を用い、固形分における導電粒子12の配合割合DをD=16.0wt%として、上述の固練り工程S1を行って、粘土状混合物25を得た。
また、実施例2では、導電粒子12として、吸油量C=233ml/100gのAB粒子を用い、固形分における導電粒子12の配合割合DをD=8.0wt%として、固練り工程S1を行って、粘土状混合物25を得た。
また、実施例3では、導電粒子12として、実施例2と同じ吸油量C=233ml/100gのAB粒子を用い、固形分における導電粒子12の配合割合DをD=16.0wt%として、固練り工程S1を行って、粘土状混合物25を得た。
また、実施例2では、導電粒子12として、吸油量C=233ml/100gのAB粒子を用い、固形分における導電粒子12の配合割合DをD=8.0wt%として、固練り工程S1を行って、粘土状混合物25を得た。
また、実施例3では、導電粒子12として、実施例2と同じ吸油量C=233ml/100gのAB粒子を用い、固形分における導電粒子12の配合割合DをD=16.0wt%として、固練り工程S1を行って、粘土状混合物25を得た。
一方、比較例1では、導電粒子12として、吸油量C=140ml/100gのAB粒子を用い、固形分における導電粒子12の配合割合DをD=4.0wt%として、固練り工程S1を行って、粘土状混合物25を得た。
また、比較例2では、導電粒子12として、実施例1と同じ吸油量C=175ml/100gのAB粒子を用い、固形分における導電粒子12の配合割合DをD=8.0wt%として、固練り工程S1を行って、粘土状混合物25を得た。
また、比較例2では、導電粒子12として、実施例1と同じ吸油量C=175ml/100gのAB粒子を用い、固形分における導電粒子12の配合割合DをD=8.0wt%として、固練り工程S1を行って、粘土状混合物25を得た。
そして、実施例1〜3及び比較例1,2の各粘土状混合物25について、粘土状混合物25中の活物質粒子11が割れているか否かをそれぞれ調査した。その結果、実施例1〜3の各粘土状混合物25では、活物質粒子11が割れていなかった。一方、比較例1,2の各粘土状混合物25では、活物質粒子11が割れていた。これらの結果から、導電粒子12の吸油量Cと固形分における導電粒子12の配合割合Dとが、y≧−0.15x+38.8の関係式(図6中に破線で示す)を満たす場合に、固練り工程S1での固練りの際に、活物質粒子11が割れるのを防止できると考えられる。
このような結果となった理由は、以下であると考えられる。即ち、図5に示したように、導電粒子12は、その吸油量C(ml/100g)が多いほど、ヤング率E(GPa)が大きくなる。固練り工程S1で固練りする際、導電粒子12の吸油量Cが多いほど(ヤング率Eが大きいほど)、隣り合う活物質粒子11同士の間に介在する導電粒子12がクッションのように働いて、固練りの際のせん断応力τを吸収するため、活物質粒子11に掛かるせん断応力τを緩和できる。このため、導電粒子12の吸油量Cが多いほど、活物質粒子11が割れ難くなると考えられる。
また、固形分における導電粒子12の配合割合D(wt%)が多いほど、隣り合う活物質粒子11同士の間に多くの導電粒子12が介在するため、活物質粒子11に掛かるせん断応力τを緩和できる。このため、導電粒子12の配合割合Dが多いほど、活物質粒子11が割れ難くなると考えられる。
また、固形分における導電粒子12の配合割合D(wt%)が多いほど、隣り合う活物質粒子11同士の間に多くの導電粒子12が介在するため、活物質粒子11に掛かるせん断応力τを緩和できる。このため、導電粒子12の配合割合Dが多いほど、活物質粒子11が割れ難くなると考えられる。
次に、「第2集合体形成工程S2」(図2参照)において、固練り工程S1で得られた粘土状混合物25を造粒して、第2湿潤粒子31からなる第2粒子集合体32を形成する。この造粒を行う造粒装置として、本実施形態では、押し出し機(不図示)を用いる。この押し出し機は、押出シリンダの内部に押出スクリュが配置され、押出シリンダの先端部に設けられた押し出し孔から押し出される粘土状混合物を切断する切断刃を有する。この押し出し機に供給された粘土状混合物25は、押出シリンダの内部を押出スクリュによって押出シリンダの先端部に向かって移動する。そして、押出シリンダの先端部の押し出し孔から押出シリンダの外部に円柱状に押し出されて、切断刃によって所定間隔毎に切断される。これにより、直径2.0mm、高さ2.0mmの円柱状の第2湿潤粒子31(固形分率NV=75.0wt%)が造粒され、第2湿潤粒子31が集合した第2粒子集合体32が生産される。
次に、「第1未乾燥層形成工程S3」(図2参照)において、第2湿潤粒子31からなる第2粒子集合体32を圧延した第1未乾燥活物質層5xを、集電箔3の第1主面3a上に形成する。この第1未乾燥活物質層5xの形成には、未乾燥層形成装置200を用いる(図4参照)。この未乾燥層形成装置200は、3本のロール、具体的には、第1ロール210と、この第1ロール210に第1ロール間隙G1を介して平行に配置された第2ロール220と、この第2ロール220に第2ロール間隙G2を介して平行に配置された第3ロール230とを有する。これら第1ロール210〜第3ロール230には、これらのロールを図4中に矢印で示す回転方向にそれぞれ回転させるモータ(不図示)が連結されている。また、未乾燥層形成装置200は、第1ロール間隙G1の上方に、第2粒子集合体32をこの第1ロール間隙G1に向けて供給する集合体供給部240を有する。
第2湿潤粒子31の第2粒子集合体32を集合体供給部240に投入すると、第2粒子集合体32をなす各々の第2湿潤粒子31は、第1ロール210及び第2ロール220で圧延され、膜状の第1未乾燥活物質層5xとなって第2ロール220上に造膜される。続いて、この第1未乾燥活物質層5xは、第2ロール220と第3ロール230との間において、第3ロール230で搬送される集電箔3の第1主面3aに接触し、この第1主面3a上に転写される。これにより、集電箔3上に第1未乾燥活物質層5xを有する「電極板1A」が連続的に形成される。
次に、「第1乾燥工程S4」において、集電箔3上の第1未乾燥活物質層5xを乾燥させて、第1活物質層5を形成する。具体的には、上述の電極板1Aを乾燥装置(不図示)内に搬送し、電極板1Aのうち第1未乾燥活物質層5xに熱風を吹き付け、第1未乾燥活物質層5x中に残っている分散媒14を蒸発させて、第1活物質層5を形成する。なお、この集電箔3上に第1活物質層5を有する電極板を「電極板1B」ともいう。
次に、「第2未乾燥層形成工程S5」において、前述の第1未乾燥層形成工程S3と同様にして、第2粒子集合体32を圧延した第2未乾燥活物質層6xを、集電箔3の第2主面3b上に形成する。即ち、別途用意した前述の未乾燥層形成装置200を用いる。第2粒子集合体32は、第1ロール210及び第2ロール220で圧延され、第2ロール220上に第2未乾燥活物質層6xが形成される。続いて、この第2未乾燥活物質層6xは、第2ロール220と第3ロール230との間で、第3ロール230で搬送される電極板1Bのうち、集電箔3の第2主面3b上に転写される。これにより、集電箔3の第1主面3a上に乾燥済みの第1活物質層5を有し、集電箔3の第2主面3b上に未乾燥の第2未乾燥活物質層6xを有する電極板1Cが連続的に形成される。
次に、「第2乾燥工程S6」において、前述の第1乾燥工程S4と同様にして、集電箔3上の第2未乾燥活物質層6xを乾燥させて、第2活物質層6を形成する。具体的には、上述の電極板1Cを乾燥装置(不図示)内に搬送し、電極板1Cのうち第2未乾燥活物質層6xに熱風を吹き付けて、第2活物質層6を形成する。これにより、集電箔3、第1活物質層5及び第2活物質層6を有する電極板1Dが形成される。
次に、「プレス工程S7」において、上述の電極板1Dをロールプレス装置(不図示)でロールプレスして、第1活物質層5及び第2活物質層6の密度をそれぞれ高める。かくして、図1に示した電極板1が出来る。
以上で説明したように、電極板1の製造方法では、導電粒子12として、隣り合う活物質粒子11同士の間に介在して、混錬の際に活物質粒子11が割れるのを防止すると共に、隣り合う活物質粒子11同士の間の導通を図る導電材として機能するAB粒子を用いる。これにより、固練り工程S1において、活物質粒子11、導電粒子12、結着剤13及び分散媒14を固練りする際に、活物質粒子11が割れるのを防止しつつ、導電粒子12を適切に分散させることができる。
このため、その後の第2集合体形成工程S2において、活物質粒子11の割れが防止され、導電粒子12が適切に分散された第2湿潤粒子31からなる第2粒子集合体32を得ることができる。更に、第1未乾燥層形成工程S3及び第1乾燥工程S4、並びに、第2未乾燥層形成工程S5及び第2乾燥工程S6において、活物質粒子11の割れが防止され、導電粒子12が適切に分散された第1未乾燥活物質層5x及び第1活物質層5、並びに、第2未乾燥活物質層6x及び第2活物質層6を形成できる。
(試験結果)
次に、第1活物質層5及び第2活物質層6に用いる導電粒子12の吸油量C(ml/100g)及び配合割合D(wt%)と、第1活物質層5及び第2活物質層6の抵抗の大きさとの関係について調査した。具体的には、前述した実施例1〜3及び比較例1,2の粘土状混合物25を用い、更に前述したように、第2集合体形成工程S2〜プレス工程S7を行って、それぞれ電極板1を製造した。更にこれらの電極板(正極板)1を用い、また、負極板を別途用意して、リチウムイオン二次電池(以下、単に「電池」ともいう)をそれぞれ製造した。
次に、第1活物質層5及び第2活物質層6に用いる導電粒子12の吸油量C(ml/100g)及び配合割合D(wt%)と、第1活物質層5及び第2活物質層6の抵抗の大きさとの関係について調査した。具体的には、前述した実施例1〜3及び比較例1,2の粘土状混合物25を用い、更に前述したように、第2集合体形成工程S2〜プレス工程S7を行って、それぞれ電極板1を製造した。更にこれらの電極板(正極板)1を用い、また、負極板を別途用意して、リチウムイオン二次電池(以下、単に「電池」ともいう)をそれぞれ製造した。
そして、これらの電池(電池1〜電池5)について、電池のIV抵抗Rをそれぞれ測定した。具体的には、SOC56%に調整した電池について、環境温度−10℃において、放電電流値I=10Cで5秒間放電させて、この放電開始時の電池電圧V1と、5秒後の電池電圧V2とをそれぞれ測定し、R=(V1−V2)/Iにより、電池のIV抵抗Rを算出した。そして、電池1のIV抵抗Rを基準(=100%)として、その他の電池の「IV抵抗比」をそれぞれ算出した。その結果を図7に示す。
図7のグラフから判るように、電池1に比べて電池2ではIV抵抗Rが小さく、更に、電池2に比べて電池3ではIV抵抗Rが小さい。また、電池2に比べて電池4ではIV抵抗Rが小さく、更に、電池4に比べて電池5ではIV抵抗Rが小さい。
このような結果となった理由は、以下であると考えられる。導電粒子12の吸油量C(ml/100g)が多いほど、導電粒子12は、多くの1次粒子が繋がった長い形態となっている。そして、このような長い形態の導電粒子12が隣り合う活物質粒子11同士の間に介在することによって、良好な導電ネットワークが形成され、第1活物質層5及び第2活物質層6が低抵抗となる。そして、電池のIV抵抗Rが小さくなると考えられる。
また、導電粒子12の配合割合D(wt%)が多いほど、隣り合う活物質粒子11同士の間に多くの導電粒子12が介在するため、第1活物質層5及び第2活物質層6が低抵抗となり、電池のIV抵抗Rが小さくなると考えられる。
このような結果となった理由は、以下であると考えられる。導電粒子12の吸油量C(ml/100g)が多いほど、導電粒子12は、多くの1次粒子が繋がった長い形態となっている。そして、このような長い形態の導電粒子12が隣り合う活物質粒子11同士の間に介在することによって、良好な導電ネットワークが形成され、第1活物質層5及び第2活物質層6が低抵抗となる。そして、電池のIV抵抗Rが小さくなると考えられる。
また、導電粒子12の配合割合D(wt%)が多いほど、隣り合う活物質粒子11同士の間に多くの導電粒子12が介在するため、第1活物質層5及び第2活物質層6が低抵抗となり、電池のIV抵抗Rが小さくなると考えられる。
電池1(導電粒子12の吸油量C=140ml/100g、配合割合D=4.0wt%)に比べて、電池2(導電粒子12の吸油量C=175ml/100g、配合割合D=8.0wt%)では、導電粒子12の吸油量Cが多く、かつ、配合割合Dも多いため、第1活物質層5及び第2活物質層6が低抵抗となり、IV抵抗Rが小さくなったと考えられる。
また、電池2(導電粒子12の吸油量C=175ml/100g、配合割合D=8.0wt%)に比べて、電池3(導電粒子12の吸油量C=175ml/100g、配合割合D=16.0wt%)では、導電粒子12自体は同じであるが、配合割合Dが多いため、第1活物質層5及び第2活物質層6が低抵抗となり、IV抵抗Rが小さくなったと考えられる。
また、電池2(導電粒子12の吸油量C=175ml/100g、配合割合D=8.0wt%)に比べて、電池3(導電粒子12の吸油量C=175ml/100g、配合割合D=16.0wt%)では、導電粒子12自体は同じであるが、配合割合Dが多いため、第1活物質層5及び第2活物質層6が低抵抗となり、IV抵抗Rが小さくなったと考えられる。
また、電池2(導電粒子12の吸油量C=175ml/100g、配合割合D=8.0wt%)に比べて、電池4(導電粒子12の吸油量C=233ml/100g、配合割合D=8.0wt%)では、配合割合Dは同じであるが、導電粒子12の吸油量Cが多いため、第1活物質層5及び第2活物質層6が低抵抗となり、IV抵抗Rが小さくなったと考えられる。
また、電池4(導電粒子12の吸油量C=233ml/100g、配合割合D=8.0wt%)に比べて、電池5(導電粒子12の吸油量C=233ml/100g、配合割合D=16.0wt%)では、導電粒子12自体は同じであるが、配合割合Dが多いため、第1活物質層5及び第2活物質層6が低抵抗となり、IV抵抗Rが小さくなったと考えられる。
これらの結果から、第1活物質層5及び第2活物質層6を低抵抗にして、電池のIV抵抗Rを小さくするには、用いる導電粒子12の吸油量Cを160ml/100g以上、更には、200ml/100g以上とするのが好ましく、また、導電粒子12の配合割合Dを6.0wt%以上、更には、12.0wt%以上とするのが好ましいと考えられる。
また、電池4(導電粒子12の吸油量C=233ml/100g、配合割合D=8.0wt%)に比べて、電池5(導電粒子12の吸油量C=233ml/100g、配合割合D=16.0wt%)では、導電粒子12自体は同じであるが、配合割合Dが多いため、第1活物質層5及び第2活物質層6が低抵抗となり、IV抵抗Rが小さくなったと考えられる。
これらの結果から、第1活物質層5及び第2活物質層6を低抵抗にして、電池のIV抵抗Rを小さくするには、用いる導電粒子12の吸油量Cを160ml/100g以上、更には、200ml/100g以上とするのが好ましく、また、導電粒子12の配合割合Dを6.0wt%以上、更には、12.0wt%以上とするのが好ましいと考えられる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
1 電極板
3 集電箔
5 第1活物質層
5x 第1未乾燥活物質層
6 第2活物質層
6x 第2未乾燥活物質層
11 活物質粒子
12 導電粒子
13 結着剤
14 分散媒
21 第1湿潤粒子
22 第1粒子集合体
25 粘土状混合物
31 第2湿潤粒子
32 第2粒子集合体
C 吸油量
D 配合割合
S1 固練り工程
S11 第1集合体形成工程
S12 集合体固練り工程
S2 第2集合体形成工程
S3 第1未乾燥層形成工程
S4 第1乾燥工程
S5 第2未乾燥層形成工程
S6 第2乾燥工程
S7 プレス工程
100 ロールミル(固練り装置)
200 未乾燥層形成装置
3 集電箔
5 第1活物質層
5x 第1未乾燥活物質層
6 第2活物質層
6x 第2未乾燥活物質層
11 活物質粒子
12 導電粒子
13 結着剤
14 分散媒
21 第1湿潤粒子
22 第1粒子集合体
25 粘土状混合物
31 第2湿潤粒子
32 第2粒子集合体
C 吸油量
D 配合割合
S1 固練り工程
S11 第1集合体形成工程
S12 集合体固練り工程
S2 第2集合体形成工程
S3 第1未乾燥層形成工程
S4 第1乾燥工程
S5 第2未乾燥層形成工程
S6 第2乾燥工程
S7 プレス工程
100 ロールミル(固練り装置)
200 未乾燥層形成装置
Claims (1)
- 集電箔と、この集電箔上に形成され、活物質粒子、導電粒子及び結着剤を含む活物質層と、を備える電極板の製造方法であって、
上記活物質粒子、上記導電粒子、上記結着剤及び分散媒を、固形分率NVが70.0wt%以上の高固形分率の状態で混錬して、粘土状混合物を形成する固練り工程と、
上記粘土状混合物を造粒して、湿潤粒子からなる粒子集合体を形成する集合体形成工程と、
上記粒子集合体を圧延した未乾燥活物質層を、上記集電箔上に形成する未乾燥層形成工程と、
上記集電箔上の上記未乾燥活物質層を乾燥させて、上記活物質層を形成する乾燥工程と、を備え、
上記導電粒子は、
上記固練り工程において、隣り合う上記活物質粒子同士の間に介在して、混錬の際に上記活物質粒子が割れるのを防止すると共に、隣り合う上記活物質粒子同士の間の導通を図る導電材として機能するアセチレンブラック粒子である
電極板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020003062A JP2021111528A (ja) | 2020-01-10 | 2020-01-10 | 電極板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020003062A JP2021111528A (ja) | 2020-01-10 | 2020-01-10 | 電極板の製造方法 |
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JP2020003062A Pending JP2021111528A (ja) | 2020-01-10 | 2020-01-10 | 電極板の製造方法 |
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JP (1) | JP2021111528A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023223627A1 (ja) * | 2022-05-19 | 2023-11-23 | パナソニックホールディングス株式会社 | 固体電解質組成物およびその製造方法 |
-
2020
- 2020-01-10 JP JP2020003062A patent/JP2021111528A/ja active Pending
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WO2023223627A1 (ja) * | 2022-05-19 | 2023-11-23 | パナソニックホールディングス株式会社 | 固体電解質組成物およびその製造方法 |
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