本明細書の利点及び特徴とそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する多様な例を参照すれば明らかになるであろう。しかし、本明細書は以下で開示する一例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現可能であり、本明細書の一例等はただ本明細書の開示を完全にし、本明細書の技術思想が属する技術分野で通常の知識を有する者に技術思想の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本明細書の技術思想は請求範囲の範疇によって定義されるだけである。
本明細書の一例を説明するための図面に開示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは例示的なものなので、本明細書が図示の事項に限定されるものではない。明細書全般にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を示す。また、本明細書の説明において、関連した公知の技術についての具体的な説明が本明細書の要旨を不必要にあいまいにする可能性があると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
本明細書で言及する‘含む’、‘有する’、‘なる’などを使う場合、‘〜のみ’を使わない限り、他の部分が付け加わることができる。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
構成要素の解釈において、別途の明示的な記載がないと言っても誤差範囲を含むものと解釈する。
位置関係についての説明の場合、例えば‘〜上に’、‘〜の上部に’、‘〜の下部に’、‘〜のそばに’などのように二つ部分の位置関係を説明する場合、‘直ぐ’又は‘直接’を使わない限り、二つ部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもできる。
時間関係についての説明の場合、例えば、‘〜の後に’、‘〜に引き続き’、‘〜の次に’、‘〜の前に’などのように時間的に先後関係を説明する場合、‘直ぐ’又は‘直接’を使わない限り、連続的ではない場合も含むことができる。
第1、第2などを多様な構成要素を敍述するために使うが、これらの構成要素はこれらの用語に制限されない。これらの用語はただ一構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。よって、以下で言及する第1構成要素は本明細書の技術的思想内で第2構成要素でもあり得る。
“少なくとも一つ”という用語は一つ以上の関連項目から提示可能な全ての組合せを含むものと理解すべきである。例えば、“第1項目、第2項目及び第3項目の中で少なくとも一つ”の意味は、第1項目、第2項目又は第3項目のそれぞれだけでなく、第1項目、第2項目及び第3項目の中で二つ以上から提示可能な全ての項目の組合せを意味することができる。
本明細書の多様な例のそれぞれの技術的特徴は部分的に又は全部的に互いに結合又は組合せ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各例が互いに独立的に実施されることもでき、連関関係で一緒に実施されることもできる。
本明細書で、発光表示パネルの基板上に形成されるピクセル回路とゲート駆動回路はnタイプMOSFET構造の薄膜トランジスタによって具現されることができるが、これに限定されず、pタイプMOSFET構造の薄膜トランジスタによって具現されることもできる。薄膜トランジスタは、ゲート(gate)、ソース(source)及びドレイン(drain)を含むことができる。薄膜トランジスタにおいて、キャリア(carrier)はソースからドレインに流れることができる。nタイプ薄膜トランジスタの場合、キャリアが電子(electron)であるため、ソースからドレインに電子が流れることができるように、ソース電圧はドレイン電圧より低い電圧を有する。nタイプ薄膜トランジスタでは電子がソースからドレイン側に流れるから、電流はドレインからソース側に流れる。pタイプ薄膜トランジスタの場合、キャリアが正孔(hole)であるため、ソースからドレインに正孔が流れることができるように、ソース電圧はドレイン電圧より高い電圧を有する。pタイプ薄膜トランジスタでは正孔がソースからドレイン側に流れるから電流はソースからドレイン側に流れる。MOSFET構造の薄膜トランジスタにおいてソースとドレインは固定されたものではなくて印加電圧によって変更されることができる。よって、本明細書の例についての説明では、ソース及びドレインのいずれか一方を第1ソース/ドレイン電極と、ソース及びドレインの他方を第2ソース/ドレイン電極と説明する。
以下では本明細書によるゲート駆動回路及びこれを含む発光表示装置の好適な例を添付図面に基づいて詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付けるにあたり、同じ構成要素に対しては、たとえ相異なる図上に表示されてもできるだけ同じ符号で示す。そして、添付図面に示す構成要素のスケールは説明の便宜のために実際とは違うスケールを有することもできるので、図面に示すスケールに限定されない。
図1は本明細書の一例による発光表示装置を示す図、図2は図1に示すピクセルを示す等価回路図、図3は本明細書の一例によるゲート駆動回路の出力信号を示す波形図である。
図1〜図3を参照すると、本明細書の一例による発光表示装置は、発光表示パネル100、タイミング制御部300、ゲート駆動回路部500、及びデータ駆動回路部700を含むことができる。
発光表示パネル100は、基板上に定義された表示領域AA(又は活性領域)、及び表示領域AAを取り囲む非表示領域IA(又は非活性領域)を含むことができる。
表示領域AAは、複数のゲートライングループGLG、複数のデータラインDL、複数のレファレンスラインRL、及び複数のピクセルPを含むことができる。
複数のゲートライングループGLGのそれぞれは第1方向Xに沿って長く延び、第1方向Xと交差する第2方向Yに沿って互いに離隔するように基板上に配列されることができる。一例による複数のゲートライングループGLGのそれぞれは、第1ゲートライン(スキャン信号ライン)GLa、及び第2ゲートライン(センス信号ライン)GLbを含むことができる。
複数のデータラインDLのそれぞれは第2方向Yに沿って長く延び、第1方向Xに沿って互いに離隔するように基板上に配列されることができる。
複数のレファレンスラインRLのそれぞれは複数のデータラインDLのそれぞれに平行になるように基板上に配列されることができる。例えば、レファレンスラインRLはセンシングラインと表現することもできる。
複数のピクセルPのそれぞれは複数のゲートライングループGLGと複数のデータラインDLによって定義されるピクセル領域に配置されることができる。
一例による複数のピクセルPのそれぞれは、赤色ピクセル、緑色ピクセル、又は青色ピクセルであることができる。この場合、隣接した赤色ピクセル、緑色ピクセル、及び青色ピクセルは一つの単位ピクセルを具現することができる。
他の例による複数のピクセルPのそれぞれは、赤色ピクセル、緑色ピクセル、青色ピクセル、又は白色ピクセルであることができる。この場合、隣接した赤色ピクセル、緑色ピクセル、青色ピクセル、及び白色ピクセルは一つのカラー映像を表示するための一つの単位ピクセルを具現することができる。
表示領域AAは複数のゲートライングループGLGのそれぞれの長手方向に沿って複数の水平ライン又は複数の水平ピクセルラインを含むことができる。それぞれの水平ライン又は水平ピクセルラインに配置されたピクセルPは同じゲートライングループGLGに共通的に連結されることができる。
複数のピクセルPのそれぞれは、発光素子ELD、及び発光素子ELDの発光を制御するピクセル回路PCを含むことができる。
ピクセル回路PCは、隣接したゲートライングループGLGを介して供給される信号に応じて、隣接したデータラインDLを介して供給されるデータ電圧Vdataと隣接したレファレンスラインRLを介して供給されるレファレンス電圧Vrefとの差電圧(Vdata−Vref)によるデータ電流を出力することができる。
一例による画素回路PCは、第1スイッチング薄膜トランジスタTsw1、第2スイッチング薄膜トランジスタTsw2、駆動薄膜トランジスタTdr、及びストレージキャパシタCstを含むことができる。以下の説明で、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor)を“TFT”という。
第1スイッチングTFT Tsw1、第2スイッチングTFT Tsw2及び駆動TFT Tdrの少なくとも一つはa−Si TFT、poly−Si TFT、Oxide TFT、又はOrganic TFTであることができる。例えば、ピクセル回路PCで、第1スイッチングTFT Tsw1、第2スイッチングTFT Tsw2、及び駆動TFT Tdrの一部は応答特性に優れたLTPS(low−temperature poly−Si)からなる半導体層(又は活性層)を含むTFTであることができ、第1スイッチングTFT Tsw1、第2スイッチングTFT Tsw2、及び駆動TFT Tdrの一部を除いた残りはオフ電流(off current)特性に優れたオキシド(oxide)からなる半導体層(又は活性層)を含むTFTであることができる。
第1スイッチングTFT Tsw1はゲートライングループGLGの第1ゲートラインGLaに接続されたゲート電極、隣接したデータラインDLに接続された第1ソース/ドレイン電極、及び駆動TFT TdrのゲートノードNgに接続された第2ソース/ドレイン電極を含む。このような第1スイッチングTFT Tsw1は、第1ゲートラインGLaを介して供給されるスキャン信号SC[1]〜SC[n]によって、隣接したデータラインDLを介して供給されるデータ電圧Vdataを駆動TFT TdrのゲートノードNsに供給する。
第2スイッチングTFT Tsw2は、ゲートライングループGLGの第2ゲートラインGLbに接続されたゲート電極、駆動TFT TdrのソースノードNsに接続された第1ソース/ドレイン電極、及び隣接したレファレンスラインRLに接続された第2ソース/ドレイン電極を含む。このような第2スイッチングTFT Tsw2は、第2ゲートラインGLbを介して供給されるセンス信号SE[1]〜SE[m]によって、隣接したレファレンスラインRLを介して供給されるレファレンス電圧Vrefを駆動TFT Tdrのソースノードn2に供給する。
ストレージキャパシタCstは駆動TFT TdrのゲートノードNgとソースノードNsとの間に形成されることができる。一例によるストレージキャパシタCstは、駆動TFT TdrのゲートノードNgに連結された第1キャパシタ電極、駆動TFT TdrのソースノードNsに連結された第2キャパシタ電極、及び第1キャパシタ電極と第2キャパシタ電極との間の重畳領域に形成された誘電体層を含むことができる。このようなストレージキャパシタCstは、駆動TFT TdrのゲートノードNgとソースノードNsとの差電圧を充電した後、充電された電圧によって駆動TFT Tdrをスイッチングさせる。
駆動TFT Tdrは、第1スイッチングTFT Tsw1の第2ソース/ドレイン電極とストレージキャパシタCstの第1キャパシタ電極に共通的に接続されたゲート電極(又はゲートノード)ng、第2スイッチングTFT Tsw2の第1ソース/ドレイン電極、ストレージキャパシタCstの第2キャパシタ電極及び発光素子ELDに共通的に連結された第1ソース/ドレイン電極(又はソースノード)Ns、及びピクセル駆動電源EVDDに連結された第2ソース/ドレイン電極(又はドレインノード)を含むことができる。このような駆動TFT TdrはストレージキャパシタCstの電圧によってターンオンされることにより、ピクセル駆動電源EVDDから発光素子ELDに流れる電流量を制御することができる。
発光素子ELDはピクセル回路PCから供給されるデータ電流によって発光してデータ電流に対応する輝度の光を放出する。
一例による発光素子ELDは、ピクセル回路PCと電気的に連結されたピクセル電極(又はアノード電極)PE、自己発光素子、及び自己発光素子上に配置され、ピクセル共通電源EVSSに連結された共通電極(又はカソード電極)CEを含むことができる。
ピクセル電極PEはピクセルPに定義された発光領域(又は開口部)に配置され、ピクセル回路PCを覆う絶縁層(又は平坦化層)に配置されたコンタクトホールを介してピクセル回路PCのソースノードNsと電気的に連結されることができる。ピクセル電極PEは発光素子ELDの上部発光構造又は下部発光構造によって透明伝導性金属素材又は反射金属素材からなることができる。
自己発光素子はピクセル電極PE上に形成されてピクセル電極PEと直接的に接触する。このような発光素子ELDはピクセル回路PCから供給されるデータ電流によって発光してデータ電流に対応する輝度の光を放出する。
一例による自己発光素子はピクセルP別に区分されないように複数の画素Pのそれぞれに共通的に形成される共通層であることができる。発光素子EDは画素電極PEと共通電極CEとの間に流れる電流に応じて白色光を放出することができる。一例による自己発光素子は有機発光素子又は無機発光素子を含むか、有機発光素子(又は無機発光素子)と量子点発光素子の積層又は混合構造を含むことができる。
一例による有機発光素子は、白色光を放出するための2以上の発光物質層(又は発光部)を含む。例えば、有機発光素子は、第1光と第2光の混合によって白色光を放出するための第1発光物質層と第2発光物質層を含むことができる。ここで、第1発光物質層は、青色発光物質、緑色発光物質、赤色発光物質、黄色発光物質、及び黄緑色発光物質の少なくとも1種を含むことができる。第2発光物質層は、青色発光物質、緑色発光物質、赤色発光物質、黄色発光物質、及び黄緑色発光物質の中で、第1発光物質層から放出される第1光と混合されて白色光を形成することができる第2光を放出するための少なくとも1種を含むことができる。
一例による有機発光素子は、発光効率及び/又は寿命などを向上させるための少なくとも一つ以上の機能層をさらに含むことができる。例えば、機能層は発光物質層の上部及び/又は下部のそれぞれに配置されることができる。
一例による無機発光素子は、半導体発光ダイオード、マイクロ発光ダイオード、又は量子点発光ダイオードを含むことができる。例えば、発光素子ELDが無機発光素子であるとき、発光素子ELDは1〜100マイクロメートルのスケールを有することができるが、これに限定されるものではない。
共通電極CEは表示領域AA上に配置され、自己発光素子と直接的に接触するか電気的に直接接触することができる。共通電極CEは、発光素子ELDの上部発光構造又は下部発光構造によって、透明伝導性金属素材又は反射金属素材からなることができる。
複数のピクセルPのそれぞれに連結されるゲートラインGLa、GLbの個数はピクセルPの構造又は駆動方式によって変わることができる。例えば、第1スイッチングTFT Tsw1と第2スイッチTFT Tsw2が互いに異なるように駆動される2スキャン構造であるとき、各ピクセルPは2個のゲートラインGLa、GLbに連結される。第1スイッチングTFT Tsw1と第2スイッチTFT Tsw2が互いに同一に駆動される1スキャン構造であるとき、各ピクセルPは1個のゲートライングループGLGに連結される。本明細書では、説明の便宜のために2スキャン構造を例として説明するが、本明細書の技術的思想は2スキャン構造に限定されない。
タイミング制御部300は、ディスプレイ駆動システム(又はホスト制御部)から提供されるタイミング同期信号TSSの垂直同期信号Vsyncと水平同期信号に基づいて、発光表示パネル100を表示モードとセンシングモードで制御することができるように具現されることができる。
発光表示パネル100の表示モードは一定の時間差を有する入力映像とブラック映像を複数の水平ラインに順次表示するための駆動であることができる。一例による表示モードは、入力映像を表示する映像表示区間(又は発光表示区間)IDP、及びブラック映像を表示するブラック表示区間(又はインパルス非発光区間)BDPを含むことができる。
発光表示パネル100のセンシングモード(又は実時間センシングモード)は、1フレーム内で映像表示区間IDP以後、複数の水平ラインのいずれか一つの水平ラインに配置されたピクセルPの駆動特性をセンシングし、センシング値に基づいて当該ピクセルPの駆動特性変化を補償するためのピクセル別補償値を更新するための実時間センシング駆動であることができる。一例によるセンシングモードは、各フレームの垂直ブランク区間VBP内で不規則的な手順に複数の水平ラインのいずれか一つの水平ラインに配置されたピクセルPの駆動特性をセンシングすることができる。表示モードによって発光しているピクセルPはセンシングモードで発光しないから、センシングモードで順次水平ラインをセンシングするとき、センシングされる水平ラインが非発光によるラインディム(line dim)現象が発生することができる。一方、センシングモードで不規則な又はランダムな手順に水平ラインをセンシングするときには視覚的分散効果によってラインディム現象が最小化するか防止されることができる。
一例によれば、タイミング制御部300は、発光表示パネル100に映像を表示するための各フレームFn、Fn+1を映像表示区間IDP、ブラック表示区間BDP及び実時間センシング区間RSPに設定することができる。例えば、タイミング制御部300は、一フレーム期間Fn、Fn+1のうち垂直アクティブ区間VAPを表示モードのための表示区間IDP、BDPに設定し、垂直ブランク区間VBPをセンシングモードのためのセンシング区間(又は実時間センシング区間)RSPに設定することができる。
タイミング制御部300は、一フレームFn、Fn+1内でブラック表示区間BDPの始点を制御することにより、映像表示区間IDPのデューティー(又は発光デューティー)を可変することができる。一例によるタイミング制御部300は、フレームFn、Fn+1単位で入力映像を比較分析して映像のモーションベクターを抽出し、映像のモーションベクターによってブラック表示区間BDPの始点を可変することができる。例えば、タイミング制御部300は、映像のモーションベクターが基準値より大きいほど一フレームFn、Fn+1内でブラック表示区間BDPの始点を繰り上げて映像表示区間IDPのデューティーを減少させることによってピクセルPの最大瞬間輝度を増加させ、これにより動画応答時間を縮めながらモーションブラリング(motion blurring)を最小化することができる。反対に、タイミング制御部300は、映像のモーションベクターが基準値より小さいほど一フレームFn、Fn+1内でブラック表示区間BDPの始点を遅らせて映像表示区間IDPのデューティーを増加させることによってピクセルPの輝度を増加させることができる。
タイミング制御部300は、ディスプレイ駆動システム(又はホスト制御部)から提供されるタイミング同期信号TSSに基づいて、発光表示パネル100を映像表示区間IDP、ブラック表示区間BDP及び実時間センシング区間RSPで駆動させるためのゲート制御信号GCS及びデータ制御信号DCSを生成して出力することができる。
データ制御信号DCSは、データ駆動回路部700の駆動タイミングを制御するための、ソーススタートパルス、ソースサンプリングクロック及びソース出力イネーブルなどを含むことができる。
ゲート制御信号GCSは、ゲート駆動回路部500の駆動タイミングを制御するための、ゲートスタート信号、第1リセット信号、第2リセット信号、ゲート駆動クロック、及びラインセンシング準備信号などを含むことができる。
タイミング制御部300は、映像表示区間IDP、ブラック表示区間BDP及び実時間センシング区間RSPのそれぞれで互いに異なるゲート駆動クロックを生成することができる。例えば、タイミング制御部300は、映像表示区間IDPで映像表示用ゲート駆動クロックを、ブラック表示区間BDPでブラック表示用ゲート駆動クロックを、そして実時間センシング区間RSPでセンシング用ゲート駆動クロックを生成することができる。映像表示用ゲート駆動クロック、ブラック表示用ゲート駆動クロック及びセンシング用ゲート駆動クロックのそれぞれは互いに異なることができる。
タイミング制御部300は、表示モードの映像表示区間IDPごとにディスプレイ駆動システム(又はホスト制御部)から提供される入力データIdataを発光表示パネル100の駆動に合うようにピクセル映像データPIDとして整列してデータ駆動回路部700に提供することができる。
タイミング制御部300は、表示モードのブラック表示区間BDPごとにピクセルブラックデータPBDを生成してデータ駆動回路部700に提供することができる。例えば、タイミング制御部300は、予め設定された発光素子ELDの非発光階調値又はブラック階調値をピクセルブラックデータPBDとして生成することができる。
タイミング制御部300は、センシングモードの実時間センシング区間RSPごとにピクセルセンシングデータPSDを生成してデータ駆動回路部700に提供することができる。例えば、タイミング制御部300は、実時間センシング区間RSPでセンシングしようとする水平ラインに配置されたピクセルPの駆動TFT Tdrをターンオンさせることができる階調値をピクセルセンシングデータPSDとして生成することができる。ここで、単位ピクセルを構成するピクセルに相当するピクセルセンシングデータPSDは同じ階調値を有するか、ピクセル別にそれぞれ異なる階調値を有することができる。
ゲート駆動回路部500は発光表示パネル100の非表示領域IAに配置され、複数のゲートライングループGLGと電気的に連結されることができる。ゲート駆動回路部500は、タイミング制御部300から提供されるゲート制御信号GCSに基づいて複数のゲートライングループGLGを順次駆動することができる。
ゲート駆動回路部500は、タイミング制御部300から提供されるゲート制御信号GCSに基づいて、映像表示区間IDP、ブラック表示区間BDP及び実時間センシング区間RSPのそれぞれに対応するスキャン信号SCとセンス信号SEのそれぞれを生成して該当ゲートライングループGLGに供給することができる。例えば、各フレーム期間の垂直アクティブ区間VAPでスキャン信号SC[1]〜SC[m]とセンス信号SE[1]〜SE[m]を複数のゲートライングループGLGに順次供給し、各フレーム期間の垂直ブランク区間VBPで複数のゲートライングループGLGのいずれか一つのゲートライングループにスキャン信号SC[i]、SC[n]とセンス信号SE[i]、SE[n]を出力することができる。
一例によれば、ゲート駆動回路部500は、表示モードで、映像表示区間IDPに相当する第1スキャンパルスSCP1とブラック表示区間BDPに相当する第2スキャンパルスSCP2を有するスキャン信号SC[1]〜SC[m]を複数のゲートライングループGLGのそれぞれの第1ゲートラインGLaに順次供給し、第1スキャンパルスSCP1と同期する第1センスパルスSEP1を有するセンス信号SE[1]〜SE[m]を複数のゲートライングループGLGのそれぞれの第2ゲートラインGLbに順次供給することができる。
選択的に、ゲート駆動回路部500は、複数のゲートライングループGLGを複数の水平グループにグループ化し、表示モードのブラック表示区間BDPで水平グループ単位でスキャン信号SC[i]の第2スキャンパルスSCP2を同時に供給することもできる。例えば、表示領域AAが第1領域と第2領域に仮想的に分割されるとき、ゲート駆動回路部500は、表示モードで、第1領域に配置された複数の第1ゲートラインGLaに第1スキャンパルスSCP1を順次供給する途中、第2領域に配置された複数の第1ゲートラインGLaに第2スキャンパルスSCP2を同時に供給することができる。
一例によれば、ゲート駆動回路部500は、各フレームFn、Fn+1のセンシングモードごとに複数のゲートライングループGLGの中でセンシングしようとするいずれか一つの特定の水平ラインに配置されたゲートライングループGLGの第1ゲートラインGLaに第3スキャンパルスSCP3(又はセンシング用スキャンパルス)と第4スキャンパルスSCP4(又はリセット用スキャンパルス)を有するスキャン信号SC[i]、SC[n]を供給し、第3スキャンパルスSCP3と第4スキャンパルスSCP4の両者と重畳する第2センスパルスSEP2(又はセンシング用センスパルス)を有するセンス信号SE[i]、SE[n]を特定の水平ラインに配置されたゲートライングループGLGの第2ゲートラインGLbに供給することができる。
一例として、第nフレームFnのセンシングモードで、複数のゲートライングループGLGの中で第iゲートライングループに連結されたピクセルPに対してセンシング駆動が遂行されるとき、ゲート駆動回路部500は、第3スキャンパルスSCP3と第4スキャンパルスSCP4を有するスキャン信号SC[i]を第iゲートライングループの第1ゲートラインGLaに供給するとともに第3スキャンパルスSCP3と第4スキャンパルスSCP4の両者と重畳する第2センスパルスSEP2を有するセンス信号SE[i]を第iゲートライングループの第2ゲートラインGLbに供給することができる。
他の例として、第n+1フレームFn+1のセンシングモードで、複数のゲートライングループGLGの中で第nゲートライングループに連結されたピクセルPに対してセンシング駆動(又は実時間センシング区間RSP)が遂行されるとき、ゲート駆動回路部500は、第3スキャンパルスSCP3と第4スキャンパルスSCP4を有するスキャン信号SC[n]を第nゲートライングループの第1ゲートラインGLaに供給するとともに第3スキャンパルスSCP3と第4スキャンパルスSCP4の両者と重畳する第2センスパルスSEP2を有するセンス信号SE[n]を第nゲートライングループの第2ゲートラインGLbに供給することができる。
ゲート駆動回路部500はTFTの製造工程によって発光表示パネル100の非表示領域IAに直接形成されるか内蔵されて複数のゲートライングループGLGと個別的に連結されることができる。
一例として、ゲート駆動回路部500は基板の左側非表示領域IAに具現され、シングルフィーディング(single feeding)方式によって複数のゲートライングループGLGを所定の手順に駆動することができる。
他の例として、ゲート駆動回路部500は、基板の左側及び右側非表示領域IAにそれぞれ具現され、ダブルフィーディング(double feeding)方式又はシングルフィーディング方式によって複数のゲートライングループGLGを所定の手順に駆動することができる。例えば、シングルフィーディング方式において、基板の左側非表示領域IAに具現されたゲート駆動回路部500は複数のゲートライングループGLGの中で奇数番目ゲートライングループを順次駆動することができ、基板の右側非表示領域IAに具現されたゲート駆動回路部500は複数のゲートライングループGLGの中で偶数番目ゲートライングループを順次駆動することができる。ダブルフィーディング方式において、基板の左側非表示領域IAに具現されたゲート駆動回路部500と基板の右側非表示領域IAに具現されたゲート駆動回路部500のそれぞれは複数のゲートライングループGLGのそれぞれを同時に順次駆動することができる。
データ駆動回路部700は発光表示パネル100に設けられた複数のデータラインDLと連結されることができる。一例によるデータ駆動回路部700は、タイミング制御部300から提供されるデータPID、PBD、PSD、データ制御信号DCS及び電源供給部から提供される複数の基準ガンマ電圧を用いてデータPID、PBD、PSDをアナログ形態のデータ電圧Vdataに変換し、変換されたデータ電圧を該当データラインDLに供給することができる。
データ駆動回路部700は、表示モードの映像表示区間IDPで、タイミング制御部300から提供されるデータ制御信号DCSに基づいてピクセル映像データPIDを映像データ電圧Vdataに変換して該当データラインDLに供給し、これと同時にレファレンス電圧Vrefを生成してレファレンスラインRLに供給することができる。映像データ電圧Vdataは表示モードの映像表示区間IDPに相当するゲートライングループGLGに供給されるスキャン信号SC[1]〜SC[m]の第1スキャンパルスSCP1と同期することができる。そして、レファレンス電圧Vrefは表示モードの映像表示区間IDPに相当するゲートライングループGLGに供給されるセンス信号SE[1]〜SE[m]の表示用センスパルスSEPと同期することができる。
データ駆動回路部700は、表示モードのブラック表示区間BDPで、タイミング制御部300から提供されるデータ制御信号DCSに基づいてピクセルブラックデータPBDをブラックデータ電圧Vdataに変換して該当データラインDLに供給することができる。ブラックデータ電圧Vdataは表示モードのブラック表示区間BDPに相当するゲートライングループGLGに供給されるスキャン信号SC[i]の表示用第2スキャンパルスSCP2と同期することができる。
データ駆動回路部700は、センシングモードの実時間センシング区間RSPで、タイミング制御部300から提供されるデータ制御信号DCSに基づいてピクセルセンシングデータPSDをセンシングデータ電圧Vdataに変換して該当データラインDLに供給し、これと同時にレファレンス電圧Vrefを生成してレファレンスラインRLに供給することができる。センシングデータ電圧Vdataはセンシングモードの実時間センシング区間RSPに相当するゲートライングループGLGに供給されるスキャン信号SC[i]、SC[n]の第3スキャンパルスSCP3と同期することができる。そして、レファレンス電圧Vrefはセンシングモードの実時間センシング区間RSPに相当するゲートライングループGLGに供給されるセンス信号SE[i]、SE[n]の第2センスパルスSEP2と同期することができる。
データ駆動回路部700は、センシングモードの実時間センシング区間RSPで、複数のレファレンスラインRLを介してピクセルPの駆動特性値、例えば駆動TFTの特性値をセンシングし、センシング値に対応するセンシングローデータを生成してタイミング制御部300に提供することができる。そして、データ駆動回路部700は、センシングモードの実時間センシング区間RSPに相当するゲートライングループGLGに供給されるスキャン信号SC[i]、SC[n]の第4スキャンパルスSCP4と同期する復元データ電圧Vdataを生成してデータラインDLに供給することにより、実時間センシング区間RSPに相当するゲートライングループGLGに連結されたピクセルPの表示状態(又は駆動状態)を実時間センシング区間RSP以前の状態と同一に復元(又は回復)させる。例えば、実時間センシング区間RSP以前に映像表示区間IDPが遂行されたとき、復元データ電圧Vdataは映像データ電圧Vdataであることができる。実時間センシング区間RSP以前にブラック表示区間BDPが遂行されたとき、復元データ電圧Vdataはブラックデータ電圧Vdataであることができる。
一方、一例によるタイミング制御部300は、センシングモードによってデータ駆動回路部700から提供されるピクセルP別にセンシングローデータを記憶回路に保存する。そして、タイミング制御部300は、表示モードの際、記憶回路に保存されたセンシングローデータに基づいてセンシングされたピクセルPに供給されるピクセル映像データPIDを補正してデータ駆動回路部700に提供することができる。例えば、センシングローデータはピクセルPに配置された駆動TFTと発光素子ELDのそれぞれの経時的変化情報を含むことができる。これにより、タイミング制御部300は、センシングモードで、各ピクセルに配置された駆動TFTの特性値(例えば、閾値電圧又は移動度)をセンシングし、これに基づいて各ピクセルPに供給されるピクセル映像データPIDを補正することにより、複数のピクセルP内の駆動TFTの特性値偏差による画質低下を最小化するか防止することができる。このような発光表示装置のセンシングモードは本明細書の出願人によって既に公知となった技術であるので、これについての詳細な説明は省略する。例えば、本明細書による発光表示装置は韓国公開特許第10−2016−0093179号公報、同第10−2017−0054654号公報、又は同第10−2018−0002099号公報に開示されたセンシングモードを介して各ピクセルPに配置された駆動特性値をセンシングすることができる。
図4は第1水平ラインに配置されたピクセルを駆動するためのスキャン信号、センス信号及びデータ電圧を示すタイミング図である。
図2及び図4を参照すると、本明細書の一例によるピクセルPは一フレームの間に映像表示区間IDPとブラック表示区間BDPで駆動(又は動作)することができる。
ピクセルPの映像表示区間IDPは、映像データアドレシング期間t1、及び発光期間t2を含むことができる。
ピクセルPの映像データアドレシング期間(又は第1データアドレシング期間)t1で、ピクセルPに配置された第1スイッチングTFT Tsw1は第1ゲートライングループGLG1の第1ゲートラインGLaを介して供給されるスキャン信号SC[1]の第1スキャンパルスSCP1によってターンオンされ、第2スイッチングTFT Tsw2は第1ゲートライングループGLG1の第2ゲートラインGLbを介して供給されるセンス信号SE[1]のセンスパルスSEPによってターンオンされる。これにより、データラインDLを介して供給されるピクセル映像データPIDの映像データ電圧Vdataは駆動TFT TdrのゲートノードNgに印加され、これと同時にレファレンスラインRLを介して供給されるレファレンス電圧Vrefは駆動TFT TdrのソースノードNsに印加される。よって、映像データアドレシング期間t1で、駆動TFT TdrのゲートノードNgとソースノードNsとの電圧差(Vdata−Vref)は駆動TFT Tdrの閾値電圧より高い電圧に設定され、ストレージキャパシタCstは映像データ電圧Vdataとレファレンス電圧Vrefとの差電圧(Vdata−Vref)を保存することができる。ここで、映像データ電圧Vdataは、センシングモードを介してセンシングされた駆動TFT Tdrの閾値電圧が実際データ電圧に反映されるか補償された電圧レベルを有することができる。
ピクセルPの発光期間t2で、ピクセルPに配置された第1スイッチングTFT Tsw1と第2スイッチングTFT Tsw2のそれぞれはターンオフされることにより、ピクセルPに配置された駆動TFT TdrはストレージキャパシタCstに充電された電圧(Vdata−Vref)によってターンオンされる。これにより、駆動TFT Tdrは映像データ電圧Vdataとレファレンス電圧Vrefとの差電圧(Vdata−Vref)によって決定されるデータ電流を発光素子ELDに供給することにより、発光素子ELDがピクセル駆動電源EVDDからピクセル共通電源EVSSに流れるデータ電流に比例して発光するようにする。すなわち、前記発光期間t2で、第1及び第2スイッチングTFT Tsw1、Tsw2がターンオフされれば、駆動TFT Tdrに電流が流れ、この電流に比例して発光素子ELDが発光し始めて駆動TFT TdrのソースノードNsの電圧が上昇し、ストレージキャパシタCstによって駆動TFT TdrのソースノードNsの電圧上昇の分だけ駆動TFT TdrのゲートノードNgの電圧が上昇することにより、ストレージキャパシタCstの電圧によって駆動TFT Tdrのゲート−ソース電圧Vgsが持続的に維持されることができ、発光素子ELDの発光はブラック表示区間BDPの始点まで持続されることができる。このような発光素子ELDの発光期間は発光デューティーに対応することができる。
ピクセルPのブラック表示区間BDPは、ブラックデータアドレシング期間t3、及び非発光期間t4を含むことができる。
ピクセルPのブラックデータアドレシング期間(又は第2データアドレシング期間)t3で、ピクセルPに配置された第1スイッチングTFT Tsw1は第1ゲートライングループGLG1の第1ゲートラインGLaを介して供給されるスキャン信号SC[1]の第2スキャンパルスSCP2によってターンオンされ、第2スイッチングTFT Tsw2は第1ゲートライングループGLG1の第2ゲートラインGLbを介して供給されるTFTオフ電圧レベルのセンス信号SE[1]によってターンオフ状態に維持される。これにより、データラインDLを介して供給されるピクセルブラックデータPBDのブラックデータ電圧Vdataは駆動TFT TdrのゲートノードNgに印加される。ここで、駆動TFT TdrのソースノードNsは第2スイッチングTFT Tsw2のターンオフ状態によって発光素子ELDの動作電圧(又は発光開始電圧)レベルに維持されることができる。ブラックデータ電圧Vdataは発光素子ELDの動作電圧レベル(又は非発光電圧レベル)より低い電圧レベルを有するか駆動TFT Tdrの閾値電圧より低い電圧レベルを有することができる。よって、ブラックデータアドレシング期間t3で、駆動TFT Tdrは、ブラックデータ電圧VdataによってゲートノードNgとソースノードNsとの間の電圧Vgsが駆動TFT Tdrの閾値電圧より低いか小さく変化することによってターンオフされ、これにより駆動TFT Tdrから供給される発光素子ELDに供給されるデータ電流が遮断されることによって発光素子ELDの発光が中止されることにより、ピクセルPは発光素子ELDの非発光によってブラック映像を表示するようになる。
ピクセルPの非発光期間t4で、ピクセルPに配置された第1スイッチングTFT Tsw1はターンオフされ、第2スイッチングTFT Tsw2はターンオフ状態に維持されることにより、駆動TFT Tdrはターンオフ状態を維持し、これにより発光素子ELDは非発光状態を維持することができ、発光素子ELDの非発光は次のフレームの映像データアドレシング期間t1まで持続されるか実時間センシング区間RSPの始点まで持続されることができる。このような発光素子ELDの非発光期間t4はブラックデューティー又は非発光デューティーに対応することができる。
一方、表示領域に配置された複数の水平ラインの中でセンシングしようとするいずれか一つの特性水平ラインを除いた残りの水平ラインに配置されたピクセルPは、前述した第1水平ラインに配置されたピクセルPと実質的に同一に、映像表示区間IDPとブラック表示区間BDPで駆動されることができる。
図5は第n水平ラインに配置されたピクセルを駆動するためのスキャン信号、センス信号及びデータ電圧を示すタイミング図である。
図2及び図5を参照すると、本明細書の一例によるピクセルPは、一フレームの間に映像表示区間IDP、ブラック表示区間BDP及び実時間センシング区間RSPで駆動(又は動作)されることができる。
ピクセルPの映像表示区間IDPは、映像データアドレシング期間t1、及び発光期間t2を含むことができる。このような映像データアドレシング期間t1と発光期間t2のそれぞれは図4を参照して前述したものと実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略する。
ピクセルPのブラック表示区間BDPは、ブラックデータアドレシング期間t3、及び非発光期間t4を含むことができる。このようなブラックデータアドレシング期間t3、及び非発光期間t4のそれぞれは図4を参照して前述したものと実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略する。
ピクセルPの実時間センシング区間RSPは、センシングデータアドレシング期間t5、及びサンプリング期間t6を含むことができる。
ピクセルPのセンシングデータアドレシング期間(又は第3データアドレシング期間)t5で、ピクセルPに配置された第1スイッチングTFT Tsw1は第nゲートライングループGLGnの第1ゲートラインGLaを介して供給されるスキャン信号SC[n]の第3スキャンパルスSCP3によってターンオンされ、第2スイッチングTFT Tsw2は第nゲートライングループGLGnの第2ゲートラインGLbを介して供給されるセンス信号SE[n]の第2センスパルスSEP2によってターンオンされる。これにより、データラインDLを介して供給されるピクセルセンシングデータPSDのセンシングデータ電圧Vdataは駆動TFT TdrのゲートノードNgに印加され、これと同時にレファレンスラインRLを介して供給されるレファレンス電圧Vrefは駆動TFT TdrのソースノードNsに印加される。よって、センシングデータアドレシング期間t5で、駆動TFT TdrのゲートノードNgとソースノードNsとの間の電圧Vgsがセンシングデータ電圧に対応するように設定される。例えば、センシングデータ電圧Vdataは駆動TFT Tdrの閾値電圧をセンシングするために設定されたターゲット電圧のレベルを有することができる。
ピクセルPのサンプリング期間t6(又は実時間センシング期間)で、ピクセルPに配置された第1スイッチングTFT Tsw1は第nゲートライングループGLGnの第1ゲートラインGLaを介して供給されるTFTオフ電圧レベルのスキャン信号SC[n]によってターンオフされ、第2スイッチングTFT Tsw2は第nゲートライングループGLGnの第2ゲートラインGLbを介して供給されるセンス信号SE[n]の第2センスパルスSEP2によってターンオン状態に維持される。そして、レファレンスラインRLはデータ駆動回路部に内蔵されたセンシングユニットに電気的に連結される。これにより、データ駆動回路部のセンシングユニットは駆動TFT TdrのソースノードNs、第2スイッチングTFT Tsw2及びレファレンスラインRLを介して供給されるセンシング用ピクセル電流又はセンシング用ピクセル電圧をサンプリングし、サンプリングされたサンプリング信号をアナログ−デジタル変換してセンシングローデータを生成してタイミング制御部300に提供することができる。
本明細書の一例によるピクセルPの実時間センシング区間RSPはデータ復元期間t7をさらに含むことができる。
ピクセルPのデータ復元期間(又は実時間センシング期間)t7で、ピクセルPに配置された第1スイッチングTFT Tsw1は第nゲートライングループGLGnの第1ゲートラインGLaを介して供給されるスキャン信号SC[n]の第4スキャンパルスSCP4によってターンオンされ、第2スイッチングTFT Tsw2は第nゲートライングループGLGnの第2ゲートラインGLbを介して供給されるセンス信号SE[n]の第2センスパルスSEP2によってターンオン状態に維持される。そして、レファレンスラインRLはデータ駆動回路部のセンシングユニットから電気的に分離され、レファレンス電源に電気的に連結される。これにより、データラインDLを介して供給されるピクセルブラックデータPBDの復元データ電圧Vdataは駆動TFT TdrのゲートノードNgに印加され、これと同時にレファレンスラインRLを介して供給されるレファレンス電圧Vrefは駆動TFT TdrのソースノードNsに印加される。よって、データ復元期間t7で、駆動TFT TdrのゲートノードNgとソースノードNsとの間の電圧Vgsが実時間センシング区間RSPの直前状態に復元されることによりピクセルPが再び発光することができ、発光素子ELDの再発光は次のフレームFn+1の映像データアドレシング期間t1まで持続されることができる。
図6は図1に示す本明細書の一例によるゲート駆動回路部を示す図である。
図1及び図6を参照すると、本明細書の一例によるゲート駆動回路部500はゲート駆動回路510を含むことができる。
ゲート駆動回路510は、ゲート制御信号ラインGCSL、ゲート駆動電圧ラインGDVL、及び第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]を含むことができる。そして、ゲート駆動回路510は、第1ステージ回路ST[1]の前端に配置された前端ダミーステージ回路部DSTP1、及び第mステージ回路ST[m]の後端に配置された後端ダミーステージ回路部DSTP2をさらに含むことができる。
ゲート制御信号ラインGCSLはタイミング制御部300から供給されるゲート制御信号GCSを受信する。一例によるゲート制御信号ラインGCSLは、ゲートスタート信号ライン、第1リセット信号ライン、第2リセット信号ライン、複数のゲート駆動クロックライン、表示パネルオン信号ライン、及びセンシング準備信号ラインを含むことができる。
ゲートスタート信号ラインはタイミング制御部300から供給されるゲートスタート信号Vstを受信することができる。例えば、ゲートスタート信号ラインは前端ダミーステージ回路部DSTP1に連結されることができる。
第1リセット信号ラインはタイミング制御部300から供給される第1リセット信号RST1を受信することができる。第2リセット信号ラインはタイミング制御部300から供給される第2リセット信号RST2を受信することができる。例えば、第1及び第2リセット信号ラインのそれぞれは前端ダミーステージ回路部DSTP1、第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]、及び後端ダミーステージ回路部DSTP2に共通的に連結されることができる。
複数のゲート駆動クロックラインは、タイミング制御部300から供給される複数のキャリーシフトクロック、複数のスキャンシフトクロック、及び複数のセンスシフトクロックのそれぞれを受信する複数のキャリークロックライン、複数のスキャンシフトクロックライン、及び複数のセンスクロックラインを含むことができる。このような複数のゲート駆動クロックラインに含まれたクロックラインは前端ダミーステージ回路部DSTP1、第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]、及び後端ダミーステージ回路部DSTP2に選択的に連結されることができる。
表示パネルオン信号ラインはタイミング制御部300から供給される表示パネルオン信号POSを受信することができる。例えば、表示パネルオン信号ラインは前端ダミーステージ回路部DSTP1及び第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]に共通的に連結されることができる。
センシング準備信号ラインはタイミング制御部300から供給されるラインセンシング準備信号LSPSを受信することができる。例えば、センシング準備信号ラインは第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]に共通的に連結されることができる。選択的に、センシング準備信号ラインは前端ダミーステージ回路部DSTP1に追加的に連結されることができる。
ゲート駆動電圧ラインGDVLは、電源供給回路から相異なる電圧レベルを有する第1〜第4ゲート高電位電圧のそれぞれを受信する第1〜第4ゲート高電位電圧ライン、及び電源供給回路から相異なる電圧レベルを有する第1〜第3ゲート低電位電圧のそれぞれを受信する第1〜第3ゲート低電位電圧ラインを含むことができる。
一例によれば、第1ゲート高電位電圧は第2ゲート高電位電圧より高い電圧レベルを有することができる。第3及び第4ゲート高電位電圧は、交流駆動のために、ハイ電圧(又はTFTオン電圧又は第1電圧)とロー電圧(又はTFTオフ電圧又は第2電圧)との間で互いに反対にスイングするか互いに反転されることができる。例えば、第3ゲート高電位電圧(又はゲート奇数高電位電圧)がハイ電圧を有するとき、第4ゲート高電位電圧(又はゲート偶数高電位電圧)はロー電圧を有することができる。そして、第3ゲート高電位電圧がロー電圧を有するとき、第4ゲート高電位電圧はハイ電圧を有することができる。
第1及び第2ゲート高電位電圧ラインのそれぞれは第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]、前端ダミーステージ回路部DSTP1及び後端ダミーステージ回路部DSTP2に共通的に連結されることができる。
第3ゲート高電位電圧ラインは第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]の中で奇数番目ステージ回路に共通的に連結されることができ、前端ダミーステージ回路部DSTP1及び後端ダミーステージ回路部DSTP2のそれぞれの奇数番目ダミーステージ回路に共通的に連結されることができる。
第4ゲート高電位電圧ラインは第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]の中で偶数番目ステージ回路に共通的に連結されることができ、前端ダミーステージ回路部DSTP1及び後端ダミーステージ回路部DSTP2のそれぞれの偶数番目ダミーステージ回路に共通的に連結されることができる。
一例によれば、第1ゲート低電位電圧と第2ゲート低電位電圧は実質的に同じ電圧レベルを有することができる。第3ゲート低電位電圧はTFTオフ電圧レベルを有することができる。第1ゲート低電位電圧は第3ゲート低電位電圧より高い電圧レベルを有することができる。本明細書の一例は、第1ゲート低電位電圧を第3ゲート低電位電圧より高い電圧レベルに設定することにより、後述するステージ回路の制御ノードに連結されたゲート電極を有するTFTのオフ電流を確かに遮断して当該TFTの動作の安全性及び信頼性を確保することができる。
第1〜第3ゲート低電位電圧ラインは第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]に共通的に連結されることができる。
前端ダミーステージ回路部DSTP1はタイミング制御部300から供給されるゲートスタート信号Vstに応じて複数の前端キャリー信号を順次生成し、後端ステージのいずれか一つに前端キャリー信号又はゲートスタート信号として供給することができる。
後端ダミーステージ回路部DSTP2は複数の後端キャリー信号を順次生成し、前端ステージのいずれか一つに後端キャリー信号(又はステージリセット信号)を供給することができる。
第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]は互いに従属的に連結されることができる。第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]は第1〜第mスキャン信号SC[1]〜SC[m]と第1〜第mセンス信号SE[1]〜SE[m]を生成し、発光表示パネル100に配置された該当ゲートライングループGLGに出力することができる。そして、第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]は第1〜第mキャリー信号CS[1]〜CS[m]を生成し、後端ステージのいずれか一つに前端キャリー信号(又はゲートスタート信号)として供給するとともに前端ステージのいずれか一つに後端キャリー信号(又はステージリセット信号)として供給することができる。
第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]は隣接した2個のステージST[n]、ST[n+1]同士センシング制御回路の一部と制御ノードQbo、Qbe、Qmを互いに共有することができ、これにより、ゲート駆動回路部500の回路構成が簡素化することができ、発光表示パネル100でゲート駆動回路部500が占める面積が減少することができる。
図7は図6に示すゲート制御信号ラインに印加される信号、第1及び第2ステージ回路のそれぞれの制御ノードの電圧及び出力信号を示す波形図である。
図6及び図7を参照すると、本明細書の一例によるゲート制御信号ラインに印加されるゲート制御信号GCSは、ゲートスタート信号Vst、ラインセンシング準備信号LSPS、第1リセット信号RST1、第2リセット信号RST2、表示パネルオン信号POS、及び複数のゲート駆動クロックGDCを含むことができる。
ゲートスタート信号Vstはフレームの映像表示区間IDPとブラック表示区間BDPのそれぞれの開始時点を制御する信号であり、映像表示区間IDPとブラック表示区間BDPのそれぞれの開始時点直前に発生することができる。例えば、ゲートスタート信号Vstはフレームごとに2回ずつ発生することができる。
一例によるゲートスタート信号Vstは、一フレーム内で映像表示区間IDPの開始時点直前に発生する第1ゲートスタートパルス(又は映像表示用ゲートスタートパルス)Vst1、及びブラック表示区間BDPの開始時点直前に発生する第2ゲートスタートパルス(又はブラック表示用ゲートスタートパルス)Vst2を含むことができる。
ラインセンシング準備信号LSPSは毎フレームの映像表示区間IDP内で不規則に又はランダムに発生することができる。フレームごとに発生するラインセンシング準備信号LSPSは一フレームの始点から異なることができる。
一例によるラインセンシング準備信号LSPSは、ラインセンシング選択パルスLSP1及びラインセンシング解除パルスLSP2を含むことができる。
ラインセンシング選択パルスLSP1は複数の水平ラインの中でセンシングしようとするいずれか一水平ラインを選択するための信号であることができる。ラインセンシング選択パルスLSP1は第1ゲートスタートパルス又はステージ回路ST[1]〜ST[m]のいずれか一つにゲートスタート信号として供給される前端キャリー信号と同期することができる。ラインセンシング選択パルスLSP1はセンシングラインプレチャージング制御信号と表現することができる。
ラインセンシング解除パルスLSP2はセンシングが完了した水平ラインに対するラインセンシングの解除のための信号であることができる。ラインセンシング解除パルスLSP2は実時間センシング区間RSPの終了時点とラインセンシング選択パルスLSP1の発生時点との間に発生することができる。
第1リセット信号RST1はセンシングモードの開始時点に発生することができる。第2リセット信号RST2はセンシングモードの終了時点に発生することができる。選択的に、第2リセット信号RST2は省略されるか第1リセット信号RST1と同一であることができる。
表示パネルオン信号POSは発光表示装置がパワーオン(power on)されるときに発生することができる。表示パネルオン信号POSはゲート駆動回路510に具現された全てのステージ回路に共通的に供給されることができる。これにより、ゲート駆動回路510に具現された全てのステージ回路はハイ電圧の表示パネルオン信号POSによって同時に初期化されるかリセットされることができる。
複数のゲート駆動クロックGDCは、互いに異なる位相を有するか順次シフトされる位相を有する複数のキャリーシフトクロックCRCLK[1]〜CRCLK[x]、互いに異なる位相を有するか順次シフトされる位相を有する複数のスキャンシフトクロックSCCLK[2]〜SCCLK[x]、及び互いに異なる位相を有するか順次シフトされる位相を有する複数のセンスシフトクロックSECLK[1]〜SECLK[x]などを含むことができる。
キャリーシフトクロックCRCLK[1]〜CRCLK[x]はキャリー信号を生成するためのクロック信号であり、スキャンシフトクロックSCCLK[1]〜SCCLK[x]はスキャンパルスを有するスキャン信号を生成するためのクロック信号であり、センスシフトクロックSECLK[1]〜SECLK[x]はセンスパルスを有するセンス信号を生成するためのクロック信号であることができる。
スキャンシフトクロックSCCLK[1]〜SCCLK[x]とセンスシフトクロックSECLK[1]〜SECLK[x]のそれぞれはハイ電圧とロー電圧との間でスイングされることができる。一例によるキャリーシフトクロックのスイング電圧幅はスキャンシフトクロックSCCLK[1]〜SCCLK[x]とセンスシフトクロックSECLK[1]〜SECLK[x]のそれぞれのスイング電圧幅より大きいことができる。
表示モードの間にスキャンシフトクロックSCCLK[1]〜SCCLK[x]とセンスシフトクロックSECLK[1]〜SECLK[x]のそれぞれはスイングされることができる。センシングモードの間にスキャンシフトクロックSCCLK[1]〜SCCLK[x]の中で特定のスキャンシフトクロックSCCLK[1]は図5に示す第3及び第4スキャンパルスSCP3、SCP4に対応するようにスイングされ、残りはロー電圧を維持することができる。センシングモードの間にセンスシフトクロックSECLK[1]〜SECLK[x]の中で特定のセンスシフトクロックSECLK[1]は図5に示す第2センスパルスSEP2に対応するようにスイングされ、残りはロー電圧を維持することができる。このようなクロックは高速駆動時に十分な充電時間の確保のために重畳することができる。隣接したクロックのハイ電圧区間は設定の区間だけ重畳することができる。
図8は図6に示す第nステージ回路及び第n+1ステージ回路を示すブロック図である。
図6〜図8を参照すると、本明細書の一例による第nステージ回路ST[n]は第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]の中で奇数番目ステージ回路であることができる。
一例による第nステージ回路ST[n]は、第1〜第5奇数制御ノード1Qo、1Qbo、1Qbe、1Qho、1Qmo、第1センシング制御回路SCC1、第1ノード制御回路NCC1、第1インバーター回路IC1、第1ノードリセット回路NRC1、及び第1出力バッファー回路OBC1を含むことができる。
第1奇数制御ノード1Qoは、第1センシング制御回路SCC1、第1ノード制御回路NCC1、第1インバーター回路IC1、第1ノードリセット回路NRC1、及び第1出力バッファー回路OBC1のそれぞれに電気的に連結されることができる。
第2及び第3奇数制御ノード1Qbo、1Qbeのそれぞれは第1ノード制御回路NCC1、第1インバーター回路IC1、第1ノードリセット回路NRC1、及び第1出力バッファー回路OBC1のそれぞれに電気的に連結されることができる。
第2奇数制御ノード1Qboは第n+1ステージ回路ST[n+1]と電気的に連結されることができる。
第3奇数制御ノード1Qbeは第n+1ステージ回路ST[n+1]と電気的に連結されることができる。
第4奇数制御ノード1Qhoは、第1センシング制御回路SCC1、第1ノード制御回路NCC1、及び第1ノードリセット回路NRC1のそれぞれに電気的に連結されることができる。
第5奇数制御ノード1Qmoは第1センシング制御回路SCC1と第1ノードリセット回路NRC1のそれぞれに電気的に連結され、第n+1ステージ回路ST[n+1]と電気的に連結されることができる。
第1センシング制御回路SCC1は、ラインセンシング準備信号LSPSと第n−2キャリー信号CS[n−2](第2前端キャリー信号)に応じて第5奇数制御ノード1Qmoの電位を第1ゲート高電位電圧GVdd1で制御し、第5奇数制御ノード1Qmoの電圧と第1リセット信号RST1に応じて第1奇数制御ノード1Qoの電位を第1ゲート高電位電圧GVdd1で制御するように具現されることができる。そして、第1センシング制御回路SCC1は、発光表示装置のパワーオンの際に供給される表示パネルオン信号POSに応じて第1奇数制御ノード1Qoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせるように具現されることができる。
第1ノード制御回路NCC1は第1〜第3奇数制御ノード1Qo、1Qbo、1Qbeのそれぞれの電圧を制御するように具現されることができる。
第1ノード制御回路NCC1は、第n−3キャリー信号CS[n−3](第1前端キャリー信号)に応じて第1奇数制御ノード1Qoの電位を第1ゲート高電位電圧GVdd1で制御し、第n+4キャリー信号CS[n+4](又は第2後端キャリー信号)に応じて第1奇数制御ノード1Qoと第4奇数制御ノード1Qhoのそれぞれの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。選択的に、第1ノード制御回路NCC1は第n+3キャリー信号CS[n+3](又は第1後端キャリー信号)に応じて第1奇数制御ノード1Qoと第4奇数制御ノード1Qhoのそれぞれの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることもできる。
第1ノード制御回路NCC1は第1奇数制御ノード1Qoの電圧に応じて第4奇数制御ノード1Qhoの電位を第1ゲート高電位電圧GVdd1で制御するように具現されることができる。第1ノード制御回路NCC1は第2奇数制御ノード1Qboの電圧又は第3奇数制御ノード1Qbeの電圧に応じて第1奇数制御ノード1Qoと第4奇数制御ノード1Qhoのそれぞれの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。
第1インバーター回路IC1は第1奇数制御ノード1Qoの電圧に応じて第2奇数制御ノード1Qboの電位を第3ゲート高電位電圧GVddoで制御するか第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。例えば、第1インバーター回路IC1は、第1奇数制御ノード1Qoの電位がハイ電圧以上であるとき、第2奇数制御ノード1Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御することができる。そして、第1インバーター回路IC1は第n+1ステージ回路ST[n+1]の第1偶数制御ノード2Qeの電圧に応じて第2奇数制御ノード1Qboの電位を第3ゲート高電位電圧GVddoで制御するか第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。例えば、第1インバーター回路IC1は第n+1ステージ回路ST[n+1]の第1偶数制御ノード2Qeの電位がロー電圧であるとき、第2奇数制御ノード1Qboの電位を第3ゲート高電位電圧GVddoで制御することができる。
第1ノードリセット回路NRC1は第n−3キャリー信号CS[n−3]に応じて第2奇数制御ノード1Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。第1ノードリセット回路NRC1は第5奇数制御ノード1Qmoの電圧と第1リセット信号RST1に応じて第2奇数制御ノード1Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。第1ノードリセット回路NRC1は第4奇数制御ノード1Qhoの電圧、第5奇数制御ノード1Qmoの電圧及び第2リセット信号RST2に応じて第1奇数制御ノード1Qoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。
第1出力バッファー回路OBC1は第1〜第3奇数制御ノード1Qo、1Qbo、1Qbeの電圧に応じて第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]を第nスキャン信号SC[n]として出力するように具現されることができる。第1出力バッファー回路OBC1は第1〜第3奇数制御ノード1Qo、1Qbo、1Qbeの電圧に応じて第nセンスシフトクロックSECLK[n]を第nセンス信号SE[n]として出力するように具現されることができる。第1出力バッファー回路OBC1は第1〜第3奇数制御ノード1Qo、1Qbo、1Qbeの電圧に応じて第nキャリーシフトクロックCRCLK[n]を第nキャリー信号CS[n]として出力するように具現されることができる。
一例によれば、第1出力バッファー回路OBC1は、第1奇数制御ノード1Qoと出力ノードとの間に具現されたブーストキャパシタとクロックとの間のカップリングによる第1奇数制御ノード1Qoの電位がブートスクラッピングされるとき、該当スキャンシフトクロックSCCLK[n]、センスシフトクロックSECLK[n]及びキャリーシフトクロックCRCLK[n]のそれぞれを該当出力ノードに出力することができる。
本明細書の一例による第n+1ステージ回路ST[n+1]は第1〜第mステージ回路の中で偶数番目ステージ回路であることができる。
一例による第n+1ステージ回路ST[n+1]は、第2〜第5偶数制御ノード2Qe、2Qbo、2Qbe、2Qhe、2Qme、第2センシング制御回路SCC2、第2ノード制御回路NCC2、第2インバーター回路IC2、第2ノードリセット回路NRC2、及び第2出力バッファー回路OBC2を含むことができる。
第1偶数制御ノード2Qeは、第2センシング制御回路SCC2、第2ノード制御回路NCC2、第2インバーター回路IC2、第2ノードリセット回路NRC2、及び第2出力バッファー回路OBC2のそれぞれに電気的に連結されることができる。
第2及び第3偶数制御ノード2Qbo、2Qbeのそれぞれは、第2ノード制御回路NCC2、第2インバーター回路IC2、第2ノードリセット回路NRC2、及び第2出力バッファー回路OBC2のそれぞれに電気的に連結されることができる。
第2偶数制御ノード2Qboは第nステージ回路ST[n]の第3奇数制御ノード1Qbeと電気的に連結されることができる。これにより、第nステージ回路ST[n]の第3奇数制御ノード1Qbeと第n+1ステージ回路ST[n+1]の第2偶数制御ノード2Qboは互いに連結されるか互いに共有されることができる。
第3偶数制御ノード2Qbeは第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboと電気的に連結されることができる。これにより、第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboと第n+1ステージ回路ST[n+1]の第3偶数制御ノード2Qbeは互いに連結されるか互いに共有されることができる。
第4偶数制御ノード2Qheは、第2センシング制御回路SCC2、第2ノード制御回路NCC2、及び第2ノードリセット回路NRC2のそれぞれに電気的に連結されることができる。
第5偶数制御ノード2Qmeは第2ノードリセット回路NRC2のそれぞれに電気的に連結され、第nステージ回路ST[n]の第5奇数制御ノード1Qmoと第1ノードリセット回路NRC1に電気的に連結されることができる。
第2センシング制御回路SCC2は第nステージ回路ST[n]に具現された第1センシング制御回路SCC1の第5奇数制御ノード1Qmoの電位を共有することができる。例えば、第2センシング制御回路SCC2は、第nステージ回路ST[n]に具現された第1センシング制御回路SCC1で、ラインセンシング準備信号LSPSと第n−2キャリー信号CS[n−2]に応じて第5奇数制御ノード1Qmoの電位を第1ゲート高電位電圧GVdd1で制御するように具現された回路を共有することができる。
第2センシング制御回路SCC2は第1リセット信号RST1に応じて第1偶数制御ノード2Qeの電位を第nステージ回路ST[n]の第1センシング制御回路SCC1から供給される第1ゲート高電位電圧GVdd1で制御するように具現されることができる。そして、第2センシング制御回路SCC2は発光表示装置のパワーオンの際に供給される表示パネルオン信号POSに応じて第1偶数制御ノード2Qeの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせるように具現されることができる。
第2ノード制御回路NCC2は第1〜第3偶数制御ノード2Qe、2Qbo、2Qbeのそれぞれの電圧を制御するように具現されることができる。
第2ノード制御回路NCC2は、第n−2キャリー信号CS[n−2]に応じて第1偶数制御ノード2Qeの電位を第1ゲート高電位電圧GVdd1で制御し、第n+4キャリー信号CS[n+4]に応じて第1偶数制御ノード2Qeと第4偶数制御ノード2Qheのそれぞれの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。
第2ノード制御回路NCC2は第1偶数制御ノード2Qeの電圧に応じて第4偶数制御ノード2Qheの電位を第1ゲート高電位電圧GVdd1で制御するように具現されることができる。第2ノード制御回路NCC2は第2偶数制御ノード2Qboの電圧又は第3偶数制御ノード2Qbeの電圧に応じて第1偶数制御ノード2Qeと第4偶数制御ノード2Qheのそれぞれの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。
第2インバーター回路IC2は第1偶数制御ノード2Qeの電圧に応じて第2偶数制御ノード2Qboの電位を第4ゲート高電位電圧GVddeで制御するか第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。例えば、第2インバーター回路IC2は、第1偶数制御ノード2Qeの電位がハイ電圧以上であるとき、第2偶数制御ノード1Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御することができる。そして、第2インバーター回路IC2は第nステージ回路ST[n]の第1奇数制御ノード1Qoの電圧に応じて第2偶数制御ノード2Qboの電位を第3ゲート高電位電圧GVddoで制御するか第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。例えば、第2インバーター回路IC2は、第nステージ回路ST[n]の第1奇数制御ノード1Qoの電位がロー電圧であるとき、第2偶数制御ノード2Qboの電位を第4ゲート高電位電圧GVddeで制御することができる。
第2ノードリセット回路NRC2は第n−3キャリー信号CS[n−3]に応じて第2偶数制御ノード2Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。第2ノードリセット回路NRC2は第5偶数制御ノード2Qmeの電圧と第1リセット信号RST1に応じて第2偶数制御ノード2Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。第2ノードリセット回路NRC2は第4偶数制御ノード2Qheの電圧、第5偶数制御ノード2Qmeの電圧及び第2リセット信号RST2に応じて第1偶数制御ノード2Qeの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。
第2出力バッファー回路OBC2は第1〜第3偶数制御ノード2Qe、2Qbo、2Qbeの電圧に応じて第n+1スキャンシフトクロックSCCLK[n+1]を第n+1スキャン信号SC[n+1]として出力するように具現されることができる。第2出力バッファー回路OBC2は第1〜第3偶数制御ノード2Qe、2Qbo、2Qbeの電圧に応じて第n+1センスシフトクロックSECLK[n+1]を第n+1センス信号SE[n+1]として出力するように具現されることができる。第2出力バッファー回路OBC2は第1〜第3偶数制御ノード2Qe、2Qbo、2Qbeの電圧に応じて第n+1キャリーシフトクロックCRCLK[n+1]を第n+1キャリー信号CS[n+1]として出力するように具現されることができる。
一例によれば、第2出力バッファー回路OBC2は第1偶数制御ノード2Qeと出力ノードとの間に具現されたブーストキャパシタとクロックとの間のカップリングによる第1偶数制御ノード2Qeの電位がブートスクラッピングされるとき、該当スキャンシフトクロックSCCLK[n+1]、センスシフトクロックSECLK[n+1]及びキャリーシフトクロックCRCLK[n+1]のそれぞれを該当出力ノードに出力することができる。
このような本明細書の一例によるゲート駆動回路は、第nステージ回路ST[n]に具現されたセンシング制御回路SCC1、SCC2において第5奇数制御ノード1Qmoを含む一部の回路が隣接した第n+1ステージ回路ST[n+1]に共有されることにより、センシングモードのための回路構成が簡素化することができる。そして、本明細書の一例によるゲート駆動回路は、互いに隣接した第nステージ回路ST[n]と第n+1ステージ回路ST[n+1]のそれぞれが交互に駆動される第2及び第3制御ノード1Qbo、1Qbe、2Qbo、2Qbeを互いに共有することにより、ステージ回路のインバーター回路IC1、IC2の構成が簡素化することができる。
一方、前述した図8についての説明では、説明の便宜のために、第nステージ回路ST[n]と第n+1ステージ回路ST[n+1]のそれぞれに具現された制御ノードを奇数制御ノードと偶数制御ノードに区分して説明したが、これに限定されない。例えば、第1〜第mステージ回路ST[1]〜ST[m]のそれぞれは第1〜第5制御ノードを含むものと理解することができる。
図9は図8に示す第nステージ回路及び第n+1ステージ回路を示す回路図である。
図7〜図9を参照すると、本明細書の一例による第nステージ回路ST[n]は、第1〜第5奇数制御ノード1Qo、1Qbo、1Qbe、1Qho、1Qmoに選択的に連結された第1センシング制御回路SCC1、第1ノード制御回路NCC1、第1インバーター回路IC1、第1ノードリセット回路NRC1、及び第1出力バッファー回路OBC1を含むことができる。
一例による第1ノード制御回路NCC1は第1〜第10TFT T1〜T10を含むことができる。
第1〜第4TFT T1、T2、T3a、T3b、T4a、T4bは第1奇数制御ノード1Qoの電位を制御又はセットアップする機能をするので、第1ノードセットアップ回路と表現することができる。
第1TFT T1と第2TFT T2は第1ゲート高電位電圧GVdd1を伝達する第1ゲート高電位電圧ラインと第1奇数制御ノード1Qoとの間に電気的に直列接続され、第n−3キャリー信号CS[n−3]に応じて第1奇数制御ノード1Qoに第1ゲート高電位電圧GVdd1を充電するように具現されることができる。ここで、第n−3キャリー信号CS[n−3]は第1前端キャリー信号であることができる。
第1TFT T1は前端キャリー入力ラインを介して供給される第n−3キャリー信号CS[n−3]に応じて第1ゲート高電位電圧GVdd1を第1連結ノードNc1に出力することができる。例えば、第1TFT T1はハイ電圧の第n−3キャリー信号CS[n−3]によってターンオンされ、第1ゲート高電位電圧GVdd1を第1連結ノードNc1に出力することができる。
第2TFT T2は第n−3キャリー信号CS[n−3]に応じて第1連結ノードNc1を第1奇数制御ノード1Qoに電気的に連結することができる。例えば、第2TFT T2はハイ電圧の第n−3キャリー信号CS[n−3]によって第1TFT T1とともに同時にターンオンされ、第1TFT T1と第1連結ノードNc1を介して供給される第1ゲート高電位電圧GVdd1を第1奇数制御ノード1Qoに供給することができる。
第3TFT T3a、T3bは第2ゲート高電位電圧GVdd2に応じて第2ゲート高電位電圧GVdd2を第1連結ノードNc1に供給することができる。例えば、第3TFT T3a、T3bは第2ゲート高電位電圧GVdd2によってターンオンされ、第1TFT T1と第2TFT T2との間の第1連結ノードNc1に第2ゲート高電位電圧GVdd2を常に供給することにより、第1TFT T1のオフ電流及び/又は第1奇数制御ノード1Qoの電流漏洩を防止することができる。例えば、第3TFT T3a、T3bは第1TFT T1のゲート電圧と第1連結ノードNc1との間の電圧差を増加させることにより、ロー電圧を有する第n−3キャリー信号CS[n−3]によってターンオフされた第1TFT T1を完全にターンオフさせ、これによりターンオフされた第1TFT T1のオフ電流による第1奇数制御ノード1Qoの電圧降下(又は電流漏洩)を防止することにより、第1奇数制御ノード1Qoの電圧を安定的に維持することができる。例えば、第1TFT T1の閾値電圧が負極性(−)であるとき、第1TFT T1のゲート−ソース電圧Vgsはドレイン電極に供給される第2ゲート高電位電圧GVdd2によって負極性(−)に固定され、これによりターンオフされた第1TFT T1は完全なオフ状態になり、オフ電流による電流漏洩を防止することができる。
第2ゲート高電位電圧GVdd2は第1ゲート高電位電圧GVdd1より低い電圧レベルに設定される。そして、第2ゲート高電位電圧GVdd2の抵抗は、第1ゲート高電位電圧GVdd1の電圧降下を減少させるために、第1ゲート高電位電圧GVdd1より高く設定される。このような第2ゲート高電位電圧GVdd2を供給する第2ゲート高電位電圧ラインは第3TFT T3a、T3bの漏洩電流が流れる経路として使用されることにより、第1ゲート高電位電圧GVdd1の電圧降下を減少させることができる。したがって、本明細書の一例は、第1ゲート高電位電圧ラインと第2ゲート高電位電圧ラインを互いに分離させて第1ゲート高電位電圧ラインと第2ゲート高電位電圧ラインのそれぞれの電圧降下成分を独立化することにより、第1ゲート高電位電圧ラインの電圧降下を最小化することができ、これにより第1ゲート高電位電圧ラインの電圧降下によって発生するゲート駆動回路の誤動作を防止することができる。
一例による第3TFT T3a、T3bは、オフ電流による漏洩電流の防止のために、第2ゲート高電位電圧ラインと第1連結ノードNc1との間に電気的に直列接続された第3−1TFT T3a及び第3−2TFT T3bを含むことができる。
第3−1TFT T3aは第2ゲート高電位電圧GVdd2によってターンオンされ、第2ゲート高電位電圧GVdd2を第3−2TFT T3bに供給することができる。例えば、第3−1TFT T3aは第2ゲート高電位電圧ラインにダイオード形態として連結されることができる。
第3−2TFT T3bは第2ゲート高電位電圧GVdd2によって第3−1TFT T3aとともに同時にターンオンされ、第3−1TFT T3aを介して供給される第2ゲート高電位電圧GVdd2を第1連結ノードNc1に供給することができる。
第4TFT T4a、T4bは第1奇数制御ノード1Qoに応じて第1ゲート高電位電圧GVdd1を第4奇数制御ノード1Qhoに供給することができる。例えば、第4TFT T4a、T4bは第1奇数制御ノード1Qoのハイ電圧によってターンオンされ、第1ゲート高電位電圧GVdd1を第4奇数制御ノード1Qhoに供給することができる。
一例による第4TFT T4a、T4bは、オフ電流による漏洩電流の防止のために、第1ゲート高電位電圧ラインと第4奇数制御ノード1Qhoとの間に電気的に直列接続された第4−1TFT T4a及び第4−2TFT T4bを含むことができる。
第4−1TFT T4aは第1奇数制御ノード1Qoのハイ電圧によってターンオンされ、第1ゲート高電位電圧GVdd1を第4−2TFT T4bに供給することができる。
第4−2TFT T4bは第1奇数制御ノード1Qoのハイ電圧によって第4−1TFT T4aとともに同時にターンオンされ、第4−1TFT T4aを介して供給される第1ゲート高電位電圧GVdd1を第4奇数制御ノード1Qhoに供給することができる。
第5TFT T5と第6TFT T6は第n+4キャリー信号CS[n+4](又は第n+3キャリー信号CS[n+3])に応じて第1奇数制御ノード1Qoと第4奇数制御ノード1Qhoのそれぞれの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。このような第5TFT T5と第6TFT T6は第1奇数放電回路と表現することができる。
第5TFT T5は第n+4キャリー信号CS[n+4]に応じて第4奇数制御ノード1Qhoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。例えば、第5TFT T5はハイ電圧の第n+4キャリー信号CS[n+4]によってターンオンされ、第4奇数制御ノード1Qhoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第6TFT T6は第n+4キャリー信号CS[n+4]に応じて第1奇数制御ノード1Qoと第4奇数制御ノード1Qhoを電気的に連結することができる。例えば、第6TFT T6はハイ電圧の第n+4キャリー信号CS[n+4]によって第5TFT T5とともに同時にターンオンされ、第5TFT T5と第4奇数制御ノード1Qhoを介して供給される第3ゲート低電位電圧GVss3を第1奇数制御ノード1Qoに供給することにより、第1奇数制御ノード1Qoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第5TFT T5と第6TFT T6との間の第4奇数制御ノード1Qhoは第4TFT T4a、T4bを介して第1ゲート高電位電圧GVdd1を受けることができる。これにより、第4TFT T4a、T4bは第6TFT T6のゲート電圧と第4奇数制御ノード1Qhoとの間の電圧差を増加させることにより、ロー電圧の第n+4キャリー信号CS[n+4]によってターンオフされた第6TFT T6を完全にターンオフさせ、これによりターンオフされた第6TFT T6を通しての第1奇数制御ノード1Qoの電圧降下(又は電流漏洩)を防止することにより、第1奇数制御ノード1Qoの電圧を安定的に維持することができる。
第7TFT T7と第8TFT T8は第2奇数制御ノード1Qboの電圧に応じて第1奇数制御ノード1Qoと第4奇数制御ノード1Qhoのそれぞれの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。このような第7TFT T7と第8TFT T8は第2奇数放電回路と表現することができる。
第7TFT T7は第2奇数制御ノード1Qboの電圧に応じて第4奇数制御ノード1Qhoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。例えば、第7TFT T7は第2奇数制御ノード1Qboのハイ電圧によってターンオンされ、第4奇数制御ノード1Qhoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第8TFT T8は第2奇数制御ノード1Qboの電圧に応じて第1奇数制御ノード1Qoと第4奇数制御ノード1Qhoを電気的に連結することができる。例えば、第8TFT T8は第2奇数制御ノード1Qboのハイ電圧によって第7TFT T7とともに同時にターンオンされ、第7TFT T7と第4奇数制御ノード1Qhoを介して供給される第3ゲート低電位電圧GVss3を第1奇数制御ノード1Qoに供給することにより、第1奇数制御ノード1Qoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第7TFT T7と第8TFT T8との間の第4奇数制御ノード1Qhoは第4TFT T4a、T4bを介して第1ゲート高電位電圧GVdd1を受けることができる。これにより、第4TFT T4a、T4bは、第8TFT T8のゲート電圧と第4奇数制御ノード1Qhoとの間の電圧差を増加させることにより、ロー電圧の第n+4キャリー信号CS[n+4]によってターンオフされた第8TFT T8を完全にターンオフさせ、これによりターンオフされた第8TFT T8を通しての第1奇数制御ノード1Qoの電圧降下(又は電流漏洩)を防止することにより、第1奇数制御ノード1Qoの電圧を安定的に維持することができる。
第9TFT T9と第10TFT T10は第3奇数制御ノード1Qbeの電圧に応じて第1奇数制御ノード1Qoと第4奇数制御ノード1Qhoのそれぞれの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。このような第9TFT T9と第10TFT T10は第3奇数放電回路と表現することができる。
第9TFT T9は第3奇数制御ノード1Qbeの電圧に応じて第4奇数制御ノード1Qhoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。例えば、第9TFT T9は第3奇数制御ノード1Qbeのハイ電圧によってターンオンされ、第4奇数制御ノード1Qhoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第10TFT T10は第3奇数制御ノード1Qbeの電圧に応じて第1奇数制御ノード1Qoと第4奇数制御ノード1Qhoを電気的に連結することができる。例えば、第10TFT T10は第3奇数制御ノード1Qbeのハイ電圧によって第9TFT T9とともに同時にターンオンされ、第9TFT T9と第4奇数制御ノード1Qhoを介して供給される第3ゲート低電位電圧GVss3を第1奇数制御ノード1Qoに供給することにより、第1奇数制御ノード1Qoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第9TFT T9と第10TFT T10との間の第4奇数制御ノード1Qhoは第4TFT T4a、T4bを介して第1ゲート高電位電圧GVdd1を受けることができる。これにより、第4TFT T4a、T4bは第10TFT T10のゲート電圧と第4奇数制御ノード1Qhoとの間の電圧差を増加させることにより、ロー電圧の第n+4キャリー信号CS[n+4]によってターンオフされた第10TFT T10を完全にターンオフさせ、これによりターンオフされた第10TFT T10を通しての第1奇数制御ノード1Qoの電圧降下(又は電流漏洩)を防止することにより、第1奇数制御ノード1Qoの電圧を安定的に維持することができる。
一例による第1インバーター回路IC1は第11〜第15TFT T11a、T11b、T12、T13、T14、T15を含むことができる。
第11TFT T11a、T11bは第3ゲート高電位電圧GVddoに応じて第3ゲート高電位電圧GVddoを第2連結ノードNc2に供給することができる。一例による第11TFT T11a、T11bは、オフ電流による漏洩電流の防止のために、第3ゲート高電位電圧ラインと第2連結ノードNc2との間に電気的に直列接続された第11−1TFT T11a及び第11−2TFT T11bを含むことができる。
第11−1TFT T11aは第3ゲート高電位電圧GVddoによってターンオンされ、第3ゲート高電位電圧GVddoを第11−2TFT T11bに供給することができる。例えば、第11−1TFT T11aは第3ゲート高電位電圧ラインにダイオード形態として連結されることができる。
第11−2TFT T11bは第3ゲート高電位電圧GVddoによって第11−1TFT T11aとともに同時にターンオンされ、第11−1TFT T11aを介して供給される第3ゲート高電位電圧GVddoを第2連結ノードNc2に供給することができる。
第12TFT T12は第2連結ノードNc2の電圧によってターンオン又はターンオフされ、ターンオンの際、第3ゲート高電位電圧GVddoを第2奇数制御ノード1Qboに供給することができる。
第13TFT T13は第1奇数制御ノード1Qoの電圧によってターンオン又はターンオフされ、ターンオンの際、第2奇数制御ノード1Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第14TFT T14は第1奇数制御ノード1Qoの電圧によってターンオン又はターンオフされ、ターンオンの際、第2連結ノードNc2の電位を第2ゲート低電位電圧GVss2で放電させるかリセットさせることができる。
第15TFT T15は第n+1ステージ回路ST[n+1]の第1偶数制御ノード2Qeの電圧によってターンオン又はターンオフされ、ターンオンの際、第2連結ノードNc2の電位を第2ゲート低電位電圧GVss2で放電させるかリセットさせることができる。
一例による第1センシング制御回路SCC1は、第16〜第22TFT T16〜T22、及びプレチャージングキャパシタCpcを含むことができる。
第16〜第18TFT T16〜T18及びプレチャージングキャパシタCpcはラインセンシング準備信号LSPSと第n−2キャリー信号CS[n−2]に応じて第5奇数制御ノード1Qmoを第n−2キャリー信号CS[n−2]の電圧で制御するように具現されることができる。このような第16〜第18TFT T16〜T18及びプレチャージングキャパシタCpcは表示モードで第5奇数制御ノード1Qmoの電圧をプレチャージングするラインセンシング準備回路又はラインセンシングプレチャージング回路と表現することができる。例えば、第5奇数制御ノード1Qmoはセンシングモードのためのメモリノード又はプレチャージングノードと表現することができる。
第16TFT T16はラインセンシング準備信号LSPSに応じて第n−2キャリー信号CS[n−2]を第3連結ノードNc3に出力することができる。例えば、映像表示モードで、第16TFT T16はセンシング準備信号ラインを介して伝達されるラインセンシング選択パルスLSP1によってターンオンされ、ラインセンシング選択パルスLSP1と同期するハイ電圧の第n−2キャリー信号CS[n−2]を第3連結ノードNc3に出力することができる。映像表示モードで、第16TFT T16はセンシング準備信号ラインを介して伝達されるラインセンシング解除パルスLSP2によってターンオンされ、ロー電圧の第n−2キャリー信号CS[n−2]を第3連結ノードNc3に出力することができる。
第17TFT T17はラインセンシング準備信号LSPSに応じて第3連結ノードNc3を第5奇数制御ノード1Qmoに電気的に連結することができる。例えば、第17TFT T17はハイ電圧のラインセンシング準備信号LSPSによって第16TFT T16とともに同時にターンオンされ、第17TFT T17と第3連結ノードNc3を介して供給される第n−2キャリー信号CS[n−2]を第5奇数制御ノード1Qmoに供給することができる。第3連結ノードNc3は第16TFT T16と第17TFT T17との間の連結ラインであることができる。
第18TFT T18は第5奇数制御ノード1Qmoの電圧に応じて第1ゲート高電位電圧GVdd1を第3連結ノードNc3に供給する。例えば、第18TFT T18は第5奇数制御ノード1Qmoのハイ電圧によってターンオンされ、第1ゲート高電位電圧GVdd1を第3連結ノードNc3に供給することにより、第5奇数制御ノード1Qmoの電圧漏洩を防止することができる。例えば、第18TFT T18は第16TFT T16のゲート電圧と第3連結ノードNc3との間の電圧差を増加させることにより、ロー電圧のラインセンシング準備信号LSPSによってターンオフされた第16TFT T16をターンオフさせ、これによりターンオフされた第16TFT T16を通しての第5奇数制御ノード1Qmoの電圧降下(又は電流漏洩)を防止することにより、第5奇数制御ノード1Qmoの電圧を安定的に維持することができる。
プレチャージングキャパシタCpcは第5奇数制御ノード1Qmoと第1ゲート高電位電圧ラインとの間に形成され、第5奇数制御ノード1Qmoの電圧と第1ゲート高電位電圧GVdd1との差電圧を保存することができる。例えば、プレチャージングキャパシタCpcの第1電極は第18TFT T18のゲート電極に連結されている第5奇数制御ノード1Qmoと電気的に連結され、プレチャージングキャパシタCpcの第2電極は第1ゲート高電位電圧ラインと電気的に連結されることができる。このようなプレチャージングキャパシタCpcは第16、第17、及び第18TFT T16、T17、T18のターンオンによって第n−2キャリー信号CS[n−2]のハイ電圧を保存し、第16、第17、及び第18TFT T16、T17、T18のターンオフの際、保存された電圧で第5奇数制御ノード1Qmoの電圧を一定時間維持する。例えば、第5奇数制御ノード1Qmoの電圧は第16及び第17TFT T16、T17がラインセンシング準備信号LSPSのラインセンシング解除パルスLSP2によって再びターンオンされるまで維持されることができる。
第19TFT T19と第20TFT T20は第5奇数制御ノード1Qmoの電圧と第1リセット信号RST1に応じて第1奇数制御ノード1Qoの電位を第1ゲート高電位電圧GVdd1で制御するように具現されることができる。このような第19TFT T19と第20TFT T20はセンシングライン選択回路と表現することができる。
第19TFT T19は第5奇数制御ノード1Qmoの電圧に応じて第1ゲート高電位電圧GVdd1を共有ノードNsに出力することができる。例えば、第19TFT T19は第1ゲート高電位電圧GVdd1でプレチャージングされた第5奇数制御ノード1Qmoのハイ電圧によってターンオンされ、第1ゲート高電位電圧GVdd1を共有ノードNsに供給することができる。
第20TFT T20は第1リセット信号RST1に応じて第19TFT T19を第1奇数制御ノード1Qoに電気的に連結することができる。例えば、第20TFT T20はハイ電圧の第1リセット信号RST1によってターンオンされ、第19TFT T19と共有ノードNsを介して供給される第1ゲート高電位電圧GVdd1を第1奇数制御ノード1Qoに供給することにより、第1奇数制御ノード1Qoに第1ゲート高電位電圧GVdd1を充電し、これにより第1奇数制御ノード1Qoを活性化させることができる。
第21TFT T21と第22TFT T22は、発光表示装置のパワーオンの際に供給される表示パネルオン信号POSに応じて第1奇数制御ノード1Qoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせるように具現されることができる。このような第21TFT T21と第22TFT T22は第1ステージ初期化回路と表現することができる。
第21TFT T21は表示パネルオン信号POSに応じて第3ゲート低電位電圧ラインを介して供給される第3ゲート低電位電圧GVss3を第4奇数制御ノード1Qhoに供給することができる。例えば、第21TFT T21はハイ電圧の表示パネルオン信号POSによってターンオンされ、第4奇数制御ノード1Qhoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第22TFT T22は表示パネルオン信号POSに応じて第1奇数制御ノード1Qoと第4奇数制御ノード1Qhoを電気的に連結することができる。例えば、第22TFT T22はハイ電圧の表示パネルオン信号POSによって第21TFT T21とともに同時にターンオンされ、第21TFT T21と第4奇数制御ノード1Qhoを介して供給される第3ゲート低電位電圧GVss3を第1奇数制御ノード1Qoに供給することにより、第1奇数制御ノード1Qoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第21TFT T21と第22TFT T22との間の第4奇数制御ノード1Qhoは第1ノード制御回路NCC1の第4TFT T4a、T4bを介して第1ゲート高電位電圧GVdd1を受けることができる。これにより、第4TFT T4a、T4bは第22TFT T22のゲート電圧と第4奇数制御ノード1Qhoとの電圧差を増加させることにより、ロー電圧の表示パネルオン信号POSによってターンオフされた第22TFT T22を完全にターンオフさせ、これによりターンオフされた第22TFT T22を通しての第1奇数制御ノード1Qoの電圧降下(又は電流漏洩)を防止することにより、第1奇数制御ノード1Qoの電圧を安定的に維持することができる。
選択的に、第1センシング制御回路SCC1は省略可能である。すなわち、第1センシング制御回路SCC1はセンシングモードによってピクセルの構成特性をセンシングするために使われる回路であるので、ピクセルをセンシングモードで駆動しない場合、第1センシング制御回路SCC1は不必要な構成要素であるので、省略可能である。
一例による第1ノードリセット回路NRC1は第23〜第28TFTT23〜T28を含むことができる。
第23TFT T23は第n−3キャリー信号CS[n−3]に応じて第2奇数制御ノード1Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。このような第23TFT T23は第1−1リセット回路と表現することができる。
第23TFT T23は、表示モードでハイ電圧の第n−3キャリー信号CS[n−3]によってターンオンされ、第2奇数制御ノード1Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第24及び第25TFT T24、T25は第5奇数制御ノード1Qmoの電圧と第1リセット信号RST1に応じて第2奇数制御ノード1Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。このような第24及び第25TFT T24、T25は第1−2リセット回路と表現することができる。
第24TFT T24は第5奇数制御ノード1Qmoの電圧に応じて第4連結ノードNc4に第3ゲート低電位電圧GVss3を供給することができる。例えば、第24TFT T24は第5奇数制御ノード1Qmoのハイ電圧によってターンオンされ、第3ゲート低電位電圧GVss3を第4連結ノードNc4に供給することができる。
第25TFT T25は第1リセット信号RST1に応じて第2奇数制御ノード1Qboを第4連結ノードNc4に電気的に連結することができる。例えば、第25TFT T25はハイ電圧の第1リセット信号RST1によってターンオンされ、第24TFT T24と第4連結ノードNc4を介して供給される第3ゲート低電位電圧GVss3を第2奇数制御ノード1Qboに供給することができる。第4連結ノードNc4は第24TFT T24と第25TFT T25との間の連結ラインであることができる。
第26〜第28TFT T26、T27、T28は、センシングモードで、第4奇数制御ノード1Qhoの電圧、第5奇数制御ノード1Qmoの電圧及び第2リセット信号RST2に応じて第1奇数制御ノード1Qoの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。このような第26〜第28TFT T26、T27、T28は第4奇数放電回路と表現することができる。
第26〜第28TFT T26、T27、T28は第1奇数制御ノード1Qoと第4連結ノードNc4との間に電気的に直列接続され、第4奇数制御ノード1Qhoの電圧、第5奇数制御ノード1Qmoの電圧及び第2リセット信号RST2に応じて第1奇数制御ノード1Qoを第4連結ノードNc4に電気的に連結することができる。
第26TFT T26は第2リセット信号RST2に応じて第1奇数制御ノード1Qoを第5連結ノードNc5に電気的に連結することができる。例えば、第26TFT T26はハイ電圧の第2リセット信号RST2によってターンオンされ、第1奇数制御ノード1Qoを第5連結ノードNc5に電気的に連結することができる。
第27TFT T27は第5奇数制御ノード1Qmoの電圧に応じて第5連結ノードNc5を第4奇数制御ノード1Qhoに電気的に連結することができる。例えば、第27TFT T27は第5奇数制御ノード1Qmoのハイ電圧によってターンオンされ、第5連結ノードNc5を第4奇数制御ノード1Qhoに電気的に連結することができる。
第28TFT T28は第2リセット信号RST2に応じて第4奇数制御ノード1Qhoを第4連結ノードNc4に電気的に連結することができる。例えば、第28TFT T28はハイ電圧の第2リセット信号RST2によってターンオンされ、第4奇数制御ノード1Qhoを第4連結ノードNc4に電気的に連結することができる。
一方、第24〜第28TFT T24〜T28は、第1センシング制御回路SCC1が省略される場合、省略することができる。
一例による第1出力バッファー回路OBC1は、第29〜第37TFT T29〜T37、及び第1〜第3カップリングキャパシタCc1、Cc2、Cc3を含むことができる。
第29〜第31TFT T29、T30、T31及び第1カップリングキャパシタCc1は第1〜第3奇数制御ノード1Qo、1Qbo、1Qbeの電圧に応じて第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]を第nスキャン信号SC[n]に出力するように具現されることができる。このような第29〜第31TFT T29、T30、T31及び第1カップリングキャパシタCc1はスキャン出力回路と表現することができる。
第29TFT T29(又は第1奇数プルアップTFT)は第1奇数制御ノード1Qoの電圧によって第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]に対応するハイ電圧のスキャンパルスを有する第nスキャン信号SC[n]を第1出力ノードNo1に出力することにより、第nスキャン信号SC[n]のスキャンパルスを第nゲートライングループの第1ゲートラインに供給することができる。例えば、第29TFT T29は、第1奇数制御ノード1Qoに連結されたゲート電極、第1出力ノードNo1(又はスキャン出力端子)に連結された第1ソース/ドレイン電極、及び第nスキャンシフトクロックラインに連結された第2ソース/ドレイン電極を含むことができる。
一例によれば、第29TFT T29は、図3に示すように、第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]に基づいて、表示モードの映像表示区間で第1スキャンパルスSCP1を第nゲートライングループの第1ゲートラインに供給し、表示モードのブラック表示区間で第2スキャンパルスSCP2を第nゲートライングループの第1ゲートラインに供給することができる。そして、センシングモードで第n水平ラインに具現されたピクセルの駆動特性をセンシングするとき、第29TFT T29は第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]に基づいて、実時間センシング区間RSPで第3スキャンパルスSCP3及び第4スキャンパルスSCP4を第nゲートライングループの第1ゲートラインに追加的に供給することができる。
第30TFT T30(又は第1−1奇数プルダウンTFT)は第2奇数制御ノード1Qboの電圧によって第1ゲート低電位電圧GVss1に対応するロー電圧の第nスキャン信号SC[n]を第1出力ノードNo1に出力することにより、ロー電圧の第nスキャン信号SC[n]を第nゲートライングループの第1ゲートラインに供給することができる。例えば、第30TFT T30は、第2奇数制御ノード1Qboに連結されたゲート電極、第1出力ノードNo1に連結された第1ソース/ドレイン電極、及び第1ゲート低電位電圧ラインに連結された第2ソース/ドレイン電極を含むことができる。
第31TFT T31(又は第1−2奇数プルダウンTFT)は第3奇数制御ノード1Qbeの電圧によって第1ゲート低電位電圧GVss1に対応するロー電圧の第nスキャン信号SC[n]を第1出力ノードNo1に出力することにより、ロー電圧の第nスキャン信号SC[n]を第nゲートライングループの第1ゲートラインに供給することができる。例えば、第31TFT T31は、第3奇数制御ノード1Qbeに連結されたゲート電極、第1出力ノードNo1に連結された第1ソース/ドレイン電極、及び第1ゲート低電位電圧ラインに連結された第2ソース/ドレイン電極を含むことができる。
第30TFT T30と第31TFT T31は第29TFT T29に比べて相対的に非常に長い時間の間にターンオン状態を維持するので、第29TFT T29に比べて相対的に劣化速度が速いことがある。よって、本明細書による第30TFT T30と第31TFT T31は第2奇数制御ノード1Qboと第3奇数制御ノード1Qbeのそれぞれの相反する電圧によって一定期間の単位で交互に駆動されることにより、劣化速度が遅くなることができる。例えば、第30TFT T30がターンオン状態を維持するとき、第31TFT T31はターンオフ状態を維持することができる。反対に、第30TFT T30がターンオフ状態を維持するとき、第31TFT T31はターンオン状態を維持することができる。
第1カップリングキャパシタCc1は第1奇数制御ノード1Qoと第1出力ノードNo1との間に具現されることができる。選択的に、第1カップリングキャパシタCc1は第29TFT T29のゲート電極と第1出力ノードNo1との間の寄生キャパシタンスとして具現されることができる。このような第1カップリングキャパシタCc1は第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]の位相遷移(又は変化)によって第1奇数制御ノード1Qoにブートストラッピングを発生させ、これにより第29TFT T29を完全にターンオンさせることにより、ハイ電圧の第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]が完全にターンオンされた第29TFT T29を介して損失なしに第1出力ノードNo1に出力されるようにする。
第32〜第34TFT T32、T33、T34及び第2カップリングキャパシタCc2は第1〜第3奇数制御ノード1Qo、1Qbo、1Qbeの電圧に応じて第nセンスシフトクロックSECLK[n]を第nセンス信号SE[n]に出力するように具現されることができる。このような第32〜第34TFT T32、T33、T34及び第2カップリングキャパシタCc2はセンス出力回路と表現することができる。
第32TFT T32(又は第2奇数プルアップTFT)は第1奇数制御ノード1Qoの電圧によって第nセンスシフトクロックSECLK[n]に対応するハイ電圧のセンスパルスを有する第nセンス信号SE[n]を第2出力ノードNo2に出力することにより、第nセンス信号SE[n]のセンスパルスを第nゲートライングループの第2ゲートラインに供給することができる。例えば、第32TFT T32は、第1奇数制御ノード1Qoに連結されたゲート電極、第2出力ノードNo2(又はセンス出力端子)に連結された第1ソース/ドレイン電極、及び第nセンスクロックラインに連結された第2ソース/ドレイン電極を含むことができる。
一例によれば、第32TFT T32は、図3に示すように、第nセンスシフトクロックSECLK[n]に基づいて、表示モードの映像表示区間で第1センスパルスSEP1を第nゲートライングループの第2ゲートラインに供給することができる。そして、センシングモードで第n水平ラインに具現されたピクセルの駆動特性をセンシングするとき、第32TFT T32は第nセンスシフトクロックSECLK[n]に基づいて、実時間センシング区間RSPで第2センスパルスSEP2を第nゲートライングループの第2ゲートラインに追加的に供給することができる。
第33TFT T33(又は第2−1奇数プルダウンTFT)は第2奇数制御ノード1Qboの電圧によって第1ゲート低電位電圧GVss1に対応するロー電圧の第nセンスシフトクロックSECLK[n]を第2出力ノードNo2に出力することにより、ロー電圧の第nセンスシフトクロックSECLK[n]を第nゲートライングループの第2ゲートラインに供給することができる。例えば、第33TFT T33は、第2奇数制御ノード1Qboに連結されたゲート電極、第2出力ノードNo2に連結された第1ソース/ドレイン電極、及び第1ゲート低電位電圧ラインに連結された第2ソース/ドレイン電極を含むことができる。
第34TFT T34(又は第2−2奇数プルダウンTFT)は第3奇数制御ノード1Qbeの電圧によって第1ゲート低電位電圧GVss1に対応するロー電圧の第nセンスシフトクロックSECLK[n]を第2出力ノードNo2に出力することにより、ロー電圧の第nセンスシフトクロックSECLK[n]を第nゲートライングループの第2ゲートラインに供給することができる。例えば、第34TFT T34は、第3奇数制御ノード1Qbeに連結されたゲート電極、第2出力ノードNo2に連結された第1ソース/ドレイン電極、及び第1ゲート低電位電圧ラインに連結された第2ソース/ドレイン電極を含むことができる。
本明細書による第33TFT T33と第34TFT T34は第2奇数制御ノード1Qboと第3奇数制御ノード1Qbeのそれぞれの相反する電圧によって一定期間の単位で交互に駆動されることにより、劣化速度が遅くなることができる。
第2カップリングキャパシタCc2は第1奇数制御ノード1Qoと第2出力ノードNo2との間に具現されることができる。選択的に、第2カップリングキャパシタCc2は第32TFT T32のゲート電極と第2出力ノードNo2との間の寄生キャパシタンスとして具現されることができる。このような第2カップリングキャパシタCc2は第nセンスシフトクロックSECLK[n]の位相遷移(又は変化)によって第1奇数制御ノード1Qoにブートストラッピングを発生させ、これにより第32TFT T32を完全にターンオンさせることにより、ハイ電圧の第nセンスシフトクロックSECLK[n]が完全にターンオンされた第32TFT T32を介して損失なしに第2出力ノードNo2に出力されるようにする。
第35〜第37TFT T35、T36、T37及び第3カップリングキャパシタCc3は第1〜第3奇数制御ノード1Qo、1Qbo、1Qbeの電圧に応じて第nキャリーシフトクロックCRCLK[n]を第nキャリー信号CS[n]に出力するように具現されることができる。このような第35〜第37TFT T35、T36、T37及び第3カップリングキャパシタCc3はキャリー出力回路と表現することができる。
第35TFT T35(又は第3奇数プルアップTFT)は第1奇数制御ノード1Qoの電圧によって第nキャリーシフトクロックCRCLK[n]に対応するハイ電圧のキャリーパルスを有する第nキャリー信号CS[n]を第3出力ノードNo3に出力することにより、ハイ電圧の第nキャリー信号CS[n]を前端又は後端ステージ回路に供給することができる。一例によれば、第35TFT T35は第nキャリーシフトクロックCRCLK[n]に基づいて、表示モードで第nキャリー信号CS[n]を前端又は後端ステージ回路に出力することができる。例えば、第35TFT T35は、第1奇数制御ノード1Qoに連結されたゲート電極、第3出力ノードNo3に連結された第1ソース/ドレイン電極、及び第nキャリークロックラインに連結された第2ソース/ドレイン電極を含むことができる。
第36TFT T36(又は第3−1奇数プルダウンTFT)は第2奇数制御ノード1Qboの電圧によって第1ゲート低電位電圧GVss1に対応するロー電圧の第nキャリー信号CS[n]を第3出力ノードNo3に出力することにより、ロー電圧の第nキャリー信号CS[n]を前端又は後端ステージ回路に供給することができる。例えば、第36TFT T36は、第2奇数制御ノード1Qboに連結されたゲート電極、第3出力ノードNo3に連結された第1ソース/ドレイン電極、及び第1ゲート低電位電圧ラインに連結された第2ソース/ドレイン電極を含むことができる。
第37TFT T37(又は第3−2奇数プルダウンTFT)は第3奇数制御ノード1Qbeの電圧によって第1ゲート低電位電圧GVss1に対応するロー電圧の第nキャリー信号CS[n]を第3出力ノードNo3に出力することにより、ロー電圧の第nキャリー信号CS[n]を前端又は後端ステージ回路に供給することができる。例えば、第37TFT T37は、第3奇数制御ノード1Qbeに連結されたゲート電極、第3出力ノードNo3に連結された第1ソース/ドレイン電極、及び第1ゲート低電位電圧ラインに連結された第2ソース/ドレイン電極を含むことができる。
本明細書による第36TFT T36と第37TFT T37は第2奇数制御ノード1Qboと第3奇数制御ノード1Qbeのそれぞれの相反する電圧によって一定期間の単位で交互に駆動されることにより、劣化速度が遅くなることができる。
第3カップリングキャパシタCc3は第1奇数制御ノード1Qoと第3出力ノードNo3との間に具現されることができる。選択的に、第3カップリングキャパシタCc3は第35TFT T35のゲート電極と第3出力ノードNo3との間の寄生キャパシタンスとして具現されることができる。このような第3カップリングキャパシタCc3は第nキャリーシフトクロックCRCLK[n]の位相遷移(又は変化)によって第1奇数制御ノード1Qoにブートストラッピングを発生させ、これにより第35TFT T35を完全にターンオンさせることにより、ハイ電圧の第nキャリーシフトクロックCRCLK[n]が完全にターンオンされた第35TFT T35を介して損失なしに第3出力ノードNo3に出力されるようにする。
第1〜第3カップリングキャパシタCc1、Cc2、Cc3の中で第1及び第2カップリングキャパシタCc1、Cc2はスキャン出力回路とセンス出力回路との間のカップリングを発生させるかホルディングキャパシタとして作用することができる。この場合には、第1奇数制御ノード1Qoの電位が低くなってゲート駆動回路の駆動特性と信頼性が低下することがある。よって、スキャン出力回路とセンス出力回路との間のカップリングを防止するために、第1及び第2カップリングキャパシタCc1、Cc2のいずれか一つは省略可能である。例えば、第1及び第2カップリングキャパシタCc1、Cc2の中で第1カップリングキャパシタCc1は省略可能である。
本明細書の一例による第n+1ステージ回路ST[n+1]は、第1〜第5偶数制御ノード2Qo、2Qbo、2Qbe、2Qho、2Qmoに選択的に連結された第2センシング制御回路SCC2、第2ノード制御回路NCC2、第2インバーター回路IC2、第2ノードリセット回路NRC2、及び第2出力バッファー回路OBC2を含むことができる。このような第n+1ステージ回路ST[n+1]は、第2センシング制御回路SCC2を除き、第nステージ回路ST[n]と実質的に同一な構成を有するように具現されることができる。
一例による第n+1ステージ回路ST[n+1]は第nステージ回路ST[n]のラインセンシング準備回路、第2奇数制御ノード1Qbo、第3奇数制御ノード1Qbe、及び第4奇数制御ノード1Qmoを共有し、第n−2キャリー信号CS[n−2]と第4ゲート高電位電圧GVddeに応じて第1偶数制御ノード2Qeの電位を第1ゲート高電位電圧GVdd1で制御することを除き、第nステージ回路ST[n]と実質的に同一であるので、以下の説明では同じ図面符号を付与し、これについての重複説明は省略するか簡略にする。
一例による第2ノード制御回路NCC2は第1〜第10TFT T1〜T10を含むことができる。
第1〜第4TFT T1〜T4は第2偶数制御ノード2Qeの電位を制御又はセットアップする機能をするので、第2ノードセットアップ回路と表現することができる。
第1TFT T1と第2TFT T2は第1ゲート高電位電圧GVdd1を伝達する第1ゲート高電位電圧ラインと第1奇数制御ノード1Qoとの間に電気的に直列接続され、第n−2キャリー信号CS[n−2]に応じて第1偶数制御ノード2Qeに第1ゲート高電位電圧GVdd1を充電するように具現されることができる。
第1TFT T1はハイ電圧の第n−2キャリー信号CS[n−2]によってターンオンされ、第1ゲート高電位電圧GVdd1を第1連結ノードNc1に出力することができる。
第2TFT T2はハイ電圧の第n−2キャリー信号CS[n−2]によって第1TFT T1とともに同時にターンオンされ、第1TFT T1と第1連結ノードNc1を介して供給される第1ゲート高電位電圧GVdd1を第1偶数制御ノード2Qeに供給することができる。
第3TFT T3a、T3bは第2ゲート高電位電圧GVdd2によってターンオンされ、第1TFT T1と第2TFT T2との間の第1連結ノードNc1に第2ゲート高電位電圧GVdd2を常に供給することにより、第1TFT T1のオフ電流及び/又は第1偶数制御ノード2Qeの電流の漏洩を防止することができる。
一例による第3TFT T3a、T3bは、オフ電流による漏洩電流の防止のために、第2ゲート高電位電圧ラインと第1連結ノードNc1との間に電気的に直列接続された第3−1TFT T3a及び第3−2TFT T3bを含むことができる。
第3−1TFT T3aは第2ゲート高電位電圧ラインにダイオード形態として連結されることができる。第3−2TFT T3bは第2ゲート高電位電圧GVdd2によって第3−1TFT T3aとともに同時にターンオンされ、第3−1TFT T3aを介して供給される第2ゲート高電位電圧GVdd2を第1連結ノードNc1に供給することができる。
第4TFT T4a、T4bは第1偶数制御ノード2Qeのハイ電圧によってターンオンされ、第1ゲート高電位電圧GVdd1を第4偶数制御ノード2Qheに供給することができる。
一例による第4TFT T4a、T4bは、オフ電流による漏洩電流の防止のために、第1ゲート高電位電圧ラインと第4偶数制御ノード2Qheとの間に電気的に直列接続された第4−1TFT T4a及び第4−2TFT T4bを含むことができる。
第4−1TFT T4aは第1偶数制御ノード2Qeのハイ電圧によってターンオンされ、第1ゲート高電位電圧GVdd1を第4−2TFT T4bに供給することができる。
第4−2TFT T4bは第1偶数制御ノード2Qeのハイ電圧によって第4−1TFT T4aとともに同時にターンオンされ、第4−1TFT T4aを介して供給される第1ゲート高電位電圧GVdd1を第4偶数制御ノード2Qheに供給することができる。
第5TFT T5と第6TFT T6は第n+4キャリー信号CS[n+4]に応じて第2偶数制御ノード2Qeと第4偶数制御ノード2Qheのそれぞれの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。このような第5TFT T5と第6TFT T6は第1偶数放電回路と表現することができる。
第5TFT T5はハイ電圧の第n+4キャリー信号CS[n+4]によってターンオンされ、第4偶数制御ノード2Qheの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第6TFT T6はハイ電圧の第n+4キャリー信号CS[n+4]によって第5TFT T5とともに同時にターンオンされ、第5TFT T5と第4偶数制御ノード2Qheを介して供給される第3ゲート低電位電圧GVss3を第1偶数制御ノード2Qeに供給することにより、第1偶数制御ノード2Qeの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第7TFT T7と第8TFT T8は第2偶数制御ノード2Qboの電圧に応じて第1偶数制御ノード2Qeと第4偶数制御ノード2Qheのそれぞれの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。このような第7TFT T7と第8TFT T8は第2偶数放電回路と表現することができる。
第7TFT T7は第2偶数制御ノード2Qboのハイ電圧によってターンオンされ、第4偶数制御ノード2Qheの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第8TFT T8は第2偶数制御ノード2Qboのハイ電圧によって第7TFT T7とともに同時にターンオンされ、第7TFT T7と第4偶数制御ノード2Qheを介して供給される第3ゲート低電位電圧GVss3を第1偶数制御ノード2Qeに供給することにより、第1偶数制御ノード2Qeの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第9TFT T9と第10TFT T10は第3偶数制御ノード2Qbeの電圧に応じて第1偶数制御ノード2Qeと第4偶数制御ノード2Qheのそれぞれの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。このような第9TFT T9と第10TFT T10は第3偶数放電回路と表現することができる。
第9TFT T9は第3偶数制御ノード2Qbeのハイ電圧によってターンオンされ、第4偶数制御ノード2Qheの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第10TFT T10は第3偶数制御ノード2Qbeのハイ電圧によって第9TFT T9とともに同時にターンオンされ、第9TFT T9と第4偶数制御ノード2Qheを介して供給される第3ゲート低電位電圧GVss3を第1偶数制御ノード2Qeに供給することにより、第1偶数制御ノード2Qeの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
一例による第2インバーター回路IC2は第11〜第15TFT T11〜T15を含むことができる。
第11TFT T11a、T11bは第4ゲート高電位電圧GVddeに応じて第4ゲート高電位電圧GVddeを第2連結ノードNc2に供給することができる。一例による第11TFT T11a、T11bは、オフ電流による漏洩電流の防止のために、第4ゲート高電位電圧ラインと第2連結ノードNc2との間に電気的に直列接続された第11−1TFT T11a及び第11−2TFT T11bを含むことができる。
第11−1TFT T11aは第4ゲート高電位電圧ラインにダイオード形態として連結されることができる。第11−2TFT T11bは第4ゲート高電位電圧GVddeによって第11−1TFT T11aとともに同時にターンオンされ、第11−1TFT T11aを介して供給される第4ゲート高電位電圧GVddeを第2連結ノードNc2に供給することができる。
第12TFT T12は第2連結ノードNc2の電圧によってターンオン又はターンオフされ、ターンオンの際、第4ゲート高電位電圧GVddeを第2偶数制御ノード2Qboに供給することができる。
第13TFT T13は第1偶数制御ノード2Qeの電圧によってターンオン又はターンオフされ、ターンオンの際、第2偶数制御ノード2Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第14TFT T14は第1偶数制御ノード2Qeの電圧によってターンオン又はターンオフされ、ターンオンの際、第2連結ノードNc2の電位を第2ゲート低電位電圧GVss2で放電させるかリセットさせることができる。
第15TFT T15は第n+1ステージ回路ST[n+1]の第1偶数制御ノード2Qeの電圧によってターンオン又はターンオフされ、ターンオンの際、第2連結ノードNc2の電位を第2ゲート低電位電圧GVss2で放電させるかリセットさせることができる。
一例による第2センシング制御回路SCC2は第20〜第22TFT T20〜T22を含むことができる。
第20TFT T20は第1リセット信号RST1に応じて第1偶数制御ノード2Qeの電位を第nステージ回路ST[n]の第1センシング制御回路SCC1から供給される第1ゲート高電位電圧GVdd1で制御するように具現されることができる。
第20TFT T20はハイ電圧の第1リセット信号RST1によってターンオンされ、第nステージ回路ST[n]の共有ノードNsを介して供給される第1ゲート高電位電圧GVdd1を第1偶数制御ノード2Qeに供給することにより、第1偶数制御ノード2Qeに第1ゲート高電位電圧GVdd1を充電し、よって第1偶数制御ノード2Qeを活性化させることができる。
第21TFT T21と第22TFT T22は発光表示装置のパワーオンの際に供給される表示パネルオン信号POSに応じて第1偶数制御ノード2Qeの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせるように具現されることができる。このような第21TFT T21と第22TFT T22は第2ステージ初期化回路と表現することができる。
第21TFT T21はハイ電圧の表示パネルオン信号POSによってターンオンされ、第4偶数制御ノード2Qheの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第22TFT T22はハイ電圧の表示パネルオン信号POSによって第21TFT T21とともに同時にターンオンされ、第21TFT T21と第4偶数制御ノード2Qheを介して供給される第3ゲート低電位電圧GVss3を第1偶数制御ノード2Qeに供給することにより、第1偶数制御ノード2Qeの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
選択的に、第2センシング制御回路SCC2は、第nステージ回路ST[n]が省略される場合に省略されることができる。
一例による第2ノードリセット回路NRC2は第23〜第28TFTT23〜T28を含むことができる。
第23TFT T23は第n−3キャリー信号CS[n−3]に応じて第2偶数制御ノード2Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。このような第23TFT T23は第2−1リセット回路と表現することができる。
第23TFT T23は表示モードでハイ電圧の第n−3キャリー信号CS[n−3]によってターンオンされ、第2偶数制御ノード2Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で放電させるかリセットさせることができる。
第24及び第25TFT T24、T25は第5偶数制御ノード2Qmeの電圧と第1リセット信号RST1に応じて第2偶数制御ノード2Qboの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。このような第24及び第25TFT T24、T25は第2−2リセット回路と表現することができる。
第24TFT T24は第5偶数制御ノード2Qmeのハイ電圧によってターンオンされ、第3ゲート低電位電圧GVss3を第4連結ノードNc4に供給することができる。
第25TFT T25はハイ電圧の第1リセット信号RST1によってターンオンされ、第24TFT T24と第4連結ノードNc4を介して供給される第3ゲート低電位電圧GVss3を第2偶数制御ノード2Qboに供給することができる。第4連結ノードNc4は第24TFT T24と第25TFT T25との間の連結ラインであることができる。
第26〜第28TFT T26、T27、T28は、センシングモードで、第4偶数制御ノード2Qheの電圧、第5偶数制御ノード2Qmeの電圧及び第2リセット信号RST2に応じて第1偶数制御ノード2Qeの電位を第3ゲート低電位電圧GVss3で制御するように具現されることができる。このような第26〜第28TFT T26、T27、T28は第4偶数放電回路と表現することができる。
第26〜第28TFT T26、T27、T28は第1偶数制御ノード2Qeと第4連結ノードNc4との間に電気的に直列接続され、第4偶数制御ノード2Qheの電圧、第5偶数制御ノード2Qmeの電圧及び第2リセット信号RST2に応じて第1偶数制御ノード2Qeを第4連結ノードNc4に電気的に連結することができる。
第26TFT T26はハイ電圧の第2リセット信号RST2によってターンオンされ、第1偶数制御ノード2Qeを第5連結ノードNc5に電気的に連結することができる。
第27TFT T27は第5偶数制御ノード2Qmeのハイ電圧によってターンオンされ、第5連結ノードNc5を第4偶数制御ノード2Qheに電気的に連結することができる。
第28TFT T28はハイ電圧の第2リセット信号RST2によってターンオンされ、第4偶数制御ノード2Qheを第4連結ノードNc4に電気的に連結することができる。
一方、第24〜第28TFT T24〜T28は、第2センシング制御回路SCC2が省略される場合に省略されることができる。
一例による第2出力バッファー回路OBC2は、第29〜第37TFT T29〜T37、及び第1〜第3カップリングキャパシタCc1、Cc2、Cc3を含むことができる。
第29〜第31TFT T29、T30、T31及び第1カップリングキャパシタCc1は第1〜第3偶数制御ノード2Qe、2Qbo、2Qbeの電圧に応じて第n+1スキャンシフトクロックSCCLK[n+1]を第n+1スキャン信号SC[n+1]に出力するように具現されることができる。このような第29〜第31TFT T29、T30、T31及び第1カップリングキャパシタCc1はスキャン出力回路と表現することができる。
第29TFT T29(又は第1偶数プルアップTFT)は第1偶数制御ノード2Qeの電圧によって第n+1スキャンシフトクロックSCCLK[n+1]に対応するハイ電圧のスキャンパルスを有する第n+1スキャン信号SC[n+1]を第1出力ノードNo1に出力することにより、第n+1スキャン信号SC[n+1]のスキャンパルスを第n+1ゲートライングループの第1ゲートラインに供給することができる。
一例によれば、第29TFT T29は、図7に示すように、第n+1スキャンシフトクロックSCCLK[n+1]に基づいて、表示モードの映像表示区間で第1スキャンパルスSCP1を第n+1ゲートライングループの第1ゲートラインに供給し、表示モードのブラック表示区間で第2スキャンパルスSCP2を第n+1ゲートライングループの第1ゲートラインに供給することができる。そして、センシングモードで第n+1水平ラインに具現されたピクセルの駆動特性をセンシングするとき、第29TFT T29は第n+1スキャンシフトクロックSCCLK[n+1]に基づいて、実時間センシング区間RSPで第3スキャンパルスSCP3及び第4スキャンパルスSCP4を第n+1ゲートライングループの第1ゲートラインに追加的に供給することができる。
第30TFT T30(又は第1−1偶数プルダウンTFT)は第2偶数制御ノード2Qboの電圧によって第1ゲート低電位電圧GVss1に対応するロー電圧の第n+1スキャン信号SC[n+1]を第1出力ノードNo1に出力することにより、ロー電圧の第n+1スキャン信号SC[n+1]を第n+1ゲートライングループの第1ゲートラインに供給することができる。
第31TFT T31(又は第1−2偶数プルダウンTFT)は第3偶数制御ノード2Qbeの電圧によって第1ゲート低電位電圧GVss1に対応するロー電圧の第n+1スキャン信号SC[n+1]を第1出力ノードNo1に出力することにより、ロー電圧の第n+1スキャン信号SC[n+1]を第n+1ゲートライングループの第1ゲートラインに供給することができる。
本明細書による第30TFT T30と第31TFT T31は第2偶数制御ノード2Qboと第3偶数制御ノード2Qbeのそれぞれの相反する電圧によって一定期間の単位で交互に駆動されることにより、劣化速度が遅くなることができる。
第1カップリングキャパシタCc1は第1偶数制御ノード2Qeと第1出力ノードNo1との間に具現されることができる。選択的に、第1カップリングキャパシタCc1は第29TFT T29のゲート電極と第1出力ノードNo1との間の寄生キャパシタンスとして具現されることができる。
第32〜第34TFT T32、T33、T34及び第2カップリングキャパシタCc2は第1〜第3偶数制御ノード2Qe、2Qbo、2Qbeの電圧に応じて第n+1センスシフトクロックSECLK[n+1]を第n+1センス信号SE[n+1]に出力するように具現されることができる。このような第32〜第34TFT T32、T33、T34及び第2カップリングキャパシタCc2はセンス出力回路と表現することができる。
第32TFT T32(又は第2偶数プルアップTFT)は第1偶数制御ノード2Qeの電圧によって第n+1センスシフトクロックSECLK[n+1]に対応するハイ電圧のセンスパルスを有する第n+1センス信号SE[n+1]を第2出力ノードNo2に出力することにより、第n+1センス信号SE[n+1]のセンスパルスを第n+1ゲートライングループの第2ゲートラインに供給することができる。
一例によれば、第32TFT T32は、図7に示すように、第n+1センスシフトクロックSECLK[n+1]に基づいて、表示モードの映像表示区間で第1センスパルスSEP1を第n+1ゲートライングループの第2ゲートラインに供給することができる。そして、センシングモードで第n+1水平ラインに具現されたピクセルの駆動特性をセンシングするとき、第32TFT T32は第n+1センスシフトクロックSECLK[n+1]に基づいて、実時間センシング区間RSPで第2センスパルスSEP2を第n+1ゲートライングループの第2ゲートラインに追加的に供給することができる。
第33TFT T33(又は第2−1偶数プルダウンTFT)は第2偶数制御ノード2Qboの電圧によって第1ゲート低電位電圧GVss1に対応するロー電圧の第n+1センスシフトクロックSECLK[n+1]を第2出力ノードNo2に出力することにより、ロー電圧の第n+1センスシフトクロックSECLK[n+1]を第n+1ゲートライングループの第2ゲートラインに供給することができる。
第34TFT T34(又は第2−2偶数プルダウンTFT)は第3偶数制御ノード2Qbeの電圧によって第1ゲート低電位電圧GVss1に対応するロー電圧の第n+1センスシフトクロックSECLK[n+1]を第2出力ノードNo2に出力することにより、ロー電圧の第n+1センスシフトクロックSECLK[n+1]を第n+1ゲートライングループの第2ゲートラインに供給することができる。
本明細書による第33TFT T33と第34TFT T34は第2偶数制御ノード2Qboと第3偶数制御ノード2Qbeのそれぞれの相反する電圧によって一定期間の単位で交互に駆動されることにより、劣化速度が遅くなることができる。
第2カップリングキャパシタCc2は第1偶数制御ノード2Qeと第2出力ノードNo2との間に具現されることができる。選択的に、第2カップリングキャパシタCc2は第32TFT T32のゲート電極と第2出力ノードNo2との間の寄生キャパシタンスとして具現されることができる。
第35〜第37TFT T35、T36、T37及び第3カップリングキャパシタCc3は第1〜第3偶数制御ノード2Qe、2Qbo、2Qbeの電圧に応じて第n+1キャリーシフトクロックCRCLK[n+1]を第n+1キャリー信号CS[n+1]に出力するように具現されることができる。このような第35〜第37TFT T35、T36、T37及び第3カップリングキャパシタCc3はキャリー出力回路と表現することができる。
第35TFT T35(又は第3偶数プルアップTFT)は第1偶数制御ノード2Qeの電圧によって第n+1キャリーシフトクロックCRCLK[n+1]に対応するハイ電圧のキャリーパルスを有する第n+1キャリー信号CS[n+1]を第3出力ノードNo3に出力することにより、ハイ電圧の第n+1キャリー信号CS[n+1]を前端又は後端ステージ回路に供給することができる。一例によれば、第35TFT T35は、図7に示すように、第n+1キャリーシフトクロックCRCLK[n+1]に基づいて、表示モードで第n+1キャリー信号CS[n+1]を前端又は後端ステージ回路に出力することができる。
第36TFT T36(又は第3−1偶数プルダウンTFT)は第2偶数制御ノード2Qboの電圧によって第1ゲート低電位電圧GVss1に対応するロー電圧の第n+1キャリー信号CS[n+1]を第3出力ノードNo3に出力することにより、ロー電圧の第n+1キャリー信号CS[n+1]を前端又は後端ステージ回路に供給することができる。
第37TFT T37(又は第3−2偶数プルダウンTFT)は第3偶数制御ノード2Qbeの電圧によって第1ゲート低電位電圧GVss1に対応するロー電圧の第n+1キャリー信号CS[n+1]を第3出力ノードNo3に出力することにより、ロー電圧の第n+1キャリー信号CS[n+1]を前端又は後端ステージ回路に供給することができる。
本明細書による第36TFT T36と第37TFT T37は第2偶数制御ノード2Qboと第3偶数制御ノード2Qbeのそれぞれの相反する電圧によって一定期間の単位で交互に駆動されることにより、劣化速度が遅くなることができる。
第3カップリングキャパシタCc3は第1偶数制御ノード2Qeと第3出力ノードNo3との間に具現されることができる。選択的に、第3カップリングキャパシタCc3は第35TFT T35のゲート電極と第3出力ノードNo3との間の寄生キャパシタンスとして具現されることができる。
第1〜第3カップリングキャパシタCc1、Cc2、Cc3の中で第1及び第2カップリングキャパシタCc1、Cc2のいずれか一つは省略可能である。例えば、第1及び第2カップリングキャパシタCc1、Cc2の中で第1カップリングキャパシタCc1は省略可能である。
図10は図9に示す第nステージ回路及び第n+1ステージ回路のそれぞれの入出力波形を示す図、図11a〜図11iは図9に示す第nステージ回路及び第n+1ステージ回路のそれぞれの動作過程を示す図である。図11a〜図11iで、太い実線はハイ電圧以上の電位を有するノードとターンオンされたTFTを示し、細い実線はロー電圧の電位を有するノードとターンオフされたTFTを示す。そして、図10及び図11a〜図11iの説明で、第nステージ回路及び第n+1ステージ回路に具現されたTFTに対する動作の説明は図9についての説明と実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略する。
図10及び図11aを参照すると、本明細書の一例による表示モードの映像表示区間IDPのうち第1表示期間td1の間、第nステージ回路ST[n]の第1奇数制御ノード1Qoはハイ電圧の第n−3キャリー信号CS[n−3]に応答する第1ノード制御回路NCC1の動作によって第1ゲート高電位電圧GVdd1で充電される。第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboは第1奇数制御ノード1Qoの充電電圧に応答する第1インバーター回路IC1の動作によって第3ゲート低電位電圧GVss3で放電される。第n+1ステージ回路ST[n+1]の第1偶数制御ノード2Qeは第nステージ回路ST[n]の第1奇数制御ノード1Qoの充電電圧に応答する第2インバーター回路IC2の動作によって第3ゲート低電位電圧GVss3で放電される。第n+1ステージ回路ST[n+1]の第2偶数制御ノード2Qboはハイ電圧の第n−3キャリー信号CS[n−3]に応答する第2ノードリセット回路NRC2の動作によって第3ゲート低電位電圧GVss3で放電される。第nステージ回路ST[n]の第3奇数制御ノード1Qbeは第n+1ステージ回路ST[n+1]の第2偶数制御ノード2Qboと連結されているので、第3ゲート低電位電圧GVss3で放電される。第nステージ回路ST[n+1]の第3偶数制御ノード2Qbeは第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboと連結されているので、第3ゲート低電位電圧GVss3で放電される。
映像表示区間IDPのうち第1表示期間td1で、第nステージ回路ST[n]の第1奇数制御ノード1Qoに充電される第1ゲート高電位電圧GVdd1は第1ゲート高電位電圧ラインから2個のTFT T1、T2を介して供給されるので、第1奇数制御ノード1Qoの電圧充電特性が増加することができる。
映像表示区間IDPのうち第1表示期間td1で、第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]、第nセンスシフトクロックSECLK[n]、及び第nキャリーシフトクロックCRCLK[n]のそれぞれがロー電圧に維持されることにより、第1奇数制御ノード1Qoでブートストラッピングが発生しないから、第1出力バッファー回路OBC1の奇数プルアップTFT T29、T32、T35のそれぞれはターンオンされずにターンオフ状態を維持する。
図10及び図11bを参照すると、本明細書の一例による表示モードの映像表示区間IDPのうち第2表示期間td2の間、第nステージ回路ST[n]の第5奇数制御ノード1Qmoはハイ電圧を有するラインセンシング準備信号LSPSのラインセンシング選択パルスLSP1とハイ電圧の第n−2キャリー信号CS[n−2]に応答する第1センシング制御回路SCC1の動作によって第1ゲート高電位電圧GVdd1で充電される。そして、第nステージ回路ST[n]の第1奇数制御ノード1Qoは第1表示期間td1で充電された第1ゲート高電位電圧GVdd1に維持される。第n+1ステージ回路ST[n+1]の第1偶数制御ノード2Qeはハイ電圧の第n−2キャリー信号CS[n−2]に応答する第2ノード制御回路NCC2の動作によって第1ゲート高電位電圧GVdd1で充電される。第1偶数制御ノード2Qeに充電される第1ゲート高電位電圧GVdd1は第1ゲート高電位電圧ラインから2個のTFT T1、T2を介して供給されるので、第1偶数制御ノード2Qeの電圧充電特性が増加することができる。第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboは第1奇数制御ノード1Qoの充電電圧に応答する第1インバーター回路IC1の動作によって第3ゲート低電位電圧GVss3に維持される。第nステージ回路ST[n+1]の第3偶数制御ノード2Qbeは第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboと連結されているので、第3ゲート低電位電圧GVss3に維持される。第n+1ステージ回路ST[n+1]の第2偶数制御ノード2Qboは第1偶数制御ノード2Qeの充電電圧に応答する第2インバーター回路IC2の動作によって第3ゲート低電位電圧GVss3に維持される。第nステージ回路ST[n]の第3奇数制御ノード1Qbeは第n+1ステージ回路ST[n+1]の第2偶数制御ノード2Qboと連結されているので、第3ゲート低電位電圧GVss3に維持される。
映像表示区間IDPの第2表示期間td2で、第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]、第nセンスシフトクロックSECLK[n]、及び第nキャリーシフトクロックCRCLK[n]のそれぞれがロー電圧に維持されることにより、第1奇数制御ノード1Qoでブートストラッピングが発生しないから、第1出力バッファー回路OBC1の奇数プルアップTFT T29、T32、T35のそれぞれはターンオンされずにターンオフ状態を維持する。そして、第n+1スキャンシフトクロックSCCLK[n+1]、第n+1センスシフトクロックSECLK[n+1]、及び第n+1キャリーシフトクロックCRCLK[n+1]のそれぞれがロー電圧に維持されることにより、第1偶数制御ノード2Qeでブートストラッピングが発生しないから、第2出力バッファー回路OBC2の偶数プルアップTFT T29、T32、T35のそれぞれはターンオンされずにターンオフ状態を維持する。
図10及び図11cを参照すると、本明細書の一例による表示モードの映像表示区間IDPのうち第3表示期間td3の間、第nステージ回路ST[n]の第2〜第5奇数制御ノード1Qbo、1Qbe、1Qho、1Qmo、及び第n+1ステージ回路ST[n+1]の第1〜第5偶数制御ノード2Qe、2Qbo、2Qbe、2Qhe、2Qmeのそれぞれは第2表示期間td2での電圧状態をそのまま維持する。
映像表示区間IDPの第3表示期間td3の間、第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]、第nセンスシフトクロックSECLK[n]、及び第nキャリーシフトクロックCRCLK[n]のそれぞれがハイ電圧で入力されることにより、第1奇数制御ノード1Qoでブートストラッピングが発生し、これにより第1出力バッファー回路OBC1の奇数プルアップTFT T29、T32、T35のそれぞれが完全にターンオンされる。これにより、第nステージ回路ST[n]は第1出力ノードNo1を介してハイ電圧の第1スキャンパルスSCP1を有する第nスキャン信号SC[n]を出力し、第2出力ノードNo2を介してハイ電圧の第1センスパルスSEP1を有する第nセンス信号SE[n]を出力し、第3出力ノードNo3を介してハイ電圧を有する第nキャリー信号CS[n]を出力する。よって、第n水平ラインに配置されているピクセルに対する映像データアドレシング期間が遂行されることができる。
映像表示区間IDPの第3表示期間td3で、第n+1スキャンシフトクロックSCCLK[n+1]、第n+1センスシフトクロックSECLK[n+1]、及び第n+1キャリーシフトクロックCRCLK[n+1]のそれぞれがロー電圧に維持された後、クロック非重畳区間の間にハイ電圧で入力されることにより、第1偶数制御ノード2Qeでブートストラッピングが発生し、これにより第2出力バッファー回路OBC2の偶数プルアップTFT T29、T32、T35のそれぞれが完全にターンオンされる。これにより、第n+1ステージ回路ST[n+1]は、第1出力ノードNo1を介してハイ電圧の第1スキャンパルスSCP1を有する第n+1スキャン信号SC[n+1]を出力し、第2出力ノードNo2を介してハイ電圧の第1センスパルスSEP1を有する第n+1センス信号SE[n+1]を出力し、第3出力ノードNo3を介してハイ電圧を有する第n+1キャリー信号CS[n+1]を出力する。よって、第n+1水平ラインに配置されているピクセルに対する映像データアドレシング期間が遂行されることができる。
図10及び図11dを参照すると、本明細書の一例による表示モードの映像表示区間IDPのうち第3表示期間td3の後、第nステージ回路ST[n]の第5奇数制御ノード1Qmoは充電状態をそのまま維持する。
映像表示区間IDPの第3表示期間td3の後、第nステージ回路ST[n]の第1奇数制御ノード1Qoはハイ電圧の第n+4キャリー信号CS[n+4](又は第n+3キャリー信号CS[n+3])に応答する第1ノード制御回路NCC1の動作によって第3ゲート低電位電圧GVss3で放電される。第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboは第1奇数制御ノード1Qoの放電に応答する第1インバーター回路IC1の動作によって第3ゲート高電位電圧GVddoで充電される。これにより、第1出力バッファー回路OBC1は、奇数プルダウンTFT T30、T33、T36のそれぞれが第2奇数制御ノード1Qboの充電電圧によってターンオンされることにより、第1出力ノードNo1を介してロー電圧を有する第nスキャン信号SC[n]を出力し、第2出力ノードNo2を介してロー電圧を有する第nセンス信号SE[n]を出力し、第3出力ノードNo3を介してロー電圧を有する第nキャリー信号CS[n]を出力する。よって、第n水平ラインに配置されているピクセルはアドレシングされた映像データ電圧に対応するデータ電流によって発光することができる。
映像表示区間IDPの第3表示期間td3の後、第n+1ステージ回路ST[n+1]の第1偶数制御ノード2Qeはハイ電圧の第n+4キャリー信号CS[n+4]に応答する第2ノード制御回路NCC2の動作によって第3ゲート低電位電圧GVss3で放電される。第n+1ステージ回路ST[n+1]の第3偶数制御ノード2Qbeは第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboに連結されているので、第3ゲート高電位電圧GVddoで充電される。これにより、第2出力バッファー回路OBC2は偶数プルダウンTFT T31、T34、T37のそれぞれが第3偶数制御ノード2Qbeの充電電圧によってターンオンされることにより、第1出力ノードNo1を介してロー電圧を有する第n+1スキャン信号SC[n+1]を出力し、第2出力ノードNo2を介してロー電圧を有する第n+1センス信号SE[n+1]を出力し、第3出力ノードNo3を介してロー電圧を有する第n+1キャリー信号CS[n+1]を出力する。よって、第n+1水平ラインに配置されているピクセルはアドレシングされた映像データ電圧に対応するデータ電流によって発光することができる。
図10及び図11eを参照すると、本明細書の一例による表示モードのブラック表示区間BDPの間、第nステージ回路ST[n]の第5奇数制御ノード1Qmoは充電状態をそのまま維持する。
ブラック表示区間BDPの第1ブラック期間tb1の間、第nステージ回路ST[n]の第1奇数制御ノード1Qoはハイ電圧の第n−3キャリー信号CS[n−3]に応答する第1ノード制御回路NCC1の動作によって第1ゲート高電位電圧GVdd1で充電される。第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboは第1奇数制御ノード1Qoの充電電圧に応答する第1インバーター回路IC1の動作によって第3ゲート低電位電圧GVss3で放電される。
ブラック表示区間BDPの第1ブラック期間tb1で、第nステージ回路ST[n]の第1奇数制御ノード1Qoに充電される第1ゲート高電位電圧GVdd1は第1ゲート高電位電圧ラインから2個のTFT T1、T2を介して供給されるので、第1奇数制御ノード1Qoの電圧充電特性が増加することができる。
ブラック表示区間BDPの第1ブラック期間tb1の間、第n+1ステージ回路ST[n+1]の第1偶数制御ノード2Qeは第nステージ回路ST[n]の第1奇数制御ノード1Qoの充電電圧に応答する第2インバーター回路IC2の動作によって第3ゲート低電位電圧GVss3で放電される。第n+1ステージ回路ST[n+1]の第2偶数制御ノード2Qboは第nステージ回路ST[n]の第3奇数制御ノード1Qbeと連結されているので、第3ゲート低電位電圧GVss3に維持される。第n+1ステージ回路ST[n+1]の第3偶数制御ノード2Qbeは第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboと連結されているので、第3ゲート低電位電圧GVss3に維持される。
ブラック表示区間BDPの第1ブラック期間tb1の後、第2ブラック期間tb2と第3ブラック期間tb3で、第nステージ回路ST[n]の第5奇数制御ノード1Qmoが充電状態をそのまま維持し、第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]のみハイ電圧で入力されることを除き、図11dに示す第2表示期間td2と第3表示期間td3と実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略する。よって、ブラック表示区間BDPの第2ブラック期間tb2と第3ブラック期間tb3の間、第n水平ラインに配置されているピクセルはハイ電圧の第2スキャンパルスSCP2を有する第nスキャン信号SC[n]によってブラックデータ電圧がアドレシングされることにより、ブラック映像を表示することができる。
図10及び図11fを参照すると、本明細書の一例によるセンシングモードの実時間センシング区間RSPのうち第1センシング期間ts1で、第nステージ回路ST[n]の第1奇数制御ノード1Qoはハイ電圧の第1リセット信号RST1に応答する第1センシング制御回路SCC1の動作によって第1ゲート高電位電圧GVdd1で充電される。第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboは第1奇数制御ノード1Qoの充電電圧に応答する第1インバーター回路IC1の動作によって第3ゲート低電位電圧GVss3で放電される。
実時間センシング区間RSPの第1センシング期間ts1の間、第n+1ステージ回路ST[n+1]の第1偶数制御ノード2Qeはハイ電圧の第1リセット信号RST1に応答する第2センシング制御回路SCC2の動作によって第nステージ回路ST[n]の共有ノードNsを介して供給される第1ゲート高電位電圧GVdd1で充電される。第n+1ステージ回路ST[n+1]の第2偶数制御ノード2Qboは第1偶数制御ノード2Qeの充電電圧に応答する第2インバーター回路IC2の動作によって第3ゲート低電位電圧GVss3で放電される。
実時間センシング区間RSPの第1センシング期間ts1で、第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]、及び第nセンスシフトクロックSECLK[n]のそれぞれがロー電圧に維持されることにより、第1奇数制御ノード1Qoでブートストラッピングが発生しないから、第1出力バッファー回路OBC1の奇数プルアップTFT T29、T32、T35のそれぞれはターンオンされずにターンオフ状態を維持する。これと同様に、実時間センシング区間RSPの第1センシング期間ts1で、第n+1スキャンシフトクロックSCCLK[n+1]、第n+1センスシフトクロックSECLK[n+1]、及び第n+1キャリーシフトクロックCRCLK[n+1]のそれぞれがロー電圧に維持されることにより、第1偶数制御ノード2Qeでブートストラッピングが発生しないから、第2出力バッファー回路OBC2の偶数プルアップTFT T29、T32、T35のそれぞれはターンオンされずにターンオフ状態を維持する。
図10及び図11gを参照すると、本明細書の一例によるセンシングモードの実時間センシング区間RSPのうち第2センシング期間ts2の間、第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]及び第nセンスシフトクロックSECLK[n]のそれぞれがハイ電圧で入力され、第nキャリーシフトクロックCRCLK[n]がロー電圧で入力されることにより、第1奇数制御ノード1Qoでブートストラッピングが発生し、これにより第1出力バッファー回路OBC1の奇数プルアップTFT T29、T32、T35のそれぞれが完全にターンオンされる。これにより、第nステージ回路ST[n]は、第1出力ノードNo1を介してハイ電圧を有する第3スキャンパルスSCP3を有する第nスキャン信号SC[n]を出力し、第2出力ノードNo2を介してハイ電圧を有する第2センスパルスSEP2を有する第nセンス信号SE[n]を出力し、第3出力ノードNo3を介してロー電圧を有する第nキャリー信号CS[n]を出力する。よって、実時間センシング区間RSPの第2センシング期間ts2の間、第n水平ラインに配置されているピクセルに対するセンシングデータアドレシング期間が遂行されることができる。
実時間センシング区間RSPの第2センシング期間ts2で、第n+1スキャンシフトクロックSCCLK[n+1]、第n+1センスシフトクロックSECLK[n+1]、及び第n+1キャリーシフトクロックCRCLK[n+1]のそれぞれがロー電圧に維持されることにより、第1偶数制御ノード2Qeでブートストラッピングが発生しないから、第2出力バッファー回路OBC2の偶数プルアップTFT T29、T32、T35のそれぞれはターンオンされずにターンオフ状態を維持する。
実時間センシング区間RSPの第3センシング期間ts3の後、第4センシング期間ts4の間、第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]と第nキャリーシフトクロックCRCLK[n]のそれぞれがロー電圧で入力され、第nセンスシフトクロックSECLK[n]がハイ電圧に維持されることにより、第1出力バッファー回路OBC1の奇数プルアップTFT T29、T32、T35のそれぞれがターンオン状態に維持される。これにより、第nステージ回路ST[n]は第1出力ノードNo1を介してロー電圧を有する第nスキャン信号SC[n]を出力し、第2出力ノードNo2を介してハイ電圧を有する第2センスパルスSEP2を有する第nセンス信号SE[n]をそのまま出力し、第3出力ノードNo3を介してロー電圧を有する第nキャリー信号CS[n]をそのまま出力する。よって、実時間センシング区間RSPの第4センシング期間ts4の間、第n水平ラインに配置されているピクセルの駆動特性をセンシングするサンプリング期間が遂行されることができる。
実時間センシング区間RSPの第4センシング期間ts4の後、第5センシング期間ts5の間、第nスキャンシフトクロックSCCLK[n]がハイ電圧で入力され、第nセンスシフトクロックSECLK[n]がハイ電圧に維持され、第nキャリーシフトクロックCRCLK[n]がロー電圧に維持されることにより、第1出力バッファー回路OBC1の奇数プルアップTFT T29、T32、T35のそれぞれがターンオン状態に維持される。これにより、第nステージ回路ST[n]は、第1出力ノードNo1を介してハイ電圧を有する第4スキャンパルスSCP4を有する第nスキャン信号SC[n]を出力し、第2出力ノードNo2を介してハイ電圧を有する第2センスパルスSEP2を有する第nセンス信号SE[n]をそのまま出力し、第3出力ノードNo3を介してロー電圧を有する第nキャリー信号CS[n]をそのまま出力する。よって、実時間センシング区間RSPの第4センシング期間ts4の間、第n水平ラインに配置されているピクセルの発光状態を実時間センシング区間RSPの直前状態に復元するデータ復元期間が遂行されることができる。
図10及び図11hを参照すると、本明細書の一例によるセンシングモードの実時間センシング区間RSPのうち第5センシング期間ts5の間、第nステージ回路ST[n]の第1奇数制御ノード1Qoはハイ電圧の第2リセット信号RST2と第5奇数制御ノード1Qmoの充電電圧に応答する第1ノードリセット回路NRC1の動作によって第3ゲート低電位電圧GVss3で放電される。よって、第n水平ラインに配置されているピクセルに対するセンシングモードが解除されることができる。
実時間センシング区間RSPの第5センシング期間ts5の間、第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboは第1奇数制御ノード1Qoの放電電圧に応答する第1インバーター回路IC1の動作によって第3ゲート高電位電圧GVddoで充電される。これにより、第1出力バッファー回路OBC1は、奇数プルダウンTFT T30、T33、T36のそれぞれが第2奇数制御ノード1Qboの充電電圧によってターンオンされることにより、第1出力ノードNo1を介してロー電圧を有する第nスキャン信号SC[n]を出力し、第2出力ノードNo2を介してロー電圧を有する第nセンス信号SE[n]を出力し、第3出力ノードNo3を介してロー電圧を有する第nキャリー信号CS[n]を出力する。
実時間センシング区間RSPの第5センシング期間ts5の間、第n+1ステージ回路ST[n+1]の第1偶数制御ノード2Qeはハイ電圧の第2リセット信号RST2と第5奇数制御ノード1Qmoの充電電圧に応答する第2ノードリセット回路NRC2の動作によって第3ゲート低電位電圧GVss3で放電される。第n+1ステージ回路ST[n+1]の第3偶数制御ノード2Qbeは第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboと連結されているので、第3ゲート高電位電圧GVddoで充電される。これにより、第2出力バッファー回路OBC2は、偶数プルダウンTFT T31、T34、T37のそれぞれが第3偶数制御ノード2Qbeの充電電圧によってターンオンされることにより、第1出力ノードNo1を介してロー電圧を有する第n+1スキャン信号SC[n+1]を出力し、第2出力ノードNo2を介してロー電圧を有する第n+1センス信号SE[n+1]を出力し、第3出力ノードNo3を介してロー電圧を有する第n+1キャリー信号CS[n+1]を出力する。
図10及び図11iを参照すると、本明細書の一例によるセンシングモード後の表示モードの始点で、第nステージ回路ST[n]の第5奇数制御ノード1Qmoはラインセンシング準備信号LSPSのハイ電圧を有するラインセンシング解除パルスLSP2に応答する第1センシング制御回路SCC1の動作によって第n−2キャリー信号CS[n−2]のロー電圧で充電されるか放電される。そして、第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード1Qboは第3ゲート高電位電圧GVddoで充電された状態を維持する。これにより、第1出力バッファー回路OBC1は、奇数プルダウンTFT T30、T33、T36のそれぞれが第2奇数制御ノード1Qboの充電電圧によってターンオン状態に維持されることにより、第1出力ノードNo1を介してロー電圧を有する第nスキャン信号SC[n]を出力し、第2出力ノードNo2を介してロー電圧を有する第nセンス信号SE[n]を出力し、第3出力ノードNo3を介してロー電圧を有する第nキャリー信号CS[n]を出力する。
センシングモード後の表示モードの始点で、第n+1ステージ回路ST[n+1]の第3偶数制御ノード2Qbeは第nステージ回路ST[n]の第2奇数制御ノード(2Qbo)と連結されているので、第3ゲート高電位電圧GVddoで充電された状態を維持する。これにより、第2出力バッファー回路OBC2は、偶数プルダウンTFT T31、T34、T37のそれぞれが第3偶数制御ノード2Qbeの充電電圧によってターンオンされることにより、第1出力ノードNo1を介してロー電圧を有する第n+1スキャン信号SC[n+1]を出力し、第2出力ノードNo2を介してロー電圧を有する第n+1センス信号SE[n+1]を出力し、第3出力ノードNo3を介してロー電圧を有する第n+1キャリー信号CS[n+1]を出力する。
図12a及び図12bは本明細書の一例と比較例によるゲート駆動回路の各ステージ回路に具現された第1制御ノードの充電経路を示す図、図13a及び図13bは本明細書の一例と比較例によるゲート駆動回路の出力特性を示す波形図である。
図12aを参照すると、比較例によれば、各ステージ回路ST[n]に具現された第1制御ノードQo、Qeは、前端ステージ回路ST[n−3]から出力されるハイ電圧の第n−3キャリー信号CS[n−3]によってターンオンされた第1及び第2TFT T1、T2を介して供給される第n−3キャリー信号CS[n−3]のハイ電圧で充電されることができる。ここで、第n−3キャリー信号CS[n−3]のハイ電圧はキャリークロックラインから前端ステージ回路ST[n−3]のプルアップTFT T35、第1TFT T1、及び第2TFT T2を介して第1制御ノードQo、Qeに充電されることができる。これにより、比較例は、第1制御ノードQo、Qeの充電経路上に配置された3個のTFTの抵抗成分によって発生する第n−3キャリー信号CS[n−3]の電圧降下によって第1制御ノードQo、Qeの電圧充電率が低下することがある。特に、比較例は、TFTの劣化又は閾値電圧シフトによってTFTのオン電流又は移動度特性が低下するとき、第1制御ノードQo、Qeの電圧充電率がもっと低下することができる。よって、比較例によるゲート駆動回路は、TFTのオン電流低下によって第1制御ノードQo、Qeの電圧充電率が低下することにより、図13aに示すように、異常信号が出力されることがある。
図12bを参照すると、本明細書の一例によれば、各ステージ回路ST[n]に具現された第1制御ノードQo、Qeは前端ステージ回路ST[n−3]から出力されるハイ電圧の第n−3キャリー信号CS[n−3]によってターンオンされた第1及び第2TFT T1、T2を介して第1ゲート高電位電圧ラインから供給される第1ゲート高電位電圧GVdd1で充電されることができる。ここで、第1ゲート高電位電圧GVdd1は第1ゲート高電位電圧ラインから第1TFT T1及び第2TFT T2を介して第1制御ノードQo、Qeに充電されることができる。これにより、本明細書の一例は、比較例に比べ、第1制御ノードQo、Qeの充電経路上に配置されたTFTの個数の減少による抵抗成分の減少によって第1制御ノードQo、Qeの電圧充電率が向上することができる。また、本明細書の一例は、比較例によるキャリークロックではなくて直流電圧の第1ゲート高電位電圧GVdd1を第1制御ノードQo、Qeに充電することにより、第1制御ノードQo、Qeの電圧充電能力を向上させることができる。したがって、本明細書の一例によるゲート駆動回路は、第1制御ノードQo、Qeの電圧充電能力が大きく向上することにより、図13aに示すように、出力信号の出力特性が向上することができる。結果として、本明細書の一例は、TFTの劣化又は閾値電圧シフトによってTFTのオン電流又は移動度特性が低下することによる第1制御ノードQo、Qeの電圧充電率の低下によるゲート駆動回路の誤動作を防止することができる。
図14a及び図14bは本明細書の一例と比較例によるゲート駆動回路のそれぞれの第1制御ノードの充電電圧波形を示す図である。図14aに示す比較例は、第1TFTのオン電流特性が30%(a)、40%(b)、及び50%(c)低下するとき、第1制御ノードの充電電圧の波形を示し、図14bに示す本明細書の一例は、第1TFTのオン電流特性が40%(a)、50%(b)、60%(c)、70%(d)、及び80%(e)低下するとき、第1制御ノードの充電電圧波形を示す。
図14aから分かるように、比較例による第1制御ノードの電圧充電は第1TFTのオン電流特性が30%(a)及び40%(b)低下する場合に正常になされるが、第1TFTのオン電流特性が50%(c)低下する場合には正常になされないことを確認することができる。よって、比較例によるゲート駆動回路は、第1TFTのオン電流特性が50%(c)以上に低下する場合、第1制御ノードの電圧充電率の低下によって誤動作することがある。
図14bから分かるように、本明細書の一例による第1制御ノードの電圧充電は、第1TFTのオン電流特性が40%(a)、50%(b)、60%(c)、及び70%(d)低下する場合に正常になされるが、第1TFTのオン電流特性が80%(e)低下する場合に正常になされないことを確認することができる。よって、本明細書の一例によるゲート駆動回路は、第1制御ノードの電圧充電率の向上によって、第1TFTのオン電流特性が80%(e)未満に低下する場合に正常に動作することができる。よって、本明細書の一例は、第1TFTのオン電流特性の低下に対してゲート駆動回路の信頼性を向上させることができる。
本明細書によるゲート駆動回路及びこれを含む発光表示装置は以下のように説明することができる。
本明細書の一例によるゲート駆動回路は第1〜第mステージ回路を含み、第1〜第mステージ回路のそれぞれは、第1〜第3制御ノードと、第1〜第3制御ノードのそれぞれの電圧を制御するノード制御回路と、第1〜第3制御ノードのそれぞれの電圧に応じてスキャン信号、センス信号及びキャリー信号のそれぞれを出力する出力バッファー回路とを含み、ノード制御回路は、前端ステージ回路から供給される第1前端キャリー信号に応じて第1ゲート高電位電圧を第1制御ノードに充電するノードセットアップ回路を含むことができる。
本明細書の一例によれば、第1ゲート高電位電圧は第1ゲート高電位電圧ラインから2個の薄膜トランジスタを通過して第1制御ノードに供給されることができる。
本明細書の一例によれば、ノードセットアップ回路は、第1ゲート高電位電圧を伝達する第1ゲート高電位電圧ラインと第1制御ノードとの間に電気的に直列接続され、第1電圧の第1前端キャリー信号により一緒にターンオンされる第1薄膜トランジスタ及び第2薄膜トランジスタを含むことができる。
本明細書の一例によれば、ノードセットアップ回路は、第1薄膜トランジスタと第2薄膜トランジスタとの間の第1連結ノードに第2ゲート高電位電圧を常に供給する第3薄膜トランジスタをさらに含むことができる。
本明細書の一例によれば、第2ゲート高電位電圧は第1ゲート高電位電圧より低くてもよい。
本明細書の一例によれば、第3薄膜トランジスタは、第2ゲート高電位電圧を伝達する第2ゲート高電位電圧ラインと第1連結ノードとの間に電気的に直列接続され、第2ゲート高電位電圧により一緒にターンオンされる第3−1薄膜トランジスタ及び第3−2薄膜トランジスタを含むことができる。
本明細書の一例によれば、第1〜第mステージ回路の中で第nステージ回路に具現された第2制御ノードは第n+1ステージ回路に具現された第3制御ノードと電気的に連結され、第nステージ回路に具現された第3制御ノードは第n+1ステージ回路に具現された第2制御ノードと電気的に連結されることができる。
本明細書の一例によれば、第1〜第mステージ回路のそれぞれは、第1制御ノードの電圧に応じて第2制御ノードの電圧を制御するインバーター回路と、第1前端キャリー信号に応じて第2制御ノードの電圧をゲート低電位電圧にリセットさせるノードリセット回路とをさらに含むことができる。
本明細書の一例によれば、第nステージ回路のインバーター回路は第n+1ステージ回路の第1制御ノードの電圧に応じて第nステージ回路の第2制御ノードの電圧をさらに制御し、第n+1ステージ回路のインバーター回路は第nステージ回路の第1制御ノードの電圧に応じて第n+1ステージ回路の第2制御ノードの電圧をさらに制御することができる。
本明細書の一例によれば、第1〜第mステージ回路のそれぞれは、メモリノードと、メモリノードの電圧と第1制御ノードの電圧のそれぞれを制御するセンシング制御回路とをさらに含み、第nステージ回路のセンシング制御回路は、ラインセンシング準備信号と前端ステージ回路から供給される第2前端キャリー信号に応じてメモリノードの電圧を制御し、メモリノードの電圧に応じて第1ゲート高電位電圧を共有ノードに出力し、第1リセット信号とメモリノードの電圧に応じて第1ゲート高電位電圧を第1制御ノードに供給するセンシング制御回路をさらに含むことができる。
本明細書の一例によれば、第1〜第mステージ回路のそれぞれのセンシング制御回路は表示パネルオン信号に応じて第1制御ノードの電圧をゲート低電位電圧にリセットさせることができる。
本明細書の一例によれば、第nステージ回路のノードリセット回路は第1リセット信号とメモリノードの電圧に応じて第nステージ回路の第1制御ノードの電圧をゲート低電位電圧で放電させ、第2リセット信号とメモリノードの電圧に応じて第nステージ回路の第1制御ノードの電圧をゲート低電位電圧で放電させることができる。
本明細書の一例によれば、第n+1ステージ回路のセンシング制御回路は第nステージ回路のメモリノードと電気的に連結され、第1リセット信号に応じて第nステージ回路の共有ノードを介して供給される第1ゲート高電位電圧を第n+1ステージ回路の第1制御ノードに供給することができる。
本明細書の一例によれば、第n+1ステージ回路のノードリセット回路は第1リセット信号とメモリノードの電圧に応じて第n+1ステージ回路の第1制御ノードの電圧をゲート低電位電圧で放電させ、第2リセット信号とメモリノードの電圧に応じて第n+1ステージ回路の第1制御ノードの電圧をゲート低電位電圧で放電させることができる。
本明細書の一例によれば、第1〜第mステージ回路のそれぞれは各フレーム期間の垂直アクティブ区間でスキャン信号、センス信号及びキャリー信号のそれぞれを順次出力し、第1〜第mステージ回路のいずれか一つは各フレーム期間の垂直ブランク区間でスキャン信号とセンス信号を出力することができる。
本明細書の一例による発光表示装置は、複数のピクセル、複数のピクセルに連結された第1ゲートライン及び第2ゲートラインを有する複数のゲートライングループ、及び複数のピクセルに連結され、複数のゲートライングループと交差する複数のデータライン及び複数のレファレンスラインを含む発光表示パネルと、複数のゲートライングループに連結されたゲート駆動回路部と、複数のデータラインと複数のレファレンスラインとに連結されたデータ駆動回路部と、ゲート駆動回路部とデータ駆動回路部のそれぞれの駆動タイミングを制御するタイミング制御部とを含み、ゲート駆動回路部は第1〜第mステージ回路を含み、第1〜第mステージ回路のそれぞれは、第1〜第3制御ノードと、第1〜第3制御ノードのそれぞれの電圧を制御するノード制御回路と、第1〜第3制御ノードのそれぞれの電圧によってスキャン信号、センス信号及びキャリー信号のそれぞれを出力する出力バッファー回路とを含み、ノード制御回路は、前端ステージ回路から供給される第1前端キャリー信号に応じて第1ゲート高電位電圧を第1制御ノードに充電するノードセットアップ回路を含むことができる。
本明細書の一例によれば、タイミング制御部は発光表示パネルを表示モードとセンシングモードで制御し、ゲート駆動回路部はセンシングモードで複数のゲートライングループのいずれか一つにスキャン信号及びセンス信号を供給し、データ駆動回路部はセンシングモードでスキャン信号と同期するセンシングデータ電圧を複数のデータラインに供給し、複数のレファレンスラインを介してピクセルの駆動特性をセンシングすることができる。
本明細書の一例によれば、タイミング制御部は垂直ブランク区間で発光表示パネルをセンシングモードで制御することができる。
本明細書の一例によれば、タイミング制御部は表示モードを映像表示区間及びブラック表示区間に制御し、ゲート駆動回路部はブラック表示区間に複数のゲートライングループの少なくとも一つである第1ゲートラインにスキャン信号のみ供給し、データ駆動回路部はブラック表示区間にスキャン信号と同期するブラックデータ電圧を複数のデータラインに供給することができる。
本明細書の一例によれば、複数のピクセルのそれぞれは映像表示区間に映像を表示し、ブラック表示区間にブラック映像を表示することができる。
本明細書の一例によれば、ゲート駆動回路部は、各フレーム期間の垂直アクティブ区間にスキャン信号及びセンス信号を複数のゲートライングループに順次供給し、各フレーム期間の垂直ブランク区間に複数のゲートライングループのいずれか一つのゲートライングループにスキャン信号及びセンス信号を出力することができる。
本明細書によるゲート駆動回路及びこれを含む発光表示装置は発光表示パネル及び/又は発光表示パネルに内蔵されたゲート駆動回路を含む全ての電子機器に適用可能である。例えば、本明細書によるゲート駆動回路及びこれを含む発光表示装置は、モバイルデバイス、映像電話機、スマートワッチ(smart watch)、ワッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable device)、フォルダブル機器(foldable device)、ローラブル機器(rollable device)、ベンダブル機器(bendable device)、フレキシブル機器(flexible device)、カーブ機器(curved device)、電子手帳、電子本、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、テレビ、ウォールペーパー(wall paper)表示装置、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートブック型PC、モニター、カメラ、カムコーダー、及び家電機器などに適用可能である。
上述した本明細書の多様な例で説明した特徴、構造、効果などは本明細書の少なくとも一例に含まれるが、必ずしも一例にのみ限定されるものではない。また、本明細書の少なくとも一例で例示した特徴、構造、効果などは本明細書の技術思想が属する分野で通常の知識を有する者によって他の例でも組合せ又は変形されて実施可能である。したがって、このような組合せ及び変形に係る内容は本明細書の技術範囲又は権利範囲に含まれるものと解釈すべきである。
以上で説明した本明細書は前述した実施例及び添付図面に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想を逸脱しない範疇内でさまざまな置換、変形及び変更が可能であるというのは本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は後述する特許請求範囲によって決定され、特許請求範囲の意味及び範囲とその等価概念から導出される全ての変更又は変形の形態は本明細書の範疇に含まれるものと解釈すべきである。