JP2021109590A - ホイールアライメント調整装置 - Google Patents

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幸治 清水
直樹 市川
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Abstract

【課題】二つのタイプのホイールアライメント調整機構に共通して使用可能とする。【解決手段】第1調整機構50を調整する場合、調整ホルダ12を反転させずに、調整ソケット11にカムボルト51の頭部51aを嵌合する一方で締付ソケット21にロックナット52を嵌合すると、ロックナット52およびカムボルト51をそれぞれ回動操作することが可能になる。一方、第2調整機構60を調整する場合、調整ホルダ12を反転させて、調整ホルダ12の貫通孔12aに締付ソケット21を回動可能に嵌め入れてから、締付ソケット21にロックナット62を嵌合する一方で第2締付カムプレート64の六角形筒部64aを調整ソケット11に嵌合すると、ロックナット62を回動操作することが可能になるとともに、第2締付カムプレート64を介してカムボルト61を回動操作することが可能になる。【選択図】図12

Description

本発明は、ホイールアライメント調整装置に関する。
例えば特許文献1に示すホイールアライメント調整装置は、調整ソケット、締付ソケット、動作部、制御手段等を備えている。
前記調整ソケットおよび前記締付ソケットは、それぞれ回動可能にかつ互いに同軸に対向するように配置されている。
前記動作部および前記制御手段は、車体のサスペンションメンバ側に設けられているブラケットに挿通されるホイールアライメント調整用のカムボルトを前記調整ソケットで回動することによりホイールアライメントを調整するとともに、前記ロックナットを前記締付ソケットで締め付けることにより前記カムボルトを前記ブラケットに固定する。
前記カムボルトの頭部には調整カムプレートが回転一体に取り付けられており、前記カムボルトの軸部の先端側には締付カムプレートが回転一体に取り付けられている。
従来、前記締付カムプレートが偏心円板のみで形成されているタイプのホイールアライメント調整機構が主流であったので、前記特許文献1に示すホイールアライメント調整装置は前記タイプのホイールアライメント調整機構のみに使用することが可能な構成になっている。
特開2017−197030号公報
近年では、車両の多様化により、車両の種類によっては、前記カムボルトの周辺に前記調整ソケットを配置させるためのスペースを確保できない状況になることが想定される。
このような状況に対処するためには、例えば前記締付カムプレートの片面に軸方向一方に張り出す六角形筒部を一体に設け、この六角形筒部を調整ソケットで回動操作することにより前記カムボルトを間接的に回動操作することが考えられる。このような場合には、上記特許文献1に示すホイールアライメント調整装置を使用することができない。
このように、前記締付カムプレートが偏心円板のみで形成されているタイプのホイールアライメント調整機構と、前記締付カムプレートに六角形筒部を設けるタイプのホイールアライメント調整機構とが車両に採用される場合、それらを調整するには、それぞれに専用のホイールアライメント調整装置が必要になる。
そのため、ホイールアライメント調整を行う作業所に、前記二つのタイプのホイールアライメント調整機構の個々に対応する専用のホイールアライメント調整装置を装備する必要があるが、その場合、前記作業所において広い設置スペースが必要になるとともに設備コストが増大することが懸念される。
このような事情に鑑み、本発明は、二つのタイプのホイールアライメント調整機構に共通して使用可能なホイールアライメント調整装置の提供を目的としている。
本発明は、車両のブラケットに挿通されかつ頭部が多角形とされるカムボルトと、前記カムボルトの頭部よりも小さいサイズとされかつ前記カムボルトの軸部先端側に螺合されることによって前記ブラケットに前記カムボルトを固定するロックナットと、前記カムボルトの頭部側に回転一体に設けられる調整カムプレートと、前記カムボルトの軸部における前記ロックナット寄りに回転一体に取り付けられる第1締付カムプレートまたは前記第1締付カムプレートと同一のカムプレートの片面に前記カムボルトの頭部と同一サイズの多角形筒部が軸方向一方に張り出すように一体に設けられてなる第2締付カムプレートと、を含むホイールアライメント調整機構を操作するホイールアライメント調整装置であって、前記カムボルトの頭部または前記第2締付カムプレートの多角形筒部に嵌合される調整ソケットと、この調整ソケットを保持する調整ホルダと、前記調整ソケットを回動する調整側駆動系と、前記ロックナットに嵌合される締付ソケットと、この締付ソケットを保持する締付ホルダと、前記締付ソケットを回動する締付側駆動系と、前記調整ホルダおよび前記締付ホルダの少なくともいずれか一方を他方に接近または離隔させるための変位機構と、前記調整ホルダおよび前記締付ホルダの少なくともいずれか一方の他方に対向する向きを反転させるための反転機構と、を備え、前記調整ソケットおよび前記締付ソケットは、同軸に対向するように前記調整ホルダおよび前記締付ホルダに保持されており、前記調整ホルダおよび前記締付ホルダのうち、前記反転される方のホルダには、残りのホルダに保持されるソケットが回動可能な状態で嵌め入れられかつ当該嵌め入れられた状態において前記両方のソケットを同軸に連通させるための貫通孔が設けられていることを特徴としている。
この構成であれば、前記カムボルトの頭部を回動操作してホイールアライメントを調整する第1タイプのホイールアライメント調整機構と、前記第2締付カムプレートを回動操作してホイールアライメントを調整する第2タイプのホイールアライメント調整機構とに共通して使用することが可能になる。
具体的に、前記第1タイプのホイールアライメント調整機構を調整対象とする場合には、前記調整ソケットと前記締付ソケットとを対向させている状態において、前記調整ソケットに前記カムボルトの頭部を嵌合する一方で前記締付ソケットに前記ロックナットを嵌合すると、前記ロックナットおよび前記カムボルトをそれぞれ回動操作することが可能になる。これにより、前記第1タイプのホイールアライメント調整機構を調整することが可能になる。
一方、前記第2タイプのホイールアライメント調整機構を調整対象とする場合には、前記調整ソケットと前記締付ソケットとを対向させている状態において、前記調整ソケットおよび前記締付ソケットの少なくともいずれか一方を他方に対向する向きに反転させて、当該反転されたソケット側のホルダの貫通孔に残りのホルダに保持されるソケットを回動可能な状態で嵌め入れてから、前記貫通孔に嵌め入れたソケットに前記カムボルトに螺合装着されているロックナットを嵌合する一方で、前記カムボルトに回転一体とされる第2締付カムプレートの多角形筒部を前記反転されたソケットに嵌合すると、前記ロックナットを回動操作することが可能になるとともに、前記第2締付カムプレートを介して前記カムボルトを回動操作することが可能になる。これにより、前記第2タイプのホイールアライメント調整機構を調整することが可能になる。
ところで、上記ホイールアライメント調整装置において、前記カムボルトの頭部および前記第2締付カムプレートの多角形筒部は前記ロックナットよりも大きいサイズとされ、前記調整ソケットは前記締付ソケットよりも大きいサイズとされる。
本発明に係るホイールアライメント調整装置は、カムボルトの頭部を回動操作してホイールアライメントを調整する第1タイプのホイールアライメント調整機構と、前記カムボルトの軸部先端側に回転一体に取り付けられる第2締付カムプレートを回動操作してホイールアライメントを調整する第2タイプのホイールアライメント調整機構とに共通して使用することが可能になる。
これにより、ホイールアライメント調整を行う作業所における設置スペースならびに設備コストの増大を抑制することが可能になる。
本発明に係るホイールアライメント調整装置の一実施形態を示す概略構成図である。 第1タイプのホイールアライメント調整機構を示す断面図である。 第2タイプのホイールアライメント調整機構を示す断面図である。 図2および図3のカムボルトの頭部側を示す側面図である。 図2のロックナット側を示す側面図である。 図3のロックナット側を示す側面図である。 第1タイプのホイールアライメント調整機構の調整作業における初期工程を説明するための図である。 図7に続く工程を説明するための図である。 図8に続く工程を説明するための図である。 第2タイプのホイールアライメント調整機構の調整作業における初期工程を説明するための図である。 図10に続く工程を説明するための図である。 図11に続く工程を説明するための図である。 図12に続く工程を説明するための図である。 図13に続く工程を説明するための図である。 図14に続く工程を説明するための図である。 図12に示す工程の他例を説明するための図である。 図16に続く工程を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図15に本発明の一実施形態を示している。従来から車両40の走行性能を高めるために、車両40に取り付けられている車輪のホイールのアライメント(トー角、キャンバー角、キャスター角等)を調整することが行われる。
このホイールアライメントの調整対象としては、図2に示す第1タイプのホイールアライメント調整機構(以下では第1調整機構と略称する)50と、図3に示す第2タイプのホイールアライメント調整機構(以下では第2調整機構と略称する)60とがある。
第1、第2調整機構50,60は、車両40のサスペンションメンバ(図示省略)側のブラケット41にアーム42を連結する部位に設けられている。
第1調整機構50は、カムボルト51、ロックナット52、調整カムプレート53、第1締付カムプレート54を含む。
第2調整機構60は、カムボルト61、ロックナット62、調整カムプレート63、第2締付カムプレート64を含む。
カムボルト51,61は、外周面が六角形状の頭部51a,61aと、軸部51b,61bと、を有している。
このカムボルト51,61は、ブラケット41のボルト挿通孔41aに突き抜けるようにブッシュ43を介して挿通される。
なお、カムボルト51,61は、例えば水平方向に沿う横向き姿勢とされている。この横向き姿勢とは、完全な水平方向に沿う姿勢だけでなく、水平方向に対して適宜傾いた姿勢も含まれる。また、ボルト挿通孔41aは、図4から図6に示すように、円形ではなく小判形状のような長孔とされている。
ロックナット52,62は、外周面が六角形状に形成されており、座金部が一体に形成されている。このロックナット52,62は、カムボルト51,61においてブラケット41のボルト挿通孔41aから突き出た部分に螺合される。但し、ロックナット52,62は六角形状のみに限定されず、多角形状であればよい。
調整カムプレート53,63および第1締付カムプレート54は偏心円板とされているが、第2締付カムプレート64は、第1締付カムプレート54と同一の偏心円板の片面に六角形筒部64aが軸方向一方に張り出すように一体に設けられた構成になっている。調整カムプレート53,63および第1、第2締付カムプレート54,64はブラケット41の一対のカム受け部41bの間に配置されている。
六角形筒部64aの中心孔は、第2締付カムプレート64の偏心孔と連通している。この六角形筒部64aは、カムボルト51の頭部51aと同一サイズとされている。
なお、ロックナット52,62は、第2締付カムプレート64の六角形筒部64aおよびカムボルト51の頭部51aよりもサイズが小さく設定されている。
また、六角形筒部64aおよびカムボルト51,61の頭部51a,61aの外形は、例えば三角形、四角形、五角形等、任意とすることができる。但し、カムボルト61の頭部61aは多角形状である必要はない。
調整カムプレート53,63は、カムボルト51,61の頭部51a,61aに回転一体になっている。
この回転一体とする手法としては、カムボルト51,61の軸部に調整カムプレート53,63の偏心孔をセレーション嵌合する形態、またはカムボルト51,61に調整カムプレート53,63を一体に形成する形態等が挙げられる。
第1、第2締付カムプレート54,64は、カムボルト51,61の軸部51b,61bの先端側に回転一体となるように嵌合されている。
この回転一体とする手法としては、例えばキーと呼ばれる凸部とキー溝と呼ばれる凹部とを、第1、第2締付カムプレート54,64と軸部51b,61b(図示省略)とに振り分けて設け、それらを軸方向から嵌め合わせる形態等が挙げられる。
なお、調整カムプレート53,63および第1、第2締付カムプレート54,64は、ブラケット41の外側に配置される。
そして、第1調整機構50でのホイールアライメント調整は、ロックナット52を緩めてからカムボルト51を直接的に回動操作することにより行う一方、第2調整機構60でのホイールアライメント調整は、ロックナット62を緩めてから第2締付カムプレート64の六角形筒部64aを回動操作してカムボルト61を間接的に回動操作することにより行う。
なお、図4または図6に示す状態において、カムボルト51,61または第2締付カムプレート64の六角形筒部64aを左回転または右回転させると、カムボルト51,61の軸部51b,61bが長孔からなるボルト挿通孔41a内において右側または左側にスライドされることになって、ブラケット41に対するアーム42の位置が変化されることになるので、ホイールアライメントが調整されることになる。
この実施形態のホイールアライメント調整システムは、図1に示すように、ホイールアライメント計測器1、ホイールアライメント調整装置2、ロボットアーム3、制御装置4等を備えている。
ホイールアライメント計測器1は、車両40に取り付けられている車輪のホイールアライメントを計測するもので、公知の構成とされる。
調整装置2は、制御装置4の動作指令に基づいて第1、第2調整機構50,60を操作するもので、後で詳細に説明するが、調整ツール10、締付ツール20を有している。
ロボットアーム3は、制御装置4の動作指令に基づいて調整装置2(調整ツール10、締付ツール20)の姿勢および位置を変更する。
このロボットアーム3は、例えば調整装置2を水平2軸方向(X軸方向およびY軸方向)に移動させる動作と、調整装置2を鉛直方向(Z軸方向)に移動させる動作と、調整装置2を鉛直線(Z軸)周りに旋回させる動作(横首振り動作ともいう)と、調整装置2を鉛直方向に傾かせる動作(縦首振り動作ともいう)と、を行うものであって、例えば多関節機構、モータならびに動力伝達機構等を備える公知の構成とすることができるので、ここでの詳細な図示や説明を割愛している。
制御装置4は、ホイールアライメント計測器1の計測結果に応じて調整装置2(調整ツール10、締付ツール20)の動作を制御することによりホイールアライメントを調整する機能を、少なくとも有している。
この機能については、後で詳細に説明するが、一般的な手法と同様に、締付ツール20でロックナット52,62を緩めてから、ホイールアライメントの目標値に対するホイールアライメント計測器1の計測値のずれを補正するように調整ツール10でカムボルト51,61を適宜左回転または右回転させることによりホイールアライメントを調整し、この後、締付ツール20でロックナット52,62を締め付けることによりブラケット41にカムボルト51,61を固定する。但し、ロックナット52,62が締められていない状態で着手する場合には、前記のように締付ツール20でロックナット52,62を緩める必要はない。
次に、調整ツール10および締付ツール20の詳細について説明する。
調整ツール10は、カムボルト51,61を回動(左回転または右回転)することによりホイールアライメントを調整するものであって、調整ソケット11、調整ホルダ12、調整側駆動系13、調整側直動シリンダ(変位機構)14、反転機構15等を備えている。
調整ソケット11は、カムボルト51,61の頭部51a,61aに嵌合されるもので、カムボルト51,61を回動する。
調整ホルダ12は、調整ソケット11を保持するもので、リニアガイド25に直線変位自在に搭載されている。リニアガイド25は、ロボットアーム3に取り付けられている。
調整側駆動系13は、調整ソケット11を回動するものであって、例えばモータ13a、減速機13b、不図示の歯車式動力伝達機構等を備える公知の構成(例えば上記特許文献1等)と同様とすることができるので、ここでの詳細な図示や説明を割愛している。前記歯車式動力伝達機構は調整ホルダ12内に設けられる。
調整側直動シリンダ14は、調整ホルダ12を締付ホルダ22に対して直線的に遠近変位させる。
反転機構15は、締付ホルダ22および締付ソケット21に対向する調整ホルダ12および調整ソケット11の向きを反転させるもので、不図示の反転支軸がロボットアーム3に支持されている。
なお、調整ホルダ12には、貫通孔12aが設けられている。この貫通孔12aは、締付ソケット21が回動可能な状態で嵌め入れられるものであって、当該嵌め入れられた状態において調整ソケット11と締付ソケット21とを同軸に連通するようになっている。
締付ツール20は、カムボルト51,61に螺合されているロックナット52,62を締め付けたり緩めたりするものであって、締付ソケット21、締付ホルダ22、締付側駆動系23、締付側直動シリンダ(変位機構)24、等を備えている。
締付ソケット21は、ロックナット52,62に嵌合されるもので、ロックナット52,62を回動する。
締付ホルダ22は、締付ソケット21を保持するもので、リニアガイド25に調整ホルダ12と離隔して対向するように直線変位自在に搭載されている。
なお、図1に示すように、初期状態では、調整ソケット11と締付ソケット21とを同軸に対向させる状態になっている。
締付側駆動系23は、締付ソケット21を回動するものであって、例えばモータ23a、減速機23b、不図示の歯車式動力伝達機構等を備える公知の構成(例えば上記特許文献1等)と同様とすることができるので、ここでの詳細な図示や説明を割愛している。前記歯車式動力伝達機構は締付ホルダ22内に設けられる。
締付側直動シリンダ24は、締付ホルダ22を調整ホルダ12に対して直線的に遠近変位させる。
次に、ホイールアライメント調整の手順について詳細に説明する。
ホイールアライメントの調整対象が第1調整機構50であるのか第2調整機構60であるのかを判定し、第1調整機構50と判定した場合には、図7から図9に示す工程を行う一方で、第2調整機構60と判定した場合には図10から図15に示す工程を行う。
まず、ホイールアライメントの調整対象が第1調整機構50である場合の手順について説明する。
図1に示すように調整ソケット11と締付ソケット21とを同軸に対向させた初期状態において、調整側直動シリンダ14により調整ソケット11と締付ソケット21との対向間距離を第1調整機構50の全長寸法よりも大きくするように調整してから、図7に示すように、ロボットアーム3により調整ツール10および締付ツール20を第1調整機構50が存在する位置にまで上昇させる。
この後、図8に示すように、調整側直動シリンダ14により調整ソケット11をカムボルト51の頭部51aに嵌合するとともに、締付側直動シリンダ24により締付ソケット21をロックナット52に嵌合する。
続いて、締付側駆動系23により締付ソケット21に嵌合しているロックナット52を緩めるように回転させてから、調整側駆動系13により調整ソケット11に嵌合しているカムボルト51を適宜方向に回転させることによりホイールアライメントを調整する。
このようにしてホイールアライメントの調整が終了すると、締付側駆動系23により締付ソケット21に嵌合しているロックナット52を締め付けるように回転させてから、図9に示すように、調整側直動シリンダ14により調整ホルダ12を調整ソケット11から引き離すとともに、締付側直動シリンダ24により締付ホルダ22を締付ソケット21から引き離し、その後、図示していないが、ロボットアーム3により調整ツール10および締付ツール20を第1調整機構50の下方所定位置に下降させる。
一方、ホイールアライメントの調整対象が第2調整機構60である場合の手順について説明する。
図1に示すように調整ソケット11と締付ソケット21とを同軸に対向させた初期状態において、図10に示すように、反転機構15により調整ソケット11を反転させてから、図11に示すように、調整側直動シリンダ14により前記反転した調整ソケット11を締付ソケット21に向けて変位させることにより、調整ホルダ12の貫通孔12a内に締付ソケット21を嵌め入れる。
この後、図12に示すように、ロボットアーム3により調整ツール10および締付ツール20を第2調整機構60が存在する位置にまで上昇させる。
続いて、図13に示すように、締付側直動シリンダ24により締付ソケット21および調整ソケット11を第2調整機構60へ向けて変位させることにより、調整ソケット11を第2締付カムプレート64の六角形筒部64aに嵌合させるとともに締付ソケット21をロックナット62に嵌合させる。
さらに、締付側駆動系23により締付ソケット21に嵌合しているロックナット62を緩めるように回転させてから、調整側駆動系13により調整ソケット11に嵌合している六角形筒部64aを適宜方向に回転させることによりホイールアライメントを調整する。
このようにしてホイールアライメントの調整が終了すると、締付側駆動系23により締付ソケット21に嵌合しているロックナット62を締め付けるように回転させてから、図14に示すように、締付側直動シリンダ24により締付ホルダ22および調整ホルダ12を第2調整機構60から引き離すように変位させ、その後、ロボットアーム3により調整ツール10および締付ツール20を第2調整機構60の下方所定位置に下降させる。続いて、図15に示すように、調整側直動シリンダ14により調整ホルダ12を締付ホルダ22から引き離すように変位させるとともに、反転機構15により調整ホルダ12を図1に示す初期状態に戻すように反転させる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係るホイールアライメント調整装置によれば、カムボルト51の頭部51aを回動操作してホイールアライメントを調整する第1調整機構50と、第2締付カムプレート64の六角形筒部64aを回動操作してホイールアライメントを調整する第2調整機構60とに共通して使用することが可能になる。
具体的に、第1調整機構50を調整対象とする場合、調整ソケット11と締付ソケット21とを対向させている初期状態において、調整ソケット11にカムボルト51の頭部51aを嵌合する一方で締付ソケット21にロックナット52を嵌合すると、ロックナット52およびカムボルト51をそれぞれ回動操作することが可能になる。これにより、第1調整機構50を調整することが可能になる。
一方、第2調整機構60を調整対象とする場合、調整ソケット11と締付ソケット21とを対向させている初期状態において、調整ソケット11を締付ソケット21に対向する向きに反転させて、調整ホルダ12の貫通孔12aに締付ソケット21を回動可能な状態で嵌め入れてから、締付ソケット21にロックナット62を嵌合する一方で、第2締付カムプレート64の六角形筒部64aを調整ソケット11に嵌合すると、ロックナット62を回動操作することが可能になるとともに、第2締付カムプレート64を介してカムボルト61を回動操作することが可能になる。これにより、第2調整機構60を調整することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、図1に示すように初期状態で調整ソケット11を締付ソケット21に同軸に対向させる状態にした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば初期状態で図10に示す状態、つまり調整ソケット11の背面を締付ソケット21の正面に対向させる状態にすることが可能である。
(2)上記実施形態では、調整ツール10を反転可能に構成した例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば図示していないが、締付ツール20を反転可能に構成することが可能である。この場合には、図示していないが、締付ホルダ22に調整ソケット11を回動可能な状態で嵌め入れる貫通孔を設ける必要がある。このとき、調整ホルダ12の貫通孔12aは不要となる。
また、例えば図示していないが、調整ツール10と締付ツール20との両方をそれぞれ反転可能に構成することが可能である。この場合には、調整ホルダ12に締付ソケット21を回動可能な状態で嵌め入れる貫通孔12aを設けるとともに、図示していないが、締付ホルダ22に調整ソケット11を回動可能な状態で嵌め入れる貫通孔を設ける必要がある。
(3)上記実施形態では、第2調整機構60を調整対象とする場合において図12に示すように調整ソケット11を反転させてから、締付ソケット21を調整ホルダ12の貫通孔12a内に嵌めた状態にし、その後、調整ホルダ12および締付ツールホルダ222を第2締付カムプレート64の存在する位置へ上昇させるようにした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば図示していないが、第2調整機構60を調整対象とする場合において図10に示すように調整ソケット11を反転させてから、図16に示すように、調整ホルダ12のみを第2締付カムプレート64の存在する位置へ上昇させるとともに、調整ソケット11を第2締付カムプレート64の六角形筒部64aに嵌合し、その後、図17に示すように、締付ホルダ22のみをロックナット62の存在する位置へ上昇させて締付ソケット21を調整ホルダ12の貫通孔12a内に嵌め入れるとともにロックナット62に嵌合させるようにすることが可能である。
この場合、調整ホルダ12と締付ホルダ22とを別々に昇降させるための昇降手段が必要になるものの、ロックナット62の背後の空間が狭い場合の作業性が良好になる点で有利となる。
(4)上記実施形態では、ロボットアーム3により調整ツール10および締付ツール20を動作させる例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば図示していないが、ロボットアーム3を用いずに、手動式の機構によって調整ツール10および締付ツール20を動作させるように構成することが可能である。
本発明は、ホイールアライメント調整装置に好適に利用することが可能である。
1 ホイールアライメント計測器
2 調整装置
10 調整ツール
11 調整ソケット
12 調整ホルダ
12a 貫通孔
13 調整側駆動系
14 調整側直動シリンダ(変位機構)
15 反転機構
20 締付ツール
21 締付ソケット
22 締付ホルダ
23 締付側駆動系
24 締付側直動シリンダ(変位機構)
25 リニアガイド
3 ロボットアーム
4 制御装置
40 車両
41 ブラケット
41a ボルト挿通孔
42 アーム
50 第1タイプのホイールアライメント調整機構
51 カムボルト
51a 頭部
51b 軸部
52 ロックナット
53 調整カムプレート
54 第1締付カムプレート
60 第2タイプのホイールアライメント調整機構
61 カムボルト
61a 頭部
61b 軸部
62 ロックナット
63 調整カムプレート
64 第2締付カムプレート
64a 六角形筒部

Claims (1)

  1. 車両のブラケットに挿通されかつ頭部が多角形とされるカムボルトと、前記カムボルトの頭部よりも小さいサイズとされかつ前記カムボルトの軸部先端側に螺合されることによって前記ブラケットに前記カムボルトを固定するロックナットと、前記カムボルトの頭部側に回転一体に設けられる調整カムプレートと、前記カムボルトの軸部における前記ロックナット寄りに回転一体に取り付けられる第1締付カムプレートまたは前記第1締付カムプレートと同一のカムプレートの片面に前記カムボルトの頭部と同一サイズの多角形筒部が軸方向一方に張り出すように一体に設けられてなる第2締付カムプレートと、を含むホイールアライメント調整機構を操作するホイールアライメント調整装置であって、
    前記カムボルトの頭部または前記第2締付カムプレートの多角形筒部に嵌合される調整ソケットと、この調整ソケットを保持する調整ホルダと、前記調整ソケットを回動する調整側駆動系と、前記ロックナットに嵌合される締付ソケットと、この締付ソケットを保持する締付ホルダと、前記締付ソケットを回動する締付側駆動系と、前記調整ホルダおよび前記締付ホルダの少なくともいずれか一方を他方に接近または離隔させるための変位機構と、前記調整ホルダおよび前記締付ホルダの少なくともいずれか一方の他方に対向する向きを反転させるための反転機構と、を備え、
    前記調整ソケットおよび前記締付ソケットは、同軸に対向するように前記調整ホルダおよび前記締付ホルダに保持されており、
    前記調整ホルダおよび前記締付ホルダのうち、前記反転される方のホルダには、残りのホルダに保持されるソケットが回動可能な状態で嵌め入れられかつ当該嵌め入れられた状態において前記両方のソケットを同軸に連通させるための貫通孔が設けられていることを特徴とするホイールアライメント調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7136968B1 (ja) * 2021-05-31 2022-09-13 安全自動車株式会社 ホイールアライメント調整装置

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JP7136968B1 (ja) * 2021-05-31 2022-09-13 安全自動車株式会社 ホイールアライメント調整装置

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