JP2021109356A - 印刷装置及び通信処理プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】印刷装置と外部仲介装置との通信量の増大、及び、印刷装置のバッテリ消費の増大、を回避する。【解決手段】プリンタ１４は、印刷エンジン５１と、ＣＰＵ４１と、を有し、第２プログラム３４は、暗号化された相互認識通信に必要となる時刻情報の取得を図る時刻取得処理と、時刻情報の取得に成功したか否かを判定する判定処理と、時刻情報の取得に成功したと判定されない場合には相互認識通信による外部仲介装置１２との情報送受信を行わず、時刻情報の取得に成功したと判定された場合に相互認識通信により外部仲介装置１２と情報送受信を行う、送受信処理と、を実行する。【選択図】図７

Description

本発明は、被印刷媒体に印刷を行う印刷装置、及び、電子機器において実行される通信処理プログラムに関する。

インターネット上の管理サーバが、モバイルデバイスと通信を行ってそのモバイルデバイスを管理する、ＭＤＭ（Ｍｏｂｉｌｅ Ｄｅｖｉｃｅ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ）システムが知られている（例えば、特許文献１参照）。この従来技術では、プリンタを管理する管理サーバに対し、外部仲介装置（Ｄｅｖｉｃｅ Ｃｏｎｄｕｃｔｏｒ）がインターネットを介して通信可能に接続されている。この外部仲介装置に対し内部仲介装置が通信可能に接続されており、その内部仲介装置に対し、モバイルデバイスであるプリンタがローカルネットワークを通じて通信可能に構成されている。

特開２０１９−１７９４４６号公報

近年、電子機器である印刷装置と外部仲介装置との間の情報伝達に内部仲介装置を介在させる上記従来技術の構成に代え、印刷装置が、外部仲介装置に対し直接接続される構成が提唱されつつある。この場合、印刷装置は、外部仲介装置に対し、暗号化された相互認識無線通信により通信を行うが、この通信を行うためには互いの電子証明書の照合が必要となる。通常、電子証明書には有効期間が定められていることから、印刷装置が上記電子証明書の照合を行うためには時刻情報をあらかじめ取得しておく必要がある。

しかしながら、このようなＭＤＭシステムにおいて使用される印刷装置は、携帯性を重視する観点から、内部に時刻情報を生成する機能（例えばいわゆるリアルタイムクロック等）を持たない場合がある。その場合、何らかの形で時刻情報を取得するまでは、時刻情報を持たない状態のまま上記の電子証明書の照合を行うこととなる結果、照合エラーが続き、印刷装置と外部仲介装置との通信量の増大や印刷装置のバッテリ消費の増大を招く。

本発明の目的は、印刷装置と外部仲介装置との通信量の増大と、印刷装置のバッテリ消費の増大と、を回避できる、印刷装置及び通信処理プログラムを提供することにある。

上記目的を達成するために、本願発明は、被印刷媒体に印刷を行う印刷手段と、制御手段と、を有し、インターネットを通じて管理サーバと通信する外部仲介装置と通信する印刷装置であって、前記制御手段は、暗号化された相互認識通信に必要となる時刻情報の取得を図る時刻取得処理；前記時刻取得処理で前記時刻情報の取得に成功したか否かを判定する判定処理；前記判定処理で前記時刻情報の取得に成功したと判定されない場合には前記相互認識通信による前記外部仲介装置との情報送受信を行わず、前記判定処理で前記時刻情報の取得に成功したと判定された場合に前記相互認識通信により前記外部仲介装置と情報送受信を行う、送受信処理；を実行することを特徴とする。

本願発明の印刷装置は、いわゆるＭＤＭ（Ｍｏｂｉｌｅ Ｄｅｖｉｃｅ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ）システムにおいて使用される。すなわち、この印刷装置を管理する管理サーバに対し、外部仲介装置（いわゆるＤｅｖｉｃｅ Ｃｏｎｄｕｃｔｏｒ）がインターネットを介して通信可能に接続されており、さらにその外部仲介装置に対し、当該印刷装置が通信可能に接続されている。このとき、印刷装置は、外部仲介装置に対し、暗号化された相互認識無線通信により通信を行うが、この通信を行うためには互いの電子証明書の照合が必要となる。通常、電子証明書には有効期間が定められていることから、印刷装置が上記電子証明書の照合を行うためには時刻情報をあらかじめ取得しておく必要がある。

本願発明においては、制御手段が、まず時刻取得処理を行って上記時刻情報の取得を図った後、判定処理を行って上記時刻情報の取得に成功したか否かを判定する。そして、時刻情報の取得に成功したと判定された場合にのみ上記相互認識通信（例えばいわゆるＨＴＴＰＳ通信）により外部仲介装置と情報送受信を行い（送受信処理）、時刻情報の取得に成功したと判定されない場合には上記情報送受信を行わないようにする。これにより、必ず、時刻情報が取得された後に外部仲介装置との通信が行われ、時刻情報を持たない状態のまま前述の照合エラーが続くことがなくなる。この結果、前述した、印刷装置と外部仲介装置との通信量の増大や印刷装置のバッテリ消費の増大という弊害を回避することができ、ユーザにとっての利便性を向上することができる。

本発明によれば、印刷装置と外部仲介装置との通信量の増大と、印刷装置のバッテリ消費の増大と、を回避することができる。

本発明の一実施形態に係る管理システムの模式的な構成図である。 対応データベースを表す説明図である。 管理サーバにプリンタを登録する際における、管理サーバ、外部仲介装置、及びプリンタの処理を表す図である。 管理サーバからの指示をプリンタに実行させる際における、管理サーバ、外部仲介装置、及びプリンタの処理を表す図である。 管理サーバからの指示をプリンタに実行させる際における、管理サーバ、外部仲介装置、及びプリンタの処理を表す図である。 管理サーバからの指示なしで定期的にステータスを報告する際における、管理サーバ、外部仲介装置、及びプリンタの処理を表す図である。 プリンタの第２プログラムが外部仲介装置との情報送受信を行うときに実行する、時刻情報取得を含む情報送受信の処理内容を表すフローチャートである。 オートパワーオフ機能を有する変形例における、プリンタの第２プログラムが実行するオートパワーオフ機能の詳細手順を表すフローチャートである。 管理サーバにプリンタを登録する際における、管理サーバ、外部仲介装置、及びプリンタの処理を表す図である。 管理サーバからの指示をプリンタに実行させる際における、管理サーバ、外部仲介装置、及びプリンタの処理を表す図である。 管理サーバからの指示なしで定期的にステータスを報告する際における、管理サーバ、外部仲介装置、及びプリンタの処理を表す図である。 プリンタの第２プログラムが外部仲介装置との情報送受信を行うときに実行する、時刻情報取得を含む情報送受信の処理内容を表すフローチャートである。 内部仲介装置が設けられる変形例における、管理システムの模式的な構成図である。

本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。

＜システム概要＞
図１において、本実施形態に係わる管理システム１０は、いわゆるモバイルデバイス管理（Ｍｏｂｉｌｅ Ｄｅｖｉｃｅ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ）システムを利用してプリンタ１４の管理を行うシステムである。プリンタ１４の管理者は、ブラウザを用いて管理サーバ１１に記憶されたプリンタ１４の管理情報を閲覧し、あるいは、管理サーバ１１を通じて、プリンタ１４に対して設定情報の変更等の指示を行う。

また、管理システム１０は、管理サーバ１１と直接通信を行う機能を有さないプリンタ１４の管理を行うシステムである。管理サーバ１１と直接通信を行う機能を有さないプリンタ１４を管理サーバ１１で管理できるように、外部仲介装置１２が利用される。プリンタ１４は、印刷装置の一例であり、電子機器の一例でもある。

管理システム１０は、インターネット１５に接続された管理サーバ１１及び外部仲介装置１２と、ローカルネットワーク１６に接続された上記プリンタ１４と、ＮＴＰサーバ１と、を備える。なお、ＮＴＰサーバ１の詳細については後述する。

管理サーバ１１は、例えば、モバイルデバイスを管理するサービスを提供する会社が有するサーバである。外部仲介装置１２は、例えば、モバイルデバイスを管理するサービスの提供を受ける会社が有するサーバである。ローカルネットワーク１６は、例えば、モバイルデバイスを管理するサービスの提供を受ける会社の各支店ごとに構築される。各支店は、１台又は複数台のプリンタ１４をそれぞれ有し、各支店のプリンタ１４は、各支店のローカルネットワーク１６にそれぞれ接続される。

図示例では、３つのローカルネットワーク１６が構築され、各ローカルネットワーク１６に、２台又は３台のプリンタ１４が接続されている。但し、管理システム１０が有するローカルネットワーク１６の数や、各ローカルネットワーク１６にそれぞれ接続されるプリンタ１４の台数は、図示例に限られない。

管理サーバ１１と外部仲介装置１２とは、インターネット１５を通じて相互に通信することができる。具体的には、管理サーバ１１及び外部仲介装置１２は、グローバルＩＰアドレスをそれぞれ有しており、グローバルＩＰアドレスを用いたインターネットプロトコルを用いて相互に通信する。

ローカルネットワーク１６は、いわゆるイントラネットであり、例えば、有線ＬＡＮ、無線ＬＡＮ、ＷＡＮ、あるいはこれらの組み合わせである。ローカルネットワーク１６に接続されたプリンタ１４同士は、ＴＣＰ／ＩＰなどの通信プロトコルを用いて相互に通信可能である。具体的には、プリンタ１４同士は、プライベートＩＰアドレスやＭＡＣアドレスを用いて相互に通信する。

ローカルネットワーク１６は、ルータなどの不図示の中継装置を有している。中継装置は、グローバルＩＰアドレスを有しており、インターネット１５と接続されている。ローカルネットワーク１６に接続されたプリンタ１４は、中継装置を介して外部仲介装置１２と通信を行う。具体的には、プリンタ１４と外部仲介装置１２とは、中継装置が構築するファイアウォールを通じて相互に通信を行う。なお、ファイアウォールは必須ではなく、必要性がない又は少ない場合は中継装置がファイアウォールを備えなくてもよい。

管理システム１０は、管理サーバ１１と直接通信を行う機能を有さないプリンタ１４の管理を、上述の構成を有する外部仲介装置１２を利用して、管理サーバ１１で実現可能とするシステムである。具体的には、外部仲介装置１２にインストールされて実行される第１プログラム２４と、プリンタ１４にインストールされて実行される第２プログラム３４とを用いて、管理サーバ１１と直接通信を行う機能を有さないプリンタ１４の管理が実現される。すなわち、管理サーバ１１と直接通信を行う機能を有さないプリンタ１４の管理サーバ１１による管理は、第１プログラム２４及び第２プログラム３４によって実現される。以下、外部仲介装置１２及びプリンタ１４の構成について、詳しく説明する。

＜外部仲介装置（その１）＞
外部仲介装置１２は、ＣＰＵ２１と、メモリ２２と、通信インタフェース２５（以下適宜、「通信Ｉ／Ｆ２５」と記載）と、ユーザＩ／Ｆ２６と、通信バス２７とを備える。ＣＰＵ２１、メモリ２２、通信Ｉ／Ｆ２５、及びユーザＩ／Ｆ２６は、通信バス２７と接続されている。

メモリ２２は、ＲＯＭ、ＲＡＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＨＤＤ、ＵＳＢメモリ等の可搬記憶媒体、若しくは、ＣＰＵ２１が備えるバッファ等である。メモリ２２は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、ｎｏｎ−ｔｒａｎｓｉｔｏｒｙな媒体である。ｎｏｎ−ｔｒａｎｓｉｔｏｒｙな媒体には、上記の例の他に、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭ等の記録媒体も含まれる。また、ｎｏｎ−ｔｒａｎｓｉｔｏｒｙな媒体は、ｔａｎｇｉｂｌｅな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、ｎｏｎ−ｔｒａｎｓｉｔｏｒｙなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。後述するプリンタ１４のメモリ４２についても同様である。

メモリ２２は、プログラム記憶領域２８及びデータ記憶領域２９を有している。プログラム記憶領域２８は、ＯＳ２３や第１プログラム２４等のプログラムを記憶している。

ＯＳ２３は、外部仲介装置１２の基本プログラムである。ＯＳ２３は、例えば、ＭａｃＯＳ（登録商標）、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）、Ｌｉｎｕｘ（登録商標）、Ａｎｄｒｏｉｄ（登録商標）ＯＳ等のオペレーティングシステムである。

第１プログラム２４は、ＯＳ２３と協働して、通信Ｉ／Ｆ２５を通じた管理サーバ１１及びプリンタ１４との通信を制御するプログラムである。第１プログラム２４は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。第１プログラム２４が実行する処理については後述する。

データ記憶領域２９は、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。また、データ記憶領域２９は、図２に示される対応データベースを記憶する。

＜対応データベース＞
図２において、対応データベースは、複数の項目と、複数のレコードとを有する。この例では、複数の項目には、項目「デバイスＩＤ」、「ＧＵＩＤ」、「ロケーション情報」、「ファームバージョン」、「設定情報」、「更新日時」、「状態情報」が含まれる。なお、対応データベースに、前述の項目以外の項目が含まれていてもよい。

項目「デバイスＩＤ」は、プリンタ１４に付与されたＩＤである。デバイスＩＤは、例えば、プリンタ１４のＭＡＣアドレスやＩＰアドレスやシリアル番号などである。各レコードは、デバイスＩＤによって区別される。すなわち、一のプリンタ１４に対して一のレコードが生成される。

項目「ＧＵＩＤ」は、プリンタ１４に備えられる第２プログラム３４（後述）に対して付与されたＧＵＩＤを示す。なお、ＧＵＩＤは、数字や文字、その他、第２プログラム３４を識別可能なものであれば、どのようなものがＧＵＩＤとして用いられてもよい。デバイスＩＤについても同様である。

項目「ロケーション情報」は、項目「ＧＵＩＤ」で示される第２プログラム３４を備えたプリンタ１４が属するローカルネットワーク１６を示す。項目「ロケーション情報」は、例えば、支店名や、支部名などである。

項目「ファームバージョン」は、プリンタ１４にインストールされている後述の第２プログラム３４のバージョンを示す。なお、項目「ファームバージョン」の数字が大きい方が、より新しいバージョンである。

項目「設定情報」は、項目「フォント」、項目「フォントサイズ」、項目「濃度」などの複数の細分化された項目を有する。項目「フォント」は、プリンタ１４が印刷する文字のフォントを意味する。項目「フォントサイズ」は、プリンタ１４が印刷する文字のサイズを意味する。項目「濃度」は、プリンタ１４が印刷する文字や図形のインクの濃度を意味する。項目「設定情報」は、前記の項目に加え、自動電源オフ機能が有効か無効かを示す項目や、印刷速度を示す項目や、通信の設定パラメータを示す項目などの他の項目を有していてもよい。

項目「更新日時」は、レコードにおける各項目が示す内容が変更された日時を示す。

項目「状態情報」は、各レコードのプリンタ１４が、管理システム１０による管理の対象であるか否かを示す。「管理中」は、管理システム１０による管理の対象であることを意味する。「待機中」は、管理システム１０による管理の対象でないことを意味する。

＜外部仲介装置（その２）＞
図１に戻り、外部仲介装置１２の通信Ｉ／Ｆ２５は、管理サーバ１１及びプリンタ１４と通信可能なインタフェースである。通信Ｉ／Ｆ２５は、ＬＡＮ Ｉ／Ｆや無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆである。外部仲介装置１２とプリンタ１４とは、通信Ｉ／Ｆ２５、インターネット１５、ファイアウォール（中継装置）、ローカルネットワーク１６、通信Ｉ／Ｆ４５を通じて通信する。

ユーザＩ／Ｆ２６は、例えばキーボードやマウスなどであり、管理者による入力を受け付ける。

＜プリンタ＞
プリンタ１４は、ＣＰＵ４１と、メモリ４２と、通信Ｉ／Ｆ４５と、バッテリ５０と、印刷エンジン５１と、通信バス４７とを備える。なお、印刷エンジンは印刷手段の一例であり、ＣＰＵ４１は、制御手段の一例であり、演算手段の一例でもある。ＣＰＵ４１、メモリ４２、通信Ｉ／Ｆ４５、及び通信バス４７の構成は、外部仲介装置１２のＣＰＵ２１、メモリ２２、通信Ｉ／Ｆ２５、及び通信バス２７の構成と同様である。

メモリ４２は、プログラム記憶領域４８及びデータ記憶領域４９を有している。プログラム記憶領域４８は、ＯＳ４３、第２プログラム３４等のプログラムを記憶している。データ記憶領域４９は、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。また、データ記憶領域４９は、デバイスＩＤ及びＧＵＩＤ（Ｇｌｏｂａｌｌｙ Ｕｎｉｑｕｅ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）を記憶する。デバイスＩＤは、例えば、プリンタ１４のＭＡＣアドレスや、プライベートＩＰアドレスや、シリアル番号などである。

ＯＳ４３は、プリンタ１４の基本プログラムである。第２プログラム３４は、ＯＳ４３と協働して、印刷エンジン５１に適宜の被印刷媒体への印刷を実行させるとともに、通信Ｉ／Ｆ４５を通じた外部仲介装置１２との通信を制御するプログラムである。第２プログラム３４は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。第２プログラム３４が実行する処理については後述する。なお、第２プログラム３４は通信処理プログラムの一例である。

通信Ｉ／Ｆ４５は、外部仲介装置１２と通信可能なインタフェースである。通信Ｉ／Ｆ４５は、外部仲介装置１２が送信したコマンドを受信し、当該コマンドに対する応答を外部仲介装置１２に送信する。

バッテリ５０は、例えば充放電が可能な２次電池である。バッテリ５０は、プリンタ１４が商用電源と接続されている場合に、商用電源によって充電され、商用電源と接続されていない場合に放電を行って、印刷エンジン５１やＣＰＵ４１に駆動電力を供給する。

＜プログラムの処理＞
以下、第１プログラム２４及び第２プログラム３４が実行する処理を説明する。

なお、本明細書では、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったＣＰＵの処理を説明する。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」、「設定」等の処理は、ＣＰＵの処理を表している。ＣＰＵによる処理は、ＯＳなどのコントローラを介したハードウェア制御も含む。なお、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、ＣＰＵが要求することなくデータを受信するという処理も、「ＣＰＵがデータを取得する」という概念に含まれる。「命令」「応答」「要求」等の処理は、「命令」「応答」「要求」等を示す情報を通信することにより行われる。また、「命令」「応答」「要求」等の文言を、「命令」「応答」「要求」等を示す情報そのものという意味でも記載することがある。

また、プログラムに記述された命令に従ったＣＰＵの処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「ＣＰＵ２１が行う」「プログラム２４が行う」「外部仲介装置１２が行う」のように記載することがある。ＣＰＵ４１についても同様である。また、通信Ｉ／Ｆ、ユーザＩ／Ｆを通じてプログラムが情報の入出力を行うことを、省略した文言で記載することがある。例えば、「ＣＰＵ２１が受信する」、「プログラム２４が送信する」、「外部仲介装置１２が取得する」のように記載することがある。

また、本明細書中の「データ」と「情報」とは、コンピュータによって取り扱い可能なビットあるいはビット列である点において共通する。「データ」とは、各ビットが示す意味内容をコンピュータが考慮することなく取り扱えるものを指す。これに対して、「情報」とは、各ビットが示す意味内容によってコンピュータの動作が分岐するものを指す。なお、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なる「データ」は、同一のデータとして扱われるものとする。「情報」についても同様である。さらに、「指示」は、送信先の装置に対して次の動作を促すための制御信号であって、情報を含んでいることもあるし、それ自体が情報としての性質を有していることもある。

また、「データ」及び「情報」は、形式（例えば、テキスト形式、バイナリ形式、フラグ形式等）がコンピュータ毎に変更されたとしても、同一の意味内容と認識される限り、同一のデータ及び情報として取り扱われる。例えば、「２つ」であることを示す情報が、あるコンピュータではＡＳＣＩＩコードで”０ｘ３２”というテキスト形式の情報として保持され、別のコンピュータでは二進数表記で”１０”というバイナリ形式の情報として保持されてもよい。

但し、上記の「データ」及び「情報」の区別は厳密なものではなく、例外的な取り扱いも許容される。例えば、データが一時的に情報として扱われてもよいし、情報が一時的にデータとして扱われてもよい。また、ある装置ではデータとして扱われるものが、他の装置では情報として扱われてもよい。さらには、データの中から情報が取り出されてもよいし、情報の中からデータが取り出されてもよい。

＜プログラムの基本的な処理内容＞
以下、図３〜図６を参照して、外部仲介装置１２の第１プログラム２４、及び、プリンタ１４の第２プログラム３４が実行する処理について説明する。なお、詳しくは後述するが、外部仲介装置１２とプリンタ１４との情報送受信においては、外部仲介装置１２は、基本的に、指示などの情報を、プリンタ１４から受信したＨＴＴＰリクエストに対するＨＴＴＰレスポンスに含める形で、プリンタ１４へと送信する。そのため、プリンタ１４は、定期的にＨＴＴＰリクエストを外部仲介装置１２に送信している。なお、ファイアウォールは、プリンタ１４からのＨＴＴＰリクエストに対するＨＴＴＰレスポンス以外は、外部仲介装置１２からプリンタ１４への送信を遮断する。

＜プリンタの登録＞
まず、プリンタ１４のデバイスＩＤを外部仲介装置１２のメモリ２２に記憶された対応データベースに登録し、管理システム１０の管理を開始する処理について、図３を参照して説明する。

まず、プリンタ１４の第２プログラム３４は、例えば、第２プログラム３４が初回起動されて第２プログラム３４の初期設定が実行された場合、若しくは、担当者が入力した、管理対象とするプリンタ１４を管理システム１０に登録することを指示する登録指示にしたがって、若しくは、外部仲介装置１２の第１プログラム２４から送信された登録指示を受信した場合に、後述の時刻情報が取得できたことを表す時刻情報取得フラグＦを０に初期化する（ステップＳ１１）。なお、この図３に示すフローチャートは、プリンタ１４の電源が投入されるたびに実行される。したがって、電源が投入されるたびにこのステップＳ１１で時刻情報取得フラグＦは０に初期化されることとなる。その後、第２プログラム３４は、自己のデバイスＩＤ及びメモリ３２に記憶された自己のＧＵＩＤを含むＨＴＴＰリクエストを外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ１４）。なお、本願明細書において、「担当者」とは、例えば、各支店においてプリンタ１４の管理を行う者であって、外部仲介装置１２を操作する管理者とは相違する者である。

プリンタ１４の第２プログラム３４が送信したデバイスＩＤ及びＧＵＩＤを含むＨＴＴＰリクエストは、外部仲介装置１２により受信される（ステップＳ１４）。外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、デバイスＩＤ及びＧＵＩＤを受信すると、受信したデバイスＩＤが対応データベースに既に登録されているか否かを判断し、登録されていないと判断すると、受信したデバイスＩＤ及びＧＵＩＤを用いて新たなレコードを対応データベースに登録する（ステップＳ１５）。

なお、このフローチャートでは図示を省略しているが、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、デバイスＩＤを受信したことを示す応答を含むＨＴＴＰレスポンスを、ステップＳ１４で受信したＨＴＴＰリクエストの応答として、プリンタ１４に返信する。あるいは、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、対応データベースに登録したデバイスＩＤを含むＨＴＴＰレスポンスを、ステップＳ１４で受信したＨＴＴＰリクエストの応答として、プリンタ１４に返信してもよい。

このとき、上記のようにしてデータベースに新たに追加されたレコードにおいては、項目「状態情報」には、初期値の「待機中」が記憶される。図２の例では、デバイスＩＤ「００９」のプリンタ１４を示すレコードが、新たに追加されたレコードである。「待機中」であるレコードが示すプリンタ１４は、まだ管理サーバ１１には登録されていない。すなわち、管理システム１０の管理対象とはなっていない、仮の登録状態であると言える。なお、管理対象となったプリンタ１４を示すレコードは、「状態情報」が「待機中」から「管理中」に変更されている。

なお、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、受信したデバイスＩＤが既に対応データベースに登録されていると判断すると、受信したデバイスＩＤが対応データベースに登録済みである旨を示す応答を、プリンタ１４に返信する。

図３に戻り、次に、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、削除指示が入力されたか否かを判断する（ステップＳ１６）。削除指示は、例えば、管理者が外部仲介装置１２に入力する指示である。例えば、第１プログラム２４は、レコードを生成して対応データベースに登録したことを外部仲介装置１２のディスプレイに表示させる。ディスプレイを確認した管理者は、対応データベースを外部仲介装置１２のディスプレイに表示させ、「待機中」のデバイスＩＤが示すプリンタ１４が、管理すべき対象のプリンタ１４であるか否かを判断する。管理者は、管理システム１０によって管理すべき対象でないプリンタ１４のデバイスＩＤを対象に削除指示を入力する。すなわち、対応データベースに登録されるデバイスＩＤが適正か否かは、外部仲介装置１２において管理者によって確認される。

外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、削除指示が入力されたと判断すると（ステップＳ１６：Ｙｅｓ）、削除指示がされたレコードを対応データベースから削除する（ステップＳ１７）。一方、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、削除指示が入力されていないと判断すると、ステップＳ１７の処理をスキップする。

次に、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、管理システム１０の管理を開始する管理開始指示が入力されるまで待機する（ステップＳ１８：Ｎｏ）。第１プログラム２４は、管理開始指示が入力されたと判断すると（ステップＳ１８：Ｙｅｓ）、コマンドを管理サーバ１１に送信する（ステップＳ１９）。当該コマンドは、対応データベースに登録されたデバイスＩＤを付帯情報として含む。また、当該コマンドは、付帯するデバイスＩＤを管理対象のプリンタ１４のデバイスＩＤとして登録することを管理サーバ１１に要求するコマンドである。

なお、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、ステップＳ１８において、管理の開始を拒否する旨の指示の入力を受け付けてもよい。その場合、第１プログラム２４は、ステップＳ２２において、管理の開始を拒否する旨の指示が入力されたことを示すＨＴＴＰレスポンスをプリンタ１４の第２プログラム３４に送信する。第２プログラム３４は、当該ＨＴＴＰレスポンスを受信した場合に、管理の開始を拒否する旨の指示が外部仲介装置１２において入力されたことを示す情報を、例えばプリンタ１４に設けたディスプレイに表示させる。担当者は、ディスプレイに表示された情報により、管理の開始を拒否する旨の指示が外部仲介装置１２において入力されたことを確認することができる。

外部仲介装置１２が送信した上記コマンドは、管理サーバ１１によって受信される（ステップＳ１９）。コマンドを受信した管理サーバ１１は、受信したコマンドに含まれるデバイスＩＤを不図示のメモリに記憶する。すなわち、管理サーバ１１は、受信したコマンドに含まれるデバイスＩＤを、管理対象のプリンタ１４のデバイスＩＤとして登録する。その後、管理サーバ１１は、コマンドに含まれるデバイスＩＤを登録した旨を示す応答を、インターネット１５を通じて外部仲介装置１２に返信する（ステップＳ２０）。

管理サーバ１１が返信した応答は、外部仲介装置１２によって受信される（ステップＳ２０）。外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、管理サーバ１１からの応答を受信した場合に、管理システム１０の管理を開始する（ステップＳ２１）。具体的には、図２に示されるデータベースの項目「状態情報」を、「待機中」から「管理中」に変更する。

次に、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、プリンタ１４が定期的に送信するＨＴＴＰリクエストに対するＨＴＴＰレスポンスとして、「管理中」であるデバイスＩＤ、すなわち、管理を開始したプリンタ１４のデバイスＩＤを、プリンタ１４に送信する（ステップＳ２２）。このとき、Ｓ１７で削除されたデバイスＩＤは、送信されない。

なお、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、ステップＳ１４で受信したＨＴＴＰリクエストの応答として、ステップＳ２２のＨＴＴＰレスポンスをプリンタ１４に送信してもよい。その場合、タイムアウトが生じないように、ステップＳ１６及びステップＳ１７の処理が省略されることが望ましい。

なお、このフローチャートでは図示を省略しているが、プリンタ１４の第２プログラム３４は、管理を開始したデバイスＩＤを受信すると（ステップＳ２２）、管理を開始したデバイスＩＤをメモリ４２に記憶する。第２プログラム３４は、管理を開始したデバイスＩＤを受信したことを、例えばプリンタ１４に設けたディスプレイに表示させるなどして、担当者に認識させる。担当者は、メモリ４２に記憶されたデバイスＩＤをプリンタ１４のディスプレイに表示させ、当該プリンタ１４への管理が開始されたこと確認することができる。なお、外部仲介装置１２の管理者は、メモリ２２に記憶された対応データベースを外部仲介装置１２のディスプレイに表示させることにより、管理を開始されたプリンタ１４を確認することができる。また、外部仲介装置１２の管理者は、ブラウザを用いて、管理サーバ１１に記憶されたデータをディスプレイに表示させることにより、管理を開始されたプリンタ１４を確認することもできる。

＜管理サーバからの指示で実行する処理（ステータス報告以外）＞
次に、項目「状態情報」が「管理中」であるレコードのデバイスＩＤを有するプリンタ１４に対しては、管理サーバ１１からの指示に応じたコマンドが入力される。すなわち、管理サーバ１１によってプリンタ１４の管理が行われる。この管理の詳細を、図４及び図５を参照して詳しく説明する。なお、管理サーバ１１への指示は、ブラウザを用いて管理者が管理サーバ１１に入力する。

まず、管理サーバ１１は、インターネット１５を通じて、第１指示コマンドを外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ３１）。第１指示コマンドは、プリンタ１４に実行させる指示に応じた指示を外部仲介装置１２に実行させるコマンドである。第１指示コマンドは、指示を実行させるプリンタ１４を特定するためのデバイスＩＤを付帯情報として含む。

第１指示コマンドは、例えば、この例では、設定情報（図２）の「フォント」「フォントサイズ」「濃度」などの各項目についてプリンタ１４の設定値を変更する旨の指示、プリンタ１４の第２プログラム３４のファームバージョン（図２）を更新する旨の指示、等の実行を外部仲介装置１２に指示するコマンドである。なお、プリンタ１４の現在のステータス情報を返信することを要求する指示である場合については、別途後述する。ただし、第１指示コマンドが指示する内容は、これらの例に限られない。

外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、管理サーバ１１が送信した第１指示コマンドを受信する（ステップＳ３１）。

外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、第１指示コマンドを受信した場合に（ステップＳ３１）、第１指示コマンドを受信した旨を示す通知を管理サーバ１１に送信する（ステップＳ３２）。

外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、第１指示コマンドを受信すると（ステップＳ３１）、第１指示コマンドに含まれるデバイスＩＤと対応付けられたＧＵＩＤを、対応データベースから特定する。すなわち、第１プログラム２４は、指示を送信すべきプリンタ１４の第２プログラム３４をＧＵＩＤによって特定する。具体的には、第１プログラム２４は、第１指示コマンドに含まれるデバイスＩＤを有するレコードを対応データベース上で特定し、特定したレコードにおける項目「ＧＵＩＤ」のＧＵＩＤを、対応するＧＵＩＤとして特定する（ステップＳ３３）。

次に、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、第１指示コマンドの指示に応じた第２指示コマンドを生成する（ステップＳ３４）。第２指示コマンドは、プリンタ１４に入力可能なコマンドであって、第１指示コマンドが指示する内容に応じて生成されるコマンドである。第２指示コマンドは、第１指示コマンドに含まれるデバイスＩＤを付帯情報として含む。

なお、図２では図示省略しているが、外部仲介装置１２のメモリ２２のデータ記憶領域２９は、第１コマンドリストを記憶している。第１コマンドリストは、第１指示コマンドと第２指示コマンドとの対応が示されている。外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、ステップＳ３１で受信した第１指示コマンドに対応する第２指示コマンドを第１コマンドリストから決定し、決定した第２指示コマンドに、第１指示コマンドに含まれるデバイスＩＤを付帯情報として含ませて、第２指示コマンドを生成する（ステップＳ３４）。

また、上記同様図示省略しているが、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、第１指示コマンドが示す指示が、プリンタ１４へのファイル送信である場合、送信対象のファイルを管理サーバ１１に要求する。要求を受信した管理サーバ１１は、ファイルを外部仲介装置１２に送信する。第１プログラム２４は、ファイルを受信し、メモリ２２に記憶する。例えば、プリンタ１４に設定変更を指示するテキストが含まれるファイル、新しいバージョンの第２プログラム３４のプログラムファイル、等が送信対象のファイルの例である。第１プログラム２４は、管理サーバ１１からファイルを受信した場合、ステップＳ３４にて、フィルのダウンロードをプリンタ１４の第２プログラムに指示する第２指示コマンドを生成する。

外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、第２指示コマンドの生成後、プリンタ１４からのＨＴＴＰリクエストを受信するまで待機する。

一方、プリンタ１４の第２プログラム３４は、まず、時刻情報取得フラグＦを０に初期化する（ステップＳ２９）。但し、図３のフローチャートから連続して実行される場合はこのステップＳ２９はスキップされる。すなわち、この図４に示すフローチャートは、図３のフローチャートから連続して実行される場合を除き、プリンタ１４の電源が投入されるたびに実行される。したがって、電源が投入されるたびにこのステップＳ２９で時刻情報取得フラグＦは０に初期化されることとなる。その後、プリンタ１４の第２プログラム３４は、予めメモリ３２に記憶された送信タイミングになったか否かを判断する（ステップＳ３５）。送信タイミングは、例えば、１０秒間隔や１５秒間隔や、２０秒間隔など、数秒間隔から数十秒間隔に設定される。

プリンタ１４の第２プログラム３４は、送信タイミングになったと判断すると（ステップＳ３５：Ｙｅｓ）、自己のＧＵＩＤを含むＨＴＴＰリクエストを外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ３６）。

外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、プリンタ１４が送信したＨＴＴＰリクエストを受信する（ステップＳ３６）。第１プログラム２４は、受信したＨＴＴＰリクエストに含まれるＧＵＩＤが、ステップＳ３で決定したＧＵＩＤと一致するか否かを判断する（ステップＳ３７）。すなわち、第１プログラム２４は、ＨＴＴＰリクエストを送信したプリンタ１４が、ステップＳ３４で生成した第２指示コマンドを送信すべきプリンタ１４であるか否かを判断する。

外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、ステップＳ３６で受信したＨＴＴＰリクエストに含まれるＧＵＩＤとステップＳ３３で決定したＧＵＩＤとが一致しないと判断すると（ステップＳ３７：Ｎｏ）、第２指示コマンドを含まないＨＴＴＰレスポンスを送信する（ステップＳ３８）。このステップＳ３８で送信されるＨＴＴＰレスポンスは、ステップＳ３６で送信されたＨＴＴＰリクエストを受信できたことのみを示す。

一方、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、ステップＳ３６で受信したＨＴＴＰリクエストに含まれるＧＵＩＤとステップＳ３３で決定したＧＵＩＤとが一致すると判断すると（ステップＳ３７：Ｙｅｓ）、第２指示コマンドを含むＨＴＴＰレスポンスを送信する（ステップＳ３９）。すなわち、外部仲介装置１２は、プリンタ１４からのＨＴＴＰリクエストに対するＨＴＴＰレスポンスに上記第２指示コマンドを含ませることにより、ファイアウォールを通じて第２指示コマンドをプリンタ１４に送信する。

プリンタ１４の第２プログラム３４は、外部仲介装置１２が送信したＨＴＴＰレスポンスを受信する（ステップＳ３８，Ｓ３９）。第２プログラム３４は、受信したＨＴＴＰレスポンスに第２指示コマンドが含まれているか否かを判断する（ステップＳ４０）。第２プログラム３４は、受信したＨＴＴＰレスポンスに第２指示コマンドが含まれていないと判断すると（ステップＳ４０：Ｎｏ）、ステップＳ３５に戻って定期的なＨＴＴＰリクエストの送信を継続する。

なお、このフローチャートでは図示を省略しているが、ステップＳ３９で受信した第２指示コマンドがファイルのダウンロードを示すコマンドである場合、プリンタ１４の第２プログラム３４は、ファイルの送信要求を含むＨＴＴＰリクエストを外部仲介装置１２に送信する。当該ＨＴＴＰリクエストを受信した外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、ＨＴＴＰリクエストに含まれるコマンドに応じて、ファイルを含むＨＴＴＰレスポンスをプリンタ１４に送信する。プリンタ１４の第２プログラム３４は、ＨＴＴＰレスポンスに含まれるファイルを受信する。なお、ファイルは、第２指示コマンドに含めて送信されてもよい。この場合、第２プログラム３４から第１プログラム２４へ、ファイルの送信要求は送信されない。

なお、プリンタ１４の第２プログラム３４は、ステップＳ３９で受信した第２指示コマンドが示す指示が、設定情報の変更やファームバージョンの更新であるか、ステータス情報の取得であるか（後述の例の場合）を、第２指示コマンドに付帯されたステータス要求フラグで判断してもよい。例えば、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、ステップＳ３１で受信した第１指示コマンドがステータス情報を要求する指示である場合、「ＯＮ」に設定されたステータス要求フラグを第２指示コマンドに付帯させる。

一方、プリンタ１４の第２プログラム３４は、受信したＨＴＴＰレスポンスに第２指示コマンドが含まれていると判断すると（ステップＳ４０：Ｙｅｓ）、第２指示コマンドを受信したことを示す通知（以下、「受信通知」とも記載する）を含むＨＴＴＰリクエストを外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ４１）。すなわち、第２プログラム３４は、第２指示コマンドを受信したことを外部仲介装置１２に通知する。この通知の意義は、以下のとおりである。

すなわち、このフローチャートでは図示を省略しているが、第１プログラム２４は、受信通知を含むＨＴＴＰリクエストを所定の時間内に受信しないと判断すると、プリンタ１４から定期的に送信されるＨＴＴＰリクエストのＨＴＴＰレスポンスとして、第２指示コマンドをプリンタ１４に再送する。そして、第１プログラム２４は、受信通知を含むＨＴＴＰリクエストを受信した場合に、受信通知を受信したことを示すＨＴＴＰレスポンスをプリンタ１４に返信する。

すなわち、プリンタ１４の第２プログラム３４は、上記受信通知を受信しなければ、第２指示コマンドに対応する応答（後述のステップＳ５５，Ｓ６２参照）を受信するまで、プリンタ１４が第２指示コマンドを受信できたか否かを判断することができない。その結果、第２指示コマンドに対応する応答を受信するまでの時間が、第２指示コマンドを再送信するまでの時間として決められた所定の時間を超え、プリンタ１４が第２指示コマンドを受信しているにも拘わらず、外部仲介装置１２が第２指示コマンドを再送してしまうことが生じ得る。そこで、プリンタ１４の第２プログラム３４は、第２指示コマンドに対応する応答（ステップＳ５５，Ｓ６２）を送信するより前に、受信通知を外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ４１）。これにより、プリンタ１４が第２指示コマンドを受信しているにも拘わらず、外部仲介装置１２が第２指示コマンドを再送してしまうことが防止される。外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、受信通知を含む、上記ＨＴＴＰリクエストを受信する（ステップＳ４１）。

プリンタ１４の第２プログラム３４は、ステップＳ４１の処理の実行後、第２指示コマンドが示す指示を実行する（ステップＳ５２）。例えば、第２指示コマンドが設定情報（図２）の「フォント」や「フォントサイズ」や「濃度」などの各項目についてプリンタ１４の設定を変更する旨の指示である場合、第２プログラム３４は、「フォント」や「フォントサイズ」や「濃度」などの設定値を、第２指示コマンドに含まれる設定値で変更する。また、第２指示コマンドが、ファームバージョンを更新する旨の指示である場合、第２プログラム３４は、第２指示コマンドに含まれるプログラムで自己を更新する。

次に、プリンタ１４の第２プログラム３４は、第２指示コマンドが示す指示を自らが実行できたか否かを判断する（ステップＳ５４）。

第２指示コマンドが示す指示を実行できなかったと判断した場合（ステップＳ５４：Ｎｏ）は、第２プログラム３４は、第１エラー情報を含むＨＴＴＰリクエストを外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ５５）。なお、このとき送信されるＨＴＴＰリクエストは、プリンタ１４が外部仲介装置１２に定期的に送信するＨＴＴＰリクエストであってもよいし、定期的に送信するＨＴＴＰリクエストとは別に送信するＨＴＴＰリクエストであってもよい。

なお、前述の図２では図示を省略したが、プリンタ１４のメモリ４２のデータ記憶領域４９は、上記第１エラーコードと、エラーの内容との対応が示された第１エラー対応リストが記憶されている。プリンタ１４の第２プログラム３４は、エラーの内容と対応する第１エラーコードを第１エラー対応リストから決定し、決定した第１エラーコードと、デバイスＩＤとを含む第１エラー情報を生成し、生成した第１エラー情報をＨＴＴＰリクエストに含めて送信する（ステップＳ５５）。

送信された第１エラー情報は、外部仲介装置１２によって受信される（ステップＳ５５）。外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、受信した第１エラー情報に基づいて、第２エラー情報を生成する（ステップＳ５６）。第２エラー情報は、管理サーバ１１が認識できる形式の第２エラーコードを含む。前述の図２では図示を省略したが、外部仲介装置１２のメモリ２２のデータ記憶領域２９は、第１エラーコードと、第２エラーコードとの対応を示す第２エラー対応リストを記憶する。第１プログラム２４は、第１エラーコードと対応する第２エラーコードを第２エラー対応リストから決定し、決定した第２エラーコードと、第１エラー情報に含まれるデバイスＩＤとを含む第２エラー情報を生成する（ステップＳ５６）。

外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、ステップＳ５６で生成した第２エラー情報を、受信した第１指示コマンド（ステップＳ３１）の応答として、管理サーバ１１に送信する（ステップＳ５７）。送信された第２エラー情報は、管理サーバ１１によって受信される（ステップＳ５７）。管理サーバ１１は、第２エラー情報を受信すると、第２エラー情報を受信したことを示す受信応答を送信する。送信された受信応答は、外部仲介装置１２によって受信される（ステップＳ５８）。

一方、上記ステップＳ５４において、プリンタ１４の第２プログラム３４が、第２指示コマンドが指示する内容をプリンタ１４が実行できたと判断した場合（ステップＳ５４：Ｙｅｓ）は、ＨＴＴＰリクエストを定期的に送信する送信タイミングになるまで待機する（ステップＳ６１：Ｎｏ）。送信タイミングになったと判断すると（ステップＳ６１：Ｙｅｓ）、第２プログラム３４は、第２指示コマンドが指示する内容をステップＳ５２で実行した後の、ステータス情報を含むＨＴＴＰリクエストを、ステップＳ３９で受信した第２指示コマンドの応答として、外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ６２）。なお、このときのステータス情報は、設定情報やファームバージョンなどである。なお、このフローチャートでは図示を省略しているが、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、ステータス情報を含むＨＴＴＰリクエストを受信した後（ステップＳ６２）、当該ＨＴＴＰリクエストを受信したことを示す旨を、当該ＨＴＴＰリクエストのＨＴＴＰレスポンスとして、プリンタ１４に送信する。

上記のようにプリンタ１４から外部仲介装置１２へ定期的に送信するＨＴＴＰリクエストにステータス情報を含ませることにより、定期的に送信するＨＴＴＰリクエストとは別にステータス情報を送信する場合に比べ、プリンタ１４と外部仲介装置１２との間の通信回数を低減することができる。なお、第２プログラム３４は、定期的に送信するＨＴＴＰリクエストとは別のＨＴＴＰリクエストに、変更後のステータス情報を含ませて外部仲介装置１２に送信してもよい。その場合、定期的に送信するＨＴＴＰリクエストにステータス情報を含ませる場合よりも、ステータス情報を迅速に外部仲介装置１２に送信することができる。

外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、変更後のステータス情報を、第２指示コマンドの応答として受信する（ステップＳ６２）。第１プログラム２４は、ステータス情報を受信すると、対応データベース（図２）の設定情報やファームバージョンなどの値を、受信したステータス情報で上書きする（ステップＳ６３）。

次に、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、第１指示コマンドが示す指示をプリンタ１４が実行したこと、及び、ステップＳ６２で受信したステータス情報、を含む設定完了情報を生成する。そして、生成した設定完了情報を、ステップＳ３１で受信した第１指示コマンドの応答として、管理サーバ１１に送信する（ステップＳ６４）。設定完了情報は、例えば、管理サーバ１１に入力可能なコマンドであって、ステータス情報を付帯情報として有するコマンドである。なお、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、設定完了情報とは別に、Ｓ６２で受信したステータス情報を管理サーバ１１に送信してもよい。すなわち、設定を行った旨と、設定後のステータス情報とが、別個に管理サーバ１１に送信されてもよい。

管理サーバ１１は、設定完了情報をインターネット１５を通じて受信すると（ステップＳ６４）、設定完了情報を受信したことを示す受信応答を外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ６５）。外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、管理サーバ１１が送信した受信応答を受信し（ステップＳ６５）、処理を終了する。

＜管理サーバからの指示なしで定期的にステータス報告＞
上述では、管理サーバ１１からの第１指示コマンドに応じて、外部仲介装置１２の第１プログラム２４及びプリンタ１４の第２プログラム３４が実行する処理について説明した。以下では、外部仲介装置１２の第１プログラム２４及びプリンタ１４の第２プログラム３４が、管理サーバ１１からの指示に拠らず、プリンタ１４のステータス情報を定期的に送信する処理について、図６を参照して説明する。

まず、プリンタ１４の第２プログラム３４は、まず、時刻情報取得フラグＦを０に初期化する（ステップＳ６９）。但し、図３又は図４のフローチャートから連続して実行される場合はこのステップＳ６９はスキップされる。すなわち、この図６に示すフローチャートは、図３又は図４のフローチャートから連続して実行される場合を除き、プリンタ１４の電源が投入されるたびに実行される。したがって、電源が投入されるたびにこのステップＳ６９で時刻情報取得フラグＦは０に初期化されることとなる。その後、プリンタ１４の第２プログラム３４は、定期のステータス取得タイミングになるまで待機する（ステップＳ７１：Ｎｏ）。定期のステータス取得タイミングは、例えば、１時間ごとや、１２時間ごとや、２４時間ごとなどである。すなわち、定期のステータスタイミングは、前述した、ＨＴＴＰリクエストを定期的に送信する送信タイミングよりも、長い期間となっている。この理由は、以下のとおりである。すなわち、プリンタ１４にステータス情報を返信させる処理を実行させると、プリンタ１４において電力が消費される。したがって、定期のステータス取得タイミングが秒単位や分単位であると、バッテリ５０の消耗が増大する。定期のステータス取得タイミングを１時間や１２時間や２４時間などの時間単位とすることにより、バッテリ５０の消耗を抑えることができる。

また、定期のステータス取得タイミングを時間単位とすることは、以下のような別の意義もある。すなわち、前述の図１では図示省略したが、プリンタ１４は、印刷エンジン５１を駆動し、バッテリ５０を充電する電源回路を有している。電源回路は、入力される商用の交流電圧を直流電圧に変換して出力する。プリンタ１４の第２プログラム３４は、電源回路の駆動を停止させる、いわゆるスリープ処理を実行する機能を有する。定期のステータス取得タイミングを１時間や１２時間や２４時間などの時間単位とすることにより、スリープ機能で休眠状態になっているプリンタ１４が、駆動回路が直流電圧を出力する駆動状態に頻繁に復帰させられることを抑えることができる。その結果、バッテリ５０の消耗が抑えられ、プリンタの使用者の違和感を抑制することができる。プリンタ１４の使用者の違和感とは、プリンタ１４を休眠状態にしてもすぐに駆動状態になってしまうことを意味する。

プリンタ１４の第２プログラム３４は、定期のステータス取得タイミングになったと判断すると（ステップＳ７１：Ｙｅｓ）、ＨＴＴＰリクエストを外部仲介装置１２に送信する送信タイミングになったか否かを判断する（ステップＳ７４）。第２プログラム３４は、送信タイミングになっていないと判断すると（ステップＳ７４：Ｎｏ）、ステップＳ７１の処理を再度実行する。一方、第２プログラム３４は、送信タイミングになったと判断すると（ステップＳ７４：Ｙｅｓ）、定期的に取得することを試みるステータス情報を、プリンタ１４内の各部から取得できているか否かを判断する（ステップＳ７５）。

プリンタ１４の第２プログラム３４は、ステータス情報を取得できていないと判断すると（ステップＳ７５：Ｎｏ）、ステータス情報を取得できなかったことを示す第３エラー情報を生成し、生成した第３エラー情報を含むＨＴＴＰリクエストを外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ７６）。なお、第３エラー情報を含むＨＴＴＰリクエストは、定期的に送信されるＨＴＴＰリクエストとは別のＨＴＴＰリクエストに含められてもよい。すなわち、第２プログラム３４は、ステータス情報を取得できていないと判断すると、送信タイミングを待たずに、第３エラー情報を含むＨＴＴＰリクエストを外部仲介装置１２に送信してもよい。なお、第１プログラム２４は、第３エラー情報を含むＨＴＴＰリクエストを受信すると（ステップＳ７６）、当該ＨＴＴＰリクエストを受信したことを示す応答をプリンタ１４に送信する（ステップＳ７８）。

また、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、第３エラー情報を含むＨＴＴＰリクエストを受信すると（ステップＳ７６）、対応データベースを更新しないことに決定し、また、第３エラー情報に応じた情報を管理サーバ１１に送信しないことに決定する（ステップＳ７７）。すなわち、第１プログラム２４は、管理サーバ１１から入力された第１指示コマンドに応じた指示をプリンタ１４が実行しない場合は前述のように第２エラー情報を生成し管理サーバ１１に送信する一方で、定期的に取得することを試みるステータス情報を取得できない場合は第３エラー情報を管理サーバ１１に送信しない。これにより、エラー情報が管理サーバ１１に頻繁に送信されることが抑制される。

一方、上記ステップＳ７５において、プリンタ１４の第２プログラム３４がステータス情報を取得できていると判断すると（ステップＳ７５：Ｎｏ）、当該ステータス情報を含むＨＴＴＰリクエストを外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ７９）。なお、ステータス情報を含むＨＴＴＰリクエストは、定期的に送信されるＨＴＴＰリクエストとは別のＨＴＴＰリクエストに含められてもよい。すなわち、第２プログラム３４は、ステータス情報を受信したと判断すると、送信タイミングを待たずに、ステータス情報を含むＨＴＴＰリクエストを外部仲介装置１２に送信してもよい。

外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、プリンタ１４が送信したステータス情報を含むＨＴＴＰリクエストを受信すると（ステップＳ７９）、ＨＴＴＰリクエストを受信したことを示すＨＴＴＰレスポンスをプリンタ１４に送信する（ステップＳ８０）。

また、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、ステータス情報を含むＨＴＴＰリクエストを受信すると（ステップＳ７９）、受信したステータス情報で対応データベースの項目を更新する（ステップＳ８１）。また、第１プログラム２４は、ステータス情報を含むＨＴＴＰリクエストを受信した日時で、対応データベースの項目「更新日時」の日時を更新する。これにより、外部仲介装置１２の管理者は、対応データベースを外部仲介装置１２のディスプレイに表示させることにより、項目「更新日時」を確認し、ステータス情報が更新された日時、及び、プリンタ１４と通信を行えた最新の日時を認識することができる。

そして、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、更新したステータス情報及び更新日時を付帯情報とするコマンドを管理サーバ１１に送信する（ステップＳ８２）。管理サーバ１１は、ステータス情報及び更新日時を付帯情報とするコマンドを受信すると（ステップＳ８２）、受信したステータス情報及び更新日時を不図示のメモリに記憶し、ステータス情報及び更新日時を受信したことを示す応答を外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ８３）。したがって、管理者は、管理サーバ１１に記憶された情報をブラウザを用いて外部仲介装置１２のディスプレイに表示させることにより、あるいは、外部仲介装置１２のメモリ２２に記憶された対応データベースをディスプレイに表示させることにより、ステータス情報を受信した最新の日時を確認することができる。

＜管理サーバからの指示でステータス報告＞
すなわち、管理サーバ１１が送信する第１指示コマンドによるプリンタ１４への指示が、プリンタ１４のステータス情報の送信を要求する指示である場合である。この場合、外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、定期的に取得するステータス情報を、第１指示コマンドに対する応答として管理サーバ１１に送信する。このような例を、前述の図４及び図６を参照して説明する。

すなわち、前述した図４において、プリンタ１４の第２プログラム３４は、プリンタ１４のステータス情報を返信することを要求する第２指示コマンドを外部仲介装置１２から受信すると（ステップＳ３９）、第２指示コマンドを受信したことを示す通知を含むＨＴＴＰリクエストを外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ４１）。その後、図６に移り、第２プログラム３４は、定期のステータス取得タイミングになるまで待機する（ステップＳ７１：Ｎｏ）。

プリンタ１４の第２プログラム３４は、定期のステータス取得タイミングになったと判断すると（ステップＳ７１：Ｙｅｓ）、前述同様、ＨＴＴＰリクエストを外部仲介装置１２に送信する送信タイミングになったか否かを判断し、送信タイミングになったと判断すると（ステップＳ７４：Ｙｅｓ）、プリンタ１４内の各部から取得したステータス情報を含むＨＴＴＰリクエストを、第２指示コマンドの応答として外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ７５，Ｓ７９）。

外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、ステータス情報を含むＨＴＴＰリクエストを受信してＨＴＴＰレスポンスを返信（ステップＳ８０）した後、受信したステータス情報で対応データベースを更新するとともに（ステップＳ８１）、第１指示コマンドの応答として、ステータス情報を管理サーバ１１に送信する（ステップＳ８２）。

管理サーバ１１は、送信した第１指示コマンドの応答として、ステータス情報を受信し（ステップＳ８２）、ステータス情報を受信したことを示す応答をインターネット１５を通じて外部仲介装置１２に送信する（ステップＳ８３）。

外部仲介装置１２の第１プログラム２４は、ステータス情報を受信したことを示す応答を受信し（ステップＳ８３）、処理を終了する。

＜時刻情報の取得＞
以上の基本構成及び動作において、上述したように、プリンタ１４と外部仲介装置１２との間の通信は、プリンタ１４が外部仲介装置１２に送信したＨＴＴＰリクエストに対し、外部仲介装置１２が、そのＨＴＴＰリクエストに対するＨＴＴＰレスポンスに、指示を含む各種情報を含める形で送信する。この場合、プリンタ１４は、外部仲介装置１２に対し、暗号化された相互認識無線通信により通信を行うが、この通信を行うためには互いの電子証明書の照合が必要となる。通常、電子証明書には有効期間が定められていることから、プリンタ１４は、上記電子証明書の照合を行うためには時刻情報をあらかじめ取得しておく必要がある。

本実施形態においては、上記に対応するために、プリンタ１４は、外部仲介装置１２との情報送受信の前に、インターネット１５を介し、装置外の外部装置であるＮＴＰサーバ１から時刻情報を取得する。ＮＴＰサーバ１は時刻情報サーバの一例である。以下、その時刻情報取得を含む情報送受信の処理内容を、図７に示すフローチャートにより説明する。なお、この図７に示す処理は、図４〜図６における外部仲介装置１２とプリンタ１４との情報送受信の実行の都度、プリンタ１４の第２プログラム３４によって実行される。すなわち、図７の処理は、例えば、図３のステップＳ１４、ステップＳ２２、図４のステップＳ３６、ステップＳ３８、ステップＳ３９、ステップＳ４１、図５のステップＳ５５、ステップＳ６２、図６のステップＳ７６、ステップＳ７８、ステップＳ７９、ステップＳ８０において、実行されることとなる。

図７において、まず、プリンタ１４の第２プログラム３４は、前述の時刻情報取得フラグＦが１であるか否かを判断する（ステップＳ２００）。時刻情報取得フラグＦが０であれば（ステップＳ２２０：Ｎｏ）、第２プログラム３４は、インターネット１５を介しＮＴＰサーバ１から時刻情報の取得を図る（ステップＳ２１０）。ステップＳ２１０が時刻取得手順の一例であり、ステップＳ２１０で実行する処理は時刻取得処理の一例である。

その後、プリンタ１４の第２プログラム３４は、ＮＴＰサーバ１から時刻情報を取得できたか否かを判断する（ステップＳ２２０）。ステップＳ２２０が判定手順の一例であり、ステップＳ２２０で実行する処理が判定処理の一例である。プリンタ１４の第２プログラム３４は、ＮＴＰサーバ１から時刻情報を取得できない間（ステップＳ２２０：Ｎｏ）はステップＳ２１０を繰り返し、ＮＴＰサーバ１から時刻情報を取得したら（ステップＳ２２０：Ｙｅｓ）、上記時刻情報取得フラグＦを１とする（ステップＳ２３０）。

その後、プリンタ１４の第２プログラム３４は、前述のＨＴＴＰリクエスト及びＨＴＴＰレスポンスを用いて、外部仲介装置１２との情報送受信を行う（ステップＳ２４０）。一方、前述のステップＳ２００において時刻情報取得フラグＦが１であった場合は（ステップＳ２００：Ｙｅｓ）、プリンタ１４の第２プログラム３４は、ステップＳ２１０、ステップＳ２２０、ステップＳ２３０を行うことなく、ステップＳ２４０において上記外部仲介装置１２との情報送受信を行う。

すなわち、ステップＳ２１０でＮＴＰサーバ１から時刻情報を取得できない間はステップＳ２４０を実行せず、ステップＳ２１０でＮＴＰサーバ１から時刻情報を取得したら（ステップＳ２２０：Ｙｅｓ）ステップＳ２４０が実行されるとともに、及び、過去に時刻情報が取得済であって時刻情報取得フラグＦが１である場合にもステップＳ２４０が実行される。これらの処理の流れの結果、ステップＳ２４０が送受信手順の一例であり、ステップＳ２４０で実行する処理は送受信処理の一例となる。その後、プリンタ１４の第２プログラム３４は、このフローを終了する。

＜実施形態の効果＞
以上説明したように、本実施形態においては、プリンタ１４の第２プログラム３４は、まず時刻情報の取得を図った後（ステップＳ２１０）、時刻情報の取得に成功したか否かを判定する（ステップＳ２２０）。そして、時刻情報の取得に成功したと判定された場合にのみ（ステップＳ２２０：Ｙｅｓ）、相互認識通信、上記の例ではＨＴＴＰＳ通信により外部仲介装置１２と情報送受信を行い（ステップＳ２４０）、時刻情報の取得に成功したと判定されない場合（ステップＳ２２０：Ｎｏ）には上記情報送受信を行わない。これにより、必ず、時刻情報が取得された後に外部仲介装置１２との通信が行われ、時刻情報を持たない状態のまま前述の照合エラーが続くことがなくなる。この結果、前述した、プリンタ１４と外部仲介装置１２との通信量の増大やプリンタ１４のバッテリ消費の増大という弊害を回避することができ、ユーザにとっての利便性を向上することができる。

また、本実施形態では特に、プリンタ１４の外部から時刻情報を取得する。これにより、プリンタ１４内に時刻情報を生成する機能を持たなくても、外部から取得した時刻情報を用いて、上記外部仲介装置１２との円滑な通信を行うことができる。

また、本実施形態では特に、時刻情報配信サーバ、上記の例ではＮＴＰサーバ１から取得した時刻情報を用いる。これにより、上記外部仲介装置１２との円滑な通信を行うことができる。

また、本実施形態では特に、プリンタ１４の電源投入がなされる都度、時刻情報が取得される。これにより、プリンタ１４の電源がＯＦＦにされ時刻情報が消失した場合であっても、その後の電源投入時に確実に時刻情報を取得し、電子証明書の照合を行うことができる。

なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。

（１）時刻情報の手入力
すなわち、上述のようにＮＴＰサーバ１から入力された時刻情報を用いるのに代え、本変形例では、ユーザが、プリンタ１４に設けた適宜の操作部を介し手動操作で適宜の時刻を入力する。この場合、図７のステップＳ２１０では、その手動操作で入力された時刻に対応した時刻情報の取得が図られ、ステップＳ２２０では、その時刻情報の取得に成功したか否かが判断される。なお、上記の操作部が操作手段の一例である。

本変形例においては、上記したように、ユーザが操作部を操作して時刻を入力することで、その時刻に対応した時刻情報が第２プログラム３４により取得される。なお、電子証明書の照合エラーを回避するには当該時刻情報の精度は問われず、当該時刻情報の表す時刻が、照合する電子証明書の有効期間内に収まっていればよいため、上記のような操作入力でも問題はない。これにより、上記実施形態と同様、プリンタ１４内に時刻情報を生成する機能を持たなくても、上記のように操作入力された時刻に対応した時刻情報を用いて、上記外部仲介装置１２との円滑な通信を行うことができる。

（２）他のプリンタから時刻情報を取得する場合
図１に示したように、管理システム１０は、複数のローカルネットワーク１６を備えており、各ローカルネットワーク１６内にそれぞれ複数のプリンタ１４が備えられている。そして、ローカルネットワーク１６に接続されたプリンタ１４同士は、ＴＣＰ／ＩＰなどの通信プロトコルを用いて相互に通信可能である。したがって、例えば特定のプリンタ１４がＮＴＰサーバ１から時刻情報を取得している場合、同一のローカルネットワーク６内の別のプリンタ１４がその特定のプリンタ１４から上記時刻情報を取得するようにしてもよい。上記特定のプリンタ１４が、ユーザの手動操作に基づき時刻情報を既に取得している場合も同様である。なお、この場合、上記別のプリンタ１４が印刷装置の一例であり、上記特定のプリンタ１４が第１印刷装置の一例である。

本変形例では、上記別のプリンタ１４における第２プログラム３４が実行する図７のステップＳ２１０では、上記特定のプリンタ１４から時刻情報の取得が図られ、ステップＳ２２０では、その時刻情報の取得に成功したか否かが判断される。

本変形例においては、外部仲介装置１２と通信する上記特定のプリンタ１４が既に時刻情報を取得していた場合に、上記別のプリンタ１４の第２プログラム３４が、上記特定のプリンタ１４から取得した時刻情報を用いる。これにより、上記別のプリンタ１４が別途独自にＮＴＰサーバ１等から時刻情報を取得する場合に比べ、ネットワーク全体の通信量を少なくしつつ簡素な制御で時刻情報を取得することができ、上記外部仲介装置１２との円滑な通信を行うことができる。

（３）オートパワーオフ機能がある場合
本変形例においては、プリンタ１４はいわゆるオートパワーオフ機能を備えている。すなわち例えば、印刷エンジン５１、通信Ｉ／Ｆ４５等の特定の動作機構が非動作状態となった後に所定の基準時間を経過したことを契機に、プリンタ１４は電源ＯＦＦ状態に切り替えられる。第２プログラム３４によるこのオートパワーオフ機能の詳細を、図８に示すフローチャートにより説明する。なお、この図８に示す処理は、後述の図９〜図１２に示す処理とは別に、同時並行してプリンタ１４の第２プログラム３４によって実行される。

図８において、まず、プリンタ１４の第２プログラム３４は、オートパワーオフ機能の実行の有無を表す実行フラグＦｐを０に初期化する（ステップＳ１００）。その後、第２プログラム３４は、プリンタ１４に備えられた特定の動作機構の非動作状態が予め定められた基準時間、継続したか否かを判断する（ステップＳ１１０）。特定の動作機構は、例えば、印刷エンジン５１、通信Ｉ／Ｆ４５等である。またこの例では、上記基準時間は１０分となっている。プリンタ１４の第２プログラム３４は、上記非動作状態が１０分継続したら（ステップＳ１１０：Ｙｅｓ）、プリンタ１４の電源ＯＦＦ、すなわち電源電圧を供給遮断状態に切り替え（ステップＳ１２０）、上記実行フラグＦｐ＝１とする（ステップＳ１３０）。ステップＳ１２０で実行する処理は切替処理の一例である。

その後、プリンタ１４の第２プログラム３４は、上記電源ＯＦＦ状態を解除するための所定の復帰操作がなされたか否かを判断する（ステップＳ１４０）。復帰操作とは、例えば、プリンタ１４に備えられたボタン等、適宜の操作部に対する、予め定められた適宜の操作である。第２プログラム３４は、上記復帰操作がなされるまでは電源ＯＦＦ状態を継続する（ステップＳ１４０：Ｎｏ）。第２プログラム３４は、復帰操作がなされたら（ステップＳ１４０：Ｙｅｓ）プリンタ１４の電源をＯＮ、すなわち電源電圧を供給状態に復帰させ（ステップＳ１５０）、上記実行フラグＦｐ＝０に戻した後（ステップＳ１６０）、処理を終了する。ステップＳ１５０で実行する処理は復帰処理の一例である。

上記図８の処理に対応して本変形例において第１プログラム２４及び第２プログラム３４が実行する処理を、前述の図３、図４、図６、図７にそれぞれ対応する図９、図１０、図１１、図１２と前述の図５とを用いて説明する。

すなわち、図３で前述した対応データベースへのプリンタ１４の登録時には、図９に示すように、第２プログラム３４は、時刻情報取得フラグＦ＝０に初期化した後（ステップＳ１１）、実行フラグＦｐを０に初期化する（ステップＳ１２）。以降の処理は図３と同様である。なお、図９に示すフローチャートは、プリンタ１４の電源が投入されるたびに実行される。したがって、電源が投入されるたびにステップＳ１１及びステップＳ１２で時刻情報取得フラグＦ及び実行フラグＦｐは０に初期化されることとなる。

また、図４及び図５を用いて前述した、管理サーバ１１からの指示に基づき所望の処理が実行される際には、図１０に示すように、第２プログラム３４は、時刻情報取得フラグＦ＝０に初期化した後（ステップＳ２９）、実行フラグＦｐを０に初期化する（ステップＳ３０）。なお、図４と同様、図９のフローチャートから連続して実行される場合は図１０のステップＳ２９及びステップＳ３０はスキップされる。すなわち、この図１０に示すフローチャートは、図９のフローチャートから連続して実行される場合を除き、プリンタ１４の電源が投入されるたびに実行される。したがって、電源が投入されるたびにこのステップＳ２９及びステップＳ３０で時刻情報取得フラグＦ及び実行フラグＦｐは０に初期化されることとなる。以降の処理は図４及び図５と同様である。

さらに、図６を用いて前述した、管理サーバ１１からの指示に拠らず、プリンタ１４のステータス情報を定期的に送信する処理が実行される際には、図１１に示すように、第２プログラム３４は、時刻情報取得フラグＦ＝０に初期化した後（ステップＳ６９）、実行フラグＦｐを０に初期化する（ステップＳ７０）。なお、図１０と同様、図９のフローチャートから連続して実行される場合は図１１のステップＳ６９及びステップＳ７０はスキップされる。すなわち、この図１１に示すフローチャートは、図９のフローチャートから連続して実行される場合を除き、プリンタ１４の電源が投入されるたびに実行される。したがって、電源が投入されるたびにこのステップＳ６９及びステップＳ７０で時刻情報取得フラグＦ及び実行フラグＦｐは０に初期化されることとなる。以降の処理は図６と同様である。

本変形例において、時刻情報取得を含む情報送受信の処理内容を、図１２に示す。なお、この図１２に示す処理は、前述の図７と同様、図１０、図５、図１１における外部仲介装置１２とプリンタ１４との情報送受信の実行の都度、プリンタ１４の第２プログラム３４によって実行される。

図１２において、本変形例では、プリンタ１４の第２プログラム３４は、時刻情報取得フラグＦが１であるか否かを判断し（ステップＳ２００）、時刻情報取得フラグＦが１であった場合は（ステップＳ２００：Ｙｅｓ）、実行フラグＦｐが１であるか否かを判断する（ステップＳ２５０）。実行フラグＦｐが０であった場合は（ステップＳ２５０：Ｎｏ）、第２プログラム３４は、ステップＳ２４０において上記外部仲介装置１２との情報送受信を行う。一方、実行フラグＦｐが１であった場合は（ステップＳ２５０：Ｙｅｓ）、第２プログラム３４は、実行フラグＦｐ＝１とした後（ステップＳ２６０）、インターネット１５を介しＮＴＰサーバ１から時刻情報の取得を図る（ステップＳ２１０）。以降のステップＳ２２０及びステップＳ２３０は図７と同様である。

本変形例においては、プリンタ１４においていわゆるオートパワーオフ機能が備わっており、そのオートパワーオフ機能により電源ＯＦＦにされ（ステップＳ１２０）、時刻情報が消失した場合であっても、その後復帰操作がなされ電源の再投入がなされる時に（ステップＳ１４０）、確実に時刻情報を取得し、電子証明書の照合を行うことができる。

（４）内部仲介装置が設けられる場合
＜システム構成＞
本変形例では、複数備えられているプリンタのうち一部のプリンタ１４′については、それらを管理サーバ１１で管理するために、外部仲介装置１２に加え、内部仲介装置１３が利用される。すなわち、図１に対応する図１３に示すように、管理システム１０は、インターネット１５に接続された管理サーバ１１及び外部仲介装置１２と、上記実施形態及び（１）〜（３）の変形例と同様のローカルネットワーク１６に接続されたプリンタ１４と、ローカルネットワーク１６′に接続されたプリンタ１４′及び内部仲介装置１３と、を備える。なお、本変形例においては、ＮＴＰサーバ１は設けられない。

内部仲介装置１３は、例えば、前述の会社の各支店に設置されたサーバやパーソナルコンピュータである。支店に構築されたローカルネットワーク１６′を介し、内部仲介装置１３と各プリンタ１４′とが接続される。ローカルネットワーク１６′に接続された内部仲介装置１３とプリンタ１４′とは、ＴＣＰ／ＩＰなどの通信プロトコルを用いて相互に通信可能である。具体的には、内部仲介装置１３とプリンタ１４′とは、プライベートＩＰアドレスやＭＡＣアドレスを用いて相互に通信する。ローカルネットワーク１６′に接続された内部仲介装置１３は、中継装置を介して外部仲介装置１２と通信を行う。具体的には、内部仲介装置１３と外部仲介装置１２とは、中継装置が構築するファイアウォールを通じて相互に通信を行う。なお、ファイアウォールは必須ではなく、必要性がない又は少ない場合は中継装置がファイアウォールを備えなくてもよい。

管理システム１０において、プリンタ１４′の管理は、上述の構成を有する外部仲介装置１２及び内部仲介装置１３を利用して実現される。このとき、内部仲介装置１３には、上記実施形態等においてプリンタ１４に備えられていた第２プログラム３４と同等の機能を備える第２プログラム３４′が備えられている。そして、外部仲介装置１２にインストールされて実行される第１プログラム２４と、内部仲介装置１３にインストールされて実行される第２プログラム３４′とを用いて、プリンタ１４′の管理が実現される。

＜内部仲介装置＞
内部仲介装置１３は、ＣＰＵ３１と、メモリ３２と、通信Ｉ／Ｆ３５と、ユーザＩ／Ｆ３６と、通信バス３７とを備える。ＣＰＵ３１、メモリ３２、通信Ｉ／Ｆ３５、ユーザＩ／Ｆ３６、及び通信バス３７の構成は、外部仲介装置１２のＣＰＵ２１、メモリ２２、ユーザＩ／Ｆ２６、及び通信バス２７の構成と同様である。

メモリ３２は、プログラム記憶領域３８及びデータ記憶領域３９を有している。プログラム記憶領域３８は、ＯＳ３３や第２プログラム３４′等のプログラムを記憶している。データ記憶領域３９は、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。また、データ記憶領域３９は、上記ＧＵＩＤを記憶する。

ＯＳ３３は、内部仲介装置１３の基本プログラムである。第２プログラム３４′は、ＯＳ３３と協働して、通信Ｉ／Ｆ３５を通じた外部仲介装置１２及びプリンタ１４′との通信を制御するプログラムである。第２プログラム３４′は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。

通信Ｉ／Ｆ３５は、外部仲介装置１２及びプリンタ１４′と通信可能なインタフェースである。通信Ｉ／Ｆ３５は、ＬＡＮ Ｉ／Ｆや無線ＬＡＮ Ｉ／Ｆである。

＜プリンタ＞
本変形例のプリンタ１４′は、メモリ４２のプログラム記憶領域４８に、前述の第２プログラム３４に代えて制御プログラム４４が記憶されている。制御プログラム４４は、ＯＳ４３と協働して、印刷エンジン５１に印刷を実行させ、また、通信Ｉ／Ｆ４５を通じた内部仲介装置１３との通信を制御するプログラムである。制御プログラム４４は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。制御プログラム４４が実行する処理については後述する。

また、通信Ｉ／Ｆ４５は、内部仲介装置１３と通信可能なインタフェースである。通信Ｉ／Ｆ４５は、内部仲介装置１３が送信したコマンドを受信し、当該コマンドに対する応答を内部仲介装置１３に送信する。

＜プログラムの処理＞
本変形例において、プリンタ１４′及び内部仲介装置１３を備えたローカルネットワーク１６′に関しては、上記実施形態及び（１）〜（３）の変形例においてプリンタ１４の第２プログラム３４が実行した処理と同等の処理が、内部仲介装置１３の第２プログラム３４′によって実行される。すなわち、図示及び詳細な説明を省略するが、例えば特開２０１９−１７９４４６号に記載されたものと同様、図３〜図６、図９〜図１１等における、ステップＳ１４、ステップＳ２２、ステップＳ２９、ステップＳ３５、ステップＳ３６〜ステップＳ４１、ステップＳ５４、ステップＳ５５、ステップＳ６１、ステップＳ６２、ステップＳ６９〜ステップＳ７５、ステップＳ７８〜ステップＳ８０、ステップＳ３０、ステップＳ７０、と同等の処理が内部仲介装置１３の第２プログラム３４′の制御に基づき実行される。そしてそれらの各手順の前処理又は後処理に相当する処理若しくは情報送受信が、内部仲介装置１３とプリンタ１４′との間で行われる。

＜時刻情報の取得＞
そして、本変形例では、内部仲介装置１３は、時刻情報を生成する機能、いわゆるリアルタイムクロック等を内部に備えている。そして、この内部仲介装置１３の属するローカルネットワーク１６′とは異なる別のローカルネットワーク１６に属するプリンタ１４が、第２プログラム３４により、内部仲介装置１３に備えられる上記時刻情報を取得して用いる。以下、その処理内容を前述の図７のフローチャートを参照して説明する。

すなわち、前述した図４において、プリンタ１４の第２プログラム３４は、
前述の時刻情報取得フラグＦが１であるか否かを判断する（ステップＳ２００）。時刻情報取得フラグＦが０であれば（ステップＳ２２０：Ｎｏ）、第２プログラム３４は、プリンタ１４が属するローカルネットワーク１６とは異なる別のローカルネットワーク１６′に属する内部仲介装置１３から時刻情報の取得を図る（ステップＳ２１０）。前述と同様、ステップＳ２１０が時刻取得手順の一例であり、ステップＳ２１０で実行する処理は時刻取得処理の一例である。

その後、プリンタ１４の第２プログラム３４は、内部仲介装置１３から時刻情報を取得できたか否かを判断する（ステップＳ２２０）。前述と同様、ステップＳ２２０が判定手順の一例であり、ステップＳ２２０で実行する処理が判定処理の一例である。プリンタ１４の第２プログラム３４は、内部仲介装置１３から時刻情報を取得できない間（ステップＳ２２０：Ｎｏ）はステップＳ２１０を繰り返し、内部仲介装置１３から時刻情報を取得したら（ステップＳ２２０：Ｙｅｓ）、上記時刻情報取得フラグＦを１とする（ステップＳ２３０）。

その後、プリンタ１４の第２プログラム３４は、前述のＨＴＴＰリクエスト及びＨＴＴＰレスポンスを用いて、外部仲介装置１２との情報送受信を行う（ステップＳ２４０）。一方、前述のステップＳ２００において時刻情報取得フラグＦが１であった場合は（ステップＳ２００：Ｙｅｓ）、プリンタ１４の第２プログラム３４は、ステップＳ２１０、ステップＳ２２０、ステップＳ２３０を行うことなく、ステップＳ２４０において上記外部仲介装置１２との情報送受信を行う。

すなわち、ステップＳ２１０で内部仲介装置１３から時刻情報を取得できない間はステップＳ２４０を実行せず、ステップＳ２１０で内部仲介装置１３から時刻情報を取得したら（ステップＳ２２０：Ｙｅｓ）ステップＳ２４０が実行されるとともに、過去に時刻情報が取得済であって時刻情報取得フラグＦが１である場合にもステップＳ２４０が実行される。これらの処理の流れの結果、ステップＳ２４０が送受信手順の一例であり、ステップＳ２４０で実行する処理は送受信処理の一例となる。その後、プリンタ１４の第２プログラム３４は、このフローを終了する。

＜変形例の効果＞
以上説明したように、本変形例においては、外部仲介装置１２と通信可能で、かつ時刻情報を自ら生成可能な内部仲介装置１３がローカルネットワーク１６′に設けられている。そして、別のローカルネットワーク１６に属するプリンタ１４′が、内部仲介装置１３によって生成された時刻情報を取得して用いる。これにより、プリンタ１４′が別途独自に別の外部装置から時刻情報を取得する手法に比べ、ネットワーク全体の通信量を少なくしつつ簡素な制御で時刻情報を取得することができ、外部仲介装置１２との円滑な通信を行うことができる。また本変形例においては、前述のＮＴＰサーバ１のように外部機器から取得した時刻情報を用いる場合に比べ、セキュリティをより高めることができる効果もある。

なお、上記に代えて、プリンタ１４は、ローカルネットワーク１６′内のプリンタ１４′が内部仲介装置１３から取得済の時刻情報を、当該プリンタ１４′からローカルネットワーク１６′，１６を介し取得して、用いるようにしてもよい。この場合、プリンタ１４′が第２印刷装置の一例である。この場合も、プリンタ１４が別途独自に別の外部装置から時刻情報を取得する手法に比べ、ネットワーク全体の通信量を少なくしつつ簡素な制御で時刻情報を取得することができ、上記外部仲介装置１２との円滑な通信を行うことができる。

（５）その他
なお、以上においては、外部仲介装置１２に対してＨＴＴＰリクエストが送信され、外部仲介装置１２がＨＴＴＰレスポンスを返信することにより、外部仲介装置１２からファイアウォールを通じて第２指示コマンドが送信される例を説明した。しかしながら、外部仲介装置１２からファイアウォールを通じて第２指示コマンドを送信可能であれば、他の通信プロトコルが用いられてもよい。例えば、外部仲介装置１２とプリンタ１４又は内部仲介装置１３との間で、ＸＭＰＰｏｖｅｒＢＯＳＨにしたがった通信プロトコルが用いられてもよい。外部仲介装置１２からプリンタ１４又は内部仲介装置１３へ、ＸＭＰＰｏｖｅｒＢＯＳＨのセッション開始リクエストを送信し、外部仲介装置１２がセッション開始レスポンスを返信することで成立したセッション内の通信により、外部仲介装置１２からプリンタ１４又は内部仲介装置１３へファイアウォールを通じて第２指示コマンドを送信することができる。

また、以上においては、管理サーバ１１による管理対象の電子機器として、印刷装置であるプリンタ１４，１４′を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、外部仲介装置１２又は内部仲介装置１３に対して通信可能な電子機器であれば、例えば、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、計測機器、時計、バーコードリーダ、スキャナ、ミシン、その他情報機器・通信機器・制御機器・各種機械等、に対しても本発明は適用でき、この場合も同様の効果を得る。

なお、以上において、図３〜図１２等に示すシーケンス及びフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。

また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。

その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。

１０ 管理システム
１１ 管理サーバ
１２ 外部仲介装置
１３ 内部仲介装置
１４ プリンタ（印刷装置、第１印刷装置、電子機器の一例）
１４′ プリンタ（第２印刷装置の一例）
２１ ＣＰＵ
２４ 第１プログラム
３４ 第２プログラム
３４′ 第２プログラム
４４ 制御プログラム
４１ ＣＰＵ（制御手段、演算手段の一例）
５１ 印刷エンジン（印刷手段の一例）

Claims (10)

1. 被印刷媒体に印刷を行う印刷手段と、
   制御手段と、
   を有し、
   インターネットを通じて管理サーバと通信する外部仲介装置と通信する印刷装置であって、
   前記制御手段は、
   暗号化された相互認識通信に必要となる時刻情報の取得を図る時刻取得処理；
   前記時刻取得処理で前記時刻情報の取得に成功したか否かを判定する判定処理；
   前記判定処理で前記時刻情報の取得に成功したと判定されない場合には前記相互認識通信による前記外部仲介装置との情報送受信を行わず、前記判定処理で前記時刻情報の取得に成功したと判定された場合に前記相互認識通信により前記外部仲介装置と情報送受信を行う、送受信処理；
   を実行することを特徴とする印刷装置。
2. 請求項１記載の印刷装置において、
   前記時刻取得処理では、
   前記印刷装置外の外部装置からの前記時刻情報の取得を図り、
   前記送受信処理では、
   前記判定処理で前記外部装置からの前記時刻情報の取得に成功したと判定された場合に、前記外部仲介装置と情報送受信を行う
   ことを特徴とする印刷装置。
3. 請求項２記載の印刷装置において、
   前記時刻取得処理では、
   前記外部装置として時刻情報配信サーバから前記時刻情報の取得を図り、
   前記送受信処理では、
   前記判定処理で前記時刻情報配信サーバからの前記時刻情報の取得に成功したと判定された場合に、前記外部仲介装置と情報送受信を行う
   ことを特徴とする印刷装置。
4. 請求項２記載の印刷装置において、
   前記外部仲介装置に対し通信する、前記印刷装置とは異なる第１印刷装置に対し、ローカルネットワークを通じて通信可能に構成されており、
   前記時刻取得処理では、
   前記外部装置として前記第１印刷装置から前記時刻情報の取得を図り、
   前記送受信処理では、
   前記判定処理で前記第１印刷装置からの前記時刻情報の取得に成功したと判定された場合に、前記外部仲介装置と情報送受信を行う
   ことを特徴とする印刷装置。
5. 請求項２記載の印刷装置において、
   前記外部仲介装置と通信する内部仲介装置に対し、ローカルネットワークを通じて通信可能に構成されており、
   前記時刻取得処理では、
   前記外部装置として前記内部仲介装置から前記時刻情報の取得を図り、
   前記送受信処理では、
   前記判定処理で前記内部仲介装置からの前記時刻情報の取得に成功したと判定された場合に、前記外部仲介装置と情報送受信を行う
   ことを特徴とする印刷装置。
6. 請求項２記載の印刷装置において、
   前記外部仲介装置と通信する内部仲介装置に対しローカルネットワークを通じて通信する、前記印刷装置とは異なる第２印刷装置に対し、ローカルネットワークを通じて通信可能に構成されており、
   前記時刻取得処理では、
   前記外部装置として前記第２印刷装置から前記時刻情報の取得を図り、
   前記送受信処理では、
   前記判定処理で前記第２印刷装置からの前記時刻情報の取得に成功したと判定された場合に、前記外部仲介装置と情報送受信を行う
   ことを特徴とする印刷装置。
7. 請求項１記載の印刷装置において、
   操作手段をさらに有し、
   前記時刻取得処理では、
   前記操作手段を介し入力された時刻に対応する前記時刻情報の取得を図り、
   前記送受信処理では、
   前記判定処理で前記操作手段を介し入力された前記時刻に対応する前記時刻情報の取得に成功したと判定された場合に、前記外部仲介装置と情報送受信を行う
   ことを特徴とする印刷装置。
8. 請求項１乃至請求項７のいずれか１項記載の印刷装置において、
   前記制御手段は、
   前記印刷装置の電源投入がなされる都度、前記時刻取得処理を実行する
   ことを特徴とする印刷装置。
9. 請求項８記載の印刷装置において、
   前記制御手段は、
   前記印刷手段を含む複数の動作機構のうち特定の動作機構が非動作状態となった後に基準時間を経過したことを契機に、前記印刷装置へ供給される電源電圧を供給遮断状態に切り替える切替処理；
   前記切替処理による前記供給遮断状態への切り替え後に、所定の復帰操作に基づき前記電源電圧を電源供給状態に復帰させる復帰処理；
   を実行するとともに、
   前記復帰処理により電源投入がなされた場合にも、前記時刻取得処理を実行する
   ことを特徴とする印刷装置。
10. インターネットを通じて管理サーバと通信する外部仲介装置と通信する電子機器に備えられた演算手段に対し、
    暗号化された相互認識通信に必要となる時刻情報の取得を図る時刻取得手順と、
    前記時刻取得手順で前記時刻情報の取得に成功したか否かを判定する判定手順と、
    前記判定手順で前記時刻情報の取得に成功したと判定されない場合には前記相互認識通信による前記外部仲介装置との情報送受信を行わず、前記判定手順で前記時刻情報の取得に成功したと判定された場合に前記相互認識通信により前記外部仲介装置と情報送受信を行う、送受信手順と、
    と、
    を実行させるための、通信処理プログラム。

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