JP2021108921A - 穿刺具 - Google Patents

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貴則 富永
Takanori Tominaga
貴則 富永
賢志 澤田
Kenji Sawada
賢志 澤田
明彦 垂永
Akihiko Tarunaga
明彦 垂永
尚美 原田
Naomi Harada
尚美 原田
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Abstract

【課題】先端が腹膜を突き抜けても、穿刺に伴う傷害が生ずることを抑えることができる穿刺具を提供する。【解決手段】穿刺具1は、内部に空間を有する筒体2と、筒体の内部に設けられた内部材6と、筒体の先端側開口部9に配置された鋭利な先端3Nを有する先端部と、を備える。先端部は、皮膚に形成された切開部に挿入された際に、皮膚から腹膜までの生体組織から抗力を受けて筒体および本体部の少なくともいずれかに接触し、抗力が除去されると、筒体から離間するように形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、腹腔鏡手術等に用いられて、切開部に挿入する穿刺具に関する。
腹腔鏡手術は、消化器系等の開腹手術に代わる低侵襲治療として用いられている。腹腔鏡手術の件数は、増加傾向にある。腹腔鏡手術は、臍部(おへそ)の周囲から直径2〜10mmの内視鏡を腹腔内に挿入し、モニタに表示された腹腔内の映像を見ながら手術を行う術式である。腹腔鏡手術は、開腹手術と比較して切開部が小さいために低侵襲であり、美容性に優れ、手術後の疼痛も軽い。
例えば、術者は、腹腔鏡手術において臍部に小切開を加え穿刺具を挿入する際には、まず、助手などと共に皮膚を掴んで持ち上げ、腹膜と血管や腸管等の臓器との間に空間を確保し、トロッカ(穿刺具)を腹腔内に刺し入れる。その後、術者は、トロッカの鋭利な先端部やトロッカの内部材などを筒体から抜去する。そして、トロッカの筒体が、切開部に留置される。これより、術者は、トロッカの筒体の内部を通して内視鏡や鉗子などを腹腔内に挿入したり腹腔内から抜去したりすることができる。
特許文献1には、この種のトロッカが開示されている。特許文献1に示すトロッカは、先端面が開口されたシースを有する。トロッカの鋭利な先端部は、シースの先端面内から突き出ている。特許文献1には、トロッカの鋭利な先端部は、腹膜を貫通すると、腹膜からの抵抗を受けなくなるので抗力を失うことが記載されている。そして、腹膜から受ける効力を失ったトロッカの鋭利な先端部は、シースの内部に収まる。
米国特許第8894679号明細書
ところが、特許文献1に記載されたようなトロッカでは、鋭利な先端部が、腹膜を突き抜けて皮膚から腹膜までの生体組織から受ける抗力を失った後に、腹膜を貫通した勢いで腹腔内の臓器に到達し接触するおそれがある。あるいは、術者等がトロッカの鋭利な先端部の位置を把握することが困難な場合がある。そうすると、鋭利な先端部が腹膜を貫通した後に、腹腔内の臓器に到達し接触するおそれがある。これにより、いわゆる穿刺に伴う傷害(Entry-related Injury)が生ずるおそれがある。「穿刺に伴う傷害」とは、穿刺具の穿刺に伴って例えば血管や腸管等の臓器が損傷を受けることである。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、先端が腹膜を突き抜けても、穿刺に伴う傷害が生ずることを抑えることができる穿刺具を提供することを目的とする。
前記課題は、内部に空間を有する筒体と、前記筒体の内部に設けられた本体部と、前記筒体の端部に配置された鋭利な先端を有する先端部と、を備え、前記先端部は、皮膚に形成された切開部に挿入された際に、前記皮膚から腹膜までの生体組織から抗力を受けて前記筒体および前記本体部の少なくともいずれかに接触し、前記抗力が除去されると、前記筒体から離間するように形成されていることを特徴とする本発明に係る穿刺具により解決される。
前記構成によれば、鋭利な先端を有する先端部は、皮膚に形成された切開部に挿入された際すなわち穿刺した際に、皮膚から腹膜までの生体組織から受ける抗力が除去されると、筒体から離間するように形成されている。そのため、先端部が例えば腹膜を突き抜けても、先端部が腹腔内の臓器に損傷を与えることを抑えることができる。これにより、先端部が腹膜を突き抜けても、穿刺に伴う傷害が生ずることを抑えることができる。
本発明に係る穿刺具は、好ましくは、前記筒体の内部において前記本体部と前記先端部との間に設けられた中間部をさらに備え、前記中間部は、前記先端部の先端よりも鈍い先端を有し、前記抗力が除去され前記先端部が前記筒体から離間すると、前記先端部に置き換わり前記筒体の端部に配置されることを特徴とする。
前記構成によれば、抗力が除去され先端部が筒体から離間すると、先端部の先端よりも鈍い先端を有する中間部が、先端部に置き換わり筒体の端部に配置される。これにより、先端部が腹膜を突き抜けても、穿刺に伴う傷害が生ずることをより一層抑えることができる。
本発明に係る穿刺具では、好ましくは、前記鈍い先端は、弾性を有する樹脂により形成されていることを特徴とする。
前記構成によれば、中間部の鈍い先端が弾性を有する樹脂により形成されているため、穿刺に伴う傷害が生ずることをより一層抑えることができる。
本発明に係る穿刺具では、好ましくは、前記先端部は、前記抗力が除去されると、前記中間部から押し出されることにより前記筒体から離間することを特徴とする。
前記構成によれば、抗力が除去されると、先端部が中間部から押し出されることにより筒体から離間する。そのため、中間部は、より一層確実に、先端部に置き換わり筒体の端部に配置される。
本発明に係る穿刺具は、好ましくは、前記筒体の内部において前記本体部と前記先端部との間に設けられ、前記先端部が前記筒体から離間する方向に前記先端部を付勢する付勢手段をさらに備えたことを特徴とする。
前記構成によれば、先端部は、筒体から離間する方向の力(付勢力)を付勢手段から受けている。そのため、先端部は、抗力が除去されると、より一層確実に筒体から離間することができる。
本発明に係る穿刺具では、好ましくは、前記先端部は、前記抗力が除去されると、前記付勢手段から付勢力を受け押し出されることにより前記筒体から離間することを特徴とする。
前記構成によれば、抗力が除去されると、先端部が付勢手段から付勢力を受け、押し出されることにより筒体から離間する。そのため、中間部は、より一層確実に、先端部に置き換わり筒体の端部に配置される。
本発明に係る穿刺具は、好ましくは、一端部が前記先端部に接続され、他端部が前記筒体の内部を通じて前記筒体の外部に導かれている線状体をさらに備えたことを特徴とする。
前記構成によれば、線状体の一端部は先端部に接続され、線状体の他端部は筒体の内部を通じて筒体の外部に導かれている。すなわち、先端部は、線状体に接続されている。これにより、線状体は、先端部を筒体の端部に配置できるように保持したり、筒体の端部から離間した先端部が筒体や本体部から完全に切り離されることを抑制したりすることができる。
本発明に係る穿刺具では、好ましくは、前記線状体は、操作者により操作可能とされてなることを特徴とする。
前記構成によれば、操作者は、線状体を操作し引くことにより、筒体から離間した先端部を筒体の内部の空間を通じて抜去し筒体の外部に回収できる。
本発明に係る穿刺具では、好ましくは、前記皮膚は、腹部の皮膚であり、腹膜を貫通させるトロッカとして用いられることを特徴とする。
前記構成によれば、穿刺具は、腹膜を貫通させるトロッカとして用いられることで、腹腔鏡手術に使用可能とされている。
本発明によれば、先端が腹膜を突き抜けても、穿刺に伴う傷害が生ずることを抑えることができる穿刺具を提供することができる。
図1(A)は、第1実施形態の穿刺具の先端部が腹膜Mに対して接触する前の状態を示し、図1(B)は、第1実施形態の穿刺具の先端部が腹膜Mに対して突き刺さり始めた状態を示す図である。 図2(A)は、穿刺具の先端部が腹膜Mに刺通部位を形成する途中の状態を示し、図2(B)は、刺通部位を形成した際に、穿刺具の先端部が腹膜M内に吊り下げられて保持されている状態を示す図である。 穿刺具により刺通部位を形成した後に、腹膜M内の鈍い部分と先端部を、筒体の内部を通じて、取り除いている状態を示す図である。 本発明の第2実施形態を示す図である。 本発明の第3実施形態を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(A)と図1(B)は、本発明の穿刺具の好ましい第1実施形態を示す図である。図1(A)は、第1実施形態の穿刺具1の先端部3が腹膜Mに対して接触する前の状態を示している。図1(B)は、第1実施形態の穿刺具1の先端部3が腹膜Mに対して突き刺さり始めた状態を示している。図1の例では、患者の腹膜Mを例示している。穿刺具1が適用できる手術例としては、例えば大腸がんや上行結腸がんや婦人科手術等の手術であるが、特に限定されない。
本実施形態の説明では、図1に示すように、穿刺具1が、腹腔鏡手術において患者に対して刺通部位を形成するのに用いられる場合を例に挙げる。例えば、穿刺具1は、穿刺予定部位にメス等で外科的に小切開を加えて形成された切開部に挿入され、刺通部位を形成する。腹腔鏡手術は、例えば消化器系等の開腹手術に代わる低侵襲治療として用いられる。腹腔鏡手術では、直径2〜10mmの内視鏡が、患者の臍部の周囲から腹腔内に挿入される。腹腔鏡手術は、表示装置のモニタに表示された腹腔内の映像を見ながら行われる。腹腔鏡手術では、患者に臍部の周囲に、内視鏡を挿入するための刺通部位が形成される。内視鏡を挿入するための刺通部位の切開長は、例えば約10〜30mm程度である。また、鉗子(内視鏡手術専用の器具)を挿入するための刺通部位の切開長は、例えば約5〜30mm程度である。これらの刺通部位の切開長、部位、そして数は、手術の内容により異なる。
<筒体2>
図1(A)と図1(B)を参照して、穿刺具1の好ましい構造例を説明する。穿刺具1は、筒体2と、先端部3と、中間部4と、線状体5と、内部材(本体部)6と、を備える。筒体2は、例えばポリカーボネート(PC)等のエンジニアリングプラスチックのような樹脂、軟質塩化ビニル樹脂等の樹脂、あるいはアルミニウムまたはステンレス鋼等の金属により作られている円筒体である。筒体2の基端部には、フランジ部7が設けられている。筒体2の基端部は、基端側開口部8を有し、筒体2の先端部は、先端側開口部9を有する。筒体2の内径寸法Dは、基端側開口部8から先端側開口部9に至るまで同じである。
<内部材6>
本実施形態の内部材6は、本発明の「本体部」の一例である。図1(A)に示すように、内部材6は、例えばポリカーボネート(PC)等のエンジニアリングプラスチックのような樹脂で作られている円筒状の部材である。内部材6の中心部には、軸方向に沿って貫通孔6Hが形成されている。内部材6は、筒体2の内部に挿入されて設けられている。
<線状体5>
図1(A)に示すように、線状体5は、術者が手で持って引っ張って操作する操作部材であり、引っ張っても切れないような引っ張り強度の強い材質、例えばナイロン等の樹脂、あるいはカーボンワイヤー、金属ワイヤー等により作られている。線状体5は、筒体2の基端側開口部8側から内部材6の貫通孔6Hを通っている。線状体5の先端5Tは、先端部3の内面3Fに接続されている。本実施形態の線状体5の先端5Tは、本発明の「線状体の一端部」の一例である。線状体5の基端5Sは、筒体2の基端側開口部8から出ており、術者が手で持って引張操作するための部分である。本実施形態の線状体5の基端5Sは、本発明の「線状体の他端部」の一例である。
<先端部3>
図1(A)に示すように、先端部3は、皮膚に形成された切開部に挿入する、すなわち穿刺することで腹膜Mに刺通部位を形成し易いようにするために、例えばポリカーボネート(PC)等のエンジニアリングプラスチックのような比較的硬い樹脂により作られている。先端部3は、好ましくは円錐形状を有しており、鋭利に尖った先端3Nを有する。先端部3の鋭利な先端3Nは、筒体2の軸方向の延長線上にある。先端部3は、円錐形状以外に、三角錐形状あるいは四角錐形状であっても良い。先端部3の基端の直径Cは、筒体2の内径寸法Dとほぼ同じか小さい。これにより、術者が、先端部3を回収する際には、線状体5を基端側X2方向に引き上げることにより、先端側開口部9側から筒体2の内部と基端側開口部8を通じて、筒体2の外に先端部3を容易に回収することができる。
<中間部4>
図1(A)に示す中間部4は、先端部3の先端3Nよりも鈍い先端を有する。中間部4は、先端部3とは異なり、弾性状であり弾性変形可能である。すなわち、中間部4は、腹膜Mや腹膜M内の臓器に対して損傷を与えない材質、例えばウレタンやシリコン等の弾性を有する樹脂等により作られている。図1(A)と図1(B)に示すように、中間部4は、筒体2内に格納されているときには、弾性収縮された状態である。中間部4は、内部材6の下端部6Bに接続部材10を介して接続されている。接続部材10は、内部材6と中間部4とを接続する部材であり、内部材6と同様の材料により形成されている。接続部材10は、内部材6の一部として内部材6と一体的に形成されていてもよい。中間部4の中心部分には、貫通孔4Hが設けられている。線状体5は、中間部4の貫通孔4Hを通って、線状体5の先端5Tにおいて先端部3の内面3Fに接続されている。
<穿刺具1の使用例>
次に、本実施形態に係る穿刺具1が、例えば腹膜Mに対して刺通部位を形成する使用例を、図1から図3を参照して説明する。図2(A)は、穿刺具1の先端部3が腹膜Mに刺通部位を形成する途中の状態を示す。図2(B)は、刺通部位100を形成した際に、穿刺具1の先端部3が筒体2から先端側X1方向に離間されて、腹膜M内において吊り下げて保持されている状態を示す。図3は、穿刺具1により刺通部位100を形成した後に、腹膜M内の中間部4と先端部3を、筒体2の内部を通じて、腹膜Mの外に抜去して回収する状態を示している。
<穿刺具1による穿刺作業>
まず、術者(操作者ともいう)は、図1(A)に示す線状体5の基端5Sを手で基端側X2方向に引き上げるようにして保持する。これにより、先端部3の位置は、筒体2の内部の先端側開口部9付近に保持される。これにより、中間部4は先端部3の内面3F上に載った状態で、筒体2の内部において弾性収縮して格納される。また前述したように、中間部4は、内部材6の下端部6Bに接続部材10を介して接続され、接続部材10を介して内部材6に保持されている。
術者が、図1(A)に示すように、穿刺具1の筒体2を持って穿刺具1の先端部3を、皮膚に形成された切開部に挿入し、腹膜Mに近づける。そして、術者が筒体2内の内部材6を筒体2内で先端側X1方向に押し下げると、図1(B)に示すように、内部材6の下端部6Bは、中間部4と先端部3が基端側X2方向には持ち上がらないように、中間部4と先端部3を保持する。この状態で、術者は、先端部3の鋭利な先端3Nを皮膚に形成された切開部に挿入することにより、先端部3の鋭利な先端3Nは、皮膚から腹膜Mまでの生体組織から抗力を受けつつ、腹膜Mをまだ貫通していない浅い刺通部位101を形成する。
このように、先端部3は、皮膚に形成された切開部に挿入され腹膜Mに突き刺さる際に、皮膚から腹膜Mまでの生体組織から抗力を受けるとともに、腹膜Mに接触し腹膜Mから抗力を受けて中間部4を介して内部材6に接触する。このように、本願明細書おいて、先端部3が中間部4を介して内部材6に接触する状態は、先端部3が内部材6に接触する状態に含まれるものとする。なお、この際、先端部3はさらに筒体2に接触しても良い。皮膚から腹膜Mまでの生体組織としては、例えば、脂肪等の皮下組織、筋膜、筋肉、および腹膜前脂肪組織などが挙げられる。
さらに、図2(A)に示すように、術者が先端部3の鋭利な先端3Nを腹膜Mに刺し入れることにより、先端部3の鋭利な先端3Nは、腹膜Mから抗力を受けつつ、浅い刺通部位101に比べてより大きな貫通した刺通部位102を腹膜Mに形成する。そして、図2(B)に示すように、術者がさらに先端部3の鋭利な先端3Nを腹膜Mに完全に刺し入れることにより、より大きな貫通した刺通部位100が腹膜Mに形成される。刺通部位100が形成されると、先端部3は、刺通部位100の形成により腹膜Mを突き抜けるので、腹膜Mからの抗力を失うことになる。つまり、先端部3が腹膜Mから受ける抗力は、除去される。
このように鋭利な先端部3が腹膜Mからの抗力を失うと、図2(B)に示すように、弾性体である中間部4の弾発力(弾性力)が、先端部3を押し出す。これにより、先端部3は、筒体2の先端側開口部9から外れ先端側X1方向に離間する。先端部3が筒体2から先端側X1方向に離間すると、弾性体である中間部4が筒体2内から弾性的に拡張しながら現れ、先端部3に置き換わり筒体2の先端側開口部9に配置される。筒体2から先端側X1方向に離間した先端部3は、腹膜Mの内部(腹腔内)に落下し、線状体5により腹膜Mの内部において吊り下げられた状態になる。このため、先端部3が腹腔内に落下してしまうおそれがなく、腹腔内の臓器を損傷することもない。すなわち、線状体5は、筒体2から先端側X1方向に離間した先端部3が筒体2や内部材6から完全に切り離されることを抑制する。
先端部3を押し出した中間部4は、図2(A)に示す円柱状に筒体2内で収縮格納された状態から、図2(B)に示すように例えば半球状に弾性的に拡張する。拡張された中間部4の基端の直径寸法Lは、筒体2の外径寸法Rと同じか、より好ましくは外径寸法Rよりも大きい。
このように、中間部4の基端の直径寸法Lが、筒体2の外径寸法Rと同じか、より好ましくは外径寸法Rよりも大きいため、筒体2の先端2Wが中間部4により被覆される。サイズが拡張された弾性状の中間部4は、先端部3の鋭利な先端3Nよりも鈍い先端を有し、好ましくは半球状であるので、腹膜M内の臓器に当たったとしても損傷を与えることを抑えることができる。これにより、穿刺具1による穿刺に伴う傷害(Entry-related Injury)が生ずることを抑えることができる。
また、筒体2の先端2Wが腹膜Mや刺通部位100に直接突き当たることを抑えることができるので、筒体2の先端2Wが腹膜Mや刺通部位100に損傷を与えることを抑えることができる。
<中間部4と先端部3の回収作業>
このようにして腹膜Mに刺通部位100が形成された後、術者は、中間部4と先端部3を腹膜M内から回収する。この場合には、図2(B)から図3に示すように、術者が線状体5の基端5Sを持って、基端側X2方向に引き上げる。これにより、図2(B)に示す半球状の中間部4は、筒体2の先端側開口部9内に強制的に入り込むことで弾性収縮する。内部材6と中間部4と先端部3は、筒体2の先端側開口部9から筒体2内に沿って基端側X2方向に案内された後、筒体2の基端側開口部8から筒体2の外部に抜去される。このようにすることで、術者は、中間部4と先端部3を腹膜M内から容易に回収できる。
本実施形態に係る穿刺具1によれば、鋭利な先端3Nを有する先端部3は、皮膚に形成された切開部に挿入され腹膜Mに突き刺さる際に、皮膚から腹膜Mまでの生体組織から受ける抗力が除去されると、筒体2から先端側X1方向に離間するように形成されている。そのため、先端部3が例えば腹膜Mを突き抜けても、先端部3が腹膜M内の臓器に損傷を与えることを抑えることができる。これにより、先端部3が腹膜Mを突き抜けても、穿刺に伴う傷害が生ずることを抑えることができる。
また、抗力が除去され先端部3が筒体2から先端側X1方向に離間すると、先端部3の先端3Nよりも鈍い先端を有する中間部4が、先端部3に置き換わり筒体2の先端側開口部9に配置される。これにより、先端部3が腹膜Mを突き抜けても、穿刺に伴う傷害が生ずることをより一層抑えることができる。
また、中間部4の鈍い先端が弾性を有する樹脂により形成されているため、穿刺に伴う傷害が生ずることをより一層抑えることができる。また、抗力が除去されると、先端部3が中間部4から押し出されることにより筒体2から先端側X1方向に離間する。そのため、中間部4は、より一層確実に、先端部3に置き換わり筒体2の先端側開口部9に配置される。
また、線状体5の先端5Tは先端部3に接続され、線状体5の基端5Sは筒体2の内部を通じて筒体2の外部に導かれている。すなわち、先端部3は、線状体5に接続されている。これにより、線状体5は、先端部3を筒体2の先端側開口部9に配置できるように保持したり、筒体2の先端側開口部9から先端側X1方向に離間した先端部3が筒体2や内部材6から完全に切り離されることを抑制したりすることができる。また、操作者は、線状体5の基端5Sを操作し引くことにより、筒体2から先端側X1方向に離間した先端部3を筒体2の内部の空間を通じて抜去し筒体2の外部に回収できる。
なお、本実施形態の説明では、中間部4が先端部3の内面3F上に乗った状態で、筒体2の内部において弾性収縮して格納される例を挙げた。但し、中間部4の格納状態は、これだけに限定されるわけではない。中間部4は、中間部4の少なくとも一部が先端部3に形成された内部空間に弾性収縮して格納された状態で、筒体2の内部において弾性収縮して格納されていてもよい。
次に、本発明の第2実施形態と第3実施形態を説明する。第2実施形態と第3実施形態が、第1実施形態と異なる部分を重点的に説明する。第2実施形態と第3実施形態の構成要素が、上述した第1実施形態の構成要素と実質的に同等である場合には、同じ符号を記してその説明を省略する。
(第2実施形態)
まず、穿刺具の第2実施形態を、図4を参照して説明する。図4(A)と図4(B)は、本発明の穿刺具の好ましい第2実施形態を示す図である。図4(A)は、第2実施形態の穿刺具201の先端部203が腹膜Mに対して接触する前の状態を示している。図4(B)は、刺通部位100を形成した際に、穿刺具201の先端部203が腹膜M内に吊り下げて保持されている状態を示している。
図4(A)に示す穿刺具201は、筒体2と、先端部203と、中間部204と、線状体5と、内部材(本体部)6と、スプリング(付勢手段)250と、を備える。本実施形態のスプリング250は、本発明の「付勢手段」の一例である。先端部203は、図1に示す先端部3と同様に、好ましくは円錐形状を有しており、鋭利な先端203Nを有する。先端部203の鋭利な先端203Nは、筒体2の軸方向の延長線上にある。先端部203は、円錐形状以外に、三角錐形状、四角錐形状あるいは楕円錐形状であっても良い。先端部203の基端の直径は、筒体2の内径寸法とほぼ同じか小さい。先端部203は、内部に空間203Sを有する。線状体5の先端5Tは、先端部203の内底部203Hに接続されている。
図4(A)に示すように、先端部203は、破線で示す中間部204に被さっている。中間部204は、図1に示す中間部4と同様に、弾性変形可能である。図4(A)に示すように、中間部204は、筒体2の先端2Wに突き当てた状態で保持されている。
図4(A)と図4(B)に示すように、中間部204の中央部分には、筒部分204Hが形成されている。線状体5の途中部分が、中間部204の筒部分204Hを通っている。中間部204は、内部材6の下端部6Bに接続部材10を介して接続されている。接続部材10は、第1実施形態の説明において前述した通りである。
付勢手段としてのスプリング250が、先端部203の内底部203Hと、内部材6の下端部6Bと、の間に配置され、先端部203の内底部203Hに接続されている。スプリング250の途中部分が、中間部204の筒部分204Hを通っている。スプリング250は、線状体5と同軸上に配置され、先端部203が筒体2から先端側X1方向に離間する方向に先端部203を付勢している。つまり、スプリング250は、図4(A)に表した先端側X1の方向の付勢力を先端部203に付与している。
<穿刺具201による穿刺作業>
まず、術者(操作者)は、図4(A)に示す線状体5を手で引っ張り上げて保持する。これにより、先端部203の位置は、筒体2の内部の先端側開口部9付近に保持される。これにより、先端部203が中間部204に被さった状態で、筒体2に保持される。また前述したように、中間部204は、内部材6の下端部6Bに接続部材10を介して接続され、接続部材10を介して内部材6に保持されている。
術者が、図4(A)に示すように、穿刺具201の筒体2を持って穿刺具201の先端部203を、皮膚に形成された切開部に挿入し、腹膜Mに近づける。そして、術者が筒体2内の内部材6を筒体2内で先端側X1方向にスプリング250の力に対抗して押し下げる。この状態で、術者は先端部203の鋭利な先端203Nを腹膜Mに刺し込むことにより、腹膜Mを貫通していない浅い刺通部位(図示せず)が形成される。
このように、先端部203は、皮膚に形成された切開部に挿入され腹膜Mに突き刺さる際に、皮膚から腹膜Mまでの生体組織から抗力を受けるとともに、腹膜Mに接触し腹膜Mから抗力を受けてスプリング250を介して内部材6に接触する。このように、本願明細書おいて、先端部203がスプリング250を介して内部材6に接触する状態は、先端部203が内部材6に接触する状態に含まれるものとする。
さらに、術者が、先端部203の鋭利な先端203Nを腹膜Mに刺し込むことにより、浅い刺通部位に比べてより大きな貫通した刺通部位(図示せず)が、腹膜Mに形成される。そして、図4(B)に示すように、さらに、術者が、先端部203の鋭利な先端203Nを腹膜Mに刺し込むと、大きな貫通した刺通部位100が形成される。刺通部位100が形成されると、先端部203は、刺通部位100の形成により腹膜Mを突き抜けるので、腹膜Mからの抗力を失うことになる。つまり、先端部203が腹膜Mから受ける抗力は、除去される。
このように鋭利な先端部203が腹膜Mからの抗力を失うと、弾性状の中間部204の弾発力とスプリング250の力が、中間部204から先端部203だけを押し出す。このため、先端部203は、筒体2の先端側開口部9側から確実に外れ先端側X1方向に離間する。先端部203が筒体2から先端側X1方向に離間すると、弾性体である中間部204が露出し、先端部203に置き換わり筒体2の先端側開口部9に配置される。筒体2から先端側X1方向に離間した先端部203は、刺通部位100を通って、腹膜Mの内部(腹腔内)に落下し、線状体5により腹膜Mの内部において吊り下げられた状態になる。このため、先端部203が腹腔内に落下してしまうおそれを抑えることができる。しかも、スプリング250は、中間部204の筒部分204Hを通って、先端部203の内底部203Hに保持されるので、腹腔内に落下してしまうことはない。
図4(B)に示すように、中間部204の基端の直径寸法Kは、筒体2の外径寸法Rと同じか、より好ましくは外径寸法Rよりも大きい。これにより、筒体2の先端2Wが中間部204により被覆される。このため、サイズが拡張された弾性状の中間部204は、先端部203の鋭利な先端203Nよりも鈍い先端を有し、好ましくは半球状であるので、腹膜M内の臓器に当たったとしても損傷を与えることを抑えることができる。従って、穿刺に伴う傷害(Entry-related Injury)が生ずることを抑えることができる。
また、筒体2の先端2Wが腹膜Mや刺通部位100に直接突き当たることを抑えることができるので、筒体2の先端2Wが腹膜Mや刺通部位100に損傷を与えることを抑えることができる。
<中間部204と先端部203の回収作業>
このようにして腹膜Mに刺通部位100が形成された後、術者は、中間部204と先端部203を腹膜M内から回収する。この場合には、図4(B)において、術者が線状体5の基端5Sを持って、基端側X2方向に引き上げる。これにより、半球状の中間部204と先端部203は、例えば筒体2の先端側開口部9内に強制的に入り込む。内部材6と中間部204と先端部203は、筒体2の先端側開口部9から筒体2内に沿って基端側X2方向に案内された後、筒体2の基端側開口部8から筒体2の外部に抜去される。このようにすることで、術者は、中間部4と先端部3を腹膜M内から容易に回収できる。
本実施形態に係る穿刺具201によれば、先端部203は、筒体2から先端側X1方向に離間する方向の力(付勢力)をスプリング250から受けている。そのため、先端部203は、抗力が除去されると、より一層確実に筒体2から先端側X1方向に離間することができる。また、抗力が除去されると、先端部203がスプリング250から付勢力を受け押し出されることにより筒体2から先端側X1方向に離間する。そのため、中間部204は、より一層確実に、先端部203に置き換わり筒体2の先端側開口部9に配置される。また、その他の効果についても、第1実施形態に係る穿刺具1に関して前述した効果と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
次に、穿刺具の第3実施形態を、図5を参照して説明する。図5(A)と図5(B)は、本発明の穿刺具の好ましい第3実施形態を示す図である。図5(A)は、第3実施形態の穿刺具301の先端部303が腹膜Mに対して接触する前の状態を示している。図5(B)は、刺通部位100を形成した際に、穿刺具301の先端部303が腹膜M内に吊り下げて保持されている状態を示している。
図5(A)に示す穿刺具301は、筒体2と、先端部303と、中間部304と、線状体5と、内部材(本体部)6と、スプリング(付勢手段)350と、を備える。本実施形態のスプリング350は、本発明の「付勢手段」の一例である。先端部303は、図1に示す先端部3と同様に、好ましくは円錐形状を有しており、鋭利な先端303Nを有する。先端部303の鋭利な先端303Nは、筒体2の軸方向の延長線上にある。先端部303の基端の直径Cは、筒体2の内径寸法Dとほぼ同じである。線状体5の先端5Tは、先端部303に接続されている。
図5(A)に示すように、筒体2の内部の先端側開口部9付近には、半球状の中間部304が収容されている。中間部304は、図1に示す中間部4と同様に、弾性変形可能であり、腹膜Mや腹膜M内の臓器に対して損傷を与えない材質により作られている。中間部304の貫通孔には線状体5が通っている。中間部304は、先端部303の上に重ねて配置されている。スプリング350が、中間部304と、内部材6の下端部と、の間に配置され、中間部304と内部材6とに接続されている。言い換えれば、スプリング350は、先端部303と、内部材6の下端部と、の間に配置され、中間部304と内部材6とに接続されている。スプリング350は、線状体5と同軸状に配置され、先端部303が筒体2から先端側X1方向に離間する方向に先端部303を付勢している。つまり、スプリング350は、図5(A)に表した先端側X1の方向の付勢力を先端部303に付与している。
<穿刺具301による穿刺作業>
まず、術者(操作者)は、図5(A)に示す線状体5を手で保持する。これにより、先端部303の位置は、筒体2の内部の先端側開口部9付近に保持される。これにより、中間部304は、筒体2内に弾性収縮した状態で保持される。このとき、図5(A)に表したように、中間部304と先端部303とは、互いに重なっていても良い。
術者が、図5(A)に示すように、穿刺具301の筒体2を持って穿刺具301の先端部303を、皮膚に形成された切開部に挿入し、腹膜Mに近づける。そして、術者が筒体2内の内部材6を筒体2内で先端側X1方向に押し下げる。この状態で、術者は先端部303の鋭利な先端303Nを腹膜Mに刺し込むことにより、腹膜Mを貫通していない浅い刺通部位(図示せず)が形成される。
このように、先端部303は、皮膚に形成された切開部に挿入され腹膜Mに突き刺さる際に、皮膚から腹膜Mまでの生体組織から抗力を受けるとともに、腹膜Mに接触し腹膜Mから抗力を受けて中間部304およびスプリング350を介して内部材6に接触する。このように、本願明細書おいて、先端部303が中間部304およびスプリング350を介して内部材6に接触する状態は、先端部303が内部材6に接触する状態に含まれるものとする。なお、この際、先端部303はさらに筒体2に接触しても良い。
さらに、術者が、先端部303の鋭利な先端303Nを腹膜Mに刺し込むことにより、浅い刺通部位に比べてより大きな貫通した刺通部位(図示せず)が、腹膜Mに形成される。そして、図5(B)に示すように、腹膜Mには、さらに大きな貫通した刺通部位100が形成される。刺通部位100が形成されると、先端部303は、刺通部位100の形成により腹膜Mを突き抜けるので、腹膜Mからの抗力を失うことになる。つまり、先端部303が腹膜Mから受ける抗力は、除去される。
このように鋭利な先端部303が腹膜Mからの抗力を失うと、弾性状の中間部304の弾発力とスプリング350の力が、先端部303を押し出す。これにより、先端部303は、筒体2の先端側開口部9から確実に外れ先端側X1方向に離間する。先端部303が先端側X1方向に離間すると、弾性状の中間部304が露出し、先端部303に置き換わり筒体2の先端側開口部9に配置される。筒体2から先端側X1方向に離間した先端部303は、刺通部位100を通って、腹膜Mの内部(腹腔内)に落下し、線状体5により腹膜Mの内部において吊り下げられた状態になる。このため、先端部303が腹腔内に落下してしまうおそれを抑えることができる。
図5(B)に示すように、中間部304は、筒体2による拘束が無くなるので、図5(B)に示すように半球状に拡張する。図5(B)に示すように中間部304が拡張すると、中間部304の基端の直径寸法Lが、筒体2の外径寸法Rと同じか、より好ましくは外径寸法Rよりも大きくなる。これにより、筒体2の先端2Wが中間部304により被覆される。このため、サイズが拡張された弾性状の中間部304は、先端部303の鋭利な先端303Nよりも鈍い先端を有し、好ましくは半球状であるので、腹膜M内の臓器に当たったとしても損傷を与えることを抑えることができる。従って、穿刺に伴う傷害(Entry-related Injury)が生ずることを抑えることができる。また、筒体2の先端2Wが腹膜Mや刺通部位100に直接突き当たることを抑えることができるので、筒体2の先端2Wが腹膜Mや刺通部位100に損傷を与えることを抑えることができる。
<中間部304と先端部303の回収作業>
このようにして腹膜Mに刺通部位100が形成された後、術者は、中間部304と先端部303を腹膜M内から回収する。この場合には、図5(B)において、術者が線状体5の基端5Sを持って、基端側X2方向に引き上げる。これにより、半球状の中間部304と先端部303は、例えば筒体2の先端側開口部9内に強制的に入り込む。内部材6と中間部304と先端部303は、筒体2の先端側開口部9から筒体2内に沿って基端側X2方向に案内された後、筒体2の基端側開口部8から筒体2の外部に抜去される。このようにすることで、術者は、中間部304と先端部303を腹膜M内から容易に回収できる。
本実施形態に係る穿刺具301によれば、先端部303は、筒体2から先端側X1方向に離間する方向の力(付勢力)を中間部304を介してスプリング350から受けている。そのため、先端部303は、抗力が除去されると、より一層確実に筒体2から先端側X1方向に離間することができる。また、抗力が除去されると、先端部303が中間部304を介してスプリング350から付勢力を受け押し出されることにより筒体2から先端側X1方向に離間する。そのため、中間部304は、より一層確実に、先端部303に置き換わり筒体2の先端側開口部9に配置される。また、その他の効果についても、第1実施形態に係る穿刺具1に関して前述した効果と同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。
例えば、接続部材10は、内部材6とは別の部材として内部材6と同様の材料により形成されていてもよく、内部材6の一部として内部材6と一体的に形成されていてもよい。また、接続部材10の形状は、特に限定されるわけではなく、例えばリング状であってもよい。
1:穿刺具、 2:筒体、 2W:先端、 3:先端部、 3F:内面、 3N:先端、 4:中間部、 4H:貫通孔、 5:線状体、 5S:基端、 5T:先端、 6:内部材、 6B:下端部、 6H:貫通孔、 7:フランジ部、 8:基端側開口部、 9:先端側開口部、 10:接続部材、 100、101、102:刺通部位、 201:穿刺具、 203:先端部、 203H:内底部、 203N:先端、 203S:空間、 204:中間部、 204H:筒部分、 250:スプリング、 301:穿刺具、 303:先端部、 303N:先端、 304:中間部、 350:スプリング、 M:腹膜

Claims (9)

  1. 内部に空間を有する筒体と、
    前記筒体の内部に設けられた本体部と、
    前記筒体の端部に配置された鋭利な先端を有する先端部と、
    を備え、
    前記先端部は、皮膚に形成された切開部に挿入された際に、前記皮膚から腹膜までの生体組織から抗力を受けて前記筒体および前記本体部の少なくともいずれかに接触し、前記抗力が除去されると、前記筒体から離間するように形成されていることを特徴とする穿刺具。
  2. 前記筒体の内部において前記本体部と前記先端部との間に設けられた中間部をさらに備え、
    前記中間部は、前記先端部の先端よりも鈍い先端を有し、前記抗力が除去され前記先端部が前記筒体から離間すると、前記先端部に置き換わり前記筒体の端部に配置されることを特徴とする請求項1に記載の穿刺具。
  3. 前記鈍い先端は、弾性を有する樹脂により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の穿刺具。
  4. 前記先端部は、前記抗力が除去されると、前記中間部から押し出されることにより前記筒体から離間することを特徴とする請求項2または3に記載の穿刺具。
  5. 前記筒体の内部において前記本体部と前記先端部との間に設けられ、前記先端部が前記筒体から離間する方向に前記先端部を付勢する付勢手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の穿刺具。
  6. 前記先端部は、前記抗力が除去されると、前記付勢手段から付勢力を受け押し出されることにより前記筒体から離間することを特徴とする請求項5に記載の穿刺具。
  7. 一端部が前記先端部に接続され、他端部が前記筒体の内部を通じて前記筒体の外部に導かれている線状体をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の穿刺具。
  8. 前記線状体は、操作者により操作可能とされてなることを特徴とする請求項7に記載の穿刺具。
  9. 前記皮膚は、腹部の皮膚であり、
    腹膜を貫通させるトロッカとして用いられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の穿刺具。

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