JP2021108264A - 蓄電装置用外装材及びこれを用いた蓄電装置 - Google Patents

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建人 沼澤
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Abstract

【課題】室温環境下及び高温環境下の両方で優れたラミネート強度を確保でき、深絞り成型性にも優れた蓄電装置用外装材を提供する。【解決手段】少なくとも基材層11、バリア層13、及び、シーラント層16をこの順で備え、基材層とバリア層との間に、少なくとも1種類以上のポリエステルポリオール樹脂と少なくとも1種類以上の多官能イソシアネート化合物との反応物からなるポリウレタン系化合物を含有する接着剤層12aを備え、多官能イソシアネート化合物は、イソホロンジイソシアネートのヌレート体を含み、多官能イソシアネート化合物におけるイソホロンジイソシアネートのヌレート体に由来するイソシアネート基の含有量が、多官能イソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基全量100モル%を基準として5〜100モル%である、蓄電装置用外装材10。【選択図】図1

Description

本開示は、蓄電装置用外装材及びこれを用いた蓄電装置に関する。
蓄電装置として、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、及び鉛蓄電池等の二次電池、並びに電気二重層キャパシタ等の電気化学キャパシタが知られている。携帯機器の小型化又は設置スペースの制限等により蓄電装置の更なる小型化が求められており、エネルギー密度が高いリチウムイオン電池が注目されている。リチウムイオン電池に用いられる外装材として、従来は金属製の缶が用いられていたが、軽量で、放熱性が高く、低コストで作製できる多層フィルムが用いられるようになっている。
上記多層フィルムを外装材に用いるリチウムイオン電池は、ラミネート型リチウムイオン電池と称される。外装材が電池内容物(正極、セパレータ、負極、電解液等)を覆っており、内部への水分の浸入を防止する。ラミネート型のリチウムイオン電池は、例えば、外装材の一部に冷間成型によって凹部を形成し、該凹部内に電池内容物を収容し、外装材の残りの部分を折り返して縁部分をヒートシールで封止することによって製造される(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−101765号公報
ところで、リチウムイオン電池の次世代電池として、全固体電池と称される蓄電装置の研究開発がなされている。全固体電池は、電解物質として有機電解液を使用せず、固体電解質を使用するという特徴を有する。リチウムイオン電池は、電解液の沸点温度(80℃程度)よりも高い温度条件で使用することができないのに対し、全固体電池は100℃を越える温度条件で使用することが可能であるとともに、高い温度条件下(例えば100〜150℃)で作動させることによってリチウムイオンの伝導度を高めることができる。
しかし、外装材として上記のような多層フィルムを使用してラミネート型の全固体電池を製造する場合、外装材の耐熱性が不十分であると、高温環境下での層間密着性が確保できず、ラミネート強度が低下して全固体電池のパッケージの密封性が低下するおそれがある。外装材は、特許文献1に示されているように、例えば、基材層、金属箔層(バリア層)及びシーラント層が接着剤層等を介して積層された構造を有しているが、高温環境下では基材層と金属箔層間の密着性が低下しやすい。また、耐熱性接着剤としてエポキシ系接着剤が知られているが、エポキシ系接着剤の硬化物は脆性が高くなりやすく、外装材に求められる深絞り成型性、及び、室温環境下でのラミネート強度が不十分となりやすい。
本開示は上記課題に鑑みてなされたものであり、室温環境下及び高温環境下の両方で優れたラミネート強度を確保できると共に、深絞り成型性にも優れた蓄電装置用外装材及びこれを用いた蓄電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示は、少なくとも基材層、バリア層、及び、シーラント層をこの順で備える蓄電装置用外装材であって、上記基材層と上記バリア層との間に、少なくとも1種類以上のポリエステルポリオール樹脂と少なくとも1種類以上の多官能イソシアネート化合物との反応物からなるポリウレタン系化合物を含有する接着剤層を備え、上記多官能イソシアネート化合物は、イソホロンジイソシアネートのヌレート体を含み、上記多官能イソシアネート化合物における上記イソホロンジイソシアネートのヌレート体に由来するイソシアネート基の含有量が、上記多官能イソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基全量100モル%を基準として5〜100モル%である、蓄電装置用外装材を提供する。
主剤にポリエステルポリオール樹脂、硬化剤にイソホロンジイソシアネートのヌレート体(以下、「IPDI−ヌレート」とも言う)を特定の割合で含む多官能イソシアネート化合物を用いた接着剤の硬化膜(接着剤層)は、高温に曝された場合であっても、IPDI−ヌレートの嵩高い分子構造により、分子鎖混合が緩和されにくくなる。そのため、高温環境下においても層間密着性が低下しにくく、上記接着剤層が介在する上記基材層と上記バリア層との間のラミネート強度を十分に確保することができる。また、上記接着剤層は、エポキシ系接着剤の硬化膜よりも靱性が高く、優れた深絞り成型性、及び、室温環境下での優れたラミネート強度を得ることができる。したがって、上記構成を有する本開示の蓄電装置用外装材によれば、室温環境下及び高温環境下の両方で優れたラミネート強度を確保できると共に、優れた深絞り成型性を得ることができる。更に、IPDI−ヌレートは脂環式構造を有し芳香環を有さないため、それを硬化剤として用いた接着剤層は、高温環境下に長期間暴露しても黄変(外観不良)が生じ難いという利点がある。
上記蓄電装置用外装材において、上記ポリエステルポリオール樹脂に含まれる水酸基数に対する、上記多官能イソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基数の比率は、2〜60であってもよい。
水酸基数に対するイソシアネート基数の比率(NCO/OH)を2以上とすることで、高温環境下でのラミネート強度をより向上させることができる。その理由は以下の通りである。すなわち、硬化剤が主剤よりも十分に多く存在することで、硬化剤同士が反応してウレア樹脂やビウレット樹脂といった副生成物が生成する。これらの樹脂には、活性水素基が含まれているため、各層中の極性基と相互作用を起こし、界面密着力が向上するため、結果として耐熱性が向上するものと考えられる。一方、比率(NCO/OH)を60以下とすることで、硬化剤の割合が多すぎて硬化が不十分になることを防ぐことができ、室温環境下及び高温環境下でのラミネート強度をより向上させることができる。また、硬化剤の割合が多すぎる場合、硬化膜中のウレア樹脂やビウレット樹脂の比率が多くなり、硬化膜の脆性が高くなってしまうことで成型性が低下することがあるが、比率(NCO/OH)を60以下とすることで、そのような問題の発生を防止することができる。
上記蓄電装置用外装材において、上記多官能イソシアネート化合物が、トリレンジイソシアネートのアダクト体(以下、「TDI−アダクト」とも言う)を更に含んでいてもよい。TDI−アダクトは、分子間相互作用(π−πスタッキング)やウレタン結合を有し、且つ、凝集力に優れることから、IPDI−ヌレートには劣るものの比較的良好な耐熱性を有しており、且つ、室温環境下ではIPDI−ヌレートよりも優れた密着強度及び深絞り成型性を発現することができる。そのため、IPDI−ヌレートとTDI−アダクトとを併用することで、室温環境下及び高温環境下の両方で優れたラミネート強度をバランス良く高水準で確保できると共に、より優れた深絞り成型性を得ることができる。
ここで、上記多官能イソシアネート化合物に含まれる上記トリレンジイソシアネートのアダクト体に由来するイソシアネート基数に対する、上記イソホロンジイソシアネートのヌレート体に由来するイソシアネート基数の比率が0.05〜20であってもよい。TDI−アダクトに由来するイソシアネート基数(NCO)に対する、IPDI−ヌレートに由来するイソシアネート基数(NCO)の比率(NCO/NCO)を0.05以上とすることで、IPDI−ヌレートによる耐熱性向上効果を十分に得ることができ、高温環境下でのラミネート強度をより十分に確保することができる。また、比率(NCO/NCO)が0.05以上であると、深絞り成型後に高温に曝された場合のデラミネーションの発生を十分に抑制することができる。一方、比率(NCO/NCO)を20以下とすることで、TDI−アダクトによる室温での密着性向上効果を十分に得ることができ、室温環境下でのラミネート強度及び深絞り成型性をより向上させることができる。
上記蓄電装置用外装材において、上記接着剤層の単位面積当たりの質量は2.0〜6.0g/mであってもよい。単位面積当たりの質量を2.0g/m以上とすることで、接着剤層の厚さを十分に確保でき、接着剤層の剛性と基材層及びバリア層の剛性とを近付けることができるため、深絞り成型性及び室温環境下及び高温環境下の両方のラミネート強度をより向上させることができる。一方、単位面積当たりの質量が6.0g/mを超えると、深絞り成形性及びラミネート強度の更なる向上効果が得られ難いため、厚膜化及びコストの上昇を抑制する観点から、単位面積当たりの質量は6.0g/m以下とすることが好ましい。
上記蓄電装置用外装材において、上記バリア層の一方又は両方の面に腐食防止処理層が設けられていてもよい。腐食防止処理層を設けることで、バリア層の腐食を防止できるとともに、腐食防止処理層が介在することでバリア層とそれに隣接する層との密着力を高めることができる。また、全固体電池において、電解質に硫化物系の材料が用いられることがあるが、外装材内部に水分が侵入した場合、硫化物系化合物と水とが反応して硫化水素(HS)が発生する。このHSによってバリア層とそれに隣接する層との密着力が低下する場合がある。しかしながら、上記蓄電装置用外装材を全固体電池の外装材として用いた場合、バリア層表面に腐食防止処理層を備えることで、バリア層に耐HS性を付与することができ、バリア層とそれに隣接する層との密着力の低下を防ぐことができる。
上記蓄電装置用外装材において、上記基材層はポリアミドフィルム又はポリエステルフィルムからなるものであってもよい。基材層にポリアミドフィルム又はポリエステルフィルムを用いることで、深絞り成型性をより向上させることができる。また、基材層にポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた場合、接着剤層との密着力がより高くなり、結果として耐熱性及び深絞り成型性がより向上する傾向がある。
上記蓄電装置用外装材は、全固体電池用であってもよい。
本開示はまた、蓄電装置本体と、上記蓄電装置本体から延在する電流取出し端子と、上記電流取出し端子を挟持し且つ上記蓄電装置本体を収容する、上記本開示の蓄電装置用外装材と、を備える蓄電装置を提供する。上記蓄電装置は、全固体電池であってもよい。
本開示によれば、室温環境下及び高温環境下の両方で優れたラミネート強度を確保できると共に、深絞り成型性にも優れた蓄電装置用外装材及びこれを用いた蓄電装置を提供することができる。
本開示の一実施形態に係る蓄電装置用外装材の概略断面図である。 本開示の一実施形態に係る蓄電装置用外装材の概略断面図である。 本開示の一実施形態に係る蓄電装置の斜視図である。
以下、図面を適宜参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
[蓄電装置用外装材]
図1は、本開示の蓄電装置用外装材の一実施形態を模式的に表す断面図である。図1に示すように、本実施形態の外装材(蓄電装置用外装材)10は、基材層11と、該基材層11の一方の面側に設けられた第1の接着剤層12aと、該第1の接着剤層12aの基材層11とは反対側に設けられた、両面に第1及び第2の腐食防止処理層14a,14bを有するバリア層13と、該バリア層13の第1の接着剤層12aとは反対側に設けられた第2の接着剤層12bと、該第2の接着剤層12bのバリア層13とは反対側に設けられたシーラント層16と、が積層された積層体である。ここで、第1の腐食防止処理層14aはバリア層13の基材層11側の面に、第2の腐食防止処理層14bはバリア層13のシーラント層16側の面に、それぞれ設けられている。外装材10において、基材層11が最外層、シーラント層16が最内層である。すなわち、外装材10は、基材層11を蓄電装置の外部側、シーラント層16を蓄電装置の内部側に向けて使用される。
本実施形態の外装材10において、第1の接着剤層12a及び第2の接着剤層12bの少なくとも一方が、少なくとも1種類以上のポリエステルポリオール樹脂と少なくとも1種類以上の多官能イソシアネート化合物との反応物からなるポリウレタン系化合物を含有する層である。ここで、上記多官能イソシアネート化合物は、イソホロンジイソシアネートのヌレート体(IPDI−ヌレート)を含み、上記多官能イソシアネート化合物におけるIPDI−ヌレートに由来するイソシアネート基の含有量が、上記多官能イソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基全量100モル%を基準として5〜100モル%である。
以下、外装材10を構成する各層について具体的に説明する。
<基材層11>
基材層11は、蓄電装置を製造する際のシール工程における耐熱性を付与し、成型加工や流通の際に起こりうるピンホールの発生を抑制する役割を果たす。特に大型用途の蓄電装置の外装材の場合等は、耐擦傷性、耐薬品性、絶縁性等も付与できる。
基材層11は、絶縁性を有する樹脂により形成された樹脂フィルムからなる層であることが好ましい。樹脂フィルムとしては、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルム等の延伸又は未延伸フィルム等が挙げられる。基材層11は、これらいずれかの樹脂フィルムで構成された単層フィルムであってもよく、これらの樹脂フィルムの2種以上で構成された積層フィルムであってもよい。
これらの中でも、基材層11としては、成型性に優れることから、ポリエステルフィルム及びポリアミドフィルムが好ましく、ポリエステルフィルムがより好ましい。これらのフィルムは二軸延伸フィルムであることが好ましい。ポリエステルフィルムを構成するポリエステル樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)が挙げられる。ポリアミドフィルムを構成するポリアミド樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6とナイロン6,6との共重合体、ナイロン6,10、ポリメタキシリレンアジパミド(MXD6)、ナイロン11、ナイロン12等が挙げられる。ポリアミドフィルムの中では、耐熱性、突刺強度及び衝撃強度に優れる観点から、ナイロン6(ONy)が好ましい。
二軸延伸フィルムにおける延伸方法としては、例えば、逐次二軸延伸法、チューブラー二軸延伸法、同時二軸延伸法等が挙げられる。二軸延伸フィルムは、より優れた深絞り成型性が得られる観点から、チューブラー二軸延伸法により延伸されたものであることが好ましい。
また、基材層11は、シーラント層16の融解ピーク温度よりも高い融解ピーク温度を有することが好ましい。シーラント層16が多層構造である場合、シーラント層16の融解ピーク温度は最も融解ピーク温度が高い層の融解ピーク温度を意味する。基材層11の融解ピーク温度は好ましくは290℃以上であり、より好ましくは290〜350℃である。基材層11として使用でき且つ上記範囲の融解ピーク温度を有する樹脂フィルムとしては、ナイロンフィルム、PETフィルム、ポリアミドフィルム、ポリフェニレンスルファイドフィルム(PPSフィルム)などが挙げられる。基材層11として、市販のフィルムを使用してもよいし、コーティング(塗工液の塗布及び乾燥)によって基材層11を形成してもよい。なお、基材層11は単層構造であっても多層構造であってもよく、熱硬化性樹脂を塗工することによって形成してもよい。また、基材層11は、例えば、各種添加剤(例えば、難燃剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、光安定剤、粘着付与剤等)を含んでもよい。
基材層11の融解ピーク温度T11とシーラント層16の融解ピーク温度T16の差(T11−T16)は、好ましくは20℃以上である。この温度差が20℃以上であることで、ヒートシールに起因する外装材10の外観の悪化をより一層十分に抑制できる。
基材層11の厚さは、5〜50μmであることが好ましく、6〜40μmであることがより好ましく、10〜30μmであることが更に好ましく、12〜30μmであることが特に好ましい。基材層11の厚さが5μm以上であることにより、蓄電装置用外装材10の耐ピンホール性及び絶縁性を向上できる傾向がある。基材層11の厚さが50μmを超えると蓄電装置用外装材10の総厚が大きくなり、電池の電気容量を小さくしなければならない場合があるため望ましくない。
<第1の接着剤層12a>
第1の接着剤層12aは、基材層11とバリア層13とを接着する層である。本実施形態の外装材10において、第1の接着剤層12aは、少なくとも1種類以上のポリエステルポリオール樹脂と少なくとも1種類以上の多官能イソシアネート化合物との反応物からなるポリウレタン系化合物を含有し、上記多官能イソシアネート化合物がIPDI−ヌレートを含み、上記多官能イソシアネート化合物におけるIPDI−ヌレートに由来するイソシアネート基の含有量が、上記多官能イソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基全量100モル%を基準として5〜100モル%である層(以下、「特定の接着剤層」とも言う)である。
特定の接着剤層において、多官能イソシアネート化合物におけるIPDI−ヌレートに由来するイソシアネート基の含有量は、多官能イソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基全量100モル%を基準として5〜100モル%であり、25〜95モル%であってもよく、50〜75モル%であってもよい。この含有量が5モル%以上であることで、高温環境下でのラミネート強度を確保することができると共に、深絞り成型後に高温に曝された場合のデラミネーションの発生を抑制することができる。一方、上記含有量は100モル%であってもよいが、IPDI−ヌレート以外の多官能イソシアネート化合物を併用することで100モル%未満としてもよい。上記含有量が95モル%以下であると、他の多官能イソシアネート化合物の併用効果により、室温環境下でのラミネート強度及び深絞り成型性をより向上させることができる傾向がある。
特定の接着剤層において、多官能イソシアネート化合物は、IPDI−ヌレートの他に、トリレンジイソシアネートのアダクト体(TDI−アダクト)、ヘキサメチレンジイソシアネートのアダクト体、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット体及びヌレート体、トリレンジイソシアネートのビウレット体及びヌレート体、ジフェニルメタンジイソシアネートのアダクト体、ビウレット体及びヌレート体、並びに、キシリレンジイソシアネートのアダクト体、ビウレット体及びヌレート体からなる群より選択される少なくとも一種を含んでいてもよく、TDI−アダクトを含んでいてもよい。このような多官能イソシアネート化合物をIPDI−ヌレートと併用することで、室温環境下でのラミネート強度及び深絞り成型性をより向上させることができる。
多官能イソシアネート化合物がTDI−アダクトを含む場合、TDI−アダクトに由来するイソシアネート基数(NCO)に対する、IPDI−ヌレートに由来するイソシアネート基数(NCO)の比率(NCO/NCO)は、0.05〜20であってもよい。耐熱性の観点からは、比率(NCO/NCO)は0.3〜6であってもよく、2〜4であってもよく、3であってもよい。また、比率(NCO/NCO)は7〜20であってもよい。この比率が0.05以上であると、高温環境下でのラミネート強度を十分に確保することができると共に、深絞り成型後に高温に曝された場合のデラミネーションの発生を十分に抑制することができる。上記比率が20以下であると、室温環境下でのラミネート強度及び深絞り成型性をより向上させることができる。
特定の接着剤層において、ポリエステルポリオール樹脂に含まれる水酸基数に対する、多官能イソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基数の比率(NCO/OH)は、2〜60であってもよく、5〜50であってもよく、10〜30であってもよい。この比率が2以上であると、高温環境下でのラミネート強度をより向上させることができる。上記比率が60以下であると、室温環境下及び高温環境下でのラミネート強度をより向上させることができる。
第1の接着剤層12aの厚さは、特に限定されるものではないが、所望の接着強度、追随性、及び加工性等を得る観点から、例えば、1〜10μmが好ましく、3〜7μmがより好ましい。
第1の接着剤層12aが特定の接着剤層である場合、その単位面積当たりの質量は、室温環境下及び高温環境下の両方でより優れたラミネート強度を確保できると共に、より優れた深絞り成型性を得る観点から、2.0〜6.0g/mであってもよく、2.5〜5.0g/mであってもよく、3.0〜4.0g/mであってもよい。
<バリア層13>
バリア層13は、水分が蓄電装置の内部に浸入することを防止する水蒸気バリア性を有する。また、バリア層13は、深絞り成型をするために延展性を有する。バリア層13としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、銅等の各種金属箔、あるいは、金属蒸着膜、無機酸化物蒸着膜、炭素含有無機酸化物蒸着膜、これらの蒸着膜を設けたフィルムなどを用いることができる。蒸着膜を設けたフィルムとしては、例えば、アルミニウム蒸着フィルム、無機酸化物蒸着フィルムを使用することができる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。バリア層13としては、質量(比重)、防湿性、加工性及びコストの面から、金属箔が好ましく、アルミニウム箔がより好ましい。
アルミニウム箔としては、所望の成型時の延展性を付与できる点から、特に焼鈍処理を施した軟質アルミニウム箔を好ましく用いることができるが、更なる耐ピンホール性、及び成型時の延展性を付与させる目的で、鉄を含むアルミニウム箔を用いることがより好ましい。アルミニウム箔中の鉄の含有量は、アルミニウム箔100質量%中、0.1〜9.0質量%が好ましく、0.5〜2.0質量%がより好ましい。鉄の含有量が0.1質量%以上であることにより、より優れた耐ピンホール性及び延展性を有する外装材10を得ることができる。鉄の含有量が9.0質量%以下であることにより、より柔軟性に優れた外装材10を得ることができる。アルミニウム箔としては、未処理のアルミニウム箔を用いてもよいが、耐電解液性を付与する点で脱脂処理を施したアルミニウム箔を用いることが好ましい。アルミニウム箔に脱脂処理を施す場合は、アルミニウム箔の片面のみに脱脂処理を施してもよく、両面に脱脂処理を施してもよい。
バリア層13の厚さは、特に限定されるものではないが、バリア性、耐ピンホール性、加工性を考慮して9〜200μmとすることが好ましく、15〜100μmとすることがより好ましい。
<第1及び第2の腐食防止処理層14a,14b>
第1及び第2の腐食防止処理層14a,14bは、バリア層13を構成する金属箔(金属箔層)等の腐食を防止するためにバリア層13の表面に設けられる層である。また、第1の腐食防止処理層14aは、バリア層13と第1の接着剤層12aとの密着力を高める役割を果たす。また、第2の腐食防止処理層14bは、バリア層13と第2の接着剤層12bとの密着力を高める役割を果たす。第1の腐食防止処理層14a及び第2の腐食防止処理層14bは、同一の構成の層であってもよく、異なる構成の層であってもよい。第1及び第2の腐食防止処理層14a,14b(以下、単に「腐食防止処理層14a,14b」とも言う)としては、例えば、脱脂処理、熱水変成処理、陽極酸化処理、化成処理、あるいはこれらの処理の組み合わせにより形成される。
脱脂処理としては、酸脱脂あるいはアルカリ脱脂が挙げられる。酸脱脂としては、硫酸、硝酸、塩酸、フッ酸などの無機酸の単独、又はこれらの混合液を使用する方法などが挙げられる。また、酸脱脂として、一ナトリウム二フッ化アンモニウムなどのフッ素含有化合物を上記無機酸で溶解させた酸脱脂剤を用いることで、特にバリア層13にアルミニウム箔を用いた場合に、アルミニウムの脱脂効果が得られるだけでなく、不動態であるアルミニウムのフッ化物を形成させることができ、耐腐食性という点で有効である。アルカリ脱脂としては、水酸化ナトリウムなどを使用する方法が挙げられる。
熱水変成処理としては、例えば、トリエタノールアミンを添加した沸騰水中にアルミニウム箔を浸漬処理するベーマイト処理が挙げられる。
陽極酸化処理としては、例えば、アルマイト処理が挙げられる。
化成処理としては、浸漬型、塗布型が挙げられる。浸漬型の化成処理としては、例えばクロメート処理、ジルコニウム処理、チタニウム処理、バナジウム処理、モリブデン処理、リン酸カルシウム処理、水酸化ストロンチウム処理、セリウム処理、ルテニウム処理、あるいはこれらの混合相からなる各種化成処理が挙げられる。一方、塗布型の化成処理としては、腐食防止性能を有するコーティング剤をバリア層13上に塗布する方法が挙げられる。
これら腐食防止処理のうち、熱水変成処理、陽極酸化処理、化成処理のいずれかで腐食防止処理層の少なくとも一部を形成する場合は、事前に上述した脱脂処理を行うことが好ましい。なお、バリア層13として焼鈍工程を通した金属箔など脱脂処理済みの金属箔を用いる場合は、腐食防止処理層14a,14bの形成において改めて脱脂処理する必要なはい。
塗布型の化成処理に用いられるコーティング剤は、好ましくは3価クロムを含有する。また、コーティング剤には、後述するカチオン性ポリマー及びアニオン性ポリマーからなる群より選択される少なくとも1種のポリマーが含まれていてもよい。
また、上記処理のうち、特に熱水変成処理、陽極酸化処理では、処理剤によってアルミニウム箔表面を溶解させ、耐腐食性に優れるアルミニウム化合物(ベーマイト、アルマイト)を形成させる。そのため、アルミニウム箔を用いたバリア層13から腐食防止処理層14a,14bまで共連続構造を形成した形態になるので、上記処理は化成処理の定義に包含される。一方、後述するように化成処理の定義に含まれない、純粋なコーティング手法のみで腐食防止処理層14a,14bを形成することも可能である。この方法としては、例えば、アルミニウムの腐食防止効果(インヒビター効果)を有し、且つ、環境側面的にも好適な材料として、平均粒径100nm以下の酸化セリウムのような希土類元素酸化物のゾルを用いる方法が挙げられる。この方法を用いることで、一般的なコーティング方法でも、アルミニウム箔などの金属箔に腐食防止効果を付与することが可能となる。
上記希土類元素酸化物のゾルとしては、例えば、水系、アルコール系、炭化水素系、ケトン系、エステル系、エーテル系などの各種溶媒を用いたゾルが挙げられる。中でも、水系のゾルが好ましい。
上記希土類元素酸化物のゾルには、通常その分散を安定化させるために、硝酸、塩酸、リン酸などの無機酸又はその塩、酢酸、りんご酸、アスコルビン酸、乳酸などの有機酸が分散安定化剤として用いられる。これらの分散安定化剤のうち、特にリン酸は、外装材10において、(1)ゾルの分散安定化、(2)リン酸のアルミキレート能力を利用したバリア層13との密着性の向上、(3)低温でもリン酸の脱水縮合を起こしやすいことによる腐食防止処理層14a,14b(酸化物層)の凝集力の向上、などが期待される。
上記リン酸又はその塩としては、オルトリン酸、ピロリン酸、メタリン酸、又はこれらのアルカリ金属塩やアンモニウム塩が挙げられる。中でも、外装材10における機能発現には、トリメタリン酸、テトラメタリン酸、ヘキサメタリン酸、ウルトラメタリン酸などの縮合リン酸、又はこれらのアルカリ金属塩やアンモニウム塩が好ましい。また、上記希土類元素酸化物のゾルを用いて、各種コーティング法により希土類元素酸化物からなる腐食防止処理層14a,14bを形成させる時の乾燥造膜性(乾燥能力、熱量)を考慮すると、低温での脱水縮合性に優れる点から、ナトリウム塩がより好ましい。リン酸塩としては、水溶性の塩が好ましい。
希土類元素酸化物に対するリン酸(あるいはその塩)の配合比は、希土類元素酸化物100質量部に対して、1〜100質量部が好ましい。上記配合比が希土類元素酸化物100質量部に対して1質量部以上であれば、希土類元素酸化物ゾルがより安定になり、外装材10の機能がより良好になる。上記配合比は、希土類元素酸化物100質量部に対して5質量部以上がより好ましい。また、上記配合比が希土類元素酸化物100質量部に対して100質量部以下であれば、希土類元素酸化物ゾルの機能が高まる。上記配合比は、希土類元素酸化物100質量部に対して、50質量部以下がより好ましく、20質量部以下がさらに好ましい。
上記希土類元素酸化物ゾルにより形成される腐食防止処理層14a,14bは、無機粒子の集合体であるため、乾燥キュアの工程を経ても層自身の凝集力が低くなるおそれがある。そこで、この場合の腐食防止処理層14a,14bは、凝集力を補うために、下記アニオン性ポリマー、又はカチオン性ポリマーにより複合化されていることが好ましい。
アニオン性ポリマーとしては、カルボキシ基を有するポリマーが挙げられ、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸(あるいはその塩)、あるいはポリ(メタ)アクリル酸を主成分として共重合した共重合体が挙げられる。この共重合体の共重合成分としては、アルキル(メタ)アクリレート系モノマー(アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基など。);(メタ)アクリルアミド、N−アルキル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド(アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基など。)、N−アルコキシ(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアルコキシ(メタ)アクリルアミド、(アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基など。)、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−フェニル(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有モノマー;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有モノマー;グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのグリシジル基含有モノマー;(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシランなどのシラン含有モノマー;(メタ)アクリロキシプロピルイソシアネートなどのイソシアネート基含有モノマーなどが挙げられる。
これらアニオン性ポリマーは、希土類元素酸化物ゾルを用いて得られた腐食防止処理層14a,14b(酸化物層)の安定性を向上させる役割を果たす。これは、硬くて脆い酸化物層をアクリル系樹脂成分で保護する効果、及び、希土類元素酸化物ゾルに含まれるリン酸塩由来のイオンコンタミ(特にナトリウムイオン)を捕捉する(カチオンキャッチャー)効果によって達成される。つまり、希土類元素酸化物ゾルを用いて得られた腐食防止処理層14a,14b中に、特にナトリウムなどのアルカリ金属イオンやアルカリ土類金属イオンが含まれると、このイオンを含む場所を起点にして腐食防止処理層14a,14bが劣化しやすくなる。そのため、アニオン性ポリマーによって希土類元素酸化物ゾルに含まれるナトリウムイオンなどを固定化することで、腐食防止処理層14a,14bの耐性が向上する。
アニオン性ポリマーと希土類元素酸化物ゾルを組み合わせた腐食防止処理層14a,14bは、アルミニウム箔にクロメート処理を施して形成した腐食防止処理層14a,14bと同等の腐食防止性能を有する。アニオン性ポリマーは、本質的に水溶性であるポリアニオン性ポリマーが架橋された構造であることが好ましい。この構造の形成に用いる架橋剤としては、例えば、イソシアネート基、グリシジル基、カルボキシ基、オキサゾリン基を有する化合物が挙げられる。
イソシアネート基を有する化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートあるいはその水素添加物、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’ジフェニルメタンジイソシアネートあるいはその水素添加物、イソホロンジイソシアネートなどのジイソシアネート類;あるいはこれらのイソシアネート類を、トリメチロールプロパンなどの多価アルコールと反応させたアダクト体、水と反応させることで得られたビューレット体、あるいは三量体であるイソシアヌレート体などのポリイソシアネート類;あるいはこれらのポリイソシアネート類をアルコール類、ラクタム類、オキシム類などでブロック化したブロックポリイソシアネートなどが挙げられる。
グリシジル基を有する化合物としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、14a,14b−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどのグリコール類と、エピクロルヒドリンを作用させたエポキシ化合物;グリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなどの多価アルコール類と、エピクロルヒドリンを作用させたエポキシ化合物;フタル酸、テレフタル酸、シュウ酸、アジピン酸などのジカルボン酸と、エピクロルヒドリンとを作用させたエポキシ化合物などが挙げられる。
カルボキシ基を有する化合物としては、例えば、各種脂肪族あるいは芳香族ジカルボン酸などが挙げられる。また、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸のアルカリ(土類)金属塩を用いてもよい。
オキサゾリン基を有する化合物としては、例えば、オキサゾリンユニットを2つ以上有する低分子化合物、あるいはイソプロペニルオキサゾリンのような重合性モノマーを用いる場合には、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルなどのアクリル系モノマーを共重合させたものが挙げられる。
また、アニオン性ポリマーとシランカップリング剤とを反応させ、より具体的には、アニオン性ポリマーのカルボキシ基とシランカップリング剤の官能基とを選択的に反応させ、架橋点をシロキサン結合としてもよい。この場合、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアナートプロピルトリエトキシシランなどが使用できる。中でも、特にアニオン性ポリマーあるいはその共重合物との反応性を考慮すると、エポキシシラン、アミノシラン、イソシアネートシランが好ましい。
アニオン性ポリマーに対するこれらの架橋剤の比率は、アニオン性ポリマー100質量部に対して、1〜50質量部が好ましく、10〜20質量部がより好ましい。架橋剤の比率がアニオン性ポリマー100質量部に対して1質量部以上であれば、架橋構造が十分に形成されやすい。架橋剤の比率がアニオン性ポリマー100質量部に対して50質量部以下であれば、塗液のポットライフが向上する。
アニオン性ポリマーを架橋する方法は、上記架橋剤に限らず、チタニウム、ジルコニウム化合物を用いてイオン架橋を形成する方法などであってもよい。
カチオン性ポリマーとしては、アミンを有するポリマーが挙げられ、ポリエチレンイミン、ポリエチレンイミンとカルボン酸を有するポリマーからなるイオン高分子錯体、アクリル主骨格に1級アミンをグラフトさせた1級アミングラフトアクリル樹脂、ポリアリルアミンあるいはこれらの誘導体、アミノフェノールなどのカチオン性のポリマーが挙げられる。ポリアリルアミンとしては、例えば、アリルアミン、アリルアミンアミド硫酸塩、ジアリルアミン、ジメチルアリルアミンなどの単独重合体あるいは共重合体などが挙げられる。これらのアミンは、フリーのアミンであってもよく、酢酸あるいは塩酸による安定化物であってもよい。また、共重合体成分として、マレイン酸、二酸化硫黄などを使用してもよい。さらに、1級アミンを部分メトキシ化させることで熱架橋性を付与したタイプも使用でき、また、アミノフェノールも使用できる。特に、アリルアミンあるいはその誘導体が好ましい。
カチオン性ポリマーは、カルボキシ基やグリシジル基などのアミン/イミンと反応が可能な官能基を有する架橋剤と併用することが好ましい。カチオン性ポリマーと併用する架橋剤としては、ポリエチレンイミンとイオン高分子錯体を形成するカルボン酸を有するポリマーも使用でき、例えば、ポリアクリル酸あるいはそのイオン塩などのポリカルボン酸(塩)、あるいはこれにコモノマーを導入した共重合体、カルボキシメチルセルロースあるいはそのイオン塩などのカルボキシ基を有する多糖類などが挙げられる。
カチオン性ポリマーは、接着性の向上という点でより好ましい材料である。また、カチオン性ポリマーも、上記アニオン性ポリマーと同様に、水溶性であることから、架橋構造を形成させて耐水性を付与することがより好ましい。カチオン性ポリマーに架橋構造を形成する際の架橋剤は、アニオン性ポリマーの項で説明した架橋剤を使用できる。腐食防止処理層14a,14bとして希土類元素酸化物ゾルを用いた場合、その保護層として上記アニオン性ポリマーを用いる代わりに、カチオン性ポリマーを用いてもよい。
クロメート処理に代表される化成処理による腐食防止処理層は、アルミニウム箔との傾斜構造を形成させるため、特にフッ酸、塩酸、硝酸、硫酸あるいはこれらの塩を配合した化成処理剤を用いてアルミニウム箔に処理を施し、次いでクロムやノンクロム系の化合物を作用させて化成処理層をアルミニウム箔に形成させるものである。しかしながら、上記化成処理は、化成処理剤に酸を用いていることから、作業環境の悪化やコーティング装置の腐食を伴う。一方、前述したコーティングタイプの腐食防止処理層14a,14bは、クロメート処理に代表される化成処理とは異なり、アルミニウム箔を用いたバリア層13に対して傾斜構造を形成させる必要がない。そのため、コーティング剤の性状は、酸性、アルカリ性、中性などの制約を受けることがなく、良好な作業環境を実現できる。加えて、クロム化合物を用いるクロメート処理は、環境衛生上、代替案が求められている点からも、コーティングタイプの腐食防止処理層14a,14bが好ましい。
以上の内容から、上述したコーティングタイプの腐食防止処理の組み合わせの事例として、(1)希土類元素酸化物ゾルのみ、(2)アニオン性ポリマーのみ、(3)カチオン性ポリマーのみ、(4)希土類元素酸化物ゾル+アニオン性ポリマー(積層複合化)、(5)希土類元素酸化物ゾル+カチオン性ポリマー(積層複合化)、(6)(希土類元素酸化物ゾル+アニオン性ポリマー:積層複合化)/カチオン性ポリマー(多層化)、(7)(希土類元素酸化物ゾル+カチオン性ポリマー:積層複合化)/アニオン性ポリマー(多層化)、等が挙げられる。中でも(1)及び(4)〜(7)が好ましく、(4)〜(7)が特に好ましい。ただし、本実施形態は、上記組み合わせに限られるわけではない。例えば腐食防止処理の選択の事例として、カチオン性ポリマーは、後述する接着性樹脂層の説明で挙げる変性ポリオレフィン樹脂との接着性が良好であるという点でも非常に好ましい材料であることから、接着性樹脂層が変性ポリオレフィン樹脂で構成される場合においては、接着性樹脂層に接する面にカチオン性ポリマーを設ける(例えば、構成(5)及び(6)などの構成)といった設計が可能である。
また、腐食防止処理層14a,14bは、前述した層には限定されない。例えば、公知技術である塗布型クロメートのように、樹脂バインダー(アミノフェノールなど)にリン酸とクロム化合物を配合した処理剤を用いて形成してもよい。この処理剤を用いれば、腐食防止機能と密着性の両方を兼ね備えた層とすることができる。また、塗液の安定性を考慮する必要があるものの、希土類元素酸化物ゾルとポリカチオン性ポリマーあるいはポリアニオン性ポリマーとを事前に一液化したコーティング剤を使用して腐食防止機能と密着性の両方を兼ね備えた層とすることができる。
腐食防止処理層14a,14bの単位面積当たりの質量は、多層構造、単層構造いずれであっても、0.005〜0.200g/mが好ましく、0.010〜0.100g/mがより好ましい。上記単位面積当たりの質量が0.005g/m以上であれば、バリア層13に腐食防止機能を付与しやすい。また、上記単位面積当たりの質量が0.200g/mを超えても、腐食防止機能はあまり変らない。一方、希土類元素酸化物ゾルを用いた場合には、塗膜が厚いと乾燥時の熱によるキュアが不十分となり、凝集力の低下を伴うおそれがある。なお、腐食防止処理層14a,14bの厚さについては、その比重から換算できる。
腐食防止処理層14a,14bは、シーラント層とバリア層との密着性を保持しやすくなる観点から、例えば、酸化セリウムと、該酸化セリウム100質量部に対して1〜100質量部のリン酸又はリン酸塩と、カチオン性ポリマーと、を含む態様であってもよく、バリア層13に化成処理を施して形成されている態様であってもよく、バリア層13に化成処理を施して形成されており、且つ、カチオン性ポリマーを含む態様であってもよい。
<第2の接着剤層12b>
第2の接着剤層12bは、第2の腐食防止処理層14bが形成されたバリア層13とシーラント層16とを接着する層である。第2の接着剤層12bには、バリア層とシーラント層とを接着するための一般的な接着剤を用いることができる。第2の接着剤層12bを構成する材料としては、具体的には、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、カーボネートポリオールなどの主剤に対し、2官能以上のイソシアネート化合物を作用させたポリウレタン樹脂等が挙げられる。
上述した各種ポリオールは、外装材に求められる機能や性能に応じて、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、接着剤に求められる性能に応じて、上述したポリウレタン樹脂に、その他の各種添加剤や安定剤を配合してもよい。
本実施形態の外装材10において、第2の接着剤層12bは、上述した特定の接着剤層であってもよい。
第2の接着剤層12bの厚さは、特に限定されるものではないが、所望の接着強度、及び加工性等を得る観点から、1〜10μmが好ましく、3〜7μmがより好ましい。
第2の接着剤層12bが特定の接着剤層である場合、その単位面積当たりの質量は、室温環境下及び高温環境下の両方でより優れたラミネート強度を確保できると共に、より優れた深絞り成型性を得る観点から、2.0〜6.0g/mであってもよく、2.5〜5.0g/mであってもよく、3.5〜4.5g/mであってもよい。
<シーラント層16>
シーラント層16は、外装材10にヒートシールによる封止性を付与する層である。シーラント層16としては、ポリオレフィン系樹脂又はポリエステル系樹脂からなる樹脂フィルムが挙げられる。これらのシーラント層16を構成する樹脂(以下、「ベース樹脂」とも言う)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度、中密度又は高密度のポリエチレン;エチレン−αオレフィン共重合体;ポリプロピレン;プロピレンを共重合成分として含むブロック又はランダム共重合体;及び、プロピレン−αオレフィン共重合体等が挙げられる。
ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂と、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂、ポリブチレンナフタレート(PBN)樹脂、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)樹脂挙げられる。
シーラント層16は、ポリオレフィン系エラストマーを含んでいてもよい。ポリオレフィン系エラストマーは、上述したベース樹脂に対して相溶性を有するものであっても、相溶性を有さないものであってもよいが、相溶性を有する相溶系ポリオレフィン系エラストマーと、相溶性を有さない非相溶系ポリオレフィン系エラストマーの両方を含んでいてもよい。相溶性を有する(相溶系)とは、ベース樹脂中に分散相サイズ1nm以上500nm未満で分散することを意味する。相溶性を有さない(非相溶系)とは、ベース樹脂中に分散相サイズ500nm以上20μm未満で分散することを意味する。
ベース樹脂がポリプロピレン系樹脂である場合、相溶系ポリオレフィン系エラストマーとしては、例えば、プロピレン−ブテン−1ランダム共重合体が挙げられ、非相溶系ポリオレフィン系エラストマーとしては、例えば、エチレン−ブテン−1ランダム共重合体が挙げられる。ポリオレフィン系エラストマーは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、シーラント層16は、添加成分として、例えば、スリップ剤、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、光安定剤、難燃剤等を含んでいてもよい。これらの添加成分の含有量は、シーラント層16の全質量を100質量部とした場合、5質量部以下であることが好ましい。
シーラント層16の厚さは、特に限定されるものではないが、薄膜化と高温環境下でのヒートシール強度の向上とを両立する観点から、5〜100μmの範囲であることが好ましく、10〜100μmの範囲であることがより好ましく、20〜80μmの範囲であることが更に好ましい。
シーラント層16は、単層フィルム及び多層フィルムのいずれであってもよく、必要とされる機能に応じて選択すればよい。
以上、本実施形態の蓄電装置用外装材の好ましい実施の形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、図1では、バリア層13の両面に腐食防止処理層14a,14bが設けられている場合を示したが、腐食防止処理層14a,14bのいずれか一方のみが設けられていてもよく、腐食防止処理層が設けられていなくてもよい。
図1では、第2の接着剤層12bを用いてバリア層13とシーラント層16とが積層されている場合を示したが、図2に示す蓄電装置用外装材20のように接着性樹脂層15を用いてバリア層13とシーラント層16とが積層されていてもよい。また、図2に示す蓄電装置用外装材20において、バリア層13と接着性樹脂層15との間に第2の接着剤層12bを設けてもよい。
<接着性樹脂層15>
接着性樹脂層15は、主成分となる接着性樹脂組成物と必要に応じて添加剤成分とを含んで概略構成されている。接着性樹脂組成物は、特に制限されないが、変性ポリオレフィン樹脂を含むことが好ましい。
変性ポリオレフィン樹脂は、不飽和カルボン酸、並びにその酸無水物及びエステルのいずれかから導かれる不飽和カルボン酸誘導体により、グラフト変性されたポリオレフィン樹脂であることが好ましい。
ポリオレフィン樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、及びプロピレン−αオレフィン共重合体等が挙げられる。
変性ポリオレフィン樹脂は無水マレイン酸により変性されたポリオレフィン樹脂であることが好ましい。変性ポリオレフィン樹脂には、例えば、三井化学株式会社製の「アドマー」、三菱化学株式会社製の「モディック」などが適している。このような変性ポリオレフィン樹脂は、各種金属及び各種官能基を有するポリマーとの反応性に優れるため、該反応性を利用して接着性樹脂層15に密着性を付与することができ、耐電解液性を向上させることができる。また、接着性樹脂層15は、必要に応じて、例えば、各種相溶系及び非相溶系の、エラストマー、難燃剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、光安定剤、並びに粘着付与剤等の各種添加剤を含有してもよい。
接着性樹脂層15の厚さは、特に限定されないが、応力緩和や水分・電解液透過の観点から、シーラント層16と同じ又はそれ未満であることが好ましい。
また、蓄電装置用外装材20においては、接着性樹脂層15及びシーラント層16の合計の厚さは、薄膜化と高温環境下でのヒートシール強度の向上とを両立する観点から、5〜100μmの範囲であることが好ましく、20〜80μmの範囲であることがより好ましい。
[外装材の製造方法]
次に、図1に示す外装材10の製造方法の一例について説明する。なお、外装材10の製造方法は以下の方法に限定されない。
本実施形態の外装材10の製造方法は、バリア層13に腐食防止処理層14a,14bを設ける工程と、第1の接着剤層12aを用いて基材層11とバリア層13とを貼り合わせる工程と、第2の接着剤層12bを介してシーラント層16をさらに積層して積層体を作製する工程と、必要に応じて、得られた積層体をエージング処理する工程とを含んで概略構成されている。
(バリア層13への腐食防止処理層14a,14bの積層工程)
本工程は、バリア層13に対して、腐食防止処理層14a,14bを形成する工程である。その方法としては、上述したように、バリア層13に脱脂処理、熱水変成処理、陽極酸化処理、化成処理を施したり、腐食防止性能を有するコーティング剤を塗布したりする方法などが挙げられる。
また、腐食防止処理層14a,14bが多層の場合は、例えば、下層側(バリア層13側)の腐食防止処理層を構成する塗布液(コーティング剤)をバリア層13に塗布し、焼き付けて第一層を形成した後、上層側の腐食防止処理層を構成する塗布液(コーティング剤)を第一層に塗布し、焼き付けて第二層を形成すればよい。
脱脂処理についてはスプレー法又は浸漬法にて行えばよい。熱水変成処理や陽極酸化処理については浸漬法にて行えばよい。化成処理については化成処理のタイプに応じ、浸漬法、スプレー法、コート法などを適宜選択して行えばよい。
腐食防止性能を有するコーティング剤のコート法については、グラビアコート、リバースコート、ロールコート、バーコートなど各種方法を用いることが可能である。
上述したように、各種処理は金属箔の両面又は片面のどちらでも構わないが、片面処理の場合、その処理面はシーラント層16を積層する側に施すことが好ましい。なお、要求に応じて、基材層11の表面にも上記処理を施してもよい。
また、第一層及び第二層を形成するためのコーティング剤の塗布量はいずれも、0.005〜0.200g/mが好ましく、0.010〜0.100g/mがより好ましい。
また、乾燥キュアが必要な場合は、用いる腐食防止処理層14a,14bの乾燥条件に応じて、母材温度として60〜300℃の範囲で行うことができる。
(基材層11とバリア層13との貼り合わせ工程)
本工程は、腐食防止処理層14a,14bを設けたバリア層13と、基材層11とを、第1の接着剤層12aを介して貼り合わせる工程である。貼り合わせの方法としては、ドライラミネーション、ノンソルベントラミネーション、ウエットラミネーションなどの手法を用い、上述した第1の接着剤層12aを構成する材料にて両者を貼り合わせる。第1の接着剤層12aは、ドライ塗布量として1〜10g/mの範囲、より好ましくは2〜6g/mの範囲で設ける。
(第2の接着剤層12b及びシーラント層16の積層工程)
本工程は、バリア層13の第2の腐食防止処理層14b側に、第2の接着剤層12bを介してシーラント層16を貼り合わせる工程である。貼り合わせの方法としては、ウェットプロセス、ドライラミネーション等が挙げられる。
ウェットプロセスの場合は、第2の接着剤層12bを構成する接着剤の溶液又は分散液を、第2の腐食防止処理層14b上に塗工し、所定の温度で溶媒を飛ばし乾燥造膜、又は乾燥造膜後に必要に応じて焼き付け処理を行う。その後、シーラント層16を積層し、外装材10を製造する。塗工方法としては、先に例示した各種塗工方法が挙げられる。第2の接着剤層12bの好ましいドライ塗布量は、第1の接着剤層12aと同様である。
この場合、シーラント層16は、例えば、上述したシーラント層16の構成成分を含有するシーラント層形成用樹脂組成物を用いて、溶融押出成形機により製造することができる。溶融押出成形機では、生産性の観点から、加工速度を80m/分以上とすることができる。
(エージング処理工程)
本工程は、積層体をエージング(養生)処理する工程である。積層体をエージング処理することで、バリア層13/第2の腐食防止処理層14b/第2の接着剤層12b/シーラント層16間の接着を促進させることができる。エージング処理は、室温〜100℃の範囲で行うことができる。エージング時間は、例えば、1〜10日である。
このようにして、図1に示すような、本実施形態の外装材10を製造することができる。
次に、図2に示す外装材20の製造方法の一例について説明する。なお、外装材20の製造方法は以下の方法に限定されない。
本実施形態の外装材20の製造方法は、バリア層13に腐食防止処理層14a,14bを設ける工程と、第1の接着剤層12aを用いて基材層11とバリア層13とを貼り合わせる工程と、接着性樹脂層15及びシーラント層16をさらに積層して積層体を作製する工程と、必要に応じて、得られた積層体を熱処理する工程とを含んで概略構成されている。なお、基材層11とバリア層13とを貼り合わせる工程までは、上述した外装材10の製造方法と同様に行うことができる。
(接着性樹脂層15及びシーラント層16の積層工程)
本工程は、先の工程により形成された第2の腐食防止処理層14b上に、接着性樹脂層15及びシーラント層16を形成する工程である。その方法としては、押出ラミネート機を用いて接着性樹脂層15をシーラント層16とともにサンドラミネーションする方法が挙げられる。さらには、接着性樹脂層15とシーラント層16とを押出すタンデムラミネート法、共押出法でも積層可能である。接着性樹脂層15及びシーラント層16の形成では、例えば、上述した接着性樹脂層15及びシーラント層16の構成を満たすように、各成分が配合される。シーラント層16の形成には、上述したシーラント層形成用樹脂組成物が用いられる。
本工程により、図2に示すような、基材層11/第1の接着剤層12a/第1の腐食防止処理層14a/バリア層13/第2の腐食防止処理層14b/接着性樹脂層15/シーラント層16の順で各層が積層された積層体が得られる。
なお、接着性樹脂層15は、上述した材料配合組成になるように、ドライブレンドした材料を直接、押出ラミネート機により押出すことで積層させてもよい。あるいは、接着性樹脂層15は、事前に単軸押出機、二軸押出機、ブラベンダーミキサーなどの溶融混練装置を用いてメルトブレンドを施した後の造粒した造粒物を、押出ラミネート機を用いて押出すことで積層させてもよい。
シーラント層16は、シーラント層形成用樹脂組成物の構成成分として上述した材料配合組成になるようにドライブレンドした材料を直接、押出ラミネート機により押し出すことで積層させてもよい。あるいは、接着性樹脂層15及びシーラント層16は、事前に単軸押出機、二軸押出機、ブラベンダーミキサーなどの溶融混練装置を用いてメルトブレンドを施した後の造粒物を用いて、押出ラミネート機で接着性樹脂層15とシーラント層16とを押出すタンデムラミネート法、又は共押出法で積層させてもよい。また、シーラント層形成用樹脂組成物を用いて、事前にキャストフィルムとしてシーラント単膜を製膜し、このフィルムを接着性樹脂とともにサンドラミネーションする方法により積層させてもよい。接着性樹脂層15及びシーラント層16の形成速度(加工速度)は、生産性の観点から、例えば、80m/分以上であることができる。
(熱処理工程)
本工程は、積層体を熱処理する工程である。積層体を熱処理することで、バリア層13/第2の腐食防止処理層14b/接着性樹脂層15/シーラント層16間での密着性を向上させることができる。熱処理の方法としては、少なくとも接着性樹脂層15の融点以上の温度で処理することが好ましい。
このようにして、図2に示すような、本実施形態の外装材20を製造することができる。
以上、本開示の蓄電装置用外装材の好ましい実施の形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本開示の蓄電装置用外装材は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、及び鉛蓄電池等の二次電池、並びに電気二重層キャパシタ等の電気化学キャパシタなどの蓄電装置用の外装材として好適に用いることができる。中でも、本開示の蓄電装置用外装材は、固体電解質を用いた全固体電池用の外装材として好適である。
[蓄電装置]
図3は、上述した外装材を用いて作製した蓄電装置の一実施形態を示す斜視図である。図3に示されるように、蓄電装置50は、電池要素(蓄電装置本体)52と、電池要素52から電流を外部に取り出すための2つの金属端子(電流取出し端子)53と、電池要素52を気密状態で包含する外装材10とを含んで構成される。外装材10は、上述した本実施形態に係る外装材10である。外装材10では、基材層11が最外層であり、シーラント層16が最内層である。すなわち、外装材10は、基材層11を蓄電装置50の外部側、シーラント層16を蓄電装置50の内部側となるように、1つのラミネートフィルムを2つ折りにして熱融着することにより、又は、2つのラミネートフィルムを重ねて熱融着することにより、内部に電池要素52を包含した構成となる。なお、蓄電装置50では、外装材10に代えて外装材20を用いてもよい。
電池要素52は、正極と負極との間に電解質を介在させてなるものである。金属端子53は、集電体の一部が外装材10の外部に取り出されたものであり、銅箔やアルミ箔等の金属箔からなる。
本実施形態の蓄電装置50は、全固体電池であってもよい。この場合、電池要素52の電解質には硫化物系固体電解質等の固体電解質が用いられる。本実施形態の蓄電装置50は、本実施形態の外装材10を用いているため、高温環境下で使用された場合であっても優れたラミネート強度を確保することができる。
以下、実施例に基づいて本開示をより具体的に説明するが、本開示は以下の実施例に限定されるものではない。
[使用材料]
実施例及び比較例で使用した材料を以下に示す。
<基材層(厚さ25μm)>
Ny:一方の面にコロナ処理を施したナイロン(Ny)フィルム(東洋紡社製)を用いた。
PET:一方の面にコロナ処理を施したポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。
<第1の接着剤層>
表1に示す主剤及び硬化剤を、NCO/OH比、又は、エポキシ基/OH比が同表に示す比率となるように配合し、酢酸エチルで固形分26質量%に希釈した第1の接着剤を用いた。硬化剤を2種類用いた場合は、硬化剤中の全NCO基に占める各硬化剤のNCO基の割合が表1に示す値となるように混合して用いた。第1の接着剤を構成する各成分の詳細は以下の通りである。
(主剤)
A−1:ポリエステルポリオール(日立化成社製、商品名:テスラック2505−63、水酸基価:7〜11mgKOH/g)
A−2:アクリルポリオール(大成ファインケミカル社製、商品名:6KW−700、水酸基価:10mgKOH/g)
(硬化剤)
B−1:イソホロンジイソシアネートのヌレート体(三井化学社製、商品名:タケネート600)
B−2:トリレンジイソシアネートのアダクト体(三井化学社製、商品名:タケネート500)
B−3:ヘキサメチレンジイソシアネートのアダクト体(旭化成社製、商品名:デュラネートP301−75E)
B−4:エポキシ系樹脂(アデカ社製、商品名:アデカレジンEP4100)
<第1の腐食防止処理層(基材層側)及び第2の腐食防止処理層(シーラント層側)>
(CL−1):溶媒として蒸留水を用い、固形分濃度10質量%に調整した「ポリリン酸ナトリウム安定化酸化セリウムゾル」を用いた。なお、ポリリン酸ナトリウム安定化酸化セリウムゾルは、酸化セリウム100質量部に対して、リン酸のNa塩を10質量部配合して得た。
(CL−2):溶媒として蒸留水を用い固形分濃度5質量%に調整した「ポリアリルアミン(日東紡社製)」90質量%と、「ポリグリセロールポリグリシジルエーテル(ナガセケムテックス社製)」10質量%からなる組成物を用いた。
<バリア層(厚さ40μm)>
焼鈍脱脂処理した軟質アルミニウム箔(東洋アルミニウム社製、「8079材」)を用いた。
<第2の接着剤層(塗布量3g/m)>
トルエン及びメチルシクロヘキサンの混合溶媒に溶解させた酸変性ポリオレフィンにポリイソシアネートを配合したポリウレタン系接着剤を用いた。
<シーラント層(厚さ80μm)>
ポリオレフィンフィルム(無延伸ポリプロピレンフィルムの第2の接着剤層側の面をコロナ処理したフィルム)を用いた。
[外装材の作製]
(実施例1)
バリア層をドライラミネート手法により、第1の接着剤(第1の接着剤層)を用いて基材層に貼りつけた。バリア層と基材層との積層は、バリア層の一方の面上に第1の接着剤を、乾燥後の塗布量(単位面積当たりの質量)が表1に示す値となるように塗布し、80℃で1分間乾燥した後、基材層とラミネートし、80℃で120時間エージングすることで行った。
次いで、バリア層の基材層側とは反対側の面をドライラミネート手法により、ポリウレタン系接着剤(第2の接着剤層)を用いて、シーラント層(厚さ80μm)に貼り付けた。バリア層とシーラント層との積層は、バリア層の基材層側とは反対側の面上にポリウレタン系接着剤を、乾燥後の塗布量(単位面積当たりの質量)が3g/mとなるように塗布し、80℃で1分間乾燥した後、シーラント層とラミネートし、120℃で3時間エージングすることで行った。以上の方法で、外装材(基材層/第1の接着剤層/バリア層/第2の接着剤層/シーラント層の積層体)を作製した。
(実施例2〜16)
第1の接着剤の組成、及び、第1の接着剤の塗布量のうちの少なくとも一種を表1に示す通りに変更したこと以外は実施例1と同様にして、実施例2〜16の外装材(基材層/第1の接着剤層/バリア層/第2の接着剤層/シーラント層の積層体)を作製した。
(実施例17)
まず、バリア層に、第1及び第2の腐食防止処理層を以下の手順で設けた。すなわち、バリア層の両方の面に(CL−1)を、ドライ塗布量として70mg/mとなるようにマイクログラビアコートにより塗布し、乾燥ユニットにおいて200℃で焼き付け処理を施した。次いで、得られた層上に(CL−2)を、ドライ塗布量として20mg/mとなるようにマイクログラビアコートにより塗布することで、(CL−1)と(CL−2)からなる複合層を第1及び第2の腐食防止処理層として形成した。この複合層は、(CL−1)と(CL−2)の2種を複合化させることで腐食防止性能を発現させたものである。
次に、第1及び第2の腐食防止処理層を設けたバリア層の第1の腐食防止処理層側をドライラミネート手法により、第1の接着剤(第1の接着剤層)を用いて基材層に貼りつけた。次いで、第1及び第2の腐食防止処理層を設けたバリア層の第2の腐食防止処理層側をドライラミネート手法により、ポリウレタン系接着剤(第2の接着剤層)を用いて、シーラント層(厚さ80μm)に貼り付けた。バリア層と基材層との積層条件、及び、バリア層とシーラント層との積層条件は、実施例1と同様である。以上の方法で、外装材(基材層/第1の接着剤層/第1の腐食防止処理層/バリア層/第2の腐食防止処理層/第2の接着剤層/シーラント層の積層体)を作製した。
(実施例18)
基材層をPETに変更したこと以外は実施例17と同様にして、実施例18の外装材(基材層/第1の接着剤層/第1の腐食防止処理層/バリア層/第2の腐食防止処理層/第2の接着剤層/シーラント層の積層体)を作製した。
(比較例1〜5)
第1の接着剤の組成を表1に示す通りに変更したこと以外は実施例1と同様にして、比較例1〜5の外装材(基材層/第1の接着剤層/バリア層/第2の接着剤層/シーラント層の積層体)を作製した。
[ラミネート強度の測定]
(室温環境下でのラミネート強度)
15mm幅にカットした外装材のバリア層と基材層間の室温(25℃)環境下でのラミネート強度を、引張速度50mm/minの条件にて、引張試験機(株式会社島津製作所社製)を用いて90度剥離試験により測定した。また、得られたラミネート強度に基づき、以下の基準にて評価を行った。結果を表2に示す。
A:ラミネート強度が6.0N/15mm以上
B:ラミネート強度が4.5N/15mm以上6.0N/15mm未満
C:ラミネート強度が3.0N/15mm以上4.5N/15mm未満
D:ラミネート強度が3.0N/15mm未満
(高温環境下でのラミネート強度)
15mm幅にカットした外装材を、150℃の高温環境に5分間放置した。その後、外装材のバリア層と基材層間の150℃の環境下でのラミネート強度を、引張速度50mm/minの条件にて、引張試験機(株式会社島津製作所社製)を用いて90度剥離試験により測定した。また、得られたラミネート強度に基づき、以下の基準にて評価を行った。結果を表2に示す。
A:ラミネート強度が3.5N/15mm以上
B:ラミネート強度が2.5N/15mm以上3.5N/15mm未満
C:ラミネート強度が2.0N/15mm以上2.5N/15mm未満
D:ラミネート強度が2.0N/15mm未満
[深絞り成型性の評価]
外装材について、深絞り成型が可能な成型深度を以下の方法で評価した。成型装置の成型深さを0.25mmごとに1.00〜5.00mmに設定して外装材を深絞り成型した。深絞り成型後のサンプルについて、破断及びピンホールの有無を、サンプルにライトを照射しながら目視にて確認し、破断及びピンホールのいずれも生じることなく深絞り成型できた成型深度の最大値を求めた。また、成型深度について以下の基準に従って評価した。結果を表2に示す。
A:成型深度の最大値が4.00mm以上
B:成型深度の最大値が3.50mm以上4.00mm未満
C:成型深度の最大値が3.00mm以上3.50mm未満
D:成型深度の最大値が3.00mm未満
[環境信頼性の評価]
上記深絞り成型性の評価で作製した成型深度2.00mmのサンプル(各5検体ずつ)について、150℃の環境に1週間保管した。その後、サンプルの成型凸部近傍にライトを照射しながら目視にて確認し、基材層とバリア層間のデラミネーション発生具合を調べた。また、環境信頼性について以下の基準に従って評価した。結果を表2に示す。
A:5検体中いずれの検体でもデラミネーションが発生しなかった
D:5検体中1検体以上でデラミネーションが発生した
Figure 2021108264
Figure 2021108264
本開示によれば、室温環境下及び高温環境下の両方で優れたラミネート強度を確保できると共に、深絞り成型性にも優れた蓄電装置用外装材及びこれを用いた蓄電装置が提供される。
10,20…蓄電装置用外装材、11…基材層、12a…第1の接着剤層、12b…第2の接着剤層、13…バリア層、14a…第1の腐食防止処理層、14b…第2の腐食防止処理層、15…接着性樹脂層、16…シーラント層、50…蓄電装置、52…電池要素、53…金属端子。

Claims (9)

  1. 少なくとも基材層、バリア層、及び、シーラント層をこの順で備える蓄電装置用外装材であって、
    前記基材層と前記バリア層との間に、少なくとも1種類以上のポリエステルポリオール樹脂と少なくとも1種類以上の多官能イソシアネート化合物との反応物からなるポリウレタン系化合物を含有する接着剤層を備え、
    前記多官能イソシアネート化合物は、イソホロンジイソシアネートのヌレート体を含み、
    前記多官能イソシアネート化合物における前記イソホロンジイソシアネートのヌレート体に由来するイソシアネート基の含有量が、前記多官能イソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基全量100モル%を基準として5〜100モル%である、蓄電装置用外装材。
  2. 前記ポリエステルポリオール樹脂に含まれる水酸基数に対する、前記多官能イソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基数の比率が2〜60である、請求項1に記載の蓄電装置用外装材。
  3. 前記多官能イソシアネート化合物が、トリレンジイソシアネートのアダクト体を更に含む、請求項1又は2に記載の蓄電装置用外装材。
  4. 前記多官能イソシアネート化合物に含まれる前記トリレンジイソシアネートのアダクト体に由来するイソシアネート基数に対する、前記イソホロンジイソシアネートのヌレート体に由来するイソシアネート基数の比率が0.05〜20である、請求項3に記載の蓄電装置用外装材。
  5. 前記接着剤層の単位面積当たりの質量が2.0〜6.0g/mである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓄電装置用外装材。
  6. 前記バリア層の一方又は両方の面に腐食防止処理層が設けられている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の蓄電装置用外装材。
  7. 前記基材層がポリアミドフィルム又はポリエステルフィルムからなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の蓄電装置用外装材。
  8. 全固体電池用である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の蓄電装置用外装材。
  9. 蓄電装置本体と、
    前記蓄電装置本体から延在する電流取出し端子と、
    前記電流取出し端子を挟持し且つ前記蓄電装置本体を収容する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の蓄電装置用外装材と、
    を備える蓄電装置。
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