JP2021106875A - 衣類仕上げ装置 - Google Patents

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Naoki Kitayama
直樹 北山
成典 波戸
Shigenori Namito
成典 波戸
一志 森
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Abstract

【課題】衣類のシワ取りを効果的に行えるようにする。【解決手段】ハンガー30に掛けた状態で衣類Cのシワ取りが自動的に行える衣類仕上げ装置1である。ハンガー30を通じて衣類Cの内部に上方から送風する上側送風ユニット60と、衣類Cの内部に下方から送風する下側送風ユニット50とを備える。制御部が、衣類Cの内部に上下方向から同時に送風させる制御を行う。【選択図】図7B

Description

開示する技術は、シャツ等の衣類のシワ取りが自動的に行える衣類仕上げ装置に関する。
このような装置の一つに、中空の人形型を用いたタイプがある(特許文献1)。このタイプでは、バルーン等で形成された人形型に衣類を装着し、その内部からスチームやドライエアーを吹き出させることでシワ取りを行う。このタイプでは、人形型に衣類をフィットさせる必要があるため、適用できる衣類のサイズやデザインが限られるという問題がある。
衣類を吊したハンガーを揺することによってシワ取りを行うタイプもある。このタイプでは、ハンガーを強く揺すっても衣類が緩やかに揺れ動くだけなので、シワ取り効果は弱い。振動や騒音が大きいという問題もある。
ハンガーに吊して温風を吹き出すタイプもある(特許文献2、3)。例えば、特許文献2には、略逆Y形状をしたハンガー本体を備えたシワ取り乾燥機が開示されている。このシワ取り乾燥機では、左右に分かれたハンガー本体の両肩部の下面の略全域に吐出口が開口している。これら吐出口から温風を吹き出す。
特開昭62−173000号公報 特開平4−317699号公報 特開2014−28121号公報
本発明者らが検討したところ、シワ取りを行うには、衣類を湿らせてから(予め湿っている場合、例えば洗濯脱水後の状態はこの工程は不要)乾燥工程中に、衣類がはためくように、衣類の全体を十分に揺れ動かすのが効果的であることを見出した(はためき効果)。また、バルーンにより衣類全体を膨らませることがシワ取りに効果的であることは旧知であるが、バルーン等を用いずに衣類を膨らませることを見出した。
それに対し、特許文献2のシワ取り乾燥機は、両肩部の下面の略全域から温風を吹き出すので、胴体中央部に強い風が通らないため、はためき効果が生じにくく、風量を増加すれば、はためき効果を向上できるが、騒音が大きくなるし、電力消費も増大する。
従って、特許文献2のシワ取り乾燥機は、改善の余地がある。
人形型のように、バルーンを用いて衣類を膨らましながら送風することも考えられる。しかし、バルーンを用いると、衣類のサイズやデザインが限られるうえに、衣類に過度な力が加わって、衣類を変形させたり傷つけたりするおそれもある。
そこで、開示する技術の主な目的は、バルーン等を用いずに、風の力のみで衣類を膨らませることができて、シワ取りが効果的に行える衣類仕上げ装置を提供することにある。
開示する技術は、所定のハンガーが取り付けられるクロゼットを具備し、前記ハンガーに掛けた状態で衣類のシワ取りが自動的に行える衣類仕上げ装置に関する。
前記衣類仕上げ装置は、前記ハンガーを通じて前記衣類の内部に上方から送風する上側送風ユニットと、前記衣類の内部に下方から送風する下側送風ユニットと、前記上側送風ユニットおよび前記下側送風ユニットの各々の作動を制御する制御部と、を備える。そして、前記制御部が、前記衣類の内部に上下方向から同時に送風させる制御を行う。
すなわち、この衣類仕上げ装置では、クロゼットに有るハンガーに衣類を掛けて、ボタン等を操作することで、シワ取りが自動的に行える機能を有している。そして、ハンガーに掛けた衣類の内部に、ハンガーを通じた上方からの送風と、下方からの送風とが同時に行われる。
そうすることにより、衣類の内部で風が衝突し、衣類の内部に空気が充満するので、衣類は膨らんだ状態となる。風力だけで膨らむので、衣類に過度な力が作用するおそれはない。従って、衣類を変形したり傷つけたりするおそれがない。
衣類の大きさや形状が異なる場合でも、適度に膨らませることができるので、多種多様な衣類のサイズやデザインにも対応できる。また、下方からの送風を停止し上方からの送風のみとすることにより衣類をはためかせることができる。これら2つを組み合わせることにより異なる作用が衣類に加わり効果的にシワ取りできる。
前記衣類仕上げ装置はまた、前記クロゼットを加湿する加湿ユニットと、前記クロゼットの空気を調整する空調ユニットと、を更に備え、前記下側送風ユニットが、前記ハンガーと対向するように前記クロゼットの床面に設置された送風ファンを有し、前記送風ファンが、前記クロゼットの空気を上方に向けて吹き出す、としてもよい。
そうすれば、シワ取りを行うためにクロゼットを加湿したり空調したりする処理と、衣類に下方から送風する処理とを個別に行うことができる。個々の処理を独立して行えるので、多種多様な処理が行える。
前記衣類仕上げ装置はまた、前記クロゼットを加湿する加湿ユニットと、前記クロゼットの空気を調整する空調ユニットと、を更に備え、前記空調ユニットは、前記クロゼットの空気を循環させる循環ファンと、循環する空気を誘導する循環ダクトと、前記循環ダクトを循環する空気の湿度と温度を調整する熱交換器と、を有し、前記下側送風ユニットは、前記ハンガーと対向するように前記クロゼットの床面に設けられた下側吹出口と、前記下側吹出口に連なる誘導ダクトと、を有し、前記空調ユニットおよび前記下側送風ユニットが前記クロゼットの床面の下方に配置されていて、前記循環ダクトを流れる空気を、前記誘導ダクトを通じて前記下側吹出口に導入することにより、当該下側吹出口から上方に向けて吹き出す、としてもよい。
この場合、空調ユニットを利用して、下側送風ユニットを構成しているので、部材を共有できる。従って、部材コストが削減できるし、機器がコンパクトになり、クロゼットをおおきくできる。
前記衣類仕上げ装置はまた、前記熱交換器は、前記循環ダクトにおける前記循環ファンの下流側の部位に配置され、前記誘導ダクトが、前記循環ダクトにおける前記熱交換器の上流側の部位から空気を導入する、としてもよい。
そうすれば、循環ファンから最短距離で送風できる。従って、風力の低下を抑制した状態で、クロゼットに吹き出すことができる。
前記衣類仕上げ装置はまた、前記熱交換器は、前記循環ダクトにおける前記循環ファンの下流側の部位に配置され、前記誘導ダクトが、前記循環ダクトにおける前記熱交換器の下流側の部位から空気を導入する、としてもよい。
そうすれば、熱交換器を通った空気を振り分けるので、熱交換器に一定の風量を供給できる。従って、熱交換器を安定して作動することができる。
前記衣類仕上げ装置はまた、前記下側送風ユニットが、開度の調整が可能なダンパーを、空気の流路に有している、としてもよい。
そうすれば、比較的簡単な構成で風量の調整ができる。
前記衣類仕上げ装置はまた、前記ダンパーが前記循環ファンの回転に同調して開閉する、としてもよい。
そうすれば、分岐して吹き出す個々の風量の安定性を確保できる。
前記衣類仕上げ装置はまた、前記熱交換器は、前記循環ダクトにおける前記循環ファンの下流側の部位に配置され、前記誘導ダクトが、前記循環ダクトにおける前記熱交換器の上流側の部位および下流側の部位から空気を導入し、前記空調ユニットは、前記クロゼットの床面に、前記下側吹出口とは別に設けられたエア吹出口を有し、前記循環ダクトを流れる空気を、前記エア吹出口に導入することにより、当該エア吹出口から上方に向けて吹き出し、前記下側送風ユニットは、開度の調節が可能なダンパーを、前記熱交換器の上流側の部位および下流側の部位それぞれに有している、としてもよい。
そうすれば、循環ダクトの熱交換器よりも上流側を流れる空気を下側吹出口から吹き出させることで、水分量の相対的に多い空気が衣類の内部に送風され、衣類のシワ取りを促進できる。また、循環ダクトの熱交換器よりも下流側を流れる空気を下側吹出口およびエア吹出口から吹き出させることで、水分量の相対的に少ない温められた空気が衣類の内外に送風され、衣類の乾燥を促進できる。
前記衣類仕上げ装置はまた、前記加湿ユニットが、前記クロゼットの中に水蒸気を噴射するノズルを有し、前記上側送風ユニットおよび前記下側送風ユニットの少なくとも一方が、前記ノズルから噴射された水蒸気を前記衣類に向けて流すように送風する、としてもよい。
そうすれば、クロゼットで衣類を効果的に湿らせることができる。
前記衣類仕上げ装置は、前記ハンガーに掛けられた前記衣類の下端部に装着され、当該衣類を下方に引っ張る引下げ具を、更に備える、としてもよい。
そうすれば、衣類に対して下方への引っ張り荷重が作用する。これにより、衣類のシワ取りを効果的に行える。
前記衣類仕上げ装置は、前記ハンガーに掛けられた前記衣類の上端部に装着され、前記引下げ具の上方に対応する箇所で前記衣類を上方に引っ張る引上げ具を、更に備える、としてもよい。
そうすれば、衣類に対して下方への引っ張り荷重と共に上方への引っ張り荷重が作用し、衣類が上下両側に引っ張られる。これにより、衣類のシワ取りをよりいっそう効果的に行える。
前記衣類仕上げ装置は、前記ハンガーに掛けられた前記衣類の袖部に挿入される弾性変形可能な挿入部材を、更に備える、としてもよい。
そうすれば、衣類の袖口の形状を保持すると共に袖部に流入する空気の流通抵抗が高められる。これにより、袖部内にも空気が充満するので、袖部は膨らんだ状態となる。このように、衣類の袖部を風力で膨らませて、袖部のシワ取りが効果的に行える。
前記衣類仕上げ装置はまた、前記制御部が、前記衣類の内部に上方から連続的に送風しながら、前記衣類の内部に下方から間欠的に送風する制御を行う、としてもよい。
そうすれば、上下から同時に送風されることで、衣類は膨らむ。上方のみから送風されることで、衣類は少し萎んだ状態ではためく。その結果、衣類が大きくはためくので、シワ取りが効果的に行える。
前記衣類仕上げ装置はまた、下側送風ユニットが、送風方向の変更が可能な風向き変更手段を有している、としてもよい。
そうすれば、下方から適切に衣類に送風できる。衣類が複数の場合でも適切に送風できる。
前記衣類仕上げ装置はまた、前記上側送風ユニットに対する前記下側送風ユニットの送風量の比が、0.7〜2.0の範囲に設定されている、としてもよい。
下側送風ユニットの送風量が弱すぎると、衣類を適度に膨らますことができない。下側送風ユニットの送風量が強すぎると、上下の送風バランスが崩れて、衣類の裾部が煽られてしまい、衣類を適度に膨らますことができない。上側送風ユニットの送風量に対する下側送風ユニットの送風量の比を、0.7〜2.0の範囲に設定すれば、衣類を比較的安定して膨らますことができる。
開示する技術を適用した衣類仕上げ装置によれば、衣類を膨らませながらはためかせることができるので、シワ取りが効果的に行える。
衣類仕上げ装置の構造を示す概略図である。右図は、正面から見た図であり(扉は省略)、左図は、右図の矢印X−X線での概略断面図である。 下部スペースの内部および下側送風ユニットを左側から見た概略図である。 下部スペースの内部および下側送風ユニットを右側から見た概略図である。 制御部と、その主な関連機器を示すブロック図である。 フィルタの構造を示す概略斜視図である。 ハンガーを示す概略斜視図である。 クロゼットの天面に取り付けられた状態でのハンガーの概略断面図である。 衣類を掛けたハンガーに上方から送風した時の様子を示す概略図である。 衣類を掛けたハンガーに上方および下方から送風した時の様子を示す概略図である。 衣類仕上げ装置が行うシワ取りの制御例を示す、主な機器のタイムチャートである。 変形例1の衣類仕上げ装置を正面から見た図である。 図9Aの矢印Y−Y線での概略断面図である。 変形例1の上部スペースの内部、加湿ユニットのノズルおよび上側送風ユニットの送風口を正面から見た概略図である。 変形例1のスチームを誘導するための構成の別態様を正面から見た概略図である。 変形例1の衣類仕上げ装置の別態様を正面から見た図である。 変形例1の衣類仕上げ装置の別態様の図9Bに相当する概略断面図である。 変形例2の衣類仕上げ装置の正面から見た概略図である。 変形例2の衣類仕上げ装置の衣類をセットした様子を示す概略図である。

変形例2の引下げ具を示す概略図である。 変形例2の引上げ具を示す概略斜視図である。 変形例2の引上げ具の使用状態を示す概略斜視図である。 変形例2の袖挿入具を示す概略斜視図である。 変形例2の袖挿入具の使用状態を示す、袖口内を見た図である。 変形例3の衣類仕上げ装置の要部を示す概略図である。 変形例3の衣類仕上げ装置の要部を示す概略図である。 変形例3の衣類仕上げ装置の要部を示す概略図である。 変形例3の衣類仕上げ装置が行うシワ取りの制御例を示す、主な機器のタイムチャートである。 変形例3の衣類仕上げ装置が行うシワ取りの制御例を示す、主な機器のタイムチャートである。
以下、開示する技術の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。説明で用いる前後、左右、および上下の方向は、図1に示す状態を基準とする。
<衣類仕上げ装置の構造>
図1に、開示する技術を適用した衣類仕上げ装置1の構造を例示する。衣類仕上げ装置1は、例えば更衣室や化粧室、クロゼットなどに設置して利用される。そして、衣類仕上げ装置1は、所定のハンガー30に掛けた状態で、主に、ジャケットやシャツなどの衣類(上着)Cのシワ取りを自動的に行う。
衣類仕上げ装置1はまた、衣類Cに付着した異物や臭気の除去処理、および/または、殺菌処理を行う場合もある。すなわち、衣類仕上げ装置1では、シワ取りや異物除去等、衣類Cをクリーニングに出した様な仕上がりに、衣類Cの種類や素材に応じて、ボタン操作等によって指示するだけで自動的に行える。
衣類仕上げ装置1は、縦長な箱形状に形成されている。衣類仕上げ装置1は、前面が開口した筐体2と、筐体2の前面を揺動して開閉する扉3とを有している。衣類仕上げ装置1の内部には、衣類Cを収容するクロゼット4が形成されている。扉3の前面には、ボタンやタッチモニターなどで構成された操作部8が設置されている(図3に示す)。
筐体2の下部には下部スペース21が設けられている。筐体2の上部には上部スペース22が設けられている。上部スペース22には、上側送風ユニット60が設置されている。下部スペース21には、加湿ユニット70と空調ユニット80とが設置されている。下部スペース21にはまた、下側送風ユニット50も設置されている。尚、本実施形態の下側送風ユニット50は、空調ユニット80から独立して設置されている。
これら下部スペース21と上部スペース22との間に、クロゼット4が区画されている。クロゼット4の天面には、ハンガー30が取り付けられている。この衣類仕上げ装置1では、3つのハンガー30が着脱可能に装着できるように構成されている(ハンガー30の詳細については後述)。
クロゼット4の床面には、スチーム吹出口5、エア吹出口6、および吸込口7が形成されている。詳細には、前方に向かって下り傾斜した床面の後部に、スチーム吹出口5とエア吹出口6とが前後に並んだ状態で形成されている。略水平な床面の前部に吸込口7が形成されている。
図2A、図2Bに示すように、加湿ユニット70は、給水タンク71、スチーム発生装置72などで構成されている。空調ユニット80は、排水タンク81、循環ファン82、循環ダクト83、熱交換器84などで構成されている。加湿ユニット70は、クロゼット4を加湿する。空調ユニット80は、クロゼット4の空気を調整する。
図1にも示すように、排水タンク81および給水タンク71は、下部スペース21の前方に配置されている。これらは筐体2から着脱可能である。給水タンク71に貯めた水は、給水ポンプ73でスチーム発生装置72に送られる。スチーム発生装置72は、ヒータで水を加熱して高温(例えば100℃)のスチームを発生させる。
スチーム発生装置72で発生したスチームは、図2A、図2Bに破線矢印で示すように、スチーム吹出口5を通じてクロゼット4に供給される。空調ユニット80の循環ファン82が発生させる風により、スチームは、クロゼット4の中に拡散される。
熱交換器84は、コンプレッサ841、コンデンサ842、エバポレータ843などで構成されている。循環ダクト83は、下部スペース21において、クロゼット4の空気が流れる風路を構成している。循環ダクト83は、循環する空気を誘導する。循環ファン82は、クロゼット4の空気を循環させる風力を発生させる。
すなわち、図2A、図2Bに実線矢印で示すように、循環ファン82は、吸込口7からクロゼット4の空気を吸い込んで循環ダクト83に導入し、循環ダクト83に導入した空気をエア吹出口6からクロゼット4に吹き出す。エア吹出口6から吹き出される空気は、クロゼット4を横切るように上方へ向かう。そして、クロゼット4の上部の前側に至った後、下降して吸込口7に吸い込まれる。
熱交換器84は、循環ダクト83における循環ファン82の下流側の部位に配置されている。熱交換器84は、循環ファン82が下部スペース21に導入した空気の温度および湿度を調整する。熱交換器84は、主に、空気を除湿して乾燥させる。更に、空気を加熱して温風を発生させる。従って、循環ファン82および熱交換器84が作動することで、クロゼット4には乾燥した温風が吹き出される。空調ユニット80で排出されるドレンは、排水ポンプ85によって排水タンク81に送られる。
(下側送風ユニット50)
図1に示すように、下側送風ユニット50は、ハンガー30に掛けた衣類Cの内部に、下方から送風する下側送風ファン51を有している。下側送風ファン51は、ハンガー30と対向するようにクロゼット4の床面に設置されている。下側送風ファン51は、ファンケース511、ファン512、ルーバー513(風向き変更手段の一例)などで構成されている。
ファン512は、例えば、クロフフローファンやシロッコファンなどからなり、ファンケース511に収容されている。図2A、図2Bに示すように、ファンケース511の上面に送風口5111が設けられ、ファンケース511の側面に空気取入口5112が設けられている。図1の右図に実線矢印で示すように、ファン512が回転することで、クロゼット4の空気を、空気取入口5112からファンケース511の内部に取り入れて送風口5111から上方に向けて吹き出す。
ルーバー513は、送風方向の変更が可能な複数の羽板からなり、送風口5111に設けられている。ルーバー513の向きを調整することで、ハンガー30に掛けた衣類Cに合わせて、下側送風ユニット50の風向きが設定できる。
下部スペース21の後部には、CPUやメモリなどで構成された制御部10が設置されている。制御部10は、制御プログラムなどを有し、操作部8の操作に基づいて、衣類仕上げ装置1が備える各機器の運転を制御する。図3に、制御部10と、制御部10に信号を入出力する主な機器を示す。
制御部10は、操作部8、下側送風ユニット50、上側送風ユニット60、加湿ユニット70、および、空調ユニット80と電気的に接続されている。制御部10は、操作部8からの入力信号に基づいて、所定の運転プログラムを選択して実行する。その制御プログラムに従って、下側送風ユニット50、上側送風ユニット60、加湿ユニット70、および、空調ユニット80の各々に電気信号を出力し、これらの作動を制御する。
(上側送風ユニット60)
図1に示すように、上側送風ユニット60は、フィルタ61、送風ファン62、送風ダクト63、送風口64などで構成されている。送風ダクト63は、クロゼット4の天面の上部スペース22側に設けられた下流側ダクト631と、クロゼット4の後面の裏側に設けられた上流側ダクト632とを有している。
送風ファン62は、上流側ダクト632と下流側ダクト631との間に設置されている。送風ファン62が作動することにより、図1の左図に実線矢印で示すように、上流側ダクト632から下流側ダクト631に向かう空気の流れ(風)が形成される。
上流側ダクト632の上流側には、クロゼット4に連通する通風口633が形成されている。通風口633は、クロゼット4の後面の上部に配置されている。通風口633は、クロゼット4と略同一の横幅を有する大きな矩形に形成されている。この通風口633を覆うように、矩形板状のフィルタ61が、クロゼット4の後面に設置されている。
図4に示すように、フィルタ61は、異物を除去する濾材611と、濾材611を覆うフィルタカバー612とで構成されている。フィルタカバー612は、複数の羽板でスリットが格子状に形成された前面吸込部6121と、複数のリブで複数のスリットが形成された側面吸込部6122とを有している。前面吸込部6121の形状は、その形状にとらわれず、空気が流入できる他の形状でも問題ない。前面吸込部6121は前方に面し、側面吸込部6122は上下および左右の方向に面している。従って、クロゼット4の空気は、フィルタ61の前面および側面の双方からフィルタ61の内部に吸引される。
フィルタ61に吸引された空気は、濾材611を通過してダスト等の異物が除去される。浄化された空気が、通風口633を通じて上流側ダクト632に入り込み、下流側ダクト631に送られる。下流側ダクト631の下流側には、クロゼット4に連通する複数(本実施形態では3つ)の送風口64が形成されている。これら送風口64は、クロゼット4の天面の横幅方向(左右方向)に間隔を隔てて横並びに配置されている。
図6に示すように、送風口64の各々は、クロゼット4の天面に開口する開口部641と、開口部641と一体に設けられた接続部642とを有している。開口部641および接続部642は、前後方向に長い略長方形状をしている。これら送風口64の各々には、接続部642を介して所定のハンガー30が着脱可能に装着される。ハンガー30には衣類Cが掛けられる。それにより、図1に示す下流側ダクト631に送られた空気は、図7Aおよび図7Bに示すように、送風口64に装着されたハンガー30を通じて、上方から、その衣類Cの内部に送風される。
尚、上側送風ユニット60の送風量W1に対する下側送風ユニット50の送風量W2の比(W2/W1)は、0.7〜2.0の範囲に設定するのが好ましい。下側送風ユニット50の送風量W2が弱すぎると、衣類を適度に膨らますことができない。下側送風ユニット50の送風量W2が強すぎると、上下の送風バランスが崩れて、衣類Cの裾部が煽られてしまい、衣類Cを適度に膨らますことができない。上側送風ユニット60の送風量W1に対する下側送風ユニット50の送風量W2の比(W2/W1)を、0.7〜2.0の範囲に設定すれば、衣類Cを比較的安定して膨らますことができる。
<ハンガー30>
図5、図6に、ハンガー30を例示する。ハンガー30は、樹脂成形品からなる。ハンガー30は、略逆Y形状の外観を有し、中空に形成されている。具体的には、ハンガー30は、接続部642に装着した時に、クロゼット4の天面から下方に延びて、縦幅(左右方向の幅)よりも大きな横幅(前後方向の幅)を有する支持部31と、支持部31の下部から僅かに下り傾斜した状態で、互いに横幅方向を逆向きに延びる一対の肩掛け部32,32とを有している。
支持部31は筒状に形成されていて、その内部には、横断面が長円状の風導入スペース41が形成されている。支持部31の上部には、薄板状のコネクタ33が設けられている。コネクタ33は、横幅方向に長い長方形状をしている。コネクタ33は、接続部642と略同形同寸法に形成されている。なお、図示はしないが、支持部31は、凹凸嵌合によって接続部642に着脱可能に装着される。
支持部31の上部における長手方向の各端部には、上方に向かうほど大きく凹む凹部34が形成されている。図6に示すように、各凹部34は、下方に向かうほど傾斜が緩やかになる曲面を有している。コネクタ33には、これら凹部34と上下方向に対向する一対の貫通孔331,331が形成されている。各貫通孔331の面積は、風導入スペース41の上端の開口面積よりも小さい(1/4から1/5程度)。
接続部642にコネクタ33を装着し、ハンガー30をクロゼット4に取り付けることで、送風口64を通じて上側送風ユニット60から送られる風は、ハンガー30に送られる。その風の多くは、風導入スペース41に受け入れられる。そして、その風の一部は、各貫通孔331を通じて各凹部34に受け入れられる。後述するように、これら貫通孔331および凹部34は「異物除去部」を構成する。
各肩掛け部32は、横断面が略逆U形状に形成されていて、その内部には、風導入スペース41に連なる風導出スペース42が形成されている。そして、その風導出スペース42には、一対の区画壁35,35が設けられていて、これら区画壁35,35で区画されることにより、衣類Cの胴部に向けて風を送り出す胴部側の風路43と、衣類Cの袖部の各々に向けて風を送り出す一対の袖部側の風路44,44とが形成されている。
各区画壁35は、各肩掛け部32の下部に沿って延びるように形成されている。各区画壁35は、各肩掛け部32の端部から基部に向かって僅かに上がり傾斜した袖誘導壁351と、袖誘導部に連なって上方に向かって延びる胴誘導壁352とを有している。両胴誘導壁352の端部は、支持部31から両肩掛け部32が分岐する部分に位置し、一定の間隔を隔てて対向している。
それにより、各袖部側の風路44の入口441と、胴部側の風路43の入口431とが、横一列に並んだ状態で、風導入スペース41と風導出スペース42との境界部分で分岐している。胴部側の風路43は、両袖部側の風路44の間に位置し、その横幅方向の中心は、ハンガー30の横幅方向の中心と略一致している。両袖部側の風路44は、その中心線に対して線対称状に配置されている。
そして、これら胴部側の風路43および袖部側の各風路の各々の入口441,431は、風導入スペース41を通じて、送風口64(開口部641)と上下に対向している。従って、送風口64から導入された風は、風導入スペース41で整流され、風力を保ったままの状態で各風路に導入される。更に、各風路に送られる風力が失速しないように、各風路の構造が工夫されている。
(拡大風路部45、吸気導入部46)
袖部側の風路44の間に位置する胴部側の風路43の出口部分には、下流側に向かうほど次第に風路が拡がる拡大風路部45が設けられている。具体的には、胴誘導壁352の下部と、これに連なる各袖誘導壁351の上部からなる各部分が拡大風路部45を構成しており、これらの間の横幅が次第に拡がる形状(ディフューザー形状)に形成されている。
それにより、胴部側の風路43の入口部分にある空気が出口部へ勢い良く吸い出されて、いわゆるベンチュリ効果により入口部分の空気の流れが加速され、胴部側の風路43に効率よく多くの空気(風)を導入することができる。それに伴い、両袖部側の風路44の入口441を大きくできるので、これら風路にも風を効率よく導入することができる。各袖部側の風路44の出口442は、図5,図6に示すように、入口441の下方に位置する肩掛け部32の各々の端部に設けられている。
具体的には、袖誘導壁351の末端部分に連なる肩掛け部32の端部の下側に開口(袖吹出口442)が形成されている。それにより、各袖部側の風路44に導入された風は、袖誘導壁351に沿って流れるように誘導された後、袖吹出口442から吹き出される。従って、各袖部側の風路44を流れる風は、ほとんど抵抗を受けることがないので、円滑に流れて風速を保持できる。
従って、胴部側の風路43および両袖部側の風路44に、風速の低下を抑制しながら、効果的に風を導入することができる。
更に、胴部側の風路43の入口部分には、上流側に向かうほど次第に風路が拡がる吸気導入部46が設けられている。具体的には、両胴誘導壁352,352の上部が吸気導入部46を構成しており、これらの間の横幅が次第に拡がる形状に形成されている。ただし、吸気導入部46の拡がり程度は、拡大風路部45よりも小さく、僅かである。吸気導入部46を設けることで、拡大風路部45との相乗効果により、よりいっそうベンチュリ効果を向上できる。従って、胴部側の風路43に、よりいっそう効率よく風を導入することができる。
また更に、拡大風路部45には、風路に沿って延びる複数(本実施形態では2つ)のリブ36が設けられている。これらリブ36により、ディフーザー部分での流れの剥離を抑え、更にいっそう空気が出口部へ勢い良く吸い出されることができる。
また、袖部側の風路44の各々の出口442は、入口441よりも小さく形成されている。従って、各袖部側の風路44に導入された風は、その出口442から勢いよく吹き出す。
(上方からの送風)
図7Aに、衣類Cを掛けたハンガー30に、上方から送風した時の様子を例示する。胴部側の風路43に導入された風は、矢印A1で示すように、勢いよく衣類Cの胴部に流入し、裾部に向かって流れる。
それにより、その風の流れに伴って、胴部の内部で局所的な風の流れが形成され、胴部がバタバタとはためく。その結果、胴部に付いたシワを効果的に伸ばすことができる。
同様に、各袖部側の風路44に導入された風は、矢印A2で示すように、勢いよく衣類Cの袖部に流入し、袖口に向かって流れる。それにより、袖部もバタバタとはためく(膨らんだ状態で振動する)。その結果、袖部に付いたシワも効果的に伸ばすことができる。尚、本発明者らは、このような風路を構成したハンガー30は、このような風路が構成されていないハンガー30に比べて風速が高まり風量も増加することを確認している。
更に、このハンガー30の支持部31には、異物除去部を構成する貫通孔331および凹部34が設けられている。それにより、図7Aに矢印A3で示すように、ハンガー30に送られる風の一部は、各貫通孔331を通じて各凹部34に受け入れられることで、肩掛け部32の上部、好ましくは肩先に向けて送り出される。その結果、衣類Cの肩部に付着した異物(例えば、髪の毛やフケ等)を吹き飛ばして除去できる。
また、図7Aに示すように、ハンガー30に掛けた衣類Cがはためくと、フィルタ61の前面に接触する場合がある。そうした場合、衣類Cがフィルタカバー612の前面吸込部6121に吸着されるおそれがある。そうなると、フィルタカバー612の前面吸込部6121が塞がれてしまい、上側送風ユニット60で送風される風力が低下する。衣類Cにフィルタカバー612の模様が付いて、仕上げ処理が行えない。
それに対し、この衣類仕上げ装置1では、フィルタカバー612に側面吸込部6122が設けられている。それにより、衣類Cがはためいて前面吸込部6121に接触しても、衣類Cは吸着されない。従って、上側送風ユニット60で安定した風力を出力できる。衣類Cにフィルタカバー612の模様が付くのを防止できる。
(下方からの送風)
図7Bに、衣類Cを掛けたハンガー30に、下方からも送風した時の様子を例示する。上述したように、衣類Cの内部には、ハンガー30を通じて上方から送風される。この衣類仕上げ装置1では更に、それと同時に、下方からも衣類Cの内部に送風される。
そうすることにより、衣類Cの内部に上下から風が入り込んで衝突し、衣類Cの内部に空気が充満するので、衣類Cは膨らんだ状態となる。風力だけで膨らむので、衣類Cに過度な力が作用するおそれはない。従って、衣類Cを変形したり傷つけたりするおそれがない。
衣類Cの大きさや形状が異なる場合でも、適度に膨らませることができるので、多種多様な衣類Cのサイズやデザインにも対応できる。また、下方からの送風を停止し上方からの送風のみとすることにより衣類をはためかせることができる。これら2つを組み合わせることにより異なる作用が衣類に加わり効果的にシワ取りできる。
<衣類仕上げ装置1の制御例>
図8に、衣類仕上げ装置1が行うシワ取りの制御例を示す。使用者は、衣類仕上げ装置1の運転に先立って、給水タンク71に水を給水し、また、排水タンク81の水を廃棄する。そして、クロゼット4に設置されたハンガー30に衣類Cを掛けて、扉3を閉める。そうした後、操作部8を操作し、その衣類Cに応じたモードを選択し、運転を開始する。
それにより、制御部10は、加湿行程および乾燥工程からなる仕上げ処理を実行する。具体的には、制御部10は、加湿ユニット70を作動させる。それにより、給水タンク71に貯めた水が、給水ポンプ73でスチーム発生装置72に送られる。スチーム発生装置72は、水を加熱して高温(例えば100℃)のスチームを発生させる。スチーム発生装置72で発生したスチームは、スチーム吹出口5からクロゼット4の中に噴射される。
制御部10は、スチームの噴射と同時または少し遅れて、空調ユニット80の循環ファン82を作動させる。尚、循環ファン82の作動は、スチームの噴射から少し遅れさせた方が好ましい。結露を抑制して、衣類Cを効率よく加湿できる。
循環ファン82は、回転数が自在に制御可能であり、制御例では高低に制御されている。制御部10は、循環ファン82を低回転で作動させる。それにより、循環ファン82が発生させる風により、スチームは、クロゼット4の中に拡散される。そうして、所定時間が経過すると、衣類Cが適度に湿った状態となるので、制御部10は、加湿行程から乾燥工程に切り換える。
乾燥工程が開始すると、制御部10は、加湿ユニット70の作動を停止する。そして、制御部10は、循環ファン82の回転数を高め、熱交換器84を作動させる。それにより、熱交換器84を通過する空気は、除湿されて乾燥される。更に加熱されることで温風が発生し、クロゼット4に乾燥した温風が吹き出される。その結果、クロゼット4の空気は入れ替えられて、次第に乾燥されていく。
制御部10はまた、乾燥工程が開始されると、上側送風ユニット60を作動させる。上側送風ユニット60は、回転数が自在に制御可能であり、衣類の素材や各種工程の進行状況に応じて最適回転数に制御される。制御例では、一定の回転数として説明している。それにより、フィルタ61を通じたクロゼット4の空気が、ハンガー30を通じて衣類Cの内部に送風される。それにより、衣類Cは、はためいた状態になる。乾燥工程中は、常時、上側送風ユニット60が作動される。従って、衣類Cの内部には、上方から連続的に送風される。
制御部10は更に、乾燥工程が開始されると、下側送風ユニット50(下側送風ファン51)も作動させる。連続的に作動させてもよいが、この制御例では、断続的に下側送風ファン51が作動される。従って、衣類Cの内部には、下方から間欠的に送風される。それにより、衣類Cは、膨らんだり縮んではためいたりする。
その結果、衣類Cは、膨らんだり縮んではためきながら、次第に乾燥されていく。その結果、衣類Cに付着したシワは、これらを組み合わせることにより異なる作用が衣類に加わり効果的にシワが除去される。
所定時間が経過すると、衣類Cは乾燥した状態となるので、制御部10は、運転を停止し、ブザーを鳴らすなどして、仕上げ処理が終了したことを報知する。このように、この衣類仕上げ装置1によれば、衣類Cを膨らませながら効果的にはためかせることができる。その結果、シワ取りが効果的に行える。
<衣類仕上げ装置の変形例1>
図9A、図9Bに、衣類仕上げ装置1の変形例1を示す。上述した衣類仕上げ装置1では、スチーム発生装置72で発生したスチームが、クロゼット4の床面に形成されたスチーム吹出口5からクロゼット4の中に噴射される例を示した。図9Aおよび図9Bに示すように、変形例1の衣類仕上げ装置1では、クロゼット4の床面および天面に設けられたノズル74,75からスチームが噴射される。変形例1では、衣類Cをシワ取りに当たって全体的に湿らせることができる利点がある。
この変形例1の加湿ユニット70は、給水タンク71、スチーム発生装置72、給水ポンプ73、上側ノズル74、下側ノズル75などで構成されている。上側ノズル74および下側ノズル75はそれぞれ、スチームをクロゼット4に噴射するノズルである。
上側ノズル74は、クロゼット4の天面に複数(本例では2つ)設けられている。詳細には、上側ノズル74は、隣り合う送風口64の間(本例では3つある送風口64のうち中間の送風口64の左右両側)で、送風口64よりも前側に配置されている。上側ノズル74のスチームを吹き出す吹出口は、クロゼット4の中に臨み、下方を向いている。
下側ノズル75は、クロゼット4の床面に設けられている。詳細には、下側ノズル75は、前方に向かって下り傾斜した床面の後部で、エア吹出口6の後側(上記実施形態のスチーム吹出口5に相当する位置)に配置されている。下側ノズル75は、上側ノズル74と同じ数(本例では2つ)だけ設けられている。各下側ノズル75は、上側ノズル74の下方に対応する箇所に位置している。下側ノズル75のスチームを吹き出す吹出口は、クロゼット4の中に臨み、前側斜め上方を向いている。
なお、上側ノズル74は、図9Bに破線で示すように、隣り合う送風口64の間で送風口64よりも後側に配置されてもよい。また、上側ノズル74は、隣り合う送風口64の間で送風口64よりも前側と後側にそれぞれ設けられてもよい。この場合、下側ノズル75は、前後に並ぶ一対の上側ノズル74ごとに設けられる。
スチーム発生装置72で発生したスチームは、上側ノズル74および下側ノズル75を通じてクロゼット4に供給される。スチーム発生装置72から上側ノズル74および下側ノズル75にスチームを送る流路76には、切換バルブ77が設けられている。流路76は、スチーム発生装置72と切換バルブ77とを繋ぐ第1流路76aと、切換バルブ77と上側ノズル74とを繋ぐ第2流路76bと、切換バルブ77と下側ノズル75とを繋ぐ第3流路76cとを有している。
切換バルブ77は、第1状態と第2状態とに切り換え可能に構成されている。第1状態は、第1流路76aと第2流路76bとを連通させ、第1流路76aと第3流路76cとを連通させない状態である。切換バルブ77が第1状態であると、スチーム発生装置72から第1流路76aに送られたスチームが第2流路76bに送られる。第2状態は、第1流路76aと第2流路76bとを連通させず、第1流路76aと第3流路76cとを連通させる状態である。切換バルブ77が第2状態であると、スチーム発生装置72から第1流路76aに送られたスチームが第3流路76cに送られる。
すなわち、切換バルブ77は、スチーム発生装置72から第1流路76aに送られたスチームの送り先を第2流路76bと第3流路76cとで切り換える。第1状態の切換バルブ77でスチームの送り先が第2流路76bにされた場合、上側ノズル74から図9Aおよび図9Bに実線矢印で示す方向にスチームが噴射される。第2状態の切換バルブ77でスチームの送り先が第3流路76cにされた場合、下側ノズル75から図9Aおよび図9Bに実線矢印で示す方向にスチームが噴射される。
図10に、変形例1の上側送風ユニット60を示す。図10に示すように、変形例1の上側送風ユニット60は、ハンガー30が装着される送風口64とは別に、スチームを誘導するための風を吹き出す送風口65を有している。送風口65は、クロゼット4の天面に複数(本例では2つ)形成されている。送風口65は、隣り合う送風口65の間(本例では3つある送風口64のうち中間の送風口64の左右両側)に位置している。送風口65は、上側ノズル74と同じ位置に形成されている。送風口65には、上側ノズル75が挿通されている。なお、送風口65は、上側ノズル75の周辺に形成されてもよい。
下流側ダクト631に送られた空気は、送風口65からクロゼット4に吹き出される。送風口65からクロゼット4に吹き出された空気は、上側ノズル74を通じてクロゼット4に噴射されたスチームを下方に向けて誘導する。そうして、上側送風ユニット60は、上側ノズル74から噴射されたスチームをハンガー30に掛けられた衣類Cに向けて流すように送風する。スチームは、高温であるため、クロゼット4の上側空間に溜まり易く、衣類Cの下側部分にまで降り難い。本例では、上側ノズル74から噴射されたスチームを送風口65からの送風により下方に誘導し、衣類Cの下側部分に至らせることができる。
図11に、変形例1のスチームを誘導するための構成の別態様を示す。変形例1の上側送風ユニット60は、送風口65を有しておらず、ハンガー30のコネクタ33に形成された貫通孔331からクロゼット3に吹き出される空気を利用して、上側ノズル74から噴射されたスチームをハンガー30に掛けられた衣類Cに向けて流すように送風してもよい。また、貫通孔331とは別に、スチームを誘導するための空気を吹き出す吹出孔がコネクタ33に形成され、その吹出孔からスチームを衣類Cに流すように送風してもよい。
下側送風ファン51の送風口5111からクロゼット4に吹き出された空気は、下側ノズル74を通じてクロゼット4に噴射されたスチームを上方に向けて誘導する。そうして、下側送風ユニット50は、下側ノズル75から噴射されたスチームをハンガー30に掛けられた衣類Cに向けて流すように送風する。そうすることで、下側ノズル75から噴射されたスチームを送風口5111からの送風により上方に誘導し、衣類Cの上側に至らせることができる。
<変形例1の衣類仕上げ装置1の制御例>
制御部10は、加湿工程において、クロゼット4の中へのスチームの噴射を上側ノズル74、下側ノズル75の順に行わせる。
具体的に、制御部10は、加湿ユニット70を作動させるときに、切換バルブ77を第1状態とする。そのことで、スチーム発生装置72で発生したスチームは、上側ノズル74からクロゼット4の中に噴射される。制御部10は、上側ノズル74からのスチームの噴射と同時または少し遅れて、送風ファン62を作動させる。送風ファン62が作動すると、送風口65から空気が吹き出される。上側ノズル74から噴射されたスチームは、送風口65からの送風により下方に誘導され、衣類Cに流される。
制御部10は、上側ノズル74からのスチームの噴射開始から所定時間が経過すると、送風ファン62を停止し、切換バルブ77を第2状態とする。そのことで、スチーム発生装置72で発生したスチームは、下側ノズル75からクロゼット4の中に噴射される。制御部10は、下側ノズル75からのスチームの噴射と同時または少し遅れて、下側送風ファン51を作動させる。下側送風ファン51が作動すると、送風口5111から空気が吹き出される。下側ノズル75から噴射されたスチームは、送風口5111からの送風により上方に誘導され、衣類Cに流される。
なお、循環ダクト83および誘導ダクト54が図21Aまたは図21Cに示す例の構成を採る場合、下側送風ファン51に代えて循環ファン82を作動させてもよい。このとき、図21Aに示す例ではダンパー55を全開にすることで、図21Cに示す例では上流側ダンパー55Aを全開にすると共に下流側ダンパー55Bを全閉にすることにより、循環ダクト83の空気を、熱交換器84の上流側から誘導ダクト83に導入し、下側吹出口53から吹き出させることが好ましい。そうすると、下側ノズル75から噴射されたスチームは、上方へ誘導され、衣類Cに流れる。
制御部10はさらに、下側送風ファン51または循環ファン82を作動させてから所定時間が経過すると、衣類Cが適度に湿った状態となるので、制御部10は、加湿工程から乾燥工程に切り換える。本例では、上側ノズル74および下側ノズル75から噴射されたスチームを送風により衣類Cに流すので、クロゼット4で衣類Cを全体に亘って効果的に湿らせることができる。
また、制御部10は、加湿工程において、クロゼット4の中へのスチームの噴射を下側ノズル75、上側ノズル74の順に行わせてもよい。
具体的には、制御部10は、加湿ユニット70を作動させるときに、切換バルブ77を第2状態とする。そのことで、スチーム発生装置72で発生したスチームは、下側ノズル75からクロゼット4の中に噴射される。制御部10は、下側ノズル75からのスチームの噴射と同時または少し遅れて、下側送風ファン51を作動させる。下側送風ファン51が作動すると、送風口5111から空気が吹き出される。下側ノズル75から噴射されたスチームは、送風口5111からの送風により上方に誘導され、衣類Cに流される。
なお、循環ダクト83および誘導ダクト54が図21Aまたは図21Cに示す例の構成を採る場合、下側送風ファン51に代えて循環ファン82を作動させてもよい。このとき、図21Aに示す例ではダンパー55を全開にすることで、図21Cに示す例では上流側ダンパー55Aを全開にすると共に下流側ダンパー55Bを全閉にすることにより、循環ダクト83の空気を、熱交換器84の上流側から誘導ダクト83に導入し、下側吹出口53から吹き出させることが好ましい。そうすると、下側ノズル75から噴射されたスチームは、上方へ誘導され、衣類Cに流れる。
制御部10は、下側ノズル75からのスチームの噴射開始から所定時間が経過すると、送風ファン62を停止し、切換バルブ77を第1状態とする。そのことで、スチーム発生装置72で発生したスチームは、上側ノズル74からクロゼット4の中に噴射される。制御部10は、上側ノズル74からのスチームの噴射と同時または少し遅れて、送風ファン62を作動させる。送風ファン62が作動すると、送風口65から空気が吹き出される。上側ノズル74から噴射されたスチームは、送風口65からの送風により下方に誘導され、衣類Cに流される。
制御部10はさらに、送風ファン62を作動させてから所定時間が経過すると、衣類Cが適度に湿った状態となるので、制御部10は、加湿行程から乾燥工程に切り換える。このようにしても、上側ノズル74および下側ノズル75から噴射されたスチームを送風により衣類Cに流すので、クロゼット4で衣類Cを全体に亘って効果的に湿らせることができる。
なお、制御部10は、加湿工程において、上側ノズル74からのスチームの噴射と、下側ノズル75からのスチームの噴射とを、切換バルブ77の状態を切り替えることにより、それぞれ複数回行わせてもよい。また、衣類仕上げ装置1は、上側ノズル74からのスチームの噴射のみを行うように構成されてもよく、下側ノズル75からのスチームの噴射のみを行うように構成されてもよい。
図12に、変形例1の衣類仕上げ装置1の別態様を示す。変形例1の衣類仕上げ装置1では、上側ノズル74が、クロゼット4の天面において、筐体2の左右両側の各壁と送風口64との間にも設けられてもよい。この場合、下側ノズル75は、クロゼット4の床面において、筐体2の左右両側の各壁と送風口64との間に設けられた上側ノズル74の下方に対応する箇所にも設けられてもよい。このような態様によれば、筐体2の左右両側の壁に寄った位置のハンガー30に掛かる衣類Cも効率的に加湿できる。
図13に、変形例1の衣類仕上げ装置1の別態様を示す。上述した変形例1の衣類仕上げ装置1では、クロゼット4の床面および天面に設けられた上側ノズル74および下側75からスチームが噴射される例を示した。別態様の衣類仕上げ装置1では、上側ノズル74および下側75からミストが噴射される。変形例1の別態様でも、衣類Cをシワ取りに当たって全体的に湿らせることができる利点がある。
別態様の衣類仕上げ装置1において、加湿ユニット70は、給水タンク72、給水ポンプ73、上側ノズル74、下側ノズル75、切換バルブ77などで構成されている。上側ノズル74および下側ノズル75はそれぞれ、水からミストを生成して噴射するノズルである。上側ノズル74および下側ノズル75としては、超音波の振動エネルギーを利用して水を霧化する超音波式や、給水ポンプ73を高圧ポンプとして給水ポンプ73により送られる高圧水を霧化する方式のものなど、周知のミスト生成機能するノズルを採用できる。なお、給水タンク71と給水ポンプ73との間には、給水タンク71から給水ポンプ73により送られる水を加熱して温水とする温水生成装置が設けられてもよい。
給水タンク72に溜めた水は、給水ポンプ73で第1流路76に送られる。第1流路76aに送られた水は、切換バルブ77の状態に応じて、第2流路76bまたは第3流路76cに送られる。第2流路76bに送られた水は、上側ノズル74からミストとして噴射される。上側ノズル74を通じてクロゼット4の中に噴射されたミストは、送風口65からクロゼット4に吹き出された空気により下方に向けて誘導され、ハンガー30に掛けられた衣類Cに流れる。第3流路76cに送られた水は、下側ノズル75からミストとして噴射される。下側ノズル75を通じてクロゼット4の中に噴射されたミストは、下側送風ファン51の送風口5111から吹き出された空気により上方に向けて誘導され、ハンガー30に掛けられた衣類Cに流れる。ミストは、低温であるため、クロゼット4の下側空間に溜まり易く、衣類Cの上側部分にまで上り難い。本態様では、下側ノズル75から噴射されたミストを送風口5111からの送風により上方に誘導し、衣類Cの上側部分に至らせることができる。
制御部10は、上述したように、加湿工程において、クロゼット4の中へのミストの噴射を上側ノズル74、下側ノズル75の順に行わせる。また、制御部10は、上述したように、加湿工程において、クロゼット4の中へのミストの噴射を下側ノズル75、上側ノズル74の順に行わせてもよい。
なお、制御部10は、加湿工程において、上側ノズル74からのミストの噴射と、下側ノズル75からのミストの噴射とを、切換バルブ77の状態を切り替えることにより、それぞれ複数回行わせてもよい。また、衣類仕上げ装置1は、上側ノズル74からのミストの噴射のみを行うように構成されてもよく、下側ノズル75からのミストの噴射のみを行うように構成されてもよい。
<衣類仕上げ装置の変形例2>
図14および図15に、衣類仕上げ装置1の変形例2を示す。変形例2の衣類仕上げ装置1は、衣類Cのシワ取りを行う際の付属品として、引下げ具90、引上げ具100および袖挿入具110を更に備えている。変形例2では、衣類Cのシワ取りをより効果的に行える利点がある。
引下げ具90は、ハンガー30に掛けられた衣類Cを下方に引っ張るツールである。図14および図15に示すように、引下げ具90は、ハンガー30に掛けられた衣類Cの下端部分(裾部分)に対し、その衣類Cの幅方向における少なくとも中央位置から両端寄りの位置に亘って装着される。引下げ具90は、衣類Cの前後両側の裾部分それぞれに装着される。引下げ具90は、衣類Cの裾部分に装着されると、その衣類Cに自重による引っ張り荷重を作用させる。本例の引下げ具90は、磁力を利用して衣類Cに装着可能に構成されている。
図16に、引下げ具90の概略図を示す。図16に示すように、引下げ具90は、クリップピンチ91と、一対の第1挟込みバー部品92Aと、一対の第2挟込バー部品92Bとを有している。クリップピンチ91は、一般的な書類挟み用のクリップや洗濯ばさみと同様な構成を有し、衣類Cを挟み込むことが可能である。一対の第1挟込バー部品92Aは、クリップピンチ91の両側にリング部材93を介して連結されている。一対の第2挟込バー部品92Bはそれぞれ、第1挟込バー部品91Aとの間に衣類Cを挟み込むものである。
一対の第1挟込バー部品92Aはそれぞれ、可撓性を有する樹脂製のチューブ94と、チューブ94内に収容された複数の非磁性体95および複数の磁石ボール96と、チューブ94の両端部分を閉塞する一対の閉塞部材97とを有している。非磁性体95は円柱状をしている。非磁性体95と磁石ボール96とは、チューブ94内にその長手方向に沿って交互に配置されている。磁石ボール96は、チューブ94内で回転自在である。各第1挟込バー部品92Aは、湾曲させて形状を変えることができる。
一対の第2挟込バー部品92Bはそれぞれ、クリップピンチ91に連結されるかどうかを除けば、第1挟込バー部品92Aと同じ構成を有している。各第2挟込バー部品92Bの磁石ボール96は、対応する第1挟込バー部品92Aの磁石ボール96と対をなす位置に配置される。磁石ボール96は、チューブ94内で回転自在であるため、磁石の極性を意識することなく互いに吸着させることができる。各第2挟込バー部品92Bも、湾曲させて形状を変えることができる。
上記構成の引下げ具90は、衣類Cの下端部分の幅方向における中央部位(本例では前立ての下端部分)にクリップピンチ91を挟み込ませることで、衣類Cに仮止めできる。そして、引下げ具90は、衣類Cの下端部分の幅方向における両側部分をそれぞれ、第1挟込バー部品92Aと第2挟込バー部品92Bとの間に磁石95同士の吸着力によって挟み込ませることで、衣類Cに装着される。
このように、引下げ具90をクリップピンチ91で仮止めすると、ユーザは両手がフリーになるので、第1挟込バー部品92Aと第2挟込バー部品92Bとの間に衣類Cを整えながら挟み込ませる作業を行い易い。そして、引下げ具90を衣類Cに装着すると、衣類Cに対して下方への引っ張り荷重が作用する。これにより、衣類Cのシワ取りを効果的に行える。引下げ具90は、磁力を利用して衣類Cを挟み込む構成に限らず、衣類Cを挟み込んだ状態を維持することで衣類Cに装着される構成であればよい。
図17、図18に、引上げ具100の概略図を示す。引上げ具100は、ハンガー30に掛けられた衣類Cを上方に引っ張るツールである。引上げ具100は、可撓性を有するシート状物である。引上げ具100は、ポリプロピレン(PP)などのプラスチックからなる。図17に示すように、引上げ具100は、襟ガイド部101と、吊上げ部105とを有している。
襟ガイド部101は、衣類Cの台襟c1と各襟c2との間に挿入される部分である。襟ガイド部101は、V字状をなす帯状に形成されている。襟ガイド部101の幅方向における中央部分には、上方に開放された切欠き102が形成されている。切欠き102は、衣類Cの台襟ボタンc3を受け入れ可能である。
吊上げ部105は、襟ガイド部101の幅方向における中央部分の下端、つまり切欠き102の下方に対応する端縁から帯状に延びている。吊上げ部105の先端側には、複数の掛止め孔106が形成されている。複数の掛止め孔106は、吊上げ部105の長手方向において所定の間隔をあけて並んでいる。吊上げ部105は、切欠き102を越えるように上方に折り返される。
図18に示すように、上記構成の引上げ具100は、襟ガイド部101を衣類Cの台襟c1と各襟c2との間に挿入し、切欠き102に台襟ボタンc3を受け入れさせることで、衣類Cに装着される。そして、引上げ具100は、吊上げ部105にあるいずれかの掛止め孔106をハンガー30に設けられた掛止め片370に引っ掛けることで、襟ガイド部101で衣類Cの首穴周り部分(主に台襟ボタンc3)を上方に向けて引っ張る。そうすると、衣類Cに対して下方への引っ張り荷重と共に上方への引っ張り荷重が作用し、衣類Cの前立てを中心した部分が上下両側に引っ張られる。これにより、衣類Cのシワ取りを効果的に行える。
図19、図20に、袖挿入具110の概略図を示す。袖挿入具110は、ハンガー30に掛けられた衣類Cの袖部に挿入されるツールである。本例の袖挿入具110は、図19に示すような可撓性を有する長方形の板状物を巻いて筒状に仕立てられる。袖挿入具110は、ポリウレタン(PU)などの発泡樹脂からなる多孔質体であり、弾性変形可能な性質を有している。
なお、袖挿入具110は、円柱状や円筒状に成形された発泡樹脂からなる樹脂成形品や、拡径方向への弾性変形が可能な円柱状や円筒状などの三次元立体編物などであってもよい。袖挿入具110は、袖口c4に保持され、且つ衣類Cの袖口c4の形状を保持すると共に袖部に流入した空気の流通抵抗を高められるものであればよい。
図20に示すように、筒状とされた袖挿入具110は、衣類Cの袖口c4内に挿入される。袖挿入具110は、弾性変形可能で容易に圧縮できるため、袖口c4内への挿入を簡単に行える。袖口c4内に挿入された袖挿入具110は、弾性復帰により袖口c4を内側から押し広げる。袖挿入具110が袖口c4内に挿入されると、衣類Cの袖部に流入する空気の流通抵抗が高められる。これにより、袖部内にも空気が充満するので、袖部は膨らんだ状態となる。このように、衣類Cの袖口c4の形状を保持すると共に袖部を風力で膨らませられるので、袖部のシワ取りが効果的に行える。
<衣類仕上げ装置1の変形例3>
図21A、図21B、図21Cに、衣類仕上げ装置1の変形例3を示す。上述した衣類仕上げ装置1では、下側送風ユニット50を、空調ユニット80と別に設置する例を示した。変形例3の衣類仕上げ装置1では、空調ユニット80を利用して、下側送風ユニット50を構成する例を示す。変形例3では、部材を共有できる利点がある。
これら変形例3の下側送風ユニット50では、ハンガー30と対向するように、クロゼット4の床面に下側吹出口53が設けられている。下側吹出口53には、上述した衣類仕上げ装置1の送風口5111と同様に、ルーバー513が設けられている。下側吹出口53には誘導ダクト54が連なっており、この誘導ダクト54を介して、下側吹出口53は循環ダクト83に連通している。
変形例3の下側送風ユニット50は、下側吹出口53および誘導ダクト54を有し、空調ユニット80の循環ダクト83や循環ファン82を利用して構成されている。従って、これら変形例3の下側送風ユニット50では、循環ダクト83を流れる空気を、誘導ダクト54を通じて下側吹出口53に導入することができる。それにより、下側吹出口53から上方に向けて風を吹き出すことができる。
下側吹出口53に誘導される空気の流路には、開度の調整が可能なダンパー55が設置されている。ダンパー55の開度の調整により、下側吹出口53に誘導する空気量が増減される。
図21Aに示す例では、誘導ダクト54が、循環ダクト83における熱交換器84の上流側の部位から空気を導入する。すなわち、循環ダクト83における循環ファン82と熱交換器84との間の部位に、誘導ダクト54が接続されている。
図21Bに示す例では、誘導ダクト54が、循環ダクト83における熱交換器84の下流側の部位から空気を導入する。すなわち、循環ダクト83における熱交換器84とエア吹出口6との間の部位に、誘導ダクト54が接続されている。
図21Cに示す例では、誘導ダクト54が、循環ダクト83における熱交換器84の上流側の部位と下流側の部位から空気を導入する。すなわち、循環ダクト83における循環ファン82と熱交換器84との間の部位と、循環ダクト83における熱交換器84とエア吹出口6との間の部位とに、誘導ダクト54が接続されている。
そして、図21Aおよび図21Bに示す例では、誘導ダクト54における循環ダクト83との接続部位に、ダンパー55が設置されている。これらの例の下側送風ユニット50では、ダンパー55により、循環ダクト83から誘導ダクト54に向かう空気の流路の開度が調整できる。例えば、ダンパー55を全閉にすれば、誘導ダクト54の流路が全閉となり、循環ダクト83を流れる空気はエア吹出口6に向かう。ダンパー55を半開にすれば、一部の空気はエア吹出口6に向かい、残りの空気は誘導ダクト54を通じて下側吹出口53に向かう。ダンパー55を全開にすれば、誘導ダクト54の流路が全開となり、循環ダクト83を流れる空気は、誘導ダクト54を通じて下側吹出口53に向かう。
図21Cに示す例では、ダンパー55として、熱交換器84の上流側に上流側ダンパー55A、熱交換器84の下流側に下流側ダンパー55Bがそれぞれ設置されている。上流側ダンパー55Aおよび下流側ダンパー55Bは、互いに独立して制御される。この例の下側送風ユニット50では、上流側ダンパー55Aおよび下流側ダンパー55Bにより、循環ダクト83から誘導ダクト54に向かう空気の流路の開度が調整できる。例えば、上流側ダンパー55Aおよび下流側ダンパー55Bの両方を全閉にすれば、誘導ダクト54の流路が全閉となり、循環ダクト83を流れる空気はエア吹出口6に向かう。上流側ダンパー55Aおよび下流側ダンパー55Bの少なくとも一方を半開にすれば、一部の空気はエア吹出口6に向かい、残りの空気は誘導ダクト54を通じて下側吹出口53に向かう。上流側ダンパー55Aおよび下流側ダンパー55Bの片方を全開にすれば、誘導ダクト54の流路が全開となり、循環ダクト83を流れる空気は、誘導ダクト54を通じて下側吹出口53に向かう。
図21Aに示す例では、循環ファン82から下側吹出口53に最短距離で送風できる。従って、風力の低下を抑制した状態で、クロゼット4に吹き出すことができる。図21Bに示す例では、熱交換器84を通った空気を振り分ける。それにより、熱交換器84には、一定の風量が供給できる。従って、熱交換器84を安定して作動することができる。
下側送風ユニット50において、循環ダクト83を流れる空気に含まれる水分は、熱交換器84を作動していなくても、熱交換器84を通過するときに、熱交換器84のフィンなどに奪われ易い。よって、循環ダクト83を流れる空気の水分量は、熱交換器84の上流側で相対的に多く、熱交換器84の下流側で相対的に少なくなる傾向がある。
図21Cに示す例では、加湿工程において、循環ダクト83の空気を熱交換器84の上流側から誘導ダクト54に導入させることで、下側吹出口53から水分量の相対的に多い空気を衣類Cの内部に送風できる。従って、衣類Cに効率よく吸湿させ、衣類Cのシワ取りを促進できる。また、乾燥工程において、循環ダクト83の空気を熱交換器84の下流側から誘導ダクト54に導入させることで、エア吹出口6および下側吹出口53から水分量の相対的に少ない温められた空気を衣類Cの内外に送風できる。それにより、衣類Cの乾燥を促進させることができる。
<変形例3の衣類仕上げ装置1の制御例>
図22に、図21Aに示す例の衣類仕上げ装置1が行うシワ取りの制御例を示す。また、図23に、図21Cに示す例の衣類仕上げ装置1が行うシワ取りの制御例を示す。基本的な制御は、上述した実施形態と同じである。従って、主に異なる制御について説明する。
衣類仕上げ装置1が運転を開始し、制御部10が仕上げ処理を実行すると、加湿工程が開始されて、加湿ユニット70が作動する。それにより、スチームがクロゼット4の中に噴射される。スチームの噴射と同時または少し遅れて、循環ファン82が作動する。循環ファン82は、回転数が自在に制御可能であり、制御例では高中低に制御されていて、低回転で作動する。
図21Aおよび図21Bに示す例では、加湿工程において、ダンパー55を閉じ側とする。これにより、スチームの水分を含んだ空気がエア吹出口6から衣類Cに送られる。図21Cに示す例では、加湿工程において、上流側ダンパー55Aを閉じ側とし、下流側ダンパー55Bを全閉とする。これにより、スチームの水分を含んだ空気がエア吹出口6から衣類Cに送られる。また、加湿工程において、図21Bに示す例では、ダンパー55を全開にすれば、スチームの水分を多く含んだ空気を下側吹出口53から衣類Cの内部に送ることができる。図21Aに示す例ではダンパー55を全開にすれば、図21Cに示す例では上流側ダンパー55Aを全開にすると共に下流側ダンパー55Bを全閉にすれば、スチームの水分をより多く含んだ空気を下側吹出口53から衣類Cの内部に送ることができる。
そうして、所定時間が経過すると、加湿工程から乾燥工程に切り換わる。乾燥工程が開始すると、加湿ユニット70は停止する。そして、制御部10は、循環ファン82の回転数を高め、熱交換器84を作動させる。それによって、熱交換器84を通過する空気は、除湿されて乾燥される。
このとき、図21Aおよび図21Bに示す例では、制御部10は、ダンパー55を断続的に開閉し、開度を大小に変化させる。制御部10はまた、そのダンパー55の開閉動作に同調して、循環ファン82の回転数を最大出力と中間出力との間で断続的に変更する。
具体的には、ダンパー55を開き側に調整し、下側吹出口53から風を吹き出す時には、循環ファン82の出力を最大出力に変更する。それにより、エア吹出口6から吹き出す風量と下側吹出口53から吹き出す風量とを確保する。ダンパー55を閉じ側に調整し、下側吹出口53から風を吹き出さない時には、循環ファン82の出力を中間出力に変更する。この時の循環ファン回転数は、熱交換器84に一定の風量が供給できるように調整されている。従って、熱交換器84を安定して作動することができる。
図21Bに示す例では、ダンパー55を開き側に調整し、下側吹出口53から風を吹き出す時には、循環ファン82の出力を最大出力とするが、この時の風量は熱交換器84(843)で結露した凝縮水が飛散しない程度の循環ファン回転数とする。ダンパー55を閉じ側に調整し、下側吹出口53から風を吹き出さない時には、循環ファン82の出力を中間出力に変更する。
図21Cに示す例では、制御部10は、乾燥工程が開始すると、上流側ダンパー55Aを開き側に調整する。制御部10はさらに、上流側ダンパー55Aの開度を大小に変化させる。上述したように、制御部10はまた、その上流側ダンパー55Aの開閉動作に同調して、循環ファン82の回転数を最大出力と中間出力との間で断続的に変更する。そして、制御部10は、上流側ダンパー55Aの開き側への調整と同時または少し遅れて、下流側ダンパー55Bを開き側に調整する。それにより、循環ダクト83に流れる空気が、エア吹出口6と下側吹出口53に割り振られる。制御部10はさらに、上流側ダンパー55Aの開度調整に同期をとって下流側ダンパー55Bの開度を大小に変化させる。そうすることで、エア吹出口6から吹き出す風と下側吹出口53から吹き出す風とに強弱をつけ、下側送風ファン50がオンとオフを繰り返している状態を擬似的に再現する。
図21Aおよび図21Bに示す例では、ダンパー55を開き側、閉じ側のいずれの場合も循環ファン82の出力を一定(最大出力もしくは中間出力)とすることも可能である。図21Cに示す例では、上流側ダンパー55Aおよび下流側ダンパー55Bのいずれの開度にも関わらず、循環ファン82の出力を一定(最大出力もしくは中間出力)とすることも可能である。それにより、熱交換器84には、一定の風量が供給できることになり、熱交換器84をより安定して作動することができる。また、図21Cに示す例では、乾燥工程において、上流側ダンパー55Aを閉じ側に固定し、下流側ダンパー55Bの開度を適宜調整して、循環ダクト83に流れる空気をエア吹出口6と下側吹出口53に割り振ってもよい。
空気が熱交換器84を通過することで、乾燥および加熱されるので、クロゼット4の空気は次第に乾燥されていく。図21Aおよび図21Bに示す例では、クロゼット4の中へのエア吹出口6からの送風と下側吹出口53からの送風とが交互に行われる。また、衣類Cの内部には、下方の下側吹出口53から間欠的に送風される。図21Cに示す例でも、クロゼット4の中へのエア吹出口6からの送風と下側吹出口53からの送風とが交互に行われる。よって、衣類Cの内部には、下方の下側吹出口53から間欠的に送風される。
乾燥工程が開始されると、上側送風ユニット60も作動する。それにより、ハンガー30を通じて衣類Cの内部に上方から連続的に送風される。衣類Cの内部に上下から同時に送風されると、図7Bに示したように、衣類Cは膨らんだ状態となる。図21Aおよび図21Bに示す例では、衣類Cの内部に上方のみから送風されると、衣類Cは少し萎んだ状態ではためく。図21Cに示す例でも、衣類Cの内部に上方のみから送風されると、衣類Cは少し萎んだ状態ではためく。
その結果、衣類Cは、膨らんだり縮んではためきながら、次第に乾燥されていく。その結果、衣類Cに付着したシワは、これらを組み合わせることにより異なる作用が衣類Cに加わり効果的にシワが除去される。そうして、所定時間が経過すると、仕上げ処理は終了する。このように、この変形例3の衣類仕上げ装置1でも、衣類Cを膨らませたり縮んではためかせながら、これらを組み合わせることにより異なる作用が衣類に加わり、その結果、シワ取りが効果的に行える。
なお、開示する技術にかかる衣類仕上げ装置は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
例えば、加湿ユニット70は、クロゼット4の内部を加湿できればよいので、スチームに代えてミストを発生させてもよい。ハンガー30は、着脱不能な状態でクロゼット4の天面に固定されていてもよい。ハンガー30と共に、送風口64を塞ぐことができるキャップや、エアノズルも付属品として装備してもよい。
送風ファン62の回転数を自在に制御可能に構成し、乾燥工程の後側よりも前側で回転数を高くしてもよい。衣類Cの湿度が高い方がシワ取り効果は高いので、効率的である。また、材質が柔らかい衣類や生地が薄い衣類Cは、送風ファン62の回転数を低くし、材質が硬い衣類Cや生地が厚い衣類は、送風ファン62の回転数を高くしてもよい。
上側送風ユニット60のみを作動させる運転モードを設けてもよい。そうすれば、衣類Cに付着した異物を効果的に除去できる。
C 衣類
1 衣類仕上げ装置
4 クロゼット
5 スチーム吹出口
6 エア吹出口
7 吸込口
10 制御部
30 ハンガー
50 下側送風ユニット
51 下側送風ファン
53 下側吹出口
54 誘導ダクト
55 ダンパー
60 上側送風ユニット
61 フィルタ
62 送風ファン
64 送風口
70 加湿ユニット
74 上側ノズル
75 下側ノズル
80 空調ユニット
82 循環ファン
83 循環ダクト
84 熱交換器
90 引下げ具
100 引上げ具
110 袖挿入具

Claims (15)

  1. 所定のハンガーが取り付けられるクロゼットを具備し、前記ハンガーに掛けた状態で衣類のシワ取りが自動的に行える衣類仕上げ装置であって、
    前記ハンガーを通じて前記衣類の内部に上方から送風する上側送風ユニットと、
    前記衣類の内部に下方から送風する下側送風ユニットと、
    前記上側送風ユニットおよび前記下側送風ユニットの各々の作動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部が、前記衣類の内部に上下方向から同時に送風させる制御を行う衣類仕上げ装置。
  2. 請求項1に記載の衣類仕上げ装置において、
    前記クロゼットを加湿する加湿ユニットと、
    前記クロゼットの空気を調整する空調ユニットと、を更に備え、
    前記下側送風ユニットが、前記ハンガーと対向するように前記クロゼットの床面に設置された送風ファンを有し、
    前記送風ファンが、前記クロゼットの空気を上方に向けて吹き出す衣類仕上げ装置。
  3. 請求項1に記載の衣類仕上げ装置において、
    前記クロゼットを加湿する加湿ユニットと、
    前記クロゼットの空気を調整する空調ユニットと、を更に備え、
    前記空調ユニットは、
    前記クロゼットの空気を循環させる循環ファンと、
    循環する空気を誘導する循環ダクトと、
    前記循環ダクトを循環する空気の湿度と温度を調整する熱交換器と、を有し、
    前記下側送風ユニットは、
    前記ハンガーと対向するように前記クロゼットの床面に設けられた下側吹出口と、
    前記下側吹出口に連なる誘導ダクトと、を有し、
    前記空調ユニットおよび前記下側送風ユニットが前記クロゼットの床面の下方に配置されていて、前記循環ダクトを流れる空気を、前記誘導ダクトを通じて前記下側吹出口に導入することにより、当該下側吹出口から上方に向けて吹き出す衣類仕上げ装置。
  4. 請求項3に記載の衣類仕上げ装置において、
    前記熱交換器は、前記循環ダクトにおける前記循環ファンの下流側の部位に配置され、
    前記誘導ダクトが、前記循環ダクトにおける前記熱交換器の上流側の部位から空気を導入する衣類仕上げ装置。
  5. 請求項3に記載の衣類仕上げ装置において、
    前記熱交換器は、前記循環ダクトにおける前記循環ファンの下流側の部位に配置され、
    前記誘導ダクトが、前記循環ダクトにおける前記熱交換器の下流側の部位から空気を導入する衣類仕上げ装置。
  6. 請求項4または5に記載の衣類仕上げ装置において、
    前記下側送風ユニットが、開度の調整が可能なダンパーを、空気の流路に有している衣類仕上げ装置。
  7. 請求項3に記載の衣類仕上げ装置において、
    前記熱交換器は、前記循環ダクトにおける前記循環ファンの下流側の部位に配置され、
    前記誘導ダクトが、前記循環ダクトにおける前記熱交換器の上流側の部位および下流側の部位から空気を導入し、
    前記空調ユニットは、
    前記クロゼットの床面に、前記下側吹出口とは別に設けられたエア吹出口を有し、
    前記循環ダクトを流れる空気を、前記エア吹出口に導入することにより、当該エア吹出口から上方に向けて吹き出し、
    前記下側送風ユニットは、開度の調節が可能なダンパーを、前記熱交換器の上流側の部位および下流側の部位それぞれに有している衣類仕上げ装置。
  8. 請求項6または7に記載の衣類仕上げ装置において、
    前記ダンパーが前記循環ファンの回転に同調して開閉する衣類仕上げ装置。
  9. 請求項2または3に記載の衣類仕上げ装置において、
    前記加湿ユニットが、前記クロゼットの中にスチームまたはミストを噴射するノズルを有し、
    前記上側送風ユニットおよび前記下側送風ユニットの少なくとも一方が、前記ノズルから噴射されたスチームまたはミストを前記衣類に向けて流すように送風する衣類仕上げ装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の衣類仕上げ装置において、
    前記ハンガーに掛けられた前記衣類の下端部に装着され、当該衣類を下方に引っ張る引下げ具を、更に備える衣類仕上げ装置。
  11. 請求項10に記載の衣類仕上げ装置において、
    前記ハンガーに掛けられた前記衣類の上端部に装着され、前記引下げ具の上方に対応する箇所で当該衣類を上方に引っ張る引上げ具を、更に備える衣類仕上げ装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1つに記載の衣類仕上げ装置において、
    前記ハンガーに掛けられた前記衣類の袖部に挿入される弾性変形可能な袖挿入具を、更に備える衣類仕上げ装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1つに記載の衣類仕上げ装置において、
    前記制御部が、前記衣類の内部に上方から連続的に送風しながら、前記衣類の内部に下方から間欠的に送風する制御を行う衣類仕上げ装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1つに記載の衣類仕上げ装置において、
    下側送風ユニットが、送風方向の変更が可能な風向き変更手段を有している衣類仕上げ装置。
  15. 請求項1〜13のいずれか1つに記載の衣類仕上げ装置において、
    前記上側送風ユニットに対する前記下側送風ユニットの送風量の比が、0.7〜2.0の範囲に設定されている衣類仕上げ装置。
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