JP2021106682A - 肘掛け付き椅子 - Google Patents

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【課題】傾動フレームの支柱部に背もたれと肘掛けとを取り付けてなる椅子において、締結用ボルトの頭が露出することによる美観の悪化を防止する。【解決手段】ベースに後傾動自在に連結された傾動フレーム10は、左右の支柱部12と上ステー14とを有しており、背もたれ3を構成する下部シェル体18は、蟻溝状の雌形レール部22と蟻ホゾ状の雄形レール部23との嵌め合わせにより、支柱部12に対して位置決めされており、その状態で、上ステー14と下部シェル体18とがボルトで締結されている。肘本体36のボス部40が中継ホルダー39を介して支柱部12に上から嵌入している。中継ホルダー39は前向きの第1ボルト44によって支柱部12に固定されており、肘本体は36は下向きの第2ボルトによって中継ホルダー39に固定されている。いずれのボルト44,45も頭は露出しないため、美観に優れている。【選択図】図6

Description

本願発明は、肘掛けを備えた椅子に関するものである。
椅子において、肘掛けの配置態様として、肘掛けを背もたれから張り出したような形態にすることが行われている。その例として、特許文献1には、背もたれが取り付く背もたれ支持体に左右の支柱部を形成し、左右の支柱部に背もたれを固定すると共に、背もたれ支持体における左右支柱部の上端に肘本体を前向きに突出するように一体に形成し、肘本体に肘パッドを装着することが開示されている。
特開2012−10937号公報
さて、特許文献1では肘支柱は存在しないため、全体としてスッキリとした外観を呈する利点があるが、肘本体が背もたれ支持体に一体に形成されているため、背もたれ支持体を製造するための金型は大型化・複雑化せざるを得ず、従って、コストが嵩むという問題がある。
この点については、肘掛けを背もたれ支持体とは別体に製造して、肘掛けをボルトによって背もたれ支持体に固定することが考えられる。このように肘掛けを別部材として製造すると、肘掛けの内部にワイヤーケーブルで操作される操作レバーを取り付ける場合、ワイヤーケーブルの通線構造も容易に実現しやすいと云える。更に、肘掛けのないタイプへの適用や、固定肘タイプへの適用、可動肘タイプへの適用などが容易となる、肘掛け装置の設計に関してバリエーションを持たせやすいメリットもある。しかし、このボルト締結方式では、ボルトの頭が外側に露出して美観を損なうことが懸念される。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明は、
「ベースに後傾動自在に連結された傾動フレームと、前記傾動フレームに取り付けた背もたれとを有しており、前記傾動フレームは、前記背もたれの左右両側部で覆われる左右の支柱部を有しており、前記支柱部に肘掛けを取り付けている」
という構成において、
「前記支柱部は上向きに開口した中空状構造であり、前記支柱部の内部に配置した中継部材に前記肘本体を下向き又は上向きのボルトによって固定している一方、
前記中継部材は、頭が前記背もたれの側部によって隠れている第1ボルトによって前記支柱部に固定されている」
という特徴を付与している。
本願発明は、様々に具体化できる。その例として請求項2では,
「前記中継部材は、上向きに開口したカップ状である一方、前記肘本体には、前記中継部材の内部に上から嵌入するボス部が形成されており、前記ボス部が前記下向き又は上向きの第2ボルトで前記中継部材に固定されている」
という構成になっている。
また、請求項3では、請求項1又は2において、
「前記背もたれと支柱部とは、上下方向から嵌まり合う蟻溝状の雌形レール部と蟻ホゾ状の雄形レール部とによって前後離反不能に保持されており、前記第1ボルトの頭は、前記雄形レール部と雌形レール部とが嵌合した部位に位置している」
という構成になっている。
更に、請求項4の発明では、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、
「前記肘掛けの下面に、椅子の可動部材を制御するための操作レバーが装着されており、前記ボス部と中継部材とに、操作レバーの動きを可動部材の制御部に伝えるワイヤーケーブルが挿通される逃がし穴を空けている」
という構成になっている。
本願発明では、肘本体は支柱部に内蔵した中継部材を介して支柱部に固定されるが、中継部材を固定する第1ボルトの頭は背もたれで隠れて見えない一方,肘本体を中継部材に固定する第2ボルトは下向き又は上向きであって、下向きボルトを使用する場合は肘パッドに隠すことができる一方、上向きボルトを使用する場合は、下方に露出していても人の視線には触れないことが普通であり、また、カバーで覆ったり座繰り穴に隠すなどして外部から見えない状態にすることもできる。
従って、本願発明では、支柱部から前向きに突出した片持ち梁状の肘掛けを、美観に優れた状態で取り付けることができる。
中継部材は、例えばブロック状に形成することも可能であるが、請求項2のようにカップ状に形成して肘本体のボス部を嵌め込むと、中継部材とボス部との一体性を高めて固定強度を向上できる利点がある。
請求項3の構成を採用すると、背もたれと支柱部との嵌合部を利用して第1ボルトの頭が隠されるため、背もたれと支柱部(傾動フレーム)との固定強度を向上させつつ、肘掛けの美観を向上できる。
本願発明の肘掛けは、特許文献1と同様に高さ調節用等の操作レバーを装着できるが、請求項4の構成を採用すると、操作レバーの動きを伝えるワイヤーケーブルを支柱部の内部に挿通できるため、この面でも美観の向上に貢献できる。
実施形態に係る椅子の外観を示す図で、(A)は前方からの見た斜視図、(B)は側面図、(C)は後ろから見た斜視図である。 (A)(B)は一部部材を分離した斜視図、(B)は骨組みを示す斜視図である。 (A)は背シェル体と傾動フレームとの分離斜視図、(B)は傾動フレームの斜視図である。 背シェル体の斜視図である。 (A)は椅子を下方から見た斜視図、(B)は肘掛けの分離斜視図、(C)はは肘掛けの底面図である。 (A)は肘掛けと傾動フレームと背シェル体との分離斜視図、(B)は肘掛けの分離斜視図である。 (A)(B)とも肘掛けの取り付け構造を示す分離斜視図である。 (A)は肘掛けの分離斜視図、(B)は肘当てを取り外した状態での平面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本願では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用しているが、これは、椅子に普通に腰掛けた人から見た状態を基準にしている。正面図は着座した人と対向した方向である。
(1).椅子の概略
まず、主として図1〜図4を参照して、椅子の概略を説明する。図1のとおり、椅子は、主要要素として、脚装置1、座2、背もたれ3を備えており、背もたれ3の上方にヘッドレスト4を配置している。また、本実施形態の椅子は、肘掛け5を標準品として装備している。脚装置1は、ガスシリンダより成る脚支柱6と放射方向に延びる枝部とを有しており、各枝部の先端にはキャスタを設けている。脚支柱6の上端には、上向きに開口した略箱状のベース7が固定されている。
図2(B)に示すように、ベース7の前端部には、樹脂製やアルミダイキャスト製のフロントブロック8がボルトで固定されており、フロントブロック8には、左右一対のフロントリンク9がフロント軸を介して後傾動可能に取り付けられている。
同じく図2(B)に明示するように、ベース7の左右両側には、傾動フレーム10の前向きアーム部11が配置されており、前向きアーム部11が中空軸(図示せず)によってベース7に後傾動自在に連結されている。また、傾動フレーム10の後部に左右の支柱部12を設けており、支柱部12に背もたれ3と肘掛け5とが取り付けられている。
傾動フレーム10を構成する前向きアーム部11の前端部は、既述のとおり左右長手の中空軸を介してベース7に連結されており、従って、背もたれ3は傾動フレーム10の前端部を中心にして後傾動する。そして、中空軸にはばね手段の一例としてのトーションバー(図示せず)が内蔵されており、傾動フレーム10は、トーションバーの弾性に抗して後傾動する。
例えば図4に示すように、傾動フレーム10において、左右の支柱部12には、平面視で後ろに膨らむ(前に凹む)ように緩く湾曲した下ステー13と上ステー14とが一体に繋がっており、左右支柱部12と上下ステー部13,14とによって傾動フレーム10の基部が構成されて、基部の左右両端部に、別体の前向きアーム部11が固定されている(前向きアーム部11を基部に一体に形成してもよい。)。傾動フレーム10の基部と前向きアーム部11とは、それぞれアルミダイキャスト品であるが、樹脂製品も採用可能である。
座2は、図1(B)に一部を示す樹脂製の座板15にクッション体を張った構造になっており、座板15は、その下方に配置された座受けシェル体16に取り付けられている。そして、座受けシェル体16の前部は既述のフロントリンク9に左右長手のピンで連結されて、座受けシェル体16の後部は、傾動フレーム10の前向きアーム11に上向き突設したリアリンク17に左右長手のピンで連結されている。従って、背もたれ3が後傾すると、座2も後退しつつ後傾する。
図3に示すように、背もたれ3は、合成樹脂製の下部シェル体18及び上部シェル体19とから成る背シェル体20を備えており、図2(A)に示すように、背シェル体20の前面にクッション体21が配置されている。背シェル体20とクッション体21との全体が、袋状の表皮材(図示せず)によって覆われている。図1,2等において表皮材は省略している。なお、本実施形態では背シェル体を上下のシェル18,19で構成したが、全体を一体の構成としてもよい。
例えば図3に明示されているように、下部シェル体18の下部は手前に張り出しており、図4に示すように、左右の張り出し部の前端に、下方に開口した蟻溝状の雌形レール部22を形成している一方、傾動フレーム10における支柱部12の後面に、雌形レール部22が上から嵌合する蟻ホゾ状の雄形レール部23を一体に形成している。
また、図3に示すように、傾動フレーム10の上ステー14には、左右長手の位置決め突起24と上下に開口した左右長手の溝枠体25とが形成されている一方、下部シェル体18の下面には、位置決め突起24と溝枠体25とが嵌合する下向き凹所26を形成している。そして、上ステー14と下部シェル体18とは、左右に離れて配置された複数本(3本)のボルトで締結されている。図3にボルト挿通穴28が現れており、ボルトは、下部シェル体18に配置されたナットにねじ込まれる。
結局、下部シェル体18は(或いは背もたれ3は)、雌雄レール部22,23との嵌め合わせ等によって姿勢保持された状態で、ボルトで上ステー14に締結されている。ボルトは下方からねじ込まれているため、頭が人目に触れることはない。なお、溝枠体25には、図2(A)(B)に表示したランバーパッド29を上下動操作するためのレバー30(図3(B)参照)が装着されている。
図3(B)に示すように、傾動フレーム10の下ステー13は断面逆L形になっており、その下面にセンターカバー31及びサイドカバー32を配置することにより、下ステー13に前向きに開口した横長凹部が形成されている。センターカバー32はビス33によって下ステー13に固定され、サイドカバー32は、下ステー13に係止されると共にセンターカバー25で押さえ保持されている。サイドカバー32は前向きアーム11の下面も覆っている。
(2).肘掛けの基本構造
次に、主として図5〜8を参照して肘掛け5を説明する。まず、基本構造を説明する。図5(B)に示すように、肘掛け5は、傾動フレーム10の支柱部12に装着された肘本体36と、肘本体36に中蓋37を介して装着された肘パッド38とを有している。肘本体36はアルミ製又は樹脂製であり、上向きに開口した前後長手の容器状の形態を成している。そして、内部に操作機構部が配置されている(この点は後述する。)。
既述のとおり、支柱部12は中空構造になっており、図6,7に示すように、肘本体36には、有底筒状の中継ホルダー39を介して支柱部12に入り込むボス体40が一体に形成されている。正確には、支柱部12は、やや前後方向に長い角筒状(台形状)の形態であるため、中継ホルダー39とボス体40も、やや前後方向に長い角形になっている。中継ホルダー39は請求項に記載した中継部材の具体例である。
中継ホルダー39は支柱部12の上面に重なるフランジ41を有しており、支柱部12の後面に重なる後面部に上下2か所のタップ穴43が形成されて、このタップ穴43に、支柱部12の後面に形成された雄形レール部23に後ろから貫通した前向きの第1ボルト(ビス)44が螺合している。従って、中継ホルダー39は、第1ボルト44によって支柱部12に固定されている。第1ボルト44は水平状の姿勢になっている。
ボス部40には、下向きの第2ボルト(ビス)45が挿通されるボルト挿通穴46と、ワイヤーケーブルが挿通される上逃がし穴47とが開口している。そして、ボス部40の下面は中継ホルダー39の底部39aに上から重なっており、中継ホルダー39の底部39aに、第2ボルト45が螺合するナット48を回転不能に保持するナット保持溝49と、ワイヤーケーブルを挿通する下逃がし穴50とが形成されている。従って、肘本体36は、第2ボルト45によって中継ホルダー39に固定されている。
さて、傾動フレーム10は既述のとおりアルミダイキャスト品であり、支柱部12は筒状に形成されているが、支柱部12の深さは深くなっているのに対して、ボス部40の高さはさほど必要ないため、中継ホルダー39が存在しないと、ボス部40は支柱部12に挿通した水平状のボルトで直接固定せねばならず、すると、ボルトの頭が外側に露出して美観を悪化させてしまう。
これに対して実施形態のように中継ホルダー39を使用すると、中継ホルダー39を固定する第1ボルト44の頭は背もたれ3を構成する背シェル体20(下部シェル体18)によって隠れていると共に、中継ホルダー39にボス部40を固定する第2ボルト45の頭はボス部40の内部に隠れていて外部から視認できないため、美観を悪化させることなく肘本体36を支柱部12に固定できる。なお、中継ホルダー39には、ナット48を装着することに代えてタップ穴を形成してもよい。逆に、第1ボルト44が螺合するナットを中継ホルダー39に装着してもよい。
(3).肘掛けの作動機構部
既述のとおり、椅子はガスシリンダより成る脚支柱6を有しており、従って、脚支柱6を伸縮操作して座2及び背もたれ3の高さを調節できる。また、椅子は、背もたれ3を傾動自在なフリー状態と特定角度に保持されたロック状態とに切り替える傾動制御機構を備えている。これら、高さ調節機構と傾動制御機構とは、チューブにワイヤーを摺動自在に挿通したワイヤーケーブルを介して行われる。
他方、図5(A)に示すように、右の肘掛け5の下面には第1操作レバー51を水平回動可能に装着し、左の肘掛け5の下面には第2操作レバー52を水平回動可能に装着しており、第1操作レバー51によって傾動制御用の第1ワイヤーを操作し、第2操作レバー52によって昇降操作用の第2ワイヤーの操作を行うようにしている(左右逆の関係であってもよい。)。次に、操作レバー51,52によってワイヤーを引く作動機構部を説明する。なお、左右の作動機構部は対称になっているだけで構造は同じであるので、右の肘掛け5を取り上げて説明する。
図8に明示するように、作動機構部は、肘本体36の凹所に配置された前後長手で浅皿状のベース板53を備えており、ベース板53には、前後方向に長いてこ部材(リンクプレート)54、その後端を中心にして水平回動するように支軸(ビス)55で連結されている。ベース板53は、後端寄り部位がビス56によって肘本体36に固定されている。また、ベース板53は、その前部が位置決めピン57と位置決め穴58との嵌め合わせによってずれ不能に保持されている。
てこ部材54は樹脂成型品又はダイキャスト品若しくは板金加工品であり、ニュートラル状態で、先端が座2の側に寄るように平面視で傾斜姿勢になっている。そして、第1操作レバー51とてこ部材54の先端寄り部位とが、前後2本のビス59によって固定されている。ビス59は、第1操作レバー51に上向き突設した段付きボス部60にねじ込まれており、段付きボス部60は、肘本体36及びベース板53に形成された長穴61に貫通している。長穴61は支軸55を中心とする円弧に形成されている。
従って、第1操作レバー51に指先を当てて座2と反対方向(外側)に引くと、第1操作レバー51は回動する。てこ部材54は、内側に傾斜したニュートラル姿勢に戻るように、ばね62によってベース板53に引かれている。
ベース板53には、傾動操作用の第1ワイヤーケーブル63aの一端部が係止されている。すなわち、第1ワイヤーケーブル63aは、チューブ64とこれに挿通したワイヤー65とを備えて、チューブ64の一端に係止具66を固定してワイヤー65の一端にボール67を固定しており、第1ワイヤーケーブル63aの一端部は前後長手の姿勢でベース板53のうち座2に近い内側に配置されているが、係止具66をベース板53に形成されたホルダー部53aにずれ不能に装着し、ボール67をてこ部材54に形成された内向き張り出し部54aに係止している。
図8(B)に示すように、係止具66には環状溝66aが形成されている一方、ホルダー部53aには環状溝66aが嵌まり込むリブ53bを形成しており、これによって係止具66はずれ不能に保持されている。また、てこ部材54の内向き張り出し部54aには、ボール67が上から嵌まるボール保持穴68と、ボール保持穴68と連通したワイヤー通過溝69とが形成されており、ワイヤー通過溝69を周方向に切り込むことにより、ボール67を上向き抜け不能に保持している。
第1ワイヤーケーブル63aは、肘本体36のボス部40に設けた上逃がし穴47と中継ホルダー39に設けた下逃がし穴50とを通って支柱部12の内部に至り、それから、支柱部12の下端部に形成した通路穴70(図11(A)参照)を通ってベース8の上方に至っている。換言すると、第1ワイヤーケーブル63aは、支柱部12から中継ホルダー39とボス部40とを通って肘本体36の内部に引き込まれている。
図8に示すように、ベース板53の左右両側部にはサイド係合爪53cを上向きに突設し、ベース板53の後端部にリア係合突起53dを設けている。中蓋37は、これら係合爪53cと係合突起53dを利用して前後左右にずれ不能に装着されている。
本実施形態では、操作レバー51,52は肘掛け5の下面に水平回動自在に配置されているため、操作レバー51,52は指先が掛かる程度の下向き突出量があればよい。従って、操作レバー51,52をできるだけ目立たなくしてスッキリとしたデザインを実現できる。
本実施形態の参考例として、中継ホルダー39を使用せずに、ボス部40を第1ボルト44で支柱部12に固定することが可能であり、この構成でも、第1ボルト44の頭は背もたれ3で隠れるため、美観の悪化を防止できる。但し、この場合は、先に肘掛け5を支柱部12に固定し、それから下部シェル体18を固定することになるため、大きな下部シェル体18を支柱部12の雄形レール23に嵌め込むに際して、下部シェル体18の下端が肘本体36に後端部に当たって、肘本体36を傷付けてしまうおそれがある。
これに対して、実施形態のように中継ホルダー39を使用すると、まず中継ホルダー39を支柱部12に固定してから背もたれ3の組み付けを行い、それから肘本体36の取り付けを行えるため、肘掛け5が傷付くことを防止できる(肘本体36は軽いので、背もたれに当たらないように支柱部12に慎重に装着することができる。また、背もたれ3は表皮材が装着されているため、肘掛け5が当たってもこれが傷付くはない。)。このように、本願発明は、組み立て工程でのメリットも有している。肘掛け5の修理や交換も容易に行える。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、背もたれは、前後に開口した枠体にメッシュ材を張ったタイプにすることも可能である。傾動フレームは、実施形態のような上下のステーを有している必要はない。
第1ボルトは前向き姿勢になっているが、傾動フレームの支柱部が背もたれの左右側部で左右外側から覆われている場合は、略左右長手の姿勢にすることも可能である。横向きの第1ボルトと前向きの第1ボルトとの複数本の第1ボルトを使用することも可能である。第1ボルトは水平に対しては傾斜していてもよい。実施形態の肘掛けは片持ち梁状になっているが、ループ構造のものも採用できる。
本願発明は椅子に具体化てきる。従って、産業上利用できる。
2 座
5 肘掛け
10 傾動フレーム
12 支柱部
14 傾動フレームの上ステー
22 雌形レール部
23 雄形レール部
36 肘本体
39 中継ホルダー
40 ボス部
32 タップ穴
44 第1ボルト
45 第2ボルト
47,50 逃がし穴(ワイヤーケーブル挿通穴)

Claims (4)

  1. ベースに後傾動自在に連結された傾動フレームと、前記傾動フレームに取り付けた背もたれとを有しており、前記傾動フレームは、前記背もたれの左右両側部で覆われる左右の支柱部を有しており、前記支柱部に肘掛けを取り付けている構成であって、
    前記支柱部は上向きに開口した中空状構造であり、前記支柱部の内部に配置した中継部材に前記肘本体を下向き又は上向きのボルトによって固定している一方、
    前記中継部材は、頭が前記背もたれの側部によって隠れている第1ボルトによって前記支柱部に固定されている、
    椅子。
  2. 前記中継部材は、上向きに開口したカップ状である一方、前記肘本体には、前記中継部材の内部に上から嵌入するボス部が形成されており、前記ボス部が前記下向き又は上向きの第2ボルトで前記中継部材に固定されている、
    請求項1に記載した肘掛け付き椅子。
  3. 前記背もたれと支柱部とは、上下方向から嵌まり合う蟻溝状の雌形レール部と蟻ホゾ状の雄形レール部とによって前後離反不能に保持されており、前記第1ボルトの頭は、前記雄形レール部と雌形レール部とが嵌合した部位に位置している、
    請求項1又は2に記載した肘掛け付き椅子。
  4. 前記肘掛けの下面に、椅子の可動部材を制御するための操作レバーが装着されており、前記ボス部と中継部材とに、操作レバーの動きを可動部材の制御部に伝えるワイヤーケーブルが挿通される逃がし穴を空けている、
    請求項1〜3のうちのいずれかに記載した肘掛け付き椅子。
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