JP2021104759A - 車両 - Google Patents

車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2021104759A
JP2021104759A JP2019237311A JP2019237311A JP2021104759A JP 2021104759 A JP2021104759 A JP 2021104759A JP 2019237311 A JP2019237311 A JP 2019237311A JP 2019237311 A JP2019237311 A JP 2019237311A JP 2021104759 A JP2021104759 A JP 2021104759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
battery
electronic device
motor
floor panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019237311A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7386698B2 (ja
Inventor
圭一朗 松竹
Keiichiro Matsutake
圭一朗 松竹
隆行 山野井
Takayuki Yamanoi
隆行 山野井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2019237311A priority Critical patent/JP7386698B2/ja
Publication of JP2021104759A publication Critical patent/JP2021104759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7386698B2 publication Critical patent/JP7386698B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ワンボックスカー等において採用されるキャブオーバ構造を有する車両であっても好適に電気自動車化することを課題とする。【解決手段】電力により発生する回転動力を駆動輪に伝達して走行する車両1であって、回転動力を前記駆動輪に伝達する駆動装置20と、駆動装置への電力供給及び蓄電を行うバッテリー35と、少なくとも1つの電子機器56と、を有している。車両1は、車室14のフロア面を形成するフロアパネル13と、車室14の両側に形成されたサイドメンバ12L,12Rと、を有している。フロアパネル13は、車両1の前後方向中間部においてサイドメンバ12L,12Rよりも上方に突出した空間部13aが形成されている。車両1は、パワーコントロールユニット(PCU)などの電子機器56の一部又は全部が、空間部13aの内部に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電力により発生する回転動力を駆動輪に伝達して走行する車両に関する。
従来、ワンボックスカーと称される車両等においては、例えば、エンジンの上方に前席(運転席及び助手席)を配置した、いわゆるキャブオーバ構造を採用することにより、限られた外形寸法の中で室内空間を最大限に確保する工夫がなされている。前記ワンボックスカーは、室内空間を最大限に確保すべく、車室の床面を形成するフロアパネルが前席の下方で嵩上げされている。
最近では、二酸化炭素の排出量の低減等の環境対策のため、電気自動車が増加しつつある。しかしながら、電気自動車は、エンジンを有しない代わりに駆動用のモータ及び駆動用のバッテリーを有し、さらに、これらを制御するパワーコントロールユニット(PCUとも称する)等の電子機器も有している。また、上述のバッテリーは、実用に耐えうる電力を充放電可能とするために、大容量化が図られている。このため、電気自動車は、エンジン車よりも大きな収容スペースを要する場合があった。
特開2019−73222号公報
ここで、ワンボックスカーを電気自動車化しようとした場合、上述のように駆動用のモータや駆動用のバッテリーに加えて、PCU、DC/DCコンバータ、車載充電器(オンボードチャージャー又はOBCとも称する)等の電子機器を搭載する必要がある。しかしながら、エンジン車ベースで室内空間が確保されたワンボックスカーにこれらのモータ類、駆動用のバッテリー、及び電子機器類等を効率的に搭載することは困難であった。
そこで、本発明は、駆動用のバッテリーや電子機器類等を効率的に搭載可能な車両の提供を目的とする。
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明の車両は、電力により発生する回転動力を駆動輪に伝達して走行する車両であって、回転動力を前記駆動輪に伝達する駆動装置と、前記駆動装置への電力供給及び蓄電を行うバッテリーと、少なくとも1つの電子機器と、を有し、前記車両は、車室のフロア面を形成するフロアパネルと、前記車室の両側に形成されたサイドメンバと、を有し、前記フロアパネルの下方には、前記サイドメンバよりも上方に突出した空間部が形成されており、前記電子機器の一部又は全部が、前記空間部の内部に配置されていることを特徴とするものである。
本発明の車両は、フロアパネルに、車両の前後方向中間部においてサイドメンバよりも上方に突出した空間部が形成されているので、当該空間部に電子機器類を集約して効率的に収容することができる。また、これにより、本発明の車両は、駆動用のバッテリーを収容するスペースを広く確保し、駆動用のバッテリーの大容量化等を図ることができる。
また、本発明の車両は、電子機器類を空間部の一箇所に集約して収容することができるものであるので、配線の取り回しを短くすることが可能となる。これにより、配線の重量も低減でき、車両の軽量化や、エネルギー効率(電費)の向上への貢献が期待できる。
さらに、本発明の車両は、電子機器の一部又は全部が、空間部の内部に配置されているので、キャブオーバ構造による室内空間を最大限に活かしながら、電動化で必要となる電子機器を収容するスペースを確保できる。また、本発明の車両は、立体的に形成された空間部に囲まれた領域内に電子機器を配置しているので、前方や左右方向から衝撃を受けた場合に、電子機器が空間部によって保護される効果が期待できる。
(2)上述した課題を解決すべく提供される本発明の車両は、前記電子機器を複数有し、複数の前記電子機器が上下方向に積層されていることが好ましい。
本発明の車両のように、複数の電子機器が上下方向に積層されて、空間部に収容されることで、より一層、空間部を効率的に利用でき、車室の内部空間を最大限に活かすことができる。また、電子機器毎の配線の取り回しも容易となり、配線の長さを最小限にすることができるので、配線コストも低減できる。これにより、特にモータジェネレータ(MGとも称する)と駆動用のバッテリーとの距離を近づけることができる。また、電動化に必要な高圧ケーブルのような配線を短くすることで、配線の重量も低減でき、車両の軽量化に繋げることができる共に電力損失も低減できる。
(3)上述した課題を解決すべく提供される本発明の車両は、前記駆動装置が、前記空間部よりも前方側においてフロアパネルの下方に配置されており、前記電子機器が、前記駆動装置よりも上方に位置するように配置されていることが好ましい。
本発明の車両のように、駆動装置が、空間部の前方側におけるフロアパネルの下方に配置されることで、車室フロアの低床化やフラット化が図りやすくなる。また、電子機器が、駆動装置よりも上方に位置するように配置されることで、車両が前方側から衝撃を受けた場合に駆動装置が電子機器の下側に潜り込むので、電子機器と駆動装置が干渉することを抑制できる。また、電子機器が駆動装置よりも上方に位置することで、車両が水に浸かった際に、電子機器を浸水から抑制することが可能である。
(4)上述した課題を解決すべく提供される本発明の車両は、前記バッテリーが、前記空間部の後方側におけるフロアパネルの下方に配置されていることが好ましい。
本発明の車両のように、バッテリーが、空間部の後方側におけるフロアパネルの下方に配置されることで、車室フロアの低床化やフラット化が図りやすくなる。また、電子機器とバッテリーとの配線の取り回しも容易となり、配線の長さを最小限にすることができるので、配線コストも低減できる。また、電動化に必要な高圧ケーブルのような配線を短くすることで、配線の重量も低減でき、車両の軽量化に繋げることができる共に電力損失も低減できる。
(5)上述した課題を解決すべく提供される本発明の車両は、前記電子機器が、パワーコントロールユニットと、DC/DCコンバータと、車載充電器とを有することを特徴とするものである。
かかる構成によれば、PCU、DC/DCコンバータ、車載充電器のような電子機器を空間部に集約して配置することが可能となるので、配線の取り回しが容易となる。これにより、配線の長さを最小限にすることができるので、配線コストも低減できる。また、電動化に必要な高圧ケーブルのような比較的重量のある配線を短くすることで、配線の重量も低減でき、車両の軽量化に繋げることができると共に電力損失も低減できる。
(6)上述した課題を解決すべく提供される本発明の車両は、前記駆動装置が、回転動力を出力するモータと、前記モータから出力された回転動力を前記駆動輪に伝達するトランスアクスルと、を有していることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、駆動機構が車両の前方側におけるフロアパネルの下方に集約できるので、車室フロアの低床下やフラット化が図りやすくなる。また、電子機器と回転動力を出力する駆動用のモータとの配線の取り回しも容易となり、配線の長さを最小限にすることができるので、配線コストも低減できる。また、電動化に必要な高圧ケーブルのような比較的重量のある配線を短くすることで、配線の重量も低減でき、車両の軽量化に繋げることができると共に電力損失も低減できる。また、車両が前方側から衝撃を受けた場合に、駆動用のモータやトランスアクスルが電子機器の下側に潜り込むので、電子機器と、駆動用のモータ及びトランスアクスルとが干渉することを抑制できる。
本発明によれば、電子機器類を一箇所に集約して収容することができるので、駆動用のバッテリーの収容スペースを広く確保することができる。また、電子機器類が一箇所に集約されることにより、配線の取り回しを短くすることができる。
本発明の一実施形態に係る車両の構成を図解的に示す左側面図である。 本発明の一実施形態に係る車両の構成を図解的に示す右側面図である。 電子機器の1段目から見た車両要部の構成を図解的に示す平面図である。 電子機器の2段目から見た車両要部の構成を図解的に示す平面図である。 電子機器の3段目から見た車両要部の構成を図解的に示す平面図である。
以下では、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、説明を容易にするため、実際のスケールとは異なっていることに留意されたい。
図1は、車両1を左方向から見た左側面図を図解的に描いたものであり、図2は、車両1を右方向から見た右側面図である。図3〜5は、車両1の平面図を図解的に描いたものであり、後述する電子機器56の収容状態を階層的に表したものである。図1〜図5のように、車両1は、電力により発生する回転動力を駆動輪に伝達して走行するものである。本実施形態では、車両1は、モータ2を走行用駆動源として搭載し、モータ2に電力供給することにより発生する回転動力を駆動輪に伝達して走行するものとされている。また、本実施形態において例示する車両1は、キャブオーバ構造が採用されたワンボックスタイプのものとされている。
車両1は、車体11の下部に、一対のサイドメンバ12R,12Lを備えている。サイドメンバ12R,12Lは、左右対称に構成され、車幅方向(左右方向)に互いに間隔を空けてそれぞれ前後方向に延びている。サイドメンバ12R,12Lは、それぞれ長手方向両側に略平行に配置されているが、中間部において屈曲しており車両前方側に向かうにつれて互いに近接している。
図3〜5に示すように、サイドメンバ12R,12Lの間に形成された領域は、大別して後方側領域16、中間領域17、及び前方側領域18の3つの領域に分類することができる。後方側領域16は、車両1の後方側において、サイドメンバ12R,12Lが所定の間隔を介して略平行に配置された部分に形成された領域である。後方側領域16は、略矩形の領域とされている。また、中間領域17は、サイドメンバ12R,12Lの中間部において両者の間に形成された領域である。中間領域17は、前方側に向かうにつれて後方側領域16におけるよりも間隔が狭まるようにサイドメンバ12R,12Lが傾斜した部分に形成されている。そのため、中間領域17は、後方側領域16とは異なり、略台形状の領域とされている。前方側領域18は、中間領域17よりも車両1の前方側において、サイドメンバ12R,12Lが略並行に配置された部分に形成された領域である。前方側領域18は、後方側領域16と同様に略矩形の形状とされているが、サイドメンバ12R,12Lの間隔が後方側領域16におけるよりも狭いため、後方側領域16よりも車幅方向に小さな領域とされている。また、中間領域17には、車幅方向に所定の間隔を空けてクロスメンバ19a,19bが設けられ、サイドメンバ12R,12Lと交差する方向に架け渡されている。クロスメンバ19a,19bの間には、後述する電子機器56が固定される支持枠19cが架け渡されている。
サイドメンバ12R,12L上には、フロアパネル13が設けられている。フロアパネル13は、サイドメンバ12R,12Lに跨がるように配置されている。フロアパネル13は、例えば、サイドメンバ12の上面に溶接によって接合する等して固定されている。フロアパネル13の上方には、車室14が設けられている。車室14の前端部には、車幅方向に横並びの運転席及び助手席からなる前部座席15が配置されている。フロアパネル13は、少なくとも前部座席15の足下から車室14の後端まで延びるように形成されている。また、フロアパネル13には、前部座席15の下方において、上方に向けて突出した空間部13aが形成されている。すなわち、空間部13aは、サイドメンバ12R,12Lよりも上方に突出して形成されている。なお、本実施形態では、空間部13aは、車両前後方向の中間部近傍に形成されている。
図3〜5に示すように、車両1は、駆動輪である前輪31L,31Rに対し、電力により発生する回転動力を伝達する駆動装置20を備えている。駆動装置20は、回転動力を出力するためのモータ2と、モータ2から出力された回転動力を前輪31L,31Rに伝達するためのトランスアクスル32とを備えている。
モータ2は、空間部13aに対して前方側に位置し、フロアパネル13よりも下方に配設されている。モータ2は、図1に示すように、出力軸23がモータ本体24から前後方向に沿って前側に延びる縦置きの状態で配置され、固定されている。また、モータ2は、サイドメンバ12R,12Lの間に形成された前方側領域18に配置されている。
トランスアクスル32は、前方側領域18において、モータ2に対して前方に配置されている。トランスアクスル32は、モータ2の動力を左右の駆動輪である前輪31L,31Rに分配するデファレンシャルギヤを含むものであり、従来公知のものと同様の構成とされている。上記デファレンシャルギヤは、デフケース内で回転可能に設けられる2個のピニオンギヤにそれぞれ噛合する2個のサイドギヤ及びデフケースに固定されるリング状のリングギヤを備えている。デフケースは、左右のドライブシャフト37L,37Rの一端部が挿入されており、その一端部は、それぞれサイドギヤに接続されている。また、デフケースには、デフケースの外周を取り囲むリング状のリングギヤが固定されている。
前記デファレンシャルギヤは、モータ2に対して動力伝達可能なように結合されている。具体的には、図1に示すように、モータ2の出力軸23には、かさ歯車38が固定されている。かさ歯車38は、リングギヤに形成された斜歯と噛合している。これにより、モータ2の出力軸23の動力により、デフケースがリングギヤと一体に回転する。そして、デフケースの回転がピニオンギヤを介して各サイドギヤの回転に変換されて、各サイドギヤと一体に左右のドライブシャフト37L,37Rが回転し、ドライブシャフト37L,37Rの回転がそれぞれ前輪31L,31Rに伝達される。このようにトランスアクスル32は、上述したデファレンシャルギヤやドライブシャフト37L、37Rなどによりモータ2の動力を駆動輪に伝達することができる。
車両1には、上述したモータ2やトランスアクスル32の近傍に、電動エアコンプレッサ33が配置されている。また、モータ2の上方には、ブレーキの負圧を発生させ、ドライバーがブレーキを踏む力を増幅させるためのバキュームポンプ51が設けられている。また、図1〜5に示すように、フロアパネル13の中間領域17に形成された空間部13aの内部に、PCU34(Power Control Unit34又はパワーコントロールユニット34とも称する)、車載充電器36(オンボードチャージャー36又はOBC36とも称する)、DC/DCコンバータ55等(以下、これらを総合して電子機器56とも称する)が配置されている。
電動エアコンプレッサ33は、車室内の空調のためのものであり、モータ2に対して車幅方向に隣接する位置に配置されている。PCU34はモータ2を駆動するための電圧等の制御を行うためのものである。また、DC/DCコンバータは、後述するバッテリー35の電圧を補機類用のバッテリー(図示しない)の充電のために電圧変換するものである。ここで補機類用のバッテリーは、例えば、ヘッドランプ等や低電圧で使用する電装品等に使用されるものである。車載充電器36は、交流と直流の変換を行ったり、昇圧を行って駆動用バッテリーを充電するものである。また、PCU34、モータ2、DC/DCコンバータ55、車載充電器36及びバッテリー35との間等には、高電圧ケーブル39が接続されている。
図3〜5に示すように、本実施形態において、電子機器56は、車載充電器36を1段目、DC/DCコンバータ55を2段目、PCU34を最上段の3段目となるように、それぞれ積層された状態で一部又は全部が、空間部13aの内部に配置されている。これらの電子機器56の積層順番は、形状や配線の取り回しなどに応じて任意のものとすることができる。また、電子機器56は、クロスメンバ19a,19bの間に架け渡された支持枠19cに支持されている。また、電子機器56は、モータ2及びトランスアクスル32よりも上方となるように配置されている。これにより、車両1が前方側から衝撃を受けた際に、駆動装置20が電子機器56の下方に潜り込むことによって、駆動装置20と電子機器56とが干渉することを抑制できる。また、電子機器56をトランスアクスル32よりも上方となるように配置することで、車両1が水に浸かった際に、電子機器56を浸水から抑制することができる。なお、電子機器56は、サイドメンバ12L,12Rよりも上方に配置することが、浸水対策として望ましい。
バッテリー35は、電子機器56が配置された空間部13aに対して後方側にある後方側領域16において、サイドメンバ12L,12Rの間に配置されている。バッテリー35は、多数の電池セル35aを上下方向に単段であって、水平方向(本実施形態では車幅方向及び車両前後方向)に多数並べて配置したものとされている。バッテリー35は、車両後方側において直線的に延び、かつ略並行に配置されたサイドメンバ12L,12Rの間に形成された、略矩形状の後方側領域16に配置されている。そのため、バッテリー35についても、電池セル35aを収容できる程度の高さ(厚み)であって、平面視が略矩形の外観形状とされている。従って、車両1に搭載されているバッテリー35は、内部にデッドスペースを殆ど発生させることなく電池セル35aを配列したものであり、薄型でありながら高容量のものとされている。
上述したように、本実施形態の車両1では、モータ2やトランスアクスル32のような大きな部材を備えた駆動装置20が、バッテリー35に対して前方に配置されている。そのため、本実施形態の車両1は、駆動装置20を後方側に配置する場合に比べて車室フロアを確保しやすい。さらに、電子機器56を車両1の中間領域17に形成された空間部13aの内部に配置することで、電子機器56が分散配置されることなく一箇所に集約して収容できる。そのため、車両1の後方側領域16に電子機器56を設ける場合に比べて、バッテリー35の収容スペースを広く確保でき、車両1のトランクを広く形成することが可能となる。これにより、バッテリー35を大容量化でき、車両1の走行可能時間を延ばすことができる。また、また、電子機器56が空間部13aに集約されることで、PCU34、DC/DCコンバータ55及び車載充電器36の間を接続する高電圧ケーブル39を最小限の長さとすることができる。また、電子機器56、モータ2及びバッテリー35を近接配置することが可能であるので、高電圧ケーブル39を最小限の長さとすることができる。これにより、配線作業を容易にすると共にコストダウン、軽量化、電力損失の抑制が可能となる。また、電子機器56が、立体的に形成された空間部13aに囲まれているので、車両1が、前方や後方から衝撃を受けた場合に、電子機器56が空間部13aによって保護される。また、空間部13aは、両側にサイドメンバ12L,12Rが形成されているので、車両1が、横方向から衝撃を受けた場合であっても、電子機器56がサイドメンバ12L,12Rによって保護される。
本実施形態の車両1では、トランスアクスル32の前方又は後方においてモータ2の出力軸23が前後方向に延びるように配置した縦置きの配置とされている。このような構成を採用することにより、車両1においては、車室フロアの低床化が図られている。すなわち、上述したようにモータ2を縦置きで配置すれば、モータ2の出力軸23が前後方向に延びることになる。そのため、モータ2の出力軸23とトランスアクスル32のリングギヤとの連結に、直交軸歯車であるかさ歯車38が用いられている。従って、上述したようにモータ2を縦置きの配置とすることで、横置きにしたときのように大きな設置スペースを必要とせず、その分だけ車室14の低床化が図られている。
また上述したように、本実施形態の車両1では、一対のサイドメンバ12R,12Lの間であって車両1の後方側にある後方側領域16にバッテリー35が配置されている。後方側領域16は、サイドメンバ12R,12Lの間隔が前方側領域18や中間領域17よりも大きいため、大容量のバッテリー35であっても、上下方向に大型化させることなく配置できる。具体的には、バッテリー35が、充放電可能な電池セル35aを上下方向に単段であって、水平方向に複数並ぶように配置したものとされている。また、後方領域においては、一対のサイドメンバ12R,12Lが略平行に配置されているため、バッテリー35の配置によりデッドスペースとなる部分が発生しにくい。そのため、上述した車両1においては、平面視が略矩形のバッテリー35を搭載することができ、バッテリー35を上下方向に大型化させることなく高容量なものを採用できる。従って、上述した構成によれば、車室フロアの低床化がより一層図りやすくなる。また、上述したような薄型かつ表面積の大きなバッテリー35採用すれば、電池セル35aの冷却効率や、充放電効率の向上についても高い効果が見込める。
なお、本実施形態では、バッテリー35が、充放電可能な電池セル35aを上下方向に単段であって、水平方向に複数並ぶように配置したものを採用した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばバッテリー35として、上下方向に複数段に亘って電池セル35aを積み重ねたもの等を採用できる。また、上述した実施形態では、バッテリー35として、平面視が略矩形のものを採用した例を示したが、他の形状等としても良い。
また、上述した車両1は、バッテリー35に対して電気的に接続される電動エアコンプレッサ33と、電子機器56と、駆動装置20とを、バッテリー35に対して前方に配置したものとされている。さらに、駆動装置20とバッテリー35との間に電子機器56が配置されている。このような配置によれば、電子機器56及びバッテリー35を繋ぐ高電圧ケーブル39と、駆動装置20をなすモータ2等及びバッテリー35を繋ぐ高電圧ケーブル39とをバッテリー35よりも前方側に集中させることができる。これにより、例えば、車両1における高電圧ケーブル39の配索をシンプルなものとすることや、高電圧ケーブル39の配索に要するスペースの小型化を図る等の効果が期待できる。また、車両1の製造工程において高電圧ケーブル39の配索作業を簡素化することが可能となる。
本実施形態においては、空間部13aが車両1の中間領域17に設けられるものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、空間部13aが前方側領域18や後方側領域16に形成されているものであっても良い。また、本実施形態においては、空間部13aが略矩形状に形成されているが、空間部13aは、矩形状以外の形状であっても良い。また、空間部13aの上方への突出量も任意のものとすることができる。
また、本実施形態においては、複数の電子機器56が空間部13aの内部に配置されているが、1つの電子機器56を配置するものであっても良い。また、本実施形態においては、複数の電子機器56が上下方向に積層されているが、空間部13aの形状と電子機器56の形状に合わせて横方向へ並列に並べて配置したり、上下方向への積層と横方向への積層とを併用するなどデッドスペースが少なくなる配置にすれば良い。また、電子機器56は、空間部13aに全部が収容されるものであっても良いし、一部が空間部13aに収容されるものであっても良い。また、本実施形態においては、電子機器56が支持枠19cに支持されているが、電子機器56の支持は適宜の方法が採用できる。
また、本実施形態においては、駆動装置20が、空間部13aよりも前方側におけるフロアパネル13の下方に配置されており、電子機器56が、駆動装置20よりも上方に位置するように配置されているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、電子機器56が、駆動装置20と高さ方向に同位あるいは駆動装置20よりも下方に位置するものであっても良い。
また、本実施形態においては、バッテリー35が、空間部13aの後方側におけるフロアパネル13の下方に配置されているが、バッテリー35は、任意の位置に設けることが可能である。この場合、バッテリー35は、デッドスペースを利用したものとすることが望ましい。
また、本実施形態においては、前記電子機器56が、パワーコントロールユニットと、DC/DCコンバータ55と、車載充電器36とを有しているが、その他の制御装置などの電子機器類を設けるものであっても良い。
また、本実施形態においては、駆動装置20が、回転動力を出力するモータ2と、モータ2から出力された回転動力を駆動輪である前輪31L、31Rに伝達するトランスアクスル32とを有しているが、モータ2は、出力に応じて適宜のモータを用いることが可能である。また、トランスアクスル32は、例えば、デファレンシャルギヤなどの各種差動機構や、各種のトランスミッション等を用いて構成することが可能である。また、本実施形態においてはモータ2が縦置き(車両進行方向)されているものであったが、モータ2が横置きされているものであっても良い。
また、本実施形態では、バッテリー35に対して電気的に接続される電子機器の例として、電動エアコンプレッサ33やPCU34、DC/DCコンバータ55、車載充電器36等を例示したが、これらに代えて、あるいはこれらに加えて別の電子機器が採用されたものであっても良い。
また、上述した本実施形態の車両1は、車室のフロア面を形成するフロアパネル13が、運転席や助手席の下方に設けられた空間部13a以外の部分では、運転席から車室14の後端までフラットに延びるものとされている。そのため、車両1は、空間部13aを有効に活かしながら、居住性に優れ、利便性に優れたものとされている。
上記実施形態では、フロアパネル13を単にフラットかつ低床化した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、様々な形態の車両構造を備えたものとすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態や変形例において例示したものに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲でその教示及び精神から他の実施形態があり得ることは当業者に容易に理解できよう。
本発明は、電力により発生する回転動力を駆動輪に伝達して走行する車両全般において好適に利用可能である。
1 :車両
2 :モータ
11 :車体
12 :サイドメンバ
13 :フロアパネル
13a :空間部
14 :車室
15 :前部座席
16 :後方側領域
17 :中間領域
18 :前方側領域
19a :クロスメンバ
19b :クロスメンバ
19c :支持枠
20 :駆動装置
23 :出力軸
32 :トランスアクスル
33 :電動エアコンプレッサ(電子機器)
34 :PCU(電子機器)
35 :バッテリー
35a :電池セル
36 :車載充電器(電子機器)
38 :かさ歯車
39 :高電圧ケーブル(配線)
55 :DC/DCコンバータ(電子機器)
56 :電子機器

Claims (2)

  1. 電力により発生する回転動力を駆動輪に伝達して走行する車両であって、
    回転動力を前記駆動輪に伝達する駆動装置と、
    前記駆動装置への電力供給及び蓄電を行うバッテリーと、
    少なくとも1つの電子機器と、を有し、
    前記車両は、
    車室のフロア面を形成するフロアパネルと、
    前記車室の両側に形成されたサイドメンバと、を有し、
    前記フロアパネルの下方には、前記サイドメンバよりも上方に突出した空間部が形成されており、
    前記電子機器の一部又は全部が、前記空間部の内部に配置されていることを特徴とする車両。
  2. 前記電子機器を複数有し、複数の前記電子機器が上下方向に積層されていることを特徴とする請求項1に記載の車両。
JP2019237311A 2019-12-26 2019-12-26 車両 Active JP7386698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019237311A JP7386698B2 (ja) 2019-12-26 2019-12-26 車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019237311A JP7386698B2 (ja) 2019-12-26 2019-12-26 車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021104759A true JP2021104759A (ja) 2021-07-26
JP7386698B2 JP7386698B2 (ja) 2023-11-27

Family

ID=76918438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019237311A Active JP7386698B2 (ja) 2019-12-26 2019-12-26 車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7386698B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05193369A (ja) * 1992-01-16 1993-08-03 Honda Motor Co Ltd 電気自動車用バッテリボックス
JPH05193370A (ja) * 1992-01-23 1993-08-03 Honda Motor Co Ltd 電気自動車用バッテリボックス
JPH07132852A (ja) * 1993-11-12 1995-05-23 Honda Motor Co Ltd 電気自動車
JP2011116243A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Mazda Motor Corp 車両のバッテリ配設構造
JP2018069809A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 本田技研工業株式会社 車両
JP2019188997A (ja) * 2018-04-24 2019-10-31 マツダ株式会社 車両の補機搭載構造

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100985844B1 (ko) 2008-10-07 2010-10-08 주식회사 애트랩 근접 센서를 구비하는 휴대 장치
CN101778418B (zh) 2009-01-13 2014-03-19 中兴通讯股份有限公司 无线网络中触发或上报调度请求的方法和设备
US11051609B2 (en) 2016-05-24 2021-07-06 Koninklijke Philips N.V. Methods and systems for optical sensing of forces in a toothbrush

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05193369A (ja) * 1992-01-16 1993-08-03 Honda Motor Co Ltd 電気自動車用バッテリボックス
JPH05193370A (ja) * 1992-01-23 1993-08-03 Honda Motor Co Ltd 電気自動車用バッテリボックス
JPH07132852A (ja) * 1993-11-12 1995-05-23 Honda Motor Co Ltd 電気自動車
JP2011116243A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Mazda Motor Corp 車両のバッテリ配設構造
JP2018069809A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 本田技研工業株式会社 車両
JP2019188997A (ja) * 2018-04-24 2019-10-31 マツダ株式会社 車両の補機搭載構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP7386698B2 (ja) 2023-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9174520B2 (en) Electric vehicle
CN108367660B (zh) 高电压控制设备单元的搭载构造
JP6442609B2 (ja) 車両
JP5499055B2 (ja) エンジン電気ハイブリッド車両のバッテリ及び燃料タンク搭載構造
JP4577413B2 (ja) 車両
JP4225363B2 (ja) 内燃機関および回転電機を動力源として備える車両
JP5924692B2 (ja) 車両の車軸の近傍に配設された電動パワートレーンおよびその電源モジュールを備える自動車車両
WO2019230286A1 (ja) 電動車両
US11623513B2 (en) Electric drive axle in a vehicle
CN106994890A (zh) 可变形的电池组外罩
JP2017193299A (ja) 車両のバッテリ搭載構造
US10752072B2 (en) Electrified vehicle with vibration isolator within frame and corresponding method
JP2020196297A (ja) 電動トラック用フレーム
JP6769257B2 (ja) コネクタ
JPWO2021111810A5 (ja)
JP7386698B2 (ja) 車両
JP7315335B2 (ja) 車両
JP7348851B2 (ja) 電動車両
JP7421332B2 (ja) 搭載構造
JP7421333B2 (ja) 車体構造
JP7461738B2 (ja) 車両
CN111477780A (zh) 蓄电池阵列安装和支撑支架
JP2015168380A (ja) 電動車両
KR102656670B1 (ko) 인휠 모터가 적용된 전기 차량 플랫폼
JP2021133837A (ja) 車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7386698

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150