JPH05193369A - 電気自動車用バッテリボックス - Google Patents
電気自動車用バッテリボックスInfo
- Publication number
- JPH05193369A JPH05193369A JP584992A JP584992A JPH05193369A JP H05193369 A JPH05193369 A JP H05193369A JP 584992 A JP584992 A JP 584992A JP 584992 A JP584992 A JP 584992A JP H05193369 A JPH05193369 A JP H05193369A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tightening member
- battery box
- electric vehicle
- box
- tightened
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】複数のバッテリを収容するバッテリボックスを
車体のフレーム部材に対して固定する緊締部材に、必要
以上に大きな外力が作用することを阻止することを可能
にする。 【構成】固定手段37は、鉛直方向に締め付けられる第
1ボルト62と、水平方向に締め付けられる第2ボルト
70とを備える。この第1ボルト62は、ボルト挿入孔
58a、58aおよび58b、58bとねじ穴64とに
挿入され、第2ボルト70は、ボルト挿入孔60、60
とブラケット66の孔部68とに挿入され、この第2ボ
ルト70が水平方向に付与される外力を支持して第1ボ
ルト62に大きな剪断力が作用することを阻止する。
車体のフレーム部材に対して固定する緊締部材に、必要
以上に大きな外力が作用することを阻止することを可能
にする。 【構成】固定手段37は、鉛直方向に締め付けられる第
1ボルト62と、水平方向に締め付けられる第2ボルト
70とを備える。この第1ボルト62は、ボルト挿入孔
58a、58aおよび58b、58bとねじ穴64とに
挿入され、第2ボルト70は、ボルト挿入孔60、60
とブラケット66の孔部68とに挿入され、この第2ボ
ルト70が水平方向に付与される外力を支持して第1ボ
ルト62に大きな剪断力が作用することを阻止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車を駆動する
ための複数のバッテリを収容するバッテリボックスの固
定構造に関する。
ための複数のバッテリを収容するバッテリボックスの固
定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、電気自動車を駆動するための
電源として、複数のバッテリを直列に接続して構成した
ものが使用されている。例えば、12Vのバッテリを用
いる場合には、所望の電力を得るべく9個あるいはそれ
以上のバッテリを直列に接続して電気自動車に装填する
必要があり、このため、バッテリを収容するためのスペ
ースが相当に大きなものとなっている。
電源として、複数のバッテリを直列に接続して構成した
ものが使用されている。例えば、12Vのバッテリを用
いる場合には、所望の電力を得るべく9個あるいはそれ
以上のバッテリを直列に接続して電気自動車に装填する
必要があり、このため、バッテリを収容するためのスペ
ースが相当に大きなものとなっている。
【0003】ここで、バッテリは単体でかなりの重量を
有しており、このような重量物を床下に配置することに
より重心を下げる工夫がなされている(特公昭51−2
7047号公報、特開昭52−16733号公報等参
照)。
有しており、このような重量物を床下に配置することに
より重心を下げる工夫がなされている(特公昭51−2
7047号公報、特開昭52−16733号公報等参
照)。
【0004】ところが、全てのバッテリを床下に配置し
ようとすると、このバッテリ配置用スペースが大きいた
めに車体のサイドフレームにクロスメンバを掛け渡すこ
とができず、この車体剛性を有効に維持することが困難
となってしまうという問題がある。
ようとすると、このバッテリ配置用スペースが大きいた
めに車体のサイドフレームにクロスメンバを掛け渡すこ
とができず、この車体剛性を有効に維持することが困難
となってしまうという問題がある。
【0005】そこで、バッテリをバッテリボックスに収
容した状態で床下のフレーム部材に吊り下げることが考
えられる。この場合、バッテリボックス自体を車体剛体
の一部として利用すべく、このバッテリボックスをボル
ト等の緊締部材を介してフレーム部材の下方から固定す
ることが望ましい。
容した状態で床下のフレーム部材に吊り下げることが考
えられる。この場合、バッテリボックス自体を車体剛体
の一部として利用すべく、このバッテリボックスをボル
ト等の緊締部材を介してフレーム部材の下方から固定す
ることが望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、緊締部
材であるボルトが全て鉛直方向に指向して締め付けられ
ているため、車体に対して衝撃等が付与されてバッテリ
ボックスに水平方向の外力が作用する際、このボルトに
前記外力が直接剪断力として作用してしまう。
材であるボルトが全て鉛直方向に指向して締め付けられ
ているため、車体に対して衝撃等が付与されてバッテリ
ボックスに水平方向の外力が作用する際、このボルトに
前記外力が直接剪断力として作用してしまう。
【0007】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、複数のバッテリを収容するバッテリボックスを車
体のフレーム部材に対して固定する緊締部材に必要以上
に大きな外力が作用することを阻止することが可能な電
気自動車用バッテリボックスを提供することを目的とす
る。
あり、複数のバッテリを収容するバッテリボックスを車
体のフレーム部材に対して固定する緊締部材に必要以上
に大きな外力が作用することを阻止することが可能な電
気自動車用バッテリボックスを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、電気自動車を駆動するための複数のバ
ッテリを収容するボックス本体と、前記ボックス本体を
前記電気自動車のフレーム部材に吊持させるための固定
手段とを備え、前記固定手段は、鉛直方向に締め付けら
れる第1緊締部材と、水平方向に締め付けられる第2緊
締部材とを備えることを特徴とする。
めに、本発明は、電気自動車を駆動するための複数のバ
ッテリを収容するボックス本体と、前記ボックス本体を
前記電気自動車のフレーム部材に吊持させるための固定
手段とを備え、前記固定手段は、鉛直方向に締め付けら
れる第1緊締部材と、水平方向に締め付けられる第2緊
締部材とを備えることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の本発明に係る電気自動車用バッテリボッ
クスでは、ボックス本体を電気自動車のフレーム部材に
吊持させるための固定手段が、鉛直方向に締め付けられ
る第1緊締部材と、水平方向に締め付けられる第2緊締
部材とを備えている。このため、車体に対して衝撃等が
付与される際に、水平方向に指向する第2緊締部材を介
してその衝撃等を確実に受けることができ、鉛直方向に
指向する第1緊締部材に必要以上に大きな剪断力が作用
することがない。
クスでは、ボックス本体を電気自動車のフレーム部材に
吊持させるための固定手段が、鉛直方向に締め付けられ
る第1緊締部材と、水平方向に締め付けられる第2緊締
部材とを備えている。このため、車体に対して衝撃等が
付与される際に、水平方向に指向する第2緊締部材を介
してその衝撃等を確実に受けることができ、鉛直方向に
指向する第1緊締部材に必要以上に大きな剪断力が作用
することがない。
【0010】
【実施例】本発明に係る電気自動車用バッテリボックス
について実施例を挙げ、添付の図面を参照して以下に説
明する。
について実施例を挙げ、添付の図面を参照して以下に説
明する。
【0011】図1および図2において、参照符号10
は、本実施例に係るバッテリボックスが適応される電気
自動車を示す。この電気自動車10は、前輪12および
後輪14と車体16とを備えており、この車体16を構
成するフレーム部材18は、中空状を有するとともに、
サイドフレーム20a、20b間にフロント側クロスメ
ンバ22aとリヤ側クロスメンバ22bとが設けられて
いる(図2参照)。
は、本実施例に係るバッテリボックスが適応される電気
自動車を示す。この電気自動車10は、前輪12および
後輪14と車体16とを備えており、この車体16を構
成するフレーム部材18は、中空状を有するとともに、
サイドフレーム20a、20b間にフロント側クロスメ
ンバ22aとリヤ側クロスメンバ22bとが設けられて
いる(図2参照)。
【0012】サイドフレーム20a、20bには、前輪
12と後輪14との間にあって本実施例に係るバッテリ
ボックス30が吊持される。図3乃至図6に示すよう
に、このバッテリボックス30は、電気自動車10を駆
動するためのバッテリ32a乃至32iを収容するとと
もに、この電気自動車10に取着されるボックス本体3
4と、このボックス本体34に設けられ、ボックス本体
34内で全てのバッテリ32a乃至32iの少なくとも
一部を保持する補強部位36と、該ボックス本体34を
フレーム部材18に吊持させるための固定手段37とを
備える。バッテリ32a乃至32iは、それぞれ10セ
ル12Vであり、直列に接続されて実際上108Vの出
力を行う(図6参照)。
12と後輪14との間にあって本実施例に係るバッテリ
ボックス30が吊持される。図3乃至図6に示すよう
に、このバッテリボックス30は、電気自動車10を駆
動するためのバッテリ32a乃至32iを収容するとと
もに、この電気自動車10に取着されるボックス本体3
4と、このボックス本体34に設けられ、ボックス本体
34内で全てのバッテリ32a乃至32iの少なくとも
一部を保持する補強部位36と、該ボックス本体34を
フレーム部材18に吊持させるための固定手段37とを
備える。バッテリ32a乃至32iは、それぞれ10セ
ル12Vであり、直列に接続されて実際上108Vの出
力を行う(図6参照)。
【0013】図5に示すように、ボックス本体34に
は、このボックス本体34内の水分を外部に導出させる
ための複数の水抜き穴38が設けられるとともに、バッ
テリ32a乃至32iが配設されたインナスペーサ(後
述する)を固定するための複数の取り付け穴40が、補
強部位36が設けられていない部分に対応して形成され
る。
は、このボックス本体34内の水分を外部に導出させる
ための複数の水抜き穴38が設けられるとともに、バッ
テリ32a乃至32iが配設されたインナスペーサ(後
述する)を固定するための複数の取り付け穴40が、補
強部位36が設けられていない部分に対応して形成され
る。
【0014】図5および図6において、ボックス本体3
4の車体進行方向前端部には、車幅方向に延在して筐体
42が固着され、この筐体42の上部に車幅方向に長尺
な筒状体44が取着される。この筒状体44の一端部
は、筐体42の上方に突出して外部に開放されており、
その他端部はこの筐体42内の下端部近傍で開放されて
いる。ボックス本体34の前端部には、車幅方向に長尺
でかつ筐体42の上部側とこのボックス本体34内とを
連通する開口部46が形成される。ボックス本体34の
両側壁後端部側には、孔部48a、48bが形成されて
この孔部48a、48bに冷却用ファン50a、50b
が取着される。
4の車体進行方向前端部には、車幅方向に延在して筐体
42が固着され、この筐体42の上部に車幅方向に長尺
な筒状体44が取着される。この筒状体44の一端部
は、筐体42の上方に突出して外部に開放されており、
その他端部はこの筐体42内の下端部近傍で開放されて
いる。ボックス本体34の前端部には、車幅方向に長尺
でかつ筐体42の上部側とこのボックス本体34内とを
連通する開口部46が形成される。ボックス本体34の
両側壁後端部側には、孔部48a、48bが形成されて
この孔部48a、48bに冷却用ファン50a、50b
が取着される。
【0015】補強部位36は、ボックス本体34の内壁
をこのボックス本体34内に屈曲させて成形される内側
板体部52と、前記ボックス本体34の外壁に溶接等に
より固設され、内側板体部52と互いに対応する断面形
状を有して外方に屈曲する外側板体部54とを備える。
内側板体部52と外側板体部54とは、バッテリ32a
乃至32iの配置位置に対応して車長方向および車幅方
向に延在しており、この外側板体部54は、車幅方向に
延びてボックス本体34の両側外壁に立ち上がる部分に
ボックス本体34をフレーム部材18に保持させるため
の前方取り付け部位56aと後方取り付け部位56bと
を備える。
をこのボックス本体34内に屈曲させて成形される内側
板体部52と、前記ボックス本体34の外壁に溶接等に
より固設され、内側板体部52と互いに対応する断面形
状を有して外方に屈曲する外側板体部54とを備える。
内側板体部52と外側板体部54とは、バッテリ32a
乃至32iの配置位置に対応して車長方向および車幅方
向に延在しており、この外側板体部54は、車幅方向に
延びてボックス本体34の両側外壁に立ち上がる部分に
ボックス本体34をフレーム部材18に保持させるため
の前方取り付け部位56aと後方取り付け部位56bと
を備える。
【0016】図3および図4に示すように、この前方取
り付け部位56aと後方取り付け部位56bとに、固定
手段37が設けられる。この固定手段37は、鉛直方向
に締め付けられる第1ボルト(第1緊締部材)62と、
水平方向に締め付けられる第2ボルト(第2緊締部材)
70とを備える。この第1ボルト62は、前方取り付け
部位56aに設けられて鉛直方向に貫通するボルト挿入
孔58a、58aと、サイドフレーム20a、20bに
設けられるねじ穴64とに挿入されるとともに、後方取
り付け部位56bに設けられて鉛直方向に貫通するボル
ト挿入孔58b、58bと、サイドフレーム20a、2
0bに設けられるねじ穴64とに挿入される。
り付け部位56aと後方取り付け部位56bとに、固定
手段37が設けられる。この固定手段37は、鉛直方向
に締め付けられる第1ボルト(第1緊締部材)62と、
水平方向に締め付けられる第2ボルト(第2緊締部材)
70とを備える。この第1ボルト62は、前方取り付け
部位56aに設けられて鉛直方向に貫通するボルト挿入
孔58a、58aと、サイドフレーム20a、20bに
設けられるねじ穴64とに挿入されるとともに、後方取
り付け部位56bに設けられて鉛直方向に貫通するボル
ト挿入孔58b、58bと、サイドフレーム20a、2
0bに設けられるねじ穴64とに挿入される。
【0017】第2ボルト70は、前方取り付け部位56
aに設けられボルト挿入孔58a、58aの下方に位置
して水平方向に同軸的なボルト挿入孔60、60と、サ
イドフレーム20a、20bに固着されたブラケット6
6の孔部68とに挿入される。第2ボルト70の端部に
ナット72が螺合するとともに、この第2ボルト70に
は、カラー(保持部材)74が外嵌されており、このカ
ラー74の外周面は、第1ボルト62の頭部から所定間
隔離間して対向している(図3参照)。
aに設けられボルト挿入孔58a、58aの下方に位置
して水平方向に同軸的なボルト挿入孔60、60と、サ
イドフレーム20a、20bに固着されたブラケット6
6の孔部68とに挿入される。第2ボルト70の端部に
ナット72が螺合するとともに、この第2ボルト70に
は、カラー(保持部材)74が外嵌されており、このカ
ラー74の外周面は、第1ボルト62の頭部から所定間
隔離間して対向している(図3参照)。
【0018】外側板体部54には、この外側板体部54
と内側板体部52との間に浸入した水分を外部に導出さ
せるための複数の水抜き穴76が設けられる(図5参
照)。
と内側板体部52との間に浸入した水分を外部に導出さ
せるための複数の水抜き穴76が設けられる(図5参
照)。
【0019】バッテリ32a乃至32iは、インナスペ
ーサ80を介して互いに離間しかつバッテリボックス3
0の内壁面から離間した状態でこのバッテリボックス3
0内に収容される(図6参照)。このインナスペーサ8
0は、合成樹脂材料、例えばポリプロピレン(PP)か
らなるロアインナ82とアッパインナ84とを備え、こ
のロアインナ82は、各バッテリ32a乃至32iを互
いに離間させて配設するために9分割された仕切り部位
86を設けている。アッパインナ84は、バッテリ32
a乃至32iの所望の部分を押圧保持するための押圧部
88と、配線および冷却用空間を形成するための凹状部
90とを備える。
ーサ80を介して互いに離間しかつバッテリボックス3
0の内壁面から離間した状態でこのバッテリボックス3
0内に収容される(図6参照)。このインナスペーサ8
0は、合成樹脂材料、例えばポリプロピレン(PP)か
らなるロアインナ82とアッパインナ84とを備え、こ
のロアインナ82は、各バッテリ32a乃至32iを互
いに離間させて配設するために9分割された仕切り部位
86を設けている。アッパインナ84は、バッテリ32
a乃至32iの所望の部分を押圧保持するための押圧部
88と、配線および冷却用空間を形成するための凹状部
90とを備える。
【0020】このロアインナ82とアッパインナ84と
でバッテリ32a乃至32iの上下両端が保持された状
態で、このバッテリ32a乃至32iがボックス本体3
4内に収容され、アッパインナ84側にカバー部材92
が装填されてこのカバー部材92とボックス本体34と
がロック部材94を介して一体的に固定される。その
際、カバー部材92とボックス本体34との間にアッパ
インナ84の端部が挟持されることにより、このカバー
部材92とボックス本体34とがシールされる。ロアイ
ンナ82は、図示しないボルトをボックス本体34の取
り付け穴40にねじ込むことによりこのボックス本体3
4に固定される。
でバッテリ32a乃至32iの上下両端が保持された状
態で、このバッテリ32a乃至32iがボックス本体3
4内に収容され、アッパインナ84側にカバー部材92
が装填されてこのカバー部材92とボックス本体34と
がロック部材94を介して一体的に固定される。その
際、カバー部材92とボックス本体34との間にアッパ
インナ84の端部が挟持されることにより、このカバー
部材92とボックス本体34とがシールされる。ロアイ
ンナ82は、図示しないボルトをボックス本体34の取
り付け穴40にねじ込むことによりこのボックス本体3
4に固定される。
【0021】バッテリボックス30の上方には、フロア
100が形成され、このフロア100の後方側にロアフ
ロア102とアッパフロア104とが設けられ、このロ
アフロア102とアッパフロア104との間に室106
が形成される。この室106には、モータコントローラ
108と配電ボックス110とバッテリ32a乃至32
iから供給される高電圧を所定の低電圧に降圧させる電
圧変換器112とが配設されている(図1および図2参
照)。
100が形成され、このフロア100の後方側にロアフ
ロア102とアッパフロア104とが設けられ、このロ
アフロア102とアッパフロア104との間に室106
が形成される。この室106には、モータコントローラ
108と配電ボックス110とバッテリ32a乃至32
iから供給される高電圧を所定の低電圧に降圧させる電
圧変換器112とが配設されている(図1および図2参
照)。
【0022】モータコントローラ108は、ボックス1
14内に収容されたパワードライブユニット116を備
え、このボックス114の先端側に冷却用ファン118
の空気供給口が固設されるとともに、前記ボックス11
4の後端側に排気ダクト120a、120bが設けられ
る。この排気ダクト120a、120bは、クロスメン
バ22b内に開放されている。アッパフロア104の先
端部には、車体16の車内に開放される開口部122が
形成され、ファン118の駆動作用下にこの開口部12
2を介して車内の空気がボックス114内に導入され
る。
14内に収容されたパワードライブユニット116を備
え、このボックス114の先端側に冷却用ファン118
の空気供給口が固設されるとともに、前記ボックス11
4の後端側に排気ダクト120a、120bが設けられ
る。この排気ダクト120a、120bは、クロスメン
バ22b内に開放されている。アッパフロア104の先
端部には、車体16の車内に開放される開口部122が
形成され、ファン118の駆動作用下にこの開口部12
2を介して車内の空気がボックス114内に導入され
る。
【0023】車体16の後端部側に、駆動用モータ13
0が装着され、このモータ130が、トランスミッショ
ン132を介して後輪駆動軸134に連結される。この
モータ130には、ダクト136を介して冷却用ファン
138が連結され、このファン138の吸入口は、車体
16のバンパ139の裏側に向かって開口されており、
ダクト136は、このファン138とモータ130内と
の間で上方に湾曲している。このダクト136は、モー
タ130の回転軸に直接冷却用エアを供給するためのも
のであり、この冷却用エアがモータ130のカバー14
0内を通って導出口142から外部に排出される。
0が装着され、このモータ130が、トランスミッショ
ン132を介して後輪駆動軸134に連結される。この
モータ130には、ダクト136を介して冷却用ファン
138が連結され、このファン138の吸入口は、車体
16のバンパ139の裏側に向かって開口されており、
ダクト136は、このファン138とモータ130内と
の間で上方に湾曲している。このダクト136は、モー
タ130の回転軸に直接冷却用エアを供給するためのも
のであり、この冷却用エアがモータ130のカバー14
0内を通って導出口142から外部に排出される。
【0024】車体16の後端部に、補助バッテリ144
が配設されており、この補助バッテリ144は、照明の
点灯等に使用されるものである。
が配設されており、この補助バッテリ144は、照明の
点灯等に使用されるものである。
【0025】次に、このように構成される電気自動車1
0の動作を、本実施例に係るバッテリボックス30との
関連で説明する。
0の動作を、本実施例に係るバッテリボックス30との
関連で説明する。
【0026】まず、バッテリ32a乃至32iから供給
される電力によりモータコントローラ108を介してモ
ータ130が駆動され、トランスミッション132に連
結された後輪駆動軸134の回転作用下に後輪14が回
転し、この電気自動車10が走行する。その際、各バッ
テリ32a乃至32iは直列に接続されており、実際上
108Vの高電圧が出力されるため、電圧変換器112
を介して所定の電圧まで降圧させてモータ130に供給
している。
される電力によりモータコントローラ108を介してモ
ータ130が駆動され、トランスミッション132に連
結された後輪駆動軸134の回転作用下に後輪14が回
転し、この電気自動車10が走行する。その際、各バッ
テリ32a乃至32iは直列に接続されており、実際上
108Vの高電圧が出力されるため、電圧変換器112
を介して所定の電圧まで降圧させてモータ130に供給
している。
【0027】この場合、本実施例に係るバッテリボック
ス30では、複数のバッテリ32a乃至32iを収容す
るボックス本体34をフレーム部材18に固定する固定
手段37が、鉛直方向に締め付けられる第1ボルト62
と、水平方向に締め付けられる第2ボルト70とを備え
ている。その際、前方取り付け部位56aおよび後方取
り付け部位56bには、片側に第1ボルト62がそれぞ
れ2本ずつ設けられており、ボックス本体34をフレー
ム部材18に対して強固に固定することができ、このボ
ックス本体34自体をフレーム部材18の剛体として利
用することが可能となる。
ス30では、複数のバッテリ32a乃至32iを収容す
るボックス本体34をフレーム部材18に固定する固定
手段37が、鉛直方向に締め付けられる第1ボルト62
と、水平方向に締め付けられる第2ボルト70とを備え
ている。その際、前方取り付け部位56aおよび後方取
り付け部位56bには、片側に第1ボルト62がそれぞ
れ2本ずつ設けられており、ボックス本体34をフレー
ム部材18に対して強固に固定することができ、このボ
ックス本体34自体をフレーム部材18の剛体として利
用することが可能となる。
【0028】しかも、水平方向に指向して第2ボルト7
0が設けられているため、図3に示すように、車体16
に衝撃等が付与されてバッテリボックス30に水平方向
(矢印A方向)に外力が作用する際、この外力を第2ボ
ルト70で確実に支持することができる。このため、第
1ボルト62に対して必要以上に大きな剪断力が作用す
ることを有効に阻止することが可能になるという効果が
得られる。
0が設けられているため、図3に示すように、車体16
に衝撃等が付与されてバッテリボックス30に水平方向
(矢印A方向)に外力が作用する際、この外力を第2ボ
ルト70で確実に支持することができる。このため、第
1ボルト62に対して必要以上に大きな剪断力が作用す
ることを有効に阻止することが可能になるという効果が
得られる。
【0029】さらに、第2ボルト70にカラー74が外
装されており、このカラー74の外周面が第1ボルト6
2の頭部から所定間隔離間して対向している。このた
め、第1ボルト62に緩みが発生しても、この第1ボル
ト62の頭部がカラー74の外周面に当接して該第1ボ
ルト62の落下を有効に防止することができるという利
点がある。
装されており、このカラー74の外周面が第1ボルト6
2の頭部から所定間隔離間して対向している。このた
め、第1ボルト62に緩みが発生しても、この第1ボル
ト62の頭部がカラー74の外周面に当接して該第1ボ
ルト62の落下を有効に防止することができるという利
点がある。
【0030】また、本実施例では、第2ボルト70を車
体16の進行方向前方である前方取り付け部位56aに
のみ設けているが、この前方取り付け部位56aと後方
取り付け部位56bとにそれぞれ設けることも可能であ
る。なお、加速時に比べて制御時の方がバッテリボック
ス30に大きな負荷が作用するため、この制動時にバッ
テリボックス30の前側に付与される大きな負荷を支持
すべく、少なくとも前方取り付け部位56aに第2ボル
ト70を設けることが望ましい。
体16の進行方向前方である前方取り付け部位56aに
のみ設けているが、この前方取り付け部位56aと後方
取り付け部位56bとにそれぞれ設けることも可能であ
る。なお、加速時に比べて制御時の方がバッテリボック
ス30に大きな負荷が作用するため、この制動時にバッ
テリボックス30の前側に付与される大きな負荷を支持
すべく、少なくとも前方取り付け部位56aに第2ボル
ト70を設けることが望ましい。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る電気自動車用バッテリボッ
クスによれば、以下の効果が得られる。
クスによれば、以下の効果が得られる。
【0032】ボックス本体を電気自動車のフレーム部材
に吊持させるための固定手段が、鉛直方向に締め付けら
れる第1緊締部材と、水平方向に締め付けられる第2緊
締部材とを備えており、車体に対して衝撃等が付与され
る際に、水平方向に指向する第2緊締部材を介してその
衝撃等を確実に受けることができる。これによって、鉛
直方向に指向する第1緊締部材に必要以上に大きな剪断
力が作用することを確実に防止することが可能になる。
に吊持させるための固定手段が、鉛直方向に締め付けら
れる第1緊締部材と、水平方向に締め付けられる第2緊
締部材とを備えており、車体に対して衝撃等が付与され
る際に、水平方向に指向する第2緊締部材を介してその
衝撃等を確実に受けることができる。これによって、鉛
直方向に指向する第1緊締部材に必要以上に大きな剪断
力が作用することを確実に防止することが可能になる。
【図1】本発明の実施例に係るバッテリボックスを組み
込む電気自動車の概略側面図である。
込む電気自動車の概略側面図である。
【図2】前記電気自動車の概略平面図である。
【図3】前記バッテリボックスの取り付け状態を説明す
る側面図である。
る側面図である。
【図4】前記バッテリボックスの斜視説明図である。
【図5】前記バッテリボックスを構成するボックス本体
の一部切欠平面図である。
の一部切欠平面図である。
【図6】前記バッテリボックスの縦断側面図である。
10…電気自動車 16…車体 18…フレーム部材 20a、20b…サイドフレーム 22a、22b…クロスメンバ 30…バッテリボックス 32a〜32i…バッテリ 34…ボックス本体 36…補強部位 37…固定手段 56a…前方取り付け部位 56b…後方取り付け部位 58a、58b、60…ボルト挿入孔 62…第1ボルト 64…ねじ穴 68…孔部 70…第2ボルト 74…カラー 80…インナスペーサ 100…フロア 108…モータコントローラ 116…パワードライブユニット 130…モータ
Claims (3)
- 【請求項1】電気自動車を駆動するための複数のバッテ
リを収容するボックス本体と、 前記ボックス本体を前記電気自動車のフレーム部材に吊
持させるための固定手段とを備え、 前記固定手段は、鉛直方向に締め付けられる第1緊締部
材と、 水平方向に締め付けられる第2緊締部材とを備えること
を特徴とする電気自動車用バッテリボックス。 - 【請求項2】請求項1記載のバッテリボックスにおい
て、第1緊締部材は、電気自動車の進行方向前方および
後方に設けられ、 第2緊締部材は、少なくとも進行方向前方に設けられる
ことを特徴とする電気自動車用バッテリボックス。 - 【請求項3】請求項1または2記載のバッテリボックス
において、固定手段は、第1緊締部材から所定間隔離間
して対向する保持部材を備えることを特徴とする電気自
動車用バッテリボックス。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP584992A JPH05193369A (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 電気自動車用バッテリボックス |
US08/003,582 US5390754A (en) | 1992-01-16 | 1993-01-13 | Battery box for an electric vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP584992A JPH05193369A (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 電気自動車用バッテリボックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05193369A true JPH05193369A (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=11622452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP584992A Pending JPH05193369A (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 電気自動車用バッテリボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05193369A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1939027A1 (en) | 2006-12-28 | 2008-07-02 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure for mounting batteries onto electric vehicles |
EP1939026A1 (en) | 2006-12-28 | 2008-07-02 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure for mounting batteries onto electric vehicles |
JP2010036902A (ja) * | 2009-09-15 | 2010-02-18 | Mitsubishi Motors Corp | 電気自動車のバッテリ搭載構造 |
JP2010036901A (ja) * | 2009-09-15 | 2010-02-18 | Mitsubishi Motors Corp | 電気自動車のバッテリ搭載構造 |
FR2942762A1 (fr) * | 2009-03-04 | 2010-09-10 | Heuliez Electric | Structure de caisse comportant un logement integre d'un element de stockage d'energie et des plaques de renfort disposees de part et d'autre du logement |
JP2012096789A (ja) * | 2011-12-15 | 2012-05-24 | Mitsubishi Motors Corp | 電気自動車 |
-
1992
- 1992-01-16 JP JP584992A patent/JPH05193369A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1939027A1 (en) | 2006-12-28 | 2008-07-02 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure for mounting batteries onto electric vehicles |
EP1939026A1 (en) | 2006-12-28 | 2008-07-02 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure for mounting batteries onto electric vehicles |
US7926602B2 (en) | 2006-12-28 | 2011-04-19 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure for mounting batteries onto electric vehicles |
US8276697B2 (en) | 2006-12-28 | 2012-10-02 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure for mounting batteries to electric vehicles |
FR2942762A1 (fr) * | 2009-03-04 | 2010-09-10 | Heuliez Electric | Structure de caisse comportant un logement integre d'un element de stockage d'energie et des plaques de renfort disposees de part et d'autre du logement |
JP2010036902A (ja) * | 2009-09-15 | 2010-02-18 | Mitsubishi Motors Corp | 電気自動車のバッテリ搭載構造 |
JP2010036901A (ja) * | 2009-09-15 | 2010-02-18 | Mitsubishi Motors Corp | 電気自動車のバッテリ搭載構造 |
JP2012096789A (ja) * | 2011-12-15 | 2012-05-24 | Mitsubishi Motors Corp | 電気自動車 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5390754A (en) | Battery box for an electric vehicle | |
US10053153B2 (en) | Four wheel vehicle | |
US5392873A (en) | Structure for securing batteries used in an electric vehicle | |
JPH05193366A (ja) | 電気自動車用バッテリの固定構造 | |
JPH05193376A (ja) | 電気自動車用バッテリの冷却構造 | |
US9994260B2 (en) | Four wheel vehicle | |
JP4539110B2 (ja) | 燃料電池システムの車載構造 | |
US8012620B2 (en) | Structure for mounting batteries onto electric vehicles | |
US11034226B2 (en) | Vehicle | |
JPH05193367A (ja) | 電気自動車用バッテリボックス | |
WO2014076740A1 (ja) | 電動乗物用バッテリパック | |
JP3324172B2 (ja) | 電気自動車のフロア構造 | |
EP2530000A1 (en) | Electric motorcycle and controller unit | |
JPH10138956A (ja) | 電気自動車の車体構造 | |
JP3325625B2 (ja) | 電気自動車 | |
JPH05208617A (ja) | 電気自動車 | |
JPH05193369A (ja) | 電気自動車用バッテリボックス | |
JP6722732B2 (ja) | 車両 | |
JP2003146087A (ja) | 燃料電池システムボックス | |
JP3050010B2 (ja) | 電気自動車のバッテリ固定構造 | |
US4776417A (en) | Vehicle with radiator | |
US20130199862A1 (en) | Haulage vehicle | |
JPH05201354A (ja) | 電気自動車の車体構造 | |
JP3294700B2 (ja) | 電気自動車のバッテリー装置 | |
JP2002205556A (ja) | 車両のバッテリ固定構造 |