JP2021104146A - 身飾品用ピンキャッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】製部材などの比較的軟らかい金属性のピンなどが摩耗しない身飾品用ピンキャッチを提供する。【解決手段】回り可動把持体入り部31a、31bの内壁面は略垂直であり、回り可動把持体8a、8b、8cそれぞれと把持体保持部10の内壁面との当接部位は、回り可動把持体側面の最大径部位の近傍面のみであるので、回り可動しようとする回り可動把持体に対して該回り可動を抑制ないし阻害する摩擦抵抗等が極めて小さい形態を実現しているものであり、これによって、ピン6の挿入操作及び抜き操作において、ピンの回り可動把持体押し動作で回り可動把持体が回る(回転する)回り可動を実現する。【選択図】図5

Description

本発明は、ピアス、ピン付きブローチ、ピン付きネックレスなど身飾品のピンをキャッチする身飾品用ピンキャッチに関する。
従来、特許文献1の図1〜図3に記載されている、底部から上部に貫通するピン4を挿入する孔3aを設けたシリコンゴムからなる円柱形態(円盤形態を含む)のゴム状弾性部材3と、このゴム状弾性部材3内に殆ど該ゴム状弾性部材に全面を密着させた形態で埋設された、環状に配列された形態の3個の金属製の小円球体(把持部材2)とからなるとともに、ピン付き身飾品のピン4を前記3個の小円球体で把持する止め具1が知られている。
特許文献1の図2、図3の記載から、ゴム状弾性部材3の断面を示す斜線が1種類であることから該ゴム状弾性部材3は一個の部材からなるものであるとするのが相当であり、そうであるなら、一個のゴム状弾性部材3の中に3個の小円球体がその球面の殆ど全面を該ゴム状弾性部材3に密着させる形態で埋設されているものである。
一個のゴム状弾性部材3の中に3個の金属製小円球体を殆どの面を密着した形態で設けるためには、予め小円球体を金型内にセットした状態で溶融したゴム状弾性部材を射出成型などによって注入し、ゴム状弾性部材3と3個の小円球体を一体化して成形したとするのが相当である。
特開2000−125911号公報の図1〜図3
上述した従来技術は、次に述べるような欠点があった。
3個の小円球体の球面の殆どがゴム状弾性部材3と密着形態であるので、その密着摩擦抵抗が大きく、挿入する周溝を有するピンによって外側に押され移動する時も又引き抜き時の該周溝を乗り越える時も、小円球体は殆ど回り可動(回転可動)しない形態である。
(1)このために、例えば小円球体より軟らかい金属性のピン(広く使われている18Kの金製ピンなど)は、小円球体に擦られて主に周溝から先方側が摩耗してしまうという欠点を有するものであった。
18Kの金製ピンを有するピアスの使用において、気づかないうちに摩耗し把持力が低下したピンでのピアスの抜け落ち紛失が心配で使用し難いものであった。
(2)また、挿入時及び引き抜き時の抵抗が強ために軽快性が弱く重感じであり、操作不快化と不安感を与えてしまうという欠点を有するものであった。
(3)また、ゴム状弾性部材3と3個の小円球体を射出成型などにより一体成型しなければならないので、小円球体を径が異なるものに変える、ゴム状弾性部材を異なる形状、硬度又は材質のものにするなどのことが行い難いという問題を有するものであった。
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、金製部材などの比較的軟らかい金属性のピンなどが摩耗しない身飾品用ピンキャッチを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は次に述べるような構成としている。
上部、下部、上壁部、下壁部、側壁等は図面の記載に基づいて状態で説明している。
実際の使用では、例えばピアスでは横向きに使用するので、例えば、中空体に対して上壁部が右側に位置し下壁が左側に位置した形態となる。
[請求項1記載の発明]
周溝を有するピンを対向形態又は環状形態で把持する複数個の回り可動把持体と、
前記ピンによって外側に移動された前記回り可動把持体に押し戻し付勢力を与える、前記回り可動把持体を後で入れ込む形態の弾性部材からなる弾性受部材と、を備えてなるともに、
前記ピンの前記回り可動把持体に当接しての該ピンの移動動作の作用によって該回り可動把持体が回り可動する形態であることを特徴とする身飾品用ピンキャッチである。
前記回り可動把持体は、前記回り可動把持体に前記ピンが当接して移動するピン当接移動動作の作用によって回り可動する形態であるものであり、例えば、円球体、球体、円柱体、円盤体などである。
[請求項2記載の発明]
側壁を有する中空体と、
前記中空体と一体成型で設けられた又は該中空体とは別体部材かなる、前記中空体の上壁を形成する上壁部と、
前記中空体と一体成型で設けられた又は該中空体とは別体部材かなる、前記中空体の下壁を形成する下壁部と、
前記上壁部と前記下壁部の間で前記側壁の前記中空体の内側に形成された収納部と、
前記下壁部に貫通形態で設けられた、周溝を有するピンを挿入するピン挿入孔と、
前記収納部に対向形態又は環状形態で配置された、前記ピンを把持する複数個の回り可動把持体と、
前記収納部に収納された、前記ピンによって外側に移動された前記回り可動把持体に押し戻し付勢力を与える、前記回り可動把持体を後で入れ込む形態の弾性部材からなる弾性受部材と、を備えるとともに、
前記ピンの前記回り可動把持体に当接しての該ピンの移動動作の作用によって該回り可動把持体が回り可動する形態であり、
前記中空体、前記上壁部及び前記下壁部は、前記ピンの前記移動動作による前記回り可動把持体の外側への前記移動動作による前記弾性受部材の反発力の増大によっても殆ど変形しない硬質部材であり、
前記弾性受部材の外側壁面と前記中空体の内側壁面とは密着状態ないし当接状態であり、前記弾性受部材の上面と前記上壁部の下面とは密着状態ないし当接状態であり、前記弾性受部材の下面と前記下壁部の上面とは密着状態ないし当接状態であり、
以上のように構成されたことを特徴とする身飾品用ピンキャッチである。
請求項2の発明は独立形式で記載しているが、前記請求項1の構成を全部含む構成である。
[請求項3記載の発明]
前記上壁部は前記中空体とは別体であり、
前記下壁部は、前記中空体と一体成型で設けられたものであり、
前記上壁部は前記中空体に嵌め殺し形態、接着形態、融着形態又は溶着形態で取り付けられたものであり、
以上のように構成されたことを特徴とする請求項2記載の身飾品用ピンキャッチである。
[請求項4記載の発明]
前記回り可動把持体が横移動(平面図において)を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の身飾品用ピンキャッチである。
[請求項5記載の発明]
弾性受部材が、硬度が30°〜90°のシリコンゴム製部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の身飾品用ピンキャッチである。
[請求項6記載の発明]
前記複数の回り可動把持体が環状形態に配置された3個の円球体であり、
前記弾性受部材には、前記3個の円球体を前記環状に配置した形態で保持する把持体保持部が設けられ、
前記把持体保持部の壁面は略垂直面ないし傾斜角度10度以内の略直線傾斜面であり、
前記把持体保持部における前記円球体と円球体の間の部位は前記規制部であり、
前記円球体と前記把持体保持部の接触部位が、前記円球体の側面の最大径部位の近傍面のみであり、
前記3個の円球体の前記把持体保持部へのセットは、前記把持体保持部の外から入れ込む入れ込み形態であり、
以上のように構成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の身飾品用ピンキャッチである。
以上の説明から明らかなように、本発明は、ピンの回り可動把持体に当接しかつ弾性受部材の弾性力に抗して該回り可動把持体を外側に移動させる該ピンの移動動作の作用(以下「ピンの移動動作」ともいう。)によって該回り可動把持体が回り可動する形態であるので、回り可動把持体によるピンの擦れが生じ難くピンが殆ど摩耗しないピンキャッチを実現するという作用効果を奏する。
具体的な例である、回り可動把持体を環状に配置した円球体3個としかつ該円球体をステンレス鋼ないしチタン鋼の鋼球(球径1.5mm)とし、ピン(ピン径0.8mmm、周溝深さ0.3mm(周溝胴径0.2mm))とし、ピンを18金としたものでは、ピンの5000回の入れ抜き試験において、ピンの摩耗は肉眼では殆ど視認できないものであり、かつ、ピンの挿入感、引抜感及び抜き抵抗感は軽快で殆ど変化しないものであった。また、ピンの状態は回り可動把持体面に押し当って光沢状態となった。
弾性受部材に回り可動把持体を後で入れ込む形態であるので、回り可動把持体と弾性受部材の接触摩擦抵抗を大幅に軽減する形態を実現し、この接触抵抗軽減によって、ピンの回り可動把持体に当接しかつ弾性受部材の弾性力に抗して該回り可動把持体を外側に移動させる該ピンの移動動作の作用によって該回り可動把持体が回り可動する形態を実現するという作用効果を奏するものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様な効果を奏するとともに、弾性受部材が中空体、上壁部及び下壁部に密着状態ないし当接状態であり、かつ、中空体、上壁部及び下壁部が、前記ピンの移動動作による回り可動把持体の外側への移動による弾性受部材の反発力の増大による変形は殆ど生じない硬質部材であるので、前記反発力が増大しても弾性受部材は外形が膨張変化させないで該弾性受部材内部の反発付勢力を強める形態を実現しており、これにより、小体積の弾性受部材を可能とし、ピンキャッチの小型化、軽量化、材料量の少量化、低コスト化を実現するという作用効果を奏する。
また、回り可動把持体の不必要な移動を効果的に規制可能にできるという作用効果を奏する。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明と同様な効果を奏するとともに、上壁部が中空体とは別体部材からなるものであるので、上壁部の色や素材を中空体とは異なるものにすることを可能にするという作用効果を奏する。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、回り可動把持体が横移動(平面図において)を規制する規制部が設けられているので、該回り可動保持体が外側移動のみに規制され複数の回り可動把持体のピンの把持位置の安定化と、ピン押し動作による外側への移動動作をブレの少ない安定したものにするという作用効果を奏する。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、弾性受部材が硬度が30°〜90°のシリコンゴム製部材であることで、押し戻し付勢力の劣化が生じ難くでき、よって、複数の回り可動把持体のピンの把持位置の安定化と、ピン押し動作による外側への移動動作をブレの少ない安定した移動動作を長期間ないし5000回以上の使用に渡って維持可能にするという作用効果を奏する。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、複数の回り可動把持体が延期環状形態に配置された3個の円球体であり、把持体保持部の壁面は略垂直面ないし傾斜角度10度以内の略直線傾斜面であることで、弾性受部材の円球体の接触部位が、円球体の側面の最大径部位の近傍面のみとなるものであり、それは接触面積が極めて少ない形態を実現するものであり、よって接触摩擦抵抗の少ない保持形態を実現し、よって円球体が回り可動しやすい構造を実現しているという作用効果を奏する。
また、弾性受部材には円球体が横移動(平面図において)しないようにする規制部が円球体と円球体の間に形成されているので、この規制部による円球体の平面図における横移動規制によって、複数の円球体のそれぞれの最内側部位が同じ挟持位置でピンを挟持する状態が確保され、これによってそれぞれの円球体のピン6への均一な付勢当たり、ピン挿入操作時の円球体の回り可動が常に起こる形態が実現されるという作用効果を奏する。
本発明の実施例1を示す図であって、(a)図は上壁部の正面図、(b)図は環状に配列した状態の回り可動把持体の正面図、(c)図は弾性受部材の正面図及び(d)図は中空体の正面図。 本発明の実施例1を示す図であって、(a)図は正面図及び(b)図は平面図。 本発明の実施例1を示す図であって、(a)図はC-C線切断断面図及び(b)図は上壁部のない状態のD-D線切断断面図。 本発明の実施例1を示す図であって、(a)図はA−A線切断断面図及び(b)図はピンが挿入されて回り可動把持体が外側に移動して回り可動把持体が変形した状態を示すA−A線切断断面図。 本発明の実施例1を示す図であって、(a)図はピン挿入時の回り可動把持体の回り可動を示す断面図及び(b)図はピン引抜時の回り可動把持体の回り可動を示す断面図。 本発明の実施例1を示す図であって、(a)図は回り可動把持体がピンの周溝に入った状態を示すA−A線切断断面図及び(b)図は回り可動把持体がピンの周溝に入った状態を示すC-C線切断断面図。 本発明の実施例1を示す図であって、(a)図は弾性受部材の平面図、(b)図は回り可動把持体を入れた状態の弾性受部材の平面図及び(c)図はE-E線切断断面図。 本発明の実施例2を示す平面図中央縦断面図。 本発明の実施例3を示す平面図中央縦断面図。 本発明の実施例4を示す平面図中央縦断面図。 本発明の実施例5を示す図であって、(a)図は弾性受部材の平面図及び(b)図はその平面図中央縦断面図。 本発明の実施例6を示す図であって、(a)図は上壁部と滑り部材を設けない状態の平面図及び(b)図は上壁部と滑り部材を設けた状態の平面図中央縦断面図。 本発明の実施例7を示す図であって、(a)図は上壁部を設けない状態の平面図及び(b)図は回り可動把持体の正面図(左図)と右側面図(右図)。 本発明の実施例8を示す図であって、(a)図は中空体の平面図及び(b)図は中空体の平面図中央縦断面図。 本発明の実施例8を示す図であって、(a)図は弾性受部材のみを収納した状態の中空体の平面図及び(b)図はその平面図中央縦断面図。 本発明の実施例8を示す図であって、(a)図は弾性受部材の平面図及び(b)図は上壁部を設けない状態の平面図。
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施例について説明する。但し、本発明をこれら実施例のみに限定する趣旨のものではない。また、後述する実施例の説明に当って、前述した実施例の同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1〜図7に示す本発明の実施例1において、身飾品用ピンキャッチ1は次のような構成となっている。
硬質プラスチック製部材、木製部材又は金属製部材などからなる、側壁を有する円柱形態(多角面形態、球面形態など他の形態でもよい)の中空体2と、
中空体2とは別体からなり該中空体2の上部に嵌め殺し形態又は接合形態(接着、融着、溶着など)で設けられた(ここでは、嵌め殺し形態)、中空体2の上壁を形成する硬質プラスチック製部材、木製部材又は金属製部材などからなる、中央にピン通し孔23を有する円盤形態の上壁部3と、
中空体2と同部材で該中空体2と一体成型で設けられ該中空体2の下壁を形成する下壁部4と、
上壁部3と下壁部4の間で前記側壁の内側に形成された円柱中空形態(多角柱中空形態など他の形態でもよい)の収納部5と、
下壁部4に貫通形態で設けられた、周溝6a(一般的にはピン先端寄りに設けられている)を有するピン6を挿入するピン挿入孔7と、
環状に配置された円球体である鋼球(ここではステンレス鋼又はチタン鋼を使用)からなる3個の回り可動把持体8a、8b、8cと、
回り可動把持体8a、8b、8cの間に形成されたピン6を誘いこむ隙間9と、
収納部5に収納された、ピン6によって外側に移動した回り可動把持体8a、8b、8cに対して、内側に移動させようとする押し戻し付勢力を与える、回り可動把持体8a、8b、8cを後で入れ込む形態の弾性部材からなる弾性受部材11と、を備えるとともに、
ピン6の回り可動把持体8a、8b、8cに当接しての該ピン6の移動動作の作用によって該回り可動把持体8a、8b、8cが回り可動する形態である(図5参照)。
中空体2、上壁部3及び下壁部4は、ピン6の前記移動動作による回り可動把持体8a、8b、8cの外側への前記移動動作による弾性受部材11の反発付勢力の増大によっても殆ど変形しない硬質部材である。
弾性受部材11の外側壁面と中空体2の内側壁面とは密着状態ないし当接状態であり、弾性受部材11の上面と上壁部3の下面とは密着状態ないし当接状態であり、弾性受部材11の下面と下壁部4の上面とは密着状態ないし当接状態である。
回り可動把持体8a、8b、8cと把持体保持部10の側壁の接触部位が、回り可動把持体8a、8b、8cの側面の一部分(ここでは、回り可動把持体8a、8b、8cの側面の最大径部位の近傍面のみ)である。
中空体2は、ピン押しのけ動作によって外側に押されて一部が圧縮される弾性受部材11の弾性変形反発力によっては変形しない、かつ、摘まんだ指の摘まみ力によっても変形しない硬質部材(ポリプロピレン、ABS樹脂、塩化ビニール樹脂などの硬質樹脂部材、金、ステンレス、チタン、アルミ合金などの金属製部材など)であり、
回り可動把持体8a、8b、8cは、ピン6(ここでは、8Kの金製ピン)よりも硬質部材である。
身飾品用ピンキャッチ1の上下幅は、ここでは4.46mmとしていて、主にピアスのピンを挿入し把持するピアス用ピンキャッチとして使用されることを想定している。
<中空体2の構成>
中空体2は、
高さ4.14mmの有底(下壁部4)で上部開口形態の中空体本体16と、
この中空体本体16の中ほどを形成している、胴径5.33mm、上下幅2.2mmの胴部17と、
中空体本体16の上方を形成している、胴部17より外側に全周に渡り突出形態で設けられた、引き抜き操作のときの指が掛かる部位として機能する直径6.01mm(胴部17からの突き出し幅0.34mm)、上下幅1mmの指掛部18と、
中空体本体16の下方を形成している、胴部17より外側に全周に渡り突出形態で設けられた、胴部17を指で摘まんだときに下方で指が当たる部位となる、直径5.86mm(胴部17からの突き出し幅0.265mm)、上下幅mmの指当たり部19と、
中空体本体16の内側に形成された、円柱空間形態で上部開口の、開口径4mm、深さ1.6mmの収納部5と(胴部17の肉厚はmm0.66mm)、
中空体本体16の内側上部の収納部5の上方に形成された、上壁部3が嵌め殺し状態に篏合される部位である、開口径4.7mm、深さ1mmのキャップ篏合部20と、
キャップ篏合部20の中ほどに全周に渡る凹形態で形成された、開口上下幅0.36mm、深さ0.2mmの篏合凹部21と、
下壁部4の下面をピン挿入孔15(孔径1.05mm)に向けて凹傾斜形態に形成した、ピン6のピン挿入孔15への誘い込みを行う誘い込み面22と、
以上のような構成となっている。
<上壁部3の構成>
キャップである上壁部3は、直径4.3mm、最小厚み部位1mm(上下幅)、最大厚み部位1.43mm(上下幅)の上壁本体26と、この上壁本体26の中央に貫通形態で設けられたピン通し孔23(ここでは孔径1.05mm)と、側面の中程に全周凸形態で設けられた、篏合凹部21に篏合する篏合凸部24とからなっている。
中空体本体16に篏合した形態では、中空体本体16より上方に凸湾曲形態で最大突き出し幅0.3mm程度突き出す形態となっている。
上壁部3と中空体本体16とを接着結合や融着結合等によって接合するのもよい。この場合、篏合凸部24を設けなくてもよい、または、弱い引っ掛かり形態の凹凸とするのがよい。
また、ピン通し孔23は止り穴形態又は設けない形態とするのもよい。
<回り可動把持体8a、8b、8c>
回り可動把持体8a、8b、8cは直径1.5mmのステンレス鋼又はチタン鋼等のボールベアリングに使用されている鋼球(回り可動把持体)を使用している。
回り可動把持体はセラミック系、硬質プラスチックなどでもよい。
回り可動把持体8a、8b、8cの位置する部位である収納部5の空間の上下幅(上壁部3の下部面から下壁部4の上部面の距離)は1.6mmである。
回り可動把持体は円球体に限られるものではなく、ピンの回り可動把持体押し動作で回り可動する形態であるものは全て、本発明の技術的範囲に含まれる。
<弾性受部材11の構成>
主に図4、図7を参照して弾性受部材11の構成を説明する。
弾性受部材11は、硬度50°のシリコンゴム製部材からなる収納部5の形状とほぼ同じ胴径でほぼ同じ上下幅の円柱形状の保持部材本体30と、
この保持部材本体30に上下方向に貫通形態で形成された、環状に配置した回り可動把持体8a、8b、8cを嵌め込み形態ないし入れ込み形態で保持する把持体保持部10とからなっている。
把持体保持部10は、回り可動把持体8a、8b、8cそれぞれが上方から押し込まれて入る、平面図において略半円凹形態の回り可動把持体入り部31a、31b、31cが設けられている。
弾性受部材11の硬度は30°〜90°程度がよく、好ましくは35°〜85°、より好ましくは40°〜80°、さらに好ましくは45°〜75°、最も好ましくは45°〜60°がよい。
把持体保持部10の壁面は略垂直面ないし傾斜角度10度以内の略直線傾斜面であり、
把持体保持部10における回り可動把持体8a、8b、8cのそれぞれ間(回り可動把持体入り部31a、31b、31cのそれぞれの間)には、回り可動把持体8a、8b、8cの横移動(平面図における)を規制する規制部32a、32b、32cが設けられ、
回り可動把持体8a、8b、8cと把持体保持部10の接触部位が、回り可動把持体8a、8b、8cの側面の最大径部位の近傍面のみであり、
回り可動把持体8a、8b、8cの把持体保持部10へのセットは、持体保持部10の外から回り可動把持体入り部31a、31b、31cに入れ込む入れ込み形態である。
ゴムには硬度という硬さの指標があり、0°〜90°の硬さに分類され、例えば硬さを一般のモノに例えると、5°〜10°は人肌、30°〜40°は消しゴム、60°〜70°は車のタイヤ、80°はマウスのボールの硬さといわれている。
回り可動把持体入り部31a、31b、31cの内壁面は略垂直であり、平面図において回り可動把持体8a、8b、8cの略半分が回り可動把持体入り部31a、31b、31c内に位置する形態であり、よって、円球体である回り可動把持体8a、8b、8cそれぞれと把持体保持部10の内壁面との接触部位ないし当接部位は、回り可動把持体側面の最大径部位の近傍面の半分程度のみである(図4参照)、という小面積の接触形態ないし当接形態となっている。すなわち、回り可動把持体8a、8b、8cは回り可動把持体側面の最大径部位の近傍面の半分程度の当接支持のみによって保持されているものである。
この回り可動把持体8a、8b、8cの小面積の接触形態ないし当接形態は、回り可動しようとする回り可動把持体8a、8b、8cに対して該回り可動を抑制ないし阻害する摩擦抵抗等が極めて小さい形態を実現しているものであり、これによって、図5に示すようにピン6の挿入操作及び抜き操作において、ピンの移動動作に伴うピンの回り可動把持体押し動作で回り可動把持体8a、8b、8cが回る(回転する)回り可動を実現するものである。
この回り可動把持体の回り可動によって、ピン押し込み操作及びピン抜き操作の抵抗が大幅に軽減され、挿入摩擦抵抗及び引き抜き摩擦抵抗が大幅に軽減されるので、例えば18Kの太さ0.8mmの金製ピンの5000回の抜き差し試験におい、肉眼ではピンの摩耗が殆ど視認できない、かつ、抜き操作抵抗感及び挿入操作抵抗感が殆ど変わらないレベルを実現しているものである。
よって、18Kの金製ピンを有するピアス(特に高価なものや思い入れのあるもの)の使用においても、ピンの摩耗の心配なく、よって、摩耗による把持力が低下したピンでのピアスの抜け落ち紛失の心配のないキャッチを実現するものである。
それぞれを最大径部位で当接させた環状配置形態の回り可動把持体8a、8b、8cの環状寸法に対して、回り可動把持体入り部31a、31b、31cの寸法は0.115mm程度内側に短く(近く)設定されている。よって、環状形態で回り可動把持体8a、8b、8cが回り可動把持体入り部31a、31b、31cに入れられた状態は、回り可動把持体入り部31a、31b、31cの当接部位を外側に0.115mm程度押し広げた状態ないし押しのけた保持形態となる。(図7の(b)図参照)
回り可動把持体入り部31a、31b、31cには、保持した回り可動把持体8a、8b、8cの間に該回り可動把持体入り部31a、31b、31cが平面図において横移動(平面図において)しないように規制ないし抑制する規制部32a、32b、32cが形成されていて、ピン6の挿入時に回り可動把持体8a、8b、8cが横移動しないように横移動規制し、この横移動規制によって、回り可動把持体8a、8b、8cのそれぞれの最内側部位がピン6に最大径部位が常に当接し続ける状態である最大径部位常時当接状態が確保され、この最大径部位常時当接状態によって回り可動把持体8a、8b、8cのピン6へのズレのない当たり把持と回り可動把持体の回り可動が実現されている。(図4の(b)図参照)
回り可動把持体入り部31a、31b、31cの内壁面を、回り可動把持体8a、8b、8cの回り可動の抵抗をさらに軽減する構成とするのがよい。具体例としては、内壁面を立て筋形態の凹凸形態とする、複数の凸凹面ないし微細な梨地面とするなどがよい。
また、弾性受部材を無潤滑のゴム製部材ないし弾性樹脂製部材とするのがよい。
また、弾性受部材全体ないし把持体保持部10をDLC(Diamond-like Carbon)コーティングしたものもよい。
ピンの挿入操作・抜き操作時に回り可動把持体8a、8b、8cの頂部ないし最下部が押し当たる上壁部3の下面と下壁部4の上面を、回り可動把持体8a、8b、8cの回り可動の抵抗を軽減する構成とするのがよい。
具体例としては、上壁部3の下面と下壁部4の上面を凸凹面にして接触面積を減らす、微細な梨地面として接触面積を減らす、耐摩耗・低摩擦のイグリデュール樹脂製シート(無潤滑樹脂製シート)を貼り付ける等がある。
また、中空体2及び上壁部3又はいずれか一方をイグリデュール樹脂製すべり軸受に使用される無潤滑樹脂製(例えば、高性能ポリマー材質、フッ素樹脂、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)等)で形成するのもよい。
中空体2(少なくても収納部)及び上壁部3(少なくても下面)又はいずれか一方にDLCコーティングしたもの、回り可動把持体8a、8b、8cにDLCコーティングしたものなどもよい。
ピン径への対応は、本実施例のものはピン径0.65mm〜0.8mmに対応している。0.85mmないし0.9mm以上のピン径にはピン挿入孔15の径を大きくする、弾性受部材11を硬度30°〜40°のものにする。
図8に示す本発明のお実施例2において、前記実施例1と主に異なる点は、中空体を中空体35とし、上壁部を上壁部36とし、下壁部を下壁部37とした身飾品用ピンキャッチ42を形成した点にある。
上壁部36と中空体35とは同部材によって一体的に成形したものであり、中空体35の下方は開口形態とされて下壁部37が嵌め殺し形態で取り付けらえる底キャップ篏合部38を形成しているものである。
底キャップ篏合部38の中ほどに全周に渡る凹形態で篏合凹部39が形成されている。
下壁部37の中央には貫通形態でピン通し孔15が設けられ、側面の中程に全周凸形態で篏合凹部39に篏合する篏合凸部40が設けられている。
下壁部37の下面はピン挿入孔15に向けて凹傾斜形態に形成した、ピン6のピン挿入孔15への誘い込みを行う誘い込み面41が形成されている。
図9に示す本発明のお実施例3において、前記実施例1と主に異なる点は、中空体を底部も開口形態にして底キャップ篏合部38(実施例2参照)を形成した中空体45とし、下壁部を下壁部37(実施例2参照)とした身飾品用ピンキャッチ46を形成した点にある。
中空体45、下壁部37、上壁部3の色をそれぞれ異なるものにすることを可能にできる。
図10に示す本発明のお実施例4において、前記実施例3と主に異なる点は、下壁部37の下面(底面)に中空体45の底部面も全面覆う形態のシリコンゴム製部材からなるシリコン保護部材49を、貼り付ける等して、下壁部37一体化した形態で設けた身飾品用ピンキャッチ50を形成した点にある。
耳たぶに直接触れる箇所が肌に優しい素材によって形成されている。
図11に示す本発明のお実施例5において、前記実施例1と主に異なる点は、弾性受部材を弾性受部材51とした点にある。
弾性受部材51は、回り可動把持体入り部をその内壁面を傾斜面である回り可動把持体入り部52a、52b、52cとしたものである。傾斜角度は垂直〜10度以内とするがよい、好ましくは5度以内、より好ましくは3度以内とし、垂直〜10度以内の傾斜は略垂直の範囲である。
よって、図では回り可動把持体入り部の広い開口が上に位置し狭い開口が下に位置した状態で記載しているが、収納部へのセット形態は、広い開口が上に位置し狭い開口が下に位置するセット形態でも狭いい開口が上に位置し広いい開口が下に位置するセット形態でもよい。
シリコンゴム製シートをレーザ光線でカットして弾性受部材全体ないし内壁面を形成するのもよい。
また、金型で射出成型する等では内壁面は略垂直とできる。
図12に示す本発明のお実施例6において、前記実施例1と主に異なる点は、回り可動把持体を円柱形態の回り可動把持体60a、60bとし、把持体保持部を回り可動把持体60a、60bを対向配置形態に保持する四角形(平面図において)の把持体保持部61とし、弾性受部材を把持体保持部を把持体保持部61とした弾性受部材62とし、規制部が平面図において把持体保持部61の左右壁である規制部65a、65b、65c、65dとし、上壁部3と回り可動把持体60a、60bの間にピン通し孔を有する滑り部材63a(シート形態又はプレート形態)を設け、下壁部4と回り可動把持体60a、60bの間に滑り部材63b(シート形態又はプレート形態)を設けた身飾品用ピンキャッチ64を形成した点にある。
図12の(a)図においては、弾性受部材62をハッチングして他の構成部位と識別して表現している。
回り可動把持体60a、60bは中程が湾曲凹部65となっていて、その当接状態においては湾曲凹部67、67の間には隙間66が形成される。回り可動把持体60a、60bをストレート円柱形態とした形態もよく、この場合は、その当接状態では隙間66は形成されない隙間の無い形態となる。
滑り部材63a、63bは、例えば、耐摩耗・低摩擦のイグリデュール樹脂製シート(無潤滑樹脂製シート)、無潤滑樹脂製(例えば、高性能ポリマー材質、フッ素樹脂、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)等)、DLCコーティングしたプレートなどである。
滑り部材63a、63bを設けない形態もよい。
図13に示す本発明のお実施例7において、前記実施例1と主に異なる点は、回り可動把持体を円盤形態の回り可動把持体70a、70b、70cとした点にある。
弾性受部材11の回り可動把持体31a、31b、31c及び規制部入り部32a、32b、32cの形態は円盤形態の回り可動把持体70a、70b、70cに対応した形態としている。
図13の(a)図においては、弾性受部材11をハッチングして他の構成部位と識別して表現している。
図14〜図16に示す本発明のお実施例8において、前記実施例7と主に異なる点は、規制部を中空体の下壁部4から立設された規制部75a、75b、75cとし、中空体を規制部75a、75b、75cを有する中空体76とし、回り可動把持体を円盤形態の回り可動把持体70a、70b、70cとし、把持体保持部を規制部を有さない形態の把持体保持部74とし、弾性受部を把持体保持部74を有する弾性受部77とした身飾品用ピンキャッチ78を形成した点にある。
規制部75a、75b、75cは中空体76と同部材であり硬質部材であるので、回り可動把持体70a、70b、70cの横ブレが殆ど生じない形態を実現する。
図15、図16においては、平面図における弾性受部材77をハッチングして他の構成部位と識別して表現している。
本発明は、主に身飾り品を製造、販売する産業で利用される。
1:身飾品用ピンキャッチ、
2:中空体、
3:上壁部、
4:下壁部、
5:収納部、
6a:周溝、
6:ピン、
8a、8b、8c:回り可動把持体、
9:隙間、
10:把持体保持部、
11:弾性受部材、
15:ピン通し孔、
16:中空体本体、
17:胴部、
18:指掛部、
19:指当たり部、
20:キャップ篏合部、
21:篏合凹部、
22:誘い込み面、
23:ピン通し孔、
24:篏合凸部、
26:上壁本体、
30:保持部材本体、
31a、31b、31c:回り可動把持体入り部、
32a、32b、32c:規制部、
35:中空体、
36:上壁部、
37:下壁部、
38:底キャップ篏合部、
39:篏合凹部、
40:篏合凸部、
41:誘い込み面、
42:身飾品用ピンキャッチ、
45:中空体、
46:身飾品用ピンキャッチ、
49:シリコン保護部材、
50:身飾品用ピンキャッチ、
51:弾性受部材、
52a、52b、52c:回り可動把持体入り部、
60a、60b:回り可動把持体、
61:把持体保持部、
62:弾性受部材、
63a、63b:滑り部材、
64:ン付き身飾品用ピンキャッチ、
65a、65b、65c、65d:規制部、
66:隙間、
67:湾曲凹部、
75a、75b、75c:規制部、
76:中空体、
77:弾性受部、
78:身飾品用ピンキャッチ。

[請求項1記載の発明]
ピンを対向形態又は環状形態で把持する複数個の回り可動把持体と、
前記ピンによって外側に移動された前記複数個の前記回り可動把持体に押し戻し付勢力を与える、前記複数個の前記回り可動把持体を前記対向形態又は前記環状形態で保持する把持体保持部を有する弾性部材からなる弾性受部材と、を備えてなるともに、
前記ピンの前記回り可動把持体に当接しての該ピンの移動動作の作用によって該回り可動把持体が回り可動する形態であり、
前記回り可動把持体は、前記回り可動が実現される接触形態ないし当接形態で前記把持体保持部に保持されたことを特徴とする身飾品用ピンキャッチである。
[請求項2記載の発明]
側壁を有する中空体と、
前記中空体と一体成型で設けられた又は該中空体とは別体部材かなる、前記中空体の上壁を形成する上壁部と、
前記中空体と一体成型で設けられた又は該中空体とは別体部材かなる、前記中空体の下壁を形成する下壁部と、
前記上壁部と前記下壁部の間で前記側壁の前記中空体の内側に形成された収納部と、
前記下壁部に貫通形態で設けられた、ピンを挿入するピン挿入孔と、
前記収納部に対向形態又は環状形態で配置された、前記ピンを把持する複数個の回り可動把持体と、
前記ピンによって外側に移動された前記複数個の前記回り可動把持体に押し戻し付勢力を与える、前記複数個の前記回り可動把持体を前記対向形態又は前記環状形態で保持する把持体保持部を有する、前記収納部に収納された弾性部材と、を備えるとともに、
前記ピンの前記回り可動把持体に当接しての該ピンの移動動作の作用によって該回り可動把持体が回り可動する形態であり、
前記回り可動把持体は、前記回り可動が実現される接触形態ないし当接形態で前記把持体保持部に保持され、
前記中空体、前記上壁部及び前記下壁部は、前記ピンの前記移動動作による前記回り可動把持体の外側への前記移動動作による前記弾性受部材の反発力の増大によっても殆ど変形しない硬質部材であることを特徴とする身飾品用ピンキャッチである。
[請求項3記載の発明]
前記弾性受部材の外側壁面と前記中空体の内側壁面とは密着状態ないし当接状態であり、前記弾性受部材の上面と前記上壁部の下面とは密着状態ないし当接状態であり、前記弾性受部材の下面と前記下壁部の上面とは密着状態ないし当接状態であり、
前記上壁部は前記中空体とは別体であり、
前記下壁部は、前記中空体と一体成型で設けられたものであり、
前記上壁部は前記中空体に嵌め殺し形態、接着形態、融着形態又は溶着形態で取り付けられたものであることを特徴とする請求項2記載の身飾品用ピンキャッチである。
[請求項4記載の発明]
前記回り可動把持体と回り可動把持体の間に、前記回り可動把持体が横移動するのを規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の身飾品用ピンキャッチである。
[請求項5記載の発明]
前記回り可動把持体の前記把持体保持部へのセットは、前記把持体保持部の外から入れ込む入れ込み形態ないし嵌め込み形態であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の身飾品用ピンキャッチである。
[請求項6記載の発明]
前記複数の回り可動把持体が環状形態に配置された3個の円球体であり、
前記把持体保持部の壁面は略垂直面ないし傾斜角度10度以内の略直線傾斜面であり、
前記円球体と前記把持体保持部の接触部位が、前記円球体の側面の最大径部位の近傍面のみであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の身飾品用ピンキャッチである。
ピンの回り可動把持体に当接しかつ弾性受部材の弾性力に抗して該回り可動把持体を外側に移動させる該ピンの移動動作の作用によって該回り可動把持体が回り可動する形態を実現するという作用効果を奏するものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様な効果を奏するとともに、中空体、上壁部及び下壁部が、前記ピンの移動動作による回り可動把持体の外側への移動による弾性受部材の反発力の増大による変形は殆ど生じない硬質部材であるので、前記反発力が増大しても弾性受部材は外形が膨張変化させないで該弾性受部材内部の反発付勢力を強める形態を実現しており、これにより、小体積の弾性受部材を可能とし、ピンキャッチの小型化、軽量化、材料量の少量化、低コスト化を実現するという作用効果を奏する。
また、回り可動把持体の不必要な移動を効果的に規制可能にできるという作用効果を奏する。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、回り可動把持体横移動(平面図において)を規制する規制部が設けられているので、該回り可動把持体が外側移動のみに規制され複数の回り可動把持体のピンの把持位置の安定化と、ピン押し動作による外側への移動動作をブレの少ない安定したものにするという作用効果を奏する。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、弾性受部材に回り可動把持体を後で入れ込む形態であるので、回り可動把持体と弾性受部材の接触摩擦抵抗を大幅に軽減する形態を実現し、この接触抵抗軽減によって、ピンの回り可動把持体に当接しかつ弾性受部材の弾性力に抗して該回り可動把持体を外側に移動させる該ピンの移動動作の作用によって該回り可動把持体が回り可動する形態を実現するという作用効果を奏するものである。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、複数の回り可動把持体が環状形態に配置された3個の円球体であり、把持体保持部の壁面は略垂直面ないし傾斜角度10度以内の略直線傾斜面であることで、弾性受部材の円球体の接触部位が、円球体の側面の最大径部位の近傍面のみとなるものであり、それは接触面積が極めて少ない形態を実現するものであり、よって接触摩擦抵抗の少ない保持形態を実現し、よって円球体が回り可動しやすい構造を実現しているという作用効果を奏する。
た、円球体が横移動(平面図において)しないようにする規制部が円球体と円球体の間に形成されているので、この規制部による円球体の平面図における横移動規制によって、複数の円球体のそれぞれの最内側部位が同じ挟持位置でピンを挟持する状態が確保され、これによってそれぞれの円球体のピン6への均一な付勢当たり、ピン挿入操作時の円球体の回り可動が常に起こる形態が実現されるという作用効果を奏する。

Claims (6)

  1. 周溝を有するピンを対向形態又は環状形態で把持する複数個の回り可動把持体と、
    前記ピンによって外側に移動された前記回り可動把持体に押し戻し付勢力を与える、前記回り可動把持体を後で入れ込む形態の弾性部材からなる弾性受部材と、を備えてなるともに、
    前記ピンの前記回り可動把持体に当接しての該ピンの移動動作の作用によって該回り可動把持体が回り可動する形態であることを特徴とする身飾品用ピンキャッチ。
  2. 側壁を有する中空体と、
    前記中空体と一体成型で設けられた又は該中空体とは別体部材かなる、前記中空体の上壁を形成する上壁部と、
    前記中空体と一体成型で設けられた又は該中空体とは別体部材かなる、前記中空体の下壁を形成する下壁部と、
    前記上壁部と前記下壁部の間で前記側壁の前記中空体の内側に形成された収納部と、
    前記下壁部に貫通形態で設けられた、周溝を有するピンを挿入するピン挿入孔と、
    前記収納部に対向形態又は環状形態で配置された、前記ピンを把持する複数個の回り可動把持体と、
    前記収納部に収納された、前記ピンによって外側に移動された前記回り可動把持体に押し戻し付勢力を与える、前記回り可動把持体を後で入れ込む形態の弾性部材からなる弾性受部材と、を備えるとともに、
    前記ピンの前記回り可動把持体に当接しての該ピンの移動動作の作用によって該回り可動把持体が回り可動する形態であり、
    前記中空体、前記上壁部及び前記下壁部は、前記ピンの前記移動動作による前記回り可動把持体の外側への前記移動動作による前記弾性受部材の反発力の増大によっても殆ど変形しない硬質部材であり、
    前記弾性受部材の外側壁面と前記中空体の内側壁面とは密着状態ないし当接状態であり、前記弾性受部材の上面と前記上壁部の下面とは密着状態ないし当接状態であり、前記弾性受部材の下面と前記下壁部の上面とは密着状態ないし当接状態であり、
    以上のように構成されたことを特徴とする身飾品用ピンキャッチ。
  3. 前記上壁部は前記中空体とは別体であり、
    前記下壁部は、前記中空体と一体成型で設けられたものであり、
    前記上壁部は前記中空体に嵌め殺し形態、接着形態、融着形態又は溶着形態で取り付けられたものであり、
    以上のように構成されたことを特徴とする請求項2記載の身飾品用ピンキャッチ。
  4. 前記回り可動把持体が横移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の身飾品用ピンキャッチ。
  5. 弾性受部材が、硬度が30°〜90°のシリコンゴム製部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の身飾品用ピンキャッチ。
  6. 前記複数の回り可動把持体が環状形態に配置された3個の円球体であり、
    前記弾性受部材には、前記3個の円球体を前記環状に配置した形態で保持する把持体保持部が設けられ、
    前記把持体保持部の壁面は略垂直面ないし傾斜角度10度以内の略直線傾斜面であり、
    前記把持体保持部における前記円球体と円球体の間の部位は前記規制部であり、
    前記円球体と前記把持体保持部の接触部位が、前記円球体の側面の最大径部位の近傍面のみであり、
    前記3個の円球体の前記把持体保持部へのセットは、前記把持体保持部の外から入れ込む入れ込み形態であり、
    以上のように構成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の身飾品用ピンキャッチ。


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