JP2021102514A - コンベヤチェン - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラの摩耗の状態を容易に確認することができ、それにより点検作業の効率を向上させることができるコンベヤチェンを提供する。【解決手段】複数のリンク14,16が連結されることにより形成されるチェン12において、リンク14,16は、一対のリンクプレート14a,16aと、一対のリンクプレート14a,16aの長さ方向の両端部同士を連結するように設けられた2つのブシュ14b又はピン16bと、ブシュ14bを回転軸としてその軸線回りに回転可能な円筒状のローラ18を備え、リンクプレート14a,16aの長さ方向の両端部に、リンクプレート14a,16aの上辺がブシュ14b又はピン16bの中心軸へ向かって凹むような切欠部14c,16cが設けられ、ローラ18の外径が、ブシュ14b又はピン16bの中心軸から切欠部14c,16cまでの高さ寸法より大きく形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、チェンを用いて様々な物を搬送するコンベヤチェンに関するものである。
複数の構成要素を機械的に連結して線状又は無端状のチェンを形成し、そのチェンを用いて様々な物を搬送するコンベヤチェンは、産業界における様々な分野の様々な設備や装置に広く用いられていた(特許文献1参照)。
図12ないし図14は、そのような従来のコンベヤチェンのうち、製鉄所における鉄鋼スラグのような、特に重量の大きな物を搬送するために用いられるコンベヤチェンについて説明するために参照する図である。
図12に示すように、従来のコンベヤチェン2は、複数のリンク(ブシュリンク4及びピンリンク6)を備え、これらのブシュリンク4とピンリンク6が交互に連結されることによって、線状又は無端状に形成されていた。
ブシュリンク4は、図12及び図13(b)に示すように、それぞれが細長い板状に形成され、それぞれの板面が所定の間隔をおいて互いに対向するように略平行に配置された一対のリンクプレート4aと、これらのリンクプレート4aの対向する板面の長さ方向の両端部同士を連結するように設けられた円筒状の2つのブシュ4bを備えていた。
これらのリンクプレート4aは、重量の大きな物を搬送するための十分な強度を確保するため、高さ方向(図12(b)中上下方向)の寸法が大きく形成されていた。
すなわち、図12(b)に示すように、リンクプレート4aは、リンクプレート4aの下辺部からブシュ4bの中心軸までの高さ寸法H1よりも、ブシュ4bの中心軸からリンクプレート4aの上辺部までの高さ寸法H2が大きくなるように形成されていた。
そして、円筒状のローラ8が、2つのブシュ4bのそれぞれを回転軸として、その軸線回りに回転することができるように設けられていた。
このローラ8の外径Rは、図13(a)に示すように、リンクプレート4aの下辺部からブシュ4bの中心軸までの高さ寸法H1よりも大きく形成されており、それにより、ローラ8の外周面の図中下側の部分が、リンクプレート4aの下辺部より下方に位置するように構成されていた。
一方、ピンリンク6は、図12及び図13(b)に示すように、それぞれがブシュリンク4のリンクプレート4aと略同一の形状及び大きさの細長い板状に形成され、それぞれの板面が所定の間隔をおいて互いに対向するように略平行に配置された一対のリンクプレート6aと、これらのリンクプレート6aの対向する板面の長さ方向の両端部同士を連結するように設けられた丸棒状の2つのピン6bを備えていた。
そして、これらのリンク(ブシュリンク4及びピンリンク6)の一対のリンクプレートの上辺部には、対向する一対のリンクプレートの間の隙間を閉塞してその上に搬送する物を載せることができるように、トッププレート10が設けられていた。
このトッププレート10は、図12(a)及び(b)に示すように、そのリンク(ブシュリンク4又はピンリンク6)の一対のリンクプレートの上辺部に架け渡されるように配置されて、それぞれの上辺部に固定された板状の下板部10aと、下板部10aの上面に形成された複数の脚部10bと、脚部10bの上端部に、下板部10aと略平行に設けられた板状の上板部10cを備えていた。
そして、上板部10cは、図12(a)に示すように、下板部10aと略同一の形状及び大きさに形成され、図12(b)に示すように、脚部10bによって下板部10aの上面より上方に所定の間隔をおいて離れて配置されると共に、下板部10aに対して図中右側にずれて配置されていた。
このようなブシュリンク4とピンリンク6が、図13(b)に示すように、ピンリンク6の一対のリンクプレート6aの間にブシュリンク4が挟まれるように配置されて、ブシュリンク4のブシュ4bの中心孔にピンリンク6のピン6bの長さ途中部が緩く挿通されることにより、ピン6bを回転軸としてその軸線回りに互いに回動することができるように連結されていた。
そして、1つのピンリンク6に設けられた2つのピン6bが、2つの別個のブシュリンク4のブシュ4bにそれぞれ挿通されることにより、2つのブシュリンク4が1つのピンリンク6によって連結され、これを繰り返すことにより、線状又は無端状のコンベヤチェン2が形成されるようになっていた。
そして、このようにして形成されたコンベヤチェン2が、コンベヤチェン2の長さ途中の複数の位置において、歯車状に形成された複数のスプロケットホイール(図示せず)の外周部に巻き掛けられると共に、それらのスプロケットホイールの間に位置するコンベヤチェン2の長さ部分が、図12(b)に示すように、レール1の上にその長さ方向(図中左右方向)に沿って載置されるようになっていた。
そして、スプロケットホイールが駆動することにより、コンベヤチェン2がレール1の上をその長さ方向に沿って移動し、それにより、トッププレート10の上に載置された物がレール1の上をその長さ方向に沿って搬送されるようになっていた。
このとき、図13(a)に示すように、ローラ8の外周面がレール1と接触して、ローラ8がブシュ4bの軸線回りに回転することにより、コンベヤチェン2とレール1の間の摩擦抵抗が低減され、コンベヤチェン2がスムーズに移動できるようになっていた。
実願昭56−135188号(実開昭58−41712号)のマイクロフィルム
しかしながら、上述したような従来のコンベヤチェン2では、ローラの摩耗の状態が確認しにくいという問題があった。
すなわち、従来のコンベヤチェン2のような、複数の構成要素が機械的に連結されて形成されるチェンは、その動作中に構成要素の各部に摩擦が生じるため、長期間使用しているうちに、上記摩擦によって構成要素の各部が摩耗し、それが原因となって、チェンの正常な動作の妨げとなることがあった。
例えば、図12及び図13に示すような従来のコンベヤチェン2においては、ブシュリンク4のブシュ4bに設けられたローラ8は、長期間使用しているうちに、ローラ8の中心孔8aの内周面がブシュ4bの外周面と接触することによって、中心孔8aの内径が拡大するように摩耗することがあった。
そして、そのことにより、図14に示すように、ローラ8の中心軸がブシュ4bの中心軸に対して図中上方に偏心したような状態になって、ローラ8の外周面の一部分だけが集中的に摩耗してしまい、それにより、ローラ8がスムーズに回転できなくなって、コンベヤチェン2のスムーズな移動の妨げとなるおそれがあった。
そして、ローラ8の中心孔8aの内周面の摩耗が進行すると、最終的にブシュリンク4のリンクプレート4aがレール1に接触してしまい、それにより、コンベヤチェン2にかかる張力が増大して、リンクの伸びやチェンの破断を引き起こすおそれがあった。
そのため、チェンを長期間使用する場合は、定期的に点検を実施してローラの摩耗の状態を確認し、必要に応じて部品の交換を行う必要があった。
その一方で、コンベヤチェン2は、図12(b)に示すように、それぞれのリンク(ブシュリンク4及びピンリンク6)のリンクプレートの高さ方向の寸法が大きく形成され、それぞれのリンクプレートの上辺部にトッププレート10が設けられているため、ローラ8の摩耗の状態を、チェンの上方や水平方向(図の紙面に垂直方向)の両側から目視により確認することが非常に難しかった(図13(a)参照)。
そのため、従来は、駆動中の音や振動によってチェンの動作の異常の有無を判断したり、或いは、点検の際にチェンをスプロケットから外して摩耗の状態を確認したりしていたため、非常に手間がかかり、点検作業の効率も悪かった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、ローラの摩耗の状態を容易に確認することができ、それにより点検作業の効率を向上させることができるコンベヤチェンを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明のコンベヤチェンは、
複数のリンクが連結されることにより形成されるチェンにおいて、
前記リンクは、一対のリンクプレートと、前記一対のリンクプレートの長さ方向の両端部同士を連結するように設けられた2つのブシュ又はピンと、前記ブシュを回転軸としてその軸線回りに回転可能な円筒状のローラを備え、
前記リンクプレートの長さ方向の両端部に、前記リンクプレートの上辺が前記ブシュ又は前記ピンの中心軸へ向かって凹むような切欠部が設けられ、
前記ローラの外径が、前記ブシュ又は前記ピンの中心軸から前記切欠部までの高さ寸法より大きく形成される
ことを特徴とするものである。
また、本発明のコンベヤチェンは、
前記ローラの中心軸の軸線方向の端面に目印部が設けられ、
前記ローラの中心軸から前記目印部までの距離が、前記ブシュ又は前記ピンの中心軸から前記切欠部までの高さ寸法より小さく形成される
ことを特徴とするものである。
また、本発明のコンベヤチェンは、
前記目印部は、前記ローラの中心軸を中心とする円環状に設けられた
ことを特徴とするものである。
また、本発明のコンベヤチェンは、
前記目印部は、前記ローラの前記端面から突出するように形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明のコンベヤチェンは、
前記目印部は、前記ローラの前記端面から凹むように形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明のコンベヤチェンは、
前記目印部は、前記ローラの前記端面に印刷又は染色することにより形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明のコンベヤチェンは、
前記目印部は、前記ローラの半径方向に所定の幅を有し、その幅方向の途中の位置で複数の領域に分割されて形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明のコンベヤチェンは、
前記切欠部の側面部に目印部が設けられた
ことを特徴とするものである。
また、本発明のコンベヤチェンは、
前記リンクプレートは、
前記ブシュ又は前記ピンの中心軸から前記リンクプレートの上辺部までの高さ寸法が、前記リンクプレートの下辺部から前記ブシュ又は前記ピンの中心軸までの高さ寸法より大きく形成され、
前記ブシュ又は前記ピンの中心軸から前記切欠部までの高さ寸法は、前記リンクプレートの下辺部から前記ブシュ又は前記ピンの中心軸までの高さ寸法と略同一に形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明のコンベヤチェンは、
前記複数のリンクは複数のブシュリンクと複数のピンリンクを備え、
前記チェンは、前記ブシュリンクと前記ピンリンクが交互に連結されることにより形成される
ことを特徴とするものである。
このような本発明のコンベヤチェンによれば、
複数のリンクが連結されることにより形成されるチェンにおいて、
前記リンクは、一対のリンクプレートと、前記一対のリンクプレートの長さ方向の両端部同士を連結するように設けられた2つのブシュ又はピンと、前記ブシュを回転軸としてその軸線回りに回転可能な円筒状のローラを備え、
前記リンクプレートの長さ方向の両端部に、前記リンクプレートの上辺が前記ブシュ又は前記ピンの中心軸へ向かって凹むような切欠部が設けられ、
前記ローラの外径が、前記ブシュ又は前記ピンの中心軸から前記切欠部までの高さ寸法より大きく形成されることにより、
ローラの摩耗の状態を容易に確認することができ、それにより点検作業の効率を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12を示す図であって、図1(a)はその平面図であり、図1(b)はその側面図である。 図1に示すコンベヤチェン12を形成するリンク(ブシュリンク14)の一部を拡大して示す図であって、図2(a)はその拡大側面図であり、図2(b)は図2(a)におけるA−A線矢視拡大断面図である。 コンベヤチェン12のブシュリンク14のブシュ14bに設けられたローラ18を示す図であって、図3(a)はその側面図であり、図3(b)は図3(a)におけるB−B線矢視断面図である。 コンベヤチェン12のブシュリンク14とピンリンク16の連結部を拡大して示す図であって、図4(a)はその拡大側面図であり、図4(b)は図4(a)におけるC−C線矢視断面図である。 ローラ18の中心孔18aが摩耗した状態のコンベヤチェン12のブシュリンク14とピンリンク16の連結部を拡大して示す拡大側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るコンベヤチェン32を形成するリンク(ブシュリンク14)の一部を拡大して示す図であって、図6(a)はその拡大側面図であり、図6(b)は図6(a)におけるD−D線矢視断面図である。 図6に示すコンベヤチェン32のブシュリンク14のブシュ14bに設けられたローラ38を示す図であって、図7(a)はその側面図であり、図7(b)は図7(a)におけるE−E線矢視断面図である。 コンベヤチェン32のブシュリンク14とピンリンク16の連結部を拡大して示す図であって、図8(a)はその拡大側面図であり、図8(b)はローラ38の中心孔38aが摩耗した状態の連結部の拡大側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るコンベヤチェン42のブシュリンク14のブシュ14bに設けられたローラ48を示す図であって、図9(a)はその側面図であり、図9(b)は図9(a)におけるF−F線矢視断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るコンベヤチェン52のブシュリンク54とピンリンク56の連結部を拡大して示す拡大側面図である。 ローラ58の中心孔58aが摩耗した状態のコンベヤチェン52のブシュリンク54とピンリンク56の連結部を拡大して示す拡大側面図である。 従来のコンベヤチェン2を示す図であって、図12(a)はその平面図であり、図12(b)はその側面図である。 図9に示すコンベヤチェン2のブシュリンク4とピンリンク6の連結部を拡大して示す図であって、図13(a)はその拡大側面図であり、図13(b)は図13(a)におけるG−G線矢視断面図である。 ローラ8の中心孔8aが摩耗した状態のコンベヤチェン2のブシュリンク4とピンリンク6の連結部を拡大して示す拡大側面図である。
以下、本発明に係るコンベヤチェンを実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1ないし図5は、本発明の第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12について説明するために参照する図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るコンベヤチェン12は、複数のリンク(ブシュリンク14及びピンリンク16)を備え、これらのブシュリンク14とピンリンク16が交互に連結されることによって、線状又は無端状に形成されている。
ブシュリンク14は、図1及び図2に示すように、それぞれが細長い板状に形成され、それぞれの板面が所定の間隔をおいて互いに対向するように略平行に配置された一対のリンクプレート14aと、これらのリンクプレート14aの対向する板面の長さ方向の両端部同士を連結するように設けられた円筒状の2つのブシュ14bを備えている。
これらのリンクプレート14aは、重量の大きな物を搬送するための十分な強度を確保するため、高さ方向(図1(b)中上下方向)の寸法が大きく形成されている。
すなわち、図1(b)に示すように、リンクプレート14aは、リンクプレート14aの高さ方向の下端部にリンクプレート14aの長さ方向(図中左右方向)に沿って形成されるリンクプレート14aの下辺部からブシュ14bの中心軸までの高さ寸法H1よりも、ブシュ14bの中心軸からリンクプレート14aの高さ方向の上端部にリンクプレート14aの長さ方向に沿って形成されるリンクプレート14aの上辺部までの高さ寸法H2が大きくなるように形成されている。
そして、リンクプレート14aの上辺部の長さ方向の両端部には、リンクプレート14aの上辺がリンクプレート14aの両端部に設けられたブシュ14bの中心軸へ向かって凹むような切欠部14cが設けられており、それにより、リンクプレート14aの長さ方向の両端部の高さ方向の寸法が、リンクプレート14aの長さ方向の中央部と比べて小さく形成されている。
すなわち、図2(a)に示すように、リンクプレート14aは、リンクプレート14aの上辺部の長さ方向(図中左右方向)の両端部に切欠部14cが設けられることにより、ブシュ14bの中心軸からリンクプレート14aの上辺部に設けられた切欠部14cまでの高さ寸法H3が、ブシュ14bの中心軸からリンクプレート14aの上辺部までの高さ寸法H2よりも小さく、リンクプレート14aの下辺部からブシュ14bの中心軸までの高さ寸法H1と略同一になるように形成されている。
そして、図1(b)に示すように、円筒状のローラ18が、2つのブシュ14bのそれぞれを回転軸として、その軸線回りに回転することができるように設けられている。
このローラ18は、図2(b)に示すように、中心孔18aの内径がブシュ14bの外径よりわずかに大きく、かつ中心軸の軸線方向(図中上下方向)の寸法が一対のリンクプレート14aの内幅より小さな円筒状に形成されている。
そして、図3(a)に示すように、ローラ18の中心軸の軸線方向(図の紙面に垂直方向)の両端部にそれぞれ形成されたローラ18の端面には、ローラ18の中心軸を中心とする円環状の目印部22が、図3(b)に示すように、それぞれの端面から中心軸の軸線方向(図中左右方向)の外側に向けて突出するように設けられている。
このようなローラ18が、その中心孔18aにブシュ14bの長さ部分が緩く挿通されるように配置されることにより、そのブシュ14bを回転軸として、その軸線回りに回転することができるように設けられている。
このとき、図2(a)に示すように、ローラ18の外径Rは、リンクプレート14aの下辺部からブシュ14bの中心軸までの高さ寸法H1や、ブシュ14bの中心軸からリンクプレート14aの上辺部に設けられた切欠部14cまでの高さ寸法H3よりも大きく形成されており、それにより、ローラ18の外周面の図中下側の部分が、リンクプレート14aの下辺部より下方に位置すると共に、ローラ18の外周面の図中上側の部分が、リンクプレート14aの切欠部14cより上方に位置するように構成されている。
また、ローラ18の端面に設けられた目印部22の半径、すなわち、ローラ18の中心軸から目印部22までの距離Dは、ブシュ14bの中心軸からリンクプレート14aの上辺部に設けられた切欠部14cまでの高さ寸法H3よりも小さく形成されている。
一方、ピンリンク16は、図1及び図4(b)に示すように、それぞれが細長い板状に形成され、それぞれの板面が所定の間隔をおいて互いに対向するように略平行に配置された一対のリンクプレート16aと、これらのリンクプレート16aの対向する板面の長さ方向の両端部同士を連結するように設けられた丸棒状の2つのピン16bを備えている。
そして、これらのリンクプレート16aは、それぞれがブシュリンク14のリンクプレート14aと略同一の形状及び大きさに形成されている。
すなわち、リンクプレート16aは、高さ方向(図1(b)中上下方向)の寸法が大きく形成されると共に、リンクプレート16aの上辺部の長さ方向(図1(b)中左右方向)の両端部に、リンクプレート16aの上辺がリンクプレート16aの両端部に設けられたピン16bの中心軸へ向かって凹むような切欠部16cが設けられている。
そして、これらのリンク(ブシュリンク14及びピンリンク16)の一対のリンクプレートの上辺部には、対向する一対のリンクプレートの間の隙間を閉塞してその上に搬送する物を載せることができるように、トッププレート20が設けられている。
このトッププレート20は、図1(a)及び(b)に示すように、そのリンク(ブシュリンク14又はピンリンク16)の一対のリンクプレートの上辺部に架け渡されるように配置されて、それぞれの上辺部に固定された板状の下板部20aと、下板部20aの上面に形成された複数の脚部20bと、脚部20bの上端部に、下板部20aと略平行に設けられた板状の上板部20cを備えている。
下板部20aは、図1(a)に示すように、図の紙面に垂直方向に所定の厚さ寸法を有する略長方形の板状に形成され、その幅方向(図中上下方向)の寸法が、ピンリンク16の一対のリンクプレート16aの外幅より大きく形成され、その長さ方向(図中左右方向)の寸法が、図1(b)に示すように、ピンリンク16の2つのピン16b(又はブシュリンク14の2つのブシュ14b)の中心軸の間隔よりわずかに小さく形成されている。
そして、上板部20cは、図1(a)に示すように、下板部20aと略同一の形状及び大きさに形成され、図1(b)に示すように、脚部20bによって下板部20aの上面より上方に所定の間隔をおいて離れて配置されると共に、そのチェンの長さ方向の一方(図中右側)の先端部が、下板部20aの上記一方側(図中右側)の先端部より図中右側に位置するように、下板部20aに対して上記一方側(図中右側)にずれて配置されている。
このようなブシュリンク14とピンリンク16が、図4(b)に示すように、ピンリンク16の一対のリンクプレート16aの間にブシュリンク14が挟まれるように配置されて、ブシュリンク14のブシュ14bの中心孔にピンリンク16のピン16bの長さ途中部が緩く挿通されることにより、ピン16bを回転軸としてその軸線回りに互いに回動することができるように連結されている。
そして、1つのピンリンク16に設けられた2つのピン16bが、2つの別個のブシュリンク14のブシュ14bにそれぞれ挿通されることにより、2つのブシュリンク14が1つのピンリンク16によって連結され、これを繰り返すことにより、線状又は無端状のコンベヤチェン12が形成されるようになっている。
そして、このようにして形成されたコンベヤチェン12が、コンベヤチェン12の長さ途中の複数の位置において、歯車状に形成された複数のスプロケットホイール(図示せず)の外周部に巻き掛けられると共に、図1(b)に示すように、それらのスプロケットホイールの間に位置するコンベヤチェン12の長さ部分が、レール1の上にその長さ方向(図中左右方向)に沿って載置されるようになっている。
そして、スプロケットホイールが駆動することにより、コンベヤチェン12がレール1の上をその長さ方向に沿って移動し、それにより、トッププレート20の上に載置された物がレール1の上をその長さ方向に沿って搬送されるようになっている。
このような本実施の形態に係るコンベヤチェン12によれば、ローラの摩耗の状態を容易に確認することができる。
すなわち、図2(a)に示すように、コンベヤチェン12は、ローラ18の外径Rが、ブシュ14bの中心軸(又はピン16bの中心軸)からリンクプレート14aの切欠部14c(又はリンクプレート16aの切欠部16c)までの高さ寸法H3より小さく形成されているため、ローラ18の軸線方向の両端面の図中上側の部分を、コンベヤチェン12の水平方向(図の紙面に垂直方向)の両側から視認することができる。
そして、ローラ18の中心軸から目印部22までの距離Dが、ブシュ14bの中心軸からリンクプレート14aの切欠部14cまでの高さ寸法H3より小さく形成されているため、通常は、図4(a)に示すように、コンベヤチェン12を水平方向(図の紙面に垂直方向)の両側から見たときに、目印部22を視認することができないようになっている。
そして、コンベヤチェン12を長期間使用しているうちに、ローラ18の中心孔18aの内周面がブシュ14bの外周面と接触することによって、中心孔18aの内径が拡大するように摩耗し、それにより、ローラ18の中心軸がブシュ14bの中心軸に対して図中上方に徐々に移動する。
そして、図5に示すように、ローラ18の中心孔18aの摩耗が進行して、中心孔18aの内径が所定の値を超えると、ローラ18の端面に設けられた目印部22が、ブシュリンク14やピンリンク16の切欠部14c,16cより図中上側に位置するようになって、コンベヤチェン12の水平方向の両側から視認することができるようになる。
このように、ローラ18の中心孔18aの摩耗の状態を目視によって容易に確認することができるようになっているため、ローラ18の端面の適切な位置に目印部22を形成することにより、部品の交換を行うかどうかを瞬時に判断することができ、点検作業の効率を大幅に向上させることができる。
このように、本実施の形態に係るコンベヤチェン12を用いることにより、ローラの摩耗の状態を容易に確認することができ、それにより点検作業の効率を向上させることができる。
図6ないし図8は、本発明の第2の実施の形態に係るコンベヤチェン32について説明するために参照する図である。なお、図1ないし図5に示す前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12と同様の部分には、原則として同じ符号を付し、重複する説明は原則として省略するものとする。
本実施の形態に係るコンベヤチェン32は、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12における、ブシュリンク14のブシュ14bに設けられたローラ18に代わって、図7に示すようなローラ38が設けられている点において、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12とはその構成が異なるものである。
このローラ38は、図6(b)に示すように、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12のローラ18と同様に、中心孔38aの内径がブシュ14bの外径よりわずかに大きく、かつ中心軸の軸線方向(図中上下方向)の寸法が一対のリンクプレート14aの内幅より小さな円筒状に形成されている。
そして、図7(a)に示すように、ローラ38の中心軸の軸線方向(図の紙面に垂直方向)の両端部にそれぞれ形成されたローラ38の端面には、ローラ38の中心軸を中心とする円環状の目印部34が、塗料や顔料等を用いてローラ38の端面に印刷や染色されることにより形成されている。
この目印部34は、ローラ38の半径方向に所定の幅寸法を有し、その幅方向の途中の位置で2つの領域に分割されて形成されており、ローラ38の半径方向の内側(中心軸側)に第1領域34a、半径方向の外側(外周部側)に第2領域34bがそれぞれ円環状に形成されている。
そして、図6(a)に示すように、目印部34の第1領域34aの半径、すなわち、ローラ38の中心軸から第1領域34aまでの距離D1は、ブシュ14bの中心軸からリンクプレート14aの上辺部に設けられた切欠部14cまでの高さ寸法H3よりも小さく形成されている。
このようなローラ38が、図6(b)に示すように、その中心孔38aにブシュ14bの長さ部分が緩く挿通されるように配置されることにより、そのブシュ14bを回転軸として、その軸線回りに回転することができるように設けられている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12と同様であるため、このようなコンベヤチェン32であっても、ローラの摩耗の状態を容易に確認することができ、それにより点検作業の効率を向上させることができる。
また、目印部34がその幅方向に複数の領域に分けて形成されることにより、コンベヤチェン32の水平方向の両側から視認することができる目印部34の領域の違いによって、ローラの摩耗の状態を段階的に把握することができる。
すなわち、図6(a)に示すように、本実施の形態に係るコンベヤチェン32は、ローラ38の中心軸から目印部34の第1領域34aまでの距離D1が、ブシュ14bの中心軸からリンクプレート14aの切欠部14cまでの高さ寸法H3より小さく形成されているため、図8(a)に示すように、コンベヤチェン32を水平方向(図の紙面に垂直方向)の両側から見たときに、目印部34の第1領域34aを視認することができず、第2領域34bのみを視認することができるようになっている。
そして、コンベヤチェン32を長期間使用しているうちに、ローラ38の中心孔38aの内周面がブシュ14bの外周面と接触することによって、中心孔38aの内径が拡大するように摩耗し、それにより、ローラ38の中心軸がブシュ14bの中心軸に対して上方に徐々に移動する。
そして、ローラ38の中心孔38aの内径が所定の値を超えると、図8(b)に示すように、目印部34の第1領域34aが、ブシュリンク14やピンリンク16の切欠部14c,16cより図中上側に位置するようになって、コンベヤチェン32の水平方向の両側から視認することができるようになる。
このようにして、ローラの摩耗の状態を段階的に把握することが容易にできるようになるため、目印部34の第1領域34a及び第2領域34bを適切な位置に適切な大きさで形成することにより、例えば、第2領域34bのみが視認できる状態(図8(a)参照)ならば部品の交換は行わず、第1領域34aが視認できる状態(図8(b)参照)になったら部品の交換を行う、ということができ、点検作業の効率を一層向上させることができる。
さらに、目印部34は印刷等により形成されるため、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12のような立体形状の目印部22と比べて形成することが容易であり、チェンの製造コストを低減することができる。
図9は、本発明の第3の実施の形態に係るコンベヤチェン42について説明するために参照する図である。なお、図1ないし図5に示す前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12と同様の部分には、原則として同じ符号を付し、重複する説明は原則として省略するものとする。
本実施の形態に係るコンベヤチェン42は、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12における、ブシュリンク14のブシュ14bに設けられたローラ18に代わって、図9に示すようなローラ48が設けられている点において、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12とはその構成が異なるものである。
このローラ48は、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12のローラ18と同様に、中心孔48aの内径がブシュ14bの外径よりわずかに大きく、かつ中心軸の軸線方向(図中上下方向)の寸法が一対のリンクプレート14aの内幅より小さな円筒状に形成されている。
そして、図9(a)に示すように、ローラ48の中心軸の軸線方向(図の紙面に垂直方向)の両端部にそれぞれ形成されたローラ48の端面には、ローラ48の中心軸を中心とする円環状の目印部44が、図9(b)に示すように、それぞれの端面から中心軸の軸線方向(図中左右方向)の内側に向けて凹むように設けられている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12と同様であるため、このようなコンベヤチェン42であっても、ローラの摩耗の状態を容易に確認することができ、それにより点検作業の効率を向上させることができる。
また、凹形状の目印部44は切削工具等により容易に形成することができるため、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12のような凸形状の目印部24を有するものと比べて、チェンの製造コストを低減することができる。
図10及び図11は、本発明の第4の実施の形態に係るコンベヤチェン52について説明するために参照する図である。なお、図1ないし図5に示す前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12と同様の部分には、原則として同じ符号を付し、重複する説明は原則として省略するものとする。
本実施の形態に係るコンベヤチェン52は、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12における、ブシュリンク14とピンリンク16に代わって、図10に示すようなブシュリンク54とピンリンク56を備えている点において、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12とはその構成が異なるものである。
そして、ブシュリンク54は、図10に示すように、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12のブシュリンク14における、それぞれのブシュ14bに設けられたローラ18に代わってローラ58が設けられている点において、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12のブシュリンク14とはその構成が異なるものである。
このローラ58は、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12のローラ18と同様に、中心孔58aの内径がブシュ14bの外径よりわずかに大きく、かつ中心軸の軸線方向の寸法が一対のリンクプレート14aの内幅より小さな円筒状に形成されると共に、ローラ58の中心軸の軸線方向の両端面が略平坦に形成されている。
一方、ピンリンク56は、図10に示すように、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12のピンリンク16における、リンクプレート16aに代わってリンクプレート56aを備える点において、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12のピンリンク16とはその構成が異なるものである。
このリンクプレート56aは、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12のピンリンク16のリンクプレート16aと同様に、細長い板状に形成され、その上辺部の長さ方向の両端部には、リンクプレート56aの上辺がリンクプレート56aの両端部に設けられたピン16bの中心軸へ向かって凹むような切欠部56cが設けられている。
そして、図10に示すように、切欠部56cの側面部、すなわちリンクプレート56aの上辺部の長さ方向(図中左右方向)の両端部から図中下方に向けて伸びる側面部には、その側面部から水平方向(図中右方向)に突出するように、2つの略三角形の目印部(第1目印部60a,第2目印部60b)が、高さ方向(図中上下方向)に所定の間隔をおいて上下に並んで設けられている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係るコンベヤチェン12と同様であるため、このようなコンベヤチェン52であっても、ローラの摩耗の状態を容易に確認することができ、それにより点検作業の効率を向上させることができる。
すなわち、図10に示すように、コンベヤチェン52は、ピン16bの中心軸(又はブシュ14bの中心軸)からリンクプレート56aの切欠部56c(又はリンクプレート14aの切欠部14c)までの高さ寸法H4が、ローラ58の外径Rより小さく形成されているため、ローラ58の外周面の図中上側の部分が、リンクプレート56aの切欠部56c(又はリンクプレート14aの切欠部14c)より上方に位置し、コンベヤチェン52の水平方向(図の紙面に垂直方向)の両側から視認することができる。
そして、コンベヤチェン52を水平方向から見たときに、通常は、図10に示すように、ローラ58の外周面の図中上側の部分の高さ位置が、2つの目印部のうちの下側の第1目印部60aと同じの高さ位置と一致するようになっているが、コンベヤチェン52を長期間使用しているうちにローラ58の中心孔58aの内周面が摩耗して中心孔58aの内径が大きくなると、図11に示すように、ローラ58の中心軸がピン16bの中心軸(又はブシュ14bの中心軸)に対して上方に移動し、ローラ58の外周面の図中上側の部分の高さ位置が、2つの目印部のうちの上側の第2目印部60aの高さ位置と一致するようになっている。
このように、ローラ58の中心孔58aの摩耗の状態を目視によって容易に確認することができるようになっているため、切欠部56cの側面部の適切な位置に目印部(第1目印部60a,第2目印部60b)を設けることにより、部品の交換を行うかどうかを瞬時に判断することができ、点検作業の効率を大幅に向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができる範囲内であれば、種々の変更が可能である。
例えば、前記第1及び第3の実施の形態に係るコンベヤチェン12,42においては、図3(b)及び図9(b)に示すように、目印部22,44は、ローラ18,48の端面に設けられた凸又は凹形状として形成されているが、コンベヤチェン12,42の水平方向の両側から視認することができるのであれば、目印部22,44はどのような形状であってもよい。
また、前記第1及び第3の実施の形態に係るコンベヤチェン12,42においては、図3(a)及び図9(a)に示すように、ローラ18,48の端面に円環状に形成された1つの凸又は凹形状が、目印部22,44として形成されているが、上記凸又は凹形状がローラ18,48の端面に同心円状に複数並んで配置されたような、目盛状の目印部22,44が形成されていてもよい。
また、前記第2の実施の形態に係るコンベヤチェン32においては、図7に示すように、目印部34は、その幅方向の中程の位置で2つの領域(第1領域34a及び第2領域34b)に分割されて形成されているが、目印部34は、1つの領域のみから形成されていてもよいし、3つ以上の領域に分割されて形成されていてもよい。
また、前記第1ないし第3の実施の形態に係るコンベヤチェン12,32,42においては、図3、図7及び図9に示すように、目印部22,34,44は、ローラ18,38,48の端面に連続した円環状に形成されているが、目印部22,34,44がローラ18,38,48の端面の上記円環状の位置に断続的又は部分的に形成されていてもよい。
また、前記第1ないし第3の実施の形態に係るコンベヤチェン12,32,42においては、図3、図7及び図9に示すように、目印部22,34,44は、ローラ18,38,48の中心軸の軸線方向の両端面にそれぞれ形成されているが、目印部22,34,44がローラ18,38,48の一方の端面にのみ形成されていてもよい。
また、前記第1ないし第3の実施の形態に係るコンベヤチェン12,32,42においては、図1に示すように、ブシュリンク14の2つのブシュ14bに設けられた2つのローラ18,38,48の両方に目印部22,34,44が形成されているが、目印部24,34,44は、上記2つのローラ18,38,48の片方にのみ形成されていてもよいし、コンベヤチェン12,32,42を形成する複数のブシュリンク14のうちの一部のブシュリンク14にのみ形成されていてもよい。
また、前記第4の実施の形態に係るコンベヤチェン52においては、図10に示すように、目印部(第1目印部60a,第2目印部60b)は、ピンリンク56のリンクプレート56aの切欠部56cの側面部に設けられた凸形状として形成されているが、コンベヤチェン52の水平方向の両側から視認することができるのであれば、目印部はどのような形状であってもよく、例えば、目印部が、切欠部56cの側面部から図中左方向に凹むような溝状(凹形状)に形成されていてもよいし、切欠部56cの側面部や図中手前側の板面に印刷や染色により形成されていてもよい。
また、前記第4の実施の形態に係るコンベヤチェン52においては、図10に示すように、目印部(第1目印部60a,第2目印部60b)は、ピンリンク56のリンクプレート56aと一体的に形成されていたが、目印部を別部材として形成し、後からリンクプレート56aに取り付けてもよい。
また、前記第4の実施の形態に係るコンベヤチェン52においては、図10に示すように、ピンリンク56のリンクプレート56aの切欠部56cの側面部に2つの目印部(第1目印部60a,第2目印部60b)が形成されていたが、形成される目印部の数が2つより多くてもよいし、少なくてもよい。
また、前記第4の実施の形態に係るコンベヤチェン52においては、図10に示すように、目印部(第1目印部60a,第2目印部60b)はピンリンク56のリンクプレート56aの切欠部56cの側面部に形成されていたが、目印部がブシュリンク54のリンクプレート14aの切欠部14cに形成されていてもよい。
また、前記第4の実施の形態に係るコンベヤチェン52においては、目印部(第1目印部60a,第2目印部60b)は、ピンリンク56の一対のリンクプレート56aの両方にそれぞれ形成されていてもよいし、一対のリンクプレート56aの一方にだけ形成されていてもよい。
また、前記第1ないし第4の実施の形態に係るコンベヤチェン12,32,42,52においては、図1に示すように、コンベヤチェン12,32,42,52は、ブシュリンク14,54とピンリンク16,56が交互に連結して形成されているが、コンベヤチェンが、一つのリンクの長さ方向の一方の端部にブシュが、他方の端部にピンがそれぞれ設けられ、そのリンクのブシュ側の外幅がピン側の内幅より小さく形成されたような、オフセット型のリンクが複数連結されて形成されるチェンであってもよい。
1 レール
2 コンベヤチェン
4 ブシュリンク
4a リンクプレート
4b ブシュ
6 ピンリンク
6a リンクプレート
6b ピン
8 ローラ
8a 中心孔
10 トッププレート
10a 下板部
10b 脚部
10c 上板部
12 コンベヤチェン
14 ブシュリンク
14a リンクプレート
14b ブシュ
14c 切欠部
16 ピンリンク
16a リンクプレート
16b ピン
16c 切欠部
18 ローラ
18a 中心孔
20 トッププレート
20a 下板部
20b 脚部
20c 上板部
22 目印部
32 コンベヤチェン
34 目印部
34a 第1領域
34b 第2領域
38 ローラ
38a 中心孔
42 コンベヤチェン
44 目印部
48 ローラ
48a 中心孔
52 コンベヤチェン
54 ブシュリンク
56 ピンリンク
56a リンクプレート
56c 切欠部
58 ローラ
58a 中心孔
60a 第1目印部
60b 第2目印部
R 外径
H1,H2,H3,H4 高さ寸法
D,D1 距離

Claims (10)

  1. 複数のリンクが連結されることにより形成されるチェンにおいて、
    前記リンクは、一対のリンクプレートと、前記一対のリンクプレートの長さ方向の両端部同士を連結するように設けられた2つのブシュ又はピンと、前記ブシュを回転軸としてその軸線回りに回転可能な円筒状のローラを備え、
    前記リンクプレートの長さ方向の両端部に、前記リンクプレートの上辺が前記ブシュ又は前記ピンの中心軸へ向かって凹むような切欠部が設けられ、
    前記ローラの外径が、前記ブシュ又は前記ピンの中心軸から前記切欠部までの高さ寸法より大きく形成される
    ことを特徴とするコンベヤチェン。
  2. 前記ローラの中心軸の軸線方向の端面に目印部が設けられ、
    前記ローラの中心軸から前記目印部までの距離が、前記ブシュ又は前記ピンの中心軸から前記切欠部までの高さ寸法より小さく形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンベヤチェン。
  3. 前記目印部は、前記ローラの中心軸を中心とする円環状に設けられた
    ことを特徴とする請求項2に記載のコンベヤチェン。
  4. 前記目印部は、前記ローラの前記端面から突出するように形成された
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のコンベヤチェン。
  5. 前記目印部は、前記ローラの前記端面から凹むように形成された
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のコンベヤチェン。
  6. 前記目印部は、前記ローラの前記端面に印刷又は染色することにより形成された
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のコンベヤチェン。
  7. 前記目印部は、前記ローラの半径方向に所定の幅を有し、その幅方向の途中の位置で複数の領域に分割されて形成された
    ことを特徴とする請求項6に記載のコンベヤチェン。
  8. 前記切欠部の側面部に目印部が設けられた
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンベヤチェン。
  9. 前記リンクプレートは、
    前記ブシュ又は前記ピンの中心軸から前記リンクプレートの上辺部までの高さ寸法が、前記リンクプレートの下辺部から前記ブシュ又は前記ピンの中心軸までの高さ寸法より大きく形成され、
    前記ブシュ又は前記ピンの中心軸から前記切欠部までの高さ寸法は、前記リンクプレートの下辺部から前記ブシュ又は前記ピンの中心軸までの高さ寸法と略同一に形成された
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のコンベヤチェン。
  10. 前記複数のリンクは複数のブシュリンクと複数のピンリンクを備え、
    前記チェンは、前記ブシュリンクと前記ピンリンクが交互に連結されることにより形成される
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のコンベヤチェン。
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