JP2021101962A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
こうした従来構成では、時短遊技状態から通常遊技状態へ移行すると、遊技者に大当りを狙うチャンスの喪失感と、次のチャンス到来まで時間を要すると考える感情とが想起され易くなってしまう。これにより、遊技者の、遊技に対する興味や該遊技を継続する感情が減退されて、遊技を止めるきっかけとなる虞があった。
「高確率条件」は、例えば、所定の抽選により高確率遊技状態への移行を決定することや、大当り遊技中に遊技球が大入賞口内部の特定領域を通過すること等に定めることが好適である。
「時短判定処理内容」は、乱数を時短当りか否か判定する処理と、該処理により時短当り判定した場合に第一時短遊技状態と第二時短遊技状態とのいずれかを選択的に決定する処理とを備えた構成であっても良いし、時短当りか否かの判定と第一時短遊技状態または第二時短遊技状態の決定とが同時に判定される処理を備えた構成であっても良い。
「可変始動口へ入球容易となる第一時短遊技状態」と「可変始動口へ入球容易となる第二時短遊技状態」との「可変始動口へ入球容易」は、特別図柄の変動時間(平均変動時間)が通常遊技状態に比して短くなる状態とすること、普通図柄の変動時間が通常遊技状態に比して短くなること、普通図柄の当選確率が通常遊技状態に比して高くなること、可変始動口を開放状態とする開放時間が通常遊技状態に比して長くなること等によって、可変始動口へ入球し易くなるという有利な利得(入球有利利得)が生ずることを示し、これら特別図柄の変動時間の短縮、普通図柄の変動時間の短縮、普通図柄の高当選確率、可変始動口の開放延長の少なくとも一により設定されることが好適である。すなわち、本発明の構成は、可変始動口の前記入球有利利得が、第一時短遊技状態が通常遊技状態に比して大きく、かつ第二時短遊技状態が該第一時短遊技状態(および通常遊技状態)に比して大きい。
「時短終了条件」は、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態との各継続可能な期間(以下、継続可能期間という)を設定できるものとして、例えば、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態とにおける特別図柄の変動回数、普通図柄の変動回数、賞球数、発射数、および経過時間等により定められるものが好適に用いられる。具体例として、第二時短遊技状態を終了させる時短終了条件は、特別図柄の変動回数が所定数(例えば、100回)に達することに設定されると共に、第一時短遊技状態を終了させる時短終了条件は、該特別図柄の変動回数が前記第二時短遊技状態の場合よりも少ない所定数(例えば、30回)に達することに設定される。こうした時短終了条件によれば、通常、第二時短遊技状態の継続可能期間が、第一時短遊技条件の継続可能期間に比して長くなる。
このように本構成は、可変始動口への入球容易性が相互に異なる第一,第二時短遊技状態への移行を、通常遊技状態での抽選により決定するものであり、より遊技者の望む第二時短遊技状態へ移行可能となる機会が、長くとも第一時短遊技状態の継続可能期間をおいて実行されるという、従来に無い新たな面白さを提供できる。これにより、通常遊技状態で第一,第二時短遊技状態に移行させる遊技性によって生ずる興趣を、一層効果的に向上させることができる。
また、「所定タイミング」は、第一時短遊技状態で一のみ設定されていても良いし、該第一時短遊技状態で複数設定されていても良い。さらに、一のタイミングと複数のタイミングとを選択的に決定するようにしても良い。
「時短遊技開始演出」、「時短遊技終了演出」、「擬似時短終了演出」、および「擬似時短開始演出」は、演出図柄表示装置で図柄を表示させる演出、スピーカにより音声を発生させる演出、ランプにより光を発生させる演出のいずれであっても良いし、さらには、これらのなかの複数の演出であっても良い。
尚、本実施例では、小当り当選確率を一定値に設定されているが、これに限らず、上記の大当り当選確率と同様に、低当選確率と高当選確率とを設定し、遊技状態に応じて一方を有効とするようにしても良い。
本実施例にあって、時短当りの当選確率は、24/25に設定されており、前記大当り当選確率、小当り当選確率、およびハズレとなる確率のいずれよりも高く、さらに、これらを足し合わせた確率よりも高く設定されている。尚、本実施例にあっては、通常遊技状態、第一時短遊技状態、第二時短遊技状態、および確変遊技状態のいずれの場合も、時短当りか否かの当否判定が実行され、通常遊技状態でのみ時短当り判定結果が有効とされる。そして、第一時短遊技状態、第二時短遊技状態、および確変遊技状態では、時短当りと判定しても、この判定結果(時短当り判定結果)を無効としてハズレとして処理する。そのため、第一時短遊技状態、第二時短遊技状態、および確変遊技状態では、前記時短当りの当選確率が実質的に0%となっている。
また、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態との選択確率は、図6(A)に示すように、該第二時短遊技状態に比して、第一時短遊技状態が高く設定されている。そして、本実施例にあっては、前記第一始動口11への入球により当否判定した場合(第一保留記憶を消化した場合)と、前記第二始動口12への入球により当否判定した場合(第二保留記憶を消化した場合)とで、相互に異なる前記選択確率が設定されている。具体的には、前記第一始動口11への入球の場合に、第一時短遊技状態の選択確率を9/10とし且つ第二時短遊技状態の選択確率を1/10とする一方、前記第二始動口12への入球の場合に、第一時短遊技状態の選択確率を7/10とし且つ第二時短遊技状態の選択確率を3/10とする。尚、こうした時短当りの当否と第一,第二時短遊技状態の選択とは、後述するように、第一始動口11と第二始動口12への入球により抽出される乱数(後述の大当り決定用乱数および図柄決定用乱数)に基づいて決定される。
具体的には、非時短モードにおける第一,第二特別図柄の変動時間が、前記当否判定により大当り以外(時短当り、小当り、ハズレ)で判定される場合に平均12秒に設定されている。これに対して、第一時短モードにおける第一,第二特別図柄の変動時間が、大当り以外で判定される場合に平均10秒に設定されており、第二時短モードにおける第一,第二特別図柄の変動時間が、大当り以外で判定される場合に平均2秒に設定されている。このように本実施例にあっては、大当り以外の判定の場合に、第一,第二時短モードにおける特別図柄の平均変動時間が非時短モードに比して短くなっている
尚、本実施例にあっては、当否判定により大当り判定される場合に、非時短モード、第一時短モード、および第二時短モードにおける特別図柄の平均変動時間(120秒)が同じに設定されている。これは、大当り確定すれば大当り遊技を実行することから、特別図柄の変動時間を短くするよりも、リーチ演出等により遊技を盛り上げることを優先するためである。
また、第二始動口12の開放時間は、普通電動役物13の開放作動パターンにより定まるものであり、該開放作動パターンには、非時短モードで有効とする開放作動パターンと、第一時短モードで有効とする開放作動パターンと、第二時短モードで有効とする変動時間とが設定されている。そして、第二始動口12の開放時間は、非時短モードの開放作動パターンによる開放時間が最も短く、第一時短モードの開放作動パターンによる開放時間が非時短モードよりも長く、第二時短モードの開放作動パターンによる開放時間が最も長くなっている。具体的には、非時短モードの開放作動パターンが0.5秒間の開放を1回実行するパターンに設定され、第一時短モードの開放作動パターンが0.5秒間の開放を2回実行するパターンに設定され、第二時短モードの開放作動パターンが1秒間の開放を3回実行するパターンに設定されている。
確変遊技状態の終了条件(以下、確変終了条件という)としては、該確変遊技状態で、第一特別図柄の変動回数と第二特別図柄の変動回数との合計数(以下、確変変動回数という)が所定の上限数値に達すること、および第一特別図柄と第二特別図柄とのいずれかが後述の大当り図柄態様で確定表示されること(大当り遊技が開始されること)が設定されており、いずれか一方を満足することにより成立する。そして、確変遊技状態で前記確変変動回数が前記上限数値に達した場合には、前記通常遊技状態へ移行する。尚、本実施例にあって、前記確変変動回数の上限数値は、100回に設定されている。
この第一時短遊技状態における時短変動回数の上限数値は、10回、20回、30回の三個が設定されており、前記時短当り判定に伴って第一時短遊技状態が選択決定されたことに基づいて、一の上限数値が選択的に有効とされる。そして、これら三個の上限数値は、図6(B)に示すように、10回を選択する確率が10%、20回を選択する確率が20%、30回を選択する確率が70%に設定されている。尚、こうした第一時短終了条件の選択は、後述するように、第一始動口11と第二始動口12への入球により抽出される乱数(後述の図柄決定用乱数)に基づいて決定される。
さらに、本実施例では、前記当否判定における時短当り当選確率が極めて高いことから、該当否判定では判定結果のほとんどが時短当りとなる。そして、通常遊技状態で時短当り判定した場合に、高確率で第一時短遊技状態へ移行する。こうしたことから、前記大当り遊技中と確変遊技状態とを除き、第一時短遊技状態の期間経過毎に(第一時短回数が上限数値に達する毎に)、第一時短遊技状態または第二時短遊技状態へ移行可能な機会を生ずる遊技が進行する。尚、本実施例にあって、大当り、小当り、時短当り、またはハズレを判定する当否判定は、通常遊技状態、第一,第二時短遊技状態、および確変遊技状態のいずれでも実行されるものの、該時短当り判定結果は通常遊技状態でのみ有効とされる(通常遊技状態でのみ、第一時短遊技状態または第二時短遊技状態へ移行可能となっている)。
遊技領域3に発射された遊技球が前記左流下域3aを流下して第一始動口11に入球(図3の第一始動口スイッチ11aが遊技球を検出)すると、第一特別図柄表示装置9で第一特別図柄が変動を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数を当否判定する。そして、変動開始から所定変動時間(前記した特別図柄の変動時間)が経過すると、第一特別図柄を停止表示することで、この当否判定の結果が報知される。
ここで、第一始動口11への入球に伴って抽出された乱数は、後述するように、第一保留記憶として記憶される。この第一保留記憶は最大四個まで記憶され、該第一保留記憶の記憶数(以下、第一保留記憶数という)は、第一特別図柄保留数表示装置18の点灯数により表される。こうして記憶された第一保留記憶を消化することにより、前記当否判定と第一特別図柄の変動とが実行される。尚、第一保留記憶数は、第一保留記憶の未消化数を示している。
ここで、第二始動口12への入球に伴って抽出された乱数は、後述するように、第二保留記憶として記憶される。この第二保留記憶は最大四個まで記憶され、該第二保留記憶の記憶数(以下、第二保留記憶数という)は、第二特別図柄保留数表示装置19の点灯数により表される。こうして記憶された第二保留記憶を消化することにより、前記当否判定と第二特別図柄の変動とが実行される。尚、第二保留記憶数は、第二保留記憶の未消化数を示している。
ここで、本実施例にあって、第一特別図柄と第二特別図柄とは、第一始動口11と第二始動口12への入球順に関係無く、第二特別図柄の変動を優先して実行する。すなわち、未消化の第二保留記憶がある場合(第二保留記憶数が1個以上の場合)、未消化の第一保留記憶の有無に関係無く、該第二保留記憶が消化されて第二特別図柄の変動が開始される。そして、未消化の第二保留記憶が無い状態でのみ、第一保留記憶が消化されて第一特別図柄の変動が開始される。
大当り遊技は、大入賞口14を開放する開放ラウンドを、インターバルを介して所定回数繰り返し実行する。すなわち、前記特別電動役物15では、大入賞口ソレノイド14bの駆動によって開閉片が開閉作動されることによって、大入賞口14を開放する開放ラウンドをインターバルを介して繰り返す前記大当り遊技を実行する。大当り遊技は、前記開放ラウンドを10回(10R)繰り返し行うものであり、一回の開放ラウンドが30秒経過または大入賞口14への10個入球により終了する。
尚、本実施例では、第二保留記憶の消化でのみ小当りか否かの判定を行う。そのため、第一保留記憶の消化では、大当り、時短当り、又はハズレのいずれかを判定し、小当りか否かを判定しない。
同様に、第二保留記憶の消化により実行された当否判定で時短当り判定し且つ前記第一時短遊技状態への移行を選択した場合(所謂、第一時短当りと判定した場合)には、第二特別図柄表示装置10で第二特別図柄を、第一時短当りを示す時短当り図柄態様で停止させる。そして、通常遊技状態では、演出図柄表示装置6で特別演出図柄101a〜101cを、該第一時短当りを示す時短当り図柄態様により停止表示させる(図21(B)参照)。これにより、第一時短当りが確定する。一方、第二保留記憶の消化による当否判定で時短当り判定し且つ前記第二時短遊技状態への移行を選択した場合(所謂、第二時短当りと判定した場合)には、第二特別図柄表示装置10で第二特別図柄を、第二時短当りを示す時短当り図柄態様で停止させる。そして、通常遊技状態では、演出図柄表示装置6で特別演出図柄101a〜101cを、該第二時短当りを示す時短当り図柄態様により停止表示させる(図23(E)参照)。これにより、第二時短当りが確定する。また、前記第一保留記憶の場合と同様に、通常遊技状態以外の遊技状態では、当否判定で時短当り判定すると、第二特別図柄を前記時短当り図柄態様で停止させるものの、演出図柄表示装置6で特別演出図柄101a〜101cをハズレ図柄態様で停止させて、ハズレの確定を表示させる。
一方、通常遊技状態で前記第二時短当りが確定した場合には、前記第二時短モードを有効とする第二時短遊技状態へ移行する。この第二時短遊技状態では、前述したように、第一時短遊技状態(および通常遊技状態)に比して、特別図柄の平均変動時間と普通図柄の変動時間とが短くなり、第二始動口12の開放時間が長くなることから、該第二始動口12へ入球し易くなる。第二時短遊技状態では、通常遊技状態と第一時短遊技状態と比して第二始動口12へ著しく入球し易くなって、該第二始動口12への入球頻度が著しく増加することから、遊技者が前記右打ちによる遊技を行うこととなる。こうした第二時短遊技状態は、時短変動回数が上限数値(100回)に達するまで継続し、該上限数値に達すると終了して、通常遊技状態へ移行する。尚、第二時短遊技状態では、前記低確率モードが維持される。
さらに、時短当り判定した際に第一時短遊技状態を選択する確率が、第二時短遊技状態の選択確率に比して高いことから、通常遊技状態で当否判定される毎に、第一時短遊技状態へ移行する可能性が高い。そして、第一時短遊技状態は、その継続可能な期間を規定する前記上限数値(10回、20回、30回)が、第二時短遊技状態の継続可能な期間を規定する前記上限数値(100回)に比して少ないことから、比較的短い期間で終了する。こうしたことから、確変遊技状態と大当たり遊技中とを除く遊技中では、比較的短い期間で終了する第一時短遊技状態と時短当り判定の有効な通常遊技状態とが繰り返され易く、該通常遊技状態でのみ第二時短遊技状態への移行を決定する場合がある。換言すると、本実施例の構成は、第二時短当り判定を有効可能な機会(第二時短遊技状態へ移行可能な機会)が第一時短遊技状態の継続可能な期間毎に発生するという遊技を、確変遊技状態と大当たり遊技中とを除く遊技中に提供するものである。
図7に、メインルーチンのフローチャートを示す。メインルーチンは、S10〜S80までの本処理と、該本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返されるS85の残余処理とから構成され、2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。マイコンによるハード割り込みが実行されると、先ず正常割込であるか否かを判断する(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いか否かを判断するためのものである。
始動入賞処理では、S100で、第一始動口スイッチ11aが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には(S100:No)、S120に進み、肯定判定の場合には(S100:Yes)、S105に進む。S105では、第一保留記憶の数が上限値(例えば、4個)に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S105:Yes)、S120へ進み、否定判定の場合には(S105:No)、S110に進む。S110では、第一抽出乱数保留記憶処理を実行する。この第一抽出乱数保留記憶処理では、大当り決定用乱数、第一大当り図柄決定用乱数、図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第一保留記憶として記憶すると共に、第一保留記憶の数を示す第一保留数カウンタに1を加算して、該第一保留数カウンタの情報に従って第一特別図柄保留数表示装置18を点灯させるために必要な処理を行う。
このS190の処理後に、図10のS200に進む。
このS195の処理後に、図10のS200に進む。
S205では、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき大当り図柄態様を決定する。そして、S210に進む。
第一時短フラグ=0かつ第二時短フラグ=0の場合(通常遊技状態)には、前記非時短モードであることから、該非時短モードに対応する特別図柄の変動時間を選択可能とし、消化した保留記憶の変動パターン決定用乱数やリーチ判定乱数等により特別図柄の変動時間を決定する。また、高確率フラグ=0かつ第一時短フラグ=1の場合(第一時短遊技状態)には、前記第一時短モードであることから、該第一時短モードに対応する特別図柄の変動時間を選択可能とし、消化した保留記憶の変動パターン決定用乱数やリーチ判定乱数等により特別図柄の変動時間を決定する。また、第二時短フラグ=1の場合(第二時短遊技状態または確変遊技状態)には、前記第二時短モードであることから、該第二時短モードに対応する特別図柄の変動時間を選択可能とし、変動パターン決定用乱数やリーチ判定用乱数等により変動時間を決定する。尚、リーチ判定用乱数は、予め定められた各種リーチ演出(通常リーチ演出、ロングリーチ演出、スーパーリーチ演出など)を実行するか否かを決定するために用いられる。そして、いずれかのリーチ演出の実行を決定した場合に、決定したリーチ演出に応じて、特別図柄の変動時間が決定される。
ここで、時短当り図柄態様には、第一時短遊技状態への移行を示す図柄態様(以下、第一時短当り図柄態様という)と、第二時短遊技状態への移行を示す図柄態様(以下、第二時短当り図柄態様)とが予め設定されており、前記図柄決定用乱数に基づいていずれかの図柄態様を決定する。本実施例にあっては、第一保留記憶を消化した場合と第二保留記憶を消化した場合とで相互に異なる選択確率が予め設定されており(図6(A)参照)、該選択確率に従って、第一時短当り図柄態様と第二時短当り図柄態様の一方が選択決定される。具体的には、第一保留記憶を消化した場合に有効とする選択確率として、第一時短当り図柄態様を90%の確率で選択し且つ第二時短当り図柄態様を10%の確率で選択する選択確率が設定されていると共に、第二保留記憶を消化した場合に有効とする選択確率として、第一時短当り図柄態様を70%の確率で選択し且つ第二時短当り図柄態様を30%の確率で選択する選択確率が設定されている。こうした選択確率により、第二保留記憶を消化した場合には、第一保留記憶に比して、遊技者に有利な第二時短遊技状態への移行を決定する第二時短当り図柄態様が選択され易くなっている。
ここで、時短変動回数の上限数値は、前記S245で選択される時短図柄態様に基づいて決定される。すなわち、前記S245で第二時短遊技状態への移行を示す第二時短図柄態様を選択決定した場合(第二時短フラグ=1とする場合)には、時短変動回数の上限数値を100回に設定する。一方、前記S245で第一時短遊技状態への移行を示す第一時短図柄態様を選択決定した場合(第一時短フラグ=1とする場合)には、該選択決定された第一時短図柄態様に応じて、時短変動回数の上限数値を決定する。すなわち、本実施例にあっては、前述したように、第一時短遊技状態における時短変動回数の上限数値が複数(10回、20回、30回)設定されており、各上限数値が、S245で選択可能な複数の第一時短図柄態様に夫々割り当てられている。これにより、S245で選択決定された第一時短図柄態様に応じて、一の上限数値が決定される。ここで、各上限数値の選択確率は、S245における各第一時短図柄態様の選択確率となる。本実施例では、S245で、前記上限数値の10回に割り当てられた第一時短図柄態様の選択確率が10%、20回に割り当てられた第一時短図柄態様の選択確率が30%、30回に割り当てられた第一時短図柄態様の選択確率が70%に設定されており、これら各選択確率に従って各上限数値(10回、20回、30回)が選択される(図6(B)参照)。
このS255の後に、S270に進む。
尚、サブ統合制御装置83は、こうしたコマンドを受信すると、該コマンドに示された情報(第一保留記憶数および第二保留記憶数、特別図柄の変動時間、各種リーチ演出の有無、当否判定結果、特別図柄の停止態様、大当り遊技内容など)を所定のバッファに記憶する。そして、サブ統合制御装置83は、前記変動開始コマンドに伴って演出図柄制御装置82へコマンドを送信し、該演出図柄制御装置82は、受信した該コマンドに従って演出図柄表示装置6を駆動制御して、特別図柄の停止図柄態様および変動パターンの情報に対応する特別演出図柄の表示を開始する。
S390では、高確率フラグ=0とし、続くS395では、第二時短フラグ=0とする。そして、S400に進む。
S405では、特別電動役物作動開始処理を実行し、次のS410では、小当り開始演出処理を実行する。これら各処理を順次実行することにより、小当り遊技の態様を示すコマンドや、小当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して小当り遊技を開始する。このS410の後に、S480に進む。
S425では、第二時短フラグ=1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S425:Yes)、S460に進み、否定判定の場合には(S425:No)、S430に進む。
このS450の後に、S480に進む。
S580では、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行する。このS580の後に、大当り遊技処理を終了する。
S585では、大入賞口開放処理を実行する。この処理では、前記したS525と同様の処理を行い、大入賞口14を開放させると共に、開放時間(30秒)の時間消化を開始する。
ここで、確変遊技状態に移行する場合には、高確率モードおよび第二時短モードとすることから、S620では、前記当否判定処理のS215で決定した確変変動回数の上限数値を参照して、当該上限数値を確変変動回数の残数に設定する。
前述したように、本実施例の構成は、図17に示すように、通常遊技状態で当否判定処理により時短当り判定した場合に、特別図柄の確定表示に伴って第一時短遊技状態または第二時短遊技状態が開始され、該時短遊技状態で実行された特別図柄の変動回数(時短変動回数)が前記上限数値に達することによって、当該時短遊技状態を終了して通常遊技状態へ移行する。ここで、第一時短遊技状態へ移行する場合には、該第一時短遊技状態の開始に伴って、演出図柄表示装置6で第一時短演出図柄121を表示開始し(図21参照)、該第一時短遊技状態の終了に伴って、該第一時短演出図柄121を表示終了する。そして、この第一時短演出図柄121は、第一時短遊技状態で継続して表示される。同様に、第二時短遊技状態へ移行する場合には、該第二時短遊技状態の開始に伴って、演出図柄表示装置6で第二時短演出図柄122を表示開始し(図24参照)、該第二時短遊技状態の終了に伴って、該第二時短演出図柄122を表示終了する。そして、この第二時短演出図柄122は、第二時短遊技状態で継続して表示される。このように本実施例では、第一,第二時短演出図柄121,122の表示開始によって、第一,第二時短遊技状態に移行したことを報知し、該第一,第二時短演出図柄121,122の表示終了によって、該第一,第二時短遊技状態が終了したことを報知する。
ここで、第一時短遊技状態の終了を見せかけるタイミング(以下、擬似終了タイミングという)は、該第一時短遊技状態に設定された時短変動回数の上限数値に応じて決定される。具体的には、時短変動回数の上限数値が20回に設定された場合に、該時短変動回数が10回に達するタイミング(残数が10回となるタイミング)を、擬似終了タイミングとして設定する。また、時短変動回数の上限数値が30回に設定された場合には、該時短変動回数が10回または20回に達するタイミング(残数が20回または10回となるタイミング)を、擬似終了タイミングとして設定する(図17参照)。尚、時短変動回数の上限数値が10回に設定された場合には、前記見せかけ演出を実行しない。
さらに、前記見せかけ演出は、第一時短演出図柄121の表示終了後(擬似終了タイミング後)に最初に変動開始された特別図柄の確定停止に伴って、該第一時短演出図柄121を再び表示開始する(図23(A)〜(B)参照)。さらに、本実施例にあっては、前記第一時短演出図柄121の表示終了から、次に該第一時短演出図柄121を再表示するまでの間で、該第一時短遊技状態と第二時短遊技状態とのいずれに移行するかを煽るような演出図柄131を表示する(図22(F)参照)。
詳述すると、第二時短遊技状態は、前述したように通常遊技状態に比して著しく有利な状態である一方、第一時短遊技状態は、該通常遊技状態に比して有利であるものの、その有利性が該第二時短遊技状態に比して僅かに高くなるだけである。すなわち、第二時短遊技状態は、第二始動口12へ入球できる大チャンスと言えるが、第一時短遊技状態は、通常遊技状態とほとんど差が無く、チャンスと言い難い。そして、前記当否判定処理における時短当り当選確率が極めて高く設定されており、さらに、通常遊技状態でのみ、時短当りの判定結果に従って第一,第二時短遊技状態へ移行することから、該通常遊技状態では、変動する特別図柄のほとんどが時短当り図柄態様で停止し、時短当りの確定を有効として、第一または第二時短遊技状態へ移行する一方、第一,第二時短遊技状態では、特別図柄が時短当り図柄態様で停止しても、時短当りを無効として、当該遊技状態が継続する。そのため、通常遊技状態で第一時短当りが確定して第一時短遊技状態へ移行すると、少なくとも該第一時短遊技状態が終了するまで、第二時短遊技状態へ移行する機会が生じない。すなわち、通常遊技状態での時短当りにより第一時短遊技状態となっても、遊技者はチャンスと思わず、第二時短遊技状態を望む感情が強くなる。こうしたことから、本実施例の構成では、第一時短遊技状態で前記見せかけ演出を実行することにより、通常遊技状態へ移行して時短当りを判定可能な当否判定が行われるように見せかけて、遊技者の第二時短遊技状態への期待感を刺激する。これにより、遊技者に有利と言い難い第一時短遊技状態の途中であっても、遊技者の感情に起伏を生じさせることができるため、遊技の興趣を向上できる。
S1025では、擬似演出フラグ=1として、S1030に進む。S1030では、第一時短演出フラグ=1として、時短演出設定処理を終了する。
S1055では、第二時短演出フラグ=1として、時短演出設定処理を終了する。
S1102では、通常遊技状態か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S1102:Yes)、S1105に進み、否定判定の場合には(S1102:No)、S1150に進む。ここで、通常遊技状態か否かは、前記した変動開始コマンドに含まれる高確率フラグの情報に基づいて判定される。
このS1115の後に、時短演出制御処理を終了する。
このS1120の後に、S1125に進む。
S1130では、時短変動回数の残数が5回以下であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S1130:Yes)、S1135に進み、否定判定の場合には(S1130:No)、時短演出制御処理を終了する。ここで、時短変動回数の残数は、前記した変動開始コマンドに含まれる情報である。
このS1135の後に、時短演出制御処理を終了する。
続くS1165では、第一時短演出フラグ=0かつ第二時短演出フラグ=0として、時短演出制御処理を終了する。
S1175では、擬似演出フラグ=1か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S1175:Yes)、S1180に進み、否定判定の場合には(S1175:No)、前記S1160に進む。
続くS1165では、第一時短演出フラグ=0かつ擬似演出フラグ=0として、時短演出制御処理を終了する。
さらに、本実施例にあって、前記擬似終了演出処理は、前記した第一時短遊技状態と第二時短遊技状態とのいずれに移行するかを煽るような演出図柄131(図22参照)を表示させるためのコマンドを、演出図柄制御装置82に送信する処理も行う。演出図柄制御装置82は、このコマンドを受信すると、該コマンドに従って、前記煽り演出図柄131を表示するための動画データを生成して、演出図柄表示装置6を駆動制御して、この動画データを再生することによって該煽り演出図柄131を表示する。
続くS1260では、擬似開始フラグ=0として、S1265に進む。
S1280では、時短演出終了処理を実行する。この時短演出終了処理は、演出図柄表示装置6を駆動制御して第一,第二時短演出図柄121,122とカウントダウン図柄130とを表示終了させる処理であり、前記S1160と同様の処理であることから、詳細を省略する。
続くS1285では、第一時短演出フラグ=0として、S1290に進む。S1290では、第二時短演出フラグ=0として、時短演出制御処理を終了する。
通常遊技状態では、低確率モード(高確率フラグ=0)かつ非時短モード(第一時短フラグ=0かつ第二時短フラグ=0)であることから、前記第一保留記憶の消化による当否判定処理で、通常テーブルによる当否判定が実行されると共に、非時短モードに対応する特別図柄の変動時間が選択決定される。
ここで、前記メッセージ図柄127は、前記時短演出設定処理のS1015により見せかけ演出の非実行が決定された場合に、前記当否判定処理のS255で設定された上限数値が適用される一方、該S1015により見せかけ演出の実行が決定された場合には、擬似終了タイミングを示す数値が適用される。例えば、当否判定処理により時短変動回数の上限数値が30回に設定され、かつ時短演出設定処理により見せかけ演出が実行決定された場合には、図21(C)に示すように、該時短演出設定処理により設定された擬似終了タイミングの20回(又は10回)を示す前記メッセージ図柄127が表示される。
尚、第一時短遊技状態は、通常遊技状態に比して有利であるものの、その有利性が僅かであり、第二時短遊技状態に比して著しく低い。これにより、通常遊技状態では、第一時短遊技状態へ移行する第一時短当りに比して、遊技者は第二時短遊技状態へ移行する第二時短当りを望む傾向が強い。そして、第一時短遊技状態となると(第一時短当りが確定すると)、遊技者には、次の通常遊技状態で第二時短当り獲得を望む感情と、該第一時短遊技状態の早期終了を望む感情とが想起され易い。
ここで、第一時短遊技状態では、前述したように、当否判定処理により高確率で時短当り判定されるが、該時短当り判定が無効とされ、当該第一時短遊技状態が継続される。例えば、第一時短遊技状態で、当否判定処理により第二時短当りと判定した場合には、当該第二時短当りに伴う第二時短遊技状態への移行を無効として、当該第一時短遊技状態を継続する。そして、この場合には、特別図柄表示装置9,10で特別図柄が時短当り図柄態様で確定停止するものの、演出図柄表示装置6では特別演出図柄101a〜101cがハズレ図柄態様で確定停止して、ハズレの確定を表示する。尚、第二時短遊技状態や確変遊技状態にあっても、同様に、当否判定処理により高確率で時短当り判定されるが、該時短当り判定が無効とされて、当該遊技状態が継続される。
そして、演出図柄表示装置6では、図22(F)に示すように、前記第一時短演出図柄121が表示終了されると共に、第一時短当りと第二時短当りとのいずれが確定するか煽る演出図柄131が表示される。ここで、演出図柄表示装置6では、第一時短演出図柄121の表示終了によって、第一時短遊技状態から通常遊技状態への移行を報知するが、実際には(内部処理としては)、第一時短遊技状態が継続している。尚、通常遊技状態では、前述したように特別図柄の平均変動時間と普通図柄の変動時間とが第一時短遊技状態に比して長くなることから、遊技者が気付く可能性もあるが、通常遊技状態と第一時短遊技状態とにおける前記変動時間の時間差が小さいことから、該変動時間によって遊技者に気付かれる可能性は低い。
このように擬似カウントダウン図柄130および第一時短演出図柄121の表示終了と、次に変動表示された特別演出図柄101a〜101cによる第一時短当り確定と、該確定に伴う第一時短演出図柄121の再表示とを順次実行する一連の見せかけ演出の表示により、実際には継続中の第一時短遊技状態を、一旦終了して再び移行したように見せかけることができる。これにより、遊技者に、第一時短遊技状態の終了により通常遊技状態で特別図柄が変動したと見せかけることができ、該第一時短遊技状態に比して有利な第二時短遊技状態への移行が決定する第二時短当りの発生を、遊技者に期待させる遊技を提供できる。こうした遊技により、第一時短遊技状態の途中であっても、遊技者の感情に起伏を生じさせることができ、遊技の興趣を効果的に高めることができる。
このように通常遊技状態で第二時短当りが確定すると、演出図柄表示装置6では、図24(C)に示すように、時短当りを示すメッセージ図柄125と、第二時短遊技状態であることを示す第二時短演出図柄122と、第二時短遊技状態における時短変動回数の上限数値(残数)を示すメッセージ図柄127とが表示される。さらに、第二時短遊技状態は、前述したように、通常遊技状態および第一時短遊技状態に比して、第二始動口12へ入球し易く、大当り発生を期待できる大きなチャンス状態であることから、これを報知するための演出図柄126が表示される。
尚、こうして第二時短遊技状態から通常遊技状態へ移行した際には、該第二時短遊技状態での右打ちにより第二保留記憶を有している場合が多い。そして、第二保留記憶の消化による当否判定処理では、第一保留記憶の場合に比して、時短当り判定に伴って第二時短当り図柄態様が選択される確率が高い(すなわち、第二時短当りとなる可能性が高い)。そのため、第二時短遊技状態から通常遊技状態に移行した最初に変動する第二特別図柄で、第二時短当りを確定する可能性が比較的高く、第二時短遊技状態の引き戻しを期待できる。このように第二時短遊技状態の終了は、第二始動口12へ入球容易なチャンスの喪失であるものの、該第二時短遊技状態を引き戻せるチャンスでもあり、第二時短当り確定によって引き戻しを獲得できれば、遊技者に有利な第二時短遊技状態に再び移行することになる。
実施例のパチンコ機1は、通常遊技状態で当否判定処理により時短当り判定すると、特別図柄の停止に伴って該通常遊技状態から第一時短遊技状態または第二時短遊技状態へ移行するようにしたものである。そして、前記当否判定処理における時短当りの当選確率が極めて高く設定され、第一時短当りの選択確率が第二時短当りの選択確率に比して高く設定されていると共に、第一時短遊技状態における時短変動回数の上限数値が第二時短遊技状態における上限数値に対して低く設定されている。
かかる構成にあっては、通常遊技状態での特別図柄の変動停止に伴って、極めて高確率で第一時短遊技状態または第二時短遊技状態へ移行することから、該通常遊技状態に比して第二始動口12へ入球容易な遊技を、大当り遊技を介すること無く遊技者に提供できる。そして、こうした第一時短遊技状態または第二時短遊技状態の終了によって通常遊技状態となっても、該通常遊技状態では当否判定処理により極めて高確率で時短当り判定することから、該通常遊技状態が比較的短い時間で終了して該第一時短遊技状態または第二時短遊技状態へ移行する。このように本実施例の構成によれば、比較的短い時間の通常遊技状態を介して、第一時短遊技状態または第二時短遊技状態が繰り返されることから、前述した従来構成のように通常遊技状態への移行が遊技を止めるきっかけとなってしまうことを、抑制することができる。
パチンコ機1が、本発明にかかる弾球遊技機の一例に相当する。
第二始動口12が、本発明にかかる可変始動口の一例に相当する。
第一始動口11が、本発明にかかる始動口の一例に相当する。
第一特別図柄と第二特別図柄とが、本発明にかかる特別図柄の一例に相当する。
第一特別図柄表示装置9と第二特別図柄表示装置10とが、本発明にかかる特別図柄表示装置の一例に相当する。
始動入賞処理が、本発明にかかる乱数抽出手段の一例に相当する。
当否判定処理が、本発明にかかる当否判定手段の一例に相当する。
当否判定処理のS200〜S295が、本発明にかかる特別図柄制御手段の一例に相当する。そして、第一保留記憶または第二保留記憶を消化することが、本発明にかかる図柄変動条件の一例に相当する。
大当り遊技処理が、本発明にかかる大当り遊技制御手段の一例に相当する。
確変遊技状態への移行が割り当てられた大当り図柄態様を、当否判定処理のS205により決定することが、本発明にかかる高確率条件の一例に相当する。
確変遊技状態が、本発明にかかる高確率遊技状態の一例に相当する。
当否判定処理のS315〜S350、S385〜S395、S435〜S450、およびS460〜S470と、大当り遊技処理のS615〜S630とが、本発明にかかる遊技状態変換手段の一例に相当する。
当否判定処理のS190〜S195と、S240〜S245とが、本発明にかかる時短判定処理内容の一例に相当する。
当否判定処理のS435〜S450が、本発明にかかる時短移行処理内容の一例に相当する。
時短変動回数が上限数値に達すること(時短変動回数の残数が「0」になること)、および特別図柄が大当り図柄態様で停止することが、本発明にかかる時短終了条件の一例に相当する。そして、第一時短遊技状態の開始から時短変動回数が上限数値(10回、20回、又は30回)に達するまでが、本発明にかかる第一時短遊技状態を継続可能な期間の一例に相当し、第二時短遊技状態の開始から時短変動回数が上限数値(100回)に達するまでが、本発明にかかる第二時短遊技状態を継続可能な期間の一例に相当する。
当否判定処理のS315〜S350およびS460〜S470が本発明にかかる時短終了処理内容の一例に相当する。
第一時短演出図柄121の表示開始と第二時短演出図柄122の表示開始とが、本発明にかかる時短遊技開始演出の一例に相当し、該第一時短演出図柄121の表示終了と第二時短演出図柄122の表示終了とが、本発明にかかる時短遊技終了演出の一例に相当する。
時短演出設定処理と時短演出制御処理とが、本発明にかかる時短演出制御手段の一例に相当する。
第一時短遊技状態で設定される擬似終了タイミングが、本発明にかかる時短終了条件の成立前の所定タイミングの一例に相当する。
擬似終了タイミングにおける第一時短演出図柄121の表示終了が、本発明にかかる擬似時短終了演出の一例に相当し、該擬似終了タイミング後で最初に変動する特別図柄の停止に伴って実行される第一時短演出図柄121の表示開始が、本発明にかかる擬似時短開始演出の一例に相当する。
時短演出設定処理のS1010〜S1025と、時短演出制御処理のS1170〜S1185およびS1215〜S1260とが、本発明にかかる擬似演出処理内容の一例に相当する。
また、実施例では、当否判定処理のS245により第一時短当りを決定した場合に、S245で決定した第一時短当り図柄態様に応じて時短変動回数の上限数値を決定するようにした構成であるが、これに限らず、抽選により該上限数値を決定する構成とすることもできる。又は、予め定められた順序や条件などにより前記上限数値を決定する構成としても良い。ここで、前記条件としては、例えば、賞球数や入球数などに応じて前記上限数値のいずれかを選択する構成とできる。
また、第二保留記憶の消化時における第二時短当りの選択確率についても、適宜設定変更することが可能である。例えば、第二時短当りの選択確率を第一保留記憶と第二保留記憶とで同じ確率としても良い。
また、実施例では、第一時短遊技状態の前記上限数値を予め設定された三種類から選択決定するようにしたが、この選択可能な個数は適宜変更可能である。例えば、相互に異なる二種類のなかから選択決定する構成や、相互に異なる五種類のなかから選択決定する構成とすることができる。また、第二時短遊技状態の前記上限数値にあっても、予め設定された複数の上限数値から選択決定されるようにしても良い。
また、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態とは、特別図柄の平均変動時間の短縮と、普通図柄の変動時間の短縮と、第二始動口12の開放時間の延長との3要素のなかで、有効とする該要素が異なるように設定されたものとすることもできる。例えば、第二時短遊技状態では、前記3要素を全て有効とする一方、第一時短遊技状態では、特別図柄の平均変動時間の短縮と普通図柄の変動時間の短縮とを有効とする構成とできる。
また、時短モード(非時短モード、第一時短モード、および第二時短モード)に応じて、異なる普通図柄の当選確率を用いる構成とすることもできる。例えば、非時短モードと第一時短モードとでは、普通図柄の当選確率を1/10とし、第二時短モードでは普通図柄の当選確率9/10とする。又は、各時短モードで相互に異なる普通図柄の当選確率を設定した構成としても良い。このように時短モードに応じて普通図柄の当選確率を設定することによって、第二時短遊技状態における有利性(第二始動口12へ入球し易くなること)が高くなることから、前述した実施例の作用効果を一層向上することができる。
また、実施例では、第一時短遊技状態で擬似終了タイミングを一回のみ設定する構成であるが、これに限らず、複数回の擬似終了タイミングを設定して、各タイミングで前記見せかけ演出を実行することも可能である。さらには、第一時短遊技状態へ移行決定に応じて、擬似終了タイミングの回数を選択的に決定する構成とすることもできる。
詳述すると、第一時短当り判定された際に選択される上限数値の10回に晴天の背景画像141が割り当てられ、該上限数値の20回に曇りの背景画像142が割り当てられ、該上限数値の30回に夜の背景画像143が割り当てられており、第一時短遊技状態では、選択決定された上限数値に応じた背景画像141〜143が演出図柄表示装置6で表示される。すなわち、上限数値の10回が選択決定された場合には、図25(A)に示すように、第一時短遊技状態で背景画像141が表示される。また、上限数値の20回が選択決定された場合には、図25(B)に示すように、第一時短遊技状態で背景画像142が表示される。また、上限数値の30回が選択決定された場合には、図25(C)に示すように、第一時短遊技状態で背景画像143が表示される。こうした各背景画像141〜143が演出図柄表示装置6で表示されることによって、遊技者に、第一時短遊技状態の継続可能な期間を示唆できることから、次に時短当り判定可能な通常遊技状態を待ち望む遊技者の感情を効果的に刺激できる。このように上限数値に応じて背景画像141〜143を選択して表示する処理は、実施例の時短演出制御処理により実現できる。すなわち、時短演出制御処理のS1120では、主制御装置80から送信された時短変動回数の上限数値を参照して、該上限数値に割り当てられた前記背景画像141〜143を表示させるためのコマンドを、第一時短演出図柄121を表示させるためのコマンドと共に、演出図柄制御装置82へ送信する。このコマンドを受信した演出図柄制御装置82が、第一時短演出図柄121と背景画像141〜143とを表示するための動画データを生成して、演出図柄表示装置6を駆動制御させる。これにより、第一時短遊技状態で、前記背景画像141〜143を表示できる。さらに、時短演出制御処理のS1160又はS1280で、前記背景画像141〜143を表示終了させるコマンドを前記演出図柄制御装置82へ送信することにより、第一時短遊技状態の終了に伴って該背景画像141〜143を表示終了する。
また、実施例のように、第一時短遊技状態の途中で、該第一時短遊技状態が終了するように見せかける演出を実行する構成では、前記背景画像141〜143も同様に表示制御することが好適である。例えば、時短変動回数の上限数値が30回に設定され、且つ擬似終了タイミングが20回に設定された場合には、第一時短遊技状態の開始に伴って、上限数値の20回に割り当てられた曇りの背景画像142を表示し、擬似終了タイミングに達すると、該背景画像142を表示終了する。そして、次の特別図柄の変動停止に伴って、上限数値の10回に割り当てられた晴天の背景画像141を第一時短演出図柄121と共に表示する。このように背景画像141〜143についても前記見せかけ演出を実行することによって、第一時短遊技状態の途中で通常遊技状態へ移行したように見せかける効果を向上できる。
尚、このように時短変動回数の上限数値に応じて背景画像141〜143を選択的に表示制御する構成にあって、各背景画像141〜143の表示が、本発明にかかる時短条件示唆演出の一例に相当し、時短演出制御処理のS1120、S1160、およびS1280(S1180、S1230、S1255)が、本発明にかかる時短示唆演出制御処理の一例に相当する。また、時短変動回数に上限数値を示唆する演出としては、前記背景画像141〜143に限らず、様々な演出によって実行可能である。
6 演出図柄表示装置
9 第一特別図柄表示装置(特別図柄表示装置)
10 第二特別図柄表示装置(特別図柄表示装置)
11 第一始動口(始動口)
12 第二始動口(可変始動口)
Claims (4)
- 特別図柄を変動表示する特別図柄表示装置と、
遊技球を入球可能な開放状態と入球不能または入球困難な閉鎖状態とに変換される可変始動口と、
遊技球を入球可能な開放状態と入球不能な閉鎖状態とに変換される大入賞口と、
前記可変始動口への遊技球の入球に起因して、所定の乱数を抽出する乱数抽出手段と、
前記乱数抽出手段により抽出された乱数に基づいて、当否判定する当否判定手段と、
所定の図柄変動条件の成立を契機として、前記特別図柄表示装置で特別図柄を変動開始し、所定変動時間の経過後に、前記当否判定手段による判定結果を示す図柄態様で該特別図柄を停止表示させる特別図柄制御手段と、
前記当否判定手段により大当り判定された場合に、前記特別図柄の変動停止に伴って、前記大入賞口を開放させる大当り遊技を実行する大当り遊技制御手段と、
所定の高確率条件が成立すると、前記大当り終了後に、前記当否判定手段で用いる大当り当選確率を通常遊技状態に比して高くする高確率遊技状態に移行させる遊技状態変換手段と
を備えた弾球遊技機において、
前記当否判定手段は、
前記乱数抽出手段により抽出された乱数を、前記大当り当選確率に比して高確率に設定された時短当選確率に従って、時短当りか否かを判定すると共に、
該時短当り判定により、前記通常遊技状態に比して前記可変始動口へ入球容易となる第一時短遊技状態と、該第一時短遊技状態に比して該可変始動口へ入球容易となる第二時短遊技状態とのいずれかへの移行を決定する時短判定処理内容を備え、
前記遊技状態変換手段は、
前記通常遊技状態で前記当否判定手段の時短判定処理内容により時短当り判定した場合に、前記特別図柄表示装置での特別図柄の変動停止に基づいて、該時短判定処理内容により決定された前記第一時短遊技状態または第二時短遊技状態へ移行させる時短移行処理内容と、
所定の時短終了条件の成立に基づいて、前記第一時短遊技状態または第二時短遊技状態を終了させる時短終了処理内容と
を備え、
前記時短判定処理内容は、前記第二時短遊技状態を決定する確率に比して、前記第一時短遊技状態を決定する確率が高く設定されたものであり、
前記時短終了処理内容は、前記第一時短遊技状態を継続可能な期間に比して、前記第二時短遊技状態を継続可能な期間が長くなるように、該第一時短遊技状態で有効とする前記時短終了条件と第二時短遊技状態で有効とする前記時短終了条件とが夫々設定されたものであることを特徴とする弾球遊技機。 - 遊技球を常時入球可能に設けられた始動口を備え、
前記始動口への入球に起因して乱数抽出手段により抽出された乱数を、当否判定手段により当否判定し、大当り判定の場合に、特別図柄の変動停止に伴って大当り遊技が実行されるものであって、
前記当否判定手段の時短判定処理内容は、
前記始動口への入球に起因して乱数抽出手段により抽出された乱数を、時短当選確率に従って時短当りか否かを判定すると共に、該時短当り判定により、第二時短遊技状態に比して第一時短遊技状態を高確率で決定する処理内容を備え、
さらに、可変始動口への入球に起因する時短当り判定によって第二時短遊技状態を決定する確率を、前記始動口への入球に起因する時短当り判定によって第二時短遊技状態を決定する確率に比して高くしたものであることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。 - 遊技状態変換手段の時短移行処理内容により第一時短遊技状態および第二時短遊技状態へ移行する際に、各時短遊技状態への移行を報知する時短遊技開始演出を実行すると共に、該第一時短遊技状態および第二時短遊技状態を終了する際に、各時短遊技状態の終了を報知する時短遊技終了演出を実行する時短演出制御手段を備えたものであって、
前記遊技状態変換手段は、
前記第一時短遊技状態に移行される場合に、第一時短遊技状態を継続可能な期間が相互に異なる複数の時短終了条件のなかから、一の時短終了条件を選択的に有効とし、時短終了処理内容によって、該有効とした時短終了条件の成立に基づいて第一時短遊技状態を終了するものであり、
前記時短演出制御手段は、
前記第一時短遊技状態で、前記遊技状態変換手段により有効とされた時短終了条件の成立前の所定タイミングで、該第一時短遊技状態の終了を報知する擬似時短終了演出を実行し、該擬似時短終了演出後に最初に変動表示された特別図柄の停止表示に基づいて、該第一時短遊技状態への移行を報知する擬似時短開始演出を実行する擬似演出処理内容を備えたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。 - 遊技状態変換手段は、第一時短遊技状態に移行される場合に、該第一時短遊技状態を継続可能な期間が相互に異なる複数の時短終了条件のなかから、一の時短終了条件を選択的に有効とし、時短終了処理内容によって、該有効とした時短終了条件の成立に基づいて第一時短遊技状態を終了するものであり、
前記第一時短遊技状態で、前記時短状態変換手段により有効とした各時短終了条件を夫々示唆する時短条件示唆演出を実行する時短示唆演出制御手段を備えたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の弾球遊技機。
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