JP2021101683A - 移植機 - Google Patents

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Abstract

【課題】椅子の上方を覆う構造と苗トレイを載置する構造とを少ない部品点数で実現することができるとともに、椅子の周囲のスペースを広く確保することが可能な移植機を提供すること。【解決手段】移植機は、機体と、前記機体に設けられ且つ圃場に苗を植え付ける移植部と、前記移植部に苗を供給する苗供給部と、前記苗供給部に苗を供給する作業者が座る椅子と、前記椅子の上方を覆うカバー体と、苗を収容した苗トレイを載置する載置板と、前記機体に立設されて前記カバー体及び前記載置板を支持する支柱と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、圃場に苗を植え付ける移植機に関する。
従来、特許文献1に開示された移植機が知られている。
特許文献1に開示された移植機は、走行機体上に搭載された椅子(座席)と、椅子の上方を覆う屋根と、屋根を支持する支柱と、苗を収容する苗収納体とを備えている。
特開2012−147692号公報
しかしながら、上記移植機では、屋根を支持する支柱を椅子の周囲に立設し、苗収納体を椅子の左側と右側に設けているため、屋根を支持する部材と苗収容体を支持する部材とを別々に設けなければならず部品点数が多くなるとともに、椅子の周囲のスペースが狭くなるという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、椅子の上方を覆う構造と苗トレイを載置する構造とを少ない部品点数で実現することができるとともに、椅子の周囲のスペースを広く確保することが可能な移植機を提供するものである。
本発明の一実施形態に係る移植機は、機体と、前記機体に設けられ且つ圃場に苗を植え付ける移植部と、前記移植部に苗を供給する苗供給部と、前記苗供給部に苗を供給する作業者が座る椅子と、前記椅子の上方を覆うカバー体と、苗を収容した苗トレイを載置する載置板と、前記機体に立設されて前記カバー体及び前記載置板を支持する支柱と、を備えている。
また、前記支柱は、前記椅子の前方且つ一側方に立設された第1支柱と、前記椅子の前方且つ他側方に立設された第2支柱と、前記椅子の後方且つ一側方に立設された第3支柱と、を含み、前記載置板は、前記第1支柱、前記第2支柱、前記第3支柱のそれぞれに支持され、前記カバー体は、前記第1支柱、前記第2支柱、前記第3支柱の上部にわたって支持されている。
また、移植機は、前記第1支柱の上部と前記第2支柱の上部とを接続する前部杆と、前記機体の前記椅子の後方に立設された立設フレームと、前記立設フレームと前記第3支柱とを接続する後部杆と、前記立設フレームと前記前部杆とに亘って架設された架設杆と、を備えている。
また、移植機は、前記カバー体の前部を下方から支持する前支持杆と、前記カバー体の後部を下方から支持する後支持杆と、を備え、前記架設杆は、前記前支持杆と前記後支持杆とを接続している。
また、移植機は、前記カバー体の後部の高さを変更可能な高さ変更機構を備えている。
また、前記高さ変更機構は、前記カバー体の後部の高さを、前記カバー体の前部と同じ高さである第1高さと、前記カバー体の前部よりも高い第2高さと、に変更可能である。
また、前記高さ変更機構は、前記カバー体の後部の高さを、前記第2高さよりも高い第3高さに変更可能である。
上記移植機によれば、機体に立設された支柱によって椅子の上方を覆うカバー体及び苗トレイを載置する載置板の両方を支持することができるため、椅子の上方を覆う構造と苗トレイを載置する構造とを少ない部品点数で実現することができるとともに、椅子の周囲のスペースを広く確保することが可能である。
移植機の平面図である。 移植機の側面図である。 移植機の背面図である。 機体フレームの斜視図である。 機体フレームの平面図である。 機体フレームの側面図である。 機体フレーム、支持構造体、立設フレーム、支柱等の斜視図である。 苗供給部の規制板、底蓋、規定部材等を示す平面図である。 苗供給部のカップ移送機構等を示す平面図である。 苗供給部の正面図である。 苗供給部及びその下方部分を前下方から見た図である。 鎮圧部、植付深さ調整機構、高さ検知機構等の側面図である。 第1規定部材、第1取付部、第1支持部材、第1連結部材等を示す斜視図である。 苗供給部の一部を拡大した平面図である。 第1苗落とし部等を示す平面図である。 第2苗落とし部等を示す平面図である。 第1植付装置、第2植付装置、第1鎮圧輪、第2鎮圧輪等を示す正面図である。 第1植付装置、第2植付装置等を示す平面図である。 植付装置の側面図である。 第1植付装置、第1鎮圧輪、植付深さ調整機構等を示す斜視図である。 調整機構(間隔調整機構)の正面図である。 鎮圧部、高さ検知機構等の正面斜視図である。 支持構造体に対する第1支持部材と第2支持部材の取付構造を示す側面図である。 図13に示す状態から、第1支持部材、第1連結部材、第1規定部材の機体幅方向の位置を変更した状態を示す斜視図である。 第2規定部材、第2取付部、第2支持部材、第2連結部材等を示す図である。 図14に示す状態から、第1規定部材及び第2規定部材と、第1苗落とし部及び第2苗落とし部の機体幅方向の位置を変更した状態を示す平面図である。 予備苗載せ台、カバー体、立設フレームなどを示す斜視図である。 掛止部等を示す斜視図である。 カバー体の後部の高さを第1高さとした状態を示す側面図である。 カバー体の後部の高さを第2高さとした状態を示す側面図である。 カバー体の後部の高さを第3高さとした状態を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1〜図3は、圃場を走行しながら圃場(畝)に野菜の苗を植え付ける移植機1を示している。図1は移植機1の平面図であり、図2は移植機1の側面図であり、図3は移植機1の背面図である。
本発明の実施形態においては、苗植付け時の移植機1の進行方向(図1、図2の矢印F方向)を前方、進行方向の反対側(図1、図2の矢印B方向)を後方、進行方向に向かって左側(図1,図3の矢印L方向)を左方、進行方向に向かって右側(図1,図3の矢印R方向)を右方として説明する。
また、図1に示すように、前後方向K1に直交する方向である水平方向を機体幅方向K2として説明する。移植機1(機体2)の幅方向の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向K2であって移植機1(機体2)の幅方向の中心から離れる方向のことである。また、機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向K2であって機体2の幅方向の中心に近づく方向である。
先ず、移植機1の全体構成について説明する。
図1〜図3に示すように、移植機1は、機体2を有する。機体2の後部には、原動機(エンジン)E1が搭載されている。機体2は、原動機E1からの動力を伝達する動力伝達機構を収容したミッションケースM1を有する。機体2の後部には、移植機1を歩行操作する時に作業者が把持する操向ハンドル5が設けられている。
移植機1は、機体2を走行可能に支持する走行装置を備えている。走行装置は、機体2の左側に配置された前輪3L及び後輪4Lと、機体2の右側に配置された前輪3R及び後輪4Rとを含む。前輪3L,3Rは自由に回転する車輪であり、後輪4L,4RはミッションケースM1から動力が伝達されて回転駆動する駆動輪である。車輪(前輪3L,3R、後輪4L,4R)は、移植作業時には隣り合う畝と畝の間(畝間)に接地して回転する。
機体2の左側方には、前輪支持アーム6Lが設けられている。前輪支持アーム6Lの上部は、機体2に横軸(機体幅方向K2に延伸する軸心)回りに回転可能に支持されている。前輪支持アーム6Lの下部に前輪3Lが回転自在に取り付けられている。機体2の右側方には、前輪支持アーム6Rが設けられている。前輪支持アーム6Rの上部は、機体2に横軸回りに回転可能に支持されている。前輪支持アーム6Rの下部に前輪3Rが回転自在に取り付けられている。
機体2の左側方には、車輪支持体7Lが設けられている。車輪支持体7Lの上部は、機体2に横軸回りに回転可能に支持されている。車輪支持体7Lの下部には、後輪4Lが回転可能に取り付けられている。機体2の右側方には、車輪支持体7Rが設けられている。車輪支持体7Rの上部は、機体2に横軸回りに回転可能に支持されている。車輪支持体7Rの下部には、後輪4Rが回転可能に取り付けられている。
前輪支持アーム6L,6R及び車輪支持体7L,7Rは、上下に揺動可能であり、且つ図示省略の昇降シリンダによって揺動駆動可能とされている。昇降シリンダは、油圧シリンダから構成されている。昇降シリンダの駆動により、前輪支持アーム6L,6Rと車輪支持体7L,7Rとの成す角度が変化し、前輪3L,3R及び後輪4L,4Rが機体2に対して相対的に昇降する。前輪3L,3R及び後輪4L,4Rを機体2に対して同時に昇降させることにより、機体2が地面に対して昇降する。
移植機1は、圃場に苗を植え付ける移植部8と、移植部8に苗を供給する苗供給部9と、植え付けられた苗の近傍の土を鎮圧して覆土する鎮圧部(覆土部)10を有する。移植部8、苗供給部9、鎮圧部10は、機体2に備えられている。移植部8は、植付装置20を有し、機体2の前部に設けられている。苗供給部9は、機体2の前部であって、移植部8の上方に設けられている。鎮圧部10は、機体2の前部であって、植付装置20の近傍に設けられている。
機体2の上部には、椅子(座席)11が搭載されている。椅子11は、苗供給部9に苗を供給する作業者が座る椅子である。作業者は、前方を向いて座った姿勢で苗供給部9に苗を供給することができる。移植機1は、作業者が椅子11に座った状態で走行及び移植作業が可能な乗用型の移植機1である。
椅子11の前方且つ側方には、椅子11に座った作業者が足を載せることができる足載せ台(第1足載せ台12L、第2足載せ台12R)が配置されている。第1足載せ台12Lは、椅子11の前方且つ左側方(即ち、左前方)に配置されている。第2足載せ台12Rは、椅子11の前方且つ右側方(即ち、右前方)に配置されている。
機体2は、機体2の骨格を構成する機体フレーム13を有する。
以下、図4〜図6に基づいて機体フレーム13について説明する。
機体フレーム13は、上フレーム材14、下フレーム材15、縦フレーム材16を有する。上フレーム材14、下フレーム材15、縦フレーム材16は、金属等の剛性材からなるパイプから構成されている。上フレーム材14は、断面円形の丸パイプから構成されている。下フレーム材15及び縦フレーム材16は、断面四角形の角パイプから構成されている。
上フレーム材14は、前後方向に直線状に延びている。上フレーム材14は、機体幅方向の一方側(左側)に配置された上フレーム材14Lと、機体幅方向の他方側(右側)に配置された上フレーム材14Rと、を含む。
下フレーム材15は、上フレーム材14の下方において前後方向に直線状に延びている。下フレーム材15は、機体幅方向の一方側(左側)に配置された下フレーム材15Lと、機体幅方向の他方側(右側)に配置された下フレーム材15Rと、を含む。上フレーム材14Lと下フレーム材15Lとは上下方向に重なっている。上フレーム材14Rと下フレーム材15Rとは上下方向に重なっている。
縦フレーム材16は、第1縦フレーム材16Aと第2縦フレーム材16Bとを含む。第1縦フレーム材16Aは、上フレーム材14と下フレーム材15の前後方向の中途部同士を接続している。第2縦フレーム材16Bは、上フレーム材14と下フレーム材15の後部同士を接続している。第1縦フレーム材16Aと第2縦フレーム材16Bは、それぞれ直線状に延びている。
第1縦フレーム材16Aは、機体幅方向の一方側(左側)に配置された第1縦フレーム材16ALと、機体幅方向の他方側(右側)に配置された第1縦フレーム材16ARと、を含む。第1縦フレーム材16ALは、上フレーム材14Lと下フレーム材15Lの前後方向の中途部同士を接続している。第1縦フレーム材16ARは、上フレーム材14Rと下フレーム材15Rの前後方向の中途部同士を接続している。
第2縦フレーム材16Bは、機体幅方向の一方側(左側)に配置された第2縦フレーム材16BLと、機体幅方向の他方側(右側)に配置された第2縦フレーム材16BRと、を含む。第2縦フレーム材16BLは、上フレーム材14Lと下フレーム材15Lの後部同士を接続している。第2縦フレーム材16BRは、上フレーム材14Rと下フレーム材15Rの後部同士を接続している。
第1縦フレーム材16Aは、上下方向に延びている。第1縦フレーム材16Aは、上フレーム材14及び下フレーム材15に対して直角方向に延びている。第2縦フレーム材16Bは、下方に向かうにつれて前方に移行するように延びている。第2縦フレーム材16Bの上部は、上部接続体17を介して上フレーム材14と接続されている。第2縦フレーム材16Bの下部は、下部接続体18を介して下フレーム材15と接続されている。
上フレーム材14の前部には、苗供給部9を支持する支持構造体19が接続されている。支持構造体19は、前部板19Fと後部板19Bとを含む。前部板19Fと後部板19Bとは、前後方向に間隔をあけて配置され且つ上部が上部板19Uにより互いに接続されている。上フレーム材14Lの前部は、前部板19Fの左部と後部板19Bの左部とを貫通している。上フレーム材14Rの前部は、前部板19Fの右部と後部板19Bの右部とを貫通している。
支持構造体19の下方には、植付装置20を支持する支持体21(後述する)が取り付けられる取付板22が配置されている。支持構造体19と取付板22とは、接続板23L,23Rにより連結されている。接続板23Lは、後部板19Bの左部と取付板22の左部とを接続している。接続板23Rは、後部板19Bの右部と取付板22の右部とを接続している。
上フレーム材14の後部には、操向ハンドル5が接続されている。図1,図5に示すように、操向ハンドル5は、機体幅方向に延びる前部分5aと、前部分5aの一端側(左端)及び他端側(右端)から後方に延びる後部分5bと、を有する。前部分5aは、上部接続体17を介して上フレーム材14の後部に接続されている。前部分5aには、移植機1を操作する操作部36が取り付けられている。操作部36には、変速レバー、クラッチレバー等が設けられている。
図5,図6に示すように、上フレーム材14の前後方向の中途部には、椅子11が載置されている。具体的には、上フレーム材14の前後方向の中途部には椅子支持体24が設けられており、椅子支持体24の上部に椅子11が載置されて固定されている。椅子支持体24は、上フレーム材14Lと上フレーム材14Rとを接続している。椅子支持体24は、椅子11の下面前部を支持する前支持体24Aと、椅子11の下面後部を支持する後支持体24Bと、を含む。前支持体24Aは、第1縦フレーム材16Aの上方への延長線上に配置されている。
上フレーム材14Lと上フレーム材14Rは、椅子支持体24の前方において、連結材25により連結されている。連結材25は、支持構造体19の後方に配置されている。
上フレーム材14には、上部構造体26が取り付けられている。上部構造体26は、ベース板27、縦板28、手すり棒29を有する。
ベース板27は、上フレーム材14の上部に取り付けられている。ベース板27には、後述する立設フレーム30(図7参照)が立設される。ベース板27は、椅子支持体24(後支持体24B)と操向ハンドル5との間に配置されている。ベース板27は、機体幅方向に延びており、上フレーム材14Lと上フレーム材14Rとを連結している。ベース板27は、機体幅方向の中心CL1から右端部までの長さが、機体幅方向の中心CL1から左端部までの長さよりも長い。ベース板27の機体幅方向の中心CL1から左端部までの長さは、椅子11の機体幅方向の中心CL1から左端部までの長さよりも短い。
ベース板27の右端部には、縦板28が固定されている。ベース板27の右端部には、手すり棒29の一端部が固定されている。手すり棒29は、椅子11に乗降する作業者が把持することができる。手すり棒29は、ベース板27の上面の左部から上方に延びた後、屈曲して右方に延びている。手すり棒29の他端部は縦板28に固定されている。
図6に示すように、原動機E1は、上フレーム材14、下フレーム材15、第1縦フレーム材16A、第2縦フレーム材16Bにより囲まれる領域R1に配置されている。原動機E1は、下フレーム材15Lと下フレーム材15Rとの間に掛け渡された固定板31(図4参照)の上部に固定されている。下フレーム材15L,15Rの前部は、ミッションケースM1に接続されている。
図5,図6に示すように、上フレーム材14には、燃料タンクT1が支持されている。燃料タンクT1には、原動機E1に供給される燃料が収容されている。燃料タンクT1は、上フレーム材14に取り付けられた支持具(図示略)により、上フレーム材14の下方に支持されている。燃料タンクT1は、原動機E1の上方に位置している。図5に示すように、燃料タンクT1は、平面視にて、上フレーム材14L、上フレーム材14R、後支持体24B、上部構造体26と重なる位置に配置されている。燃料タンクT1の上部には給油口T11が設けられており、給油口T11は椅子11の下方に配置されており、給油口T11の後端部は椅子11よりも後方に位置している。
機体フレーム13は、第1足載せ台12Lと第2足載せ台12Rを支持する台フレーム32を有する。図4,図5等に示すように、台フレーム32は、第1フレーム材32A、第2フレーム材32B、第3フレーム材32C、第4フレーム材32Dを有する。第1フレーム材32A、第2フレーム材32B、第3フレーム材32C、第4フレーム材32Dは、平面視にて四角形状の枠を構成している。第1フレーム材32Aは、第1縦フレーム材16Aに接続され且つ機体幅方向に延びている。第2フレーム材32Bは、取付板22に接続され且つ機体幅方向に延びている。第3フレーム材32Cは、第1フレーム材32Aの一端側と第2フレーム材32Bの一端側とを接続している。第4フレーム材32Dは、第1フレーム材32Aの他端側と第2フレーム材32Bの他端側とを接続している。
台フレーム32は、さらに第5フレーム材32E及び第6フレーム材32Fを有する。第5フレーム材32Eは、第3フレーム材32Cよりも機体内方(右方)において第1フレーム材32Aと第2フレーム材32Bとを接続している。第6フレーム材32Fは、第4フレーム材32Dよりも機体内方(左方)において第1フレーム材32Aと第2フレーム材32Bとを接続している。
第3フレーム材32C及び第5フレーム材32Eは、上フレーム材14L及び下フレーム材15Lよりも左方に配置されている。第4フレーム材32D及び第6フレーム材32Fは、上フレーム材14R及び下フレーム材15Rよりも右方に配置されている。
第3フレーム材32C及び第5フレーム材32Eは、互いに平行に配置されており、複数の架設材33Lにより連結されている。第4フレーム材32D及び第6フレーム材32Fは、互いに平行に配置されており、複数の架設材33Rにより連結されている。第3フレーム材32C及び第5フレーム材32Eは、第1足載せ台12Lを支持している。第4フレーム材32D及び第6フレーム材32Fは、第2足載せ台12Rを支持している。
第1フレーム材32A、第2フレーム材32B、第3フレーム材32C、第5フレーム材32Eは、上フレーム材14L及び下フレーム材15Lよりも左方において、平面視にて四角形状の枠を構成しており、この枠の上部に第1足載せ台12Lが支持されている。第1フレーム材32A、第2フレーム材32B、第4フレーム材32D、第6フレーム材32Fは、上フレーム材14R及び下フレーム材15Rよりも右方において、平面視にて四角形状の枠を構成しており、この枠の上部に第2足載せ台12Rが支持されている。
次に、苗供給部9について説明する。
図8、図9等に示すように、苗供給部9は、苗供給カップ40A,40Bと、カップ移送機構41と、規制板42と、規定部材(第1規定部材43L,第2規定部材43R)とを有する。
苗供給カップ40A,40Bは、椅子11に着座した作業者によって上方から供給された苗を保持可能であるとともに、底部が開閉自在とされていて苗を下方に落として排出することができる。苗供給カップ40A,40Bから落下した苗は、植付装置20に供給される。以下の説明において、苗供給カップ40Aを第1苗供給カップ40Aと称し、苗供給カップ40Bを第2苗供給カップ40Bと称する場合がある。
図8、図9に示すように、苗供給カップ40A,40Bは、平面視で機体幅方向K2に長い長円形を呈するループ状に一定間隔で並べて配置されている。苗供給カップ40Aは、機体幅方向の中心よりも左側で苗を落として排出する。苗供給カップ40Bは、機体幅方向の中心よりも右側で苗を落として排出する。苗供給カップ40Aと苗供給カップ40Bは、長円形状のカップ配置経路(苗供給カップ40A,40Bの配置経路)に沿って交互に並べて配置されている。苗供給カップ40A,40Bは、カップ配置経路に沿って矢印A1で示す方向に周回移送される。
図10,図11に示すように、苗供給カップ40A,40Bは、上部と下部に開口を有する筒状のカップ本体44と、このカップ本体44の下部の開口を開閉自在に塞ぐ底蓋45を有する。底蓋45は、カップ移送方向A1側に設けられた枢支部46により、カップ移送方向A1に直交する水平方向の軸心回りに枢支されている。底蓋45は、カップ本体44の下部の開口を塞ぐ状態から枢支部46回りに下方に回動することにより(図10の矢印J1参照)、カップ本体44の下部の開口を開放する。
図8に示すように、苗供給カップ40A,40Bの底蓋45には、カップ移送方向A1に直交する水平方向に突出する係合部47が設けられている。第1苗供給カップ40Aの係合部47は、カップ配置経路の外周側に突出し、第2苗供給カップ40Bの係合部47はカップ配置経路の内周側に突出している。
カップ移送機構41は、苗供給カップ40A,40Bを長円形状のカップ配置経路に沿ってカップ移送方向A1に移送する機構である。図9に示すように、カップ移送機構41は、苗供給カップ40A,40Bの長円形状のカップ配置経路の内周側に配置されている。カップ移送機構41は、カップ配置経路の左側に配置された駆動スプロケット48と、カップ配置経路の右側に配置された従動スプロケット49と、駆動スプロケット48と従動スプロケット49とにわたって巻掛けられたエンドレスの移送チェーン50とを有する。
図9に示すように、苗供給カップ40A,40Bのカップ本体44には、カップ配置経路の内周側に位置する連結部51が設けられている。連結部51は、移送チェーン50に立設された連結ピン(図示略)を介して移送チェーン50と連結されている。
カップ移送機構41の駆動スプロケット48を駆動するスプロケット駆動軸53は、原動機E1からの動力によって上下方向の軸回りに回転駆動される。原動機E1からの動力は、ミッションケースM1から左方に延びる伝動軸54(図9、図12参照)により取り出されて、第1動力伝達機構55及び第2動力伝達機構56を介してスプロケット駆動軸53に伝達される。第1動力伝達機構55は、伝動軸54からの動力を前方に伝達する機構であり、スプロケットやチェーン等から構成されている。第2動力伝達機構56は、第1伝達機構55により伝達された動力を上方へと伝達する機構であり、ベベルギア、自在継手、伝動軸等から構成されている。図2に示すように、機体2には、第1動力伝達機構55を覆う第1伝動カバー57と、第2動力伝達機構56を覆う第2伝動カバー58が設けられている。
図10、図11に示すように、規制板42は、苗供給カップ40A,40Bの下方に配置されている。規制板42は、苗供給カップ40A,40Bの底蓋45の開閉を規制する。規制板42は、第1規制部61、第2規制部62、第3規制部63、第4規制部64を有する。図8において、第1規制部61の範囲を矢印G1で示し、、第2規制部62の範囲を矢印G2で示し、第3規制部63の範囲を矢印G3で示し、第4規制部64の範囲を矢印G4で示している。
第1規制部61は、カップ配置経路の右側円弧部分からカップ配置経路の後側直線部分を経てカップ配置経路の左側円弧部分にわたって設けられていて、第1苗供給カップ40Aと第2苗供給カップ40Bの底蓋45の開きを規制(阻止)する。第2規制部62は、カップ配置経路の前側直線部分の中央部付近からカップ配置経路の右側円弧部分の前側にわたって設けられていて第1苗供給カップ40Aの底蓋45の開きを規制する。第3規制部63は、カップ配置経路の左側円弧部分の前側からカップ配置経路の前側直線部分の中央部付近にわたって設けられていて第2苗供給カップ40Bの底蓋45の開きを規制する。第4規制部64は、カップ配置経路の前側直線部分の中央部付近であって第2規制部62と第3規制部63との間に設けられていて、第1苗供給カップ40Aと第2苗供給カップ40Bの底蓋45の開きを規制する。
第1規制部61及び第4規制部64は、カップ配置経路上に配置されている。第2規制部62は、カップ配置経路の外周側(カップ配置経路の前側直線部分の前側)に配置されている。第3規制部63は、カップ配置経路の内周側(カップ配置経路の前側直線部分の後側)に配置されている。
第1規制部61及び第4規制部64は、苗供給カップ40A,40Bの底蓋45の下面に当接して底蓋45の開きを規制する。第2規制部62は、第1苗供給カップ40Aの係合部47の下面に当接して、第1苗供給カップ40Aの底蓋45の開きを規制する。第3規制部63は、第2苗供給カップ40Bの係合部47の下面に当接して、第2苗供給カップ40Bの底蓋45の開きを規制する。
図8に示すように、第2規制部62の後側には、第2開口部66が設けられている。第1苗供給カップ40Aが第2開口部66の上方にあるとき、第2規制部62が底蓋45の開きを規制するため、底蓋45は開くことができない。第2苗供給カップ40Bが第2開口部66の上方にあるとき、第2規制部62は底蓋45の開きを規制しないため、底蓋45は開くことが可能となる。但し、第2開口部66の上方にある第2苗供給カップ40Bの底蓋45が開く位置は、第2規定部材43Rにより規定される。
第3規制部63の前側には、第1開口部65が設けられている。第2苗供給カップ40Bが第1開口部65の上方にあるとき、第3規制部63が底蓋45の開きを規制するため、底蓋45は開くことができない。第1苗供給カップ40Aが第1開口部65の上方にあるとき、第3規制部63は底蓋45の開きを規制しないため、底蓋45は開くことが可能となる。但し、第1開口部65の上方にある第1苗供給カップ40Aの底蓋45が開く位置は、後述する第1規定部材43Lにより規定される。
第1開口部65と第2開口部66は、機体幅方向に間隔をあけて設けられており、第4規制部64により隔てられている。第1開口部65の前側には、第1開口部65の前縁に沿って機体幅方向に延びる第1前延部67が設けられている。第1前延部67は、第1開口部65を挟んで第3規制部63と対向している。第2開口部66の前側には、第2開口部66の前縁に沿って機体幅方向に延びる第2前延部68が設けられている。第2前延部68は、第2規制部62から前方に延出している。第2開口部66の後側には、第2開口部66の後縁に沿って機体幅方向に延びる後延部69が設けられている。後延部69は、第2開口部66を挟んで第2規制部62と対向している。第1前延部67は、複数の貫通孔を含む第1取付部71を有する。第2前延部68は、複数の貫通孔を含む第2取付部72を有する。第1取付部71及び第2取付部72については、後ほど説明する。
図8、図10、図11に示すように、苗供給部9は、開いた底蓋45を閉じる閉じ部材(第1閉じ部材73L、第2閉じ部材73R)を有する。第1閉じ部材73Lは、第1苗供給カップ40Aの開いた底蓋45を閉じる。第2閉じ部材73Rは、第2苗供給カップ40Bの開いた底蓋45を閉じる。第1閉じ部材73L及び第2閉じ部材73Rは、規制板42の下面に取り付けられている。
図10、図11に示すように、第1閉じ部材73Lは、第1基部73Laと第1案内部73Lbとを有する。第1基部73Laは、第4規制部64の左前部の下面に取り付けられている。第1案内部73Lbは、第1基部73Laからカップ移送方向A1と反対方向に向けて延びており、当該反対方向に向かうにつれて下方に移行するように傾斜している。第1案内部73Lbは、第1開口部65の下方に位置している。
第2閉じ部材73Rは、第2基部73Raと第2案内部73Rbとを有する。第2基部73Raは、第1規制部61の下面に取り付けられている。第2案内部73Rbは、第2基部73Raからカップ移送方向A1と反対方向に向けて延びており、当該反対方向に向かうにつれて下方に移行するように傾斜している。第2案内部73Rbは、第2開口部66の下方に位置している。
第1開口部65の上方において底蓋45が開いた第1苗供給カップ40Aは、カップ移送方向A1に移送されることによって、底蓋45が第1閉じ部材73Lの第1案内部73Lbに当たり、第1案内部73Lbの傾斜によって持ち上げられて閉じる。第2開口部66の上方において底蓋45が開いた第2苗供給カップ40Bは、カップ移送方向A1に移送されることによって、底蓋45が第2閉じ部材73Rの第2案内部73Rbに当たり、第2案内部73Rbの傾斜によって持ち上げられて閉じる。
第1規制部61において、苗供給カップ40A,40Bは、底蓋45が閉じられた状態で移送される。作業者は、第1規制部61において苗供給カップ40A,40Bに苗を供給する。より具体的には、作業者は、カップ配置経路の後側の直線部分で苗供給カップ40A,40Bに苗を供給する。
第1規定部材43Lは、第1開口部65の上方にある第1苗供給カップ40Aの底蓋45が開く位置を規定する。以下、第1規定部材43Lが規定する第1苗供給カップ40Aの底蓋45が開く位置を「第1苗落とし部74L」という。第1苗落とし部74Lは、後述する第1植付装置20Lに向けて苗を落下させる。
第2規定部材43Rは、第2開口部66の上方にある第2苗供給カップ40Bの底蓋45が開く位置を規定する。以下、第2規定部材43Rが規定する第2苗供給カップ40Bの底蓋45が開く位置を「第2苗落とし部74R」という。第2苗落とし部74Rは、後述する第2植付装置20Rに向けて苗を落下させる。
図10、図11、図13、図14に示すように、第1規定部材43Lは、第1左部位43La、第1右部位43Lb、第1中間部位43Lcを有する。第1左部位43Laは、一方の面を上方に向け、他方の面を下方に向けた板状の部位である。第1左部位43Laは、機体幅方向に延びており、第1開口部65の左前部と重なる第1重なり部43Ldを有する(図14参照)。第1右部位43Lbは、一方の面を前方に向け、他方の面を後方に向けた板状の部位である。第1右部位43Lbは、第1前延部67の下方において機体幅方向に延びている。第1右部位43Lbは、第1左部位43Laよりも下方に配置されている。第1中間部位43Lcは、上下方向に延びており、第1左部位43Laの右端部と第1右部位43Lbの左端部とを繋いでいる。第1中間部位43Lcには、ボルトB1Lが固定されている。ボルトB1Lは、第1中間部位43Lcから前方に突出している。
図10、図11、図14に示すように、第2規定部材43Rは、第2左部位43Ra、第2右部位43Rb、突出部位43Rc、前部位43Rdを有する。第2左部位43Raは、上面と下面とを有する板状であって、機体幅方向に延びており、第2開口部66の左後部と重なる第2重なり部43Reを有する(図8参照)。第2右部位43Rbは、前面と後面とを有する板状であって、後延部69の下方において機体幅方向に延びている。第2右部位43Rbは、第2左部位43Raよりも下方に配置されている。突出部位43Rcは、第2左部位43Raから前方に突出している。前部位43Rdは、突出部位43Rcの前端に接続されて機体幅方向に延びている。前部位43Rdは、第2前延部68の下方に位置している。前部位43Rdには、ボルトB1Rが固定されている。ボルトB1Rは、前部位43Rdから前方に突出している。
第1開口部65の上方にある第1苗供給カップ40Aは、底蓋45の係合部47が第1規定部材43Lの第1重なり部43Ldに当接する位置(図15にP11で示す位置)にあるとき、底蓋45の開きが規制される。この第1苗供給カップ40Aは、底蓋45の係合部47が第1重なり部43Ldに当接しない位置(図15にP12で示す位置)まで移送されたとき、底蓋45が下方に向けて開く。つまり、図15にP12で示す位置が、苗供給部9の第1苗落とし部74Lとなる。
第2開口部66の上方にある第2苗供給カップ40Bは、底蓋45の係合部47が第2規定部材43Rの第2重なり部43Reに当接する位置(図16にP21で示す位置)にあるとき、底蓋45の開きが規制される。この第2苗供給カップ40Bは、底蓋45の係合部47が第2重なり部43Reに当接しない位置(図16にP22で示す位置)まで移送されたとき、底蓋45が下方に向けて開く。つまり、図16にP22で示す位置が、苗供給部9の第2苗落とし部74Rとなる。
次に、移植部8の植付装置20について説明する。
図17、図18、図19に示すように、移植機1は、機体幅方向K2に延びる駆動シャフト77を有する。駆動シャフト77は、移植部8の植付装置20を駆動する軸である。駆動シャフト77は、断面六角形の棒状に形成されている。原動機E1の動力は、ミッションケースM1から延びる伝動軸54から第1動力伝達機構55を介して駆動シャフト77に伝達される。これにより、駆動シャフト77は、機体幅方向の軸心回りに回転する。
図17、図18に示すように、植付装置20は、第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとを含む。第1植付装置20Lと第2植付装置20Rは、機体幅方向に並んで配置されている。第1植付装置20Lは、機体幅方向の一方側(左側)に配置されている。第2植付装置20Rは、機体幅方向の他方側(右側)に配置されている。第1植付装置20Lと第2植付装置20Rは、機体幅方向の中心を挟んで対称形である以外は同じ構造を有する。
図18、図19、図20に示すように、植付装置20は、圃場に苗を植え付ける植付カップ80と、機体フレーム13の前部に設けられた取付板22(図4参照)に取り付けられた取付体81と、取付体81に取り付けられて植付カップ80を昇降させる昇降装置82と、駆動シャフト77から昇降装置82へと動力を伝達する伝動機構83とを有する。
植付カップ80は先端が下方に向いたくちばし状を呈し、前側の構成体80Fと後側の構成体80Bを有していて、構成体80Fと構成体80Bが前後方向で互いに離反・近接することにより開閉自在とされている。植付カップ80は、閉じた状態で、上方から苗が供給可能で且つ内部に苗が収容可能とされ、開いた状態で苗が下方に落下放出可能とされている。
取付体81は、第1取付体81Lと第2取付体81Rとを含む。第1取付体81Lと第2取付体81Rは、機体幅方向の中心を挟んで対称形である以外は同じ構造を有する。
図19に示すように、取付体81は、取付板22に取り付けられる取付ベース84と、取付ベース84から前方に延出された伝動機構支持部材85とから構成されている。
図21に示すように、取付板22には、上取付孔34L,34Rと下取付孔35L,35Rが形成されている。上取付孔34Lと下取付孔35Lは、第1植付装置20Lの取付ベース84を取り付けるための孔である。上取付孔34Rと下取付孔35Rは、第2植付装置20Rの取付ベース84を取り付けるための孔である。上取付孔34L,34R及び下取付孔35L,35Rは、機体幅方向K2に長い長孔に形成されている。
図21に示すように、左側の取付ベース84(第1植付装置20Lの取付ベース84)には、上部に第1取付孔84aが形成され、下部に第2取付孔84bが形成されている。右側の取付ベース84(第2植付装置20Rの取付ベース84)には、上部に第3取付孔84cが形成され、下部に第4取付孔84dが形成されている。第1取付孔84a〜第4取付孔84dは円形である。左側の取付ベース84(第1植付装置20Lの取付ベース84)は、第1取付孔84aを上取付孔34Lに重ね、第2取付孔84bを下取付孔35Lに重ねて、重ねた孔にボルトを挿通してナットを螺合することにより、取付板22の左部に取り付けられる。右側の取付ベース84(第2植付装置20Rの取付ベース84)は、第3取付孔84cを上取付孔34Rに重ね、第4取付孔84dを下取付孔35Rに重ねて、重ねた孔にボルトを挿通してナットを螺合することにより、取付板22の右部に取り付けられる。
上述したように、取付板22の上取付孔34L,34R及び下取付孔35L,35Rは機体幅方向に長い長孔に形成されている。そのため、第1植付装置20Lの取付ベース84は、上取付孔34L及び下取付孔35Lに沿って機体幅方向の位置を変更することが可能である。また、第2植付装置20Rの取付ベース84は、上取付孔34R及び下取付孔35Rに沿って機体幅方向の位置を変更することが可能である。
図19、図22に示すように、伝動機構支持部材85は、上板85aと、前板85bと、側板85cとを有する。上板85aは、一方の面を上方に向け、他方の面を下方に向けて配置されている。前板85bは、上板85aの前縁から前方に向かうにつれて下方に移行するように傾斜して延びている。側板85cは、上板85aの一方の側縁から下方に延びている。側板85cには、駆動シャフト77が貫通している。駆動シャフト77は、側板85cに取り付けられた軸受86(図18参照)に機体幅方向の軸心回りに回転可能に支持されている。取付体81(取付ベース84、伝動機構支持部材85)は、駆動シャフト77に沿って機体幅方向に移動可能である。
図19、図18に示すように、伝動機構83は、駆動側スプロケット87と、従動側スプロケット88と、これらスプロケットに巻掛けられた伝動チェーン89と、この伝動チェーン89にテンションを付与するテンション部材90とを有する。尚、図22の左部にも伝動機構83が示されているが、伝動チェーン89は省略されている。
駆動側スプロケット87は、駆動シャフト77の回転に伴って回転し、当該回転の動力は伝動チェーン89を介して従動側スプロケット88に伝達される。従動側スプロケット88には、昇降装置82に動力を伝達する伝動軸91が固定されている。
昇降装置82は、第1回転ケース92と、第2回転ケース93と、カップ支持体94と、スプリング95とを有する。第1回転ケース92は、伝動機構支持部材85の前端側に伝動軸91を介して回転自在に支持されている。第2回転ケース93は、第1回転ケース92の遊端側(伝動軸91に支持されていない側)に回転自在に支持されている。カップ支持体94は、第2回転ケース93に支持されている。カップ支持体94には、植付カップ80及び苗ガイド75(図17,図20参照)が支持されている。スプリング95は、カップ支持体94を上方に付勢している。
昇降装置82は、第1回転ケース92及び第2回転ケース93内に設けられた動力伝達機構を含む。この動力伝達機構は、伝動軸91によって第1回転ケース92が回転駆動されたとき、この第1回転ケース92の回転に連動して第2回転ケース93を第1回転ケース92とは逆方向に回転させる。第1回転ケース92が回転駆動されることによりカップ支持体94が上下動し、これにより植付カップ80が昇降する。
苗ガイド75は、植付カップ80の上方であって、第1苗落とし部74Lに位置する苗供給カップ40Aの下方及び第2苗落とし部74Rに位置する苗供給カップ40Bの下方に位置している。苗ガイド75は、下方に行くに従って縮径する上下開口状の截頭円錐筒状に形成されている。苗ガイド75は、苗供給カップ40A,40Bから排出された苗を下方の植付カップ80に案内する。苗ガイド75は、カップ支持体94の上下動に伴って、植付カップ80と共に昇降する。
植付カップ80が上昇した位置(上死点位置)において、この植付カップ80の上方に位置する(第1苗落とし部74L及び第2苗落とし部74Rに位置する)苗供給カップ40A,40Bの底蓋45が開いて苗が落下排出される。この苗供給カップ40A,40Bから排出された苗は、苗ガイド75を介して植付カップ80内に落下供給される。このとき植付カップ80は閉じた状態であって、植付カップ80の内部に苗が保持される。その後、植付カップ80は苗を保持したまま下降して植付カップ80の下部が圃場(畝)に突入する。植付カップ80は、畝に突入すると開いて、畝に植穴を形成すると共に、この植穴に苗を放出する(苗を植え付ける)。
本実施形態の移植機1にあっては、左側の植付カップ80(第1植付装置20Lの植付カップ80)と右側の植付カップ80(第2植付装置20Rの植付カップ80)は同時に昇降するのではなく、一方の植付カップ80が上昇するときに、他方の植付カップ80が下降する。これによって、移植機1の前進に伴って畝に苗を千鳥状に2条植えすることができる。図17では、左側の植付カップ80(第1植付装置20Lの植付カップ80)が下降し、右側の植付カップ80(第2植付装置20Rの植付カップ80)が上昇している状態が示されている。
図17に示すように、移植部8は、植付カップ80に付着した泥を除去する泥除去具79を備えている。泥除去具79は、植付カップ80が昇降したときに植付カップ80の表面に沿って摺動することによって、植付カップ80の表面に付着した泥を除去する。
次に、鎮圧部10について説明する。
図17,図22に示すように、鎮圧部10は、第1鎮圧輪100Lと第2鎮圧輪100Rとを有する。第1鎮圧輪100Lと第2鎮圧輪100Rは、機体幅方向に並んで配置されている。第1鎮圧輪100Lは、機体幅方向の一方側(左側)に配置されている。第2鎮圧輪100Rは、機体幅方向の他方側(右側)に配置されている。第1鎮圧輪100L及び第2鎮圧輪100Rは、それぞれ機体幅方向に並んだ一対(2つ)の鎮圧輪から構成されている。第1鎮圧輪100Lの一対の鎮圧輪は、機体幅方向において、第1植付装置20Lの植付カップ80の左側と右側にそれぞれ配置されている。第2鎮圧輪100Rの一対の鎮圧輪は、機体幅方向において、第2植付装置20Rの植付カップ80の左側と右側にそれぞれ配置されている。
図22に示すように、第1鎮圧輪100Lは、第1ブラケット101Lを介して第1支持体21Lに支持されている。第2鎮圧輪100Rは、第2ブラケット101Rを介して第2支持体21Rに支持されている。第1支持体21L等による第1鎮圧輪100Lの支持構造と、第2支持体21R等による第2鎮圧輪100Rの支持構造は、機体幅方向の中心を挟んで対称形である以外は同じである。
本明細書において、第1鎮圧輪100Lと第2鎮圧輪100Rとをまとめて説明する場合には、鎮圧輪100という。また、第1支持体21Lと第2支持体21Rとをまとめて説明する場合には、支持体21という。
支持体21は、L字形に屈曲しており、前後方向に延びる部分と、機体幅方向に延びる部分を有する。前後方向に延びる部分の前端部は、支持筒102(図12参照)に取り付けられている。機体幅方向に延びる部分には、第1ブラケット101L又は第2ブラケット101Rを介して鎮圧輪100が取り付けられている。支持筒102には、機体幅方向に延びる軸体103が挿通されている。支持筒102は、軸体103回りに回動可能である。支持筒102が軸体103回りに揺動することによって鎮圧輪100が昇降する。そのため、鎮圧輪100は、当該鎮圧輪100が接する地面(畝)の高さに応じて昇降することができる。
軸体103は、揺動部材104を貫通している。揺動部材104は、軸体103回りに揺動可能である。図12、図22等に示すように、揺動部材104は、前後方向に延びる下部位104aと、下部位104aの前部から上方に延びる上延部位104bを有する。上延部位104bの上部は、伝動機構支持部材85の前板85bに形成された溝85dに挿通されている。
図12,図22に示すように、揺動部材104の後部には、支持体21の表面に上方から当接する当接部材105が固定されている。揺動部材104の前部には、鎮圧輪100の荷重を調整するための荷重調整レバー106が取り付けられている。荷重調整レバー106の後端部は、機体幅方向に延びる枢支軸107により揺動部材104に枢支されている。荷重調整レバー106の中途部には、機体幅方向に延びる係止軸108が取り付けられている。荷重調整レバー106の前端と係止軸108との間には、機体幅方向に延びるピン109が取り付けられている。
係止軸108は、揺動部材104に形成された円弧状の溝104cに挿通されている。揺動部材104の前部には、溝104cに沿って複数の孔104dが形成されている。荷重調整レバー106は、枢支軸107を支点として前端側を上方又は下方に揺動することができ、ピン109を揺動部材104に形成された複数の孔104dのいずれかに挿入することによって揺動位置を固定することができる。
係止軸108には、引っ張りばね110の下端部が係止されている。引っ張りばね110の上端部は、連係部材111に係止されている。連係部材111は、上方に向かうにつれて前方に傾斜するように延びている。連係部材111の上下方向の中途部には前方に突出する突出部が設けられており、この突出部に引っ張りばね110の上端部が係止されている。連係部材111の下部には、支持筒102が取り付けられている。
引っ張りばね110は、揺動部材104の前部を上方に引っ張る付勢力を有する。揺動部材104は、引っ張りばね110の付勢力によって軸体103回りに回動し、前部が上昇して後部が下降する。揺動部材104の後部が下降すると、当接部材105が支持体21の表面を上方から下方に向けて押す。すると、支持体21が軸体103回りに下向きに回動し、鎮圧輪100が地面に押し付けられる。つまり、鎮圧輪100は、引っ張りばね110の付勢力によって地面に押し付けられる。
荷重調整レバー106の前端側を押し下げると、引っ張りばね110が伸長するため、引っ張りばね110の付勢力(引っ張り力)が増加する。これにより、鎮圧輪100が地面に押し付けられる力が増加する。荷重調整レバー106の前端側を引き上げると、引っ張りばね110が短縮するため、引っ張りばね110の付勢力(引っ張り力)が減少する。これにより、鎮圧輪100が地面に押し付けられる力が減少する。つまり、荷重調整レバー106を操作することによって、鎮圧輪100が地面に押し付けられる力(鎮圧輪荷重)を調整することができる。
支持筒102は、接続部材112により取付体81の伝動機構支持部材85と接続されている。つまり、支持体21は、支持筒102及び接続部材112を介して取付体81に取り付けられている。具体的には、第1支持体21Lは第1取付体81Lに取り付けられており、第2支持体21Rは第2取付体81Rに取り付けられている。そのため、第1支持体21Lは第1取付体81Lと共に駆動シャフト77に沿って機体幅方向に移動可能であり、第2支持体21Rは第2取付体81Rと共に駆動シャフト77に沿って機体幅方向に移動可能である。
次に、植付深さ調整機構120について説明する。
図12,図17,図20に示すように、移植機1は、植付装置20による苗の植付深さを調整する植付深さ調整機構120を備えている。植付深さ調整機構120は、第1植付装置20Lによる苗の植付深さを調整する第1植付深さ調整機構120Lと、第2植付装置20Rによる苗の植付深さを調整する第2植付深さ調整機構120Rとを含む。第1植付深さ調整機構120Lと第2植付深さ調整機構120Rとは、機体幅方向の中心を挟んで対称形である以外は同じ構成である。
植付深さ調整機構120は、植付深さ調整レバー121と、下延部材122と、上述した連係部材111及び揺動部材104とを有する。植付深さ調整レバー121は、苗供給部9の前方に配置され、上下方向に延びている。下延部材122は、植付深さ調整レバー121の下部に固定されており、植付深さ調整レバー121の下部から下方に延びている。下延部材122の上下方向の中途部には、機体幅方向に延びる支軸123が取り付けられている。支軸123は、軸支持体124に支持されている。下延部材122は、支軸123を支点として回動可能である。
連係部材111は、下延部材122の下端部に接続されている。連係部材111の後上部には、長孔111aが形成されている。下延部材122の下端部に形成された貫通孔と連係部材111の長孔111aにボルトB4(図12参照)を挿通してナットを螺合することにより、連係部材111が下延部材122の下端部に接続されている。
図20,図22に示すように、連係部材111の前上部には、係止部111bが設けられている。図12に示すように、係止部111bには、プッシュプルケーブル125のアウタケーブル125aが係止される。プッシュプルケーブル125のインナケーブル125bは、一端側が揺動部材104の上延部位104bの上部に形成された係止孔104eに対して接続具(図示略)を介して接続されている。インナケーブル125bの他端側は、上述した昇降シリンダを作動する油圧を制御する制御バルブに接続されている。尚、プッシュプルケーブル125は、図12のみに示されており、他の図では省略されている。
植付深さ調整レバー121を前方又は後方に揺動させることにより、揺動部材104が軸体103回りに揺動し、インナケーブル125bが前方又は後方に移動する。インナケーブル125bの移動に伴って制御バルブのスプールが移動し、昇降シリンダが伸長又は短縮する。これにより、前輪3L,3R及び後輪4L,4Rが機体2に対して相対的に昇降し、機体2が地面に対して昇降し、植付装置20の地面に対する高さが変化する。従って、植付深さ調整レバー121を前方又は後方に揺動させることにより、植付装置20の地面に対する高さを調整することができる。
次に、高さ検知機構について説明する。
移植機1は、鎮圧輪100の高さを検知する高さ検知機構130を備えている。
図12,図22に示すように、高さ検知機構130は、支持体21に接続された接続材131と、伝動機構支持部材85に取り付けられた揺動体132と、揺動体132に接続されたワイヤー133と、を有する。接続材131は、一端側が支持体21に接続されて上方に延びている。揺動体132は、揺動軸134を介して伝動機構支持部材85に取り付けられている。揺動体132は、揺動軸134より前方に延びる前方部位132aと、揺動軸134より後方に延びる後方部位132bとを有する。揺動体132は、揺動軸134を支点として揺動可能である。前方部位132aには、接続材131の他端側が接続されている。後方部位132bにはワイヤー133の一端側が接続されている。ワイヤー133の他端側は、昇降シリンダを作動する油圧を制御する制御バルブに接続されている。
鎮圧輪100の高さが地面の高さに応じて変動すると、揺動体132が揺動軸134を支点として揺動し、ワイヤー133の一端側の位置が変化し、ワイヤー133が移動する。ワイヤー133の移動に伴って制御バルブのスプールが移動し、昇降シリンダが伸長又は短縮する。これにより、前輪3L,3R及び後輪4L,4Rが機体2に対して相対的に昇降し、機体2が地面に対して昇降する。このように、高さ検知機構130によれば、鎮圧輪100の高さの変化(畝の高さの変化)に応じて機体2を地面に対して昇降させることができる。言い換えれば、高さ検知機構130は、鎮圧輪100を機体2の昇降制御用の感知部材として機能させることができる。
次に、間隔調整機構について説明する。
移植機1は、第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔と、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔とを一体的に調整可能な調整機構(以下、「間隔調整機構」という)を備えている。
間隔調整機構は、第1植付装置20Lを支持する第1支持部材140Lと、第2植付装置20Rを支持する第2支持部材140Rと、上述した第1規定部材43L及び第2規定部材43Rと、第1支持部材140Lと第1規定部材43Lとを連結する第1連結部材141Lと、第2支持部材140Rと第2規定部材43Rとを連結する第2連結部材141Rと、を有する。
図12に示すように、第1支持部材140L及び第2支持部材140Rは、逆L字状に屈曲されている。図12、図21に示すように、第1支持部材140Lは、第1取付体81Lと支持構造体19とを接続している。第1支持部材140Lは、一端部が支持構造体19に接続され、他端部が第1取付体81Lの伝動機構支持部材85に接続されている。第1支持部材140Lは、支持構造体19の左部から前方に延びてから屈曲し、伝動機構支持部材85の上板85aまで下方に延びている。
図10、図20、図22に示すように、第1支持部材140Lの下端部は、第1取付体81Lの伝動機構支持部材85の上板85aと接続されている。また、第1支持部材140Lの上下方向の中途部は、第1連絡部材142Lによって伝動機構支持部材85の前板85bと接続されている。これにより、第1支持部材140Lと第1取付体81Lとが接続されている。
第2支持部材140Rは、第2取付体81Rと支持構造体19とを接続している。第2支持部材140Rは、一端部が支持構造体19に接続され、他端部が第2取付体81Rの伝動機構支持部材85に接続されている。第2支持部材140Rは、支持構造体19の右部から前方に延びてから屈曲し、伝動機構支持部材85の上板85aまで下方に延びている。
第2支持部材140Rの下端部は、第2取付体81Rの伝動機構支持部材85の上板85aと接続されている。また、第2支持部材140Rの上下方向の中途部は、第2連絡部材142Rによって伝動機構支持部材85の前板85bと接続されている。これにより、第2支持部材140Rと第1取付体81Lとが接続されている。
図11、図21に示すように、支持構造体19は、第3取付部78Lと第4取付部78Rとを有する。第3取付部78Lは、機体幅方向の一方側(左側)に設けられている。第4取付部78Rは、機体幅方向の他方側(右側)に設けられている。第3取付部78Lは、第1支持部材140Lを機体幅方向の複数の異なる位置に選択的に取り付け可能とする。第4取付部78Rは、第2支持部材140Rを機体幅方向の複数の異なる位置に選択的に取り付け可能とする。
第3取付部78Lは、支持構造体19の前部板19Fの左部に設けられている。第3取付部78Lは、上部孔78La、下部孔78Lb、中間孔78Lcを有する。上部孔78Laと下部孔78Lbは、機体幅方向に延びる長孔である。上部孔78Laと下部孔78Lbは、上下方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。中間孔78Lcは、上部孔78Laと下部孔78Lbとの間に設けられている。中間孔78Lcは、機体幅方向に間隔をあけて複数設けられている。
第4取付部78Rは、支持構造体19の前部板19Fの右部に設けられている。第4取付部78Rは、上部孔78Ra、下部孔78Rb、中間孔78Rcを有する。上部孔78Raと下部孔78Rbは、機体幅方向に延びる長孔である。上部孔78Raと下部孔78Rbは、上下方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。中間孔78Rcは、上部孔78Raと下部孔78Rbとの間に設けられている。中間孔78Rcは、機体幅方向に間隔をあけて複数設けられている。
第1支持部材140Lの一端部は、第3取付部78Lの中間孔78Lcに貫通されている。図23に示すように、第1支持部材140Lの一端部には、前挟持板143Fと後挟持板143Bが取り付けられている。前挟持板143Fと後挟持板143Bは、前部板19Fの左部を前後から挟んでいる。前挟持板143Fの上部と、上部孔78Laと、後挟持板143Bの上部には第1上ボルトB2Lが貫通しており、当該第1上ボルトB2Lにナット(図示略)が螺合される。前挟持板143Fの下部と、下部孔78Lbと、後挟持板143Bの下部には第1下ボルトB3Lが貫通しており、当該第1下ボルトB3Lにナット(図示略)が螺合されている。これにより、支持構造体19の前部板19Fの左部に対して第1支持部材140Lの一端部が取り付けられている。
第2支持部材140Rの一端部は、第4取付部78Rの中間孔78Rcに貫通されている。図23に示すように、第2支持部材140Rの一端部には、前挟持板143Fと後挟持板143Bが取り付けられている。前挟持板143Fと後挟持板143Bは、前部板19Fの右部を前後から挟んでいる。前挟持板143Fの上部と、上部孔78Ra、後挟持板143Bの上部には第2上ボルトB2Rが貫通しており、当該第2上ボルトB2Rにナット(図示略)が螺合されている。前挟持板143Fの下部と、下部孔78Rb、後挟持板143Bの下部には第2下ボルトB3Rが貫通しており、当該第2下ボルトB3Rにナット(図示略)が螺合されている。これにより、支持構造体19の前部板19Fの右部に対して第2支持部材140Rの一端部が取り付けられている。
第1支持部材140Lの一端部を、複数の中間孔78Lcのうち、どの中間孔78Lcに挿入するかによって、第1支持部材140Lの機体幅方向の位置を選択的に変更することができる。また、第2支持部材140Rの一端部を、複数の中間孔78Rcのうち、どの中間孔78Rcに挿入するかによって、第2支持部材140Rの機体幅方向の位置を選択的に変更することができる。
図8、図14に示すように、苗供給部9は、第1支持部材140Lを機体幅方向の複数の異なる位置に選択的に取り付け可能な第1取付部71と、第2支持部材140Rを機体幅方向の複数の異なる位置に選択的に取り付け可能な第2取付部72と、を有する。第1取付部71は、規制板42の第1前延部67に機体幅方向に間隔をあけて形成された複数の貫通孔76Lから構成されている。第2取付部72は、規制板42の第2前延部68に機体幅方向に間隔をあけて形成された複数の貫通孔76Rから構成されている。本実施形態の場合、貫通孔76L,76Rの数は、それぞれ8個であるが、8個には限定されない。
図11,図13に示すように、第1連結部材141Lの下部は、第1支持部材140Lに対して接続されている。第1連結部材141Lの上部には、規制板42の第1前延部67の下面に当接する第1当接部144Lが設けられており、当該第1当接部144Lには第1貫通孔144Laが形成されている。この第1貫通孔144Laを規制板42の第1前延部67に形成された複数の貫通孔76Lのうちの1つと重ねて、重ねられた第1貫通孔144Laと貫通孔76Lに図示略のボルトを挿通してナットを螺合することにより、第1連結部材141Lを第1取付部71に取り付けることができる。図11,図13では、第1貫通孔144Laを、複数の貫通孔76Lのうちの最も左側の貫通孔76Lと重ねた状態が示されている。図24では、第1貫通孔144Laを、複数の貫通孔76Lのうちの最も右側の貫通孔76Lと重ねた状態が示されている。
図11,図25に示すように、第2連結部材141Rの下部は、第2支持部材140Rに対して接続されている。第2連結部材141Rの上部には、規制板42の第2前延部68の下面に当接する第2当接部144Rが設けられており、当該第2当接部144Rには第2貫通孔144Raが形成されている。この第2貫通孔144Raを規制板42の第2前延部68に形成された複数の貫通孔76Rのうちの1つと重ねて、重ねられた第2貫通孔144Ra、貫通孔76Rに図示略のボルトを挿通してナットを螺合することにより、第2連結部材141Rを第2取付部72に取り付けることができる。図11,図25では、第2貫通孔144Raを、複数の貫通孔76Rのうちの最も左側の貫通孔76Rと重ねた状態が示されている。
第1連結部材141Lの第1貫通孔144Laを、複数の貫通孔76Lのうち、どの貫通孔76Lと重ねて接続(ボルト止め)するかによって、第1支持部材140Lの機体幅方向の位置を選択的に変更することができる。また、第2連結部材141Rの第2貫通孔144Raを、複数の貫通孔76Rのうち、どの貫通孔76Rと重ねて接続(ボルト止め)するかによって、第2連結部材141Rの機体幅方向の位置を選択的に変更することができる。
図13に示すように、第1連結部材141Lは、機体幅方向に延びる第1長孔141Laを有する。第1長孔141Laには、第1規定部材43Lから前方に突出したボルトB1Lが挿入され、当該ボルトB1Lにナット(図示略)が螺合される。これにより、第1連結部材141Lの上部と第1規定部材43Lとが接続される。上述したように、第1連結部材141Lの下部は第1支持部材140Lと接続されている。そのため、第1支持部材140Lと第1規定部材43Lとは、第1連結部材141Lにより連結される。
図25に示すように、第2連結部材141Rは、機体幅方向に延びる第2長孔141Raを有する。第2長孔141Raには、第2規定部材43Rから前方に突出したボルトB1Rが挿入され、当該ボルトB1Rにナット(図示略)が螺合される。これにより、第2連結部材141Rの上部と第2規定部材43Rとが接続される。上述したように、第2連結部材141Rの下部は第2支持部材140Rと接続されている。そのため、第2支持部材140Rと第2規定部材43Rとは、第2連結部材141Rにより連結される。
図13及び図24、図14及び図26に示すように、第1支持部材140Lの機体幅方向の位置を変更することにより、第1連結部材141Lにて第1支持部材140Lと連結された第1規定部材43Lの機体幅方向の位置を変更することができる。同様に、図14及び図26に示すように、第2支持部材140Rの機体幅方向の位置を変更することにより、第2連結部材141Rにて第2支持部材140Rと連結された第2規定部材43Rの機体幅方向の位置を変更することができる。
そして、第1支持部材140Lの機体幅方向の位置と第2支持部材140Rの機体幅方向の位置を変更することにより、第1支持部材140Lにより支持された第1植付装置20Lと第2支持部材140Rにより支持された第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔を変更することができる。また、第1規定部材43Lの機体幅方向の位置と第2規定部材43Rの機体幅方向の位置を変更することにより、第1重なり部43Ld及び第2重なり部43Reの機体幅方向の長さが変化し(図14、図26参照)、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔を変更することができる。
そのため、間隔調整機構によれば、第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔と、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔とを一体的に調整することができる。
また、第1植付深さ調整機構120Lの軸支持体124は、第1連結部材141Lに固定(溶接)されている。第2植付深さ調整機構120Rの軸支持体124は、第2連結部材141Rに固定(溶接)されている。そのため、間隔調整機構によれば、第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔と、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔に加えて、第1植付深さ調整機構120Lと第2植付深さ調整機構120Rとの機体幅方向の間隔も一体的に調整することができる。
さらに、間隔調整機構は、上述した第1取付体81L及び第2取付体81Rと、上述した第1支持体21L及び第2支持体21Rとを有する。
上述した通り、第1取付体81Lには、第1支持部材140L及び第1支持体21Lが取り付けられている。第2取付体81Rには、第2支持部材140R及び第2支持体21Rが取り付けられている。そのため、第1支持部材140Lの機体幅方向の位置を変更すると、第1支持部材140Lと共に第1取付体81L及び第1支持体21Lの機体幅方向の位置も変更される。
そして、第1支持部材140Lの機体幅方向の位置と第2支持部材140Rの機体幅方向の位置を変更することにより、第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔を変更することができる。また、第1規定部材43Lの機体幅方向の位置と第2規定部材43Rの機体幅方向の位置を変更することにより、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔を変更することができる。また、第1支持体21Lの機体幅方向の位置と第2支持体21Rの機体幅方向の位置を変更することにより、第1鎮圧輪100Lと第2鎮圧輪100Rとの機体幅方向の間隔を変更することができる。
そのため、間隔調整機構によれば、第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔と、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔と、第1鎮圧輪100Lと第2鎮圧輪100Rとの機体幅方向の間隔とを一体的に調整することができる。
また、鎮圧輪100の荷重(接地荷重)を調整する荷重調整機構(荷重調整レバー106、枢支軸107、係止軸108、ピン109、支持筒102、引っ張りばね110、揺動部材104、連係部材111)は、支持筒102が接続部材112により取付体81と接続されている。第1鎮圧輪100Lの荷重調整機構は、第1取付体81Lと接続されている。第2鎮圧輪100Rの荷重調整機構は、第2取付体81Rと接続されている。
そのため、間隔調整機構によれば、第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔と、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔と、第1鎮圧輪100Lと第2鎮圧輪100Rとの機体幅方向の間隔に加えて、第1鎮圧輪100Lの荷重調整機構と第2鎮圧輪100Rの荷重調整機構との機体幅方向の間隔も一体的に調整することができる。
次に、苗載せ台149、予備苗載せ台150等について説明する。
図1〜図3に示すように、移植機1は、苗を収容した苗トレイを載置する苗載せ台149を備えている。苗載せ台149には、ソイルブロック苗が育苗された苗トレイが載置される。図1,図2に示すように、苗載せ台149は、椅子11の前方に配置されている。図7に示すように、苗載せ台149は、苗供給部9の上方に位置している。図2、図7に示すように、苗載せ台149は、後部が前部に比べて低くなるように傾斜している。椅子11に座った作業者は、前方の苗載せ台149に乗せられた苗を苗供給部9の苗供給カップ40A,40Bに供給する。
図1〜図3に示すように、移植機1は、予備の苗を収容した苗トレイを載置する予備苗載せ台150を備えている。予備苗載せ台150は、第1予備苗載せ台150Aと、第2予備苗載せ台150Bと、第3予備苗載せ台150Cとから構成されている。
第1予備苗載せ台150Aは、椅子11の一側方(右側方)に配置されている。具体的には、第1予備苗載せ台150Aは、椅子11の前方且つ一側方(右側方)、即ち椅子11の右前方に配置されている。第2予備苗載せ台150Bは、椅子11の他側方(左側方)に配置されている。具体的には、第2予備苗載せ台150Bは、椅子11の前方且つ他側方(左側方)、即ち椅子11の左前方に配置されている。第3予備苗載せ台150Cは、椅子11の一側方(右側方)に配置されている。具体的には、第3予備苗載せ台150Cは、椅子11の後方且つ一側方(右側方)、即ち椅子11の右後方に配置されている。
第3予備苗載せ台150Cは、作業者が椅子11に座った状態で第3予備苗載せ台150Cに載置された苗をとることができる位置に配置されている。。第3予備苗載せ台150Cは、椅子11の他側方には配置されていない。具体的には、第3予備苗載せ台150Cは、椅子11の後方且つ他側方、即ち椅子11の左後方には配置されていない。つまり、予備苗載せ台150は、椅子11の後方且つ他側方、即ち椅子11の左後方には配置されていない。
尚、本実施形態では、一側方を右側方、他側方を左側方として説明するが、一側方が左側方、他側方が右側方であってもよい。即ち、第3予備苗載せ台150Cは、椅子11の左後方に配置されていて、椅子11の右後方に配置されていなくてもよい。
第1予備苗載せ台150Aは、苗供給部9の右側に配置されている。第2予備苗載せ台150Bは、苗供給部9の左側に配置されている。苗供給部9は、機体幅方向において、第1予備苗載せ台150Aと第2予備苗載せ台150Bとの間に配置されている。第3予備苗載せ台150Cは、前後方向において、椅子11及び操向ハンドル5とオーバーラップする位置に配置されている。また、前後方向において、第3予備苗載せ台150Cの前端部は椅子11の前端部と後端部の間に位置しており、第3予備苗載せ台150Cの後端部は操向ハンドル5の前端部と後端部の間に位置している。また、第3予備苗載せ台150Cの機体外方側の端部(右端部)は、第1予備苗載せ台150Aの機体外方側の端部(右端部)よりも機体内方側(左側)に位置している。
図1,図2,図27に示すように、予備苗載せ台150は、機体2に立設された支柱151と、支柱151に取り付けられた載置板152とを有する。載置板152は、支柱151に固定された取付部材153に取り付けられることにより、支柱151に支持されている。載置板152には、苗を収容した苗トレイが載置される。第1予備苗載せ台150Aの載置板152は、支柱151の一側方側(右側)のみに取り付けられている。第2予備苗載せ台150Bの載置板152は、支柱151の他側方側(左側)のみに取り付けられている。第3予備苗載せ台150Cの載置板152は、支柱151の一側方側(右側)と他方側(左側)の両方に取り付けられている。
図27に示すように、第1予備苗載せ台150A、第2予備苗載せ台150B、第3予備苗載せ台150Cは、それぞれ上下方向に間隔をあけて配置された複数の取付部材153を有しており、各取付部材153に載置板152が取り付けられている。従って、第1予備苗載せ台150A、第2予備苗載せ台150B、第3予備苗載せ台150Cは、それぞれ複数の載置板152を有する。第1予備苗載せ台150A及び第2予備苗載せ台150Bの載置板152の数は、第3予備苗載せ台150Cの載置板152の数よりも多い。本実施形態の場合、第1予備苗載せ台150A及び第2予備苗載せ台150Bは、4つの載置板152を有する。第3予備苗載せ台150Cは、6つの載置板152を有する。複数の載置板152は、上下方向に間隔をあけて配置されている。
図7に示すように、取付部材153は前後方向に延びる取付軸154を有しており、載置板152は取付軸154に対して回動可能に取り付けられている。載置板152は、取付軸154回りに回動することによって、上方に向けて折り畳むことができる。図1〜図3,図27においては、第1予備苗載せ台150A、第2予備苗載せ台150B、第3予備苗載せ台150Cについて、上から1つ目と2つ目の載置板152が折り畳まれた状態が示されている。
第3予備苗載せ台150Cの載置板152は、支柱151の一側方側(右側)に取り付けられた第1載置板152Aと、支柱151の他側方側(左側)に取り付けられた第2載置板152Bとを含む。第1載置板152Aと第2載置板152Bは、上下方向において交互に取り付けられている。図2に示すように、第3予備苗載せ台150Cにおける載置板同士の上下方向の間隔L1は、第1予備苗載せ台150Aにおける載置板同士の上下方向の間隔、及び第2予備苗載せ台150Bにおける載置板同士の上下方向の間隔L2よりも短い。これにより、第3予備苗載せ台150Cは、第1予備苗載せ台150A及び第2予備苗載せ台150Bと比べて、同じ高さの範囲内に多くの載置板152が設けられている。
図3に示すように、第1予備苗載せ台150A及び第2予備苗載せ台150Bの載置板152は、折り畳まれていない状態において、機体外方側から機体内方側に向かうにつれて高さが低くなるように傾斜している。第3予備苗載せ台150Cの載置板152は、機体外方側に設けられた載置板(第1載置板152A)と機体内方側に設けられた載置板(第2載置板152B)とは傾斜の方向が反対となっている。具体的には、機体外方側に設けられた載置板(第1載置板152A)は、機体外方側から機体内方側に向かうにつれて高さが低くなるように傾斜している。機体内方側に設けられた載置板(第2載置板152B)は、機体内方側から機体外方側に向かうにつれて高さが低くなるように傾斜している。
図27に示すように、第1予備苗載せ台150Aの支柱151には、第1取付ブラケット155及び第2取付ブラケット156が取り付けられている。図3、図7に示すように、第1予備苗載せ台150Aの支柱151は、第1取付ブラケット155等を介して機体フレーム13の右前部に取り付けられる。また、第1予備苗載せ台150Aの支柱151は、第2取付ブラケット156を介して苗供給部9の規制板42の右部にも取り付けられる。
図27に示すように、第2予備苗載せ台150Bの支柱151には、第3取付ブラケット157及び第4取付ブラケット158が取り付けられている。図3、図7に示すように、第2予備苗載せ台150Bの支柱151は、第3取付ブラケット157等を介して機体フレーム13の左前部に取り付けられる。また、第2予備苗載せ台150Bの支柱151は、第4取付ブラケット158を介して苗供給部9の規制板42の左部にも取り付けられる。
図27に示すように、第3予備苗載せ台150Cの支柱151には、第5取付ブラケット159が取り付けられている。図7に示すように、第3予備苗載せ台150Cの支柱151は、第5取付ブラケット159を介して、機体フレーム13に設けられた上部構造体26の縦板28に取り付けられている。
上記の通り、第1予備苗載せ台150A〜第3予備苗載せ台150Cの支柱151は、ブラケット(第1取付ブラケット155、第3取付ブラケット157)、上部構造体26等を介して機体フレーム13に取り付けられている。
尚、移植機1は、少なくとも第3予備苗載せ台150Cを備えていればよい。つまり、移植機1は、第3予備苗載せ台150Cのみを備え、第1予備苗載せ台150A及び/又は第2予備苗載せ台150Bを備えていないものであってもよい。第1予備苗載せ台150A及び/又は第2予備苗載せ台150Bは、必要に応じて機体2に着脱することができる。
図1に示すように、椅子11の他側方(左側方)には、予備苗載せ台150が配置されておらず且つ椅子11に座る作業者が通行可能な通路160が設けられている。具体的には、椅子11の後方且つ他側方(左側方)、即ち左後方には、予備苗載せ台150が配置されておらず且つ椅子11に座る作業者が通行可能な通路160が設けられている。図1に矢印D1で示すように、通路160は、平面視にて、操向ハンドル5と後輪4Lとの間、機体フレーム13と後輪4Lとの間、椅子11と後輪4Lとの間に亘って設けられている。作業者は、畝間から通路160を通って椅子11に向かうことができる。このとき、通路160には予備苗載せ台150が配置されていないため、予備苗載せ台150が通路160を通る作業者の妨げになることがない。
尚、通路160は、椅子11の予備苗載せ台150が配置されていない側の側方に設けられる。そのため、予備苗載せ台150(第3予備苗載せ台150C)が椅子11の一側方(右側方)に配置されない場合は、通路160は椅子11の一側方(右側方)に設けられる。具体的には、通路160は、椅子11の後方であって、予備苗載せ台150が配置されていない側の側方に設けられる。そのため、予備苗載せ台150(第3予備苗載せ台150C)が椅子11の後方且つ一側方(右側方)に配置されない場合は、通路160は椅子11の後方且つ一側方(右側方)、即ち右方向に設けられる。
図1に示すように、通路160には、椅子11に乗降する作業者が足を載せるステップ板161が設けられている。ステップ板161は、椅子11の通路160側の側方に設けられている。本実施形態の場合、ステップ板161は、椅子11の他側方(左側方)に配置されている。ステップ板161は、第1足載せ台12Lの後方に位置している。ステップ板161は、機体幅方向において、椅子11と後輪4Lとの間に配置されている。
ステップ板161は、前部支持体162と底部支持体163により支持されている。前部支持体162は、ステップ板161の前部を支持している。前部支持体162は、ステップ板161の前部と、機体フレーム13の台フレーム32の第1フレーム材32Aとを接続している。底部支持体163は、ステップ板161の底部を支持している。底部支持体163は、ステップ板161の底部と機体フレーム13の下フレーム材15とを接続している。
図1、図2に示すように、原動機E1は、通路160に面する位置に配置されている。具体的には、原動機E1の側方の一方側(左側)に通路160が位置している。そのため、作業者は、通路160から原動機E1に簡単にアクセスすることができ、原動機E1のメンテナンス等を容易に行うことが可能である。また、燃料タンクT1は、通路160に面する位置に配置されている。具体的には、燃料タンクT1の側方の一方側(左側)に通路160が位置している。そのため、作業者は、通路160から燃料タンクT1に簡単にアクセスすることができ、燃料タンクT1への給油等を容易に行うことが可能である。
図1,図3、図28に示すように、移植機1は、灌水タンクT2を掛止する掛止部164L,164Rを備えている。灌水タンクT2は、機体2に搭載された灌水ポンプ(図示略)から苗に供給される水を貯留する。掛止部164Lは、機体フレーム13の左側に設けられている。掛止部164Rは、機体フレーム13の右側に設けられている。掛止部164L,164Rは、前後方向において、椅子11よりも前方であって且つ前輪3L,3Rよりも後方に配置されている。掛止部164Lと掛止部164Rは、機体幅方向の中心を挟んで対称形である以外は同じ構造を有する。
掛止部164L,164Rは、支持ブラケット165と掛止棒166とを有する。支持ブラケット165の下部は、第1支持棒167と第2支持棒168に支持されている。第1支持棒167は、機体フレーム13の下部に固定されて左側方に延びている。第2支持棒168は、車輪支持体7Lから左側方に延びている。掛止棒166は、支持ブラケット165の上部に取り付けられている。掛止棒166は、前後方向に間隔をあけて配置された複数本(2本)の棒から構成されている。掛止棒166は、機体内方側から機体外方側に向けて延びている。掛止部164Lの掛止棒166は、支持ブラケット165から機体外方(左方)に向けて延びている。掛止部164Rの掛止棒166は、支持ブラケット165から機体外方(右方)に向けて延びている。掛止棒166は、機体外方に向かうにつれて上方に移行するように傾斜している。図3に示すように、灌水タンクT2の上部に形成された枠状の持ち手T21に掛止棒166を挿通することにより、灌水タンクT2が掛止部164L,164Rに掛止される。支持ブラケット165には、掛止部164L,164Rに掛止された灌水タンクT2の前面に当接する当接板165aが設けられている。
次に、カバー体170について説明する。
図1〜図3に示すように、移植機1は、椅子11の上方を覆うカバー体170を備えている。本実施形態の場合、カバー体170は板(平板)である。カバー体170は、平面視にて四角形である。カバー体170は、椅子11に座った作業者の上方を覆うことによって、作業者を日光、雨、落下物等から保護する。
カバー体170は、機体2に立設された支柱151に支持されている。詳しくは、図27に示すように、カバー体170は、機体2に立設された複数本(3本)の支柱151の上部に取り付けられている。支柱151及びカバー体170は、椅子11に座った作業者を保護するキャノピを構成している。
尚、カバー体170は、椅子11の上方に加えて、椅子11の周囲(前方、後方、右側方、左側方)の全体又は一部を覆うシートであってもよい。この場合、カバー体170は、幌として機能する。シートは、例えば、布や軟質合成樹脂(例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等)等から構成される。シートは、全部又は一部が透光性を有することが好ましい。
本実施形態の場合、支柱151は、第1支柱151Aと第2支柱151Bと第3支柱151Cとから構成されている。第1支柱151Aは、椅子11の前方且つ一側方(右側方)、即ち椅子11の右前方に立設される。第2支柱151Bは、椅子11の前方且つ他側方(左側方)、即ち椅子11の左前方に立設される。第3支柱151Cは、椅子11の後方且つ一側方(右側方)、即ち椅子11の右後方に立設される。カバー体170は、第1支柱151A、第2支柱151B、第3支柱151Cの上部にわたって取り付けられて支持されている。但し、カバー体170を支持する支柱151の本数は、3本には限定されず、4本以上とすることもできる。
第1支柱151Aは、第1予備苗載せ台150Aの支柱である。第2支柱151Bは、第2予備苗載せ台150Bの支柱である。第3支柱151Cは、第3予備苗載せ台150Cの支柱である。予備苗載せ台150の載置板152は、第1支柱151A、第2支柱151B、第3支柱151Cのそれぞれに支持されている。具体的には、第1予備苗載せ台150Aの載置板152は、第1支柱151Aに支持されている。第2予備苗載せ台150Bの載置板152は、第2支柱151Bに支持されている。第3予備苗載せ台150Cの載置板152は、第3支柱151Cに支持されている。
カバー体170は、予備苗載せ台150の支柱の上部に取り付けられている。つまり、支柱151は、カバー体170及び載置板152を支持している。言い換えれば、カバー体170を支持する支柱は、予備苗載せ台150の載置板152を支持する支柱を兼ねている。
図7、図27に示すように、第1支柱151Aの上部と第2支柱151Bの上部とは、前部杆171により接続されている。第3支柱151Cの上部には、後部杆172が接続されている。前部杆171と後部杆172は、互いに平行に機体幅方向に延びている。後部杆172は、機体幅方向に延びており、第3支柱151Cと立設フレーム30とを接続している。
立設フレーム30は、機体2の椅子11の後方に立設される。図7、図27に示すように、立設フレーム30は、第1縦材30L、第2縦材30R、下接続材30D、上接続材30U、中間接続材30Mを有する。第1縦材30Lと第2縦材30Rは、機体幅方向に間隔をあけて上下方向に延びている。第1縦材30L及び第2縦材30Rは、上フレーム材14に取り付けられた上部構造体26のベース板27に立設されている。第1縦材30L及び第2縦材30Rの上下方向の中途部は、後方支持材173により操向ハンドル5の前部分5aと接続されている。下接続材30D(図27参照、図7では不図示)は、第1縦材30Lの下部と第2縦材30Rの下部とを接続している。下接続材30Dは、ベース板27に固定される第1固定部30Daと、手すり29に固定される第2固定部30Dbとを有する。上接続材30Uは、第1縦材30Lの上部と第2縦材30Rの上部とを接続している。中間接続材30Mは、第1縦材30Lの上下方向の中途部と第2縦材30Rの上下方向の中途部とを接続している。
立設フレーム30と前部杆171とに亘って架設杆174L,174Rが架設されている。架設杆174Lと架設杆174Rは、機体幅方向に間隔をあけて前後方向に延びている。架設杆174L,174Rの後端側は、立設フレーム30の上接続材30Uの上部に載置されている。架設杆174L,174Rの前端側は、前部杆171の上部に載置されている。
前部杆171の上方には、前支持杆175が配置されている。前支持杆175は、前部杆171の上方において機体幅方向に延びている。前支持杆175は、前部杆171と間隔をあけて前部杆171と平行に配置されている。前支持杆175と前部杆171は、前連結具176L,176Rにより接続されている。前連結具176Lは、前支持杆175の左部と前部杆171の左部とを接続している。前連結具176Rは、前支持杆175の右部と前部杆171の右部とを接続している。
立設フレーム30の上接続材30Uの上方には、後支持杆177が配置されている。後支持杆177は、上接続材30Uの上方において機体幅方向に延びている。後支持杆177は、上接続材30Uと間隔をあけて上接続材30Uと平行に配置されている。後支持杆177は、後連結具188を介して上接続材30Uと連結されている。後連結具188は、下縁から上方に延びる逆U字状の溝を有し、当該溝にノブボルト189の軸が嵌まっている。後連結具188は、ノブボルト189を締め付けることにより上接続材30Uと連結され、ノブボルト189を緩めることにより上接続材30Uとの連結が解除される。架設杆174L,174Rは、前支持杆175と後支持杆177とを接続している。
前支持杆175の両端部には、前取付具178が設けられている。後支持杆177の両端部には、後取付具179が設けられている。カバー体170の前部は、前取付具178に取り付けられており、前支持杆175により下方から支持されている。カバー体170の後部は、後取付具179に取り付けられており、後支持杆177により下方から支持されている。従って、カバー体170の前部は、前支持杆175及び前部杆171を介して、支柱151の上部に取り付けられている。カバー体170の後部は、後支持杆177及び後部杆172を介して、支柱151の上部に取り付けられている。
図1〜図3に示すように、カバー体170は、椅子11の上方の全域を覆っている。カバー体170の前端部は、苗供給部9の上方に位置している。カバー体170の後端部は、椅子11と操向ハンドル5との間の上方に位置している。カバー体170の左端部は、苗供給部9の左端部よりも左方に位置している。カバー体170の右端部は、苗供給部9の右端部よりも右方に位置している。
図7,図29に示すように、移植機1は、カバー体170の後部の高さを変更可能な高さ変更機構180を備えている。高さ変更機構180は、係合軸181L,181R、係合板182L,182R、接続具184L,184R、前連結具176L,176R、架設杆174L,174Rを有する。
係合軸181Lは、機体幅方向に延びており、第1縦材30Lの左側に配置された延出部185Lを貫通している。延出部185Lは、立設フレーム30の上接続材30Uの左端部から下方に延びている。係合軸181Rは、機体幅方向に延びており、第2縦材30Rの右側に配置された延出部185Rを貫通している。延出部185Rは、立設フレーム30の上接続材30Uの右端部から下方に延びている。係合軸181Lは、延出部185Lに対して係合板182Lを移動可能に接続している。係合軸181Rは、延出部185Rに対して係合板182Rを移動可能に接続している。
係合板182Lと係合板182Rは、同じ形状であって、側面視にて上下方向の中途部で屈曲した板である。係合板182Lは、第1縦材30Lの左側において、一方の面を左側に向け、他方の面を右側に向けて配置されている。係合板182Rは、第2縦材30Rの右側において、一方の面を右側に向け、他方の面を左側に向けて配置されている。係合板182Lの上部は、左接続具184Lにより架設杆174Lの後部と接続されている。係合板182Rの上部は、右接続具184Rにより架設杆174Rの後部と接続されている。前連結具176L,176Rは、前部杆171に対して、当該前部杆171の中心軸回りに回動可能に取り付けられている。
係合板182L,182Rは、係合軸181L,181Rが挿通される係合溝187を有する。係合軸181L,181Rは、係合溝187に沿って、係合溝187に対して相対的に移動可能である。係合溝187は、係合板182L,182Rの屈曲した中途部から下部に亘って形成されている。係合溝187は、連続して形成された下部溝187aと上部溝187bとを有する。係合溝187は、下部溝187aと上部溝187bとの境界部で屈曲している。係合溝187の上端部(上部溝187bの上端部)には、上係合部187dが設けられている。係合溝187の下端部(下部溝187aの下端部)には、下係合部187eが設けられている。係合溝187の屈曲部(上部溝187bと下部溝187aとの境界部)には、中係合部187fが設けられている。
上係合部187dは、係合溝187の溝幅よりも広い幅の直径をもつ円形状に形成されている。下係合部187eは、下部溝187aの下端部から上後方に向けて延びる溝状に形成されている。上係合部187dは、下部溝187aと上部溝187bとの境界部から上後方に向けて延びる溝状に形成されている。
高さ変更機構180は、カバー体170の後部の高さを、カバー体170の前部と同じ高さである第1高さと、カバー体170の前部よりも高い第2高さと、第2高さよりも高い第3高さに変更可能である。図29はカバー体170の後部を第1高さとした状態、図30はカバー体170の後部を第2高さとした状態、図31はカバー体170の後部を第3高さとした状態を示している。第1高さから第2高さ又は第3高さへの変更は、ノブボルト189を緩めて上接続材30Uと後連結具188との連結を解除し、カバー体170の後部を下方から押し上げることにより行うことができる。カバー体170の後部の押し上げは、架設杆174L,174Rや後支持杆177を把持して行うこともできる。
図29に示すように、カバー体170の後部が第1高さにあるとき、係合軸181L,181Rは上係合部187dに係合されている。図29の状態からカバー体170の後部を押し上げると、係合軸181L,181Rは上係合部187dから離脱して係合溝187に沿って下方に移動し、前連結具176L,176Rは上部が前下方に向かうように回動する。そして、図30に示すように、係合軸181L,181Rを中係合部187fに係合させることにより、カバー体170の後部が第2高さとなる。図30の状態から更にカバー体170の後部を押し上げると、係合軸181L,181Rは中係合部187fから離脱して係合溝187に沿って下方に移動し、前連結具176L,176Rは上部が前下方に向かうように更に回動する。そして、図31に示すように、係合軸181L,181Rを下係合部187eに係合させることにより、カバー体170の後部が第3高さとなる。
カバー体170の後部が第1高さにあるとき、椅子11に座った作業者の頭がカバー体170に当たらない。また、移植機1を軽トラックに載せたときに高さ制限をクリアすることができる。カバー体170の後部が第2高さにあるとき、作業者が上体を屈めて椅子11から立ち上がったときに、作業者の頭がカバー体170に当たることを防止できる。カバー体170の後部が第3高さにあるとき、作業者が椅子11から完全に立ち上がったときであっても、作業者の頭がカバー体170に当たることを防止できる。
上記移植機によれば、以下の効果を奏する。
移植機1は、機体2と、機体2の前部に設けられた苗供給部9と、苗供給部9から供給された苗を圃場に植え付ける植付装置20を有する移植部8と、苗供給部9に苗を供給する作業者が座る椅子11と、機体2の後部に設けられた操向ハンドル5と、を備え、機体2は、前後方向に直線状に延びる上フレーム材14と、上フレーム材14の下方において前後方向に延びる下フレーム材15と、上フレーム材14と下フレーム材15とを接続する縦フレーム材16と、を備えた機体フレーム13を有し、上フレーム材14は、前部に苗供給部9を支持する支持構造体19が接続され、前後方向の中途部に椅子11が載置され、後部に操向ハンドル5が接続されている。
この構成によれば、前後方向に直線状に延びる上フレーム材14の前部に苗供給部9を支持する支持構造体19が接続され、前後方向の中途部に椅子11が載置され、後部に操向ハンドル5が接続されているため、簡易な構造にて高い剛性を有する機体フレーム13を備えた移植機が提供される。また、機体フレーム13を構成する部品の点数を削減することができるため、移植機1の軽量化及び製造コストの低減を図ることができる。
また、縦フレーム材16は、上フレーム材14と下フレーム材15の前後方向の中途部同士を接続する第1縦フレーム材16Aと、上フレーム材14と下フレーム材15の後部同士を接続する第2縦フレーム材16Bと、を含む。
この構成によれば、機体フレーム13が、上フレーム材14、下フレーム材15、第1縦フレーム材16A、第2縦フレーム材16Bによって構成される四角形の枠体を有するため、高い剛性を有する機体フレーム13を備えた移植機が提供される。
また、移植機1は、苗供給部9及び移植部8を駆動する原動機E1を備え、原動機E1は、上フレーム材14、下フレーム材15、第1縦フレーム材16A、第2縦フレーム材16Bにより囲まれる領域R1に配置されている。
この構成によれば、機体フレーム13が備える四角形の枠体内部に原動機E1が配置されるため、原動機E1を機体フレーム13により周囲から保護することができるとともに、機体フレーム13が原動機E1によって補強される。
また、移植機1は、原動機E1の動力を走行装置に伝達する動力伝達装置を収容したミッションケースM1を備え、下フレーム材15の前部は、ミッションケースM1に接続されている。
この構成によれば、下フレーム材15の前部がミッションケースM1に接続されることにより、機体フレーム13がミッションケースM1によって補強される。
また、移植機1は、植付装置20を支持する支持体21が取り付けられる取付板22と、椅子11に座った作業者が足を載せることができる足載せ台12L,12Rと、を備え、機体フレーム13は、足載せ台12L,12Rを支持する台フレーム32を有し、台フレーム32は、縦フレーム材16と取付板22とを接続している。
この構成によれば、機体フレーム13が、足載せ台12L,12Rを支持する台フレーム32を備え、当該台フレーム32が縦フレーム材16と取付板22とを接続することによって、機体フレーム13の剛性を大きく向上させることができる、
また、台フレーム32は、縦フレーム材16に接続され且つ機体幅方向に延びる第1フレーム材32Aと、取付板22に接続され且つ機体幅方向に延びる第2フレーム材32Bと、第1フレーム材32Aの一端側と第2フレーム材32Bの一端側とを接続する第3フレーム材32Cと、第1フレーム材32Aの他端側と第2フレーム材32Bの他端側とを接続する第4フレーム材32Dと、を有し、足載せ台は、下フレーム材15の一側方に配置された第1足載せ台12Lと、下フレーム材15の他側方に配置された第2足載せ台12Rと、を含み、第3フレーム材32Cは第1足載せ台12Lを支持し、第4フレーム材32Dは第2足載せ台12Rを支持している。
この構成によれば、台フレーム32、第1足載せ台12L及び第2足載せ台12Rによって、機体フレーム13の強度を機体幅方向においてバランス良く向上させることができる。
また、移植機1は、機体2と、機体幅方向に並んで配置された第1植付装置20Lと第2植付装置20Rを有する移植部8と、第1植付装置20Lに向けて苗を落下させる第1苗落とし部74Lと、第2植付装置20Rに向けて苗を落下させる第2苗落とし部74Rとを有する苗供給部9と、第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔と、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔とを一体的に調整可能な調整機構と、を備えている。
この構成によれば、調整機構によって、第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔と、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔とを一体的に調整可能であるため、植え付けられる苗の条間を調整する調整作業を容易に且つ正確に短時間で行うことができる。また、複数の調整作業を一体的に行うことができるため、個々の調整作業の調整忘れが生じにくく、良好な植付性能を確保できる。
また、移植機は、第1植付装置20Lで付けられた苗の近傍の土を鎮圧する第1鎮圧輪100Lと、第2植付装置20Rで植え付けられた苗の近傍の土を鎮圧する第2鎮圧輪100Rと、を有する鎮圧部10を備え、調整機構は、第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔と、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔と、第1鎮圧輪100Lと第2鎮圧輪100Rとの機体幅方向の間隔とを一体的に調整可能である。
この構成によれば、調整機構によって、第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔と、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔と、第1鎮圧輪100Lと第2鎮圧輪100Rとの機体幅方向の間隔とを一体的に調整可能であるため、植え付けられる苗の条間及び鎮圧輪の間隔を調整する調整作業を容易に且つ正確に短時間で行うことができる。また、複数の調整作業を一体的に行うことができるため、個々の調整作業の調整忘れが生じにくく、良好な植付性能を確保できる。
また、調整機構は、第1植付装置20Lを支持する第1支持部材140Lと、第2植付装置20Rを支持する第2支持部材140Rと、第1苗落とし部74Lの位置を規定する第1規定部材43Lと、第2苗落とし部74Rの位置を規定する第2規定部材43Rと、第1支持部材140Lと第1規定部材43Lを連結する第1連結部材141Lと、第2支持部材140Lと第2規定部材43Rを連結する第2連結部材141Rと、を有している。
この構成によれば、第1連結部材141Lによって連結された第1支持部材140Lと第1規定部材43Lとを一体的に移動させることができ、第2連結部材141Rによって連結された第2支持部材140Rと第2規定部材43Rとを一体的に移動させることができる。そのため、第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔と、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔とを確実に一体的に調整することができる。
また、調整機構は、第1鎮圧輪100Lを支持する第1支持体21Lと、第2鎮圧輪100Rを支持する第2支持体21Rと、第1支持部材140L及び第1支持体21Lが取り付けられる第1取付体81Lと、第2支持部材140R及び第2支持体21Rが取り付けられる第2取付体81Rと、を有している。
この構成によれば、第1取付体81Lと共に第1支持部材140L及び第1支持体21Lを移動させることができ、第2取付体81Rと共に第2支持部材140R及び第2支持体21Rを移動させることができる。そのため、第1鎮圧輪100Lと第2鎮圧輪100Rとの機体幅方向の間隔と、第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔とを確実に一体的に調整することができる。
また、苗供給部9は、第1連結部材141Lを機体幅方向の複数の異なる位置に選択的に取り付け可能な第1取付部71と、第2連結部材141Rを機体幅方向の複数の異なる位置に選択的に取り付け可能な第2取付部72と、を有している。
この構成によれば、第1鎮圧輪100Lと第2鎮圧輪100Rとの機体幅方向の間隔と、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔とを、予め定められた複数の適切な間隔の中から選択して変更することができる。
また、苗供給部9を支持する支持構造体19を備え、支持構造体19は、第1支持部材140Lを機体幅方向の複数の異なる位置に選択的に取り付け可能な第3取付部78Lと、第2支持部材140Rを機体幅方向の複数の異なる位置に選択的に取り付け可能な第4取付部78Rと、を有している。
この構成によれば、第1鎮圧輪100Lと第2鎮圧輪100Rとの機体幅方向の間隔と、第1苗落とし部74Lと第2苗落とし部74Rとの機体幅方向の間隔とに加えて、さらに第1植付装置20Lと第2植付装置20Rとの機体幅方向の間隔を、複数の採用可能な間隔の中から選択して一体的に変更することができる。
また、移植機1は、圃場に苗を植え付ける移植部8と、移植部に苗を供給する苗供給部9と、苗供給部9に苗を供給する作業者が座る椅子11と、苗を収容した苗トレイを載置する苗載せ台149と、予備の苗を収容した苗トレイを載置する予備苗載せ台150と、を備え、予備苗載せ台150は、椅子11の一側方に配置されており、椅子11の他側方には、予備苗載せ台150が配置されておらず且つ椅子11に座る作業者が通行可能な通路160が設けられている。
この構成によれば、椅子11の他側方には、予備苗載せ台150が配置されておらず且つ椅子11に座る作業者が通行可能な通路160が設けられているため、予備苗載せ台150を備えた移植機において、作業者は椅子11の他側方側から椅子11への乗り降りを容易に行うことができ、乗り降りの時間を短縮することが可能となる。
また、予備苗載せ台150は、椅子11の後方且つ一側方に配置されており、通路160は、椅子11の後方且つ他側方に配置されている。
この構成によれば、作業者は圃場の畝間から通路160を通って移植機1の後方から畝を跨がずに椅子11への乗り降りを容易に行うことができる。
また、通路160には、椅子11に乗降する作業者が足を載せるステップ板161が設けられている。
この構成によれば、作業者は、通路160からステップ161を介して椅子11に乗り降りすることができるため、椅子11への乗り降りを容易に行うことができる。
また、予備苗載せ台150は、支柱151と、支柱151に取り付けられ且つ苗トレイが載置される載置板152とを有し、載置板152は、支柱151の一側方側に取り付けられた第1載置板152Aと、支柱151の他側方側に取り付けられた第2載置板152Bとを含み、第1載置板152Aと第2載置板152Bは、上下方向において交互に取り付けられている。
この構成によれば、第1載置板152Aと第2載置板152Bが上下方向において交互に取り付けられているため、複数の載置板を上下方向に狭い間隔で配置することができ、支柱の高さを高くせずとも多数の載置板をもつ予備苗載せ台を構成することができる。
また、移植機1は、移植部8及び苗供給部9を駆動する原動機E1を備え、原動機E1は、通路160に面する位置に配置されている。
この構成によれば、作業者は、通路160から原動機E1に容易にアクセスしてメンテンナンスを行うことができる。
また、移植機1は、原動機E1に供給される燃料を収容する燃料タンクT1を備え、燃料タンクT1は、通路160に面する位置に配置されている。
この構成によれば、作業者は、通路160から燃料タンクT1に容易にアクセスすることができるため、燃料をこぼすことなく燃料タンクT1への燃料の補給等を行うことができる。
また、予備苗載せ台150は、椅子11の前方且つ一側方に配置された第1予備苗載せ台150Aと、椅子11の前方且つ他側方に配置された第2予備苗載せ台150Bと、椅子11の後方且つ一側方に配置された第3予備苗載せ台150Cとから構成されている。
この構成によれば、予備苗載せ台150が3つの予備苗載せ台から構成されているため、1台の移植機1に多数の予備の苗トレイを載置することができる。
また、移植機1は、機体2と、機体2に設けられ且つ圃場に苗を植え付ける移植部8と、移植部8に苗を供給する苗供給部9と、苗供給部9に苗を供給する作業者が座る椅子11と、椅子11の上方を覆うカバー体170と、苗を収容した苗トレイを載置する載置板152と、機体2に立設されてカバー体170及び載置板152を支持する支柱151と、を備えている。
この構成によれば、機体2に立設された支柱151によって椅子11の上方を覆うカバー体170及び苗トレイを載置する載置板152の両方を支持することができるため、椅子11の上方を覆う構造と苗トレイを載置する構造とを少ない部品点数で実現することができるとともに、椅子11の周囲のスペースを広く確保することが可能である。また、椅子11の上方を覆う構造と苗トレイを載置する構造とを少ない部品点数で実現することができるため、移植機1の大型化を回避して軽トラック等での可搬性を維持しつつ、椅子11の回りに十分な作業スペースを確保することができる。
また、支柱151は、椅子11の前方且つ一側方に立設された第1支柱151Aと、椅子11の前方且つ他側方に立設された第2支柱151Bと、椅子11の後方且つ一側方に立設された第3支柱151Bと、を含み、載置板152は、第1支柱151A、第2支柱151B、第3支柱151Cのそれぞれに支持され、カバー体170は、第1支柱151A、第2支柱151B、第3支柱151Cの上部にわたって支持されている。
この構成によれば、第1支柱151A、第2支柱151B、第3支柱151Cによって、載置板152及びカバー体170を確実に支持することができる。
また、移植機1は、第1支柱151Aの上部と第2支柱151Bの上部とを接続する前部杆171と、機体2の椅子11の後方に立設された立設フレーム30と、立設フレーム30と第3支柱151Cとを接続する後部杆172と、立設フレーム30と前部杆171とに亘って架設された架設杆174L,174Rと、を備えている。
この構成によれば、カバー体170及び載置板152を、機体2に立設された支柱151及び立設フレーム30によって確実に支持することができる。
また、移植機1は、カバー体170の前部を下方から支持する前支持杆175と、カバー体170の後部を下方から支持する後支持杆177と、を備え、架設杆174L,174Rは、前支持杆175と後支持杆177とを接続している。
この構成によれば、カバー体170及び載置板152を、高い強度を有する堅牢な支持構造によって確実に支持することができる。
また、移植機1は、カバー体170の後部の高さを変更可能な高さ変更機構180を備えている。
この構成によれば、作業者の姿勢や身長に応じてカバー体170の後部の高さを変更することによって、作業者の頭部がカバー体170に接触することを回避できる。
また、高さ変更機構180は、カバー体170の後部の高さを、カバー体170の前部と同じ高さである第1高さと、カバー体170の前部よりも高い第2高さと、に変更可能である。
この構成によれば、作業者の姿勢や身長に応じてカバー体170の後部の高さを2段階に変更することができる。また、カバー体170の後部の高さを第1高さとすることによって、移植機1の運搬時や保管時においてカバー体170が邪魔になることがない。
また、高さ変更機構180は、カバー体170の後部の高さを、第2高さよりも高い第3高さに変更可能である。
この構成によれば、作業者の姿勢や身長に応じてカバー体170の後部の高さを3段階に変更することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 移植機
2 機体
8 移植部
9 苗供給部
11 椅子
30 立設フレーム
151 支柱
151A 第1支柱
151B 第2支柱
151C 第3支柱
152 載置板
170 カバー体
171 前部杆
172 後部杆
174L 架設杆
174R 架設杆
175 前支持杆
177 後支持杆
180 高さ変更機構

Claims (7)

  1. 機体と、
    前記機体に設けられ且つ圃場に苗を植え付ける移植部と、
    前記移植部に苗を供給する苗供給部と、
    前記苗供給部に苗を供給する作業者が座る椅子と、
    前記椅子の上方を覆うカバー体と、
    苗を収容した苗トレイを載置する載置板と、
    前記機体に立設されて前記カバー体及び前記載置板を支持する支柱と、
    を備えている移植機。
  2. 前記支柱は、前記椅子の前方且つ一側方に立設された第1支柱と、前記椅子の前方且つ他側方に立設された第2支柱と、前記椅子の後方且つ一側方に立設された第3支柱と、を含み、
    前記載置板は、前記第1支柱、前記第2支柱、前記第3支柱のそれぞれに支持され、
    前記カバー体は、前記第1支柱、前記第2支柱、前記第3支柱の上部にわたって支持されている請求項1に記載の移植機。
  3. 前記第1支柱の上部と前記第2支柱の上部とを接続する前部杆と、
    前記機体の前記椅子の後方に立設された立設フレームと、
    前記立設フレームと前記第3支柱とを接続する後部杆と、
    前記立設フレームと前記前部杆とに亘って架設された架設杆と、
    を備えている請求項2に記載の移植機。
  4. 前記カバー体の前部を下方から支持する前支持杆と、
    前記カバー体の後部を下方から支持する後支持杆と、
    を備え、
    前記架設杆は、前記前支持杆と前記後支持杆とを接続している請求項3に記載の移植機。
  5. 前記カバー体の後部の高さを変更可能な高さ変更機構を備えている請求項1〜4のいずれか1項に記載の移植機。
  6. 前記高さ変更機構は、前記カバー体の後部の高さを、前記カバー体の前部と同じ高さである第1高さと、前記カバー体の前部よりも高い第2高さと、に変更可能である請求項5に記載の移植機。
  7. 前記高さ変更機構は、前記カバー体の後部の高さを、前記第2高さよりも高い第3高さに変更可能である請求項6に記載の移植機。
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