JP6855337B2 - 移植機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された移植機は、圃場に苗を植え付ける第1植付具及び第2植付具と、回転駆動される駆動シャフトと、駆動シャフトの駆動力を伝達する第1伝動体及び第2伝動体と、第1伝動体の動力によって第1植付具を昇降させる第1昇降機構と、第2伝動体の動力によって第2植付具を昇降させる第2昇降機構とを備えている。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、第1伝動体及び第2伝動体のメンテナンスが容易な移植機を提供することを目的とする。
また、前記第1植付具を開閉させる第1開閉機構と、前記第2植付具を開閉させる第2開閉機構と、前記第1開閉機構に連動して前記第3植付具を開閉させる第1連動機構と、前記第2開閉機構に連動して前記第4植付具を開閉させる第2連動機構と、を備え、前記第1開閉機構は、前記第1支持体に揺動可能に支持されたカムリンクと、前記カムリンクと前記第1植付具とを連動する開閉ロッドと、前記カムリンクに設けられたカムローラと、前記カムローラを押動して前記カムリンクを揺動させることで前記開閉ロッドを引動して前記第1植付具を開くカムとを有し、前記第2開閉機構は、前記第2支持体に揺動可能に支持された他のカムリンクと、前記他のカムリンクと前記第2植付具とを連動する他の開閉ロッドと、前記他のカムリンクに設けられた他のカムローラと、前記他のカムローラを押動して前記他のカムリンクを揺動させることで前記他の開閉ロッドを引動して前記第2植付具を開く他のカムとを有し、前記第1連動機構は、前記第1支持体に揺動可能に支持された連動リンクと、前記連動リンクを前記カムリンクに一体揺動可能に連結する連結部材と、前記連動リンクの揺動によって前記第3植付具を開くように前記連動リンクと前記第3植付具とを連動する連結ロッドとを有し、前記第2連動機構は、前記第2支持体に揺動可能に支持された他の連動リンクと、前記他の連動リンクを前記他のカムリンクに一体揺動可能に連結する他の連結部材と、前記他の連動リンクの揺動によって前記第4植付具を開くように前記他の連動リンクと前記第4植付具とを連動する他の連結ロッドとを有する。
また、前記第1伝動体は、前記駆動シャフトの一端部で該駆動シャフトの軸心方向に位置変更可能であり、前記第2伝動体は、前記駆動シャフトの他端部で該駆動シャフトの軸心方向に位置変更可能である。
図18及び図19は、圃場を走行しながら圃場(畝)に苗を植え付ける移植機1を示している。図18は移植機1の側面図であり、図19は移植機1の平面図である。
本発明の実施形態においては、苗植付け時の移植機1の進行方向(図18、図19の矢印A1方向)を前方、進行方向の反対側(図18、図19の矢印A2方向)を後方、進行方向に向かって左側(図19の矢印B1方向)を左方、進行方向に向かって右側(図19の矢印B2方向)を右方として説明する。
移植機1は、機体2の左側に配置された前輪(車輪)3L及び後輪(車輪)4Lと、機体2の左側に配置された前輪(車輪)3R及び後輪(車輪)4Rとを有する。前輪3L,3R及び後輪4L,4Rによって、機体2が走行可能に支持されている。
機体2の右側方には、前輪支持アーム6Rが設けられている。前輪支持アーム6Rの上部は、機体2に横軸回りに回転可能に支持されている。前輪支持アーム6Rの下部に前輪3Rが回転自在に取り付けられている。
機体2の右側方には、車輪支持体7Rが設けられている。車輪支持体7Rの上部は、機体2に横軸回りに回転可能に支持されている。車輪支持体7Rの下部に後輪4Rが、回転可能に取り付けられている。
前輪支持アーム6L,6R及び車輪支持体7L,7Rは、上下に揺動可能であり、且つ図示省略の油圧シリンダによって揺動駆動可能とされている。これにより、前輪3L,3R及び後輪4L,4Rが機体2に対して相対的に昇降する。前輪3L,3R及び後輪4L,4Rを機体2に対して同時に昇降させることにより、機体2が地面に対して昇降する。
移植機1は、圃場に苗を植え付ける移植部11と、移植部11に苗を供給する苗供給部12とを有する。移植部11は機体2の前部に設けられている。苗供給部12は、機体2の上方に前部から後部にわたって設けられている。苗供給部12は、機体2の左側に設けられた第1苗供給装置12Lと、機体2の右側に設けられた第2苗供給装置12Rとを有する。
第1苗供給装置12Lは、作業者によって上方から苗が供給される苗供給カップ14A,14Bを有する。図9に示すように、苗供給カップ14A,14Bは、上下開口状の筒状のカップ本体15と、このカップ本体15の底部開口を開閉自在に塞ぐ底蓋16とを有する。苗供給カップ14A,14Bは、底蓋16を閉じた状態で苗を保持可能であり、底蓋16が開くと苗を下方に排出可能である。
苗供給カップ14A,14Bは、カップ配置経路の前部の機体外方側の第1位置X1で苗を落下させて排出する第1カップ14Aと、カップ配置経路の前部の機体内方側の第2位置X2で苗を落下させて排出する第2カップ14Bとがカップ配置経路に沿って交互に並べて配置されている。
底蓋16は、規制部材によって開きが規制され、第1カップ14Aが第1位置X1に位置すると共に、第2カップ14Bが第2位置X2に位置したときに規制部材から外れて開く。
第1位置X1及び第2位置X2には、苗ガイド22が設けられている。苗ガイド22は、苗供給カップ14A,14Bから排出された苗を受けて下方に案内する。
次に、図1〜図7を参照して、移植部11について詳細に説明する。
移植フレーム23は、メインフレーム24と、第1取付部材25Lと、第2取付部材25Rと、複数のフレーム材(上フレーム材27、下フレーム材28、前フレーム材29)とを有する。
メインフレーム24は、機体2の前部に取り付けられている。メインフレーム24の機体幅方向K2の中央部は、機体2の幅方向K2の中央部に一致している。第1取付部材25Lは、メインフレーム24の左側部の下部に固定されていると共に、デッキ10Lの前部に固定されている。第2取付部材25Rは、メインフレーム24の右側部の下部に固定されていると共に、デッキ10Rの前部に固定されている。
図1、図2に示すように、移植部11には、横軸回りに回転駆動される駆動シャフト31が設けられている。駆動シャフト31は、例えば、六角棒で形成されている。駆動シャフト31は、メインフレーム24の下部前方において、機体幅方向K2に延伸して設けられている。メインフレーム24の機体幅方向K2の中央部には、軸支持部材32が設けられている。駆動シャフト31は、この軸支持部材32を挿通していると共に、中央部が軸支持部材32に軸受部材を介して回転可能に支持されている。
図1、図2、図3に示すように、移植部11は、第1植付装置36Lと、第2植付装置36Rとを有する。第1植付装置36Lは、メインフレーム24の左側の前方で且つ上フレーム材27及び下フレーム材28の左側に配置されている。第2植付装置36Rは、メインフレーム24の右側の前方で且つ上フレーム材27及び下フレーム材28の右側に配置されている。
図1、図2に示すように、第1伝動体39L及び第2伝動体39Rは、駆動シャフト31の駆動力を伝達する装置である。第1伝動体39Lは、駆動シャフト31の一端側に配置されている。第2伝動体39Rは、駆動シャフト31の他端側に、第1伝動体39Lと機体幅方向K2において対向して配置されている。
図1に示すように、第1昇降機構40Lと第2昇降機構40Rとは駆動シャフト31に沿う方向(機体幅方向K2)で並べて配置されている。第1昇降機構40Lは、第1伝動体39Lの前部の機体内方に配置されている。第1昇降機構40Lは、支持ケース43Lに伝動軸49を介して回転自在に支持された第1回転ケース51と、この第1回転ケース51の遊端側に回転自在に支持された第2回転ケース52とを有する。第2回転ケース52の遊端側に第1支持体41Lが支持され、第1支持体41Lに第1植付具37L及び第3植付具38Lが取り付けられている。第1支持体41Lの後部は、図示省略のスプリングによって吊り下げられている(上方に付勢されている)。
図5、図6に示すように、第1植付具37Lは、前側の第1構成部58と、後側の第2構成部59とを有する。第1植付具37Lは、閉じた状態(第1構成部58と第2構成部59が前後方向K1で重なった状態)では、上方開口状で且つ側面視で下方に向けて先細りの形状を呈している。第1植付具37Lは、第1構成部58と第2構成部59とが前後方向K1で離反することで開く。
第1支持機構56L〜第4支持機構57Rの構造は同じであるので、第1支持機構56Lの構造を代表して説明し、第2支持機構56R〜第4支持機構57Rの説明は省略する。
第2取付具66は、第2揺動部材64に固定された第3プレート66Aと、第3プレート66Aに固定された第4プレート66Bとを有する。第4プレート66Bの下部は、第3プレート66Aから下方に突出している。この第4プレート66Bの下部に、第2取付ブラケット62がボルト等を介して取り付けられている。
図6において、第1揺動部材63が枢軸67回りに前後に揺動すると、それに伴って第1構成部58が前後に揺動すると共に係合部69が上下動する。係合部69が上下動すると、第2揺動部材64が枢軸68回りに前後に揺動して第2構成部59が前後に揺動する。これにより、第1植付具37Lが前後に開閉する。第2植付具37R、第3植付具38L及び第4植付具38Rも同様の動作で前後に開閉する。
第1開閉機構72Lは、カム73と、カムローラ74と、カムリンク75と、開閉ロッド76とを有する。カム73は、第2回転ケース52の遊端側に設けられていて、第2回転ケース52の回転に伴って回転する。カム73は、径外方向の突出量が大きい押圧部73aと、径外方向の突出量が小さい押圧解除部73bとを有する。カムローラ74はカム73の外周に当接する。カムリンク75は、上部が第1部材53Lに枢軸78によって横軸回りに回転自在に支持されている。カムリンク75の上下中途部にカムローラ74が枢支されている。開閉ロッド76の一端部は、カムリンク75の下部に枢支連結され、開閉ロッド76の他端部は、第1揺動部材63の下部に枢支連結されている。
図5に示すように、第1植付装置36Lは、第1開閉機構72Lに連動して前記第3植付具38Lを開閉させる第1連動機構81Lを有している。第2植付装置36Rは、第2開閉機構72Rに連動して前記第4植付具38Rを開閉させる第2連動機構81Rを有している。第1連動機構81Lと第2連動機構81Rとは同様の構成であるので、第1連動機構81Lを説明し、第2連動機構81Rの説明は省略する。
これと同様の動作で、第4植付具38Rは、第2連動機構81Rによって第2植付具37Rの開閉動作に連動して開閉する。
図7に示すように、第2プレート65Bには、第1取付ブラケット61をボルト固定するための複数の取付穴(第1取付穴86a〜第4取付穴86d)が設けられている。第1取付穴86aと第2取付穴86bは、機体幅方向K2で並べて設けられている。第3取付穴86cと第4取付穴86dは、第1取付穴86a及び第2取付穴86bの上方に機体幅方向K2で並べて設けられている。
以上のようにして、第1植付具37Lは、第1支持機構56Lに、上下方向に対して機体幅方向K2に角度変更可能に取り付けられている。
また、第2植付具37Rは、第1植付具37Lと同様の取付構造で、第2支持機構56Rに、上下方向に対して機体幅方向K2に角度変更可能に取り付けられている。また、第3植付具38Lは、第1植付具37Lと同様の取付構造で、第3支持機構57Lに、上下方向に対して機体幅方向K2に角度変更可能に取り付けられている。また、第4植付具38Rは、第1植付具37Lと同様の取付構造で、第4支持機構57Rに、上下方向に対して機体幅方向K2に角度変更可能に取り付けられている。
図3に示すように、第1植付装置36Lには、第1植付具37L及び第3植付具38Lに苗を案内する第1中継ガイド87Lが設けられている。また、第2植付装置36Rには、第2植付具及び第4植付具に苗を案内する第2中継ガイド87Rが設けられている。
第1ガイド88Lは、第1支持体41Lの第1部材53Lに取り付けられ、第3ガイド89Lは、第1支持体41Lの第2部材54Lに取り付けられている。第2ガイド88Rは、第2支持体41Rの第1部材53Rに取り付けられ、第4ガイド89Rは、第2支持体41Rの第2部材54Rに取り付けられている。
次に、主に図10〜図15、図18を参照して、椅子13L,13R及び椅子の周囲構造について詳細に説明する。
先ず、図10〜図12、図18を参照して、椅子13L,13Rの支持構造について説明する。尚、図10〜図12、図18では、第1椅子13Lの支持構造を示しているが、第2椅子13Rの支持構造も同様である。
車輪支持体7L,7Rは、それぞれ伝動ケース100を有している。
伝動ケース100は、前部ギヤケース100aと、後部ギヤケース100bと、伝達軸ケース100cとを有している。前部ギヤケース100aは、ミッションケースM1から機体外方側に突出した後軸ケース101に接続されている。後軸ケース101には、ミッションケースM1に収容された変速装置から動力を取り出す出力軸102が収容されている。後部ギヤケース100bは、後輪4L,4Rの車軸の機体外方側に接続されている。伝達軸ケース100cは、前部ギヤケース100aと後部ギヤケース100bとを接続している。伝動軸ケース100cには、前部ギヤケース100aに収容された前部ギヤ機構から後部ギヤケース100bに収容された後部ギヤ機構へと動力を伝達する伝達軸が収容されている。原動機E1の動力は、ミッションケースM1内の変速機構を介して出力軸102から出力され、伝動ケース100内の伝動機構(前部ギヤ機構、伝達軸、後部ギヤ機構)を介して後輪4L,4Rの車軸に伝達される。これにより、原動機E1の動力によって後輪4L,4Rが駆動される。尚、伝動ケース100に収容される伝動機構は、チェーン伝動機構であってもよい。伝動ケース100は、機体2に対して揺動可能に設けられている。具体的には、伝動ケース100は、機体2に対して横軸回り(出力軸102の軸回り)に揺動可能に設けられている。
支柱104は、後輪4L,4Rの機体外方側に配置されている。支柱104の上部は、椅子13L,13Rの座部13aの下面に固定された椅子支持板108に接続されており、当該椅子支持板108から下方に延びている。支柱104の下部には、ブラケット105が取り付けられている。支柱104は、例えば、円筒状のパイプから構成される。
連結部材107は、内板107aと、外板107bと、上板107cとを有している。内板107aは、支柱の機体内方側に配置され、支柱104と後輪4L,4Rの間に位置している。外板107bは、支柱104の機体外方側に配置され、内板107aと対向している。上板107cは、支柱104の前方において、内板107aの上部と外板107bの上部とを連結している。
椅子向き変更機構110は、椅子13L,13Rの向きを支柱104の軸回りの複数の位置に設定可能な機構である。椅子向き変更機構110は、支柱104に設けられた設定板111と、椅子13L,13Rに設けられたピン112とから構成されている。
設定板111は、支柱104の上部に取り付けられており、椅子13L,13Rの座部13aの下面に対向している。具体的には、図12に示すように、設定板111は、椅子13L,13Rの座部13aの下面を支持する椅子支持板108の下方に設けられている。設定板111には、複数の穴111aが形成されている。複数の穴111aは、支柱104の軸回り(上下方向の軸回り)に円弧状(又は円環状)に配置されている。図12に示す本実施形態の場合、穴111aの数は5つであるが、穴111aの数は複数(好ましくは3つ以上)であればよく、限定されない。
尚、椅子向き変更機構110の構成は、穴111aとピン112との組み合わせには限定されず、例えば、穴111aに代えて、ピン112を係止可能な切り欠き(凹部)を設定板111の外周部に設けてもよい。
乗降ステップ120L,120Rは、作業者が椅子13L,13Rに乗り降りするときに足掛かりとする部位である。乗降ステップ120L,120Rは、機体2と後輪(車輪)4L,4Rとの間で且つ椅子13L,13Rの前方又は後方に設けられている。本実施形態の場合、乗降ステップ120Lは、機体2と後輪4Lとの間で且つ椅子13Lの後方に設けられている。また、乗降ステップ120Rは、機体2と後輪4Rとの間で且つ椅子13Rの後方に設けられている。
ステップ板120aは、椅子13L,13Rの座面よりも低い位置に設けられている。より詳しくは、ステップ板120aは、支軸106よりも低い位置に設けられている。前接続板120bは、ステップ板120aの前部に接続されて上方に延びている。後接続板120cは、ステップ板120aの後部に接続されて上方に延びている。前接続板120b及び後接続板120cの上部は、機体2の側部に接続されている。これにより、乗降ステップ120L,120Rが機体2の側部(左側部及び右側部)に接続されている。
デッキ10L,10Rは、例えば、金属板から構成されている。図14、図16、図18に示すように、デッキ10L,10Rは、支軸106の上方に設けられている。デッキ10L,10Rは、後板部10aと、前板部10bと、後板部10aと前板部10bとを接続する接続部10cと、を有している。後板部10aは、支軸106の上方に配置されており、支軸106に沿って機体幅方向に延びている。前板部10bは、支軸106の前方であって出力軸102の上方に配置されている。前板部10aは、後板部10aよりも低い位置に設けられている。接続部10cは、支軸106の前方において、後板部10aと前板部10bとを接続している。つまり、本実施形態の場合、デッキ10L,10Rは、段差を有する(後板部10aの高さと前板部10bの高さが異なる)板から構成されている。但し、デッキ10L,10Rは、段差を有さない(平坦な)板から構成してもよい。
デッキ10L,10Rは、乗降ステップ120L,120Rの前方であって且つ乗降ステップ120L,120Rよりも高い位置に設けられている。詳しくは、デッキ10Lは、乗降ステップ120Lの前方であって且つ乗降ステップ120Lよりも高い位置に設けられている。デッキ10Rは、乗降ステップ120Rの前方であって且つ乗降ステップ120Rよりも高い位置に設けられている。これにより、デッキ10L,10Rは、作業者が乗降ステップ120L,120Rから椅子13L,13Rに移る途中、或いは、椅子13L,13Rから乗降ステップ120L,120Rに移る途中で乗ることができる中間ステップとしても利用可能である。
図18に示すように、スタンド8L,8Rは、一端側に接地部8aを有している。接地部8aは、スタンド8L,8Rを構成する円筒体の外径よりも大径の円板であって、機体2を地面上に支持した状態で地面に当接する。接地部8aは、円板の一部を直線状に切り欠いた形状であってもよい。スタンド8L,8Rには、第1貫通孔8bが形成されている。第1貫通孔8bは、スタンド8L,8Rを中心軸方向に直交する方向に貫通している。
基部130aは、スタンド8L,8Rに固定されており、後方から前方に向けて延びている。基部130aの前端部は、後端部に比べて機体内方且つ上方に位置している。言い換えれば、基部130aは、後方から前方に向かうにつれて、機体内方且つ上方に移行するように延びている。
移植機1は、圃場に苗を植え付ける第1植付具37L及び第2植付具37Rと、回転駆動される駆動シャフト31と、駆動シャフト31の一端側に配置され且つ駆動シャフト31の駆動力を伝達する第1伝動体39Lと、第1伝動体39Lに支持され且つ当該第1伝動体39Lの動力によって第1植付具37Lを昇降させる第1昇降機構40Lと、駆動シャフト31の他端側に第1伝動体39Lと対向して配置され、駆動シャフト31の駆動力を伝達する第2伝動体39Rと、第2伝動体39Rに支持され且つ当該第2伝動体39Rの動力によって第2植付具37Rを昇降させる第2昇降機構40Rと、を備え、第1伝動体39Lと第2伝動体39Rとの間に、第1昇降機構40Lと第2昇降機構40Rとが駆動シャフト31に沿う方向で並べて配置されている。
また、圃場に苗を植え付ける第3植付具38L及び第4植付具38Rと、第1植付具37L及び第3植付具38Lが取り付けられ且つ第1昇降機構40Lによって昇降する第1支持体41Lと、第2植付具37R及び第4植付具38Rが取り付けられ且つ第2昇降機構40Rによって昇降する第2支持体41Rと、を備えている。
また、第1植付具37Lを開閉させる第1開閉機構72Lと、第2植付具37Rを開閉させる第2開閉機構72Rと、第1開閉機構72Lに連動して第3植付具38Lを開閉させる第1連動機構81Lと、第2開閉機構72Rに連動して第4植付具38Rを開閉させる第2連動機構81Rと、を備えている。
また、第1植付具37Lを前後に開閉可能に支持する第1支持機構56Lと、第2植付具37Rを前後に開閉可能に支持する第2支持機構56Rと、を備え、第1植付具37Lは、第1支持機構56Lに、上下方向に対して機体幅方向K2に角度変更可能に取り付けられ、第2植付具37Rは、第2支持機構56Rに、上下方向に対して機体幅方向K2に角度変更可能に取り付けられている。
また、圃場に苗を植え付ける第3植付具38L及び第4植付具38Rと、第3植付具38Lを前後に開閉可能に支持する第3支持機構57Lと、第4植付具38Rを前後に開閉可能に支持する第4支持機構57Rと、を備え、第3植付具38Lは、第3支持機構57Lに、上下方向に対して機体幅方向K2に角度変更可能に取り付けられ、第4植付具38Rは、第4支持機構57Rに、上下方向に対して機体幅方向K2に角度変更可能に取り付けられている。
第1伝動体39L及び第2伝動体39Rの基部を支持する移植フレーム23であって、第1伝動体39L及び第2伝動体39Rの先端側に配置されたフレーム材(前フレーム材29)を有する移植フレーム23と、フレーム部材と第1伝動体39Lの先端側とを連結する第1連結材50Lと、フレーム部材と第2伝動体39Rの先端側とを連結する第2連結材50Rと、を備えている。
また、第1伝動体39Lは、駆動シャフト31の一端部で該駆動シャフト31の軸心方向に位置変更可能であり、第2伝動体39Rは、駆動シャフト31の他端部で該駆動シャフト31の軸心方向に位置変更可能である。
また、第1植付具37L及び第3植付具38Lに苗を案内する第1中継ガイド87Lと、第2植付具37R及び第4植付具38Rに苗を案内する第2中継ガイド87Rと、を備えている。
この構成によれば、第1植付具37L〜第4植付具38Rに確実に苗を供給することができる。
この構成によれば、機体2に車輪4L,4Rを支持する車輪支持体7L,7Rに椅子13L,13Rが支持されているため、車輪4L,4Rの上方に椅子13L,13Rを安定して確実に支持することができる。
この構成によれば、椅子13L,13Rが機体2に対して揺動可能な伝動ケース100に支持されていることにより、伝動ケース100が機体2に対して揺動したときに、椅子13L,13Rを伝動ケース100の動きに追従させることができる。
この構成によれば、椅子13L,13Rを確実に安定して伝動ケース100に支持することができる。
また、機体2から側方に突出する支軸106と、一端側が支軸106に枢支され且つ他端側がブラケット105に枢支された連結部材107と、を備えている。
この構成によれば、椅子13L,13Rに着座した作業者が向く方向を変更することができるため、作業者は最も作業に適した姿勢(向き)で、苗供給カップ14A,14Bへの苗の供給作業等を行うことができる。
この構成によれば、作業者は、機体2と車輪(後輪)4L,4Rとの間から乗降ステップ120L,120Rに足を乗せることができる。そのため、作業者は、圃場の畝間(畝溝)から、後輪4Lと載置台121Lとの間に形成された通路を通って、乗降ステップ120L,120Rを足掛りとして椅子13L,13Rに容易に到達することができる。
この構成によれば、作業者は載置台121L,121Rと車輪4L,4Rとの間を通って乗降ステップ120L,120Rに乗ることができる。そのため、載置台121L,121Rに灌水タンクTを載置した状態でも、乗降ステップ120L,120Rへのアクセスが阻害されることがない。
この構成によれば、作業者は、作業時において足置き台10L,10Rに足を置くことができる。また、支軸106の上方のスペースを有効利用して足置き台10L,10Rを配置することができる。
この構成によれば、デッキ10L,10Rを、作業者が乗降ステップ120L,120Rから椅子13L,13Rに移る途中、或いは、椅子13L,13Rから乗降ステップ120L,120Rに移る途中で乗ることができる中間ステップとして利用可能である。
この構成によれば、椅子13L,13Rに着座した作業者の近傍に、装着部9L,9Rに装着されたスタンド8L,8Rが配置される。そのため、係止部130にコンテナCを係止したときに、作業者がコンテナCに収容された苗を容易に取り出すことができる。
この構成によれば、スタンド8L,8Rを、機体2の前部を支持している状態とは上下を逆向きにするという簡単な操作で、装着部9L,9Rに装着することができる。また、係止部130にコンテナCを係止させた状態にて、コンテナCの外面をスタンド8L,8Rの接地部8aに当接させて受けることができ、係止部130に係止されたコンテナCが安定する。また、接地部8aが円板の一部を直線状に切り欠いた形状である場合には、切り欠いた部分にコンテナCの外面を当接させることで、コンテナCをより安定して支持することができる。
この構成によれば、スタンド8L,8Rを装着部9L,9Rに対して容易に且つ確実に装着することができる。また、スタンド8L,8Rの軸回りの回転がピン9bによって防止されるため、係止部130に係止されたコンテナCが回転することも防止できる。
この構成によれば、コンテナCの持ち手用の開口部Caに爪部130aを挿入するという簡単な動作で、係止部130に対してコンテナCを係止することができる。また、コンテナCを係止部130から取り外すことも容易である。
この構成によれば、椅子13L,13Rに着座した作業者は、コンテナCに収容された苗を取出口Cbから容易に取り出すことができる。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
29 フレーム材(前フレーム材)
31 駆動シャフト
37L 第1植付具
37R 第2植付具
38L 第3植付具
38R 第4植付具
39L 第1伝動体
39R 第2伝動体
40L 第1昇降機構
40R 第2昇降機構
41L 第1支持体
41R 第2支持体
50L 第1連結材
50R 第2連結材
56L 第1支持機構
56R 第2支持機構
57L 第3支持機構
57R 第4支持機構
72L 第1開閉機構
72R 第2開閉機構
81L 第1連動機構
81R 第2連動機構
87L 第1中継ガイド
87R 第2中継ガイド
K2 機体幅方向
Claims (8)
- 圃場に苗を植え付ける第1植付具及び第2植付具と、
機体幅方向に延伸する軸心回りに回転駆動される駆動シャフトと、
基部が前記駆動シャフトの機体幅方向の一端側に配置されていて前記一端側から前後方向に突出し且つ前記駆動シャフトの駆動力を伝達する第1伝動体と、
前記第1伝動体の突出端側に支持され且つ当該第1伝動体の動力によって前記第1植付具を昇降させる第1昇降機構と、
基部が前記駆動シャフトの機体幅方向の他端側に配置されていて前記他端側から前後方向に突出し且つ前記第1伝動体と対向して配置され、前記駆動シャフトの駆動力を伝達する第2伝動体と、
前記第2伝動体の突出端側に支持され且つ当該第2伝動体の動力によって前記第2植付具を昇降させる第2昇降機構と、
を備え、
前記第1伝動体の突出端側と第2伝動体の突出端側との間に、前記第1昇降機構と前記第2昇降機構とが前記駆動シャフトに沿う方向で並べて配置されており、
前記第1昇降機構の機体幅方向の内方に、当該第1昇降機構によって昇降される第1支持体が当該第1昇降機構側から前記駆動シャフト側に向けて延びるように配置され、
前記第1植付具は、前記第1支持体の機体幅方向の外方で且つ前記第1伝動体の機体幅方向の内方に配置されると共に前記第1昇降機構と前記駆動シャフトとの間で前記第1昇降機構に前後方向でオーバーラップするように前記第1支持体に取り付けられ、
前記第2昇降機構の機体幅方向の内方に、当該第2昇降機構によって昇降される第2支持体が当該第2昇降機構側から前記駆動シャフト側に向けて延びるように配置され、
前記第2植付具は、前記第2支持体の機体幅方向の外方で且つ前記第2伝動体の機体幅方向の内方に配置されると共に前記第2昇降機構と前記駆動シャフトとの間で前記第2昇降機構に前後方向でオーバーラップするように前記第2支持体に取り付けられ、
圃場に苗を植え付ける第3植付具であって、前記第1支持体を前記第1植付具とで挟むように配置されて前記第1支持体に取り付けられた第3植付具と、
圃場に苗を植え付ける第4植付具であって、前記第2植付具とで前記第2支持体を挟むように配置されて前記第2支持体に取り付けられた第4植付具を備えている移植機。 - 前記第1支持体は、前記第1植付具を支持する第1部材と、前記第3植付具を支持する第2部材であって前記第1部材の機体幅方向の内方側に前記第1部材と並べて配置された第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とを連結する連結部材とを有し、
前記第2支持体は、前記第2植付具を支持する他の第1部材と、前記第4植付具を支持する他の第2部材であって前記他の第1部材の機体幅方向の内方側に前記他の第1部材と並べて配置された他の第2部材と、前記他の第1部材と前記他の第2部材とを連結する他の連結部材とを有している請求項1に記載の移植機。 - 前記第1植付具を開閉させる第1開閉機構と、
前記第2植付具を開閉させる第2開閉機構と、
前記第1開閉機構に連動して前記第3植付具を開閉させる第1連動機構と、
前記第2開閉機構に連動して前記第4植付具を開閉させる第2連動機構と、
を備え、
前記第1開閉機構は、前記第1支持体に揺動可能に支持されたカムリンクと、前記カムリンクと前記第1植付具とを連動する開閉ロッドと、前記カムリンクに設けられたカムローラと、前記カムローラを押動して前記カムリンクを揺動させることで前記開閉ロッドを引動して前記第1植付具を開くカムとを有し、
前記第2開閉機構は、前記第2支持体に揺動可能に支持された他のカムリンクと、前記他のカムリンクと前記第2植付具とを連動する他の開閉ロッドと、前記他のカムリンクに設けられた他のカムローラと、前記他のカムローラを押動して前記他のカムリンクを揺動させることで前記他の開閉ロッドを引動して前記第2植付具を開く他のカムとを有し、
前記第1連動機構は、前記第1支持体に揺動可能に支持された連動リンクと、前記連動リンクを前記カムリンクに一体揺動可能に連結する連結部材と、前記連動リンクの揺動によって前記第3植付具を開くように前記連動リンクと前記第3植付具とを連動する連結ロッドとを有し、
前記第2連動機構は、前記第2支持体に揺動可能に支持された他の連動リンクと、前記他の連動リンクを前記他のカムリンクに一体揺動可能に連結する他の連結部材と、前記他の連動リンクの揺動によって前記第4植付具を開くように前記他の連動リンクと前記第4植付具とを連動する他の連結ロッドとを有する請求項1または2に記載の移植機。 - 前記第1植付具を前後に開閉可能に支持する第1支持機構と、
前記第2植付具を前後に開閉可能に支持する第2支持機構と、
を備え、
前記第1植付具は、前記第1支持機構に、上下方向に沿う姿勢と下方に向かうにつれて機体幅方向に移行する傾斜状の姿勢とに姿勢変更可能となるように、上下方向に対して機体幅方向に角度変更可能に取り付けられ、
前記第2植付具は、前記第2支持機構に、上下方向に沿う姿勢と下方に向かうにつれて機体幅方向に移行する傾斜状の姿勢とに姿勢変更可能となるように、上下方向に対して機体幅方向に角度変更可能に取り付けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の移植機。 - 前記第3植付具を前後に開閉可能に支持する第3支持機構と、
前記第4植付具を前後に開閉可能に支持する第4支持機構と、
を備え、
前記第3植付具は、前記第3支持機構に、上下方向に沿う姿勢と下方に向かうにつれて機体幅方向に移行する傾斜状の姿勢とに姿勢変更可能となるように、上下方向に対して機体幅方向に角度変更可能に取り付けられ、
前記第4植付具は、前記第4支持機構に、上下方向に沿う姿勢と下方に向かうにつれて機体幅方向に移行する傾斜状の姿勢とに姿勢変更可能となるように、上下方向に対して機体幅方向に角度変更可能に取り付けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の移植機。 - 前記第1伝動体及び前記第2伝動体の基部を支持する移植フレームであって、前記第1伝動体及び前記第2伝動体の前記突出端側に配置されたフレーム材を有する移植フレームと、
前記フレーム材と前記第1伝動体の前記突出端側とを連結する第1連結材と、
前記フレーム材と前記第2伝動体の前記突出端側とを連結する第2連結材と、
を備えている請求項1〜5のいずれか1項に記載の移植機。 - 前記第1伝動体は、前記駆動シャフトの一端部で該駆動シャフトの軸心方向に位置変更可能であり、前記第2伝動体は、前記駆動シャフトの他端部で該駆動シャフトの軸心方向に位置変更可能である請求項1〜6のいずれか1項に記載の移植機。
- 前記第1植付具及び前記第3植付具に苗を案内する第1中継ガイドと、
前記第2植付具及び前記第4植付具に苗を案内する第2中継ガイドと、
を備え、
前記第1中継ガイドは、前記第1支持体に取り付けられ、
前記第2中継ガイドは、前記第2支持体に取り付けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の移植機。
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