JP2021100828A - 車載装置、車載装置の管理方法、及び車載装置の管理プログラム - Google Patents

車載装置、車載装置の管理方法、及び車載装置の管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高温又は低温の環境下における劣化を抑制する。【解決手段】車載装置は、車両の内部に取り付けられる本体部と、本体部に装着され、本体部の温度を調整可能な温度調整部と、停止状態の車両の車内温度が所定値を超える場合、車両の停止位置における天気情報に基づいて車両の車内湿度を推定し、車内温度と推定した湿度とに基づいて車両の内部の露点温度を算出し、算出した露点温度に基づいて本体部の目標温度を設定し、本体部の温度が目標温度となるように温度調整部を制御する制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車載装置、車載装置の管理方法、及び車載装置の管理プログラムに関する。
車両の内部に搭載される車載装置として、例えばドライブレコーダ等が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−140409号公報
停止中の車両の内部は、例えば夏場には50℃以上の高温となる場合があり、冬場には氷点下以下の低温となる場合がある。上記の車載装置は、このような高温又は低温の環境下に曝されることで劣化し、装置の寿命が縮まる可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、高温又は低温の環境下における劣化を抑制することが可能な車載装置、車載装置の管理方法、及び車載装置の管理プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る車載装置は、車両の内部に取り付けられる本体部と、前記本体部に装着され、前記本体部の温度を調整可能な温度調整部と、停止状態の前記車両の車内温度が所定値を超える場合、前記車両の停止位置における天気情報に基づいて前記車両の車内湿度を推定し、前記車内温度と推定した前記湿度とに基づいて前記車両の内部の露点温度を算出し、算出した前記露点温度に基づいて前記本体部の目標温度を設定し、前記本体部の温度が前記目標温度となるように前記温度調整部を制御する制御部とを備える。
本発明に係る車載装置の管理方法は、車両の内部に取り付けられる本体部と、前記本体部に装着され、前記本体部の温度を調整可能な温度調整部と、を備える車載装置の管理方法であって、停止状態の前記車両の車内温度が所定値を超える場合、前記車両の停止位置における天気情報に基づいて前記車両の車内湿度を推定することと、前記車内温度と推定した前記湿度とに基づいて前記車両の内部の露点温度を算出することと、算出した前記露点温度に基づいて前記本体部の目標温度を設定することと、前記本体部の温度が前記目標温度となるように、前記温度調整部を制御することとを含む。
本発明に係る車載装置の管理プログラムは、車両の内部に取り付けられる本体部と、前記本体部に装着され、前記本体部の温度を調整可能な温度調整部と、を備える車載装置の管理プログラムであって、停止状態の前記車両の車内温度が所定値を超える場合、前記車両の停止位置における天気情報に基づいて前記車両の車内湿度を推定する処理と、前記車内温度と推定した前記湿度とに基づいて前記車両の内部の露点温度を算出する処理と、算出した前記露点温度に基づいて前記本体部の目標温度を設定する処理と、前記本体部の温度が前記目標温度となるように、前記温度調整部を制御する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、高温又は低温の環境下における劣化を抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係る車載装置の一例を示す機能ブロック図である。 図2は、温度調整部が本体部に取り付けられた構成の一例を示す図である。 図3は、本実施形態に係る車載装置の制御部の一例を示すブロック図である。 図4は、本体部の温度制御を行った場合の制御時間と温度の変化の一例を示すグラフである。 図5は、本実施形態に係る車載装置の管理方法の一例を示すフローチャートである。 図6は、本実施形態に係る車載装置の管理方法の他の例を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態に係る車載装置の管理方法の他の例を示すフローチャートである。 図8は、第2実施形態に係る車載装置の一例を示す機能ブロック図である。 図9は、本実施形態に係る車載装置の制御部の一例を示すブロック図である。 図10は、本実施形態に係る車載装置の管理方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る車載装置、車載装置の管理方法、及び車載装置の管理プログラムの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る車載装置100の一例を示す機能ブロック図である。図1に示す車載装置100は、例えば自動車等の車両の内部に搭載される。車載装置100は、例えばドライブレコーダ等の独立した車載機器であってもよいし、カーナビゲーションの表示装置等、車載システムの一部として設けられる構成であってもよい。
図1に示すように、車載装置100は、本体部10及び制御部20を有する。本体部10は、停止検出センサ11と、温度センサ12と、発電部13と、充電部14と、温度調整機器15とを有する。
停止検出センサ11は、車載装置100を搭載する車両が停止状態であることを検出可能である。本実施形態において、停止状態とは、車両が停車して動力を停止した状態をいうものとする。停止検出センサ11としては、例えば加速度センサ等が用いられる。停止検出センサ11は、検出結果を制御部20に送信する。
温度センサ12は、車両の内部空間(車内空間)の温度である車内温度と、本体部10の温度とを検出可能である。温度センサ12は、車内温度を検出するセンサ、及び本体部10の温度を検出する温度センサのうち一方が設けられてもよい。温度センサ12は、検出結果を制御部20に送信する。
発電部13は、電力を発生させる。発電部13としては、例えば太陽電池パネル等が用いられる。発電部13は、本体部10の外部に設けられてもよい。
充電部14は、電力を蓄電する。充電部14としては、例えばバッテリ等が用いられる。充電部14は、本体部10の専用バッテリであってもよいし、外付けの汎用バッテリであってもよい。充電部14には、例えば車両が備えるバッテリから電力を供給してもよいし、当該の車載装置100が備える発電部13から電力を供給してもよい。
温度調整機器15は、本体部10を加熱又は冷却することにより、温度調整機器15の温度を調整する。温度調整機器15としては、例えばペルチェ素子等を用いることができる。図2は、温度調整機器15が本体部10に取り付けられた構成の一例を示す図である。図2に示すように、温度調整機器15は、ペルチェ素子15aが本体部10の外面に装着される。ペルチェ素子15aは、温度調整機器15に装着される装着面において温度調整を行う。ペルチェ素子15aは、装着面において加熱を行う場合には装着面とは反対側の面(以下、逆面と表記する)では放熱、装着面において冷却を行う場合には逆面では吸熱させる必要がある。このため、ペルチェ素子15aの逆面には、例えばヒートシンク15bが設けられる。なお、ペルチェ素子15aの逆面には、赤外線放熱材料を塗布してもよい。なお、温度調整機器15は、ペルチェ素子に限定されず、他の機器が設けられてもよい。温度調整機器15は、加熱部と冷却部とが別個に設けられてもよい。
また、図2に示すように、本体部10の外面には、撮像部のレンズ等、車載装置100を構成する他の構成要素16が設けられる場合がある。この場合、温度調整機器15は、構成要素16とは異なる位置に設けることができる。
図3は、制御部20の一例を示すブロック図である。図3に示すように、制御部20は、通信部21と、記憶部22と、処理部23とを有する。
通信部21は、外部との間で情報の送受信を行う。通信部21は、例えばGPS(Global Positioning System)信号を受信可能である。また、通信部21は、インターネット等のネットワークに接続可能である。
記憶部22は、各種の制御プログラム及び各種の制御処理に用いられるデータが記憶される記憶装置を含む。記憶装置は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、又はDVD等である。記憶部22は、1つの記憶装置又は複数の記憶装置から実装される。記憶部22は、例えば処理部23による各種の演算結果等を記憶することができる。
また、記憶部22は、車両の内部に取り付けられる本体部10と、本体部10に装着され、本体部19の温度を調整可能な温度調整機器15と、を備える車載装置100の管理プログラムであって、停止状態の車両の車内温度が所定値を超える場合、車両の停止位置における天気情報に基づいて車両の車内湿度を推定する処理と、車内温度と推定した湿度とに基づいて車両の内部の露点温度を算出する処理と、算出した露点温度に基づいて本体部10の目標温度を設定する処理と、本体部10の温度が目標温度となるように、温度調整機器15を制御する処理とをコンピュータに実行させる車載装置100の管理プログラムを記憶する。
処理部23は、予め定められる制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)、システムLSI(Large Scale Integration)等である。処理部23は、1つの演算処理装置又は複数の演算処理装置から実装される。処理部23は、不図示の入力部に入力されたコマンドに基づいて各種の演算処理を実行する。処理部23は、記憶部22に記憶された制御プログラムを実行する。
本実施形態において、処理部23は、停止情報取得部31と、温度情報取得部32と、位置情報取得部33と、天気情報取得部34と、温度制御部35と、温度学習部36と、温度推定部37とを有する。
停止情報取得部31は、停止検出センサ11による検出結果を取得する。停止情報取得部31は、取得した検出結果に基づいて、車両が停止状態にあるか否かを判断する。例えば停止検出センサ11が加速度センサである構成においては、一定期間継続して車両に加わった加速度が検出されない場合、停止情報取得部31は、車両が停止状態にあると判断することができる。
温度情報取得部32は、温度センサ12による検出結果を取得する。本実施形態において、温度情報取得部32は、車内温度の検出結果及び本体部10の温度の検出結果を取得する。
位置情報取得部33は、通信部21を介して受信されるGPS信号を取得する。位置情報取得部33は、GPS信号に基づいて、車両の位置を算出し、当該位置に関する位置情報を出力する。
天気情報取得部34は、通信部21を介してインターネットに接続し、インターネットにアップロードされる天気情報を取得する。天気情報取得部34は、天気情報として、位置情報取得部33によって算出された車両の位置の外気温度及び湿度についての情報を取得する。また、天気情報取得部34は、天気情報として、位置情報取得部33によって算出された車両の位置の外気温度の推移予測情報を取得することができる。
温度制御部35は、本体部10に設けられる温度調整機器15による温度制御を行う。温度学習部36は、温度調整機器15の温度制御の制御結果を記憶部22に記憶する。温度推定部37は、記憶部22に記憶される制御結果に基づいて、車内温度、本体部10の初期温度、目標温度、制御時間を推定する。温度制御部35、温度学習部36及び温度推定部37の具体的な処理内容については、車載装置100の管理方法の説明において詳細に説明する。
次に、本実施形態に係る車載装置100を管理する管理方法について説明する。車載装置100を搭載する車両が動作状態にある場合、つまり、車両が動力を稼働させている場合、エアコン等により車内温度が一定に保持されている可能性が高い。したがって、本実施形態では、車両が動作状態にある場合、温度調整機器15による温度制御は行わない。
一方、車両が停止状態にある場合、エアコン等が停止し、車内温度が保持されない状態となる。このような状態では、例えば夏場には50℃以上の高温となる場合があり、冬場には氷点下以下の低温となる場合がある。そこで、制御部20は、車両が停止状態にある場合、以下の制御を行う。
まず、停止情報取得部31は、停止検出センサ11の検出結果に基づいて、車両が停止状態であるか否かを判断する。停止情報取得部31により車両が停止状態であると判断された場合、温度情報取得部32、位置情報取得部33、及び天気情報取得部34は、それぞれ情報を取得する。
具体的には、温度情報取得部32は、温度センサ12による検出結果、つまり、車内温度の検出結果及び本体部10の温度の検出結果を取得する。位置情報取得部33は、通信部21を介して受信されるGPS信号を取得し、GPS信号に基づいて、車両の位置を算出する。天気情報取得部34は、通信部21を介してインターネットに接続し、位置情報取得部33によって算出された位置の外気温度及び湿度の天気情報を取得する。
温度制御部35は、取得された本体部10の温度の検出結果に基づいて、本体部10の初期温度を設定する。また、温度制御部35は、取得された車内温度の検出結果が所定値を超えるか否かを判断する。所定温度は、実験、シミュレーション等により予め設定される。所定温度の情報は、例えば記憶部22に記憶される。温度制御部35は、車内温度の検出結果が所定値を超えないと判断した場合、温度調整機器15による温度制御は行わない。
一方、温度制御部35は、車内温度の検出結果が所定値を超えると判断した場合、温度調整機器15による温度制御を行うため、本体部10の目標温度を設定する。目標温度を設定する際、車内空間の露点温度よりも低い温度に設定すると、本体部10に結露が生じてしまう。このため、温度調整機器15は、車内空間の露点温度以上の温度となるように目標温度を設定する。
この場合、温度調整機器15は、まず、車内空間の露点温度を算出する。露点温度を算出する場合、温度制御部35は、まず、取得された天気情報に含まれる湿度の情報に基づいて、車内空間の湿度である車内湿度を推定する。天気情報に含まれる湿度は、車両の外部の湿度(車外湿度)である。温度制御部35は、例えば車両の内外において空気中の水蒸気量がほぼ同様であるとして、車内湿度を推定することができる。
温度制御部35は、取得された車内温度と、推定された車内湿度とに基づいて車内空間の露点温度を算出する。露点温度は、例えば飽和水蒸気圧表(JIS Z 8806)等を用いて算出することができる。飽和水蒸気圧表のデータについては、記憶部22に記憶しておくことができる。
露点温度を算出した後、温度制御部35は、算出した露点温度以上の温度となるように本体部10の目標温度を設定する。例えば、日本の夏場において、外気温度が35℃、湿度が70%の場合、露点温度は約28.7℃となる。車両の内外において空気中に含まれる水蒸気量がほぼ同様であるとした場合、車内における露点温度も同様に約28.7℃となる。このため、温度制御部35は、本体部10に結露を生じさせないように、目標温度を例えば30℃程度に設定することができる。また、日本の冬場においては、例えば停止状態にある車両に人が乗車し、車両が停止状態から動作状態に切り替わる場合、エアコン等で車内温度が高められ、乗員により車内空間に含まれる水蒸気量が増加し、露点温度が上昇する可能性がある。この場合、本体部10の温度が低温であると、本体部10に結露が生じる可能性がある。一方、本実施形態では、車両が動作状態の場合には、温度制御部35による温度制御は行わない。そこで、温度制御部35は、車両が動作状態に切り替わった場合に結露が生じることを抑制するため、車両が停止状態のときに、エアコンの設定温度とほぼ同様の温度、例えば、20℃〜25℃の範囲内となるように目標温度を設定することができる。
温度制御部35は、目標温度を設定した後、温度調整機器15を稼働させて本体部10の温度調整を行う。温度制御部35は、例えば温度情報取得部32により取得される本体部10の温度に基づいて温度調整機器15を制御することができる。例えば、本体部10の温度が目標温度よりも高い場合、温度制御部35は、本体部10の温度が低くなるように温度調整機器15を制御する。また、本体部10の温度が目標温度よりも低い場合、温度制御部35は、本体部10の温度が高くなるように温度調整機器15を制御する。また、本体部10の温度が目標温度に到達した場合、温度制御部35は、本体部10の温度が目標温度を維持するように温度調整機器15を制御する。
なお、本体部10の温度が目標温度に到達した場合、温度学習部36は、温度調整機器15の制御結果を記憶部22に記憶する。制御結果には、本体部10の初期温度、目標温度、及び温度調整機器15の制御を開始した制御開始時点から本体部10の温度が目標温度に到達した目標到達時点までの制御時間が含まれる。温度学習部36は、当該制御結果を記憶部22に記憶する際、制御開始時点の車両の停止位置の外気温度及び車内温度に対応付けた対応関係情報として記憶することができる。
図4は、本体部10の温度制御を行った場合の制御時間と温度の変化の一例を示すグラフである。図4の横軸は制御時間を示し、横軸の原点は制御開始時点を示す。図4の縦軸は本体部10の温度を示し、縦軸の原点は基準温度(例えば、0℃)を示す。図4には、曲線L1及び曲線L2が示されている。曲線L1は、初期温度T1の本体部10に対して温度調整機器15により制御を行う場合、目標温度Tgに到達するまでに制御時間t1を要したことを表す。曲線L2は、初期温度T2(T2>T1)の本体部10に対して、例えば曲線L1と同一の条件で温度調整機器15により制御を行う場合、目標温度Tgに到達するまでに制御時間t2(t2>t1)を要したことを表す。
図4に示すように、同一の目標温度とする場合、初期温度が高いほど制御時間が長くなり、初期温度が低いほど制御時間が短くなる。この場合、初期温度と制御時間との関係は非線形となる。そのため、温度学習部36によりこれらの制御結果のデータを蓄積させることで、制御開始時の車両の停止位置の外気温度及び車内温度と、初期温度、目標温度、制御時間との対応関係を示すより詳細なデータを得ることができる。図4では、曲線L1と曲線L2との間で同一の条件で温度調整機器15を制御した場合を例に挙げて説明しているが、これに限定されず、異なる制御条件(単位時間当たりの電力供給量等)で制御した結果を記憶部22に記憶してもよい。この場合、温度学習部36は、制御条件についても対応付けて記憶させるようにする。
2回目以降の温度制御において、温度推定部37は、天気情報取得部34により停止位置の外気温度を取得した場合、取得した外気温度と、温度学習部36により学習した上記対応関係(制御結果と制御時の外気温度との対応関係)とに基づいて、車内温度、本体部10の初期温度、目標温度、制御時間を推定することができる。なお、実験又はシミュレーション等により上記の対応関係情報を予め求めておき、記憶部22に記憶させておいてもよい。この場合、温度推定部37は、1回目の温度制御においても、上記対応関係情報に基づいて車内温度、本体部10の初期温度、目標温度、制御時間を推定することができる。温度制御部35は、温度推定部37により推定された車内温度、初期温度、目標温度、制御時間と、上記の露点温度とに基づいて、目標温度を設定することができる。
天気情報取得部34は、天気情報として、停止位置の外気温度の推移予測情報を取得することができる。この場合、温度推定部37は、外気温度の推移予測に応じた車内温度、初期温度、目標温度、及び制御時間の推移予測を求めることができる。温度制御部35は、車内温度の推移予測に基づいて、予測結果が所定値を超える時点で、温度調整機器15による温度制御を開始するように制御することができる。これにより、本体部10の温度を効率的に制御することができる。なお、温度制御部35は、車内温度の推移予測を求めた時点の予測結果が所定値を既に超えている場合には、その時点から温度調整機器15による温度制御を行うことができる。
また、温度制御部35は、温度推定部37により制御時間が推定される場合、推定された制御時間で温度調整機器15を制御するために要する電力が充電部14に蓄電される電力を超える場合、警告を出力する又は本体部10の電源を充電部14から発電部13に切り替える。また、温度制御部35は、推定された制御時間で温度調整機器15を制御するために要する電力が充電部14に蓄電される電力を超える場合、充電部14に蓄積される電力で賄える制御時間となるように目標温度を設定してもよい。したがって、電力不足の発生を抑制でき、温度制御を十分に行うことができる。
次に、車載装置100の管理方法の一例について、図5から図7を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係る車載装置100の管理方法の一例を示すフローチャートである。以下、本体部10の電源が充電部14となっている場合を例に挙げて説明する。図5に示すように、まず、停止情報取得部31は、停止検出センサ11の検出結果に基づいて、車両が停止状態であるか否かを判断する(ステップS101)。停止状態ではないと判断される場合(ステップS101のNo)、ステップS101の判断を繰り返し行う。車両が停止状態であると判断された場合(ステップS101のYes)、温度情報取得部32、位置情報取得部33、及び天気情報取得部34は、それぞれ各種情報を取得する(ステップS102)。ステップS102において、温度情報取得部32は、温度センサ12による検出結果である車内温度及び本体部10の温度を取得する。位置情報取得部33は、GPS信号に基づいて、車両の位置を算出する。天気情報取得部34は、位置情報取得部33によって算出された位置の外気温度及び湿度の天気情報を取得する。
温度制御部35は、取得された本体部10の温度の検出結果に基づいて、本体部10の初期温度を設定する(ステップS103)。また、温度制御部35は、取得された車内温度の検出結果が所定値を超えるか否かを判断する(ステップS104)。温度制御部35は、車内温度の検出結果が所定値を超えないと判断した場合(ステップS104のNo)、温度調整機器15による温度制御は行わず、ステップS101以降の処理を繰り返し行う。
一方、温度制御部35は、車内温度の検出結果が所定値を超えると判断した場合(ステップS104のYes)、車内空間の露点温度を算出する(ステップS105)。温度制御部35は、露点温度を算出した後、算出した露点温度以上の温度となるように本体部10の目標温度を設定する(ステップS106)。目標温度を設定した後、温度制御部35は、温度調整機器15を稼働させて本体部10の温度調整を行う(ステップS107)。ステップS107において、温度制御部35は、本体部10の温度が目標温度に到達するまでは本体部10の温度を目標温度に近づけるように温度調整機器15を制御する。また、温度制御部35は、本体部10の温度が目標温度に到達した後、本体部10の温度が目標温度を維持するように温度調整機器15を制御する。
温度学習部36は、本体部10の温度が目標温度に到達したか否かを判定する(ステップS108)。本体部10の温度が目標温度に到達しない場合(ステップS108のNo)、ステップS108の判断を繰り返し行う。本体部10の温度が目標温度に到達した場合(ステップS108のYes)、温度学習部36は、温度調整機器15の制御結果を、制御開始時点の車両の停止位置の外気温度及び車内温度に対応付けた対応関係情報として記憶部22に記憶する(ステップS109)。
その後、停止情報取得部31は、停止検出センサ11の検出結果に基づいて、車両が停止状態であるか否かを判断する(ステップS110)。車両が停止状態であると判断された場合(ステップS110のYes)、目標温度を維持するように本体部10の温度制御を継続する。車両が停止状態ではないと判断される場合(ステップS110のNo)、処理を終了する。
図6は、本実施形態に係る車載装置100の管理方法の他の例を示すフローチャートである。図6では、記憶部22に記憶される対応関係情報を利用した制御の一例について示している。図6に示すように、上記同様、車両が停止状態であるか否かの判断(ステップS111)、及び温度情報取得部32、位置情報取得部33、及び天気情報取得部34による各種情報の取得(ステップS112)を行う。ステップS112において、天気情報取得部34は、天気情報として、停止位置の外気温度の推移予測情報を取得する。
各種情報が取得された場合、温度推定部37は、天気情報取得部34により取得された外気温度と、温度学習部36により学習した上記対応関係情報(制御結果と制御時の外気温度との対応関係)とに基づいて、車内温度、本体部10の初期温度、目標温度、制御時間を推定する(ステップS113)。ステップS113において、温度推定部37は、外気温度の推移予測に応じた車内温度、初期温度、目標温度、及び制御時間の推移予測を求める。その後、温度制御部35は、取得された本体部10の温度の検出結果に基づいて、本体部10の初期温度を設定する(ステップS114)。
温度制御部35は、車内温度の推移予測の予測結果が所定値を超えるか否かを判断する(ステップS115)。温度制御部35は、予測結果が所定値を超えない場合(ステップS115のNo)、温度制御は行わず、ステップS101以降の処理を繰り返し行う。温度制御部35は、予測結果が所定値を超える場合(ステップS115のYes)、車内空間の露点温度を算出し(ステップS116)、算出した露点温度と、上記の温度推定部37により推定された車内温度、初期温度、目標温度、制御時間とに基づいて、目標温度を設定する(ステップS117)。温度制御部35は、車内温度の予測結果が所定値を超える時点から温度制御を開始するように制御する(ステップS118)。
その後、温度制御部35は、本体部10の温度制御を適宜行う。温度制御部35は、本体部10の温度が目標温度に到達したか否かの判定を行い(ステップS119)、到達しない場合(ステップS119のNo)、温度制御部35は、ステップS119の判定を繰り返し行う。また、本体部10の温度が目標温度に到達した場合(ステップS119のYes)、温度調整機器15の制御結果を対応関係情報として記憶部22に記憶する(ステップS120)。
その後、停止情報取得部31は、停止検出センサ11の検出結果に基づいて、車両が停止状態であるか否かを判断する(ステップS121)。車両が停止状態であると判断された場合(ステップS121のYes)、目標温度を維持するように本体部10の温度制御を継続する。車両が停止状態ではないと判断される場合(ステップS121のNo)、処理を終了する。
図7は、本実施形態に係る車載装置100の管理方法の他の例を示すフローチャートである。図7では、図6に示すステップS117において、本体部10の目標温度を設定した後の処理を示している。図7に示すように、本体部10の目標温度を設定した後、温度制御部35は、目標温度に到達するまでの制御時間を推定する(ステップS122)。ステップS122において、温度制御部35は、制御時間の推定値として、ステップS113で推定した制御時間の値を用いることができる。また、ステップS117で設定した目標温度と、記憶部22に記憶される対応関係情報とに基づいて制御時間の推定値を新たに算出してもよい。
制御時間を推定した後、温度制御部35は、当該制御時間で温度調整機器15を制御するために要する電力が充電部14に蓄電される電力を超えるか否かを判定する(ステップS123)。充電部14に蓄電される電力を超える場合(ステップS123のYes)、警告を出力する又は本体部10の電源を充電部14から発電部13に切り替える(ステップS124)。充電部14に蓄電される電力を超えない場合(ステップS123のNo)、本体部10の電源を充電部14とする。本実施形態では、本体部10の電源を充電部14とした状態であるため、ステップS123のNoの場合には、ステップS124を飛ばしてステップS118以降の処理を行う。
以上のように、本実施形態に係る車載装置100は、車両の内部に取り付けられる本体部10と、本体部10に装着され、本体部10の温度を調整可能な温度調整機器15と、停止状態の車両の車内温度が所定値を超える場合、車両の停止位置における天気情報に基づいて車両の車内湿度を推定し、車内温度と推定した湿度とに基づいて車両の内部の露点温度を算出し、算出した露点温度に基づいて本体部10の目標温度を設定し、本体部10の温度が目標温度となるように温度調整機器15を制御する制御部20とを備える。
本実施形態に係る車載装置100の管理方法は、車両の内部に取り付けられる本体部10と、本体部10に装着され、本体部10の温度を調整可能な温度調整機器15と、を備える車載装置100の管理方法であって、停止状態の車両の車内温度が所定値を超える場合、車両の停止位置における天気情報に基づいて車両の車内湿度を推定することと、車内温度と推定した湿度とに基づいて車両の内部の露点温度を算出することと、算出した露点温度に基づいて本体部10の目標温度を設定することと、本体部10の温度が目標温度となるように、温度調整機器15を制御することとを含む。
本実施形態に係る車載装置100の管理プログラムは、車両の内部に取り付けられる本体部10と、本体部10に装着され、本体部10の温度を調整可能な温度調整機器15と、を備える車載装置100の管理プログラムであって、停止状態の車両の車内温度が所定値を超える場合、車両の停止位置における天気情報に基づいて車両の車内湿度を推定する処理と、車内温度と推定した湿度とに基づいて車両の内部の露点温度を算出する処理と、算出した露点温度に基づいて本体部10の目標温度を設定する処理と、本体部10の温度が目標温度となるように、温度調整機器15を制御する処理とをコンピュータに実行させる。
本実施形態によれば、停止状態の車両の車内温度が所定値を超える場合に温度調整機器15による本体部10の温度制御を行うため、高温又は低温の環境下に曝される場合でも、本体部10の温度変化を抑制することができる。また、車両の内部の露点温度に基づいて目標温度を設定するため、本体部10に結露が発生することを抑制できる。これにより、高温又は低温の環境下における劣化を抑制することができる。
本実施形態に係る車載装置100は、情報を記憶する記憶部22を更に備え、制御部20は、温度調整機器15の制御を行い本体部10の温度が目標温度に到達した場合に、制御開始時点における本体部10の温度である初期温度と、目標温度と、制御開始時点から本体部10の温度が目標温度に到達した目標到達時点までの制御時間とを、制御開始時点における車両の停止位置の外気温度及び制御開始時点における車内温度に対応付けた対応関係情報を記憶部22に記憶する。この構成によれば、制御部20による温度制御を行うたびに対応関係情報を記憶することができるため、対向関係情報を効率的に蓄積させることができる。
本実施形態に係る車載装置100において、制御部20は、温度調整機器15の制御において、天気情報に基づいて車両の停止位置の外気温度を抽出し、抽出した外気温度と、記憶部22に記憶された対応関係情報とに基づいて車内温度、初期温度、目標温度、及び制御時間を推定し、推定結果と露点温度とに基づいて目標温度を設定する。この構成によれば、本体部10の温度を効率的に制御することができる。
本実施形態に係る車載装置100において、本体部10は、電力を蓄電する充電部14を有し、制御部20は、車両が停止状態の場合、推定した制御時間で温度調整機器15を制御するために要する電力が充電部14に蓄電される電力以下の場合、本体部10の電源を充電部14とする。この構成によれば、温度調整機器15に対して電力を効率的かつ確実に供給できる。
本実施形態に係る車載装置100において、本体部10は、電力を発生させる発電部13を有し、制御部20は、車両が停止状態の場合、推定した制御時間で温度調整機器15を制御するために要する電力が充電部14に蓄電される電力を超える場合、警告を出力する又は本体部10の電源を充電部14から発電部13に切り替える。この構成によれば、温度調整機器15に対して電力を効率的かつ柔軟に供給できる。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態に係る車載装置200の一例を示す機能ブロック図である。図8に示す車載装置200は、本体部110及び制御部120を有する。本体部110は、停止検出センサ111と、温度センサ112と、湿度センサ117と、発電部113と、充電部114と、温度調整部115とを有する。本実施形態に係る車載装置200は、本体部110に湿度センサ117が設けられる点で、上記実施形態とは異なっている。本体部110の他の構成については、第1実施形態と同様である。湿度センサ117は、車両の内部空間(車内空間)の湿度である車内湿度を検出可能である。湿度センサ117は、検出結果を制御部20に送信する。
図9は、第2実施形態に係る車載装置200の制御部120の一例を示すブロック図である。制御部120は、通信部121と、記憶部122と、処理部123とを有する。通信部121及び記憶部122の構成については、第1実施形態と同様である。なお、本実施形態において、記憶部122は、車両の内部に取り付けられる本体部10と、本体部10に装着され、本体部10の温度を調整可能な温度調整機器15と、を備える車載装置100の管理プログラムであって、停止状態の車両の車内温度が所定値を超える場合、車両の車内湿度を測定した測定結果を取得する処理と、車内温度と車内湿度の測定結果とに基づいて車両の内部の露点温度を算出する処理と、算出した露点温度に基づいて本体部10の目標温度を設定する処理と、本体部10の温度が目標温度となるように、温度調整機器15を制御する処理とをコンピュータに実行させる車載装置200の管理プログラムを記憶する。
処理部123は、停止情報取得部131と、温度情報取得部132と、湿度情報取得部138と、位置情報取得部133と、天気情報取得部134と、温度制御部135と、温度学習部136と、温度推定部137とを有する。本実施形態に係る車載装置200は、処理部123に湿度情報取得部138が設けられる点で、上記実施形態とは異なっている。処理部123の他の構成については、第1実施形態と同様である。湿度情報取得部138は、湿度センサ117による検出結果を取得する。天気情報取得部134は、位置情報取得部33によって算出された車両の位置の外気温度についての情報を取得する。また、天気情報取得部134は、位置情報取得部33によって算出された車両の位置の外気温度の推移予測情報を取得することができる。
次に、本実施形態に係る車載装置200を管理する管理方法について説明する。以下では、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、第1実施形態と共通する箇所については説明を省略又は簡略化する。
車両が停止状態にある場合、停止情報取得部31は、停止検出センサ11の検出結果に基づいて、車両が停止状態であるか否かを判断する。停止情報取得部31により車両が停止状態であると判断された場合、温度情報取得部32、湿度情報取得部39、位置情報取得部33、及び天気情報取得部34は、それぞれ情報を取得する。本実施形態において、湿度情報取得部39は、湿度センサ117による検出結果、つまり、車内湿度の検出結果を取得する。
温度制御部35は、取得された本体部10の温度の検出結果に基づいて、本体部10の初期温度を設定する。温度制御部35は、取得された車内温度の検出結果が所定値を超えるか否かを判断する。温度制御部35は、車内温度の検出結果が所定値を超えると判断した場合、車内空間の露点温度を算出する。露点温度を算出する場合、温度制御部35は、温度情報取得部32で取得された車内温度と、湿度情報取得部39で取得された車内湿度とに基づいて車内空間の露点温度を算出する。本実施形態において、車内湿度が測定値であるため、第1実施形態のような推定値の場合に比べて、より高精度の値を得ることができる。
露点温度を算出した後、温度制御部35は、算出した露点温度以上の温度となるように本体部10の目標温度を設定し、温度調整機器15を稼働させて本体部10の温度調整を行う。本体部10の温度が目標温度に到達した場合、温度学習部36は、温度調整機器15の制御結果を記憶部22に記憶する。
以降の温度制御において、温度推定部37は、第1実施形態と同様、天気情報取得部34により停止位置の外気温度を取得した場合、取得した外気温度と、温度学習部36により学習した上記対応関係情報とに基づいて、車内温度、本体部10の初期温度、目標温度、制御時間を推定することができる。温度制御部35は、温度推定部37により推定された車内温度、初期温度、目標温度、制御時間と、上記の露点温度とに基づいて、目標温度を設定することができる。また、温度制御部35は、温度推定部37により制御時間が推定される場合、推定された制御時間で温度調整機器15を制御するために要する電力が充電部14に蓄電される電力を超える場合、警告を出力する又は本体部10の電源を充電部14から発電部13に切り替えることができる。
次に、車載装置100の管理方法の一例について、図10を参照しながら説明する。図10は、本実施形態に係る車載装置200の管理方法の一例を示すフローチャートである。図10に示すように、まず、停止情報取得部131は、停止検出センサ111の検出結果に基づいて、車両が停止状態であるか否かを判断する(ステップS201)。停止状態ではないと判断される場合(ステップS201のNo)、ステップS201の判断を繰り返し行う。車両が停止状態であると判断された場合(ステップS201のYes)、温度情報取得部132、湿度情報取得部138、位置情報取得部133、及び天気情報取得部134は、それぞれ各種情報を取得する(ステップS202)。ステップS202において、温度情報取得部132は、温度センサ112による検出結果である車内温度及び本体部110の温度を取得する。湿度情報取得部138は、湿度センサ117による検出結果である車内湿度を取得する。位置情報取得部133は、GPS信号に基づいて、車両の位置を算出する。天気情報取得部134は、位置情報取得部133によって算出された位置の外気温度を取得する。
温度制御部135は、取得された本体部110の温度の検出結果に基づいて、本体部110の初期温度を設定する(ステップS203)。また、温度制御部135は、取得された車内温度の検出結果が所定値を超えるか否かを判断する(ステップS204)。温度制御部135は、車内温度の検出結果が所定値を超えないと判断した場合(ステップS204のNo)、温度調整部115による温度制御は行わず、ステップS201以降の処理を繰り返し行う。
一方、温度制御部135は、車内温度の検出結果が所定値を超えると判断した場合(ステップS204のYes)、車内空間の露点温度を算出する(ステップS205)。ステップS205では、車内湿度の実測値を用いて露点温度が算出される。温度制御部135は、露点温度を算出した後、算出した露点温度以上の温度となるように本体部110の目標温度を設定する(ステップS206)。目標温度を設定した後、温度制御部135は、温度調整部115を稼働させて本体部110の温度調整を行う(ステップS207)。
温度学習部136は、本体部110の温度が目標温度に到達したか否かを判定する(ステップS208)。本体部110の温度が目標温度に到達しない場合(ステップS208のNo)、ステップS208の判断を繰り返し行う。本体部110の温度が目標温度に到達した場合(ステップS208のYes)、温度学習部136は、温度調整部115の制御結果を、制御開始時点の車両の停止位置の外気温度及び車内温度に対応付けた対応関係情報として記憶部122に記憶する(ステップS209)。
その後、第1実施形態と同様に、停止情報取得部131は、停止検出センサ111の検出結果に基づいて、車両が停止状態であるか否かを判断する(ステップS210)。車両が停止状態であると判断された場合(ステップS210のYes)、目標温度を維持するように本体部110の温度制御を継続する。車両が停止状態ではないと判断される場合(ステップS210のNo)、処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る車載装置200は、車両の内部に取り付けられる本体部110と、本体部110に装着され、本体部110の温度を調整可能な温度調整機器115と、停止状態の車両の車内温度が所定値を超える場合、車両の車内湿度を湿度センサ117により測定した測定結果を取得し、車内温度と車内湿度の測定結果とに基づいて車両の内部の露点温度を算出し、算出した露点温度に基づいて本体部110の目標温度を設定し、本体部110の温度が目標温度となるように温度調整機器115を制御する制御部120とを備える。
本実施形態に係る車載装置200の管理方法は、車両の内部に取り付けられる本体部110と、本体部110に装着され、本体部110の温度を調整可能な温度調整機器115と、を備える車載装置200の管理方法であって、停止状態の車両の車内温度が所定値を超える場合、車両の車内湿度を湿度センサ117により測定した測定結果を取得することと、車内温度と推定した湿度とに基づいて車両の内部の露点温度を算出することと、算出した露点温度に基づいて本体部110の目標温度を設定することと、本体部110の温度が目標温度となるように、温度調整機器115を制御することとを含む。
本実施形態に係る車載装置200の管理プログラムは、車両の内部に取り付けられる本体部110と、本体部110に装着され、本体部110の温度を調整可能な温度調整機器115と、を備える車載装置200の管理プログラムであって、停止状態の車両の車内温度が所定値を超える場合、車両の車内湿度を湿度センサ117により測定した測定結果を取得する処理と、車内温度と車内湿度の測定結果とに基づいて車両の内部の露点温度を算出する処理と、算出した露点温度に基づいて本体部110の目標温度を設定する処理と、本体部110の温度が目標温度となるように、温度調整機器115を制御する処理とをコンピュータに実行させる。
本実施形態によれば、停止状態の車両の車内温度が所定値を超える場合に温度調整機器115による本体部110の温度制御を行うため、高温又は低温の環境下に曝される場合でも、本体部110の温度変化を抑制することができる。また、車両の内部の露点温度に基づいて目標温度を設定するため、本体部110に結露が発生することを抑制できる。これにより、高温又は低温の環境下における劣化を抑制することができる。また、露点温度を求める際に、車内湿度の実測値を用いるため、露点温度を高精度に求めることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
L1,L2…曲線、T1,T2…初期温度、t1,t2…制御時間、Tg…目標温度、10,19,110…本体部、11,111…停止検出センサ、12,112…温度センサ、13,113…発電部、14,114…充電部、15…温度調整機器、15a…ペルチェ素子、15b…ヒートシンク、16…構成要素、117…湿度センサ、20,120…制御部、21,121…通信部、22,122…記憶部、23,123…処理部、31,131…停止情報取得部、32,132…温度情報取得部、33,133…位置情報取得部、34,134…天気情報取得部、35,135…温度制御部、36,136…温度学習部、37,137…温度推定部、39,138…湿度情報取得部、100,200…車載装置、115…温度調整部

Claims (7)

  1. 車両の内部に取り付けられる本体部と、
    前記本体部に装着され、前記本体部の温度を調整可能な温度調整部と、
    停止状態の前記車両の車内温度が所定値を超える場合、前記車両の停止位置における天気情報に基づいて前記車両の車内湿度を推定し、前記車内温度と推定した前記車内湿度とに基づいて前記車両の内部の露点温度を算出し、算出した前記露点温度に基づいて前記本体部の目標温度を設定し、前記本体部の温度が前記目標温度となるように前記温度調整部を制御する制御部と
    を備える車載装置。
  2. 情報を記憶する記憶部を更に備え、
    前記制御部は、前記温度調整部の制御を行い前記本体部の温度が前記目標温度に到達した場合に、制御開始時点における前記本体部の温度である初期温度と、前記目標温度と、前記制御開始時点から前記本体部の温度が前記目標温度に到達した目標到達時点までの制御時間とを、前記制御開始時点における前記車両の前記停止位置の外気温度及び前記制御開始時点における前記車内温度に対応付けた対応関係情報を前記記憶部に記憶する
    請求項1に記載の車載装置。
  3. 前記制御部は、前記温度調整部の制御において、前記天気情報に基づいて前記車両の前記停止位置の外気温度を抽出し、抽出した前記外気温度と、前記記憶部に記憶された前記対応関係情報とに基づいて前記車内温度、前記初期温度、前記目標温度、及び前記制御時間を推定し、推定結果と前記露点温度とに基づいて前記目標温度を設定する
    請求項1又は請求項2に記載の車載装置。
  4. 前記本体部は、電力を蓄電する充電部を有し、
    前記制御部は、前記車両が停止状態の場合、推定した前記制御時間で前記温度調整部を制御するために要する電力が前記充電部に蓄電される電力以下の場合、前記本体部の電源を前記充電部とする
    請求項3に記載の車載装置。
  5. 前記本体部は、電力を発生させる発電部を有し、
    前記制御部は、前記車両が停止状態の場合、推定した前記制御時間で前記温度調整部を制御するために要する電力が前記充電部に蓄電される電力を超える場合、警告を出力する又は前記本体部の電源を前記充電部から前記発電部に切り替える
    請求項4に記載の車載装置。
  6. 車両の内部に取り付けられる本体部と、
    前記本体部に装着され、前記本体部の温度を調整可能な温度調整部と、を備える車載装置の管理方法であって、
    停止状態の前記車両の車内温度が所定値を超える場合、前記車両の停止位置における天気情報に基づいて前記車両の車内湿度を推定することと、
    前記車内温度と推定した前記湿度とに基づいて前記車両の内部の露点温度を算出することと、
    算出した前記露点温度に基づいて前記本体部の目標温度を設定することと、
    前記本体部の温度が前記目標温度となるように、前記温度調整部を制御することと
    を含む車載装置の管理方法。
  7. 車両の内部に取り付けられる本体部と、
    前記本体部に装着され、前記本体部の温度を調整可能な温度調整部と、を備える車載装置の管理プログラムであって、
    停止状態の前記車両の車内温度が所定値を超える場合、前記車両の停止位置における天気情報に基づいて前記車両の車内湿度を推定する処理と、
    前記車内温度と推定した前記湿度とに基づいて前記車両の内部の露点温度を算出する処理と、
    算出した前記露点温度に基づいて前記本体部の目標温度を設定する処理と、
    前記本体部の温度が前記目標温度となるように、前記温度調整部を制御する処理と
    をコンピュータに実行させる車載装置の管理プログラム。
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