JP2021098587A - クレーンの性能線表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単眼カメラで撮影された、建物の屋上を含む画像に性能線を重畳して表示装置に表示するに際して、処理負荷を低減する。【解決手段】性能線表示装置10は、ブーム130の先端に設けられた単眼のカメラ20により、ブーム130の2つの異なる起伏角度においてそれぞれ撮影された2つの画像P1,P2に基づいて、所定の高さ位置の部分の高さを算出する高さ演算部32と、画像P2に性能線Nを重畳して表示する表示コントローラ40と、を備え、高さ演算部32は、画像P2における、ブーム130の起伏面Kに対応した特徴点k1′,k2′,k3′に基づいて、所定の高さ位置の部分の高さを算出し、表示コントローラ40は、算出された高さHに対応した部分(建物の400の屋上410の面)に対して、高さ演算部32で算出された高さHに対応した性能線N′を重畳して表示する。【選択図】図6

Description

本発明は、クレーンの性能線表示装置に関する。
クレーンのブームの先端に、下方に向いたカメラを設置し、キャビン内に、カメラで撮影された画像を表示するモニタを設けて、フックに吊り下げられた吊荷と周囲の様子を監視するカメラシステムが知られている。
ここで、カメラを2つ設けるとステレオカメラとなる。ステレオカメラは、2つのカメラの位置関係に基づく視差を利用した三角測量の原理により、2つのカメラで映された2つの画像に共通して含まれた対象物までの距離を算出することができる。
一方、単一のカメラ(単眼カメラ)であっても、ブームの起伏や伸長長さ等を変化させたり旋回させたりすることで、対象物に対するカメラの位置を変化させ、位置の変化の前後で撮影された2つの画像とカメラの位置関係に基づいて、三角測量の原理により、対象物までの距離を算出するモーションステレオの技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ブームの先端に設けたカメラで撮影された画像に、クレーンの吊荷の最大吊下荷重性能に関わる作業領域線(性能線)を重畳してモニタに表示する場合に、地面よりも高さのある建物の屋上の画像を表示するときは、重畳して表示される作業領域線が、本来表示される位置よりも作業半径が小さい方向にずれて表示される、という問題を解決するために、屋上の高さを入力することで、地面における作業領域線とは異なる作業領域線を表示する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第6080450号公報 特開2014−144850号公報
ところで、単眼カメラで撮影された、高さのある建物の屋上を含む画像に性能線を重畳して表示装置に表示するに際して、その屋上の高さを単眼カメラのモーションステレオ視で算出する場合、単眼カメラで撮影された画像の全体を対象にして画像の各領域の三次元位置を算出する演算処理を行う。
このため、三次元位置を算出する演算処理に時間がかかる等の処理負荷が大きいという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、単眼カメラで撮影された、高さのある建物の屋上を含む画像に性能線を重畳して表示装置に表示するに際して、その屋上の高さを単眼カメラのモーションステレオ視で算出する場合の処理負荷を低減することができるクレーンの性能線表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、クレーンが有する起伏可能のブームの先端に設けられた単眼カメラにより、前記ブームの2つの異なる状態においてそれぞれ撮影された2つの画像に基づいて、前記画像に写った、所定の高さ位置の部分の高さを算出する高さ演算部と、前記画像に、前記ブームの状態に対応した性能線を重畳して表示する表示制御部と、を備え、前記高さ演算部は、前記画像における前記所定の高さ位置の部分の、前記ブームの起伏面に対応した特徴点に基づいて、前記所定の高さ位置の部分の高さを算出し、前記表示制御部は、前記高さ演算部で算出された高さに対応した前記所定の高さ位置の部分に対しては、前記高さ演算部で算出された高さに対応した性能線を重畳して表示するクレーンの性能線表示装置である。
本発明に係るクレーンの性能線表示装置によれば、単眼カメラで撮影された、高さのある建物の屋上を含む画像に性能線を重畳して表示装置に表示するに際して、その屋上の高さを単眼カメラのモーションステレオ視で算出する場合の処理負荷を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る性能線表示装置を備えたラフテレーンクレーンを示す側面図である。 図1に示したクレーンに備えられた性能線表示装置を含むカメラシステムを示すブロック図である。 ブームが倒伏した状態を実線で示し、ブームが立ち上がる途中の状態を二点鎖線で示す模式図である。 図3において実線で示した倒伏した状態におけるカメラで撮影された画像を示す模式図である。 図3において二点鎖線で示した立ち上がる途中の状態におけるカメラで撮影された画像を示す模式図である。 図3の状態においてカメラで撮影された画像に、性能線を重畳表示した、図5相当の模式図である。 図3の状態において、カメラと性能線との位置関係を説明する、図3相当の模式図である。
以下、本発明に係るクレーンの性能線表示装置の実施形態について、以下に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る性能線表示装置10を備えたラフテレーンクレーン200(以下、クレーン200という)を示す側面図、図2は図1に示したクレーン200に備えられた性能線表示装置10を含むカメラシステム100を示すブロック図である。
図示のクレーン200は、図1に示すように、走行体110と、旋回体120と、ブーム130とを備えている。走行体110は、道路や作業現場を自走するための走行装置やアウトリガ(図示省略)を備えている。
旋回体120は、走行体110の上方に配置され、走行体110に対して、鉛直軸C1回りに回転(旋回)可能となっていて水平面内で回転する。旋回体120は、使用者が乗るキャビン121を備えている。
キャビン121の内部には、走行体110を走行させる運転操作を行うための運転操作装置を備えている。また、キャビン121の内部には、ブーム130を伸縮させ、起伏させ又はキャビン121を含む旋回体120と一体に軸C1回りに回転させるとともに、アウトリガーの張出し、収容といったクレーンに関する操作を行うクレーン操作装置(クレーンコントローラ300)を備えている。さらに、キャビン121の内部には、カメラシステム100の性能線表示装置10を備えている。
ブーム130は、基端部が軸C2(フットピン)回りに旋回体120に支持されて、旋回体120に対して鉛直面内で回転自在となっている。ブーム130のベースブーム(基端ブーム)131と旋回体120とにはそれぞれ、油圧で伸縮する起伏シリンダ141が連結されている。クレーンコントローラ300が起伏シリンダ141を伸縮することにより、ブーム130は軸C2回りに回転して、鉛直面に沿って起伏する。
図3はブーム130が倒伏した状態を実線で示し、ブーム130が立ち上がる途中の状態を二点鎖線で示す模式図である。また、図4は図3において実線で示したブーム130が倒伏した状態におけるカメラ20で撮影された画像を示す模式図であり、図5は図3において二点鎖線で示したブーム130が立ち上がる途中の状態におけるカメラ20で撮影された画像を示す模式図である。
ブーム130は、例えば、起伏シリンダ141に連結された基端側のベースブーム131から先端側のトップブーム(先端ブーム)136までの6段のブーム131,132,…,136が入れ子式に収容された伸縮ブームである。
ブーム130は、ベースブーム131の内部に第1中間ブーム132が収容され、第1中間ブーム132の内部に第2中間ブーム133が収容され、第2中間ブーム133の内部に第3中間ブーム134が収容され、第3中間ブーム134の内部に第4中間ブーム135が収容され,第4中間ブーム135の内部にトップブーム136が収容された状態で、縮んだ状態となる。
ブーム130は、上述の縮んだ状態から、クレーンコントローラ300が、ブーム130の内部に設けられた伸縮シリンダ142を伸ばすことにより、ベースブーム131以外の各ブーム132〜136が外側のブーム131〜135から長手方向に突出することで伸長する。
そして、伸長した状態から、クレーンコントローラ300が、伸縮シリンダ142を縮めることにより、ベースブーム131以外の各ブーム132〜136が外側のブーム131〜135内に収容されることで短縮する。
トップブーム136の先端にはブームヘッド137が設けられ、ブームヘッド137にはシーブ143が配置されている。旋回体120の、ブーム130の基端部の近くにウインチが設けられていて、このウインチには、吊荷用のワイヤロープ151が巻かれている。
ワイヤロープ151は、ウインチからシーブ143までブーム130の軸方向に沿って配索され、シーブ143に掛け回された先は、シーブ143から鉛直方向の下方に吊り下げられ、最下部にはフックブロック152が設けられている。
フックブロック152にはフック153が設けられ、フック153に荷物が吊られ、クレーンコントローラ300が、ウインチに巻かれたワイヤロープ151を繰り出すことで、フック153を降下させ、ワイヤロープ151を巻き上げることで、フック153を上昇させる。
クレーンコントローラ300は、ウインチによるワイヤロープ151の繰り出し及び巻き上げ、ブーム130の起伏及び伸縮、並びに旋回体120(ブーム130)の旋回により、フック153に吊られた荷物を所定の位置に移動させる。
なお、クレーンコントローラ300には、ブーム130の起伏角度、伸長長さ、旋回角度及びアウトリガーの張出し長さがそれぞれ入力されている。
<カメラシステムの構成>
クレーン200は、フック153に吊られた荷物を上方から撮影し、クレーン操作を行うオペレータが、その撮影された画像をキャビン121内で見ることができるようにしたカメラシステム100を備えている。カメラシステム100は、図2に示すように、単眼のカメラ20と、画像処理コントローラ30と、表示コントローラ40と、ディスプレイ50と、を備えている。ここで、画像処理コントローラ30及び表示コントローラ40は、本発明に係る性能線表示装置の一実施形態である性能線表示装置10を構成している。
カメラ20は、図示を略したジンバル機構を介して、ブームヘッド137に設置されている。ジンバル機構は、カメラ20の光軸が鉛直下方に向くように設定されている。したがって、カメラ20は、設置されているブーム130の起伏角度が変化しても、常に鉛直下方を向く。
なお、カメラ20は、ブーム130の起伏面内で鉛直下方に対する角度を変化させるチルト機構や、ブーム130の起伏面内に直交する面内で鉛直下方に対する角度を変化させるパン機構を介してブームヘッド37に設置されてもよい。その場合は、カメラ20は、チルト機構やパン機構により、ブーム130の起伏角度に拘わらず、鉛直下方に対する角度を任意に変化させることができる。
画像処理コントローラ30は、特徴点検出部31と、高さ演算部32と、を備える。画像処理コントローラ30には、カメラ20から、カメラ20により撮影された画像が入力されるとともに、クレーンコントローラ300から、ブーム130の状態(起伏角度及び伸長長さ)が入力される。
特徴点検出部31は、画像中の、ブーム130の起伏面に対応した線上を走査して、起伏面K上におけるエッジを抽出する等して起伏面K上の特徴点を検出する。
なお、起伏面Kとは、ブーム130を起伏させたときのブーム130の軌跡を含む鉛直面である。起伏面Kは、厚さのない面であるため、厳密には、厚さのあるブーム130の軌跡は起伏面Kではない。したがって、厳密には、ブーム130を起伏させたときの、例えば、フック153の一点の軌跡を含む鉛直面を起伏面Kとすればよい。
高さ演算部32は、カメラ20により、ブーム130の異なる2つの状態T1,T2においてカメラ20によって撮影された2つの画像P1,P2に基づいて、特徴点検出部31により検出された、起伏面K上の特徴点の、地上面からの高さを算出する。
具体的には、例えば図3に示すように、地上面500(高さ0[m])から高さHの建物400があり、ブーム130が実線で示す起伏角度(水平面に対するブーム130の角度)θ1の状態T1と、二点鎖線で示す起伏角度θ2(>θ1)の状態T2とで、それぞれカメラ20で撮影をすると、状態T1においては図4に示すような画像P1が撮影され、状態T2においては図5に示すような画像P2が撮影される。
特徴点検出部31は、画像P1中の、ブーム130の起伏面Kに対応した線上を走査して、起伏面K上におけるエッジを抽出する等して起伏面K上の特徴点k1,k2,k3を検出する。なお、エッジとして検出するためには、エッジが所定の長さを有する必要があるため、実際には、起伏面Kに対応した線上だけを走査するのではなく、起伏面Kを挟んだ幅方向Wに沿って所定長さw1の範囲について、起伏面Kに沿った走査を行う。
特徴点検出部31は、画像P2についても画像P1と同様に、画像P2中の、ブーム130の起伏面Kに対応した線上を走査して、起伏面K上におけるエッジを抽出する等して起伏面K上の特徴点k1′,k2′,k3′を検出する。
そして、高さ演算部32は、状態T1のときの実空間におけるカメラ20の3次元座標と、状態T2のときの実空間におけるカメラ20の3次元座標を、クレーンコントローラから入力されたブームの起伏角度及び伸長長さに基づいて算出する。
さらに、高さ演算部32は、状態T1のときの実空間におけるカメラ20の3次元座標と、状態T2のときの実空間におけるカメラ20の3次元座標と、各状態T1,T2における画像P1,P2の特徴点k1,k1′、k2,k2′、k3,k3′の位置の対応関係に基づいて、三角測量の原理により、各特徴点k1(k1′),k2(k2′),k3(k3′)の実空間(図3)における3次元座標を算出する。
つまり、高さ演算部32は、実空間における各特徴点k1(k1′),k2(k2′),k3(k3′)の3次元座標により、各特徴点k1(k1′),k2(k2′),k3(k3′)の、地上面500(クレーン200が接地している面であり高さ0[m]に対応)に対する高さをそれぞれ算出する。
画像処理コントローラ30により算出された各特徴点k1,k1′,k2,k2′,k3,k3′の高さと、カメラ20によって現在撮影されている画像P2が、表示コントローラ40に出力される。
また、クレーンコントローラ300から、クレーンの性能線Nに関する情報が表示コントローラ40に出力される。クレーンの性能線Nは、フック153に荷物を吊ったときの、最大吊下荷重性能に対応した作業領域を表す線であり、吊り荷の荷重、ブーム130の伸長長さ(水平面へ投影したとき旋回半径)及びアウトリガーの張出し長さ等によって定められる。
性能線Nよりも、クレーンに近い側の作業領域においては、安定したクレーン操作を行うことができ、性能線Nよりも、クレーンから遠い側の作業領域においては、クレーン操作を行うことが禁止される領域である。
表示コントローラ40は、エンコード部41と、性能線重畳部42と、を備えている。エンコード部41は、画像処理コントローラ30から入力された画像P2を、後述するディスプレイ50に表示するための処理(エンコード等)を行う。性能線重畳部42は、エンコード部41で処理された表示用の画像P2に対して、クレーンの性能線Nを重畳する処理を行う。
ここで、性能線重畳部42は、画像処理コントローラ30から入力された各特徴点k1′,k2′,k3′の各高さに基づいて、各特徴点k1′,k2′,k3′と地上面500との関係を推定することができる
具体的には、特徴点k1′は高さ0[m]であるから、性能線重畳部42は特徴点k1′を、地上面500と建物400との交点であると推定し、特徴点k2′と特徴点k3′は同じ高さH[m]であるから、性能線重畳部42は特徴点k2′と特徴点k3′とを,高さH[m]の面(屋上410の面)の両端であると推定する。
図6は、図3の状態T2においてカメラ20で撮影された画像P2に、性能線N(N1),N′(N2′)を重畳表示した、図5相当の模式図であり、図7は、図3の状態T2において、カメラ20と性能線N(N1),N′(N2′)との位置関係を説明する、図3相当の模式図である。
性能線重畳部42は、図6に示すように、高さ0[m]の地上面500の画像部分に対しては、従来行われていたのと同様に設定された、ブーム130の旋回方向に沿って延びた性能線N(N1)を画像P2に重畳する。
一方、性能線重畳部42は、高さH[m]の屋上410の面の画像部分に対しては、そこに建物400が無かったと仮定したときの地上面500の画像部分に重畳されると想定される性能線N(N2)(図6において二点鎖線で示す。高さ0[m]の地上面500の画像部分に実線で示された性能線N1に連なる線。)を、高さHの屋上410の3次元座標に対応した性能線N′(N2′)(図6において実線で示す)を求め、求められた性能線N′(N2′)を屋上410の面の画像部分に重畳させる。
つまり、図7に示すように、ブーム130が状態T2(図3における状態T2と同じ)のとき、カメラ20は、建物400の鉛直方向真上に位置していない。このため、カメラ20から見て建物400の高さ方向は、画像P2(図6参照)における上下方向に対応したものとなる。
したがって、図7において、カメラ20と地上面500における性能線Nとを結んだ直線(一点鎖線)と、屋上410の面と交差する点(屋上の面において線となる)が、図6の画像P2における屋上410の面に重畳する見かけ上の性能線N(N2)となる。
しかし、性能線Nは、ブーム130の支点からの水平面内での半径に対応するため、高さのみが異なる位置については同じ性能となる。したがって、図7において地上面500に重畳した性能線Nは、その地上面500の位置から高さ方向(鉛直方向)に真っすぐ延ばした直線と屋上410の面とが交差して形成される点が、地上面500に重畳した性能線Nと同じ性能を表す線となる
よって、性能線重畳部42は、図6の画像P2における高さHの屋上410の面には、地上面500の部分に仮定して重畳した性能線N(N2)を、高さの座標を0からHに変えて得られた性能線N′(N2′)に変更して重畳させる。
そして、性能線重畳部42により性能線N(N1),N′(N2′)が重畳した画像P2が、キャビン121内に設けられたディスプレイ50に出力され、ディスプレイ50は、性能線重畳部42から入力された、性能線N(N1),N′(N2′)の重畳した画像P2を表示する。
クレーンを操作するオペレータは、ディスプレイ50に表示された性能線N(N1),N′(N2′)の重畳した画像P2を視認することにより、建物400の屋上410の面で、吊り荷の上げ下ろしを行う場合の、クレーンの操作が許容される作業領域を、精度よく確認することができる。
なお、本実施形態において画像P2に重畳される性能線N,N′は、負荷率100[%]に対応した限界性能を表す線であるが、重畳表示する性能線としては、上述した限界性能を表す性能線だけでなく、負荷率80[%]に対応した性能線や、負荷率90[%]に対応した性能線を適用してもよく、また、これらの性能線を複数同時に重畳するものであってもよい。
また、性能線重畳部42は、最初は負荷率が小さい性能線だけを表示しておいて、フック153(吊荷)が、その表示されている負荷率の性能線を越えた外側に出るごとに、次に大きい負荷率の性能線を1つずつ表示するように、表示する性能線を切り替えてもよい。
本実施形態における性能線表示装置10は、性能線Nが建物400の屋上410の面に重畳されることを前提とした処理であるが、性能線Nが建物400の屋上410の面に掛かるか否かを判定し、性能線Nが建物400の屋上410の面に掛かると判定した場合は、性能線Nをオフセットした性能線N′を生成して、屋上410の面に重畳する処理を実行し、性能線Nが建物400の屋上410の面に掛からないと判定した場合は、性能線Nをオフセットした性能線N′を生成することなく、地上面500にのみ性能線Nを重畳させる処理を実行すればよい。
性能線表示装置10による、性能線Nが建物400の屋上410の面に掛かるか否かの判定は、屋上410の面の、奥行方向の手前側の特徴点k2′の3次元座標のうち、高さ方向の座標を除いた2次元座標と、奥行方向の奥側の特徴点k3′の3次元座標のうち、高さ方向の座標を除いた2次元座標との間の範囲に、起伏面Kと性能線Nが交差する交点が存在するか否により行うことができる。
すなわち、起伏面Kと性能線Nが交差する交点の2次元座標が、屋上410の面における特徴点k2′の3次元座標のうちの高さ方向を除いた2次元座標と、特徴点k3′の3次元座標のうちの高さ方向を除いた2次元座標との間の範囲に存在するときは、性能線表示装置10は、性能線Nが建物400の屋上410の面に掛かると判定する。
一方、起伏面Kと性能線Nが交差する交点の2次元座標が、屋上410の面における特徴点k2′の3次元座標のうちの高さ方向を除いた2次元座標と、特徴点k3′の3次元座標のうちの高さ方向を除いた2次元座標との間の範囲に存在しないときは、性能線表示装置10は、性能線Nが建物400の屋上410の面に掛からないと判定する。
このようにして、性能線表示装置10が、性能線Nが建物400の屋上410の面に掛かると判定したときは、性能線表示装置10は、屋上410の面の旋回方向に沿った2つの端縁を表すエッジの3次元座標を求め、それら2つの端縁のエッジと性能線N′との各交点の間の範囲でのみ、性能線N′を重畳すればよい。
本実施形態の性能線表示装置10は、ブーム130の2つの異なる起伏角度により、2つの異なる状態T1,T2における2つ画像P1,P2に基づいて、画像P1,P2中の特徴点k1,k2,k3,k1′,k2′,k3′の3次元座標を算出したが、本発明に係る性能線表示装置は、ブーム130の2つの異なる状態T1,T2として、起伏角度が異なる2つの状態に限定されず、ブーム130の起伏角度は同じで、伸長長さが異なる2つの状態を適用してもよい。
また、本実施形態の性能線表示装置10は、走行体110に対して旋回体120を旋回させることで、ブーム130の2つの異なる状態T1,T2として、ブーム130の旋回角度が異なる2つの状態を適用することもできる。
本発明に係る性能線表示装置における高さ演算部が高さを算出する「所定の高さ位置の部分」は、例えば、地上面500から所定の高さHに位置する屋上410の面やピットの底面や高さHが0となる地上面などであって、起伏面Kと交差したときに、画像処理によって特定することのできる特徴点を有する部分であればよい。
本実施形態における「特徴点」は、屋上410(「所定の高さ位置の部分」の一例)の端縁であるエッジを適用したものであるが、特徴点はエッジに限定されない。
本実施形態の性能線表示装置10は、地上面500より鉛直方向の高い(0<H)面への性能線Nの重畳表示について説明したが、本発明に係る性能線表示装置は、地上面500より鉛直方向の高い面への性能線N,N′の重畳表示に限定されるものではなく、地上面500よりも低い(H<0)面(例えば、ピットなど)に性能線N,N′を重畳表示する場合にも適用可能である。
10 :性能線表示装置
20 :カメラ
30 :画像処理コントローラ
40 :表示コントローラ
42 :性能線重畳部
130 ブーム
200 ラフテレーンクレーン(クレーン)
400 建物
410 屋上
500 地上面
H 高さ
K 起伏面
N,N′ 性能線
P2 画像
k1′,k2′,k3′ 特徴点
θ1,θ2 起伏角度

Claims (2)

  1. クレーンが有する起伏可能のブームの先端に設けられた単眼カメラにより、前記ブームの2つの異なる状態においてそれぞれ撮影された2つの画像に基づいて、前記画像に写った、所定の高さ位置の部分の高さを算出する高さ演算部と、
    前記画像に、前記ブームの状態に対応した性能線を重畳して表示する表示制御部と、を備え、
    前記高さ演算部は、前記画像における前記所定の高さ位置の部分の、前記ブームの起伏面に対応した特徴点に基づいて、前記所定の高さ位置の部分の高さを算出し、
    前記表示制御部は、前記高さ演算部で算出された高さに対応した前記所定の高さ位置の部分に対しては、前記高さ演算部で算出された高さに対応した性能線を重畳して表示するクレーンの性能線表示装置。
  2. 前記性能線は、負荷率100[%]に対応した限界性能を表す線の他、100[%]を下回る負荷率に対応した性能線も含む請求項1に記載のクレーンの性能線表示装置。
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