JP2021098406A - 転舵装置 - Google Patents

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【課題】 実用性の高い転舵装置を提供する。【解決手段】 実用性の高い独立型転舵装置を提供すること課題とする。それぞれが転舵可能な複数の車輪を備える車両に配備されて、それら複数の車輪のうちの1つの車輪12を他の車輪から独立させて転舵する転舵装置34を、電動モータ36と、その電動モータの動作を車輪の転舵動作に変換する動作変換機構44と、その電動モータへの供給電流を制御することでその電動モータの動作量に応じた車輪の転舵を実現させるコントローラとを備えるように構成し、さらに、そのコントローラを、電動モータの動作量とその電動モータへの供給電流との関係に基づいて、タイロッドの曲がり等の動作変換機構の不具合に起因する電動モータの動作量と車輪の転舵量とのズレを検出するように構成する。そのズレを、実際の車輪の転舵量を検出することなく検知できる。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に配備されて車輪を転舵する転舵装置に関する。
昨今、例えば、下記特許文献に記載されたような転舵装置、詳しく言えば、転舵可能な複数の車輪を備える車両に配備されて、それら複数の車輪のうちの1つを独立して転舵する転舵装置(以下、「独立型転舵装置」という場合がある)が検討されている。下記特許文献に記載されている転舵装置は、駆動源としての電動モータと、その電動モータの動作を車輪の転舵動作に変換する動作変換機構とを備えている。
特開2013−67260号公報
上記特許文献に記載されたような独立型転舵装置は、一般的な転舵装置が左右の車輪を繋ぐ転舵ロッドを有しているのと異なり、左右の車輪を繋ぐ部材を備えていない。そのため、例えば、比較的大きな力が外部から車輪に作用した場合には、動作変換機構の構成要素が変形する等によって不具合が生じる可能性が高い。この動作変換機構の不具合は、電動モータの動作量と車輪の転舵量との間にズレを生じさせることにもなりかねない。したがって、そのような現象を考慮して独立型転舵装置を開発することは、独立型転舵装置の実用性を向上させることに繋がる。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、実用性の高い独立型転舵装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の転舵装置は、
それぞれが転舵可能な複数の車輪を備える車両に配備されて、それら複数の車輪のうちの1つを独立して転舵する転舵装置であって、
駆動源としての電動モータと、その電動モータの動作を車輪の転舵動作に変換する動作変換機構と、その電動モータへの供給電流を制御することでその電動モータの動作量に応じた車輪の転舵を実現させるコントローラとを備え、
前記コントローラが、前記電動モータの動作量と前記供給電流との関係に基づいて、前記動作変換機構の不具合に起因する前記電動モータの動作量と車輪の転舵量とのズレを検出するように構成される。
車輪を転舵させると、車輪には、路面から車両を直進させようとする方向の力(以下、「セルフアライメントトルク」という場合がある)が作用する。車輪の転舵量を増加させようとする場合、電動モータは、そのセルフアライメントトルクに打ち勝つための力を発生させなければならず、セルフアライメントトルクはその転舵量の増加に伴って増加する。電動モータが発生させる力は、電動モータに供給される電流(厳密には、電力)に比例するため、供給電流と車輪の転舵量とは特定の対応関係にある。一方で、車輪の転舵量と電動モータの動作量との関係も、特定の関係となる。ところが、動作変換機構に不具合が生じると、その特定の関係が崩れ、車輪の転舵量と電動モータの動作量との間にズレが生じることがある。そのようなことを前提として、本発明の転舵装置では、コントローラは、そのズレを、実際の車輪の転舵量を検出することなく、電動モータの動作量と電動モータへの供給電流との関係に基づいて検知する。この検知によって、コントローラは、その検知したズレに対処することができ、本発明の転舵装置は、実用性の高いものとなる。
発明の態様
本発明の転舵装置は、上記電動モータとその電動モータによって回動させられるアームとを有する転舵アクチュエータと、車輪を回転可能に保持するとともに自身が回動させられるステアリングナックルと、転舵アクチュエータの上記アームとステアリングナックルのナックルアームとを繋ぐタイロッドとを含んで構成することができる。そのような構成の場合、動作変換機構は、上記アーム,タイロッド,ナックルアーム,それらを連結するジョイント等によって構成され、本発明の転舵装置において対象とする「動作変換機構の不具合」は、例えば、タイロッドの曲りが該当する。車輪が縁石等に衝突することは多々起こり得、また、車輪が縁石等に衝突したような場合にタイロッドが曲がる可能性が高い。タイロッドの曲りを対象とする場合、本発明の転舵装置は、ある程度発生の蓋然性の高いトラブルに、容易に対処できることになる。
本発明の転舵装置において、コントローラが、電動モータの動作量を制御することで車輪の転舵を実現させるように構成されている場合、例えば、上記ズレが生じていても、検出されたそのズレに基づいて電動モータの動作量を補正することで、ステアリング操作部材の操作に応じた適切な車輪の転舵が可能となる。
先に説明したタイロッドの曲りが生じた場合等、動作変換機構の不具合によっては、不具合のない場合に比べて車輪の転舵範囲が小さくなることが起こり得る。つまり、簡単に言えば、通常では生じない車輪の転舵の限界が生じることがあり得る。その場合、コントローラは、その限界を超えた車輪の転舵を制限、具体的には、例えば、その限界を超えた車輪の転舵を禁止することが望ましい。
複数の車輪を備える車両において、それら複数の車輪の各々に対して本発明の転舵装置が設けられたステアリングシステムを構築することが可能である。そのようなシステムでは、1の車輪に対して設けられた転舵装置においてその1の車輪に上述の転舵の制限がなされていると、車両の転向量が不足することが予想される。そのシステムでは、その転向量の不足を軽減すべく、複数の車輪のうちの他の1以上のものに対して設けられた転舵装置のコントローラが、電動モータの動作量を変更することが望ましい。
実施例の転舵装置を含んで構成された車両用車輪配設モジュールを示す斜視図である。 図1に示す車輪配設モジュールが各車輪に対して搭載された車両を示す模式図である。 正常な転舵装置における車輪の転舵量と電動モータの動作量との関係を示す模式図である。 動作変換機構の不具合としてのタイロッドの曲りが生じている転舵装置における車輪の転舵量と電動モータの動作量との関係を示す模式図である。 タイロッドのロッド長の違いによる車輪の転舵量と電動モータの動作量との関係の違いを示すグラフである。 タイロッドの曲りが生じている際の目標モータ回転量の決定に関し、実施例の転舵装置において採用可能な別の決定方法を説明するためのグラフである。 タイロッドの曲りに起因する車両の転向量の不足を軽減するために他の車輪の転舵装置によって行われる車両操舵支援処理を説明するための模式図である。 実施例の転舵装置において実行される車輪転舵プログラムのフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例である転舵装置を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の形態で実施することができる。
[A]転舵装置および車両用車輪配設モジュールのハード構成
実施例の転舵装置は、図1に示す車両用車輪配設モジュール10(以下、単に、「モジュール10」という場合がある)に組み込まれている。モジュール10は、タイヤ12aが装着されたホイール12bを車体に配設するためのモジュールである。ホイール12b自体を車輪と考えることができるが、本実施例においては、便宜的に、タイヤ12aが装着されたホイール12bを車輪12と呼ぶこととする。
本モジュール10は、車輪回転駆動装置としての車輪駆動ユニット14を有している。車輪駆動ユニット14は、ハウジング14aと、ハウジング14aに内蔵された駆動源としての電動モータおよびその電動モータの回転を減速する減速機(ともに図示を省略する)と、ホイール12bが取り付けられるアクスルハブ(図では隠れて見えない)とを有している。車輪駆動ユニット14は、ホイール12bのリムの内側に配置されるものであり、いわゆるインホイールモータユニットと呼ばれるものである。よく知られた構造のものであるため、ここでの説明は省略する。
本モジュール10は、マクファーソン型サスペンション装置(「マクファーソンストラット型」とも呼ばれる)を含んで構成されている。このサスペンション装置において、車輪駆動ユニット14のハウジング14aは、車輪を回転可能に保持するキャリアとして、言い換えれば、ハウジング14aは、後に説明する転舵装置におけるステアリングナックルとして機能する。したがって、サスペンション装置は、サスペンションアームであるロアアーム16と、車輪駆動ユニット14のハウジング14aと、ショックアブソーバ18と、サスペンションスプリング20とを含んで構成されている。
サスペンション装置自体は一般的な構造のものであるため、簡単に説明すれば、ロアアーム16は、いわゆるLアームと呼ばれる形状のものであり、基端部が車両前後方向において2つの部分に分かれており、その基端部において、第1ブッシュ22,第2ブッシュ24を介して、アーム回動軸線LLのまわりに回動可能に、車体のサイドメンバー(図示を省略)に支持されている。ロアアーム16の先端部は、第1ジョイントであるアーム連結用ボールジョイント26(以下、「第1ジョイント26」という場合がある)を介して、車輪駆動ユニット14のハウジング14aの下部に回動可能に連結されている。
ショックアブソーバ18は、下端部が、車輪駆動ユニット14のハウジング14aに固定的に支持され、上端部が、アッパサポート28を介して、車体のタイヤハウジングの上部に支持されている。サスペンションスプリング20の上端部も、アッパサポート28を介して車体のタイヤハウジングの上部に支持されており、サスペンションスプリング20の下端部は、ショックアブソーバ18にフランジ状に設けられたロアサポート18aによって支持されている。つまり、サスペンションスプリング20とショックアブソーバ18とは、ロアアーム16と車体との間に、互いに並列的に配設されているのである。
本モジュール10は、ブレーキ装置を有しており、そのブレーキ装置は、ホイール12bとともにアクスルハブに取り付けられて車輪12とともに回転するディスクロータ30と、そのディスクロータ30を跨ぐようにして車輪駆動ユニット14のハウジング14aに保持されたブレーキキャリパ32とを含んで構成されている。詳しい説明は省略するが、このブレーキキャリパ32は、摩擦部材としてのブレーキパッドと、電動モータを有してその電動モータの力でブレーキパッドをディスクロータ30に押し付けることで車輪12の回転を止めるためのブレーキアクチュエータとを有しており、当該ブレーキ装置は、いわゆる電動モータの発生させる力に依存して制動力を発生させる電動ブレーキ装置とされているのである。
さらに、本モジュール10は、本発明の実施例である転舵装置34を有している。転舵装置34は、左右1対の車輪12のうちの片方のみを転舵するための単輪転舵装置であり、概ね、先に説明したようにステアリングナックルとして機能する車輪駆動ユニット14のハウジング14a(以下、転舵装置34の構成要素として扱う場合には、「ステアリングナックル14a」という場合がある。)と、ロアアーム16の基端部に近い位置においてロアアーム16に配設された転舵アクチュエータ36と、その転舵アクチュエータ36とステアリングナックル14aとを連結するタイロッド38とを含んで構成されている。
転舵アクチュエータ36は、駆動源としての電動モータである転舵モータ36aと、転舵モータ36aの回転を減速する減速機36bと、転舵モータ36aの減速機36bを介した回転によって回動させられてピットマンアームとして機能するアクチュエータアーム36cとを含んで構成されている。タイロッド38の基端部は、第2ジョイントであるロッド基端部連結用ボールジョイント40(以下、「第2ジョイント40」という場合がある)を介して、アクチュエータアーム36cに連結され、タイロッド38の先端部は、第3ジョイントであるロッド先端部ボールジョイント42(以下、「第3ジョイント42」という場合がある)を介して、ステアリングナックル14aが有するナックルアーム14bに連結されている。
上記サスペンション装置は、マクファーソン型のサスペンション装置であり、上記アッパサポート28の中心と、第1ジョイント26の中心とを結ぶ線が、キングピン軸線KPとなる。転舵モータ36aを動作させることで、転舵アクチュエータ36が有するアクチュエータアーム36cは、アクチュエータ軸線ALまわりに回動し、その回動がタイロッド38によって伝達されてステアリングナックル14aはキングピン軸線KPまわりに回動させられる。つまり、車輪12が転舵されるのである。このような構造から、本転舵装置34では、アクチュエータアーム36c,タイロッド38,ナックルアーム14b等を含んで、転舵モータ36bの回転動作を車輪12の転舵動作に変換する動作変換機構44を備えているのである。
転舵装置34は、転舵アクチュエータ36がロアアーム16に配設されている。そのため、モジュール10の車体への組み付け作業を簡便に行うことが可能となる。端的に言えば、ロアアーム16の基端部を車体のサイドメンバーに取り付け、アッパサポート28を車体のタイヤハウジングの上部に取り付けることで、当該モジュール10を車両に搭載することができるのである。つまり、本モジュール10は、車両に対する搭載性において優れたモジュールとされているのである。
モジュール10は、例えば、図2に模式的に示すように、車両の前後左右4つの車輪12の各々に対して配置することができる。この車両では、車輪12の転舵に関して言えば、4つのモジュール10の各々の転舵装置34は、個別に、コントローラである転舵電子制御ユニット(以下、「転舵ECU」と略す場合があり、図では、「S−ECU」と示されている。)50によって制御される。具体的には、各モジュール10の転舵装置34の転舵モータ36aの制御が、転舵ECU50によって行われる。したがって、転舵ECU50をも含んで転舵装置34が構成されていると考えることができるのである。ちなみに、転舵ECU50は、CPU,ROM,RAM等を有するコンピュータ、転舵モータ36aの駆動回路等を含んで構成されている。
本車両は、4つの車輪12にそれぞれ対応する4つの転舵装置34を含んで構成されるステアリングシステムが搭載されていると考えることができる。そのステアリングシステムは、いわゆるステアバイワイヤ型のステアリングシステムであり、その構成要素として、運転者のステアリング操作を受け付けるための操作装置52を有している。操作装置52は、ステアリング操作部材としてのステアリングホイール54と、そのステアリングホイール54の回転角である操作角をステアリング操作部材の操作量として検出するためのステアリングセンサ56と、ステアリングホイール54に操作反力を付与する反力付与装置58と、当該操作装置52のコントローラである操作電子制御ユニット(以下、「操作ECU」と略す場合があり、図では、「O−ECU」と示されている。)60とを有している。各転舵ECU50,操作ECU60は、CAN(car area network or controllble area network)62に接続されており、そのCAN62を介して互いに通信可能とされている。
[B]転舵装置の制御
i)基本制御
各転舵装置34の転舵ECU50は、ステアリングセンサ56の検出に基づくステアリングホイール54の操作角、すなわち、操作量δを、CAN62を介して操作ECU60から入手しており、その入手した操作量δに基づいて、自身が転舵する車輪12において実現させるべき転舵量ψである目標転舵量ψ*を決定する。車輪12の転舵量ψと、転舵モータ36aの動作量、すなわち、転舵モータ36aの回転量であるモータ回転量θとは、当該転舵装置34が正常である場合には、特定の関係にあり、目標転舵量ψ*に基づいて、実現させるべきモータ回転量θである目標モータ回転量θ*を決定する。ちなみに、モータ回転量θは、通電相の切り換えのために転舵モータ36aに設けられたモータ回転角センサ(例えば、レゾルバ等である)を利用して取得される。なお、車輪12の転舵量は、車両が直進状態にあるときの位置(以下、「基準位置」という場合がある)を基準とした転舵角を意味し、モータ回転量θは、転舵装置34が正常である場合において車輪12が基準位置となっているときの回転位置(以下、「基準回転位置」という場合がある)を基準とした転舵モータ36aの回転角を意味する。
なお、本ステアリングシステムは、後方側の2つの車輪12(以下、「後輪12」という場合があり、同様に、前方側の2つの車輪12を「前輪12」という場合がある)をも転舵するため、前輪12の転舵に加えて、後輪12をも転舵する。すなわち、本ステアリングシステムは、いわゆる4輪転舵システムである。本ステアリングシステムにおける後輪12の目標転舵量は、例えば、車両走行速度v,ステアリングホイール54の操作量δ等に基づいて、一般的な4輪転舵システムと同様に決定されればよく、ここでの詳しい説明は省略する。各転舵装置34の転舵ECU50は、自身が転舵制御を行う車輪12(以下、「対応車輪12」という場合がある)が前後左右の車輪12のうちのいずれであるかに依拠して設定された決定ルールに基づいて、対応車輪12の目標転舵量ψ*を決定し、その目標転舵量ψ*に基づいて、対応車輪12を転舵させるために制御する転舵モータ36a(以下、「対応転舵モータ36a」という場合がある)の目標モータ回転量θ*を決定する。
各転舵装置34の転舵ECU50は、モータ回転角センサの検出に基づいて、現時点での実際のモータ回転量θである実モータ回転量θを取得し、目標モータ回転量θ*に対する実モータ回転量θの偏差であるモータ回転量偏差Δθを演算する。そして、モータ回転量偏差Δθに基づくフィードバック制御の手法に従って、転舵モータ36aに供給する電流である供給電流iを決定し、その電流iを転舵モータ36aに供給する。この手法は、一般的なものであるため、その手法についてのここでの説明は省略する。
なお、車輪12には、車輪12を基準位置に戻そうとする力、すなわち、セルフアライメントトルクTqが、路面から作用し、また、転舵装置34、詳しくは、転舵装置34の減速機36bは逆効率は正効率に対して低い。それらのことから、同じ転舵量を実現させる場合であっても、車輪12の転舵量を増加させていく過程,転舵量を維持している過程,転舵量を減少させていく過程では、供給電流iは異なることとなる。ちなみに、車輪12の転舵量を増加させていく過程では、転舵モータ36aは、セルフアライメントトルクTqに打ち勝つだけのトルクを発生させる必要があり、一方で、セルフアライメントトルクTqは、車輪12の転舵量ψと車両走行速度vとに依存した大きさである。したがって、大まかに言えば、車輪12の転舵量ψを増加させていく過程では、セルフアライメントトルクTqに応じた大きさの電流iが転舵モータ36aに供給されることになる。ちなみに、転舵装置34が正常である場合の供給電流iを、以下、基準電流iREFという場合があることとする。
ii)動作伝達機構の不具合とそれへの対処のための制御
本実施例の転舵装置34では、転舵ECU50は、動作変換機構44の不具合に起因する転舵モータ36aのモータ回転量θと車輪12の転舵量ψとのズレを検知し、そのズレに対処するために、そのズレに基づいて、転舵モータ36aの動作量θ、具体的には、目標モータ回転量θ*を補正する。本明細書では、動作変換機構44の不具合として、タイロッド38の曲りに着目し、その曲りの検知と、その曲りへの対処のための制御について詳しく説明する。
図3は、転舵装置34におけるアクチュエータアーム36cの回動と車輪12の転舵との関係、すなわち、転舵モータ36aのモータ回転量θと車輪の転舵量ψとの関係を模式的に示している。図では、動作変換機構44は、アクチュエータ軸線ALを中心に回動するアクチュエータアーム36cと、キングピン軸線KPを中心に回動するステアリングナックル14aおよびナックルアーム14bと、アクチュエータアーム36cの先端部とナックルアーム14bの先端部をを繋ぐタイロッド38だけが示されている。車輪12は、太い破線で示されている。また、アクチュエータアーム36cの先端部とタイロッド38の基端部とを連結する第2ジョイント40の中心,ナックルアーム14bの先端部とタイロッド38の先端部とを連結する第3ジョイント42の中心は、それぞれ、J2,J3と表されている。アクチュエータアーム36cの回動量と転舵モータ36aのモータ回転量θとは、減速機36bの減速比に従った比例関係にあることから、図では、アクチュエータアーム36cの回動量を、モータ回転量θと表している。
図3(a)は車両が直進している状態を示している。転舵モータ36aは基準回転位置に位置してモータ回転量θは0となっており、車輪12は基準位置に位置して転舵量ψは0となっている。図3(b)は、ある程度車輪12を転舵した状態を、図3(c)は、さらに車輪12を転舵した状態を、それぞれ示している。図3(d)は、動作変換機構の構造上の転舵限界、すなわち、アクチュエータアーム36cとタイロッド38とが一直線に位置している状態を示しており、そのときの転舵量ψが限界転舵量ψLIMとして表されている。
車輪12が縁石に衝突する等する場合、その衝突の衝撃によって、タイロッド38に曲りが生じる場合がある。タイロッド38の曲りにより、タイロッド38の長さ(厳密に言えば、第2ジョイント40の中心J2と第3ジョイント42の中心J3との距離である)であるロッド長Lが、正規長L0よりも縮む場合がある。図4は、ロッド長LがL1にまで縮むようにタイロッド38が曲がった場合の転舵モータ36aのモータ回転量θと車輪の転舵量ψとの関係を模式的に示している。
図4(a)は、転舵モータ36aのモータ回転量θが0である状態を示している。タイロッド38に曲りが生じていない図3(a)では、転舵量ψが0であるのに対して、曲りが生じているため、モータ回転量θが0であるにも拘わらず、転舵量ψが0からズレている。図4(b),図(c)は、モータ回転量θが図3(b),図3(c)と同じ状態であるが、タイロッド38に曲りが生じていないときの転舵量ψからズレている。このように、タイロッド38の曲りによって、モータ回転量θと転舵量ψとの間にズレが生じるのである。このズレによって、モータ回転量θに基づく上述の制御では、適切な車輪12の転舵が困難となる。また、図4(d)は、動作変換機構44の構造上の転舵限界の状態を示しているが、図3(d)と比較して解るように、限界転舵量ψLIMが小さくなっている。
図5は、タイロッド38のロッド長Lの違いによる転舵モータ36aのモータ回転量θと車輪12の転舵量ψとの関係の違いを示すグラフであり、このグラフから解るように、タイロッド38に曲りが生じていない正常状態を示す左上の関係線に比較して、曲りが大きい程、つまり、ロッド長Lが小さくなる程、モータ回転量θに対する転舵量ψのズレは大きくなる。また、ある程度ロッド長が小さくなると、制御上限となる転舵量ψよりも限界転舵量ψLIMが小さくなってしまうことになる。
先に説明したように、タイロッド38に曲りが生じていない正常状態では、転舵量ψが増加過程にあるときには、セルフアライメントトルクTqに打ち勝つ力を転舵モータ36aは発揮させなければならないため、転舵モータ36aへの供給電流iは、上記基準電流iREFとなる。ちなみに、セルフアライメントトルクTqは、転舵量ψと車両走行速度vとに依存するため、車両走行速度vが判れば、供給電流iに基づいて、その車両走行速度における転舵量ψを認知することが可能である。
そこで、本実施例の転舵装置34では、転舵ECU50は、車両走行速度vに基づいてその時点での基準電流iREFを特定し、その基準電流iREFとその時点での実際の供給電流との差が設定差i0を超えているときに、タイロッド38に曲りが生じていると認定する。タイロッド38に曲りが生じていると認定した場合、転舵ECU50は、基準電流iREFと実際に供給されている電流iとの差に基づいて、現時点でのモータ回転量θにおける実際の転舵量ψを特定し、自身が有するマップ(図5に示すようなものである)を参照しつつ、ロッド長Lと、転舵限界が起こり得る際の限界転舵量ψLIMとを特定する。転舵ECU50は、このようにして、モータ回転量θと車輪12の転舵量ψとのズレをを検知するのである。
転舵ECU50は、モータ回転量θと車輪12の転舵量ψとのズレが検知されている場合、車輪12の転舵量ψを適正なものとするため、上記マップを参照しつつ、ステアリングホイール54の操作量δに基づいて決定された目標転舵量ψ*に対応するモータ回転量θを、目標モータ回転量θ*に決定する。言い換えれば、転舵ECU50は、転舵モータ36aの目標モータ回転量θ*を、上記ズレに基づいて補正するのである。転舵ECU50は、そのように決定した目標モータ回転量θ*に基づいて、正常な状態と同様に、転舵モータ36aへの供給電流iを決定し、その電流iを転舵モータ36aに供給するのである。
なお、本転舵ECU50では、モータ回転量θと車輪12の転舵量ψとのズレが検知されている場合、マップを参照しつつ目標モータ回転量θ*を決定していたが、例えば、図6に示すように、特定されたロッド長Lに基づいて取得されたモータ回転量θと転舵量ψとの関係線を、オフセットさせ、そのオフセットされた関係線の傾き(ゲイン)を変更するような補正を行って、目標モータ回転量θ*を決定してもよい。
また、転舵ECU50は、モータ回転量θと車輪12の転舵量ψとのズレが検知されている場合、上記限界転舵量ψLIMを超えた車輪12の転舵を禁止する。具体的には、目標転舵量ψ*が限界転舵量ψLIMを超えた場合、目標転舵量ψ*を限界転舵量ψLIMに決定する。
4つの車輪12のいずれに対しても転舵制限がなされていない場合には、車両は、ステアリングホイール54の操作量δに応じて適切に操舵される。例えば、図7(a)は、右に向かってある操作量δにおいて車両が旋回する際に、各車輪12が転舵されている状態を示している。ちなみに、後輪12は、前輪12とは逆向きに転舵されている。それに対して、4つの車輪12のいずれかに転舵制限がなされた場合には、車両の転向量は、減少する。例えば、図7(b)は、左前輪10に転舵制限がなされている場合を示している。車両は、右に向かって転向するが、左前輪10の転舵量ψが充分ではないため、アンダステア気味の車両の操舵となっている。
本ステアリングシステムでは、前後左右いずれか1つの車輪12に対して転舵制限がなされた場合、上記転向量の不足を軽減するために、他の車輪12の1以上のものの転舵量を変更するように構成されている。つまり、車両の操舵に対する支援処理が実行される。詳しく言えば、他の車輪12の1以上のものの各々に対して設けられた転舵装置34の転舵ECU50が決定する目標転舵量ψ*を、ある変更分ψA(以下、「支援転舵量ψA」という場合がある)だけ変更させるようにされている。例えば、図7(c)に示すように、右旋回時に左前輪12に対して転舵制限がなされている場合には、左右の後輪12のそれぞれの転舵量が増加される。ちなみに、車両の旋回方向と転舵制限を受けている車輪12とに基づいて、他の車輪12のいずれの転舵量ψをどの程度増加若しくは減少させるか、すなわち、他の車輪12における上記支援転舵量ψAは、当該車両のコンセプト等に基づいて、任意に設定すればよい。
そのような支援処理のため、転舵制限をしている転舵ECU50は、目標転舵量ψ*に満たない分の転舵量ψを、転舵不足量dψとして決定し、他の車輪12に設けられた転舵装置34に、その転舵不足量dψについての情報とともに車両の操舵支援の要請を、CAN62を介して送信する。ちなみに。支援を行う転舵装置34の転舵ECU50は、上記支援転舵量ψAを、送信されてきた転舵不足量dψに基づいて決定する。
iii)制御フロー
本転舵装置34における車輪12の転舵制御、詳しくは、上記タイロッド38の曲りの検知およびそれへの対処のための処理を含む転舵制御は、図8にフローチャートを示す車輪転舵プログラムを、転舵ECU50のコンピュータが短い時間ピッチ(例えば、数m〜数十msec)で繰り返し実行することによって行われる。以下に、当該プログラムに従った処理の流れを簡単に説明する。
車輪転舵プログラムに従う処理では、まず、ステップ1(以下、「S1」と略す。他のステップも同様である)において、ステアリングセンサ56の検出に基づいてステアリングホイール54の操作量δが、転舵モータ36aのモータ回転角センサの検出に基づいて現時点でのモータ回転量θが、他のシステム(例えばブレーキシステム等)から車両走行速度vが、それぞれ取得され、S2において、取得された操作量δに基づいて、その操作量δに対応して車輪12を転舵すべき転舵量ψである目標転舵量ψ*が決定される。
次に、S3において、他の車輪12の転舵装置34から上述の操舵支援の要請があるか否かが判定される。操舵支援の要請がある場合には、S4において、支援要請を行っている支援要請輪が前後左右のどの車輪12であるかが特定され、S5において、その特定および支援要請輪の上記転舵不足量dψに基づいて、支援のために必要な上記支援転舵量ψAが決定される。そして、S6において、決定された支援転舵量ψAに基づいて、当該車輪12の目標転舵量ψ*が補正される。一方、他の車輪12の転舵装置34からの操舵支援の要請がない場合には、S4〜S6の処理はスキップされる。
目標転舵量ψ*が決定若しくは補正された後、S7において、フラグDFの値が判定される。フラグDFは、初期値が“0”とされ、転舵装置34に異常が生じている場合、詳しくは、タイロッド38の曲りが生じている場合に、値が“1”とされるフラグである。
S7においてフラグDFが“0”であると判断された場合、すなわち、転舵装置34が正常である場合には、S8において、上記基本制御を実行すべく、目標転舵量ψ*に基づいて目標モータ回転量θ*が決定され、S9において、目標モータ回転量θ*に対する検出されている実モータ回転量θの偏差であるモータ回転量偏差Δθが決定される。そして、S10において、モータ回転量偏差Δθに基づいて、転舵モータ36aへの供給電流iが決定され、S11において、その電流iが転舵モータ36aに供給される。
続くS12において、目標転舵量ψ*が増加中であるか否かが判定され、増加中である場合には、S13以下の処理、すなわち、上述のモータ回転量θと転舵量ψとのズレを検知するための処理が実行される。増加中でない場合には、S13以下の処理はスキップされる。
上記検知処理では、まず、S13において、転舵装置34が正常であったならば現時点での車両走行速度vにおいて目標転舵量ψ*まで車輪12が転舵される際に転舵モータ36aに供給されるべき電流i、すなわち、上述の基準電流iREFが特定される。続くS14において、基準電流iREFと実際に供給されている供給電流iとの差が、設定差i0を超えているか否かが判定される。設定差i0を超えている場合には、S15において、タイロッド38に曲がりが生じているとして、フラグDFが“1”とされ、S16において、先に説明したように、マップが参照されつつ、ロッド長L,限界転舵量ψLIMが特定される。なお、フローチャートには記載されていないが、車両のインストゥルメントパネルに、警告音とともに当該転舵装置34においてタイロッド38に曲がりが生じている旨が表示され、運転者に対してその情報が報知される。S14において基準電流iREFと実際に供給されている供給電流iとの差が設定差i0を超えていないと判定された場合には、S15,S16の処理は、スキップされる。
S7においてフラグDFが“1”であると判断された場合、すなわち、タイロッド38に曲がりが生じている場合には、S17において、目標転舵量ψ*が、特定されている限界転舵量ψLIMを超えているか否かが判定される。目標転舵量ψ*が限界転舵量ψLIMを超えていると判定された場合、S18において、目標転舵量ψ*が限界転舵量ψLIMを超えている分が、転舵不足量dψとして決定され、S19において、目標転舵量ψ*が、限界転舵量ψLIMに決定される。そして、S20において、上記転舵不足量dψについての情報とともに、他の車輪12の転舵装置34の転舵ECU50に、CAN62を介して、車両の操舵支援要請が送信される。S17において標転舵量ψ*が限界転舵量ψLIMを超えていないと判定された場合は、S18〜S20の処理はスキップされる。
次のS21において、先に説明したように、特定されているロッド長Lを基に、上記マップを参照して、目標モータ回転量θ*が決定される。続くS22,S23,S24において、S9,S10,S11と同様に、モータ回転量偏差Δθが決定され、そのモータ回転量偏差Δθに基づいて転舵モータ36aへの供給電流iが決定され、その電流iが転舵モータ36aに供給される。
10:車両用車輪配設モジュール 12:車輪 14:車輪駆動ユニット 14a:ハウジング〔ステアリングナックル〕 14b:ナックルアーム 34:転舵装置 36:転舵アクチュエータ 36a:転舵モータ〔電動モータ〕〔駆動源〕 36b:減速機 36c:アクチュエータアーム 38:タイロッド 40: ロッド基端部連結用ボールジョイント 42:ロッド先端部連結用ボールジョイント 44:動作変換機構 50:転舵電子制御ユニット(転舵ECU)〔コントローラ〕 52:操作装置 54:ステアリングホイール〔ステアリング操作部材〕 56:ステアリングセンサ 58:反力付与装置 60:操作電子制御ユニット(操作ECU) 62:CAN

Claims (1)

  1. それぞれが転舵可能な複数の車輪を備える車両に配備されて、それら複数の車輪のうちの1つを独立して転舵する転舵装置であって、
    駆動源としての電動モータと、その電動モータの動作を車輪の転舵動作に変換する動作変換機構と、その電動モータへの供給電流を制御することでその電動モータの動作量に応じた車輪の転舵を実現させるコントローラとを備え、
    前記コントローラが、前記電動モータの動作量と前記供給電流との関係に基づいて、前記動作変換機構の不具合に起因する前記電動モータの動作量と車輪の転舵量とのズレを検出するように構成された転舵装置。
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