JP2021097560A - プロテクタ及びワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】組付性の向上を可能としたプロテクタを提供する。【解決手段】プロテクタ13は、天井壁21と、天井壁21から延出し互いに対向する一対の側壁22,23とを備え、天井壁21及び各側壁22,23によって形成された収容空間25に第1電線11が通される。プロテクタ13は、収容空間25における天井壁21の反対側である開放側が車体の組付面Pによって塞がれるように組付面Pに沿って配置される。側壁22の外側面には、収容空間25外に配置される第2電線12を側壁22に対して固定する固定部材14を固定可能に構成された被固定部24が設けられる。そして、被固定部24は、固定部材14を、天井壁21側から組付面Pに向かう組付方向Dに取付可能に構成される。【選択図】図3

Description

本開示は、プロテクタ及びワイヤハーネスに関するものである。
従来、ワイヤハーネスでは、並列する2本の電線を互いに連結する場合がある(例えば、特許文献1参照)。
例えば、図4に示すワイヤハーネス50は、車体の組付面Pに沿って配置される第1電線51及び第2電線52を備える。第1電線51にはプロテクタ53が装着されているが、第2電線52には、車体側の制約などによりプロテクタは装着されておらず、第2電線52はプロテクタ53の外側に配置されている。
プロテクタ53は、第1壁部54と、第1壁部54から延出し互いに対向する一対の第2壁部55とを備え、第1壁部54及び各第2壁部55によって形成された収容空間56に第1電線51が挿通されている。プロテクタ53は、収容空間56における第1壁部54の反対側である開放側が車体の組付面Pによって塞がれるように、組付面Pに沿って配置されている。
第2電線52は、クリップ部材57を介してプロテクタ53に固定されている。第2電線52を保持するクリップ部材57は、車体の組付面Pに対して固定されたプロテクタ53に対して、組付面Pに平行な組付方向D1に組み付けられる。
特開2012−197034号公報
上記のワイヤハーネス50では、プロテクタ53の収容空間56が車体の組付面Pによって塞がれる態様であるため、プロテクタ53が組付面Pに近い位置に配置される。このため、組付面P上に配置されたプロテクタ53に対してクリップ部材57を組付方向D1に沿って組み付ける際、クリップ部材57や第2電線52を持つ作業者の指などが車体の組付面Pに干渉しやすいため、組付性に優れたものではなかった。
そこで、組付性の向上を可能としたプロテクタ及びワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本開示のプロテクタは、第1壁部と、前記第1壁部から延出し互いに対向する一対の第2壁部と、を備え、前記第1壁部及び前記各第2壁部によって形成された収容空間に第1電線が通され、前記収容空間における前記第1壁部の反対側である開放側が車体の組付面によって塞がれるように前記組付面に沿って配置されるプロテクタであって、固定部材を固定可能に構成された被固定部を、前記第2壁部の外側面に備え、前記固定部材は、前記第1電線とは別に前記収容空間外に配置される第2電線を、前記第2壁部に対して固定するためのものであり、前記被固定部は、前記固定部材を、前記第1壁部側から前記組付面に向かう組付方向に取付可能に構成されている。
また、本開示のワイヤハーネスは、上記のプロテクタと、前記プロテクタの前記第1壁部及び前記各第2壁部によって形成された前記収容空間に通された第1電線と、前記プロテクタの外部に配置された第2電線と、前記第2電線を保持し、前記プロテクタの前記被固定部に固定される前記固定部材と、を備える。
本開示によれば、組付性の向上を可能としたプロテクタ及びワイヤハーネスを提供することが可能となる。
図1は、実施形態にかかるワイヤハーネスを示す斜視図である。 図2は、同形態のプロテクタの平面図である。 図3は、同形態のワイヤハーネスの模式断面図である。 図4は、従来のワイヤハーネスを示す模式断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のプロテクタは、
[1]第1壁部と、前記第1壁部から延出し互いに対向する一対の第2壁部と、を備え、前記第1壁部及び前記各第2壁部によって形成された収容空間に第1電線が通され、前記収容空間における前記第1壁部の反対側である開放側が車体の組付面によって塞がれるように前記組付面に沿って配置されるプロテクタであって、固定部材を固定可能に構成された被固定部を、前記第2壁部の外側面に備え、前記固定部材は、前記第1電線とは別に前記収容空間外に配置される第2電線を、前記第2壁部に対して固定するためのものであり、前記被固定部は、前記固定部材を、前記第1壁部側から前記組付面に向かう組付方向に取付可能に構成されている。
この構成によれば、プロテクタが車体の組付面に配置された状態で、プロテクタの被固定部に固定部材を取り付ける際に、作業者の指などが車体の組付面に干渉しにくくなり、その結果、ワイヤハーネスの組付性が向上される。
[2]前記被固定部は、前記第2壁部の外側面に対向配置され、前記第1壁部側の端部が開放端部となる取付壁部を有し、前記取付壁部に前記固定部材が取り付けられることが好ましい。この構成によれば、被固定部の取付壁部に対して、第1壁部側から組付面に向かう組付方向に固定部材を取付可能に構成できる。
[3]前記固定部材は、前記取付壁部を挟持する一対の挟み込み片を有し、前記第2壁部の外側面と前記取付壁部との間には、前記一対の挟み込み片の一方を前記組付方向に挿入可能な挿入スペースが設けられていることが好ましい。この構成によれば、一対の挟み込み片を有する固定部材を、取付壁部に対して第1壁部側から組付面に向かう組付方向に取付可能に構成できる。
[4]前記取付壁部は、前記取付壁部と前記第2壁部との対向方向に沿った方向に延びる延出壁を備え、前記延出壁は、前記取付壁部に取り付けられた前記挟み込み片に対し、前記組付方向に交差する方向に当接可能に構成されていることが好ましい。この構成によれば、取付壁部に取り付けられた挟み込み片の移動を延出壁によって規制することが可能となり、その結果、取付壁部からの挟み込み片の脱落を抑制することが可能となる。
[5]前記被固定部は、前記取付壁部における前記開放端部とは反対側の端部と前記第2壁部とを連結する連結部を備えることが好ましい。この構成によれば、第2壁部の外側面に対向配置されるとともに第1壁部側の端部が開放端部となる取付壁部を好適に構成できる。
[6]また、本開示のワイヤハーネスは、上記の[1]から[5]のいずれか1項に記載のプロテクタと、前記プロテクタの前記第1壁部及び前記各第2壁部によって形成された前記収容空間に通された第1電線と、前記プロテクタの外部に配置された第2電線と、前記第2電線を保持し、前記プロテクタの前記被固定部に固定される前記固定部材と、を備える。
この構成によれば、プロテクタが車体の組付面に配置された状態で、プロテクタの被固定部に固定部材を取り付ける際に、作業者の指などが車体の組付面に干渉しにくくなり、その結果、ワイヤハーネスの組付性が向上される。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のプロテクタ及びワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。また、本開示における平行とは、厳密な意味での平行を意味するものではなく、平行とみなされる範囲であれば本発明の効果を奏する範囲で幅を持つ意味である。また、本開示における垂直とは、厳密な意味での垂直を意味するものではなく、垂直とみなされる範囲であれば本発明の効果を奏する範囲で幅を持つ意味である。
図1及び図3に示すように、本実施形態のワイヤハーネス10は、互いに並列するように車体の組付面Pに沿って配策された第1電線11及び第2電線12と、第1電線11を保護かつ経路規制するプロテクタ13と、第2電線12をプロテクタ13に固定するための固定部材14と、備えている。
第1電線11は、少なくとも1本の電線が筒状の外装部材に通された構成をなしている。また、第2電線12は、少なくとも1本の電線が筒状の外装部材に通された構成をなしている。第1電線11と第2電線12とは、長さ方向の一部において、互いに略平行に並ぶ区間が存在しており、その並列区間において第2電線12がプロテクタ13に対して固定部材14を介して連結される。
図1、図2及び図3に示すように、プロテクタ13は、例えば合成樹脂材からなる射出成形品である。プロテクタ13は、第1壁部としての天井壁21と、天井壁21から延出する一対の側壁22,23と、側壁22の外側面に形成された被固定部24と、を備えている。なお、図面中の互いに直交するXYZ軸におけるX軸は、プロテクタ13の長さ方向Xを表し、Y軸はプロテクタ13の幅方向Yを表し、Z軸はプロテクタ13の高さ方向Zを表している。第1電線11は、長さ方向Xに沿ってプロテクタ13内に通されている。また、プロテクタ13は、高さ方向Zにおいて車体の組付面Pと対向するように配置される。
各側壁22,23は、天井壁21における幅方向Yの両縁から互いに略同方向(高さ方向Z)に延出している。各側壁22,23は、プロテクタ13の幅方向Yにおいて互いに対向している。また、本実施形態の各側壁22,23は、幅方向Yに対して垂直な板状をなしている。すなわち、側壁22の内側面及び外側面は、幅方向Yに対して垂直な平面状をなす。なお、側壁22の内側面は、側壁22において第1電線11が収容される収容空間25側の面であり、側壁22の外側面は内側面の裏面である。
図3に示すように、プロテクタ13は、天井壁21が組付面Pと略平行となる姿勢で組付面Pに対して固定される。なお、プロテクタ13の組付面Pに対する固定態様の一例としては、粘着テープによる固定などが挙げられる。
プロテクタ13が組付面Pに固定された状態では、各側壁22,23における天井壁21とは反対側の開放端22a,23a(延出先端)は、組付面Pに対して僅かな間隔を開けて対向(または組付面Pに対して当接)している。すなわち、プロテクタ13は、長さ方向と直交する方向の一面(高さ方向Zの一側面)が開放された形状をなし、その開放面(高さ方向Zの一側面)が組付面Pにて塞がれるように配置される。そして、天井壁21及び各側壁22,23によって形成された収容空間25に長さ方向Xに沿って第1電線11が通されている。なお、第1電線11と並走する第2電線12は、プロテクタ13の収容空間25の外側に配置される。
なお、組付面Pが収容空間25の開放側(天井壁21の反対側)を塞ぐ態様とは、各側壁22,23の開放端22a,23aが組付面Pに隙間無く当接する必要はない。開放端22a,23aと組付面Pとの間に間隔を開けてプロテクタ13を配置する場合には、各開放端22a,23aと組付面Pとの間から第1電線11が抜けない程度に、収容空間25の開放側が組付面Pにて塞がれていればよい。
(プロテクタ13の被固定部24)
図1、図2及び図3に示すように、側壁22の外側面に形成された被固定部24は、前記固定部材14を固定可能に構成されている。
被固定部24は、側壁22の外側面に対して幅方向Yに対向する取付壁部26を備えている。取付壁部26は、側壁22に対して幅方向Yに離間されており、側壁22の外側面と取付壁部26との間には、固定部材14の一部が挿入される挿入スペースSが形成されている。本実施形態の取付壁部26は、側壁22に対して平行な板状をなしている。
図2及び図3に示すように、取付壁部26は、第1連結部27及び第2連結部28によって側壁22の外側面と繋がっている。第1連結部27及び第2連結部28は、側壁22の外側面から幅方向Yに沿って延出している。第1連結部27は、取付壁部26の高さ方向Zの下端部(側壁22の開放端22a側の端部)に繋がっている。第1連結部27は、挿入スペースSの高さ方向Zの下端部を塞いでいる。また、第2連結部28は、長さ方向Xにおける取付壁部26の一端部に繋がっている。第2連結部28は、長さ方向Xにおける挿入スペースSの一端部を塞いでいる。
すなわち、取付壁部26は、第1連結部27から高さ方向Zの天井壁21側に延びており、取付壁部26の高さ方向Zの天井壁21側の端部が開放端部として形成されている。また、取付壁部26と側壁22との間の挿入スペースSは、高さ方向Zの天井壁21側が開放されている。これにより、被固定部24の挿入スペースSには、固定部材14の一部を、天井壁21側から組付面Pに向かう組付方向Dに挿入可能となっている。
図1及び図2に示すように、取付壁部26は、幅方向Yに突出する突出壁29を有している。突出壁29は、取付壁部26の長さ方向Xにおける第2連結部28とは反対側の端部に形成されている。また、突出壁29は、取付壁部26から幅方向Yの外側(挿入スペースSとは反対側)に突出している。なお、本実施形態の突出壁29は、取付壁部26の長さ方向Xの端部において高さ方向Zの全体に亘って形成されている。
(固定部材14)
図1及び図3に示すように、被固定部24の取付壁部26に取り付けられる固定部材14は、プロテクタ13の被固定部24に固定される固定部31と、第2電線12を保持する保持部32とを備えている。
固定部31は、開放端部31aを有する略U字状のワニ口クリップであり、固定部31が有する一対の挟み込み片33によって取付壁部26を幅方向Yに挟む態様で固定される。なお、本実施形態の固定部31は、取付壁部26に係止する複数の係止爪34aを有する略U字状の金属部34と、金属部34を被覆する被覆部35とを備える。なお、固定部31における金属部34以外の部位は合成樹脂材にて形成されている。
固定部31は、取付壁部26に対して、天井壁21側から組付面Pに向かう組付方向Dに沿って取り付けられる。このとき、固定部31の一対の挟み込み片33の間に取付壁部26が挿入される。また、取付壁部26と側壁22との間の挿入スペースSには、一方の挟み込み片33が組付方向Dに沿って挿入される。
固定部31の被覆部35には、幅方向Yの外側(プロテクタ13から離れる側)に延びる延出部36が形成されている。延出部36の先端には保持部32が一体に形成されている。つまり、固定部31の被覆部35と保持部32とは延出部36によって互いに連結されている。
本実施形態の保持部32は結束バンドのような構成をなしている。すなわち、保持部32は、ヘッド部37と、ヘッド部37から延びるバンド部38とを備える。バンド部38の長さ方向の端部に設けられたヘッド部37は、延出部36の先端部に形成されている。バンド部38は、第2電線12の外周に巻き付けられるとともに、ヘッド部37に固定されている。これにより、第2電線12が保持部32に保持される。
車体の組付面Pに固定されたプロテクタ13の取付壁部26に対し固定部材14が組み付けられた状態において、保持部32のヘッド部37は、固定部31に対して高さ方向Zの組付面P側にオフセットされている。すなわち、上記の固定部材14の組付状態において、ヘッド部37の高さ方向Zの中心位置は、固定部31の高さ方向Zの中心位置よりも組付面P側に位置している。
本実施形態の作用について説明する。
プロテクタ13は、収容空間25における天井壁21の反対側である開放側が車体の組付面Pによって塞がれるように組付面Pに沿って配置される。そして、組付面P上に配置されたプロテクタ13の取付壁部26に対して、第2電線12を保持する固定部材14の固定部31が、天井壁21側から組付面Pに向かう組付方向D(本実施形態では高さ方向Zに沿った方向)に組み付けられる。これにより、第2電線12がプロテクタ13に対して固定される。このため、車体側の制約などにより第2電線12に経路規制のプロテクタを装着できない場合であっても、第2電線12の位置ずれを抑制でき、その結果、第2電線12と周辺部品との干渉や異音の発生を抑制できるようになっている。
本実施形態の効果について説明する。
(1)被固定部24は、固定部材14を、天井壁21側から組付面Pに向かう組付方向Dに取付可能に構成される。この構成によれば、プロテクタ13が車体の組付面Pに配置された状態で、プロテクタ13の被固定部24に固定部材14を取り付ける際に、作業者の指などが車体の組付面Pに干渉しにくくなり、その結果、ワイヤハーネス10の組付性が向上される。
(2)被固定部24は、側壁22の外側面に対向配置された取付壁部26を有する。取付壁部26は、天井壁21側の端部が開放端部として構成される。この構成によれば、被固定部24の取付壁部26に対して、天井壁21側から組付面Pに向かう組付方向Dに固定部材14を取付可能に構成できる。
(3)固定部材14は、取付壁部26を挟持する一対の挟み込み片33を有し、側壁22の外側面と取付壁部26との間には、一対の挟み込み片33の一方を組付方向Dに挿入可能な挿入スペースSが設けられている。この構成によれば、一対の挟み込み片33を有する固定部材14を、取付壁部26に対して天井壁21側から組付面Pに向かう組付方向Dに取付可能に構成できる。
(4)取付壁部26は、取付壁部26と側壁22との対向方向に沿った方向(幅方向Y)に延びる延出壁としての第2連結部28及び突出壁29を備える。そして、第2連結部28及び突出壁29は、取付壁部26に取り付けられた挟み込み片33に対し、組付方向Dに交差する方向(長さ方向X)に当接可能に構成されている。この構成によれば、挟み込み片33における長さ方向Xの一方側の移動が第2連結部28によって規制され、挟み込み片33における長さ方向Xの他方側の移動が突出壁29によって規制されるようになっている。その結果、取付壁部26からの挟み込み片33の脱落を抑制することが可能となる。
(5)被固定部24は、取付壁部26における開放端部とは反対側の端部と側壁22とを連結する第1連結部27を備える。これによれば、側壁22の外側面に対向配置されるとともに天井壁21側の端部が開放端部となる取付壁部26を好適に構成できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・被固定部24に対する固定部31の組付方向Dは、車体の組付面Pに対して必ずしも垂直である必要はない。組付方向Dは、天井壁21側から組付面Pに向かう方向であればよく、組付面Pに対して傾斜する方向であってもよい。
・プロテクタ13の本体部(天井壁21及び各側壁22,23)の形状などの構成は上記実施形態に限定されるものではなく、車体側の構成に応じて適宜変更可能である。例えば、天井壁21及び各側壁22,23の長さ方向Xから見た形状を湾曲形状としてもよい。すなわち、プロテクタ13の本体部の長さ方向Xから見た形状が半円弧状などであってもよい。
・被固定部24の形状などの構成は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、突出壁29を、取付壁部26から幅方向Yの内側(挿入スペースS側)に突出させてもよい。また、例えば、取付壁部26の長さ方向Xにおける第2連結部28とは反対側の端部に、取付壁部26と側壁22を連結する連結部を形成して、被固定部24が高さ方向Zから見て略U字状をなすように構成してもよい。また、側壁22に対する取付壁部26の連結構造は、上記実施形態のような第1連結部27及び第2連結部28に限定されず、取付壁部26の天井壁21側が開放端部となる構成であれば、適宜変更可能である。
・被固定部24に対する固定部31の固定構造は上記実施形態のワニ口クリップ型に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、プロテクタ13側に形成した組付孔に組付方向Dに沿って挿入する矢じり型の固定部としてもよい。
・固定部材14の保持部32の構成は上記実施形態のようなバンド形状に限定されるものではなく、例えば、第2電線12を固定部材14に対して粘着テープによって固定する構成であってもよい。
10 ワイヤハーネス
11 第1電線
12 第2電線
13 プロテクタ
14 固定部材
21 天井壁(第1壁部)
22 側壁(第2壁部)
22a 開放端
23 側壁(第2壁部)
23a 開放端
24 被固定部
25 収容空間
26 取付壁部
27 第1連結部(連結部)
28 第2連結部(延出壁)
29 突出壁(延出壁)
31 固定部
31a 開放端部
32 保持部
33 挟み込み片
34 金属部
34a 係止爪
35 被覆部
36 延出部
37 ヘッド部
38 バンド部
D 組付方向
P 組付面
S 挿入スペース
X 長さ方向
Y 幅方向
Z 高さ方向

Claims (6)

  1. 第1壁部と、前記第1壁部から延出し互いに対向する一対の第2壁部と、を備え、
    前記第1壁部及び前記各第2壁部によって形成された収容空間に第1電線が通され、
    前記収容空間における前記第1壁部の反対側である開放側が車体の組付面によって塞がれるように前記組付面に沿って配置されるプロテクタであって、
    固定部材を固定可能に構成された被固定部を、前記第2壁部の外側面に備え、
    前記固定部材は、前記第1電線とは別に前記収容空間外に配置される第2電線を、前記第2壁部に対して固定するためのものであり、
    前記被固定部は、前記固定部材を、前記第1壁部側から前記組付面に向かう組付方向に取付可能に構成されている、プロテクタ。
  2. 前記被固定部は、前記第2壁部の外側面に対向配置され、前記第1壁部側の端部が開放端部となる取付壁部を有し、
    前記取付壁部に前記固定部材が取り付けられる、請求項1に記載のプロテクタ。
  3. 前記固定部材は、前記取付壁部を挟持する一対の挟み込み片を有し、
    前記第2壁部の外側面と前記取付壁部との間には、前記一対の挟み込み片の一方を前記組付方向に挿入可能な挿入スペースが設けられている、請求項2に記載のプロテクタ。
  4. 前記取付壁部は、前記取付壁部と前記第2壁部との対向方向に沿った方向に延びる延出壁を備え、
    前記延出壁は、前記取付壁部に取り付けられた前記挟み込み片に対し、前記組付方向に交差する方向に当接可能に構成されている、請求項3に記載のプロテクタ。
  5. 前記被固定部は、前記取付壁部における前記開放端部とは反対側の端部と前記第2壁部とを連結する連結部を備えた、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のプロテクタ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプロテクタと、
    前記プロテクタの前記第1壁部及び前記各第2壁部によって形成された前記収容空間に通された第1電線と、
    前記プロテクタの外部に配置された第2電線と、
    前記第2電線を保持し、前記プロテクタの前記被固定部に固定される前記固定部材と、
    を備えたワイヤハーネス。
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