JP2021097279A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿から画像を読み取る装置と、読み取った画像を記録する装置を備える画像形成装置において、原稿と記録媒体の接触によるジャムの発生を抑制するための技術を提供する。【解決手段】記録媒体に画像を記録する画像記録動作を行い、記録媒体を搬出する画像記録手段と、画像記録手段の上方に設けられ、搬入された原稿を搬送しながら画像を読み取る読取動作を行ってから搬出する読取手段と、画像が記録された記録媒体が画像記録手段から搬出される出口における原稿の有無を検知する第1のセンサと、制御手段を備え、制御手段は、読取手段が読み取りを開始した後に、第1のセンサの検知結果に基づいて、読取動作と画像記録動作を同時に実行する制御と、画像記録動作を行わずに読取動作を行う制御を切り替える画像形成装置を用いる。【選択図】図5
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
従来、原稿を読み取る読取装置と、読み取った原稿に基づく画像を記録媒体に記録する記録装置とを一体に備える複合型の画像形成装置が用いられている。
特許文献1には、画像記録装置の上方に原稿読取装置を配置し、原稿読取装置が原稿を搬送しながら画像を読み取り、読み取った画像を画像記録装置が記録媒体に記録する、画像形成装置が記載されている。
特許文献1には、画像記録装置の上方に原稿読取装置を配置し、原稿読取装置が原稿を搬送しながら画像を読み取り、読み取った画像を画像記録装置が記録媒体に記録する、画像形成装置が記載されている。
このような複合型の画像形成装置において、原稿と、画像が記録されて搬出される記録媒体との接触を抑制することが求められている。例えば、読み取り中の原稿が記録媒体の出口を塞いでいるときに記録媒体を搬送すると、原稿と記録媒体が接触してジャムを発生させるおそれがある。しかし、特許文献1には、読取装置による読取動作と画像記録装置による画像記録動作が並行して起きる場合の、原稿と記録媒体の接触によるジャムの発生を防止する方法についての記載はない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、原稿から画像を読み取る装置と、読み取った画像を記録する装置を備える画像形成装置において、原稿と記録媒体の接触によるジャムの発生を抑制するための技術を提供することにある。
本発明は、以下の構成を採用する。すなわち、
前記記録媒体に画像を記録する画像記録動作を行い、前記記録媒体を搬出する画像記録手段と、
前記画像記録手段の上方に設けられ、搬入された原稿を搬送しながら画像を読み取る読取動作を行ってから搬出する読取手段と、
前記画像が記録された前記記録媒体が前記画像記録手段から搬出される出口における前記原稿の有無を検知する第1のセンサと、
制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記読取手段が読み取りを開始した後に、前記第1のセンサの検知結果に基づいて、前記読取動作と前記画像記録動作を同時に実行する制御と、前記画像記録動作を行わずに前記読取動作を行う制御と、を切り替える
ことを特徴とする画像形成装置
である。
前記記録媒体に画像を記録する画像記録動作を行い、前記記録媒体を搬出する画像記録手段と、
前記画像記録手段の上方に設けられ、搬入された原稿を搬送しながら画像を読み取る読取動作を行ってから搬出する読取手段と、
前記画像が記録された前記記録媒体が前記画像記録手段から搬出される出口における前記原稿の有無を検知する第1のセンサと、
制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記読取手段が読み取りを開始した後に、前記第1のセンサの検知結果に基づいて、前記読取動作と前記画像記録動作を同時に実行する制御と、前記画像記録動作を行わずに前記読取動作を行う制御と、を切り替える
ことを特徴とする画像形成装置
である。
本発明によれば、原稿から画像を読み取る装置と、読み取った画像を記録する装置を備える画像形成装置において、原稿と記録媒体の接触によるジャムの発生を抑制するための技術を提供することができる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
この明細書において、画像の「記録」とは、文字や図形等の有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。さらに、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わない。すなわち本明細書の「記録」には、広く、記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する場合や、媒体の加工を行う場合も含まれる。また、本明細書の読取原稿には、広く、画像、模様、パターン等を形成された媒体や、加工がされた媒体のことが含まれる。
[発明の実施の形態]
以下、本発明を実施するための形態における各実施例について、必要に応じて図面を参照しつつ説明する。各図面を通して、同一または対応する構成要素には同一の符号を付し、説明を簡略化する。
以下、本発明を実施するための形態における各実施例について、必要に応じて図面を参照しつつ説明する。各図面を通して、同一または対応する構成要素には同一の符号を付し、説明を簡略化する。
<装置構成>
図1は、画像形成装置としての複合機1の概略構成を示す模式的斜視図である。複合機1は、主に、画像記録手段としてロール紙201から引き出された記録媒体203に画像記録動作を行う画像記録装置2と、読取手段として、原稿セット部31からセットされた読取原稿202に対する読取動作を行い、原稿排出部39から搬出する、原稿読取装置3から構成されている。
図1は、画像形成装置としての複合機1の概略構成を示す模式的斜視図である。複合機1は、主に、画像記録手段としてロール紙201から引き出された記録媒体203に画像記録動作を行う画像記録装置2と、読取手段として、原稿セット部31からセットされた読取原稿202に対する読取動作を行い、原稿排出部39から搬出する、原稿読取装置3から構成されている。
画像記録装置2は、本体部4と、本体部4を支える脚部5とを有している。原稿読取装置3は、画像記録装置2に設けられたアタッチメントである原稿読取装置移動手段(不図示)を介して、本体部4の上方に配置されている。画像記録装置2の本体部4には、ユーザが様々な設定やコマンドを入力したり、画像記録装置2や原稿読取装置3の情報を確認したりするための操作パネル6が設けられている。画像記録装置により画像記録された記録媒体203は、記録媒体排紙部62を通って排紙される。
<画像記録装置>
図2は、画像記録装置の概略構成を示す模式的断面図である。画像記録装置2は、ロール紙やカット紙を含み、様々な記録媒体に画像を記録できる。例えば、記録媒体としてロール紙201を用いる場合、ロール紙201は、ロールホルダ7を介して給紙部71に回転自在に保持される。給紙部71に保持されたロール紙は、ユーザによって下ガイド8に沿って用紙搬送路の下流側へ送られる。ロール紙201の先端が搬送ローラ9と従動ローラ10とのニップ部まで到達すると、搬送ローラ9が図4に示す搬送モータ51によって回転駆動されることにより、搬送ローラ9と従動ローラ10とで挟持される。さらに、その状態で搬送ローラ9が回転駆動されることにより、ロール紙201は記録ヘッド13に対向配置されたプラテン11上へと搬送される。搬送ローラ9と従動ローラ10は、記録媒体203を搬送方向に搬送する、記録媒体搬送手段91を構成する。
図2は、画像記録装置の概略構成を示す模式的断面図である。画像記録装置2は、ロール紙やカット紙を含み、様々な記録媒体に画像を記録できる。例えば、記録媒体としてロール紙201を用いる場合、ロール紙201は、ロールホルダ7を介して給紙部71に回転自在に保持される。給紙部71に保持されたロール紙は、ユーザによって下ガイド8に沿って用紙搬送路の下流側へ送られる。ロール紙201の先端が搬送ローラ9と従動ローラ10とのニップ部まで到達すると、搬送ローラ9が図4に示す搬送モータ51によって回転駆動されることにより、搬送ローラ9と従動ローラ10とで挟持される。さらに、その状態で搬送ローラ9が回転駆動されることにより、ロール紙201は記録ヘッド13に対向配置されたプラテン11上へと搬送される。搬送ローラ9と従動ローラ10は、記録媒体203を搬送方向に搬送する、記録媒体搬送手段91を構成する。
プラテン11は、画像記録装置においてロール紙201を裏面から案内支持し、記録ヘッド13とロール紙201とのギャップを保証している。プラテン11には、複数の吸気孔が形成されており、ダクト15を介して吸引ファン52に接続されている。吸引ファン52を駆動することにより、プラテン11の吸気孔に吸引負圧が発生し、ロール紙201がプラテン11上に吸着保持される。
キャリッジ12は、記録ヘッド13を搭載し、X方向に延在する走査ガイドとしてのキャリッジシャフト14に沿って±X方向(主走査方向)に往復移動可能に案内支持されている。記録ヘッド13には、インクを吐出する吐出口(ノズル)がY方向に複数配列されており、キャリッジ12が移動している間に、これら複数の吐出口が画像データに従って−Z方向にインクを吐出する。このような記録ヘッド13の吐出動作とキャリッジ12の移動によって1ライン分の画像を記録すると、再びロール紙201を搬送ローラ9と従動ローラ10により搬送方向Yに所定ピッチだけ搬送し、キャリッジ12を再び移動させて次ラインの画像記録を行う。これを繰り返すことで、ロール紙201全体に画像が記録される。カッタ16は、画像記録部の搬送方向Yの下流側に設けられ、ロール紙201を所定長さに切断することができる。なお、記録媒体としてカット紙を用いる場合の画像記録動作についてもロール紙と同様である。また、記録ヘッド13の上部には、メンテナンス等のために、開閉可能な上部カバー24が設けられている。
<原稿読取装置>
図3は、原稿読取装置3の概略構成を示す模式的断面図である。原稿読取装置3は、読取原稿202を搬送しながら画像を読み取り可能である。読取原稿202は、読取原稿202の読取裏面側を案内支持する原稿セット部31に沿って、ユーザにより原稿搬送方向Y1の上流側に設けられた給紙口に挿入される。読取原稿202が給紙口に挿入されると、上流原稿センサ41が、読取原稿202が給紙口に挿入されたことを検知する。読取原稿202の先端が、上流原稿搬送ローラ32と上流従動ローラ33とからなる上流原稿搬送手段34のニップ部まで到達すると、上流原稿搬送ローラ32が図4に示す原稿搬送モータ53によって回転駆動される。これにより、読取原稿202は、上流原稿搬送手段34に挟持される。
図3は、原稿読取装置3の概略構成を示す模式的断面図である。原稿読取装置3は、読取原稿202を搬送しながら画像を読み取り可能である。読取原稿202は、読取原稿202の読取裏面側を案内支持する原稿セット部31に沿って、ユーザにより原稿搬送方向Y1の上流側に設けられた給紙口に挿入される。読取原稿202が給紙口に挿入されると、上流原稿センサ41が、読取原稿202が給紙口に挿入されたことを検知する。読取原稿202の先端が、上流原稿搬送ローラ32と上流従動ローラ33とからなる上流原稿搬送手段34のニップ部まで到達すると、上流原稿搬送ローラ32が図4に示す原稿搬送モータ53によって回転駆動される。これにより、読取原稿202は、上流原稿搬送手段34に挟持される。
なお、上流原稿センサ41が読取原稿202の先端を検知してから、上流原稿搬送ローラ32を回転駆動するまでに遅延時間を設けている。これは、読取原稿202の幅方向全域において、原稿の先端(前端部)が上流原稿搬送手段34のニップ部に突き当てた状態となることをより確実にするためである。かかる状態で上流原稿搬送ローラ32を回転駆動することにより、読取原稿202の先端が斜めにセットされることを防止している。遅延時間は例えば、0.5〜2.0秒程度とする。ただし、上流原稿センサ41と上流原稿搬送手段34との原稿搬送方向Y1の距離に応じて、遅延時間の最適値は変化する。
さらに、その状態で上流原稿搬送ローラ32が回転駆動されることにより、読取原稿202はCIS(Contact Image Sensor)38へと搬送される。その後、読取原稿202は、上流原稿搬送ローラ32と同様に原稿搬送モータ53により回転駆動されている下流原稿搬送ローラ35と下流従動ローラ36とからなる下流原稿搬送手段37に挟持され、下流原稿センサ42が読取原稿202を検出するまで搬送される。その間、CIS38は、プレ検出動作としてCIS38の読取位置を搬送された読取原稿202の原稿読取動作を実行することで、幅情報や傾き情報を検出している。
プレ検出動作が終了すると、原稿搬送モータ53により上流原稿搬送ローラ32と下流原稿搬送ローラ35とを反対方向に回転駆動することで、読取原稿202を戻し、スタンバイ状態とする。なお、スタンバイ状態での読取原稿202の先端位置は、原稿搬送方向Y1に対して上流原稿搬送手段34のニップ部より下流側、かつ、CIS38の読取位置より上流側となるように制御している。
そして、画像記録装置2に設けられた操作パネル6等からの読取動作開始の入力があると、CIS38が原稿読取動作を実行しつつ、上流原稿搬送手段34と下流原稿搬送手段37が読取原稿202を原稿搬送方向Y1に搬送する。読み取りと搬送が進み、上流原稿センサ41が読取原稿202の後端を検出すると、読取原稿202の後端位置が原稿搬送方向Y1に対してCIS38の読取位置より下流側、かつ、下流原稿搬送手段37のニップ部より上流側となる位置まで搬送し、原稿読取動作を終了する。その後、操作パネル6等からの排出動作開始の入力があると、再び読取原稿202を搬送することで、読取原稿202は下流原稿搬送手段37の挟持から解放されることとなり、読取原稿202を取り出すことが可能となる。
図示例においては、原稿排出部39を通過した読取原稿202は、原稿搬送方向Y2に反転搬送される。このようなUターンパスを通ることにより、ユーザが、読取原稿202を給紙口に挿入する操作と、原稿読取動作終了後の読取原稿202を取り出す操作を、複合機1の筐体において同一方向から実行できるため、操作性が良くなる。なお、原稿読取動作終了後に、読取原稿202は下流原稿搬送手段37に挟持した状態で一度停止しているが、下流原稿搬送手段37の挟持から解放されるまで搬送しても良い。
上流原稿センサ41や下流原稿センサ42などのセンサは、読取原稿202の有無を検知できれば良く、反射型のセンサ、透過型のセンサ、画像イメージセンサなど任意のセンサを利用できる。
上流原稿センサ41や下流原稿センサ42などのセンサは、読取原稿202の有無を検知できれば良く、反射型のセンサ、透過型のセンサ、画像イメージセンサなど任意のセンサを利用できる。
<制御構成>
図4を参照して、本発明に係る制御構成について概略を説明する。図4は本発明に係る制御構成の一実施形態を示す概略ブロック図である。
図4において、複合機外部に接続されたホスト装置401は、ホスト装置401で生成した画像の記録コマンドを複合機1の主制御部403に発信する。制御部402は、主に、主制御部403、画像記録制御部404、及び、原稿読取制御部405を有している。主制御部403は、計算手段となるCPU406、ROM407、及び、RAM408を備えている。主制御部403において、CPU406は、ROM407に記憶された各種プログラムやパラメータに従って、RAM408をワークエリアとして用いながら、複合機1全体を制御する。画像記録制御部404は、主制御部403の指示のもと、搬送モータ51、吸引ファン52、キャリッジモータ54、記録ヘッド13、及び、カッタ16などの制御を実現するためのものである。原稿読取制御部405は、主制御部403の指示のもと、原稿搬送モータ53、及び、CIS38などの制御を実現するためのものである。
図4を参照して、本発明に係る制御構成について概略を説明する。図4は本発明に係る制御構成の一実施形態を示す概略ブロック図である。
図4において、複合機外部に接続されたホスト装置401は、ホスト装置401で生成した画像の記録コマンドを複合機1の主制御部403に発信する。制御部402は、主に、主制御部403、画像記録制御部404、及び、原稿読取制御部405を有している。主制御部403は、計算手段となるCPU406、ROM407、及び、RAM408を備えている。主制御部403において、CPU406は、ROM407に記憶された各種プログラムやパラメータに従って、RAM408をワークエリアとして用いながら、複合機1全体を制御する。画像記録制御部404は、主制御部403の指示のもと、搬送モータ51、吸引ファン52、キャリッジモータ54、記録ヘッド13、及び、カッタ16などの制御を実現するためのものである。原稿読取制御部405は、主制御部403の指示のもと、原稿搬送モータ53、及び、CIS38などの制御を実現するためのものである。
<装置動作の概略>
装置動作の概略について説明する。図5は、複合機1の装置断面模式図である。画像記録装置2の上部に原稿読取装置3を備えている。
図5(a)は画像記録動作を示す。ロール紙201から引き出された記録媒体203は下ガイド8を通り、搬送ローラ9と従動ローラ10を含む記録媒体搬送手段91により搬送され、記録ヘッド13により画像記録される。画像記録された記録媒体203は、搬送方向の下流にある記録媒体排紙部62を通り、装置前面方向(図の左側)に排紙される。
装置動作の概略について説明する。図5は、複合機1の装置断面模式図である。画像記録装置2の上部に原稿読取装置3を備えている。
図5(a)は画像記録動作を示す。ロール紙201から引き出された記録媒体203は下ガイド8を通り、搬送ローラ9と従動ローラ10を含む記録媒体搬送手段91により搬送され、記録ヘッド13により画像記録される。画像記録された記録媒体203は、搬送方向の下流にある記録媒体排紙部62を通り、装置前面方向(図の左側)に排紙される。
図5(b)は、原稿読取装置3による原稿読取動作を示す。原稿セット部31から挿入された読取原稿202は、上流原稿搬送手段34および下流原稿搬送手段37により搬送されながら、CIS38によって読み取られる。原稿排出部39に搬送された読取原稿202は、Uターンガイド部材60により排出方向が変わり、装置前面方向(図の左側)に排出される。
<比較例>
本願発明者らの検討によれば、上記構成の複合機1において画像記録動作と原稿読取動作が並行して同時に実行された場合、図6に示すように、記録媒体排紙部62から搬出された記録媒体203と、原稿排出部39から搬出された読取原稿202が接触してジャムが発生するおそれがある。その結果、画質の低下や記録媒体203の折れ曲がりなどが起きるおそれがある。ただし、ジャムの抑止のために単純に全てのケースで原稿読取動作と画像記録動作のいずれか一方のみを行うようにした場合、処理全体のスループットが低下するおそれがある。
本願発明者らの検討によれば、上記構成の複合機1において画像記録動作と原稿読取動作が並行して同時に実行された場合、図6に示すように、記録媒体排紙部62から搬出された記録媒体203と、原稿排出部39から搬出された読取原稿202が接触してジャムが発生するおそれがある。その結果、画質の低下や記録媒体203の折れ曲がりなどが起きるおそれがある。ただし、ジャムの抑止のために単純に全てのケースで原稿読取動作と画像記録動作のいずれか一方のみを行うようにした場合、処理全体のスループットが低下するおそれがある。
[実施形態1]
そこで本実施形態では、主に原稿搬送方向における読取り原稿の長さに応じた各種のケースを想定して、ジャムを回避しつつ動作時間を短縮するための構成について説明する。なお、画像記録装置2によって形成される画像は、画像記録動作の直前に原稿読取装置3によって読み取られたものには限定されない。例えば、以前の読取動作によって読み取られ、メモリに保存されたものであっても良い。あるいは、ホスト装置401から送信される画像データに基づくものであっても良い。すなわち本発明は、画像記録装置2とその上方に配置された原稿読取装置3の動作が同時に実行可能であり、記録媒体203と読取原稿202の衝突が発生する可能性があるような複合機1であれば好ましく適用される。
そこで本実施形態では、主に原稿搬送方向における読取り原稿の長さに応じた各種のケースを想定して、ジャムを回避しつつ動作時間を短縮するための構成について説明する。なお、画像記録装置2によって形成される画像は、画像記録動作の直前に原稿読取装置3によって読み取られたものには限定されない。例えば、以前の読取動作によって読み取られ、メモリに保存されたものであっても良い。あるいは、ホスト装置401から送信される画像データに基づくものであっても良い。すなわち本発明は、画像記録装置2とその上方に配置された原稿読取装置3の動作が同時に実行可能であり、記録媒体203と読取原稿202の衝突が発生する可能性があるような複合機1であれば好ましく適用される。
以下で説明する図面において、排出部原稿検知センサ61は、第1のセンサであり、記録媒体排紙部62の近傍における読取原稿202の有無を検知可能なセンサである。排出部原稿検知センサ61としても、反射型や透過型など任意のセンサを利用できる。排出部原稿検知センサ61の検知結果が「原稿あり」だった場合、読み取られる前または読み取られた後の読取原稿202が、記録媒体の出口か、その近傍まで垂れ下がっており、衝突によるジャム発生の可能性があることを示している。そこで制御部は、記録媒体203の搬出動作を制御することにより、ジャムの発生を抑制する。
また、原稿搬送量検知センサ44は、読取原稿202の搬送量を検知するセンサである。原稿搬送量検知センサ44は例えば、上流原稿搬送ローラ32の回転数を検知して搬送量を算出するエンコーダセンサにより構成できる。
また、原稿搬送量検知センサ44は、読取原稿202の搬送量を検知するセンサである。原稿搬送量検知センサ44は例えば、上流原稿搬送ローラ32の回転数を検知して搬送量を算出するエンコーダセンサにより構成できる。
(ケース1:読取原稿長が短い場合)
ケース1は読取原稿長が短い場合である。なお、以下の各ケースにおける原稿の搬送方向での長さに関する「短い」「やや短い」「やや長い」「長い」といった表現は、装置構成との關係に基づく相対的なものであり、原稿自体の絶対的な長さに基づくものではない。図7(a)は原稿読取開始時、図7(b)は原稿読取終了時の模式断面図である。なお、読取終了は、例えば下流原稿センサ42が原稿の後端を検出することにより判定できる
。
ケース1は読取原稿長が短い場合である。なお、以下の各ケースにおける原稿の搬送方向での長さに関する「短い」「やや短い」「やや長い」「長い」といった表現は、装置構成との關係に基づく相対的なものであり、原稿自体の絶対的な長さに基づくものではない。図7(a)は原稿読取開始時、図7(b)は原稿読取終了時の模式断面図である。なお、読取終了は、例えば下流原稿センサ42が原稿の後端を検出することにより判定できる
。
図7(a)において、上流原稿搬送手段34が読取原稿202の存在を検知したり、上流原稿センサ41が読取原稿202の前端を検知したりすると、制御部は読取動作が開始したと判断する。制御部はまた、排出部原稿検知センサ61の検知結果に基づいて、記録媒体203の出口の近傍に読取原稿202が存在しないことを検知する。よって制御部は、読取原稿202の搬送方向の長さが十分に短く、記録媒体203と読取原稿202は接触し得ず、画像記録動作は継続可能であると判定して続行する。読取が終了している様子を示す図7(b)では、読取後の原稿と、画像記録後の記録媒体が接触していない。
このように本ケースでは、全行程に渡って原稿読取動作と画像記録動作を同時に実行できるため、スループットの低下を起こすことがない。
(ケース2:読取原稿長がやや短い場合)
ケース2は読取原稿長がやや短い場合である。図8(a)は原稿読取開始時、図8(b)は読み取りの途中、図8(c)は原稿読取終了時の模式断面図である。
ケース2は読取原稿長がやや短い場合である。図8(a)は原稿読取開始時、図8(b)は読み取りの途中、図8(c)は原稿読取終了時の模式断面図である。
図8(a)において、排出部原稿検知センサ61は「読取原稿あり」と検知する。この場合制御部は、記録媒体203が読取原稿202と接触する可能性のない所定の位置まで到達した時点で、画像記録動作を停止する。図8(b)の下部はこの途中状態を示しており、記録媒体203は、記録媒体排紙部62において、読取原稿202が垂れ下がっていても衝突のおそれがない位置で停止している。
一方、図8(b)の上部は、その後も読取動作が継続され、排出部原稿検知センサ61が「読取原稿なし」と検知した状態を示す。このとき制御部は、後述の方法により読取原稿の長さを判定する。そして、読取原稿202の長さが所定値以下の場合は、画像記録動作を再開する。ケース2における所定値とは、読み取りが終了した時点で読み取り原稿202の前端が排出部原稿検知センサ61に掛かるかどうか、すなわち、読取終了時点の読取原稿202が、記録媒体出口を塞ぐかどうかの判定基準となる値である。
図8(c)は、読取原稿202の長さが所定値以下であり、原稿読取動作が継続され、かつ、画像記録動作が再開した様子を示す。このように本ケースでは、原稿の長さが判定された時点で画像記録動作を再開でき、それ以降は原稿読取動作と画像記録動作を同時に実行できるので、スループットの低下を抑制できる。
(ケース3:読取原稿長がやや長い場合)
ケース3は、読取原稿長がやや長い場合である。図9(a)は原稿読取開始時、図9(b)は読み取りの途中、図9(c)は原稿読取終了時の模式断面図である。ケース2と同様に、図9(a)の原稿読取開始時には、排出部原稿検知センサ61が「読取原稿あり」と検知する。そして、図9(b)の下部に示したように、記録媒体203の前端が読取原稿202と接触する可能性のない所定の位置まで到達した時点で、画像記録動作を停止する。所定の位置とは、一定の位置でもよいが、装置の構造、読取原稿202および記録媒体203の材質に応じて予め定めることが好ましい。
ケース3は、読取原稿長がやや長い場合である。図9(a)は原稿読取開始時、図9(b)は読み取りの途中、図9(c)は原稿読取終了時の模式断面図である。ケース2と同様に、図9(a)の原稿読取開始時には、排出部原稿検知センサ61が「読取原稿あり」と検知する。そして、図9(b)の下部に示したように、記録媒体203の前端が読取原稿202と接触する可能性のない所定の位置まで到達した時点で、画像記録動作を停止する。所定の位置とは、一定の位置でもよいが、装置の構造、読取原稿202および記録媒体203の材質に応じて予め定めることが好ましい。
そして、図9(b)の上部においてもケース2と同様に、読取動作が進行して排出部原稿検知センサ61が「読取用紙なし」と検知している。このとき制御部は、読取原稿の長さを後述の方法で判定する。本ケースでは読取原稿がやや長いため、制御部は、読取原稿202の長さが所定の値より大きいと判定する。
図9(c)に示すように、本ケースの読取終了時には、排出部原稿検知センサ61が原
稿ありと検知し、仮に画像記録動作が進むとジャム発生を招く。そこで制御部は、画像記録は停止したままとし、すぐには再開しない。制御部はこの場合、読取原稿202が装置から取り外されたのちに画像記録動作を再開する。
稿ありと検知し、仮に画像記録動作が進むとジャム発生を招く。そこで制御部は、画像記録は停止したままとし、すぐには再開しない。制御部はこの場合、読取原稿202が装置から取り外されたのちに画像記録動作を再開する。
読取原稿202が取り外されたかどうかは、排出部原稿検知センサ61が「読取原稿なし」を検知した場合に原稿が取り外し済みと判定しても良い。また例えば、読取原稿202の後端が下流原稿センサよりも下流側に進んだことにより下流原稿センサ42が「読取原稿なし」と検知したことによっても判定できる。また、これらの判定を組み合わせても良い。これらのセンサは、読取動作が終了したことを検知する第2のセンサとして利用できる。
なお、制御部は、図9(c)の状態になったときに、操作パネル6や不図示のスピーカを用いて、原稿が取り外し可能である旨を通知したり、原稿取り外し要求を通知したりしても良い。また、通知を受けたユーザが原稿を取り外した後、操作パネル6を用いて原稿を取り外した旨を入力しても良い。
このように本ケースでは、原稿の長さが判定されるまでの間は画像記録動作が実行されているので、読取原稿が取り外されて画像記録動作が再開された後はその続きから画像を記録すればよい。その結果、ジャム発生を防ぎつつ、スループットの低下を抑制できる。
(ケース4:読取原稿長が長い場合)
ケース4は、読取原稿長が長い場合である。図10(a)は原稿読取開始時、図10(b)は読み取りの途中、図10(c)は原稿読取終了時の模式断面図である。本ケースでも、図10(a)の原稿読取開始時に排出部原稿検知センサ61は「読取原稿あり」と検知する。そこで制御部は、上記ケース2およびケース3と同様に、読取原稿とのジャムが発生しない限度で画像記録動作を行い、記録媒体を搬送する。この様子を図10(b)の下方に示す。
ケース4は、読取原稿長が長い場合である。図10(a)は原稿読取開始時、図10(b)は読み取りの途中、図10(c)は原稿読取終了時の模式断面図である。本ケースでも、図10(a)の原稿読取開始時に排出部原稿検知センサ61は「読取原稿あり」と検知する。そこで制御部は、上記ケース2およびケース3と同様に、読取原稿とのジャムが発生しない限度で画像記録動作を行い、記録媒体を搬送する。この様子を図10(b)の下方に示す。
本ケースにおいては、図10(b)の途中状態を経て図10(c)になり、下流原稿搬送手段37あるいは下流原稿センサ42などが読取終了を検知するまでの間、排出部原稿検知センサ61の検知結果は「読取原稿あり」のまま変わりがない。そこで制御部は、原稿読取が終了し、読取原稿が装置から取り除かれたのちに、画像記録動作を再開する。原稿が取り外し済みかどうかの判定については、上記ケース3と同様に実施できる。
本ケースのように原稿が長尺の場合であっても、制御部が原稿読取動作と画像記録動作を分離されるために、ジャムが発生することがない。
本ケースのように原稿が長尺の場合であっても、制御部が原稿読取動作と画像記録動作を分離されるために、ジャムが発生することがない。
(読取り原稿の長さ判定)
上記ケース2とケース3における読取原稿の長さ判定について説明する。
図11(a)は、搬送方向においてある長さLを有する読取原稿202が、原稿読取装置3に挿入されスタンバイした状態である。ここで、原稿読取開始位置である読取原稿202の先端が位置する原稿セット部31から排出部原稿検知センサ61までの長さAは、装置構成により決まる。また、排出部原稿検知センサ61から読取原稿の後端までの長さBは、原稿読取開始時点から、排出部原稿検知センサ61が「読取原稿なし」を検知した時点までの期間に、原稿搬送量検知センサ44が取得した読取原稿搬送量から算出できる。よって、読取原稿長さLは、「L=A+B」として求まる。
上記ケース2とケース3における読取原稿の長さ判定について説明する。
図11(a)は、搬送方向においてある長さLを有する読取原稿202が、原稿読取装置3に挿入されスタンバイした状態である。ここで、原稿読取開始位置である読取原稿202の先端が位置する原稿セット部31から排出部原稿検知センサ61までの長さAは、装置構成により決まる。また、排出部原稿検知センサ61から読取原稿の後端までの長さBは、原稿読取開始時点から、排出部原稿検知センサ61が「読取原稿なし」を検知した時点までの期間に、原稿搬送量検知センサ44が取得した読取原稿搬送量から算出できる。よって、読取原稿長さLは、「L=A+B」として求まる。
また、図11(b)のように読取原稿202が排出される経路において、原稿読取終了位置39から排出部原稿検知センサ61までの長さCは、装置構成により決まる。つまり、読取原稿の長さ判定は、L<Cであればケース2であり、読取終了時に記録媒体の出口が空いている。一方、L≧Cであればケース3となり、読取終了時に記録媒体の出口が塞
がれている。
がれている。
このように、制御部は、原稿搬送量検知センサ44(原稿搬送量検知手段)が検知した原稿搬送量を用いて搬送方向での原稿長さを取得し、一旦は検知されなくなった読取原稿202がUターンしたときに読取原稿202が排出部原稿検知センサ61により検知されるかどうか、あるいは記録媒体の出口を塞ぐ可能性があるかどうかを判定する。そして判定結果に基づいて画像記録動作を再開するタイミングを決定する。具体的には、読取原稿が再び排出部原稿検知センサ61に検知されることはないと判定した場合は、判定のタイミングで画像記録動作を再開可能である。一方、読取原稿が排出部原稿検知センサ61により再び検知されると判定した場合は、すぐには画像記録動作を再開せず、原稿が取り外されたタイミングで再開する。その結果、ジャムを防止しつつ可及的にスループットを向上させることができる。
なお、読取原稿長さLの取得方法は、上に限定されない。例えば、原稿読取開始時に、ユーザが装置に読取原稿長さを入力してもよい。もしくは、原稿読取開始時にセンサが検知した値やユーザ入力値等に基づいて読取原稿の幅(搬送方向と直行する方向における長さ)を検知し、該原稿の幅から定型サイズの長さを推定してもよい。原稿幅と原稿長さの關係については、例えば不図示のメモリ等に保存しておけば良い。
<処理フローチャート>
以上の本実施例のケース1〜4の動作を、一連のUターン排紙フローとして図12に記す。まずステップS501にて、一連の処理が開始される。
次いで、ステップS502にて、原稿読取装置3による原稿読取が開始される。
以上の本実施例のケース1〜4の動作を、一連のUターン排紙フローとして図12に記す。まずステップS501にて、一連の処理が開始される。
次いで、ステップS502にて、原稿読取装置3による原稿読取が開始される。
ステップS503にて、制御部は画像記録ジョブがあるかどうかを判定する。ここで、単に読取原稿に基づく画像をデジタルデータとして保存する場合は、画像記録ジョブはない(S503=NO)。一方、原稿をコピーする場合や、別のデータが画像記録装置に送られてきた場合は画像記録ジョブがあることになる(S503=YES)。原稿をコピーする場合に別の記録ジョブが送られてきたときは、コピーが終了するまで、別の記録ジョブは一時保留となる。画像記録ジョブがなければ、記録媒体が読取原稿202と接触することはないため、原稿読取終了(S504)を検知すれば終了となる。
画像記録ジョブがある場合、ステップS505に進み、画像記録を開始する。
ステップS506において、制御部は、排出部原稿検知センサ61の検知信号に基づき、記録媒体排出口に紙有であったかどうか判定する。
S506=NOであれば、原稿が短いケース1であり、原稿読取動作および画像記録動作を継続し、原稿読取動作が終了したか(ステップS507)および画像記録動作が終了したか(ステップS517)を判定し、両者が済めば終了となる。
S506=YESであれば、ステップS508に進み、記録媒体203が記録媒体排紙部62に達したかどうかを判定する。この判定には、記録媒体排紙部62の手前に設けた光学検知手段等の検知センサ(不図示)を用いても良いし、エンコーダセンサ等の記録媒体搬送量検知手段を用いてもよい。
ステップS506において、制御部は、排出部原稿検知センサ61の検知信号に基づき、記録媒体排出口に紙有であったかどうか判定する。
S506=NOであれば、原稿が短いケース1であり、原稿読取動作および画像記録動作を継続し、原稿読取動作が終了したか(ステップS507)および画像記録動作が終了したか(ステップS517)を判定し、両者が済めば終了となる。
S506=YESであれば、ステップS508に進み、記録媒体203が記録媒体排紙部62に達したかどうかを判定する。この判定には、記録媒体排紙部62の手前に設けた光学検知手段等の検知センサ(不図示)を用いても良いし、エンコーダセンサ等の記録媒体搬送量検知手段を用いてもよい。
S508=NOであれば、記録媒体が記録媒体排紙部62に達しないまま画像記録が済んだことになるため、原稿読み取りが終了すれば(ステップS518=YES)、処理が終了となる。
一方、S508=YESであれば、記録媒体排紙部62に達するまで画像記録を継続する。次に、ステップS510において、排出部原稿検知センサ61が読取原稿を検知したかどうかを判定する。S510=YES(記録媒体出口に紙有)であれば、ステップS511に進み、画像記録を停止する。
一方、S508=YESであれば、記録媒体排紙部62に達するまで画像記録を継続する。次に、ステップS510において、排出部原稿検知センサ61が読取原稿を検知したかどうかを判定する。S510=YES(記録媒体出口に紙有)であれば、ステップS511に進み、画像記録を停止する。
その後、原稿読取継続中に排出部原稿検知センサ61が紙無となれば(S510=NO)、ケース2もしくはケース3であり、ステップS513に進む。
ステップS513では、読取原稿長Lが所定以下であるかどうか判定する。所定以下(S513=YES)であればケース2であるので、ステップS520に進み、原稿読取および画像記録を継続し、両者が済めば終了となる。
読取原稿長Lが所定値より大きい値であれば(S513=NO)、ケース3であり、ステップS511に進む。この場合、画像記録を停止して読取原稿取り外しを待つ(ステップS515)。
ステップS513では、読取原稿長Lが所定以下であるかどうか判定する。所定以下(S513=YES)であればケース2であるので、ステップS520に進み、原稿読取および画像記録を継続し、両者が済めば終了となる。
読取原稿長Lが所定値より大きい値であれば(S513=NO)、ケース3であり、ステップS511に進む。この場合、画像記録を停止して読取原稿取り外しを待つ(ステップS515)。
また原稿読取終了まで、排出部原稿検知センサ61が紙有であれば、ケース3か、ケース4である。この場合は、読取原稿202を取り外したことを検知(S515)したのちに、画像記録を再開(S516)する。画像記録が済めば終了となる。
以上のように読取原稿の位置および長さに応じて、画像記録動作を制御することで、記録媒体と読取原稿202が接触(ジャム)を回避しながら、動作時間の短縮を図ることができる。
以上のように読取原稿の位置および長さに応じて、画像記録動作を制御することで、記録媒体と読取原稿202が接触(ジャム)を回避しながら、動作時間の短縮を図ることができる。
[実施形態2]
次に、本発明の実施形態2について説明する。実施形態1と同様に構成される部分については記載を簡略化する。
図13(a)は、上記実施形態と同様に、Uターンガイド部材60がUターン排紙を行う様子を示す。一方、図13(b)は、Uターンガイド部材60が変形して、ストレート排紙を行うよう切り替えられた形態である。Uターン排紙では、読取原稿202は、記録媒体203の出口と同じ側から搬入され、CIS38による読み取り後に再び記録媒体203の出口と同じ側に戻ってきて搬出される。この場合、原稿が装置前方に排紙されるため、ユーザによる読取原稿202の取り回しはよい。
次に、本発明の実施形態2について説明する。実施形態1と同様に構成される部分については記載を簡略化する。
図13(a)は、上記実施形態と同様に、Uターンガイド部材60がUターン排紙を行う様子を示す。一方、図13(b)は、Uターンガイド部材60が変形して、ストレート排紙を行うよう切り替えられた形態である。Uターン排紙では、読取原稿202は、記録媒体203の出口と同じ側から搬入され、CIS38による読み取り後に再び記録媒体203の出口と同じ側に戻ってきて搬出される。この場合、原稿が装置前方に排紙されるため、ユーザによる読取原稿202の取り回しはよい。
ただし、高剛度の原稿ではUターン経路での排紙がうまくいかない場合がある。そのような場合はストレート排紙に切り替えて原稿読取を実施する。ストレート排紙では、読取原稿202が記録媒体203の出口と同じ側から搬入され、CIS38による読み取り後に逆側(記録媒体出口と異なる側)に搬出される。
図14は、ストレート排紙フローである。まずステップS602で、排紙形態がUターンかストレートか判定する。制御部は、例えば、Uターンガイド部材60の変形部分に設けられた不図示のセンサによる検知結果や、ユーザによる入力など任意の方法で、Uターンかストレートかを判定する。Uターン排紙であれば(S602=YES)、実施形態1のUターン排紙フローに移行する。
ストレート排紙であれば(S602=NO)、本図のフローを進める。
ステップS603にて、原稿読取を開始する。
ステップS604にて、画像記録ジョブがあるかどうかを判定する。ジョブが無ければ、読取終了とともに全体動作が終了する。
ジョブありの場合画像記録を開始(S605)し、原稿読取開始時に排出部原稿検知センサが紙有であるか判定(S607)し、紙無であれば、原稿読取と画像記録が済めば終了である。
ステップS603にて、原稿読取を開始する。
ステップS604にて、画像記録ジョブがあるかどうかを判定する。ジョブが無ければ、読取終了とともに全体動作が終了する。
ジョブありの場合画像記録を開始(S605)し、原稿読取開始時に排出部原稿検知センサが紙有であるか判定(S607)し、紙無であれば、原稿読取と画像記録が済めば終了である。
紙有であれば次に記録媒体が記録媒体排紙部に達したかどうか判定(S608)する。達していなければ画像記録を継続し、記録媒体が記録媒体排紙部に達したら排紙部原稿検知センサが紙有かどうか判定(S610)する。
図15は、ストレート排紙の読取の進行を示す図である。図15(a)のように排紙部原稿検知センサが紙有であれば画像記録を停止(S611)し、図15(b)のように排出部原稿検知センサが紙無になるまで原稿読取を継続する。排出部原稿検知センサが紙無になったら画像記録を再開し、図15(c)のように原稿読取および画像記録が済んだら終了となる。
以上のように、ストレート排紙においても、読取原稿の位置および長さに応じて、画像記録動作を制御することで、記録媒体と読取原稿が接触を回避しながら、動作時間の短縮を図ることができる。
[実施形態3]
次に、本発明の実施形態3について説明する。上記実施形態と同様に構成される部分については説明を簡略化する。
本実施形態では、原稿読取が終了するまで画像記録を待機するケースである。ここで、実施形態1や実施形態2の一部の処理のように、画像記録の途中での停止と再開を行うと、画像にムラなどの不具合が発生する場合がある。そこで、例えば印刷モードが高画質モードの場合は自動的に本実施形態を適用したり、ユーザの手動選択により本実施形態を適用したりしてもよい。
次に、本発明の実施形態3について説明する。上記実施形態と同様に構成される部分については説明を簡略化する。
本実施形態では、原稿読取が終了するまで画像記録を待機するケースである。ここで、実施形態1や実施形態2の一部の処理のように、画像記録の途中での停止と再開を行うと、画像にムラなどの不具合が発生する場合がある。そこで、例えば印刷モードが高画質モードの場合は自動的に本実施形態を適用したり、ユーザの手動選択により本実施形態を適用したりしてもよい。
図16は、本実施形態のフローである。
ステップS702において、画像記録を待機するケースか判定する。NOであれば、実施形態1のUターン排紙フローに合流する。
一方、S702=YESであれば、原稿読取(S703)を開始する。画像記録ジョブがあれば(S704)、原稿読取(S706)および原稿の取り外し(S707)が済んでから画像記録開始(S708)し、画像記録が済めば(S709)、終了となる。
ステップS702において、画像記録を待機するケースか判定する。NOであれば、実施形態1のUターン排紙フローに合流する。
一方、S702=YESであれば、原稿読取(S703)を開始する。画像記録ジョブがあれば(S704)、原稿読取(S706)および原稿の取り外し(S707)が済んでから画像記録開始(S708)し、画像記録が済めば(S709)、終了となる。
以上のように、本実施形態では、所望の画像品位に応じてシーケンスを切り替えて、本実施形態のフローを採用する。これにより、記録媒体と読取原稿のジャムを回避しながら、ユーザの要望に応じて、動作時間の短縮が優先か、画像品位が優先かを決定できる。
[実施形態4]
次に、本発明の実施形態4について説明する。上記実施形態と同様に構成される部分については説明を簡略化する。
本実施形態は、画像記録中に読取原稿202が装置にセットされたケースである。フローを図17に記す。画像記録中に、読取原稿202が装置に取り付けられたことが検知された時には、まず記録媒体203が記録媒体排紙部62に達しているか判定する(S712)。もし達していない場合は、原稿読取開始(S713)し、Uターン排紙フローのルートAへ移行(S714)する。
次に、本発明の実施形態4について説明する。上記実施形態と同様に構成される部分については説明を簡略化する。
本実施形態は、画像記録中に読取原稿202が装置にセットされたケースである。フローを図17に記す。画像記録中に、読取原稿202が装置に取り付けられたことが検知された時には、まず記録媒体203が記録媒体排紙部62に達しているか判定する(S712)。もし達していない場合は、原稿読取開始(S713)し、Uターン排紙フローのルートAへ移行(S714)する。
もし達している場合(S712=YES)は、読取原稿202が非常に短い場合以外は、この時点で、記録媒体203と読取原稿202が接触しており、このまま画像記録を継続すると記録媒体203もしくは読取原稿202にダメージが起きる可能性がある。よってまず画像記録を停止させる(S715)。そしてユーザに読取原稿の取り外しを促す(S716)。読取原稿の取り外しを検知したならば(S717)、画像記録を再開する(S718)。そして画像記録が終了するまで継続し(S719)、その後ユーザに原稿取り付けを促す(720)。その後の動作は実施形態1のUターン排紙フローと同様である。
以上のように画像記録中に読取原稿がセットされた場合においても読取原稿の位置および長さに応じて、画像記録動作を制御することで、記録媒体と読取原稿が接触(ジャム)
を回避しながら、動作時間の短縮を図ることができる。
を回避しながら、動作時間の短縮を図ることができる。
1:複合機、2:画像記録装置、3:原稿読取装置、62:記録媒体排紙部、202:読取原稿、203:記録媒体、402:制御部
Claims (11)
- 記録媒体に画像を記録する画像記録動作を行い、前記記録媒体を搬出する画像記録手段と、
前記画像記録手段の上方に設けられ、搬入された原稿を搬送しながら画像を読み取る読取動作を行ってから搬出する読取手段と、
前記画像が記録された前記記録媒体が前記画像記録手段から搬出される出口における前記原稿の有無を検知する第1のセンサと、
制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記読取手段が読み取りを開始した後に、前記第1のセンサの検知結果に基づいて、前記読取動作と前記画像記録動作を同時に実行する制御と、前記画像記録動作を行わずに前記読取動作を行う制御と、を切り替える
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第1のセンサが前記原稿を検知した場合、前記出口へと搬送されている前記記録媒体の前端が所定の位置に到達するまでは、前記読取動作と前記画像記録動作を同時に実行し、前記記録媒体の前端が前記所定の位置に到達すると前記画像記録動作を停止するものであり、
前記所定の位置は、前記記録媒体が前記原稿と接触しない位置である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記原稿は、前記記録媒体の出口と同じ側から前記読取手段に搬入され、画像を読み取られた後にUターンして前記記録媒体の出口と同じ側から搬出されるものであり、
前記制御手段は、搬送方向における前記原稿の長さを取得し、前記原稿の長さに基づいて、前記画像記録動作を再開するタイミングを決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記原稿の長さに基づいて、前記読取動作が終了したときに前記原稿が前記第1のセンサにより再び検知されるかどうかを判定し、再び検知されることはないと判定した場合、前記画像記録動作を再開する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記原稿の長さに基づいて、前記読取動作が終了したときに前記原稿が前記第1のセンサにより再び検知されるかどうかを判定し、再び検知されると判定した場合、前記読取動作が終了して前記原稿が取り外された後に、前記画像記録動作を再開する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。 - 前記読取動作が終了したことを検知する第2のセンサを備え、
前記制御手段は、前記第2のセンサが前記読取動作が終了したと検知した場合に、ユーザに原稿取り外し要求を通知する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記搬送方向における前記原稿の搬送量に基づいて前記原稿の長さを取得し、前記原稿の長さが、前記読取動作が終了したときの前記原稿の後端の位置から前記第1のセンサにより検知される位置までの長さより短ければ、前記読取動作が終了したときに前記原稿が前記第1のセンサにより再び検知されることはないと判定する
ことを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記原稿の搬送量を取得する原稿搬送量検知手段を備え、
前記制御手段は、前記搬送量を用いて前記原稿の長さを取得する
ことを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、ユーザからの入力に基づいて前記原稿の長さを取得する
ことを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記読取手段は、搬入された前記原稿の幅を取得し、
前記制御手段は、前記原稿の幅に基づいて前記原稿の長さを取得する
ことを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記原稿は、前記記録媒体の出口と同じ側から前記読取手段に搬入され、画像を読み取られた後に前記記録媒体の出口と異なる側から搬出されるものであり、
前記制御手段は、前記画像記録動作を停止させたのち、前記第1のセンサが前記原稿が無くなったと検知した場合、前記画像記録動作を再開する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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---|---|---|---|
JP2019225764A JP2021097279A (ja) | 2019-12-13 | 2019-12-13 | 画像形成装置 |
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Publications (1)
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