JP2021097045A - 接続デバイス - Google Patents

Abstract

【課題】コネクタの少なくとも１つの電気コンタクトにテキスタイルを電気的に接続するための接続デバイスを提供する。【解決手段】コネクタの少なくとも１つの電気コンタクトにテキスタイルを電気的に接続するための接続デバイス１０に関し、接続デバイスは挿入方向Ｄにおいてコネクタ内に受け入れられるように構成されている。接続デバイスは、第１の端部１８および挿入方向において第１の端部の反対側にある第２の端部２０を備えた本体１２を備える。本体は、第１の端部と第２の端部の間に延在する第１の表面１４を備え、第１の表面の反対側にある第２の表面１６を更に備える。第１の表面１４は、第１の端部に、第１の表面を本質的に横断する方向に延在する部分２６を備える。部分２６は、テキスタイルを挿入できる開口２８を備え、第２の表面は、第１の端部に、テキスタイル用の取り付け手段３２を備える。【選択図】図１ａ

Description

本発明は、コネクタの少なくとも１つの電気コンタクトに、テキスタイル（textile）または可撓性材料を電気的に接続するための接続デバイスに関する。

車両の内部を暖房するための、銀コーティングなどの導電性ファイバを備えるテキスタイルまたは可撓性材料の使用が知られている。これらのテキスタイルまたは可撓性材料は特に、車両、例えばシート、室内灯、または更にはグローブボックスの、カバー材の下に配設される。このタイプのテキスタイルまたは可撓性材料の使用によって、車両の内部の換気システムが行うよりも急速な暖房が可能になる。

このタイプの抵抗加熱は実際には直接的な暖房を提供し、その上、使用することで車両の内部を暖房するために必要なエネルギー消費量を低減できる。

このタイプのテキスタイルまたは可撓性材料には、熱の拡散を更に改善するためのグラファイトも含まれる。

このタイプのテキスタイルまたは可撓性材料は通常、端子および電気コンタクトを備えた電気コネクタに圧着によって接続されて、電源との電気接続部を作り出す。

しかしながら、圧着はテキスタイルまたは可撓性材料を損傷し、この結果その特性、特にその導電特性を劣化させる可能性のあることが確認されている。圧着はまた、テキスタイルまたは可撓性材料の断裂を引き起こす可能性もある。

本発明の目的は、テキスタイルまたは可撓性材料とコネクタとの電気的な接続を改善すること、ならびにまたその信頼性およびその頑健性（robustness）を改善することである。

本発明の目的は、挿入方向においてコネクタ内に受け入れられるように構成されており、コネクタの少なくとも１つの電気コンタクトにテキスタイルを電気的に接続するための接続デバイスによって達成される。この接続デバイスは、第１の端部と、挿入方向において第１の端部の反対側にある第２の端部と、を備えた本体を備える。本体は、第１の端部と第２の端部の間に延在する第１の表面を備え、第１の表面の反対側にある第２の表面を更に備える。第１の表面は、第１の端部に、第１の表面を本質的に横断する方向に延在する部分を備える。前記部分はテキスタイルを挿入できる開口を備え、第２の表面は第１の端部に、テキスタイル用の取り付け手段を備えている。

この場合、接続デバイスは、テキスタイルが、開口に挿入され得、本体の第１の表面に沿って延在し得、その後折り畳まれて本体の第２の表面に沿って取り付け手段まで通され得るように、適合される。テキスタイルの折り畳み部により、テキスタイル上で応力、特に引張応力が生じたときに、力を低減することが可能になり、このときテキスタイルを保持するために取り付け手段を使用することができる。

この理由により、この接続デバイスは、対応するコネクタとの電気接続部を作り出すことを可能にするべく、テキスタイルを損傷することなく保持するための、単純かつ信頼性の高い手段を提供することによって、圧着を用いずに使用できる。

本発明は、以下の実施形態の手段によって更に改善され得る。

一実施形態によれば、取り付け手段は、舌部を備えてもよい。舌部は、取り付け手段の表面を本質的に横断する方向に延在し、テキスタイルを押圧することが意図されている。

取り付け手段の舌部を使用して、テキスタイルを接続デバイス上に更に圧縮し、このことによりテキスタイルの保持を改善することができる。

一実施形態によれば、本体の第２の表面は、第１の端部に溝を更に備えることができ、溝は、取り付け手段の舌部と本質的に相補的な形状を有する。

この場合、舌部および相補的な溝があることは、テキスタイルを実質的に変形させることができ、このことにより更に、テキスタイル上で応力、特に引張応力が生じたときに、力を低減することが可能になることを意味する。

一実施形態によれば、取り付け手段は本体に枢動可能に接続されているヒンジであり得る。

この場合、取り付け手段は接続デバイスに固定されており、このことにより例えば、輸送中の紛失のリスクが限定される。

一実施形態によれば、取り付け手段は、本体にクリップ留めされるように構成されている、取り外し可能な要素である。

この場合、取り付け手段を容易に交換することができる。

一実施形態によれば、取り付け手段は、接続デバイスの縁部とのスナップ嵌合のための少なくとも１つの手段を備え得る。

取り付け手段はこの結果、手作業で容易に位置決めされ、器具の使用を必要としない。更に、取り付け手段を使用して、圧着ではなく圧縮によってテキスタイルを保持することができ、このことは、テキスタイルの損傷が回避できることを意味している。

一実施形態によれば、本体の第１の表面および第２の表面は、本質的に平坦でありかつ互いに平行な表面であり得る。

この場合、本体の形状によって、テキスタイルが断裂するリスクを更に限定することが可能になり、同時に、製造が簡単でありかつコネクタに容易に適合される接続デバイスが提供される。

一実施形態によれば、第２の端部は自由端であり得る。

この場合、第２の端部においてテキスタイルを、本体の第１の表面から第２の端部に向けて容易に折り返すことができる。テキスタイルを接続デバイスの本体の上へと折り返すことは、テキスタイル上に応力、特に引張応力が生じたときに、力を低減できることを意味する。

一実施形態によれば、本体の少なくとも１つの側縁部は、接続デバイスがコネクタに組み付けられている組み付け済み位置と呼ばれる位置において、コネクタのロック手段を受け入れるように適合されている、少なくとも１つの開口部を備え得る。

この結果、接続デバイスは、ねじまたはナットなどの取り外し可能な取り付け要素を必要とすることなく、コネクタ上に容易にロックされるように構成されている。

一実施形態によれば、開口は、少なくとも１つの丸味を帯びた縁部（rounded edge）を備え得る。

丸味を帯びた縁部を使用することで、開口に切断エッジができるのを回避し、この結果、開口に挿入されるテキスタイルが損傷するリスクを低減することができる。

本発明の目的はまた、先行する実施形態のうちの１つに係る接続デバイスにテキスタイルを取り付けるための方法であって、ａ）テキスタイルの一方の端部を開口を通して導入し、それを第２の端部まで引くステップと、ｂ）テキスタイルを第２の端部のレベルで折り畳んで、それを第２の表面に向かって折り返すステップと、ｃ）テキスタイルの端部を取り付け手段まで引くステップと、ｄ）テキスタイルを取り付け手段を用いて接続デバイスに取り付けるステップとを含む方法によっても達成できる。

テキスタイルの折り畳み部により、テキスタイル上で応力が生じたときに引張応力を低減することが可能になり、このときテキスタイルを保持するために取り付け手段を使用することができる。

この理由により、本方法は、対応するコネクタとの電気接続部を作り出すことを可能にするべく、テキスタイルを損傷することなく保持するための、単純かつ信頼性の高い方法を提供することによって、圧着を用いずに使用できる。

ここで本発明およびその利点について、添付の図面を特に参照して成される好ましい実施形態を援用して、以下でより詳細に記載する。

第１の実施形態に係る接続デバイスの模式図である。 第１の実施形態に係る接続デバイスの断面図である。 第２の実施形態に係る接続デバイスの模式図である。 第２の実施形態に係る接続デバイスの断面図である。 テキスタイルの、および取り付け手段が開いた位置にある第１の実施形態に係る接続デバイスの、模式図である。 テキスタイルの、および取り付け手段が閉じた位置にある第１の実施形態に係る接続デバイスの、模式図である。 図３ｂに示したデバイスの第２の端部の図である。 テキスタイルおよびコネクタの断面図であり、またロック位置にある第１の実施形態に係る接続デバイスの断面図である。 図４ａの部分透視上面図である。

図１ａは、第１の実施形態に係るロック解除位置にある接続デバイス１０の模式図を表す。図１ｂは、ロック位置にある同じ接続デバイス１０の断面図を表す。

図１ａおよび図１ｂはいずれも接続デバイス１０を示しており、以下では一緒に説明する。

接続デバイス１０は、コネクタの少なくとも１つの電気コンタクトにテキスタイルを電気的に接続するように適合されたデバイスである。接続デバイス１０は、挿入方向Ｄにおいてコネクタ（図１ａおよび図１ｂには示されていない、図４ａおよび図４ｂを参照）内に受け入れられるように構成されている。

接続デバイス１０は、第１の表面１４と第１の表面１４の反対側にある第２の表面１６とを備える平坦なプレートの形態の、本体１２を備える。本体１２の第１の表面１４および第２の表面１６は、実質的に平坦でありかつ互いに平行な表面である。

接続デバイス１０の本体１２には、第１の端部１８と、挿入方向Ｄにおいて第１の端部１８の反対側にある、第２の端部２０と、が設けられている。この場合、第１の端部１８は、本体１２の第１の縁部２２に対応しており、一方、第２の端部２０は、第１の縁部２２の反対側にありそれと平行な、第２の縁部２４に対応している。

第１の端部１８において、本体１２は、本体１２の第１の表面１４を本質的に横断する方向に延在する部分２６を備える。この部分２６は、部分２６の実質的に矩形の開口部２８ａに対応しており、長さＬ１は本体１２の第１の縁部２２と平行に延びる、開口２８を備える。

開口２８の長さＬ１および幅Ｌ２は、開口２８に挿入されることになるテキスタイルに適した寸法を有する。

開口２８の長さＬ１の縁部３０ａ、３０ｂの各々は、開口２８の内部に挿入されるテキスタイルを切断または損傷し得る先鋭な縁部の存在を回避するために、丸味を帯びている（テキスタイルは図１ａおよび図１ｂには示されていない、図３ａから図３ｃを参照）。

第１の端部１８において、第２の表面１６には、テキスタイルを取り付けるための手段３２が設けられている。

第１の実施形態では、取り付け手段３２は「Ｌ」の形状のヒンジ３２ａであり、第１の端部３４は、回転軸Ａを中心に枢動可能な様式で、本体１２に固止される。

第１の実施形態では、取り付け手段３２は、接続デバイス１０と一体に形成されている。

取り付け手段３２は、接続デバイス１０の側縁部４０とスナップ嵌合するための手段３８を設けられている、自由な第２の端部３６を備える。側縁部４０は、第１の縁部２２に対しておよび第２の縁部２４に対して垂直な様式で延在する。

スナップ嵌合手段３８の自由端３６は、取り付け手段３２の「Ｌ」形状の内角の方に向けられた内面４４から突出している、突出部４２を備える。

側縁部４０には、スナップ嵌合手段３８の突出部４２を受け入れるような寸法を有する、開口部４６が設けられている。

図１ｂに見ることができるように、取り付け手段３２は、側縁部４０の開口部４６内のスナップ嵌合手段３８の突出部４２用の凹部を介した、接続デバイス１０上でのスナップ嵌合によって、ロック位置に保持され得る。

接続デバイス１０の本体１２は、取り付け手段３２の第１の端部３４が固止される、側縁部４０と平行な第２の側縁部４８を備える。

側縁部４０および側縁部４８の各々はそれぞれ、コネクタに組み付け済みと呼ばれる接続デバイス１０の位置において、コネクタのロック手段を受け入れるように適合されている、開口部４０ａ、４８ａ（開口部４０ａは図１ａでは見えていない）を備える。接続デバイス１０の側縁部４０、４８にある開口部４０ａ、４８ａの技術的効果について、図４ｂを参照して更に記載する。

取り付け手段３２は、取り付け手段３２の内面５２を横断する方向に突出している、舌部５０（図１ｂにおいてのみ見えている）を備える。舌部５０のレベルの内面５２は、図１ｂに示すように、取り付け手段３２がロック位置にあるときに、テキスタイルを押圧するように設けられている。内面５２はこの場合、操作者が取り付け手段３２をロック位置へと閉じスナップ嵌合させるための把持表面５４ａとして作用する、取り付け手段３２の外面５４の反対側にある。舌部５０は、取り付け手段３２のロック位置において開口２８の長さＬ１と実質的に平行な、長さＬ３を有する。

本体１２の第２の表面１６は、第１の端部１８に溝５６を更に備える。溝５６の形状は、取り付け手段５２の舌部５０と本質的に相補的である。

取り付け手段３２の舌部５０および溝５６を使用して、ロック位置においてテキスタイルを接続デバイス１０上で更に圧縮することができ、この結果、テキスタイルの保持が改善される。舌部５０の技術的効果を、図４ａを参照して更に詳述する。舌部のおよび相補的な溝の形状および幾何的特徴は、図１ａおよび図１ｂに示したものに限定されないことに留意すべきである。

テキスタイル用の２つの当接要素５８、６０は、本体１２の第２の表面１６から突出しており、第１の縁部２２に沿って部分的に延在する。

図２ａは、ロック解除位置にある第２の実施形態に係る接続デバイス１００の模式図を表す。図２ｂは、ロック位置にある同じ接続デバイス１００の断面図を表す。

図２ａおよび図２ｂはいずれも接続デバイス１００を示しており、したがって以下では一緒に説明する。

接続デバイス１０の要素と共通する接続デバイス１００の要素は、図１ａおよび図１ｂで使用したものと１０の位の参照が同じである参照番号で示されている。したがって、図１ａおよび図１ｂの説明で既に使用されている参照番号と１０の位が同じである要素については再び詳細に記載しないが、それらの上記の説明を参照されたい。

接続デバイス１００は、接続デバイス１０とは取り付け手段が異なっている。

第２の実施形態に係る接続デバイス１００は、取り外し可能な要素である取り付け手段１０１を備える。この場合、第１の実施形態に係る取り付け手段３２との違いとして、取り付け手段１０１は、本体１２、１１２に固定されるヒンジ３２ａによって構成されてはいない。

取り付け手段１０１は実質的に「Ｕ」の形状であり、中央部分１０３の長さＬ４は、本体１１２の第１の縁部１２２の長さＬ５に対応している。舌部１５０のために中央部分１０３の内面１０５が設けられており、舌部１５０は、図２ｂに見ることができるように、ロック位置において、接続デバイス１００の本体１１２の溝１５６内に収容されるように適合されている。

中央部分１０３の第１の端部１０７においておよび第２の端部１０９において、取り付け手段１０１が「Ｕ」形状となるような様式で、内面１０５からそれぞれの壁１１１、１１３が突出している。

壁１１１、１１３の各々はそれぞれ内面１１５、１１７を備え、そこから突出部１１９、１２１が突出している。

突出部１１９、１２１は、取り付け手段１０１のスナップ嵌合手段１２３を構成している。

取り付け手段１０１は、スナップ嵌合方向Ｅ（図２ａの矢印Ｅを参照）に従って本体１１２にクリップ留めされ得るように設けられている。

図２ｂに見ることができるように、取り付け手段１０１は、接続デバイス１００へのスナップ嵌合によって、ロック位置に保持され得る。スナップ嵌合手段１２３の突出部１１９、１２１は、側縁部１４０、１４８内の対応する開口部１４６内に係合する。

図３ａ〜図３ｃは、テキスタイルを第１の実施形態に係る接続デバイス１０に組み付ける際の、連続的なステップを表す。

図１ａおよび図１ｂの説明で既に使用した同じ参照番号を有する要素については再び詳細に記載しないが、それらの上記の説明を参照されたい。

図３ａは、ロック解除位置にある接続デバイス１０を表す、すなわち、スナップ嵌合手段３８（図３ａでは見えていない）は、接続デバイス１０の側縁部４０の開口部４６内に、まだクリップ留めされていない。取り付け手段３２のヒンジ３２ａはしたがって、図３ａでは開いた位置にある。

図３ａにはまた更に、テキスタイル２００、この場合、導電性ストリップ２０２を備えるファブリックが、示されている。例として、ストリップ２０２は、銀製フィラメントによって構成され得る。

接続デバイス１０は、コネクタ（図３ａから図３ｃには示されていない、図５ａおよび図５ｂを参照）との電気的な接続のためにテキスタイル２００を保持するように構成されている。

この目的のために、テキスタイル２００は、接続デバイス１０の開口２８を介して、挿入方向Ｄに導入される。本体１２の第１の表面１４はこのとき、テキスタイル２００によって覆われる。

テキスタイル２００は挿入方向Ｄに引かれ、その後、第２の端部２０において本体１２の第２の縁部２４を覆うように折り返される。この結果、テキスタイル２００に本体１２の第２の縁部のレベルで、折り畳み部２０４（図３ｃで最もよく見ることができる）が形成される。

このように、テキスタイル２００は、第１の表面１４に加えて、本体１２の第２の表面１６も覆う。テキスタイル２００は、テキスタイル２００の一方の端部２０６が第１の縁部２２に沿って配設されている当接要素５８、６０に対して当接するまで、挿入方向Ｄの反対方向に引かれる。

接続デバイス１０に挿入されているときのテキスタイルの向きの選択は、テキスタイル自体の構造および特性に関連して決まることを、当業者は理解するであろう。

図３ａに示すように、開口２８の縁部３０ａ、３０ｂは、挿入されるテキスタイル２００を切断または損傷し得る先鋭な縁部の存在を回避するようにして、丸味を帯びていることに、留意すべきである。

図３ｂおよび図３ｃは、ロック位置にある、すなわち、スナップ嵌合手段３８（図３ｂおよび図３ｃでは見えていない）が接続デバイス１０の側縁部４０の開口部４６内にクリップ留めされているときの、接続デバイス１０を表す。取り付け手段３２のヒンジ３２ａはしたがって、図３ｂおよび図３ｃでは閉じた位置にある。

ロック位置において、テキスタイル２００は、側縁部４０に取り付けられている取り付け手段３２によって保持される。更に、テキスタイル２００は、取り付け手段３２の舌部５０と第２の表面１６の溝５６の間で圧縮される。この場合、テキスタイルを損傷し得る圧着のためのステップを必要とすることなく、テキスタイル２００を効率的に維持できる。

更に、ファブリック上に応力が生じたときに、特に挿入方向Ｄとは反対の方向に引張応力が生じたときに、第２の縁部２４のレベルでテキスタイル２００の折り畳み部２０４を使用して、力を低減することができる。

ある変形形態では、本体１２には、第１の表面１４と第２の表面１６の間に横方向の開口部（transverse opening）を設けることができる。このとき、上で説明したものと同じように、導入され得るテキスタイル２００は、当接要素５８および６０へと折り戻されるべく、折り畳まれるようになっている。テキスタイルの折り畳み部２０４はその場合、そのような開口部の内縁部のレベルに配設されることになり、第２の縁部２４に沿った自由端２０のレベルにはもはやない。

接続デバイス１０内にテキスタイル２００を保持するための上記したステップは、取り付け手段を閉鎖することを除いて、第２の実施形態に係る接続デバイス１００に同様にあてはまることに留意すべきである。

実際には、デバイス１０の場合、ヒンジ３２ａは軸線Ａを中心にロック位置へと枢動するが、第２の実施形態に係る取り付け手段１０１は、デバイス１００の側縁部１４０、１４８に対して位置決めされ、スナップ嵌合方向Ｅにおいてクリップ留めされる。

図４ａおよび図４ｂは、接続デバイス１０およびテキスタイル２００とコネクタ３００との組み付けを表す。

図１ａ〜図１ｂおよび図３ａ〜図３ｂの説明で既に使用した同じ参照番号を有する要素については再び詳細に記載しないが、それらの上記の説明を参照されたい。

図４ａは、テキスタイル２００が中に保持される接続デバイス１０を示し、テキスタイル２００はコネクタ３００内に導入される。コネクタ３００は電気コンタクト３０２（図４ａの断面図には単一のコンタクト３０２が見えている）を備え、そしてこれが端子３０４に接続されている。

図３ｂ、図３ｃに示されている接続デバイス１０は、本体１２の側縁部４０、４８がコネクタ３００の内壁３０６に対して当接するまで、挿入方向Ｄにおいてコネクタ３００内へと導入されている。

接続デバイス１０がコネクタ３００に組み付けられたこの位置では、電気コンタクト３０２の湾曲部分３０８は、図４ａの点線区域内に示すように、テキスタイル２００によって覆われている本体１２の第１の表面１４に対して、横断方向Ｐに圧力を及ぼす。この場合、テキスタイル２００は、電気コンタクト３０２の湾曲部分３０８によって第１の表面１４に対して圧縮され、テキスタイル２００とコネクタ３００の間の電気的接触が確保される。

図４ａはまた、取り付け手段３２の舌部５０と第２の表面１６の溝５６の間の、テキスタイル２００のその端部２０６のレベルでの圧縮を説明するためにも使用できる。舌部５０および相補的な溝５６という機構は、接続デバイス１０内でのテキスタイル２００の保持が、例えば知られている圧着方法の場合にあり得るようにテキスタイル２００を損傷することなく、更に改善されることを意味する。

第２の縁部２４のレベルのテキスタイル２００の折り畳み部２０４に関して、このことにより、ファブリック上で応力が生じたときに、特に挿入方向Ｄとは反対の方向に引張応力が生じたときに、力の低減が可能になる。

図４ｂの点線内の区域は透視図に相当し、接続デバイス１０の側縁部４０を示している。組み付け済み位置では、ロックラッチ３１２の頭部３１０は側縁部４０の開口部４０ａ内に収容され、この結果、器具または複雑な組み付けステップを必要とすることなく、接続デバイス１０をコネクタ３００上に、容易にロックすることが可能になる。

図４ａおよび図４ｂを参照して行った組み付け済み位置の説明は、第２の実施形態に係る接続デバイス１００にも同様にあてはまる。

記載した実施形態は可能な構成に過ぎず、これらの実施形態の個々の特徴は、１つに組み合わせても、互いに独立して提供してもよいことに留意されたい。更に、接続デバイスの図示した幾何的特徴および形状は、添付の特許請求の範囲において規定する本発明の範囲から逸脱することなく変更可能である。

１０、１００ 接続デバイス
１２、１１２ 本体
１４、１１４ 第１の表面
１６、１１６ 第２の表面
１８、１１８ 第１の端部
２０、１２０ 第２の端部
２２、１２２ 第１の縁部
２４、１２４ 第２の縁部
２６、１２６ 部分
２８、１２８ 開口
２８ａ、１２８ａ 矩形開口部
３０ａ、３０ｂ 丸味を帯びた縁部
３２ 取り付け手段
３２ａ ヒンジ
３４ 端部
３６ 端部
３８ スナップ嵌合手段
４０、１４０ 側縁部
４０ａ、１４０ａ 開口部
４２ 突出部
４４ 内面
４６、１４６ 開口部
４８、１４８ 側縁部
４８ａ、１４８ａ 開口部
５０、１５０ 舌部
５２、１５２ 表面
５４、５４ａ 把持表面
５６、１５６ 溝
５８、１５８、６０、１６０ 当接要素
１０１ 取り付け手段
１０３ 中央部分
１０５ 内面
１０７ 端部
１０９ 端部
１１１ 壁
１１３ 壁
１１５ 内面
１１７ 内面
１１９ 突出部
１２１ 突出部
１２３ スナップ嵌合手段
２００ テキスタイル
２０２ ストリップ
２０４ 折り畳み部
２０６ 端部
３００ コネクタ
３０２ 電気コンタクト
３０４ 端子
３０６ 内壁
３０８ 湾曲部分
３１０ ラッチの頭部
３１２ ラッチ
Ａ 回転軸
Ｄ 挿入方向
Ｅ スナップ嵌合方向
Ｐ 押す力の方向
Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３、Ｌ４、Ｌ５ 長さ

Claims (11)

1. コネクタ（３００）の少なくとも１つの電気コンタクトにテキスタイルを電気的に接続するための接続デバイス（１０、１００）であって、
   前記接続デバイス（１０、１００）は、挿入方向（Ｄ）においてコネクタ（３００）内に受け入れられるように構成されており、
   前記接続デバイス（１０、１００）は、
   第１の端部（１８、１１８）および前記挿入方向（Ｄ）において前記第１の端部（１８、１１８）の反対側にある第２の端部（２０、１２０）を備えた本体（１２、１１２）を備え、
   前記本体（１２、１１２）は、前記第１の端部（１８、１１８）と前記第２の端部（２０、１２０）の間に延在する第１の表面（１４、１１４）と、前記第１の表面（１４、１１４）の反対側にある第２の表面（１６、１１６）を更に備え、
   前記第１の表面（１４、１１４）は、前記第１の端部（１８、１１８）に、前記第１の表面（１４、１１４）を本質的に横断する方向に延在する部分（２６、１２６）を備え、前記部分（２６、１２６）は、前記テキスタイル（２００）を挿入できる開口（２８、１２８）を備え、
   前記第２の表面（１６、１１６）は、前記第１の端部（１８、１１８）に、前記テキスタイル（２００）用の取り付け手段（３２、１０１）を備える、
   接続デバイス。
2. 前記取り付け手段（３２、１０１）は、舌部（５０、１５０）を備え、
   前記舌部は、前記取り付け手段（３２、１０１）の表面を本質的に横断する方向に延在し、テキスタイル（２００）を押圧することが意図されている、
   請求項１に記載の接続デバイス。
3. 前記本体（１２、１１２）の前記第２の表面（１６、１１６）は前記第１の端部（１８、１１８）に溝（５６、１５６）を更に備え、前記溝（５６、１５６）は前記取り付け手段（３２、１０１）の前記舌部（５０、１５０）と本質的に相補的な形状を有する、
   請求項２に記載の接続デバイス。
4. 前記取り付け手段（３２）は前記本体（１２）に枢動可能に接続されているヒンジ（３２ａ）である、
   請求項１から３のいずれか一項に記載の接続デバイス。
5. 前記取り付け手段（１０１）は前記本体（１１２）にクリップ留めされるように構成されている取り外し可能な要素である、
   請求項１から３のいずれか一項に記載の接続デバイス。
6. 前記取り付け手段（３２、１０１）は、前記接続デバイス（１０、１００）の縁部（４０、１４０、１４８）とのスナップ嵌合のための手段（３８、１２３）を少なくとも１つ備える、
   請求項１から５のいずれか一項に記載の接続デバイス。
7. 前記本体（１２、１１２）の前記第１の表面（１４、１１４）および前記第２の表面（１６、１１６）は、実質的に平坦でありかつ互いに平行な表面である、
   請求項１から６のいずれか一項に記載の接続デバイス。
8. 前記第２の端部（２０、１２０）は自由端である、
   請求項１から７のいずれか一項に記載の接続デバイス。
9. 前記本体（１２、１１２）の少なくとも１つの側縁部（４０、４８、１４０、１４８）は、コネクタ（３００）のロック手段（３１０、３１２）を、前記接続デバイス（１０、１００）が前記コネクタ（３００）に組み付けられている組み付け済みと呼ばれる位置において受け入れるように適合されている、少なくとも１つの開口部（４０ａ、４８ａ、１４０ａ、１４８ａ）を備える、
   請求項１から８のいずれか一項に記載の接続デバイス。
10. 前記開口（２８、１２８）は少なくとも１つの丸味を帯びた縁部（３０ａ、３０ｂ、１３０ａ、１３０ｂ）を備える、
    請求項１から９のいずれか一項に記載の接続デバイス。
11. 請求項１から１０のいずれか一項に記載の接続デバイスにテキスタイルを取り付けるための方法であって、
    ａ）前記テキスタイル（２００）の一方の端部（２０６）を前記開口（２８、１２８）を通して導入し、それを前記第２の端部（２０、１２０）まで引くステップと、
    ｂ）前記テキスタイル（２００）を前記第２の端部（２０、１２０）のレベルで折り畳んで、それを前記第２の表面（１６、１１６）に向かって折り返すステップと、
    ｃ）前記テキスタイル（２００）の前記端部（２０６）を前記取り付け手段（３２、１０１）まで引くステップと、
    ｄ）前記テキスタイル（２００）を前記取り付け手段（３２、１０１）を用いて前記接続デバイス（１０、１００）に取り付けるステップと、
    を含む方法。

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