JP2021096176A - インターナルポンプ及び原子力発電プラント - Google Patents
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Abstract
【課題】安全性の向上を図ることができるインターナルポンプ及び原子力発電プラントを提供する。【解決手段】インターナルポンプは、筒状のケーシングと、モータと、スラストディスクと、インペラシャフトと、締結部19を有するスタッド18と、締結カップリング24と、を備えている。締結部19には、締結凸部19aが形成され、締結カップリング24には、締結凸部19aと締結する締結凹部25が形成されている。そして、締結凹部25は、挿入部31と、締結凸部19aが嵌合し、インペラシャフトの位置決めを行う位置決め部35と、を有する。【選択図】図4
Description
本発明は、インターナルポンプ及び原子力発電プラントに関する。
原子力発電プラントでは、原子炉圧力容器の内部にて炉水を循環させるインターナルポンプが原子炉圧力容器に取り付けられている。インターナルポンプは、原子炉圧力容器内における下部に配置されるインペラと、このインペラが設けられたインペラシャフトと、インペラシャフトを回転駆動するモータと、を有している。インペラシャフトは、その下端部においてモータのスラストディスクと締結されている。これにより、モータの駆動力がインペラシャフトに伝達される。
図5は、従来のインターナルポンプにおけるインペラシャフトとスラストディスクの締結構成を示す断面図である。
図5に示すように、インペラシャフト113及びモータのスラストディスク123は、筒状のケーシング111内に収容されている。また、ケーシング111の軸方向の下端部には、ケーシング111の開口を塞ぐモータカバー112が固定されている。
図5に示すように、インペラシャフト113及びモータのスラストディスク123は、筒状のケーシング111内に収容されている。また、ケーシング111の軸方向の下端部には、ケーシング111の開口を塞ぐモータカバー112が固定されている。
インペラシャフト113の軸方向の下端部には、スタッド118が設けられている。スタッド118は、スラストディスク123を貫通し、スラストディスク123の下端部に設けた固定部124にカップリングナット130を介して固定されている。これにより、インペラシャフト113とスラストディスク123が一体に回転する。
なお、モータカバー112には、スタッド118とカップリングナット130の締結作業を行うための開口部112bが形成されている。この開口部112aは、補助カバー115によって塞がれている。
また、インターナルポンプに関する先行技術としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、ロータシャフトの下部とスラストディスクとをカップリング構造としたインターナルポンプが記載されている。そして、特許文献1に記載された技術では、スラストディスクを、モータカバーに対して液密な補助カバーを介して回転させることにより、ロータシャフトとスラストディスクを着脱自在に結合できるよう構成している。また、モータカバーには、補助カバーが嵌り込む開口部が形成されている。
しかしながら、図5に示す従来の技術や、特許文献1に記載された技術では、モータカバーに形成された開口部から冷却水が漏れ出るおそれがあった。
さらに、原子炉圧力容器の下部である下部ドライウェルは、原子力発電プラントの運転後は、放射線環境である。しかしながら、上述した技術では、スラストディスクとシャフトとを連結するために、作業者が放射線環境である下部ドライウェルで作業する必要がある、という課題を有していた。
本目的は、上記の問題点を考慮し、安全性の向上を図ることができるインターナルポンプ及び原子力発電プラントを提供することにある。
上記課題を解決し、目的を達成するため、インターナルポンプは、筒状のケーシングと、ケーシングの筒孔に収容されるモータと、スラストディスクと、インペラシャフトと、スタッドと、締結カップリングと、を備えている。
スラストディスクは、ケーシングの筒孔の下端部においてモータに接続される。インペラシャフトは、ケーシングの筒孔に挿入され、スラストディスクと連結する。スタッドは、インペラシャフトに設けられ、締結部を有する。締結カップリングは、スラストディスクに設けられ、締結部と締結する。
締結部又は締結カップリングの一方には、締結凸部が形成され、締結部又は締結カップリングの他方には、締結凸部と締結する締結凹部が形成されている。そして、締結凹部は、挿入部と、位置決め部と、を有している。挿入部は、締結部又は締結カップリングにおける互いに対向する端部に開口が形成され、締結凸部が挿入される。位置決め部は、締結凸部が嵌合し、インペラシャフトの位置決めを行う。
スラストディスクは、ケーシングの筒孔の下端部においてモータに接続される。インペラシャフトは、ケーシングの筒孔に挿入され、スラストディスクと連結する。スタッドは、インペラシャフトに設けられ、締結部を有する。締結カップリングは、スラストディスクに設けられ、締結部と締結する。
締結部又は締結カップリングの一方には、締結凸部が形成され、締結部又は締結カップリングの他方には、締結凸部と締結する締結凹部が形成されている。そして、締結凹部は、挿入部と、位置決め部と、を有している。挿入部は、締結部又は締結カップリングにおける互いに対向する端部に開口が形成され、締結凸部が挿入される。位置決め部は、締結凸部が嵌合し、インペラシャフトの位置決めを行う。
また、原子力発電プラントは、炉心を格納する原子炉圧力容器と、原子炉圧力容器の底部に設けられたインターナルポンプと、を備えている。インターナルポンプとしては、上述したインターナルポンプが適用される。
上記構成のインターナルポンプ及び原子力発電プラントによれば、安全性の向上を図ることができる。
以下、実施の形態例にかかるインターナルポンプ及び原子力発電プラントについて、図1〜図4を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.実施の形態例
1−1.原子力発電プラントの構成例
まず、実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかる原子力発電プラントの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例の原子力発電プラントの一部を示す概略構成図である。
1−1.原子力発電プラントの構成例
まず、実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかる原子力発電プラントの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例の原子力発電プラントの一部を示す概略構成図である。
本例では、原子力プラントとして、改良型沸騰水型軽水炉(Advanced Boiling Water Reactor:ABWR)が適用される。図1に示すように、原子力発電プラント1は、炉心4を格納する原子炉圧力容器2と、インターナルポンプ10と、を備えている。
原子炉圧力容器2は、鋼材により略円筒型に形成されている。そして、原子炉圧力容器2の内部には、複数の燃料集合体が装荷された炉心4が配置されている。さらに、原子炉圧力容器2の内部には、原子炉冷却材及び減速材として炉水が給水されている。
原子炉圧力容器2の下部には、炉水を循環させるインターナルポンプ10が複数台設けられている。インターナルポンプ10の上部は、原子炉圧力容器2内に配置され、インターナルポンプ10の下部は、原子炉圧力容器2の下方に位置する下部ドライウェル5に配置される。
1−2.インターナルポンプの構成例
次に、インターナルポンプ10の構成例について図2から図4を参照して説明する。
図2は、インターナルポンプ10を示す断面図である。図3は、インターナルポンプ10の下部の構成を示す断面図である。
次に、インターナルポンプ10の構成例について図2から図4を参照して説明する。
図2は、インターナルポンプ10を示す断面図である。図3は、インターナルポンプ10の下部の構成を示す断面図である。
図2に示すように、インターナルポンプ10は、筒状のケーシング11と、モータカバー12と、インペラシャフト13と、モータ14と、スラストディスク23と、を有している。
ケーシング11は、原子炉圧力容器2と一体に形成されている。そして、ケーシング11の軸方向は、原子炉圧力容器2の上下方向又は鉛直方向と略平行に配置される。ケーシング11の軸方向の一端部、すなわち上下方向の上端部は、原子炉圧力容器2に溶接される。そして、ケーシング11の軸方向の他端部、すなわち上下方向の下端部は、原子炉圧力容器2の下方に向けて突出している。ケーシング11における軸方向の下端部には、モータカバー12が固定されている。
モータカバー12は、固定ボルト12aによりケーシング11の軸方向の他端部に固定されて、ケーシング11における軸方向の他端部側の開口を塞ぐ。モータカバー12には、後述するモータ14の固定子22に接続される接続端子28(図3参照)が設けられている。
ケーシング11の筒孔11a内には、インペラシャフト13と、モータ14が収容されている。インペラシャフト13は、ポンプシャフト13aとモータシャフト13bが一体に形成されている。ポンプシャフト13aは、インペラシャフト13の軸方向の一端部側に配置され、モータシャフト13bは、インペラシャフト13の軸方向の他端部側に配置される。
インペラシャフト13の軸方向の一端部には、インペラ16と、シャフト側把持部17が設けられている。インペラ16は、インペラシャフト13の一端部に設けられている。シャフト側把持部17は、インペラシャフト13の一端部に設けられている。図1に示すように、シャフト側把持部17は、燃料集合体等を交換する際に用いられる燃料取替機8のワイヤー8aの先端部に設けられた装置側把持部8bに着脱可能に把持される。なお、燃料取替機8は、原子炉圧力容器2の上方に位置するオペレーティングフロア7に配置されている。
また、図2に戻って示すように、インペラシャフト13の軸方向の他端部には、スタッド18が設けられている。スタッド18は、インペラシャフト13の他端部から下方に向けて突出している。また、スタッド18は、後述するモータ14のスラストディスク23に解除可能に締結される。スタッド18の詳細な構成については、後述する。
ケーシング11の筒孔11aにおける軸方向の他端部側には、モータ14が配置されている。モータ14は、原子炉圧力容器2の下方に配置される。モータ14は、例えば鉄芯からなる回転子21と、例えば、コイルからなる固定子22とを有している。回転子21は、インペラシャフト13の外周面を囲むように配置される。また、固定子22は、回転子21の半径方向の外側において回転子21とケーシング11における筒孔11aの内壁との間に配置されている。
回転子21には、ロータシャフト27を介してスラストディスク23が接続される。図3に示すように、スラストディスク23は、インペラシャフト13の軸方向の他端部に配置されている。また、スラストディスク23は、ケーシング11の筒孔11aにおける軸方向の他端部に配置された軸受26により軸方向に働く荷重を支持されている。そして、スラストディスク23は、軸受26により軸方向への移動が規制されている。
スラストディスク23の半径方向の中心部には、貫通孔23aが形成されている。貫通孔23aは、スラストディスク23の軸方向の一端部から他端部にかけて連続して形成されている。この貫通孔23aには、インペラシャフト13の下端部に設けたスタッド18が貫通する。
また、スラストディスク23における貫通孔23aの軸方向の他端部には、凹部23bが形成されている。凹部23bは、貫通孔23aと同心円上に形成されている。そして、凹部23bの内径は、貫通孔23aの内径よりも大きく設定される。この凹部23bには、締結カップリング24が固定されている。モータ14が順方向に駆動すると、締結カップリング24は、スラストディスク23と共に図4に示す順回転方向R1に回転する。
締結カップリング24は、スタッド18に形成された締結部19と解除可能に締結する。この締結カップリング24と締結部19が締結することで、インペラシャフト13とスラストディスク23が機械的に連結される。
次に、図4を参照して締結部19と締結カップリング24の詳細な構成について説明する。
図4は、インペラシャフト13とスラストディスク23の締結構造を示す説明図である。
図4は、インペラシャフト13とスラストディスク23の締結構造を示す説明図である。
図4に示すように、締結部19は、スタッド18の先端部、すなわち軸方向の他端部に形成されている。締結部19は、略円柱状に形成されている。締結部19には、2つの締結凸部19a、19aが形成されている。
締結凸部19aは、締結部19の外周面から半径方向の外側に向けて突出している。また、締結凸部19aは、締結部19の軸方向に沿って所定の長さで延在する突条である。なお、締結凸部19aは、突条に限定されるものではなく、半円球、円柱状や角柱状等その他各種の形状をなす突起でもよい。
さらに、2つの締結凸部19a、19aは、締結部19の周方向に所定の間隔を空けて互いに対向する位置に配置されている。そして、締結部19は、締結カップリング24の挿入穴24aに挿入される。
締結カップリング24は、略円柱状に形成されている。締結カップリング24の半径方向の中心部には、挿入穴24aが形成されている。挿入穴24aは、締結カップリング24の軸方向の一端部から軸方向に沿って形成されている。なお、挿入穴24aは、締結カップリング24の軸方向の一端部から他端部にかけて連続する貫通孔としてもよい。
挿入穴24aの内壁面には、2つの締結凹部25が形成されている。2つの締結凹部25は、挿入穴24aの周方向に所定の間隔を空けて互いに対向する位置に形成されている。締結凹部25は、挿入穴24aの内壁面から半径方向の外側に向けて凹んでいる。
締結凹部25は、挿入部31と、接続部32と、当接部33と、ストッパー部34と、位置決め部35と、を有している。挿入部31は、締結カップリング24の軸方向の一端部、すなわち上下方向の上端部24bから締結カップリング24の軸方向に沿って形成されている。そのため、締結カップリング24の上端部24bには、挿入部31の開口が形成される。挿入部31には、締結凸部19aが挿入される。また、挿入部31における軸方向の長さは、締結凸部19aの軸方向の長さよりも長く設定されている。
挿入部31における下端近傍には、接続部32が連続して形成されている。接続部32は、挿入部31における順回転方向R1の上流側の端部からは、接続部32が連続して形成されている。接続部32は、挿入部31から順回転方向R1とは逆向きに、締結カップリング24の周方向に沿って所定の長さで形成されている。
そして、モータ14を順回転方向R1に回転、又はインペラシャフト13を順回転方向R1とは逆向きに回転させると、締結凸部19aは、接続部32内を順回転方向R1とは逆向きに移動する。
接続部32における挿入部31とは反対側の端部には、当接部33が連続して形成されている。当接部33は、締結カップリング24の軸方向に沿って所定の長さで形成されている。また、モータ14が駆動し、スラストディスク23及び締結カップリング24が順回転方向R1に回転すると、当接部33における順回転方向R1の上流側の端部に、締結凸部19aが当接する。これにより、モータ14の駆動力がスラストディスク23及び締結カップリング24を介してインペラシャフト13に伝達されて、インペラシャフト13が順回転方向R1に回転する。
当接部33における軸方向の一端部、すなわち上下方向の上端部には、ストッパー部34が形成されている。ストッパー部34は、当接部33の上端部から締結カップリング24の上下方向の上端部に向けて所定の長さで延在している。
ここで、モータ14の駆動によりインペラシャフト13が回転すると、下方に向けて冷却水を吐出するインペラ16に作用する反作用によってインペラ16及びインペラシャフト13は上下方向の上方に向けて浮き上がる。そして、締結凸部19aは、ストッパー部34に嵌り込む。これにより、スタッド18の締結部19が締結カップリング24から抜け出ることを防止することができる。
また、モータ14が緊急停止した場合、慣性力によりインペラシャフト13のみが順回転方向R1に向けて回転し、締結部19と締結凹部25との締結が解除されて、締結部19が締結カップリング24から抜け出るおそれがある。しかしながら、締結凸部19aがストッパー部34と嵌合していることで、締結部19が締結カップリング24から抜け出ることを防止することができる。
さらに、当接部33における軸方向の他端部、すなわち上下方向の下端部には、位置決め部35が形成されている。そして、位置決め部35は、当接部33を間に挟んで上下方向でストッパー部34と対向する。
位置決め部35は、当接部33の下端部から締結カップリング24の上下方向の下端部に向けて所定の長さで延在している。モータ14及びインペラシャフト13の回転が完全に停止した際、インペラシャフト13は、自重により上下方向の下方に向けて移動する。このとき、締結凸部19aは、位置決め部35に嵌り込む。
さらに、締結凸部19aと位置決め部35が嵌合することで、インターナルポンプ10の動作の停止中に、インペラシャフト13が回転することを規制することができる。これにより、インターナルポンプ10の動作の停止中に、インペラシャフト13が意図に反して回転し、締結部19と締結凹部25の締結が解除されることを防止することができる。
また、ストッパー部34と位置決め部35とが当接部33を間に挟んで上下方向で対向する位置に配置されている。そのため、締結凸部19aにおけるストッパー部34から位置決め部35へ、または位置決め部35からストッパー部34への移動をスムーズに実施することができる。
なお、上述した例では、締結凸部19a及び締結凹部25を2つずつ設けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、締結凸部19a及び締結凹部25の数は、1つだけでもよく、あるいは3つ以上設けてもよい。
また、スタッド18の締結部19側に締結凸部19aを設け、締結カップリング24側に締結凹部25を設けた例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、締結部19側に締結凹部を設け、締結カップリング24側に締結凹部と締結する締結凸部を設けてもよい。締結部19側に締結凹部を設けた場合、挿入部31は、締結部19の下端部、すなわち締結カップリング24と対向する端部に開口が形成される。そして、位置決め部35は、当接部33における上下方向の上端部に形成され、ストッパー部34は、当接部33における上下方向の下端部に形成される。
さらに、スラストディスク23と締結カップリング24とを別部材として構成した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、スラストディスク23の貫通孔23a又は凹部23bに締結凹部25を形成してもよい。すなわち、スラストディスク23と締結カップリング24を一つの部材として一体に形成してもよい。
2.インペラシャフトの取り付け及び取り外し作業例
次に、上述した構成を有するインターナルポンプ10におけるインペラシャフト13の取り付け及び取り外し作業の一例について図1から図4を参照して説明する。
次に、上述した構成を有するインターナルポンプ10におけるインペラシャフト13の取り付け及び取り外し作業の一例について図1から図4を参照して説明する。
まず、インペラシャフト13の取り付け作業例について説明する。図1に示すように、インペラシャフト13の軸方向の一端部に設けたシャフト側把持部17を燃料取替機8の装置側把持部8bで把持する。そして、燃料取替機8を用いてインペラシャフト13をケーシング11の上方に吊り上げる。
次に、燃料取替機8を用いてインペラシャフト13をケーシング11の筒孔11a内に挿入する。そして、図4に示すように、締結部19の締結凸部19aを、締結カップリング24における締結凹部25に、挿入部31から挿入する。締結凸部19aを挿入部31の下端部まで挿入すると、燃料取替機8を操作し、インペラシャフト13を順回転方向R1とは逆向きに回転させる。これにより、締結凸部19aは、接続部32を経て当接部33まで移動する。
また、インペラシャフト13を下げると、締結凸部19aが位置決め部35に嵌り込む。これにより、インペラシャフト13の取り付け作業が完了する。
インペラシャフト13を取り外す際は、燃料取替機8を用いて、インペラシャフト13を所定量持ち上げ、締結凸部19aを位置決め部35から離反させる。そして、インペラシャフト13を順回転方向R1に回転させる。締結凸部19aは、接続部32を経て挿入部31まで移動する。さらに、インペラシャフト13を上方に向けて移動させることで、締結凸部19aと締結凹部25の締結が解除される。そして、燃料取替機8を用いて、インペラシャフト13をケーシング11から引き抜くことで、インペラシャフト13の取り外し作業が完了する。
図1に示すように、燃料取替機8は、原子炉圧力容器2から離れたオペレーティングフロア7に設置されている。そのため、作業者が下部ドライウェル5に立ち入ることなく、インペラシャフト13の取り付け作業及び取り外し作業を遠隔で実施することができる。その結果、インペラシャフト13の取り付け作業及び取り外し作業時における作業者の被ばく量を低下させることができる。さらに、締結凹部25に位置決め部35を設けたことで、遠隔で取り付け作業を行う場合でも、締結凸部19aと締結凹部25が確実に締結したことを確認することができる。
さらに、インペラシャフト13の取り付け作業及び取り外し作業をいずれもケーシング11の上方から行うことができる。そのため、モータカバー12に、インペラシャフト13の取り付け及び取り外し作業用の開口部を設ける必要がなくなる。その結果、モータカバー12の開口部から冷却水が漏れ出るおそれがなくなり、インターナルポンプ10の安全性の向上を図ることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施の形態例では、インペラシャフト13を吊り上げる揚重機として、燃料集合体等を交換する際に用いられる燃料取替機8を適用する例を説明したが、これに限定されるものではなく、専用の揚重機を用いてインペラシャフト13を吊り上げてもよい。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…原子力発電プラント、 2…原子炉圧力容器、 4…炉心、 5…下部ドライウェル、 7…オペレーティングフロア、 8…燃料取替機、 8a…ワイヤー、 8b…装置側把持部、 10…インターナルポンプ、 11…ケーシング、 11a…筒孔、 12…モータカバー、 12a…固定ボルト、 13…インペラシャフト、 14…モータ、 16…インペラ、 17…シャフト側把持部、 18…スタッド、 19…締結部、 19a…締結凸部、 21…回転子、 22…固定子、 23…スラストディスク、 23a…貫通孔、 23b…凹部、 24…締結カップリング、 24a…挿入穴、 24b…上端部、 25…締結凹部、 26…軸受、 27…ロータシャフト、 31…挿入部、 32…接続部、 33…当接部、 34…ストッパー部、 35…位置決め部、 R1…順回転方向
Claims (9)
- 筒状のケーシングと、
前記ケーシングの筒孔に収容されるモータと、
前記ケーシングの前記筒孔の下端部において前記モータに接続されるスラストディスクと、
前記ケーシングの前記筒孔に挿入され、前記スラストディスクと連結するインペラシャフトと、
前記インペラシャフトに設けられ、締結部を有するスタッドと、
前記スラストディスクに設けられ、前記締結部と締結する締結カップリングと、を備え、
前記締結部又は前記締結カップリングの一方には、締結凸部が形成され、
前記締結部又は前記締結カップリングの他方には、前記締結凸部と締結する締結凹部が形成され、
前記締結凹部は、
前記締結部又は前記締結カップリングにおける互いに対向する端部に開口が形成され、前記締結凸部が挿入される挿入部と、
前記締結凸部が嵌合し、前記インペラシャフトの位置決めを行う位置決め部と、を有する
インターナルポンプ。 - 前記締結凹部は、前記モータ及び前記インペラシャフトが回転した際に、前記締結凸部が嵌合するストッパー部を有する
請求項1に記載のインターナルポンプ。 - 前記締結凹部は、
前記挿入部から連続し、前記締結部又は前記締結カップリングの周方向に沿って延在する接続部と、
前記接続部から連続し、前記締結凸部と当接する当接部と、を有し、
前記接続部は、前記モータの順回転方向とは逆向きに延在し、
前記当接部は、前記接続部における前記挿入部とは反対側の端部から連続して形成され、
前記位置決め部及び前記ストッパー部は、前記当接部に連続して形成される
請求項2に記載のインターナルポンプ。 - 前記位置決め部と前記ストッパー部は、前記当接部を間に挟んで上下方向で対向する
請求項3に記載のインターナルポンプ。 - 前記締結カップリングは、前記締結部が挿入される挿入穴を有し、
前記締結凸部は、前記締結部の外周面に形成され、
前記締結凹部は、前記挿入穴の内壁面に形成される
請求項4に記載のインターナルポンプ。 - 前記締結カップリングにおける前記締結部と対向する上端部には、前記挿入部の開口が形成される
請求項5に記載のインターナルポンプ。 - 前記位置決め部は、前記当接部の下端部に形成され、
前記ストッパー部は、前記当接部の上端部に形成される
請求項5に記載のインターナルポンプ。 - 前記ケーシングの下端部に固定され、開口部を有しないモータカバーをさらに備えた
請求項1に記載のインターナルポンプ。 - 炉心を格納する原子炉圧力容器と、
前記原子炉圧力容器の底部に設けられたインターナルポンプと、を備え、
前記インターナルポンプは、
前記原子炉圧力容器に設けられた筒状のケーシングと、
前記ケーシングの筒孔に収容されるモータと、
前記ケーシングの前記筒孔の下端部において前記モータに接続されるスラストディスクと、
前記ケーシングの前記筒孔に挿入され、前記スラストディスクと連結するインペラシャフトと、
前記インペラシャフトに設けられ、締結部を有するスタッドと、
前記スラストディスクに設けられ、前記締結部と締結する締結カップリングと、を備え、
前記締結部又は前記締結カップリングの一方には、締結凸部が形成され、
前記締結部又は前記締結カップリングの他方には、前記締結凸部と締結する締結凹部が形成され、
前記締結凹部は、
前記締結部又は前記締結カップリングにおける互いに対向する端部に開口が形成され、前記締結凸部が挿入される挿入部と、
前記締結凸部が嵌合し、前記インペラシャフトの位置決めを行う位置決め部と、を有する
原子力発電プラント。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2019
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