JP2021096036A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2021096036A
JP2021096036A JP2019227605A JP2019227605A JP2021096036A JP 2021096036 A JP2021096036 A JP 2021096036A JP 2019227605 A JP2019227605 A JP 2019227605A JP 2019227605 A JP2019227605 A JP 2019227605A JP 2021096036 A JP2021096036 A JP 2021096036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerator
mounting
valve
flow valve
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019227605A
Other languages
English (en)
Inventor
堀尾 好正
Yoshimasa Horio
好正 堀尾
正久 昌利
Masatoshi Masaku
昌利 正久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2019227605A priority Critical patent/JP2021096036A/ja
Publication of JP2021096036A publication Critical patent/JP2021096036A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Valve Housings (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】本開示は、騒音の低い冷蔵庫を提供する。【解決手段】本開示における冷蔵庫は、圧縮機、凝縮器、キャピラリーチューブ、冷却器を順次接続してなる冷凍サイクルと、凝縮器とキャピラリーチューブとの間に位置し冷媒の流れを調節する流量弁と、流量弁を機械室に取付けるための取付弁ホルダとを備え、取付弁ホルダの機械室への取付け部と、流量弁の上部と嵌合固定される固定部と、流量弁を支持する底部とが樹脂で一体的に形成した。【選択図】図5

Description

本開示は、冷蔵庫に関する。
特許文献1は、三方弁のモータ部が駆動した場合に生じる水平方向の振動を吸収する冷蔵庫を開示する。この冷蔵庫は、圧縮機、コンデンサ、冷却器等で構成される冷凍サイクルと、冷媒の流路を切り替える三方弁と、三方弁のモータ部が駆動した場合に生じる水平方向の振動を吸収するゴムと、を備える。
特許文献2は、三方弁の動作音の伝達を抑制する冷蔵庫を開示する。この冷蔵庫は、圧縮機、コンデンサ、冷却器等で構成される冷凍サイクルと、冷媒の流路を切り替える三方弁と、三方弁を冷蔵庫本体に取付けるための部材で三方弁の固定箇所と冷蔵庫本体への取付け部の固定箇所とを離間させた固定部材と、を備える。
特開2001−099541号公報 特開2012−083078号公報
本開示は、冷媒の流れを調節する流量弁から冷蔵庫本体に振動が伝わることで発生する音を、従来よりも低減させる冷蔵庫を提供する。
本開示における冷蔵庫は、圧縮機、凝縮器、キャピラリーチューブ、冷却器を順次接続してなる冷凍サイクルと、凝縮器とキャピラリーチューブとの間に位置し冷媒の流れを調節する流量弁と、流量弁を機械室に取付けるための取付弁ホルダとを備え、取付弁ホルダの機械室への取付け部と、流量弁の上部と嵌合固定される固定部と、流量弁を支持する底部とが樹脂で一体的に形成した。
本開示における冷蔵庫は、冷媒の流れを調節する流量弁から冷蔵庫に振動が伝わることで発生する音を、従来よりも低減させることができる。
実施の形態1における冷蔵庫の外観斜視図 実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 実施の形態1における冷蔵庫の冷凍サイクルの構成図 実施の形態1における冷蔵庫の第一の機械室を示す斜視図 実施の形態1における冷蔵庫の流量弁と取付弁ホルダを示す展開図 実施の形態1における取付弁ホルダの形状を示す斜視図 実施の形態1における冷蔵庫の流量弁の制御方法を示す図
(本開示の基礎となった知見等)
一般的に、冷蔵庫は、圧縮機、コンデンサ、冷却器等で構成される冷凍サイクルを備え、この冷凍サイクルで冷媒を循環させることで冷却運転を行う。また、近年の冷蔵庫には、冷媒の流量を調節する流量弁や、冷媒の流路を第1の冷媒配管から第2の冷媒配管に切り替える流量弁を備えるものもある。特許文献1及び特許文献2には、流量弁として、冷媒の流路を切り替える三方弁を備える冷蔵庫が開示されている。特許文献1の冷蔵庫は、ゴムを介して三方弁が冷蔵庫本体に取付けられる。特許文献2の冷蔵庫は、固定部材に取付ける三方弁の固定位置と、冷蔵庫本体に取付ける固定部材の固定位置が離間した状態としている。
特許文献1には、三方弁のモータ部が駆動した場合に生じる水平方向の振動を、ゴムで吸収すると開示されている。しかしながら、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の構成では、三方弁の取付けに用いるネジを共締めているため、三方弁から生じる振動が冷蔵庫に伝わってしまう。即ち、特許文献1の構成では、ゴムによって吸収しきれない振動が三方弁から冷蔵庫に伝わってしまい、この振動によってユーザが不快に感じる音が冷蔵庫から発生してしまうという課題があった。
また、特許文献2には、三方弁と冷蔵庫本体とをつなぐ固定部材において、三方弁の固定箇所を冷蔵庫本体への取付け部の固定箇所と離して、動作音の伝達を抑制すると開示されている。しかしながら、特許文献2に開示された従来の冷蔵庫の構成では、加振源である三方弁の振動を、固定箇所で面接触にて取付けているため振動伝播をしやすい状態となる。さらに冷蔵庫本体に取付ける取付部材も大きな面積が必要であるため、結果として振動が冷蔵庫本体に伝播しやすく、振動により発生する音が冷蔵庫の運転状態における音と異なる音であるためユーザ側の感覚として異音となり不快に感じるという課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、冷媒の流れを調節する流量弁から冷蔵庫本体に振動が伝わることで発生する音を、従来よりも低減させることができる冷蔵庫を提供する。
以下図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明を省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。なお、添付図面以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1〜7を用いて実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1〜4において、本実施の形態における冷蔵庫の冷蔵庫本体100は、金属製(例えば鉄板)の外箱100aと、硬質樹脂製(例えばABS)の内箱100bと、外箱100aと内箱100bとの間に充填した発泡断熱材100c(例えば硬質ウレタン)とで構成される。冷蔵庫本体100は、冷蔵室101、切替室102、製氷室103、冷凍室104、野菜室105とで構成される複数の貯蔵室を備える。
図1の扉106、107、108、109、110は、それぞれ冷蔵室101、切替室102、製氷室103、冷凍室104、野菜室105を開閉するための扉である。
上記冷蔵室101は、冷蔵保存するための貯蔵室で、凍らない程度の低い温度、具体的には、通常1〜5℃に設定され冷却される。また、冷蔵室101内に設けたパーシャル室150は、微凍結保存に適した−2〜−3℃に設定され、チルド室(図示せず)は冷蔵室101よりも低くパーシャル室150よりは高めの1℃前後の温度に設定され冷却される。
野菜室105は、冷蔵室101と同等もしくは若干高く温度設定される貯蔵室で、具体的には、2〜7℃に設定され冷却される。この野菜室105は、野菜等の収納食品から発せられる水分により高湿度となるため、局所的に冷えすぎると結露することがある。そのため、比較的高い温度に設定することで冷却量を少なくし、局所的な冷えすぎによる結露発生を抑制している。
冷凍室104は、冷凍温度帯に設定される貯蔵室で、具体的には、通常−22〜−18℃に設定され冷却されるが、冷凍保存状態向上のため、例えば−30℃や−25℃などの低温に設定され冷却されることもある。
切替室102は、庫内の温度が変更可能な貯蔵室であり、用途に応じて冷蔵温度帯から冷凍温度帯まで切り換えることができるようになっている。
また、前記冷凍室104の背面には冷却室137が設けてあり、この冷却室137には、冷気を生成する冷却器118と、冷気を前記各室に供給する冷却器ファン120とが設置してある。
更に冷却器118の下方には、ガラス管ヒータ等で構成した除霜手段(図示せず。以下、ガラス管ヒータと称す)が設けてある。
冷却器118は、圧縮機113と、凝縮器114と、ドライヤ115と、キャピラリーチューブ117とを環状に接続して冷凍サイクルを構成しており、圧縮機113によって圧縮された冷媒の循環によって冷却を行う。凝縮器114には、第一の機械室111に配設されるアウターコンデンサ121と冷蔵庫本体100の背面及び側面等の外壁や扉(106〜110)の間口(図示せず)に配設されて結露防止の機能も持たせるインナーコンデンサ122の両方で構成される。
また、冷却器ファン120は、冷却器118の上方に設けてあり、その下流側に連なる冷蔵室ダクト160、冷凍室ダクト161、野菜室ダクト(図示せず)を介して冷蔵室101、冷凍室104、野菜室105等に冷気を供給し、これら各室を冷却するようになっている。
また、冷蔵庫本体100の背面上部には第一の機械室111、背面下部には第二の機械室112が設置されている。第一の機械室111には、幅方向の略中央に圧縮機113が配置されており、圧縮機113の吐出側パイプ(図示せず)側に凝縮器ファン119、アウターコンデンサ121を配置している。
凝縮器ファン119は、アウターコンデンサ121側を風上に圧縮機113側に外部から取り込んだ空気を送風することでアウターコンデンサ121および圧縮機113を冷却する空冷式である。
また、流量弁116は冷凍サイクル内において、ドライヤ115とキャピラリーチューブ117との間に接続され、なおかつアウターコンデンサ121よりも風上に設けている。これはアウターコンデンサ121からの廃熱影響を緩和するためである。
特に外気温の高いときは凝縮器ファン119が運転するため風上に配置してある流量弁116には廃熱影響が少ないが、圧縮機113の運転が停止している場合や、低外気時に過凝縮を回避するために凝縮器ファン119を停止して圧縮機113を運転する場合は風による対流がないため第一の機械室111の内部では圧縮機113とアウターコンデンサ121を中心として発生する熱が籠りやすい。その結果、冷蔵庫本体100の配管内を流れ凝縮過程で液化が進み第一の機械室111へと戻ってきた冷媒は、ドライヤ115を経てキャピラリーチューブ117へと通過する前に、周囲の熱影響を受けやすいためである。
また、第二の機械室112には、除霜ヒータ129の除霜によって発生した除霜水を貯める除霜皿140、除霜皿140に溜まった除霜水を蒸発させるための蒸発皿ファン(図示せず)等が収容されている。
次に図4から図6を用いて、流量弁116を説明する。流量弁116は、取付弁ホルダ149によって冷蔵庫本体100(本実施の形態では第一の機械室111の壁面)に取付けられている。凝縮器114で凝縮され、ドライヤ115を通過した後の冷媒がドライヤ115と流量弁116の入口を繋ぐジョイントキャピラリーチューブ148から流量弁116に流入する。流量弁116で冷媒流量を調整した冷媒はキャピラリーチューブ117を通して冷却器118に流入する。
流量弁116は、大きく外郭と内郭で構成される。外郭はコイル138であり電流を流すことで磁界を生じさせるが、電流の位相を変化させることで回転する磁界を生じさせている。内郭は、外郭のコイル138に着脱自在で、磁石であるロータ139と複数の細孔(図示せず)が設けられたディスク(図示せず)で主に構成されている。
先のコイル138による回転磁界によってロータ139内のロータ磁石(図示せず)が回転しギア等で連結されたディスクが回転することで指定の細孔を選択するように動かしている。
ディスクの細孔の一つを選択することで冷媒流量を調節する構成となっている。なお、選択される細孔には閉孔も含まれており、圧縮機113の運転OFF時に閉孔を選択することで、第一の機械室111側にある高温高圧の冷媒が低温低圧の冷却器118に流入することを防止している。これをガスカットと言い、冷媒の流入によって冷却器118の温度上昇および熱負荷となることを防止することで消費電力量の低減を行うことができる。特に圧縮機113のON/OFF回数が多いほど省エネ効果が大きくなる。
本実施の形態では、弁の内部に細孔をもつ流量弁116としているが、流量を切り替える三方弁や四方弁、冷媒流量をON/OFFするのみの二方弁でも同様である。
また、本実施の形態では、内部構造をギア式としているが、ギア式を用いない直動式としてもよい。
取付弁ホルダ149には、冷蔵庫本体100に取付けるため第一の機械室111に配置された第2の面131に合わせて固定する取付け部として第1の面147があり、ビス135によって取付けられる。なお、第1の面147のビス穴147aの近傍には、ビス穴147aよりも小さい穴147bが開いており、第2の面131には、第1の面147の穴147bと対向する位置に突起(図示せず)が配置してある。
これらが取付時に合わさることで取付弁ホルダ149の配設時の位置決めができ、作業工程での効率化や位置バラツキの発生軽減に効果があると共に、取付弁ホルダ149を取付けた際の流量弁116の重さや輸送時により取付弁ホルダ149が傾いてしまうのも防止している。
特に、冷蔵庫を工場にて生産しユーザー宅へと配達される際には、トラックや人力等の輸送手段を取られるが、悪路や階段等で冷蔵庫本体100を傾けた状態での輸送となることは珍しくない。このような時に、ビス135によって強固に固定されるがビス135だけで固定した場合は、前後方向については保持効果が高いものの回転方向については保持力が低いため、取付弁ホルダ149が回転し、その結果、流量弁116も回転してしまうことで取付設計上の寸法を維持できなくなり他の部品と接触する恐れが出てきてしまう。
これを回避するために、第2の面131に設けた突起に第1の面147のビス穴147a近傍に空けられビス穴147aよりも小さい穴147bを合わせ嵌めることで回転方向のずれを防止しているのである。
また、取付弁ホルダ149の内側には、ロータ139を受けて乗せるための底部149aと、横から落ちないようにするための側面部149bがあり、さらに底部149aには加振源であるロータ139からの振動を伝達しにくいように複数の凸部130が配置している。
これによって、振動を面接触でなく点接触とすることでロータ139の振動を取付弁ホルダ149を介して冷蔵庫本体100に伝播しにくくしているのである。
なお、凸部130は、頂点寸法φ1mm、に対し裾野寸法φ3mmとすることで樹脂の流動性向上や凸部折れ防止による成形性の向上を図り、歩留まり向上を含めコスト低減にも効果がある。
また、側面部149bについても、点接触するように側面から凸部を設けてもよい。これにより、底部と同様の効果を期待できる。本実施の形態では、側面部149bについては、側面から樹脂のバネ性を利用した複数の可動リブ133を配置している。可動リブ133の先端は鋭角であり点接触によってロータ139を側面から固定支持することでロータ139が動作したときに発生する前後左右の水平成分の振動を伝達しにくくすると共にバネの様に振動を吸収する方法をとっている。
また、取付弁ホルダ149の外周外側に、コイル138を固定する固定部としてコイル外郭固定部143に嵌合するコイル固定部144を2ヵ所設けている。これにより、コイル138の外郭の対向する箇所で両側から固定されることで、流量弁116の発する振動を上下方向でも抑制することができる。
流量弁116は、外郭がコイル部分であり内郭はロータ部分であるため上部から外郭をはめ込む形状となっているが、コイル138とロータ139の間に隙間があると動作時にガタツキによって振動が増幅されてしまうが、本実施の形態のように両持ちで 固定保持することでガタツキを抑制すると共に上下方向の振動を抑制することにより、可動リブ133の効果による水平方向に加え3軸方向の振動および騒音低減に効果を発揮できるのである。
また、取付弁ホルダ149の内側の側面部149bと第1の面147との間において、縁切り形状とすると加振源であるロータ139からの微振動が伝達しにくくなり、その結果、第1の面147を通じて冷蔵庫本体100へと伝播するのを低減できる。なお、縁切り形状については、強度を考慮して行う必要があるが、部分的に厚みを薄くする肉抜きでも同様に近い効果を得ることができる。縁切りや肉抜きに対しては材料低減にもなり、コスト低減も図ることができる。
なお、流量弁116の動作を行うための電気結線用のコネクタ(図示せず)を挿入するコネクタ挿入部136は、冷蔵庫本体100の背面側から見て手前に来るように配置している。これにより生産工程において作業をし易くするだけでなく、接続強度も考慮したうえで接続抜けを目視で確認できるため工程不良の軽減となる。
なお、本実施の形態のように、流量弁116の入口パイプ(ジョイントキャピラリーチューブ148)や出口パイプ(キャピラリーチューブ117)を細径管とすることで、振動の抑制効果が更に高まる。
また、第1の面147と第2の面131の間にゴム材料等で代表される弾性部材(図示せず)を介してもよい。弾性部材によって、流量弁116の振動が冷蔵庫本体100に伝わる際に減衰される。
弾性部材をネジ(図示せず)で固定する場合は、その円頭部長さを弾性部材の厚みと同等にすることで、締め付けによる圧縮を軽減でき、弾性部材の効果を劣化させることはない。
なお、弾性部材をゴムとしたとき、ゴムの表面に突起(図示せず)を出すことで、ゴムが第1の面147および第2の面131と接触しすぎないすなわち、面接触ではなく点接触することで振動の伝達を抑えることができる。
[1−2.動作]
以上のように構成された実施の形態1の冷蔵庫について、以下その動作、作用の一例を図7に基づいて説明する。
図7において、凝縮器ファン119、圧縮機113、冷却器ファン120をともに停止している冷却停止状態(以下、この動作を「OFFモード」という)において、冷凍室温度センサ(図示せず)(以下、このセンサを「FCC温度センサ」という)の検知する温度が所定値のFCC_ON温度まで上昇するか、あるいは、冷蔵室温度センサ(図示せず)(以下、このセンサを「PCC温度センサ」という)の検知する温度が所定値のPCC_ON温度まで上昇すると、冷凍室ダンパ(図示せず)を閉とし、冷蔵室ダンパ124を開として、圧縮機113と凝縮器ファン119、冷却器ファン120を駆動する(以下、この動作を「PC冷却モード」という)。
一方、圧縮機113から吐出された冷媒は、凝縮器114で外気と熱交換しながら一部の気体を残して凝縮した後、ドライヤ115で水分除去され、流量弁116を介して冷却器118へ供給される。冷却器118で蒸発しながら冷蔵室101の庫内空気と熱交換して冷蔵室101を冷却しながら、気体冷媒として圧縮機113に還流する。
PC冷却モード中に、FCC温度センサの検知する温度が所定値のFCC_OFF温度まで下降するとともに、PCC温度センサの検知する温度が所定値のPCC_OFF温度まで下降すると、OFFモードに遷移する。
また、PC冷却モード中に、FCC温度センサの検知する温度が所定値のFCC_OFF温度より高い温度を示すとともに、PCC温度センサの検知する温度が所定値のPCC_OFF温度まで下降すると、冷凍室ダンパを開とし、冷蔵室ダンパ124を閉として、圧縮機113と凝縮器ファン119、冷却器ファン120を駆動する。以下、PC冷却モードと同様に冷凍サイクルを稼動させることにより、冷凍室104の庫内空気と冷却器118を熱交換して冷凍室104を冷却する(以下、この動作を「FC冷却モード」という)。
FC冷却モード中に、FCC温度センサの検知する温度が所定値のFCC_OFF温度まで下降するとともに、PCC温度センサの検知する温度が所定値のPCC_ON温度以上を示すと、PC冷却モードに遷移する。
また、FC冷却モード中に、FCC温度センサの検知する温度が所定値のFCC_OFF温度まで下降するとともに、PCC温度センサの検知する温度が所定値のPCC_ON温度より低い温度を示すと、OFFモードに遷移する。
また、PC冷却モード中に、冷凍室104の扉109の開閉等でFCC温度センサの検知する温度が所定値のFCC_ON温度より高い温度を示した場合や、FC冷却モード中に、冷蔵室101の扉106の開閉等でPCC温度センサの検知する温度が所定値のPCC_ON温度より高い温度を示した場合は、冷凍室ダンパを開とし、冷蔵室ダンパ124も開として、冷蔵室101と冷凍室104を冷却することも出来る(以下、この動作を「PC+FC冷却モード」という)。冷凍室ダンパは、本実施の形態では冷凍室104の吸い込み側に配設することを想定しているが、吐出側に配設しても良い。
本実施の形態では、OFFモードの際に、流量弁116の開度を閉孔としている。これにより、冷蔵庫の圧縮機113の運転停止時に凝縮器114側の高温高圧の冷媒が低温低圧の冷却器118側に流入することを防止することで、熱負荷の抑制が図られるため、OFFモード時の冷却器118の温度上昇を抑えるとともに、次の圧縮機113の起動時には冷却器118の温度が低い状態で冷却を開始することができるため消費電力量の低減を図ることができる。
また、本実施の形態では、各冷却モード中に、ディスクの孔径を変化させている。これにより、冷蔵庫の運転状態に対して最適な冷媒循環量で冷却することで冷却効率を上げて省エネ性を高めているのである。
特に、PC冷却モード中とFC冷却モード中を比較すると、圧縮機113が同一回転数の場合では冷媒の乾き度がFC冷却モード中の方が大きい。そのため、PC冷却モード中よりもFC冷却モード中の孔径を同等もしくは小さくしている。これにより、FC冷却モード中でも乾き度を小さくし冷却効率を上げて省エネ性を高めている。なお、ここでいう乾き度とは冷媒が2相域状態における気相の割合である。
なお、流量弁116でディスクにあいている孔の孔径を変化させることで流量弁116の前後に温度差が生じる。この温度差を小さくする、すなわち、孔径を小さくすると乾き度が小さくなり液相比率が大きくなるが、冷蔵庫の場合、冷媒が液相でキャピラリーチューブ117に流入するとキャピラリーチューブ117の特性上、減圧効果が低減するため冷却効果が劣化する。そのため、液相となる直前の2相域に乾き度を調整することが最も高効率である。そのため、本実施の形態では、この流量弁116前後の温度差が0.2Kを最小として孔径を制御している。これにより、流量特性のバラつきを考慮しても液相でキャピラリーチューブ117に冷媒が流入することはないため、冷却効果の効率を高いままで品質も確保した運転を行うことができるのである。
なお、庫内の温度上昇に伴い冷蔵庫の圧縮機113の運転が起動する際は、冷蔵庫を早く冷却させる必要があるため、FC冷却モード中よりもPC冷却モード中の方が孔径を大きくしているし、起動時には孔径は全開の最大径としている。
なお、今回の流量弁116や三方弁等を含むステッピングモータの場合、動作時のみならず起点出しの動作が必要であるが、本実施の形態では流量弁116の運転時の動作スピードを起点出し時よりも高速に制御させることで、運転時及び起点出し時の振動を低減させている。
また、流量弁116に限らず、他の種類の取付部材、例えば冷媒の経路を調節する弁を冷蔵庫本体100に取付ける際に、取付弁ホルダ149を用いても良い。また、冷蔵庫本体100に取付ける場所も、第一の機械室111に限らず、第二の機械室112や、冷蔵室101のような貯蔵室の内部、冷却室137の内部で冷却器118の近傍であっても良い。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、冷蔵庫は、圧縮機113、凝縮器114、キャピラリーチューブ117、冷却器118を順次接続してなる冷凍サイクルと、凝縮器114とキャピラリーチューブ117との間に位置し冷媒の流れを調節する流量弁116と、流量弁116を第一の機械室111に取付けるための取付弁ホルダ149を備え、取付弁ホルダ149の前記機械室への取付け部となる第1の面147と、流量弁116の上部と嵌合固定されるコイル固定部144と、流量弁116を支持する底部149aとが樹脂で一体的に形成されている。
これによって、流量弁116が冷媒の流量調整および流路切り替えを行う時の動作時や、弁(図示せず)の動作位置を原点位置に戻すときに行う起点出し動作時において、発生する振動や振動に起因する騒音を冷蔵庫本体100側へ伝達するのを抑制することができるため、冷蔵庫を使用する際に流量弁116から生じる騒音や振動が聞こえにくくなる。
特に、加振源である流量弁116の振動が冷蔵庫本体100に伝わる経路を樹脂で一体的に形成された取付弁ホルダ149で構成しているため、それが金属で形成されたものに比べて減衰率が大きくなり冷蔵庫本体100に伝わる振動の周波数を共振点からずらすことができる。よって、冷蔵庫本体100の扉(106〜110のいずれか)を開けた場合でも流量弁116の動作音や起点出し音の周波数が低くなるため、使用者にとっては音が聞こえにくくなる。
また、流量弁116の上部をコイル固定部144で嵌合固定することでガタツキを抑制し上下方向の振動低減を図っているが、コイル固定部144を樹脂で構成することで形状の自由度が生まれると共に、板金成形の金属の場合に比べて寸法バラツキが小さくできるため、金属の場合における歩留まりよりも向上することができる。その結果、コストも安価となるためコストパフォーマンスの向上を図ることができる。
また、取付弁ホルダ149の底部149aで振動する流量弁116を支持するのみなので、流量弁116の動作時における水平方向の振動が強制的に固定されることが無く、流量弁116の振動が流量弁116の側面を通じて冷蔵庫本体100に直接伝播するのが抑制される。
一般に、冷蔵庫本体100内の食品を出し入れするなどの場合は、扉(106〜110のいずれか)を開けて顔を庫内に近づけることが多いが、流量弁116に限らずモータ動作で制御するデバイス等を取付ける際には、固定されることで冷蔵庫本体100に取付けた流量弁116から発する振動が、庫内の内箱100bに伝搬し太鼓のように増幅されて庫内に聞こえ、伝わる振動の振幅や周波数によってはユーザが不快に感じる音が冷蔵庫本体100から発生してしまうということがあるが、取付弁ホルダ149の第一の機械室111への取付け部となる第1の面147と、流量弁116の上部と嵌合固定されるコイル固定部144と、流量弁116を支持する底部149aとが樹脂で一体的に形成されているので、冷蔵庫本体100への振動が伝わりにくくなる。
即ち、庫内への騒音が軽減される。更に、取付弁ホルダ149が樹脂で一体化作成されただけでなく、流量弁116の上部とコイル固定部144が嵌合固定され、流量弁116の底部は支持されるのみなので、上下方向の部品ガタツキによる振動発生を抑制しつつ、前後左右方向の振動を冷蔵庫本体100側に伝わりにくくなる。
また、取付弁ホルダ149が樹脂であるため作業性も含めて流量弁116の取付け向きや設置位置も自在に設計することができ、振動吸収の形状だけでなく生産性も考慮した形状にすることができる。
また、本実施の形態のように、流量弁116は、コイル138とコイル138に着脱可能なロータ139からなり、取付弁ホルダ149の底部149aにロータ139の下面が接する凸部130を設け、取付弁ホルダ149の側面部149bにロータ139の側面に接する可動リブ133を設け、凸部130と可動リブ133でロータ139を点支持するようにしても良い。
これにより、流量弁116の動作時に発する振動に対し、接触部分が点になり接触面積が少なくなり振動が取付弁ホルダ149を通じて伝達しにくくなり、冷蔵庫本体100への振動も抑制されるため、主に扉(106〜110)に影響する振動や、振動が発端で鳴る騒音を抑制できる。
また、側面部149bに設けた可動リブ133の先端形状を鋭角にして、なおかつ可動にすれば、ロータ139が振動した際にも取付弁ホルダ149を形成する樹脂のバネ作用によりロータ139が動いた際の応力を吸収することができる。
また、流量弁116の外郭がコイル138で、内郭がロータ139に分けており、ロータ139の上部からコイル138をはめ込む形状すなわち着脱可能にすることで、物づくりにおいて生産性が良くなる。特に、流量弁116の代わりに三方弁、切換弁等の弁を用いた場合においても、冷媒を制御する部品や配管を変更するのみであり、また外部から磁界を通じて動作させるコイル138については兼用することができるので、流量弁116を、外郭と内郭を分けて構成する方が種類も減らすことができ生産性の向上が図れ、結果としてコスト低減となる。
この時、加振源であるロータ139と、ロータ139を磁界により回転させるコイル138の間には取付ける上で隙間が生じることはやむを得ないが、隙間によるガタツキによって振動が増幅されてしまうため、流量弁116の上部の対向する位置をコイル固定部144で嵌合固定保持しつつ、加振源のロータ139の振動の伝達を抑制するべく点接触で保持するように凸部130を設け、可動リブ133の先端を鋭角にして振動の応力を吸収するようにすれば、ガタツキを抑制すると共に上下方向および水平方向の振動抑制で振動および騒音低減に効果を発揮できる。
また、本実施の形態のように、取付弁ホルダ149を、ゴムなどから成る弾性部材(図示せず)を介して第一の機械室111に固定する。
これにより、より一層の振動低減効果が得られると共に、流量弁116の振動により、第一の機械室111に固定している部分の表面で発生する摩擦を低減することができる。さらには、微小ながらも生じている取付ける固定部分(図示せず)の表面の凹凸(図示せず)も吸収できる。
また、本実施の形態のように、取付弁ホルダ149の第1の面147(取付け部)と側面部149bの間で縁切り形状とする。
これにより、ロータ139からの振動伝播をより一層、冷蔵庫本体100に伝え難くできる。また、材料を減らす取り組みとなるため、コストダウンにも繋がる。
本開示は、流量弁から冷蔵庫本体に伝搬する振動が低減されるので、家庭用、業務用を問わず各種冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵・冷凍機器に適用できる。
100 冷蔵庫本体
100a 外箱
100b 内箱
100c 発泡断熱材
101 冷蔵室
102 切替室
103 製氷室
104 冷凍室
105 野菜室
106、107、108、109、110 扉
111 第一の機械室(機械室)
112 第二の機械室
113 圧縮機
114 凝縮器
115 ドライヤ
116 流量弁
117 キャピラリーチューブ
118 冷却器
119 凝縮器ファン
120 冷却器ファン
121 アウターコンデンサ
122 インナーコンデンサ
124 冷蔵室ダンパ
129 除霜ヒータ
130 凸部
131 第2の面
133 可動リブ
135 ビス
136 コネクタ挿入部
137 冷却室
138 コイル
139 ロータ
140 除霜皿
143 コイル外郭固定部(固定部)
144 コイル固定部(固定部)
147 第1の面(取付け部)
147a ビス穴
147b 穴
148 ジョイントキャピラリーチューブ
149 取付弁ホルダ
149a 底部
149b 側面部
150 パーシャル室
160 冷蔵室ダクト
161 冷凍室ダクト

Claims (4)

  1. 圧縮機、凝縮器、キャピラリーチューブ、冷却器を順次接続してなる冷凍サイクルと、
    前記凝縮器と前記キャピラリーチューブとの間に位置し冷媒の流れを調節する流量弁と、前記流量弁を機械室に取付けるための取付弁ホルダと、を備え、
    前記取付弁ホルダの前記機械室への取付け部と、前記流量弁の上部と嵌合固定される固定部と、前記流量弁を支持する底部とが樹脂で一体的に形成された冷蔵庫。
  2. 前記流量弁は、コイルと前記コイルに着脱可能なロータからなり、
    前記取付弁ホルダの前記底部に前記ロータの下面が接する凸部を設け、
    前記取付弁ホルダの側面部に前記ロータの側面に接する可動リブを設け、
    前記凸部と前記可動リブで前記ロータを点支持した、請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記取付弁ホルダを、ゴムなどから成る弾性部材を介して機械室に固定した請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記取付弁ホルダの前記取付け部と前記側面部の間で、縁切り形状とした請求項2または3に記載の冷蔵庫。
JP2019227605A 2019-12-17 2019-12-17 冷蔵庫 Pending JP2021096036A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019227605A JP2021096036A (ja) 2019-12-17 2019-12-17 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019227605A JP2021096036A (ja) 2019-12-17 2019-12-17 冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021096036A true JP2021096036A (ja) 2021-06-24

Family

ID=76431030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019227605A Pending JP2021096036A (ja) 2019-12-17 2019-12-17 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021096036A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016188760A (ja) 冷蔵庫
JP2015034646A (ja) 冷蔵庫
JP2007057197A (ja) 冷蔵庫
WO2012153518A1 (ja) 冷蔵庫
JP2015052398A (ja) 冷蔵庫
JP2015042909A (ja) 冷蔵庫
JP2008096008A (ja) 冷蔵庫
JP5423242B2 (ja) 冷蔵庫
JP2017015207A (ja) 固定部材及びこれを備えた機器
JP2021096036A (ja) 冷蔵庫
WO2013084439A1 (ja) 冷蔵庫
JP7261954B2 (ja) 冷蔵庫
KR101595629B1 (ko) 냉장고용 팬 모터 및 팬 모터 조립체
JP4270030B2 (ja) 冷蔵庫
JP2012083078A (ja) 冷蔵庫
JP2008106967A (ja) 冷蔵庫
JP7062519B2 (ja) 冷蔵庫
KR200359551Y1 (ko) 송풍용 팬모터의 장착구조
JP5845438B2 (ja) 冷蔵庫
JP5682240B2 (ja) 冷蔵庫
JP7126041B2 (ja) 取付部材、冷蔵庫
KR100734471B1 (ko) 응축기용 팬모터의 진동 절연 구조
CN220871202U (zh) 冰箱
JP2013142512A (ja) 冷蔵庫
JP2010038483A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20221020