JP2021095871A - 内燃機関の製造方法および内燃機関 - Google Patents

内燃機関の製造方法および内燃機関 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関の燃焼室の壁面に、剥がれ等のない優れた品質の断熱層を容易に形成する。【解決手段】本発明の内燃機関の製造方法は、断熱層の材料である被膜材30Aを燃焼室壁面に塗布する塗布ステップと、被膜材30Aが未硬化の状態でピストン5、気筒形成部材(3,4)、および吸気通路20等を組み付ける組立ステップと、混合気を形成する混合気形成装置40を吸気通路20に接続する接続ステップと、低いほど混合気中の燃料が凝縮し易くなる所定の温度パラメータが所定の閾値未満である場合に、吸気を加熱する加熱装置43を作動させる加熱ステップと、加熱装置43の作動後に、混合気形成装置40により形成された混合気を燃焼室Cで燃焼させてピストン5を往復動させることにより、被膜材30Aを加熱して硬化させる焼成ステップとを含む。【選択図】図5

Description

本発明は、内側に気筒を形成する気筒形成部材と、気筒内に往復動可能に収容されたピストンと、気筒とピストンとにより画成された燃焼室に導入される吸気が流通する吸気通路と、燃焼室を規定する燃焼室壁面の少なくとも一部を覆いかつ当該燃焼室壁面よりも熱伝導率の低い断熱層とを備えた内燃機関およびその製造方法に関する。
内燃機関の熱効率を向上させること等を目的として、燃焼室の壁面を断熱層で覆うことが提案されている。例えば、下記特許文献1には、燃焼室を規定する基材の表面に、基材よりも熱伝導率の低い断熱層を形成した内燃機関が開示されている。
具体的に、特許文献1では、上記断熱層を形成する方法として、当該断熱層の材料である被膜材(Si系樹脂、中空粒子、希釈溶剤などの混合物)を基材の表面に塗布するとともに、その状態でエンジンを組み立てて燃焼試験(着火試験)を行うことが提案されている。被膜材が塗布されたエンジンを燃焼試験に供すれば、その燃焼熱によって上記被膜材の表面が酸化(硬化)し、これによって上記断熱層が形成される。
このような特許文献1の断熱層の形成方法によれば、断熱層を形成するための工程の一部をエンジンの組立後に通常行われる燃焼試験により代用できるので、断熱層の形成にかかる工数を削減できる等の利点がある。
特開2014−1718号公報
しかしながら、本願発明者等の研究によれば、上記特許文献1のように混合気の燃焼熱で被膜材を加熱する方法により断熱層を形成した場合、断熱層の品質が必ずしも安定せず、断熱層の一部に剥がれが生じるケースがあることが判明した。その原因を探ったところ、本願発明者等は、燃焼試験中にインジェクタから供給された燃料の一部が液滴のまま被膜材に付着することが有力な原因であることをつきとめた。すなわち、液滴状態の燃料が被膜材に付着すると、付着した燃料により被膜材が希釈もしくは溶解され(以下、単に希釈という)、この希釈された部分(燃料が付着した部分)において被膜材の粘度が低下する結果、当該部分の被膜材が燃焼試験時の燃焼圧力を受けて飛散し、上述した剥がれを招いているものと考えられる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、剥がれ等のない優れた品質の断熱層を容易に形成することが可能な内燃機関の製造方法等を提供することを目的とする。
前記課題を解決するためのものとして、本発明は、内側に気筒を形成する気筒形成部材と、気筒内に往復動可能に収容されたピストンと、気筒とピストンとにより画成された燃焼室に導入される吸気が流通する吸気通路と、燃焼室を規定する燃焼室壁面の少なくとも一部を覆いかつ当該燃焼室壁面よりも熱伝導率の低い断熱層とを備えた内燃機関を製造する方法であって、前記断熱層の材料である被膜材を前記燃焼室壁面に塗布する塗布ステップと、前記被膜材が未硬化の状態で前記気筒形成部材に前記ピストンを組み付けるとともに前記吸気通路を前記気筒形成部材に組み付ける組立ステップと、燃料と空気とが混合した混合気を形成する混合気形成装置を前記吸気通路に接続する接続ステップと、低いほど混合気中の燃料が凝縮し易くなる所定の温度パラメータを取得する温度取得ステップと、取得した前記温度パラメータが所定の閾値未満である場合に、前記燃焼室に導入される吸気または前記気筒形成部材の内部を流通する冷却水を加熱する加熱装置を作動させる加熱ステップと、前記加熱装置の作動後に、前記混合気形成装置により形成された混合気を前記燃焼室で燃焼させて前記ピストンを往復動させることにより、前記被膜材を加熱して硬化させる焼成ステップとを含む、ことを特徴とするものである(請求項1)。
本発明によれば、燃焼室壁面に塗布された被膜材が、ピストンおよび気筒形成部材を含む主要部品の組み立て後に実施される運転時の燃焼熱を利用して焼成(硬化処理)されるので、例えば当該焼成のための運転(焼成ステップ)を、内燃機関の製造過程で通常行われる試験運転(燃焼試験)と兼ねることにより、被膜材の焼成つまり断熱層の形成にかかる工数および費用を削減することができる。
また、焼成ステップでは混合気形成装置で形成された混合気が吸気通路を通じて燃焼室に供給されるとともに、当該焼成ステップの前の加熱ステップにより吸気または冷却水が予め加熱されるので、混合気中の燃料が凝縮して燃焼室壁面の被膜材に付着するのを効果的に抑制することができる。
すなわち、内燃機関に付属の燃料噴射装置(後述するインジェクタ)から燃焼室に燃料を噴射するよりも、混合気形成装置で形成された混合気を吸気通路を通じて燃焼室に供給した方が、燃焼室壁面の被膜材に燃料が液滴のまま付着する可能性は低くなる。これは、混合気形成装置から燃焼室に至るまでの間に燃料の気化が十分に進行することが期待されるからである。ただし、外気温が低いときは、吸気行程中の燃焼室の最低温度が燃料の凝縮(液滴化)が起きるような温度(飽和温度)にまで低下することがあり、このような温度条件では、燃焼室に導入された混合気中の燃料が凝縮して被膜材に液滴のまま付着するおそれがある。これに対し、本発明では、外気温が所定の閾値未満であるときに、吸気または冷却水を加熱する加熱装置が先に作動した状態で混合気形成装置から燃焼室に混合気が供給されるので、吸気行程中の燃焼室の最低温度を上昇させることができ、前記のような燃料の凝縮ひいては被膜材への燃料の付着を効果的に抑制することができる。このことは、付着した燃料(特に燃料に含まれるトルエン)によって未硬化の被膜材が希釈される可能性が低減されることを意味する。したがって、混合気の燃焼による大きな圧力(燃焼圧)が被膜材に作用したとしても、被膜材に生じる形状変化を最小限に抑えることができ、硬化後の被膜材からなる断熱層の品質を良好に確保することができる。
好ましくは、前記温度取得ステップでは、前記温度パラメータとして、外気温および前記冷却水の温度の少なくとも一方を取得する(請求項2)。
この態様では、外気温または冷却水の温度に基づいて加熱装置の作動の要否を的確に判断することができる。
好ましくは、前記焼成ステップの後、当該焼成ステップのときよりも多くの混合気を前記燃焼室で燃焼させる後段焼成ステップをさらに含む(請求項3)。
この態様では、上述した焼成ステップにおいて供給される混合気の量(換言すれば燃料の量)が、その後に実施される後段焼成ステップのときよりも減らされるので、未硬化である被膜材の表面に凝縮した燃料が付着する可能性をより低減することができ、断熱層に剥がれ等の不具合が生じるのを高い確率で回避することができる。
逆に、後段焼成ステップでは燃料の噴射量が増やされるので、剥がれ等の不具合を抑制する上述した効果を担保しながら、被膜材の内部の硬化(焼成)を促進することができ、断熱層の形成に要する工数を削減することができる。すなわち、被膜材の硬化は内部よりも表面で速く進行する。一方で、被膜材の表面が十分に硬化すれば(内部は未硬化であっても)、燃料の付着による被膜材の希釈は起こらず、燃焼圧により被膜材の一部が飛散するような事態は避けられると考えられる。この態様では、後段焼成ステップへの移行に応じて混合気の量が増やされるので、被膜材の表面が十分に硬化したタイミングで後段焼成ステップに移行することにより、被膜材の一部が飛散する前記のような事態を避けながら、噴射量の増大によって燃焼熱(加熱能力)を高めることができ、未硬化である被膜材の内部の硬化速度を速めることができる。これにより、被膜材を全体的に硬化させるのに要する時間を短縮することができ、断熱層の品質を担保しつつその形成を効率化することができる。
前記焼成ステップおよび前記後段焼成ステップでは、理論空燃比の混合気が形成されるように燃料の噴射量を調整することが好ましい(請求項4)。
この態様では、焼成ステップおよび後段焼成ステップにおいて燃焼ガスの温度が可及的に高められるので、上述した被膜材の硬化をより促進することができる。
好ましくは、前記内燃機関は、前記燃焼室に燃料を供給可能なインジェクタを備え、前記後段焼成ステップでは、前記吸気通路から前記混合気形成装置を取り外した状態で、前記インジェクタから噴射された燃料と空気とが混合された混合気を前記燃焼室で燃焼させる(請求項5)。
このように、後段焼成ステップにおける混合気の燃焼を混合気形成装置を取り外した状態で(内燃機関に付属のインジェクタを用いて)行うようにした場合には、取り外した混合気形成装置を製造中の他の同種の内燃機関の吸気通路に接続することにより、被膜材を焼成するための運転を複数の内燃機関について並列的に行うことができる。このため、混合気形成装置の数を特段に増やさなくても、多数の同種の内燃機関を効率よく製造することができる。
好ましくは、前記内燃機関は、前記燃焼室内の混合気に点火する点火プラグを備え、前記後段焼成ステップでは、前記焼成ステップのときよりも前記点火プラグによる点火時期を進角させる(請求項6)。
この態様では、後段焼成ステップよりも前の焼成ステップにおいて混合気への点火時期が遅角されるので、モータリング圧力(燃焼がなかった場合の燃焼室の圧力)が最大となる圧縮上死点よりも遅れた時期に混合気を燃焼させ始めることができ、燃焼圧の最大値(最大筒内圧)を低く抑えることができる。これにより、表面が未硬化の被膜材が燃焼圧により変形するような事態をより高い確率で回避することができ、断熱層の品質を良好に確保することができる。
好ましくは、前記後段焼成ステップは、前記焼成ステップの開始からの経過時間が予め定められた所定時間に達したときに開始される(請求項7)。
この態様では、焼成ステップから後段焼成ステップへの移行を簡単な方法で決定することができる。
本製造方法は、前記焼成ステップにより焼成される前記被膜材の表面の硬化度合いを判定する判定ステップをさらに含んでいてもよい。この場合、前記判定ステップで前記被膜材の表面の硬化が完了したと判定されたときに、前記焼成ステップから前記後段焼成ステップに移行することが好ましい(請求項8)。
被膜材の表面の硬化が完了すれば、仮に燃料が付着しても被膜材の希釈は起きないので、焼成ステップにより被膜材の燃料の付着を抑制する必要性は薄れる。この態様では、被膜材の表面の硬化が完了したタイミングが判定され、判定されたタイミングで焼成ステップから後段焼成ステップへの移行が行われるので、燃焼圧による被膜材の飛散を回避する上述した効果を担保しつつ、燃料噴射の態様を適切に切り替えることができる。なお、被膜材の表面の硬化が完了したタイミングは、例えば排気ガス中の希釈剤の含有量を検出するといった直接的な方法で判定してもよいし、予め実験的に求めた期間が経過したことを確認するという間接的な方法で判定してもよい。
また、本発明は、上述した製造方法により製造された内燃機関を提供するものである(請求項9)。
以上説明したように、本発明によれば、内燃機関の燃焼室の壁面に、剥がれ等のない優れた品質の断熱層を容易に形成することができる。
本発明の一実施形態にかかる製造方法により製造される内燃機関の概略構成を示すシステム図である。 上記内燃機関の主要部の断面図である。 上記内燃機関の製造方法の具体的手順を示すフローチャートである。 ピストン冠面に被膜材を塗布する様子を説明する説明図である。 上記被膜材を焼成するための運転時におけるエンジンの構成を示す概略システム図である。 上記被膜材を焼成するための運転時における各種パラメータの時間変化を示すタイムチャートである。
[エンジンの全体構成]
図1は、本発明の一実施形態にかかる製造方法により製造される内燃機関の概略構成を示すシステム図であり、図2は、内燃機関の主要部の断面図である。本図に示される内燃機関(以下、単にエンジンという)は、自動車等の車両に動力源として搭載される4サイクルの火花点火式ガソリンエンジンであって、エンジン本体1と、エンジン本体1に導入される吸気が流通する吸気通路20と、エンジン本体1から排出される排気ガスが流通する排気通路27とを備えている。
エンジン本体1は、シリンダブロック3、シリンダヘッド4、およびピストン5を備えている。シリンダブロック3およびシリンダヘッド4は、円筒状の気筒2を内部に形成する部材であり、請求項にいう「気筒形成部材」に相当する。すなわち、シリンダブロック3は、気筒2の周面を規定する壁面(シリンダーライナ)を有しており、シリンダヘッド4は、気筒2を上から閉塞するようにシリンダブロック3の上面に取り付けられている。ピストン5は、シリンダブロック3の内周面(シリンダーライナ)と摺動可能な外周面を有する円筒形の部材であり、気筒2の内部に往復動可能に収容されている。当実施形態において、エンジン本体1は、図1の紙面に直交する方向に並ぶ複数(例えば4つ)の気筒を有する多気筒型のものであるが、ここでは簡略化のため、基本的に1つの気筒2のみに着目して説明を進める。
ピストン5の下方には、エンジンの出力軸であるクランク軸7が設けられており、クランク軸7とピストン5とがコネクティングロッド9を介して連結されている。
ピストン5の上方には燃焼室Cが画成されている。すなわち、燃焼室Cは、気筒2の周面を規定する壁面(シリンダブロック3の内周面)と、気筒2の上面を規定する壁面(シリンダヘッド4の下面)と、ピストン5の冠面5a(上面)とにより画成された空間である。
シリンダヘッド4には、インジェクタ11および点火プラグ12が配設されている。インジェクタ11は、燃焼室Cに燃料(ガソリンを主成分とする燃料)を噴射する噴射弁である。点火プラグ12は、燃焼室C内の混合気、つまりインジェクタ11から噴射された燃料が燃焼室C内で空気と混合された混合気に点火するプラグである。
点火プラグ12の点火により混合気が燃焼すると、当該燃焼による膨張力を受けてピストン5が上下方向に往復動する。このピストン5の往復動は、コネクティングロッド9を介してクランク軸7に伝達され、クランク軸7を回転させる。
インジェクタ11は、その先端部が燃焼室Cの天井面C1の中央に位置するように、気筒2の中心軸Zに沿って配置されている(特に図2参照)。インジェクタ11は、その先端部に複数の噴孔を有しており、当該噴孔からピストン5の冠面5aに向けて放射状に燃料を噴射する。なお、図2における符号Fは、インジェクタ11から噴射された燃料の噴霧を表している。
点火プラグ12は、その先端部が燃焼室Cの天井面C1の中央付近に位置するように、気筒2の中心軸Zに対し傾いた姿勢でインジェクタ11に隣接して取り付けられている。なお、点火プラグ12の先端部には、燃焼室Cに火花を放電するための電極が設けられている。
図1に示すように、シリンダヘッド4には、燃焼室Cに連通する吸気ポート13および排気ポート14が形成されている。吸気ポート13は、燃焼室Cに吸気を導入するためのポートであり、排気ポート14は、燃焼室Cから排気ガスを導出するためのポートである。シリンダヘッド4には、吸気ポート13の燃焼室C側の開口を開閉する吸気弁15と、排気ポート14の燃焼室C側の開口を開閉する排気弁16とが組み付けられている。
吸気通路20は、燃焼室Cに導入される吸気が流通する通路であり、吸気ポート13に連通する状態でシリンダヘッド4の一側面に接続されている。排気通路27は、燃焼室Cから導出された排気ガスが流通する通路であり、排気ポート14に連通する状態でシリンダヘッド4の他側面に接続されている。
吸気通路20は、吸気マニホールド21と、サージタンク22と、吸気管23とを備えている。吸気マニホールド21は、エンジン本体1における複数の気筒2の各燃焼室Cとサージタンク22とを連通する分岐管である。すなわち、吸気マニホールド21は、共通のサージタンク22から分岐しかつ各気筒2の燃焼室Cに連通するようにシリンダヘッド4に接続された複数の独立した配管(図1の紙面に直交する方向に並んだ複数の配管)を有している。吸気管23は、サージタンク22から上流側(エンジン本体1から離れる側)に延びる単管状の配管であり、締結部材等を介して同軸に接続される第1吸気管23aおよび第2吸気管23bを有している。第1吸気管23aは第2吸気管23bよりも下流側(エンジン本体1に近い側)に設けられている。
吸気管23(第1吸気管23a)の途中部にはスロットル弁25が設けられている。スロットル弁25は、吸気通路20を流通する(エンジン本体1に導入される)吸気の流量を調整する開閉可能なバルブである。
[ピストン冠面の構造]
図2に示すように、ピストン5の冠面5a(以下、単にピストン冠面5aともいう)には、断熱層30が形成されている。断熱層30は、ピストン5よりも熱伝導率の低い樹脂材料により構成されている。すなわち、ピストン5がアルミニウム合金等の金属材料により構成されているのに対し、断熱層30は、ピストン5を構成する金属材料(母材)よりも熱伝導率が大幅に低い樹脂材料により構成されている。
具体的に、当実施形態における断熱層30は、耐熱性のシリコン系樹脂により構成されている。シリコン系樹脂としては、メチルシリコーン樹脂やメチルフェニルシリコーン樹脂に代表される、分岐度の高い3次元ポリマーからなるシリコン樹脂を例示することができる。なお、断熱層30にはシラスバルーン等の中空粒子が含有されていてもよい。詳しくは後述するが、断熱層30は、ピストン冠面5aに塗布されるペースト状の樹脂材料(後述する被膜材30A)を焼成することでピストン冠面5aに固着される。
上記のような性質の断熱層30をピストン冠面5aに形成することは、冷却損失の低減、ひいてはエンジンの燃費性能の改善につながる。すなわち、断熱層30は、燃焼室Cで燃焼した混合気の燃焼エネルギーがピストン冠面5aを通じて外部に放出されることを抑制するので、当該熱エネルギーの放出により生じる損失つまり冷却損失が低減される。これにより、熱エネルギーが仕事に変換される割合である熱効率の向上、換言すればエンジンの燃費性能の改善が見込まれる。
[エンジンの製造方法]
次に、以上のような構造を有する当実施形態のエンジンを製造する方法について説明する。図3は、当実施形態のエンジンの製造方法の具体的手順を示すフローチャートである。なお、このフローチャートに示す製造方法は、主に断熱層30の形成に関するものである。このため、当該方法を実施する前提として、エンジンを構成する主要部品(シリンダブロック3、シリンダヘッド4、ピストン5等)は既に用意されているものとする。
図3の方法が開始されると、まず、図4に示される被膜材30Aをピストン冠面5aに塗布する(ステップS1)。被膜材30Aは、上述した断熱層30の材料であり、ペースト状の樹脂材料を希釈剤により希釈したものである。当実施形態では、被膜材30Aとして、ペースト状のシリコン系樹脂(メチルシリコーン樹脂、メチルフェニルシリコーン樹脂等)をトルエンで希釈して粘度を低下させたものが用いられる。なお、断熱層30として中空粒子(シラスバルーン等)を含むものを形成する場合には、この中空粒子も被膜材30Aに含有させておく。さらに、被膜材30Aの硬化を促進させる硬化触媒として、白金イオン溶液等の微量の触媒を被膜材30Aに含有させてもよい。
図4に示すように、ピストン冠面5aへの被膜材30Aの塗布には、スプレーガンGが用いられる。すなわち、スプレーガンGから被膜材30Aをスプレー状に噴射することにより、当該被膜材30Aをまんべんなくピストン冠面5aに吹き付ける。これにより、略一定の厚みを有する被膜材30Aの層をピストン冠面5aに形成する。なお、被膜材30Aと塗布する際には、事前にピストン冠面5aに対し脱脂やサンドブラスト等の処理を施しておくことが望ましい。
次いで、ピストン冠面5aに塗布された被膜材30Aを自然乾燥させる(ステップS2)。なお、ここでの乾燥は、後述するエンジンの組み立て時にピストン5以外の部材(シリンダブロック3やシリンダヘッド4等)に被膜材30Aが容易に付着するといった事態を避けるための処理であり、少なくとも被膜材30Aの表面の粘度がある程度高くなればよい。このため、当該ステップS2での乾燥処理は、例えば、被膜材30A塗布後のピストン5を常温で所定時間置くといった程度の処理でよい。
次いで、被膜材30Aが塗布されたピストン5を含む複数の部品を組み合わせてエンジンを構築する(ステップS3)。ただし、ここで構築されるエンジンは、エンジンを構成する全ての部品を組み合わせたものではなく、燃焼室Cでの混合気の燃焼を可能とするために必要な部品(主要部品)を少なくとも組み合わせたものである(以下、これを完成前エンジンという)。具体的に、この完成前エンジンには、エンジン本体1を構成する全部または大多数の部品(シリンダブロック3、シリンダヘッド4、ピストン5、インジェクタ11、点火プラグ12、吸気弁15、排気弁16、およびバルブ可変機構17を含む動弁機構等)と、吸気通路20における下流側の一部の部品とが含まれる。ここでいう吸気通路20の下流側の一部の部品とは、第1吸気管23aおよびこれより下流側の部品群(スロットル弁25、サージタンク22、および吸気マニホールド21等)のことである。なお、先のステップS2による自然乾燥を経ただけでは被膜材30Aに含まれる希釈剤は完全に揮発していない。このため、このステップS3で完成前エンジンが組み立てられた段階で、被膜材30Aは未硬化状態にある。
次いで、上記完成前エンジンに対し、図5に示される混合気形成装置40を接続する(ステップS4)。混合気形成装置40は、完成前エンジンの第1吸気管23aに接続されるハウジング41と、ハウジング41内に燃料を噴射する燃料噴射弁42とを備えている。なお、図5ではエンジン本体1をより簡略化した状態で示している。
ハウジング41は、その内部に導入される吸気の入口となる吸気取込部41aと、第1吸気管23aの上流端に締結部材等を介して着脱可能に結合される接続部41bとを有している。ハウジング41の内部における吸気取込部41aの近傍には、ヒータ43が設けられている。ヒータ43は、後述するエンジンの運転(被膜材30Aを焼成するための運転)時にエンジン本体1に導入される吸気を加熱するための加熱装置であり、例えば通電により高温化する電気ヒータにより構成されている。ハウジング41には、ヒータ43の温度を検出する温度センサ44が取り付けられている。
次いで、外気温を取得する(ステップS5)。外気温は、エンジンの製造設備の雰囲気温度のことであり、例えば当該製造設備に備わる室温センサから取得することができる。
次いで、上記ステップS5で取得した外気温が予め定められた閾値X未満であるか否かを判定する(ステップS6)。
上記ステップS6の判定がYESの場合、つまり外気温が閾値X未満であることが確認された場合には、混合気形成装置40のヒータ43を作動させる(ステップS7)。そして、このヒータ43の温度、つまりヒータ43の作動開始後に温度センサ44により検出される温度が所定の目標温度Y以上に達したか否かを判定し(ステップS8)、当該目標温度Yに達するまでヒータ43の作動を継続する。目標温度Yは、上記ステップS5で取得された外気温と上記閾値Xとの差に応じて可変的に設定される。具体的には、閾値Xから外気温を差し引いた差分が大きいほど目標温度Yが高くなるように設定される。なお、目標温度Yまでヒータ43が昇温した後は、当該目標温度Yが維持される程度にヒータ43への通電が制御される。
上記ステップS8の判定がYESの場合、つまりヒータ43の温度が目標温度Yまで上昇したことが確認された場合には、混合気形成装置40を用いて上記完成前エンジンを運転する操作を行う(ステップS9)。
具体的に、上記ステップS9では、混合気形成装置40の燃料噴射弁42を作動させてハウジング41内に燃料を噴射することにより、この噴射された燃料とハウジング41内の空気(吸気)とが混合した混合気を形成するとともに、当該混合気を吸気通路20を通じて燃焼室Cに導入する。そして、点火プラグ12を作動させて燃焼室C内の混合気に点火することにより、当該混合気を燃焼させてピストン5を往復動させる。
ここで、上記ステップS9の運転が行われる前提として、ヒータ43は目標温度Yまで昇温している(ステップS7,S8)。このため、ステップS9での運転時に燃焼室Cに導入される混合気は、ヒータ43により加熱された吸気を含む混合気である。以下では、このように吸気を加熱しつつ完成前エンジンを運転する上記ステップS9での運転モードのことを、前段加熱モードという。また、この前段加熱モードと別条件のとき(ヒータ43による加熱が不要なとき)に実施される後述するステップS15での運転モードのことを、前段通常モードという。さらに、これら前段加熱モードまたは前段通常モードの後に実施される後述するステップS12での運転モードのことを、後段本格モードという。これら前段加熱モード、前段通常モード、および後段本格モードによる運転は、エンジンが支障なく動作することを確認するための試験運転(燃焼試験)を兼ねている。
図6は、上記ステップS9(前段加熱モード)と後述するステップS12(後段本格モード)での運転の詳細を示すタイムチャートである。具体的に、この図6において、チャート(a)は被膜材30Aの硬化度合いを、チャート(b)はヒータ43の温度を、チャート(c)は点火プラグ12による点火時期を、チャート(d)は燃料の噴射量を、チャート(e)はスロットル弁25の開度(スロットル開度)をそれぞれ示している。また、横軸の時点t1はヒータ43の加熱が開始された時点を示し、時点t2はヒータ43の温度が目標温度Yに達した時点(換言すれば前段加熱モードの開始時点)を示し、時点t3は前段加熱モードから後段本格モードへの切り替え時点を示し、時点t4は後段本格モードの終了時点を示している。時点t2からt3までの期間が前段加熱モードによる運転期間である第1期間T1であり、時点t3からt4までの期間が後段本格モードによる運転期間である第2期間T2である。なお、詳細は後述するが、後段本格モードによる運転は混合気形成装置40を取り外した状態で行われる。このため、前段加熱モードから後段本格モードへの移行時には混合気形成装置40を取り外す作業を行う必要があるが、図6では便宜上、この取り外し作業に要する時間を省略し、第1期間T1と第2期間T2とを連続した期間として表記している。
図6のチャート(b)〜(d)に示すように、前段加熱モードによる運転(混合気の燃焼)は、ヒータ43の温度が目標温度Yに達した時点t2から開始される。すなわち、時点t2以降、混合気形成装置40の燃料噴射弁42から所定量の燃料が噴射されるとともに、点火プラグ12による点火が所定時期に行われる。これにより、燃料噴射弁42から噴射された燃料とヒータ43で加熱された吸気とを含む混合気が燃焼室Cに供給されるとともに、供給された混合気が点火プラグ12により点火されて燃焼する。ただしここでは、インジェクタ11から噴射される燃料の噴射量が後の(時点t3以降の)後段本格モードのときよりも減らされるとともに、点火プラグ12による点火時期が遅角される。具体的に、前段加熱モードでの点火時期は、後段本格モードのときの点火時期よりも遅角側でかつ圧縮上死点よりも遅角側の時期に設定される。
また、前段加熱モードでは、混合気の空燃比(A/F)が理論空燃比(約14.7)に設定される。上述したように、前段加熱モードでは後の後段本格モードのときよりも燃料の噴射量が少ないので、この燃料量に対応する理論空燃比相当の空気量も少なくなる。このため、前段加熱モードのときのスロットル弁25の開度は、チャート(e)に示すように、後段本格モードのときよりも低減される。
上記のようにして前段加熱モードによる運転が開始された後は、その運転開始からの経過時間が上述した第1期間T1に達するまで、当該前段加熱モードによる運転を継続する(ステップS10)。すなわち、タイマーを用いて運転開始からの経過時間をカウントし、そのカウント値が第1期間T1に達したか否かを判定し、第1期間T1に達するまで上記前段加熱モードによる運転を継続する。
上記前段加熱モードによる運転期間である第1期間T1は、図6のチャート(a)に示すように、被膜材30Aの表面の硬化がほぼ完了するような期間に設定される。すなわち、被膜材30Aは、混合気の燃焼熱により加熱されて徐々に硬化するが、燃焼ガスに直接晒される被膜材30Aの表面の方が、燃焼ガスに直接晒されない被膜材30Aの内部よりも高温になるため、硬化速度は被膜材30Aの表面の方が速くなる。上記チャート(a)における第1期間T1の間、被膜材30Aの表面の硬化度合いを表す破線の波形の傾きの方が、被膜材30Aの内部の硬化度合いを表す一点鎖線の波形の傾きよりも大きいのはこのためである。すなわち、目標とする被膜材30Aの硬化度合いをQとしたとき、硬化度合いが当該目標値Qに達する(つまり硬化が完了する)のは、被膜材30Aの表面の方が被膜材30Aの内部よりも早くなる。このことを前提に、上記前段加熱モードによる運転期間である第1期間T1は、その終了時において被膜材30Aの表面の硬化がほぼ完了する(硬化度合いがほぼ目標値Qに達する)ような期間に設定される。したがって、この第1期間T1が経過したとき(つまり前段加熱モードによる運転が終了した時点t3において)、被膜材30Aの表面の硬化はほぼ完了しているが、被膜材30Aの内部の硬化は不十分なままである。なお、このような被膜材30Aの状態を得るための上記第1期間T1は、実験的に予め求めておくことが可能である。
図3に示すように、混合気形成装置40を用いた完成前エンジンの運転は、上記ステップS6の判定がNOであった場合、つまり外気温が閾値X以上の場合にも同様に実施される(ステップS15)。ただし、このステップS15よりも前にヒータ43は作動していない。すなわち、外気温が閾値X以上であった場合は、前段通常モードとして、ヒータ43で加熱されていない吸気と燃料とを含む混合気を混合気形成装置40から燃焼室Cに導入して燃焼させる操作が行われる。なお、この前段通常モードによる運転は、ヒータ43による加熱を伴わないこと以外は、基本的に上述した前段加熱モードのときと同様である。例えば、燃料の噴射量は、後の後段本格モードのときよりも少量とされ、スロットル弁25の開度も低減される。
上記のようにして前段通常モードによる運転が開始された後は、その運転開始からの経過時間が予め定められた第1期間T1に達するまで、当該前段通常モードによる運転を継続する(ステップS16)。この第1期間T1は、上述した前段加熱モードのときと同様、被膜材30Aの表面の硬化がほぼ完了するような期間に設定される。このため、前段通常モードの期間であるステップS16の第1期間T1は、前段加熱モードの期間であるステップS10の第1期間T1と基本的に同一である。ただし、条件によっては両期間を異なるものとしてもよい。
上記前段加熱モードまたは前段通常モードによる運転が第1期間T1に亘って実施された後は、吸気通路20から混合気形成装置40を取り外す(ステップS11)。すなわち、吸気通路20の第1吸気管23aと混合気形成装置40のハウジング41とを結合している締結部材等をリリースすることにより、吸気通路20から混合気形成装置40を取り外す。なお、取り外した混合気形成装置40は、別のエンジンの試験運転のために使用される。
次いで、運転モードを後段本格モードに切り替え、上記完成前エンジンをインジェクタ11を用いて運転する操作を行う(ステップS12)。すなわち、完成前エンジンのシリンダヘッド4に備わるインジェクタ11を作動させて燃焼室Cに直接燃料を噴射することにより、この噴射された燃料と燃焼室Cに導入された空気(吸気)とが混合した混合気を燃焼室Cに形成する。そして、点火プラグ12を作動させて燃焼室C内の混合気に点火することにより、当該混合気を燃焼させてピストン5を往復動させる。
具体的に、上記後段本格モードによる運転時は、図6に示すように、燃料の噴射量が上記前段加熱モード(もしくは前段通常モード)のときよりも増やされる。また、混合気の空燃比を理論空燃比に設定するため、スロットル弁25の開度が高められて吸気量が増やされる。点火プラグ12による点火時期については、前段加熱モードのときよりも進角され、圧縮上死点付近もしくはこれよりもやや進角側の時期に設定される。なお、インジェクタ11からの燃料の噴射時期は適宜設定可能であるが、例えば吸気行程中に全ての(もしくは大部分の)の燃料が噴射されるような時期に設定される。
上記のようにして後段本格モードによる運転が開始された後は、その運転開始からの経過時間が上述した第2期間T2に達するまで、当該後段本格モードによる運転を継続する(ステップS13)。すなわち、タイマーを用いて運転開始からの経過時間をカウントし、そのカウント値が第2期間T2に達したか否かを判定し、第2期間T2に達するまで上記後段本格モードによる運転を継続する。
後段本格モードにおいて燃焼室Cに供給される燃料の量(混合気の量)を増やすことは、燃焼による熱発生量を増大させ、ピストン冠面5aの被膜材30Aの硬化(焼成)を促進することにつながる。すなわち、熱発生量が多い後段本格モードでは、被膜材30Aの内部の温度が先の前段加熱モード(もしくは前段通常モード)のときよりも上昇するので、被膜材30Aの内部の硬化速度が速まる。図6のチャート(a)において、第2期間T2(後段本格モード)のときの被膜材30Aの内部の硬化速度の方が、第1期間T1(前段加熱モード)のときの硬化速度よりも速いのはこのためである。なお、被膜材30Aの表面については、前段加熱モードの終了時(後段本格モードの開始時)である時点t3において既に硬化が完了しているので、本格モードに移行してもその硬化度合いはほとんど変わらない。
上記後段本格モードによる運転期間である第2期間T2は、上記チャート(a)に示すように、被膜材30Aの内部の硬化がほぼ完了するような期間に設定される。すなわち、第2期間T2に亘って上記後段本格モードによる運転が継続されることで、被膜材30Aの内部の硬化度合いがほぼ目標値Qまで上昇する。これにより、被膜材30Aの表面だけでなく内部も十分に硬化し、被膜材30Aの焼成(断熱層30の形成)が完了する。言い換えると、被膜材30Aから希釈剤(トルエン)がほぼ全て揮発するなどして被膜材30Aが全体的に固形化し、この固形化した被膜材30Aが断熱層30(図2)としてピストン冠面5aに形成される。なお、このように被膜材30Aの内部の硬化を完了させるための上記第2期間T2は、実験的に予め求めておくことが可能である。
上記のようにして断熱層30の形成が完了すると、インジェクタ11からの燃料噴射を停止し、混合気の燃焼によるエンジンの運転を終了する(ステップS14)。その後、上記ステップS3で組み立てられた完成前エンジンに含まれていなかった部品(例えば第2吸気管23bおよびこれより上流側の部品群)を組み付け、エンジンの製造が完了する。
なお、以上のようなエンジンの製造方法において、ステップS1は請求項にいう「塗布ステップ」に相当し、ステップS3は請求項にいう「組立ステップ」に相当し、ステップS4は請求項にいう「接続ステップ」に相当し、ステップS5は請求項にいう「温度取得ステップ」に相当し、ステップS7は請求項にいう「加熱ステップ」に相当し、ステップS9は請求項にいう「焼成ステップ」に相当し、ステップS10は請求項にいう「判定ステップ」に相当し、ステップS12は請求項にいう「後段焼成ステップ」に相当する。
[作用効果]
以上説明したように、当実施形態では、ペースト状の被膜材30Aをピストン冠面5aに塗布するステップ(S1)と、塗布後のピストン5を含む主要部品を互いに組み付けて完成前エンジンを構築するステップ(S3)と、外気温が閾値X未満のときに吸気を加熱するためのヒータ43を作動させるステップ(S7)と、ヒータ43が作動した状態で混合気形成装置40から供給される混合気を燃焼させる前段加熱モードによる運転を実施するステップ(S9)と、混合気形成装置40を取り外した状態でエンジン付属のインジェクタ11から噴射された燃料を含む混合気を燃焼させる後段本格モードによる運転を実施するステップ(S12)とを含む方法により、ピストン冠面5aに断熱層30が形成される。このような構成によれば、断熱層30の品質を良好に確保しつつその形成を容易化できるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、ピストン冠面5aに塗布された被膜材30Aが、ピストン5を含む主要部品の組み立て後に実施される運転時の燃焼熱を利用して焼成(硬化処理)されるので、例えば当該焼成のための運転を、エンジンの製造過程で通常行われる試験運転(燃焼試験)と兼ねることにより、被膜材30Aの焼成つまり断熱層30の形成にかかる工数および費用を削減することができる。例えば、ピストン冠面5aに塗布された被膜材30Aを加熱炉等を用いた加熱により焼成した場合には、当該焼成のための工数と試験運転のための工数とが別々にかかる上に、加熱炉等の設備を新たに設ける必要がある。これに対し、上記実施形態のように混合気の燃焼熱により被膜材30Aを焼成するようにした場合には、当該焼成のための設備を新たに設けることが不要になる上、断熱層30を形成するための工程の一部をエンジンの試験運転により代用できるので、断熱層30を有する熱効率に優れたエンジンを低コストかつ短時間で製造することが可能になる。
また、外気温が比較的低いときの被膜材30A焼成のための運転として、前段加熱モード(S9)による運転と後段本格モード(S12)による運転とがこの順に実施されるとともに、前段加熱モードによる運転時には、加熱された吸気と燃料とを含む混合気が混合気形成装置40から吸気通路20を通じて燃焼室Cに供給されるので、混合気中の燃料が凝縮してピストン冠面5aの被膜材30Aに付着するのを効果的に抑制することができる。
すなわち、エンジン付属のインジェクタ11から直接燃焼室Cに燃料を噴射するよりも、混合気形成装置40で形成された混合気を吸気通路20を通じて燃焼室Cに供給した方が、ピストン冠面5aの被膜材30Aに燃料が液滴のまま付着する可能性は低くなる。これは、混合気形成装置40から燃焼室Cに至るまでの間に燃料の気化が十分に進行することが期待されるからである。ただし、外気温が低いときは、吸気行程中の燃焼室Cの最低温度が燃料の凝縮(液滴化)が起きるような温度(飽和温度)にまで低下することがあり、このような温度条件では、燃焼室Cに導入された混合気中の燃料が凝縮してピストン冠面5aの被膜材30Aに液滴のまま付着するおそれがある。これに対し、上記実施形態では、外気温が所定の閾値Xよりも低いときに、吸気を加熱するヒータ43が先に作動した状態で混合気形成装置40から燃焼室6に混合気が供給されるので、吸気行程中の燃焼室Cの最低温度を上昇させることができ、上記のような燃料の凝縮ひいては被膜材30Aへの燃料の付着を効果的に抑制することができる。このことは、付着した燃料(特に燃料に含まれるトルエン)によって未硬化の被膜材30Aが希釈される可能性が低減されることを意味する。したがって、混合気の燃焼による大きな圧力(燃焼圧)が被膜材30Aに作用したとしても、被膜材30Aに生じる形状変化を最小限に抑えることができ、硬化後の被膜材30Aからなる断熱層30の品質を良好に確保することができる。
例えば、仮に燃料の付着によって被膜材30Aが希釈された場合には、この希釈された部分(燃料が付着した部分)において、被膜材30Aの粘度が低下し、高い燃焼圧が作用したときに被膜材30Aが飛散するおそれがある。これに対し、上記実施形態では、ヒータ43を用いた吸気の加熱により燃料が付着する可能性が低減されるので、上記のような事情で生じる被膜材30Aの飛散を効果的に抑制することができる。その結果、断熱層30に剥がれ等の不具合が生じる可能性を十分に低減でき、断熱層30の品質を良好に確保することができる。
また、上記実施形態では、前段加熱モードによる運転時に、後の後段本格モードのときよりも燃料の噴射量が減らされるので、混合気形成装置40から燃焼室Cに供給される混合気の量を減らすことができ、当該混合気中の燃料が燃焼室Cで凝縮する可能性をより低減することができる。これにより、燃料が液滴のまま被膜材30Aに付着することがより起こり難くなるので、当該付着に起因して生じる剥がれ等の不具合を高い確率で回避することができる。
逆に、前段加熱モードに続く後段本格モードでは燃料の噴射量(混合気の量)が増やされるので、剥がれ等の不具合を抑制する上述した効果を担保しながら、被膜材30Aの内部の硬化(焼成)を促進することができ、断熱層30の形成に要する工数を削減することができる。すなわち、被膜材30Aの硬化は内部よりも表面で速く進行する。一方で、被膜材30Aの表面が十分に硬化すれば(内部は未硬化であっても)、燃料の付着による被膜材30Aの希釈は起こらず、燃焼圧により被膜材30Aの一部が飛散するような事態は避けられると考えられる。上記実施形態では、前段加熱モードから後段本格モードへの移行に応じて燃料の噴射量が増やされるので、被膜材30Aの表面が十分に硬化したタイミングで後段本格モードに移行することにより、被膜材30Aの一部が飛散する上記のような事態を避けながら、噴射量の増大によって燃焼熱(加熱能力)を高めることができ、未硬化である被膜材30Aの内部の硬化速度を速めることができる。これにより、被膜材30Aを全体的に硬化させるのに要する時間を短縮することができ、断熱層30の品質を担保しつつその形成を効率化することができる。
また、上記実施形態では、前段加熱モードおよび後段本格モードによる運転時に、理論空燃比の混合気が形成されるように燃料の噴射量が調整されるので、混合気が燃焼した燃焼ガスの温度を可及的に高めることができ、被膜材30Aの硬化をより促進することができる。
また、上記実施形態では、前段加熱モードが終了すると混合気形成装置40が吸気通路20から取り外されて、その状態で後段本格モードに移行してエンジン付属のインジェクタ11から噴射される燃料を燃焼させる運転が行われるので、取り外した混合気形成装置40を製造中の他の同種のエンジンの吸気通路に接続することにより、被膜材30Aを焼成するための運転(試験運転を兼ねた運転)を複数のエンジンについて並列的に行うことができる。このため、混合気形成装置40の数を特段に増やさなくても、多数の同種のエンジンを効率よく製造することができる。
また、上記実施形態では、前段加熱モードのときの点火時期が、後段本格モードのときよりも遅角側(かつ圧縮上死点よりも遅角側)に設定されるので、モータリング圧力(燃焼がなかった場合の燃焼室6の圧力)が最大となる圧縮上死点よりも遅れた時期に混合気を燃焼させ始めることができ、燃焼圧の最大値(最大筒内圧)を低く抑えることができる。これにより、表面が未硬化の被膜材30Aが燃焼圧により変形するような事態をより高い確率で回避することができ、断熱層30の品質を良好に確保することができる。
[変形例]
上記実施形態では、外気温が閾値X未満であるときに、ヒータ43が作動した状態で混合気形成装置40から供給される混合気を燃焼させる前段加熱モードを実施するとともに、この前段加熱モードによる運転開始時期(図6の時点t2)を、ヒータ43の温度を検出する温度センサ44の検出値に基づいて決定する(つまりヒータ43が目標温度Yに達した時点で前段加熱モードを開始する)ようにしたが、前段加熱モードの開始時期を決定する方法はこれに限られない。例えば、混合気形成装置40のハウジング41にその内部の吸気の温度を検出するセンサを設け、このセンサの検出値に基づいて前段加熱モードの開始時期を決定するようにしてもよい。ただしこの場合、吸気が流動していない状態での吸気の温度に基づいて前段加熱モードの開始時期を決定することになるので、ヒータによる加熱効果を正確にセンサ値に反映できない可能性がある。そこで、このような場合には、ハウジング41内の吸気を攪拌する撹拌機をハウジング41に取り付けることが望ましい。
上記実施形態では、前段加熱モード(または前段通常モード)による運転を予め定められた第1期間T1に亘って継続した後、後段本格モードによる運転に移行するようにしたが、モード切り替えのタイミングを決定する方法はこれに限られない。例えば、被膜材30Aの焼成のための運転(試験運転)中に排出される排気ガスに含まれるトルエン(希釈剤)の含有量をセンサにより検出すれば、被膜材30Aの硬化(焼成)がどの程度進行したかを判定できると考えられる。このため、上記センサを用いて排気ガス中のトルエンの含有量をモニターし、当該含有量が所定の閾値(被膜材30Aの表面が十分に硬化したとみなせる値)まで低下した時点で、運転モードを前段加熱モード(または前段通常モード)から後段本格モードに移行させるようにしてもよい。これにより、後段本格モードへの移行に適したタイミング、つまり被膜材30Aの表面が十分に硬化したタイミングを精度よく判定することが可能になる。ただし、被膜材30Aの表面を十分に硬化するのに要する期間は、実験的にある程度の精度で求めておくことが可能である。上記実施形態では、このことを利用して、前段加熱モード(または前段通常モード)と後段本格モードとを単純に時間で区切るようにした。これにより、特別な追加設備(センサ等)を設けることなく、燃焼熱を利用した被膜材30Aの焼成作業を適切に行うことが可能になる。
上記実施形態では、混合気形成装置40にヒータ43を設け、前段加熱モードのとき(外気温が閾値X未満のとき)にこのヒータ43を作動させて吸気を加熱するようにしたが、ヒータによる加熱の対象は吸気に限られない。例えば、シリンダブロック3およびシリンダヘッド4の内部を流通する冷却水(エンジン冷却水)を加熱するヒータを設け、このヒータを作動させて冷却水を加熱するようにしてもよい。この方法によれば、燃焼室Cの壁面温度が上昇し、吸気行程中の燃焼室Cの最低温度が上昇するので、混合気形成装置40から供給された混合気中の燃料が凝縮するのを効果的に抑制することができる。
上記実施形態では、ヒータ43を作動させるか否かを外気温の高低によって判断するようにしたが、当該判断を行うために取得すべき温度パラメータは、それが低いほど燃料の凝縮が起こり易くなるようなパラメータであればよく、外気温に限られない。例えば、上述した冷却水(エンジン冷却水)の温度を温度パラメータとして取得し、この冷却水の温度が所定の閾値未満であった場合にヒータを作動させるようにしてもよい。さらには、エンジン本体に使用される潤滑油の温度や、エンジン本体または吸気通路の壁面の温度を上記温度パラメータとして取得してもよい。
上記実施形態では、前段加熱モードのときに点火プラグ12による点火時期を後段本格モードのときよりも遅角させるようにしたが、ヒータ43による吸気加熱の効果によって燃料の凝縮が十分に抑制される場合には、前段加熱モードのときの点火時期を後段本格モードのときと同一に設定してもよい。
上記実施形態では、燃焼室Cの底面を規定するピストン冠面5aにのみ断熱層30を形成したが、同様の断熱層は、ピストン冠面5a以外の燃焼室Cの壁面にも適用することが可能である。例えば、燃焼室Cの天井面C1(シリンダヘッド4の下面)、吸・排気弁の傘部の下面、さらには気筒2の周面(シリンダーライナ)にも断熱層を形成することが可能である。いずれの面に形成される断熱層についても、上記実施形態の断熱層30と同様に、断熱層の材料であるペースト状の被膜材を混合気の燃焼熱により焼成するという方法で形成することができる。
上記実施形態では、燃焼室Cに直接燃料を噴射するインジェクタ11を燃焼室Cの天井面C1に配置したが、インジェクタは、燃焼室に燃料を供給可能なものであればよく、例えば吸気ポートに燃料を噴射するインジェクタを用いてもよい。
2 :気筒
3 :シリンダブロック(気筒形成部材)
4 :シリンダヘッド(気筒形成部材)
5 :ピストン
5a :(ピストンの)冠面
11 :インジェクタ
12 :点火プラグ
20 :吸気通路
30 :断熱層
30A :被膜材
40 :混合気形成装置
43 :ヒータ(加熱装置)
C :燃焼室

Claims (9)

  1. 内側に気筒を形成する気筒形成部材と、気筒内に往復動可能に収容されたピストンと、気筒とピストンとにより画成された燃焼室に導入される吸気が流通する吸気通路と、燃焼室を規定する燃焼室壁面の少なくとも一部を覆いかつ当該燃焼室壁面よりも熱伝導率の低い断熱層とを備えた内燃機関を製造する方法であって、
    前記断熱層の材料である被膜材を前記燃焼室壁面に塗布する塗布ステップと、
    前記被膜材が未硬化の状態で前記気筒形成部材に前記ピストンを組み付けるとともに前記吸気通路を前記気筒形成部材に組み付ける組立ステップと、
    燃料と空気とが混合した混合気を形成する混合気形成装置を前記吸気通路に接続する接続ステップと、
    低いほど混合気中の燃料が凝縮し易くなる所定の温度パラメータを取得する温度取得ステップと、
    取得した前記温度パラメータが所定の閾値未満である場合に、前記燃焼室に導入される吸気または前記気筒形成部材の内部を流通する冷却水を加熱する加熱装置を作動させる加熱ステップと、
    前記加熱装置の作動後に、前記混合気形成装置により形成された混合気を前記燃焼室で燃焼させて前記ピストンを往復動させることにより、前記被膜材を加熱して硬化させる焼成ステップとを含む、ことを特徴とする内燃機関の製造方法。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の製造方法において、
    前記温度取得ステップでは、前記温度パラメータとして、外気温および前記冷却水の温度の少なくとも一方を取得する、ことを特徴とする内燃機関の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の製造方法において、
    前記焼成ステップの後、当該焼成ステップのときよりも多くの混合気を前記燃焼室で燃焼させる後段焼成ステップをさらに含む、ことを特徴とする内燃機関の製造方法。
  4. 請求項3に記載の内燃機関の製造方法において、
    前記焼成ステップおよび前記後段焼成ステップでは、理論空燃比の混合気が形成されるように燃料の噴射量を調整する、ことを特徴とする内燃機関の製造方法。
  5. 請求項3または4に記載の内燃機関の製造方法において、
    前記内燃機関は、前記燃焼室に燃料を供給可能なインジェクタを備え、
    前記後段焼成ステップでは、前記吸気通路から前記混合気形成装置を取り外した状態で、前記インジェクタから噴射された燃料と空気とが混合された混合気を前記燃焼室で燃焼させる、ことを特徴とする内燃機関の製造方法。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の製造方法において、
    前記内燃機関は、前記燃焼室内の混合気に点火する点火プラグを備え、
    前記後段焼成ステップでは、前記焼成ステップのときよりも前記点火プラグによる点火時期を進角させる、ことを特徴とする内燃機関の製造方法。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の内燃機関の製造方法において、
    前記後段焼成ステップは、前記焼成ステップの開始からの経過時間が予め定められた所定時間に達したときに開始される、ことを特徴とする内燃機関の製造方法。
  8. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の内燃機関の製造方法において、
    前記焼成ステップにより焼成される前記被膜材の表面の硬化度合いを判定する判定ステップをさらに含み、
    前記判定ステップで前記被膜材の表面の硬化が完了したと判定されたときに、前記焼成ステップから前記後段焼成ステップに移行する、ことを特徴とする内燃機関の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の製造方法により製造された内燃機関。
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