JP2021095063A - 三輪車両 - Google Patents

三輪車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2021095063A
JP2021095063A JP2019228913A JP2019228913A JP2021095063A JP 2021095063 A JP2021095063 A JP 2021095063A JP 2019228913 A JP2019228913 A JP 2019228913A JP 2019228913 A JP2019228913 A JP 2019228913A JP 2021095063 A JP2021095063 A JP 2021095063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
body frame
rear arm
wheeled vehicle
arm
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019228913A
Other languages
English (en)
Inventor
勇一 藤咲
Yuichi Fujisaki
勇一 藤咲
鈴木 正人
Masato Suzuki
正人 鈴木
和洋 西田
Kazuhiro Nishida
和洋 西田
裕司 坂井
Yuji Sakai
裕司 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2019228913A priority Critical patent/JP2021095063A/ja
Publication of JP2021095063A publication Critical patent/JP2021095063A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

【課題】三輪車両の軽量化を図ることができる三輪車両を提供することである。【解決手段】後輪懸架装置は、左右方向に延びる上揺動軸線を中心にアッパーリアアームが揺動できるように、車体フレームに支持されているアッパーリアアームと、左右方向に延びる下揺動軸線を中心にロアリアアームが揺動できるように、車体フレームに支持されているロアリアアームと、アッパーリアアーム及びロアリアアームにより支持されている後輪支持部材であって、後輪が後輪アクスルを中心に回転できるように、後輪を支持する後輪支持部材と、を含む。後輪アクスルは、上下方向において、アッパーリアアームが後輪支持部材を支持している部分とロアリアアームが後輪支持部材を支持している部分との間に位置している。【選択図】図1

Description

本発明は、三輪車両に関する。
三輪車両としては、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載の三輪車両が知られている。これらの三輪車両は、左前輪、右前輪、後輪、車体フレーム及びスイングアームを備えている。スイングアームは、前後方向に延びる部材である。スイングアームは、スイングアームの後端部において後輪を支持している。車体フレームは、スイングアームの前端部を通過する軸線を中心にスイングアームが揺動することができるように、スイングアームを支持している。車体フレームは、三輪車両が左方向に旋回するときに左方向にリーンせず、三輪車両が右方向に旋回するときに右方向にリーンしない。故に、三輪車両は、三輪車両が左方向に旋回するときに左方向に車体フレームがリーンし、三輪車両が右方向に旋回するときに右方向に車体フレームがリーンするリーン車両ではない。
米国特許第10112652号明細書 米国特許第9469374号明細書
上記のような三輪車両では、三輪車両の軽量化が望まれている。
そこで、本発明の目的は、三輪車両の軽量化を図ることができる三輪車両を提供することである。
本願発明者は、三輪車両の軽量化を図るにあたり、三輪車両の後部の構造に着目した。すると、本願発明者は、特許文献1及び特許文献2に記載の三輪車両は、重いスイングアームを備えていることに気が付いた。そして、本願発明者は、このスイングアームに相当する構成を軽量化できれば、三輪車両の軽量化を図ることができると考えた。
そこで、本願発明者は、後輪が路面から受ける力によって後輪が車体フレームに対して左方向又は右方向に倒れるときの三輪車両の各部の動作について考察した。三輪車両が左方向に旋回するときには、路面から左方向に摩擦力が後輪に加わる。そのため、三輪車両が左方向に旋回するときには、後輪は、後輪が路面から受ける摩擦力によって車体フレームに対して右方向に倒れようとする。三輪車両が右方向に旋回するときには、路面から右方向に摩擦力が後輪に加わる。そのため、三輪車両が右方向に旋回するときには、後輪は、後輪が路面から受ける摩擦力によって車体フレームに対して左方向に倒れようとする。これらの場合、後輪は、前後方向に延びる軸を中心に車体フレームに対して回転する。この軸は、後輪アクスル近傍に位置する。スイングアームは、後輪アクスル近傍において後輪を支持する。そのため、後輪が車体フレームに対して左方向又は右方向に倒れようとすると、スイングアームがねじれる。よって、スイングアームが高い剛性を有することが求められる。その結果、スイングアームが重くなる場合があった。
そこで、本願発明者は、スイングアーム以外の後輪の懸架装置について検討した。その結果、本願発明者は、ダブルウィッシュボーン機構を後輪の懸架装置に採用すればよいことに思い至った。ダブルウィッシュボーン機構が後輪の懸架装置に採用されると、後輪アクスルは、上下方向において、アッパーリアアームが後輪を支持している部分とロアリアアームが後輪を支持している部分との間に位置する。アッパーリアアームが後輪を支持している部分、及び、ロアリアアームが後輪を支持している部分は、後輪アクスルから離れるようになる。これにより、アッパーリアアーム及びロアリアアームが後輪に及ぼすモーメントを大きくしやすい。その結果、三輪車両において、アッパーリアアームの剛性及びロアリアアームの剛性を高めることを抑制しつつ、後輪が車体フレームに対して左方向又は右方向に傾くことを抑制することが容易である。これにより、ダブルウィッシュボーン機構が後輪の懸架装置に採用されると、三輪車両の軽量化が図られる。
(1)の三輪車両は、
前記三輪車両が左方向に旋回するときに左方向にリーンせず、前記三輪車両が右方向に旋回するときに右方向にリーンしない車体フレームと、
前記車体フレームに支持されている左前輪、右前輪及び後輪と、
後輪懸架装置と、
を備え、
前記後輪懸架装置は、
左右方向に延びる上揺動軸線を中心にアッパーリアアームが揺動できるように、前記車体フレームに支持されているアッパーリアアームと、
左右方向に延びる下揺動軸線を中心にロアリアアームが揺動できるように、前記車体フレームに支持されているロアリアアームと、
前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームにより支持されている後輪支持部材であって、前記後輪が後輪アクスルを中心に回転できるように、前記後輪を支持する後輪支持部材と、
を含み、
前記後輪アクスルは、上下方向において、前記アッパーリアアームが前記後輪支持部材を支持している部分と前記ロアリアアームが前記後輪支持部材を支持している部分との間に位置している。
(1)の三輪車両によれば、三輪車両の軽量化を図ることができる。より詳細には、三輪車両が左方向に旋回するときには、路面から左方向に摩擦力が後輪に加わる。そのため、三輪車両が左方向に旋回するときには、後輪は、後輪が路面から受ける摩擦力によって車体フレームに対して右方向に倒れようとする。三輪車両が右方向に旋回するときには、路面から右方向に摩擦力が後輪に加わる。そのため、三輪車両が右方向に旋回するときには、後輪は、後輪が路面から受ける摩擦力によって車体フレームに対して左方向に倒れようとする。これらの場合、後輪は、前後方向に延びる軸を中心に車体フレームに対して回転する。この軸は、後輪アクスル近傍に位置する。
特許文献1及び特許文献2に記載の三輪車両では、スイングアームは、後輪アクスル近傍において後輪を支持する。そのため、後輪が車体フレームに対して左方向又は右方向に倒れようとすると、スイングアームがねじれる。よって、スイングアームが高い剛性を有することが求められる。その結果、スイングアームが重くなる場合があった。
そこで、(1)の三輪車両では、後輪アクスルは、上下方向において、アッパーリアアームが後輪支持部材を支持している部分とロアリアアームが後輪支持部材を支持している部分との間に位置している。アッパーリアアームが後輪を支持している部分、及び、ロアリアアームが後輪を支持している部分は、後輪アクスルから離れるようになる。これにより、アッパーリアアーム及びロアリアアームが後輪に及ぼすモーメントを大きくしやすい。その結果、アッパーリアアームの剛性及びロアリアアームの剛性を高めることを抑制しつつ、後輪が車体フレームに対して左方向又は右方向に傾くことを抑制することが容易である。これにより、ダブルウィッシュボーン機構が後輪懸架装置に採用されると、三輪車両の軽量化が図られる。
(2)の三輪車両は、(1)の三輪車両であって、
前記左前輪及び前記右前輪は、操舵可能に前記車体フレームに支持されており、
前記後輪は、操舵不可能に前記後輪支持部材に支持されている。
(3)の三輪車両は、(2)の三輪車両であって、
前記アッパーリアアームは、左右方向において、前記車体フレームの左右方向の中央と前記車体フレームの左端との間、又は、左右方向において、前記車体フレームの左右方向の中央と前記車体フレームの右端との間において前記車体フレームに支持されている。
(3)の三輪車両によれば、アッパーリアアームが、前後方向において、車体フレームと後輪との間に位置しにくくなる。これにより、車体フレームと後輪との間隔が小さくなる。その結果、三輪車両の前後方向の長さが短くなる。
(4)の三輪車両は、(2)又は(3)のいずれかの三輪車両であって、
前記アッパーリアアームは、左右方向において、直進状態の前記後輪の左端と前記車体フレームの左端との間、又は、左右方向において、直進状態の前記後輪の右端と前記車体フレームの右端との間において前記車体フレームに支持されている。
(4)の三輪車両によれば、アッパーリアアームが、前後方向において、車体フレームと後輪との間に位置しなくなる。これにより、車体フレームと後輪との間隔が更に小さくなる。その結果、三輪車両の前後方向の長さが更に短くなる。
(5)の三輪車両は、(A)又は(B)を満たす(2)ないし(4)のいずれかの三輪車両である。
(A)
前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームは、左右方向において、前記車体フレームの左右方向の中央と前記車体フレームの左端との間に配置されており、
前記アッパーリアアームは、
下方向に見たときに、前後方向に延びる第1アッパーリアアーム部材と、
下方向に見たときに、前記第1アッパーリアアーム部材の後部から左方向かつ前方向に向かって延びる第2アッパーリアアーム部材と、
を含んでおり、
前記ロアリアアームは、
下方向に見たときに、前後方向に延びる第1ロアリアアーム部材と、
下方向に見たときに、前記第1ロアリアアーム部材の後部から左方向かつ前方向に向かって延びる第2ロアリアアーム部材と、
を含んでいる。
(B)
前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームは、左右方向において、前記車体フレームの左右方向の中央と前記車体フレームの右端との間に配置されており、
前記アッパーリアアームは、
下方向に見たときに、前後方向に延びる第1アッパーリアアーム部材と、
下方向に見たときに、前記第1アッパーリアアーム部材の後部から右方向かつ前方向に向かって延びる第2アッパーリアアーム部材と、
を含んでおり、
前記ロアリアアームは、
下方向に見たときに、前後方向に延びる第1ロアリアアーム部材と、
下方向に見たときに、前記第1ロアリアアーム部材の後部から右方向かつ前方向に向かって延びる第2ロアリアアーム部材と、
を含んでいる。
(5)の三輪車両によれば、三輪車両の左右方向の幅が短くなる。より詳細には、第1アッパーリアアーム部材は、第2アッパーリアアーム部材より後輪の近くに位置する。第1ロアリアアーム部材は、第2ロアリアアーム部材より後輪の近くに位置する。そこで、第1アッパーリアアーム部材及び第1ロアリアアーム部材は、前後方向に延びている。これにより、第1アッパーリアアーム部材及び第1ロアリアアーム部材を後輪に近づけることが容易となる。その結果、(5)の三輪車両によれば、三輪車両の左右方向の幅が短くなる。
(6)の三輪車両は、(5)の三輪車両であって、
前記アッパーリアアームは、
前記第1アッパーリアアーム部材と前記第2アッパーリアアーム部材とを接続し、かつ、左右方向に延びる第3アッパーリアアーム部材を、
更に含んでおり、
前記ロアリアアームは、
前記第1ロアリアアーム部材と前記第2ロアリアアーム部材とを接続し、かつ、左右方向に延びる第3ロアリアアーム部材を、
更に含んでいる。
(6)の三輪車両によれば、アッパーリアアーム及びロアリアアームの剛性が高くなる。
(7)の三輪車両は、(2)ないし(6)いずれかの三輪車両であって、
前記後輪懸架装置は、
前記アッパーリアアーム又は前記ロアリアアームの前記車体フレームに対する揺動を緩衝する緩衝装置を、
更に含んでおり、
前記緩衝装置、前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームは、左右方向において、前記車体フレームの左右方向の中央と前記車体フレームの左端との間に配置されている、又は、前記緩衝装置、前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームは、左右方向において、前記車体フレームの左右方向の中央と前記車体フレームの右端との間に配置されている。
(7)の三輪車両によれば、緩衝装置は、アッパーリアアーム及びロアリアアームの近くに配置されるようになる。これにより、三輪車両の後部のコンパクト化が図られる。
(8)の三輪車両は、(2)ないし(7)のいずれかの三輪車両であって、
前記後輪は、
リアタイヤと、
前記リアタイヤを保持するリアリムと、
を含んでおり、
前記後輪支持部材は、上下方向において、前記車体フレームの上端と前記リアリムの内端の上端との間において前記アッパーリアアームにより支持されている。
(8)の三輪車両によれば、三輪車両の軽量化を図ることができる。より詳細には、後輪支持部材は、上下方向において、車体フレームの上端とリアリムの内端の上端との間においてアッパーリアアームにより支持されている。そのため、アッパーリアアームが後輪を支持している部分は、後輪アクスルから離れるようになる。これにより、アッパーリアアームが後輪に及ぼすモーメントを大きくしやすい。その結果、アッパーリアアームの剛性を高めることを抑制しつつ、後輪が車体フレームに対して左方向又は右方向に傾くことを抑制することが容易である。これにより、三輪車両の軽量化が図られる。
(9)の三輪車両は、(2)ないし(8)のいずれかの三輪車両であって、
前記三輪車両は、
下方向に見たときに、前記後輪と重なるリアフェンダーを、
更に備えており、
前記後輪は、
リアタイヤと、
前記リアタイヤを保持するリアリムと、
を含んでおり、
前記後輪支持部材は、上下方向において、前記リアフェンダーの上端と前記リアリムの内端の上端との間において前記アッパーリアアームにより支持されている。
(10)の三輪車両は、(1)の三輪車両であって、
前記左前輪及び前記右前輪は、操舵可能に前記車体フレームに支持されており、
前記後輪は、操舵可能に前記後輪支持部材に支持されている。
(11)の三輪車両は、(10)の三輪車両であって、
前記後輪は、駆動輪ではない。
(12)の三輪車両は、(10)又は(11)のいずれかの三輪車両であって、
前記後輪は、
リアタイヤと、
前記リアタイヤを保持するリアリムと、
を含んでおり、
前記後輪支持部材は、上下方向において、前記車体フレームの上端と前記リアリムの内端の上端との間において前記アッパーリアアームにより支持されている。
(12)の三輪車両によれば、三輪車両の軽量化を図ることができる。より詳細には、後輪支持部材は、上下方向において、車体フレームの上端とリアリムの内端の上端との間においてアッパーリアアームにより支持されている。そのため、アッパーリアアームが後輪を支持している部分は、後輪アクスルから離れるようになる。これにより、アッパーリアアームが後輪に及ぼすモーメントを大きくしやすい。その結果、アッパーリアアームの剛性を高めることを抑制しつつ、後輪が車体フレームに対して左方向又は右方向に傾くことを抑制することが容易である。これにより、三輪車両の軽量化が図られる。
(13)の三輪車両は、(10)ないし(12)のいずれかの三輪車両であって、
前記後輪支持部材は、
前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームに支持されている第1後輪支持部材と、
前記後輪を支持し、かつ、前記第1後輪支持部材に前記後輪と共に操舵可能に支持されている第2後輪支持部材と、
を含んでおり、
前記第1後輪支持部材の前後方向の長さは、前記第1後輪支持部材の左右方向の長さより短い。
(14)の三輪車両は、(10)ないし(13)のいずれかの三輪車両であって、
前記後輪は、
リアタイヤと、
前記リアタイヤを保持するリアリムと、
を含んでおり、
前記後輪支持部材は、上下方向において、前記後輪の下端と前記リアリムの内端の上端との間において前記ロアリアアームにより支持されている。
(14)の三輪車両によれば、三輪車両の軽量化を図ることができる。より詳細には、後輪支持部材は、上下方向において、後輪の下端とリアリムの内端の上端との間においてロアリアアームにより支持されている。そのため、ロアリアアームが後輪を支持している部分は、後輪アクスルから離れるようになる。これにより、ロアリアアームが後輪に及ぼすモーメントを大きくしやすい。その結果、ロアリアアームの剛性を高めることを抑制しつつ、後輪が車体フレームに対して左方向又は右方向に傾くことを抑制することが容易である。これにより、三輪車両の軽量化が図られる。
(15)の三輪車両は、(10)ないし(14)のいずれかの三輪車両であって、
前記アッパーリアアームは、直進状態の前記後輪の左端と前記車体フレームの左端との間、又は、直進状態の前記後輪の右端と前記車体フレームの右端との間において前記車体フレームに支持されている。
(15)の三輪車両によれば、アッパーリアアームが、前後方向において、車体フレームと後輪との間に位置しなくなる。これにより、車体フレームと後輪との間隔が更に小さくなる。その結果、三輪車両の前後方向の長さが更に短くなる。
(16)の三輪車両は、(10)ないし(15)のいずれかの三輪車両であって、
前記後輪支持部材は、
前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームに支持されている第1後輪支持部材と、
前記後輪を支持し、かつ、前記第1後輪支持部材に前記後輪と共に操舵可能に支持されている第2後輪支持部材と、
を含んでおり、
前記三輪車両は、前記第1後輪支持部材を左右方向に貫通する部材を備えていない。
(16)の三輪車両によれば、三輪車両が第1後輪支持部材を左右方向に貫通する部材を備えていないので、第1後輪支持部材の剛性を高くすることが容易である。
(17)の三輪車両は、(10)ないし(16)のいずれかの三輪車両であって、
前記後輪支持部材は、
前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームに支持されている第1後輪支持部材と、
前記後輪を支持し、かつ、前記第1後輪支持部材に前記後輪と共に操舵可能に支持されている第2後輪支持部材と、
を含んでおり、
前記第1後輪支持部材は、前方向、後方向、左方向、右方向、上方向及び下方向に見たときに視認される複数の壁部を備えており、
前記複数の壁部は、内部に空間を有するチャンバーを構成している。
(17)の三輪車両によれば、第1後輪支持部材が内部に空間を有するチャンバーを形成する複数の壁部を備えているので、第1後輪支持部材の軽量化が図られる。その結果、(17)の三輪車両の軽量化が図られる。
(18)の三輪車両は、(17)の三輪車両であって、
前記三輪車両は、前記複数の壁部の一部を貫通し、前記後輪を回転させる駆動部材を備えていない。
(18)の三輪車両によれば、複数の壁の一部を貫通し、後輪を回転させる駆動部材を三輪車両が備えていないので、第1後輪支持部材の剛性を高くすることが容易である。
(19)の三輪車両は、(10)ないし(18)のいずれかの三輪車両であって、
前記三輪車両は、
前記後輪を操舵するための後輪操舵アクチュエータを、
更に備える。
(20)の三輪車両は、
前記三輪車両が左方向に旋回するときに左方向にリーンせず、前記三輪車両が右方向に旋回するときに右方向にリーンしない車体フレームであって、オペレータを収容するキャビンを形成する車体フレームと、
前記車体フレームに支持されている左前輪、右前輪及び後輪と、
前記車体フレームに支持され、かつ、前記車体フレームに対して前記左前輪が上下方向に変位するように前記左前輪を支持している左前懸架装置と、
前記車体フレームに支持され、かつ、前記車体フレームに対して前記右前輪が上下方向に変位するように前記右前輪を支持している右前懸架装置と、
前後方向において、前記車体フレームの前端と前記キャビンの前端との間において前記車体フレームに支持され、前記左前輪及び前記右前輪を回転させるトルクを発生する電気モータであって、左右方向に延びる出力軸を有する電気モータと、
前記左前懸架装置と前記右前懸架装置とを接続し、前記左前輪が上方向に変位しかつ前記右前輪が下方向に変位することを妨げる力を前記左前懸架装置及び前記右前懸架装置に付与し、前記左前輪が下方向に変位しかつ前記右前輪が上方向に変位することを妨げる力を前記左前懸架装置及び前記右前懸架装置に付与するスタビライザーであって、前後方向において、前記出力軸と前記キャビンとの間に位置しているスタビライザーと、
を備えている。
(20)の三輪車両によれば、三輪車両の軽量化が図られる。より詳細には、スタビライザーは、前後方向において、出力軸とキャビンとの間に位置している。そのため、スタビライザーの前後方向の長さが短い。従って、左前懸架装置及び右前懸架装置が動作した際に、スタビライザーに加わるモーメントが小さくなる。よって、スタビライザーの剛性が高くなることを抑制できる。スタビライザーの重量が増加することを抑制できる。その結果、(20)の三輪車両によれば、三輪車両の軽量化が図られる。
本明細書にて使用される場合、用語「及び/又は(and/or)」は1つの、又は複数の関連した列挙されたアイテム(items)のあらゆる又は全ての組み合わせを含む。
本明細書中で使用される場合、用語「含む、備える(including)」、「含む、備える(comprising)」又は「有する(having)」及びその変形の使用は、記載された特徴、工程、操作、要素、成分及び/又はそれらの等価物の存在を特定するが、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/又はそれらのグループのうちの1つ又は複数を含むことができる。
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本発明が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
一般的に使用される辞書に定義された用語のような用語は、関連する技術及び本開示の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想的又は過度に形式的な意味で解釈されることはない。
本発明の説明においては、技術及び工程の数が開示されていると理解される。これらの各々は個別の利益を有し、それぞれは、他の開示された技術の1つ以上、又は、場合によっては全てと共に使用することもできる。従って、明確にするために、この説明は、不要に個々のステップの可能な組み合わせの全てを繰り返すことを控える。それにもかかわらず、明細書及び特許請求の範囲は、そのような組み合わせが全て本発明及び特許請求の範囲内にあることを理解して読まれるべきである。
以下の説明では、説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細を述べる。しかしながら、当業者には、これらの特定の詳細なしに本発明を実施できることが明らかである。本開示は、本発明の例示として考慮されるべきであり、本発明を以下の図面又は説明によって示される特定の実施形態に限定することを意図するものではない。
この発明の上述の目的及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、添付図面に関連して行われる以下のこの発明の実施形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
本発明によれば、三輪車両の軽量化を図ることができる。
図1は、三輪車両10の右側面図及び上面図である。 図2は、三輪車両10aの右側面図及び上面図である。 図3は、後輪18の断面構造図である。 図4は、三輪車両10bの右側面図及び上面図である。 図5は、後輪18の断面構造図である。 図6は、三輪車両10cの右側面図及び上面図である。
(第1の実施形態)
[全体構成]
以下に、本発明の第1の実施形態に係る三輪車両10の全体構成について図面を参照しながら説明する。図1は、三輪車両10の右側面図及び上面図である。
本明細書において、前後方向に延びる軸線や部材は、必ずしも前後方向と平行である軸線や部材だけを示すものではない。前後方向に延びる軸線や部材とは、前後方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸線や部材を含む。同様に、上下方向に延びる軸線や部材とは、上下方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸線や部材を含む。左右方向に延びる軸線や部材とは、左右方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸線や部材を含む。
本明細書における任意の2つの部材を第1部材及び第2部材と定義した場合、任意の2つの部材の関係は以下のような意味になる。本明細書において、第1部材が第2部材に支持されているとは、第1部材が第2部材に対して移動不可能に第2部材に取り付けられている(すなわち、固定されている)場合、及び、第1部材が第2部材に対して移動可能に第2部材に取り付けられている場合を含む。また、第1部材が第2部材に支持されているとは、第1部材が第2部材に直接に取り付けられている場合、及び、第1部材が第3部材を介して第2部材に取り付けられている場合の両方を含む。
本明細書において、前後方向に並ぶ第1部材及び第2部材とは、以下の状態を示す。前後方向に垂直な方向に第1部材及び第2部材を見たときに、第1部材及び第2部材の両方が前後方向に延びる任意の直線上に配置されている状態である。本明細書において、上方向又は下方向に見て前後方向に並ぶ第1部材及び第2部材とは、以下の状態を示す。上方向又は下方向に第1部材及び第2部材を見たときに、第1部材及び第2部材の両方が前後方向を示す任意の直線上に配置されている。この場合、上方向及び下方向とは異なる左方向又は右方向に第1部材及び第2部材を見ると、第1部材及び第2部材のいずれか一方が前後方向を示す任意の直線上に配置されていなくてもよい。なお、第1部材と第2部材とが接触していてもよい。第1部材と第2部材とが離れていてもよい。第1部材と第2部材との間に第3部材が存在していてもよい。この定義は、前後方向以外の方向にも適用される。
本明細書において、第1部材が第2部材の前に配置されるとは、以下の状態を指す。第1部材の少なくとも一部は、第2部材が前方向に平行移動するときに通過する領域内に配置されている。よって、第1部材は、第2部材が前方向に平行移動するときに通過する領域内に収まっていてもよいし、第2部材が前方向に平行移動するときに通過する領域から突出していてもよい。この場合、第1部材及び第2部材は、前後方向に並んでいる。この定義は、前後方向以外の方向にも適用される。
本明細書において、第1部材が第2部材より前に配置されるとは、以下の状態を指す。第1部材は、第2部材の前端を通り前後方向に直交する平面の前に配置される。この場合、第1部材及び第2部材は、前後方向に並んでいてもよく、並んでいなくてもよい。この定義は、前後方向以外の方向にも適用される。
本明細書において、左方向又は右方向に見て、第1部材が第2部材の前に配置されるとは、以下の状態を指す。左方向又は右方向に見て、第1部材の少なくとも一部は、第2部材が前方向に平行移動するときに通過する領域内に配置されている。この定義において、第1部材と第2部材は、3次元では、前後方向に並んでいなくてもよい。この定義は、前後方向以外の方向も適用される。
本明細書において、特に断りのない場合には、第1部材の各部について以下のように定義する。第1部材の前部とは、第1部材の前半分を意味する。第1部材の後部とは、第1部材の後半分を意味する。第1部材の左部とは、第1部材の左半分を意味する。第1部材の右部とは、第1部材の右半分を意味する。第1部材の上部とは、第1部材の上半分を意味する。第1部材の下部とは、第1部材の下半分を意味する。第1部材の上端とは、第1部材の上方向の端を意味する。第1部材の下端とは、第1部材の下方向の端を意味する。第1部材の前端とは、第1部材の前方向の端を意味する。第1部材の後端とは、第1部材の後方向の端を意味する。第1部材の左端とは、第1部材の左方向の端を意味する。第1部材の右端とは、第1部材の右方向の端を意味する。第1部材の上端部とは、第1部材の上端及びその近傍を意味する。第1部材の下端部とは、第1部材の下端及びその近傍を意味する。第1部材の前端部とは、第1部材の前端及びその近傍を意味する。第1部材の後端部とは、第1部材の後端及びその近傍を意味する。第1部材の左端部とは、第1部材の左端及びその近傍を意味する。第1部材の右端部とは、第1部材の右端及びその近傍を意味する。第1部材とは、三輪車両10を構成する部材を意味する。
本明細書において、第1部材と第2部材との間に構成(部材、空間又は開口)が形成される(位置する又は設けられる)とは、第1部材と第2部材とが並ぶ方向において第1部材と第2部材との間に構成が存在することを意味する。ただし、構成は、第1部材と第2部材とが並ぶ方向に直交する方向に第1部材又は第2部材から突出していてもよいし、突出していなくてもよい。
三輪車両10は、図1に示すように、車体フレーム12、左前駆動操舵輪16L(左前輪の一例)、右前駆動操舵輪16R(右前輪の一例)、後輪18及び後輪懸架装置30を備えている。
三輪車両10は、リーンしない車両である。そのため、車体フレーム12は、三輪車両10が左方向に旋回するときに左方向にリーンせず、三輪車両10が右方向に旋回するときに右方向にリーンしない。車体フレーム12は、金属管が接合されたパイプフレームである。車体フレーム12の材料は、鉄、アルミニウム等が挙げられる。
左前駆動操舵輪16L、右前駆動操舵輪16R及び後輪18は、車体フレーム12に支持されている。左前駆動操舵輪16Lは、三輪車両10の左部かつ前部に配置されている。左前駆動操舵輪16Lは、車体フレーム12の前部の左に配置されている。左前駆動操舵輪16Lは、左前アクスルAxLを中心として回転する。左前駆動操舵輪16Lは、電気モータが出力するトルクにより回転する駆動輪である。また、左前駆動操舵輪16Lは、左右方向に操舵される操舵輪である。従って、左前駆動操舵輪16Lは、下方向に見たときに、時計回り方向及び反時計回り方向に回転することができる。
右前駆動操舵輪16Rは、三輪車両10の右部かつ前部に配置されている。右前駆動操舵輪16Rは、車体フレーム12の前部の右に配置されている。右前駆動操舵輪16Rは、右前アクスルAxRを中心として回転する。右前駆動操舵輪16Rは、電気モータが出力するトルクにより回転する駆動輪である。また、右前駆動操舵輪16Rは、左右方向に操舵される操舵輪である。従って、右前駆動操舵輪16Rは、下方向に見たときに、時計回り方向及び反時計回り方向に回転することができる。
後輪18は、左前駆動操舵輪16L及び右前駆動操舵輪16Rより後に配置されている。後輪18は、三輪車両10の後部に配置されている。また、後輪18は、下方向に見たときに、三輪車両10の左右方向の中央線上に配置されている。すなわち、後輪18は、車体フレーム12の左右方向の中央の後に配置されている。後輪18は、後輪アクスルAxBを中心として回転する。ただし、後輪18は、駆動輪ではない。なお、後輪18は、操舵輪であってもよいし、操舵輪でなくてもよい。
後輪懸架装置30は、後輪18を支持している。後輪懸架装置30は、車体フレーム12に対して後輪18を上下方向に変位させる。後輪懸架装置30は、アッパーリアアーム32、ロアリアアーム34及び後輪支持部材36を含んでいる。アッパーリアアーム32は、左右方向に延びる第1上揺動軸線Ax10を中心にアッパーリアアーム32が揺動できるように、車体フレーム12に支持されている。アッパーリアアーム32の前端部は、上下方向において、車体フレーム12の上端と車体フレーム12の下端との間に支持されている。アッパーリアアーム32は、車体フレーム12の後部から後方向に延びている。
ロアリアアーム34は、左右方向に延びる第1下揺動軸線Ax12を中心にロアリアアーム34が揺動できるように、車体フレーム12に支持されている。ロアリアアーム34は、アッパーリアアーム32の下に配置されている。より詳細には、ロアリアアーム34の前端部は、上下方向において、アッパーリアアーム32の前端部と車体フレーム12の下端との間に支持されている。ロアリアアーム34は、車体フレーム12の後部から後方向に延びている。
後輪支持部材36は、後輪18が後輪アクスルAxBを中心に回転できるように、後輪18を支持している。後輪アクスルAxBは、三輪車両10の直進時に左右方向に延びている。後輪支持部材36は、アッパーリアアーム32及びロアリアアーム34により支持されている。より詳細には、後輪支持部材36の上部は、アッパーリアアーム32の後端部に支持されている。後輪支持部材36は、左右方向に延びる第2上揺動軸線Ax14を中心にアッパーリアアーム32に対して回転できる。後輪支持部材36の下部は、ロアリアアーム34の後端部に支持されている。後輪支持部材36は、左右方向に延びる第2下揺動軸線Ax16を中心にアッパーリアアーム32に対して回転できる。後輪アクスルAxBは、上下方向において、アッパーリアアーム32が後輪支持部材36を支持している部分とロアリアアーム34が後輪支持部材36を支持している部分との間に位置している。
[効果]
三輪車両10によれば、三輪車両10の軽量化を図ることができる。より詳細には、三輪車両が左方向に旋回するときには、路面から左方向に摩擦力が後輪に加わる。そのため、三輪車両が左方向に旋回するときには、後輪は、後輪が路面から受ける摩擦力によって車体フレームに対して右方向に倒れようとする。三輪車両が右方向に旋回するときには、路面から右方向に摩擦力が後輪に加わる。そのため、三輪車両が右方向に旋回するときには、後輪は、後輪が路面から受ける摩擦力によって車体フレームに対して左方向に倒れようとする。これらの場合、後輪は、前後方向に延びる軸を中心に車体フレームに対して回転する。この軸は、後輪アクスル近傍に位置する。
特許文献1及び特許文献2に記載の三輪車両では、スイングアームは、後輪アクスル近傍において後輪を支持する。そのため、後輪が車体フレームに対して左方向又は右方向に倒れようとすると、スイングアームがねじれる。よって、スイングアームが高い剛性を有することが求められる。その結果、スイングアームが重くなる場合があった。
そこで、三輪車両10では、後輪アクスルAxBは、上下方向において、アッパーリアアーム32が後輪支持部材36を支持している部分とロアリアアーム34が後輪支持部材36を支持している部分との間に位置している。アッパーリアアーム32が後輪18を支持している部分、及び、ロアリアアーム34が後輪18を支持している部分は、後輪アクスルAxBから離れるようになる。これにより、アッパーリアアーム32及びロアリアアーム34が後輪18に及ぼすモーメントを大きくしやすい。その結果、アッパーリアアーム32の剛性及びロアリアアーム34の剛性を高めることを抑制しつつ、後輪18が車体フレーム12に対して左方向又は右方向に傾くことを抑制することが容易である。これにより、ダブルウィッシュボーン機構が後輪懸架装置30に採用されると、三輪車両10の軽量化が図られる。
(第2の実施形態)
[全体構成]
以下に、本発明の第2の実施形態に係る三輪車両10aの全体構成について図面を参照しながら説明する。図2は、三輪車両10aの右側面図及び上面図である。図3は、後輪18の断面構造図である。図2では、リアフェンダー50を省略した。
三輪車両10aは、電気エネルギーによりトルクを発生する電動車両である。三輪車両10aは、人力と電気エネルギーによりトルクを発生する電動アシスト自転車ではない。従って、三輪車両10aは、人力が入力されるペダルを備えていない。また、三輪車両10aは、ドアを備えていない。三輪車両10aは、図2に示すように、車体フレーム12、左前懸架装置14L、右前懸架装置14R、サイドバイサイドシート15、左前駆動操舵輪16L、右前駆動操舵輪16R、後輪18、前輪操舵機構20、バッテリ22、電気モータ24、動力伝達機構26、EV(Electric Vehicle)ユニット27及び後輪懸架装置30を備えている。
三輪車両10aは、リーンしない車両である。そのため、車体フレーム12は、三輪車両10aが左方向に旋回するときに左方向にリーンせず、かつ、三輪車両10aが右方向に旋回するときに右方向にリーンしない。車体フレーム12は、オペレータを収容するキャビン100を形成している。車体フレーム12は、金属管が接合されたパイプフレームである。車体フレーム12の材料は、鉄、アルミニウム等が挙げられる。
サイドバイサイドシート15は、左シート15L及び右シート15Rを含んでいる。左シート15Lは、シットインタイプのシートである。左シート15Lは、車体フレーム12の左部かつ後部に配置されている。また、左シート15Lは、車体フレーム12の上に配置されている。左シート15Lに着座した人は、前方向を向く。右シート15Rは、シットインタイプのシートである。右シート15Rは、車体フレーム12の右部かつ後部に配置されている。これにより、右シート15Rは、左シート15Lの右に配置されている。また、右シート15Rは、車体フレーム12の上に配置されている。右シート15Rに着座した人は、前方向を向く。オペレータは、左シート15L又は右シート15Rに着座する。本実施形態では、オペレータは、左シート15Lに着座する。
左前駆動操舵輪16Lは、操舵可能に車体フレーム12に支持されている。左前駆動操舵輪16Lは、三輪車両10aの左部かつ前部に配置されている。左前駆動操舵輪16Lは、車体フレーム12の前部の左に配置されている。左前駆動操舵輪16Lは、左前アクスルAxLを中心として回転する。左前駆動操舵輪16Lは、電気モータが出力するトルクにより回転する駆動輪である。また、左前駆動操舵輪16Lは、左右方向に操舵される操舵輪である。従って、左前駆動操舵輪16Lは、下方向に見たときに、時計回り方向及び反時計回り方向に回転することができる。
左前懸架装置14Lは、車体フレーム12に支持される共に、操舵可能に左前駆動操舵輪16Lを支持する。左前懸架装置14Lは、車体フレーム12に対して左前駆動操舵輪16Lが上下方向に変位するように左前駆動操舵輪16Lを支持している。ただし、左前懸架装置14Lは、三輪車両10aが左方向に旋回するときに左方向に左前駆動操舵輪16Lをリーンさせない。左前懸架装置14Lは、三輪車両10aが右方向に旋回するときに右方向に左前駆動操舵輪16Lをリーンさせない。更に、左前懸架装置14Lは、下方向に見たときに、左前駆動操舵輪16Lが時計回り方向及び反時計回り方向に回転するように左前駆動操舵輪16Lを支持している。左前懸架装置14Lは、1以上のアーム及びショックアブソーバ(図示せず)を含んでいる。本実施形態では、左前懸架装置14Lは、ダブルウィッシュボーンタイプの懸架装置である。ただし、左前懸架装置14Lは、ダブルウィッシュボーンタイプの懸架装置に限らず、ストラットタイプの懸架装置、トレーリングアームタイプの懸架装置等であってもよい。
右前駆動操舵輪16Rは、車体フレーム12に支持されている。右前駆動操舵輪16Rは、三輪車両10aの右部かつ前部に配置されている。右前駆動操舵輪16Rは、車体フレーム12の前部の右に配置されている。右前駆動操舵輪16Rは、右前アクスルAxRを中心として回転する。右前駆動操舵輪16Rは、電気モータが出力するトルクにより回転する駆動輪である。また、右前駆動操舵輪16Rは、左右方向に操舵される操舵輪である。従って、右前駆動操舵輪16Rは、下方向に見たときに、時計回り方向及び反時計回り方向に回転することができる。
右前懸架装置14Rは、車体フレーム12に支持される共に、操舵可能に右前駆動操舵輪16Rを支持する。右前懸架装置14Rは、車体フレーム12に対して右前駆動操舵輪16Rが上下方向に変位するように右前駆動操舵輪16Rを支持している。ただし、右前懸架装置14Rは、三輪車両10aが左方向に旋回するときに左方向に右前駆動操舵輪16Rをリーンさせない。右前懸架装置14Rは、三輪車両10aが右方向に旋回するときに右方向に右前駆動操舵輪16Rをリーンさせない。更に、右前懸架装置14Rは、下方向に見たときに、右前駆動操舵輪16Rが時計回り方向及び反時計回り方向に回転するように右前駆動操舵輪16Rを支持している。右前懸架装置14Rは、1以上のアーム及びショックアブソーバ(図示せず)を含んでいる。本実施形態では、右前懸架装置14Rは、ダブルウィッシュボーンタイプの懸架装置である。ただし、右前懸架装置14Rは、ダブルウィッシュボーンタイプの懸架装置に限らず、ストラットタイプの懸架装置、トレーリングアームタイプの懸架装置等であってもよい。
後輪18は、車体フレーム12に支持されている。本実施形態では、後輪18は、操舵不可能に後輪支持部材36に支持されている。後輪支持部材36の詳細については後述する。後輪18は、左前駆動操舵輪16L及び右前駆動操舵輪16Rより後に配置されている。後輪18は、三輪車両10の後部に配置されている。また、後輪18は、下方向に見たときに、三輪車両10の左右方向の中央線上に配置されている。すなわち、後輪18は、車体フレーム12の左右方向の中央の後に配置されている。後輪18は、後輪アクスルAxBを中心として回転する。ただし、後輪18は、駆動輪ではない。
後輪18は、図3に示すように、リアタイヤ18a及びリアリム18bを含んでいる。リアリム18bは、リアタイヤ18aを保持する。また、三輪車両10aは、図3に示すように、リアフェンダー50を更に備えている。リアフェンダー50は、下方向に見たときに、後輪18と重なっている。より詳細には、リアフェンダー50は、左方向に見たときに、円弧形状を有している。リアフェンダー50は、後輪18の上に配置されている。リアフェンダー50は、後輪18の外周面に沿っている。
後輪懸架装置30は、操舵不可能に後輪18を支持している。後輪懸架装置30は、車体フレーム12に対して後輪18を上下方向に変位させる。後輪懸架装置30は、アッパーリアアーム32、ロアリアアーム34、後輪支持部材36及び緩衝装置38を含んでいる。アッパーリアアーム32は、左右方向に延びる第1上揺動軸線Ax10を中心にアッパーリアアーム32が揺動できるように、車体フレーム12に支持されている。アッパーリアアーム32の前端部は、上下方向において、車体フレーム12の上端と車体フレーム12の下端との間に支持されている。アッパーリアアーム32は、車体フレーム12の後部から後方向に延びている。
ここで、アッパーリアアーム32の構造についてより詳細に説明する。アッパーリアアーム32は、左右方向において、車体フレーム12の左右方向の中央C0と車体フレーム12の右端との間において車体フレーム12に支持されている。本実施形態では、アッパーリアアーム32は、左右方向において、直進状態の後輪18の右端と車体フレーム12の右端との間において車体フレーム12に支持されている。直進状態の後輪18の右端は、中央C0より右に位置している。
アッパーリアアーム32は、下方向に見たときに、A字形状を有している。アッパーリアアーム32は、第1アッパーリアアーム部材32a、第2アッパーリアアーム部材32b及び第3アッパーリアアーム部材32cを含んでいる。第1アッパーリアアーム部材32aは、下方向に見たときに、前後方向に延びている。第1アッパーリアアーム部材32aは、前後方向と平行に直線的に延びている。第2アッパーリアアーム部材32bは、下方向に見たときに、第1アッパーリアアーム部材32aの後部から右方向かつ前方向に向かって延びている。第2アッパーリアアーム部材32bは、第1アッパーリアアーム部材32aの後端部から右方向かつ前方向に向かって直線的に延びている。第3アッパーリアアーム部材32cは、第1アッパーリアアーム部材32aと第2アッパーリアアーム部材32bとを接続し、かつ、左右方向に延びている。第3アッパーリアアーム部材32cは、第1アッパーリアアーム部材32aの前後方向の中央近傍と第2アッパーリアアーム部材32bの前後方向の中央近傍とを接続し、かつ、左右方向に直線的に延びている。
ロアリアアーム34は、左右横行に延びる第1下揺動軸線Ax12を中心にロアリアアーム34が揺動できるように、車体フレーム12に支持されている。ロアリアアーム34は、アッパーリアアーム32の下に配置されている。より詳細には、ロアリアアーム34の前端部は、上下方向において、アッパーリアアーム32の前端部と車体フレーム12の下端との間に支持されている。ロアリアアーム34は、車体フレーム12の後部から後方向に延びている。
ここで、ロアリアアーム34の構造についてより詳細に説明する。ロアリアアーム34は、左右方向において、車体フレーム12の左右方向の中央C0と車体フレーム12の右端との間において車体フレーム12に支持されている。本実施形態では、ロアリアアーム34は、左右方向において、直進状態の後輪18の右端と車体フレーム12の右端との間において車体フレーム12に支持されている。
ロアリアアーム34は、アッパーリアアーム32と同じ形状を有している。ロアリアアーム34は、下方向に見たときに、A字形状を有している。ロアリアアーム34は、第1ロアリアアーム部材34a、第2ロアリアアーム部材34b及び第3ロアリアアーム部材34cを含んでいる。第1ロアリアアーム部材34aは、下方向に見たときに、前後方向に延びている。第1ロアリアアーム部材34aは、前後方向と平行に直線的に延びている。第2ロアリアアーム部材34bは、下方向に見たときに、第1ロアリアアーム部材34aの後部から右方向かつ前方向に向かって延びている。第2ロアリアアーム部材34bは、第1ロアリアアーム部材34aの後端部から右方向かつ前方向に向かって直線的に延びている。第3ロアリアアーム部材34cは、第1ロアリアアーム部材34aと第2ロアリアアーム部材34bとを接続し、かつ、左右方向に延びている。第3ロアリアアーム部材34cは、第1ロアリアアーム部材34aの前後方向の中央近傍と第2ロアリアアーム部材34bの前後方向の中央近傍とを接続し、かつ、左右方向に直線的に延びている。
後輪支持部材36は、後輪18が後輪アクスルAxBを中心に回転できるように、後輪18を支持している。後輪アクスルAxBは、三輪車両10の直進時に左右方向に延びている。後輪支持部材36は、アッパーリアアーム32及びロアリアアーム34により支持されている。後輪アクスルAxBは、上下方向において、アッパーリアアーム32が後輪支持部材36を支持している部分とロアリアアーム34が後輪支持部材36を支持している部分との間に位置している。
後輪支持部材36の上部は、アッパーリアアーム32の後端部に支持されている。本実施形態では、後輪支持部材36は、図3に示すように、上下方向において、車体フレーム12の上端(図3には図示せず)とリアリム18bの内端の上端P0との間においてアッパーリアアーム32により支持されている。更に、後輪支持部材36は、上下方向において、リアフェンダー50の上端P2とリアリム18bの内端の上端P0との間においてアッパーリアアーム32により支持されている。後輪支持部材36は、左右方向に延びる第2上揺動軸線Ax14を中心にアッパーリアアーム32に対して回転できる。
後輪支持部材36の下部は、ロアリアアーム34の後端部に支持されている。後輪支持部材36は、上下方向において、後輪18の下端P1とリアリム18bの内端の上端P0との間においてロアリアアーム34により支持されている。後輪支持部材36は、左右方向に延びる第2下揺動軸線Ax16を中心にアッパーリアアーム32に対して回転できる。
緩衝装置38は、アッパーリアアーム32又はロアリアアーム34の車体フレーム12に対する揺動を緩衝する。緩衝装置38は、ダンパーとスプリングとの組み合わせにより構成されている。緩衝装置38、アッパーリアアーム32及びロアリアアーム34は、左右方向において、車体フレーム12の左右方向の中央C0と車体フレーム12の右端との間に配置されている。緩衝装置38は、第1端部及び第2端部を有する。緩衝装置38の第1端部は、車体フレーム12に接続されている。緩衝装置38の第2端部は、リンク機構を介して後輪支持部材36に接続されている。後輪18及び後輪支持部材36が上方向に変位すると、緩衝装置38が縮む。後輪18及び後輪支持部材36が下方向に変位すると、緩衝装置38が伸びる。ただし、後輪18及び後輪支持部材36が上方向に変位すると、緩衝装置38が伸びてもよい。後輪18及び後輪支持部材36が下方向に変位すると、緩衝装置38が縮んでもよい。
前輪操舵機構20は、オペレータの操作により、左前駆動操舵輪16L及び右前駆動操舵輪16Rを操舵する。前輪操舵機構20は、ステアリングホイール、ステアリングシャフト、ステアリングギアボックス及び2本のタイロッドを含んでいる。オペレータが反時計回り方向にステアリングホイールを回転させると、下方向に見たときに、左前駆動操舵輪16L及び右前駆動操舵輪16Rが反時計回り方向に回転する。すなわち、左前駆動操舵輪16L及び右前駆動操舵輪16Rが左方向に操舵される。オペレータが時計回り方向にステアリングホイールを回転させると、下方向に見たときに、左前駆動操舵輪16L及び右前駆動操舵輪16Rが時計回り方向に回転する。すなわち、左前駆動操舵輪16L及び右前駆動操舵輪16Rが右方向に操舵される。
バッテリ22は、電気エネルギーを蓄える。バッテリ22は、下方向に見たときに、長方形状を有している。バッテリ22の上下方向の大きさは、バッテリ22の前後方向の大きさ及びバッテリ22の左右方向の大きさより小さい。これにより、バッテリ22は、上面及び下面を有する板形状を有している。バッテリ22は、サイドバイサイドシート15の下に配置されている。
以上のようなバッテリ22は、充放電可能な二次電池である。バッテリ22は、例えば、リチウムイオン電池である。ただし、バッテリ22は、例えば、ニッケル水素電池、鉛蓄電池、全固体電池であってもよい。
電気モータ24は、バッテリ22が蓄えている電気エネルギーによりトルクを発生する。動力伝達機構26は、電気モータ24が発生したトルクを左前駆動操舵輪16L及び右前駆動操舵輪16Rに伝達する。ここで、電気モータ24及び動力伝達機構26について詳細に説明する。
電気モータ24は、左前駆動操舵輪16L及び右前駆動操舵輪16Rを回転させるトルクを発生する。電気モータ24は、左右方向に延びる出力軸を有する。電気モータ24は、前後方向において、車体フレーム12の前端とキャビン100の前端との間において車体フレーム12に支持されている。電気モータ24は、左前駆動操舵輪16Lと右前駆動操舵輪16Rとの間に配置されている。電気モータ24は、左前アクスルAxL及び右前アクスルAxRより前に配置されている。
電気モータ24は、左前輪用電気モータ24L及び右前輪用電気モータ24Rを含んでいる。左前輪用電気モータ24Lは、左前駆動操舵輪16Lを回転させるトルクを発生する。左前輪用電気モータ24Lは、出力軸24LAxを有する。出力軸24LAxは、左右方向に延びている。右前輪用電気モータ24Rは、右前駆動操舵輪16Rを回転させるトルクを発生する。右前輪用電気モータ24Rは、出力軸24RAxを有する。出力軸24RAxは、左右方向に延びている。このように、三輪車両10aは、左前輪用電気モータ24L及び右前輪用電気モータ24Rを備えることにより、左前駆動操舵輪16Lの回転速度と右前駆動操舵輪16Rの回転速度とを異ならせることができる。三輪車両10aは、左前駆動操舵輪16Lの回転速度と右前駆動操舵輪16Rの回転速度との差を利用して、左方向又は右方向に旋回してもよい。
動力伝達機構26は、減速機及び2本のドライブシャフトを含んでいる。動力伝達機構26は、左前駆動操舵輪16Lと右前駆動操舵輪16Rとの間に配置されている。動力伝達機構26は、電気モータ24の後に配置されている。
EVユニット27は、三輪車両10aの全体の制御を行うための制御ユニットである。EVユニット27は、電気モータ24及び動力伝達機構26の上に配置されている。
[効果]
三輪車両10aによれば、三輪車両10と同じ理由により、三輪車両10aの軽量化が図られる。
三輪車両10aによれば、三輪車両10aの前後方向の長さが短くなる。より詳細には、アッパーリアアーム32は、左右方向において、車体フレーム12の左右方向の中央C0と車体フレーム12の右端との間において車体フレーム12に支持されている。そのため、アッパーリアアーム32が、前後方向において、車体フレーム12と後輪18との間に位置しにくくなる。これにより、車体フレーム12と後輪18との間隔が小さくなる。その結果、三輪車両10aの前後方向の長さが短くなる。
三輪車両10aによれば、三輪車両10aの前後方向の長さが短くなる。より詳細には、アッパーリアアーム32は、左右方向において、直進状態の後輪18の右端と車体フレーム12の右端との間において車体フレーム12に支持されている。そのため、アッパーリアアーム32が、前後方向において、車体フレーム12と後輪18との間に位置しなくなる。これにより、車体フレーム12と後輪18との間隔が更に小さくなる。その結果、三輪車両10aの前後方向の長さが更に短くなる。
三輪車両10aによれば、三輪車両10aの左右方向の幅が短くなる。より詳細には、第1アッパーリアアーム部材32aは、第2アッパーリアアーム部材32bより後輪18の近くに位置する。第1ロアリアアーム部材34aは、第2ロアリアアーム部材34bより後輪18の近くに位置する。そこで、第1アッパーリアアーム部材32a及び第1ロアリアアーム部材34aは、前後方向に延びている。これにより、第1アッパーリアアーム部材32a及び第1ロアリアアーム部材34aを後輪18に近づけることが容易となる。その結果、三輪車両10aによれば、三輪車両10aの左右方向の幅が短くなる。
三輪車両10aによれば、アッパーリアアーム32は、第1アッパーリアアーム部材32aと第2アッパーリアアーム部材32bとを接続し、かつ、左右方向に延びる第3アッパーリアアーム部材32cを、更に含んでいる。これにより、アッパーリアアーム32の剛性が高くなる。また、三輪車両10aによれば、ロアリアアーム34は、第1ロアリアアーム部材34aと第2ロアリアアーム部材34bとを接続し、かつ、左右方向に延びる第3ロアリアアーム部材34cを、更に含んでいる。これにより、ロアリアアーム34の剛性が高くなる。
三輪車両10aによれば、緩衝装置38、アッパーリアアーム32及びロアリアアーム34は、左右方向において、車体フレーム12の左右方向の中央C0と車体フレーム12の右端との間に配置されている。これにより、緩衝装置38は、アッパーリアアーム32及びロアリアアーム34の近くに配置されるようになる。その結果、三輪車両10aの後部のコンパクト化が図られる。
三輪車両10aによれば、三輪車両10aの軽量化を図ることができる。より詳細には、後輪支持部材36は、上下方向において、車体フレーム12の上端とリアリム18bの内端の上端P0との間においてアッパーリアアーム32により支持されている。そのため、アッパーリアアーム32が後輪18を支持している部分は、後輪アクスルAxBから離れるようになる。これにより、アッパーリアアーム32が後輪18に及ぼすモーメントを大きくしやすい。その結果、アッパーリアアーム32の剛性を高めることを抑制しつつ、後輪18が車体フレーム12に対して左方向又は右方向に傾くことを抑制することが容易である。これにより、三輪車両10aの軽量化が図られる。
三輪車両10aによれば、三輪車両10aの軽量化を図ることができる。より詳細には、後輪支持部材36は、上下方向において、リアフェンダー50の上端P2とリアリム18bの内端の上端P0との間においてアッパーリアアーム32により支持されている。そのため、アッパーリアアーム32が後輪18を支持している部分は、後輪アクスルAxBから更に離れるようになる。これにより、アッパーリアアーム32が後輪18に及ぼすモーメントを更に大きくしやすい。その結果、アッパーリアアーム32の剛性を高めることを抑制しつつ、後輪18が車体フレーム12に対して左方向又は右方向に傾くことを抑制することが容易である。これにより、三輪車両10aの軽量化が図られる。
三輪車両10aによれば、三輪車両10aの軽量化を図ることができる。より詳細には、後輪支持部材36は、上下方向において、後輪18の下端P1とリアリム18bの内端の上端P0との間においてロアリアアーム34により支持されている。そのため、ロアリアアーム34が後輪18を支持している部分は、後輪アクスルAxBから離れるようになる。これにより、ロアリアアーム34が後輪18に及ぼすモーメントを大きくしやすい。その結果、ロアリアアーム34の剛性を高めることを抑制しつつ、後輪18が車体フレーム12に対して左方向又は右方向に傾くことを抑制することが容易である。これにより、三輪車両10aの軽量化が図られる。
(第3の実施形態)
[全体構成]
以下に、本発明の第3の実施形態に係る三輪車両10bの全体構成について図面を参照しながら説明する。図4は、三輪車両10bの右側面図及び上面図である。図5は、後輪18の断面構造図である。
三輪車両10bは、後輪18が操舵可能である点において三輪車両10aと相違する。以下に、この相違点を中心に三輪車両10bについて説明する。なお、三輪車両10bと三輪車両10aとで共通する構成については説明を省略する。
後輪18は、図4に示すように、操舵可能に後輪支持部材36に支持されている。後輪支持部材36は、図5に示すように、上下方向において、車体フレーム12の上端とリアリム18bの内端の上端P0との間においてアッパーリアアーム32により支持されている。後輪支持部材36は、上下方向において、後輪18の下端P1とリアリム18bの内端の上端P0との間においてロアリアアーム34により支持されている。
より詳細には、後輪支持部材36は、第1後輪支持部材36a及び第2後輪支持部材36bを含んでいる。第1後輪支持部材36aは、アッパーリアアーム32及びロアリアアーム34に支持されている。第1後輪支持部材36aは、上下方向において、車体フレーム12の上端とリアリム18bの内端の上端P0との間においてアッパーリアアーム32により支持されている。第1後輪支持部材36aは、上下方向において、後輪18の下端P1とリアリム18bの内端の上端P0との間においてロアリアアーム34により支持されている。
第1後輪支持部材36aは、前方向、後方向、左方向、右方向、上方向及び下方向に見たときに視認される複数の壁部を備えている。複数の壁部は、内部に空間を有するチャンバーを構成している。第1後輪支持部材36aは、中空部材である。第1後輪支持部材36aの内部の空間は、密閉空間であってもよいし、密閉空間でなくてもよい。第1後輪支持部材36aの左右方向の長さは、第1後輪支持部材36aの前後方向の長さより短い。また、三輪車両10bは、第1後輪支持部材36aを左右方向に貫通する部材を備えていない。特に、後輪18は、駆動輪ではない。そのため、三輪車両10bは、複数の壁部の一部を貫通し、後輪18を回転させる駆動部材(例えば、ドライブシャフト)を備えていない。
第2後輪支持部材36bは、後輪18を支持し、かつ、第1後輪支持部材36aに後輪18と共に操舵可能に支持されている。第2後輪支持部材36bは、第2後輪支持部材36bが上下方向に延びる中心軸を中心に第1後輪支持部材36aに対して回転できるように、第1後輪支持部材36aに支持されている。第2後輪支持部材36bは、第2後輪支持部材36bの上部及び第2後輪支持部材36bの下部の2か所において第1後輪支持部材36aにより支持されている。
三輪車両10bは、後輪操舵アクチュエータ60を更に備えている。後輪操舵アクチュエータ60は、後輪18を操舵する。後輪操舵アクチュエータ60は、図5に示すように、第1後輪支持部材36aに支持されている。また、後輪操舵アクチュエータ60は、第2後輪支持部材36bに接続されている。後輪操舵アクチュエータ60は、下方向に見たときに、第1後輪支持部材36aに対して第2後輪支持部材36bを時計回り方向又は反時計回り方向に回転させる。これにより、後輪18は、第2後輪支持部材36bと共に操舵される。
三輪車両10bは、ロッド62を更に備えている。ロッド62は、車体フレーム12と第1後輪支持部材36aとを接続している。これにより、ロッド62は、下方向に見たときに、第1後輪支持部材36aが車体フレーム12に対して時計回り方向又は反時計回り方向に回転することを防止している。なお、下方向に見たときに、アッパーリアアーム32及びロアリアアーム34が第1後輪支持部材36aを回転不可能に支持している場合には、ロッド62は不要である。
[効果]
三輪車両10bによれば、三輪車両10,10aと同じ理由により、三輪車両10bの軽量化が図られる。
三輪車両10bによれば、三輪車両10bの軽量化を図ることができる。より詳細には、後輪支持部材36は、上下方向において、後輪18の下端P1とリアリム18bの内端の上端P0との間においてロアリアアーム34により支持されている。そのため、ロアリアアーム34が後輪18を支持している部分は、後輪アクスルAxBから離れるようになる。これにより、ロアリアアーム34が後輪18に及ぼすモーメントを大きくしやすい。その結果、ロアリアアーム34の剛性を高めることを抑制しつつ、後輪18が車体フレーム12に対して左方向又は右方向に傾くことを抑制することが容易である。これにより、三輪車両10bの軽量化が図られる。
三輪車両10bによれば、三輪車両10aと同じ理由により、三輪車両10aの前後方向の長さが短くなる。
三輪車両10bによれば、三輪車両10bが第1後輪支持部材36aを左右方向に貫通する部材を備えていないので、第1後輪支持部材36aの剛性を高くすることが容易である。
三輪車両10bによれば、第1後輪支持部材36aが内部に空間を有するチャンバーを形成する複数の壁部を備えているので、第1後輪支持部材36aの軽量化が図られる。その結果、三輪車両10bの軽量化が図られる。
三輪車両10bによれば、複数の壁を貫通し、後輪18を回転させる駆動部材を三輪車両10bが備えていないので、第1後輪支持部材36aの剛性を高くすることが容易である。
(第4の実施形態)
[全体構成]
以下に、本発明の第4の実施形態に係る三輪車両10cの全体構成について図面を参照しながら説明する。図6は、三輪車両10cの右側面図及び上面図である。
三輪車両10cは、スタビライザー200を更に備えている点において、三輪車両10aと相違する。以下に、この相違点を中心に三輪車両10cについて説明する。なお、三輪車両10cと三輪車両10aとで共通する構成については説明を省略する。
スタビライザー200は、左前懸架装置14Lと右前懸架装置14Rとを接続している。スタビライザー200は、前後方向において、出力軸24LAx,24RAxとキャビン100との間に位置している。
スタビライザー200は、左前駆動操舵輪16Lが上方向に変位しかつ右前駆動操舵輪16Rが下方向に変位することを妨げる力を左前懸架装置14L及び右前懸架装置14Rに付与する。スタビライザー200は、左前駆動操舵輪16Lが下方向に変位しかつ右前駆動操舵輪16Rが上方向に変位することを妨げる力を左前懸架装置14L及び右前懸架装置14Rに付与する。これにより、スタビライザー200は、三輪車両10cにロールが発生することを抑制する。
[効果]
三輪車両10cによれば、三輪車両10cの軽量化が図られる。より詳細には、スタビライザー200は、前後方向において、出力軸24LAx,24RAxとキャビン100との間に位置している。そのため、スタビライザー200の前後方向の長さが短い。従って、左前懸架装置14L及び右前懸架装置14Rが動作した際に、スタビライザー200に加わるモーメントが小さくなる。よって、スタビライザー200の剛性が高くなることを抑制できる。スタビライザー200の重量が増加することを抑制できる。その結果、三輪車両10cによれば、三輪車両10cの軽量化が図られる。
(その他の実施形態)
本明細書において記載と図示の少なくとも一方がなされた実施形態及び変形例は、本開示の理解を容易にするためのものであって、本開示の思想を限定するものではない。上記の実施形態及び変形例は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得る。
当該趣旨は、本明細書に開示された実施形態に基づいて当業者によって認識されうる、均等な要素、修正、削除、組み合わせ(例えば、実施形態及び変形例に跨る特徴の組み合わせ)、改良、変更を包含する。特許請求の範囲における限定事項は当該特許請求の範囲で用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態及び変形例に限定されるべきではない。そのような実施形態及び変形例は非排他的であると解釈されるべきである。例えば、本明細書において、「好ましくは」、「よい」という用語は非排他的なものであって、「好ましいがこれに限定されるものではない」、「よいがこれに限定されるものではない」ということを意味する。
なお、三輪車両10,10a〜10cは、以下の(a)及び/又は(b)を満たしていてもよい。
(a)アッパーリアアーム32は、左右方向において、車体フレーム12の左右方向の中央C0と車体フレーム12の左端との間において車体フレーム12に支持されている。ロアリアアーム34は、左右方向において、車体フレーム12の左右方向の中央C0と車体フレーム12の左端との間において車体フレーム12に支持されている。
(b)アッパーリアアーム32は、左右方向において、直進状態の後輪18の左端と車体フレーム12の左端との間において車体フレーム12に支持されている。ロアリアアーム34は、左右方向において、直進状態の後輪18の左端と車体フレーム12の左端との間において車体フレーム12に支持されている。
また、三輪車両10,10a〜10cが上記(a)及び/又は(b)を満たす場合には、以下の構造を備えていてもよい。
第1アッパーリアアーム部材32aは、下方向に見たときに、前後方向に延びている。第2アッパーリアアーム部材32bは、下方向に見たときに、第1アッパーリアアーム部材32aの後部から左方向かつ前方向に向かって延びている。第1ロアリアアーム部材34aは、下方向に見たときに、前後方向に延びている。第2ロアリアアーム部材34bは、下方向に見たときに、第1ロアリアアーム部材34aの後部から左方向かつ前方向に向かって延びている。
また、三輪車両10,10a〜10cが上記(a)及び/又は(b)を満たす場合には、以下の構造を備えていてもよい。
緩衝装置38、アッパーリアアーム32及びロアリアアーム34は、左右方向において、車体フレーム12の左右方向の中央C0と車体フレーム12の左端との間に配置されている。
なお、三輪車両10,10a〜10cが上記(a)及び/又は(b)を満たす場合には、以下の構造を備えていてもよい。
緩衝装置38、アッパーリアアーム32及びロアリアアーム34は、左右方向において、後輪18の左端と車体フレーム12の左端との間に配置されている。
なお、三輪車両10,10a〜10cにおいて、左前駆動操舵輪16L及び右前駆動操舵輪16Rは、操舵不可能に車体フレーム12に支持されていてもよい。
なお、三輪車両10,10a〜10cにおいて、車体フレーム12は、パイプフレーム以外のフレームであってもよい。
10,10a〜10c:三輪車両
12:車体フレーム
14L:左前懸架装置
14R:右前懸架装置
15:サイドバイサイドシート
15L:左シート
15R:右シート
16L:左前駆動操舵輪
16R:右前駆動操舵輪
18:後輪
18a:リアタイヤ
18b:リアリム
20:前輪操舵機構
22:バッテリ
24:電気モータ
24L:左前輪用電気モータ
24LAx:出力軸
24R:右前輪用電気モータ
24RAx:出力軸
26:動力伝達機構
27:EVユニット
30:後輪懸架装置
32:アッパーリアアーム
32a:第1アッパーリアアーム部材
32b:第2アッパーリアアーム部材
32c:第3アッパーリアアーム部材
34:ロアリアアーム
34a:第1ロアリアアーム部材
34b:第2ロアリアアーム部材
34c:第3ロアリアアーム部材
36:後輪支持部材
36a:第1後輪支持部材
36b:第2後輪支持部材
38:緩衝装置
50:リアフェンダー
60:後輪操舵アクチュエータ
62:ロッド
100:キャビン
200:スタビライザー
Ax10:第1上揺動軸線
Ax12:第1下揺動軸線
Ax14:第2上揺動軸線
Ax16:第2下揺動軸線
AxB:後輪アクスル
AxL:左前アクスル
AxR:右前アクスル

Claims (20)

  1. 三輪車両であって、
    前記三輪車両が左方向に旋回するときに左方向にリーンせず、前記三輪車両が右方向に旋回するときに右方向にリーンしない車体フレームと、
    前記車体フレームに支持されている左前輪、右前輪及び後輪と、
    後輪懸架装置と、
    を備え、
    前記後輪懸架装置は、
    左右方向に延びる上揺動軸線を中心にアッパーリアアームが揺動できるように、前記車体フレームに支持されているアッパーリアアームと、
    左右方向に延びる下揺動軸線を中心にロアリアアームが揺動できるように、前記車体フレームに支持されているロアリアアームと、
    前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームにより支持されている後輪支持部材であって、前記後輪が後輪アクスルを中心に回転できるように、前記後輪を支持する後輪支持部材と、
    を含み、
    前記後輪アクスルは、上下方向において、前記アッパーリアアームが前記後輪支持部材を支持している部分と前記ロアリアアームが前記後輪支持部材を支持している部分との間に位置している、
    三輪車両。
  2. 前記左前輪及び前記右前輪は、操舵可能に前記車体フレームに支持されており、
    前記後輪は、操舵不可能に前記後輪支持部材に支持されている、
    請求項1に記載の三輪車両。
  3. 前記アッパーリアアームは、左右方向において、前記車体フレームの左右方向の中央と前記車体フレームの左端との間、又は、左右方向において、前記車体フレームの左右方向の中央と前記車体フレームの右端との間において前記車体フレームに支持されている、
    請求項2に記載の三輪車両。
  4. 前記アッパーリアアームは、左右方向において、直進状態の前記後輪の左端と前記車体フレームの左端との間、又は、左右方向において、直進状態の前記後輪の右端と前記車体フレームの右端との間において前記車体フレームに支持されている、
    請求項2又は請求項3のいずれかに記載の三輪車両。
  5. (A)又は(B)を満たす請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の三輪車両。
    (A)
    前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームは、左右方向において、前記車体フレームの左右方向の中央と前記車体フレームの左端との間に配置されており、
    前記アッパーリアアームは、
    下方向に見たときに、前後方向に延びる第1アッパーリアアーム部材と、
    下方向に見たときに、前記第1アッパーリアアーム部材の後部から左方向かつ前方向に向かって延びる第2アッパーリアアーム部材と、
    を含んでおり、
    前記ロアリアアームは、
    下方向に見たときに、前後方向に延びる第1ロアリアアーム部材と、
    下方向に見たときに、前記第1ロアリアアーム部材の後部から左方向かつ前方向に向かって延びる第2ロアリアアーム部材と、
    を含んでいる。
    (B)
    前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームは、左右方向において、前記車体フレームの左右方向の中央と前記車体フレームの右端との間に配置されており、
    前記アッパーリアアームは、
    下方向に見たときに、前後方向に延びる第1アッパーリアアーム部材と、
    下方向に見たときに、前記第1アッパーリアアーム部材の後部から右方向かつ前方向に向かって延びる第2アッパーリアアーム部材と、
    を含んでおり、
    前記ロアリアアームは、
    下方向に見たときに、前後方向に延びる第1ロアリアアーム部材と、
    下方向に見たときに、前記第1ロアリアアーム部材の後部から右方向かつ前方向に向かって延びる第2ロアリアアーム部材と、
    を含んでいる。
  6. 前記アッパーリアアームは、
    前記第1アッパーリアアーム部材と前記第2アッパーリアアーム部材とを接続し、かつ、左右方向に延びる第3アッパーリアアーム部材を、
    更に含んでおり、
    前記ロアリアアームは、
    前記第1ロアリアアーム部材と前記第2ロアリアアーム部材とを接続し、かつ、左右方向に延びる第3ロアリアアーム部材を、
    更に含んでいる、
    請求項5に記載の三輪車両。
  7. 前記後輪懸架装置は、
    前記アッパーリアアーム又は前記ロアリアアームの前記車体フレームに対する揺動を緩衝する緩衝装置を、
    更に含んでおり、
    前記緩衝装置、前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームは、左右方向において、前記車体フレームの左右方向の中央と前記車体フレームの左端との間に配置されている、又は、前記緩衝装置、前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームは、左右方向において、前記車体フレームの左右方向の中央と前記車体フレームの右端との間に配置されている、
    請求項2ないし請求項6のいずれかに記載の三輪車両。
  8. 前記後輪は、
    リアタイヤと、
    前記リアタイヤを保持するリアリムと、
    を含んでおり、
    前記後輪支持部材は、上下方向において、前記車体フレームの上端と前記リアリムの内端の上端との間において前記アッパーリアアームにより支持されている、
    請求項2ないし請求項7のいずれかに記載の三輪車両。
  9. 前記三輪車両は、
    下方向に見たときに、前記後輪と重なるリアフェンダーを、
    更に備えており、
    前記後輪は、
    リアタイヤと、
    前記リアタイヤを保持するリアリムと、
    を含んでおり、
    前記後輪支持部材は、上下方向において、前記リアフェンダーの上端と前記リアリムの内端の上端との間において前記アッパーリアアームにより支持されている、
    請求項2ないし請求項8のいずれかに記載の三輪車両。
  10. 前記左前輪及び前記右前輪は、操舵可能に前記車体フレームに支持されており、
    前記後輪は、操舵可能に前記後輪支持部材に支持されている、
    請求項1に記載の三輪車両。
  11. 前記後輪は、駆動輪ではない、
    請求項10に記載の三輪車両。
  12. 前記後輪は、
    リアタイヤと、
    前記リアタイヤを保持するリアリムと、
    を含んでおり、
    前記後輪支持部材は、上下方向において、前記車体フレームの上端と前記リアリムの内端の上端との間において前記アッパーリアアームにより支持されている、
    請求項10又は請求項11のいずれかに記載の三輪車両。
  13. 前記後輪支持部材は、
    前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームに支持されている第1後輪支持部材と、
    前記後輪を支持し、かつ、前記第1後輪支持部材に前記後輪と共に操舵可能に支持されている第2後輪支持部材と、
    を含んでおり、
    前記第1後輪支持部材の前後方向の長さは、前記第1後輪支持部材の左右方向の長さより短い、
    請求項10ないし請求項12のいずれかに記載の三輪車両。
  14. 前記後輪は、
    リアタイヤと、
    前記リアタイヤを保持するリアリムと、
    を含んでおり、
    前記後輪支持部材は、上下方向において、前記後輪の下端と前記リアリムの内端の上端との間において前記ロアリアアームにより支持されている、
    請求項10ないし請求項13のいずれかに記載の三輪車両。
  15. 前記アッパーリアアームは、直進状態の前記後輪の左端と前記車体フレームの左端との間、又は、直進状態の前記後輪の右端と前記車体フレームの右端との間において前記車体フレームに支持されている、
    請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の三輪車両。
  16. 前記後輪支持部材は、
    前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームに支持されている第1後輪支持部材と、
    前記後輪を支持し、かつ、前記第1後輪支持部材に前記後輪と共に操舵可能に支持されている第2後輪支持部材と、
    を含んでおり、
    前記三輪車両は、前記第1後輪支持部材を左右方向に貫通する部材を備えていない、
    請求項10ないし請求項15のいずれかに記載の三輪車両。
  17. 前記後輪支持部材は、
    前記アッパーリアアーム及び前記ロアリアアームに支持されている第1後輪支持部材と、
    前記後輪を支持し、かつ、前記第1後輪支持部材に前記後輪と共に操舵可能に支持されている第2後輪支持部材と、
    を含んでおり、
    前記第1後輪支持部材は、前方向、後方向、左方向、右方向、上方向及び下方向に見たときに視認される複数の壁部を備えており、
    前記複数の壁部は、内部に空間を有するチャンバーを構成している、
    請求項10ないし請求項16のいずれかに記載の三輪車両。
  18. 前記三輪車両は、前記複数の壁部の一部を貫通し、前記後輪を回転させる駆動部材を備えていない、
    請求項17に記載の三輪車両。
  19. 前記三輪車両は、
    前記後輪を操舵するための後輪操舵アクチュエータを、
    更に備える、
    請求項10ないし請求項18のいずれかに記載の三輪車両。
  20. 三輪車両であって、
    前記三輪車両が左方向に旋回するときに左方向にリーンせず、前記三輪車両が右方向に旋回するときに右方向にリーンしない車体フレームであって、オペレータを収容するキャビンを形成する車体フレームと、
    前記車体フレームに支持されている左前輪、右前輪及び後輪と、
    前記車体フレームに支持され、かつ、前記車体フレームに対して前記左前輪が上下方向に変位するように前記左前輪を支持している左前懸架装置と、
    前記車体フレームに支持され、かつ、前記車体フレームに対して前記右前輪が上下方向に変位するように前記右前輪を支持している右前懸架装置と、
    前後方向において、前記車体フレームの前端と前記キャビンの前端との間において前記車体フレームに支持され、前記左前輪及び前記右前輪を回転させるトルクを発生する電気モータであって、左右方向に延びる出力軸を有する電気モータと、
    前記左前懸架装置と前記右前懸架装置とを接続し、前記左前輪が上方向に変位しかつ前記右前輪が下方向に変位することを妨げる力を前記左前懸架装置及び前記右前懸架装置に付与し、前記左前輪が下方向に変位しかつ前記右前輪が上方向に変位することを妨げる力を前記左前懸架装置及び前記右前懸架装置に付与するスタビライザーであって、前後方向において、前記出力軸と前記キャビンとの間に位置しているスタビライザーと、
    を備えている、
    三輪車両。

JP2019228913A 2019-12-19 2019-12-19 三輪車両 Pending JP2021095063A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019228913A JP2021095063A (ja) 2019-12-19 2019-12-19 三輪車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019228913A JP2021095063A (ja) 2019-12-19 2019-12-19 三輪車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021095063A true JP2021095063A (ja) 2021-06-24

Family

ID=76431968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019228913A Pending JP2021095063A (ja) 2019-12-19 2019-12-19 三輪車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021095063A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10737720B2 (en) Leaning vehicle
JP4541201B2 (ja) 自動車
JP5615469B1 (ja) 車両
US10994796B2 (en) Leaning vehicle
WO2013051493A1 (ja) 後二輪型電動車両
US8739914B2 (en) Three-wheeled vehicle with steering apparatus configured for enhanced operation during a banking turn
CN102712232A (zh) 具有倾斜前轮和用于该倾斜前轮的悬架的倾斜车辆
JP2001328410A (ja) 鞍乗り型車輌
JP2010052584A (ja) リヤサスペンション装置
JP2015020586A (ja) サスペンション装置
JP5872360B2 (ja) 電動車両
JP2013233895A (ja) 車両
CN106080764B (zh) 四轮毂电机驱动的物流车
JP2008183985A (ja) 車両用駆動装置の配設構造
TW508328B (en) Real wheel suspension system in vehicle
JP2016513595A (ja) 少なくとも三輪を有する車輌の傾き制御完全機械装置
JP2021095063A (ja) 三輪車両
JP2019189054A (ja) 電動三輪車両
JP2006264511A (ja) 自動車の操舵装置
CN111703529A (zh) 方向盘控制后轮转向并同步控制车身侧倾的正三轮车
WO2020217585A1 (ja) 前二輪後一輪三輪車両
WO2019082566A1 (ja) 小型車両
JPS63251310A (ja) 四輪操舵車
WO2021131702A1 (ja) 車両
CN210027770U (zh) 用于双轴转向的转向装置及三轮摩托车

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200302