JP2021094355A - 軟便保持用構造体及びそれを備える吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】軟便に対し優れた保持性が奏される軟便保持用構造体及びそれを備える吸収性物品を提供すること。【解決手段】本発明の軟便保持用構造体10aは、保持シート11が折り返されて構成された軟便保持部13を有している。保持シート11は、繊維径が25μm以上で非吸水性の合成繊維を主体として構成されており、且つ構成繊維の繊維間距離が200μm以上600μm以下である。軟便保持部13においては、保持シート11が、幅方向Yに離間した2箇所以上で長手方向Xに沿って折り返されていることによって、該保持シート11が2層以上に重なり合った積層構造部14が形成されている。積層構造部14において対向する層15,16間のそれぞれが、長手方向Xに延びる線状の接合部19において部分的に接合されている【選択図】図2

Description

本発明は、軟便保持用構造体及びそれを備える吸収性物品に関する。
おむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に関し、漏れの防止や履き心地、排泄物の保持性等の種々の観点から検討がなされている。例えば、特許文献1には、カバーと裏地との間に、1対の平行な縦方向折り畳み線に沿って折り畳まれることによって1枚のミドルパネルと2枚のサイドパネルとが形成された吸収材心綿を備える、吸収材製品が記載されている。特許文献1によれば、前記吸収材心綿は、着用者の身体の動きによって生じる吸収材製品を押し潰す(変形する)力に対し、抵抗するばね力を具備するので、吸収心綿の歪みが抑えられ、着用者の動きに起因する漏れ等を軽減する。
また、特許文献2には、厚み方向において肌対向面側から、表面シートと、撥水性又は疎水性の繊維を主体とする透過シートと、排泄液を保持する綿状パルプを含む吸収要素とをこの順に備えており、これら構成部材の各軟便透過速度が所定の大小関係にある、吸収性物品が開示されている。特許文献2によれば、軟便を速やかに肌から遠ざけるとともに、肌から遠い位置に確実に収容保持しうる。
特開平07−163619号公報 特開2006−141647号公報
おむつ等の吸収性物品が備える吸収体は、通常、フラッフパルプや吸水性ポリマー等の吸収材料を含む。このような一般的な吸収体は、尿に比して固形分が多い軟便を吸収し難く、また該吸収体内に保持し難いので、前記吸収体を備える吸収性物品では、軟便が排泄された場合に該軟便の漏れが生じ易い。その結果、おむつの交換以外に、着用者の身体の清拭、衣類やシーツ等の交換及びこれら汚れ物の洗濯、消毒、乾燥等の手間がかかる。また、軟便が肌に付着すると、該軟便中の酵素に起因する皮膚組織の損傷等の肌トラブルが生じることがある。斯かる軟便の漏れにより生じる諸問題を解消させる観点から、軟便の漏れが生じ難い、高い軟便保持性を具備する吸収体が求められている。
したがって、本発明の課題は、軟便に対し優れた保持性が奏される軟便保持用構造体及びそれを備える吸収性物品を提供することにある。
本発明は、保持シートが折り返されて構成された軟便保持部を有し、長手方向及びこれに直交する幅方向を有する軟便保持用構造体であって、
前記保持シートは、繊維径が25μm以上で非吸水性の合成繊維を主体として構成されており、且つ構成繊維の繊維間距離が200μm以上600μm以下であり、
前記軟便保持部においては、前記保持シートが、前記幅方向に離間した2箇所以上で前記長手方向に沿って折り返されていることによって、該保持シートが2層以上に重なり合った積層構造部が形成されており、
前記積層構造部において対向する層間のそれぞれが、前記長手方向に延びる線状の接合部において部分的に接合されている、軟便保持用構造体を提供するものである。
また、本発明は、前記軟便保持用構造体と、該軟便保持用構造体の表面を被覆する液透過性の被覆シートとを備えている、吸収性物品を提供するものである。
また、本発明は、前記軟便保持用構造体と、吸水性繊維及び吸水性ポリマーを有する吸収体とを備え、該吸収体の肌対向面側に前記軟便保持用構造体が配置されている、吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、軟便に対し優れた保持性が奏される軟便保持用構造体及びそれを備える吸収性物品を提供することができる。
図1は、本発明の軟便保持用構造体を備える吸収性物品の一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、図1に示す吸収性物品について、軟便保持用構造体における接合部の配置を示す平面図である。 図4は、軟便保持用構造体における積層構造部の他の実施形態を示す図2相当図である。 図5は、本発明の軟便保持用構造体を備える吸収性物品の他の実施形態を示す平面図である。 図6は、図5のIII−III線断面図である。 図7(a)及び(b)は、図5に示す吸収性物品の製造方法の一例を説明するための断面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の一実施形態である軟便保持用構造体を備える吸収性物品1aが示されている。本発明の軟便保持用構造体は、軟便を保持する部材として、おむつ等の吸収性物品に組み込まれて用いられる。図1に示す吸収性物品1aは、他の吸収性物品の肌対向面(内面)に重ねて使用される。このように、他の吸収性物品のインナーとして併用される吸収性物品であって、軟便の取り込みや保持に好適に用いられるものを、以下、軟便取りパッド1aともいう。
本明細書において、吸収性物品の「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌に近い側である。また、吸収性物品の「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌から遠い側である。なお、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、すなわち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
軟便取りパッド1aは、図2に示すように、軟便保持用構造体10aと、該軟便保持用構造体10aの表面を被覆する液透過性の被覆シート6とを備えている。軟便保持用構造体10aは、長手方向X及びこれに直交する幅方向Yを有している。本実施形態において軟便保持用構造体10aは、その長手方向Xが軟便取りパッド1aの縦方向Xと一致しており、該軟便保持用構造体10aの幅方向Yが軟便取りパッド1aの横方向Yと一致している。軟便取りパッド1aの縦方向Xは、軟便取りパッド1aの長手方向であり、横方向Yは縦方向Xに直交する方向である。軟便保持用構造体10aの長手方向Xは、吸収性物品の長手方向と一致していてもよく、一致していなくともよい。軟便保持用構造体10aは厚みを有しており、それ故、軟便取りパッド1aはその厚みに沿う厚み方向Zを有している。
本実施形態の被覆シート6は、軟便保持用構造体10aの一方の面を被覆する第1シート6aと、該第1シート6aとは別体のシートであって、軟便保持用構造体10aの他方の面を被覆する第2シート6bとを含んで構成されている。第2シート6bは、軟便保持用構造体10aの長手方向Xに沿う両側縁から幅方向Yの外方に延出し、その延出部が、軟便保持用構造体10aの一方の面側に巻き上げられて、軟便保持用構造体10aの他方の面を被覆している。これに代えて、第1シート6aが、軟便保持用構造体10aの長手方向Xに沿う両側縁から幅方向Yの外方に延出し、その延出部が、軟便保持用構造体10aの他方の面側に巻き下げられて、軟便保持用構造体10aの一方の面を被覆していてもよい。また、被覆シート6は一枚のシートから構成されていてもよい。本実施形態における第1シート6aと、第2シート6bとは、互いに重なり合う部分において接着剤等の公知の接合手段によって接合されている。軟便保持用構造体10aと被覆シート6とは、後述するように幅方向Y外方側において接合されていないことが好ましいが、該軟便保持用構造体10aと該被覆シート6とは部分的に接合されていてもよい。接合される場合、接着剤等の公知の接合手段を用いることができる。
本実施形態の軟便保持用構造体10aは、第1シート6aにより被覆された面、及び第2シート6bにより被覆された面の一方を肌対向面にして用いられる。軟便保持用構造体10aは、その一方の面を肌対向面として用いてもよく、他方の面を肌対向面として用いてもよい。
軟便保持用構造体10aは、図2に示すように、保持シート11が折り返されて構成された軟便保持部13を有している。軟便保持部13は、軟便保持用構造体10aにおいて軟便を保持する部位である。保持シート11は、繊維径が25μm以上で非吸水性の合成繊維を主体として構成されている。「非吸水性の合成繊維を主体として構成されたシート」は、下記の測定方法により測定した、吸水量が、該繊維の自重に対して10%以下、好ましくは5%以下の合成繊維である。
〔吸水量の測定方法〕
先ず、測定対象の合成繊維を用いたシートを5枚用意する。斯かるシートは、軟便保持用構造体10aから取り出して、折り返しを展開した保持シート11から、70mm×70mmの大きさを5枚切り出すことにより得られる。次いで、得られたシート1枚分の重量Wの10倍以上であって、25℃に調温したイオン交換水を用意し、該シート1枚を該イオン交換水に60±1秒間浸漬させる。その後、加速条件167Gで10分間、遠心脱水器(株式会社コクサン製、型式H−130C特型)を用いてシートを脱水する。斯かる遠心脱水後のシートの重量Wを測定し、次式により吸水量Waを算出する。以上の測定を、保持シート11から切り出した5枚のシートそれぞれに対して行い、それらの平均値を吸水量とする。当該吸水量は、好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下である。
Wa=(W−W)/W ×100(%)
以下、「非吸水性の合成繊維」を非吸水性繊維ともいう。非吸水性繊維としては、例えば熱可塑性樹脂を原料とする繊維を用いることができ、熱の作用によって互いに融着する熱融着性繊維を用いることが好ましい。熱可塑性樹脂として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド;ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸アルキルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられ、これらの一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。また、保持シート11の構成繊維の好ましい一例として、低融点成分及び高融点成分の2成分以上からなる複合繊維が挙げられる。低融点成分及び高融点成分の2成分以上からなる複合繊維としては、芯鞘型の複合繊維が好ましく、芯が高融点PET、PPで、鞘が低融点PET、PP、PEのものが好ましい。芯鞘型の複合繊維は、同心タイプであってもよく、偏心タイプであってもよい。
非吸水性繊維の繊維径は、25μm以上である。後述する軟便を収容し得る空間をより確保する観点から、前記繊維径は、好ましくは28μm以上、より好ましくは33μm以上であり、また好ましくは60μm以下、より好ましくは55μm以下であり、また好ましくは25μm以上60μm以下、より好ましくは28μm以上55μm以下である。繊維径は、以下の方法により測定される。以下、繊維径が25μm以上の非吸水性繊維を、非吸水性太繊維ともいう。
<繊維径の測定方法>
測定対象のシートを剃刀(例えばフェザー安全剃刃株式会社製片刃)で切断し、平面視四角形形状(8mm×4mm)の測定片を得る。この測定対象の切断の際には、その切断によって形成される測定片の切断面の構造が、切断時の圧力などによって破壊されないように注意する。好ましい測定対象の切断方法として、測定対象の切断に先立って、測定対象を液体窒素中に入れて十分に凍結させ、しかる後切断する方法が挙げられる。紙両面テープ(例えばニチバン株式会社製ナイスタックNW−15)を用いて、測定片を試料台に貼り付ける。次いで測定片を白金コーティングする。コーティングにはイオンスパッタ装置(例えば日立那珂精器株式会社製イオンスパッタ装置E−1030型)を用い、スパッタ時間は30秒とする。測定片の切断面を、電子顕微鏡(例えば日立製作所株式会社製S−4000型電界放射型走査電子顕微鏡)を用いて倍率1000倍で観察する。そして、保持シートに存する繊維について、繊維の長手方向に対する幅方向の長さを10本測定し、その平均値を繊維径とする。
保持シート11は、非吸水性太繊維を少なくとも50質量%以上含有している。非吸水性太繊維の含有量は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%以上である。
軟便保持用構造体10aにおける軟便の取り込み性を向上させる観点から、非吸水性太繊維は、親水性であることが好ましい。斯かる繊維としては、例えば、疎水性の熱可塑性繊維に親水化処理を施したものが挙げられる。親水化処理された熱可塑性繊維としては、例えば、親水化剤が練り込まれた熱可塑性繊維、表面に親水化剤が付着した熱可塑性繊維、プラズマ処理が施された熱可塑性繊維等が挙げられる。親水化剤としては、衛生品用途に使用される一般的な親水化剤、例えば通常の界面活性剤等を用いることができる。「親水性」とは、繊維の水との接触角が90度未満となるものである。繊維の水との接触角の測定は、例えば特開2015−142721号公報の記載の方法に従って行うことができる。
保持シート11は、非吸水性太繊維に加えて、他の繊維を含んでいてもよい。他の繊維としては、例えば繊維径が25μm未満の非吸水性の合成繊維や、セルロース繊維などの天然系又は半天然系の繊維等が挙げられる。
保持シート11の構成繊維の繊維間距離は、200μm以上600μm以下である。斯かる繊維間距離は、非吸水性太繊維や他の繊維を含む前記構成繊維の繊維間距離である。繊維間距離は以下の方法により測定される。
<繊維間距離の測定方法>
不織布、紙等の繊維集合体の繊維間距離は、Wrotnowskiの仮定に基づく下記式(1)により求められる。下記式(1)は一般に、繊維集合体の繊維間距離を求める際に用いられる。Wrotnowskiの仮定の下では、繊維は円柱状であり、それぞれの繊維は交わることなく規則正しく並んでいる。
先ず、下記式(1)により、保持シートにおける繊維間距離を算出する。下記式(1)で用いる厚みt、坪量W、繊維の樹脂密度ρ及び繊維径Dは、軟便保持部における任意の複数の測定点における測定値の平均値である。
厚みt(mm)は以下の方法にて測定する。先ず、測定対象のシートを長手方向50mm×幅方向50mmに切断し該シートの切断片を作製する。ただし、測定対象のシートとしてこの大きさの切断片を作製できない場合は、可能な限り大きな切断片を作製する。次に、この切断片を平板上に載せ、その上に平板上のガラス板を載せ、ガラス板を含めた荷重が49Paになるようにガラス板上に重りを均等に載せた上で、該切断片の厚みを測定する。測定環境は温度20±2℃、相対湿度65±5%とし、測定機器にはマイクロスコープ(株式会社キーエンス製、VHX−1000)を用いる。切断片の厚みの測定は、先ず、該切断片の切断面の拡大写真を得る。この拡大写真には、既知の寸法のものを同時に写しこむ。次に、前記切断片の切断面の拡大写真にスケールを合わせ、該切断片の厚みを測定する。以上の操作を3回行い、3回の平均値を、保持シートの厚みtとする。
坪量W(g/m)は、測定対象のシートを所定の大きさ(例えば12cm×6cmなど)にカットし、質量測定後に、その質量測定値を、該所定の大きさから求まる面積で除することで求められる(「坪量W(g/m)=質量÷所定の大きさから求められる面積」)。この測定を4回繰り返し、その平均値を坪量とする。
繊維の樹脂密度ρ(g/cm)は、密度勾配管を使用して、JIS L1015化学繊維ステープル試験方法に記載の密度勾配管法の測定方法に従い測定する(URLはhttp://kikakurui.com/l/L1015-2010-01.html、書籍ならJISハンドブック繊維−2000、(日本規格協会)のP.764〜765に記載)。
繊維径Dの測定方法は、前述の<繊維径の測定方法>に従う。
Figure 2021094355
軟便保持部13においては、保持シート11が、幅方向Yに離間した2箇所以上で長手方向Xに沿って折り返されている。本実施形態の保持シート11は、図2に示すように、軟便保持部13の幅方向Yの両端部側それぞれにおいて、軟便保持用構造体10aにおける第2シート6bで被覆された面側に折り返されている。図2において、保持シート11の折り返し位置をEで示す。保持シート11の折り返しによって、軟便保持部13においては、保持シート11が2層以上に重なり合った積層構造部14が形成されている。本実施形態の軟便保持部13は、保持シート11の折り返し位置Eにて折り返された折り返し部分16、及び該折り返し部分と対向する非折り返し部分15を有している。この折り返し部分16と非折り返し部分15とが積層して、2層の積層構造部14が形成されている。本実施形態の積層構造部14において、非折り返し部分15を第1層15ともいい、折り返し部分16を第2層16ともいう。
積層構造部14において対向する層15,16間のそれぞれが、図2に示すように、接合部19において部分的に接合されている。接合部19は、図3に示すように、長手方向Xに延びる線状をなしている。接合部19は、接着剤等の公知の接合手段によって形成することができる。本実施形態の接合部19は、ホットメルト接着剤等の接着剤を、長手方向Xに延びるように、スパイラル状に塗布することで形成されている。線状の接合部には、本実施形態のように、塗布部と非塗布部とが混在するように線状に形成され、且つ非塗布部を有することで幅方向Yに一定の幅を有する形態も含まれる。図3において接合部19は、非塗布部を含むスパイラル状で示されているが、説明容易の観点から、図2では、接合部19の非塗布部の図示を省略している。
接着剤を用いて接合部19を形成する場合、前記対向する層15,16間において、接着剤を1本の直線状又は波線状に塗布してもよく、塗布部と非塗布部とが混在するように間欠に塗布してもよい。接着剤塗布の例として、スパイラル状、オメガ状、カーテン状、ストライプ状等が挙げられる。
第1シート6aにより被覆された面を肌対向面として用いた場合を例に、軟便取りパッド1aに排泄された軟便の保持について説明する。軟便は、液透過性の第1シート6aを通過して、軟便保持用構造体10aに移動し、より具体的には軟便保持部13に移動する。軟便保持部13は、保持シート11が前述の非吸水性太繊維を主体に構成されているので、前述した繊維間距離を維持し易い。そのため、流動性があり且つ固形分を含む軟便が繊維間に入り込み易い。さらに、保持シート11が折り返されて形成された積層構造部14を有しているので、第1層15及び第2層16間にも、軟便を収容し得る空間(隙間)が形成される。この点について詳述すると、積層構造部14においては、折り返されたシート11が展開状態に戻ろうとする復元力が、積層構造部14の厚みを大きく維持する力、又は第1層15と第2層16とを離間させる力として働く。したがって、保持シート11内の空間、及び第1層15及び第2層16間の空間(隙間)が、軟便を収容可能な空間として機能するとともに、尿や軟便と接触しても該空間の容積が維持され易い。軟便保持用構造体10aは、斯かる軟便保持部13を有するので、優れた保持性が奏され、軟便が外部に漏れ出るのを効果的に抑制できる。また、軟便取りパッド1aは、前記軟便保持用構造体10aを有するので、該パッド1aの非肌対向面側に配される吸収性物品と併用したときに、該吸収性物品における軟便による繊維間の目詰まりを防ぎ、該吸収性物品の吸収性能の低下を効果的に抑制できる。
本実施形態の軟便保持用構造体10aは、第2シート6bにより被覆された面を肌対向面として用いた場合も、上述した効果が奏される。
本実施形態の軟便保持用構造体10aは、第1層15及び第2層16間に空間(隙間)が形成されるものであったが、積層構造部14を構成する層間に、実質的に空間(隙間)が形成されていなくとも、軟便を収容し得る空間は確保される。例えば、積層構造部14における第1層15及び第2層16間が接触した状態であったとしても、保持シート11が折り返されているので、前記の復元力が働き、第1層15の上面と第2層16の下面との間の長さを長く維持することができる。即ち、積層構造部14の厚みを、大きく維持することができるので、軟便を収容し得る空間を確保できる。
軟便を収容し得る空間をより確実に確保する観点から、非吸水性太繊維の繊度は、好ましく7dtex以上、より好ましくは10dtex以上であり、また好ましくは33dtex以下、より好ましくは23dtex以下であり、また好ましくは7dtex以上33dtex以下、より好ましくは10dtex以上23dtex以下である。
前記保持性をより向上させる観点から、保持シート11の厚みT3(図2参照)は、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm以上であり、また好ましくは27mm以下、より好ましくは20mm以下であり、また好ましくは3mm以上27mm以下、より好ましくは5mm以上20mm以下である。保持シート11の厚みT3は、軟便保持部13の折り返しを展開した上で、非接触式レーザー変位計(例えば、KEYENCE社製レーザーヘッドLK−2100、変位計RV 3-55 R)を用いて測定する。厚み測定時の圧力は0.5g/cm2とする。測定は5回行い、その平均値を保持シート11の厚みT3とする。
保持シート11の厚みT3は、積層構造部14の各層15,16の厚みである。
積層構造部14における保持シート11の積層数は、2層以上である。軟便を収容し得る空間をより確実に確保する観点から、積層構造部14における保持シート11の積層数は、好ましくは2層以上4層以下、より好ましくは2層以上3層以下である。
上記と同様の観点から、積層構造部14の厚みT1(図2参照)は、好ましくは8mm以上、より好ましくは10mm以上であり、また好ましくは60mm以下、より好ましくは50mm以下であり、また好ましくは8mm以上60mm以下、より好ましくは10mm以上50mm以下である。
軟便の保持容量をより確実に確保する観点から、軟便保持部13及び保持シート11の各坪量は以下の範囲内であることが好ましい。
軟便保持部13の坪量は、好ましくは40g/m以上、より好ましくは80g/m以上であり、また好ましくは200g/m以下、より好ましくは160g/m以下であり、また好ましくは40g/m以上200g/m以下、より好ましくは80g/m以上160g/m以下である。
保持シート11の坪量は、好ましくは20g/m以上、より好ましくは40g/m以上であり、また好ましくは80g/m以下、より好ましくは60g/m以下であり、また好ましくは20g/m以上80g/m以下、より好ましくは40g/m以上60g/m以下である。
上記と同様の観点から、保持シート11の密度は、0.02g/cm以上であることが好ましく、0.003g/cm以上であることがさらに好ましく、またその上限は0.007g/cm以下であることが好ましく、0.006g/cm以下であることがさらに好ましい。保持シート11の密度は、保持シート11の坪量を保持シート11の厚みで除することによって算出される。
本実施形態では、軟便保持部13において、保持シート11の両側部が同じ向きに折り返されている(図2参照)。換言すれば、軟便保持部13において、保持シート11が、該保持シート11における同じ面側に折り返された部分16,16を有している。本実施形態の軟便保持部13は、全ての折り返し位置E,Eそれぞれにおいて、保持シート11が、軟便保持用構造体10a両面のうちの一方側、具体的には第2シート6bで被覆された面側に折り返されている。これに代えて、全ての折り返し位置E,Eそれぞれにおいて、保持シート11が、軟便保持用構造体10a両面のうちの他方側、具体的には第1シート6aで被覆された面側に折り返されていてもよい。
軟便保持用構造体は、保持シート11が異なる向きに折り返されていてもよい。換言すれば、軟便保持部13において、保持シート11が、該保持シート11における一方の面側に折り返された部分16と、他方の面側に折り返された部分16とを有していてもよい。斯かる場合、2箇所以上あるうちの一部の折り返し位置Eにおいて、保持シート11が、軟便保持用構造体10a両面のうちの一方側に折り返されており、残りの折り返し位置Eにおいて、保持シート11が、前記両面のうちの他方側に折り返されている。例えば、2箇所以上あるうちの一部の折り返し位置Eにおいては、保持シート11が、軟便保持用構造体10aにおける第1シート6aで被覆された面側に折り返されており、残りの折り返し位置Eにおいては、保持シート11が、軟便保持用構造体10aにおける第2シート6bで被覆された面側に折り返されている形態が挙げられる。
軟便を収容し得る空間をより確実に確保する観点から、軟便保持用構造体10aの幅方向Yに沿う断面視において、軟便保持部13の幅方向Yにおける長さW1(図3参照)に対する積層構造部14の同方向Yにおける長さW2(図2参照)の比率(W1/W2)は、好ましくは1/2以上、より好ましくは2/3以上である。
上記と同様の観点から、軟便保持部13の幅方向Yの長さW1(図3参照)は、好ましくは100mm以上、より好ましくは120mm以上であり、また好ましくは250mm以下、より好ましくは200mm以下であり、また好ましくは100mm以上250mm以下、より好ましくは120mm以上200mm以下である。
上記と同様の観点から、積層構造部14の同方向Yの長さW2(図2参照)は、好ましくは50mm以上、より好ましくは60mm以上であり、また好ましくは250mm以下、より好ましくは200mm以下であり、また好ましくは50mm以上250mm以下、より好ましくは60mm以上200mm以下である。
軟便をより容易に捕捉する観点から、軟便保持部13の長手方向Xの長さL1(図3参照)は、好ましくは150mm以上、より好ましくは200mm以上であり、また好ましくは350mm以下、より好ましくは300mm以下であり、また好ましくは150mm以上350mm以下、より好ましくは200mm以上300mm以下である。
保持シート11の折り返しを良好に維持して、積層構造部14のクッション性を向上させる観点から、軟便保持用構造体10aの幅方向Yに沿う断面視において、軟便保持部13の幅方向Yの長さを4等分して4区分の領域に区分したとき、同方向Yの中央に位置する2区分の領域M,M(以下、中央領域M,Mともいう)に、接合部19が形成されていることが好ましい。斯かる構成は、幅方向Yにおける接合部19の全体又は一部が、中央領域M,M内に配置されている形態を含む。積層構造部14のクッション性を向上させると、積層構造部14の厚みが容易に回復するので、軟便を収容し得る空間をより容易に確保することができる。
接合部19の一部が中央領域M,M内に配置されている場合、接合部19の幅方向Yの長さをW3、該接合部19のうち当該中央領域M,M内に配置された部分の同方向Yの長さをW4(図2参照)としたとき、W3に対するW4の比率(W4/W3)は、好ましくは1.3以上5.3以下、より好ましくは2.7以上4以下である。斯かる構成により、保持シート11の折り返しをより良好に維持できる。前記と同様の観点から、接合部19の全体が、中央領域M,Mに配置されていることがさらに好ましい。
積層構造部14のクッション性をより向上させる観点から、積層構造部14の幅方向Yの長さW2(図2参照)に対する接合部19の幅方向Yの長さW3(図2参照)の比率(W3/W2)は、好ましくは0.1以上0.5以下、より好ましくは0.15以上0.4以下である。接合部19が前述の非塗布部を含む場合、接合部19の幅方向Yの長さW3は、当該非塗布部を含む長さである。
本実施形態において、第1シート6a及び第2シート6bは、軟便保持用構造体10aの長手方向Xの両端から延出した延出部において、当該両端から延出して塗布された接合部19を介して互いに接合されている(図3参照)。この積層構造部14において対向する層15,16どうしを接合する接合部19に代えて、又は該接合部19に加えて、第1シート6a及び第2シート6bは、前記延出部において、該延出部に別途塗布された接着剤からなる他の接合部によって互いに接合されていてもよい。
軟便保持部13の厚みの回復性を向上させる観点から、軟便保持部13は、幅方向Y外方側において被覆シート6と接合されていないことが好ましい。本実施形態の軟便保持部13は、幅方向Yに沿う断面視において、軟便保持部13の幅方向Yの長さを4等分して4区分の領域に区分したとき、同方向Yの両側に位置する2区分の領域S,S(以下、外方領域S,Sともいう)において、第1シート6a及び第2シート6bと接合されていない(図2参照)。具体的には、外方領域S,Sにおいて、第1層15は、該第1層15と対向する第1シート6aに接合されておらず、第2層16は、該第2層16と対向する第2シート6bに接合されていない。さらに、外方領域S,Sにおいて、軟便保持部13の側方部分と第2シート6bとは接合されていない。
上記と同様の観点から、軟便取りパッド1aの高さ方向、即ち軟便保持用構造体10aの厚み方向Zにおける被覆シート6の長さL3(図2参照)は、軟便保持部13の高さT1(図2参照)よりも長いことが好ましい。本実施形態の第2シート6bは、軟便取りパッド1aの側方部分において撓んでおり、軟便取りパッド1aの高さ方向において軟便保持部13の高さT1よりも長い長さを有している。これにより、被覆シート6によって軟便保持部13の厚みの回復が抑制され難くなり、当該厚みの回復性がより向上する。軟便保持部13の厚みは、軟便保持部13の高さと同義である。斯かる効果をより確実に奏させる観点から、軟便取りパッド1aの高さ方向における被覆シート6の長さL3(図2参照)は、軟便保持部13の高さT1(図2参照)を基準(100%)として、好ましくは130%以上、より好ましくは150%以上であり、また好ましくは250%以下、より好ましくは200%以下であり、また好ましくは130%以上250%以下、より好ましくは150%以上200%以下である。
本実施形態の軟便保持部13は、保持シート11からなる2層が積層した構造を有していたが、図4に示す軟便取りパッド1bのように、積層構造部14が、第1層15及び第2層16に加え、これら両層15,16間に位置する中間層17を有していてもよい。中間層17は、第1層15及び第2層16間に位置する単層又は複数の層である。即ち、積層構造部14では、図4に示すように、3層以上の保持シート11が積層していてもよい。図4に示す形態の軟便保持部13は、保持シート11が2箇所で折り返されている。斯かる形態の保持シート11は、第1層15に対向するように、一方の折り返し位置E1にて折り返された部分が中間層17をなしている。また、第1層15と連続した部分であって、他方の折り返し位置E2にて中間層17と対向するように折り返された部分が、第2層16をなしている。
軟便取りパッド1aは、前述したように、第1シート6aにより被覆された面を肌対向面としてもよく、第2シート6bにより被覆された面を肌対向面としてもよい。このように両面から軟便の取り込みが可能であると、例えば、軟便取りパッド1aを二つ折り又は三つ折りにして用いることで、より嵩高となり、軟便の保持性がより向上する点で好ましい。
上述した実施形態における軟便取りパッド1a,1bは、軟便保持部13が、折り返された状態の1枚の保持シート11から構成されている。これに代えて、軟便保持部13は、折り返された状態の別体の保持シート11が複数枚重ねられて構成されていてもよい。例えば、後述する第2実施形態の軟便保持用構造体10cのように、軟便保持部13は、折り返された状態の別体の保持シート11が2枚重ねられて構成されていてもよい。
上述した実施形態における軟便取りパッド1a,1bの各構成部材について説明する。
軟便保持部13を構成する保持シート11としては、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、これらの不織布を2種以上組み合わせた積層体等の公知の不織布を用いることができる。軟便を収容し得る空間を容易に形成する観点から、保持シート11には、エアスルー不織布を用いることが好ましい。
被覆シート6としては、液透過性シートが好ましく、具体的には例えば、公知の各種製法により製造された単層又は多層構造の不織布、開孔フィルム等が挙げられる。
被覆シート6としては、当該技術分野において従来用いられている液透過性のシートを特に制限なく用いることができる。被覆シート6としては、例えばティッシュペーパー等の紙、及び親水性不織布(親水化した不織布、親水性繊維を含む不織布等)などの繊維シート、並びに開孔フィルム等が挙げられる。被覆シート6は、上述のように液透過性で、且つ、親水性であることが好ましい。
上述した実施形態における軟便取りパッド1a,1bの製造方法について説明する。先ず、長尺状の保持シート11について、その幅方向Y内方側に接着剤を該保持シート11の長手方向に沿って塗布する。この保持シート11を2箇所以上の折り位置で折り返し、該折り返しによって対向する層どうしを、前記接着剤によって接合する。前記「対向する層どうし」とは、軟便取りパッド1aでは第1層15及び第2層16であり、軟便取りパッド1bでは第1層15及び中間層17、並びに中間層17及び第2層16である。前記の接合により、軟便保持部13が形成され、軟便保持用構造体10a,10bが得られる。得られた軟便保持用構造体10a,10bの一方の面側に第2シート6bを、該軟便保持部13の他方の面側に第1シート6aをそれぞれ配し、該第1シート6a及び第2シート6bの何れか一方のシートを、他方のシートが配された側に巻き上げる。これにより、軟便保持用構造体10a,10bの表面を被覆シート6によって被覆する。このようにして、軟便取りパッド1a,1bが得られる。
次に、本発明の軟便保持用構造体を備える吸収性物品の他の実施形態(第2実施形態)について、図5及び図6を参照しながら説明する。図5及び図6に示すおむつ1cについては、図1〜図4に示す第1実施形態の吸収性物品(軟便取りパッド1a)と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、前述した実施形態についての説明が適宜適用される。
本実施形態のおむつ1cは、軟便保持用構造体10cと、吸水性繊維及び吸水性ポリマーを有する吸収体24とを備えている。おむつ1cにおいて、吸収体24の肌対向面側には、軟便保持用構造体10cが配置されている。本実施形態のおむつ1cは、図6に示すように、表面シート23及び裏面シート25を備え、さらにこれら両シート23,25間に位置する吸収体24及び軟便保持用構造体10cを備えている。おむつ1cは、表面シート23が肌対向面を形成しており、裏面シート25が非肌対向面を形成している。
おむつ1cは、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側に配される背側部Bと、該腹側部A及び該背側部Bの間に位置する股下部Cとを有している。おむつ1cは、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに延びる方向に対応する縦方向X及び該縦方向Xと直交する横方向Yを有している。おむつ1cの縦方向Xは、軟便保持用構造体10cの長手方向Xと一致し、おむつ1cの横方向Yは、軟便保持用構造体10cの幅方向Yと一致している。おむつ1cは、横方向Yの長さを2等分して縦方向Xに延びる縦中心線CLに対してほぼ左右対称の形状を有している。
本実施形態のおむつ1cは、縦方向Xにおいて股下部C付近に括れた部分を有し、腹側部A及び背側部Bは、該括れた部分よりも広い幅を有している。また、背側部Bは、腹側部Aよりも広い幅を有している。
表面シート23は、軟便保持用構造体10cの肌対向面と、吸収体24において該軟便保持用構造体10cと重なっていない部分の肌対向面とを被覆している。また、吸収体24の非肌対向面側に配された裏面シート25は、吸収体24の非肌対向面の全域を被覆し、さらに吸収体24の長手方向Xに沿う両側縁それぞれから幅方向Yの外方に延出する延出部を有している。裏面シート25は、この延出部において、後述するサイドシート26bと公知の接合手段によって後述するサイドシート26bと接合されている。公知の接合手段としては、例えば、接着剤、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等が挙げられる。
吸収体24は、図6に示すように、2層構造を有し、上側吸収体35aと、下側吸収体35bとを有している。上側吸収体35a及び下側吸収体35bはそれぞれ、尿等の体液の主たる吸液部位であり、該体液を吸収して保持する機能を有する吸収性コア30と、該吸収性コア30を被覆するコアラップシート27a,27b,27cとを有している。吸収性コア30は、吸水性繊維33及び吸水性ポリマー31を含んで構成されている。上側吸収体35aにおいて吸収性コア30は、その肌対向面の全域が、肌対向面側コアラップシート27aによって被覆されており、且つ非肌対向面の全域が、非肌対向面側コアラップシート27bによって被覆されている。下側吸収体35bにおいて吸収性コア30は、1枚のコアラップシート27cによって被覆されている。当該コアラップシート27cは、吸収性コア30の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出し、その延出部が、吸収性コア30の上方に巻き上げられて、該吸収性コア30の肌対向面全域が被覆されている。これらコアラップシート27a,27b,27cと吸収性コア30は、接着剤等の公知の接合手段により互いに接合されている。
上側吸収体35a及び下側吸収体35bは、吸収性コア30が厚み方向Zに貫通する複数の非積繊部37を有している。上側吸収体35aにおける非積繊部37は、下側吸収体35bにおける非積繊部37と重なっている(図6参照)。
本実施形態のおむつ1cでは、図6に示すように、吸収体24及び軟便保持用構造体10cの縦方向Xに沿う左右両側部には、少なくとも股下部Cにおいて着用時に着用者の肌側に向かって起立する一対の防漏カフ26,26が設けられている。防漏カフ26は、厚み方向Zにおいて表面シート23側を基端とし、着用者の肌側に自由端をなすように起立するものであり、その自由端には縦方向Xに沿って弾性部材26aが伸長状態で配されている(図5参照)。弾性部材26aは、少なくとも股下部Cの縦方向Xの全長に亘り、本実施形態ではさらに、腹側部A及び背側部Bそれぞれの股下部C寄りの部分にも亘っている。
各防漏カフ26は、弾性部材26aに加え、前記基端及び前記自由端を形成する1枚のサイドシート26bを含んで構成されており、該サイドシート26bは、図6に示すように、横方向Yにおいて吸収体24の外方へ延出して、裏面シート25と接合されている。
本実施形態の軟便保持用構造体10cでは、折り返された状態の別体の保持シート11a,11bが2枚重ねられて、軟便保持部13が構成されている。このように、軟便保持部13は、複数枚の別体の保持シート11によって構成されていてもよい。軟便保持部13において、肌対向面側の保持シートを上側保持シート11aともいい、非肌対向面側の保持シートを下側保持シート11bともいう。これら保持シート11a,11bそれぞれは、前述した図4に示す形態と同様の折り返し構造を有している。
本実施形態の軟便保持用構造体10cは、保持シート11a,11bが長手方向Xに沿って折り返されており、幅方向Yに沿う断面視において、これらシート11a,11bが折り返された折り位置E,Eが現れている(図6参照)。これに代えて、保持シート11a,11bは幅方向Yに沿って折り返されていてもよい。この場合、長手方向Xに沿う断面視において、前記折り位置E,Eが現れる。即ち、保持シート11a,11bは、おむつ1cの縦方向Xに沿って折り返されていてもよく、おむつ1cの横方向Yに沿って折り返されていてもよい。また、本実施形態における軟便保持用構造体10cの長手方向Xは、おむつ1cの縦方向Xと一致しているが(図5参照)、軟便保持用構造体10cの長手方向Xは縦方向Xと一致していなくともよい。
軟便保持用構造体10cは、その肌対向面の全域が、表面シート23によって被覆されている。表面シート23は、軟便保持用構造体10cの縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出している。この延出部が、厚み方向Zに沿う軟便保持用構造体10cの側部に配されていることによって、軟便保持用構造体10cの側方表面が被覆されている。軟便保持用構造体10cは、上側吸収体35aの肌対向面側コアラップシート27a上に配置されている。
おむつ1cは、上述した図1〜4に示す軟便取りパッド1a,1bと同様に、該おむつ1cが具備する軟便保持用構造体10cにおいて軟便を収容し得る空間を確保できる。さらにおむつ1cは、軟便保持用構造体10cの非肌対向面側に吸収体24を備えているので、他の吸収性物品を併用することなく、おむつ1cを単体で用いることができる。おむつ1cにおいて、例えば尿が排泄された場合、該尿は、表面シート23及び軟便保持用構造体10cを通過して、吸収体24に吸収される。一方、軟便が排泄された場合、該軟便は、表面シート23を通過して、軟便保持用構造体10cの内部に保持される。
本実施形態の軟便保持用構造体10cは、図6に示すように、吸収体24上に配されており、且つ図5に示すように、おむつ1cの少なくとも股下部Cの中央よりも縦方向X1において背側部B側に配されている。これにより、おむつ1cに排泄された軟便を容易に取り込むことができる。斯かる効果をより確実に奏させる観点から、軟便保持用構造体10cは、縦方向Xにおいて股下部Cの中央と、背側部Bの中央との間に配置されていることが好ましい。
おむつ1cは、包装袋等への収容を容易に行う観点等から、横方向Yに沿う折り線を有していることがある(不図示)。軟便保持用構造体10cが、縦方向Xにおける股下部Cの中央よりも背側部B側に位置しており、且つおむつ1cが股下部Cの背側部B側に位置する折り線を有している場合、軟便保持部13における保持シート11の折り位置E,Eと、当該折り線とが重ならないように、軟便保持用構造体10cが配置されていることが好ましい。斯かる構成により、おむつ1cが包装袋に収容された状態下で、保持シート11が厚み方向Zに潰されることを効果的に抑制でき、軟便を収容し得る空間をより確実に確保できる。
軟便保持部13の厚みの回復性を向上させる観点から、軟便保持部13は、横方向Y(幅方向Y)に沿う断面視において、該軟便保持部13と隣り合うシート部材とが接合されていないことが好ましい。本実施形態の軟便保持部13は、前記断面視において、幅方向Yの両側に位置する外方領域S,Sが、軟便保持用構造体10cの縦方向Xに沿う両側縁から延出した表面シート23と隣り合っている。また軟便保持部13は、前記断面視において、外方領域S,Sが、表面シート23及び肌対向面側コアラップシート27aそれぞれと隣り合っている。軟便保持部13は、外方領域S,Sにおいて、表面シート23及び肌対向面側コアラップシート27aそれぞれと接合されていない。具体的には、外方領域S,Sにおいて、上側保持シート11aの第1層15は、該第1層15と対向する表面シート23に接合されておらず、下側保持シート11bの第2層16は、該第2層16と対向する肌対向面側コアラップシート27aに接合されていない。さらに、外方領域S,Sにおいて、軟便保持部13の側方部分と表面シート23とは接合されていない。
軟便保持部13の厚みの回復性をより担保する観点から、おむつ1cの高さ方向、即ち軟便保持用構造体10cの厚み方向Zにおける軟便保持部13と幅方向Yに隣り合うシート部材の長さL5(図6参照)は、軟便保持部13の厚みT2(図6参照)よりも長いことが好ましい。上記と同様の観点から、おむつ1cの高さ方向における前記シート部材の長さL5(図6参照)は、軟便保持部13の厚みT2(図6参照)基準(100%)として、好ましくは130%以上、より好ましくは150%以上であり、また好ましくは250%以下、より好ましくは200%以下であり、また好ましくは130%以上250%以下、より好ましくは150%以上200%以下である。
図6に示す実施形態において、軟便保持部13と幅方向Yに隣り合うシート部材は、肌対向面側コアラップシート27aである。なお、図6では、図示の便宜上、厚み方向Zにおける肌対向面側コアラップシート27aの長さL5と、軟便保持部13の厚みT2とが略同じに図示されている。
軟便を軟便保持用構造体10cで容易に捕捉する観点から、おむつ1cにおける軟便保持部13は、以下の寸法を具備することが好ましい。
軟便保持部13の縦方向Xの長さL4(図5参照)は、吸収体24の同方向Xの長さL10(図5参照)を基準(100%)として、好ましくは18%以上、より好ましくは24%以上であり、また好ましくは71%以下、より好ましくは56%以下であり、また好ましくは18%以上71%以下、より好ましくは24%以上56%以下である。
軟便保持部13の縦方向Xの長さL4(図5参照)は、好ましくは100mm以上、より好ましくは125mm以上であり、また好ましくは300mm以下、より好ましくは275mm以下であり、また好ましくは100mm以上300mm以下、より好ましくは125mm以上275mm以下である。
軟便保持部13の横方向Yの長さW6(図5参照)は、吸収体24の同方向Yの長さW5(図5参照)基準(100%)として、好ましくは35%以上、より好ましくは45%以上であり、また好ましくは87%以下、より好ましくは77%以下であり、また好ましくは35%以上80%以下、より好ましくは45%以上70%以下である。吸収体24の横方向Yの長さW5は、同方向Yにおける最大長さである。
軟便保持部13の横方向Yの長さW6(図5参照)は、好ましくは100mm以上、より好ましくは125mm以上であり、また好ましくは200mm以下、より好ましくは175mm以下であり、また好ましくは100mm以上200mm以下、より好ましくは125mm以上175mm以下である。
おむつ1cの各構成部材の形成材料について説明する。表面シート23、裏面シート25としては、おむつ等の吸収性物品に従来使用されている各種のものを特に制限なく用いることができる。表面シート23としては、親水性不織布等を用いることができる。裏面シート25としては、液不透過性シートが好ましく、具体的には、樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布とのラミネートシート等が挙げられ、該樹脂フィルムは透湿性でもよい。なお、裏面シート25に関し、液不透過性とは、液を全く通さない性質と、少量ではあるが液を通す性質(液難透過性)との両方を含む概念である。裏面シート25は撥水性を有していてもよい。サイドシート26bとしては液不透過性シートが好ましく、例えば、液不透過性の不織布を用いることができる。コアラップシート27a,27b,27cとしては、液透過性シートを用いることができる。
吸収体24に含まれる吸水性材料としては、この種の吸収性物品の吸収体において使用可能なものを特に制限なく用いることができ、例えば吸水性繊維33及び吸水性ポリマー31が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。吸水性繊維33としては、本来的に親水性の繊維でもよく、あるいは疎水性繊維を親水化処理した繊維でもよいが、前者の繊維が特に好ましい。本来的に親水性の繊維としては、天然系の繊維、セルロース系の再生繊維又は半合成繊維が好ましい例として挙げられ、好ましいものとして、パルプ、レーヨンを例示できる。パルプには、針葉樹クラフトパルプ、広葉樹クラフトパルプなどの木材パルプの他に、木綿パルプ、藁パルプなどの非木材パルプなどがあるが、特に制限されない。また、セルロース繊維の分子内及び/又は分子間を架橋させた架橋セルロース繊維、木材パルプをマーセル化処理して得られるような嵩高性のセルロース繊維を用いてもよい。吸水性ポリマー31としては、一般に粒子状のものが用いられるが、繊維状のものでもよい。粒子状の吸水性ポリマーの形状は特に限定されず、例えば、球状、塊状、俵状、不定形状であり得る。吸水性ポリマーは、典型的には、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合物又は共重合物を主体とする。
おむつ1cの製造方法の一例を、図7を参照しながら説明する。先ず、裏面シート25上に、吸収体24(図7において不図示)の肌対向面上に軟便保持用構造体10cを重ねて配置した複合体Fを作製する。次いで、表面シート23の中央部23cを、おむつ1cにおける軟便保持用構造体10cの肌対向面を被覆する部分とし、該中央部23cを挟む両側部23sを、該軟便保持用構造体10cの厚み方向Zに沿う側方表面を被覆する部分として設定する。この中央部23cの側縁から同方向Y外方に離間した位置、即ち両側部23sそれぞれに、表面シート23の長手方向に延びる折り線i1,i2を2本形成する。これら折り線i1,i2は、互いに幅方向に離間している。なお、表面シート23を折り曲げる前の状態において、複合体Fに近い方の折り線が第1折り線i1、遠い方の折り線が第2折り線i2である。図7では、表面シート23の幅方向に沿う断面が図示されているので、これら第1及び第2折り線i1,i2は、表面シート23の屈曲点として図示されている。次いで、表面シート23の両側部23sそれぞれを、これら第1及び第2折り線i1,i2に沿って三つ折り状に折り返す〔図7(a)参照〕。これにより、同幅方向Yの断面視において表面シート23の両側部23sがZ字状に折られる。斯かる表面シート23を、その中央部23cが前記複合体Fと重なるように配置し、該中央部23cと該複合体Fを接合すると、表面シート23の側部23sは、第1折り線i1で屈曲した状態で、複合体Fの側方に沿って垂れ下がる〔図7(b)参照〕。これにより、おむつ1cの高さ方向、即ち軟便保持用構造体10cの厚み方向Zにおける表面シート23の長さが、軟便保持部13の厚みよりも長い状態となり、軟便保持用構造体10cの側方表面をより確実に被覆することができる。次いで、表面シート23の第2折り線i2から幅方向Y外方を、裏面シート25と接合する。次いで、複合体Fの両側部にサイドシート26bを配置し、該サイドシート26bにおける該複合体Fの両側縁から延出した部分を裏面シート25に接合する。このようにして、おむつ1cが得られる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されない。
例えば、上述した実施形態において軟便保持用構造体10a,10b,10cは、軟便保持部13の表面を被覆するシートを具備していなかったが、当該シートを具備していてもよい。
また、上述した第2実施形態において、吸収体24は、上側吸収体35a及び下側吸収体35bが重なった2層構造を有していたが、単層構造を有していてもよい。
1a,1b 軟便取りパッド
1c おむつ
6 被覆シート
10a,10b,10c 軟便保持用構造体
11 保持シート
13 軟便保持部
14 積層構造部
15 第1層
16 第2層
23 表面シート
24 吸収体
25 裏面シート
X 長手方向
Y 幅方向
Z 厚み方向

Claims (10)

  1. 保持シートが折り返されて構成された軟便保持部を有し、長手方向及びこれに直交する幅方向を有する軟便保持用構造体であって、
    前記保持シートは、繊維径が25μm以上で非吸水性の合成繊維を主体として構成されており、且つ構成繊維の繊維間距離が200μm以上600μm以下であり、
    前記軟便保持部においては、前記保持シートが、前記幅方向に離間した2箇所以上で前記長手方向に沿って折り返されていることによって、該保持シートが2層以上に重なり合った積層構造部が形成されており、
    前記積層構造部において対向する層間のそれぞれが、前記長手方向に延びる線状の接合部において部分的に接合されている、軟便保持用構造体。
  2. 前記保持シートの厚みが3mm以上である、請求項1に記載の軟便保持用構造体。
  3. 前記軟便保持部において、前記保持シートが、該保持シートにおける同じ面側に折り返された部分を有している、請求項1又は2に記載の軟便保持用構造体。
  4. 前記軟便保持部において、前記保持シートが、該保持シートにおける一方の面側に折り返された部分と、他方の面側に折り返された部分とを有している、請求項1又は2に記載の軟便保持用構造体。
  5. 前記幅方向に沿う断面視において、前記軟便保持部の同方向における長さに対する前記積層構造部の同方向における長さの比率が1/2以上であり、
    前記断面視において、前記軟便保持部の同方向の長さを4等分して4区分の領域に区分したとき、同方向の中央に位置する2区分の領域に、前記接合部が形成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の軟便保持用構造体。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の軟便保持用構造体と、該軟便保持用構造体の表面を被覆する液透過性の被覆シートとを備えている、吸収性物品。
  7. 前記軟便保持部は、前記幅方向外方側において前記被覆シートと接合されておらず、
    前記吸収性物品の高さ方向における前記被覆シートの長さが、前記軟便保持部の高さよりも長い、請求項6に記載の吸収性物品。
  8. 請求項1〜5の何れか1項に記載の軟便保持用構造体と、吸水性繊維及び吸水性ポリマーを有する吸収体とを備え、該吸収体の肌対向面側に前記軟便保持用構造体が配置されている、吸収性物品。
  9. 着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部とを有し、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる方向に対応する縦方向及び該縦方向と直交する横方向を有しており、
    前記軟便保持用構造体が前記股下部の中央よりも前記縦方向における前記背側部側に位置しており、
    前記吸収性物品は、前記股下部の前記背側部側に位置する折り線を有しており、
    前記保持シートが折り返された折り位置と前記折り線とが重ならないように、前記軟便保持用構造体が配置されている、請求項8に記載の吸収性物品。
  10. 前記軟便保持部は、前記幅方向に沿う断面視において隣り合うシート部材と接合されておらず、
    前記吸収性物品の高さ方向における前記シート部材の長さが、前記軟便保持部の高さよりも長い、請求項8又は9に記載の吸収性物品。
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