JP2021093923A - 栽培台およびこれを備える植物栽培温室 - Google Patents

栽培台およびこれを備える植物栽培温室 Download PDF

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Abstract

【課題】栽培培地から流出する養液を清潔かつ効率的に利用することができる栽培台およびこれを備える植物栽培温室を提供すること。【解決手段】植物の栽培培地を支持する栽培台1であって、前記栽培培地を下方から支持し前記栽培培地から流出する養液を下方に流通させる支持部と、前記支持部の下方に突出して設けられ前記栽培培地から流出する養液を集めて排出する下方樋部とを備える。これにより、養液を清潔かつ効率的に利用することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、栽培台およびこれを備える植物栽培温室に関する。
従来、例えば植物栽培温室内において種々の植物の栽培が行われている(例えば、特許文献1参照)。そして、植物栽培室内において、植物の栽培培地を支持する支持台が利用されている。このような支持台としては、栽培培地が載置される載置面と、この載置面の幅方向の両端において外方に露出して設けられる樋とを備えるものが知られている。このような構成のもと、栽培培地から流出する養液が載置面を幅方向に伝わって樋へと流されて排出されていく。
登録実用新案第3195434号公報
しかしながら、上記のような栽培台では、樋に集められた養液に塵埃が混ざってしまい流路が流れにくくなり漏水などの問題がある。
以上に鑑みて、本発明は、栽培培地から流出する養液を清潔かつ効率的に利用することができる栽培台およびこれを備える植物栽培温室を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、植物の栽培培地を支持する栽培台であって、前記栽培培地を下方から支持し前記栽培培地から流出する養液を下方に流通させる支持部と、前記支持部の下方に突出して設けられ前記栽培培地から流出する養液を集めて排出する下方樋部とを備える。
本願の一観点によれば、栽培培地から流出する養液を清潔かつ効率的に利用することができる。
本発明の実施形態としての栽培台およびこれを備える植物栽培温室を示す斜視図である。 図1の植物栽培温室の内部を示す平面図である。 図1の栽培台を示す斜視図である。 図3の栽培台の横断面を示す断面図である。 図3の栽培台の変形例を示す断面図である。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態における植物栽培の土壌となる栽培培地を支持する栽培台およびこれを備える植物栽培温室について説明する。
図1は、本発明の実施形態としての栽培台1およびこれを備える植物栽培温室100を示す斜視図である。
植物栽培温室100は、温室本体部101と、配管システム102と、栽培台1とを備えている。
温室本体部101は、天井部101aと、側壁部101bと、底面部101cとを備えている。これら天井部101aと側壁部101bと底面部101cとによって区画される内方空間において、植物が栽培されるようになっている。
配管システム102は、図2に示すように、ヘッダ配管102aと、蛇腹管102bと、レールパイプ102cと、U字管102dとを備えている。
ヘッダ配管102aは、地面に設置されており、蛇腹管102bを介してレールパイプ102cに温湯を流通させるものである。
蛇腹管102bは、蛇腹状に形成されており、ヘッダ配管102aおよびレールパイプ102cに連結されて、ヘッダ配管102aとレールパイプ102cとの間で温湯を流通させるものである。
レールパイプ102cは、筒状部材が長手方向に複数連結されて構成されており、内方に温湯を流通させ、かつ不図示の園芸作業台車の移動用のレールとなるものである。
U字管102dは、平面視してU字状に形成されており、連結されたレールパイプ102cを折り返して連結するものである。
また、配管システム102は、培地用配管102eと、養液供給管102fとを備えている。
これら培地用配管102eおよび養液供給管102fは、筒状部材が長手方向に複数連結されて構成されており、天井部101aから吊り下げられる栽培台1に支持されて地面に対して上方位置に設けられている。
培地用配管102eは、内方に温湯を流通させ、栽培台1に支持される栽培培地Bを加温するようになっている。
養液供給管102fは、内方に養液を流通させ、栽培台1に支持される栽培培地Bに養液を供給するようになっている。
また、栽培台1は、図3および図4に示すように、横断面が概略U字状に形成されて長手方向に延ばされた支持台本体部1aが長手方向Dに複数連結されて構成されている。そして、栽培台1の長手方向Dの両端には、エンドキャップ5が取り付けられるようになっている。栽培台1は、天井部101aから吊り具20を介して吊り下げられており、地面に対して上方位置に設けられている。さらに、栽培台1は、その基端側を低く先端側を高くして傾斜して設けられている。
この栽培台1は、支持部2と、下方樋部3と、側壁部4とを備えている。
支持部2は、支持本体面21と、網板部22(載置面)とを備えている。
支持本体面21は、水平方向に向けられた平坦面とされており、栽培台1の幅方向Wの両端部に設けられている。そして、支持本体面21は、栽培台1の長手方向Dに延在して設けられている。
網板部22は、ステンレスからなっており、メッシュ状かつ板状に形成されている。そして、網板部22は、幅方向Wの両端部に設けられたそれぞれの支持本体面21にわたって載置されており、長手方向Dに延在して設けられている。なお、網板部22は、交換可能であって、載置された網板部22がピックアップされることにより新たな網板部22が載置されるようになっている。この網板部22は、栽培培地Bが上面に載置されようになっており、栽培培地Bに養液が注入され植物が必要としない余剰量の養液を栽培培地Bから網の目を通して下方に流出させるようになっている。
下方樋部3は、それぞれの支持本体面21にわたって下方に山状に突出して設けられており、長手方向Dに延在して設けられている。ここで、山状とは、幅寸法Wが下方にいくにしたがって漸次小さくなるような傾斜部32が設けられていることをいう。さらに、下方樋部3の下端部31は、水平に向けられた平坦面とされている。すなわち、下方樋部3は、それぞれの支持本体面21の間において下方に逆台形状に突出して設けられている。これにより、下方樋部3の内方の容量を多くすることができ、より多くの養液を集めて排出することができるだけでなく、栽培台1を地面に安定的に載置することができるようになっている。なお、下方樋部3のうち、基端部には不図示の排出孔が形成されている。この下方樋部3は、栽培培地Bから流出して網板部22を通して下方に落ちてくる養液を集めて排出するようになっている。
側壁部4は、それぞれの支持本体面21から上方に延ばされており、長手方向Dに延在して設けられている。
この側壁部4は、横断面形状が概略矩形状に形成されている。すなわち、側壁部4は、外壁面41(外壁部)と、天面部42(天井部)と、内壁面43(内壁部)とを備えており、これら外壁面41、天面部42および内壁面43によって配管支持スペースSが区画されている。
外壁面41は、それぞれの支持本体面21の幅方向Wの両端から上方に起ち上げられている。外壁面41の高さ寸法41hは、網板部22に栽培培地Bが載置されたときに、栽培培地Bの高さ寸法の中央部BMよりも高くなるように設定されている。それぞれの外壁面41の上端には、互いに幅方向Wの内方側に折り返された天面部42が設けられている。
天面部42は、水平方向に向けられており、それぞれ同一の高さ位置に設定されている。天面部42の幅方向Wの内方側の先端には、下方に折り返された内壁面43が設けられている。
内壁面43は、外壁面41に対して平行に向けられている。内壁面43の天面部42から下方に延びる高さ寸法43hは、外壁面41の高さ寸法41hよりも短くなっている。そのため、側壁部4の配管支持スペースSが内方側の下方から開放されている。これにより、内壁面43は、網板部22に載置される栽培培地Bの側面のうち高さ方向の中央部BMにのみ接触し、下方部BLには接触しないようになっている。
また、配管支持スペースSの上端部において、培地用配管102eが不図示の取り付け部によって取り付けられるようになっている。このとき、培地用配管102eが網板部22の上面に載置される栽培培地Bの中央部BMの高さ位置に配置されるようになっている。
また、内壁面43の高さ寸法43hは、培地用配管102eの外径寸法よりも長くなっている。そのため、培地用配管102eが配管支持スペースSの上端部に取り付けられると、内壁面43が培地用配管102eの側方を外方から覆うようになっている。
また、配管支持スペースSの下端部には、養液供給管102fが不図示の取り付け部によって取り付けられるようになっている。養液供給管102fには、養液供給路102f2が設けられ、養液供給路102f2の先端には、養液供給部102f1が設けられている。これら養液供給路102f2および養液供給部102f1は、養液供給管102fに長手方向Dにわたって間欠的に複数設けられている。
このような構成のもと、養液供給部102f1が栽培培地Bの中に挿入されて、養液供給管102fから養液供給路102f2を介して送られてくる養液を養液供給部102f1から栽培培地B内に供給するようになっている。
なお、支持本体面21、下方樋部3、外壁面41、天面部42および内壁面43は、一体に形成されており、金属の板状部材が折り曲げられて形成されている。
次いで、栽培台1およびこれを備える植物栽培温室100の動作について説明する。
植物栽培温室100に、ヘッダ配管102a、蛇腹管102b、レールパイプ102cおよびU字管102d等が設置される。
そして、支持台本体部1aが長手方向に連結されて地面に載置される。このとき、下方樋部3の下端部31が平坦面であることから、安定的に地面に載置される。
さらに、側壁部4の内方側の下方から配管支持スペースS内に培地用配管102eが入れられ、この培地用配管102eが取り付け部によって配管支持スペースSの上端部に取り付けられる。これにより、培地用配管102eの外周面が、内壁面43の内面に接触するとともに、網板部22の上面に載置される栽培培地Bの高さ寸法の中央部に配置される。
さらに、同様にして配管支持スペースS内に養液供給管102fが入れられ、この養液供給管102fが不図示の取り付け部によって配管支持スペースSの下端部に取り付けられる。
そして、栽培台1の両端にエンドキャップ5が設置されて、網板部22が支持本体面21にわたって長手方向Dに複数載置される。
さらに、栽培台1が、培地用配管102eおよび養液供給管102fを支持したまま、天井部101aから吊り具20を介して吊り下げられる。このとき、栽培台1は、基端側を低くして先端側を高くして傾斜して吊り下げられた状態になる。
そして、網板部22の上面に、栽培培地Bが長手方向Dに複数載置される。これにより、栽培培地Bの中央部BMのみが内壁面43に接触し、高さ方向の下方部BLは内壁面43に接触しない状態になるとともに、培地用配管102eが栽培培地Bの中央部BMの高さ位置に配置される。さらに、下方樋部3の上方が栽培培地Bによって蓋をされた状態になる。
そして、複数の養液供給部102f1が、栽培培地Bの内部に挿入される。
このような状態において、植物栽培温室100の内方の温度に応じて、レールパイプ102cの内方に約40℃〜85℃の温湯を流通させることにより、植物栽培温室100の内方の温度が適宜調整される。また、レールパイプ102cに不図示の園芸作業台車が走行し、芽欠きまたは葉欠きなどの栽培手入れ作業、果実の収穫作業、誘引作業、または摘果作業等を含む種々の園芸作業が行われる。
また、栽培培地Bの植物の生育に応じて、栽培培地Bの内部に以下のようにして養液が供給される。すなわち、養液供給管102fの先端側から内方に養液を送り込むと、複数の養液供給路102f2を通って養液供給部102f1から栽培培地Bの内部に養液が供給される。この養液は、栽培培地B内に広がっていき、一部は植物の肥料となる。他方、他の一部は、栽培培地B内において自重によって下方に落ちていき、栽培培地Bの底面から流出していく。この養液は、自重によって、網板部22の網の目を通ってさらに下方に流通していく。網板部22の下方には、下方樋部3が設けられていることから、下方に流通した養液は、下方樋部3の内方に集められていく。下方樋部3は、先端部から基端部に向かって低くなるように傾斜していることから、下方樋部3の内方に集められた養液は、下方樋部3の内方において、先端部から基端部に向かって流れていく。そして、下方樋部3の基端部に形成された排出孔を通って栽培台1から排出される。排出された養液は、回収され殺菌処理されて、さらに養液供給管102fに戻される。このようにして、養液は循環されて再利用される。
また、植物栽培温室100の内方の温度に応じて、以下のようにして栽培培地Bの温度が調整される。すなわち、培地用配管102eの内方に約30℃〜60℃の温湯を流通させると、温湯からの熱が培地用配管102eを介して側壁部4に伝わっていく。内壁面43に伝わった熱は、さらに栽培培地Bの側面に伝わっていく。このとき、内壁面43は、栽培培地Bの中央部BMのみに接触し、下方部BLには接触していないことから、内壁面43に伝わった熱が下方に逃げていくことなく、栽培培地Bの中央部BMに効果的に伝わっていく。
また、温湯からの熱は、培地用配管102eから空気を介しても内壁面43に伝わっていく。このとき、内壁面43の高さ寸法43hが培地用配管102eの外径寸法よりも長くなっていることから、温湯からの熱が培地用配管102eから空気を介して内壁面43により多く伝わり、栽培培地Bにも効果的に伝わっていく。
以上より、本実施形態における栽培台1によれば、栽培培地Bを支持部2が下方から支持し、栽培培地Bから流出する養液を下方に流通させて、その養液を下方樋部3が集めて排出することから、養液をクリーンな状態に保つことができるだけでなく、養液を流れやすくすることができる。すなわち、栽培培地Bが支持部2によって下方から支持されることにより、下方樋部3の上方を栽培培地Bによって蓋をすることができることから、下方樋部3の内方に外方から塵埃が混入することを防止することができる。そのため、養液を清潔かつ効率的に利用することができる。
また、下方樋部3が支持部2の下方に山状に突出して設けられていることから、網板部22から落ちてくる養液を傾斜部32に案内させて下方樋部3の幅方向Wの中央部に集め易くすることができ、容易に排出することができる。
また、下方樋部3の下端部31が平坦面とされていることから、同じ高さ寸法で三角形状に突出させるよりも、内方の容量を多くすることができるだけでなく、地面に安定的に載置することができる。
また、網板部22が設けられていることから、栽培培地Bを支持することができるだけでなく、栽培培地Bから流出する養液を網の目を通して下方に容易に流通させることができる。
また、交換可能な網板部22が支持本体面21にわたって載置されることから、網板部22を迅速かつ容易に設置および交換することができる。
また、側壁部4が培地用配管102eを支持することから、栽培培地Bを容易に加温することができる。
また、外壁面41と内壁面43との間において培地用配管102eが支持されることから、培地用配管102eを容易に取り付けることができる。
また、側壁部4が、外壁面41、天面部42および内壁面43によって矩形状に区画されていることから、側壁部4の縁を滑らかにすることができるだけでなく、側壁部4の強度を上げることができる。さらに、矩形状に区画されていることにより、培地用配管102eを三方から覆うことができ、培地用配管102e等が熱等により変形しても培地用配管102eを強固に支持することができる。
また、内壁面43の高さ寸法43hが、外壁面41の高さ寸法41hよりも短くなっており、配管支持スペースSが開放されていることから、栽培培地Bの中央部BMのみを内壁面43に接触させ、下方部BLを内壁面43に接触させないようにすることができることから、培地用配管102eからの熱を下方に逃がすことなく中央部BMに効果的に伝えることができる。また、配管支持スペースSが開放されていることから、培地用配管102eおよび養液供給管102fを容易に設置することができるだけでなく、側壁部4の内面を容易に掃除することができる。
また、外壁面41の高さ寸法41hが、網板部22によって支持される栽培培地Bの中央部BMよりも高く設定され、配管支持スペースSの上端部が中央部BMの高さ位置に設定されていることから、培地用配管102eを配管支持スペースSの上端部に配するだけで、中央部BMの高さ位置に合わせて培地用配管102eを容易に設置することができる。
また、培地用配管102eが配管支持スペースSの上端部において支持されることから、側壁部4の強度の高い箇所で培地用配管102eを強固に支持することができる。
また、内壁面43の下端部が、配管支持スペースSの上端部において支持される培地用配管102eの下端部よりも下方に延ばされることから、内壁面43によって培地用配管102eの側方を覆うことができ、培地用配管102eの支持力を上げることができるだけでなく、培地用配管102eから伝わる熱を内壁面43に伝えやすくすることができる。
また、本実施形態における植物栽培温室100によれば、栽培台1の上記の効果を奏することができるだけでなく、培地用配管102eによって栽培培地Bの温度を調整することができ、養液供給管102fによって栽培培地Bに養液を供給することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、下方樋部3が下方に山状に突出しているとしたが、これに限ることはなく、その構成は適宜変更可能である。具体的には、矩形状や丸状などその他の形状として下方に突出していてもよい。
また、下方樋部3の下端部31が平坦面とされているとしたが、これに限ることはなく、その構成は適宜変更可能である。例えば、丸状などその他の形状であってもよい。または、図5に示すように、栽培台1Aが下方樋部3Aを備えていてもよい。下方樋部3Aは、支持本体面21の間において、下方に三角形状に突出している。すなわち、下方樋部3Aの下端部31Aは下方に向けた凸形状とされている。なお、符号32Aは、傾斜部を示している。これにより、三角形状の頂点部に養液を集めることができ、容易に排出することができるだけでなく、下方樋部3Aの製造を容易にすることができる。
また、網板部22が設けられるとしたが、これに限ることはなく、その構成は適宜変更可能である。例えば、支持本体面21が幅方向Wにわたって延在する平坦面であってもよい。その平坦面に、養液を流通させる貫通孔が設けられていてもよい。
また、側壁部4が幅方向Wの両端部に設けられるとしたが、これに限ることはなく、その構成は適宜変更可能である。例えば、側壁部4が、幅方向Wのいずれか一方の端部にのみ設けられていてもよい。または、側壁部4がいずれの端部にも設けられていなくてもよい。
また、側壁部4が外壁面41、天面部42および内壁面43を備えるとしたが、これに限ることはなく、その構成は適宜変更可能である。例えば、外壁面41のみであってもよいし、外壁面41と天面部42のみであってもよい。
また、側壁部4が培地用配管102eおよび養液供給管102fを支持するとしたが、培地用配管102eまたは養液供給管102fの少なくともいずれか一方が設けられなくてもよい。
また、内壁面43の高さ寸法43hが、外壁面41の高さ寸法41hよりも短くなっているとしたが、これに限ることはなく、高さ寸法43h,41hが同一であってもよいし、高さ寸法43hの方が長くなっていてもよい。
また、配管支持スペースSが内方側において開放されているとしたが、これに限ることはなく、配管支持スペースSは内方側に開放されていなくてもよい。
また、外壁面41の高さ寸法41hが、栽培培地Bの中央部BMよりも高く設定されているとしたが、これに限ることはなく、高さ寸法41hが中央部BMよりも短く設定されていてもよいし、同じ高さ位置に設定されていてもよい。
また、培地用配管102eが、配管支持スペースSの上端部において支持されるとしたが、これに限ることはなく、配管支持スペースSの下端部において支持されてもよいし、中途部において支持されてもよい。
また、内壁面43が、培地用配管102eの下端部よりも下方に延ばされているとしたが、これに限ることはなく、下端部と同一の高さ位置に延ばされていてもよいし、下端部より上方の高さ位置に延ばされていてもよい。
また、培地用配管102eが、配管支持スペースSにおいて、内壁面43に接触しているとしたが、これに限ることはなく、その構成は適宜変更可能である。例えば、外壁面41、天面部42または内壁面43の少なくとも一つに接触していればよい。具体的には、外壁面41および天面部42に接触しておらず、内壁面43のみに接触するようにしてもよい。これにより、培地用配管102eからの熱を内壁面43に効果的に伝えることができる。また、培地用配管102eが、外壁面41、天面部42および内壁面43のいずれにも接触していなくてもよい。
また、一方の天面部42から下方樋部3の内面を覆うようにして、他方の天面部42にわたって防水シートを設けてもよい。これにより、養液を効率的に回収することができる。
また、支持本体面21、下方樋部3、外壁面41、天面部42および内壁面43が、一体に形成されているとしたが、これに限ることはなく、別体の部材として連結されていてもよい。
また、支持本体面21、下方樋部3、外壁面41、天面部42および内壁面43が金属からなるとしたが、これに限ることはなく、その材料は適宜変更可能である。例えば、樹脂などであってもよい。
また、網板部22がステンレスからなるとしたが、これに限ることはなく、その材料は適宜変更可能である。例えば、樹脂などであってもよい。
また、栽培台1が、天井部101aから吊り下げられるとしたが、これに限ることはなく、その構成は適宜変更可能である。例えば、栽培台1が地面に設けられる設置装置によって下方から支持されていてもよい。
また、栽培台1から排出される養液を回収して再利用するとしているが、これに限ることはなく、再利用しなくてもよい。
また、植物栽培温室100が、配管システム102を備えるとしているが、これに限ることはなく、この配管システム102は設けられていなくてもよい。例えば、ヘッダ配管102a、蛇腹管102b、レールパイプ102c、U字管102d、培地用配管102eまたは養液供給管102fのうち少なくともいずれか一つが設けられていなくてもよい。具体的には、ヘッダ配管102a、蛇腹管102b、レールパイプ102cおよびU字管102dが設けられていなくてもよい。または、培地用配管102eおよび養液供給管102fが設けられていなくてもよい。
また、レールパイプ102cおよび培地用配管102eに温湯が流通し地面や栽培培地Bを加温するとしたが、これに限ることはなく、冷水が流通し地面や栽培培地Bを冷却するようにしてもよい。
既述の実施形態に関し、さらに以下の付記を示す。
(付記1)
植物の栽培培地を支持する栽培台であって、
前記栽培培地を下方から支持し前記栽培培地から流出する養液を下方に流通させる支持部と、
前記支持部の下方に突出して設けられ前記栽培培地から流出する養液を集めて排出する下方樋部と
を備える栽培台。
(付記2)
前記下方樋部が、前記支持部の下方に山状に突出して設けられている付記1に記載の栽培台。
(付記3)
前記下方樋部の下端部が、平坦面とされている付記2に記載の栽培台。
(付記4)
前記支持部が、前記栽培培地が載置される網状の載置面を備える付記1から付記3に記載の栽培台。
(付記5)
前記支持部の幅方向の両端部のうち少なくとも一方の端部に設けられる側壁部を備え、
前記側壁部は、前記栽培培地を加温または冷却する培地用配管を支持する付記1から付記4のいずれか一項に記載の栽培台。
(付記6)
前記側壁部は、
前記支持部の幅方向の両端部のうち少なくとも一方の端部から上方に延ばされた外壁部と、
前記外壁部の上端部から前記幅方向の内方側に延ばされた天井部と、
前記天井部の先端部から下方に延ばされた内壁部とを備え、
前記外壁部と前記内壁部との間において前記培地用配管が支持される付記5に記載の栽培台。
(付記7)
前記内壁部の高さ寸法が前記外壁部の高さ寸法より短くなっており、
前記内壁部と前記外壁部との間のスペースが開放されている付記6に記載の栽培台。
(付記8)
前記外壁部の高さ寸法が、前記支持部によって支持される栽培培地の高さ方向の中央部よりも高く設定されており、
前記培地用配管が、前記外壁部と前記内壁部との間の上端部において前記中央部の高さ位置に配置される付記6または付記7に記載の栽培台。
(付記9)
前記内壁部の下端部が、前記外壁部と前記内壁部との間において支持される前記培地用配管の下端部よりも下方に延ばされている付記7または付記8に記載の栽培台。
(付記10)
付記1から付記9のいずれか一項に記載の栽培台と、
前記培地用配管と、
前記養液を前記栽培培地に供給する養液供給管と
を備える植物栽培温室。
1,1A 栽培台
2 支持部
3,3A 下方樋部
4 側壁部
22 網板部(載置面)
31,31A 下端部
41 外壁面(外壁部)
41h 高さ寸法
42 天面部(天井部)
43 内壁面(内壁部)
43h 高さ寸法
102e 培地用配管
102f 養液供給管
B 栽培培地
BM 中央部
S 配管支持スペース(スペース)
W 幅方向

Claims (10)

  1. 植物の栽培培地を支持する栽培台であって、
    前記栽培培地を下方から支持し前記栽培培地から流出する養液を下方に流通させる支持部と、
    前記支持部の下方に突出して設けられ前記栽培培地から流出する養液を集めて排出する下方樋部と
    を備える栽培台。
  2. 前記下方樋部が、前記支持部の下方に山状に突出して設けられている請求項1に記載の栽培台。
  3. 前記下方樋部の下端部が、平坦面とされている請求項1または請求項2に記載の栽培台。
  4. 前記支持部が、前記栽培培地が載置される網状の載置面を備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の栽培台。
  5. 前記支持部の幅方向の両端部のうち少なくとも一方の端部に設けられる側壁部を備え、
    前記側壁部は、前記栽培培地を加温または冷却する培地用配管を支持する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の栽培台。
  6. 前記側壁部は、
    前記支持部の幅方向の両端部のうち少なくとも一方の端部から上方に延ばされた外壁部と、
    前記外壁部の上端部から前記幅方向の内方側に延ばされた天井部と、
    前記天井部の先端部から下方に延ばされた内壁部とを備え、
    前記外壁部と前記内壁部との間において前記培地用配管が支持される請求項5に記載の栽培台。
  7. 前記内壁部の高さ寸法が前記外壁部の高さ寸法より短くなっており、
    前記内壁部と前記外壁部との間のスペースが開放されている請求項6に記載の栽培台。
  8. 前記外壁部の高さ寸法が、前記支持部によって支持される栽培培地の高さ方向の中央部よりも高く設定されており、
    前記培地用配管が、前記外壁部と前記内壁部との間の上端部において前記中央部の高さ位置に配置される請求項6または請求項7に記載の栽培台。
  9. 前記内壁部の下端部が、前記外壁部と前記内壁部との間において支持される前記培地用配管の下端部よりも下方に延ばされている請求項7または請求項8に記載の栽培台。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の栽培台と、
    前記培地用配管と、
    前記養液を前記栽培培地に供給する養液供給管と
    を備える植物栽培温室。
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