以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態]
(生体データ管理システムの構成)
図1〜図12を参照して、本実施形態による生体データ管理システム100の構成について説明する。
図1に示すように、生体データ管理システム100は、入力端末10と、サーバ20と、表示端末30と、脳機能計測装置40と、を備える。
入力端末10は、高齢者が入居する入居施設110に設けられている。入力端末10は、たとえばタブレット端末、スマートフォン等の通信機器である。入力端末10は、入居施設110の従業員により、入居施設110の入居者の状態を表す状態データ50が入力される。なお、状態データ50は、後述するように入居者の食事に関するデータを含む。なお、従業員および入居者は、それぞれ、特許請求の範囲の「監視者」および「被監視者」の一例である。
また、入力端末10には、入居者の食事に関するデータに対応する入居者の食事の画像データ51(図7参照)が入力(取得)される。なお、本実施形態では、食事の画像データ51は、食前の食事の画像を含むが、食後の画像をさらに含んでいてもよい。また、状態データ50は、入居者の顔画像データ50aを含む。また、状態データ50は、入居者の状態に関する入居施設110の従業員のコメントデータ50bを含む。なお、顔画像データ50aとは、入居者の日々の生活の様子が撮影された画像である。なお、顔画像データ50aは、特許請求の範囲の「第3顔画像データ」の一例である。
なお、入力端末10は、後述するCPU10aおよび記憶部10bに加えて、画面を表示する表示部、入力操作を受け付けるタッチパネルまたはボタン等を含む操作部、および、サーバ20との通信に用いられる通信部を含む端末である。
サーバ20は、クラウド上に存在するネットワークサービスユニットである。サーバ20は、ネットワークにより、入力端末10、表示端末30、および脳機能計測装置40と接続されている。
サーバ20は、入力端末10において入力された状態データ50および食事の画像データ51を入力端末10から受信するとともに保存する。また、サーバ20は、脳機能計測装置40において測定された測定データ60等を、脳機能計測装置40から受信するとともに保存(記憶)する。
なお、サーバ20は、データおよびプログラムを保存(記憶)する記憶部、記憶部に格納されたプログラムを実行するCPU、入力端末10および表示端末30と通信する通信部を含むネットワークサービスユニットである。
表示端末30は、サーバ20に保存された状態データ50および食事の画像データ51を受信する。また、表示端末30は、入居施設110に入居している入居者に関連する者(たとえば入居者の家族)が所持する端末である。表示端末30は、たとえば、入居者の家族が所持する通信機器(スマートフォン等)、PC等である。なお、表示端末30は、後述する表示部30a、CPU30b、および記憶部30cに加えて、入力操作を受け付けるタッチパネルまたはボタン等を含む操作部、および、サーバ20との通信に用いられる通信部等を含む端末である。なお、表示端末30は、入居施設110に入居している入居者に関連しない者が所持する端末であってもよい。
脳機能計測装置40は、近赤外領域の光を用いて脳血管(生体組織)の酸素状態を計測する近赤外線分光法を用いて脳血流量の変化(生体情報)を計測する計測装置である。具体的には、脳機能計測装置40の発光部および受光部を有するプローブが、被験者の頭部に装着され、被験者(入居者)に認知機能に関する生体活動を誘発するための作業(タスク)を与えた際に、近赤外領域の光を用いて、被験者の脳血管中のヘモグロビン量の変化を測定することにより、脳血流量の変化が測定される。すなわち、脳機能計測装置40は、機能的近赤外線分光法(functional Near−Infrared Spectroscopy:fNIRS)を用いて脳血流量の変化を計測する計測装置である。なお、上記タスクは、たとえば、計算問題、文字当て等である。計算問題は、たとえば、100から7を連続で引く問題であるシリアルセブン(100−7)等である。文字当ては、実験者が被験者の手に形が類似している文字を書き、被験者がその文字を当てる問題である。
脳機能計測装置40は、たとえば病院に設けられている。そして、入居施設110に入居している入居者(被験者)に対して、定期的(たとえば、半年毎)に、脳機能計測装置40による脳血流量の変化の計測が行われる。すなわち、測定データ60は、脳血流量の変化のデータである。
生体データ管理システム100では、脳機能計測装置40において計測された測定データ60(脳血流量の変化のデータ)は、サーバ20に送信される。そして、サーバ20は、脳機能計測装置40から取得した測定データ60を記憶する。
ここで、サーバ20は、解析用サーバ21と、閲覧用サーバ22とを含む。解析用サーバ21は、認知機能の専門知識を有する専門家などの解析者が解析するデータを記憶するためのサーバである。解析用サーバ21には、解析者が事後的に解析するために、測定データ60に関する全データが記憶されている。具体的には、解析用サーバ21には、測定データ60や、測定データ60から作成されるデータ(後述する脳血流分布画像71、認知機能レベル72、第1解説コメント71、第2解説コメント74、第3解説コメント76など)などが全データ記憶されている。また、解析用サーバ21は、CPU21aおよび記憶部21bに加えて、入力端末10、表示端末30および脳機能計測装置40との通信に用いられる通信部を含む。
また、閲覧用サーバ22は、入居者(被験者)に関連する者が使用する表示端末30に表示させるデータを記憶するための閲覧用サーバである。閲覧用サーバ22には、の閲覧に用いられるデータが記憶されている。具体的には、閲覧用サーバ22には、状態データ50や、食事の画像データ51、解析用サーバ21において作成されたデータのうちの表示端末30に表示させるデータなどが記憶されている。閲覧用サーバ22は、CPU22aおよび記憶部22bに加えて、入力端末10、表示端末30および脳機能計測装置40との通信に用いられる通信部を含む。なお、解析用サーバ21のデータ保存期間(たとえば、5年)は、閲覧用サーバ22のデータ保存期間(たとえば、1年)よりも長く設定されている。
また、サーバ20は、測定データ60を取得すると、図示しないが画像処理部等により、測定データ60を画像化して脳血流分布画像71(図9参照)を生成する。なお、脳血流分布画像71は、同一の被験者(入居者)に対して同一の時期に計測された複数の脳血流分布を示す静止画像が時系列に繋ぎ合わされた、脳血流量の変化を示す動画像である。
また、サーバ20は、測定データ60を取得すると、測定データ60に基づいて、認知機能に関する認知機能レベル72を算出する(取得する)。認知機能レベル72は、複数の被験者(入居者)に上記作業(タスク)を与えた際に計測された脳血流量の変化に基づいて予め構築されたモデルにより算出される認知機能に関する指標である。上記モデルは、予め取得された健常者群の測定データ60と予め取得された軽度認知障害者群の測定データ60とに基づいて、回帰モデル(たとえば、ロジスティック回帰による回帰モデル)により予め構築されている。
また、生体データ管理システム100では、脳血流分布画像71に基づいて認知機能の状態を解説した第1解説コメント73、および、認知機能レベル72に基づいて認知機能の状態を解説した第2解説コメント74が作成される。第1解説コメント73および第2解説コメント74は、認知機能の専門知識を有する者(以下、解説コメント作成者)により作成される。解説コメント作成者は、サーバ20からの作成依頼に応じて、第1解説コメント73および第2解説コメント74を作成する。サーバ20は、解説コメント作成者が作成した第1解説コメント73および第2解説コメント74を取得すると、脳血流分布画像71、第1解説コメント73、認知機能レベル72および第2解説コメント74を、測定データ60が測定された時期情報75(測定データ60が測定された年月日時分秒)に関連付けて記憶する。時期情報75は、たとえば、測定データ60が測定された年月日時分秒である。
また、本実施形態では、互いに異なる時期に取得された複数の脳血流分布画像71に基づいて生体活動状態(脳活動状態)の時間変化の状況を解説した第3解説コメント76が作成される。すなわち、同一の被験者(入居者)の時系列の複数の脳血流分布画像71に基づいて生体活動状態(脳活動状態)の時間変化の状況を解説した第3解説コメント76が作成される。たとえば、同一の被験者(入居者)に対して半年毎に脳機能計測装置40による計測を行い、2年経過した時点(5回計測を行った時点)における第3解説コメント76を作成する場合を考える。この場合、同一の被験者(入居者)に対する半年毎の5つの脳血流分布画像71に基づいて、同一の被験者の2年間の生体活動状態(脳活動状態)の時間変化の状況を解説した第3解説コメント76が作成される。なお、第3解説コメント76は、特許請求の範囲の「解説コメント」の一例である。
第3解説コメント76は、解説コメント作成者により作成される。解説コメント作成者は、サーバ20からの作成依頼に応じて、第3解説コメント76を作成する。サーバ20は、解説コメント作成者が作成した第3解説コメント76を取得すると、複数の脳血流分布画像71のうちのいずれかの脳血流分布画像71および第3解説コメント76を、互いに関連付けて記憶する。具体的には、サーバ20は、複数の脳血流分布画像71のうち、生体活動状態(脳活動状態)の時間変化の傾向を最も表す脳血流分布画像71、および、第3解説コメント76を互いに関連付けて記憶する。すなわち、サーバ20は、複数の脳血流分布画像71のうち、第3解説コメント76の根拠として最も適切な脳血流分布画像71、および、第3解説コメント76を互いに関連付けて記憶する。第3解説コメント76の根拠として最も適切な脳血流分布画像71は、解説コメント作成者により選択される。このため、第3解説コメント76に関連付けて記憶する脳血流分布画像71は、最新の脳血流分布画像71であるとは限らない。
また、本実施形態では、サーバ20は、互いに関連付けた脳血流分布画像71および第3解説コメント76を、生体活動状態の時間変化の分析に用いた(すなわち、第3解説コメント76の作成に用いた)複数の脳血流分布画像71が記憶された記憶領域とは別の記憶領域に独立して記憶する。具体的には、サーバ20は、互いに関連付けた脳血流分布画像71および第3解説コメント76を、生体活動状態の時間変化の分析に用いた複数の脳血流分布画像71が記憶された解析用サーバ21とは別の閲覧用サーバ22に独立して記憶する。
ここで、本実施形態では、図1に示すように、表示端末30は、サーバ20に保存された状態データ50および食事の画像データ51をサーバ20から受信する制御と、サーバ20から受信した状態データ50および食事の画像データ51を表示する制御とを行うように構成されている。すなわち、表示端末30には、サーバ20から状態データ50および食事の画像データ51を受信する制御と、受信された状態データ50を表示端末30の表示部30aにおいて表示する制御と、受信された食事の画像データ51を表示部30aにおいて表示する制御と、を表示端末30のCPU30bに実行させる生体データ管理プログラムA1が格納(記憶)されている。生体データ管理プログラムA1については、以下において、詳細に説明する。なお、上記生体データ管理プログラムA1は、CPU30bが読み取り可能な非一過性の記憶媒体に格納されて提供され得る。生体データ管理プログラムA1は、非一過性の記憶媒体から読み出されることにより、または、サーバ20からネットワークを介して送信(ダウンロード)されることにより、表示端末30の記憶部30cに格納されている。
また、入力端末10には、入居者の名前と入居者の顔画像データ50aとが表示される情報入力画面12を表示する制御と、入居者の名前と入居者の顔画像データ50aとが表示された情報入力画面12において、状態データ50の入力を受け付ける制御と、入力された状態データ50をサーバ20に送信する制御と、を入力端末10のCPU10aに実行させる生体データ管理プログラムA11が格納(記憶)されている。生体データ管理プログラムA11については、以下において、詳細に説明する。なお、上記生体データ管理プログラムA11は、CPU10aが読み取り可能な非一過性の記憶媒体に格納されて提供され得る。生体データ管理プログラムA11は、非一過性の記憶媒体から読み出されることにより、または、サーバ20からネットワークを介して送信(ダウンロード)されることにより、入力端末10の記憶部10bに格納されている。なお、CPU10aは、特許請求の範囲の「コンピュータ」の一例である。
また、生体データ管理システム100では、表示端末30は、サーバ20から互いに関連付けられた脳血流分布画像71および第1解説コメント73を取得するとともに、取得した脳血流分布画像71および第1解説コメント73を同一画面上に表示する制御とを行うように構成されている。また、本実施形態では、表示端末30は、サーバ20から同一の被験者の認知機能レベル72の異なる時期における経時的な変化に関する変化情報72aを取得するとともに、取得した変化情報72aを表示する制御を行うように構成されている。すなわち、表示端末30には、サーバ20から互いに関連付けられた脳血流分布画像71および第1解説コメント73を取得する制御と、取得した脳血流分布画像71および第1解説コメント73を同一画面上に表示する制御と、サーバ20から同一の被験者の認知機能レベル72の異なる時期における経時的な変化に関する変化情報72aを取得するとともに、取得した変化情報72aを表示する制御と、を表示端末30のCPU30bに実行させる生体データ管理プログラムB1が格納(記憶)されている。なお、生体データ管理プログラムB1は、表示端末30の記憶部30cに格納されている。以下において、詳細に説明する。なお、上記生体データ管理プログラムB1は、CPU30bが読み取り可能な非一過性の記憶媒体に格納されて提供され得る。生体データ管理プログラムB1は、非一過性の記憶媒体から読み出されることにより、または、サーバ20からネットワークを介して送信(ダウンロード)されることにより、表示端末30の記憶部30cに格納されている。
また、生体データ管理システム100では、表示端末30は、サーバ20から互いに関連付けた脳血流分布画像71および第3解説コメント76を取得するとともに、取得した脳血流分布画像71および第3解説コメント76を表示端末30において同一画面上に表示する制御を行うように構成されている。すなわち、表示端末30には、サーバ20から互いに関連付けた脳血流分布画像71および第3解説コメント76を取得するとともに、取得した脳血流分布画像71および第3解説コメント76を表示端末30において同一画面上に表示する制御を、表示端末30のCPU30bに実行させる生体データ管理プログラムC1が格納(記憶)されている。生体データ管理プログラムC1の詳細は、後述する。なお、生体データ管理プログラムC1は、CPU30bが読み取り可能な非一過性の記憶媒体に格納されて提供され得る。生体データ管理プログラムC1は、非一過性の記憶媒体から読み出されることにより、または、サーバ20からネットワークを介して送信(ダウンロード)されることにより、表示端末30の記憶部30cに格納されている。
また、本実施形態では、サーバ20は、複数の脳血流分布画像71のうちのいずれかの脳血流分布画像71および第3解説コメント76を、互いに関連付けてサーバ20において記憶する制御を行うように構成されている。すなわち、サーバ20には、複数の脳血流分布画像71のうちのいずれかの脳血流分布画像71および第3解説コメント76を、互いに関連付けてサーバ20において記憶する制御を、サーバ20の閲覧用サーバ22のCPU22aに実行させる生体データ管理プログラムC11が格納(記憶)されている。生体データ管理プログラムC11の詳細は、後述する。なお、生体データ管理プログラムC11は、CPU22aが読み取り可能な非一過性の記憶媒体に格納されて提供され得る。生体データ管理プログラムC11は、非一過性の記憶媒体から読み出されることにより、または、ネットワークを介して送信(ダウンロード)されることにより、サーバ20の閲覧用サーバ22の記憶部22bに格納されている。
以下において、図2〜図12を参照して、入力端末10の構成および表示端末30の構成の各々について詳細に説明する。
(入力端末の構成)
図2に示すように、入力端末10には、入居者の状態データ50(図1参照)が入力されるデータ入力領域11を含む情報入力画面12が表示される。
ここで、本実施形態では、状態データ50は、入居者の健康維持に関するとともに入力タイミングが互いに異なる複数のデータを含む。具体的には、状態データ50に含まれる複数のデータは、食事量、服薬の状況、血圧、脈拍、および体重に関するデータを含む。また、食事量に関するデータには、朝食の食事量のデータ、昼食の食事量のデータ、および夕食の食事量のデータが含まれる。朝食の食事量のデータ、昼食の食事量のデータ、および夕食の食事量のデータの各々の入力は、各食事が済んだタイミングで行われる。また、服薬の状況に関するデータとは、朝、昼、夕方、および就寝前の各々において、服薬が済んでいるか否かの情報を意味する。服薬の状況に関するデータの入力は、朝、昼、夕方、および就寝前の各々において服薬が済んだタイミングで行われる。服薬が済んでいる場合は、服薬が済んでいることを意味する「済」という文字が情報入力画面12の服薬に対応する欄に表示され、服薬がまだ済んでいない場合は、服薬が済んでいないことを意味する「未」という文字が情報入力画面12の服薬に対応する欄に表示される。
また、服薬の予定がある場合は、服薬の予定があることを意味する「有り」という文字が情報入力画面12の服薬に対応する欄に表示され、服薬の予定がない場合は、服薬の予定がないことを意味する「なし」という文字が情報入力画面12の服薬に対応する欄に表示される。なお、図2では、朝、昼および夕方において服薬の予定があり、就寝前には服薬の予定がない場合の表示を図示している。また、図2では、朝の服薬だけが済んでおり、昼および夕方の服薬が済んでいない場合の表示を図示している。
また、本実施形態では、情報入力画面12には、状態データ50に含まれる上記複数のデータの各々に対応するデータ入力状況が表示されている。具体的には、情報入力画面12には、食事に関するデータ、服薬に関するデータ、血圧に関するデータ、脈拍に関するデータ、および体重に関するデータの各々に対応するデータ入力状況表示部12lが表示されている。
詳細には、データ入力が済んでいる場合には、データ入力が済んでいることを示す「〇」という表示がデータ入力状況表示部12lに表示される。また、データ入力がまだ済んでいない場合には、データ入力が済んでいないことを示す「△」という表示がデータ入力状況表示部12lに表示される。図2では、食事および服薬に関するデータ入力がまだ済んでいないとともに、血圧、脈拍、および体重に関するデータ入力が済んでいる状態の表示を図示している。
情報入力画面12には、データ入力領域11のうちの食事量が記入される食事量欄11aの近傍に選択部分12aが表示されている。選択部分12aが選択されることに基づいて、入力端末10の画像撮影機能が起動する。たとえば、選択部分12aが選択されることに基づいて起動された画像撮影機能により食事の画像が撮影された場合、対応する入居者の食事の画像データ51として入力端末10に保存される。これにより、食事内容を入力端末10に入力する際に、食事内容を文字で入力する作業が不要となるので、入居施設110の従業員の作業時間を短縮化することが可能であるとともに、文字入力が不要であることにより記入ミスが発生することを防止することが可能である。なお、以下の説明では、「選択部分が選択される」とは、選択部分においてユーザの入力操作を受け付けることを意味する。また、「選択部分における入力操作」とは、たとえばユーザが選択部分を押下すること等を意味する。
また、選択部分12aは、複数の食事(朝食、昼食および夕食)の各々の食事量欄11aの右隣に配置されている。たとえば、朝食の食事量欄11aの右隣の選択部分12aが選択されたことにより起動された画像撮影機能により撮影された食事の画像は、朝の食事の画像データ51として入力端末10およびサーバ20に保存される。
ここで、本実施形態では、情報入力画面12において、入居者の名前および顔画像データ12bが表示されている。顔画像データ12bは、入力端末10の初期設定時から入力端末10またはサーバ20に格納されているデータである。すなわち、情報入力画面12においては、初期の段階から常に顔画像データ12bが表示される。
また、情報入力画面12には、入居者の生年月日が表示されている。また、情報入力画面12には、入居者の顔画像データ12bの隣に、「プロフィール詳細」と記載された選択部分12cが表示されており、選択部分12cが選択されることに基づいて対応する入居者(この場合、鈴木花子さん)の詳細なプロフィールおよび拡大された顔写真が入力端末10に表示される。なお、顔画像データ12bは、特許請求の範囲の「第1顔画像データ」および「識別可能な画像データ」の一例である。
また、本実施形態では、入居者の顔画像データ12bは、情報入力画面12において、入居者の名前の近傍に表示されている。具体的には、顔画像データ12bは、入居者の名前および生年月日が表示されている個人情報表示部12mの下方近傍に表示されている。
また、情報入力画面12には、「週間グラフ」と記載された選択部分12dと、「認知状況」と記載された選択部分12eとが表示されている。「週間グラフ」と記載された選択部分12dが選択されることに基づいて、対応する入居者の日毎の食事量、血圧、脈拍、および体重等の遷移を表すグラフ(図8参照)が表示される。また、「認知状況」と記載された選択部分12eが選択されることに基づいて、対応する入居者の脳機能計測装置40による測定データ60に基づく認知機能に関する情報(図9参照)が表示される。すなわち、選択部分12eは、サーバ20に保存される測定データ60に基づく入居者の認知機能に関する情報を入力端末10に表示させるための選択部分である。なお、図8では、代表として食事量の8月5日〜8月8日までの遷移のグラフを図示する。また、選択部分12eは、特許請求の範囲の「第2選択部分」の一例である。
また、本実施形態では、顔画像データ50aは、状態データ50を入力する時期に対応する画像データである。すなわち、情報入力画面12において、状態データ50が入力された日と同日の入居者の顔画像データ50aが表示される。図2では、8月8日の鈴木花子さんの食事量等が情報入力画面12に入力されているとともに、8月8日の鈴木花子さんの顔画像データ50aが情報入力画面12に表示されている状態を図示している。すなわち、情報入力画面12には、日毎に撮影された入居者の顔画像データ50aが表示される。なお、入力端末10は、情報入力画面12に表示された顔画像データ50aに基づいて顔認証を行い、異なる入居者の顔画像データが情報入力画面12に表示された場合は警告を発するように構成されていてもよい。
具体的には、情報入力画面12には、「撮り直す」と記載された選択部分12fが表示されている。「撮り直す」と記載された選択部分12fが選択されることに基づいて、入力端末10の画像撮影機能が起動し、画像撮影画面13(図3参照)が表示される。画像撮影画面13において選択部分13aが選択されることに基づいて、入力端末10により画像が撮影される。たとえば、選択部分12fが選択されることに基づいて起動された画像撮影機能により入居者の顔画像が撮影された場合、対応する入居者の顔画像データ50aとして入力端末10に保存される。取得された顔画像データ50aは、情報入力画面12の画像表示領域12gに表示される。なお、画像表示領域12gは、データ入力領域11に含まれる。また、その他の管理システムとの連携により、サーバ20において情報入力画面12と顔画像データ50aとの結合が行われてもよい。
また、図3に示すように、画像撮影画面13には、「アルバムから選ぶ」と記載された部分の左隣に選択部分13bが表示されている。選択部分13bが選択されることに基づいて、入力端末10に記録されている過去の画像が選択可能なアルバム画面14(図4参照)が表示される。このアルバム画面14において画像が選択された状態で、「決定」と記載された選択部分14aが選択されることに基づいて、選択された画像が情報入力画面12の画像表示領域12gに表示される。また、アルバム画面14において「カメラ撮影」と記載された部分の左隣の選択部分14bが選択されることに基づいて、画像撮影画面13が再び表示される。なお、図4では、入力端末10に保存されている複数の画像14c(画像の絵は省略)がアルバム画面14に表示されている様子を図示している。
なお、上記撮影が行われるか、または、アルバム画面14から画像が選択されるまでは、情報入力画面12において顔画像データ50aは表示されない。たとえば、上記撮影が行われるか、または、アルバム画面14から画像が選択されるまでは、顔画像データ50aが表示される領域に非表示状態を示す画像が表示されてもよいし、前日の入居者の顔画像データ50aを薄く表示してもよい。
また、図2に示すように、画像表示領域12gの下方近傍には、画像表示領域12gに表示されている顔画像データ50aの撮影(取得)時間が表示される。
また、本実施形態では、入居者の顔画像データ50aは、情報入力画面12において、入居者の顔画像データ12bおよび入居者の名前の近傍に表示されている。具体的には、入居者の顔画像データ50aは、情報入力画面12において、入居者の顔画像データ12bおよび入居者の名前が表示される個人情報表示部12mの右隣に表示されている。
また、情報入力画面12には、日付が記載されている部分の両隣に選択部分12hが表示されている。左側の選択部分12hが選択されることに基づいて、対応する入居者の現在表示されている情報入力画面12に対応する日の前日の情報入力画面12が表示される。右側の選択部分12hが選択されることに基づいて、対応する入居者の現在表示されている情報入力画面12に対応する日の次の日の情報入力画面12が表示される。
また、情報入力画面12には、「一覧へ戻る」と記載された選択部分12iが表示されている。選択部分12iが選択されることに基づいて、入居施設110に入居している入居者の一覧画面15(図5参照)が表示される。一覧画面15の各入居者に対応する表示欄15gには、対応する入居者の名前、生年月日、および、状態データ50(食事および服薬等の状況)の入力が済んでいるか否かを示す情報が表示される。
また、図5に示すように、一覧画面15の各入居者に対応する表示欄15gには、対応する入居者の画像データが表示される画像表示領域15aが設けられている。画像表示領域15aには、情報入力画面12の画像表示領域12gに表示されている画像が表示される。なお、画像表示領域15aには、情報入力画面12の画像表示領域12gに画像が表示されていない状態では、画像が表示されない(図5の鈴木花子さん以外の表示欄15gを参照)。画像表示領域15aに画像が表示されないことにより、その入居者について顔画像データ50aの入力が済んでいないことが示される。
また、一覧画面15には、予め入力端末10に登録された入居施設110の複数の担当者のうちから1人を選択するための選択欄15cが表示されている。図5では、選択欄15cにおいて「山田太郎」という担当者が選択されることにより、入居施設110に入居する全ての入居者のうち、「山田太郎」という担当者が担当する入居者だけの表示欄15gが抽出されて表示されている例を図示している。なお、選択欄15cは、特許請求の範囲の「第1選択部分」の一例である。
また、本実施形態では、一覧画面15に設けられる複数の入居者の各々に対応する表示欄15gには、入居者の名前と入居者の顔画像データ15eとが表示されている。顔画像データ15eは、表示欄15gに設けられる画像表示領域15dに表示されている。画像表示領域15dには、情報入力画面12(図2参照)の画像表示領域12gに顔画像データ50aが表示されているか否かに関わらず、常に入居者の顔画像データ15eが表示されている。なお、表示欄15g上において顔画像データ15eを選択することにより、顔画像データ15eが拡大表示されてもよい。また、顔画像データ15eは、特許請求の範囲の「第2顔画像データ」の一例である。
ここで、入居者の顔画像データ15eは、入居者の顔画像データ12b(図2参照)と共通の画像データである。具体的には、表示欄15gおよび情報入力画面12の各々には、入力端末10に記憶された1つの画像データに基づいて、顔画像データ15eおよび顔画像データ12bが表示される。すなわち、顔画像データ15eも、顔画像データ12bと同様に、入力端末10の初期設定時から入力端末10またはサーバ20に格納されているデータであり、情報入力画面12において初期の段階から常に表示されている。
また、複数の入居者の各々に対応する表示欄15gにおいて、入居者の顔画像データ15eは、入居者の名前の近傍に表示されている。具体的には、表示欄15gにおいて、顔画像データ15eは、入居者の名前および生年月日が記載されている個人情報表示部15hの左隣に表示されている。
また、本実施形態では、一覧画面15の複数の入居者の各々に対応する表示欄15gには、入居者の名前と顔画像データ15eとに加えて、情報入力画面12における状態データ50の入力状況が表示されている。具体的には、一覧画面15の各入居者に対応する表示欄15gには、対応する入居者の各状態データ50の入力が済んでいるか否かを表示する表示欄15bが表示される。たとえば、食事量の入力がまだ行われていない状態では、「食事」に対応する箇所に、入力が済んでいないことを示す「未」という文字が表示される。また、食事量の入力が既に行われている状態では、「食事」に対応する箇所に、入力が済んでいることを示す「済」という文字が表示される。
また、後述する選択部分12kが既に選択されている場合に、一覧画面15の各入居者に対応する欄に「認証済」と記載された表示部分15fが表示される。具体的には、たとえば鈴木花子さんの情報入力画面12の選択部分12kが選択されることに基づき、一覧画面15の鈴木花子さんに対応する表示欄15gに表示部分15fが表示される。
また、図2に示すように、情報入力画面12には、「保存」と記載された選択部分12jと、「認証依頼する」と記載された選択部分12kが表示されている。選択部分12jが選択されることに基づいて、情報入力画面12の状態が、入力端末10において保存(記憶)されるとともにサーバ20(図1参照)に保存(記憶)される。また、選択部分12kが選択されることに基づいても、情報入力画面12の状態がサーバ20に保存(記憶)される。すなわち、選択部分12jまたは選択部分12kが選択されることに基づいて、入力端末10において入力された状態データ50および食事の画像データ51が、サーバ20に転送(アップロード)されるとともに保存される。
また、選択部分12kが選択されることに基づいて、入力端末10からサーバ20に認証要求信号が送信される。認証要求信号とは、入力端末10からサーバ20に転送されてサーバ20に保存された状態データ50および食事の画像データ51の表示端末30への送信可否をサーバ20に問う信号である。認証要求信号を受信したサーバ20において状態データ50および食事の画像データ51が送信可と判定された場合、表示端末30において、サーバ20内の状態データ50および食事の画像データ51が受信可能となる。
上記のように、入居施設110の従業員は、毎日の日報として、データ入力領域11への情報入力を行う。そして、データ入力領域11に入力されたデータは、入力端末10からサーバ20へ送信される。
(表示端末の構成)
図6には、表示端末30の表示部30aに、サーバ20から受信した状態データ50が表示される状態データ表示領域31を含む情報表示画面32が表示されている状態を図示している。また、情報表示画面32は、サーバ20から受信した食事の画像データ51を表示するための入力操作を受け付ける選択部分32aを含む。図6に示す例では、選択部分32aは、情報表示画面32上に配置されたボタンである。なお、選択部分32aにはカメラの絵(GUI)が表示されている。
また、状態データ表示領域31は、状態データ50としての入居者の食事量を表示する食事量欄31aを含む。また、状態データ表示領域31には、入力端末10において入力された、入居施設110の従業員のコメントデータ50bを表示する欄31b、服薬の状況、血圧値、脈拍、および体重等の情報を表示する欄(符号付さず)が設けられている。
ここで、表示端末30では、選択部分32aは、情報表示画面32において、食事量欄31aの近傍に配置されている。具体的には、状態データ表示領域31は、複数の食事量欄31aを含む。選択部分32aは、複数の食事量欄31aの各々の隣に配置されている。
詳細には、状態データ表示領域31は、朝食に対応する食事量欄31aと、昼食に対応する食事量欄31aと、夕食に対応する食事量欄31aとを含む。そして、各食事量欄31aの右隣に、対応する食事の画像データ51を表示するための選択部分32aが配置されている。たとえば、朝食に対応する食事量欄31aの右隣には、朝の食事の画像データ51を表示するための選択部分32aが配置されている。
状態データ表示領域31は、サーバ20から受信した顔画像データ50aが表示される画像表示領域32bを含む。また、画像表示領域32bの下方近傍には、画像表示領域32bに表示される顔画像データ50aが入力端末10において撮影(取得)された時間が表示される。
また、状態データ50および選択部分32aが表示されている情報表示画面32において、日毎の食事量の遷移を表すグラフ(図8参照)を表示するための入力操作を受け付ける、「週間グラフ」と記載された選択部分32cが表示されている。
なお、表示端末30の表示部30aに日毎の食事量の遷移を表すグラフ(図8参照)または認知機能の測定データ60に基づく情報(図9参照)が表示されている状態で、「日誌」と記載された選択部分32eが選択されることに基づいて、情報表示画面32(状態データ表示領域31)が表示される。
また、状態データ50および選択部分32aが表示されている情報表示画面32において、入居者の認知機能の測定データ60に基づく情報(図9参照)を表示するための入力操作を受け付ける、「認知状況」と記載された選択部分32dが表示されている。情報表示画面32が表示されている状態で、選択部分32dが選択されることに基づいて、認知機能の状態を示す認知機能情報画面33が表示される。
図9に示すように、表示端末30において、脳血流分布画像71と、第1解説コメント73と、認知機能レベル72と、第2解説コメント74とが、同一画面上に表示されている。具体的には、認知機能情報画面33には、脳血流分布画像71の表示欄33aと、第1解説コメント73の表示欄33bと、認知機能レベル72の表示欄33cと、第2解説コメント74の表示欄33dと、が表示されている。
脳血流分布画像71の表示欄33aには、再生ボタンが表示されている。再生ボタンが選択されると、動画像としての脳血流分布画像71が再生される。また、表示欄33aに所定の操作(たとえば、表示欄33aの再生ボタン以外の部分のタップ)が行われると、脳血流分布画像71が拡大して表示される(図10参照)。なお、認知機能情報画面33には、脳血流分布画像71の表示欄33aが複数(2つ)設けられている。複数(2つ)の脳血流分布画像71の表示欄33aには、被験者に、互いに種類の異なるタスクが与えられた場合のそれぞれの脳血流分布画像71や、互いに難易度の異なるタスクが与えられた場合のそれぞれの脳血流分布画像71が示される。図9に示す例では、2つの脳血流分布画像71の表示欄33aには、それぞれ、比較的優しい計算問題が被験者に与えられた場合の脳血流分布画像71と、比較的難しい計算問題が被験者に与えられた場合の脳血流分布画像71とが表示されている。
第1解説コメント73の表示欄33bは、脳血流分布画像71の表示欄33aの上隣に配置されている。第1解説コメント73の表示欄33bには、解説コメント作成者により作成された、脳血流分布画像71の表示欄33aに表示された脳血流分布画像71に対応する第1解説コメント73が表示されている。図9に示す例では、第1解説コメント73の表示欄33bには、特定の部位(外側前頭前野)が活発に動いていることが表示されている。
生体データ管理システム100では、認知機能レベル72の表示欄33cには、認知機能レベル72の異なる時期における経時的な変化に関する変化情報72aが、認知機能レベル72と時期情報75との関係を示したグラフによって表示されている。図9に示す例では、認知機能レベル72の表示欄33cに、横軸を年齢、縦軸を認知機能レベル72として、複数回(4回)分の認知機能レベル72が折れ線グラフにより表示されている。折れ線グラフは、プロットされた点とプロットされた点同士を接続する線とからなるグラフである。すなわち、本実施形態では、認知機能レベル72の表示欄33cには、新たな認知機能レベル72を取得する毎に、過去の認知機能レベル72がプロットされたグラフに対して新たに取得した認知機能レベル72をプロットした状態でグラフが表示されている。また、認知機能レベル72の表示欄33cでは、認知機能レベル72の絶対値が表示されていない。すなわち、生体データ管理システム100では、認知機能レベル72の絶対値を表示せずに認知機能レベル72の相対的な変化を表示した状態でグラフが表示されている。
第2解説コメント74の表示欄33dは、認知機能レベル72の表示欄33cの上隣に配置されている。第2解説コメント74の表示欄33dには、解説コメント作成者により作成された、認知機能レベル72の表示欄33cに表示された認知機能レベル72に対応する第2解説コメント74が表示されている。図9に示す例では、第2解説コメント74の表示欄33dには、最新(4回目)の認知機能レベル72が、前回(3回目)の認知機能レベル72に対して上がっていることが表示されている。
また、認知機能情報画面33には、「脳活動計測結果」と記載された選択部分33eと、「認知機能テスト結果」と記載された選択部分33fと、「前回の結果」と記載された選択部分33gと、が表示されている。なお、認知機能情報画面33は、「脳活動計測結果」が表示された画面である。そして、認知機能情報画面33が表示された状態で、「認知機能テスト結果」と記載された選択部分33fが選択されることに基づいて、入居者(被験者)に対して行われた認知機能テストの結果が表示されたテスト結果表示画面(図示しない)が表示される。また、認知機能情報画面33が表示された状態で、「前回の結果」と記載された選択部分33gが選択されることに基づいて、前回(3回目)の脳血流分布画像71と第1解説コメント73と認知機能レベル72と第2解説コメント74が表示された認知機能情報画面33が表示される。
なお、図示しないが、認知機能情報画面33において、第2解説コメント74の内容の根拠となる脳血流分布画像71が表示されてもよい。具体的には、複数回行われた測定の各々において取得された脳血流分布画像71から、第2解説コメント74の内容の根拠となる脳血流分布画像71として最も適切な脳血流分布画像71が表示される。すなわち、第2解説コメント74の内容の根拠となる脳血流分布画像71は、最新の脳血流分布画像71には限らない。なお、サーバ20には、第2解説コメント74と上記最も適切な脳血流分布画像71とが紐づけられて保存される。
なお、生体データ管理システム100では、図11に示すように、サーバ20は、認知機能情報画面33に表示する全ての情報(脳血流分布画像71、認知機能レベル72、第1解説コメント73、第2解説コメント74および時期情報75)を取得(記録)した場合に、表示端末30に対して、認知機能情報画面33の表示が更新可能であることを通知する(認知機能情報画面33の更新可能通知)。そして、表示端末30は、サーバ20から、認知機能情報画面33の更新可能通知を受信すると、情報表示画面32において、認知機能情報画面33の表示が更新されたことを示すメッセージ32gを表示する。図11に示す例では、メッセージ32gが、コメントデータ50bを表示する欄31bの上隣に表示された例を示している。メッセージ32gは、たとえば、メッセージ32gが表示された状態において、メッセージ32gの表示欄に所定の操作(タップされる等)が行われるか、「認知状況」と記載された選択部分32dが選択されることに基づいて認知機能情報画面33が表示されることにより、情報表示画面32から消える。
図12に示すように、表示端末30において、脳血流分布画像71と、第3解説コメント76とが、同一画面上に表示されている。具体的には、脳活動状態時間変化情報画面34には、脳血流分布画像71の表示欄34aと、第3解説コメント76の表示欄34bと、被験者の生体活動状態の分析期間の表示欄34cと、が表示されている。なお、脳活動状態時間変化情報画面34は、特許請求の範囲の「生体活動時間変化情報画面」の一例である。
脳血流分布画像71の表示欄34aには、被験者の生体活動状態の分析に用いた複数の脳血流分布画像71のうち、第3解説コメント76の根拠として最も適切な脳血流分布画像71が表示されている。たとえば、脳血流分布画像71の表示欄34aには、被験者の生体活動状態(脳活動状態)の時間変化の傾向が、被験者の脳の外側前頭前野の活発化を示すものである場合、被験者の脳の外側前頭前野の活発化を最もよく示す脳血流分布画像71が表示される。
また、脳血流分布画像71の表示欄34aには、再生ボタンが表示されている。再生ボタンが選択されると、動画像としての脳血流分布画像71が再生される。また、表示欄34aに所定の操作(たとえば、表示欄34aの再生ボタン以外の部分のタップ)が行われると、脳血流分布画像71が拡大して表示される(図10参照)。
第3解説コメント76の表示欄34bは、脳血流分布画像71の表示欄34aの上隣に配置されている。第3解説コメント76の表示欄34bには、解説コメント作成者により作成された、複数の脳血流分布画像71に基づいて被験者の生体活動状態の時間変化の状況を解説した第3解説コメント76が表示されている。図12に示す例では、第3解説コメント76の表示欄34bには、「外側前頭前野が以前に比べて活発に動いています」という文字が表示されている。
分析期間の表示欄34cには、被験者の生体活動状態(脳活動状態)の分析期間が表示されている。分析期間の表示欄34cには、たとえば、被験者の生体活動状態の時間変化の分析に用いた複数の脳血流分布画像71のうち、最も古い脳血流分布画像71の取得時点から、最も新しい脳血流分布画像71の取得時点までの期間を含む期間が表示される。
(生体データ管理方法A2)
次に、図13を参照して、上記生体データ管理プログラムA1およびA11に対応する生体データ管理方法A2について説明する。
図13に示すように、生体データ管理方法A2は、入力端末10の情報入力画面12(図2参照)において、入居者の名前と入居者の顔画像データ12bとを表示する(図2参照)ステップ(ステップS1)を備える。
ここで、本実施形態では、入居者の名前と顔画像データ12bとを表示するステップ(ステップS1)では、入居者の名前と顔画像データ12bとが表示される情報入力画面12において、選択部分12eが表示される。情報入力画面12において選択部分12eが選択されることに基づき、後述するステップS4においてサーバ20に保存された測定データ60に基づく入居者の認知機能に関する情報(図9参照)が、入力端末10に表示される。
次に、生体データ管理方法A2は、入居者の名前と入居者の顔画像データ12bとが表示された情報入力画面12において、状態データ50(図1参照)および食事の画像データ51(図1参照)の入力を入力端末10において受け付けるステップ(ステップS2)を備える。具体的には、状態データ50の入力とは、データ入力領域11(図2参照)において入居施設110の従業員等が入居者の状態を文字等により入力する操作を意味する。また、状態データ50の入力操作を受け付けるステップは、取得された顔画像データ50aを情報入力画面12に表示させるステップを含む。また、食事の画像データ51の入力操作とは、情報入力画面12において選択部分12a(図2参照)が選択されることに基づいて起動される入力端末10の画像撮影機能により、食事の画像データ51を取得して入力端末10において保存することを意味する。
また、生体データ管理方法A2は、認知機能の測定データ60(図1参照)を、脳機能計測装置40からサーバ20に転送するステップ(ステップS3)を備える。そして、生体データ管理方法A2は、脳機能計測装置40から転送された入居者の認知機能の測定データ60をサーバ20に保存するステップ(ステップS4)を備える。
また、生体データ管理方法A2は、入力端末10において保存された状態データ50および食事の画像データ51を、サーバ20に転送するステップ(ステップS5)を備える。具体的には、情報入力画面12の選択部分12jまたは選択部分12kが選択されることに基づいて、状態データ50および食事の画像データ51が、入力端末10からサーバ20に転送される。
次に、生体データ管理方法A2は、入力端末10において入力された状態データ50および食事の画像データ51を、サーバ20に保存するステップ(ステップS6)を備える。なお、ステップS4およびステップS6が行われる順番は、これに限られない。ステップS6がステップS4よりも先に行われてもよい。
また、状態データ50および食事の画像データ51をサーバ20に保存するステップ(ステップS6)は、過去から現在までのそれぞれの日における状態データ50および食事の画像データ51を保存するステップを含む。すなわち、日毎にサーバ20に保存される状態データ50および食事の画像データ51は、削除されずにサーバ20内に蓄積されている。
なお、ステップS5において選択部分12kが選択された場合には、入力端末10からサーバ20に、認証要求信号が送信される。また、この場合、入力端末10は、データ入力領域11への情報入力操作を受け付けない状態となる。
生体データ管理方法A2は、サーバ20において、入力端末10から送信されてサーバ20に保存された状態データ50および食事の画像データ51の、表示端末30への送信可否の判定を受け付けるステップ(ステップS7)を備える。具体的には、サーバ20では、入力端末10からの認証要求信号を受信したことに基づいて、上記判定の受付が行われる。ステップS7において送信不可と判定された場合、入力端末10は、入力端末10への入力操作を受け付け可能な状態に戻される(ステップS8)。ステップS7において送信可と判定された場合、表示端末30は、サーバ20内に保存された各データを受信可能な状態になる。また、ステップS7において送信可と判定された場合、入力端末10は、次の日になるまで、入力操作を受け付けない状態になる。なお、上記判定は、サーバ20の管理者によって行われる。なお、管理者とは、たとえば、各入居者を担当する担当者の上司、または、上記判定を主に担当する入居施設110の従業員である。
生体データ管理方法A2は、サーバ20に保存された状態データ50および食事の画像データ51を表示端末30により受信するステップ(ステップS9)を備える。具体的には、サーバ20は、表示端末30からデータ要求信号が送信されたことに基づいて、要求されたデータ(たとえば状態データ50または食事の画像データ51)を表示端末30に送信するように構成されている。
ここで、本実施形態では、状態データ50を表示端末30により受信するステップ(ステップS9)では、情報入力画面12(図2参照)に表示された入居者の顔画像データ50aを含む状態データ50が、表示端末30により受信される。すなわち、表示端末30は、食事量および服薬の状況等の健康維持に関するデータと、上記健康維持に関するデータが入力された時期に対応する顔画像データ50aとを併せて受信する。具体的には、表示端末30は、上記健康維持に関するデータと、上記健康維持に関するデータが入力された日と同日に撮影された顔画像データ50aとを併せて受信する。
また、生体データ管理方法A2は、表示端末30においてサーバ20から受信された状態データ50を、表示端末30の表示部30aに表示する(図6参照)ステップ(ステップS10)を備える。具体的には、状態データ50を表示部30aに表示するステップ(ステップS10)において、状態データ表示領域31と選択部分32aとを含む情報表示画面32が表示される。
また、生体データ管理方法A2では、状態データ50を表示部30aに表示するステップ(ステップS10)において、選択部分32aが表示されている情報表示画面32において入居者の顔画像データ50aを含む状態データ50が表示される。また、状態データ50を表示部30aに表示するステップ(ステップS10)では、選択部分32aが表示されている情報表示画面32において従業員のコメントデータ50bを含む状態データ50が表示される。すなわち、状態データ50を表示部30aに表示するステップ(ステップS10)では、選択部分32aが表示されている情報表示画面32に、入居者の顔画像データ50aおよび従業員のコメントデータ50bの両方が表示される。具体的には、選択部分32aが表示されている情報表示画面32において、従業員のコメントデータ50bが表示される欄31bは、入居者の顔画像データ50aが表示される画像表示領域32bの下方近傍に配置されている。
また、生体データ管理方法A2は、状態データ50および選択部分32aが表示されている情報表示画面32において、日毎の食事量の遷移を表すグラフ(図8参照)を表示するための入力操作を受け付ける選択部分32c(図6参照)を表示するステップ(ステップS11)を備える。
また、生体データ管理方法A2は、状態データ50および選択部分32aが表示されている情報表示画面32において、サーバ20において保存された測定データ60に基づく入居者の認知機能に関する情報(図9参照)を表示するための入力操作を受け付ける32d選択部分を表示するステップ(ステップS12)を備える。なお、図13では、ステップS10〜S12を別々のステップとして図示しているが、ステップS10〜S12のステップは実際には同時に行われる。
また、生体データ管理方法A2は、表示端末30において、選択部分32c(図6参照)の選択操作に基づいて、日毎の食事量の遷移を表すグラフ(図8参照)を表示部30aに表示するステップ(ステップS13)を備える。具体的には、サーバ20に保存された日毎の食事量のデータに基づいて、表示端末30において食事量の遷移を表すグラフが作成されて表示される。なお、サーバ20において予め上記グラフが作成され、サーバ20から表示端末30に上記グラフが転送されるように構成されていてもよい。
また、生体データ管理方法A2は、表示端末30において、選択部分32d(図6参照)の選択操作に基づいて、認知機能に関する情報(図9参照)を表示部30aに表示するステップ(ステップS14)を備える。
すなわち、状態データ50が表示される情報表示画面32において、選択部分32cおよび選択部分32dが選択されることに基づいて、食事量の遷移を表すグラフが表示される画面(図8参照)、および、認知機能に関する情報(図9参照)が表示される画面に切り替えが可能に構成されている。
また、生体データ管理方法A2は、表示端末30においてサーバ20から受信された食事の画像データ51を、表示端末30の表示部30aに表示するステップ(ステップS15)を備える。具体的には、食事の画像データ51を表示するステップ(ステップS15)では、情報表示画面32における選択部分32aの選択操作に基づいて、食事の画像データ51が表示部30aに表示される。詳細には、選択部分32aが選択されることに基づいて、サーバ20に保存されている食事の画像データ51が表示端末30に送信されるとともに表示端末30において一時的に保存される。そして、表示端末30に一時的に保存されている食事の画像データ51が、表示端末30の表示部30aに表示される。
また、情報表示画面32において選択部分32aが選択されることに基づいて、情報表示画面32(図6参照)から食事の画像データ51が表示される画面(図7参照)に切り替わる。また、食事の画像データ51の右上の隅に表示された「×」を選択すると、表示部30aの表示は食事の画像データ51から情報表示画面32に切り替わる。なお、選択部分32aが選択されることに基づいて、情報表示画面32上に食事の画像データ51が表示される新たな画面(ウインドウ)が表示されるように構成されていてもよい。
また、食事の画像データ51を表示するステップ(ステップS15)では、送信可否の判定を受け付けるステップ(ステップS7)において送信可と判定された後に、情報表示画面32における選択部分32aの選択操作に基づいて、食事の画像データ51が表示部30aに表示される。具体的には、送信可否の判定を受け付けるステップにおいて送信可と判定されることに基づいて、情報表示画面32における選択部分32aが選択可能状態となる。また、送信可否の判定を受け付けるステップにおいて送信可と判定されることに基づいて、情報表示画面32において顔画像データ50aおよびコメントデータ50bを含む状態データ50が表示される。送信可と判定されるまでは、表示端末30において状態データ50は非表示状態である。
また、食事の画像データ51を表示するステップ(ステップS15)では、選択部分32aが選択されることにより、選択された選択部分32aの隣に配置されている食事量欄31aに対応する食事の画像データ51が表示される。たとえば、朝食の食事量欄31aの右隣に配置されている選択部分32aが選択された場合は、朝の食事の画像データ51が表示端末30に表示される。なお、ステップS13〜S15が行われる順番は、これに限られない。
また、生体データ管理方法A2は、表示端末30において、過去から現在までのうちのいずれかの日の選択を受け付けるステップ(ステップS16)を備える。
また、状態データ50を表示するステップ(ステップS10)では、ステップS16において選択された日における状態データ50が表示部30aに表示される。また、食事の画像データ51を表示するステップ(ステップS15)では、ステップS16において選択された日における食事の画像データ51が表示される。
具体的には、情報表示画面32の日付が記載されている部分の両隣に表示されている選択部分32f(図6参照)を選択することに基づいて、過去から現在までのうちのいずれかの日の情報表示画面32が表示部30aに表示される。詳細には、情報表示画面32の日付が記載されている部分の左隣の選択部分32fが選択されることに基づいて、現在表示されている情報表示画面32に対応する日の前日の情報表示画面32が表示される。また、情報表示画面32の日付が記載されている部分の右隣の選択部分32fが選択されることに基づいて、現在表示されている情報表示画面32に対応する日の次の日の情報表示画面32が表示される。そして、選択された日における情報表示画面32には、選択された日における状態データ50が表示される。また、選択された日における情報表示画面32の選択部分32aが選択されることに基づき、選択された日における食事の画像データ51が表示部30aに表示される。
また、生体データ管理方法A2は、入力端末10において、複数の入居者の一覧が表示される一覧画面15(図5参照)を表示するステップ(ステップS17)を備える。具体的には、入力端末10の情報入力画面12(図2参照)において、「一覧へ戻る」と記載された選択部分12iが選択されることに基づき、入力端末10において一覧画面15が表示される。一覧画面15に設けられる複数の入居者の各々に対応する表示欄15gにおいて、入居者の名前と入居者の顔画像データ15eとが表示(図5参照)されている。
また、本実施形態では、生体データ管理方法A2は、一覧画面15において選択欄15cが選択されることに基づき、入居施設110の複数の担当者のうちから選択された担当者が担当する入居者に対応する表示欄15gを抽出して入力端末10に表示するステップ(ステップS18)を備える。具体的には、選択欄15cが選択されることに基づき、選択欄15cにおいてプルダウンメニューが表示される。プルダウンメニューには、入力端末10に登録されている複数の担当者のリストが表示されている。そして、上記リストのうちから選択された1人の担当者が担当する入居者の表示欄15gが抽出されて一覧画面15に表示される。
(生体データ管理方法B2)
次に、図14を参照して、上記生体データ管理プログラムB1に対応する生体データ管理方法B2について説明する。
図14に示すように、まず、ステップS21において、入居者(被験者)に対して、脳機能計測装置40による脳血流量の変化の計測が行われる。すなわち、生体データ管理方法B2は、被験者(入居者)の認知機能に関する生体情報(脳血流量の変化)を脳機能計測装置40において計測するステップ(ステップS21)を備える。
次に、ステップS22において、脳機能計測装置40において計測された脳血流量の変化の測定データ60がサーバ20に送信される。
次に、ステップS23において、サーバ20は、脳機能計測装置40から送信された測定データ60を画像処理部(図示しない)等により画像化して脳血流分布画像71を生成する。すなわち、生体データ管理方法B2は、脳血流量の変化に基づく画像化された脳血流分布画像71を取得するステップ(ステップS23)を備える。
次に、ステップS24において、サーバ20は、脳機能計測装置40から送信された測定データ60に基づいて、認知機能に関する認知機能レベル72を算出する。すなわち、生体データ管理方法B2は、脳血流量の変化に基づいて算出された認知機能に関する認知機能レベル72を取得するステップ(ステップS24)を備える。
次に、ステップS25において、サーバ20は、解説コメント作成者に、脳血流分布画像71に基づく認知機能の状態を解説した第1解説コメント73の作成を依頼する。そして、サーバ20は、解説コメント作成者により作成された第1解説コメント73を取得する。すなわち、生体データ管理方法B2は、脳血流分布画像71に基づいて認知機能の状態を解説した第1解説コメント73を取得するステップ(ステップS25)を備える。
次に、ステップS26において、サーバ20は、解説コメント作成者に、認知機能レベル72に基づく認知機能の状態を解説した第2解説コメント74の作成を依頼する。そして、サーバ20は、解説コメント作成者により作成された第2解説コメント74を取得する。すなわち、生体データ管理方法B2は、認知機能レベル72に基づいて認知機能の状態を解説した第2解説コメント74を取得するステップ(ステップS26)を備える。
次に、ステップS27において、サーバ20は、脳血流分布画像71、第1解説コメント73、認知機能レベル72および第2解説コメント74を、入居者の認知機能に関する情報として、脳血流量の変化が測定された時期情報75に関連付けて記憶する。すなわち、生体データ管理方法B2は、脳血流分布画像71、第1解説コメント73、認知機能レベル72および第2解説コメント74を、脳血流量の変化が測定された時期情報75に関連付けてサーバ20において記憶するステップ(ステップS27)を備える。
次に、ステップS28において、サーバ20は、表示端末30に、認知機能情報画面33の表示が更新可能であることを通知する(認知機能情報画面33の更新可能通知)。
次に、ステップS29において、表示端末30は、サーバ20から、認知機能情報画面33の更新可能通知を受信すると、情報表示画面32において、認知機能情報画面33の表示が更新されたことを示すメッセージ32gを表示する。すなわち、生体データ管理方法B2は、サーバ20から認知機能情報画面33の表示が更新可能であることが通知された場合に、情報表示画面32において、認知機能情報画面33の表示が更新されたことを示すメッセージ32gを表示するステップ(ステップS29)をさらに備える。
次に、ステップS30において、情報表示画面32において、表示端末30の使用者(入居者の家族等)により認知機能情報画面33を表示するための入力操作を受け付ける選択部分32dが操作されることにより、認知機能情報画面33を表示する。そして、表示端末30は、認知機能情報画面33に表示する全ての情報(脳血流分布画像71、認知機能レベル72、第1解説コメント73、第2解説コメント74および時期情報75)をサーバ20から取得(ダウンロード)して、取得した脳血流分布画像71、第1解説コメント73、認知機能レベル72および第2解説コメント74を、脳血流分布画像71の表示欄33aと第1解説コメント73の表示欄33bと認知機能レベル72の表示欄33cと第2解説コメント74の表示欄33dとを含む認知機能情報画面33に表示する。すなわち、生体データ管理方法B2は、サーバ20から互いに関連付けられた脳血流分布画像71、第1解説コメント73、認知機能レベル72および第2解説コメント74を取得するとともに、取得した脳血流分布画像71、第1解説コメント73、認知機能レベル72および第2解説コメント74を、同一画面上に表示するステップ(ステップS30)を備える。
なお、ステップS23とステップS24との順序は逆であってもよいし、同時に行われてもよい。また、ステップS25とステップS26との順序は逆であってもよいし、同時に行われてもよい。また、ステップS25における第1解説コメント73の解説コメント作成者と、ステップS26における第2解説コメント74の解説コメント作成者とは、同一人物であってもよいし別の人物であってもよい。また、ステップS29において、サーバ20から認知機能情報画面33の更新可能通知を受信した際に、認知機能情報画面33が表示されている場合は、ステップS29の「メッセージ32gの表示」、および、ステップS30の「選択部分32dが操作されることによる認知機能情報画面33の表示」が省略される。また、ステップS30において、表示端末30は、サーバ20から、脳血流分布画像71を、ストリーミングにより取得してもよい。
(生体データ管理方法C2)
次に、図15を参照して、上記生体データ管理プログラムC1およびC11に対応する生体データ管理方法C2について説明する。
図15に示すように、まず、ステップS41において、入居者(被験者)に対して、脳機能計測装置40による脳血流量の変化の計測が行われる。すなわち、生体データ管理方法C2は、被験者の認知機能に関する生体情報(脳血流量の変化)を脳機能計測装置40において計測するステップ(ステップS41)を備える。
次に、ステップS42において、脳機能計測装置40において計測された脳血流量の変化の測定データ60がサーバ20に送信される。
次に、ステップS43において、サーバ20は、脳機能計測装置40から送信された測定データ60を画像処理部(図示しない)等により画像化して脳血流分布画像71を生成する。すなわち、生体データ管理方法C2は、脳血流量の変化に基づいて画像化された脳血流分布画像71を取得するステップ(ステップS43)を備える。
次に、ステップS44において、サーバ20は、解説コメント作成者に、互いに異なる時期に取得された複数の脳血流分布画像71に基づいて生体活動状態の時間変化の状況を解説した第3解説コメント76の作成を依頼する。そして、サーバ20は、解説コメント作成者により作成された第3解説コメント76を取得する。すなわち、生体データ管理方法C2は、互いに異なる時期に取得された複数の脳血流分布画像71に基づいて生体活動状態の時間変化の状況を解説した第3解説コメント76を取得するステップ(ステップS25)を備える。また、サーバ20は、解説コメント作成者により選択された脳血流分布画像71を、被験者の生体活動状態の時間変化の傾向を最も表す脳血流分布画像71(第3解説コメント76の根拠として適切な脳血流分布画像71)として取得する。
次に、ステップS45において、サーバ20は、脳血流分布画像71および第3解説コメント76を、入居者の認知機能に関する情報として、互いに関連付けて記憶する。すなわち、生体データ管理方法C2は、脳血流分布画像71および第3解説コメント76を、互いに関連付けてサーバ20において記憶するステップ(ステップS45)を備える。
なお、ステップS45では、まず、サーバ20は、解析用サーバ21おいて、脳血流分布画像71および第3解説コメント76を、互いに関連付けて記憶する。そして、サーバ20の閲覧用サーバ22は、解析用サーバ21から取得することにより、脳血流分布画像71および第3解説コメント76を、互いに関連付けて記憶する。この際、閲覧用サーバ22は、データサイズの縮小等のデータ処理を施して脳血流分布画像71を取得して記憶してもよい。
次に、ステップS46において、表示端末30の使用者(入居者の家族等)により脳活動状態時間変化情報画面34を表示するための入力操作を受け付けることにより、脳活動状態時間変化情報画面34を表示する。そして、表示端末30は、脳活動状態時間変化情報画面34に表示する脳血流分布画像71および第3解説コメント76をサーバ20から取得(ダウンロード)して、取得した脳血流分布画像71および第3解説コメント76を、脳血流分布画像71の表示欄34aと第3解説コメント76の表示欄34bとを含む脳活動状態時間変化情報画面34に表示する。すなわち、生体データ管理方法C2は、サーバ20から互いに関連付けられた脳血流分布画像71および第3解説コメント76を取得するとともに、取得した脳血流分布画像71および第3解説コメント76を、表示端末30において同一画面上に表示するステップ(ステップS46)を備える。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、生体データ管理方法A2は、監視対象となる入居者(被監視者)の状態を表す状態データ50の入力が行われる入力端末10の情報入力画面12において、入居者の名前と入居者の顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)とを表示するステップを備える。また、生体データ管理方法A2は、入居者の名前と入居者の顔画像データ12bとが表示された情報入力画面12において、状態データ50の入力操作を受け付けるステップと、入力端末10において入力された状態データ50をサーバ20に保存するステップと、を備える。ここで、入居施設110の従業者(監視者)は、入居者(被監視者)が多数いる場合に全ての入居者の名前を覚えることが困難である。このため、従業者は、状態データ50を入力する対象の入居者の名前を間違えて覚えている場合がある。そこで、情報入力画面12において入居者の名前と入居者の顔画像データ12bとが表示されることによって、情報入力画面12に表示されている入居者の顔画像データ12bと入居者の顔とを見比べながら情報入力画面12にデータ入力を行うことができる。その結果、従業者は、入居者の名前を間違えて覚えている場合にも、自分が入居者の名前を間違えて覚えていることに気付くことができる。その結果、誤った入居者の状態データ50が情報入力画面12に入力されるのを抑制することができる。
また、入居施設110の従業者(監視者)は、入居者(被監視者)の顔と名前とが一致しない場合にも、情報入力画面12に表示されている顔画像データ12b(第1顔画像データ)と入居者の顔とを見比べることによって入居者の名前を知ることができる。その結果、従業者は、入居者の名前を確認せずとも状態データ50の入力作業を行うことができる。その結果、状態データ50の入力作業を短縮化することができる。また、従業者は情報入力画面12に表示されている顔画像データ12bと入居者の顔とを見比べながらデータ入力を行うことができるので、似たような名前の入居者が複数いる場合にも、状態データ50を入力する対象の入居者と、状態データを入力する対象の入居者に名前が似ている入居者とを取り違えてデータ入力されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、入居者(被監視者)の顔画像データ12b(識別可能な画像データ)は、入居者の顔画像データ12b(第1顔画像データ)を含む。このように構成すれば、誤った入居者の状態データ50が情報入力画面12に入力されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、入居者の顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)は、情報入力画面12において、入居者(被監視者)の名前の近傍に表示されている。このように構成すれば、入居者の顔画像データ12bと入居者の名前とを併せて容易に確認することができる。
また、本実施形態では、上記のように、入居者(被監視者)の状態データ50は、入居者の健康状態の維持に関するとともに入力タイミングが互いに異なる複数のデータを含む。このように構成すれば、入力タイミングが互いに異なる複数のデータが入力される情報入力画面12において、入居者の名前と入居者の顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)とが表示される。これにより、情報入力画面12に状態データ50を入力する度ごとに入居者に直接名前を確認しなくてもよいので、状態データ50の入力作業を効果的に短縮化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、情報入力画面12には、上記複数のデータの各々に対応するデータ入力状況が表示されている。このように構成すれば、情報入力画面12に表示されている顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)と上記データ入力状況とを併せて容易に確認することができる。
また、本実施形態では、上記のように、生体データ管理方法A2は、入力端末10において、複数の入居者(被監視者)の一覧が表示される一覧画面15を表示するステップを備える。また、一覧画面15に設けられる複数の入居者の各々に対応する表示欄15gには、入居者の名前と入居者の顔画像データ15e(第2顔画像データ)とが表示されている。このように構成すれば、一覧画面15から入居者を選択して情報入力画面12に移行する際に、入居者の顔を見て名前が分からなくても、表示欄15gに表示される顔画像データ15eと見比べることによって、一覧画面15において対象となる入居者を正確に選択することができる。
また、本実施形態では、上記のように、一覧画面15の複数の入居者(被監視者)の各々に対応する表示欄15gには、入居者の名前と顔画像データ15e(第2顔画像データ)とに加えて、情報入力画面12における状態データ50の入力状況が表示されている。このように構成すれば、表示欄15gに顔画像データ15eが表示されていることによって、入居者の名前からは顔が分からない場合でも、一覧画面15の表示欄15gを見ることによって、各入居者に対応する状態データ50の入力状況を容易に把握することができる。また、表示欄15gに表示されている状態データ50の入力状況を見ることによって、情報入力画面12を見なくても、各入居者に対応する状態データ50の入力状況を容易に把握することができる。
また、本実施形態では、上記のように、顔画像データ15e(第2顔画像データ)は、顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)と共通の画像データである。このように構成すれば、顔画像データ12bと顔画像データ15eとが互いに異なる画像データである場合に比べて、入力端末10において画像データの保存に用いられる容量を低減することができる。この効果は、入居施設110に入居する入居者が多数である場合に特に顕著である。
また、本実施形態では、上記のように、一覧画面15には、予め入力端末10に登録された入居施設110の複数の担当者(監視者)のうちから1人を選択するための選択欄15c(第1選択部分)が表示されている。また、生体データ管理方法A2は、一覧画面15において選択欄15cが選択されることに基づき、複数の担当者のうちから選択された担当者が担当する入居者(被監視者)に対応する表示欄15gを抽出して入力端末10に表示するステップを備える。このように構成すれば、選択欄15cによる選択操作を行うことにより、一覧画面15に表示される入居者が絞られるので、表示欄15gに表示される顔画像データ15e(第2顔画像データ)と入居者の名前とに基づいて入居者を選択する作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、状態データ50は、状態データ50を入力する時期に対応する入居者(被監視者)の顔画像データ50a(第3顔画像データ)を含む。また、状態データ50の入力を受け付けるステップは、入居者の顔画像データ50aを情報入力画面12に表示させるステップを含む。そして、状態データ50を表示端末30により受信するステップは、情報入力画面12に表示された入居者の顔画像データ50aを含む状態データ50を、表示端末30により受信するステップを含む。このように構成すれば、表示端末30に状態データ50を送信することにより、状態データ50を入力する時期に対応する入居者の顔画像データ50aを表示端末30において見ることができるので、入居者の生活に対してより安心感を持つことができる。また、情報入力画面12に入居者の顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)が表示されていることによって、情報入力画面12に表示された顔画像データ50aが誤った入居者の顔画像データである場合に、状態データ50の入力者(監視者)は、容易に上記誤りに気付くことができる。
また、本実施形態では、上記のように、入居者(被監視者)の顔画像データ50a(第3顔画像データ)は、情報入力画面12において、入居者の顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)および入居者の名前の近傍に表示されている。このように構成すれば、顔画像データ50aと顔画像データ12bとを容易に見比べることができる。その結果、情報入力画面12に表示された顔画像データ50aが誤った入居者の顔画像データである場合に、状態データ50の入力者(監視者)は容易に誤りに気付くことができる。
また、本実施形態では、上記のように、生体データ管理方法A2は、入居者(被監視者)の認知機能の測定データ60をサーバ20に保存するステップを備える。また、入居者の名前と顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)とを表示するステップは、入居者の名前と顔画像データ12bとが表示される情報入力画面12において、サーバ20に保存される測定データ60に基づく入居者の認知機能に関する情報を入力端末10に表示させるための選択部分12e(第2選択部分)を表示するステップを含む。このように構成すれば、状態データ50の入力者(監視者)は、入居者の名前および顔画像データ12bと上記認知機能に関する情報とを併せて確認する作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、状態データ50は、高齢者が入居している入居施設に入居する入居者(被監視者)の状態を表すデータである。このように構成すれば、高齢者である入居者の家族等が、入居施設110における入居者の食生活に対して不安を感じるのを抑制することができるので、入居者の家族等に安心感を与えることができる。
(本実施形態による生体データ管理システムの効果)
本実施形態の生体データ管理システム100では、以下のような効果を得ることができる。
また、本実施形態では、上記のように、生体データ管理システム100は、状態データ50の入力が行われるとともに、入居者(被監視者)の名前と入居者の顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)とが表示される情報入力画面12を表示する入力端末10を備える。また、生体データ管理システム100は、入力端末10において入力された状態データ50を保存するサーバ20と、サーバ20に保存された状態データ50を受信する表示端末30と、を備える。これにより、情報入力画面12において入居者の名前と入居者の顔画像データ12bとが表示されることによって、情報入力画面12に表示されている入居者の顔画像データ12bと入居者の顔とを見比べながら情報入力画面12にデータ入力を行うことができる。その結果、入居施設110の従業者(監視者)は、入居者の名前を間違えて覚えている場合にも、自分が入居者の名前を間違えて覚えていることに気付くことができる。その結果、誤った入居者の状態データ50が情報入力画面12に入力されるのを抑制することが可能な生体データ管理システム100を提供することができる。
また、入居施設110の従業者(監視者)は、入居者(被監視者)の顔と名前とが一致しない場合にも、情報入力画面12に表示されている顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)と入居者の顔とを見比べることによって入居者の名前を知ることができる。その結果、従業者は、入居者(被監視者)の顔と名前とが一致しない場合にも、入居者の名前を確認せずとも状態データ50の入力作業を行うことができる。その結果、状態データ50の入力作業を短縮化することが可能な生体データ管理システム100を提供することができる。また、従業者は情報入力画面12に表示されている顔画像データ12bと入居者の顔とを見比べながらデータ入力を行うことができるので、似たような名前の入居者が複数いる場合にも、状態データ50を入力する対象の入居者と、状態データ50を入力する対象の入居者に名前が似ている入居者とを取り違えてデータ入力されるのを抑制することが可能な生体データ管理システム100を提供することができる。
(本実施形態による生体データ管理プログラムの効果)
本実施形態の生体データ管理プログラムA1では、以下のような効果を得ることができる。
また、本実施形態では、上記のように、生体データ管理プログラムA11は、状態データ50の入力が行われ、入居者(被監視者)の名前と入居者の顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)とが表示される情報入力画面12を表示する制御と、入居者の名前と入居者の顔画像データ12bとが表示された情報入力画面12において、状態データ50の入力を受け付ける制御と、入力された状態データ50をサーバ20に送信する制御と、をCPU10a(コンピュータ)に実行させる。これにより、情報入力画面12において入居者の名前と入居者の顔画像データ12bとが表示されることによって、情報入力画面12に表示されている入居者の顔画像データ12bと入居者の顔とを見比べながら情報入力画面12にデータ入力を行うことができる。その結果、従業者は、入居者の名前を間違えて覚えている場合にも、自分が入居者の名前を間違えて覚えていることに気付くことができる。その結果、誤った入居者の状態データ50が情報入力画面12に入力されるのを抑制することが可能な生体データ管理プログラムA11を提供することができる。
また、入居施設110の従業者(監視者)は、入居者(被監視者)の顔と名前とが一致しない場合にも、情報入力画面12に表示されている顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)と入居者の顔とを見比べることによって入居者の名前を知ることができる。その結果、従業者は、入居者の名前を確認せずとも状態データ50の入力作業を行うことができる。その結果、状態データ50の入力作業を短縮化することが可能な生体データ管理プログラムA11を提供することができる。また、従業者は情報入力画面12に表示されている顔画像データ12bと入居者の顔とを見比べながらデータ入力を行うことができるので、似たような名前の入居者が複数いる場合にも、状態データ50を入力する対象の入居者と、状態データ50を入力する対象の入居者に名前が似ている入居者とを取り違えてデータ入力されるのを抑制することが可能な生体データ管理プログラムA11を提供することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、情報入力画面12において、入居者の顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)が、入居者の名前の近くに表示されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、情報入力画面12において、入居者の顔画像データ12bが、入居者の名前から離れた位置に表示されていてもよい。
また、上記実施形態では、状態データ50は、入力タイミングが互いに異なる複数のデータが含まれる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、状態データ50は、入力タイミングが互いに同じ複数のデータにより構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、情報入力画面12において、状態データ50に含まれる複数データの各々に対応するデータ入力状況が表示される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、状態データ50に含まれる複数データの全てが入力されたか否かを示す表示が設けられていてもよい。この場合、データ入力状況を示すマークは、情報入力画面12において1つだけ設けられる。
また、上記実施形態では、顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)と顔画像データ15e(第2顔画像データ)とが共通の画像データである例を示したが、本発明はこれに限られない。顔画像データ12b(第1顔画像データ、顔画像データ)と顔画像データ15e(第2顔画像データ)とが互いに異なる画像データであってもよい。
また、上記実施形態では、入居者の顔画像データ50a(第3顔画像データ)は、情報入力画面12において、入居者の顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)および入居者の名前の近傍に表示されている例を示したが、本発明はこれに限られない。入居者の顔画像データ50a(第3顔画像データ)は、情報入力画面12において、入居者の顔画像データ12b(第1顔画像データ、顔画像データ)および入居者の名前と離れた位置に表示されていてもよい。
また、上記実施形態では、入居者に関連する者が所持する表示端末30だけに、状態データ50および食事の画像データ51が表示される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、入居者自身が所持する表示端末においても、状態データ50および食事の画像データ51が表示されてもよい。
また、上記実施形態では、情報表示画面32において入居者の顔画像データ50a(第3画像データ)を表示する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、情報表示画面32において入居者の動画データを表示してもよい。また、情報表示画面32において入居者の音声データを表示してもよい。これらの場合、入居者の顔画像データ50aは表示しなくてもよい。
また、上記実施形態では、状態データ50および食事の画像データ51の、表示端末30への送信可否の判定は、サーバ20の管理者が行う例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、上記判定が、サーバ20内の機能に基づいて自動的に行われるように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、入力端末10において、選択部分12aおよび選択部分12fが選択されることに基づいて起動した画像撮影機能により撮影された、食事の画像データ51および入居者の顔画像データ50a(第3画像データ)が、情報入力画面12に表示される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、他の端末によって取得(撮影)された食事の画像データ51および入居者の顔画像データ50aが、入力端末10に送信されるとともに情報入力画面12に表示されてもよい。
また、上記実施形態では、入力端末10において状態データ50および食事の画像データ51の入力が行われる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、入居施設110の外部の端末において上記データが入力されてもよいし、サーバ20に直接保存されてもよい。
また、上記実施形態では、状態データ50および食事の画像データ51を、入力端末10からサーバ20を介して表示端末30に送信する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、食事の画像データ51を送信せずに、状態データ50だけを入力端末10からサーバ20を介して表示端末30に送信してもよい。
たとえば、上記実施形態では、脳血流分布画像71は、同一の被験者に対して同一の時期に計測された複数の脳血流分布を示す静止画像が時系列に繋ぎ合わされた、脳血流量の変化を示す動画像である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、脳血流分布画像は、1つの脳血流分布を示す静止画像であってもよい。
また、上記実施形態では、表示端末30は、サーバ20から、認知機能情報画面33の表示が更新可能であることが通知された場合に、情報表示画面32において、認知機能情報画面33の表示が更新されたことを示すメッセージ32gを表示する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、表示端末は、サーバから、認知機能情報画面の更新が可能であることが通知された場合に、情報表示画面において、認知機能情報画面が表示させるための選択部分の表示態様を変化させてもよい。たとえば、上記選択部分の色の変更、上記選択部分の点滅、上記選択部分のサイズの変化等により、選択部分の表示態様を変化させることが考えられる。また、表示端末は、サーバから、認知機能情報画面に表示する全てまたは一部の情報を取得した場合に、情報表示画面において、認知機能情報画面の表示が更新されたことを示すメッセージを表示してもよい。
また、上記実施形態では、表示端末30は、取得した脳血流分布画像71、第1解説コメント73、認知機能レベル72および第2解説コメント74を、同一画面上に表示する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、表示端末は、取得した脳血流分布画像および第1解説コメントと、認知機能レベルおよび第2解説コメントとを、それぞれ、別の画面に表示してもよい。
また、上記実施形態では、表示端末30は、脳血流分布画像71、第1解説コメント73、認知機能レベル72および第2解説コメント74を表示する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、表示端末30は、取得した脳血流分布画像および第1解説コメントのみを表示してもよい。この場合、表示端末は、認知機能レベルおよび第2解説コメントを取得しなくてもよいし、サーバは、表示端末に、認知機能レベルおよび第2解説コメントを送信しなくてもよい。さらに、サーバは、認知機能レベルおよび第2解説コメントを取得しなくてもよい。
また、上記実施形態では、認知機能情報画面33に、脳血流分布画像71の表示欄33aが2つ設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、認知機能情報画面に、脳血流量分布画像の表示欄が1つのみ設けられてもよいし、3つ以上設けられてもよい。
また、上記実施形態では、第1解説コメント73の表示欄33bは、脳血流分布画像71の表示欄33aの上隣に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1解説コメントの表示欄は、脳血流量分布画像の表示欄の上隣以外の位置(たとえば、下隣)に配置されてもよい。
また、上記実施形態では、第2解説コメント74の表示欄33dは、認知機能レベル72の表示欄33cの上隣に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2解説コメントの表示欄は、認知機能レベルの表示欄の上隣以外の位置(たとえば、下隣)に配置されてもよい。
また、上記実施形態では、認知機能レベル72の表示欄33cに、認知機能レベル72と時期情報75との関係が、横軸を年齢、縦軸を認知機能レベル72として、折れ線グラフにより表示されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、認知機能レベルの表示欄に、認知機能レベルと時期情報との関係が、プロットされた点のみで表示されていてもよい。また、横軸を認知機能レベル、縦軸を年齢として、折れ線グラフにより表示されてもよい。
また、上記実施形態では、認知機能レベル72の絶対値を表示せずに認知機能レベル72の相対的な変化を表示した状態で、認知機能レベル72と時期情報75との関係を示したグラフが表示されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、認知機能レベルの絶対値を表示するとともに認知機能レベルの相対的な変化を表示した状態で、認知機能レベルと時期情報との関係を示したグラフが表示されてもよい。この場合、認知機能レベルの絶対値の目安となる情報(たとえば、サーバに記憶された複数の被験者の認知機能レベルの平均値等)が表示されてもよい。
また、上記実施形態では、認知機能レベル72の異なる時期における経時的な変化に関する変化情報72aが、認知機能レベル72と時期情報75との関係を示したグラフによって表示されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、認知機能レベルの異なる時期における経時的な変化に関する変化情報が、複数の認知機能レベルの間の相対値または変化率を示す数値によって表示されてもよい。たとえば、図16に示すように、上記変化情報が、複数の認知機能レベルの間の変化率を示す数値によって表示されている。なお、図16に示す例では、変化情報が、今回(最新)の認知機能レベルの前回の認知機能レベルに対する増加率によって表示されている。
また、上記実施形態では、認知機能レベル72の表示欄33cに、認知機能レベル72の異なる時期における経時的な変化に関する変化情報72aが表示されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、認知機能レベルの表示欄に、1回の測定における認知機能レベルが表示されてもよい。
また、上記実施形態では、サーバ20は、脳機能計測装置40から送信された測定データ60を取得すると、測定データ60を画像化して脳血流分布画像71を生成する(取得する)ように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、サーバは、測定データを取得すると、画像化処理装置等に測定データを送信して、画像化処理装置等によって、測定データを画像化して脳血流分布画像を生成させ、画像化処理装置等から脳血流分布画像を取得してもよい。また、脳機能計測装置は、画像化処理装置等に測定データを送信して、画像化処理装置等によって、測定データを画像化して脳血流分布画像を生成させ、サーバは、画像化処理装置等から脳血流分布画像を取得してもよい。また、脳機能計測装置は、測定データを画像化して脳血流分布画像を生成して、サーバに、測定データおよび脳血流分布画像を送信してもよい。
また、上記実施形態では、サーバ20は、脳機能計測装置40から送信された測定データ60を取得すると、測定データ60に基づいて、認知機能に関する認知機能レベル72を算出する(取得する)ように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、サーバは、測定データを取得すると、解析装置等に測定データを送信して、解析装置等によって、認知機能に関する認知機能レベルを算出させ、解析装置等から認知機能レベルを取得してもよい。また、脳機能計測装置は、解析装置等に測定データを送信して、解析装置等によって、認知機能に関する認知機能レベルを算出させ、サーバは、解析装置等から認知機能レベルを取得してもよい。また、脳機能計測装置は、測定データに基づいて、認知機能に関する認知機能レベル72を算出して、サーバに、測定データおよび認知機能レベルを送信してもよい。
また、上記実施形態では、第1解説コメント73、第2解説コメント74および第3解説コメント76は、認知機能の専門知識を有する者(解説コメント作成者)により作成される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1解説コメント、第2解説コメントおよび第3解説コメントは、コンピュータ処理により(論理式、算出式、等に基づいて)自動的に作成されてもよい。また、第1解説コメント、第2解説コメントおよび第3解説コメントは、脳血流分布画像および認知機能レベルを機械学習させたコンピュータにより作成されてもよい。また、第1解説コメント、第2解説コメントおよび第3解説コメントは、サーバが備える処理部により作成されてもよいし、サーバとは別の解析装置等により作成されてもよい。
また、上記実施形態では、食事の画像データ51を表示するための選択部分32aが情報表示画面32に表示されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、食事の画像データ51を表示させるための選択部分32aは、情報表示画面32に表示されておらず別の場所に表示されていてもよい。
また、上記実施形態では、選択部分32aがボタンである例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、選択部分32aがサムネイル(縮小した画像)であってもよい。
また、上記実施形態では、食事の画像データ51を表示するための選択部分32aが情報表示画面32に表示されている例を示したが、本発明はこれに限られない。選択部分32aが表示されることなく、情報表示画面32に食事の画像データ51が予め表示されていてもよい。
また、上記実施形態では、情報表示画面32において、選択部分32aが食事量欄31aの近傍に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。情報表示画面32において、食事量欄31aの近傍以外の場所(たとえば、食事の献立が表示された部分の近傍)に選択部分32aが配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、選択部分32aが選択されることに基づいて、食事の画像データ51だけが表示される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、選択部分32aが選択されることに基づいて、食事の画像データ51と併せて食事の献立が表示されてもよい。
また、本発明では、サーバは、複数のサーバ装置によって構成されるもののみならず、単一のサーバ装置によって構成されてもよい。すなわち、解析用サーバおよび閲覧用サーバが提供する機能を単一のサーバが提供してもよい。
また、本発明では、上記実施形態の閲覧用サーバおよび解析用サーバとは別個に、データを保存(管理)する保存用(管理用)サーバを設けることが考えられる。この場合、たとえば、保存用(管理用)サーバには、測定データ、脳血流分布画像、認知機能レベル、第1解説コメント、第2解説コメント、第3解説コメントおよび時期情報等の情報に加えて、他の生体情報や認知機能テストの結果等が保存されてもよい。この場合、保存用(管理用)サーバが他の管理システム等とネットワークによって接続されることにより、データの連携が行われるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、複数の脳血流分布画像71に基づいて生体活動状態の時間変化を解説した第3解説コメント76を取得する例を示したが本発明はこれに限られない。本発明では、第3解説コメントは、複数の脳血流分布画像に加えて、複数の認知機能レベルにも基づいて取得されてもよい。
また、上記実施形態では、互いに関連付けた脳血流分布画像71および第3解説コメント76を、認知機能情報画面33とは異なる脳活動時間変化情報画面34に表示する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、互いに関連付けた脳血流分布画像および第3解説コメントを、認知機能情報画面に表示してもよい。この場合、認知機能情報画面は、脳活動時間変化情報画面を兼ねている。
また、上記実施形態では、被監視者が、入居施設110に入居する高齢者である例を示したが、本発明はこれに限られない。被監視者が、高齢者用の住宅に住居していてもよい。また、被監視者が、高齢者でなく若年者であってもよい。
また、上記実施形態では、情報入力画面12に、入居者(被監視者)の顔画像データ12b(第1顔画像データ、識別可能な画像データ)が表示されている例を示したが、本発明はこれに限られない。顔画像データ12bの代わりに、入居者の顔は写っていないが入居者を識別可能な画像データが情報入力画面12に表示されてもよい。
また、上記に実施形態において示した画面はあくまでも一例であり、表示される情報の種類、各表示欄の種類、各表示欄の配置、選択部分(GUI)の形態および配置は、これに限られるものではなく、任意に改変し得る。
[第1態様]
上記した例示的な実施形態は、以下の第1態様の具体例であることが当業者により理解される。
(項目1)
監視対象となる被監視者の状態を表す状態データの入力が行われる入力端末の情報入力画面において、前記被監視者の名前と前記被監視者を識別可能な画像データとを表示するステップと、
前記被監視者の名前と前記被監視者の前記識別可能な画像データとが表示された前記情報入力画面において、前記状態データの入力を受け付けるステップと、
前記入力端末において入力された前記状態データをサーバに保存するステップと、
前記サーバに保存された前記状態データを、特定の表示端末により受信するステップと、を備える、生体データ管理方法。
(項目2)
前記被監視者の前記識別可能な画像データは、前記被監視者の第1顔画像データを含む、項目1に記載の生体データ管理方法。
(項目3)
前記被監視者の前記識別可能な画像データは、前記情報入力画面において、前記被監視者の名前の近傍に表示されている、項目1または2に記載の生体データ管理方法。
(項目4)
前記被監視者の状態データは、前記被監視者の健康状態の維持に関するとともに入力タイミングが互いに異なる複数のデータを含む、項目1〜3のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
(項目5)
前記情報入力画面には、前記複数のデータの各々に対応するデータ入力状況が表示されている、項目4に記載の生体データ管理方法。
(項目6)
前記入力端末において、複数の前記被監視者の一覧が表示される一覧画面を表示するステップをさらに備え、
前記一覧画面に設けられる前記複数の被監視者の各々に対応する表示欄には、前記被監視者の名前と前記被監視者の第2顔画像データとが表示されている、項目1〜5のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
(項目7)
前記一覧画面の前記複数の被監視者の各々に対応する前記表示欄には、前記被監視者の名前と前記第2顔画像データとに加えて、前記情報入力画面における前記状態データの入力状況が表示されている、項目6に記載の生体データ管理方法。
(項目8)
前記第2顔画像データは、前記識別可能な画像データと共通の画像データである、項目6または7に記載の生体データ管理方法。
(項目9)
前記一覧画面には、予め前記入力端末に登録された複数の監視者のうちから1人を選択するための第1選択部分が表示されており、
前記一覧画面において前記第1選択部分が選択されることに基づき、前記複数の監視者のうちから選択された前記担当者が担当する前記被監視者に対応する前記表示欄を抽出して前記入力端末に表示するステップをさらに備える、項目6〜8のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
(項目10)
前記状態データは、前記状態データを入力する時期に対応する前記被監視者の第3顔画像データを含み、
前記状態データの入力を受け付けるステップは、前記被監視者の前記第3顔画像データ50aを前記情報入力画面に表示させるステップを含み、
前記状態データを前記表示端末により受信するステップは、前記情報入力画面に表示された前記被監視者の前記第3顔画像データを含む前記状態データを、前記表示端末により受信するステップを含む、項目1〜9のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
(項目11)
前記被監視者の前記第3顔画像データは、前記情報入力画面において、前記被監視者の前記識別可能な画像データおよび前記被監視者の名前の近傍に表示されている、項目10に記載の生体データ管理方法。
(項目12)
前記被監視者の認知機能の測定データを前記サーバに保存するステップをさらに備え、
前記被監視者の名前と前記識別可能な画像データとを表示するステップは、前記被監視者の名前と前記識別可能な画像データとが表示される前記情報入力画面において、前記サーバに保存される前記測定データに基づく前記被監視者の認知機能に関する情報を前記入力端末に表示させるための第2選択部分を表示するステップを含む、項目1〜11のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
(項目13)
前記状態データは、高齢者が入居している入居施設に入居する前記被監視者の状態を表すデータである、項目1〜12のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
(項目14)
監視対象となる被監視者の状態を表す状態データの入力が行われるとともに、前記被監視者の名前と前記被監視者を識別可能な画像データとが表示される情報入力画面を表示する入力端末と、
前記入力端末において入力された前記状態データを保存するサーバと、
前記サーバに保存された前記状態データを受信する特定の表示端末と、を備える、生体データ管理システム。
(項目15)
監視対象となる被監視者の状態を表す状態データの入力が行われ、前記被監視者の名前と前記被監視者を識別可能な画像データとが表示される情報入力画面を表示する制御と、
前記被監視者の名前と前記被監視者の前記識別可能な画像データとが表示された前記情報入力画面において、前記状態データの入力を受け付ける制御と、
入力された前記状態データをサーバに送信する制御と、をコンピュータに実行させる、生体データ管理プログラム。
[第2態様]
また、上記した例示的な実施形態は、以下の第2態様の具体例であることが当業者により理解される。以下の第2態様は、次の課題を解決するものである。
すなわち、上記特開2013−109661号公報に記載されているような認知症ケア支援システムでは、患者(被監視者)の家族等は、患者の食事内容を献立により知ることが可能である一方、献立の料理名を知らない場合には献立だけでは食事内容が理解できない場合があるという不都合がある。この場合、患者の家族等が、患者の食事内容の理解が困難であることに起因して、患者の食生活に対して不安を感じるという問題点がある。
この第2態様によれば、被監視者の家族等が、被監視者の食生活に対して不安を感じるのを抑制することが可能な生体データ管理方法、生体データ管理システム、および生体データ管理プログラムを提供することができる。
(項目1)
監視対象となる被監視者の状態を表すとともに前記被監視者の食事に関するデータを含む状態データ、および、前記被監視者の食事に関するデータに対応する前記被監視者の食事の画像データの入力を受け付けるステップと、
入力された前記状態データおよび前記食事の画像データをサーバに保存するステップと、
前記サーバに保存された前記状態データおよび前記食事の画像データを、特定の表示端末により受信するステップと、
前記表示端末において前記サーバから受信された前記状態データを、前記表示端末の表示部に表示するステップと、
前記表示端末において前記サーバから受信された前記食事の画像データを、前記表示端末の前記表示部に表示するステップと、を備える、生体データ管理方法。
項目1に記載の生体データ管理方法によれば、被監視者の家族等は、被監視者の食事内容を画像から認識することが可能であるので、献立(文字)だけから食事内容を認識する場合に比べて、被監視者の食事内容(食事の量および色合い等を含む)をより容易に理解することができる。その結果、被監視者の家族等が、被監視者の食生活に対して不安を感じるのを抑制することができるので、被監視者の家族等に安心感を与えることができる。
(項目2)
前記状態データを表示するステップは、前記状態データが表示される状態データ表示領域と、前記被監視者の食事に関するデータに対応する前記食事の画像データを表示するための入力操作を受け付ける第1選択部分と、を含む情報表示画面を表示するステップを含み、
前記食事の画像データを表示するステップは、前記情報表示画面における前記第1選択部分の選択操作に基づいて、前記食事の画像データを前記表示部に表示するステップを含む、項目1に記載の生体データ管理方法。
項目2に記載の生体データ管理方法によれば、状態データが表示されている情報表示画面において、食事の画像データを表示する第1選択部分の選択操作を行うことができる。その結果、状態データが表示されている状態から、第1選択部分を選択することにより食事の画像データを表示することができる。これにより、入居者の状態データと食事の画像データとを併せて確認する作業を容易に行うことができる。
(項目3)
前記状態データ表示領域は、前記状態データとしての前記被監視者の食事量を表示する食事量欄を含み、
前記第1選択部分は、前記情報表示画面において、前記食事量欄の近傍に配置されている、項目2に記載の生体データ管理方法。
項目3に記載の生体データ管理方法によれば、食事量欄の近傍の第1選択部分を選択することにより表示された食事の画像データを視認することにより、食事量欄の記載と食事の画像データとに基づいて、入居者の食事量をより明確に認識することができるので、入居者の家族等により大きな安心感を与えることができる。
(項目4)
前記状態データ表示領域は、複数の前記食事量欄を含み、
前記第1選択部分は、前記複数の食事量欄の各々の隣に配置されており、
前記食事の画像データを前記表示端末の前記表示部に表示するステップは、前記第1選択部分が選択されることにより、選択された前記第1選択部分の隣に配置されている前記食事量欄に対応する前記食事の画像データを表示するステップを含む、項目3に記載の生体データ管理方法。
項目4に記載の生体データ管理方法によれば、複数の食事の各々において、入居者(被監視者)の食事量をより明確に認識することができる。
(項目5)
前記サーバにおいて、前記サーバに保存された前記状態データおよび前記食事の画像データの、前記表示端末への送信可否の判定を受け付けるステップをさらに備え、
前記食事の画像データを表示するステップは、前記送信可否の判定を受け付けるステップにおいて送信可と判定された後に、前記情報表示画面における前記第1選択部分の選択操作に基づいて、前記食事の画像データを前記表示部に表示するステップを含む、項目2〜4のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目5に記載の生体データ管理方法によれば、サーバにおいて送信可と判定された食事の画像データだけが表示端末に表示されるので、たとえば誤った画像データが食事の画像データとして表示端末に送信(表示)されるのを抑制することができる。
(項目6)
前記状態データは、前記被監視者の画像データを含み、
前記状態データを前記表示部に表示するステップは、前記第1選択部分が表示されている前記情報表示画面において前記被監視者の画像データを含む前記状態データを表示するステップを含む、項目2〜5のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目6に記載の生体データ管理方法によれば、情報表示画面において画像データを確認している状態から、第1選択部分を選択することにより食事の画像データを表示することができる。その結果、被監視者の画像データと食事の画像データとを併せて確認する作業を容易に行うことができる。
(項目7)
前記状態データは、前記被監視者の状態に関する前記入居施設の監視者のコメントデータを含み、
前記状態データを前記表示部に表示するステップは、前記第1選択部分が表示されている前記情報表示画面において前記監視者のコメントデータを含む前記状態データを表示するステップを含む、項目2〜6のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目7に記載の生体データ管理方法によれば、情報表示画面においてコメントデータを確認している状態から、第1選択部分を選択することにより食事の画像データを表示することができる。その結果、監視者のコメントデータと食事の画像データとを併せて確認する作業を容易に行うことができる。
(項目8)
前記状態データおよび前記第1選択部分が表示されている前記情報表示画面において、日毎の食事量の遷移を表すグラフを表示するための入力操作を受け付ける第2選択部分を表示するステップと、
前記表示端末において、前記第2選択部分の選択操作に基づいて、前記グラフを前記表示部に表示するステップと、をさらに備える、項目2〜7のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目8に記載の生体データ管理方法によれば、第1選択部分および第2選択部分を選択することにより、情報表示画面において状態データを確認している状態から、食事の画像データおよび上記グラフを表示することができる。その結果、被監視者の状態データと、食事の画像データおよび上記グラフとを併せて確認する作業を容易に行うことができる。
(項目9)
前記被監視者の認知機能の測定データを前記サーバに保存するステップと、
前記状態データおよび前記第1選択部分が表示されている前記情報表示画面において、前記サーバにおいて保存された前記測定データに基づく前記被監視者の認知機能に関する情報を表示するための入力操作を受け付ける第3選択部分を表示するステップと、
前記表示端末において、前記第3選択部分の選択操作に基づいて、前記認知機能に関する情報を前記表示部に表示するステップと、をさらに備える、項目2〜8のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目9に記載の生体データ管理方法によれば、第1選択部分および第3選択部分を選択することにより、情報表示画面において状態データを確認している状態から、食事の画像データおよび認知機能に関する情報を表示することができる。その結果、被監視者の状態データと、食事の画像データおよび認知機能に関する情報とを併せて確認する作業を容易に行うことができる。
(項目10)
前記状態データおよび前記食事の画像データを前記サーバに保存するステップは、過去から現在までのそれぞれの日における前記状態データおよび前記食事の画像データを保存するステップを含み、
前記表示端末において、過去から現在までのうちのいずれかの日の選択を受け付けるステップをさらに備え、
前記状態データを表示するステップは、選択された日における前記状態データを前記表示部に表示するステップを含み、
前記食事の画像データを表示するステップは、選択された日における前記食事の画像データを表示するステップを含む、項目1〜9のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目10に記載の生体データ管理方法によれば、現在だけでなく、過去の日における被監視者の状態データおよび食事の画像データも確認することができる。
(項目11)
前記状態データは、高齢者が入居している入居施設に入居する前記被監視者の状態を表すデータである、項目1〜10のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目11に記載の生体データ管理方法によれば、高齢者である被監視者の家族等が、入居施設における被監視者の食生活に対して不安を感じるのを抑制することができるので、被監視者の家族等に安心感を与えることができる。
(項目12)
監視対象となる被監視者の状態を表すとともに前記被監視者の食事に関するデータを含む状態データ、および、前記被監視者の食事に関するデータに対応する前記被監視者の食事の画像データを保存するサーバと、
前記入居者に関連する者が所持するとともに、前記サーバに保存された前記状態データおよび前記食事の画像データを前記サーバから受信する制御と、前記サーバから受信した前記状態データおよび前記食事の画像データを表示する制御とを行うように構成されている特定の表示端末と、を備える、生体データ管理システム。
項目12に記載の生体データ管理システムによれば、被監視者の家族等は、被監視者の食事内容を画像から認識することが可能であるので、献立(文字)だけから食事内容を認識する場合に比べて、被監視者の食事内容(食事の量および色合い等を含む)をより容易に理解することができる。その結果、被監視者の家族等が、被監視者の食生活に対して不安を感じるのを抑制するとともに、被監視者の家族等に安心感を与えることが可能な生体データ管理システムを提供することができる。
(項目13)
監視対象となる被監視者の状態を表すとともに前記被監視者の食事に関するデータを含む状態データ、および、前記被監視者の食事に関するデータに対応する前記被監視者の食事の画像データが保存されるサーバから、前記状態データおよび前記食事の画像データを特定の表示端末において受信する制御と、
受信された前記状態データを、前記表示端末の表示部において表示する制御と、
受信された前記食事の画像データを、前記表示端末の前記表示部において表示する制御と、をコンピュータに実行させる、生体データ管理プログラム。
項目13に記載の生体データ管理プログラムによれば、被監視者の家族等は、被監視者の食事内容を画像から認識することが可能であるので、献立(文字)だけから食事内容を認識する場合に比べて、被監視者の食事内容(食事の量および色合い等を含む)をより容易に理解することができる。その結果、被監視者の家族等が、被監視者の食生活に対して不安を感じるのを抑制するとともに、被監視者の家族等に安心感を与えることが可能な生体データ管理プログラムを提供することができる。
[第3態様]
また、上記した例示的な実施形態は、以下の第3態様の具体例であることが当業者により理解される。以下の第3態様は、次の課題を解決するものである。
すなわち、上記特開2013−109661号公報に記載されているような従来の生体データ管理システムでは、患者の家族等が、患者の自宅等において、異なる時期の複数の認知症診断用検査の結果を時系列に表す図表を見ることができる一方、異なる時期の複数の認知症診断用検査を時系列に表す図表だけでは、患者の認知機能の状態の推移を客観的かつ容易に把握することができない場合がある。すなわち、認知症診断用検査の結果として生体情報の計測結果が用いられた場合、生体情報の計測結果は、客観性があるものの、専門知識を有さない者が患者の認知機能の状態の推移を把握するために用いるのは難しいと考えられる。このため、上記特開2013−109661号公報に記載されているような従来の生体データ管理システムでは、患者(被験者)の家族等が、患者の自宅等において、患者の認知機能の状態の推移を客観的かつ容易に把握することができないという問題点が考えられる。
この第3態様によれば、被験者の家族等が、被験者の自宅等において、被験者の認知機能の状態の推移を客観的かつ容易に把握することが可能な生体データ管理方法、生体データ管理システムおよび生体データ管理プログラムを提供することができる。
(項目1)
被験者の認知機能に関する生体情報を計測部において計測するステップと、
前記生体情報に基づいて算出された前記認知機能の状態を示す認知機能レベルを取得するステップと、
前記認知機能レベルを、前記生体情報が計測された時期情報に関連付けて管理サーバにおいて記憶するステップと、
前記管理サーバから同一の前記被験者の前記認知機能レベルの異なる時期における経時的な変化に関する変化情報を取得するとともに、取得した前記変化情報を表示端末において表示するステップと、を備える、生体データ管理方法。
項目1に記載の生体データ管理方法によれば、表示端末の使用者は、被験者の生体情報自体の推移ではなく被験者の認知機能の状態を示す認知機能レベルの推移を表示端末において見ることができる。その結果、被験者の家族等が、被験者の自宅等において、被験者の認知機能の状態の推移を客観的かつ容易に把握することができる。
(項目2)
前記変化情報を表示するステップは、前記変化情報を、前記認知機能レベルと前記時期情報との関係を示したグラフによって表示するステップ、または、複数の前記認知機能レベルの間の相対値または変化率を示す数値によって表示するステップを含む、項目1に記載の生体データ管理方法。
項目2に記載の生体データ管理方法によれば、表示端末の使用者は、被験者の認知機能の状態を示す認知機能レベルの推移を表示端末において認知機能レベルと時期情報との関係を示したグラフを介して見ることができる。その結果、患者の家族等が、患者の自宅等において、患者の認知機能の状態の推移を客観的かつより容易に把握することができる。
(項目3)
前記変化情報を前記グラフによって表示するステップは、新たな前記認知機能レベルを取得する毎に、過去の前記認知機能レベルがプロットされた前記グラフに対して新たに取得した前記認知機能レベルをプロットした状態で前記グラフを表示するステップを含む、項目2に記載の生体データ管理方法。
項目3に記載の生体データ管理方法によれば、認知機能レベルと時期情報との関係を、表示端末において、容易にグラフによって表示することができる。
(項目4)
前記変化情報を前記グラフによって表示するステップは、前記認知機能レベルの絶対値を表示せずに前記認知機能レベルの相対的な変化を表示した状態で前記グラフを表示するステップを含む、項目2または3に記載の生体データ管理方法。
項目4に記載の生体データ管理方法によれば、表示端末の使用者は、認知機能レベルの絶対値を意識せずに、被験者の認知機能レベルの推移のみを把握することができる。その結果、表示端末の使用者が認知機能レベルの比較的低い数値を見ることがないので、表示端末の使用者に余計な不安を与えてしまうのを抑制することができる。
(項目5)
前記認知機能レベルに基づいて前記認知機能の状態を解説した解説コメントを取得するステップをさらに備え、
前記認知機能レベルを記憶するステップは、前記認知機能レベルに加えて、前記解説コメントも、前記時期情報に関連付けて前記管理サーバにおいて記憶するステップを含み、
前記変化情報を表示するステップは、前記管理サーバから互いに関連付けられた前記変化情報および前記解説コメントを取得するとともに、取得した前記変化情報および前記解説コメントを、同一画面上に表示するステップを含む、項目1〜4のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目5に記載の生体データ管理方法によれば、表示端末の使用者は、互いに関連付けられた変化情報と解説コメントとを表示端末において同時に見ることができるので、表示端末の使用者は、表示端末に表示された第2解説コメントを見ることにより、認知機能レベルの経時的な変化をより容易に把握することができる。
(項目6)
前記生体情報に基づく画像化された生体情報画像を取得するステップをさらに備え、
前記認知機能レベルを記憶するステップは、前記認知機能レベルに加えて、前記生体情報画像も、前記時期情報に関連付けて前記管理サーバにおいて記憶するステップを含み、
前記変化情報を表示するステップは、前記管理サーバから互いに関連付けられた前記変化情報および前記生体情報画像を取得するとともに、取得した前記変化情報および前記生体情報画像を、同一画面上に表示するステップを含む、項目1〜5のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目6に記載の生体データ管理方法によれば、表示端末の使用者は、変化情報と生体情報画像とを表示端末において同時に見ることができるので、表示端末において変化情報のみが表示される場合と比較して、表示端末の使用者は、被験者の認知機能の状態の推移をより詳しく知ることができる。
(項目7)
前記変化情報を表示するステップは、前記表示端末に表示された前記被験者の状態を表す状態表示画面において、前記変化情報の表示欄を含む認知機能情報画面を表示するための入力操作を受け付ける選択部分が操作されることにより、前記認知機能情報画面を表示するステップを含む、項目1〜6のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目7に記載の生体データ管理方法によれば、表示端末の使用者は、被験者の認知機能の状態の推移を知りたい場合、または、変化情報が更新された場合に、選択部分を操作することによって、認知機能情報画面を容易に表示させることができる。
(項目8)
前記管理サーバから前記認知機能情報画面の表示が更新可能であることが通知された場合に、前記状態表示画面において、前記認知機能情報画面の表示が更新されたことを示すメッセージを表示するステップをさらに備える、項目7に記載の生体データ管理方法。
項目8に記載の生体データ管理方法によれば、表示端末の使用者は、状態表示画面においてメッセージを見ることにより、変化情報が更新されたことを容易に知ることができる。
(項目9)
前記認知機能レベルは、複数の前記被験者に前記認知機能に関する生体活動を誘発するための作業を与えた際に計測された前記生体情報に基づいて予め構築されたモデルにより算出される前記認知機能に関する指標である、項目1〜8いずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目9に記載の生体データ管理方法によれば、認知機能レベルを、予め構築されたモデルにより、生体情報に基づいて容易に算出することができる。
(項目10)
前記計測部は、近赤外領域の光を用いて生体組織の酸素状態を計測する近赤外線分光法を用いて前記生体情報を計測する計測装置であり、
前記生体情報は、脳血流量の変化であり、
前記認知機能レベルは、前記脳血流量の変化に基づいて算出された前記認知機能の状態を示す指標である、項目1〜9のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目10に記載の生体データ管理方法によれば、認知機能レベルが被験者の認知機能の状態を比較的精度よく表したものとなるので、認知機能レベル以外の指標の経時的な変化に関する変化情報が取得される場合と比較して、変化情報の信頼性を向上させることができる。
(項目11)
被験者の認知機能に関する生体情報を計測する計測部と、
前記生体情報に基づいて算出された前記認知機能の状態を示す認知機能レベルを、前記生体情報が計測された時期情報に関連付けて記憶する管理サーバと、
前記管理サーバ2ら同一の前記被験者の前記認知機能レベルの異なる時期における経時的な変化に関する変化情報を取得するとともに、取得した前記変化情報を表示する表示端末と、を備える、生体データ管理システム。
項目11に記載の生体データ管理システムによれば、表示端末の使用者は、被験者の認知機能の状態を示す認知機能レベルの推移を表示端末において見ることができる。その結果、被験者の家族等が、被験者の自宅等において、被験者の認知機能の状態の推移を客観的かつ容易に把握することが可能な生体データ管理システムを提供することができる。
(項目12)
計測部において計測された被験者の認知機能に関する生体情報に基づいて算出された前記認知機能の状態を示す認知機能レベルを前記生体情報が計測された時期情報に関連付けて記憶する管理サーバから同一の前記被験者の前記認知機能レベルの異なる時期における経時的な変化に関する変化情報を取得する制御と、
前記管理サーバから取得した前記変化情報を表示端末に表示する制御と、をコンピュータに実行させる、生体データ管理プログラム。
項目12に記載の生体データ管理プログラムによれば、表示端末の使用者は、被験者の認知機能の状態を示す認知機能レベルの推移を表示端末において見ることができる。その結果、被験者の家族等が、被験者の自宅等において、被験者の認知機能の状態の推移を客観的かつ容易に把握することが可能な生体データ管理プログラムを提供することができる。
[第4態様]
また、上記した例示的な実施形態は、以下の第4態様の具体例であることが当業者により理解される。以下の第4態様は、次の課題を解決するものである。
すなわち、上記特開2013−109661号公報には明記されていないものの、上記特開2013−109661号公報に記載されているような従来の生体データ管理システムにおいて、被験者(患者)の家族等が、互いに異なる時期に取得された複数の生体情報の計測結果に基づいて、被験者の生体活動状態の時間変化の状況を把握しようとする場合があると考えられる。しかしながら、複数の生体情報の計測結果だけでは、被験者の生体活動状態の時間変化の状況を把握することができない場合があると考えられる。たとえば、生体情報の計測結果として、生体情報に基づいて画像化された生体情報画像が用いられた場合、複数の生体情報画像を確認するだけでは、専門知識を有さない被験者の家族等は、被験者の生体活動状態の時間変化の状況を容易にかつ信頼性高く把握することができないと考えられる。
この第4態様によれば、認知機能に関する専門知識を有さない被験者の家族等であっても、被験者の生体活動状態の時間変化の状況を容易にかつ信頼性高く把握することが可能な生体データ管理方法、生体データ管理システムおよび生体データ管理プログラムを提供することができる。
(項目1)
被験者の認知機能に関する生体情報を計測部において計測するステップと、
前記生体情報に基づいて画像化された生体情報画像を取得するステップと、
互いに異なる時期に取得された複数の前記生体情報画像に基づいて生体活動状態の時間変化の状況を解説した解説コメントを取得するステップと、
前記複数の生体情報画像のうちのいずれかの生体情報画像および前記解説コメントを、互いに関連付けて管理サーバにおいて記憶するステップと、を備える、生体データ管理方法。
項目1に記載の生体データ管理方法によれば、ユーザは、互いに関連付けられた生体情報画像と解説コメントとを確認することができる。その結果、ユーザは、解説コメントにより、生体活動状態の時間変化の状況を容易に理解することができるとともに、解説コメントに関連付けられた生体情報画像により、解説コメントの信頼性を確認することができる。これにより、認知機能に関する専門知識を有さない被験者の家族等であっても、被験者の生体活動状態の時間変化の状況を容易にかつ信頼性高く把握することができる。
(項目2)
前記生体情報画像および前記解説コメントを記憶するステップは、前記複数の生体情報画像のうち、前記生体活動状態の時間変化の傾向を最も表す前記生体情報画像、および、前記解説コメントを、互いに関連付けて前記管理サーバにおいて記憶するステップを含む、項目1に記載の生体データ管理方法。
項目2に記載の生体データ管理方法によれば、解説コメントの根拠として適切な生体情報画像を解説コメントに関連付けて記憶することができるので、解説コメントに関連付けられた生体情報画像により、解説コメントの信頼性をより適切に確認することができる。
(項目3)
前記生体情報画像および前記解説コメントを記憶するステップは、互いに関連付けた前記生体情報画像および前記解説コメントを、前記生体活動状態の時間変化の分析に用いた前記複数の生体情報画像が記憶された記憶領域とは別の記憶領域に独立して記憶するステップを含む、項目1または2に記載の生体データ管理方法。
項目3に記載の生体データ管理方法によれば、生体活動状態の時間変化の分析に用いた複数の生体情報画像と、互いに関連付けた生体情報画像および解説コメントとを互いに独立して管理することができるので、生体活動状態の時間変化の分析に用いた複数の生体情報画像と、互いに関連付けた生体情報画像および解説コメントとのそれぞれに対して互いに異なるデータ保存期間を設定して管理することができる。その結果、データの用途に応じた保存期間で生体活動状態の時間変化の分析に用いた複数の生体情報画像と、互いに関連付けた生体情報画像および解説コメントとを管理することができるので、データ管理の自由度を向上させることができる。
(項目4)
前記生体情報画像および前記解説コメントを記憶するステップは、互いに関連付けた前記生体情報画像および前記解説コメントを、前記生体活動状態の時間変化の分析に用いた前記複数の生体情報画像が記憶された第1サーバとは別の第2サーバに独立して記憶するステップを含む、項目1〜3のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目4に記載の生体データ管理方法によれば、生体活動状態の時間変化の分析に用いた複数の生体情報画像と、互いに関連付けた生体情報画像および解説コメントとを別々のサーバ(第1サーバおよび第2サーバ)において管理することができるので、生体活動状態の時間変化の分析に用いた複数の生体情報画像と、互いに関連付けた生体情報画像および解説コメントとのそれぞれに対して互いに異なるデータ保存期間を容易に設定して管理することができる。
(項目5)
前記第1サーバは、解析者が解析するデータを記憶するための解析用サーバであり、
前記第2サーバは、前記被験者に関連する者が使用する表示端末に表示させるデータを記憶するための閲覧用サーバである、項目4に記載の生体データ管理方法。
項目5に記載の生体データ管理方法によれば、生体活動状態の時間変化の分析に用いた複数の生体情報画像を、解析用サーバにおいて管理することができるとともに、互いに関連付けた生体情報画像および解説コメントとを閲覧用サーバにおいて管理することができるので、データの用途に応じたサーバで生体活動状態の時間変化の分析に用いた複数の生体情報画像と、互いに関連付けた生体情報画像および解説コメントとを管理することができる。
(項目6)
互いに関連付けた前記生体情報画像および前記解説コメントを前記被験者に関連する者が使用する表示端末において同一画面上に表示するステップをさらに備える、項目1〜5のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目6に記載の生体データ管理方法によれば、表示端末の使用者である被験者に関連する者(被験者の家族等)は、互いに関連付けた生体情報画像および解説コメントを表示端末において同時に確認することができるので、解説コメントの確認作業と生体情報の確認作業とを容易に行うことができる。
(項目7)
前記生体情報画像および前記解説コメントを表示するステップは、前記生体情報画像および前記解説コメントを、前記生体情報画像の表示欄と前記解説コメントの表示欄とを含む前記表示端末の生体活動時間変化情報画面に表示するステップを含む、項目6に記載の生体データ管理方法。
項目7に記載の生体データ管理方法によれば、生体情報画像および解説コメントを、表示端末において同一画面上に容易に表示することができる。
(項目8)
前記計測部は、近赤外領域の光を用いて生体組織の酸素状態を計測する近赤外線分光法を用いて前記生体情報を計測する計測装置であり、
前記生体情報は、脳血流量の変化であり、
前記生体情報画像は、同一の被験者に対して同一の時期に計測された複数の脳血流分布を示す静止画像が時系列に繋ぎ合わされた、前記脳血流量の変化を示す動画像である、項目1〜7のいずれか1項に記載の生体データ管理方法。
項目8に記載の生体データ管理方法によれば、生体情報画像が被験者の認知機能の状態を比較的精度よく表したものとなるので、生体情報画像以外の画像に基づいて解説コメントが取得される場合と比較して、解説コメントの信頼性を向上させることができる。
(項目9)
被験者の認知機能に関する生体情報を計測する計測部と、
互いに異なる時期に取得されるとともに前記生体情報に基づいて画像化された複数の生体情報画像に基づいて生体活動状態の時間変化の状況を解説した解説コメント、および、前記複数の生体情報画像のうちのいずれかの生体情報画像を互いに関連付けて記憶する管理サーバと、を備える、生体データ管理システム。
項目9に記載の生体データ管理システムによれば、ユーザは、互いに関連付けられた生体情報画像と解説コメントとを確認することができる。その結果、ユーザは、解説コメントにより、生体活動状態の時間変化の状況を容易に理解することができるとともに、解説コメントに関連付けられた生体情報画像により、解説コメントの信頼性を確認することができる。これにより、認知機能に関する専門知識を有さない被験者の家族等であっても、被験者の生体活動状態の時間変化の状況を容易にかつ信頼性高く把握することが可能な生体データ管理システムを提供することができる。
(項目10)
互いに異なる時期に取得されるとともに計測部において計測された被験者の認知機能に関する生体情報に基づいて画像化された複数の生体情報画像に基づいて生体活動状態の時間変化の状況を解説した解説コメント、および、前記複数の生体情報画像のうちのいずれかの生体情報画像を互いに関連付けて管理サーバにおいて記憶する制御をコンピュータに実行させる、生体データ管理プログラム。
項目10に記載の生体データ管理プログラムによれば、ユーザは、互いに関連付けられた生体情報画像と解説コメントとを確認することができる。その結果、ユーザは、解説コメントにより、生体活動状態の時間変化の状況を容易に理解することができるとともに、解説コメントに関連付けられた生体情報画像により、解説コメントの信頼性を確認することができる。これにより、認知機能に関する専門知識を有さない被験者の家族等であっても、被験者の生体活動状態の時間変化の状況を容易にかつ信頼性高く把握することが可能な生体データ管理プログラムを提供することができる。