JP2021091776A - 転写式感圧接着テープ - Google Patents

転写式感圧接着テープ Download PDF

Info

Publication number
JP2021091776A
JP2021091776A JP2019222634A JP2019222634A JP2021091776A JP 2021091776 A JP2021091776 A JP 2021091776A JP 2019222634 A JP2019222634 A JP 2019222634A JP 2019222634 A JP2019222634 A JP 2019222634A JP 2021091776 A JP2021091776 A JP 2021091776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
pressure
adhesive tape
adhesive layer
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019222634A
Other languages
English (en)
Inventor
山内 康弘
Yasuhiro Yamauchi
康弘 山内
勝呂 登
Noboru Suguro
登 勝呂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd, Fujicopian Co Ltd filed Critical Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Priority to JP2019222634A priority Critical patent/JP2021091776A/ja
Publication of JP2021091776A publication Critical patent/JP2021091776A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】膜切れ性、接着力、保持力に優れる転写式感圧接着テープ、およびその転写式感圧接着テープを使用した手持ち型転写具を提供する。【解決手段】基材上の剥離可能な感圧接着層が、少なくとも架橋可能なアクリル系共重合体と金属キレート系架橋剤からなり、前記アクリル系共重合体100重量部に対して、前記金属キレート系架橋剤0.2〜3.0重量部を配合し、熱架橋させた感圧接着剤組成物からなる転写式感圧接着テープとする。【選択図】なし

Description

本発明は、基材上に剥離可能な感圧接着層を有する転写式感圧接着テープに関する。
基材上に剥離可能な感圧接着層を有する転写式感圧接着テープは、該感圧接着層を基材から剥離し、紙面などの被転写体に転写し、被転写体と他の物品を糊付けするために使用されている。
このような転写式感圧接着テープは通常手持ち型の塗膜転写具に収納して使用されている。塗膜転写具としては、たとえば、転写式感圧接着テープを巻回した供給リールと、感圧接着層が転写された後の基材を巻き取る巻取りリールと、供給リールと巻取りリールとの間のテープ搬送経路の途中に位置し、感圧接着層を被転写体に押圧転写するためのヘッドと、これらを収容するケーシングとからなり、該ヘッドはケーシングから外部に露出している構造のものがある。
転写式感圧接着テープを塗膜転写具に収納して紙面などの被転写体に転写する場合、転写を終了して塗膜転写具を紙面から引き上げた時に、感圧接着層の膜切れ性が悪いと、紙面に転写された感圧接着層と、塗膜転写具側の感圧接着層の間で糸を引く現象が発生する。そのため、転写式感圧接着テープの感圧接着層には、糸引きを生じず、任意の位置で容易に切断できる「膜切れ性」が要求される。
また、転写式感圧接着テープを封筒の封緘用として使用することがある。このとき、複数枚の書類を折って入れて封緘したときに、封緘部の糊付けした感圧接着層に力がかかり、感圧接着層の接着力、保持力が弱いと剥がれてしまうことがある。それゆえ封緘用として使用する場合の感圧接着層には、十分な接着力、保持力が要求される。
従来技術では、転写式感圧接着テープにおける感圧接着層の膜切れ性を向上させるために、特許文献1、2に記載されているような針状粒子や鱗片状粒子を感圧接着層中に添加することが考案されている。また、特許文献3に記載されているように、感圧接着層を円形状や楕円状、多角形状のドット状に形成する方法も考案されている。
しかしながら、針状粒子や鱗片状粒子の添加では、十分な膜切れ性を付与するために粒子の配合量を多くすると、接着力、保持力が低下する傾向になり、また、これらの粒子を多量に添加すると、分散性や塗工性が悪くなるため、生産性の低下をともなう。
一方、感圧接着層をドット状に形成した場合、糸引きは防止できるが、連続状に塗工した場合に比べて感圧接着層の占有面積が小さくなるため、接着力、保持力が低くなる。また、感圧接着テープとして長尺の帯状に形成したものを、ロール状に巻回したときにドット状の感圧接着層は、基材の背面側に移行したり接着したりする、いわゆるブロッキングが生じやすいという欠点がある。さらに感圧接着層をドット状に形成するためには、専用のグラビア印刷設備、もしくは専用のスクリーン印刷設備が必要になる。
特許文献4には膜切れ性が良く、高い接着力、保持力を有するように感圧接着層の間に樹脂層を設けて3層構成にすることが考案されているが、感圧接着層を3パスで塗工して形成した場合、生産性が悪くなる。また、1パスで3層を形成するには、それに対応した塗工設備が必要になる。
特開2003−113353号公報 特開2006−219605号公報 特開平8−333556号公報 特開2007−182534号公報
本発明は、膜切れ性が良好で、かつ接着力、保持力に優れ、さらに特別な生産設備を必要としない転写式感圧接着テープ、及びその転写式感圧接着テープを使用した手持ち型の塗膜転写具を提供することを課題とする。
第1発明は、基材上に剥離可能な感圧接着層を有し、前記感圧接着層を基材から剥離し、被転写体に転写する転写式感圧接着テープにおいて、前記感圧接着層は少なくとも、架橋可能なアクリル系共重合体と金属キレート系架橋剤からなり、前記アクリル系共重合体100重量部に対して、前記金属キレート系架橋剤0.2〜3.0重量部を配合し、熱架橋させた感圧接着剤組成物からなる転写式感圧接着テープである。
第2発明は、前記金属キレート系架橋剤がアルミニウムキレート化合物、もしくはチタンキレート化合物である第1発明に記載の転写式感圧接着テープである。
第3発明は、前記アルミニウムキレート化合物がアルミニウムトリス(アセチルアセトネート)である第2発明に記載の転写式感圧接着テープである。
第4発明は、前記感圧接着層の固形分中に鱗片状ガラス粒子を0.5〜5.0重量%含有する第1発明〜第3発明のいずれかに記載の転写式感圧接着テープである。
第5発明は、前記感圧接着層の固形分中に粘着付与樹脂を1〜45重量%含有する第1発明〜第4発明のいずれかに記載の転写式感圧接着テープである。
第6発明は、第1発明〜第5発明のいずれかに記載の転写式感圧接着テープを使用した手持ち型塗膜転写具である。
本発明の転写式感圧接着テープにおける感圧接着層は、アクリル系共重合体と金属キレート系架橋剤を適量配合して熱架橋することにより、感圧接着剤の架橋剤として一般的なイソシアネート系架橋剤で熱架橋したものより、架橋強度の弱い塗膜が形成される。これは金属キレート架橋特有のイオン結合性に起因するものと考えられ、これにより転写式感圧接着テープとしたときに、感圧接着層の膜切れ性が良好となることを見出した。また、アクリル系共重合体と金属キレート系架橋剤を適量配合して熱架橋した感圧接着層は、架橋密度が適度に上がり、封筒などの封緘用に十分な接着力、保持力を有するものとなった。さらに本発明の転写式感圧接着テープは、専用設備を必要とせず、通常の設備を使用して1パス塗工でき、塗工性も問題なく生産性が良好なものとなった。
本発明の転写式感圧接着テープにおける感圧接着層は、アクリル系共重合体と金属キレート系架橋剤を必須成分とし、必要により、有機/無機粒子および粘着付与樹脂を配合したものが好適に使用できる。
前記アクリル系共重合体としては、アルキル基の炭素数が4〜18である(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種または2種以上と他の共重合可能なエチレン性不飽和結合を有するモノマーの1種または2種以上との共重合体が挙げられる。
前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
前記共重合可能なエチレン性不飽和結合を有するモノマーとしては、例えば、アクリロニトリル、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、α―メチルスチレン、酢酸ビニル、N−ビニル−2−ピロリドン、ベンジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、フマル酸などが挙げられる。前記アクリル系共重合体の製造においては、共重合可能なエチレン性不飽和結合を有するモノマーとして、後記架橋剤と反応しうる官能基を有するモノマー(たとえばカルボキシル基や水酸基を有するモノマー)を必須成分として使用する。
本発明における感圧接着剤組成物において、アクリル系共重合体を架橋させるために使用する架橋剤として、金属キレート系架橋剤を使用することができる。
前記金属キレート系架橋剤としては、多価金属が有機化合物と共有結合または配位結合しているものが挙げられる。多価金属原子としては、Al、Zr、Co、Cu、Fe、Ni、V、Zn、In、Ca、Mg、Mn、Y、Ce、Sr、Ba、Mo、La、Sn、Tiなどが挙げられる。これらのなかでも、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)が好ましく、特にAl(アルミニウム)が好ましい。また、共有結合または配位結合する有機化合物中の原子としては酸素原子などが挙げられ、有機化合物としては、アルキルエステル、アルコール化合物、カルボン酸化合物、エーテル化合物、ケトン化合物などが挙げられる。具体的には、特に安定で取り扱いが容易なアルミニウムトリス(アセチルアセトネート)などが好適に使用される。また、金属キレート系架橋剤は、2種以上の化合物を併用してもよい。
前記金属キレート系架橋剤の配合量は、感圧接着層の膜切れ性、接着力および保持力の点から、アクリル系共重合物100重量部に対して、金属キレート系架橋剤0.2〜3.0重量部であるのが好ましい。
金属キレート系架橋剤の配合量が上記範囲未満であると、アクリル系共重合体の架橋密度が低くなることで感圧接着層の凝集力が小さくなり、保持力が低下する。また、金属キレート系架橋剤の配合量が上記範囲を超えると架橋密度が高くなりすぎて、転写式感圧接着テープとしての膜切れ性が低下する。
本発明の転写式感圧接着テープにおいては、基材として有機高分子フィルム基材および紙基材が好ましく使用される。有機高分子フィルム基材としては、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルムなど種々のフィルム基材が使用可能であるが、コストおよび性能面からポリエステルフィルムが特に好ましい。また、フィルム基材の膜厚は、転写性およびコスト面から6〜50μmの範囲が好ましく、より好ましくは12〜25μmである。また、紙基材としては、グラシン紙のような高密度紙、およびクレーコート紙、クラフト紙や上質紙などにポリエチレンなどの樹脂フィルムをラミネートしたラミネート紙などの使用が可能であるが、コストおよび性能面からグラシン紙の使用が好ましい。紙基材の厚さは20〜50μmの範囲が好ましい。
また、これらの基材は基材両面の表面上にシリコーン化合物、フッ素樹脂、フルオロシリコーン樹脂などの離型剤を塗布することにより、両面が剥離性を有するシート(以下、剥離シートという場合がある)として使用するのが好ましい。
本発明の感圧接着剤組成物中には、転写時の膜切れ性をさらに向上させるために有機または無機粒子を適宜配合してもよい。有機または無機粒子としては、鱗片状粒子を使用するのが好ましい。
鱗片状粒子の厚さは、感圧接着層の接着力を考慮し1〜15μmであるのが好ましい。また、鱗片状粒子の平均長さおよび平均幅は膜切れ性を考慮し40〜400μmであるのが好ましい。さらに膜切れ性を考慮して、鱗片状粒子の平均幅と平均長さの比は1:1〜3であるのが好ましい。ここで、鱗片状粒子の平均長さおよび平均幅が40〜400μmであるとは、鱗片状粒子の平均長さおよび平均幅のいずれもが40〜400μmの範囲にあることをいう。また鱗片状粒子の長さおよび幅は、粒子の扁平面の最も長い辺を長さとし、その最も長い辺に対する垂直方向の高さを幅とする。さらに粒子の硬さは、膜切れ性を考慮し、モース硬度4.5以上が好ましい。鱗片状粒子としては、鱗片状ガラス粒子、鱗片状雲母などが挙げられる。鱗片状粒子の硬さの点からは、鱗片状雲母はモース硬度が3程度なので、モース硬度が6以上の鱗片状ガラス粒子が好ましい。
前記鱗片状粒子の配合量は、膜切れ性、接着力および保持力の点から、感圧接着層の固形分中0.5〜5.0重量%であるのが好ましい。
本発明の感圧接着剤組成物中には、接着力、初期タックを向上させるために、粘着付与樹脂を適宜配合してもよい。
前記粘着付与樹脂としては、ロジン、ロジンフェノール樹脂、およびそれらのエステル化合物、金属塩などのロジン系樹脂や、テルペン重合体、テルペンフェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂などのテルペン系樹脂、スチレン系樹脂、クマロン・インデン樹脂、アルキルフェノール樹脂、キシレン樹脂、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、脂環族水添系樹脂などが挙げられるが、アクリル系共重合体に対する相溶性に優れ、かつ、アクリル系共重合体に配合して用いると、紙や各種フィルムなどの被着体に対して良好な接着性、初期タック性を呈する天然樹脂系のロジン系樹脂やテルペン系樹脂が好ましく使用される。
前記粘着付与樹脂の配合量は、感圧接着層の固形分中1〜45重量%であるのが好ましい。より好ましくは15〜35重量%である。
本発明の感圧接着剤組成物中には、膜切れ性、接着力および保持力などの性能を阻害しない範囲で無機または有機着色剤を添加し、感圧接着層を着色してもよい。
前記感圧接着層の厚さは、紙面などに対する接着力、保持力や膜切れ性を考慮して、5〜35μmの範囲が好ましく、より好ましくは10〜25μmの範囲である。
本発明の感圧接着層の塗工設備としては、例えばバーコーター、ロールコーター、グラビアコーター、ナイフコーター、ダイコーター、コンマコーター、リップコーターなどが適宜使用できる。
本発明の転写式感圧接着テープは、手持ち型の塗膜転写具に収納して好適に使用される。このような塗膜転写具としては、たとえば、転写式感圧接着テープを巻回した供給リールと、感圧接着層が転写された後の支持体を巻き取る巻取りリールと、供給リールと巻取りリールとの間のテープ搬送経路の途中に位置し、感圧接着層を被転写体に押圧転写するためのヘッドと、これらを収容するケーシングとからなり、該ヘッドはケーシングから外部に露出している構造のものが挙げられる。
実施例および比較例に使用する感圧接着層を形成する塗工液材料は、以下の通りである。
アクリル樹脂溶液1:
アクリル系共重合物1(主モノマーはn−ブチルアクリレートで、官能基モノマーとしてアクリル酸を共重合したもの、重量平均分子量Mw:45万、酸価22mgKOH/g)の酢酸エチル溶液(固形分50%)
アクリル樹脂溶液2:
アクリル系共重合物2(主モノマーはn−ブチルアクリレートで、官能基モノマーとしてアクリル酸を共重合したもの、重量平均分子量Mw:65万、酸価27mgKOH/g)の酢酸エチル溶液(固形分50%)
アクリル樹脂溶液3:
アクリル系共重合物3(主モノマーはn−ブチルアクリレートで、官能基モノマーとしてアクリル酸を共重合したもの、重量平均分子量Mw:30万、酸価20mgKOH/g)の酢酸エチル溶液(固形分50%)
架橋剤1(アルミニウムキレート化合物):アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)
架橋剤2(チタンキレート化合物):チタンテトラ(アセチルアセトネート)のイソプロピルアルコール溶液(固形分65%)
架橋剤3(イソシアネート化合物):トリレンジイソシアネート(TDI)−トリメチロールプロパン(TMP)アダクト体の酢酸エチル溶液(固形分75%)
鱗片状粒子:材質ガラス、モース硬度6.5、厚さ5μm、平均長さ150μm、平均幅100μm
粘着付与樹脂:ロジン系樹脂(ロジンエステル)、軟化点100℃
(実施例1)
剥離シートの製造:
厚さ12μmのポリエステルフィルムの片面に、シリコーン剥離剤(信越化学工業(株)製「KS−3601」)95重量部、架橋剤(信越化学工業(株)製「cat.PL−50T」)5重量部の混合物を、乾燥重量が0.4g/m2となるようグラビアコーターで塗工し、熱風乾燥して重剥離面を形成し、ついでポリエステルフィルムのもう一方の面にシリコーン剥離剤(信越化学工業(株)製「KS−3650」)95重量部および架橋剤(信越化学工業(株)製「cat.PL−50T」)5重量部の混合物を、乾燥重量が0.4g/m2となるようグラビアコーターで塗工し、熱風乾燥して軽剥離面を形成して、剥離シートを得た。
塗工液の製造:
架橋剤1(アルミニウムキレート化合物)0.4重量部をトルエン50重量部に混合して溶解させ、その溶解液とアクリル樹脂溶液1の200重量部(固形分のアクリル系共重合物1は100重量部)を混合して、感圧接着層を形成する塗工液を得た。
感圧接着テープの製造:
前記塗工液を前記剥離シートの軽剥離面上に、乾燥後の感圧接着層の厚みが15μmになるようコンマコーターにて塗布し、150℃で30秒乾燥したのち重剥離面側と貼り合わせるようにしてロール状に巻き取り、さらに同ロールを塗膜転写具に収納するため6mm幅にスリットすることで、感圧接着テープを得た。
(実施例2)
実施例1における感圧接着テープの製造で、乾燥後の感圧接着層の厚みが10μmになるように塗布した以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(実施例3)
実施例1における感圧接着テープの製造で、乾燥後の感圧接着層の厚みが25μmになるように塗布した以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(実施例4)
実施例1における塗工液の製造で、架橋剤1を0.2重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(比較例1)
実施例1における塗工液の製造で、架橋剤1を0.1重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(実施例5)
実施例1における塗工液の製造で、架橋剤1を3.0重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(比較例2)
実施例1における塗工液の製造で、架橋剤1を4.0重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(比較例3)
実施例1における塗工液の製造で、架橋剤1を5.0重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(実施例6)
実施例1における塗工液の製造で、アクリル樹脂溶液1をアクリル樹脂溶液2に置き換えた以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(実施例7)
実施例1における塗工液の製造で、アクリル樹脂溶液1をアクリル樹脂溶液3に置き換えた以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(実施例8)
実施例1における塗工液の製造で、架橋剤1を架橋剤2(チタンキレート化合物)0.62重量部(固形分のチタンキレート化合物は0.4重量部)に置き換えた以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(実施例9)
実施例1における塗工液に、鱗片状粒子を0.5重量部(乾燥後の感圧接着層の固形分中0.5重量%)を加え、混合して塗工液にした以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(実施例10)
実施例1における塗工液に、鱗片状粒子を5.3重量部(乾燥後の感圧接着層の固形分中5.0重量%)を加え、混合して塗工液にした以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(実施例11)
実施例1における塗工液の製造で、架橋剤1を0.4重量部、粘着付与樹脂18重量部(乾燥後の感圧接着層の固形分中15.2重量%)をトルエン75重量部に混合して溶解させ、その溶解液とアクリル樹脂溶液1を200重量部と混合して感圧接着層を形成する塗工液とした以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(実施例12)
実施例1における塗工液の製造で、架橋剤1を0.4重量部、粘着付与樹脂80重量部(乾燥後の感圧接着層の固形分中44.3重量%)をトルエン170重量部に混合して溶解させ、その溶解液とアクリル樹脂溶液1を200重量部と混合して感圧接着層を形成する塗工液とした以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(実施例13)
実施例1における塗工液の製造で、架橋剤1を0.4重量部、粘着付与樹脂を45重量部(乾燥後の感圧接着層の固形分中30.0重量%)をトルエン125重量部に混合して溶解させ、その溶解液とアクリル樹脂溶液1を200重量部と混合して得られた溶解液に、鱗片状粒子を4.5重量部(乾燥後の感圧接着層の固形分中3.0重量%)を加えて混合して感圧接着層を形成する塗工液にした以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(比較例4)
実施例1における塗工液の製造で、架橋剤1を架橋剤3(イソシアネート化合物)0.13重量部(固形分のTDI−TMPアダクト体は0.1重量部)に変更した以外は、実施例1と同様にして感圧接着テープを得た。
(比較例5)
比較例4における塗工液の製造で、架橋剤3を0.53重量部(固形分のTDI−TMPアダクト体は0.4重量部)に変更した以外は、比較例4と同様にして感圧接着テープを得た。
(比較例6)
比較例4における塗工液の製造で、架橋剤3を1.2重量部(固形分のTDI−TMPアダクト体は0.9重量部)に変更した以外は、比較例4と同様にして感圧接着テープを得た。
(比較例7)
比較例4における塗工液の製造で、架橋剤3を1.6重量部(固形分のTDI−TMPアダクト体は1.2重量部)に変更した以外は、比較例4と同様にして感圧接着テープを得た。
(比較例8)
比較例7における感圧接着テープの製造で、乾燥後の感圧接着層の厚みが10μmになるように塗布した以外は、比較例7と同様にして感圧接着テープを得た。
(比較例9)
比較例7における塗工液の製造で、アクリル樹脂溶液1をアクリル樹脂溶液2に置き換えた以外は、比較例7と同様にして感圧接着テープを得た。
(比較例10)
比較例7における塗工液の製造で、アクリル樹脂溶液1をアクリル樹脂溶液3に置き換えた以外は、比較例7と同様にして感圧接着テープを得た。
(品質評価)
前記で得られた各感圧接着テープを20℃・65%RHの恒温恒湿室中で7日間養生した後、膜切れ性、接着力、封緘性(保持力の実使用評価)を評価した。結果を表1に示す。
各項目の品質評価は次の条件にて行なった。
(1)膜切れ性
各感圧接着テープを市販の塗膜転写具(プラス(株)ノリノコロ)に装着した。この塗膜転写具を用いて、押圧8Nの力でPPC用紙に感圧接着層を転写させた後、転写具を垂直方向へ引き上げ、感圧接着剤の「糸引き」が切れた時の長さ(mm)を測定した。引き上げ速度は400mm/minで行なった。試験片10個について測定し、その平均値を求めた。膜切れ性の判定は平均値の値で、次の基準に従って判定した。(○以上が合格レベル)
◎:5mm以下;極めて良好
○:5mmを超え、10mm以下;良好
△:10mmを超え、15mm以下;やや劣る
×:15mmを超える;劣る
(2)接着力
JIS Z0237に準じて、SUS304鋼板に試験片を貼り合わせ、20分後の180°剥離強度を測定した。剥離速度は300mm/min、測定幅は25mmで行なった。試験片10個について測定し、その平均値を求めた。接着力の判定は平均値の値で、次の基準に従って判定した。(○以上が合格レベル)
◎:10N/25mm以上;極めて良好
○:8N/25mm以上、10N/25mm未満;良好
△:6.5N/25mm以上、8N/25mm未満;やや劣る
×:6.5N/25mm未満;劣る
(3)封緘性(保持力)
長形3号(120mm×235mm)のクラフト封筒に、A4のPPC用紙10枚を3つ折りにして入れる。この封筒の糊付け位置に、市販の塗膜転写具(プラス(株)ノリノコロ)を用いて、押圧8Nの力で6mm×100mmの感圧接着層を転写させる。そのあと9.8Nの荷重にてゴムローラで1往復させて封緘する。この封緘した封筒を25℃・65%RHで24時間保管し、封緘部が剥がれるかどうか確認した。封緘性の判定は次の基準に従って判定した。(○以上が合格レベル)
◎:全く剥がれない
○:24時間で端部が僅かに剥がれる。
△:24時間以内に全面剥がれる。
×:6時間以内に全面剥がれる。
Figure 2021091776

Claims (6)

  1. 基材上に剥離可能な感圧接着層を有し、前記感圧接着層を基材から剥離し、被転写体に転写する転写式感圧接着テープにおいて、前記感圧接着層は少なくとも、架橋可能なアクリル系共重合体と金属キレート系架橋剤からなり、前記アクリル系共重合体100重量部に対して、前記金属キレート系架橋剤0.2〜3.0重量部を配合し、熱架橋させた感圧接着剤組成物からなる転写式感圧接着テープ。
  2. 前記金属キレート系架橋剤がアルミニウムキレート化合物、もしくはチタンキレート化合物である請求項1に記載の転写式感圧接着テープ。
  3. 前記アルミニウムキレート化合物がアルミニウムトリス(アセチルアセトネート)である請求項2に記載の転写式感圧接着テープ。
  4. 前記感圧接着層の固形分中に鱗片状ガラス粒子を0.5〜5.0重量%含有する請求項1〜3のいずれかに記載の転写式感圧接着テープ。
  5. 前記感圧接着層の固形分中に粘着付与樹脂を1〜45重量%含有する請求項1〜4のいずれかに記載の転写式感圧接着テープ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の転写式感圧接着テープを使用した手持ち型塗膜転写具。
JP2019222634A 2019-12-10 2019-12-10 転写式感圧接着テープ Pending JP2021091776A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019222634A JP2021091776A (ja) 2019-12-10 2019-12-10 転写式感圧接着テープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019222634A JP2021091776A (ja) 2019-12-10 2019-12-10 転写式感圧接着テープ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021091776A true JP2021091776A (ja) 2021-06-17

Family

ID=76311743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019222634A Pending JP2021091776A (ja) 2019-12-10 2019-12-10 転写式感圧接着テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021091776A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10121000A (ja) * 1996-10-21 1998-05-12 Diatex Co Ltd 粘着テープ
JP2000204328A (ja) * 1999-01-18 2000-07-25 Teraoka Seisakusho:Kk 反転印字装置用無支持体両面テ―プ
JP2006219605A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Fujicopian Co Ltd 転写式感圧接着テープ
JP2013508487A (ja) * 2009-10-19 2013-03-07 テーザ・ソシエタス・ヨーロピア 接着を生じさせる方法
JP2017137471A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 東洋インキScホールディングス株式会社 粘着剤および粘着シート

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10121000A (ja) * 1996-10-21 1998-05-12 Diatex Co Ltd 粘着テープ
JP2000204328A (ja) * 1999-01-18 2000-07-25 Teraoka Seisakusho:Kk 反転印字装置用無支持体両面テ―プ
JP2006219605A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Fujicopian Co Ltd 転写式感圧接着テープ
JP2013508487A (ja) * 2009-10-19 2013-03-07 テーザ・ソシエタス・ヨーロピア 接着を生じさせる方法
JP2017137471A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 東洋インキScホールディングス株式会社 粘着剤および粘着シート

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ANTOSIK ADRIAN KRZYSZTOF、ほか2名: "Carboxymethylated polysaccharide-based films as carriers for acrylic pressure-sensitive adhesives", INTERNATIONAL JOURNAL OF ADHESION AND ADHESIVES, vol. 73, JPN6023020786, 2017, GB, pages 75 - 79, ISSN: 0005063576 *

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2593757C (en) Adhesive product and transfer device
TWI393759B (zh) 輪胎用黏貼標籤
JP5364491B2 (ja) 粘着シート
JP2008169281A (ja) 熱接着シート
KR20110116146A (ko) 점착 제품, 전사 도구
JP4025827B2 (ja) 転写式感圧接着テープ
JP4505583B2 (ja) ダイカットで使用する基材レス両面粘着テープ
JP2017179241A (ja) タイヤ用粘着シート
JP4686691B2 (ja) 手持ち型転写式感圧接着テープ転写具
JP2008024865A (ja) 粘着フィルム、粘着シール及びシール絵本
JP5684341B2 (ja) 感圧転写粘着テープ
JP4686689B2 (ja) 手持ち型転写式感圧接着テープ転写具
JP2000239633A (ja) アクリル系感圧接着剤組成物およびそれを用いてなる粘着テープ、シートおよびそのマスカー
JP2021091776A (ja) 転写式感圧接着テープ
JPH10251609A (ja) 粘着剤組成物、および再剥離性粘着テープまたはシート
JP2013023601A (ja) アルミ箔系粘着テープ
TW201807126A (zh) 兩面黏著薄片
JP2008222754A (ja) 再剥離性水性感圧接着剤組成物
JP2001131503A (ja) 感圧接着シート
JPS58219283A (ja) 易剥離性粘着シ−トの製造法
JP6892671B2 (ja) 糊転写テープ用の塗膜転写具
JP2019156986A (ja) 粘着シートおよび粘着シートの製造方法
JP7187026B2 (ja) 感圧転写粘着テープ
JPH1046115A (ja) アクリル系粘着テープ又はシート
JP2024081063A (ja) ロール体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231114