JP2021091651A - 炎症性サイトカインレベル阻害剤およびサイトカイン放出症候群の治療薬物を製造するに用いられる医薬組成物の用途 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、炎症性サイトカインレベル阻害剤およびサイトカイン放出症候群の治療薬物を製造するに用いられる医薬組成物の用途を提供する。前記炎症性サイトカインレベル阻害剤またはサイトカイン放出症候群の治療薬物によれば、CAR−T細胞療法により引起されるサイトカイン放出症候群、又は、炎症性サイトカインの過剰産生により媒介される障害をさらに治療することができると共に、個体における炎症性サイトカインのレベルを低下させることができる。【解決手段】前記医薬組成物は、フェノチアジン誘導体、グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物、紅景天抽出物及びヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤からなる群から選択される少なくとも1つを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、個体におけるサイトカインのレベルを低下させるために用いられる手段に関し、特に、サイトカイン放出症候群(CRS)の新規な療法に関する。
従来、がんの治療薬は、主に低分子化学薬品や高分子抗体であったが、現在、治療アプローチは、すでに細胞治療のレベルに達している。しかしながら、キメラ抗原受容体発現T細胞療法(CAR−T)は広く研究されている。それは、特定の受容体を持ち、腫瘍細胞などの特異性を認識する細胞を標的とする。現在、CAR−T細胞療法を行うことについて、FDAにより承認されている製薬会社は、世界において、単にノバルティス社と、ギリアド・サイエンシズ社の2社がある。臨床試験により、この治療法は、寛解率が高く、全生存期間が延長されたことが示されている。
CAR−T細胞療法は、臨床的に効果的であるが、いくつかの副作用、さらには死さえある。最も一般的な副作用は、サイトカイン放出症候群(CRS)である。CAR−T細胞が患者に注入されると、T細胞は癌細胞を殺し、TNF−α、IFN−γ、IL−10、IL−6などのサイトカインの放出を引起し、患者の発熱、低血圧、呼吸不全の原因となる。したがって、CAR−T細胞の再注入によって引起されるこれらの免疫スト−ムを制御する方法は、CAR−T療法の課題である。
そのため、薬剤のスクリーニングと試験を数回行った後、出願人は、フェノチアジン誘導体、グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物、紅景天抽出物、及びヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤などの複数の化合物又は組成物が、炎症性サイトカインの産生を阻害できることを発見し、したがって、抗腫瘍効果を低下させる潜在的なリスクによる不必要な免疫抑制を回避しながら、患者の免疫応答を治療するための新しい方法を提供した。
上記のように、本発明は、CAR−T細胞療法により引起されたサイトカイン放出症候群又は炎症性サイトカインの過剰産生により媒介される障害をさらに治療することができる、個体における炎症性サイトカインのレベルを低下させる新しい方法を提供する。
具体的に、本発明に係わる技術思想の一つによれば、必要とする個体に対し治療有効量の医薬組成物を投与することを含む、個体における炎症性サイトカインのレベルを低下させる方法であって、前記医薬組成物は、フェノチアジン誘導体、グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物、紅景天抽出物、及び、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤からなる群から選択される少なくとも1つを含んでおり、前記フェノチアジン誘導体は、トリフルオペラジン又はチオリダジンであり、前記ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤は、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリドである、ことを特徴とする個体における炎症性サイトカインのレベルを低下させる方法を提供する。
また、本発明に係わる技術思想の他の一つによれば、必要とする個体に対し治療有効量の医薬組成物を投与することを含む、CAR−T細胞療法により引起された1つ又は複数の炎症性サイトカインの過剰産生を伴うサイトカイン放出症候群を治療する方法であって、前記医薬組成物は、CAR−T細胞療法中又はCAR−T細胞療法後に投与されると共に、フェノチアジン誘導体、グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物、紅景天抽出物、及びヒストン脱アセチル化酵素阻害剤からなる群から選択される少なくとも1つを含んでおり、前記フェノチアジン誘導体は、トリフルオペラジン又はチオリダジンであり、前記ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤は、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリドである、ことを特徴とするサイトカイン放出症候群を治療する方法を提供する。
さらに本発明に係わる別の技術思想の一つによれば、個体における炎症性サイトカインのレベルを低下させる医薬組成物であって、前記医薬組成物は、フェノチアジン誘導体、グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物、紅景天抽出物、及び、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤からなる群から選択される少なくとも1つを含んでおり、前記フェノチアジン誘導体は、トリフルオペラジン又はチオリダジンであり、前記ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤は、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリドである、ことを特徴とする医薬組成物を提供する。
さらに本発明に係わる別の技術思想の一つによれば、CAR−T細胞療法により引起された1つ又は複数の炎症性サイトカインの過剰産生を伴うサイトカイン放出症候群を治療する医薬組成物であって、前記医薬組成物は、CAR−T細胞療法中又はCAR−T細胞療法後に投与されると共に、フェノチアジン誘導体、グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物、紅景天抽出物、及びヒストン脱アセチル化酵素阻害剤からなる群から選択される少なくとも1つを含んでおり、前記フェノチアジン誘導体は、トリフルオペラジン又はチオリダジンであり、前記ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤は、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリドである、ことを特徴とする医薬組成物を提供する。
本発明は、個体における炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するために用いられる医薬組成物の用途において、前記医薬組成物は、フェノチアジン誘導体、グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物、紅景天抽出物、及びヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤からなる群から選択される少なくとも1つを含む、ことを特徴とする個体における炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するために用いられる医薬組成物の用途を提供できる。
本発明の一実施例によれば、炎症性サイトカインは、TNF−α、IFN−γ、IL−10、及びIL−6からなる群から選択される少なくとも1つである。
本発明の一実施例によれば、フェノチアジン誘導体は、トリフルオペラジン又はチオリダジンである。
本発明の一実施例によれば、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤は、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリドである。
本発明の一実施例によれば、細胞内におけるIFN−γの含有量は、チオリダジンを含有する医薬組成物の投与6時間後に、少なくとも18.6%減少した。細胞内におけるIFN−γの含有量は、チオリダジンを含む医薬組成物の投与24時間後に、少なくとも28.2%以上減少した。
本発明の一実施例によれば、細胞内におけるIFN−γの含有量は、グラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物を含む医薬組成物の投与6時間後に、少なくとも72.5%以上減少した。細胞内におけるIFN−γの含有量は、グラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物を含む医薬組成物を投与24時間後に、少なくとも77.7%以上減少した。
本発明の一実施例によれば、細胞内におけるIFN−γの含有量は、紅景天抽出物を含む医薬組成物の投与6時間後に、少なくとも36.3%以上減少した。細胞内におけるIFN−γの含有量は、紅景天抽出物を含む医薬組成物の投与24時間後に、少なくとも62.9%以上減少した。
本発明の一実施例によれば、細胞内におけるIL−6の含有量は、チオリダジンを含有する医薬組成物の投与6時間後に、少なくとも20.7%以上減少した。細胞内におけるIL−6の含有量は、チオリダジンを含有する医薬組成物の投与24時間後に、少なくとも39.5%以上減少した。
本発明の一実施例によれば、細胞内におけるIL−6の含有量は、グラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物を含む医薬組成物の投与6時間後に、少なくとも37.5%以上減少した。細胞内におけるIL−6の含有量は、グラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物を含む医薬組成物の投与24時間後に、少なくとも19.4%以上減少した。
本発明の一実施例によれば、細胞内におけるIL−6の含有量は、紅景天抽出物を含有する医薬組成物の投与6時間後に、少なくとも35.2%以上減少した。細胞内におけるIL−6の含有量は、紅景天抽出物を含有する医薬組成物の投与24時間後に、少なくとも24.3%以上減少した。
本発明の別の態様は、サイトカイン放出症候群の治療薬物を調製するために用いられる医薬組成物の用途であって、前記医薬組成物は、フェノチアジン誘導体、グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物、紅景天抽出物、及びヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤からなる群から選択される少なくとも1つを含む、ことを特徴とするサイトカイン放出症候群の治療薬物を調製するために用いられる医薬組成物の用途に関する。
本発明の一実施例によれば、サイトカイン放出症候群は、CAR−T細胞療法により引起される。医薬組成物は、CAR−T細胞療法中又はCAR−T細胞療法後に投与される。
本発明の一実施例によれば、サイトカイン放出症候群は、1つ又は複数の炎症性サイトカインの過剰産生に関する。
本発明のさらに別の態様は、炎症、自己免疫疾患、糖尿病、アテローム性動脈硬化症及び癌などのサイトカインの過剰産生により媒介される障害を治療する方法に関する。
以下に、本発明に係わる1つ又は複数の実施例を詳細に説明する。本発明に係わる特徴は、以下の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲からより明らかになるであろう。前記に述べた一般的な説明及び以下に示す詳細な説明は、例示のみを目的として例示することを意図しており、本発明の範囲を限定することを意図していないことに留意されたい。
本発明の実施例1におけるトリフルオペラジン(TFP)の細胞生存率試験の結果を示す図である。 本発明の実施例1におけるトリフルオペラジン(TFP)のサイトカイン放出試験の結果を示す図である。 本発明の実施例1におけるチオリダジン(THZ)の細胞生存率試験の結果を示す図である。 本発明の実施例1におけるチオリダジン(THZ)のサイトカイン放出試験の結果を示す図である。 本発明の実施例1におけるグラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物(HH−F3)の細胞生存率試験の結果を示す図である。 本発明の実施例1におけるグラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物(HH−F3)のサイトカイン放出試験の結果を示す図である。 本発明の実施例1における紅景天抽出物(Rr−EtOH)の細胞生存率試験の結果を示す図である。 本発明の実施例1における紅景天抽出物(Rr−EtOH)のサイトカイン放出試験の結果を示す図である。 本発明の実施例1におけるヒドロキサミン酸サブエロイルアニリド(SAHA)の細胞生存率試験の結果を示す図である。 本発明の実施例1におけるヒドロキサミン酸サブエロイルアニリド(SAHA)のサイトカイン放出試験の結果を示す図である。 本発明の実施例2におけるトリフルオペラジン(TFP)の細胞生存率試験の結果を示す図である。 本発明の実施例2におけるトリフルオペラジン(TFP)のサイトカイン放出試験の結果を示す図である。 本発明の実施例2におけるチオリダジン(THZ)の細胞生存率試験の結果を示す図である。 本発明の実施例2におけるチオリダジン(THZ)のサイトカイン放出試験の結果を示す図である。 本発明の実施例2におけるグラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物(HH−F3)の細胞生存率試験の結果を示す図である。 本発明の実施例2におけるグラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物(HH−F3)のサイトカイン放出試験の結果を示す図である。 本発明の実施例2における紅景天抽出物(Rr−EtOH)の細胞生存率試験の結果を示す図である。 本発明の実施例2における紅景天抽出物(Rr−EtOH)のサイトカイン放出試験の結果を示す図である。 本発明の実施例3におけるチオリダジン(THZ)の細胞生存率試験の結果を示す図である。 本発明の実施例3におけるチオリダジン(THZ)のサイトカイン放出試験の結果を示す図である。 本発明の実施例4におけるグラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物(HH−F3)の細胞生存率試験の結果を示す図である。 本発明の実施例4におけるグラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物(HH−F3)のサイトカイン放出試験の結果を示す図である。
ここで、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。さらに、文脈により明確に矛盾しない限り、本明細書で使用される単数形の用語は複数を含み、複数形の用語は単数を含むものとする。
本明細書で特に定義しない限り、「治療、治療する、又は療法」という用語は、特定の疾患又は障害を有する患者への投与の行為を意味し、その行為は患者の疾患又は障害、又は1つ以上の症状の重症度を軽減することができるし、或いは、疾患又は障害の進行を遅らせるか遅延させることができる。
ここで、「有効量」とは、患者に直接的又は間接的に投与(投与、又は投薬)された医薬品の適切な投与期間の後に、炎症性サイトカインのレベルを低下させる効果を達成できる特定量を意味する。
本明細書では、「個体」又は「患者」という用語は、相互に交換可能に使用することができる。「個体」又は「患者」という用語は、限定されないが、例えばイヌ、ネコ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ウシ、及びその類似の動物などを含む、化合物及び/又は方法によりそれぞれ治療する可能な動物、並びにヒト、非ヒト霊長類動物を指す。特に明記しない限り、「個体」又は「患者」には、男性と女性の両方の性別が含まれる場合がある。さらに、本発明の医薬組成物及び/又は方法による治療を受けるのに適した個体又は患者、好ましくはヒトも含まれる。
本発明の広い範囲を示す数値範囲及びパラメータは近似値であるが、特定の実施例に示される数値は、可能な限り正確に本明細書に提示されている。しかし、どの数値にも、それぞれのテスト測定で見られる標準偏差から必然的に生じる特定のばらつきが含まれている。
本明細書では、「約」という用語は一般に、実際の値が特定の値又は範囲の上下10%、5%、1%、又は0.5%以内であることを意味する。あるいは、「約」という用語は、当業者によって考慮された場合、実際の値が平均の許容可能な標準誤差内にあることを示す。
実例中又は別に明記されている場合を除き、本明細書で使用されるすべての範囲、量、値、及び百分率(例えば、材料の量、時間、温度、操作条件、合計率及びその類似ものなどを記述するため)は、「約」という単語によって修正されると理解されたい。
そのため、逆に明確に述べられていない限り、本明細書及び添付の特許請求の範囲に開示されている数値パラメータは、すべて近似値であり、しかも必要に応じて変化する可能性がある。せめて各数値パラメータは、少なくとも報告された有効数字の数を考慮して、通常の四捨五入の手法を適用することによって解釈されるべきである。
本発明の一実施態様では、必要とする個体に対し治療有効量の医薬組成物を投与することにより行われる個体の炎症性サイトカインのレベルを低下させる方法であって、前記医薬組成物は、フェノチアジン誘導体、グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物、紅景天抽出物、及びヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤からなる群から選択される少なくとも1つを含むことを特徴とする個体の炎症性サイトカインのレベルを低下させる方法が提供される。
上記に従って、開示された医薬組成物は、周知の製薬プロセスにより調製され得る。本発明の1つの実施態様では、本発明に開示される医薬組成物は、任意の適切な投与ルート、例えば、カプセル、懸濁液、又は錠剤(糖衣錠)のような経口的な投与ルート、又は、例えば筋肉内注射、静脈内、皮下、又は腹腔内の注射のような非経口的な投与ルートによる全身投与モードにより投与されてもよい。さらに、いくつかの実施例では、本発明で開示される医薬組成物は、経粘膜又は経皮手段、例えば、局所皮膚施用、又は気管支、鼻腔、もしくは経口吸入、又は点鼻薬のような点滴によって投与してもよいし、直腸投与することもできる。
経口投与の場合、本発明に開示される医薬組成物は、賦形剤と共に投与されてもよく、又は賦形剤なしで投与されてもよい。また、本発明の医薬組成物は、その中に様々な助剤、崩壊剤、顆粒結合剤、又は滑沢剤を含有する固体剤形のような錠剤(糖衣錠)に調製することもできる。さらに、一例では、ラクトース又は高分子量ポリエチレングリコールも使用することができる。さらに、場合によって、任意の薬学的活性成分の放出速度は、コーティング又は被覆、例えば腸溶性コーティングでさらに改善することができる。 他の例では、本発明の医薬組成物は、リポソーム構造又は生体模倣細胞外マトリックス系構造に製剤化することも、ハード及びソフトゼラチンカプセルに充填することも、キットで生分解性顆粒にカプセル化することもできる。
また、本発明において、薬学的に許容される賦形剤とは、医薬製剤の他の成分と適合性であり、有機体、例えば封入材料、又は吸収促進剤、抗酸化剤、結合剤、緩衝剤、コーティング剤、着色剤、希釈剤、崩壊剤、乳化剤、サプリメント、充填剤、香味剤、保湿剤、潤滑剤、香料、防腐剤、噴射剤、離型剤、殺菌剤、甘味剤、可溶化剤、湿潤剤、及びこれらの混合物などの様々な添加剤と適合性のあるものを意味する。
本発明での使用に適した助剤の例としては、例えば、微結晶性セルロース、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム、又はグリシンであってよい。本発明での使用に適した崩壊剤の例としては、例えば、デンプン、アルギン酸、又は特定のケイ酸塩であってよい。本発明での使用に適した粒状結合剤の例としては、例えば、ポリビニルピロリドン、スクロース、ゼラチン、又はアカシアであってよい。本発明での使用に適した粒状結合剤の例としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、又はタルクであってよい。本発明での使用に適した賦形剤の例としては、例えば、ラクトース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、又はトラガカントガムであってよい。
いくつかの実施例では、本発明の医薬組成物は、経口投与に適した液体剤形、例えば、経口懸濁液、乳濁液、マイクロエマルジョン、及び/又はエリキシルに調製される。そのような液体剤形の場合、本発明の医薬組成物の活性成分は、様々な甘味料又は香味料、着色剤又は染料と共にさらに製剤化されてよく、必要に応じて、水、アルコール、プロピレングリコール、又はグリセリン、又はpHを維持するために使用されるバッファー液などの乳化剤及び/又は懸濁剤、又は希釈剤を加える。
同様に、他の実施例では、本発明の医薬組成物を含有する液体製剤は、無菌の注射可能な溶液又は懸濁液、例えば静脈内、筋肉内、皮下、又は腹腔内注射による投与に適した溶液に調製される。
いくつかの実施例では、本発明に開示される医薬組成物は、手術、放射線療法、又は化学療法などの癌の一次療法の治療効果を改善するために、追加の補助治療薬として使用されてよい。本発明に開示される医薬組成物は、単独で、又は従来の薬学的に許容される補助剤と組み合わせて適用されることができ、例えば、経口的に又は食物とともに個体に投与されてよい。
いくつかの実施例では、本発明の方法は、個体における癌の治療効果を改善するために、さらに、本発明の医薬組成物を個体に投与する前、最中又は後に、手術、放射線療法、又は化学療法などの癌の別の一次治療手段を個体に施用することを含む。
本開示をより十分で完全に説明するために、本発明の実施態様及び具体的な例について例示的に説明するが、これらは、本発明が実施又は利用される特定の例の唯一の形態を表すことを意図していない。いくつかの特定例の特徴及び構造、ならびにこれらの特定例を作業するための過程及び順序は、実施例に含まれる。しかしながら、他の例でも、同じ又は同等の機能及び順序が達成できる。
まず、本発明の実施例における試験の標準的な作業過程について説明する。
<細胞培養及び試薬>
本実施例では、台湾生物資源保存及び研究センター(BCRC)から購入のヒトJurkat T細胞株(クローンE6−1、ATCC TIB 152)及びTHP−1を使用した。細胞は、1.5g/L炭酸水素ナトリウム、4.5g/Lグルコース、10mM HEPES、1.0mMピルビン酸ナトリウム、1%(v/v)ペニシリンーストレプトマイシン(HyClone(ハイクローン)、ユタ州ローガン市)、及び10%(v/v)ウシ胎児血清(FBS; ハイクローン)を含むように調整された2mM L−グルタミンを含むRPMI 1640培地(Gibco、アメリカカリフォルニア州カールスバッド市)で維持された。細胞は、37℃、5%COのインキュベーターに保存された。細胞に対する継代培養を行う場合には、3×10細胞/mL以下の細胞密度を維持すべきである。
<試薬及び薬剤>
本実施例では、シグマ アルドリッチ(アメリカミズーリ州セントルイス市)から購入したイオノマイシン、ホルボール 12−ミリスタート 13−アセタート(PMA)、リポポリサッカライド(LPS)、トリフルオペラジン(TFP)、チオリダジン(THZ)、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリド(SAHA)を使用した。
メーカの説明によると、細胞毒性分析に使用される3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム(MTS)は、CellTilter 96(登録商標) Aqueous One Solution Cell Proliferation Assay(プロメガ社、ウィスコンシン州マディソン市)から購入したものである。
グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物及び紅景天抽出物は、米国特許第8686030号に示されている方法により調製して得られることができる。その開示は、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
すなわち、グラプトペタルム・パラグアエンセ(GPと呼ばれる)の葉を粉砕し、−20℃で粉末に凍結乾燥し、抽出前に25℃のモイスチャーバスターに保存した。最初に、1.5gのGP粉末を10mLの100%メタノール(MeOH)で5分間ボルテックスしてから、1500gで5分間遠心分離した。上清液を除去した後、10mLのHO、100%アセトン、100%メタノール、100%エタノール、70%エタノール、50%エタノール、100%DMSO及び30%DMSOを各ペレットに添加して再懸濁し、各抽出液を得た。懸濁液を5分間ボルテックスすることにより混合し、1500gで5分間2回遠心分離し、9300gで5分間再度遠心分離し、室温で層流により0.45μmフィルターを使用して濾過した。
次に、30%DMSO上清液をSephadex LH−20カラムで4つの画分(HH−F1、HH−F2、HH−F3、HH−F4)に分画し、各画分をさらにUV検出器付き高速液体クロマトグラフィー( HPLC)により分析する。本発明では、HH−F3を選択することが好ましい。
同様に、紅景天(RSと呼ばれる)の植物を凍結乾燥して粉末にし、抽出前に25℃のモイスチャーバスターに保存した。1.5gのRS粉末を10mLのHOに溶解し、1500gで5分間遠心分離した後、0.45μmフィルターを使用して、層流により室温で濾過した。サンプルは−20℃で150mg/mLの貯蔵液として保存され、本発明ではRr−EtOHと名付けられた。
<T細胞の活性化モデリング及びサイトカイン測定>
Jurkat細胞を48ウェル培養プレ−トにおける培地に5.0×10細胞/mLの密度で播種した。インタ−フェロンガンマ(IFN−γ; IFNG)の産生を促進するために、PMAとイオノマイシンを組み合わせた刺激細胞を培地に使用するか、又は使用しないとする。THP−1細胞としては、IL− 6産生を促進するLPS処理されたのを使用するか又は使用しないとする。
培養上清液を遠心分離により回収し、サイトカイン分析のために−20℃で保存した。IFN−γとIL− 6の濃度は、ELISAキット(Invitrogen、アメリカカリフォルニア州カールスバッド)によってメーカの説明に従って測定された。
<細胞生存率分析>
細胞生存率は、MTS試薬(Promega)を使用して決定された。分析は、MTSを各ウェルに37℃、5%COで3時間添加することにより行われた。ホルマザンの量は、生細胞によって変換され、次に、96ウェルプレートリーダーで490nmの吸光度を記録する。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例を解釈することにより、本発明を詳細に説明する。
《実施例1》
IFN−γ産生を誘導するために、Jurkat T細胞を上記のように培養し、イオノマイシンを加えPMAとで24時間刺激した後、それぞれ表1に示す候補薬物で培養した。6時間及び24時間を経過した直後、細胞生存率分析及びサイトカイン分析に用いられる上清液を収集した。サイトカインの濃度は、メーカの説明に従って、ヒトIFN−γ ELISAキット(Invitrogen)により測定された。
細胞生存率の結果及び細胞生存率で正規化されたIFN−γの濃度を表1に示す。また、結果は、図1A、図1B、図2A、図 2B、図3A、図3B、図4A、図4B、図5A、図5Bにさらに示される。
Figure 2021091651
上記の表1から分かるように、細胞生存率に関しては、イオノマイシンを加えPMAとを使用した前培養による24時間後に、Jurkat T細胞の細胞生存率が約80〜90%に低下した。そして、薬物治療による6時間と24時間後、細胞生存率の低下は30%未満であり、これは上記の薬物が細胞に深刻な損傷を引起こさないことを示している。さらに、HH−F3は、PMA及びイオノマイシンによって引起される細胞の損傷を回復することができ、細胞の生存率を高める。
さらに、IFN−γ含有量に関して、上記の表1から、PMA及びイオノマイシンの存在下でJurkat T細胞を刺激してIFN−γを産生することができることが分かった。そして、薬物治療による6時間と24時間後、Jurkat T細胞におけるIFN−γの含有量を減少させることができた。それらの中で、TFP及びSAHAに比べて、チオリダジン(THZ)、HH−F3及びRr−EtOHは、細胞に対しより強い影響を及ぼした。IFN−γの含有量は、これら3つの薬剤の濃度と培養時間の増加に伴って低くなっている。
より具体的には、細胞内におけるIFN−γの含有量は、それぞれ1μM、5μM、及び10μMのチオリダジンを含む医薬組成物の投与6時間後、それぞれ18.6%、23.7%、及び36.2%減少した。細胞内におけるIFN−γの含有量は、それぞれ1μM、5μM、及び10μMのチオリダジンを含有する医薬組成物の投与24時間後、それぞれ28.2%、57.7%、及び52.2%減少した。
細胞内におけるIFN−γの含有量は、それぞれ10μg/mL、20μg/mL、40μg/mLのグラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物(HH−F3)を含む医薬組成物の投与6時間後、それぞれ72.5%、80.8%、90.8%減少した。細胞内におけるIFN−γの含有量は、それぞれ10μg/mL、20μg/mL、及び40μg/mLのグラプトペタルムパラグアイエンス抽出物(HH−F3)を含む医薬組成物の投与24時間後にそれぞれ77.7%、87.1%、及び94.4%減少した。
細胞内におけるIFN−γの含有量は、それぞれ10μg/mL、20μg/mL、40μg/mLの紅景天抽出物(Rr−EtOH)を含む医薬組成物の投与6時間後、それぞれ36.3%、57.2%、及び60.9%減少した。細胞内におけるIFN−γの含有量は、それぞれ10μg/mL、20μg/mL、40μg/mLの紅景天抽出物(Rr−EtOH)を含む医薬組成物の投与24時間後、それぞれ62.9%、67.0%、76.6%減少した。
《実施例2》
IL− 6産生を誘導するために、THP−1細胞を上記のように培養し、LPSで16時間刺激した後、それぞれ表2に示すような候補薬物で培養した。6時間後及び24時間後、細胞生存率分析及びサイトカイン分析に用いられる上清液を収集した。サイトカインの濃度は、IL− 6 ELISAキット(Invitrogen)によってメーカの説明に従って測定された。
細胞生存率の結果及び細胞生存率で正規化されたIL− 6濃度を表2に示す。また、結果は、図6A、図6B、図7A、図7B、図8A、図8B、図9A、及び図9Bにさらに示される。
Figure 2021091651
上記の表2から分かるように、IL−6の含有量に関しては、、PMA及びイオノマイシンの存在下で、Jurkat T細胞を刺激して、IL−6を産生することができる。そして、薬物治療による6時間と24時間後、Jurkat T細胞のIL−6含有量が減少さられることができた。それらの中で、TFPに比べて、チオリダジン(THZ)、HH−F3及びRr−EtOHは、細胞により強い影響を及ぼした。IL−6の含有量は、これらの3つの薬物の濃度と培養時間の増加に伴って低くなっている。
より具体的には、細胞内におけるIL−6の含有量は、それぞれ1μM、5μM、及び10μMのチオリダジンを含有する医薬組成物の投与6時間後、それぞれ20.7%、37.1%、及び45.9%減少した。細胞内におけるIL−6含有量は、それぞれ1μM、5μM、及び10μMのチオリダジンを含む医薬組成物の投与24時間後、それぞれ39.5%、51.8%、及び65.2%減少した。
細胞内におけるIL−6の含有量は、それぞれ10μg/mL、20μg/mL、40μg/mLのグラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物(HH−F3)を含む医薬組成物の投与6時間後、39.2%、37.5%、及び38.5%減少した。細胞内におけるIL−6の含有量は、それぞれ、10μg/mL、20μg/mL、40μg/mLのグラプトペタルムパラグアイエンス抽出物(HH −F3)を含む医薬組成物の投与24時間後、それぞれ26.3%、19.4%、及び22.3%減少した。
細胞内におけるIL−6の含有量は、それぞれ10μg/mL、20μg/mL、40μg/mLの紅景天抽出物(Rr−EtOH)を含む医薬組成物の投与6時間後、それぞれ35.2%、47.5%、44.6%減少した。細胞内におけるIL−6の含有量は、それぞれ10μg/mL、20μg/mL、40μg/mLの紅景天抽出物(Rr−EtOH)を含む医薬組成物の投与24時間後、それぞれ24.3%、24.9%、及び24.5%減少した。
《実施例3》
この実施例では、Jurkat細胞は、5.0×10細胞/mLの密度で48ウェル培養プレ−トにおける異なる培地に播種され、各培地は、以下の表3に示される割合でPMA、イオノマイシン、及びTHZを含む。
24時間及び48時間後、細胞生存率分析及びサイトカイン分析に用いられる上清液を収集した。サイトカインの濃度は、ヒトIFN−γELISAキット(Invitrogen)によってメーカの説明に従って測定された。細胞生存率結果及び細胞生存率で正規化されたIFN−γの濃度を表3に示す。また、結果も図10Aと図10Bに示される。
Figure 2021091651
上記の表3に示した結果から、24時間及び48時間の培養後のグループ3の正規化されたIFN−γは、それぞれ34.9pg/mL及び32.6pg/mLで、グループ2のそれらより46.5%及び18.7%低かったことが明確に分かる。24時間及び48時間の培養後のグループ4の正規化されたIFN−γは、それぞれ35.7pg/mL及び39.7pg/mLで、グループ2のそれよりも45.3%及び1.0%低かった。THZとPMAとイオノマイシンの併用による処理は、Jurkat細胞におけるサイトカイン誘導を大幅に減衰した。結果は、CAR−T細胞療法中に薬物を個体に投与することでサイトカイン産生を妨げることが示された。
さらに、グループ2、3、及び4の間の細胞生存率に大きな差はないため、THZが細胞生存率に影響を与えないことは明らかである。
《実施例4》
この実施例では、Jurkat細胞を5.0×10細胞/mLの密度で48ウェル培養プレ−トにおける異なる培地に播種し、各培地は、以下の表4に示す比率でPMA、イオノマイシン、及びHH−F3を含む。
24時間、30時間、及び48時間後、細胞生存率分析及びサイトカイン分析に用いられる上清液を収集した。サイトカインの濃度は、ヒトIFN−γELISAキット(Invitrogen)によってメーカの説明に従って測定された。細胞生存率結果及び細胞生存率で正規化されたIFN−γの濃度を表4に示す。また、結果も図11A及び図11Bに示されている。
Figure 2021091651
上記の表4に示した結果から、24時間、30時間、及び48時間の培養後に、グループ3の正規化されたIFN−γは、それぞれ39.5pg/mL、24.9pg/mL、及び23.7pg/mLで、グループ2よりも39.5%、50.4%、35.4%低かったことが明確に分かる。24時間、30時間、及び48時間の培養後に、グループ4の正規化されたIFN−γは、それぞれ29.0pg/mL、19.1pg/mL、及び20.5pg/mLで、グループ2よりも55.6%、62.0%、及び44.1%低かった。24時間、30時間、及び48時間の培養後に、グループ5の正規化されたIFN−γは、それぞれ24.2pg/mL、13.9pg/mL、及び18.2pg/mLで、グループ2よりも62.9%、72.3%、50.4%低かった。HH−F3とPMAとイオノマイシンとの共同処理は、Jurkat細胞におけるサイトカイン誘導を大幅に減衰させた。その結果は、CAR−T細胞療法中に薬物を個体に投与することでサイトカイン産生を妨げることが示された。
さらに、細胞生存率に関して、グループ3〜5の細胞生存率は、グループ2よりも高く、HH−F3がPMA及びイオノマイシンによって引起された細胞損傷を回復し、細胞生存率を高めることができることを示している。
本発明は、チオリダジン(THZ)の抗精神病薬がIFN−γ産生の細胞におけるIFN−γの表現を大幅に減少させたことを示している。HH−F3及びRr−EtOHの漢方薬の治療は、IFN−γ分泌量の減少に大きな影響を与えることが研究されており、T細胞におけるIL− 6分泌にも影響を及ぼした。さらに、治療後の細胞の生存率はほとんど影響を受けなかった。その結果から分かるように、チオリダジン(THZ)、HH−F3、及びRr−EtOHの候補薬は免疫抑制効果を有すると共に、サイトカイン放出症候群の潜在的な治療法を提供することができる。
さらに、薬物アプロ−チの共同治療を使用することにより、HH−F3とチオリダジンはサイトカイン産生を減少させることもできる。その結果から分かるように、HH−F3及びチオリダジンは、CAR−T細胞の抗癌治療におけるサイトカイン放出症候群の予防に用いることができる。
上記の具体的な実施例は、本発明の特徴及び効果を例示するためにのみ使用され、本発明の実施範囲を限定することを意図するものではない。本発明の趣旨及び技術的範囲から逸脱しない限り、本発明で開示された内容に基づいて行われた同等の変更及び修正は、いずれも、後述する特許請求の範囲に含まれる。

Claims (18)

  1. 炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途であって、
    前記医薬組成物は、フェノチアジン誘導体、グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物、紅景天抽出物、及び、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤からなる群から選択される少なくとも1つを含んでおり、
    前記フェノチアジン誘導体は、トリフルオペラジン又はチオリダジンであり、
    前記ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤は、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリドである、ことを特徴とする炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  2. 前記炎症性サイトカインは、TNF−α、IFN−γ、IL−10、及びIL−6からなる群から選択される少なくとも1つである、ことを特徴とする請求項1に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  3. 前記医薬組成物は、チオリダジン、グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物及び/又は紅景天抽出物を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  4. 前記細胞内におけるIFN−γの含有量は、チオリダジンを含有する前記医薬組成物の投与6時間後に、少なくとも18.6%減少した、ことを特徴とする請求項3に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  5. 前記細胞内におけるIFN−γの含有量は、チオリダジンを含む前記医薬組成物の投与24時間後に、少なくとも28.2%以上減少した、ことを特徴とする請求項3に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  6. 前記細胞内におけるIFN−γの含有量は、グラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物を含む前記医薬組成物の投与6時間後に、少なくとも72.5%以上減少した、ことを特徴とする請求項3に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  7. 前記細胞内におけるIFN−γの含有量は、グラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物を含む前記医薬組成物の投与24時間後に、少なくとも77.7%以上減少した、ことを特徴とする請求項3に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  8. 前記細胞内におけるIFN−γの含有量は、紅景天抽出物を含む前記医薬組成物の投与6時間後に、少なくとも36.3%以上減少した、ことを特徴とする請求項3に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  9. 前記細胞内におけるIFN−γの含有量は、紅景天抽出物を含む前記医薬組成物の投与24時間後に、少なくとも62.9%以上減少した、ことを特徴とする請求項3に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  10. 前記細胞内におけるIL−6の含有量は、チオリダジンを含有する前記医薬組成物の投与6時間後に、少なくとも20.7%以上減少したことを特徴とする請求項3に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  11. 前記細胞内におけるIL−6の含有量は、チオリダジンを含有する前記医薬組成物の投与24時間後に、少なくとも39.5%以上減少した、ことを特徴とする請求項3に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  12. 前記細胞内におけるIL−6の含有量は、グラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物を含む前記医薬組成物の投与6時間後に、少なくとも37.5%以上減少した、ことを特徴とする請求項3に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  13. 前記細胞内におけるIL−6の含有量は、グラプトペタルム・パラグアイエンセ抽出物を含む前記医薬組成物の投与24時間後に、少なくとも19.4%以上減少した、ことを特徴とする請求項3に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  14. 前記細胞内におけるIL−6の含有量は、紅景天抽出物を含有する前記医薬組成物の投与6時間後に、少なくとも35.2%以上減少した、ことを特徴とする請求項3に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  15. 前記細胞内におけるIL−6の含有量は、紅景天抽出物を含有する前記医薬組成物の投与24時間後に、少なくとも24.3%以上減少した、ことを特徴とする請求項3に記載の炎症性サイトカインレベル阻害剤を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  16. CAR−T細胞療法により引起された1つ又は複数の炎症性サイトカインの過剰産生を伴うサイトカイン放出症候群の治療薬物を調製するに用いられる医薬組成物の用途であって、
    前記医薬組成物は、CAR−T細胞療法中又はCAR−T細胞療法後に投与されると共に、フェノチアジン誘導体、グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物、紅景天抽出物、及びヒストン脱アセチル化酵素阻害剤からなる群から選択される少なくとも1つを含んでおり、
    前記フェノチアジン誘導体は、トリフルオペラジン又はチオリダジンであり、
    前記ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤は、ヒドロキサミン酸サブエロイルアニリドである、ことを特徴とするサイトカイン放出症候群の治療薬物を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  17. 前記炎症性サイトカインは、TNF−α、IFN−γ、IL−10、及びIL−6からなる群から選択される少なくとも1つである、ことを特徴とする請求項16に記載のサイトカイン放出症候群の治療薬物を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
  18. 前記医薬組成物は、チオリダジン、グラプトペタルム・パラグアエンセ抽出物及び/又は紅景天抽出物を含む、ことを特徴とする請求項16に記載のサイトカイン放出症候群の治療薬物を調製するに用いられる医薬組成物の用途。
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