JP2021090294A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブートストラップ回路に含まれるコンデンサの異常電圧を検知するための専用の電圧検知回路を設けることなく、ブートストラップの異常を検知することができる。【解決手段】直列接続された上アームの第1スイッチング素子と下アームの第2スイッチング素子とを備え、直流電源からの直流電圧を所定の出力電圧に変換する電圧変換部と、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とをオン状態又はオフ状態に駆動する駆動回路と、前記第2スイッチング素子がオン状態になることによって充電されるコンデンサを備え、前記コンデンサに充電された電力を用いて前記第1スイッチング素子をオン状態にするための電圧を生成するブートストラップ回路と、前記駆動回路の動作を制御し、前記コンデンサを充電した後において、前記直流電圧と前記出力電圧とに基づいて前記ブートストラップ回路の異常を検出する制御装置と、を備える電力変換装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
下記特許文献1には、上アームの第1スイッチング素子と、下アームの第2スイッチング素子が直列に接続されたスイッチングレグを各相ごとに有する電力変換装置が開示されている。上記電力変換装置において、第1スイッチング素子をオン状態に制御するための電源として、ブートストラップ回路が用いられている(特許文献2)。
国際公開第2014/068752号 特開平3−150075号公報
前記ブートストラップ回路の故障を検出するためには、ブートストラップ回路に含まれるコンデンサの異常電圧を検知するための電圧検知回路を設ける必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ブートストラップ回路に含まれるコンデンサの異常電圧を検知するための専用の電圧検知回路を設けることなく、ブートストラップ回路の異常を検知することができる電力変換装置を提供することである。
(1)本発明の一態様は、直列接続された上アームの第1スイッチング素子と下アームの第2スイッチング素子とを備え、直流電源からの直流電圧を所定の出力電圧に変換する電圧変換部と、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とをオン状態又はオフ状態に駆動する駆動回路と、前記第2スイッチング素子がオン状態になることによって充電されるコンデンサを備え、前記コンデンサに充電された電力を用いて前記第1スイッチング素子をオン状態にするための電圧を生成するブートストラップ回路と、前記駆動回路の動作を制御し、前記コンデンサを充電した後において、前記直流電圧と前記出力電圧とに基づいて前記ブートストラップ回路の異常を検出する制御装置と、を備える電力変換装置である。
(2)上記(1)の電力変換装置であって、前記駆動回路は、前記コンデンサを充電した後において、前記第1スイッチング素子がオン状態になるように前記コンデンサの出力端子と第1スイッチング素子の制御端子とを導通させ、前記制御装置は、前記出力端子と前記制御端子とが導通している場合において、前記直流電圧と前記出力電圧との差が所定の閾値以上である場合には、前記ブートストラップ回路の異常を検出してもよい。
(3)上記(2)の電力変換装置であって、前記制御装置は、前記出力端子と前記制御端子とが導通している場合において、所定時間が経過するまでの間に、前記差が前記所定の閾値以上になった場合は、前記ブートストラップ回路の異常を検出してもよい。
(4)上記(1)から上記(3)のいずれかの電力変換装置であって、前記出力電圧を計測する電圧計測部をさらに備え、前記制御装置は、前記電圧計測部の計測結果を用いて前記出力電圧の過電圧検知、モータに出力電圧を供給するための出力線の断線故障及び出力線の地絡故障の少なくともいずれかを判定を行うとともに前記ブートストラップ回路の異常検知を行ってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、ブートストラップ回路に含まれるコンデンサの異常電圧を検知するための専用の電圧検知回路を設けることなく、ブートストラップ回路の異常を検知することができる。
本実施形態に係る電力変換装置1の概略構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る異常検知のフロー図である。 本実施形態に係る作用効果を説明する図である。 本実施形態に係る作用効果を説明する図である。 本実施形態に係る作用効果を説明する図である。
以下、本実施形態に係る電力変換装置1を、図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る電力変換装置1の概略構成の一例を示す図である。本実施形態に係る電力変換装置1は、電動二輪者や電気自動車等のモータMを動力源として走行する車両に搭載される。モータMは、モータジェネレータであってもよい。すなわち、モータMは、車両のエンジンにより駆動される発電機としての機能を有してもよい。例えば、モータMは、三相(U、V、W)のブラシレスモータである。ただし、本実施形態の電力変換装置1は、相数には限定されない。
図1に示すように、電力変換装置1は、第1直流電源2、第2直流電源3、インバータ4、複数のブートストラップ回路5、抵抗器6、駆動回路7、第1電圧計測部8、複数の第2電圧計測部9、回転角センサ10及び制御装置11を備える。
第1直流電源2は、前記車両に搭載されており、第1直流電圧Vinをインバータ4に出力する。例えば、第1直流電源2は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池である。ただし、これに限定されず、第1直流電源2は、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)であってもよい。
第2直流電源3は、第1直流電圧Vinよりも低い第2直流電圧Vcを複数のブートストラップ回路5に出力する。例えば、第2直流電源3は、第1直流電圧Vinの供給を受け、第1直流電圧Vinを降圧することで第2直流電圧Vcを生成してもよい。ただし、これに限定されず、第2直流電源3は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池であってもよいし、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)であってもよい。
インバータ4は、第1直流電源2から供給された第1直流電圧Vinを所定の電圧である出力電圧Voutに変換する。そして、インバータ4は、変換した出力電圧VoutをモータMに供給する。出力電圧Voutは、例えば、交流電圧である。インバータ4は、本発明の「電圧変換部」の一例である。
本実施形態のインバータ4は、図示するように、インバータ4は、第1直流電圧Vinを三相(U、V、W)の各相の出力電圧Voutに変換してモータMに供給する。インバータ4は、三相(U、V、W)の各相に対応した3つのスイッチングレグ41を備えている。U相のスイッチングレグ41を「スイッチングレグ41u」、V相のスイッチングレグ41を「スイッチングレグ41v」、W相のスイッチングレグ41を「スイッチングレグ41w」と称する場合がある。スイッチングレグ41u、スイッチングレグ41v及びスイッチングレグ41wは、それぞれ同一の構成を備える。なお、複数のスイッチングレグ41u,v,wのそれぞれを区別しない場合には、単に「スイッチングレグ41」と標記する。スイッチングレグ41は、本発明の「直列回路」に相当する。
スイッチングレグ41は、第1端部が第1直流電源2の正極端子に接続され、第2端部が第1直流電源2の負極端子に接続されている。第1直流電源2の負極端子は、グランドに接続されている。スイッチングレグ41は、第1スイッチング素子42及び第2スイッチング素子43を備える。
第1スイッチング素子42は、第1直流電源2の正極端子と負極端子との間に接続された上アーム用の半導体スイッチング素子である。第1スイッチング素子42は、第2スイッチング素子43に対して直列に接続されている。例えば、第1スイッチング素子42は、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)又はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。本実施形態の第1スイッチング素子42は、n型のMOSFETである。
第1スイッチング素子42のドレイン端子は、第1直流電源2の正極端子に接続されている。第1スイッチング素子42のソース端子は、第2スイッチング素子43のドレイン端子及びモータMに接続されている。第1スイッチング素子42のゲート端子は、駆動回路7に接続されている。ゲート端子は、本発明の「制御端子」の一例である。
第2スイッチング素子43は、第1直流電源2の正極端子と負極端子との間に接続された下アーム用の半導体スイッチング素子である。例えば、第2スイッチング素子43は、MOSFET又はIGBTである。本実施形態では、第2スイッチング素子43は、n型のMOSFETである。
第2スイッチング素子43のドレイン端子は、第1直流電源2の正極端子に接続されている。第2スイッチング素子43のソース端子は、第1直流電源2の負極端子に接続されている。第2スイッチング素子43のドレイン端子は、第1スイッチング素子42のソース端子及びモータMに接続されている。第2スイッチング素子43のゲート端子は、駆動回路7に接続されている。
ブートストラップ回路5は、第1スイッチング素子42をオン状態にするための電圧を生成する。ブートストラップ回路5は、複数のスイッチングレグ41のそれぞれに対応して設けられる。ブートストラップ回路5uは、スイッチングレグ41uに対応して設けられている。ブートストラップ回路5vは、スイッチングレグ41vに対応して設けられている。ブートストラップ回路5wは、スイッチングレグ41wに対応して設けられている。ブートストラップ回路5u,v,wは、それぞれ同一の構成を備え、それぞれを区別しない場合には、単に「ブートストラップ回路5」と標記する。
ブートストラップ回路5は、ダイオード51及びコンデンサ52を備える。
ダイオード51は、アノードが抵抗器6を介して第2直流電源3の正極端子に接続され、カソードがコンデンサ52の第1端子に接続されている。
コンデンサ52は、第1端子がダイオード51のカソード及び駆動回路7に接続され、第2端子が第1スイッチング素子42と第2スイッチング素子43との間に接続されている。すなわち、コンデンサ52の第2端子は、対応するスイッチングレグ41からモータMに出力電圧Voutを供給するための出力線に接続されている。コンデンサ52は、第2スイッチング素子43がオン状態になると第2直流電圧Vcが印加され充電する。これにより、ブートストラップ回路5は、コンデンサ52に充電された電力を用いて第1スイッチング素子42をオン状態にするための電圧Vxを生成する。なお、コンデンサ52の第1端子は、本発明の「出力端子」に相当する。
抵抗器6は、複数のブートストラップ回路5のそれぞれに対応して設けられる。
抵抗器6は、第1端部が第2直流電源3の正極端子に接続され、第2端子がダイオード51のアノードに接続されている。
駆動回路7は、制御装置11により動作が制御される。駆動回路7は、制御装置11から出力される制御信号に基づいて、第1スイッチング素子42と第2スイッチング素子43とのそれぞれをオン状態又はオフ状態に駆動する。例えば、駆動回路7は、プッシュプル回路を備える。
駆動回路7は、第1スイッチング素子42をオン状態に制御する場合には、コンデンサ52の第1端部と第1スイッチング素子42のゲート端子とを導通させる。これにより、ブートストラップ回路5で生成された電圧Vxは、ゲート電圧として第1スイッチング素子42のゲート端子に供給される。一方、駆動回路7は、第1スイッチング素子42をオフ状態に制御する場合には、コンデンサ52の第1端部と第1スイッチング素子42との電気的な接続を遮断する。
駆動回路7は、第2スイッチング素子43をオン状態に制御する場合には、第2直流電源3の正極端子と第2スイッチング素子43のゲート端子とを導通させる。これにより、第2直流電圧Vcは、ゲート電圧として第2スイッチング素子43のゲート端子に供給される。一方、駆動回路7は、第2スイッチング素子43をオフ状態に制御する場合には、第2直流電源3の正極端子と第2スイッチング素子43のゲート端子との電気的な接続を遮断する。
第1電圧計測部8は、第1直流電圧Vinを計測する。そして、第1電圧計測部8は、第1直流電圧Vinの計測結果を制御装置11に出力する。
第2電圧計測部9は、三相(U、V、W)の各相にそれぞれに対応して設けられている。第2電圧計測部9は、スイッチングレグ41からモータMに対して出力される出力電圧Voutを計測する。第2電圧計測部9は、出力電圧Voutの計測結果を制御装置11に出力する。例えば、第2電圧計測部9は、スイッチングレグ41uの第2スイッチング素子43のドレイン端子とソース端子との間の電圧差を計測することで、モータMのU相に供給される出力電圧Voutを計測する。また、第2電圧計測部9は、スイッチングレグ41vの第2スイッチング素子43のドレイン端子とソース端子との間の電圧差を計測することで、モータMのV相に供給される出力電圧Voutを計測する。さらに、第2電圧計測部9は、スイッチングレグ41wの第2スイッチング素子43のドレイン端子とソース端子との間の電圧差を計測することで、モータMのW相に供給される出力電圧Voutを計測する。
回転角センサ10は、モータMの回転角を検出する。回転角センサ10は、検出した回転角を示す検出信号を制御装置11に出力する。例えば、回転角センサ10は、レゾルバを備えてもよい。
制御装置11は、制御信号を各駆動回路7に送信することで各駆動回路7の動作を制御する。すなわち、制御装置11は、各駆動回路7の動作を制御することで、第1スイッチング素子42及び第2スイッチング素子43のそれぞれをオン状態又はオフ状態に制御する。
制御装置11は、第2電圧計測部9の検出結果に基づいて、出力電圧Voutの過電圧、上記出力線の断線故障及び出力線の地絡故障の少なくともいずれかを判定する。
制御装置11は、第2電圧計測部9の検出結果を用いてブートストラップ回路5の異常を検出する。制御装置11は、第2スイッチング素子43をオン状態に制御することで、コンデンサ52に対して充電させる。そして、制御装置11は、コンデンサ52を充電した後において、第1直流電圧Vinと出力電圧outとに基づいてブートストラップ回路5の異常を検出する。ブートストラップ回路5の異常とは、例えば、コンデンサ52の劣化や故障によってコンデンサ52の容量が低下した場合、何らかの故障(例えば、断線)によりコンデンサ52に電力が充電されていない場合、何らかの故障(例えば、断線)によりコンデンサ52の電力が駆動回路7に供給されてない場合などである。
一例として、制御装置11は、第2スイッチング素子43をオフ状態に制御し、第1スイッチング素子42のゲート端子とコンデンサ52の第1端子を導通させた場合において、第1直流電圧Vinと出力電圧outとの差ΔVを求める。そして、制御装置11は、差ΔVが所定の閾値Vth以上である場合には、ブートストラップ回路5の異常を検出する。例えば、制御装置11は、第2スイッチング素子43がオフ状態であり、且つ、第1スイッチング素子42のゲート端子とコンデンサ52の第1端子を導通させた場合において、所定時間Txが経過するまでの間に、差ΔVが閾値Vth未満であることが維持できなかった場合(差ΔVが閾値Vth以上となった場合)には、ブートストラップ回路5の異常を検出する。
次に、本実施形態における電力変換装置1の異常検知の動作の流れを説明する。異常検知は、ブートストラップ回路5の異常を検出する処理である。制御装置11は、三相の各相について、図2に示す異常検知の処理を実行して、ブートストラップ回路5u,5v,5wのそれぞれの異常を検出する。
制御装置11は、回転角センサ10からの検出信号に基づいて、モータMが回転しているか否かを判定する(ステップS101)。制御装置11は、モータMが回転していないと判定している場合には、駆動回路7を制御して、第2スイッチング素子43をオン状態に制御する(ステップS102)。これにより、第2直流電源3の正極端子から出力される電流は、抵抗器6、ダイオード51、コンデンサ52、第2スイッチング素子43を通り、第2直流電源3の負極端子に戻る充電経路を流れる。よって、コンデンサ52に対する充電が開始する。なお、ステップS102において、第1スイッチング素子42はオフ状態である。制御装置11は、第2スイッチング素子43をオン状態に制御してから第1時間T1が経過したか否かを判定する(ステップS103)。
制御装置11は、第2スイッチング素子43をオン状態に制御してから第1時間T1が経過したと判定した場合には、コンデンサ52に対する充電を停止させるために、第2スイッチング素子43をオフ状態に制御する(ステップS104)。そして、制御装置11は、第2スイッチング素子43をオフ状態に制御してから第2時間T2が経過したか否かを判定する(ステップS105)。制御装置11は、第2スイッチング素子43をオフ状態に制御してから第2時間T2が経過したと判定した場合には、駆動回路7を制御して、第1スイッチング素子42のゲート端子とコンデンサ52の第1端子とを導通させる(ステップS106)。制御装置11は、第1スイッチング素子42のゲート端子とコンデンサ52の第1端子とを導通させると、第1直流電圧Vinと出力電圧outとの差ΔVを求める。そして、制御装置11は、差ΔVが閾値Vth未満か否かを判定する(ステップS107)。制御装置11は、差ΔVが閾値Vth以上である場合には、ブートストラップ回路5に異常が発生していると判定する(ステップS108)。一方、制御装置11は、差ΔVが閾値Vth未満である場合には、第1スイッチング素子42のゲート端子とコンデンサ52の第1端子とを導通させてから第3時間T3が経過したか否かを判定する(ステップS109)。例えば、第3時間T3は、第1時間T1よりも長い。
ステップS109において、制御装置11は、第1スイッチング素子42のゲート端子とコンデンサ52の第1端子とを導通させてから第3時間T3が経過していない場合には、ステップS107の処理に移行する。一方、制御装置11は、第1スイッチング素子42のゲート端子とコンデンサ52の第1端子とを導通させてから第3時間T3が経過している場合には、ブートストラップ回路5に異常が発生していない、すなわち、ブートストラップ回路5が正常である、と判定する(ステップS110)。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ブートストラップ回路5が正常である場合について、図3を用いて説明する。
制御装置11は、第2スイッチング素子43をオン状態に制御して、第1時間T1の間、コンデンサ52を充電する。そして、制御装置11は、第1時間T1が経過すると、第2スイッチング素子43をオフ状態に制御する。制御装置11は、第1スイッチング素子42及び第2スイッチング素子43がともにオフ状態である期間(デットタイム)として第2時間T2が経過すると、第1スイッチング素子42のゲート端子とコンデンサ52の第1端子とを導通させる。これにより、コンデンサ52の電荷が第1スイッチング素子42のゲート端子に放電される。ここで、ブートストラップ回路5が正常である場合には、コンデンサ52には、第3時間T3の間において、第1スイッチング素子42をオン状態に制御できる電力が充電されている。そのため、少なくとも第3時間T3が経過するまでは、第1スイッチング素子42はオン状態に制御される。よって、少なくとも第3時間T3が経過するまでは、第1直流電圧Vinと出力電圧Voutとの差ΔVは、小さいままであり、閾値Vth未満となる。
次に、ダイオード51とコンデンサ52との間が断線した場合について図4を用いて説明する。制御装置11は、コンデンサ52を充電するために、第2スイッチング素子43をオン状態に制御する。ただし、ダイオード51とコンデンサ52との間が断線しているため、コンデンサ52には充電されない。すなわち、ブートストラップ回路5は、第1スイッチング素子42をオン状態にするための電圧を生成することができない。よって、制御装置11が第1スイッチング素子42のゲート端子とコンデンサ52の第1端子とを導通させても、第1スイッチング素子42のゲート端子には、第1直流電圧V1が印加されるだけであり、第1スイッチング素子42は十分にオン状態にならない。したがって、差ΔVが閾値Vthを超え、制御装置11は、ブートストラップ回路5の異常を検出することができる。
次に、劣化などによりコンデンサ52の容量が低下した場合について図5を用いて説明する。制御装置11は、コンデンサ52を充電した後に第1スイッチング素子42のゲート端子とコンデンサ52の第1端子とを導通させる。ただし、劣化などによりコンデンサ52の容量が低下しているため、第1スイッチング素子42のゲート電圧の電圧降下が早い。よって、第1スイッチング素子42は、すぐにオン状態からオフ状態に移行してしまう。したがって、第3時間T3が経過する前に差ΔVが閾値Vth以上となり、制御装置11は、ブートストラップ回路5の異常を検出することができる。
以上、説明したように、本実施形態の電力変換装置1は、コンデンサ52を充電した後において、第1直流電圧Vinと出力電圧Voutとに基づいてブートストラップ回路5の異常を検出する。そして、出力電圧Voutを計測する第2電圧計測部9の検出結果は、一般的に、出力電圧Voutの過電圧、上記出力線の断線故障及び出力線の地絡故障に用いられている。すなわち、第2電圧計測部9は、コンデンサ52の異常電圧を検知するための専用の電圧検知回路ではない。本実施形態の電力変換装置1は、出力線の断線故障や出力線の地絡故障に用いられている第2電圧計測部9の検出結果を用いて、コンデンサ52の異常を検知する。
このような構成によれば、コンデンサ52の異常を検知するための専用の電圧検知回路を設けることなく、ブートストラップの異常を検知することができる。
コンデンサ52の出力端子と第1スイッチング素子42のゲート端子とを導通させた場合には、コンデンサ52に十分な電力が充電されていないにもかかわらず、第1スイッチング素子42は、瞬間的にオン状態になることがある。よって、このような事象を異常がないとして判定しないように、本実施形態の電力変換装置1は、コンデンサ52の出力端子と第1スイッチング素子42のゲート端子とが導通している場合において、所定時間(第3時間T3)が経過したときに差ΔVが閾値Vth未満か否かを判定してもよい。また、電力変換装置1は、コンデンサ52の出力端子と第1スイッチング素子42のゲート端子とが導通している場合において、所定時間が経過するまでの間において、差ΔVが閾値Vth未満か否かの判定を一定周期ごとに行ってもよい。そして、電力変換装置1は、所定時間が経過したときまでに、差ΔVが閾値Vth以上となった場合には、ブートストラップの異常を検知してもよい。
なお、制御装置11は、差ΔVが所定の閾値Vth以上である場合には、ブートストラップ回路5の異常を検出したが、これに限定されない。制御装置11は、第1直流電圧Vinと出力電圧Voutとを用いて上記異常を検出すればよい。具体的には、制御装置11は、第1直流電圧Vinを基準とした場合に、出力電圧Voutがどのくらい減少しているかを示す指標を求め、その指標に基づいてブートストラップ回路5の異常の有無を検出すればよい。差ΔVは、上記指標の一例である。例えば、上記指標は、第1直流電圧Vinに対する出力電圧Voutの割合を示す値(例えば、Vout/Vin)であってもよい。
明細書の全体において、ある部分がある構成要素を「含む」、「有する」や「備える」とする時、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。
また、明細書に記載の「…部」の用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアとして具現されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで具現されてもよい。
なお、上述した制御装置11の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、上記コンピュータは、CPU、GPUなどのプロセッサ及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えてもよい。そして、上記制御装置11の全部または一部の機能をコンピュータで実現するためのプログラムを上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムを上記プロセッサに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここで、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
1 電力変換装置
2 第1直流電源
3 第2直流電源
5 ブートストラップ回路
9 第2電圧計測部
11 制御装置
42 第1スイッチング素子
43 第2スイッチング素子
51 ダイオード
52 コンデンサ

Claims (4)

  1. 直列接続された上アームの第1スイッチング素子と下アームの第2スイッチング素子とを備え、直流電源からの直流電圧を所定の出力電圧に変換する電圧変換部と、
    前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とをオン状態又はオフ状態に駆動する駆動回路と、
    前記第2スイッチング素子がオン状態になることによって充電されるコンデンサを備え、前記コンデンサに充電された電力を用いて前記第1スイッチング素子をオン状態にするための電圧を生成するブートストラップ回路と、
    前記駆動回路の動作を制御し、前記コンデンサを充電した後において、前記直流電圧と前記出力電圧とに基づいて前記ブートストラップ回路の異常を検出する制御装置と、
    を備える電力変換装置。
  2. 前記駆動回路は、前記コンデンサを充電した後において、前記第1スイッチング素子がオン状態になるように前記コンデンサの出力端子と第1スイッチング素子の制御端子とを導通させ、
    前記制御装置は、前記出力端子と前記制御端子とが導通している場合において、前記直流電圧と前記出力電圧との差が所定の閾値以上である場合には、前記ブートストラップ回路の異常を検出する
    請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記出力端子と前記制御端子とが導通している場合において、所定時間が経過するまでの間に、前記差が前記所定の閾値以上になった場合は、前記ブートストラップ回路の異常を検出する、
    請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記出力電圧を計測する電圧計測部をさらに備え、
    前記制御装置は、前記電圧計測部の計測結果を用いて前記出力電圧の過電圧検知、モータに出力電圧を供給するための出力線の断線故障及び出力線の地絡故障の少なくともいずれかを判定を行うとともに前記ブートストラップ回路の異常検知を行う、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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