JP2021088269A - 車両前部構造 - Google Patents
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Description
これらの文献に記載の車両前部構造においては、車幅方向に間隔を隔てた配置で車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドメンバが具備されており、かつこれらの各フロンドサイドメンバの車両前後方向途中箇所には、フロントサスペンションダンパの上端部を支持するサスペンションタワーが起立姿勢で接合されている。サスペンションタワーの上部は、アッパメンバ(例:カウルサイドパネル)に接合されており、かつこのアッパメンバの前部は、サスペンションタワーの車両前方側に位置する橋渡し接続部材を介してフロントサイドメンバと橋渡し接続されている。
前記橋渡し接続部材は、モーメントキャンセラと称される部材であり、車両の前突が発生し、フロントサイドメンバに対してその車両前方側から衝突荷重が入力した際に、フロントサイドメンバが上方に曲げ変形を生じることを阻止し、フロントサイドメンバの長手方向の圧縮荷重量を多くする役割を果たす。また、前記橋渡し接続部材は、前記衝突荷重を、アッパメンバを介して車体後方側に伝え、衝突荷重の伝達性をよくする役割も果たす。
第2に、従来における橋渡し接続部材は、既述したように、大きなサイズのパネル状に形成されているため、その重量は大きく、かつ高コストなものとなっている。
第1に、車両の前突が発生した際には、車両前方側からの衝突荷重が、フロントサイドメンバから橋渡し接続部材に伝達し、橋渡し接続部材がアッパメンバを持ち上げるように作用する。これに対し、サスペンションタワーと橋渡し接続部材とは離間した状態でフロントサイドメンバに接合されているため、サスペンションタワーは、アッパメンバが上方に持ち上がることを阻止する部材として機能することとなる。したがって、車両の前突が発生した際におけるアッパメンバおよび橋渡し接続部材の上昇、ひいてはフロントサイドメンバの上昇(上方への曲げ変形)を、サスペンションタワーを利用して適切に抑制することが可能となる。その結果、フロントサイドメンバの長手方向への圧縮変形を一層適切に生じさせて、衝撃吸収性能を高めることができる。また、橋渡し接続部材からアッパメンバを介してその車両後方側部材への衝突荷重の伝達性を良好なものとすることもできる。
第2に、橋渡し接続部材の下部は、前記従来技術よりもサスペンションタワーの車両前方側に占める範囲を小さくした状態でフロントサイドメンバに接合させることが可能となる。このため、車両に前突が発生し、フロントサイドメンバがその長手方向に圧縮変形する際に、この圧縮変形が橋渡し接続部材によって阻害され難くすることができる。とくに、前記開口部が設けられた箇所においては、車両の前突発生時におけるフロントサイドメンバの圧縮変形をより的確かつ円滑に行なわせることが可能となる。その結果、フロントサイドメンバの圧縮変形による衝撃吸収効果を優れたものとすることができる。
第3に、橋渡し接続部材は、前記従来技術よりも小型・軽量なものとすることが可能であり、車両重量および製造コストの低減も適切に図ることができる。
すなわち、車両の前突発生時においては、既述したように、車両前方側からフロントサイドメンバに入力した衝突荷重が、橋渡し接続部材に伝達してアッパメンバを持ち上げるように作用するのに対し、サスペンションタワーは、そのようなアッパメンバの持ち上げを阻止するように作用する。その際、サスペンションタワーの前縁部に、上下高さ方向の大きな引っ張り力が作用するが、この前縁部の上側接合部および下側接合部の相互間の中間領域は真直板状に形成されているため、前記前縁部の前記した引っ張り力に対する強度を効果的に高めることが可能である。その結果、サスペンションタワーの強度向上を目的として、サスペンションタワーの各部を不必要に厚肉にするといった必要をなくすこともできる。
態の説明から、より明らかになるであろう。
図面において、符号60は、カウルを示し、符号61は、ダッシュパネル61を示す。
一方、サスペンションタワー2の上部は、アッパメンバ3に溶接されている。アッパメンバ3は、たとえばカウルサイドパネルであり、カウルサイドインナ30とカウルサイドアウタ31とが組み合わされて接合された閉断面構造体である。このアッパメンバ3は、ドア用開口部などが形成されたサイドアウタパネル(不図示)に後部側が取付けられ、この取付け箇所から車両前方側に突出している。
サスペンションタワー2の前縁部のうち、アッパメンバ3およびフロントサイドメンバ1にそれぞれ接合された上側接合部22aおよび下側接合部22bの相互間の中間領域22cは、屈曲部のない真直板状(平板状あるいは帯状)に形成されている。この構成による作用は、後述する。
接するなどして取付けられており、これらのうち、車両前方側に位置するブラケット5aは、開口部8の前端下部近傍に位置している。好ましくは、橋渡し接続部材4にも溶接されている。車両後方側に位置するブラケット5bは、開口部8の後端下部近傍に位置している。
その他、本実施形態によれば、橋渡し接続部材4を小型・軽量にすることが可能であり、車両重量の軽量化や、製造コストの低減化を図ることもできる。
、前記実施形態のものよりも小さくされている。
本実施形態においても、橋渡し接続部材4とサスペンションタワー2との間に開口部8が形成され、これら橋渡し接続部材4およびサスペンションタワー2のそれぞれの下部どうしが車両前後方向において離間しているため、本発明が意図する作用を得ることが可能である。
上述のブラケット5a,5bは、エンジンマウント用であるが、電気自動車の場合には、たとえば充電装置あるいはモータなどのマウント用ブラケットとされる。
1 フロントサイドメンバ
2 サスペンションタワー
22a 上側接合部(サスペンションタワーの前縁部の)
22b 下側接合部(サスペンションタワーの前縁部の)
22c 中間領域(サスペンションタワーの前縁部の)
3 アッパメンバ
4 橋渡し接続部材
5a,5b ブラケット
8 開口部
Claims (2)
- 車幅方向に間隔を隔てた配置で車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドメンバと、
これら各フロントサイドメンバの車両前後方向途中箇所に下部が接合され、かつこの接合箇所から上向きに起立するサスペンションタワーと、
このサスペンションタワーの上部に接合されたアッパメンバと、
前記各フロントサイドメンバのうち、前記サスペンションタワーの車両前方側の部位と前記アッパメンバの前部とを橋渡し接続する橋渡し接続部材と、
を備えている、車両前部構造であって、
前記橋渡し接続部材の下部は、前記サスペンションタワーから車両前方側に離間した配置で前記各フロントサイドメンバに接合されており、車両側面視において、前記フロントサイドメンバの上側には、前記橋渡し接続部材と前記サスペンションタワーとに挟まれた開口部が形成されていることを特徴とする、車両前部構造。 - 請求項1に記載の車両前部構造であって、
前記サスペンションタワーの前縁部のうち、前記アッパメンバおよび前記各フロントサイドメンバにそれぞれ接合された上側接合部および下側接合部の相互間の中間領域は、真直板状に形成されている、車両前部構造。
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