JP2021088157A - ヘッド用振動板部材、液体吐出ヘッド、ノズル板、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 - Google Patents

ヘッド用振動板部材、液体吐出ヘッド、ノズル板、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 Download PDF

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Abstract

【課題】安定した吐出特性を維持する。【解決手段】液体吐出ヘッド100は、液体を吐出するノズル4と、ノズル4が通じる圧力室6と、圧力室6の壁面を形成する振動板部材3と、振動板部材3を変位させる圧電アクチュエータ11とを備え、振動板部材3は、パラジウムを含む金属部材であり、金属部材は、X線回折法による(200)面の回折強度I(200)と(111)面の回折強度I(111)との回折強度比I(200)/I(111)が3.0以上である。【選択図】図2

Description

本発明はヘッド用振動板部材、液体吐出ヘッド、ノズル板、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置に関する。
液体吐出ヘッドにおいて、圧力室の壁面を形成する振動板部材に白金族金属を含む金属部材を使用するものがある。
従来、パラジウム(Pd)などの白金族金属を含む合金であって、最表面の白金族金属の割合が内部の白金族金属の割合よりも高い金属部材を振動板部材とするものが知られている(特許文献1)。
特開2019−116653号公報
ところで、白金族金属を含む合金、あるいは、白金族金属を液体吐出ヘッドの振動板部材として使用する場合、靭性(曲げ性)が不足して、長期間の使用によってクラックが生じて吐出できなくなるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、耐久性を向上することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るヘッド用振動板部材は、
液体を吐出するヘッドの圧力室の壁面を形成するヘッド用振動板部材であって、
少なくとも白金族金属を含む合金、又は、白金族金属であり、
X線回折法による(200)面の回折強度I(200)と(111)面の回折強度I(111)との回折強度比I(200)/I(111)が3.0以上である
構成とした。
本発明によれば、耐久性を向上できる。
本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドの分解斜視説明図である。 同じく図1のX1−X1線に相当するノズル配列方向と直交する方向に沿う断面説明図である。 具体的な実施例及び比較例の説明に供する説明図である。 実施例3についてのX線回折装置の測定結果の説明図である。 比較例2についてのX線回折装置の測定結果の説明図である。 本発明に係る液体を吐出する装置の一例の概略説明図である。 同装置のヘッドユニットの一例の平面説明図である。 本発明に係る液体を吐出する装置の他の例の要部平面説明図である。 同装置の要部側面説明図である。 本発明に係る液体吐出ユニットの他の例の要部平面説明図である。 本発明に係る液体吐出ユニットの更に他の例の正面説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態について図1及び図2を参照して説明する。図1は同実施形態に係る液体吐出ヘッドの分解斜視説明図、図2は同じく図1のX1−X1線に相当するノズル配列方向と直交する方向に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッド100は、ノズル板1と、流路板2と、壁面部材としての振動板部材3とを積層接合している。そして、振動板部材3の振動領域(振動板)30を変位させる圧電アクチュエータ11と、ヘッドのフレーム部材を兼ねている共通流路部材20とを備えている。
ノズル板1は、液体を吐出する複数のノズル4を配列した4つのノズル列を有している。
流路板2は、複数のノズル4に通じる複数の圧力室6、各圧力室6にそれぞれ通じる流体抵抗部を兼ねる個別供給流路7、1又は複数の個別供給流路7に通じる1又は複数の中間供給流路8を形成している。
振動板部材3は、本発明に係るヘッド用振動板部材であり、流路板2の圧力室6の壁面を形成する変位可能な複数の振動領域(振動板)30を有する。ここでは、振動板部材3は3層構造(限定されない)とし、流路板2側から薄肉部を形成する第1層3Aと、厚肉部を形成する第2層3B及び第3層3Cで構成し、第1層で圧力室6に対応する部分に変形可能(変位可能)な振動領域30を形成している。
そして、振動板部材3の圧力室6とは反対側に、振動板部材3の振動領域30を変形させる駆動手段(アクチュエータ手段、圧力発生手段)としての電気機械変換素子を含む圧電アクチュエータ11を配置している。
この圧電アクチュエータ11は、ベース部材13上に接合した圧電部材にハーフカットダイシングによって溝加工をして、ノズル配列方向において、所要数の柱状の圧電素子12を所定の間隔で櫛歯状に形成している。圧電素子12は、振動板部材3の振動領域30に形成した厚肉部である凸部30aに接合している。
本実施形態では、1つの圧電アクチュエータ11に圧電素子12の列を2列配置している。これにより、1つの圧電アクチュエータ11,11で4列のノズル4の列から所要の液体を吐出する。
なお、圧電素子12は、圧電層と内部電極とを交互に積層したものであり、内部電極がそれぞれ端面に引き出されて外部電極(端面電極)に接続され、外部電極にフレキシブル配線部材15が接続されている。フレキシブル配線部材15にはドライバIC(駆動回路)16が搭載されている。
共通流路部材20は共通供給流路10を形成している。共通供給流路10は、振動板部材3に設けた開口部9を介して中間供給流路8に通じている。
この液体吐出ヘッド100においては、例えば圧電素子12に与える電圧を基準電位(中間電位)から下げることによって圧電素子12が収縮し、振動板部材3の振動領域30が引かれて圧力室6の容積が膨張することで、圧力室6内に液体が流入する。
その後、圧電素子12に印加する電圧を上げて圧電素子12を積層方向に伸長させ、振動板部材3の振動領域30をノズル4に向かう方向に変形させて圧力室6の容積を収縮させることにより、圧力室6内の液体が加圧され、ノズル4から液体が吐出される。
なお、ヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行なうこともできる。
次に、本発明の第1実施形態に係る振動板部材について説明する。
振動板部材3の少なくとも第1層3Aについては白金族金属としてのパラジウムを含む合金であり、X線回折法による(200)面の回折強度I(200)と(111)面の回折強度I(111)との回折強度比I(200)/I(111)が3.0以上である。
パラジウムの含有率は60atm%以上とすることができる。含有率は60atm%以上とすることで、パラジウムがリッチな合金となり、耐食性をより向上することができる。
また、パラジウム以外に、Fe、Co、Ni、Cu、Zn及びAgの少なくとも1種を含んでいる。
ここで、パラジウムのX線回折強度(200)面の配向割合が増大すると、金属の集合組織の一つである「Cube方位」と呼ばれる集合組織の割合が増大し、靭性が向上する。特に、X線回折強度比I(200)/I(111)が3.0以上であることにより、高靭性化が十分に発現する。また、パラジウムは貴金属であり、非常に耐食性に優れている。これにより、高靭性でかつ高耐食性を有する振動板部材とすることができる。
また、このような回折強度比の結晶構造を有するパラジウム合金は、電鋳工法で、かつ、その陰極電流密度を通常より大幅に低減することによって、比較的容易に製造することができる。
そして、液体吐出ヘッドに使用することで、種々の液体に対する耐液性に優れ、かつ、長期にわたって安定的に液体を吐出でき、耐久性を向上することができる。
次に、具体的な実施例及び比較例について図3ないし図5を参照して説明する。
実施例1ないし7及び比較例1、2の振動板部材を電鋳工法で製造した。
(1)使用した電鋳装置
ノベルテクノロジー株式会社製AHE 03
(2)電鋳条件
・陽極:酸化イリジウム被覆チタン電極 φ150mm
・陰極:チタン被覆シリコン電極 φ150mm
・陰極電流密度
実施例1:0.1A/dm
実施例2:0.06A/dm
実施例3:0.02A/dm
実施例4:0.02A/dm
実施例5:0.02A/dm
実施例6:0.02A/dm
実施例7:0.12A/dm
比較例1:0.5A/dm
比較例2:2.0A/dm
・膜厚:10μm
・電解時間:15時間
・撹拌速度: 300rpm
・液量:90L
(3)電鋳液組成
<実施例4>Pd単体
・ジクロロテトラアンミンパラジウム:20g/L
・炭酸アンモニウム:10g/L
・塩化アンモニウム:10g/L
・硫酸アンモニウム:20g/L
・PH:7.0 (硫酸とアンモニア水で調整)
・浴温:40℃
<実施例1〜3、7>PdNi
・ジクロロジアンミンパラジウム:20g/L
・硫酸テトラアンミンニッケル:15g/L
・硫酸アンモニウム:10g/L
・塩化アンモニウム:50g/L
・PH:8.5 (硫酸とアンモニア水で調整)
・浴温:40℃
<実施例6>PdCo
・ジクロロテトラアンミンパラジウム:40g/L
・硫酸コバルト:25g/L
・硫酸アンモニウム:20g/L
・フマル酸:4g/L
・浴温:40℃
・PH:7.0 (硫酸とアンモニア水で調整)
<実施例5>PdFe
・ジクロロテトラアンミンパラジウム:20g/L
・クエン酸鉄(III):10g/L
・硫酸アンモニウム:20g/L
・クエン酸水素二アンモニウム:20g/L
・PH:8.0 (硫酸とアンモニア水で調整)
・浴温:40℃
<比較例1、2>PdNi
・ジクロロジアンミンパラジウム:15g/L
・硫酸テトラアンミンニッケル:15g/L
・硫酸アンモニウム:10g/L
・塩化アンモニウム:50g/L
・PH:8.5 (硫酸とアンモニア水で調整)
・浴温:40℃
使用したX線回折装置:スペクトリス株式会社製 X'Pert PRO
電鋳膜組成の測定装置:エネルギー分散型蛍光X線分析装置(島津製作所社製EDX−800HS)
X線を試料に照射すると、試料に含まれる原子固有のX線である蛍光X線が発生し試料から放出される。
前記蛍光X線は各元素特有の波長(エネルギー)を有するので、蛍光X線の波長を調べることによって定性分析を行うことができる。また、蛍光X線の強度は濃度の関数となるので、元素特有の波長ごとにX線量を測定すると、定量分析を行うことができる。
<靭性(耐屈性能)測定方法>
MIT試験(JIS P8115)
・装置:(株)東洋精機製作所 MIT耐折疲労試験機D型
・測定方法(JIS P8115)
1.適切な荷重(標準1.0kgf)をセットし、プランジャを0に合わせる。
2.R0.38mmのクランプに試験片を垂直に取り付ける。
3.プランジャの留めねじを緩めて、角度135°、速度175cpmにて測定を開始する。
試験片寸法:幅:15mm、長さ:約110mm、厚さ:0.25mm以下
試験速度:175cpm
折り曲げ角度:135°
荷重 1.0kgf
折り曲げクランプのR:0.38mm
折り曲げクランプの開き:0.25mm
<連続吐出試験>
・使用ヘッド:(株)リコー製MH5420
・使用インク:(株)リコー製 水性黒色インク:GC 41K
・駆動周波数:30000Hz
・環境温度:25℃
実施例1〜7及び比較例1、2の回折強度比I(200)/I(111)、Pb含有率、Pb以外の含有金属は、それぞれ図3に示すとおりである。
実施例1〜7及び比較例1、2についての、耐屈回数(MIT試験)、連続吐出試験の結果、及び、各試験結果から導かれる総合判定結果は、図3に示すとおりである。
また、実施例3についてのX線回折装置の測定結果を図4に、比較例2についてのX線回折装置の測定結果を図5にそれぞれ示している。
図3の試験結果より、X線回折法による(200)面の回折強度I(200)と(111)面の回折強度I(111)との回折強度比I(200)/I(111)が3.0以上であることで、比較例1、2に比べて、靭性、連続吐出時間が向上することが分かる。また、図3の結果から回折強度比I(200)/I(111)は3.0〜9.0の範囲内では、比較例1、2に比べて、靭性、連続吐出時間が向上することが分かる。
次に、本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図6及び図7を参照して説明する。図6は同装置の概略説明図、図7は同装置の吐出ユニットの一例の平面説明図である。
この液体を吐出する装置である印刷装置500は、連帳紙、ロール紙、その他の連続体などのウェブ510を搬入する搬入手段501と、搬入手段501から搬入されたウェブ510を印刷手段505に案内搬送する案内搬送手段503と、ウェブ510に対して液体を吐出して画像を形成する印刷を行う印刷手段505と、ウェブ510を乾燥する乾燥手段507と、ウェブ510を搬出する搬出手段509などを備えている。
ウェブ510は搬入手段501の元巻きローラ511から送り出され、搬入手段501、案内搬送手段503、乾燥手段507、搬出手段509の各ローラによって案内、搬送されて、搬出手段509の巻取りローラ591にて巻き取られる。
このウェブ510は、印刷手段505において、ヘッドユニット550及びヘッドユニット555に対向して搬送され、ヘッドユニット550から吐出される液体によって画像が形成され、ヘッドユニット555から吐出される処理液で後処理が行われる。
ここで、ヘッドユニット550には、例えば、搬送方向上流側から、4色分のフルライン型ヘッドアレイ551A、551B、551C、551D(以下、色の区別しないときは「ヘッドアレイ551」という。)が配置されている。
各ヘッドアレイ551は、液体吐出手段であり、それぞれ、搬送されるウェブ510に対してブラックK,シアンC、マゼンタM、イエローYの液体を吐出する。なお、色の種類及び数はこれに限るものではない。
ヘッドアレイ551は、例えば、本発明に係る液体吐出ヘッド(これを、単に「ヘッド」ともいう。)100をベース部材552上に千鳥状に並べて配置したものであるが、これに限らない。
次に、本発明に係る液体を吐出する装置としての印刷装置の他の例について図8及び図9を参照して説明する。図8は同装置の要部平面説明図、図9は同装置の要部側面説明図である。
この印刷装置500は、シリアル型装置であり、主走査移動機構493によって、キャリッジ403は主走査方向に往復移動する。主走査移動機構493は、ガイド部材401、主走査モータ405、タイミングベルト408等を含む。ガイド部材401は、左右の側板491A、491Bに架け渡されてキャリッジ403を移動可能に保持している。そして、主走査モータ405によって、駆動プーリ406と従動プーリ407間に架け渡したタイミングベルト408を介して、キャリッジ403は主走査方向に往復移動される。
このキャリッジ403には、本発明に係る液体吐出ヘッド100及びヘッドタンク441を一体にした液体吐出ユニット440を搭載している。液体吐出ユニット440の液体吐出ヘッド100は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液体を吐出する。また、液体吐出ヘッド100は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配置し、吐出方向を下方に向けて装着している。
液体吐出ヘッド100は、前述した液体循環装置600と接続されて、所要の色の液体が循環供給される。
この印刷装置500は、用紙410を搬送するための搬送機構495を備えている。搬送機構495は、搬送手段である搬送ベルト412、搬送ベルト412を駆動するための副走査モータ416を含む。
搬送ベルト412は用紙410を吸着して液体吐出ヘッド100に対向する位置で搬送する。この搬送ベルト412は、無端状ベルトであり、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されている。吸着は静電吸着、あるいは、エアー吸引などで行うことができる。
そして、搬送ベルト412は、副走査モータ416によってタイミングベルト417及びタイミングプーリ418を介して搬送ローラ413が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。
さらに、キャリッジ403の主走査方向の一方側には搬送ベルト412の側方に液体吐出ヘッド100の維持回復を行う維持回復機構420が配置されている。
維持回復機構420は、例えば液体吐出ヘッド100のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングするキャップ部材421、ノズル面を払拭するワイパ部材422などで構成されている。
主走査移動機構493、維持回復機構420、搬送機構495は、側板491A,491B、背板491Cを含む筐体に取り付けられている。
このように構成したこの印刷装置500においては、用紙410が搬送ベルト412上に給紙されて吸着され、搬送ベルト412の周回移動によって用紙410が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ403を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて液体吐出ヘッド100を駆動することにより、停止している用紙410に液体を吐出して画像を形成
する。
次に、本発明に係る液体吐出ユニットの他の例について図10を参照して説明する。図10は同ユニットの要部平面説明図である。
この液体吐出ユニット440、前記液体を吐出する装置を構成している部材のうち、側板491A、491B及び背板491Cで構成される筐体部分と、主走査移動機構493と、キャリッジ403と、液体吐出ヘッド100で構成されている。
なお、この液体吐出ユニット440の例えば側板491Bに、前述した維持回復機構420を更に取り付けた液体吐出ユニットを構成することもできる。
次に、本発明に係る液体吐出ユニットの更に他の例について図11を参照して説明する。図9は同吐出ユニットの正面説明図である。
この液体吐出ユニット440は、流路部品444が取付けられた液体吐出ヘッド100と、流路部品444に接続されたチューブ456で構成されている。
なお、流路部品444はカバー442の内部に配置されている。流路部品444に代えてヘッドタンク441を含むこともできる。また、流路部品444の上部には液体吐出ヘッド100と電気的接続を行うコネクタ443が設けられている。
本願において、吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
「液体吐出ユニット」は、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体が含まれる。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構、液体循環装置の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンク若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
「液体を吐出する装置」には、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置が含まれる。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を 気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては、他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
なお、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
1 ノズル板
4 ノズル
2 流路板
3 振動板部材
6 圧力室
10 共通流路
11 圧電アクチュエータ
20 共通流路部材
40 ノズル穴
100 液体吐出ヘッド
403 キャリッジ
440 液体吐出ユニット
500 印刷装置(液体を吐出する装置)
550 ヘッドユニット

Claims (9)

  1. 液体を吐出するヘッドの圧力室の壁面を形成するヘッド用振動板部材であって、
    少なくとも白金族金属を含む合金、又は、白金族金属であり、
    X線回折法による(200)面の回折強度I(200)と(111)面の回折強度I(111)との回折強度比I(200)/I(111)が3.0以上である
    ことを特徴とするヘッド用振動板部材。
  2. 回折強度比I(200)/I(111)が3.0〜9.0の範囲内である
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッド用振動板部材。
  3. 前記白金族金属がパラジウムである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッド用振動板部材。
  4. パラジウムを含む合金であり、
    前記パラジウムの含有率が60atm%以上である
    ことを特徴とする請求項3に記載のヘッド用振動板部材。
  5. 前記パラジウム以外に、Fe、Co、Ni、Cu、Zn及びAgの少なくとも1種を含む
    ことを特徴とする請求項4に記載のヘッド用振動板部材。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のヘッド用振動板部材を備えている
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  7. 請求項6に記載の液体吐出ヘッドを備えている
    ことを特徴とする液体吐出ユニット。
  8. 前記液体吐出ヘッドに供給する液体を貯留するヘッドタンク、前記液体吐出ヘッドを搭載するキャリッジ、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する供給機構、前記液体吐出ヘッドの維持回復を行う維持回復機構、前記液体吐出ヘッドを主走査方向に移動させる主走査移動機構の少なくともいずれか一つと前記液体吐出ヘッドとを一体化した
    ことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出ユニット。
  9. 請求項6に記載の液体吐出ヘッド、又は、請求項7若しくは8に記載の液体吐出ユニットを備えている
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
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